(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-15
(45)【発行日】2024-11-25
(54)【発明の名称】セカンダリセルグループ状態情報の通知方法、装置及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 76/15 20180101AFI20241118BHJP
H04W 12/45 20210101ALI20241118BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W12/45
(21)【出願番号】P 2023538726
(86)(22)【出願日】2021-12-22
(86)【国際出願番号】 CN2021140293
(87)【国際公開番号】W WO2022135436
(87)【国際公開日】2022-06-30
【審査請求日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202011567318.X
(32)【優先日】2020-12-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉 選兵
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】ZTE,Discussion on SCG deactivation and activation[online],3GPP TSG RAN WG3 #110-e R3-205990,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_110-e/Docs/R3-205990.zip>,2020年10月23日
【文献】OPPO,Discussion on SCG suspension or deactivation[online],3GPP TSG RAN WG2 #112-e R2-2008870,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_112-e/Docs/R2-2008870.zip>,2020年10月23日
【文献】InterDigital,Inter-node signaling to support activation/deactivation of SCG[online],3GPP TSG RAN WG3 #110-e R3-205963,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_110-e/Docs/R3-205963.zip>,2020年10月22日
【文献】Qualcomm Incorporated,Paging and Mobility for MR-DC with RRC_INACTIVE[online],3GPP TSG RAN WG2 #105 R2-1902152,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_105/Docs/R2-1902152.zip>,2019年02月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セカンダリノードにより実行されるセカンダリセルグループ状態情報の通知方法であって
、
マスタノード
から送信
されたSCG状態情報を受信することを含み、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情
報を含
み、
前記第一の状態情報は、
端末がMR-DC能力をディスエーブルすることを指示する第三の指示情報と、
前記SCGがマルチSIMカードの目的でサスペンドされることを指示する第六の指示情報とのうちの少なくとも一つを含む、セカンダリセルグループ状態情報の通知方法。
【請求項2】
前記第一の状態情報は、
前記SCGが端末により開始されたSCGサスペンドプロセスによってサスペンドされ、且つ前記SCGのサスペンドが前記端末によって解除される必要があることを指示する第一の指示情報と、
前記端末がマルチ無線アクセス技術のデュアル接続MR-DC能力をサスペンドすることを指示する第二の指示情報と
、
前記端末がMR-DC端末リソースをサスペンドすることを指示する第四の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースをディスエーブルすることを指示する第五の指示情報と
、
のうちの少なくとも一つを
さらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SCG状態情報は、前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報をさらに含み、前記第二の状態情報は、
前記SCGが回復することを指示する第七の指示情報と、
端末によりサスペンドされたSCGが回復することを指示する第八の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力を回復することを指示する第九の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力をイネーブルすることを指示する第十の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースを回復することを指示する第十一の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースをイネーブルすることを指示する第十二の指示情報と、
前記SCGがマルチSIMカードの目的で回復されることを指示する第十三の指示情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記マスタノード
から送信された前記第一の状態情報を受信した後に、前記方法は、
通知制御指示メッセージの前記マスタノードへの送信を停止することをさらに含む、請求項1から
3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
マスタノードにより実行されるセカンダリセルグループ状態情報の取得方法であって、
SCGの状態に基づいて、セカンダリノード
にSCG状態情報を
送信することを含み、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情
報を含
み、
前記第一の状態情報は、
端末がMR-DC能力をディスエーブルすることを指示する第三の指示情報と、
前記SCGがマルチSIMカードの目的でサスペンドされることを指示する第六の指示情報とのうちの少なくとも一つを含む、セカンダリセルグループ状態情報の取得方法。
【請求項6】
SCGの状態に基づいて、セカンダリノードにSCG状態情報を送信する前に、前記方法は、
端末がSCGサスペンドプロセスを開始する場合、端末からのSCG状態要求情報を受信することをさらに含み、ここで、前記SCG状態要求情報は、前記SCGのサスペンドを要求するために用いられ、又は、前記SCG状態要求情報は、サスペンドされた前記SCGの回復を要求するために用いられる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第一の状態情報は、
前記SCGが端末により開始されたSCGサスペンドプロセスによってサスペンドされ、且つ前記SCGのサスペンドが前記端末によって解除される必要があることを指示する第一の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力をサスペンドすることを指示する第二の指示情報と
、
前記端末がMR-DC端末リソースをサスペンドすることを指示する第四の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースをディスエーブルすることを指示する第五の指示情報と
、
のうちの少なくとも一つを
さらに含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項8】
前記SCG状態情報は、前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報をさらに含み、
前記第二の状態情報は、
前記SCGが回復することを指示する第七の指示情報と、
端末によりサスペンドされたSCGが回復することを指示する第八の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力を回復することを指示する第九の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力をイネーブルすることを指示する第十の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースを回復することを指示する第十一の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースをイネーブルすることを指示する第十二の指示情報と、
前記SCGがマルチSIMカードの目的で回復されることを指示する第十三の指示情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項9】
セカンダリセルグループ状態情報の通知装置であって、
マスタノードから送信されたSCG状態情報を受信するための第四の受信モジュールを含み、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報を含み、
前記第一の状態情報は、
端末がMR-DC能力をディスエーブルすることを指示する第三の指示情報と、
