(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-15
(45)【発行日】2024-11-25
(54)【発明の名称】物理ダウンリンク制御チャネル伝送方法及び関連する装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0446 20230101AFI20241118BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20241118BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W72/232
(21)【出願番号】P 2023542882
(86)(22)【出願日】2021-01-15
(86)【国際出願番号】 CN2021072331
(87)【国際公開番号】W WO2022151446
(87)【国際公開日】2022-07-21
【審査請求日】2023-08-23
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リィウ,フォンウエイ
(72)【発明者】
【氏名】シュイ,ミンホォイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ジィアイン
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/141139(WO,A1)
【文献】特表2020-507283(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0313383(US,A1)
【文献】国際公開第2020/033652(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理ダウンリンク制御チャネル伝送方法であって、
ネットワークデバイスによってリソース設定を送信することであり、前記リソース設定は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信のために前記ネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースを示す、ことと、
前記ネットワークデバイスによって、PDCCH送信のために前記ネットワークデバイスによって使用される前記時間領域リソースの中の第1時間領域リソースで第1端末デバイスのPDCCHを送信し、PDCCH送信のために前記ネットワークデバイスによって使用される前記時間領域リソースの中の第2時間領域リソースで第2端末デバイスのPDCCHを送信することと
を有
し、
前記リソース設定は探索空間で運ばれ、前記探索空間は、前記第1時間領域リソース及び前記第2時間領域リソースの夫々のための時間領域リソース設定を運び、各時間領域リソース設定を運ぶ前記探索空間は、当該時間領域リソース設定に対応する時間領域リソースの開始シンボルの設定を運ぶフィールドを含み、該フィールド内のビットの位置が、PDCCH送信のために前記ネットワークデバイスによって使用される前記時間領域リソースにおける前記対応する時間領域リソースの前記開始シンボルの位置に対応し、前記フィールドのビット数は、14×S
max
であるか又はS
max
であり、S
max
は、PDCCHモニタリングスパンに含まれる最大スロット数であり、
前記フィールドの前記ビット数がS
max
である場合は、前記対応する時間領域リソースの前記開始シンボルは、前記PDCCHモニタリングスパンに含まれるスロットのいずれか1つのスロットの最初のシンボルである、
方法。
【請求項2】
各時間領域リソース設定を運ぶ前記探索空間は、当該時間領域リソース設定に対応する時間領域リソースのシンボルの数を
示す存続期間フィールドを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1時間領域リソースのシンボルの数は、前記第1時間領域リソースに対応するアグリゲーションレベルと正の相関がある、
請求項1
又は2に記載の方法。
【請求項4】
PDCCH伝送方法であって、
端末デバイスによってリソース設定を受信することであり、前記リソース設定は、ネットワークデバイスによってPDCCHを送信するために使用される時間領域リソースを有する、ことと、
前記端末デバイスによって、PDCCH送信のために前記ネットワークデバイスによって使用される前記時間領域リソースの一部分で、前記端末デバイスのPDCCHをモニタすることと
を有
し、
前記リソース設定は、探索空間で運ばれ、前記探索空間は、前記時間領域リソースの前記一部分のための時間領域リソース設定を運び、該時間領域リソース設定を運ぶ前記探索空間は、前記一部分の開始シンボルの設定を運ぶフィールドを含み、該フィールド内のビットの位置が、前記時間領域リソースにおける前記一部分の前記開始シンボルの位置に対応し、前記フィールドのビット数は、14×S
max
であるか又はS
max
であり、S
max
は、PDCCHモニタリングスパンに含まれる最大スロット数であり、
前記フィールドの前記ビット数がS
max
である場合は、前記一部分の前記開始シンボルは、前記PDCCHモニタリングスパンに含まれるスロットのいずれか1つのスロットの最初のシンボルである、
方法。
【請求項5】
各時間領域リソース設定を運ぶ前記探索空間は、前記時間領域リソースの前記
一部分のシンボルの数を含む、
請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記時間領域リソースの前記
一部分のシンボルの数は、前記時間領域リソースの前記
一部分に対応するアグリゲーションレベルと正の相関がある、
請求項
4又は5に記載の方法。
【請求項7】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)伝送方法であって、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスによって
探索空間内のフィールドで送信された
リソース設定を受信することであり、前記探索空間は、モニタリングスロット周期及びオフセットフィールドと、存続期間フィールドと、
時間領域リソース開始シンボル設定フィールドとを含み、前記モニタリングスロット周期及びオフセットフィールドは、PDCCHのモニタリング周期及びモニタリングオフセットを示し、前記存続期間フィールドは、1つのモニタリング周期内でモニタリングが連続的に実行される必要がある
存続期間に含まれるスロットの総数を示し、
前記時間領域リソース開始シンボル設定フィールドは、前記存続期間内のPDCCHモニタリングスパンにおいて前記端末デバイスに割り当てられている時間領域リソースの開始シンボルの設定を示し、前記時間領域リソース開始シンボル設定フィールド内のビットの位置が、前記PDCCHモニタリングスパン内での前記時間領域リソースの前記開始シンボルの位置に対応し、前記
時間領域リソース開始シンボル設定フィールドの
ビット数はS
maxであり、S
maxは、前記PDCCHモニタリングスパンに含まれるスロットの数であ
り、前記時間領域リソースの前記開始シンボルは、前記PDCCHモニタリングスパンに含まれる前記スロットのいずれか1つのスロットの最初のシンボルである、ことと、
前記端末デバイスによって、前記
リソース設定に基づいて、
前記PDCCHモニタリングスパン内で前記端末デバイスが前記PDCCHを
モニタリングする期間を決定することと
を有する方法。
【請求項8】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)伝送方法であって、
ネットワークデバイスによって、探索空間
内のフィールドでリソース設定を端末デバイスへ送信することであり、前記探索空間は、モニタリングスロット周期及びオフセットフィールドと、存続期間フィールドと、
時間領域リソース開始シンボル設定フィールドとを含み、前記モニタリングスロット周期及びオフセットフィールドは、PDCCHのモニタリング周期及びモニタリングオフセットを示し、前記存続期間フィールドは、1つのモニタリング周期内でモニタリングが連続的に実行される必要がある
存続期間に含まれるスロットの総数を示し、
前記時間領域リソース開始シンボル設定フィールドは、前記存続期間内のPDCCHモニタリングスパンにおいて前記端末デバイスに割り当てられている時間領域リソースの開始シンボルの設定を示し、前記時間領域リソース開始シンボル設定フィールド内のビットの位置が、前記PDCCHモニタリングスパン内での前記時間領域リソースの前記開始シンボルの位置に対応し、前記
時間領域リソース開始シンボル設定フィールドの
ビット数はS
maxであり、S
maxは、前記PDCCHモニタリングスパンに含まれるスロットの数であ
り、前記時間領域リソースの前記開始シンボルは、前記PDCCHモニタリングスパンに含まれる前記スロットのいずれか1つのスロットの最初のシンボルである、ことを有し、
前記
リソース設定は、
前記PDCCHモニタリングスパン内で前記端末デバイスが前記PDCCHを
モニタリングする期間を決定するために使用される、
方法。
【請求項9】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)伝送装置であって、
入力/出力ユニット及び処理ユニットを有し、
前記入力/出力ユニットは、探索空間
内のフィールドでリソース設定を受信するよう構成され、前記探索空間は、モニタリングスロット周期及びオフセットフィールドと、存続期間フィールドと、
時間領域リソース開始シンボル設定フィールドとを含み、前記モニタリングスロット周期及びオフセットフィールドは、PDCCHのモニタリング周期及びモニタリングオフセットを示し、前記存続期間フィールドは、1つのモニタリング周期内でモニタリングが連続的に実行される必要がある
存続期間に含まれるスロットの総数を示し、
前記時間領域リソース開始シンボル設定フィールドは、前記存続期間内のPDCCHモニタリングスパンにおいて前記伝送装置に割り当てられている時間領域リソースの開始シンボルの設定を示し、前記時間領域リソース開始シンボル設定フィールド内のビットの位置が、前記PDCCHモニタリングスパン内での前記時間領域リソースの前記開始シンボルの位置に対応し、前記
時間領域リソース開始シンボル設定フィールドの
ビット数はS
maxであり、S
maxは、前記PDCCHモニタリングスパンに含まれるスロットの数であり、
前記時間領域リソースの前記開始シンボルは、前記PDCCHモニタリングスパンに含まれる前記スロットのいずれか1つのスロットの開始シンボルであり、
前記処理ユニットは、
前記リソース設定に基づいて、
前記PDCCHモニタリングスパン内で前記伝送装置が前記PDCCHを
モニタリングする期間を決定するよう構成される、
装置。
【請求項10】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)伝送装置であって、
入力/出力ユニット及び処理ユニットを有し、
前記入力/出力ユニットは、探索空間
内のフィールドでリソース設定を
端末デバイスへ送信するよう構成され、前記探索空間は、モニタリングスロット周期及びオフセットフィールドと、存続期間フィールドと、
時間領域リソース開始シンボル設定フィールドとを含み、前記モニタリングスロット周期及びオフセットフィールドは、PDCCHのモニタリング周期及びモニタリングオフセットを示し、前記存続期間フィールドは、1つのモニタリング周期内でモニタリングが連続的に実行される必要がある
存続期間に含まれるスロットの総数を示し、
前記時間領域リソース開始シンボル設定フィールドは、前記存続期間内のPDCCHモニタリングスパンにおいて前記端末デバイスに割り当てられている時間領域リソースの開始シンボルの設定を示し、前記時間領域リソース開始シンボル設定フィールド内のビットの位置が、前記PDCCHモニタリングスパン内での前記時間領域リソースの前記開始シンボルの位置に対応し、前記
時間領域リソース開始シンボル設定フィールドの
ビット数はS
maxであり、S
maxは、前記PDCCHモニタリングスパンに含まれるスロットの数であり、
前記時間領域リソースの前記開始シンボルは、前記PDCCHモニタリングスパンに含まれる前記スロットのいずれか1つのスロットの開始シンボルであり、
前記リソース設定は、
前記PDCCHモニタリングスパン内で前記端末デバイスが前記PDCCHを
モニタリングする期間を決定するために使用される、
装置。
【請求項11】
プロセッサを有する装置であって、
前記プロセッサはメモリへ結合され、前記メモリは、コンピュータ命令を記憶するよう構成され、
前記プロセッサは、前記コンピュータ命令を実行して、前記装置に、請求項1乃至
3及び請求項
8のうちいずれか一項に記載の方法を実行させ
る、
装置。
【請求項12】
プロセッサを有する装置であって、
前記プロセッサはメモリへ結合され、前記メモリは、コンピュータ命令を記憶するよう構成され、
前記プロセッサは、前記コンピュータ命令を実行して、前記装置に、請求項4乃至7のうちいずれか一項に記載の方法を実行させる、
装置。
【請求項13】
請求項
9に記載の伝送装置と、請求項
10に記載の伝送装置とを有する通信システム。
【請求項14】
コンピュータ命令を有し、前記コンピュータ命令は、請求項1乃至
3及び請求項
8のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよ
う通信デバイスに指示する、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータ命令を有し、前記コンピュータ命令は、請求項4乃至7のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよう通信デバイスに指示する、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
プロセッサ及びインターフェースを有し、
メモリに記憶されているコンピュータプログラム又は命令を実行して、請求項1乃至
3及び請求項
8のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよ
う構成される回路。
【請求項17】
プロセッサ及びインターフェースを有し、
メモリに記憶されているコンピュータプログラム又は命令を実行して、請求項4乃至7のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線ローカルエリアネットワーク技術の分野に、特に、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)伝送方法及び関連する装置に関係がある。
【背景技術】
【0002】
関連技術において、大きいサブキャリア間隔が、例えば、240kHz、480kHz、960kHz、又は1920kHのサブキャリア間隔さえ、提案されている。これは、高速フーリエ変換(fast Fourier transform,FFT)ポイントの最大数を増やし、データ復調遅延のますます高い要求を満足する。
【0003】
しかし、ニューラジオ(new radio,NR)システムでは、共有チャネルは、時間に関してスロットに基づいて(14個の直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing,OFDM)シンボルによる)、又は時間に関してミニスロットに基づいて(2から13個のOFDMシンボルによる)、スケジューリングされる。スロットの存続期間は、サブキャリア間隔(Subcarrier Spacing,SCS)によって決定される。サブキャリア間隔が大きいほど、スロットの存続期間はより短くなる。
【0004】
既存のNRシステムでは、フレームは10msとして定義されている。サブキャリア間隔が120kHzである場合に、フレームは80個のスロットを含み得る。ネットワークデバイスは、端末デバイスによってPDCCHをモニタする周期を40スロットであるよう設定し、オフセットを10スロットであるよう設定し、モニタリング期間を3スロットであるよう設定する場合に、端末デバイスは、フレーム0のスロット{10,11,12}(m=0)、フレーム0のスロット{50,51,52}(m=1)、フレーム1のスロット{10,11,12}(m=2)、フレーム1のスロット{50,51,52}(m=3)、などで物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)をモニタする必要がある。
【0005】
データサブキャリア間隔が既存のNRシステムでの120kHzから480kHz又は960kHzまで増大する場合に、1つのスロットの存続期間はわずかに短縮される。PDCCHモニタリング周期及びモニタリング期間が、サブキャリア間隔が120kHzであるときに設定されたものと同じに設定されるならば、サブキャリア間隔が480kHzである場合に、PDCCHモニタリング周波数は、サブキャリア間隔が120kHzである場合の4倍であり、複数回の連続したモニタリングの間のモニタリング間隔は120kHzの1/4である。その上、サブキャリア間隔が960kHzである場合に、モニタリング周波数は、サブキャリア間隔が120kHzである場合の8倍であり、複数回の連続したモニタリングの間のモニタリング間隔は120kHzの1/8である。端末デバイスのモニタリング能力には高い要求が課される。関連技術において、マルチスロットモニタリングが提案されている。具体的に、1つのモニタリング周期内の隣接した2回のモニタリングの間の間隔内のスロットの数は増える。
【0006】
マルチスロットモニタリングでは、モニタリング周期内の連続した2回のモニタリングの間のモニタリング間隔は増大し得る。一度にPDCCHを送信するためのシンボルの数は3未満であるよう制限されるならば、モニタリングされ得るPDCCHの数は制限され、十分なユーザがサービスを提供されることは確保され得ない。PDCCHを検出することができる端末の数を確保すべく、PDCCHの数は増やされる必要がある。例えば、PDCCHを送信するための最大3つの時間領域シンボルは、最大12又は24に増やされる。複数のスロットでPDCCHをモニタするのに使用されるシンボルが占める割合を維持するために、PDCCHをモニタするために使用されるシンボルの数は増やされる必要がある。これは、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さを増大させる。
【発明の概要】
【0007】
本願の実施形態は、大規模なサブキャリアシナリオで、十分なユーザがサービスを提供され得、かつ、端末デバイスによってPDCCHをモニタする複雑さの増大も回避され得るように、物理ダウンリンク制御チャネル伝送方法及び関連する装置を提供する。
【0008】
第1の態様に従って、本願は、物理ダウンリンク制御チャネル伝送方法であって、
ネットワークデバイスがリソース設定を送信することであり、リソース設定は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースを示す、ことと、
ネットワークデバイスが、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの中の第1時間領域リソースで第1端末デバイスのPDCCHを送信し、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの中の第2時間領域リソースで第2端末デバイスのPDCCHを送信することと
を含む方法を提供する。
【0009】
本願の技術的解決法に従って、PDCCHは、異なる時間領域リソースで異なる端末デバイスへ別々に送信される。このようにして、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるシンボルの数が、複数のユーザの要求を満足するよう増やされる場合に、端末デバイスは、PDCCH送信に使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよく、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避でき、それによって、マルチスロットスケジューリング効率は向上する。
【0010】
第1時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第1端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、第1端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。第2時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第2端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、第2端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。
【0011】
可能な実施において、第1時間領域リソースのシンボルは連続的であり、第2時間領域リソースのシンボルも連続的である。言い換えれば、1グループ内の時間領域リソースのシンボルは連続的である。このようにして、端末デバイスは、複数の連続したシンボルにおいてPDCCHをモニタすることができ、それにより、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大はより有効に回避できる。
【0012】
他の可能な実施において、第1時間領域リソースのリソースは分離しており、第2時間領域リソースのシンボルも分離している。例えば、第1時間領域リソースのシンボル及び第2時間領域リソースのシンボルは、櫛形に間隔をあけて分散している。このようにして、第1時間領域リソースの時間スパンは増大でき、第2時間領域リソースの時間スパンも増大でき、それによって、時間変化するチャネルでのPDCCHモニタリングのロバスト性は向上し、端末デバイスのPDCCHモニタリングの成功確率は高まる。
【0013】
いくつかの実施において、リソース設定は第1時間領域リソース設定を更に含み、第1時間領域リソース設定は、第1時間領域リソースの開始シンボル及び第1時間領域リソースのシンボルの数を含む。このようにして、第1端末デバイスは、第1時間領域リソース設定に基づいて第1時間領域リソースの位置を決定し、第1時間領域リソースでPDCCHをモニタし得る。
【0014】
いくつかの実施において、リソース設定は、探索空間内のフィールド及び/又は制御リソースセット(control-resource set,CORESET)のフィールドで運ばれる。
【0015】
可能な実施において、第1時間領域リソースの開始シンボルの設定は、探索空間内の第1フィールドで運ばれ、第1フィールドのシンボルの数は14×Smaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンの最大スロット数である。このようにして、第1フィールドは、PDCCHモニタリングスパン内の第1時間領域リソースの開始シンボルの絶対位置を示すことができ、第1時間領域リソースの位置の柔軟性は高く、第1端末デバイスは、第1フィールドに基づいて第1時間領域リソースの開始シンボルの位置を直接取得することができる。
【0016】
