(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-15
(45)【発行日】2024-11-25
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
H05B 47/155 20200101AFI20241118BHJP
【FI】
H05B47/155
(21)【出願番号】P 2023027341
(22)【出願日】2023-02-24
【審査請求日】2023-02-24
(31)【優先権主張番号】202210385130.6
(32)【優先日】2022-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】596039187
【氏名又は名称】台達電子工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DELTA ELECTRONICS,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チ-シェン ワン
(72)【発明者】
【氏名】ミン-チエ チェン
(72)【発明者】
【氏名】ポ-イェン チェン
(72)【発明者】
【氏名】シン-チエ チャン
(72)【発明者】
【氏名】クアン-シェン トゥ
(72)【発明者】
【氏名】シウ-イ リン
(72)【発明者】
【氏名】リン-チュン ワン
【審査官】塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-054738(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 39/00-39/10
H05B 45/00-45/59
H05B 47/00-47/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランプパネルの第1区域に取り付けられる複数の第1発光素子と、
前記ランプパネルの第2区域に取り付けられる複数の第2発光素子と、を含む
前記ランプパネルと、
前記
複数の第2発光素子を
駆動してフリッカー
光を
前記ランプパネルの前記第2区域から生成し、ま
た前記
複数の第1発光素子を
駆動して非フリッカー
光を前記ランプパネルの前記第1区域から生成するように構成された調光回路と、
を備え、
前記調光回路は、
前記複数の第1発光素子を駆動して前記非フリッカー光を発光させるための純直流電流を生成するように構成された純直流電流発生回路と、
前記複数の第2発光素子を駆動して前記フリッカー光を発光させるための脈動直流電流を生成するように構成された脈動直流電流発生回路と、
を含み、
前記脈動直流電流の脈動周波数は前記フリッカー光のフリッカー周波数に対応する、
照明装置。
【請求項2】
前記フリッカー
周波数は、人間の目で感知できる周波数である請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記第1区域は、前記第2区域の外周に位置する請求項1に記載の照明装置。
【請求項4】
前記脈動直流電流の高論理レベルと低論理レベルとの差分値は、前記純直流電流の幅の1/2倍よりも小さい請求項
1に記載の照明装置。
【請求項5】
前記脈動直流電流の高論理レベルと低論理レベルとの差分値は、前記純直流電流の幅の1/4倍よりも小さい請求項
1に記載の照明装置。
【請求項6】
前記脈動直流電流の論理レベルは、前記純直流電流の幅の0倍~1倍の範囲に設定される請求項
1に記載の照明装置。
【請求項7】
前記フリッカー
周波数は、1Hz~80Hzの範囲内に設定される請求項
1に記載の照明装置。
【請求項8】
前記
複数の第1発光素子及び前記
複数の第2発光素子は同じ規格を有する請求項
1に記載の照明装置。
【請求項9】
複数の第1発光素子及び複数の第2発光素子を含むランプパネルと、
純直流電流に基づいて前記
複数の第1発光素子を駆動させ、また脈動直流電流に基づいて前記
複数の第2発光素子を駆動させるための調光回路と、
