(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-15
(45)【発行日】2024-11-25
(54)【発明の名称】文章作成支援システム、文章作成支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241118BHJP
G06F 40/44 20200101ALI20241118BHJP
G06F 40/56 20200101ALI20241118BHJP
G06F 40/166 20200101ALI20241118BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F40/44
G06F40/56
G06F40/166
(21)【出願番号】P 2024107749
(22)【出願日】2024-07-03
【審査請求日】2024-07-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512313953
【氏名又は名称】株式会社ビズリーチ
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】牟田 幹彦
(72)【発明者】
【氏名】船越 聖美
【審査官】佐藤 光起
(56)【参考文献】
【文献】特許第7474377(JP,B1)
【文献】特開平08-137656(JP,A)
【文献】特開2013-073423(JP,A)
【文献】RESUMY,OpenAIが開発した人工知能技術「GPT-4」を使った職務経歴書作成サービス「RESUMY.ai」,[online] [video],2023年03月17日,[検索日 2024.07.31], インターネット:<URL:https://www.youtube.com/watch?v=dJf97mZRxKg>
【文献】株式会社Chott,60秒で履歴書・職務経歴書が作成できる瞬間作成ツールの提供開始,[online],2023年12月11日,[検索日 2024.07.31], インターネット:<URL:https://web.archive.org/web/20231211113824/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000115507.html>
【文献】生成AIを翻訳に利用する,[online],2024年04月16日,[検索日 2024.07.31], インターネット:<URL:https://web.archive.org/web/20240416143554/https://www.wordvbalab.com/word-addin/greent/manual/how-to-use-generative-ai-in-translation/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 40/44
G06F 40/56
G06F 40/166
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
文章作成支援システムであって、
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、
受付ステップでは、求職者の職務内容を入力可能な第1の欄を含む第1の入力画面を介して、前記求職者の職務内容に関する文章の自動生成指示を受け付け、
第1の表示制御ステップでは、前記自動生成指示を受け付けると、前記第1の入力画面とは異なる第2の入力画面を、前記第1の入力画面の全部又は一部を覆う態様で表示させ、ここで、
前記第2の入力画面は、前記求職者に関する求職者情報を入力可能に構成され、
前記第2の入力画面が表示されている間は、前記第1の入力画面は操作不能に制御され、
取得ステップでは、
前記第2の入力画面を介して入力された前
記求職者情報を取得し、
生成ステップでは、前記求職者情報に基づき人工知能モジュールにより前記文章を生成し、生成された前記文章は、前記第1の入力画面において、前記第1の欄とは異なる第2の欄に表示される、文章作成支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記生成ステップでは、前記求職者情報と、前記求職者情報に基づき前記文章を生成する指示とを大規模言語モデルである文章作成モデルに入力し、前記文章を生成させる、文章作成支援システム。
【請求項3】
請求項
1に記載の文章作成支援システムにおいて、
さらに、抽出ステップでは、前記求職者に関連する所定のパラメータに応じ
た複数のキーワードを抽出し、ここで、前記所定のパラメータには、予め登録された前記求職者に関する登録情報が含まれ、
さらに、提示ステップでは、前記第2の入力画面に、抽出された、前記求職者情報の候補となる
前記複数のキーワードを選択可能に提示する、文章作成支援システム。
【請求項4】
請求項
3に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記抽出ステップでは、前記求職者によって選択後に削除された第1のキーワードがある場合、前記第1のキーワードを前記複数のキーワードとして抽出しない、文章作成支援システム。
【請求項5】
請求項
3に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記第1の表示制御ステップでは、前記第2の入力画面の表示を入力項目ごとに切り替えて表示させ、
前記抽出ステップでは、前記入力項目ごとに、前記所定のパラメータに応じた前記複数のキーワードを抽出し、
前記提示ステップでは、前記求職者情報に関する前記入力項目ごとの前記複数のキーワードを選択可能に提示する、文章作成支援システム。
【請求項6】
請求項
5に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記入力項目は、前記求職者の職種と、前記求職者の業務領域とを少なくとも含む、文章作成支援システム。
【請求項7】
請求項
6に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記取得ステップでは、前記求職者情報の登録過程において、前記自動生成指示を受け付けた場合、当該登録過程において登録された前記求職者情報から前記職種に関するキーワードを取得し、前記第2の入力画面を介して前記業務領域に関するキーワードを取得する、文章作成支援システム。
【請求項8】
請求項
7に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記取得ステップでは、前記求職者情報の登録後に、登録された前記求職者情報の編集過程において、前記自動生成指示を受け付けた場合、前記職種に関するキーワードと前記業務領域に関するキーワードとを、前記第2の入力画面を介して取得する、文章作成支援システム。
【請求項9】
請求項
7に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記第1の表示制御ステップでは、前記第1の欄への上書き可否を選択可能に表示させ、上書き可であることが選択された場合、前記第2の欄を表示させず、前記文章を前記第1の欄に表示させる、文章作成支援システム。