他の可能な実施において、第1時間領域リソースの開始シンボルの設定は、探索空間内の第2フィールドで運ばれ、第2フィールドの長さはSmaxであり、Smaxは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースに含まれる最大スロット数である。このようにして、第1時間領域リソースの最初のシンボルは、スロットの第1シンボルにのみ制限され得る。この場合に、第2フィールドは、指示粒度を増大させかつ第1時間領域リソースの開始シンボルの設定を示すフィールドの長さを短縮して、シグナリングオーバヘッドを減らすのを助けるために、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおいて第1リソースが位置しているスロットの位置を示しさえすればよい。
【0017】
いくつかの実施において、第1時間領域リソース設定は、第1時間領域リソースに対応するオフセットを含み、オフセットは、第1時間領域リソースの開始シンボルの、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおける開始シンボルを示す。この解決法では、ネットワークデバイスは、第1時間領域リソースに対応するオフセットを示すことによって、第1時間領域リソースの開始シンボルを示す。第1端末デバイスは、オフセットに基づいて第1時間領域リソースの開始シンボルを取得することができる。
【0018】
可能な実施において、探索空間又はCORESETは、オフセットを示すフィールドを含む。このようにして、第1端末デバイスは、第1時間領域リソースの開始シンボルを取得するために、フィールドに基づいてオフセットを取得することができる。
【0019】
他の可能な実施において、探索空間は、探索空間に関連した第1CORESETセットを含み、第1CORESETセットがオフセットを含み、CORESETは、第1CORESETセットの番号を示すフィールドを含む。このようにして、オフセットは既存のフィールドによって示される。これは、指示オーバヘッドを減らすのを助ける。
【0020】
いくつかの実施において、第1時間領域リソースは、第1端末デバイスの識別子、スロットインデックス、又は現在の周期におけるモニタリング時間の量、のうちの1つ以上に基づき決定される。このようにして、ネットワークデバイスによって第1時間領域リソース設定を第1端末デバイスに示すオーバヘッドは低減され得る。
【0021】
いくつかの実施において、第1時間領域リソースのシンボルの数は、第2時間領域リソースのシンボルの数とは異なる。このようにして、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースのグループ分けはより柔軟であり、それにより、実際の要求はより良く適応され得る。
【0022】
いくつかの実施において、第1時間領域リソースのシンボルの数は、第1時間領域リソースに対応するアグリゲーションレベルと正の相関がある。この解決法では、ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、アグリゲーションレベルに基づいて第1時間領域リソースの位置を決定することができる。代替的に、ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、第1時間領域リソースの位置に基づいてアグリゲーションレベルを決定することができる。これはシグナリングオーバヘッドを減らすのを助ける。
【0023】
いくつかの実施において、第1時間領域リソースのシンボルは1つのスロットに属する。このようにして、第1端末デバイスがスロットにわたってPDCCHをモニタすることを防止でき、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さは低減される。
【0024】
第1時間領域リソースの実施は第2時間領域リソースにも使用され、詳細は再び記載されないことが理解されるべきである。
【0025】
第2の態様に従って、本願の実施は、PDCCH伝送方法であって、
端末デバイスがリソース設定を受信することであり、リソース設定は、ネットワークデバイスによってPDCCHを送信するために使用される時間領域リソースを含む、ことと、
端末デバイスが、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの一部分で、端末デバイスのPDCCHをモニタすることと
を含む方法を提供する。
【0026】
本願の技術的解決法に従って、端末デバイスは、PDCCH送信に使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよい。このようにして、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるシンボルの数が、複数のユーザの要求を満足するよう増やされる場合に、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避できる。
【0027】
時間領域リソースの部分の位置は、ネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。
【0028】
いくつかの実施において、リソース設定は時間領域リソースの部分を示す第1時間領域リソース設定を更に含み、第1時間領域リソース設定は、時間領域リソースの部分の開始シンボル及び時間領域リソースの部分のシンボルの数を含む。このようにして、端末デバイスは、第1時間領域リソース設定に基づいて時間領域リソースの部分の位置を決定し、時間領域リソースの部分でPDCCHをモニタし得る。
【0029】
いくつかの実施において、リソース設定は、探索空間内のフィールド及び/又はCORESETのフィールドで運ばれる。
【0030】
可能な実施において、時間領域リソースの部分の開始シンボルの設定は、探索空間内の第1フィールドで運ばれ、第1フィールドのシンボルの数は14×Smaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンの最大スロット数である。このようにして、第1フィールドは、PDCCHモニタリングスパン内の時間領域リソースの部分の開始シンボルの絶対位置を示すことができ、時間領域リソースの部分の位置の柔軟性は高く、端末デバイスは、第1フィールドに基づいて時間領域リソースの部分の開始シンボルの位置を直接取得することができる。
【0031】
他の可能な実施において、時間領域リソースの部分の第1OFDMシンボルは、スロットの開始シンボルであり、時間領域リソースの部分の開始シンボルの設定は、探索空間内の第2フィールドで運ばれ、第2フィールドの長さはSmaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンのスロットの最大スロット数である。このようにして、時間領域リソースの部分の最初のシンボルは、スロットの第1シンボルにのみ制限され得る。この場合に、第2フィールドは、指示粒度を増大させかつ時間領域リソースの部分の開始シンボルの設定を示すフィールドの長さを短縮して、シグナリングオーバヘッドを減らすのを助けるために、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおいて第1リソースが位置しているスロットの位置を示しさえすればよい。
【0032】
いくつかの実施において、第1時間領域リソース設定は、第1時間領域リソースに対応するオフセットを含み、オフセットは、時間領域リソースの部分の開始シンボルの、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおける開始シンボルを示す。この解決法では、ネットワークデバイスは、時間領域リソースの部分に対応するオフセットを示すことによって、時間領域リソースの部分の開始シンボルを示す。端末デバイスは、オフセットに基づいて時間領域リソースの部分の開始シンボルを取得することができる。
【0033】
可能な実施において、探索空間は、オフセットを示すフィールドを含む。このようにして、端末デバイスは、時間領域リソースの部分の開始シンボルを取得するために、フィールドに基づいてオフセットを取得することができる。
【0034】
他の可能な実施において、探索空間は、探索空間に関連した第1CORESETセットを含み、第1CORESETセットがオフセットを含み、CORESETは、第1CORESETセットの番号を示すフィールドを含む。このようにして、オフセットは既存のフィールドによって示される。これはシグナリングオーバヘッドを減らすのを助ける。
【0035】
いくつかの実施において、端末デバイスが、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの一部分で、端末デバイスのPDCCHをモニタする前に、方法は、端末デバイスが、端末デバイスの識別子、スロットインデックス、又は現在の周期におけるモニタリング時間の量、のうちの1つ以上に基づき、時間領域リソースの部分を決定することを更に含む。この解決法では、端末デバイスは、ネットワークデバイスから、時間領域リソースの部分を示す第1時間領域リソース設定を受け取る必要がないので、ネットワークデバイスによって第1時間領域リソース設定を第1端末デバイスに示すオーバヘッドは低減され得る。
【0036】
いくつかの実施において、時間領域リソースの部分のシンボルの数は、時間領域リソースの部分に対応するアグリゲーションレベルと正の相関がある。この解決法では、ネットワークデバイス及び端末デバイスは、アグリゲーションレベルに基づいて時間領域リソースの部分の位置を決定することができる。代替的に、ネットワークデバイス及び端末デバイスは、時間領域リソースの部分の位置に基づいてアグリゲーションレベルを決定することができる。これはシグナリングオーバヘッドを減らすのを助ける。
【0037】
いくつかの実施において、時間領域リソースの部分のシンボルは1つのスロットに属する。このようにして、端末デバイスがスロットにわたってPDCCHをモニタすることを防止でき、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さは低減される。
【0038】
時間領域リソースの部分の実施は、他の端末デバイスによってモニタされる時間領域リソースの他の部分にも使用され、詳細は再び記載されないことが理解されるべきである。
【0039】
第3の態様に従って、本願は、PDCCH伝送方法であって、
ネットワークデバイスがリソース設定を送信することであり、リソース設定は第1時間領域リソース設定及び第2時間領域リソース設定を含み、第1時間領域リソース設定は第1時間領域リソースを示し、第2時間領域リソース設定は第2時間領域リソースを示す、ことと、
ネットワークデバイスが、第1時間領域リソースで第1端末デバイスへPDCCHを送信し、第2時間領域リソースで第2端末デバイスへPDCCHを送信することと
を含む方法を更に提供する。
【0040】
この解決法では、PDCCHを送信するために使用される時間領域リソースは、第1時間領域リソースと第2時間領域リソースとに分けられる。このようにして、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるシンボルの数が、複数のユーザの要求を満足するよう増やされる場合に、端末デバイスは、PDCCH送信のために使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよく、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避できる。
【0041】
第1時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第1端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、第1端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。第2時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第2端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、第2端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。
【0042】
可能な実施において、第1時間領域リソースのシンボルは連続的であり、第2時間領域リソースのシンボルも連続的である。言い換えれば、1グループ内の時間領域リソースのシンボルは連続的である。このようにして、端末デバイスは、複数の連続したシンボルにおいてPDCCHをモニタすることができ、それにより、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大はより有効に回避できる。
【0043】
他の可能な実施において、第1時間領域リソースのリソースは分離しており、第2時間領域リソースのシンボルも分離している。例えば、第1時間領域リソースのシンボル及び第2時間領域リソースのシンボルは、櫛形に間隔をあけて分散している。このようにして、第1時間領域リソースの時間スパンは増大でき、第2時間領域リソースの時間スパンも増大でき、それによって、時間変化するチャネルでのPDCCHモニタリングのロバスト性は向上し、端末デバイスのPDCCHモニタリングの成功確率は高まる。
【0044】
いくつかの実施において、リソース設定は、探索空間内のフィールド及び/又は制御リソースセット(control-resource set,CORESET)のフィールドで運ばれる。
【0045】
可能な実施において、第1時間領域リソースの開始シンボルの設定は、探索空間内の第1フィールドで運ばれ、第1フィールドのシンボルの数は14×Smaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンの最大スロット数である。このようにして、第1フィールドは、PDCCHモニタリングスパン内の第1時間領域リソースの開始シンボルの絶対位置を示すことができ、第1時間領域リソースの位置の柔軟性は高く、第1端末デバイスは、第1フィールドに基づいて第1時間領域リソースの開始シンボルの位置を直接取得することができる。
【0046】
第4の態様に従って、本願は、PDCCH伝送方法であって、
端末デバイスがネットワークデバイスから第1時間領域リソース設定を受信することであり、第1時間領域リソース設定は、第1時間領域リソースの開始シンボル及び第1時間領域リソースのシンボルの数を含み、第1時間領域リソースは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの一部分である、ことと、
端末デバイスが、第1時間領域リソース設定に基づいて、第1時間領域リソースでPDCCHをモニタすることと
を含む方法を更に提供する。
【0047】
この解決法では、端末デバイスは、PDCCH送信に使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよいので、マルチスロットスケジューリングはより良く実施でき、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避できる。
【0048】
第1時間領域リソースのシンボルは、連続的であっても又は分離していてもよい。
【0049】
可能な実施において、第1時間領域リソースの部分の開始シンボルの設定は、探索空間内の第1フィールドで運ばれ、第1フィールドのシンボルの数は14×Smaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンの最大スロット数である。このようにして、第1フィールドは、PDCCHモニタリングスパン内の第1時間領域リソースの開始シンボルの絶対位置を示すことができ、第1時間領域リソースの位置の柔軟性は高く、端末デバイスは、第1フィールドに基づいて第1時間領域リソースの開始シンボルの位置を直接取得することができる。
【0050】
第5の態様に従って、本願の実施は、PDCCH伝送装置を提供する。伝送装置はネットワークデバイスであってよく、又はネットワークデバイスで使用されてもよい。伝送装置は、入力/出力ユニット及び処理ユニットを含む。入力/出力ユニットは、トランシーバ、トランシーバアンテナ、又は入力/出力インターフェースなどの、情報受信/送信機能を実装することができるユニット又はモジュールであってよく、又はそのようなものに配置されてもよい。処理ユニットは、プロセッサであってよく、又はプロセッサに配置されてもよい。入力/出力ユニットは、
リソース設定を送信し、リソース設定は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースを示し、
PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの中の第1時間領域リソースで第1端末デバイスのPDCCHを送信し、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの中の第2時間領域リソースで第2端末デバイスのPDCCHを送信する
よう構成される。
【0051】
本願の技術的解決法に従って、PDCCHは、異なる時間領域リソースで異なる端末デバイスへ別々に送信される。このようにして、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるシンボルの数が、複数のユーザの要求を満足するよう増やされる場合に、端末デバイスは、PDCCH送信に使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよく、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避できる。
【0052】
第1時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第1端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、第1端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。第2時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第2端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、第2端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。
【0053】
可能な実施において、第1時間領域リソースのシンボルは連続的であり、第2時間領域リソースのシンボルも連続的である。言い換えれば、1グループ内の時間領域リソースのシンボルは連続的である。このようにして、端末デバイスは、複数の連続したシンボルにおいてPDCCHをモニタすることができ、それにより、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大はより有効に回避できる。
【0054】
他の可能な実施において、第1時間領域リソースのリソースは分離しており、第2時間領域リソースのシンボルも分離している。例えば、第1時間領域リソースのシンボル及び第2時間領域リソースのシンボルは、櫛形に間隔をあけて分散している。このようにして、第1時間領域リソースの時間スパンは増大でき、第2時間領域リソースの時間スパンも増大でき、それによって、時間変化するチャネルでのPDCCHモニタリングのロバスト性は向上し、端末デバイスのPDCCHモニタリングの成功確率は高まる。
【0055】
いくつかの実施において、リソース設定は第1時間領域リソース設定を更に含み、第1時間領域リソース設定は、第1時間領域リソースの開始シンボル及び第1時間領域リソースのシンボルの数を含む。このようにして、第1端末デバイスは、第1時間領域リソース設定に基づいて第1時間領域リソースの位置を決定し、第1時間領域リソースでPDCCHをモニタし得る。
【0056】
いくつかの実施において、リソース設定は、探索空間内のフィールド及び/又は制御リソースセット(control-resource set,CORESET)のフィールドで運ばれる。
【0057】
可能な実施において、第1時間領域リソースの開始シンボルの設定は、探索空間内の第1フィールドで運ばれ、第1フィールドのシンボルの数は14×Smaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンの最大スロット数である。このようにして、第1フィールドは、PDCCHモニタリングスパン内の第1時間領域リソースの開始シンボルの絶対位置を示すことができ、第1時間領域リソースの位置の柔軟性は高く、第1端末デバイスは、第1フィールドに基づいて第1時間領域リソースの開始シンボルの位置を直接取得することができる。
【0058】
他の可能な実施において、第1時間領域リソースの開始シンボルの設定は、探索空間内の第2フィールドで運ばれ、第2フィールドの長さはSmaxであり、Smaxは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースに含まれる最大スロット数である。このようにして、第1時間領域リソースの最初のシンボルは、スロットの第1シンボルにのみ制限され得る。この場合に、第2フィールドは、指示粒度を増大させかつ第1時間領域リソースの開始シンボルの設定を示すフィールドの長さを短縮して、シグナリングオーバヘッドを減らすのを助けるために、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおいて第1リソースが位置しているスロットの位置を示しさえすればよい。
【0059】
いくつかの実施において、第1時間領域リソース設定は、第1時間領域リソースに対応するオフセットを含み、オフセットは、第1時間領域リソースの開始シンボルの、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおける開始シンボルを示す。この解決法では、ネットワークデバイスは、第1時間領域リソースに対応するオフセットを示すことによって、第1時間領域リソースの開始シンボルを示す。第1端末デバイスは、オフセットに基づいて第1時間領域リソースの開始シンボルを取得することができる。
【0060】
可能な実施において、探索空間又はCORESETは、オフセットを示すフィールドを含む。このようにして、第1端末デバイスは、第1時間領域リソースの開始シンボルを取得するために、フィールドに基づいてオフセットを取得することができる。
【0061】
他の可能な実施において、探索空間は、探索空間に関連した第1CORESETセットを含み、第1CORESETセットがオフセットを含み、CORESETは、第1CORESETセットの番号を示すフィールドを含む。このようにして、オフセットは既存のフィールドによって示される。これは、指示オーバヘッドを減らすのを助ける。
【0062】
いくつかの実施において、第1時間領域リソースは、処理ユニットによって、第1端末デバイスの識別子、スロットインデックス、又は現在の周期におけるモニタリング時間の量、のうちの1つ以上に基づき決定される。このようにして、ネットワークデバイスによって第1時間領域リソース設定を第1端末デバイスに示すオーバヘッドは低減され得る。
【0063】
いくつかの実施において、第1時間領域リソースのシンボルの数は、第2時間領域リソースのシンボルの数とは異なる。このようにして、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースのグループ分けはより柔軟であり、それにより、実際の要求はより良く適応され得る。