を備える照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明内容は、照明装置に関し、特に、フリッカー機能を有する照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のランプパネルの技術では、発光素子の輝度を安定化し、フリッカーを避け、直流駆動信号の安定度を改善することは一般的である。しかしながら、ある特殊の用途において、発光素子が特定な周波数でキラキラ発光させるように制御する必要のある場合があり、ひいてフリッカーなしの発光のあるメリットを失ってしまう。従って、如何に発光素子が特定な周波数でキラキラ発光させるように制御すると共に、フリッカーなしのメリットを兼ね備える照明装置は、研究する価値のある問題である。
【発明の概要】
【0003】
本開示文書は、第1区域に取り付けられる複数の第1発光素子と、第2区域に取り付けられる複数の第2発光素子と、を含むランプパネルと、ランプパネルの第2区域における前記第2発光素子をフリッカーありで発光させ、またランプパネルの第1区域における前記第1発光素子をフリッカーなしで発光させるための調光回路と、を備える照明装置を提供する。
【0004】
本開示文書は、複数の第1発光素子と、複数の第2発光素子と、を含むランプパネルと、純直流電圧/電流に基づいて前記第1発光素子を駆動させ、また脈動直流電圧/電流に基づいて前記第2発光素子を駆動させるための調光回路と、を備える照明装置を提供する。
【0005】
以上をまとめると、本開示文書は、調光回路によって同一のランプパネルにおける第1発光素子をフリッカーなしで発光させ、また第2発光素子をフリッカーありで発光させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
下記添付図面についての説明は、本開示の上記及び他の目的、特徴、メリットと実施例をより分かりやすくするためのものである。
【
図1】本開示の一実施例による照明装置の模式図である。
【
図2】本開示の一実施例による照明装置の機能ブロック図である。
【
図3】本開示の一実施例による
図2における純直流電圧/電流発生回路の回路構造図である。
【
図4】本開示の一実施例による
図2における純直流電圧/電流発生回路により駆動される複数の発光素子の輝度の模式図である。
【
図5】本開示の一実施例による
図2における脈動直流電圧/電流発生回路の回路構造図である。
【
図6A】本開示の一実施例による
図5における電流の波形の模式図である。
【
図6B】本開示の一実施例による
図5における電流の波形の模式図である。
【
図6C】本開示の一実施例による
図2における脈動直流電圧/電流発生回路により駆動される複数の発光素子の輝度の模式図である。
【
図7A】本開示の別の実施例によるランプパネルの模式図である。
【
図7B】本開示のまた別の実施例によるランプパネルの模式図である。
【
図8】本開示の別の実施例による照明装置の機能ブロック図である。
【
図9】本開示の一実施例による電球の外型の灯具の模式図である。
【
図10】本開示の一実施例によるフロアランプの外型の灯具の模式図である。
【
図11】本開示の一実施例による卓上灯の外型の灯具の模式図である。
【
図12】本開示の一実施例によるダウンライトの外型の灯具の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の態様をよりよく理解させるように、実施例を挙げて添付図面に合わせて詳しく説明するが、提供される実施例は本発明の覆う範囲を制限するためのものではなく、構造操作についての記述はその実行順序を制限するためのものではなく、素子から再結合する如何なる構造、発生した均等効果を有する装置も、本発明の覆う範囲にある。また、業界の基準及び慣用作法によると、図面は、単に説明を補助するためのものであり、もともとのサイズに基づいて作図されたものではなく、実際的に、各種の特徴のサイズについては、容易に説明するために、任意に増加又は減少してもよい。下記説明において、理解しやすくするために、同じ素子に同じ符号をつけて説明する。
【0008】
本発明の明細書及び図面で使用される素子番号及び信号番号における索引1~nは、単に個別の素子及び信号を指しやすくするものであり、有意に前述の素子及び信号の数を特定するものではない。本発明の明細書及び図面において、その索引を明示せずに、ある素子番号又は信号番号を使用する場合、前記素子番号又は信号番号は、所属の素子群又は信号群における非特定の任一の素子又は信号を指すことになる。