【請求項10】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記生成ステップでは、前記第1の欄に入力された前記職務内容がある場合、入力された前記職務内容と前記求職者情報とに基づき前記文章を生成する、文章作成支援システム。
【請求項11】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記受付ステップでは、自動生成された前記文章が表示された画面を介して、前記文章を再度生成する再生成指示を受け付け、
前記取得ステップでは、前記再生成指示を受け付けた場合に、前記求職者情報を再度取得し、
前記生成ステップでは、取得した前記求職者情報に基づき、前記文章を生成する、文章作成支援システム。
【請求項12】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
所定の期間における、前記文章を生成可能な回数が予め定められており、
さらに、判定ステップでは、前記自動生成指示又は前記文章を再度生成する再生成指示を受け付けた場合、前記生成可能な回数以下であるか否かの判定を行い、前記生成可能な回数以下でないと判定した場合には生成できない旨のアラートを表示させ、前記求職者情報の取得は行わず、
前記取得ステップでは、前記生成可能な回数以下であると判定した場合に、前記求職者情報を取得する、文章作成支援システム。
【請求項13】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
さらに、第2の表示制御ステップでは、前記第1の欄と、前記第2の欄とを比較可能に表示させ、前記第2の欄は、前記第1の欄とは異なる態様で表示されている、文章作成支援システム。
【請求項14】
請求項
13に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記第2の欄のテキスト情報と、前記第1の欄のテキスト情報とは異なる態様で表示されている、文章作成支援システム。
【請求項15】
請求項
14に記載の文章作成支援システムにおいて、
さらに、編集受付ステップでは、前記テキスト情報の編集を受け付ける、文章作成支援システム。
【請求項16】
請求項
15に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記編集受付ステップでは、前記テキスト情報の変更履歴を記録する、文章作成支援システム。
【請求項17】
文章作成支援方法であって、
請求項1から請求項
16のいずれか1項に記載の文章作成支援システムが実行する各ステップを備える、文章作成支援方法。
【請求項18】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1~請求項
16のいずれか1つに記載の文章作成支援システムの各ステップを実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文章作成支援システム、文章作成支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されるように、あらかじめ記憶された履歴書フォーマットに従い、個人情報等を挿入し、履歴書を出力する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、求職者は、自分の職務内容やスキル等を企業等の求人者に伝えるために、職務内容に関する文章を作成する必要がある。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、求職者の職務内容に関する文章の作成を容易にできる文章作成支援システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、文章作成支援システムであって、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、受付ステップでは、求職者の職務内容を入力可能な第1の欄を含む第1の入力画面を介して、求職者の職務内容に関する文章の自動生成指示を受け付け、取得ステップでは、自動生成指示を受け付けたことを契機に、求職者に関する求職者情報を取得し、生成ステップでは、求職者情報に基づき人工知能モジュールにより文章を生成し、生成された文章は、第1の入力画面において、第1の欄とは異なる第2の欄に表示される、文章作成支援システムが提供される。
【0007】
このような態様によれば、求職者の職務内容に関する文章の作成を容易にすることができる文章作成支援システム等を提供することができる。
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】文章作成支援システム1の全体構成を示す図である。
【
図2】サーバ装置10のハードウェア構成を示す図である。
【
図3】求職者端末20のハードウェア構成を示す図である。
【
図4】サーバ装置10(制御部11)、求職者端末20(制御部21)によって実現される機能を示すブロック図である。
【
図5】文章作成支援システム1によって実行される情報処理の概要を示すフローチャートである。
【
図6】文章作成支援システム1によって実行される情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
【
図7】職務経歴書の第1の入力画面G1の一例を示す図である。
【
図8】第2の入力画面G2の一例である第2の入力画面G21を示す図である。
【
図9】第2の入力画面G22の一例を示す図である。
【
図10】職務内容に関する文章の生成指示受付画面G23の一例を示す図である。
【
図11】自動生成内容表示画面G24の一例を示す図である。
【
図12】第2の欄が表示された第1の入力画面G3の一例を示す図である。
【
図13】基本情報入力画面G41の一例を示す図である。
【
図14】登録過程において自動生成指示を受け付けた場合の自動生成内容表示画面G5の一例を示す図である。
【
図15】上書き確認領域151を含む自動生成内容表示画面G5の一例を示す図である。
【
図16】第1の欄に自動生成された文章が入力された基本情報入力画面G42の一例を示す図である。
【
図17】利用上限表示画面G6の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0011】
ところで、一実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0012】
また、一実施形態に係る種々の情報処理において、入力と、入力に応じた出力とが実現されうる。ここで、入力の結果として出力が得られれば、かかる情報処理において参照される情報(以下、参照情報と称する。)の態様は、限定されない。参照情報は、例えば、データベース、ルックアップテーブル、所定の関数(統計学的手法によって構築された、回帰式等の判定式を含む。)等のルールベースの情報でもよいし、入力と出力との相関を予め学習させた学習済みモデルでもよいし、プロンプトを入力することで所望の結果を出力可能な大規模言語モデルでもよい。
【0013】
また、一実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、一実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0014】
