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特許7589364画像処理方法、装置、機器及び可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-15
(45)【発行日】2024-11-25
(54)【発明の名称】画像処理方法、装置、機器及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06T 5/75 20240101AFI20241118BHJP
【FI】
G06T5/75
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023547662
(86)(22)【出願日】2022-01-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-07
(86)【国際出願番号】 CN2022075130
(87)【国際公開番号】W WO2022166907
(87)【国際公開日】2022-08-11
【審査請求日】2023-08-07
(31)【優先権主張番号】202110164141.7
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シュイ
(72)【発明者】
【氏名】リウ,カイ
【審査官】岡本 俊威
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111462158(CN,A)
【文献】サルワカくん,Photoshopで写真をイラスト風に加工する(鉛筆タッチ),インターネット,日本,2017年07月12日,https://saruwakakun.com/design/photoshop/retouch-pencil,[2024年05月14日検索]
【文献】山田 伸一,たった30秒!!Photoshop~イラスト加工~,インターネット,日本,2013年10月25日,https://www.legit.co.jp/photoshop-lllustration-processing-only-30/1705,[2024年05月14日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 5/00- 5/94
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理方法であって、
ソース画像を取得するステップと、
前記ソース画像をグレースケール画像に変換するステップと、
前記グレースケール画像に対してガウスぼかしを行い、ガウスぼかし画像を得るステップと、
前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて前記ソース画像の対応する第1のスケッチ画像を生成するステップと、を含み、
前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて第1のスケッチ画像を生成するステップの後に、
前記ソース画像を色相彩度明度(HSV)画像に変換するステップと、
前記HSV画像の画素の彩度に基づいて前記第1のスケッチ画像からハイライト領域を決定するステップと、
前記ハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得るステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする画像処理方法。
【請求項2】
前記HSV画像の画素の彩度に基づいて前記第1のスケッチ画像からハイライト領域を決定するステップは、
前記HSV画像の正規化された彩度が予め設定されたしきい値を超えている画素を決定して第1の画素セットを得るステップと、
前記第1の画素セットに基づいて前記第1のスケッチ画像から第2の画素セットを決定するステップであって、前記第1の画素セットと前記第2の画素セットとにおける画素は1対1に対応し、前記第2の画素セットが前記ハイライト領域を形成するステップと、を含み、
前記ハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得るステップは、
前記第1の画素セットに基づいて前記グレースケール画像から第3の画素セットを決定するステップであって、前記第1の画素セットと前記第3の画素セットとにおける画素は1対1に対応するステップと、
第2の画素セットにおける画素と第3の画素セットにおける対応する画素とを重み付け融合して、前記第1のスケッチ画像を修正して前記第2のスケッチ画像を得るステップと、を含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項3】
第2の画素セットにおける画素と第3の画素セットにおける対応する画素とを重み付け融合して、前記第1のスケッチ画像を修正して前記第2のスケッチ画像を得るステップは、
第1の画素セットにおける第1の画素の正規化された彩度に基づいて第1の重みを決定するステップであって、前記第1の重みは前記第1の画素の正規化された彩度と正相関するステップと、
前記第1の重みに基づいて第2の重みを決定するステップであって、前記第2の重みは予め設定された値と前記第1の重みとの差であるステップと、
前記第2の画素セットにおける第2の画素、前記第3の画素セットにおける第3の画素、前記第1の重み、及び前記第2の重みに基づき、重み付け融合された第4の画素を決定するステップと、
前記第1のスケッチ画像の第2の画素を前記第4の画素に置き換え、前記第2のスケッチ画像を得るステップと、を含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記ハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得るステップの後に、
前記グレースケール画像の画素の画素値に基づいて予め設定されたテクスチャ画像と前記第2のスケッチ画像とを融合するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記予め設定されたテクスチャ画像は第1のテクスチャ画像と第2のテクスチャ画像とを含み、前記第1のテクスチャ画像のテクスチャと前記第2のテクスチャ画像のテクスチャとは方向が互いに垂直であり、前記第1のテクスチャ画像のテクスチャ色は前記第2のテクスチャ画像のテクスチャ色より濃くなっている、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて第1のスケッチ画像を生成するステップの後に、
前記第1のスケッチ画像の画素の画素値に基づいて前記第1のスケッチ画像の画素の重みを決定するステップと、
前記第1のスケッチ画像の各画素の画素値に基づいて前記第1のスケッチ画像の対応する画素の着色重みを決定するステップと、
前記第1のスケッチ画像の各画素の画素値、着色重み、及び前記ソース画像の対応する画素の画素値に基づき、前記第1のスケッチ画像を着色して第3のスケッチ画像を得るステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて第1のスケッチ画像を生成するステップは、
前記グレースケール画像の画素の画素値と前記ガウスぼかし画像の画素の画素値とに基づき、前記第1のスケッチ画像の画素の画素値を決定するステップであって、前記グレースケール画像、前記ガウスぼかし画像、及び前記第1のスケッチ画像は、サイズが同じであり、前記グレースケール画像と前記ガウスぼかし画像と前記第1のスケッチ画像との画素は1対1に対応するステップと、
決定された前記第1のスケッチ画像の画素の画素値に基づいて前記第1のスケッチ画像を生成するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記ソース画像をグレースケール画像に変換するステップは、
前記ソース画像に対してノイズリダクション処理を行うステップと、
ノイズリダクション処理されたソース画像を前記グレースケール画像に変換するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
画像処理装置であって、
ソース画像を取得するために用いられる取得モジュールと、
前記ソース画像に基づいてグレースケール画像を生成するために用いられるグレースケールモジュールと、
前記グレースケール画像に対してガウスぼかしを行い、ガウスぼかし画像を得るために用いられる処理モジュールと、
前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて前記ソース画像の対応する第1のスケッチ画像を生成するために用いられる生成モジュールと、を含み、
前記装置は、
前記生成モジュールが前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて前記ソース画像の対応する第1のスケッチ画像を生成した後、前記ソース画像を色相彩度明度(HSV)画像に変換し、前記HSV画像の画素の彩度に基づいて前記第1のスケッチ画像からハイライト領域を決定し、前記ハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得るために用いられる修正モジュール、をさらに含む、
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項10】
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む電子機器であって、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記少なくとも1つのプロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行すると、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~のいずれか1項に記載の画像処理方法を実行する、ことを特徴とする電子機器。