【0064】
いくつかの実施において、第1時間領域リソースのシンボルの数は、第1時間領域リソースに対応するアグリゲーションレベルと正の相関がある。この解決法では、ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、アグリゲーションレベルに基づいて第1時間領域リソースの位置を決定することができる。代替的に、ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、第1時間領域リソースの位置に基づいてアグリゲーションレベルを決定することができる。これはシグナリングオーバヘッドを減らすのを助ける。
【0065】
いくつかの実施において、第1時間領域リソースのシンボルは1つのスロットに属する。このようにして、第1端末デバイスがスロットにわたってPDCCHをモニタすることを防止でき、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さは低減される。
【0066】
第1時間領域リソースの実施は第2時間領域リソースにも使用され、詳細は再び記載されないことが理解されるべきである。
【0067】
第6の態様に従って、本願は、PDCCH伝送装置を更に提供する。伝送装置は、端末デバイスであってよいがそれに限られず、又は端末デバイスで使用されてもよいがそのように限られない。伝送装置は、入力/出力ユニット及び処理ユニットを含む。入力/出力ユニットは、トランシーバ、トランシーバアンテナ、又は入力/出力インターフェースなどの、情報受信/送信機能を実装することができるユニット又はモジュールであってよく、又はそのようなものに配置されてもよい。処理ユニットは、プロセッサであってよく、又はプロセッサに配置されてもよい。入力/出力ユニットは、
リソース設定を受信し、リソース設定は、ネットワークデバイスによってPDCCHを送信するために使用される時間領域リソースを含み、
PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの一部分で、端末デバイスのPDCCHをモニタする
よう構成される。
【0068】
本願の技術的解決法に従って、端末デバイスは、PDCCH送信に使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよい。このようにして、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるシンボルの数が、複数のユーザの要求を満足するよう増やされる場合に、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避できる。
【0069】
時間領域リソースの部分の位置は、ネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。
【0070】
いくつかの実施において、リソース設定は時間領域リソースの部分を示す第1時間領域リソース設定を更に含み、第1時間領域リソース設定は、時間領域リソースの部分の開始シンボル及び時間領域リソースの部分のシンボルの数を含む。このようにして、端末デバイスは、時間領域リソース設定の部分に基づいて第1時間領域リソースの位置を決定し、時間領域リソース設定の部分でPDCCHをモニタし得る。
【0071】
いくつかの実施において、リソース設定は、探索空間内のフィールド及び/又はCORESETのフィールドで運ばれる。
【0072】
可能な実施において、時間領域リソースの部分の開始シンボルの設定は、探索空間内の第1フィールドで運ばれ、第1フィールドのシンボルの数は14×Smaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンの最大スロット数である。このようにして、第1フィールドは、PDCCHモニタリングスパン内の時間領域リソース設定の部分の開始シンボルの絶対位置を示すことができ、時間領域リソース設定の部分の位置の柔軟性は高く、端末デバイスは、第1フィールドに基づいて時間領域リソース設定の部分の開始シンボルの位置を直接取得することができる。
【0073】
他の可能な実施において、時間領域リソースの部分の第1OFDMシンボルは、スロットの開始シンボルであり、第1時間領域リソースの開始シンボルの設定は、探索空間内の第2フィールドで運ばれ、第2フィールドの長さはSmaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンのスロットの最大スロット数である。このようにして、時間領域リソース設定の部分の最初のシンボルは、スロットの第1シンボルにのみ制限され得る。この場合に、第2フィールドは、指示粒度を増大させかつ時間領域リソース設定の部分の開始シンボルの設定を示すフィールドの長さを短縮して、シグナリングオーバヘッドを減らすのを助けるために、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおいて第1リソースが位置しているスロットの位置を示しさえすればよい。
【0074】
いくつかの実施において、第1時間領域リソース設定は、時間領域リソース設定の部分に対応するオフセットを含み、オフセットは、時間領域リソース設定の部分の開始シンボルの、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおける開始シンボルを示す。この解決法では、ネットワークデバイスは、時間領域リソース設定の部分に対応するオフセットを示すことによって、時間領域リソース設定の部分の開始シンボルを示す。端末デバイスは、オフセットに基づいて時間領域リソース設定の部分の開始シンボルを取得することができる。
【0075】
可能な実施において、探索空間は、オフセットを示すフィールドを含む。このようにして、端末デバイスは、時間領域リソース設定の部分の開始シンボルを取得するために、フィールドに基づいてオフセットを取得することができる。
【0076】
他の可能な実施において、探索空間は、探索空間に関連した第1CORESETセットを含み、第1CORESETセットがオフセットを含み、CORESETは、第1CORESETセットの番号を示すフィールドを含む。このようにして、オフセットは既存のフィールドによって示される。これはシグナリングオーバヘッドを減らすのを助ける。
【0077】
いくつかの実施において、端末デバイスが、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの一部分で、端末デバイスのPDCCHをモニタする前に、処理ユニットは、端末デバイスの識別子、スロットインデックス、又は現在の周期におけるモニタリング時間の量、のうちの1つ以上に基づき、時間領域リソースの部分を決定するよう構成される。この解決法では、端末デバイスは、ネットワークデバイスから、時間領域リソース設定の部分を示す第1時間領域リソース設定を受け取る必要がないので、ネットワークデバイスによって第1時間領域リソース設定を第1端末デバイスに示すオーバヘッドは低減され得る。
【0078】
いくつかの実施において、時間領域リソースの部分のシンボルの数は、時間領域リソースの部分に対応するアグリゲーションレベルと正の相関がある。この解決法では、ネットワークデバイス及び端末デバイスは、アグリゲーションレベルに基づいて時間領域リソース設定の部分の位置を決定することができる。代替的に、ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、時間領域リソース設定の部分の位置に基づいてアグリゲーションレベルを決定することができる。これはシグナリングオーバヘッドを減らすのを助ける。
【0079】
いくつかの実施において、時間領域リソースの部分のシンボルは1つのスロットに属する。このようにして、端末デバイスがスロットにわたってPDCCHをモニタすることを防止でき、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さは低減される。
【0080】
時間領域リソース設定の部分の実施は、他の端末デバイスによってモニタされる時間領域リソースの他の部分にも使用され、詳細は再び記載されないことが理解されるべきである。
【0081】
第7の態様に従って、本願の実施は、PDCCH伝送装置を更に提供する。伝送装置はネットワークデバイスであってよく、又はネットワークデバイスで使用されてもよい。伝送装置は、入力/出力ユニット及び処理ユニットを含む。入力/出力ユニットは、トランシーバ、トランシーバアンテナ、又は入力/出力インターフェースなどの、情報受信/送信機能を実装することができるユニット又はモジュールであってよく、又はそのようなものに配置されてもよい。処理ユニットは、プロセッサであってよく、又はプロセッサに配置されてもよい。入力/出力ユニットは、
リソース設定を送信し、リソース設定は第1時間領域リソース設定及び第2時間領域リソース設定を含み、第1時間領域リソース設定は第1時間領域リソースを示し、第2時間領域リソース設定は第2時間領域リソースを示し
第1時間領域リソースで第1端末デバイスへPDCCHを送信し、第2時間領域リソースで第2端末デバイスへPDCCHを送信する
よう構成される。
【0082】
この解決法では、PDCCHを送信するために使用される時間領域リソースは、第1時間領域リソースと第2時間領域リソースとに分けられる。このようにして、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるシンボルの数が、複数のユーザの要求を満足するよう増やされる場合に、端末デバイスは、PDCCH送信のために使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよく、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避できる。
【0083】
第1時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第1端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、第1端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。第2時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第2端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、第2端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。
【0084】
可能な実施において、第1時間領域リソースのシンボルは連続的であり、第2時間領域リソースのシンボルも連続的である。言い換えれば、1グループ内の時間領域リソースのシンボルは連続的である。このようにして、端末デバイスは、複数の連続したシンボルにおいてPDCCHをモニタすることができ、それにより、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大はより有効に回避できる。
【0085】
他の可能な実施において、第1時間領域リソースのリソースは分離しており、第2時間領域リソースのシンボルも分離している。例えば、第1時間領域リソースのシンボル及び第2時間領域リソースのシンボルは、櫛形に間隔をあけて分散している。このようにして、第1時間領域リソースの時間スパンは増大でき、第2時間領域リソースの時間スパンも増大でき、それによって、時間変化するチャネルでのPDCCHモニタリングのロバスト性は向上し、端末デバイスのPDCCHモニタリングの成功確率は高まる。
【0086】
いくつかの実施において、リソース設定は、探索空間内のフィールド及び/又は制御リソースセット(control-resource set,CORESET)のフィールドで運ばれる。
【0087】
可能な実施において、第1時間領域リソースの開始シンボルの設定は、探索空間内の第1フィールドで運ばれ、第1フィールドのシンボルの数は14×Smaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンの最大スロット数である。このようにして、第1フィールドは、PDCCHモニタリングスパン内の第1時間領域リソースの開始シンボルの絶対位置を示すことができ、第1時間領域リソースの位置の柔軟性は高く、第1端末デバイスは、第1フィールドに基づいて第1時間領域リソースの開始シンボルの位置を直接取得することができる。
【0088】
第8の態様に従って、本願は、PDCCH伝送装置を更に提供する。伝送装置は、端末デバイスであってよいがそれに限られず、又は端末デバイスで使用されてもよいがそのように限られない。伝送装置は、入力/出力ユニット及び処理ユニットを含む。入力/出力ユニットは、トランシーバ、トランシーバアンテナ、又は入力/出力インターフェースなどの、情報受信/送信機能を実装することができるユニット又はモジュールであってよく、又はそのようなものに配置されてもよい。処理ユニットは、プロセッサであってよく、又はプロセッサに配置されてもよい。入力/出力ユニットは、
ネットワークデバイスから第1時間領域リソース設定を受信し、第1時間領域リソース設定は、第1時間領域リソースの開始シンボル及び第1時間領域リソースのシンボルの数を含み、第1時間領域リソースは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの一部分であり、
第1時間領域リソース設定に基づいて、第1時間領域リソースでPDCCHをモニタする
よう構成される。
【0089】
この解決法では、端末デバイスは、PDCCH送信に使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよいので、マルチスロットスケジューリングはより良く実施でき、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避できる。
【0090】
第1時間領域リソースのシンボルは、連続的であっても又は分離していてもよい。
【0091】
可能な実施において、第1時間領域リソースの部分の開始シンボルの設定は、探索空間内の第1フィールドで運ばれ、第1フィールドのシンボルの数は14×Smaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンの最大スロット数である。このようにして、第1フィールドは、PDCCHモニタリングスパン内の第1時間領域リソースの開始シンボルの絶対位置を示すことができ、第1時間領域リソースの位置の柔軟性は高く、端末デバイスは、第1フィールドに基づいて第1時間領域リソースの開始シンボルの位置を直接取得することができる。
【0092】
第9の態様に従って、本願は通信デバイスを提供する。通信デバイスはプロセッサを含み、プロセッサはメモリへ結合される。プロセッサがメモリ内のコンピュータプログラム又は命令を実行すると、第1の態様のいずれかの実施の方法は実行される。
【0093】
任意に、通信デバイスはメモリを更に含む。
【0094】
任意に、通信デバイスは通信インターフェースを更に含み、プロセッサは通信インターフェースへ結合される。
【0095】
任意に、1つ以上のプロセッサが存在し、1つ以上のメモリが存在する。
【0096】
任意に、メモリはプロセッサと一体化されてよく、あるいは、メモリ及びプロセッサは別々に配置される。
【0097】
任意に、トランシーバが送信器マシン(送信器)及び受信器マシン(受信器)を含んでもよい。
【0098】
実施において、通信デバイスは、ネットワークデバイス又は端末デバイスである。通信デバイスがネットワークデバイス又は端末デバイスであるとき、通信インターフェースは、トランシーバ又は入力/出力インターフェースであってよい。任意に、トランシーバは、トランシーバ回路であってもよい。任意に、入力/出力インターフェースは、入力/出力回路であってもよい。
【0099】
他の実施において、通信デバイスは、チップ又はチップシステムである。通信デバイスがチップ又はチップシステムであるとき、通信インターフェースは、チップ上又はチップシステム内の入力/出力インターフェース、インターフェース回路、出力回路、入力回路、ピン、関連する回路、などであってもよい。プロセッサは、代替的に、プロセッシング回路又はロジック回路として具現化されてもよい。
【0100】
第10の態様に従って、本願は通信システムを提供する。通信システムは、第5の態様の伝送装置及び第6の態様の伝送装置を含み、あるいは、通信システムは、第7の態様の伝送装置及び第8の態様の伝送装置を含む。
【0101】
第11の態様に従って、本願はコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラム(コード又は命令と呼ばれることもある)を含む。実行されると、コンピュータプログラムは、コンピュータが、第1の態様乃至第4の態様のいずれかの可能な実施の方法を実行することを可能にする。
【0102】
第12の態様に従って、本願はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラム(コード又は命令と呼ばれることもある)を記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータで実行されると、コンピュータは、第1の態様乃至第4の態様のいずれかの可能な実施の方法を実行することができる。
【0103】
第13の態様に従って、本願は、プロセッサ及びインターフェースを含み、メモリに記憶されているコンピュータプログラム又は命令を実行して、第1の態様又は第4の態様のいずれかの可能な実施の方法を実行するよう構成される回路を更に提供する。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【
図1】本願の実施形態に係る通信システムのネットワークアーキテクチャの模式図である。
【
図2A】本願の実施形態に係るネットワークデバイスの構造の模式図である。
【
図2B】本願の実施形態に係る端末デバイスの構造の模式図である。
【
図3】本願に係るPDCCH伝送シナリオの模式図である。
【
図4A】本願の実施形態に係るPDCCH送信シナリオの模式図である。
【
図4B】本願の実施形態に係るPDCCH伝送方法の概略フローチャートである。
【
図5A】本願の実施形態に係る他のPDCCH送信シナリオの模式図である。
【
図5B】本願の実施形態に係る他のPDCCH送信シナリオの模式図である。
【
図6A】本願の実施形態に係る他のPDCCH送信シナリオの模式図である。
【
図6B】本願の実施形態に係る他のPDCCH送信シナリオの模式図である。
【
図7A】本願の実施形態に係る他のPDCCH送信シナリオの模式図である。
【
図7B】本願の実施形態に係る他のPDCCH送信シナリオの模式図である。
【
図8A】本願の実施形態に係るCCEグループの番号付けの模式図である。
【
図8B】本願の実施形態に係るCCEグループの番号付けの模式図である。
【
図9A】本願の実施形態に係る他のPDCCH送信シナリオの模式図である。
【
図9B】本願の実施形態に係る他のPDCCH送信シナリオの模式図である。
【
図9C】本願の実施形態に係る他のPDCCH送信シナリオの模式図である。
【
図9D】本願の実施形態に係る他のPDCCH送信シナリオの模式図である。
【
図10A】本願の実施形態に係る他のPDCCH送信シナリオの模式図である。
【
図10B】本願の実施形態に係る他のPDCCH送信シナリオの模式図である。
【
図11】本願の実施形態に係るPDCCH伝送装置の構造の模式図である。
【
図12】本願の実施形態に係る他のPDCCH伝送装置の構造の模式図である。
【
図13】本願の実施形態に係る他のPDCCH伝送装置の構造の模式図である。
【
図14】本願の実施形態に係る他のPDCCH伝送装置の構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0105】
以下は、本発明の実施形態において添付の図面を参照して、本発明の実施形態について記載する。
【0106】
図1は、本願の実施形態に係る通信システムのネットワークアーキテクチャの模式図である。通信システムは、ネットワークデバイスと、複数の端末デバイス(例えば、
図1の端末デバイス121及び端末デバイス122)とを含む。端末デバイス121及び端末デバイス122はネットワークデバイス11と通信し得る。
【0107】
通信システムは、第4世代(fourth generation,4G)アクセス技術、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution,LTE)アクセス技術に対応している通信システムであってよい。代替的に、通信システムは、第5世代(fifth generation,5G)アクセス技術、例えば、ニューラジオ(new radio,NR)アクセス技術に対応している通信システムであってもよい。代替的に、通信システムは、第3世代(third generation,3G)アクセス技術、例えば、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーションズ・システム(universal mobile telecommunications system,UMTS)アクセス技術に対応している通信システムであってもよい。代替的に、通信システムは、第2世代(second generation,2G)アクセス技術、例えば、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(global system for mobile communications,GSM)アクセス技術に対応している通信システムであってもよい。代替的に、通信システムは、複数の無線技術、例えば、LTE技術とNR技術に対応している通信システムであってもよい。更には、通信システムは、将来指向の通信技術で使用されてもよい。
【0108】
図1のネットワークデバイス111は、5G又は将来世代のアクセス技術に基づいた通信システムにおける次世代nodeB(next generation nodeB,gNB)、送信受信ポイント(transmission reception point,TRP)、中継ノード(relay node)、アクセスポイント(access point,AP)、などであってよい。
【0109】
図1の端末デバイスは、ユーザにボイス又はデータコネクティビティを提供するデバイスであってよい。例えば、端末デバイスはユーザ設備(user equipment,UE)、モバイル局(mobile station)、加入者ユニット(subscriber unit)、局(station)、又は端末設備(terminal equipment,TE)とも呼ばれ得る。端末は、セルラー電話(cellular phone)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)、無線モデム(modem)、ハンドヘルド(handheld)デバイス、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、コードレス電話(cordless phone)、無線ローカルループ(wireless local loop,WLL)局、タブレットコンピュータ(pad)、などであってもよい。無線通信技術の発展により、通信システムにアクセスすることができるデバイス、通信システム内でネットワーク側と通信することができるデバイス、又は通信システムを使用することによって他のオブジェクトと通信することができるデバイスは、本願の実施形態の端末、例えば、インテリジェント輸送における端末及び車両、スマートホームにおけるハウスホールドデバイス、スマートグリッドにおける電気メータ読み取り装置、電圧監視装置、環境監視装置、インテリジェントセキュリティネットワークにおける映像監視装置、又は現金自動預け払い機であってもよい。本願の実施形態で、端末はネットワークデバイス、例えば、ネットワークデバイス111又はネットワークデバイス112と通信し得る。複数の端末は互いに通信してもよい。端末は固定であっても又は移動可能であってもよい。