前記SCGがマルチSIMカードの目的でサスペンドされることを指示する第六の指示情報とのうちの少なくとも一つを含む、セカンダリセルグループ状態情報の通知装置。
【請求項10】
セカンダリセルグループ状態情報の取得装置であって、
SCGの状態に基づいて、セカンダリノードにSCG状態情報を送信するための第二の送信モジュールを含み、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報を含み、
前記第一の状態情報は、
端末がMR-DC能力をディスエーブルすることを指示する第三の指示情報と、
前記SCGがマルチSIMカードの目的でサスペンドされることを指示する第六の指示情報とのうちの少なくとも一つを含む、セカンダリセルグループ状態情報の取得装置。
【請求項11】
前記装置は、
SCGの状態に基づいて、セカンダリノードにSCG状態情報を送信する前に、端末がSCGサスペンドプロセスを開始する場合、端末からのSCG状態要求情報を受信するための第三の受信モジュールをさらに含み、ここで、前記SCG状態要求情報は、前記SCGのサスペンドを要求するために用いられ、又は、前記SCG状態要求情報は、サスペンドされた前記SCGの回復を要求するために用いられる、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から4のいずれか1項に記載のセカンダリセルグループ状態情報の通知方法を実現する、ネットワーク側機器。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項5から8のいずれか1項に記載のセカンダリセルグループ状態情報の取得方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項14】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から4のいずれか1項に記載のセカンダリセルグループ状態情報の通知方法を実現する、可読記憶媒体。
【請求項15】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項5から8のいずれか1項に記載のセカンダリセルグループ状態情報の取得方法を実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2020年12月25日に中国特許局で提出された、出願番号が202011567318.Xであり、発明名称が「セカンダリセルグループ状態情報の通知方法、装置及びネットワーク側機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、同出願のすべての内容は、援用により本発明に取り込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信技術分野に属し、具体的にはセカンダリセルグループ状態情報の通知方法、装置及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
5Gニューラジオ(New Radio、NR)では、LTEと5Gシステムは、デュアル接続(Dual Connectivity、DC)方式で密結合することができる。そのうちの一つのシステムをマスタノード(Master Node、MN)とし、また一つのシステムをセカンダリノード(Secondary Node、SN)とする。デュアル接続システムには、マスタセルグループ(Master Cell Group、MCG)とセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)との二つのセルグループが含まれる。マスタセルグループは、一つのプライマリセル(Primary Cell、PCell)と一つ又は複数のセカンダリセル(Secondary Cell、SCell)とを含んでもよい。セカンダリセルグループは、一つのプライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell、PSCell)と一つ又は複数のSCellとを含んでもよい。
【0004】
マルチSIMカード端末は、二つのネットワークに同時に在圈し、即ちネットワークとマルチ無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)デュアル接続(Multi-RAT Dual Connectivity、MR-DC)を確立することができる。実際の応用において、マルチSIMカード端末は、時分割の方式で二つのネットワークに在圈する可能性があり、例えば、一定の期間にネットワークAに在圈してネットワークAのページング(paging)を聞き、一定の期間にネットワークBに在圈してネットワークBのページング(paging)を聞く。又は一定の期間にネットワークAにおいて接続してデータを送受信し、一定の期間にネットワークBにおいてページング(paging)を受信する。又は一定の期間にネットワークAにおいてデータを受信し、一定の期間にネットワークBにおいて接続を確立し又はデータを送受信する。
【0005】
実際の応用において、端末は、他のタスクを実行するためにSCG(セカンダリセルグループ)接続をサスペンドする必要がある可能性がある。例えば、MR-DCをサポートするマルチカード端末について、端末は、UE1とUE2とを含み、UE1は、UE2のタスクを実行するためにSCG(セカンダリセルグループ)接続をサスペンドする必要がある可能性がある。しかしながら、現在の関連技術では、UEがSCGをサスペンドしてその状態が変更した場合、マスタノード又はセカンダリノードが前記SCGサスペンド状態をどのように知るかという技術案は存在しておらず、それによってマスタノードとセカンダリノードとのSCGの状態への理解の不一致が生じる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、マスタノードとセカンダリノードとのSCGの状態への理解の不一致の問題を解決できるSCG状態情報の通知方法、装置及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の態様によれば、セカンダリノードに用いられるセカンダリセルグループ状態情報の通知方法を提供し、前記方法は、SCGの状態に基づいて、SCG状態情報をマスタノードに送信することを含み、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む。
【0008】
第二の態様によれば、マスタノードに用いられるセカンダリセルグループ状態情報の取得方法を提供し、前記方法は、セカンダリノードにより送信されたSCG状態情報を受信することを含み、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む。
【0009】
第三の態様によれば、マスタノードに用いられるセカンダリセルグループ状態情報の通知方法を提供し、前記方法は、SCGの状態に基づいて、SCG状態情報をセカンダリノードに送信することを含み、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む。
【0010】
第四の態様によれば、セカンダリノードに用いられるセカンダリセルグループ状態情報の取得方法を提供し、前記方法は、マスタノードにより送信されたSCG状態情報を受信することを含み、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む。
【0011】
第五の態様によれば、セカンダリセルグループ状態情報の通知装置を提供し、この装置は、セカンダリセルグループSCGの状態を取得するための第一の取得モジュールと、前記SCGの状態に基づいて、SCG状態情報をマスタノードに送信するための第一の送信モジュールとを含み、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む。
【0012】
第六の態様によれば、セカンダリセルグループ状態情報の取得装置を提供し、この装置は、セカンダリノードにより送信されたSCG状態情報を受信するための第二の受信モジュールであって、前記SCG状態情報は、SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む第二の受信モジュールと、前記SCG状態情報に基づいて、前記SCGの状態を取得する第二の取得モジュールとを含む。
【0013】
第七の態様によれば、セカンダリセルグループ状態情報の通知装置を提供し、前記装置は、SCGの状態を取得するための第二の取得モジュールと、SCGの状態に基づいて、SCG状態情報をセカンダリノードに送信するための第二の送信モジュールとを含み、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む。
【0014】
第八の態様によれば、セカンダリセルグループ状態情報の取得装置を提供し、前記装置は、マスタノードにより送信されたSCG状態情報を受信するための第四の受信モジュールであって、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む第四の受信モジュールと、前記SCG状態情報に基づいて、前記SCGの状態を取得するための第四の取得モジュールとを含む。
【0015】
第九の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第四の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0016】