【請求項11】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶されており、プロセッサが前記コンピュータ実行命令を実行するとき、請求項1~のいずれか1項に記載の画像処理方法が実現される、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、請求項1~のいずれか1項に記載の方法が実現される、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、画像処理技術の分野に関し、特に、画像処理方法、装置、機器及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
画像にはさまざまなスタイルがあり、一般的な画像のスタイルは漫画風や昔風などを含む。現在は、元の画像をスタイル変換して他のスタイルの画像を得ることができる。例えば、手動で描画された漫画サンプル及びポートレートなどの画像サンプルを予め利用して深層学習モデルをトレーニングし、この後は深層学習モデルを利用して元の画像をスタイル変換することにより漫画を得る。
【0003】
スケッチもユーザに人気のある画像スタイルである。しかしながら、従来の技術においては、ソース画像のスケッチスタイルの画像への変換を可能にすることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、画像処理方法、装置、機器及び可読記憶媒体を提供し、グレースケール処理やガウスぼかしなどの手段を用いてスケッチ画像を得ることができ、ディテール部分を最大限に保留し、スケッチ画像をリアルにさせ、且つ深層学習プロセスを行う必要がなく、効率が高い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、本開示の実施例は、画像処理方法を提供し、前記方法は、
ソース画像を取得するステップと、
前記ソース画像をグレースケール画像に変換するステップと、
前記グレースケール画像に対してガウスぼかしを行い、ガウスぼかし画像を得るステップと、
前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて前記ソース画像の対応する第1のスケッチ画像を生成するステップと、を含む。
【0006】
第2の態様では、本開示は、画像処理装置を提供し、前記装置は、
ソース画像を取得するために用いられる取得モジュールと、
前記ソース画像に基づいてグレースケール画像を生成するために用いられるグレースケールモジュールと、
前記グレースケール画像に対してガウスぼかしを行い、ガウスぼかし画像を得るために用いられる処理モジュールと、
前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて前記ソース画像の対応する第1のスケッチ画像を生成するために用いられる生成モジュールと、を含む。
【0007】
第3の態様では、本開示の実施例は、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む電子機器を提供し、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記少なくとも1つのプロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行すると、前記少なくとも1つのプロセッサが上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されている画像処理方法を実行する。
【0008】
第4の態様では、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶されており、プロセッサが前記コンピュータ実行命令を実行するとき、上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されている画像処理方法が実現される。
【0009】
第5の態様では、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラムは可読記憶媒体に記憶されており、電子機器の少なくとも1つのプロセッサが前記可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取り、前記少なくとも1つのプロセッサが前記コンピュータプログラムを実行すると、前記電子機器が上記の第1の態様に記載されている方法を実行する。
【0010】
第6の態様では、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは可読記憶媒体に記憶されており、電子機器の少なくとも1つのプロセッサが前記可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取り、前記少なくとも1つのプロセッサが前記コンピュータプログラムを実行すると、前記電子機器が上記の第1の態様に記載されている方法を実行する。
【発明の効果】
【0011】
本開示の実施例により提供される画像処理方法、装置、機器及び可読記憶媒体によれば、電子機器は、ソース画像を取得した後、ソース画像に基づいてグレースケール画像を生成し、グレースケール画像に対してガウスぼかしを行い、ガウスぼかし画像を得る。そして、電子機器はガウスぼかし画像とグレースケール画像とを利用して第1のスケッチ画像を生成する。電子機器は、当該解決手段を採用すれば、グレースケール処理やガウスぼかしなどの手段を用いて第1のスケッチ画像を得ることができ、ディテール部分を最大限に保留し、第1のスケッチ画像をリアルにさせ、且つ深層学習プロセスを行う必要がなく、効率が高い。
【図面の簡単な説明】
【0012】
以下、本開示の実施例や従来の技術における解決手段をより明瞭に説明するために、実施例又は従来の技術の記述において使用する必要がある図面を簡単に説明する。当然ながら、以下、記載する図面は本開示のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を想到しうる。
図1】本開示の実施例により提供される画像処理方法のネットワークアーキテクチャの概略図である。
図2】本願の実施例により提供される画像処理方法のフローチャートである。
図3A】本開示の実施例により提供される画像処理方法におけるスケッチ画像の生成プロセスの概略図である。
図3B】本開示の実施例により提供される画像処理方法におけるスケッチ画像の生成プロセスの概略図である。
図4】本開示の実施例により提供される画像処理方法において彩度に基づいて第1のスケッチ画像を修正するプロセスの概略図である。
図5】本開示の実施例により提供される画像処理方法におけるテクスチャ組み込みの概略図である。
図6】本開示の実施例により提供される画像処理方法におけるテクスチャ画像の概略図である。
図7】本開示の実施例により提供される画像処理方法における融合効果の効果曲線概略図である。
図8A】本開示の実施例により提供される画像処理方法における着色プロセスの概略図である。
図8B】本開示の実施例により提供される画像処理方法における着色プロセスの概略図である。
図9】本願の実施例により提供される画像処理方法のフローチャートである。
図10】本開示の実施例により提供される1つの画像処理装置の構造ブロック図である。
図11】本開示の実施例により提供される他の画像処理装置の構造ブロック図である。
図12】本開示の実施例を実現するための電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明瞭にするために、本開示の実施例に係る図面を参照しながら、その技術的解決手段について明瞭、且つ完全に説明し、当然ながら、記載される実施例は本開示の実施例の一部にすぎず、そのすべての実施例ではない。当業者は、本開示における実施例に基づいて創造的な労働をすることなく、獲得されたその他のすべての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0014】
現在、多くのアプリケーションプログラム(application、APP)にはスタイル変換機能が備わっており、ユーザは当該機能に基づいて1枚の画像を漫画スタイルやスケッチスタイルなどの画像に容易に変換することができる。二次元の漫画は写意を重視する芸術であり、深層学習の手段を採用し、手動で描画された漫画サンプル及びポートレートなどの画像サンプルを利用して深層学習モデルをトレーニングするのが一般的であり、漫画サンプルの描画スタイルは同じである。当該深層学習モデルはユーザの移動端末やサーバなどの電子機器に配置されており、電子機器は、オリジナル画像を取得した後、オリジナル画像を深層学習モデルに入力すれば漫画を出力することができる。モデルトレーニング中には、顔立ちなどのディテールのような多くのディテールを保留することができない。しかし、漫画には「リアルさ」という要件が高く求められていないため、深層学習モデルによって得られた漫画にはディテールが多く省略されたとしても、当該漫画は比較的よい写意的な効果を達成し、ユーザに受け入れられる。
【0015】
しかし、鉛筆画スケッチはより写実的なものを重視しており、写実的な内容が求められるため、よりディテールにこだわる。例えば、オリジナル画像は人物画像である場合、当該オリジナル画像に基づいて得られる鉛筆画スケッチとして、当該鉛筆画スケッチの顔や顔立ちなどが人物画像にぴったりと合っている限り、当該鉛筆画スケッチは合格と認められる。上記の深層学習の手段は鉛筆画スケッチの取得に適していないことが明らかである。
【0016】
図1は、本開示の実施例により提供される画像処理方法のネットワークアーキテクチャの概略図である。図1を参照すると、当該ネットワークアーキテクチャは、端末機器1、サーバ2、及びネットワーク3を含み、端末機器1とサーバ2は、ネットワーク3を介してネットワーク接続を確立する。ネットワーク3は、有線及び無線通信リンクや光ファイバケーブルなど、さまざまなネットワーク接続タイプがある。
【0017】
ユーザは、端末機器1を利用してサーバ2とネットワーク3を介してインタラクションし、メッセージなどを送受信する。端末機器1には、動画再生系アプリケーション、ショッピング系アプリケーション、検索系アプリケーション、インスタントメッセンジャー、メールボックスクライアント端末、ソーシャルプラットフォームソフトウェアなど、さまざまな通信クライアント端末アプリケーションがインストールされている。