【0110】
図2Aは、ネットワークデバイスの構造の模式図である。本願のこの実施形態のネットワークデバイスの構造については、
図2Aに示される構造を参照されたい。
【0111】
ネットワークデバイスは、少なくとも1つのプロセッサ1111、少なくとも1つのトランシーバ1113、少なくとも1つのネットワークインターフェース1114、及び1つ以上のアンテナ1115を含む。任意に、ネットワークデバイスは少なくとも1つのメモリ1112を更に含む。プロセッサ1111、メモリ1112、トランシーバ1113、及びネットワークインターフェース1114は、例えばバスを使用することによって、互いに接続されている。アンテナ1115はトランシーバ1113へ接続されている。ネットワークインターフェース1114は、ネットワークデバイスが通信リンクを通じて他の通信デバイスへ接続されることを可能にするよう構成される。例えば、ネットワークデバイスは、S1インターフェースを通じてコアネットワーク要素101へ接続される。本願のこの実施形態で、接続には様々なタイプのインターフェース、伝送線路、バス、などが含まれてよい。これは本願で制限されない。
【0112】
本願のこの実施形態のプロセッサ、例えばプロセッサ1111は、次のタイプ:汎用中央演算処理装置(central processing unit,CPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、マイクロコントローラユニット(microcontroller unit,MCU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmble gate array,FPGA)、又は論理演算を実施するよう構成される集積回路、のうちの少なくとも1つを含んでよい。例えば、プロセッサ1111は、シングルコア(single-CPU)プロセッサ又はマルチコア(multi-CPU)プロセッサであってよい。少なくとも1つのプロセッサ1111は、1つのチップに組み込まれても、又は複数の異なるチップに置かれてもよい。
【0113】
本願のこの実施形態のメモリ、例えばメモリ1112は、次のタイプ:静的な情報及び命令を記憶することができるリードオンリーメモリ(read-only memory,ROM)又は他のタイプの静的記憶デバイス、情報及び命令を記憶することができるランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)又は他のタイプの動的記憶デバイス、あるいは、電気的消去可能なプログラム可能リードオンリーメモリ(electrically erasable programmable read-only memory,EEPROM)、のうちの少なくともを含んでよい。いくつかのシナリオで、メモリは、代替的に、コンパクトディスク・リードオンリーメモリ(compact disc read-only memory,CD-ROM)又は他のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクト光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク、ブルーレイディスク、などを含む)、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気記憶デバイス、あるいは、期待されるプログラムコードを命令又はデータ構造の形で搬送又は記憶するために使用でき、コンピュータがアクセスすることができる任意の他の媒体であってもよい。なお、メモリはこれらに限られない。
【0114】
メモリ1112は独立して存在してもよく、プロセッサ1111へ接続されている。任意に、メモリ1112は、代替的に、プロセッサ1111と一体化されてもよく、例えば、チップに集積されてもよい。メモリ1112は、本願の実施形態の技術的解決法を実行するためのプログラムコードを記憶することができ、プロセッサ1111は実行を制御する。様々なタイプの実行されるコンピュータプログラムコードはまた、プロセッサ1111のドライバとして見なされてもよい。例えば、プロセッサ1111は、メモリ1112に記憶されているコンピュータプログラムコードを実行して、本願の実施形態の技術的解決法を実施するよう構成される。
【0115】
トランシーバ1113は、ネットワークデバイスと端末との間の無線周波数信号の受信又は送信をサポートするよう構成されてよく、トランシーバ1113は、アンテナ1115へ接続され得る。
【0116】
トランシーバ1113は送信器Tx及び受信器Rxを含む。具体的に、1つ以上のアンテナ1115は無線周波数信号を受信し得る。トランシーバ1113の受信器Rxは、アンテナから無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をデジタルベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号に変換し、デジタルベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号をプロセッサ1111に供給するよう構成され、それにより、プロセッサ1111は更に、デジタルベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号を処理、例えば、復調又は復号する。更に、トランシーバ1113の送信器Txは、変調されたデジタルベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号をプロセッサ1111から受信し、変調されたデジタルベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号を無線周波数信号に変換し、無線周波数信号を1つ以上のアンテナ1115により送信するよう更に構成される。具体的に、受信器Rxは、1段階以上の周波数ダウンミキシング処理及びアナログ-デジタル変換処理を無線周波数信号に対して選択的に実行して、デジタルベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号を取得し得る。周波数ダウンミキシング処理及びアナログ-デジタル変換処理の順序は調整可能である。送信器Txは、1段階以上の周波数アップミキシング処理及びデジタル-アナログ変換処理を変調されたデジタルベースバンド信号又は変調されたデジタル中間周波数信号に対して選択的に実行して、無線周波数信号を取得し得る。周波数アップミキシング処理及びデジタル-アナログ変換処理の順序は調整可能である。デジタルベースバンド信号及びデジタル中間周波数信号は、デジタル信号と総称されてもよい。
【0117】
トランシーバ1113は、入力/出力ユニットとしても理解されてよい。
【0118】
任意に、ネットワークデバイス111は、ベースバンドユニット(baseband unit,BBU)、ラジオリモートユニット(radio remote unit,RRU)、及びアンテナを含んでもよい。BBUはRRUへ接続され、RRUはアンテナへ接続される。
【0119】
任意に、ネットワークデバイス112は、ベースバンドユニット(baseband unit,BBU)、ラジオリモートユニット(radio remote unit,RRU)、及びアンテナを含んでもよい。BBUはRRUへ接続され、RRUはアンテナへ接続される。
【0120】
図2Bは、本願の実施形態に係る端末デバイスの構造の模式図である。端末デバイス121及び端末デバイス122の構造については、
図2Bに示される構造を参照されたい。
【0121】
端末デバイスは、少なくとも1つのプロセッサ1211と、少なくとも1つのトランシーバ1212とを含む。任意に、端末デバイス121は更に、少なくとも1つのメモリ1213を含んでもよい。プロセッサ1211、メモリ1213、及びトランシーバ1212は互いに接続されている。任意に、端末デバイス121は更に、出力デバイス1214、入力デバイス1215、及び1つ以上のアンテナ1216を含んでもよい。アンテナ1216はトランシーバ1212へ接続され、出力デバイス1214及び入力デバイス1215はプロセッサ1211へ接続される。
【0122】
トランシーバ1212、メモリ1213、及びアンテナ1216については、同様の機能を実装するよう、
図2Aの関連する説明を参照されたい。
【0123】
プロセッサ1211はベースバンドプロセッサであってよく、あるいは、CPUであってよい。ベースバンドプロセッサ及びCPUは、一体化されても又は分離されてもよい。
【0124】
プロセッサ1211は、端末デバイス121の様々な機能を実施するよう構成されてよく、例えば、通信プロトコル及び通信データを処理するよう構成され、あるいは、端末デバイス121を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するよう構成され、あるいは、計算処理タスク、例えば、グラフィクス及び画像処理又はオーディオ処理の完了を支援するよう構成される。代替的に、プロセッサ1211は、上記の機能の1つ以上を実施するよう構成される。
【0125】
出力デバイス1214はプロセッサ1211と通信し、複数の方法で情報を表示し得る。例えば、出力デバイス1214は液晶ディスプレイ(liquid crystal display,LCD)、発光ダイオード(light emitting diode,LED)表示デバイス、陰極線管(cathode ray tube,CRT)表示デバイス、プロジェクタ(projector)、などであってよい。入力デバイス1215はプロセッサ1211と通信し、複数の方法でユーザの入力を受け取ってよい。例えば、入力デバイス1215はマウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、又は検知デバイスであってよい。
【0126】
アクセス技術において、ネットワークデバイスは最初に、端末デバイスに対して、PDCCHを送信するために使用される時間領域リソースを設定し、端末デバイスは、PDCCHを送信するために使用される時間領域リソースをモニタしてPDCCHを取得し、PDSCHの関連するスケジューリング情報(例えば、PDSCHのスケジューリング及び送信のためのスロット)を取得し、それから、取得されたスケジューリング情報に基づいてPDSCHを受信する。
【0127】
しかし、
図3に示されるシナリオの模式図では、スロットの絶対的な存続期間はサブキャリア間隔と負の相関がある。言い換えれば、サブキャリア間隔が大きいほど、スロットの絶対的な存続期間はよりも短いので、シンボルの絶対的な存続期間はより短い。
【0128】
サブキャリア間隔が大きい(例えば、サブキャリア間隔が480kHz以上である)シナリオでは、マルチスロットモニタリングが通常実施される必要がある。PDCCHモニタリングスパン(PDCCH-monitoring span)又はモニタリング窓は複数のスロットを含み、ネットワークデバイスは、1つのモニタリングスパン内の一部のスロットでしかPDCCHを送信しない場合がある。例えば、サブキャリア間隔が480kHzであるとき、PDCCHモニタリングスパンは4つのスロットを含む。サブキャリア間隔が960kHzであるとき、PDCCHモニタリングスパンは8つのスロットを含む。PDCCHモニタリングスパンは、モニタリングスパンとも呼ばれ得る。本願では、モニタリングスパンはモニタリング窓としても理解されてよい。本願では、モニタリングスパンが説明のために使用される。
【0129】
例えば、モニタリング周期Ksは40スロットであり、モニタリングオフセットOsは10スロットであり、1つのモニタリング周期内のモニタリングのスロット長さT
は3スロットである。シングルスロットモニタリングのシナリオ、又はモニタリングスパンに含まれるスロットが1つであるシナリオにおいて、以下に説明する。
【0130】
SCSが120kHzである場合に、1つのフレームは80個のスロットを含み、フレーム0{10,11,12}、フレーム0{50,51,52}、フレーム1{10,11,12}、フレーム1{50,51,52}、などがPDCCHモニタリングのために端末デバイスによって使用される。例えば、フレーム0{10,11,12}は、フレーム0内のスロット10、スロット11、及びスロット12を指す。スロット10はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット11はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット12はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット50はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット51はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット52はPDCCHモニタリングスパンである。
【0131】
SCSが480kHzである場合に、1つのフレームは320個のスロットを含み、フレーム0{10,11,12}、フレーム0{50,51,52}、フレーム0{90,91,92}、・・・、フレーム0{290,291,292}、フレーム1{10,11,12}、フレーム1{50,51,52}、などがPDCCHモニタリングのために端末デバイスによって使用される。スロット10はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット11はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット12はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット50はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット51はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット52はPDCCHモニタリングスパンである。
【0132】
SCSが960kHzである場合に、1つのフレームは640個のスロットを含み、フレーム0{10,11,12}、フレーム0{50,51,52}、フレーム0{90,91,92}、・・・、フレーム0{610,611,612}、フレーム1{10,11,12}、フレーム1{50,51,52}、などがPDCCHモニタリングのために端末デバイスによって使用される。
【0133】
SCSが480kHzであるとき、ブレース間の時間は120kHzの1/4であり、2つのデジット間の時間は、SCSが120kHzであるときのそれの1/4である。具体的に、120kHzと比較して、大きいサブキャリア間隔によりモニタリング周波数が大幅に増え、1つのモニタリング周期内の2つの隣接したモニタリングスパンの第1シンボル間の時間インターバルは明確に短縮される。これにより、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さは増大する。そのため、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さを低減するように、大きいサブキャリア間隔のモニタリングスパンに含まれるスロットの数は増やされ、1つのモニタリング周期内の2つの隣接したモニタリングスパン間の時間インターバルは増やされることが提案される。
【0134】
例えば、Ks=40、Os=10、及びTs=12(480kHz)又は24(960kHz)である。モニタリングスパンが複数のスロットを含むシナリオにおいて、以下で記載する。
【0135】
SCSが480kHzである場合に、1つのフレームは320個のスロットを含み、フレーム0{10,14,18}、フレーム0{50,54,58}、フレーム0{90,94,98}、・・・、フレーム0{290,294,298}、フレーム1{10,14,18}、フレーム1{50,54,58}、などがPDCCHモニタリングのために端末デバイスによって使用される。スロット10からスロット13はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット14からスロット17はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット18からスロット21はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット50からスロット53はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット54からスロット57はPDCCHモニタリングスパンであり、スロット58からスロット61はPDCCHモニタリングスパンである。モニタリングスパンが複数のスロットを含むシナリオにおいて、PDCCHモニタリングスパンでは、一部のスロットしかPDCCH送信のために使用されないことが分かる。言い換えれば、PDCCHモニタリングスパンでは、一部のスロットしかPDCCHモニタリングのために端末デバイスによって使用されない。
【0136】
SCSが960kHzである場合に、1つのフレームは640個のスロットを含み、フレーム0{10,18,26}、フレーム0{50,58,66}、フレーム0{90,99,106}、・・・、フレーム0{610,618,626}、フレーム1{10,18,26}、フレーム1{50,58,66}、などがPDCCHモニタリングのために端末デバイスによって使用される。
【0137】
モニタリングスパンが複数のスロットを含むシナリオにおいて、PDCCHを送信するために使用される時間領域リソースのシンボルの数が変更されない場合に、PDCCHは十分な量のスケジューリング情報を運ぶことができず、より多くのユーザのためにユーザのPDSCHをスケジューリング及び送信する要求を満足することは困難である。
【0138】
PDCCHを送信するために使用される時間領域リソースのシンボルの数が増やされる場合に、各端末デバイスがモニタする必要があるシンボルの数も増え、すなわち、ユーザがモニタする必要があるPDCCH候補の数は増える。その結果、端末デバイスがPDCCHをモニタするプロセスはより複雑である。
【0139】
本願は、マルチスロットスケジューリングがより良く実施でき、端末デバイスによってPDCCHをモニタする複雑さの増大も回避できる解決法を提供する。
図4Aに示されるシナリオの模式図で示されるように、本願では、ネットワークデバイスが複数の端末デバイスへPDCCHを送信する必要があるシナリオにおいて、ネットワークデバイスは、PDCCHを送信するために使用される時間領域リソースをグループ分けしてよい。
図4Aにおいて、サブキャリア間隔が480kHz以上であるとき、PDCCH送信のために使用される時間領域リソースでは、同じパディングパターンを有するシンボルが、端末デバイスのグループにPDCCHを送信するために使用される。このようにして、受信エンドにある端末デバイスは、構成内のPDCCHの送信に使用される時間領域リソース全体に対してモニタリングを実行する必要がなく、グループに対する時間領域リソースでPDCCHをモニタしさえすればよく、それによって、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大を回避する。
【0140】
以下は、本願の実施形態においてPDCCH伝送方法を参照して本願の技術的解決法について記載する。
【0141】
図4Bに示される概略フローチャートで示されるように、本願の実施形態のPDCCH伝送方法はは、次のステップを含み得る。
【0142】
401:ネットワークデバイスはリソース設定を送信し、このとき、リソース設定は、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースを示す。
【0143】
相応して、端末デバイスはリソース設定を受信する。
【0144】
具体的に、ネットワークデバイスは、リソース設定を複数の端末デバイスへ送信してよく、各ネットワークデバイスがリソース設定を受信する。
【0145】
例えば、リソース設定は、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの開始シンボル及びシンボルの数を示し得る。
【0146】
PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースは、複数の連続したシンボルである。
【0147】
402:ネットワークデバイスは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって送信される時間領域リソースの中の第1時間領域リソースで第1端末デバイスのPDCCHを送信する。
【0148】
403:ネットワークデバイスは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって送信される時間領域リソースの中の第2時間領域リソースで第2端末デバイスのPDCCHを送信する。
【0149】
PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースは、複数の時間領域グループ、複数の時間領域リソースインターバル、又は複数の時間領域範囲に分けられてよい。
【0150】
本願では、時間領域リソースグループ、時間領域リソースインターバル、又は時間領域リソース範囲は、端末デバイスのグループに割り当てられて、PDCCHを端末デバイスのグループに送信するために使用される時間領域リソースとして理解され得る。代替的に、時間領域リソースグループ、時間領域リソースインターバル、又は時間領域リソース範囲は、端末デバイスのグループに割り当てられて、端末デバイスのグループによってPDCCHモニタリングに使用される時間領域リソースとして理解され得る。
【0151】
本願では、PDCCHモニタリングはまた、PDCCH検出、PDCCHブラインド検出、などとしても理解され得る。
【0152】
第1時間領域リソースは、第1時間領域リソースグループとしても理解されてよく、第2時間領域リソースは、第2時間領域リソースグループとして理解されてもよい。ネットワークデバイスは、第1時間領域リソースで一部の端末デバイスのPDCCHを送信し、第2時間領域リソースでその他の端末デバイスのPDCCHを送信する。第1端末デバイスは、一部の端末デバイスの中の任意の端末デバイスであり、第2端末デバイスは、その他の端末デバイスの中の任意の端末デバイスであることが理解され得る。
【0153】