第十の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第四の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0017】
第十一の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、端末のプログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第四の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0018】
第十二の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第四の態様に記載の方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0019】
本出願の実施例では、セカンダリノードがSCGの状態に基づいて、SCG状態情報をマスタノードに送信し、又は、マスタノードがSCGの状態に基づいて、SCG状態情報をセカンダリノードに送信することによって、マスタノードとセカンダリノードは、いずれもSCGの状態を知ることができ、SCGの状態が変更した時に、マスタノードとセカンダリノードとのSCGの状態への理解の不一致の問題を回避した。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの概略図を示す。
【
図2】本出願の実施例によるSCG状態情報の通知方法の一つのフローチャートを示す。
【
図3】本出願の実施例における一つのデュアル接続システムの概略図を示す。
【
図4】本出願の実施例によるSCG状態情報の一つの取得方法のフローチャートを示す。
【
図5】本出願の実施例によるSCG状態情報の通知方法の別のフローチャートを示す。
【
図6】本出願の実施例によるSCG状態情報の取得方法の一つのフローチャートを示す。
【
図7】本出願の実施例によるSCG状態情報の通知方法のまた別のフローチャートを示す。
【
図8】本出願の実施例によるSCG状態情報の通知方法のまた別のフローチャートを示す。
【
図9】本出願の実施例によるSCG状態情報の通知装置の一つの構造概略図を示す。
【
図10】本出願の実施例によるSCG状態情報の取得装置の一つの構造概略図を示す。
【
図11】本出願の実施例によるSCG状態情報の通知装置のまた別の構造概略図を示す。
【
図12】本出願の実施例によるSCG状態情報の取得装置のまた別の構造概略図を示す。
【
図13】本出願の実施例による通信機器の構造概略図を示す。
【
図14】本出願の実施例によるネットワーク側機器のハードウェア構造概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0022】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するためのものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0023】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0024】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの概略図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0025】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例によるSCG状態情報の通知方案とSCG状態情報の取得方案を詳細に説明する。
【0026】
図2は、本出願の実施例におけるSCG状態情報の通知方法の一つのフローチャートを示し、この方法200は、セカンダリノードによって実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、セカンダリノードにインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。
図2に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0027】
S210、セカンダリセルグループ(SCG)の状態に基づいて、SCG状態情報をマスタノードに送信し、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む。
【0028】
本出願の実施例では、セカンダリノードは、SCGの状態に基づいて、SCG状態情報をマスタノードに送信してもよい。例えば、SCGがサスペンドされた場合、前記第一の状態情報を前記マスタノードに送信し、SCGが回復した場合、前記第二の状態情報を前記マスタノードに送信する。
【0029】
本出願の実施例では、マスタノードは、デュアル接続UEが接続した二つの通信システムにおけるマスタノード(MN)であり、セカンダリノードは、デュアル接続UEが接続した二つの通信システムにおけるセカンダリノード(SN)である。例えば、
図3に示すデュアル接続システムにおいて、LTEシステムをデュアル接続におけるマスタノードとし、NRシステムをデュアル接続におけるセカンダリノードとする。
【0030】
本出願の実施例による技術案によれば、セカンダリノードがSCGの状態に基づいて、SCG状態情報をマスタノードに送信することによって、マスタノードとセカンダリノードは、いずれもSCGの状態を知ることができ、SCGの状態が変更した時に、マスタノードとセカンダリノードとのSCGの状態への理解の不一致の問題を回避した。
【0031】
実際の応用において、セカンダリノードは、SCGの状態が変化した時に、ステップS210を実行してもよい。例えば、一つの可能な実現方式では、S210の前に、この方法は、UEからのSCG状態要求情報を受信することをさらに含んでもよく、ここで、前記SCG状態要求情報は、前記SCGのサスペンドを要求するために用いられ、又は、前記SCG状態要求情報は、サスペンドされた前記SCGの回復を要求するために用いられる。例えば、UEは、他のタスクを実行するためにSCG接続をサスペンドする必要がある可能性があり、そのため、UEは、SCGのサスペンドを要求する前記SCG状態要求情報をセカンダリノードに送信し、SCGサスペンドプロセスを開始し、セカンダリノードは、このSCG状態要求情報を受信すると、この要求情報によって要求される内容に基づいて、前記SCG状態情報をマスタノードに送信する。例えば、前記SCG状態要求情報がSCGのサスペンドを要求する場合、セカンダリノードは、前記第一の状態情報をマスタノードに送信し、前記SCG状態要求情報がサスペンドされた前記SCGの回復を要求する場合、セカンダリノードは、前記第二の状態情報をマスタノードに送信する。この可能な実現方式によれば、UEがSCGの状態変更をセカンダリノードに要求する時に、セカンダリノードがSCGの状態をマスタノードに通知することによって、マスタノードによるSCGの状態への理解の不一致を回避し、ネットワークノード間の不必要なシグナリングを減少することができる。
【0032】
一つの可能な実現方式では、前記第一の状態情報は、以下の(1)から(6)のうちの少なくとも一つを含むが、それらに限らない。
【0033】
(1)前記SCGが端末により開始されたSCGサスペンドプロセスによってサスペンドされ、且つ前記SCGのサスペンドが前記端末によって解除される必要があることを指示する第一の指示情報。つまり、第一の状態情報は、SCG接続がUEにより開始されたSCGサスペンドプロセスによってサスペンド(UE initiated SCG Suspend)されるが、前記UEによりサスペンドされたSCGについて、ネットワークがSCGでUEとデータを送受信できるために、UEがサスペンドを解除する必要があることを指示する。
【0034】
(2)前記端末がMR-DC能力をサスペンドすることを指示する第二の指示情報。つまり、第一の状態情報は、UEがそのMR-DC能力をサスペンドすること(UE SCG Capability Suspend)を指示する。即ちこの可能な実現方式では、UEは、そのMR-DC能力をサスペンドすることにより、SCG接続をサスペンドする。
【0035】
(3)前記端末がMR-DC能力をディスエーブルすることを指示する第三の指示情報。つまり、第一の状態情報は、UEがMR-DC能力をディスエーブルすること(UE SCG Capability disabling)を指示する。即ちこの可能な実現方式では、UEは、そのMR-DC能力をディスエーブルすることにより、SCG接続をサスペンドする。
【0036】
(4)前記端末がMR-DC端末リソースをサスペンドすることを指示する第四の指示情報。つまり、第一の状態情報は、UEがそのMR-DC端末リソースをサスペンドすること(UE SCG Resource Suspend)を指示する。即ちこの可能な実現方式では、UEは、そのMR-DC端末リソースをサスペンドすることにより、SCG接続をサスペンドする。
【0037】
(5)前記端末がMR-DC端末リソースをディスエーブルすることを指示する第五の指示情報。つまり、第一の状態情報は、UEがMR-DC端末リソースをディスエーブルすること(UE SCG Resource disabling)を指示する。即ちこの可能な実現方式では、UEは、そのMR-DC端末リソースをディスエーブルすることにより、SCG接続をサスペンドする。
【0038】
(6)前記SCGがマルチSIMカードの目的でサスペンドされること(SCG Suspend by Multi-SIM)を指示する第六の指示情報。つまり、第一の状態情報は、SCGがサスペンドされた原因が、マルチSIMカードの目的によるものであることを指示する。
【0039】