【0009】
また、本文で使用される「備える」、「含む」、「有する」、「含有する」等のものは、何れも開放的な用語であり、つまり「~を備えるが、それに限定されない」ことである。また、本文で使用される「及び/又は」は、関連の列挙項目における一つ又は複数の項目の何れか1つ及びその全ての組み合わせを備える。
【0010】
本文において、ある素子が「接続される」又は「結合される」と言われる場合、「電気的接続」又は「電気的結合」を指してよい。「接続」又は「結合」は、2つ又は複数の素子同士が互いに併せて操作し又は対話することを表すために用いられてもよい。また、本文では、「第1」、「第2」等の用語によって異なる素子を記述するが、前記用語は単に同じ技術用語で記述する素子又は操作を区別するためのものである。
【0011】
本開示の一実施例による照明装置100の模式図である
図1を参照されたい。
図1に示すように、照明装置100は、灯具140と、ランプパネル110と、調光回路120と、電源供給回路130と、を備える。ある実施例において、ランプパネル110は、発光ダイオードのランプパネルによって実施されてよい。別のある実施例において、ランプパネル110は、サブミリ発光ダイオードのランプパネル又は他の発光素子によって実施されてよい。従って、本発明はこれに限定されない。
【0012】
ある実施例において、電源供給回路130は、住宅用電気、交流電源によって実施されてよい。別のある実施例において、電源供給回路130は、例えば、電子装置からユニバーサルシリアルバスインターフェースを介して提供する直流電源のような、直流電源によって実施されてよい。調光回路120は、電源供給回路130から電源を受信することに用いられ、また、更に電源を同時に純直流電圧/電流及び脈動直流電圧/電流に転換してランプパネル110を発光させる。
【0013】
本開示の一実施例による照明装置100の機能ブロック図である
図2を参照されたい。
図2に示すように、照明装置100は、ランプパネル110と、調光回路120と、電源供給回路130と、を備える。ランプパネル110は、第1区域Z1に取り付けられる複数の発光素子112、及び第2区域Z2に取り付けられる複数の発光素子114を含む。
【0014】
調光回路120は、電源転換回路122と、純直流電圧/電流発生回路124と、脈動直流電圧/電流発生回路126と、を含む。ある実施例において、電源転換回路122は、電源供給回路130から伝送する交流/直流電源を減圧及び整流し、また直流電流を純直流電圧/電流発生回路124及び脈動直流電圧/電流発生回路126まで出力するように、交流-直流転換回路又は直流-直流転換回路によって実施されてよい。
【0015】
純直流電圧/電流発生回路124は、ランプパネル110における複数の発光素子112をフリッカーなしで発光させるために、純直流電圧/電流を発生させることに用いられる。脈動直流電圧/電流発生回路126は、ランプパネル110における複数の発光素子114をフリッカーありで発光させるために、脈動直流電圧/電流を発生させることに用いられる。前記フリッカーの周波数は人間の目で感知できる周波数であるが、前記フリッカーなしの周波数は人間の目で感知しがたい周波数である。ある実施例において、前記フリッカーの周波数は、特定の疾病を治療又は改善する效果を有し、或いは人体に対してある機能作用を刺激する效果を有する。ある実施例において、前記フリッカーの周波数は、1Hz~80Hzの範囲内に設定されてよい。ある実施例において、例えばアルツハイマー病等の脳神経退化/病変疾病のような、ある脳機能の衰退を治療、改善又は防止するように、前記フリッカーの周波数は、40Hzに設定されてよい。
【0016】
注意すべきなのは、ランプパネル110において、複数の発光素子112の取り付けられる第1区域Z1が複数の発光素子114の取り付けられる第2区域Z2の外側にあり、純直流電圧/電流により駆動される複数の発光素子112を発光素子114に対して外側でフリッカーなしで発光させるので、発光素子114のフリッカーでの発光による人の目の不快感を低下させる。また、人間の目で前記フリッカーに対する感知能力を低下させると共に、特定の疾病(例えば、アルツハイマー病等の脳神経退化/病変疾病)を治療、改善、又は防止する効果を保持することができる。