ネットワークデバイスはまた、グループ分け方式で端末デバイスへPDCCHを送信することも理解され得る。複数の端末デバイスは複数のユーザグループに分けられる。複数のユーザグループは第1ユーザグループ及び第2ユーザグループを含む。1つのユーザグループは1つの時間領域リソースグループに対応し得る。ネットワークデバイスは、各時間領域リソースグループにおいて、各時間領域リソースグループに対応するユーザグループ内の端末デバイスへPDCCHを送信する。例えば、第1時間領域リソースグループは第1ユーザグループに対応し、第2時間領域リソースグループは第2ユーザグループに対応する。ネットワークデバイスは、第1時間領域リソースで第1ユーザグループのPDCCHを送信し、第2時間領域リソースで第2ユーザグループのPDCCHを送信する。
【0154】
このようにして、各グループ内の端末デバイスは、端末デバイスが属しているユーザグループに対応する時間領域リソースでのみPDCCHをモニタしさえすればよく、それによって、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さを低減する。
【0155】
本願では、時間領域リソースグループ及びユーザグループは記載を容易にするよう意図されることが理解されるべきであり、実際の時間領域リソースグループ及び実際のユーザグループが明確に存在することは制限されない。また、時間領域リソースの一部分が、一部の端末デバイスのPDCCHをその一部の端末デバイスへ送信するために使用され、時間領域リソースの他の部分が、その他の端末デバイスのPDCCHをその他の端末デバイスへ送信するために使用されることが理解され得る。
【0156】
ステップ402の前に、ネットワークデバイスは、第1端末デバイスへ送信されるPDCCHを第1時間領域リソースにマッピングし、第2端末デバイスへ送信されるPDCCHを第2時間領域リソースにマッピングしてもよい。
【0157】
404:第1端末デバイスは、第1時間領域リソースで第1端末デバイスのPDCCHをモニタする。
【0158】
言い換えれば、第1端末デバイスは、第1時間領域リソースで第1端末デバイスのPDCCHをブラインド検出する。
【0159】
第1時間領域リソースは、第1端末デバイスによってPDCCHをモニタするために使用される時間領域リソースとして理解され得る。
【0160】
第1時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第1端末デバイスへ送信されてよく、あるいは、第1端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。
【0161】
405:第2端末デバイスは、第2時間領域リソースで第2端末デバイスのPDCCHをモニタする。
【0162】
言い換えれば、第2端末デバイスは、第2時間領域リソースで第2端末デバイスのPDCCHをブラインド検出する。
【0163】
第2時間領域リソースは、第2端末デバイスによってPDCCHをモニタするために使用される時間領域リソースとして理解され得る。
【0164】
第2時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第2端末デバイスへ送信されてよく、あるいは、第2端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。
【0165】
ステップ404及びステップ405は、PDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの一部分で端末デバイスがPDCCHをモニタすることとしても理解され得る。
【0166】
本願の技術的解決法に従って、PDCCH送信のために使用される時間領域リソースはグループ分けされる。このようにして、ネットワークデバイスによってPDCCH送信に使用されるシンボルの数が、複数のユーザの要求を満足するよう増やされる場合に、端末デバイスは、PDCCH送信に使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよく、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避できる。
【0167】
図5Aに示されるシナリオの模式図で示されるように、可能な実施において、第1時間領域リソースのシンボルは連続的であり、第2時間領域リソースのシンボルも連続的である。言い換えれば、1つのグループ内の時間領域リソースのシンボルは連続的である。このようにして、端末デバイスは、複数の連続したシンボルにおいてPDCCHをモニタすることができるので、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大はより有効に回避できる。
【0168】
図5Bに示されるシナリオの模式図で示されるように、他の可能な実施において、第1時間領域リソースのシンボルは分離されてもおり、第2時間領域リソースのシンボルも分離されている。例えば、第1時間領域リソースのシンボル及び第2時間領域リソースのシンボルは、櫛形に間隔をあけて分散している。このようにして、第1時間領域リソースの時間スパンは増大でき、第2時間領域リソースの時間スパンも増大でき、それによって、時間変化するチャネルでのPDCCHモニタリングのロバスト性は向上し、端末デバイスのPDCCHモニタリングの成功確率は高まる。
【0169】
いくつかの場合に、一部の時間領域リソースグループのシンボルは連続的であってよく、その他の時間領域リソースグループのシンボルは分離されている。
【0170】
第1時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第1端末デバイスへ送信されてよく、あるいは、第1端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。
【0171】
記載を容易にするために、実施においてネットワークデバイスがリソース設定を端末デバイスへ送信する解決法がまず提供される。
【0172】
実施において、ネットワークデバイスは、探索空間及び制御リソースセット(control-resource set,CORESET)を端末デバイスへ送信する。
【0173】
探索空間内のモニタリングスロット周期及びオフセットmonitoringSlotPeriodicityAndOffsetフィールドは、周期及びオフセットを示し、存続期間(duration)は、モニタリングが1つの周期内で連続的に実行される必要があるスロットの数を示し、PDCCHを伝送するための特定のスロットは、2つのフィールドを使用することによって決定され得る。
【0174】
探索空間内のスロット内モニタリングシンボルmonitoringSymbolsWithinSlotフィールドは、PDCCHを伝送するための各スロット(言い換えれば、PDCCHモニタリングスパン)内でPDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの開始シンボルを示す。スロット内モニタリングシンボルmonitoringSymbolsWithinSlotフィールドは14ビットであり、i番目のビットは、スロット内のi番目のシンボルに対応する。言い換えれば、各ビットは、スロット内の1つのシンボルに対応する。m番目のビットが1である場合に、それは、m番目のシンボルが、そのスロット内でPDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの開始シンボルであることを示す。例えば、monitoringSymbolsWithinSlotフィールドはの第5ビットが1である場合に、それは、第5シンボル(シンボル4)が、PDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの開始シンボルであることを示す。
【0175】
探索空間内の制御リソースセット識別子controlResourceSetIdフィールドは、探索空間をCORESETと関連付けるために使用され、関連するCORESET内の存続期間フィールドは、当該スロット内でPDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースのシンボルの数を示す。
【0176】
方法はまた、この解決法でモニタリングスパンの位置を決定するためにも使用されてよい。具体的に、探索空間内のmonitoringSlotPeriodicityAndOffsetフィールドは、周期及びオフセットを示し、存続期間フィールドは、モニタリングが1つの周期内で連続的に実行される必要があるモニタリングスパンに含まれるスロットの総数を示す(前述の例では、Ts=3がTs=12又はTs=24に変更されることに対応する)。PDCCHを伝送するための特定のモニタリングスパンは、2つのフィールドを使用することによって決定され得る。
【0177】
第1時間領域リソースは、複数の時間領域リソースグループの中のいずれか1つであり、第2時間領域リソースは、複数の時間領域リソースグループの中の、第1時間領域リソースとは異なるいずれか1つであることが理解されるべきである。
【0178】
第1端末デバイスは、第1時間領域リソースに対応する第1ユーザグループ内のいずれかの端末デバイスである。第2端末デバイスは、第2時間領域リソースに対応する第2ユーザグループ内のいずれかの端末デバイスである。
【0179】
本願では、第1時間領域リソースに関する解決法は、第2時間領域リソースにも適用可能である。第2時間領域リソースについては、本願で繰り返し説明しない。
【0180】
以下は、ネットワークデバイスが第1時間領域リソースの位置を第1端末デバイスへ送信する場合にネットワークデバイスが第1時間領域リソースを設定するところの、本願で提供される解決法について記載する。
【0181】
いくつかの実施において、リソース設定は第1時間領域リソース設定を含み、第1時間領域リソース設定は、第1時間領域リソースの開始シンボル及び第1時間領域リソースのシンボルの数を含む。第1時間領域リソースの開始シンボルは、PDCCHモニタリングスパン内の第1時間領域リソースの開始シンボルであってよい。このようにして、第1端末デバイスは、第1時間領域リソースでPDSCHに対してブラインド検出を行うか又はPDSCHを受信するために、ネットワークデバイスによって送信されたリソース設定に基づいて第1時間領域リソースの位置を正確に取得することができる。
【0182】
具体的に、リソース設定は、探索空間及び/又は制御リソースセット(control-resource set,CORESET)で運ばれてよい。例えば、ネットワークデバイスは、探索空間及びCORESETを端末デバイスへ送信し、探索空間及び/又はCORESETはリソース設定を含む。
【0183】
可能な実施において、第1時間領域リソースの開始シンボルの設定は、探索空間内の第1フィールドで運ばれ、第1フィールドのシンボルの数は14×Smaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンに含まれる最大スロット数である。例えば、許容最大サブキャリア間隔が960kHzである場合に、Smaxは、サブキャリア間隔が960kHzであるときにPDCCHモニタリングスパンに含まれるスロットの数8である。第1フィールドは、例えば、スロット内モニタリングシンボル(monitoring symbols within slot)フィールドに対応する範囲を広げることによって得られるモニタリングスパン又は時間単位内の全てのシンボルに対応するPDCCHモニタリング開始位置指示(monitoringSymbolsWithinTimeUnit)フィールドであってよい。第1フィールドは他の名称を有してもよいことが理解されるべきである。第1フィールドの名称は本願で制限されない。探索空間に関連したCORESET内の存続期間(duration)フィールドは、第1時間領域リソースのシンボルの数を示す。
【0184】
例えば、PDCCHモニタリングスパンに含まれる最大スロット数Smaxが4である場合に、第1フィールドのシンボルの数は14×4=56である。
【0185】
モニタリング周期内で、端末デバイスは、Ts個の連続したスロット内のS個のスロット(1つのモニタリングスパン)において一度PDCCHをモニタし、S個のスロットにおいてPDCCHをモニタするためのシンボルは、S×D個の連続したシンボルであり、Dは、探索空間に関連したCORESETに設定された連続したシンボルの数、つまり、存続期間フィールドの値である。SCSが120kHzであるとき、Sは1である。
【0186】
一例で、S=2μ-μ0であり、μ0は基準SCSに対応するインデックスである。例えば、基準SCSが120kHzである場合に、μ0は3である。μは、PDCCHのサブキャリア間隔に対応するインデックスである。本願では、μ0が3である例が説明のために使用されるが、μ0は3に限られない。
【0187】
例えば、SCSが480kHzであるとき、μ=5であり、この場合に、S=4である。SCSが960kHzであるとき、μ=6であり、この場合に、S=8である。このようにして、SCSが増える場合に、各モニタリングスパンにおいて、ネットワークデバイスによってPDCCHを送信するために使用されるシンボルの数が占有する絶対的な存続期間は、基本的には、SCSが120kHzであるときに同じ設定でネットワークデバイスによってPDCCHを送信するために使用されるシンボルの数が占有する絶対的な存続期間と一致又は同じままであることができる。
【0188】
monitoringSymbolsWithinTimeUnitフィールドに対応するモニタリングスパン又は時間単位(time unit)は、SCSが120kHzであるときに使用されるスロット長さとして定義されてよい。時間単位は、代替的に、スロット単位(slot unit)、複数のスロット(xslots)、スパン(span)、又は窓(window)などの同様の意味に変更されてもよい。代替的に、時間単位の単位は、他の値に基づいたSCSのスロット長さ、又は絶対時間長さであってもよい。
【0189】
例えば、
図6Aに示されるシナリオの模式図において、第1端末デバイスへ送信される探索空間内の第1フィールドは[0,0,0,1,0,0,・・・]であり、全長は112ビットである。関連するCORESET内の存続期間フィールドが3を示す場合に、それは、ネットワークデバイスによってPDCCH送信に使用される時間領域リソースの中の第1時間領域リソースの開始シンボルがモニタリングスパン内の第4シンボルであり、シンボルの数が3であることを示す。言い換えれば、第1時間領域リソースは、PDCCHを伝送するために使用される時間領域リソース内の複数のスロットのうちの第4から第6シンボル、つまりシンボル3から5(シンボル番号は0から始まる)である。
【0190】
他の例として、
図6Bに示されるシナリオの模式図において、例2では、第1端末デバイスへ送信される探索空間内の第1フィールドは[0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,1,0・・・]であり、全長は112ビットである。関連するCORESET内の存続期間フィールドが2を示す場合に、それは、ネットワークデバイスによってPDCCH送信に使用される時間領域リソースの中の第1時間領域リソースの開始シンボルがモニタリングスパン内の第15シンボルであり、第1時間領域リソースのシンボルの数が2であることを示す。言い換えれば、第1時間領域リソースが連続的である場合に、第1時間領域リソースは、PDCCHを伝送するために使用される時間領域リソース内の複数のスロットのうちの又はモニタリングスパン内の第15及び第16シンボル、つまりモニタリングスパン内のシンボル14及び15(シンボル番号は0から始まる)であり、モニタリングスパン内の第2スロットにおけるシンボル0及び1に対応する。第1端末デバイスは、モニタリングスパン内のシンボル14及び15でPDCCHをモニタする。
【0191】
このようにして、ネットワークデバイスは、第1時間領域リソースの絶対位置を第1端末デバイスに示すことができ、第1時間領域リソースの位置の柔軟性は高い。その上、端末デバイスは、ネットワークデバイスによってPDCCH送信に使用される全ての時間領域リソースの位置を取得する必要がないので、ネットワークデバイスによってPDCCH送信に使用される全ての時間領域リソースを示す関連するシグナリングメッセージのオーバヘッドは低減され得る。
【0192】
この解決法では、リソース設定は、ネットワークデバイスによってPDCCH送信に使用される時間領域リソースの設定を含まなくてもよいことが理解されるべきである。言い換えれば、この解決法では、PDCCH伝送方法のステップは、次のステップを含み得る。
【0193】
ネットワークデバイスはリソース設定を送信し、ここで、リソース設定は、第1時間領域リソース設定及び第2時間領域リソース設定を含み、第1時間領域リソース設定は第1時間領域リソースを示し、第2時間領域リソース設定は第2時間領域リソースを示す。
【0194】
ネットワークデバイスは、第1時間領域リソースで第1端末デバイスへPDCCHを送信し、第2時間領域リソースで第2端末デバイスへPDCCHを送信する。
【0195】
第1ネットワークデバイスは、第1時間領域リソースで第1端末デバイスへPDCCHを送信し、第2時間領域リソースで第2端末デバイスへPDCCHを送信する。
【0196】
この解決法では、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるシンボルの数が、複数のユーザの要求を満足するよう増やされる場合に、端末デバイスは、PDCCH送信のために使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよく、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避できる。
【0197】
他の可能な実施において、第1時間領域リソースの第1シンボルは、スロットの開始シンボルであり、第1時間領域リソースの開始シンボルの設定は、探索空間内の第2フィールドで運ばれる。第2フィールドは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおいて第1時間領域リソースが位置しているスロットの位置を示すことによって、第1時間領域リソースの開始シンボルを示し得る。第2フィールドの長さはSmaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンに含まれる最大スロット数である。第2フィールドは、時間単位内モニタリングシンボルmonitoringSymbolsWithinTimeUnitフィールド又は時間単位内モニタリングスロットmonitoringSlotsWithinTimeUnitフィールドと呼ばれ得る。この解決法では、第1時間領域リソースの最初のシンボルは、スロットの第1シンボルにのみ制限され得る。この場合に、第2フィールドは、指示粒度を増大させかつ第1時間領域リソースの開始シンボルの設定を示すフィールドの長さを短縮して、シグナリングオーバヘッドを減らすのを助けるために、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおいて第1リソースが位置しているスロットの位置を示しさえすればよい。
【0198】
例えば、Smax=8である。第1端末デバイスへ送信される探索空間内の第2フィールドは[1,0,0,0,0,0,0,0]である。探索空間に関連したCORESET内の存続期間フィールドが3を示す場合に、それは、第1時間領域リソースの開始シンボルが、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソース内の第1スロットの第1シンボルであり、シンボルの数が3であることを示す。言い換えれば、第1時間領域リソースのシンボルが連続的であるシナリオにおいて、第1時間領域リソースは、PDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの第1スロットの第1から第3シンボル、つまりシンボル0から2(シンボル番号は0から始まる)である。端末デバイスは、PDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの第1スロットのシンボル0から2でPDCCHをモニタする。第1時間領域リソースのシンボルが分離しているシナリオにおいて、Smax=8であるとき、第1時間領域リソースは、PDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの第1スロットの第1シンボル及び第9シンボル並びに第2スロットの第3シンボル、つまり第1スロットのシンボル0及び8並びに第2スロットのシンボル2(シンボル番号は0から始まる)である。第1端末デバイスは、PDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの第1スロットのシンボル0及び8並びに第2スロットのシンボル2でPDCCHをモニタする。
【0199】
他の例として、Smax=8である。第1端末デバイスへ送信される探索空間内の第2フィールドは[0,1,0,0,0,0,0,0]である。探索空間に関連したCORESET内の存続期間フィールドが2を示す場合に、それは、第1時間領域リソースの開始シンボルが、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソース内の第2スロットの第1シンボルであり、シンボルの数が2であることを示す。言い換えれば、第1時間領域リソースのシンボルが連続的であるシナリオにおいて、第1時間領域リソースは、PDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの第2スロットの第1及び第2シンボル、つまりシンボル0及び1(シンボル番号は0から始まる)である。端末デバイスは、PDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの第2スロットのシンボル0及び1でPDCCHをモニタする。これは、PDCCHモニタリングスパン内のシンボル14及び15でPDCCHをモニタすることに対応する。第1時間領域リソースのシンボルが分離しているシナリオにおいて、Smax=8であるとき、第1時間領域リソースは、PDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの第2スロットの第1シンボル及び第9シンボル、つまり第2スロットのシンボル0及び8(シンボル番号は0から始まる)である。第1端末デバイスは、PDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの第2スロットのシンボル0及び8でPDCCHをモニタする。
【0200】
他の可能な実施において、第1時間領域リソース設定は、第1時間領域リソースに対応するオフセットを含み、オフセットは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおける第1時間領域リソースの開始シンボルを示す。言い換えれば、ネットワークデバイスは、オフセットを示すことによって、第1時間領域リソースの開始シンボルを示す。第1時間領域リソースに対応するオフセットは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの第1シンボルに対する第1時間領域リソースの開始シンボルのオフセットされたシンボルの数として理解され得る。
【0201】
いくつかの実施形態で、探索空間は、オフセットを示す第3フィールドを含む。このようにして、第3フィールドはオフセットを示すので、端末デバイスは、第1時間領域リソースの開始シンボルの位置を取得するために、第1時間領域リソースに対応するオフセットをより直接的に取得することができる。