それに応じて、一つの可能な実現方式では、前記第二の状態情報は、以下の(1)から(7)のうちの少なくとも一つを含む。
【0040】
(1)前記SCGが回復すること(SCG Resume)を指示する第七の指示情報。
【0041】
(2)端末によりサスペンドされたSCGが回復することを指示する第八の指示情報。即ち第二の状態情報は、UEによりサスペンドされたSCGを回復すること(Resume the UE suspended SCG)を指示する。
【0042】
(3)前記端末がMR-DC能力を回復すること(UE SCG Capability Resume)を指示する第九の指示情報。即ち第二の状態情報は、UEがそのMR-DC能力を回復することを指示する。例えば、UEは、SCGをサスペンドする時に、そのMR-DC能力をサスペンドし、回復する時に、UEは、そのMR-DC能力を回復してもよい。
【0043】
(4)前記端末がMR-DC能力をイネーブルすること(UE SCG Capability enabling)を指示する第十の指示情報。即ち第二の状態情報は、UEがそのMR-DC能力をイネーブルすることを指示する。例えば、UEは、SCGをサスペンドする時に、そのMR-DC能力をディスエーブルし、回復する時に、UEは、そのMR-DC能力をイネーブルしてもよい。
【0044】
(5)前記端末がMR-DC端末リソースを回復すること(UE SCG Resource Resume)を指示する第十一の指示情報。即ち第二の状態情報は、UEがそのMR-DC端末リソースを回復することを指示する。例えば、UEは、SCGをサスペンドする時に、そのMR-DC端末リソースをサスペンドし、回復する時に、UEは、そのMR-DC端末リソースを回復してもよい。
【0045】
(6)前記端末がMR-DC端末リソースをイネーブルすること(UE SCG Resource enabling)を指示する第十二の指示情報。即ち第二の状態情報は、UEがそのMR-DC端末リソースをイネーブルすることを指示する。例えば、UEは、SCGをサスペンドする時に、そのMR-DC端末リソースをディスエーブルし、回復する時に、UEは、そのMR-DC端末リソースをイネーブルしてもよい。
【0046】
(7)前記SCGがマルチSIMカードの目的で回復されること(SCG Resume by Multi-SIM)を指示する第十三の指示情報。つまり、第二の状態情報は、SCG回復の原因がマルチSIMカードの目的によるものであることを指示する。
【0047】
一つの可能な実現方式では、S210においてSCG状態情報をマスタノードに送信する時に、SCG状態情報をセカンダリノードアクティビティ通知メッセージに運んで送信してもよい。関連技術では、デュアル接続システムにおいて、セカンダリノードは、セカンダリノードアクティビティ状態を介してユーザデータアクティビティ又はインアクティビティをマスタノードに周期的に通知することによって、マスタノードは、セカンダリノードリソースをリザーブするかどうかを決めることができる。本出願の実施例では、セカンダリノードアクティビティ通知メッセージを利用してマスタノードにSCG状態情報を通知することにより、シグナリングの送信を節約することができる。
【0048】
無論、これに限定されず、具体的な応用では、セカンダリノードは、前記SCG状態情報を、セカンダリノード状態を含む他のメッセージに運んで送信してもよい。
【0049】
実現された応用では、選択的に、第一の状態情報と第二の状態情報とは、同一名称のメッセージに運ばれて送信され、異なるパラメータ値によって異なるSCG状態を指示してもよい。
【0050】
上記可能な実現方式では、SCG状態情報が第一の状態情報であり、即ちSCGがサスペンドされることを指示する場合、前記第一の状態情報を運ぶセカンダリノードアクティビティ通知メッセージが1回送信されてもよい。
【0051】
上記可能な実現方式では、SCGが回復する前に、セカンダリノードのアクティビティ状態が変更しないため、ネットワークノード間のシグナリング負荷を減少するために、セカンダリノードは、前記第一の状態情報をマスタノードに送信した後に、セカンダリノードアクティビティ通知メッセージの送信を一時停止してもよい。
【0052】
無論、これに限定されず、セカンダリノードは、前記セカンダリノードアクティビティ通知メッセージを前記マスタノードに複数回送信してもよく、ここで、毎回送信される前記セカンダリノードアクティビティ通知メッセージにはいずれも前記第一の状態情報が運ばれる。又は、前記第一の状態情報を運ぶセカンダリノードアクティビティ通知メッセージについて、セカンダリノードは、1回のみ送信するが、SCGが回復する前に、セカンダリノードは、前記第一の状態情報が運ばれていないセカンダリノード通知メッセージをマスタノードに送信してもよい。
【0053】
デュアル接続システムにおいて、セカンダリノードとマスタノードとの間に通知制御指示プロセス(Notification Control Indication procedure)があり、マスタノードから通知制御指示メッセージをセカンダリノードに送信し、又はセカンダリノードから通知制御指示メッセージをマスタノードに送信してもよい。通知制御指示メッセージによって、一つ又は複数のQoSフロー(flow)の保証フロービットレート(Guaranteed Flow Bit Rate、GFBR)を満たすことができないか又は満たすことができることを指示する。
【0054】
SCGがサスペンドされた場合に、SCGが回復する前に、通知制御指示メッセージの内容が変更しない。そのため、セカンダリノードとマスタノードとの間のシグナリングオーバヘッドを節約するために、一つの可能な実現方式では、第一の状態情報をマスタノードに送信した後に、この方法は、通知制御指示メッセージのマスタノードへの送信を停止することをさらに含んでもよい。この可能な実現方式によれば、セカンダリノードとマスタノードとの間のシグナリングオーバヘッドを節約することができる。
【0055】
上記可能な実現方式では、SCGがサスペンドされることを指示する第一の状態情報を送信した後に、通知制御指示メッセージのマスタノードへの送信を停止する場合、SCGがサスペンドされることを指示する第二の状態情報を送信した後に、この方法は、前記通知制御指示メッセージの前記マスタノードへの送信を回復することをさらに含んでもよい。それによって通知制御指示メッセージの送信をタイムリーに回復し、セカンダリノードとマスタノードとの間の通知制御指示プロセスを保証することができる。
【0056】
図4は、本出願の実施例におけるSCG状態情報の取得方法の一つのフローチャートを示し、この方法400は、マスタノードによって実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、マスタノードにインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。
図4に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0057】
S410、セカンダリノードにより送信されたSCG状態情報を受信し、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む。
【0058】
このステップS410は、上記方法200におけるS210に対応し、そのうちのSCG状態情報は、方法200におけるSCG状態情報と同じであり、具体的に方法200における関連記述を参照してもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0059】
本出願の実施例では、セカンダリノードは、上記方法200における様々な実現方式で送信された前記SCG状態情報を採用してもよく、具体的に方法200における関連記述を参照してもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0060】
本出願の実施例による上記方法によれば、マスタノードは、セカンダリノードにより送信されたSCG状態情報に基づいて、SCGの状態を取得することができ、それによってSCGの状態が変更した時に、マスタノードとセカンダリノードとのSCGの状態への理解の不一致の問題を回避することができる。
【0061】
一つの可能な実現方式では、S410の後に、この方法は、
S412、前記SCG状態情報を保存すること、及び/又は、
S414、前記SCG状態情報に基づいて、端末に対してSCGの関連操作を実行することをさらに含んでもよい。
【0062】
つまり、この可能な実現方式では、マスタノードは、SCG状態情報を受信した後に、SCG状態情報を保存してもよく、それによって必要に応じてこのSCG状態情報を取得することができる。
【0063】
また、マスタノードは、このSCG状態情報を保存してもよく、保存しなくてもよく、このSCG状態情報に基づいて、端末に対してSCGの関連操作を実行してもよい。
【0064】
一つの可能な実現方式では、SCG状態情報が前記第一の状態情報を含む場合、マスタノードが端末に対してSCGの関連操作を実行することは、以下の(1)から(5)のうちの少なくとも一つの操作を含むが、それらに限らない。
【0065】
(1)前記SCGでのデータ伝送を禁止する。即ちマスタノードは、データ紛失を回避するために、前記SCGと端末とのデータ伝送をスケジューリングしなくなる。
【0066】
(2)通知制御指示メッセージの前記セカンダリノードへの送信を停止する。SCGがサスペンドされてから、SCGが回復するまで、通知制御指示メッセージの内容が変更しないため、ネットワークノード間のシグナリング負荷を減少するために、マスタノードは、通知制御指示メッセージの前記セカンダリノードへの送信を停止してもよい。
【0067】