【0018】
端末機器1は、ハードウェアであってもよいし、ソフトウェアであってもよい。端末機器1はハードウェアである場合、端末機器1は例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、電子書籍リーダー、ラップトップ携帯型コンピュータ、デスクトップコンピュータなどである。端末機器1はソフトウェアである場合、上記列記したハードウェアデバイスにインストールされることができ、この場合、端末機器1は例えば、複数のソフトウェアモジュール又は単一のソフトウェアモジュールなどであり、本開示の実施例はそれを限定しない。
【0019】
サーバ2は、複数のサービスを提供できるサーバであり、端末機器から送信されたソース画像を受信し、ソース画像をスタイル変換して白黒スケッチ画像又は色鉛筆スケッチなどの鉛筆画スケッチを得るために用いられる。
【0020】
サーバ2は、ハードウェアであってもよいし、ソフトウェアであってもよい。サーバ2はハードウェアである場合、当該サーバ2は単一のサーバ又は複数のサーバからなる分散サーバクラスタである。サーバ2はソフトウェアである場合、複数のソフトウェアモジュール又は単一のソフトウェアモジュールなどであってもよく、本開示の実施例はそれを限定しない。
【0021】
なお、図1の端末機器1、サーバ2、及びネットワーク3の数は単に例示的なものである。実際に実現する際に、実際の必要に応じて任意の数の端末機器1、サーバ2、及びネットワーク3を配置する。
【0022】
また、本開示に係る画像処理方法は端末機器1により実行される場合、ネットワークに接続する必要がないため、上記の図1のサーバ2及びネットワーク3は存在しなくてもよい。
【0023】
以下、図1に示されるネットワークアーキテクチャに基づき、本願の実施例に記載される画像処理方法を詳細に説明する。例示的に、図2を参照する。
【0024】
図2は、本願の実施例により提供される画像処理方法のフローチャートである。本実施例の実行主体は電子機器であり、当該電子機器は例えば、上記の図1の端末機器又はサーバである。本実施例は、以下のステップを含む。
【0025】
101では、ソース画像を取得する。
【0026】
例示的に、電子機器はローカルからソース画像を取得するか、または、インターネットからソース画像を取得する。ソース画像は(image_src)とも呼ばれる。ソース画像は、赤緑青(red green blue、RGB)画像や白黒写真などであり、本開示の実施例はそれを限定しない。
【0027】
102では、前記ソース画像をグレースケール画像に変換する。
【0028】
例示的に、電子機器は、ソース画像の各画素に対してグレースケール処理を行い、ソース画像をグレースケール画像に変換する。例えば、電子機器は、各画素のR、G、Bの値に対して平均値を求め、その平均値をグレースケール値とする。また、例えば、電子機器は、ソース画像の各画素に対して、当該画素のR、G、Bの最大値と最小値とを決定し、最大値と最小値との平均値をグレースケール値とする。さらに、例えば、電子機器は、2値画像法や加重平均法などを採用し、ソース画像に対してグレースケール画像を生成する。
【0029】
本開示の実施例では、グレースケール画像は(image_gray)とも呼ばれる。
【0030】
103では、前記グレースケール画像に対してガウスぼかしを行い、ガウスぼかし画像を得る。
【0031】
例示的に、電子機器は、ガウス畳み込みなどに基づいてガウスぼかしに対応するガウスカーネル(kernel)を決定し、当該ガウスkernelを利用してグレースケール画像に対してガウスぼかしを行い、ガウスぼかし画像を得る。ガウスカーネルは例えば255などである。電子機器は異なるガウスカーネルを利用してグレースケール画像に対してガウスぼかしを行うと、得られるガウスぼかし画像も異なる。本開示の実施例では、ガウスぼかし画像は(image_blur)とも呼ばれる。
【0032】
104では、前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて前記ソース画像の対応する第1のスケッチ画像を生成する。
【0033】
本ステップでは、電子機器は、ガウスぼかし画像とグレースケール画像とを素材として、第1のスケッチ画像を生成する。例えば、電子機器は、ガウスぼかし画像の画素とグレースケール画像の対応する画素とに対して融合処理を行い、第1のスケッチ画像を生成する。本開示の実施例では、第1のスケッチ画像は(image_target)とも呼ばれる。
【0034】
電子機器は異なるガウスkernelを利用してグレースケール画像に対してガウスぼかしを行うと、得られるガウスぼかし画像も異なるため、電子機器はグレースケール画像と異なるガウスぼかし画像とに基づいて生成するスケッチ画像も異なる。例示的に、図3A及び図3Bを参照する。
【0035】
図3Aは、本開示の実施例により提供される画像処理方法における第1のスケッチ画像の生成プロセスの概略図である。図3Aを参照すると、ガウスカーネル1は小さい場合、ガウスぼかし画像1とグレースケール画像とに基づいて生成する第1のスケッチ画像は薄い。
【0036】
図3Bは本開示の実施例により提供される画像処理方法におけるスケッチ画像の生成プロセスの概略図である。図3Bを参照すると、ガウスカーネル2は大きい場合、ガウスぼかし画像2とグレースケール画像とに基づいて生成する第1のスケッチ画像は濃い。
【0037】
上記の図3A及び図3Bには、ソース画像は例えば、カラー画像又は白黒画像であり、本開示の実施例はそれを限定しない。図3A及び図3Bの第1のスケッチ画像は、異なる段階での第1のスケッチ画像とも呼ばれる。つまり、図3Aの第1のスケッチ画像は、画家が絵を描くことを模擬する過程での半成品であり、図3Bの第1のスケッチ画像は、画家が絵を描く過程での完成品に相当する。
【0038】
本開示の実施例により提供される画像処理方法によれば、電子機器は、ソース画像を取得した後、ソース画像に基づいてグレースケール画像を生成し、グレースケール画像に対してガウスぼかしを行い、ガウスぼかし画像を得る。そして、電子機器は、ガウスぼかし画像とグレースケール画像とを利用して第1のスケッチ画像を生成する。電子機器は、当該解決手段を採用すれば、グレースケール処理やガウスぼかしなどの手段を用いて第1のスケッチ画像を得ることができ、ディテール部分を最大限に保留し、第1のスケッチ画像をリアルにさせ、且つ深層学習プロセスを行う必要がなく、効率が高い。
【0039】
上記の実施例では、電子機器は、ソース画像を取得した後、前記ソース画像に対してノイズリダクション処理を行う。例えば、電子機器は、オリジナル画像に対してメディアンフィルタを行い、オリジナル画像に存在する可能性のあるノイズを除去する。また、電子機器は、平均値フィルタや適応ウィーナーフィルタなどを利用し、ソース画像に対してノイズリダクション処理を行っても良い。本開示はノイズリダクション処理の具体的な手段を限定しない。
【0040】
電子機器は、当該解決手段を採用すれば、ソース画像に対してノイズリダクション処理を行うことにより、ソース画像のノイズを抑制又は除去し、ソース画像品質向上の目的を達成する。
【0041】
上記の実施例では、電子機器は、前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて第1のスケッチ画像を生成する過程では、前記グレースケール画像の画素の画素値と前記ガウスぼかし画像の画素の画素値とに基づき、前記第1のスケッチ画像の画素の画素値を決定し、前記グレースケール画像、前記ガウスぼかし画像、及び前記第1のスケッチ画像は、サイズが同じであり、前記グレースケール画像と前記ガウスぼかし画像と前記第1のスケッチ画像との画素は1対1に対応し、決定された前記第1のスケッチ画像の画素の画素値に基づいて前記スケッチ画像を生成する。
【0042】
例示的に、ソース画像、グレースケール画像、ガウスぼかし画像、及び第1のスケッチ画像は、サイズが同じであり、画素は1対1に対応する。したがって、電子機器は、グレースケール画像とガウスぼかし画像との画素の画素値に基づいてスケッチ画像の対応する画素の画素値を決定し、それによって第1のスケッチ画像を得ることができる。例えば、電子機器は、ガウスぼかし画像を生成した後、ドッジ(dodge)モードにて、すなわち、下記の式(1)を用いて効果抽出を行う。
image_target=(image_gray/gray_blur1)×255
式(1)
【0043】
当該解決手段を採用すれば、異なるガウスkernelのdodgeに基づいて異なる段階での第1のスケッチ画像の効果を達成することができる。
【0044】
上記の実施例では、ソース画像には人物の髪領域が含まれる場合、ステップ104に基づいて得られた第1のスケッチ画像には、髪領域の色は比較的明るく白っぽい。しかし、実際には、第1のスケッチ画像の髪は黒い。したがって、第1のスケッチ画像を修正して第2のスケッチ画像を得る必要がある。電子機器は、修正中に、ソース画像を色相彩度明度(Hue Saturation Value、HSV)画像に変換する。そして、電子機器は、前記HSV画像の各画素の彩度に基づいて前記第1のスケッチ画像を修正する。
【0045】
例示的に、電子機器は、ソース画像をRGBモードからHSVモードに変換してHSV画像を得、そして、HSV画像に基づいてHSV画像の各画素の彩度を得ることができ、彩度はSチャネル値とも呼ばれる。そして、電子機器は、HSV画像の各画素の彩度に基づいて、第1のスケッチ画像からハイライト領域、すなわち修正対象領域を決定する。例えば、電子機器は彩度しきい値を決定し、HSV画像の1つの画素の彩度は予め設定された彩度を超えている場合、当該画素をハイライト領域の1つの画素とする。そして、第1のスケッチ画像のハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得る。
【0046】
また、例えば、電子機器はHSV画像の各画素の彩度を0~1に正規化する。正規化後に、正規化されたHSV画像の各画素の彩度に基づいて第1のスケッチ画像から修正対象ハイライト領域を決定する。例えば、ソース画像は640×480の画像である場合、HSV画像に変換された後、HSV画像の20000個の画素の正規化された彩度が予め設定されたしきい値を超えていることは判明されると、HSV画像の当該20000個の画素に基づいて第1のスケッチ画像から20000個の画素を決定するとともに、第1のスケッチ画像の当該20000個の画素の色を濃くするなどして、第1のスケッチ画像に含まれる髪領域の修正を実現する。