【0202】
第3フィールドは、1つの検出内の時間オフセットインデックスtimeOffsetIndexWithinOneDetectionフィールド、スパン内の時間オフセットインデックスtimeOffsetIndexWithinSpanフィールド、スパン内の時間オフセットtimeOffsetWithinSpanフィールド、スパン内のシンボルオフセットsymbolOffsetWithinSpanフィールド、又はスパン内のシンボルオフセットインデックスsymbolOffsetIndexWithinSpanフィールドと呼ばれ得る。確かに、他の実施形態では、第3フィールドは、代替的に、他の名称を有してもよい。第3フィールドの名称は本願で制限されない。
【0203】
具体的に、探索空間は、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの開始シンボルを示すフィールドを更に含む。例えば、探索空間内の時間単位内モニタリングシンボルフィールドが、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの開始シンボルを示す。時間単位内モニタリングシンボルフィールドの長さは14であってよく、指示は、粒度としてS個のシンボルを使用することによって実行される。S個のシンボルが指示のためにシンボルユニット又はシンボルセットとして使用されることが理解され得る。例えば、時間単位内モニタリングシンボルフィールドは、ビットiを1に設定することによって、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの開始シンボルがシンボルi×S((i×S+1)番目のシンボル)であることを示し得る。他の例として、時間単位内モニタリングシンボルフィールドはビットマップであり、時間単位内モニタリングシンボルフィールドのi番目のビットが1であるとき、それは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの開始シンボルがシンボルi×Sであることを示す。PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの開始シンボルのフィールドは、代替的に、時間単位内モニタリングシンボルユニット(monitoring symbols unit within time unit)フィールド、時間単位内モニタリングシンボルセット(monitoring symbols set within time unit)フィールド、又は時間単位内モニタリングシンボルグループ(monitoring symbols group within time unit)フィールド、のうちの1つと呼ばれ得る。
【0204】
探索空間内の第3フィールドは、第1時間領域リソースの開始シンボルの、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおける開始シンボルを示す。CORESET内の存続期間フィールドは、第1時間領域リソースのシンボルの数を示す。
【0205】
実施形態で、第3フィールドは、第1時間領域リソースに対応するオフセットを示すよう存続期間フィールドと組み合わされてもよい。
【0206】
例えば、第3フィールドによって示される値はOinである。第1時間領域リソースのシンボルが連続的であるシナリオにおいて、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの中の第1時間領域リソースに対応するオフセットは、Oin×Dである。言い換えれば、第1時間領域リソースの開始シンボルは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソース内の(Oin×D+1)番目のシンボルである。Dは、存続期間フィールドによって示される値である。Oinの値は、0からSmax-1までの範囲に及ぶ。第1時間領域リソースのシンボルが分離しているシナリオにおいて、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの中の第1時間領域リソースに対応するオフセットは、Oinである。言い換えれば、第1時間領域リソースの開始シンボルは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソース内の(Oin+1)番目のシンボルである。Dは、存続期間フィールドによって示される値である。Oinの値は、0からSmax-1までの範囲に及ぶ。
【0207】
このよぷにして、第1端末デバイスは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの開始シンボルを示す探索空間内のフィールドに基づいて、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの開始シンボルを取得し、第3フィールド及びCORESET内の存続期間フィールドに基づいて、第1時間領域リソースの開始シンボルの、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおける開始シンボルを決定し、CORESET内の存続期間フィールドに基づいて、第1時間領域リソースのシンボルの数を決定して、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの中の第1時間領域リソースの位置を決定することができる。
【0208】
任意に、CORESET内の存続期間フィールドは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースのシンボルの数Q=D×Sを更に示してもよい。Dは、存続期間フィールドによって示される値である。この解決法では、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおいて、各グループ内の時間領域リソースのシンボルの数は同じである。
【0209】
例えば、
図7Aに示されるシナリオの模式図において、SCSが480kHzであり、S=4であり、第1時間領域リソースのシンボルが連続的である場合に、monitoringSymbolsWithinTimeUnitフィールドが[1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0]であり、存続期間フィールドが2を示し(つまり、D=2)、第3フィールドが3を示すならば、それは、モニタリングスパン内でPDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの開始シンボルのオフセットが0シンボル(シンボル0)であり、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースのシンボルの数が2×4=8であり、PDCCHモニタリングスパン内の第1時間領域リソースに対応するオフセットが3×2=6であることを示す。言い換えれば、第1時間領域リソースの開始シンボルは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソース内の第7シンボルであり、第1時間領域リソースのシンボルの数は2である。言い換えれば、第1時間領域リソースは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソース内の第7及び第8シンボル(シンボル6及び7)である。第1端末デバイスは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソース内の第7及び第8シンボルでPDCCHをモニタする。
【0210】
他の例として、
図7Bに示されるシナリオの模式図において、SCSが480kHzであり、S=4であり、第1時間領域リソースのシンボルが連続的である場合に、monitoringSymbolsWithinTimeUnitフィールドが[0,0,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0]であり、存続期間フィールドが3を示し(つまり、D=3)、第3フィールドが1を示すならば、それは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの開始シンボルのオフセットが(2×4=8)番目のシンボルであり、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースのシンボルの数が3であり、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの中の第1時間領域リソースのオフセットが1×3=3であることを示す。言い換えれば、第1時間領域リソースの開始シンボルは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソース内の第4シンボルであり、第1時間領域リソースのシンボルの数は3である。言い換えれば、第1時間領域リソースは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソース内の第4から第6シンボルであり、モニタリングスパン内のシンボル
3から5に対応する。第1端末デバイスは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソース内の第4から第6シンボルでPDCCHをモニタする。
【0211】
いくつかの他の実施形態では、CORESETがオフセットを示すフィールドを含む。
【0212】
この解決法では、オフセットを示すフィールドは、第1時間領域リソースの開始シンボルを間接的に示すことができ、あるいは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの中の第1時間領域リソースの開始シンボルを示すことができる。CORESETはまた、存続期間フィールドも含み、存続期間フィールドの意味は、探索空間がオフセットを示すフィールドを含む前述の実施形態での存続期間フィールドの意味と同じである。
【0213】
一例では、ネットワークデバイスは、探索空間に対して、関連するCORESET番号を設定してもよい。第1端末デバイスは、第1時間領域リソースでPDCCHを受信するために、探索空間に基づいて、関連するCORESET番号を取得し、CORESET番号に基づいて、対応するCORESETフィールドを取得して、CORESETフィールドに基づいて第1時間領域リソースの位置を取得することができる。異なるCORESET番号は異なるオフセットに対応し、異なるCORESET番号は、同じ存続期間フィールド及び/又は同じ周波数領域位置に対応してもよい。
【0214】
他の例では、探索空間は、探索空間に関連した第1CORESETセットを含み、第1CORESETセットはオフセットを含み、CORESETは、第1CORESETセットの番号を示すフィールドを含む。具体的に、ネットワークデバイスは、探索空間に対して、関連する第1CORESETセットの番号を設定してよく、ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、第1CORESETセットにおいて、ダウンリンク制御情報(downlink control Information,DCI)設定に基づいて又は事前定義された規則に従って、第1端末デバイスに対応するCORESET番号を決定する。例えば、番号がpであるCORESETセットに含まれるCORESETの番号は{p×S,p×S+1,・・・,p×S+S-1}であり、CORESETセット内のCORESETは、同じ存続期間フィールド及び同じ周波数領域位置を有する。次いで、第1端末デバイスは、第1端末デバイスに対応するCORESET番号に基づいて、第1端末デバイスに対応するCORESETフィールドを決定して、第1時間領域リソースの位置を取得し、第1時間領域リソースでPDCCHを受信する。
【0215】
以下は、端末デバイスがネットワークデバイスと合意した方式で第1時間領域リソースを取得する解決法について具体的に記載する。
【0216】
いくつかの実施形態で、第1時間領域リソースは、第1端末デバイスの識別子(identifier,ID)、スロットインデックス、及び現在の周期内のモニタリング時間の量、のうちの1つ以上に基づいて決定される。ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、第1端末デバイスの識別子(identifier,ID)、スロットインデックス、及び現在の周期内のモニタリング時間の量、のうちの1つ以上に基づいて、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの中の第1時間領域リソースの位置を決定する。
【0217】
具体的に、ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、探索空間及び/又はCORESETに含まれて、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースを示すフィールドに基づいて、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースのQ個の連続したシンボルの位置を決定する。
【0218】
次いで、ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、第1端末デバイスの識別子(identifier,ID)、スロットインデックス、及び現在の周期内のモニタリング時間の量、のうちの1つ以上に基づいて、Q個の連続したシンボル内のオフセットを決定する。
【0219】
ネットワークデバイスは、複数の端末デバイスの識別子に基づいて複数の端末デバイスをグループ分けし、複数の端末デバイスを複数のユーザグループに分けてもよく、各ユーザグループは異なるオフセットに対応し、そして、ネットワークデバイスは、各ユーザグループのオフセットに基づいて、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおける各ユーザグループに対応する時間領域リソースの位置を決定してよい。第1端末デバイスは、探索空間及び/又はCORESET内のフィールドに基づいて、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースを決定し、第1端末デバイスの識別子に基づいて、Q個の連続したシンボルにおける、第1端末デバイスが属するグループのオフセットを決定し、オフセットに基づいて、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおける、第1端末デバイスが属するユーザグループに対応する時間領域リソースの位置を決定する。
【0220】
オフセットは、以下の方法の1つで決定されてよい。
【0221】
例えば、オフセットは、端末デバイスの識別子に基づいて決定されてよく、このとき、オフセットはOsym=mod(ID,S)×Dである。Dは、CORESET内の存続期間フィールドによって示される値である。
【0222】
他の例として、オフセットは、端末デバイスの識別子及び現在の周期内のモニタリング時間の量k
decに基づいて決定されてよく、オフセットは、O
sym=mod(ID+k
dec,S)×Dである。この方法が一例として使用される。具体的に、例えば、SCSは480kHzであり、S=4であり、D=2であり、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースは、シンボル0からシンボル7である。オフセットとIDとk
decとの間の関係は、以下の表1に示される。
【表1】
【0223】
表1中、「<=>」の左側の値がオフセットであり、右側の値は、第1時間領域リソースのシンボルが連続的であるときにPDCCHモニタリングのために端末デバイスによって使用される時間領域リソースのシンボル番号(Q個のシンボル内の番号に対する)である。
【0224】
例えば、第1端末デバイスに対するIDが0であり、kdecが0である場合に、オフセットは0であり、第1時間領域リソースは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるQ個のシンボルのうちのシンボル0及びシンボル1である。言い換えれば、第1端末デバイスによってPDCCHをモニタするために使用される時間領域リソースは、Q個のシンボルのうちのシンボル0及びシンボル1である。第1端末デバイスに対応するIDが1であり、kdecが1である場合に、オフセットは4であり、第一次管理ソースは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるQ個のシンボルのうちのシンボル4及びシンボル5である。言い換えれば、第1端末デバイスによってPDCCHをモニタするために使用される時間領域リソースは、Q個のシンボルのうちのシンボル4及びシンボル5である。
【0225】
確かに、表1は一例として使用されているに過ぎず、本願に対する制限を構成するものではない。他の実施形態では、SCS、S、及びDの値は、代替的に、他の値であってもよい。
【0226】
ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、代替的に、合意された規則に従って、オフセット値セットからオフセットを選択してもよい。任意に、オフセット値セット内の要素数は、ネットワークデバイスによってサービスを提供される端末デバイスの数に関係があってよい。ネットワークデバイスによってサービスを提供される端末デバイスの数が多いほど、オフセット値セット内の要素数はより多く、ネットワークデバイスによってサービスを提供される端末デバイスの数が少ないほど、オフセット値セット内の要素数はより少ない。
【0227】
いくつかの任意の実施形態で、ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、制御チャネル要素(contol channel element,CCE)オフセットに基づいて、第1時間領域リソースの位置を決定してもよい。
【0228】
例えば、CCEグループ又はCCEセットが定義されてよく、各CCEグループは、別々に番号付けされる。異なるCCEグループ又は異なるCCEセットは同じCCE番号を有し、異なるCCEグループ又は異なるCCE
セットは異なる時間領域オフセットに対応する。言い換えれば、オフセットは、CCEグループの番号又はCCEセットの番号に関係がある。例えば、CCEグループ1(例えば、
図8Aの最初の3列)の番号は、0~N
cce-1として定義され(
図8Aの最初の3列の番号0~11)、CCEグループ2の番号は、0~N
cce-1として定義され(
図8Aの列4~6の番号0~11)、以降同様である。
【0229】
ネットワークデバイスは、CORESET内の新たに定義されたフィールドを使用することによってCCEグループの番号又はCCEセットの番号を示してよく、あるいは、IDに基づいてCCEグループの番号又はCCEセットの番号を決定してもよい。
【0230】
第1端末デバイス及びネットワークデバイスは、CCEグループの決定された番号又はCCEセットの決定された番号に基づいて、Q個の連続したシンボルにおける第1時間領域リソースの開始位置を決定し、また、CORESET内の存続期間フィールドに基づいて、第1時間領域リソースのシンボルの数を決定する。
【0231】
例えば、CORESET内の存続期間フィールドは、3を示す。
図8Aに示されるように、オフセット値とCCE番号との間の対応の図において、3列ごとに1つのオフセット値に対応する。同じオフセット値を有するCCEが番号付けされた後、次のオフセット値を有するCCEは番号付けされる。
【0232】
他の例として、CCEグループ又はCCEセットが定義されてもよく、複数のCCEグループは連続的に番号付けされる。例えば、CCEグループ1(例えば、
図8Bの最初の3列)の番号は、0~N
cce-1として定義され(
図8Bの最初の3列の番号0~11)、CCEグループ2(例えば、
図8Bの4列目から6列目)の番号は、N
cceから2N
cce-1として定義され(
図8B最初の3列の番号12~23)、以降同様である。異なるCCEグループは異なる時間領域オフセットを有する。このようにして、第1端末デバイスは、CCE番号オフセット又はCCE番号開始値に基づいて、Q個の連続したシンボルにおける第1時間領域リソースの開始位置を決定し、また、CORESETの存続期間
フィールドに基づいて、第1時間領域リソースのシンボルの数を決定し得る。
【0233】
CCE番号オフセット又はCCE番号開始値は、ネットワークデバイスによって指示される。代替的に、第1端末デバイスは、IDに基づいてCORESET内のCCEの番号を決定し、CCEの番号に基づいて、PDCCHを伝送するために使用されるQ個の連続したシンボルにおける第1時間領域リソースの開始位置を決定し、CORESET内の存続期間フィールドに基づいて第1時間領域リソースのシンボルの数を決定する。
【0234】
図8Bに示されるように、オフセット値とCCE番号との間の対応の図において、3列ごとに1つのオフセット値に対応する。特定の端末デバイスの場合に、CCE番号は全体的なオフセットを導入する。同じオフセット値を有する全てのCCEがCCEグループ又はCCEセットとして定義される場合に、CCEインターリービング、リソース要素グループ(resource element group,REG)バインディング、などはCCEグループ又はCCEセットにおいてのみ許される。
【0235】
CCEオフセットは、端末デバイスの識別子(ID)、スロットインデックス、又は現在の周期内のモニタリング時間の量、のうちの1つ以上に基づいて決定されてもよい。
【0236】
いくつかの実施形態で、オフセットOcceはIDに基づいて決定されてよい。具体的に、Occe=mod(ID,S)×Ncceである。Ncceは、CCEセット又はCCEグループ内のCCEの数であり、CORESETの設定に基づいて決定され得る。
【0237】
いくつかの他の実施形態で、オフセットOcceは、ID及び現在の周期内のモニタリング時間の量に基づいて決定されてもよい。具体的に、Occe=mod(ID+kdec,S)×Ncceである。
【0238】
以下は、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースをグループ分けするためのいくつかの解決法を提供する。以下の解決法は、第1時間領域リソースのシンボルが連続的であるシナリオに適用されてよい。
【0239】
図9Aに示されるシナリオの模式図において、リソース設定によって示される第1時間領域リソースがシンボル12からシンボル14である場合に、第1時間領域リソースのシンボルは2つのスロットをまたぎ、シンボル12及びシンボル13は第1スロットに属し、シンボル14は第2スロットに属する。
【0240】
本願で提供されるグループ分け解決法では、交差スロットグループ分けは実行されない。言い換えれば、1つの時間領域リソースグループのシンボルは1つのスロット内にある。本願のこの実施形態では、第1時間領域リソースのシンボルがシンボルは同じスロット内にあり、第2時間領域リソースのシンボルは同じスロット内にある。
【0241】
いくつかの実施形態で、全ての時間領域リソースグループ内のシンボルの数は、同じであってよく、又は異なってもよい。
【0242】