【0017】
本開示の一実施例による
図2における純直流電圧/電流発生回路124の回路構造図である
図3を参照されたい。
図3に示すように、純直流電圧/電流発生回路124は、直流-交流転換回路230、整流器D1、インダクタL
cc、キャパシタC1及び電流制御ユニット210を含む。
【0018】
直流-交流転換回路230は、入力キャパシタCin、スイッチ回路220及び第1トランスフォーマーT1を含み、入力キャパシタCinが直流-交流転換回路230の入力端に接続され、電源転換回路122からの直流電流V1を受信することに用いられる。電流制御ユニット210は、スイッチ回路220(スイッチQ1)のスイッチング周波数を制御して、トランスフォーマーT1の一次巻線N11及び二次巻線N12を介してパルス型電流を整流器D1の第1端に伝送して、整流器D1及びインダクタL
ccがパルス型電流を純直流電圧/電流に転換するようにして、純直流電圧/電流を発光素子112aに提供することに用いられる。発光素子112aは、
図2における発光素子112に対応されてよい。
【0019】
本開示の一実施例による
図2における複数の発光素子112の輝度LV1の模式図である
図4を参照されたい。
図4に示すように、ランプパネル110における複数の発光素子112を駆動させるように、純直流電圧/電流発生回路124が純直流電圧/電流を提供するので、複数の発光素子112の輝度が輝度LV1に維持されて、複数の発光素子112をフリッカーなしで発光させる。ある実施例において、純直流電圧/電流発生回路124は、純直流電圧/電流の幅の大きさを制御して、電流の幅の大きさに基づいて複数の発光素子112の輝度LV1を調整することができる。
【0020】
注意すべきなのは、
図3の実施例において、純直流電圧/電流発生回路124の回路構造は単に例示であり、調光回路120における純直流電圧/電流発生回路124は、純直流電圧/電流を発生させることのできる他の回路によって実施されてよい。従って、本発明はこれに限定されない。
【0021】
図5、
図6A及び
図6Bを参照されたく、
図5は本開示の一実施例による
図2における脈動直流電圧/電流発生回路126の回路構造図である。
図6Aは本開示の一実施例による
図5における電流Iacの波形の模式図である。
図6Bは本開示の一実施例による
図5における電流Ioの波形の模式図である。脈動直流電圧/電流発生回路126は、直流-交流転換回路320、共振回路330、トランスフォーマー340、整流回路350及び制御ユニット310を含む。
【0022】
ある実施例において、直流-交流転換回路320は、ハーフブリッジ直流-交流コンバータ(half-bridge DC/AC converter)、フルブリッジ直流-交流コンバータ(full-bridge DC/AC converter)或いはE級コンバータ(class-E converter)によって実施されてよい。従って、本発明はこれに限定されない。対応的に、
図5の実施例において、脈動直流電圧/電流発生回路126の回路構造は単に例示であり、調光回路120における脈動直流電圧/電流発生回路126は脈動直流電圧/電流を発生させることのできる他の回路によって実施されてもよい。従って、本発明はこれに限定されない。直流-交流コンバータ320は、直流入力電圧Vbを受信して交流電圧に転換するように、出力スイッチQs1及びQs2の2つの出力スイッチを含む。共振回路330は、前記交流電圧を受信して共振電圧に転換するように、前記直流-交流コンバータ320に電気的結合される。
【0023】
共振回路330は、共振キャパシタCrと2つの共振インダクタLr及びLmから形成したLLC共振回路を含む。トランスフォーマー340は一次側巻線(side winding)と二次側巻線を含むが、一次側巻線は、共振電圧を受信して交流駆動電圧を出力するように、共振回路330に電気的接続される。
【0024】