【0047】
電子機器は、当該解決手段を採用すれば、ソース画像のHSV画像の各画素の彩度値に基づいて、第1のスケッチ画像から修正対象画素を決定して修正することにより、第1のスケッチ画像の品質向上の目的を達成する。
【0048】
上記の実施例では、電子機器は、前記HSV画像の画素の彩度に基づいて前記第1のスケッチ画像からハイライト領域を決定するとき、電子機器は、まず、HSV画像から正規化された彩度が予め設定されたしきい値を超えている画素を決定し、第1の画素セットを得る。そして、電子機器は、第1の画素セットに基づいて第1のスケッチ画像から第2の画素セットを決定し、第1の画素セットと第2の画素セットとにおける画素は1対1に対応し、且つ対応する画素の位置が同じであり、第2の画素セットが前記ハイライト領域を形成する。電子機器は、前記第1の画素セットに基づいて前記グレースケール画像から第3の画素セットを決定し、前記第1の画素セットと前記第3の画素セットとにおける画素は1対1に対応する。最後に、電子機器は、第2の画素セットにおける画素と第3の画素セットにおける対応する画素とを重み付け融合して前記第1のスケッチ画像を修正する。
【0049】
例示的に、HSV画像の各画素の彩度は、正規化されると、0~1となる。しきい値は0.5であると仮定すると、電子機器は、正規化された彩度が0.5以上である画素をHSV画像から決定し、これらの画素を第1の画素セットとすることができる。電子機器は、第1の画素セットに基づいて、第1のスケッチ画像から第2の画素セットを決定するとともに、グレースケール画像から第3の画素セットを決定することができ、当該3つの画素セットにおける画素は1対1に対応し、例えば、第1の画素セットには画素aがあり、第2の画素セットには画素bがあり、第3の画素セットには画素cがある場合、1対1に対応することは、画素aのHSV画像での位置が画素bの第1のスケッチ画像での位置と同じであり、画素aのHSV画像での位置が画素cのグレースケール画像での位置と同じであることを意味する。そして、電子機器は、第1のスケッチ画像の画素とグレースケール画像の対応する画素とを重み付け融合して第2のスケッチ画像を得る。
【0050】
電子機器は、当該解決手段を採用すれば、修正対象画素を決定した後、第1のスケッチ画像の画素とグレースケール画像の対応する画素とを重み付け融合して、第1のスケッチ画像修正の目的を達成する。
【0051】
上記の実施例では、電子機器は、第2の画素セットにおける画素と第3の画素セットにおける対応する画素とを重み付け融合して第1のスケッチ画像を修正するとき、電子機器は、まず、第1の画素セットにおける第1の画素の正規化された彩度に基づいて第1の重みを決定するとともに、第1の重みに基づいて第2の重みを決定し、前記第2の重みは、1と前記第1の重みとの差である。そして、電子機器は、前記第2の画素セットにおける画素、前記第3の画素セットにおける画素、前記第1の重み、及び前記第2の重みに基づいて重み付け融合された第4の画素を決定する。最後に、電子機器は、第1のスケッチ画像の第2の画素を前記第4の画素に置き換え、第2のスケッチ画像を得る。
【0052】
例示的に、第1の画素セット、第2の画素セット、及び第3の画素セットにおける画素は1対1に対応し、当該1対1に対応する画素は、第1の画素、第2の画素、及び第3の画素である場合、電子機器は、第1の画素セットを決定した後、第1の画素セットにおける各第1の画素の正規化された彩度を第2の画素セットにおける第2の画素の第1の重みとして、1と第1の重みとの差を第2の重みとして、当該第2の重みは第3の画素セットにおける第3の画素の第2の重みである。そして、電子機器は、第1の重みと第2の重みとに基づき、第2の画素と第3の画素とを重み付け融合して第4の画素を得る。例えば、第1の画素の正規化された彩度は0.6であり、予め設定されたしきい値0.5より大きい。第2の画素のグレースケール値は5であり、第3の画素のグレースケール値は100である場合、第4の画素のグレースケール値は5×0.6+100×0.4=43とする。
【0053】
また、上記の実施例では、電子機器は、第1の画素セットを決定した後、第1の画素セットにおける各第1の画素の正規化された彩度を第3の画素セットにおける第3の画素の第1の重みとして、1と第1の重みとの差を第2の重みとして、当該第2の重みは第2の画素セットにおける第2の画素の重みである。そして、電子機器は、第1の重みと第2の重みとに基づき、第2の画素と第3の画素とを重み付け融合して第4の画素を得る。例えば、第1の画素の正規化された彩度は0.6であり、予め設定されたしきい値0.5より大きい。第2の画素のグレースケール値は5であり、第3の画素のグレースケール値は100である場合、第4の画素のグレースケール値は5×0.4+100×0.6=62とする。
【0054】
電子機器は、第2の画素セットにおける各画素に対して対応する第4の画素を決定した後、第1のスケッチ画像の第2の画素を第4の画素で置き換え、第2のスケッチ画像を得る。
【0055】
図4は、本開示の実施例により提供される画像処理方法において彩度に基づいて第1のスケッチ画像を修正するプロセスの概略図である。図4を参照すると、左から順にソース画像、第1のスケッチ画像、及び第2のスケッチ画像である。明らかに、第1のスケッチ画像の髪の毛は白っぽいものであり、通常のスケッチ効果ではなく、修正後に、髪の毛が明るくて白っぽい問題は改善される。
【0056】
なお、図4のソース画像はカラー画像にしてもよく、本開示の実施例はそれを限定しない。
【0057】
電子機器は、当該解決手段を採用すれば、HSV画像の正規化された彩度に基づいて重み付け融合に関わる重みを決定し、第1のスケッチ画像の精確な修正の目的を達成する。
【0058】
上記の実施例では、電子機器は、正規化されたHSV画像の各画素の彩度に基づいて第1のスケッチ画像を修正する際、髪などのハイライト領域をのみ修正することができ、すなわち、局所的な領域改善はできるが、画像全体を大域的に修正することができない。したがって、電子機器は、上記の修正を完了した後、第1のスケッチ画像がより鉛筆画テクスチャを有する手描きの絵画のように見えるために、修正された白黒鉛筆画に着色(shader)を加える必要があり、これは、テクスチャ追加とも呼ばれる。また、上記の修正によって局所領域のハイライト問題を完全に解決できない場合もある。したがって、電子機器は、上記の修正後に、shaderを加えることで、第2のスケッチ画像をさらに修正する必要がある。電子機器は、shaderを加える際、グレースケール画像の各画素の画素値に基づいて、予め設定されたテクスチャ画像と修正された前記鉛筆画スケッチとを融合する。
【0059】
例えば、電子機器は、グレースケールしきい値を決定した後、グレースケール値がグレースケールしきい値を超えている画素をグレースケール画像から決定し、これらの画素に基づいて第2のスケッチ画像から対応する画素を決定するとともに、これらの画素によって形成される領域に濃いテクスチャを加える。残りの画素によって形成される領域に薄いテクスチャを加える。
【0060】
さらに、例えば、電子機器は、グレースケール画像の各画素の画素値を0~1に正規化してしきい値を設定し、しきい値に基づいてグレースケール画像の画素を複数のセットに分割し、異なるセットにおける画素には、1回目の修正されたスケッチ画像において対応する画素がある。そして、電子機器は、テクスチャ画像と1回目の修正された鉛筆画スケッチとを融合して、1回目の修正された鉛筆画スケッチに鉛筆画テクスチャを組み込む。1つの実現形態では、電子機器は、グレースケール画像の正規化された画素値に基づいて重みを決定し、重みに基づいて1回目の修正された鉛筆画スケッチに鉛筆画テクスチャを組み込む。
【0061】
図5は、本開示の実施例により提供される画像処理方法におけるテクスチャ組み込みの概略図である。図5を参照すると、ソース画像には、帽子及び顔はいずれも白く、これらと比較して、髪色は暗くなっている。スタイル変換して得られた第1のスケッチ画像には、髪、帽子、及び顔の色は明るくなっている。しかし、元の画像の髪領域の色は濃くなっているため、髪領域の色を濃くする必要があり、顔領域及び帽子領域の色を濃くする必要がない。電子機器は、HSV画像の彩度に基づいて修正するとき、第1のスケッチ画像から第2の画素セットにおける画素を髪領域の画素として決定する。1回目の修正後に、髪領域の色は明らかに濃くなっている。そして、電子機器は、テクスチャ画像と第2のスケッチ画像とを融合して、第2のスケッチ画像に鉛筆画テクスチャを組み込む。
【0062】
電子機器は、当該解決手段を採用すれば、テクスチャ追加で第2のスケッチ画像にテクスチャを加え、第2のスケッチ画像に鉛筆画テクスチャを組み込む目的、及び第2のスケッチ画像をさらに修正する目的を達成する。
【0063】
上記の実施例では、予め設定されたテクスチャ画像は複数あってもよい。例えば、予め設定されたテクスチャ画像は、第1のテクスチャ画像及び第2のテクスチャ画像を含み、前記第1のテクスチャ画像のテクスチャは、前記第2のテクスチャ画像のテクスチャと逆向きであり、前記第1のテクスチャ画像のテクスチャ色は前記第2のテクスチャ画像のテクスチャ色よりも濃くなっている。
【0064】
図6は、本開示の実施例により提供される画像処理方法におけるテクスチャ画像の概略図である。図6を参照すると、左側は第1のテクスチャ画像であり、右側は第2のテクスチャ画像であり、第1のテクスチャ画像の色は濃く、第2のテクスチャ画像の色は薄く、第1のテクスチャ画像と第2のテクスチャ画像とのテクスチャ方向は、図の矢印で示すように、当該2つの方向は互いに垂直(直交)することが明らかである。
【0065】
予め設定されたしきい値は0.1、0.33、0.5を含むと仮定すると、電子機器は下記の式(2)に基づいてテクスチャ融合を行う。
【0066】
【数1】
【0067】