(3)前記セカンダリノードに対応するリソースをリザーブするかどうかを決定する。SCGがサスペンドされ、一時的にSCGにおいてデータを伝送する必要がないため、マスタノードは、現在のリソース状態に基づいて、前記セカンダリノードに対応するリソースをリザーブするかどうかを決定してもよい。
【0068】
(4)前記SCGの接続を修正又はリリースするように前記セカンダリノードに通知する。SCGがサスペンドされたため、マスタノードは、前記SCGの接続を修正するか又は前記SCGの接続を直接リリースすることを考慮してもよく、そのため、マスタノードは、前記SCGの接続を修正又はリリースするようにセカンダリノードに通知する。
【0069】
(5)前記SCGの接続を修正又はリリースするように前記端末を再配置する。マスタノードは、前記端末を再配置することによって前記SCGの接続を修正又はリリースしてもよい。
【0070】
一方、前記SCG状態が前記第二の状態情報を含む場合、マスタノードが端末に対してSCGの関連操作を実行することは、以下の(1)から(5)のうちの少なくとも一つの操作を含むが、それらに限らない。
【0071】
(1)前記SCGでのデータ伝送を回復する。前記SCGが回復したため、マスタノードは、SCGでのデータ伝送を回復してもよい。
【0072】
(2)通知制御指示メッセージの前記セカンダリノードへの送信を回復する。前記SCGが回復し、通知制御指示メッセージの内容が変更する可能性があるため、マスタノードは、通知制御指示メッセージの前記セカンダリノードへの送信を回復する。
【0073】
(3)前記セカンダリノードに対応するリソースを配置する。SCGがサスペンドされた時に、マスタノードが前記セカンダリノードに対応するリソースを削除した場合、SCGが回復すると、マスタノードは、前記セカンダリノードに対応するリソースを配置することによって、前記SCGでのデータ伝送を実現してもよい。
【0074】
(4)前記SCGの接続を追加又は修正するように前記セカンダリノードに要求する。SCGがサスペンドされた時に、マスタノードが前記SCGの接続をリリースした場合、SCGが回復すると、マスタノードは、前記SCGの接続を追加するようにセカンダリノードに要求してもよく、又は、前記SCGがサスペンドされた時に、マスタノードが前記SCGの接続を修正した場合、マスタノードは、前記SCGの接続を修正するようにセカンダリノードに通知することによって、SCGでのデータ伝送を保証してもよい。
【0075】
(5)前記SCGの接続を確立又は修正するように前記端末を再配置する。SCGが回復した場合、マスタノードは、前記端末を再配置することによって前記SCGの接続を修正又はリリースすることで、SCGでのデータ伝送を保証してもよい。
【0076】
図5は、本出願の実施例におけるSCG状態情報の通知方法の一つのフローチャートを示し、この方法500は、マスタノードによって実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、マスタノードにインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。
図5に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0077】
S510、SCGの状態に基づいて、SCG状態情報をセカンダリノードに送信し、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む。
【0078】
方法500は、方法200と似ていて、相違点は、方法500では、マスタノードによりSCG状態情報をセカンダリノードに送信するが、方法200では、セカンダリノードによりSCG状態情報をマスタノードに送信することである。
【0079】
ここで、SCG状態情報は、方法200におけるSCG状態情報と同じであり、具体的に方法200における関連記述を参照してもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0080】
本出願の実施例による上記方法によれば、マスタノードは、SCGの状態に基づいて、SCG状態情報をセカンダリノードに送信してもよく、それによってSCGの状態が変更した時に、マスタノードとセカンダリノードとのSCGの状態への理解の不一致の問題を回避することができる。
【0081】
一つの可能な実現方式では、方法200と似ているように、S510の前に、この方法は、端末からのSCG状態要求情報を受信することをさらに含んでもよく、ここで、前記SCG状態要求情報は、前記SCGのサスペンドを要求するために用いられ、又は、前記SCG状態要求情報は、サスペンドされた前記SCGの回復を要求するために用いられる。即ちこの可能な実現方式では、マスタノードは、端末のSCG状態要求情報を受信した後に、前記SCGの状態が変更したことを決定してもよく、それによってセカンダリノードにSCG状態要求情報を送信し、セカンダリノードに前記SCGの状態を通知する。
【0082】
一つの可能な実現方式では、第一の状態情報は、一部又はすべてのセカンダリノードアクティビティ通知メッセージの報告を一時停止するよう前記セカンダリノードに指示するためにも用いられる。即ちセカンダリノードは、第一の状態情報を受信した後に、SCGが回復するまで、セカンダリノードアクティビティ通知メッセージの送信を一時停止してもよく、又は、セカンダリノードは、第一の状態情報を受信した後に、一部のセカンダリノードアクティビティ通知メッセージの送信を停止してもよく、例えばSCGが回復する前に、ある場合に、セカンダリノードがマスタノードにある情報を通知するためにセカンダリノードアクティビティ通知メッセージをマスタノードに送信する必要がある場合、セカンダリノードは、セカンダリノードアクティビティ通知メッセージをマスタノードに送信してもよい。
【0083】
別の可能な実現方式では、前記第二の状態情報は、セカンダリノードアクティビティ通知メッセージの報告を回復するよう前記セカンダリノードに指示するためにも用いられる。即ちセカンダリノードは、第二の状態情報を受信した後に、セカンダリノードアクティビティ通知メッセージの送信を回復してもよく、それによってマスタノードがセカンダリノードアクティビティ状態をタイムリーに知ることができるようになる。
【0084】
一つの可能な実現方式では、SCGがサスペンドされる前に、マスタノードが通知制御指示メッセージをセカンダリノードに送信した場合、前記第一の状態情報をセカンダリノードに送信した後に、前記方法は、通知制御指示メッセージの前記セカンダリノードへの送信を停止することをさらに含む。この可能な実現方式によれば、マスタノードとセカンダリノードとの間のシグナリング負荷を減少することができる。
【0085】
上記可能な実現方式では、選択的に、前記第二の状態情報をセカンダリノードに送信した後に、前記方法は、通知制御指示メッセージの前記セカンダリノードへの送信を回復することをさらに含む。この可能な実現方式によれば、通知制御指示メッセージの送信をタイムリーに回復することによって、マスタノードとセカンダリノードとの間の通知制御指示プロセスを保証することができる。
【0086】
図6は、本出願の実施例におけるSCG状態情報の取得方法の一つのフローチャートを示し、この方法600は、セカンダリノードによって実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、セカンダリノードにインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。
図6に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0087】
S610、マスタノードにより送信されたSCG状態情報を受信し、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む。
【0088】
ここで、方法600は、方法500に対応し、マスタノードは、上記方法500に記載の方法を採用して、セカンダリノードに前記SCG状態情報を送信してもよく、具体的に上記方法500における記述を参照してもよい。
【0089】
ここで、SCG状態情報は、方法200におけるSCG状態情報と同じであり、具体的に方法200における該当する記述を参照してもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0090】
一つの可能な実現方式では、マスタノードにより送信されたSCG状態情報を受信した後に、前記方法は、以下の少なくとも一つをさらに含む。
【0091】
(1)前記SCG状態情報に基づいて、通知制御指示メッセージの前記マスタノードへの送信を一時停止又は回復する。ここで、前記SCG状態情報が第一の状態情報を含む場合、セカンダリノードは、通知制御指示メッセージの前記マスタノードへの送信を一時停止し、前記SCG状態情報が第二の状態情報を含む場合、セカンダリノードは、通知制御指示メッセージの前記マスタノードへの送信を回復する。
【0092】
(2)前記SCG状態情報に基づいて、一部又はすべてのセカンダリノードアクティビティ通知メッセージの報告を一時停止し、又はセカンダリノードアクティビティ通知メッセージの報告を回復する。ここで、前記SCG状態情報が第一の状態情報を含む場合、セカンダリノードは、一部又はすべてのセカンダリノードアクティビティ通知メッセージの報告を一時停止し、前記SCG状態情報が第二の状態情報を含む場合、セカンダリノードは、セカンダリノードアクティビティ通知メッセージの報告を回復する。
【0093】