例えば、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースが位置しているPDCCHモニタリングスパンは、全部でS個のスロット(S>1)つまり、全部でS×14個のシンボルを含む。Sの定義は、前述の実施形態での定義と同じであり、詳細はここで再び記載されない。PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースは、D×S個のシンボルを占有し、ここで、Dは、探索空間に関連したCORESETに対して設定された連続したシンボルの数である。S×D個のシンボルは、均等グループ分け方式でS個の時間領域リソースグループにグループ分けされてよい。従って、S×Dが14よりも大きい場合、mod(14,ID)が0でないならば、グループはスロットをまたぐ可能性がある。
図9Aに示されるように、D=3である場合に、PDCCHモニタリングスパン内の第5時間領域リソースグループのシンボル12から14は2つのスロットに属し、このとき、シンボル12及びシンボル13は第1スロットに属し、シンボル14は第2スロットに属する。この場合に基づいて、本願は、交差時間領域グループ分けを回避するためのいくつかのグループ分けポリシーを提供する。
【0243】
一例において、1つの時間領域リソースグループのシンボルが2つのスロット内にある場合に、それらのスロットは境界として使用され、1つのスロット内のシンボルと、時間領域リソースグループに最も近く、同じスロット内にある1つ以上の時間領域リソースグループとが結合され、1つのシンボルが、夫々の結合された時間領域リソースグループに加えられる。
図9Bに示されるシナリオの模式図において、シンボル12及びシンボル13は1つのスロットに位置し、シンボル14は他のスロットに位置する。この場合に、1つのシンボルが、もともと々シンボル6~8を含んでいる時間領域リソースグループに加えられてよく、時間領域リソースグループは、シンボル6~9を含むよう変更される。1つのシンボルが、もともと々シンボル9~11を含んでいる時間領域リソースグループに加えられてよく、時間領域リソースグループは、シンボル10~13を含むよう変更される。1つのシンボルが、もともとシンボル15~18を含んでいる時間領域リソースグループに加えられてよく、時間領域リソースグループは、シンボル14~18を含むよう変更される。グループ分けポリシーに従って、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの2つのスロットはグループ分けされ、取得された7つの時間領域リソースグループ内のシンボルの数は夫々、3、3、4、4、4、3及び3である。
【0244】
他の例では、1つの時間領域リソースグループのシンボルが2つのスロット内にある場合に、それらのスロットは境界として使用され、1つのスロット内のシンボルと、時間領域リソースグループに最も近く、同じスロット内にある時間領域リソースグループとが結合される。
図9Cに示されるシナリオの模式図において、シンボル12及びシンボル13は1つのスロットに位置し、シンボル14は他のスロットに位置する。この場合に、2つのシンボルが、もともとシンボル9~11を含んでいる時間領域リソースグループに加えられてよく、時間領域リソースグループは、シンボル9~13を含むよう変更される。1つのシンボルが、もともとシンボル15~18を含んでいる時間領域リソースグループに加えられてよく、時間領域リソースグループは、シンボル14~18を含むよう変更される。グループ分けポリシーに従って、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの2つのスロットはグループ分けされ、取得された7つの時間領域リソースグループ内のシンボルの数は夫々、3、3、3、5、4、3及び3である。
【0245】
他の例では、1つの時間領域リソースグループのシンボルが2つのスロット内にある場合に、時間領域リソースグループは、スロットを境界として使用することによって、2つの時間領域リソースグループに分けられる。分割により得られた時間領域リソースグループに含まれるシンボルの数と、元の時間領域リソースグループに含まれるシンボルの数との間の差が、特定の閾値(例えば、特定の閾値は1である)よりも大きい場合、つまり、元の時間領域リソースグループが3つのシンボルを含み、分割により得られた時間領域リソースグループが1つのシンボルしか含まない場合、隣接する時間領域リソースのグループ内の1つのシンボルは、分割後に取得された時間領域リソースグループにまとめられる。
【0246】
図9Dに示されるシナリオの模式図において、シンボル12及びシンボル13は1つのスロットに位置し、シンボル14は他のスロットに位置する。この場合に、シンボル12及びシンボル13が時間領域リソースグループとして使用され、シンボル14及びシンボル15が時間領域リソースグループとして使用される。もともとシンボル15~17を含んでいる時間領域リソースグループは、シンボル16及び17を含むよう変更される。グループ分けポリシーに従って、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの2つのスロットはグループ分けされ、取得された
9つの時間領域リソースグループ内のシンボルの数は夫々、3、3、3、3、2、2、2、3及び3である。方法に従って、再グループ分けにより得られたグループ内のシンボルの数の間の差は、特定の閾値以下であってよい。特定の閾値は1に限られず、代替的に、他の値であってもよいことが理解されるべきである。
【0247】
本願で提供される他のグループ分け解決法では、時間領域リソースグループのシンボルの数は、時間領域リソースグループに対応するアグリゲーションレベルと正の相関がある。言い換えれば、第1時間領域リソースのシンボルの数は、第1時間領域リソースに対応するアグリゲーションレベルと正の相関がある。
【0248】
ネットワークデバイスは、端末デバイスのチャネル条件に基づいて適切なアグリゲーションレベルを選択してよい。このようにして、ネットワークデバイス及び端末デバイスは、合意されたグループ分け解決法に従って、アグリゲーションレベルに基づいて、時間領域リソースのグループ及び端末デバイスのグループを決定し得る。時間領域リソースグループのシンボルの数及び/又は対応するアグリゲーションレベルは、時間順に増える。解決法は、第1時間領域リソースのシンボルが連続的であるシナリオに適用されてよい。
【0249】
例えば、チャネル条件が良好である場合に、低いアグリゲーションレベルに対応する時間領域リソースグループが端末デバイスに対して設定されてよく、あるは、チャネル条件が悪い場合に、高いアグリゲーションレベルに対応する時間領域リソースグループが端末デバイスに対して設定されてよい。ネットワークデバイスは、アグリゲーションレベルに基づいて決定された時間領域リソースグループで端末デバイスへPDCCHを送信する。
【表2】
【0250】
表中、<=>の左部分は、時間領域リソースグループを示し、右部分は、各時間領域リソースグループに対応するアグリゲーションレベルを示す。時間領域リソースグループについては、「{}」内のm番目の値は、m番目の時間領域リソースグループ内のシンボルの数を示す。言い換えれば、「{}」内の各値は、1つの時間領域リソースグループ内のシンボルの数に対応する。アグリゲーションレベルについては、「{}」内のk番目の「[]」内の値は、k番目の時間領域リソースグループに対応するアグリゲーションレベルの値範囲である。
【0251】
2種類のアグリゲーションレベルがある。例えば、分類1に基づいて、ネットワークデバイスが、第1ネットワークデバイスに対して、アグリゲーションレベルが8であることを示し、ネットワークデバイスによってPDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースのシンボルの数Qが4である場合に、第1端末デバイスは、表2に従って、アグリゲーションレベル8は2番目の「[]」に含まれ、対応する時間領域リソースグループのシンボルの数は3であることを決定し得る。言い換えれば、第1時間領域リソースは、PDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの第2から第4シンボル(シンボル1~3)である。
【0252】
当該解決法では、ネットワークデバイス及び端末デバイスは、アグリゲーションレベルに基づいて時間領域リソースグループを決定してもよい。相応して、端末デバイスは、代替的に、ネットワークデバイスが時間領域リソースグループを示す場合にアグリゲーションレベルを決定してもよい。例えば、分類1に基づいて、ネットワークデバイスによってPDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースのシンボルの数Qが4であり、ネットワークデバイスによって第1端末デバイスへ送信される第1時間領域リソース設定により、第1時間領域リソースがPDCCHを伝送するために使用される時間領域リソースの第2から第4シンボル(シンボル1~3)であることを示す場合に、第1端末デバイスは、表2に従って、アグリゲーションレベルが8又は16であることを決定し得る。
【0253】
いくつかの任意の実施形態で、要素の値範囲が、モニタリングスロット周期及びオフセットmonitoringSlotPeriodicityandOffsetフィールドに加えられてもよい。例えば、モニタリングスロット周期及びオフセットフィールドの値範囲は、{sl1,sl2,sl4,sl5,sl8,sl10,sl16,sl20,sl32,sl40,sl64,sl128,sl80,sl160,sl320,sl640,sl1280,sl2560,sl5120,sl10240,sl20480}に拡張されてよく、ここで、sl32、sl64、sl80、sl5120、sl10240,sl20480は拡張要素であり、既存の定義は依然として、対応する設定におけるオフセットの値のために使用される。
【0254】
図10Aに示されるシナリオの模式図において、いくつかの任意の実施形態で、各ユーザグループは1つのビーム方向に対応し、異なるユーザグループは異なるビーム方向に対応する。ネットワークデバイスは、各ユーザグループ内の端末デバイスへ、ユーザグループに対応するビーム方向においてPDCCHを送信する。
【0255】
例えば、第1ユーザグループは第1ビーム方向に対応し、第2ユーザグループは第2ビーム方向に対応する。ネットワークデバイスは、第1ビーム方向において第1端末デバイスへPDCCHを送信し、第2ビーム方向において第2端末デバイスへPDCCHを送信する。
【0256】
PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるビーム情報は、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を送信するか、又は物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel,PUSCH)を受信するために使用されるビーム情報であってよい。言い換えれば、各ユーザグループに対応するビーム情報は、ネットワークデバイスによってユーザグループのPDSCHを送信するために又はユーザグループのPUSCHを受信するために使用されるビーム情報であってよい。ビーム情報はビーム方向を示す。
【0257】
新しいタイプのビーム情報が更に定義されてもよい。新しいビーム情報に対応するビーム幅は、従来の方法でPDCCHを伝送するためのビーム幅よりも狭く、従来の方法でのPDSCHの送信又はPUSCHの受信のためのビーム幅よりも広い。代替的に、新しいビーム情報は、全部でB1個のビーム(TCI)を含む。B1は、チャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal,CSI-RS)用のビームの総数B1よりも多く、PDSCH又は同期信号及びPBCHブロック(synchronization signal and PBCH block,SSB)用のビームの総数B3よりも少ない。B1個の新しいビームのカバレッジは、B2個のCSI-RSビームのカバレッジ及びB3個のSSBビームのカバレッジと同じである。
【0258】
ビーム情報は、TCI情報又は空間関係情報spatialrelationinfoで置換されてもよい。言い換えれば、ビーム情報を使用することによって実施される機能は、TCI情報又は空間関係情報を使用することによって実施されてよい。
【0259】
端末デバイスは、ネットワークデバイスがPDCCHを送信するビーム方向を知らないことがある。言い換えれば、ネットワークデバイスは、端末デバイスに対して、PDCCHを送信するためのビーム方向を示さなくてもよい。
【0260】
代替的に、ネットワークデバイスは、端末デバイスに対して、CORESET又は伝送設定インジケータ(transmission configuration indicator,TCI)状態を使用することによって、PDCCHを送信するためのビーム方向を示してもよい。このようにして、端末デバイスは、PDCCHを送信するためのビーム方向に対応する受信ビーム方向を使用することによってPDCCHを受信してよく、それによって、PDCCH受信成功確率は上がる。
【0261】
いくつかの実施形態で、異なるユーザグループ内の端末デバイスに示されるCORESET番号は異なる。言い換えれば、ネットワークデバイスは、CORESET番号を使用することによって、PDCCHを送信するためのビーム情報を示してもよい。言い換えれば、異なるCORESET番号に対応するCORESETは異なるTCI情報を有する。任意に、CORESET番号は、端末デバイスによってPDCCHをモニタするための時間領域リソースも示し得る。
【0262】
例えば、探索空間に関連し、ネットワークデバイスによって第1端末デバイスへ送信されるCORESET番号は、第1ビーム情報又は第1TCI情報を示す。第1端末デバイスは、関連するCORESET番号に基づいて第1ビーム情報又は第1TCI情報を取得し、関連するCORESET番号に対応するCORESETフィールドを取得して、CORESETフィールドに基づいて第1時間領域リソースの位置を取得することができる。
言い換えれば、この解決法では、CORESET番号はCORESETを示すことができ、また、ビーム情報も示すことができる。
【0263】
いくつかの他の実施形態で、ネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信されるTCIは、PDCCHを送信するためのビーム情報を示し、また、端末デバイスによってPDCCHをモニタするための時間領域リソースも示す。例えば、ネットワークデバイスによって第1端末デバイスへ送信されるTCIは、第1ビーム情報を示し、また、第1時間領域リソースも示す。
【0264】
ネットワークデバイスが、各ユーザグループ内の端末デバイスへ、ユーザグループに対応するビーム方向においてPDCCHを送信する場合に、ネットワークデバイスが複数の端末デバイスへPDCCHを送信する過程で、ビーム切り替えが必要とされる。ビーム切り替えは時間がかかる。
【0265】
いくつかの実施形態で、ネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信するリソース設定において、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの指示されるシンボル数Qは、各端末デバイスへのPDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースのシンボルの数D×Sと、ビーム切り替えガードインターバルGとを含んでよい。この解決法では、Q=(D+G)×S又はD×S+G×(S-1)である。CORESET内の存続期間フィールドによって示される値は、D又はD+Gであってよい。
【0266】
図10Bに示されるシナリオの模式図の(a)で、Q=(D+G)×Sの場合に、各時間領域リソースグループは1つのビーム切り替えガードインターバルに対応する。
【0267】
図10Bに示されるシナリオの模式図の(b)で、Q=D×S+G×(S-1)の場合に、最初のS-1個の時間領域リソースグループの夫々は1つのビーム切り替えガードインターバルに対応し、最後の時間領域リソースグループは、対応するビーム切り替えガードインターバルがない。
【0268】
この解決法では、オフセットを決定するときに、端末デバイスはGを考慮する必要もある。例えば、第1端末デバイスは、第1時間領域リソースに対応するオフセットがOin×(D+G)であると決定してよく、ここで、Oinは、指示された値、mod(ID,S)の値、又は上で挙げられた他の方法に従って取得された値であってよい。
【0269】
いくつかの実施形態で、ネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信されるDMRSの粒度はS個のシンボルである。前方DMRS(front-loaded DMRS)の位置とQ個の連続したシンボルの位置との間の最低限の間隔は所与の値以下であることが定義される必要がある。従来の解決法は、前方DMRSの位置と端末によって検出に成功したPDCCHのシンボルの位置との間の最低限の間隔は所与の値以下である、というものである。
【0270】
本願のこの実施形態で、時間領域リソースグループ分け解決法が提供される。相応して、周波数領域リソースもグループ分けされてよく、ネットワークデバイスによってPDCCHを伝送するために使用される周波数領域リソースは、複数の周波数領域リソースグループに分けられる。各周波数領域リソースグループは、対応するユーザグループ内の端末デバイスへPDCCHを送信するために使用される。
【0271】
いくつかの実施において、時間領域リソースグループ分け解決法及び周波数領域リソースグループ分け解決法は、代替的に、組み合わされてもよい。時間領域リソース及び周波数領域リソースは、複数の時間周波数リソースグループに分けられる。各時間周波数リソースグループは1つのユーザグループに対応する。各時間周波数リソースは、対応するユーザグループ内の端末デバイスへPDCCHを送信するために使用され、ユーザグループ内の端末デバイスは、対応する時間周波数リソースグループ内の時間周波数リソースでPDCCHをモニタ又はブラインド検出する。
【0272】
周波数領域リソースグループ分け及び時間周波数リソースグループ分けは、説明を容易にするためものであり、必ずしも客観的かつ実際的なものではないことを理解されたい。
【0273】
図11は、伝送装置の構造の模式図である。本願の実施は、PDCCH伝送装置1100を更に提供する。伝送装置1100は、ネットワークデバイスであってよく、又はネットワークデバイスで使用されてもよい。伝送装置1100は、入力/出力ユニット1101及び処理ユニット1102を含む。入力/出力ユニット1101は、トランシーバ、トランシーバアンテナ、又は入力/出力インターフェースなどの、情報受信/送信機能を実装することができるユニット又はモジュールであってよく、又はそのようなものに配置されてもよい。処理ユニット1102は、プロセッサであってよく、又はプロセッサに配置されてもよい。入力/出力ユニット1101は、
リソース設定を送信し、リソース設定は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースを示し、
PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの中の第1時間領域リソースで第1端末デバイスのPDCCHを送信し、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの中の第2時間領域リソースで第2端末デバイスのPDCCHを送信する
よう構成される。
【0274】
本願の技術的解決法に従って、PDCCHは、異なる時間領域リソースで異なる端末デバイスへ別々に送信される。このようにして、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるシンボルの数が、複数のユーザの要求を満足するよう増やされる場合に、端末デバイスは、PDCCH送信に使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよく、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避できる。
【0275】
第1時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第1端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、第1端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。第2時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第2端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、第2端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。
【0276】
可能な実施において、第1時間領域リソースのシンボルは連続的であり、第2時間領域リソースのシンボルも連続的である。言い換えれば、1グループ内の時間領域リソースのシンボルは連続的である。このようにして、端末デバイスは、複数の連続したシンボルにおいてPDCCHをモニタすることができ、それにより、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大はより有効に回避できる。
【0277】
他の可能な実施において、第1時間領域リソースのリソースは分離しており、第2時間領域リソースのシンボルも分離している。例えば、第1時間領域リソースのシンボル及び第2時間領域リソースのシンボルは、櫛形に間隔をあけて分散している。このようにして、第1時間領域リソースの時間スパンは増大でき、第2時間領域リソースの時間スパンも増大でき、それによって、時間変化するチャネルでのPDCCHモニタリングのロバスト性は向上し、端末デバイスのPDCCHモニタリングの成功確率は高まる。
【0278】
いくつかの実施において、リソース設定は第1時間領域リソース設定を更に含み、第1時間領域リソース設定は、第1時間領域リソースの開始シンボル及び第1時間領域リソースのシンボルの数を含む。このようにして、第1端末デバイスは、第1時間領域リソース設定に基づいて第1時間領域リソースの位置を決定し、第1時間領域リソースでPDCCHをモニタし得る。
【0279】
いくつかの実施において、リソース設定は、探索空間内のフィールド及び/又は制御リソースセット(control-resource set,CORESET)のフィールドで運ばれる。
【0280】
可能な実施において、第1時間領域リソースの開始シンボルの設定は、探索空間内の第1フィールドで運ばれ、第1フィールドのシンボルの数は14×Smaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンの最大スロット数である。このようにして、第1フィールドは、PDCCHモニタリングスパン内の第1時間領域リソースの開始シンボルの絶対位置を示すことができ、第1時間領域リソースの位置の柔軟性は高く、第1端末デバイスは、第1フィールドに基づいて第1時間領域リソースの開始シンボルの位置を直接取得することができる。
【0281】