上記の式(2)には、Resultは、テクスチャ融合された、第2のスケッチ画像の画素の画素値を255で割った値を表し、Sketchは、第2のスケッチ画像の画素の画素値を255で割った値を表し、Mask1は、第1のテクスチャ画像の画素の画素値を255で割った値を表し、Mask2は、第2のテクスチャ画像の画素の画素値を255で割った値を表す。上記の式(2)に基づいてresultを決定した後、resultに255を乗算すれば、融合された画素の画素値を得ることができる。
【0068】
電子機器は、当該解決手段を採用して、3つのしきい値を合理的に設定し、グレースケール画像の各画素の正規化されたグレースケール値に基づいて、第2のスケッチ画像と第1のテクスチャ画像と第2のテクスチャ画像とを融合して鉛筆画テクスチャを組み込み、第2のスケッチ画像の線をより滑らかにする。
【0069】
上記の実施例では、ソース画像はカラー画像である場合、上記の第1のスケッチ画像を得た後、第3のスケッチ画像、すなわち、色鉛筆スケッチをさらに得ることができる。電子機器は、第3のスケッチ画像の取得中に、前記第1のスケッチ画像の各画素の画素値に基づいて前記第1のスケッチ画像の各画素の重みを決定し、前記第1のスケッチ画像の各画素の画素値、前記第1のスケッチ画像の各画素の重み、及び前記ソース画像の各画素の画素値に基づき、前記第1のスケッチ画像を着色して第3のスケッチ画像を得る。
【0070】
例示的に、電子機器は、第1のスケッチ画像とソース画像とを素材としてセグメンテーション関数を設計することにより、マスク(mask)を得る。マスクに基づいてソース画像と第1のスケッチ画像とを画素ごとに融合し、第1のスケッチ画像を着色して第3の鉛筆画スケッチを得る。
【0071】
電子機器は、下記の式(3)に基づいてセグメンテーション関数を決定する。
【0072】
【数2】
【0073】
上記の式(3)には、P[i][j]は、白黒鉛筆画の1つの画素の画素値を表し、値の範囲が0~255の整数であり、iは、当該画素の白黒鉛筆画での横座標を表し、jは、当該画素の白黒鉛筆画での縦座標を表し、パラメータthreshは例えば128などである。上記のMask
valueは重みとする。
【0074】
電子機器は、式(4)に基づいてソース画像と第1のスケッチ画像とを画素ごとに融合する。
image_color=image_target×(1-Mask value)+image_src×mask value 式(4)。
【0075】
図7は、本開示の実施例により提供される画像処理方法における融合効果の効果曲線概略図である。図7を参照すると、横軸は第1のスケッチ画像の画素の画素値であり、値の範囲が0~255である。縦軸は融合過程での重みの値であり、値の範囲が0~1である。当該効果曲線は3セグメントのセグメンテーション関数であり、全体としては連続的であり、融合効果から見ると、第1のスケッチ画像の画素の画素値はthreshより小さい場合、第1のスケッチ画像の画素の重みは1に近いほど大きく、これに応じてソース画像の対応する画素の重みは小さく、且つ減衰が緩い。第1のスケッチ画像の画素の画素値はthresh以上になると、第1のスケッチ画像の画素の重みは、図の画素値128~180の部分に示すように、0.9のままである。そして、第1のスケッチ画像の画素の画素値は180より大きくなると、第1のスケッチ画像の画素の重みは急激に低下し、急速に0に減衰する。このようにして、髪や眼球などの部分の着色効果をよりよく保ちつつ、その他の白いハイライト部分はソース画像の影響を受けずに済む。
【0076】
当該解決手段を採用すれば、第1のスケッチ画像を着色すると同時に、優れる着色効果を確保することができる。
【0077】
上記の着色過程では、第1のスケッチ画像の着色を例にして説明したが、本開示の実施例はそれに限定されない。例えば、着色中に、テクスチャが加わっていない第2のスケッチ画像を着色してもよいし、または、テクスチャが加わった第2のスケッチ画像を着色してもよい。
【0078】
図8Aは、本開示の実施例により提供される画像処理方法における着色プロセスの概略図である。図8Aを参照すると、左から順にソース画像(カラー)、第1のスケッチ画像、及び第3のスケッチ画像である。
【0079】
図8Bは、本開示の実施例により提供される画像処理方法における着色プロセスの概略図である。図8Bを参照すると、左から順にソース画像(カラー)、第1のスケッチ画像、第2のスケッチ画像、及び第3のスケッチ画像である。
【0080】
また、上記の画像処理方法は他の方法に変形され得る。例示的に、図9を参照する。
【0081】
図9は、本願の実施例により提供される画像処理方法のフローチャートである。本実施例の実行主体は電子機器であり、当該電子機器は例えば、上記の図1の端末機器又はサーバである。本実施例は、以下のステップを含む。
【0082】
201では、ソース画像を取得する。
【0083】
202では、前記ソース画像に基づいてRチャネル画像とGチャネル画像とBチャネル画像とを生成する。
【0084】
例示的に、電子機器は、ソース画像に対してRGBチャネル分離を行い、ソース画像を3つのチャネルに分割し、Rチャネル画像(img_r)、Gチャネル画像(img_g)、及びBチャネル画像(img_b)とそれぞれ表す。
【0085】
203では、前記Rチャネル画像に対してガウスぼかしを行い、Rチャネルガウスぼかし画像を得て、前記Gチャネル画像に対してガウスぼかしを行い、Gチャネルガウスぼかし画像を得て、前記Bチャネル画像に対してガウスぼかしを行い、Bチャネルガウスぼかし画像を得る。
【0086】
例示的に、電子機器は、ガウス畳み込みなどに基づいてRGBのそれぞれのガウスぼかしに対応するガウスカーネル(kernel)を決定し、ガウスkernelを利用し、Rチャネル画像(img_r)に対してガウスぼかしを行い、Rチャネルガウスぼかし画像(r_blur)を得て、Gチャネル画像に対してガウスぼかしを行い、Gチャネルガウスぼかし画像(g_blur)を得て、Bチャネル画像に対してガウスぼかしを行い、Bチャネルガウスぼかし画像(b_blur)を得る。
【0087】
204では、前記Rチャネル画像と前記Rチャネルガウスぼかし画像とに基づいてR鉛筆画スケッチ画像を得て、前記Gチャネル画像と前記Gチャネルガウスぼかし画像とに基づいてG鉛筆画スケッチ画像を得て、前記Bチャネル画像と前記Bチャネルガウスぼかし画像とに基づいてB鉛筆画スケッチ画像を得る。
【0088】
例示的に、R鉛筆画スケッチ画像はr_targetと表してもよく、G鉛筆画スケッチ画像はg_targetと表してもよく、B鉛筆画スケッチ画像はb_targetと表してもよい。電子機器は、dodgeモードにて効果抽出を行い、すなわち、b_target
= (img_b / b_blur) × 255、g_target = (img_g / g_blur) × 255、r_target = (img_r / r_blur) × 255とする。
【0089】
205では、前記R鉛筆画スケッチ画像と前記G鉛筆画スケッチ画像と前記B鉛筆画スケッチ画像とを融合し、色鉛筆スケッチを得る。
【0090】
例示的に、電子機器は、b_targetとg_targetとr_targetとに対してチャネル融合を行い、最終的な結果を得る。
【0091】
電子機器は、当該解決手段を採用してRGBチャネル分割を行うことにより、カラーソース画像をカラー鉛筆スケッチに直接に変換することができ、柔軟性が高い。
【0092】
上記した実施例に係る画像処理方法に対応して、図10は、本開示の実施例により提供される1つの画像処理装置の構造ブロック図である。説明の便宜上、本開示の実施例に関連する部分をのみ示している。図10を参照すると、当該画像処理装置100は、取得モジュール11、グレースケールモジュール12、処理モジュール13、及び生成モジュール14を含む。
【0093】
取得モジュール11は、ソース画像を取得するために用いられ、
グレースケールモジュール12は、前記ソース画像に基づいてグレースケール画像を生成するために用いられ、
処理モジュール13は、前記グレースケール画像に対してガウスぼかしを行い、ガウスぼかし画像を得るために用いられ、
生成モジュール14は、前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて前記ソース画像の対応する第1のスケッチ画像を生成するために用いられる。
【0094】
図11は、本開示の実施例により提供される他の画像処理装置の構造ブロック図である。本実施例により提供される画像処理装置100は、上記の図10に基づいて、さらに、
前記生成モジュール14が前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて前記ソース画像の対応する第1のスケッチ画像を生成した後、前記ソース画像を色相彩度明度(HSV)画像に変換し、前記HSV画像の画素の彩度に基づいて前記第1のスケッチ画像からハイライト領域を決定し、前記ハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得るために用いられる修正モジュール15を含む。
【0095】
本開示の1つの実施例では、前記修正モジュール15は、前記HSV画像の画素の彩度に基づいて前記第1のスケッチ画像からハイライト領域を決定するとき、前記HSV画像の正規化された彩度が予め設定されたしきい値を超えている画素を決定して第1の画素セットを得て、前記第1の画素セットに基づいて前記第1のスケッチ画像から第2の画素セットを決定するために用いられ、前記第1の画素セットと前記第2の画素セットとにおける画素は1対1に対応し、前記第2の画素セットが前記ハイライト領域を形成する。前記修正モジュール15は、前記ハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得るとき、前記第1の画素セットに基づいて前記グレースケール画像から第3の画素セットを決定し、前記第1の画素セットと前記第3の画素セットとにおける画素は1対1に対応すること、及び、第2の画素セットにおける画素と第3の画素セットにおける対応する画素とを重み付け融合して、前記第1のスケッチ画像を修正して前記第2のスケッチ画像を得ること、に用いられる。
【0096】