本出願の実施例による技術案によれば、セカンダリノードは、マスタノードにより送信されたSCG状態情報からSCGの状態を知ることができ、それによってセカンダリノードとマスタノードとの間でUEにより開始されたSCGサスペンド又は回復状態を同期し、ネットワークノード間のシグナリング負荷を減少する。
【0094】
図7は、本出願の実施例によるSCG状態情報の通知方法のまた別のフローチャートを示し、この方法700は、UE、マスタノードとセカンダリノードによって実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、UE、マスタノードとセカンダリノードにインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。
図7に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0095】
S701、UEは、SCGサスペンド要求情報(SCG Suspend Request)をセカンダリノード(SN)に送信する。
【0096】
S702、セカンダリノードは、セカンダリノードアクティビティ状態通知(Activity Notification)メッセージをマスタノードに送信する。ここで、前記セカンダリノードアクティビティ状態通知メッセージは、SCGサスペンド状態情報を含む。
【0097】
セカンダリノードがセカンダリノードアクティビティ状態通知をマスタノードに送信する方式は、以下を含むが、それらに限らない。
【0098】
(1)セカンダリノードは、SCGサスペンド状態を運ぶActivity Notificationメッセージを1回送信する。マスタノードは、SCGサスペンド状態情報を記憶する。この方式によって、シグナリングオーバヘッドを節約することができる。
【0099】
(2)セカンダリノードは、SCGサスペンド状態を運ぶActivity Notificationメッセージを複数回報告する。マスタノードは、SCGサスペンド状態情報を選択的に記憶する。この方式によって、マスタノードとセカンダリノードとの間ではSCG状態を複数回同期することができる。
【0100】
S703、マスタノードは、SCGサスペンド期間にセカンダリノードリソースをリザーブするかどうかを決める。具体的な応用では、マスタノードは、決定をセカンダリノードに通知してもよい。
【0101】
S704、UEは、SCG回復要求情報(SCG Suspend Request)をセカンダリノードに送信する。
【0102】
S705、セカンダリノードは、セカンダリノードアクティビティ状態通知メッセージをマスタノードに送信する。前記セカンダリノードアクティビティ状態通知メッセージは、以下情報を含むが、それらに限らない。
【0103】
(1)SCG回復状態情報。
【0104】
(2)他の正常状態。例えばインアクティブ状態(inactive)、アクティブ状態(Re-activated)など。
【0105】
図8は、本出願の実施例によるSCG状態情報の通知方法のまた別のフローチャートを示し、この方法800は、UE、マスタノードとセカンダリノードによって実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、UE、マスタノードとセカンダリノードにインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。
図8に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0106】
S801、UEは、SCGサスペンド要求情報(SCG Suspend Request)をマスタノードに送信する。
【0107】
S802、マスタノードは、第一の要求メッセージをセカンダリノードに送信する。前記第一の要求メッセージは、SCGサスペンド状態情報を含む。
【0108】
ここで、S802の後に、セカンダリノードとマスタノードは、すべて又は一部のアクティビティ通信報告を一時停止し、例えばユーザデータインアクティビティ(user data inactivity)報告を一時停止する。
【0109】
S803、UEは、SCG回復要求情報(SCG Resume Request)をマスタノードに送信する。
【0110】
S804、マスタノードは、第二の要求メッセージをセカンダリノードに送信する。前記第二の要求メッセージは、SCG回復状態情報を含む。
【0111】
S805、セカンダリノードは、アクティビティ通知、例えばinactive、Re-activatedなどの正常な報告を回復する。
【0112】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるセカンダリセルグループ状態情報の通知方法では、実行本体は、セカンダリセルグループ状態情報の通知装置、又は、このセカンダリセルグループ状態情報の通知装置におけるセカンダリセルグループ状態情報の通知方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例ではセカンダリセルグループ状態情報の通知装置がセカンダリセルグループ状態情報の通知方法を実行することを例にし、本出願の実施例によるセカンダリセルグループ状態情報の通知装置を説明する。
【0113】
図9は、本出願の実施例によるセカンダリセルグループ状態情報の通知装置の一つの構造概略図を示し、
図9に示すように、この装置900は、第一の取得モジュール901と第一の送信モジュール902とを含んでもよい。
【0114】
本出願の実施例では、第一の取得モジュール901は、セカンダリセルグループSCGの状態を取得するために用いられ、第一の送信モジュール902は、前記SCGの状態に基づいて、SCG状態情報をマスタノードに送信するために用いられ、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む。
【0115】
一つの可能な実現方式では、
図9に示すように、この装置は、SCGの状態に基づいて、SCG状態情報をマスタノードに送信する前に、端末からのSCG状態要求情報を受信するための第一の受信モジュール903をさらに含んでもよく、ここで、前記SCG状態要求情報は、前記SCGのサスペンドを要求するために用いられ、又は、前記SCG状態要求情報は、サスペンドされた前記SCGの回復を要求するために用いられる。
【0116】
一つの可能な実現方式では、前記第一の状態情報は、
前記SCGが端末により開始されたSCGサスペンドプロセスによってサスペンドされ、且つ前記SCGのサスペンドが前記端末によって解除される必要があることを指示する第一の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力をサスペンドすることを指示する第二の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力をディスエーブルすることを指示する第三の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースをサスペンドすることを指示する第四の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースをディスエーブルすることを指示する第五の指示情報と、
前記SCGがマルチSIMカードの目的でサスペンドされることを指示する第六の指示情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0117】
一つの可能な実現方式では、前記第二の状態情報は、
前記SCGが回復することを指示する第七の指示情報と、
端末によりサスペンドされたSCGが回復することを指示する第八の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力を回復することを指示する第九の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力をイネーブルすることを指示する第十の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースを回復することを指示する第十一の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースをイネーブルすることを指示する第十二の指示情報と、
前記SCGがマルチSIMカードの目的で回復されることを指示する第十三の指示情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0118】
一つの可能な実現方式では、前記第一の送信モジュール902がSCG状態情報をマスタノードに送信することは、
前記SCG状態情報をセカンダリノードアクティビティ通知メッセージに運んで前記マスタノードに送信することを含む。
【0119】
一つの可能な実現方式では、前記第一の送信モジュール902が前記第一の状態情報を前記セカンダリノードアクティビティ通知メッセージに運んで前記マスタノードに送信することは、
前記セカンダリノードアクティビティ通知メッセージを前記マスタノードに1回送信し、ここで、前記セカンダリノードアクティビティ通知メッセージには前記第一の状態情報が運ばれること、又は、
前記セカンダリノードアクティビティ通知メッセージを前記マスタノードに複数回送信し、ここで、毎回送信される前記セカンダリノードアクティビティ通知メッセージにはいずれも前記第一の状態情報が運ばれることを含む。
【0120】
一つの可能な実現方式では、前記第一の送信モジュール902は、前記第一の状態情報を前記マスタノードに送信した後に、通知制御指示メッセージの前記マスタノードへの送信を停止するためにも用いられる。
【0121】
一つの可能な実現方式では、前記第一の送信モジュール902は、前記第二の状態情報を前記マスタノードに送信した後に、前記通知制御指示メッセージの前記マスタノードへの送信を回復するためにも用いられる。