他の可能な実施において、第1時間領域リソースの開始シンボルの設定は、探索空間内の第2フィールドで運ばれ、第2フィールドの長さはSmaxであり、Smaxは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースに含まれる最大スロット数である。このようにして、第1時間領域リソースの最初のシンボルは、スロットの第1シンボルにのみ制限され得る。この場合に、第2フィールドは、指示粒度を増大させかつ第1時間領域リソースの開始シンボルの設定を示すフィールドの長さを短縮して、シグナリングオーバヘッドを減らすのを助けるために、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおいて第1リソースが位置しているスロットの位置を示しさえすればよい。
【0282】
いくつかの実施において、第1時間領域リソース設定は、第1時間領域リソースに対応するオフセットを含み、オフセットは、第1時間領域リソースの開始シンボルの、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおける開始シンボルを示す。この解決法では、ネットワークデバイスは、第1時間領域リソースに対応するオフセットを示すことによって、第1時間領域リソースの開始シンボルを示す。第1端末デバイスは、オフセットに基づいて第1時間領域リソースの開始シンボルを取得することができる。
【0283】
可能な実施において、探索空間又はCORESETは、オフセットを示すフィールドを含む。このようにして、第1端末デバイスは、第1時間領域リソースの開始シンボルを取得するために、フィールドに基づいてオフセットを取得することができる。
【0284】
他の可能な実施において、探索空間は、探索空間に関連した第1CORESETセットを含み、第1CORESETセットがオフセットを含み、CORESETは、第1CORESETセットの番号を示すフィールドを含む。このようにして、オフセットは既存のフィールドによって示される。これは、指示オーバヘッドを減らすのを助ける。
【0285】
いくつかの実施において、第1時間領域リソースは、処理ユニット1102によって、第1端末デバイスの識別子、スロットインデックス、又は現在の周期におけるモニタリング時間の量、のうちの1つ以上に基づき決定される。このようにして、ネットワークデバイスによって第1時間領域リソース設定を第1端末デバイスに示すオーバヘッドは低減され得る。
【0286】
いくつかの実施において、第1時間領域リソースのシンボルの数は、第2時間領域リソースのシンボルの数とは異なる。このようにして、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースのグループ分けはより柔軟であり、それにより、実際の要求はより良く適応され得る。
【0287】
いくつかの実施において、第1時間領域リソースのシンボルの数は、第1時間領域リソースに対応するアグリゲーションレベルと正の相関がある。この解決法では、ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、アグリゲーションレベルに基づいて第1時間領域リソースの位置を決定することができる。代替的に、ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、第1時間領域リソースの位置に基づいてアグリゲーションレベルを決定することができる。これはシグナリングオーバヘッドを減らすのを助ける。
【0288】
いくつかの実施において、第1時間領域リソースのシンボルは1つのスロットに属する。このようにして、第1端末デバイスがスロットにわたってPDCCHをモニタすることを防止でき、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さは低減される。
【0289】
第1時間領域リソースの実施は第2時間領域リソースにも使用され、詳細は再び記載されないことが理解されるべきである。
【0290】
図12は、伝送装置の構造の模式図である。本願は、PDCCH伝送装置1200を更に提供する。伝送装置は、端末デバイスであってよいがそれに限られず、又は端末デバイスで使用されてもよいがそのように限られない。伝送装置は、入力/出力ユニット1201及び処理ユニット1202を含んでよい。入力/出力ユニット1201は、トランシーバ、トランシーバアンテナ、又は入力/出力インターフェースなどの、情報受信/送信機能を実装することができるユニット又はモジュールであってよく、又はそのようなものに配置されてもよい。処理ユニット1202は、プロセッサであってよく、又はプロセッサに配置されてもよい。入力/出力ユニット1201は、
リソース設定を受信し、リソース設定は、ネットワークデバイスによってPDCCHを送信するために使用される時間領域リソースを含み、
PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの一部分で、端末デバイスのPDCCHをモニタする
よう構成される。
【0291】
本願の技術的解決法に従って、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるシンボルの数が、複数のユーザの要求を満足するよう増やされる場合に、端末デバイスは、PDCCH送信に使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよく、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避できる。
【0292】
時間領域リソースの部分の位置は、ネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。
【0293】
いくつかの実施において、リソース設定は時間領域リソースの部分を示す第1時間領域リソース設定を更に含み、第1時間領域リソース設定は、時間領域リソースの部分の開始シンボル及び時間領域リソースの部分のシンボルの数を含む。このようにして、端末デバイスは、第1時間領域リソース設定に基づいて時間領域リソースの部分の位置を決定し、時間領域リソースの部分でPDCCHをモニタし得る。
【0294】
いくつかの実施において、リソース設定は、探索空間内のフィールド及び/又はCORESETのフィールドで運ばれる。
【0295】
可能な実施において、時間領域リソースの部分の開始シンボルの設定は、探索空間内の第1フィールドで運ばれ、第1フィールドのシンボルの数は14×Smaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンの最大スロット数である。このようにして、第1フィールドは、PDCCHモニタリングスパン内の時間領域リソースの部分の開始シンボルの絶対位置を示すことができ、時間領域リソースの部分の位置の柔軟性は高く、端末デバイスは、第1フィールドに基づいて時間領域リソースの部分の開始シンボルの位置を直接取得することができる。
【0296】
他の可能な実施において、時間領域リソースの部分の第1OFDMシンボルは、スロットの開始シンボルであり、時間領域リソースの部分の開始シンボルの設定は、探索空間内の第2フィールドで運ばれ、第2フィールドの長さはSmaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンのスロットの最大スロット数である。このようにして、時間領域リソースの部分の最初のシンボルは、スロットの第1シンボルにのみ制限され得る。この場合に、第2フィールドは、指示粒度を増大させかつ時間領域リソースの部分の開始シンボルの設定を示すフィールドの長さを短縮して、シグナリングオーバヘッドを減らすのを助けるために、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおいて第1リソースが位置しているスロットの位置を示しさえすればよい。
【0297】
いくつかの実施において、第1時間領域リソース設定は、時間領域リソースの部分に対応するオフセットを含み、オフセットは、時間領域リソースの部分の開始シンボルの、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースにおける開始シンボルを示す。この解決法では、ネットワークデバイスは、第1時間領域リソースに対応するオフセットを示すことによって、時間領域リソースの部分の開始シンボルを示す。端末デバイスは、オフセットに基づいて時間領域リソースの部分の開始シンボルを取得することができる。
【0298】
可能な実施において、探索空間は、オフセットを示すフィールドを含む。このようにして、端末デバイスは、時間領域リソースの部分の開始シンボルを取得するために、フィールドに基づいてオフセットを取得することができる。
【0299】
他の可能な実施において、探索空間は、探索空間に関連した第1CORESETセットを含み、第1CORESETセットがオフセットを含み、CORESETは、第1CORESETセットの番号を示すフィールドを含む。このようにして、オフセットは既存のフィールドによって示される。これはシグナリングオーバヘッドを減らすのを助ける。
【0300】
いくつかの実施において、端末デバイスが、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの一部分で、端末デバイスのPDCCHをモニタする前に、処理ユニット1202は、端末デバイスの識別子、スロットインデックス、又は現在の周期におけるモニタリング時間の量、のうちの1つ以上に基づき、時間領域リソースの部分を決定するよう構成される。この解決法では、端末デバイスは、ネットワークデバイスから、時間領域リソースの部分を示す第1時間領域リソース設定を受け取る必要がないので、ネットワークデバイスによって第1時間領域リソース設定を第1端末デバイスに示すオーバヘッドは低減され得る。
【0301】
いくつかの実施において、時間領域リソースの部分のシンボルの数は、時間領域リソースの部分に対応するアグリゲーションレベルと正の相関がある。この解決法では、ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、アグリゲーションレベルに基づいて時間領域リソースの部分の位置を決定することができる。代替的に、ネットワークデバイス及び第1端末デバイスは、時間領域リソースの部分の位置に基づいてアグリゲーションレベルを決定することができる。これはシグナリングオーバヘッドを減らすのを助ける。
【0302】
いくつかの実施において、時間領域リソースの部分のシンボルは1つのスロットに属する。このようにして、端末デバイスがスロットにわたってPDCCHをモニタすることを防止でき、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さは低減される。
【0303】
時間領域リソースの部分の実施は、他の端末デバイスによってモニタされる時間領域リソースの他の部分にも使用され、詳細は再び記載されないことが理解されるべきである。
【0304】
図13は、伝送装置の構造の模式図である。本願の実施は、PDCCH伝送装置1300を更に提供する。伝送装置はネットワークデバイスであってよく、又はネットワークデバイスで使用されてもよい。伝送装置は、入力/出力ユニット1301及び処理ユニット1302を含む。入力/出力ユニット1301は、トランシーバ、トランシーバアンテナ、又は入力/出力インターフェースなどの、情報受信/送信機能を実装することができるユニット又はモジュールであってよく、又はそのようなものに配置されてもよい。処理ユニット1302は、プロセッサであってよく、又はプロセッサに配置されてもよい。入力/出力ユニット1301は、
リソース設定を送信し、リソース設定は第1時間領域リソース設定及び第2時間領域リソース設定を含み、第1時間領域リソース設定は第1時間領域リソースを示し、第2時間領域リソース設定は第2時間領域リソースを示し
第1時間領域リソースで第1端末デバイスへPDCCHを送信し、第2時間領域リソースで第2端末デバイスへPDCCHを送信する
よう構成される。
【0305】
この解決法では、PDCCHを送信するために使用される時間領域リソースは、第1時間領域リソースと第2時間領域リソースとに分けられる。このようにして、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるシンボルの数が、複数のユーザの要求を満足するよう増やされる場合に、端末デバイスは、PDCCH送信のために使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよく、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避できる。
【0306】
第1時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第1端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、第1端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。第2時間領域リソースの位置は、ネットワークデバイスによって第2端末デバイスへ送信されてもよく、あるいは、第2端末デバイス及びネットワークデバイスによって合意方式で取得されてもよい。
【0307】
可能な実施において、第1時間領域リソースのシンボルは連続的であり、第2時間領域リソースのシンボルも連続的である。言い換えれば、1グループ内の時間領域リソースのシンボルは連続的である。このようにして、端末デバイスは、複数の連続したシンボルにおいてPDCCHをモニタすることができ、それにより、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大はより有効に回避できる。
【0308】
他の可能な実施において、第1時間領域リソースのリソースは分離しており、第2時間領域リソースのシンボルも分離している。例えば、第1時間領域リソースのシンボル及び第2時間領域リソースのシンボルは、櫛形に間隔をあけて分散している。このようにして、第1時間領域リソースの時間スパンは増大でき、第2時間領域リソースの時間スパンも増大でき、それによって、時間変化するチャネルでのPDCCHモニタリングのロバスト性は向上し、端末デバイスのPDCCHモニタリングの成功確率は高まる。
【0309】
いくつかの実施において、リソース設定は、探索空間内のフィールド及び/又は制御リソースセット(control-resource set,CORESET)のフィールドで運ばれる。
【0310】
可能な実施において、第1時間領域リソースの開始シンボルの設定は、探索空間内の第1フィールドで運ばれ、第1フィールドのシンボルの数は14×Smaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンの最大スロット数である。このようにして、第1フィールドは、PDCCHモニタリングスパン内の第1時間領域リソースの開始シンボルの絶対位置を示すことができ、第1時間領域リソースの位置の柔軟性は高く、第1端末デバイスは、第1フィールドに基づいて第1時間領域リソースの開始シンボルの位置を直接取得することができる。
【0311】
図14は、伝送装置の構造の模式図である。本願は、PDCCH伝送装置1400を更に提供する。伝送装置1400は、端末デバイスであってよいがそれに限られず、又は端末デバイスで使用されてもよいがそのように限られない。伝送装置は、入力/出力ユニット1401及び処理ユニット1402を含む。入力/出力ユニット1401は、トランシーバ、トランシーバアンテナ、又は入力/出力インターフェースなどの、情報受信/送信機能を実装することができるユニット又はモジュールであってよく、又はそのようなものに配置されてもよい。処理ユニット1402は、プロセッサであってよく、又はプロセッサに配置されてもよい。入力/出力ユニット1401は、
ネットワークデバイスから第1時間領域リソース設定を受信し、第1時間領域リソース設定は、第1時間領域リソースの開始シンボル及び
第1時間領域リソースのシンボルの数を含み、第1時間領域リソースは、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用される時間領域リソースの一部分であり、
第1時間領域リソース設定に基づいて、第1時間領域リソースでPDCCHをモニタする
よう構成される。
【0312】
この解決法では、端末デバイスは、PDCCH送信に使用される時間領域リソースの一部でのみPDCCHをモニタしさえすればよい。このようにして、PDCCH送信のためにネットワークデバイスによって使用されるシンボルの数が、複数のユーザの要求を満足するよう増やされる場合に、端末デバイスは、PDCCH送信のために使用される時間領域リソースの一部分でのみPDCCHをモニタしさえすればよく、端末デバイスのPDCCHモニタリングの複雑さの増大も回避できる。
【0313】
第1時間領域リソースのシンボルは、連続的であっても又は分離していてもよい。
【0314】
可能な実施において、第1時間領域リソースの部分の開始シンボルの設定は、探索空間内の第1フィールドで運ばれ、第1フィールドのシンボルの数は14×Smaxであり、Smaxは、PDCCHモニタリングスパンの最大スロット数である。このようにして、第1フィールドは、PDCCHモニタリングスパン内の第1時間領域リソースの開始シンボルの絶対位置を示すことができ、第1時間領域リソースの位置の柔軟性は高く、端末デバイスは、第1フィールドに基づいて第1時間領域リソースの開始シンボルの位置を直接取得することができる。
【0315】
本願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ命令を記憶する。コンピュータ命令は、サーバに、前述の実施のうちのいずれか1つで提供されるPDCCH伝送方法を実行するよう指示する。
【0316】
本明細書中の「第1」、「第2」、「第3」、「第4」、及び様々な数は、単に、説明を容易にするための区別のために使用されており、本願の範囲を制限する意図はないことが更に理解されるべきである。
【0317】
本明細書中の「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトどうしの関連付け関係のみを記述するものであり、3つの関係が存在する可能性があることを表すことが理解されるべきである。例えば、A及び/又はBは、次の3つの場合:Aのみ存在、AとBの両方が存在、及びBのみ存在を表し得る。更に、本明細書中の「/」という文字は、一般的に、関連するオブジェクト間の“論理和”関係を示すものである。
【0318】
プロセスのシーケンス番号は、本願の様々な実施形態において実行順序を意味するものではないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部ロジックに従って決定される必要があり、本願の実施形態の実施プロセスに対する如何なる限定としても解釈されるべきではない。
【0319】
当業者であれば、本明細書で開示されている実施形態で記載されている例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムが電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実施されてもよいと気づき得る。機能がハードウェア又はソフトウェアによって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の用途及び設計制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、記載されている機能を実施するよう異なる方法を使用してもよいが、実施が本願の範囲を超えることは考えられるべきではない。
【0320】
当業者には当然ながら、説明の便宜上及び簡潔さのために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な作動プロセスについては、方法の実施形態の対応するプロセスを参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0321】
本願で提供されるいくつかの実施形態で、開示されているシステム、装置、及び方法は他の様態で実施されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載されている装置の実施形態は例に過ぎない。例えば、ユニットへの分割は、論理的な機能分割に過ぎず、実際の実施では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、他のシステムに結合又は一体化されてもよく、あるいは、いくつかの特徴は無視されても又は実行されなくてもよい。その上、表示又は議論されている相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実施されてもよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電気的な、機械的な、又は他の形態で実施されてもよい。
【0322】
別個の部分として記載されているユニットは物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は物理ユニットであってもなくてもよく、1つの場所に位置してもよく、あるいは、複数のネットワークユニットに分散していてもよい。一部又は全てのユニットは、実施形態の解決法の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0323】
更に、本願の実施形態の機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてもよく、あるいは、ユニットの夫々は、物理的に単独で存在してもよく、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットに一体化されてもよい。
【0324】
機能がソフトウェア機能ユニットの形で実施され、独立した製品として販売又は使用される場合に、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決法は本質的に、又は現在の技術に寄与する部分、若しくは技術的解決法の一部は、ソフトウェア製品の形で実施されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス、などであってよい)に、本願の実施形態で記載されている方法のステップの全部又は一部を実行するよう指示するためのいくつかの命令を含む。記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0325】
本願の実施形態における方法の一連のステップは、実際の要件に基づいて、調整され、結合され、又は削除されてよい。
【0326】
本願の実施形態における装置内のモジュールは、実際の要件に基づいて、結合され、分割され、削除されてよい。
【0327】
まとめると、前述の実施形態は、単に、本願の技術的解決法について記載することを目的としており、本願を制限するためのものではない。本願は前述の実施形態を参照して詳細に記載されているが、当業者は、本願の実施形態の技術的解決法の範囲から逸脱せずに、前述の実施形態で記載される技術的解決法を依然として変更してよく、あるいは、それらのいくつかの技術的特徴に均等置換を行ってもよい。