本開示の1つの実施例では、前記修正モジュール15は、第2の画素セットにおける画素と第3の画素セットにおける対応する画素とを重み付け融合して、前記第1のスケッチ画像を修正して前記第2のスケッチ画像を得るとき、第1の画素セットにおける第1の画素の正規化された彩度に基づいて第1の重みを決定し、前記第1の重みは前記第1の画素の正規化された彩度と正相関すること、前記第1の重みに基づいて第2の重みを決定し、前記第2の重みは予め設定された値と前記第1の重みとの差であること、及び、前記第2の画素セットにおける第2の画素、前記第3の画素セットにおける第3の画素、前記第1の重み、及び前記第2の重みに基づき、重み付け融合された第4の画素を決定し、前記第1のスケッチ画像の第2の画素を前記第4の画素に置き換え、前記第2のスケッチ画像を得ること、用いられる。
【0097】
再び図11を参照すると、本開示の1つの実施例では、上記の画像処理装置100は、
前記修正モジュール15が前記ハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得た後、前記グレースケール画像の画素の画素値に基づいて予め設定されたテクスチャ画像と前記第2のスケッチ画像とを融合するために用いられる融合モジュール16をさらに含む。
【0098】
本開示の1つの実施例では、前記予め設定されたテクスチャ画像は第1のテクスチャ画像と第2のテクスチャ画像とを含み、前記第1のテクスチャ画像のテクスチャと前記第2のテクスチャ画像のテクスチャとは方向が互いに垂直であり、前記第1のテクスチャ画像のテクスチャ色は前記第2のテクスチャ画像のテクスチャ色より濃くなっている。
【0099】
再び図11を参照すると、本開示の1つの実施例では、上記の画像処理装置100は、前記生成モジュール14が前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて第1のスケッチ画像を生成した後、前記第1のスケッチ画像の画素の画素値に基づいて前記第1のスケッチ画像の画素の重みを決定し、前記第1のスケッチ画像の各画素の画素値に基づいて前記第1のスケッチ画像の対応する画素の着色重みを決定し、前記第1のスケッチ画像の各画素の画素値、着色重み、及び前記ソース画像の対応する画素の画素値に基づき、前記第1のスケッチ画像を着色して第3のスケッチ画像を得るために用いられる着色モジュール17をさらに含む。
【0100】
本開示の1つの実施例では、前記生成モジュール14は、前記グレースケール画像の画素の画素値と前記ガウスぼかし画像の画素の画素値とに基づき、前記第1のスケッチ画像の画素の画素値を決定し、前記グレースケール画像、前記ガウスぼかし画像、及び前記第1のスケッチ画像は、サイズが同じであり、前記グレースケール画像と前記ガウスぼかし画像と前記第1のスケッチ画像との画素は1対1に対応すること、及び、決定された前記第1のスケッチ画像の画素の画素値に基づいて前記第1のスケッチ画像を生成すること、に用いられる。
【0101】
本開示の1つの実施例では、上記のグレースケールモジュール12は、前記ソース画像に対してノイズリダクション処理を行い、ノイズリダクション処理されたソース画像を前記グレースケール画像に変換するために用いられる。
【0102】
本実施例により提供される装置は、上記の方法の実施例に係る解決手段を実行するために使用されることができ、その実現原理及び技術的効果が類似するため、本実施例はここで繰り返して説明しない。
【0103】
図12は、本開示の実施例を実現するための電子機器の構造概略図であり、当該電子機器200は、端末機器又はサーバにすることができる。端末機器は、携帯電話、ノートブックコンピュータ、デジタル放送受信機、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDAと略称)、タブレットコンピュータ(Portable Android Device、PADと略称)、携帯型マルチメディアプレーヤー(Portable Media Player、PMPと略称)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)などの移動端末、及びデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むことができるが、それらに限定されない。図12に示される電子機器は単なる一例であり、本開示の実施例の機能及び使用範囲にいかなる制限も課すべきでない。
【0104】
図12に示すように、電子機器200は、処理装置(中央処理装置やグラフィックプロセッサなど)201を含むことができ、当該処理装置は、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROMと略称)202に記憶されたプログラムまたは記憶装置208からランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称)203にロードされたプログラムに従って、さまざまな適切な動作及び処理を実行することができる。RAM203には、電子機器200の操作に必要なさまざまなプログラム及びデータも記憶されている。処理装置201、ROM202及びRAM203は、バス204を介して互いに接続されている。入力/出力(Input/Output、I/Oと略称)インタフェース205もバス204に接続されている。
【0105】
通常、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力装置206と、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCDと略称)、スピーカー、バイブレータなどを含む出力装置207と、磁気テープやハードディスクなどを含む記憶装置208と、通信装置209とは、I/Oインタフェース205に接続されることができる。通信装置209は、電子機器200が他のデバイスと無線又は有線で通信してデータを交換することを可能にし得る。図12は、さまざまなデバイスを備える電子機器200を示すが、図示されたデバイスのすべてが実施又は配置される必要があるわけではないことを理解すべきである。代替的に、より多くの又は少ないデバイスが実施又は配置され得る。
【0106】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照して説明されている上記のプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実施されることができる。例えば、本開示の実施例は、コンピュータ可読媒体に搭載されているコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、当該コンピュータプログラムがフローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例では、当該コンピュータプログラムは、通信装置209を介してネットワークからダウンロード及びインストールされるか、または記憶装置208からインストールされるか、またはROM202からインストールされることができる。当該コンピュータプログラムは、処理装置201により実行されると、本開示の実施例に係る方法で限定されている上記の機能は実行される。
【0107】
本開示的実施例は、コンピュータプログラムを含み、当該コンピュータプログラムがフローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。
【0108】
なお、本開示に記載されたコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体又は上記2つの任意の組み合わせであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、あるいは上記の任意の組み合わせにすることができるが、それらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例として、1本又は複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージデバイス、磁気メモリコンポーネント、または上記の任意の適切な組み合わせを含み得るが、それらに限定されない。本開示では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用されるか、またはそれらに組み合わせて使用できるプログラムを含む又は記憶する任意の有形媒体であり得る。本開示では、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドで、または搬送波の一部として伝播されるデータ信号を含むことができ、その中にコンピュータ可読プログラムコードが搭載されている。このような伝播されたデータ信号は、電磁信号、光信号、または上記の任意の適切な組み合わせを含むがそれらに限定されない多くの形をとることができる。コンピュータ可読信号媒体は、さらに、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体にすることができ、当該コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用されるか、またはそれらに組み合わせて使用するためのプログラムを送信、伝播、または伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれたプログラムコードは、電線、光ファイバケーブル、RF(無線周波数)などを含むがそれらに限定されない任意の適切な媒体、または上記の任意の適切な組み合わせを使用して伝送することができる。
【0109】
上記のコンピュータ可読媒体は、上記の電子機器に含まれていてもよく、または当該電子機器に組み立てられずに単独で存在していてもよい。
【0110】
上記のコンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが搭載されており、上記の1つ又は複数のプログラムは当該電子機器により実行されると、当該電子機器は、上記の実施例に示される方法を実行する。