【0122】
本出願の実施例におけるセカンダリセルグループ状態情報の通知装置は、装置であってもよく、ネットワーク側機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、基地局であってもよい。例示的には、基地局は、以上に列挙されたネットワーク側機器12のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0123】
本出願の実施例におけるセカンダリセルグループ状態情報の通知装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0124】
本出願の実施例によるセカンダリセルグループ状態情報の通知装置は、
図2の方法の実施例においてセカンダリノードにより実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0125】
図10は、本出願の実施例によるセカンダリセルグループ状態情報の取得装置の一つの構造概略図を示し、
図10に示すように、この装置1000は、主に第二の受信モジュール1001と第二の取得モジュール1002とを含む。
【0126】
本出願の実施例では、第二の受信モジュール1001は、セカンダリノードにより送信されたSCG状態情報を受信するために用いられ、ここで、前記SCG状態情報は、SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含み、第二の取得モジュール1002は、前記SCG状態情報に基づいて、前記SCGの状態を取得する。
【0127】
一つの可能な実現方式では、
図10に示すように、この装置1000は、前記SCG状態情報を保存するための記憶モジュール1003、及び/又は、前記SCG状態情報に基づいて、端末に対してSCGの関連操作を実行するための実行モジュール1004をさらに含んでもよい。
【0128】
一つの可能な実現方式では、前記第一の状態情報は、
前記SCGが端末により開始されたSCGサスペンドプロセスによってサスペンドされ、且つ前記SCGのサスペンドが前記端末によって解除される必要があることを指示する第一の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力をサスペンドすることを指示する第二の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力をディスエーブルすることを指示する第三の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースをサスペンドすることを指示する第四の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースをディスエーブルすることを指示する第五の指示情報と、
前記SCGがマルチSIMカードの目的でサスペンドされることを指示する第六の指示情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0129】
一つの可能な実現方式では、前記第二の状態情報は、
前記SCGが回復することを指示する第七の指示情報と、
端末によりサスペンドされたSCGが回復することを指示する第八の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力を回復することを指示する第九の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力をイネーブルすることを指示する第十の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースを回復することを指示する第十一の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースをイネーブルすることを指示する第十二の指示情報と、
前記SCGがマルチSIMカードの目的で回復されることを指示する第十三の指示情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0130】
一つの可能な実現方式では、前記第二の受信モジュール1001がセカンダリノードにより送信されたSCG状態情報を受信することは、前記SCG状態情報が運ばれるセカンダリノードアクティビティ通知メッセージを受信することを含む。
【0131】
一つの可能な実現方式では、前記実行モジュール1004が前記SCG状態情報に基づいて、端末に対してSCGの関連操作を実行することは、
前記SCG状態情報が前記第一の状態情報を含む場合、
前記SCGでのデータ伝送を禁止することと、
通知制御指示メッセージの前記セカンダリノードへの送信を停止することと、
前記セカンダリノードに対応するリソースをリザーブするかどうかを決定することと、
前記SCGの接続を修正又はリリースするように前記セカンダリノードに通知することと、
前記SCGの接続を修正又はリリースするように前記端末を再配置することとのうちの少なくとも一つの操作を実行することを含む。
【0132】
一つの可能な実現方式では、前記実行モジュール1004が前記SCG状態情報に基づいて、端末に対してSCGの関連操作を実行することは、
前記SCG状態が前記第二の状態情報を含む場合、
前記SCGでのデータ伝送を回復することと、
通知制御指示メッセージの前記セカンダリノードへの送信を回復することと、
前記セカンダリノードに対応するリソースを配置することと、
前記SCGの接続を追加又は修正するように前記セカンダリノードに要求することと、
前記SCGの接続を確立又は修正するように前記端末を再配置することとのうちの少なくとも一つの操作を実行することを含む。
【0133】
本出願の実施例におけるセカンダリセルグループ状態情報の取得装置は、装置であってもよく、ネットワーク側機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、基地局であってもよい。例示的には、基地局は、以上に列挙されたネットワーク側機器12のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0134】
本出願の実施例におけるセカンダリセルグループ状態情報の取得装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0135】
本出願の実施例によるセカンダリセルグループ状態情報の取得装置は、
図4の方法の実施例においてマスタノードにより実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0136】
図11は、本出願の実施例によるセカンダリセルグループ状態情報の通知装置の別の構造概略図を示し、
図11に示すように、この装置1100は、主に第三の取得モジュール1101と第二の送信モジュール1102とを含む。
【0137】
本出願の実施例では、第三の取得モジュール1101は、SCGの状態を取得するために用いられ、第二の送信モジュール1102は、SCGの状態に基づいて、SCG状態情報をセカンダリノードに送信するために用いられ、ここで、前記SCG状態情報は、前記SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含む。
【0138】
一つの可能な実現方式では、
図11に示すように、この装置1100は、SCGの状態に基づいて、SCG状態情報を前記セカンダリノードに送信する前に、端末からのSCG状態要求情報を受信するための第三の受信モジュール1103をさらに含み、ここで、前記SCG状態要求情報は、前記SCGのサスペンドを要求するために用いられ、又は、前記SCG状態要求情報は、サスペンドされた前記SCGの回復を要求するために用いられる。
【0139】
一つの可能な実現方式では、前記第一の状態情報は、
前記SCGが端末により開始されたSCGサスペンドプロセスによってサスペンドされ、且つ前記SCGのサスペンドが前記端末によって解除される必要があることを指示する第一の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力をサスペンドすることを指示する第二の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力をディスエーブルすることを指示する第三の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースをサスペンドすることを指示する第四の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースをディスエーブルすることを指示する第五の指示情報と、
前記SCGがマルチSIMカードの目的でサスペンドされることを指示する第六の指示情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0140】
一つの可能な実現方式では、前記第二の回復状態情報は、
前記SCGが回復することを指示する第七の指示情報と、
端末によりサスペンドされたSCGが回復することを指示する第八の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力を回復することを指示する第九の指示情報と、
前記端末がMR-DC能力をイネーブルすることを指示する第十の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースを回復することを指示する第十一の指示情報と、
前記端末がMR-DC端末リソースをイネーブルすることを指示する第十二の指示情報と、