制御ユニット310は、外部調光制御信号dimを受信する。ただし、前記外部調光制御信号dimは、マイクロコントローラ(図示せず)又は脈波幅変調信号発生回路(図示せず)により提供されたパルス信号である。周期TPにおいて、前記調光制御信号dimが高論理レベルを有する場合、制御ユニット310は、制御信号Vg1及びVg2を発生させて、電流Iacが相対的に大きな幅で震動するように制御し、また電流Iacを整流回路350に提供し、整流回路350によって電流Iacを高論理レベルAH2を有する電流Io(又は駆動電圧Vdri)に転換して発光素子114bに提供する。また、前記調光制御信号dimが低論理レベルを有する場合、制御ユニット310は、制御信号Vg1及びVg2を発生させて、電流Iacが小さい幅で震動するように制御し、整流回路350によって電流Iacを低論理レベルAL2を有する電流Io(又は駆動電圧Vdri)に転換して、発光素子114bを駆動させ、ひいて発光素子114bに電流制御による調光操作を提供して、発光素子114bをフリッカーありで発光させる。ある実施例において、発光素子114bが対応する周波数のフリッカーで発光させるように、外部調光制御信号dimのパルス周波数は1Hz~80Hzに設定されてよい(対応的に、周期TPは1秒間~0.0125秒間の区間に設定されてよい)。ある実施例において、発光素子114bが対応する周波数のフリッカーで発光させるように、外部調光制御信号dimのパルス周波数は40Hzに設定されてよい。発光素子114bは、
図2における発光素子114に対応されてよい。
【0025】
本開示の一実施例による
図2における複数の発光素子114の輝度の模式図である
図6Cを併せて参照されたい。
図6Cに示すように、ランプパネル110における複数の発光素子124を駆動させるように、脈動直流電圧/電流発生回路126が脈動直流電圧/電流を提供するので、複数の発光素子124は、上記の脈動直流電圧/電流の周期TPに基づいて高輝度LVH2及び低輝度LVL2の範囲で点滅する。前記脈動直流電圧/電流の周期TPは、複数の発光素子124のフリッカーの周期TPに対応する。従って、脈動直流電圧/電流の周期を設定することで、発光素子124のフリッカーの周期TP/周波数を制御することができる。
【0026】
例としては、脈動直流電圧/電流発生回路126が1/40秒間又は1/60秒間の周期を有する脈動直流電圧/電流を提供して、複数の発光素子124を駆動させると、複数の発光素子124は、40Hz又は60Hzの周波数で点滅する。このように、複数の発光素子124は、特定のフリッカーの周波数で発光させることができる。
【0027】
ある実施例において、相応の疾病を治療するように、複数の発光素子124のフリッカーの周波数は、1Hz~80Hzの範囲内に設定される。ある実施例において、例えばアルツハイマー病等の脳神経退化/病変疾病のような、ある脳機能の衰退を治療、改善又は防止するように、前記複数の発光素子124のフリッカーの周波数は、40Hzに設定されてよい。
【0028】
ある実施例において、複数の発光素子112及び114は同じ規格を有し、また純直流電圧/電流発生回路124と脈動直流電圧/電流発生回路126との提供可能な最大電流の幅は同じである。従って、純直流電圧/電流発生回路124の発生した純直流電圧/電流が最大幅を有する場合、脈動直流電圧/電流発生回路126の発生する脈動直流電圧/電流の論理レベルは、純直流電圧/電流発生回路124の発生する純直流電圧/電流の幅の0~1倍の範囲に設定されてよい。
【0029】
ある実施例において、脈動直流電圧/電流発生回路126の発生する脈動直流電圧/電流の高論理レベルAH1と低論理レベルAL2との差分値は、純直流電圧/電流発生回路124の発生する純直流電圧/電流の幅の1/2倍よりも小さい。この場合、人の目の発光素子124に対するフリッカー発光での感知程度を低下させ、最高の治療効果を保持すると共に、患者の治療体験を改善することができる。
【0030】
別のある実施例において、脈動直流電圧/電流発生回路126の発生する脈動直流電圧/電流の高論理レベルAH1と低論理レベルAL2との差分値は、純直流電圧/電流発生回路124の発生する純直流電圧/電流の幅の1/4倍よりも小さい。この場合、人の目の発光素子124に対するフリッカー発光での感知程度を大幅に低下させて、人の目でフリッカーを感知しがたい場合、特定の疾病を治療すると共に、患者の治療体験を改善することができる。
【0031】