【0111】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語と、「C」言語又はそれに類似するプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語と、を含む1つ又は複数のプログラミング言語、あるいはそれらの組み合わせで書くことができる。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、一部はユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部はユーザのコンピュータ上で、一部はリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータ又はサーバ上で実行できる。リモートコンピュータの場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LANと略称)やワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WANと略称)など、あらゆる種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されることができ、もしくは、外部コンピュータに接続されることもできる(例えば、インターネットサービスプロバイダーを使用してインターネット経由で接続する)。
【0112】
図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品によって実現可能なアーキテクチャ、機能、及び操作を示している。これに関して、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、指定される論理的機能を実現するための1つ又は複数の実行可能な命令を含むモジュール、グログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができる。いくつかの代替の実現では、ブロックに示されている機能は、図に示されている順序と異なる順序で実行できることにも注意すべきである。例えば、連結して表示される2つのブロックは、実際には、基本的に並行して実行できるが、または、関連する機能に応じて、ブロックが逆の順序で実行される場合もある。なお、ブロック図及び/又はフローチャートの各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートのブロックの組み合わせは、指定される機能又は操作を実行する専用のハードウェアベースのシステムを使用して実現することができ、または、専用のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせを使用して実現することもできる。
【0113】
本開示の実施例に記載されたユニットは、ソフトウェアで実現することができ、またはハードウェアで実現することもできる。これらのユニットの名称は、特定の状況下でのユニット自体を制限する目的ではない場合がある。
【0114】
本明細書で上記に説明された機能は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェアロジックコンポーネントによって実行され得る。例えば、使用できるハードウェアロジックコンポーネントの例示的なタイプとして、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準部品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、複雑なプログラマブルロジックデバイス(CPLD)などを含むことができるが、それらに限定されない。
【0115】
本開示のコンテキストでは、コンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用されるか、またはそれらに組み合わせて使用できるプログラムを含む又は記憶する有形媒体であり得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読媒体は、電気的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、あるいは上記の任意の組み合わせにすることができるが、それらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例として、1本又は複数のワイヤに基づく電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージデバイス、磁気メモリコンポーネント、または上記の任意の適切な組み合わせを含み得る。
【0116】
第1の態様では、本開示の1つ又は複数の実施例によれば、画像処理方法を提供し、前記方法は、ソース画像を取得するステップと、前記ソース画像に基づいてグレースケール画像を生成するステップと、前記グレースケール画像に対してガウスぼかしを行い、ガウスぼかし画像を得るステップと、前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて前記ソース画像の対応する第1のスケッチ画像を生成するステップと、を含む。
【0117】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて第1のスケッチ画像を生成するステップの後に、前記方法は、さらに、前記ソース画像を色相彩度明度(HSV)画像に変換するステップと、前記HSV画像の画素の彩度に基づいて前記第1のスケッチ画像からハイライト領域を決定するステップと、前記ハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得るステップと、を含む。
【0118】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記HSV画像の画素の彩度に基づいて前記第1のスケッチ画像からハイライト領域を決定するステップは、前記HSV画像の正規化された彩度が予め設定されたしきい値を超えている画素を決定して第1の画素セットを得るステップと、前記第1の画素セットに基づいて前記第1のスケッチ画像から第2の画素セットを決定するステップであって、前記第1の画素セットと前記第2の画素セットとにおける画素は1対1に対応し、前記第2の画素セットが前記ハイライト領域を形成するステップと、を含み、前記ハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得るステップは、前記第1の画素セットに基づいて前記グレースケール画像から第3の画素セットを決定するステップであって、前記第1の画素セットと前記第3の画素セットとにおける画素は1対1に対応するステップと、第2の画素セットにおける画素と第3の画素セットにおける対応する画素とを重み付け融合して、前記第1のスケッチ画像を修正して前記第2のスケッチ画像を得るステップと、を含む。
【0119】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、第2の画素セットにおける画素と第3の画素セットにおける対応する画素とを重み付け融合して、前記第1のスケッチ画像を修正して前記第2のスケッチ画像を得るステップは、第1の画素セットにおける第1の画素の正規化された彩度に基づいて第1の重みを決定するステップであって、前記第1の重みは前記第1の画素の正規化された彩度と正相関するステップと、前記第1の重みに基づいて第2の重みを決定するステップであって、前記第2の重みは予め設定された値と前記第1の重みとの差であるステップと、前記第2の画素セットにおける第2の画素、前記第3の画素セットにおける第3の画素、前記第1の重み、及び前記第2の重みに基づき、重み付け融合された第4の画素を決定するステップと、前記第1のスケッチ画像の第2の画素を前記第4の画素に置き換え、前記第2のスケッチ画像を得るステップと、を含む。
【0120】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得るステップの後に、前記方法は、さらに、前記グレースケール画像の画素の画素値に基づいて予め設定されたテクスチャ画像と前記第2のスケッチ画像とを融合するステップを含む。
【0121】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記予め設定されたテクスチャ画像は第1のテクスチャ画像と第2のテクスチャ画像とを含み、前記第1のテクスチャ画像のテクスチャと前記第2のテクスチャ画像のテクスチャとは方向が互いに垂直であり、前記第1のテクスチャ画像のテクスチャ色は前記第2のテクスチャ画像のテクスチャ色より濃くなっている。
【0122】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて第1のスケッチ画像を生成するステップの後に、前記方法は、さらに、前記第1のスケッチ画像の画素の画素値に基づいて前記第1のスケッチ画像の画素の重みを決定するステップと、前記第1のスケッチ画像の各画素の画素値に基づいて前記第1のスケッチ画像の対応する画素の着色重みを決定するステップと、前記第1のスケッチ画像の各画素の画素値、着色重み、及び前記ソース画像の対応する画素の画素値に基づき、前記第1のスケッチ画像を着色して第3のスケッチ画像を得るステップと、を含む。
【0123】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて第1のスケッチ画像を生成するステップは、前記グレースケール画像の画素の画素値と前記ガウスぼかし画像の画素の画素値とに基づき、前記第1のスケッチ画像の画素の画素値を決定するステップであって、前記グレースケール画像、前記ガウスぼかし画像、及び前記第1のスケッチ画像は、サイズが同じであり、前記グレースケール画像と前記ガウスぼかし画像と前記第1のスケッチ画像との画素は1対1に対応するステップと、決定された前記第1のスケッチ画像の画素の画素値に基づいて前記第1のスケッチ画像を生成するステップと、を含む。
【0124】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ソース画像をグレースケール画像に変換するステップは、前記ソース画像に対してノイズリダクション処理を行うステップと、ノイズリダクション処理されたソース画像を前記グレースケール画像に変換するステップと、を含む。
【0125】
第2の態様では、本開示の1つ又は複数の実施例によれば、画像処理装置を提供し、前記装置は、