前記SCGがマルチSIMカードの目的で回復されることを指示する第十三の指示情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0141】
一つの可能な実現方式では、前記第一の状態情報は、一部又はすべてのセカンダリノードアクティビティ通知メッセージの報告を一時停止するよう前記セカンダリノードに指示するためにも用いられる。
【0142】
一つの可能な実現方式では、前記第二の状態情報は、セカンダリノードアクティビティ通知メッセージの報告を回復するよう前記セカンダリノードに指示するためにも用いられる。
【0143】
一つの可能な実現方式では、前記第二の送信モジュール1102は、前記第一の状態情報をセカンダリノードに送信した後に、通知制御指示メッセージの前記セカンダリノードへの送信を停止するためにも用いられる。
【0144】
一つの可能な実現方式では、前記第二の送信モジュール1102は、前記第二の状態情報をセカンダリノードに送信した後に、前記通知制御指示メッセージの前記セカンダリノードへの送信を回復するためにも用いられる。
【0145】
本出願の実施例におけるセカンダリセルグループ状態情報の通知装置は、装置であってもよく、ネットワーク側機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、基地局であってもよい。例示的には、基地局は、以上に列挙されたネットワーク側機器12のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0146】
本出願の実施例におけるセカンダリセルグループ状態情報の通知装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0147】
本出願の実施例によるセカンダリセルグループ状態情報の通知装置は、
図5の方法の実施例においてセカンダリノードにより実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0148】
図12は、本出願の実施例によるセカンダリセルグループ状態情報の取得装置の構造概略図を示し、
図12に示すように、この装置1200は、主に第四の受信モジュール1201と第四の取得モジュール1202とを含む。
【0149】
本出願の実施例では、第四の受信モジュール1201は、マスタノードにより送信されたSCG状態情報を受信するために用いられ、ここで、前記SCG状態情報は、SCGがサスペンドされることを指示するための第一の状態情報又は前記SCGが回復することを指示するための第二の状態情報を含み、第四の取得モジュール1202は、前記SCG状態情報に基づいて、前記SCGの状態を取得するために用いられる。
【0150】
一つの可能な実現方式では、
図12に示すように、この装置は、
前記SCG状態情報に基づいて、通知制御指示メッセージの前記マスタノードへの送信を一時停止又は回復すること、及び/又は、
前記SCG状態情報に基づいて、一部又はすべてのセカンダリノードアクティビティ通知メッセージの報告を一時停止し、又はセカンダリノードアクティビティ通知メッセージの報告を回復することに用いられる第三の送信モジュール1203をさらに含んでもよい。
【0151】
本出願の実施例におけるセカンダリセルグループ状態情報の取得装置は、装置であってもよく、ネットワーク側機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、基地局であってもよい。例示的には、基地局は、以上に列挙されたネットワーク側機器12のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0152】
本出願の実施例におけるセカンダリセルグループ状態情報の取得装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0153】
本出願の実施例によるセカンダリセルグループ状態情報の取得装置は、
図6の方法の実施例においてマスタノードにより実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0154】
選択的に、
図13に示すように、本出願の実施例は、通信機器1300をさらに提供し、プロセッサ1301と、メモリ1302と、メモリ1302に記憶され、且つ前記プロセッサ1301上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器1300がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ1301により実行される時、上記セカンダリセルグループ状態情報の通知方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。又は、このプログラム又は命令がプロセッサ1301により実行される時、上記セカンダリセルグループ状態情報の取得方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0155】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図14に示すように、このネットワーク側機器1400は、アンテナ1401、無線周波数装置1402、ベースバンド装置1403を含む。アンテナ1401と無線周波数装置1402とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置1402は、アンテナ1401を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置1403に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置1403は、送信する情報を処理し、無線周波数装置1402に送信し、無線周波数装置1402は、受信した情報を処理した後にアンテナ1401を介して送出する。
【0156】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置1403に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置1403に実現されてもよく、このベースバンド装置1403は、プロセッサ1404とメモリ1405とを含む。
【0157】
ベースバンド装置1403は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、
図14に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ1404であり、メモリ1405と接続されて、メモリ1405におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク側機器の操作を実行する。
【0158】
このベースバンド装置1403は、ネットワークインターフェース1406をさらに含んでもよく、無線周波数装置1402との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称)である。
【0159】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ1405に記憶されており、且つプロセッサ1404上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ1404は、メモリ1405における命令又はプログラムを呼び出し、
図10から
図12に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0160】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記セカンダリセルグループ状態情報の通知方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記セカンダリセルグループ状態情報の取得方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0161】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0162】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記セカンダリセルグループ状態情報の通知方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記セカンダリセルグループ状態情報の取得方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0163】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、上記セカンダリセルグループ状態情報の通知方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記セカンダリセルグループ状態情報の取得方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0164】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0165】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0166】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0167】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。