本開示の別の実施例によるランプパネル410の模式図である
図7Aを参照されたい。
図7Aに示すように、ランプパネル410は、第1区域Z1に取り付けられる複数の発光素子412、及び第2区域Z2に取り付けられる複数の発光素子414を含む。ある実施例において、
図2の照明装置100におけるランプパネル110の代わりに、
図7Aに示すランプパネル410によって実施されてもよい。
図2に示す実施例において、ランプパネル110は、円状を例とする。
図7Aにおけるランプパネル410は、方形の構造を採用することに、
図2の照明装置100におけるランプパネル110と異なっている。ランプパネル410の複数の発光素子412及び414の他の細部の接続関係や作動形態については、前述した
図2の実施例におけるランプパネル110の複数の発光素子112及び114とほぼ同じであるので、ここで特に説明しない。
【0032】
本開示の別の実施例によるランプパネル510の模式図である
図7Bを参照されたい。
図7Bに示すように、ランプパネル510は、第1区域Z1に取り付けられる複数の発光素子512、及び第2区域Z2に取り付けられる複数の発光素子514を含む。ある実施例において、
図2の照明装置100におけるランプパネル110は、
図7Bに示すランプパネル510によって実施されてもよい。
【0033】
図7Bに示すランプパネル510は、長方形の構造を採用することに、
図2の照明装置100におけるランプパネル110と異なっている。ランプパネル510の複数の発光素子512及び514の他の細部の接続関係や作動形態については、前述した
図2の実施例におけるランプパネル110の複数の発光素子112及び114とほぼ同じであるので、ここで特に説明しない。
【0034】
説明すべきなのは、
図2、
図7A、及び
図7Bの何れにも、第1区域Z1の複数の発光素子112、412、512が第2区域Z2の複数の発光素子114、414、514を取り囲むが、本発明はこれに限定されない。ある実施例において、第1区域Z1の複数の発光素子は、第2区域Z2の複数の発光素子を第1区域Z1の複数の発光素子の中間に位置させるような、「
【数1】
」字状、或いは上下2本の線状であってよい。ある実施例において、第1区域Z1の複数の発光素子と第2区域Z2の複数の発光素子とは、取り囲みではなく、並列する位置関係となる。
【0035】
本開示の別の実施例による照明装置600の機能ブロック図である
図8を参照されたい。
図8に示すように、照明装置600は、電源供給回路130と、調光回路620と、ランプパネル110と、を備える。調光回路620は、電源転換回路622及び628と、純直流電圧/電流発生回路624と、脈動直流電圧/電流発生回路626と、を含む。
【0036】
図7Bに示す調光回路620は、電源転換回路の数に、
図2の照明装置100における調光回路120と異なっている。具体的には、調光回路620は、電源転換回路622及び628を含む。構造上、電源供給回路130が電源転換回路622に電気的結合され、電源転換回路622が純直流電圧/電流発生回路624に電気的結合され、また純直流電圧/電流発生回路624が駆動ランプパネル110における発光素子112に電気的結合される。機能上、電源転換回路622は、電源供給回路130の提供する電源を直流電流に転換して純直流電圧/電流発生回路624に提供し、純直流電圧/電流発生回路624に純直流電圧/電流を発生させて、ランプパネル110における発光素子112をフリッカーなしで発光させることに用いられる。
【0037】
同様に、電源供給回路130が電源転換回路622に電気的結合され、電源転換回路628が脈動直流電圧/電流発生回路626に電気的結合され、また脈動直流電圧/電流発生回路626が駆動ランプパネル110における発光素子114に電気的結合される。機能上、電源転換回路628は、電源供給回路130の提供する電源を直流電流に転換して脈動直流電圧/電流発生回路626に提供し、脈動直流電圧/電流発生回路626に脈動直流電圧/電流を発生させて、ランプパネル110における発光素子114をフリッカーありで発光させることに用いられる。
【0038】
調光回路620における電源転換回路622及び628、純直流電圧/電流発生回路624及び脈動直流電圧/電流発生回路626の他の細部の接続関係や作動形態については、前述した