ソース画像を取得するために用いられる取得モジュールと、
前記ソース画像に基づいてグレースケール画像を生成するために用いられるグレースケールモジュールと、
前記グレースケール画像に対してガウスぼかしを行い、ガウスぼかし画像を得るために用いられる処理モジュールと、
前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて前記ソース画像の対応する第1のスケッチ画像を生成するために用いられる生成モジュールと、を含む。
【0126】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、上記の装置は、さらに、前記生成モジュールが前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて前記ソース画像の対応する第1のスケッチ画像を生成した後、前記ソース画像を色相彩度明度(HSV)画像に変換し、前記HSV画像の画素の彩度に基づいて前記第1のスケッチ画像からハイライト領域を決定し、前記ハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得るために用いられる修正モジュールを含む。
【0127】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記修正モジュールは、前記HSV画像の画素の彩度に基づいて前記第1のスケッチ画像からハイライト領域を決定するとき、前記HSV画像の正規化された彩度が予め設定されたしきい値を超えている画素を決定して第1の画素セットを得て、前記第1の画素セットに基づいて前記第1のスケッチ画像から第2の画素セットを決定し、前記第1の画素セットと前記第2の画素セットとにおける画素は1対1に対応し、前記第2の画素セットが前記ハイライト領域を形成することに用いられ、
前記修正モジュールは、前記ハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得るとき、前記第1の画素セットに基づいて前記グレースケール画像から第3の画素セットを決定し、前記第1の画素セットと前記第3の画素セットとにおける画素は1対1に対応すること、及び、第2の画素セットにおける画素と第3の画素セットにおける対応する画素とを重み付け融合して、前記第1のスケッチ画像を修正して前記第2のスケッチ画像を得ること、に用いられる。
【0128】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記修正モジュールは、第2の画素セットにおける画素と第3の画素セットにおける対応する画素とを重み付け融合して、前記第1のスケッチ画像を修正して前記第2のスケッチ画像を得るとき、第1の画素セットにおける第1の画素の正規化された彩度に基づいて第1の重みを決定し、前記第1の重みは前記第1の画素の正規化された彩度と正相関すること、前記第1の重みに基づいて第2の重みを決定し、前記第2の重みは予め設定された値と前記第1の重みとの差であること、及び、前記第2の画素セットにおける第2の画素、前記第3の画素セットにおける第3の画素、前記第1の重み、及び前記第2の重みに基づき、重み付け融合された第4の画素を決定し、前記第1のスケッチ画像の第2の画素を前記第4の画素に置き換え、前記第2のスケッチ画像を得ること、に用いられる。
【0129】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、上記の装置は、さらに、前記修正モジュールが前記ハイライト領域を修正して第2のスケッチ画像を得た後に、前記グレースケール画像の画素の画素値に基づいて予め設定されたテクスチャ画像と前記第2のスケッチ画像とを融合するために用いられる融合モジュールを含む。
【0130】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記予め設定されたテクスチャ画像は第1のテクスチャ画像と第2のテクスチャ画像とを含み、前記第1のテクスチャ画像のテクスチャと前記第2のテクスチャ画像のテクスチャとは方向が互いに垂直であり、前記第1のテクスチャ画像のテクスチャ色は前記第2のテクスチャ画像のテクスチャ色より濃くなっている。
【0131】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、上記の装置は、さらに、前記生成モジュールが前記ガウスぼかし画像と前記グレースケール画像とに基づいて第1のスケッチ画像を生成した後、前記第1のスケッチ画像の画素の画素値に基づいて前記第1のスケッチ画像の画素の重みを決定し、前記第1のスケッチ画像の各画素の画素値に基づいて前記第1のスケッチ画像の対応する画素の着色重みを決定し、前記第1のスケッチ画像の各画素の画素値、着色重み、及び前記ソース画像の対応する画素の画素値に基づき、前記第1のスケッチ画像を着色して第3のスケッチ画像を得るために用いられる着色モジュールを含む。
【0132】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記生成モジュールは、前記グレースケール画像の画素の画素値と前記ガウスぼかし画像の画素の画素値とに基づき、前記第1のスケッチ画像の画素の画素値を決定し、前記グレースケール画像、前記ガウスぼかし画像、及び前記第1のスケッチ画像は、サイズが同じであり、前記グレースケール画像と前記ガウスぼかし画像と前記第1のスケッチ画像との画素は1対1に対応すること、及び、決定された前記第1のスケッチ画像の画素の画素値に基づいて前記第1のスケッチ画像を生成すること、に用いられる。
【0133】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記グレースケールモジュールは、前記ソース画像に対してノイズリダクション処理を行い、ノイズリダクション処理されたソース画像を前記グレースケール画像に変換するために用いられる。
【0134】
第3の態様では、本開示の1つ又は複数の実施例によれば、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む電子機器を提供し、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記少なくとも1つのプロセッサは前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行すると、前記少なくとも1つのプロセッサは上記した画像処理方法を実行する。
【0135】
第4の態様では、本開示の1つ又は複数の実施例によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶されており、プロセッサが前記コンピュータ実行命令を実行するとき、上記した画像処理方法が実現される。
【0136】
第5の態様では、本開示の1つ又は複数の実施例によれば、コンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラムは可読記憶媒体に記憶されており、電子機器の少なくとも1つのプロセッサが前記可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取り、前記少なくとも1つのプロセッサが前記コンピュータプログラムを実行すると、前記電子機器が上記した画像処理方法を実現する。
【0137】
第6の態様では、本開示の1つ又は複数の実施例によれば、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは可読記憶媒体に記憶されており、電子機器の少なくとも1つのプロセッサが前記可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取り、前記少なくとも1つのプロセッサが前記コンピュータプログラムを実行すると、前記電子機器が上記した画像処理方法を実現する。
【0138】
上記した説明は、本開示のいくつかの好ましい実施例に関する説明、及び適用される技術的原理に関する説明にすぎない。当業者は、本開示の実施例に係る発明範囲は、上記の技術的特徴の特定の組み合わせによって形成される解決手段に限定されず、上記の発明構想から逸脱することなく、上記の技術的特徴又はそれらの同等の特徴の任意の組み合わせによって形成される他の解決手段、例えば、上記特徴を、本開示で開示される(ただしこれに限定されない)同様の機能を有する技術的特徴に置き換えることによって形成される解決手段もカバーすべきであることを理解すべきである。
【0139】
なお、特定の順序で各操作について説明したが、これらの操作は示されている特定の順序又は順番に実行されることを要求するものと理解されるべきではない。マルチタスクや並列処理は、一定の環境下では有利である場合がある。同様に、上記の説明にはいくつかの具体的な実現の詳細が含まれるが、これらは本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。個々の実施例のコンテキストにおいて説明される特定の特徴は、単一の実施例において組み合わせて実現されてもよい。逆に、単一の実施例のコンテキストにおいて説明される様々な特徴は、複数の実施例において、単独で又は任意の適切なサブ組合せで実現されてもよい。
【0140】
本主題は、構造的特徴及び/又は方法的論理動作に固有の言語を用いて説明されてきたが、添付の特許請求の範囲に限定される主題は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことが理解されるべきである。逆に、上記の特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施するための例示的な形態にすぎない。
【0141】
本願は2021年02月05日に中国特許局に提出された、出願番号が202110164141.7で、発明の名称が「画像処理方法、装置、機器及び可読記憶媒体」という中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用によって本願に組み合わせられる。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12