図2の実施例における調光回路120の電源転換回路122、純直流電圧/電流発生回路124及び脈動直流電圧/電流発生回路126とほぼ同じであるので、ここで特に説明しない。
【0039】
図9は、本開示の一実施例による灯具740の模式図である。
図9に示すように、灯具740は、電球によって実施され、円状のランプパネル110が灯具740の中に取り付けられてよい。別のある実施例において、電球のランプパネルは、方形のランプパネル410によって実施されてもよい。従って、本発明はこれに限定されない。
【0040】
図10は、本開示の一実施例による灯具840の模式図である。
図10に示すように、灯具840は、フロアランプによって実施され、長方形のランプパネル510が灯具840の中に取り付けられてよい。別のある実施例において、ランプパネル510は、方形のランプパネル410又は円状のランプパネル110によって実施されてもよい。従って、本発明はこれに限定されない。
【0041】
図11は、本開示の一実施例による灯具940の模式図である。
図11に示すように、灯具940は、卓上灯によって実施され、円状のランプパネル110が灯具940の中に取り付けられてよい。別のある実施例において、卓上灯のランプパネルは、方形のランプパネル410又は長方形のランプパネル510によって実施されてもよい。従って、本発明はこれに限定されない。
【0042】
図12は、本開示の一実施例による
図1における灯具140の模式図である。
図12に示すように、灯具140は、ダウンライトによって実施され、円状のランプパネル110がダウンライト外型の灯具140の中に取り付けられてよい。別のある実施例において、ダウンライトのランプパネルは、方形のランプパネル410によって実施されてもよい。従って、本発明はこれに限定されない。注意すべきなのは、
図1の実施例において、照明装置100の灯具140は、
図9から
図11における灯具740、840及び940又は他のタイプの灯具によって実施されてよい。従って、本発明はこれに限定されない。
【0043】
以上をまとめると、本開示文書は、調光回路によって同一のランプパネルにおける複数の第1発光素子124をフリッカーなしで発光させ、また複数の第2発光素子126をフリッカーありで発光させる。複数の第2発光素子126が特定の周波数のフリッカーで発光させることで、特定の疾病に対する治療效果を強化することができるが、また複数の第1発光素子124をフリッカーなしで発光させることで、人の目の複数の発光素子126に対するフリッカー発光での感知程度を低下させ、ひいて患者の治療体験を改善することができる。
【0044】
本発明は、実施形態により前述の通りに開示されたが、それが本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、多様の変更や修飾を加えることができる。従って、本発明の保護範囲は、下記特許請求の範囲で指定した内容を基準とするものである。
【符号の説明】
【0045】
下記添付符号についての説明は、本開示の上記及び他の目的、特徴、メリットと実施例をより分かりやすくするためのものである。
100、600 照明装置
110、410、510 ランプパネル
112、412、512、114、414、514 複数の発光素子
112a、114b 発光素子
120、620 調光回路
122、622、628 電源転換回路
124、624 純直流電圧/電流発生回路
126、626 脈動直流電圧/電流発生回路
130 電源供給回路
140、740、840、940 灯具
210 電流制御ユニット
310 制御ユニット
220 スイッチ回路
230、320 直流-交流転換回路
330 共振回路
340 トランスフォーマー
350 整流回路
V1 直流電流
Cin 入力キャパシタ
Q1 スイッチ
N11 一次巻線
N12 二次巻線
D1 整流器
Lcc インダクタ
C1 キャパシタ
LV1、LVL2、LVH2 輝度
Vb 直流入力電圧
Qs1、Qs2 出力スイッチ
Cr 共振キャパシタ
Lr、Lm 共振インダクタ
Iac、Io 電流
Vdri 駆動電圧
Vg1、Vg2 制御信号
AH1 高論理レベル
AH2 低論理レベル
TP 周期
Z1 第1区域
Z2 第2区域