さらに、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。また、プロセッサは、汎用プロセッサでもよいし、専用の回路でもよい。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0015】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態に係る文章作成支援システムのハードウェア構成について説明する。
【0016】
図1は、文章作成支援システム1の全体構成を示す図である。
図1においては、文章作成支援システム1が備える各装置と、それらの装置を使用するユーザの概要が示されている。各概要については、他の図も参照しながら随時説明する。
【0017】
文章作成支援システム1は、職務経歴書等、求職者に関する文書に含まれる職務内容に関する文章の作成を支援するための情報処理である文章生成処理を実行する情報処理システムである。職務経歴書とは、レジュメとも呼ばれ、求職者が求人者に対して、自身のこれまでの職務に関する経歴や持っているスキル、資格等を伝える文書のことである。文章作成支援システム1は、本実施形態では、求職者U1による職務内容に関する文章の作成を支援する。職務内容に関する文章とは、求職者がこれまで経験した職務や業務等について記述した文章であればよく、例えば、職務内容を要約した文章も含む。なお、作成する文書の一例として、職務経歴書を用いて説明するが、これに限らず、職務内容に関する文章が含まれる文書であればこれに限定されるものではない。
【0018】
文章作成支援システム1は、通信回線2と、サーバ装置10と、求職者端末20とを備える。通信回線2は、特に限定されるものではないが、インターネット網によって構成されてよい。また、通信回線2は、ローカルエリアネットワークを含んでもよく、移動体通信網を含んでもよく、VPN(Virtual Private Network)等を含んでもよい。通信回線2は、自回線に接続する装置同士のデータのやり取りを仲介する。通信回線2には、サーバ装置10が有線で接続され、求職者端末20が無線で接続されている。なお、各装置の通信回線2との接続は有線でも無線でもよい。
【0019】
サーバ装置10は、通信回線2を介して求職者端末20とデータをやり取りしながら、文章生成処理を実行する情報処理装置である。サーバ装置10は、語句データベースDB1及び登録情報データベースDB2を記憶している。語句データベースDB1は、文章生成処理に用いられる語句を格納している。登録情報データベースDB2は、求職者U1によって予め登録される登録情報を格納する。サーバ装置10は、人工知能(AI:Artificial Intelligence)の機能を有し、語句データベースDB1及び登録情報データベースDB2に格納された情報を用いて職務内容に関する文章を生成して出力する。
【0020】
求職者端末20は、求職者U1をユーザとする端末である。求職者端末20は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。求職者端末20は、文章生成処理に必要な入力の受け付け及び生成された職務内容に関する文章の表示等を行う。
【0021】
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、バス14とを備える。バス14は、サーバ装置10が備える各部を電気的に接続する。
【0022】
(制御部11)
制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、1以上のIntegrated Circuit、1以上のDiscrete Circuit、及び、これらの組合せによって構成されてもよい。制御部11は、記憶部12に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、文章作成支援システム1に係る種々の機能を実現するコンピュータである。すなわち、記憶部12に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部11によって具体的に実現されることで、制御部11に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部11は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部11を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0023】
(記憶部12)
記憶部12は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部11によって実行される文章作成支援システム1に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)やHDD(Hard Disk Drive)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部12は、制御部11によって実行される文章作成支援システム1に係る種々のプログラムや変数等を記憶している。
【0024】
(通信部13)
通信部13は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。通信部13は、サーバ装置10から種々の電気信号を外部の構成要素に送信可能に構成される。また、通信部13は、外部の構成要素からサーバ装置10への種々の電気信号を受信可能に構成される。さらに好ましくは、通信部13がネットワーク通信機能を有し、これにより通信回線2を介して、サーバ装置10と外部機器との間で種々の情報を通信可能に実施してもよい。
【0025】
図3は、求職者端末20のハードウェア構成を示す図である。求職者端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、入力部24と、出力部25と、バス26とを備える。バス26は、求職者端末20が備える各部を電気的に接続する。制御部21、記憶部22及び通信部23は、
図2に示す制御部11、記憶部12及び通信部13と、スペック、モデル等は異なっていてもよいが、同様のハードウェアである。
【0026】
(入力部24)
入力部24は、キー、ボタン、タッチスクリーン及びマウス等を有し、ユーザによる入力を受け付ける。また、入力部24は、マイクロフォンを有し、ユーザによる音声の入力を受け付けてもよい。
【0027】
(出力部25)
出力部25は、ディスプレイ及びスピーカ等を有し、ディスプレイの表示面に画面、画像、アイコン、テキスト等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された視覚情報を表示し、音声を含む音を出力する。
【0028】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。記憶部12に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部11によって具体的に実現されることで、制御部11(文章作成支援システム1が備えるプロセッサ)に含まれる各機能部として実行されうる。
【0029】
図4は、サーバ装置10(制御部11)、求職者端末20(制御部21)によって実現される機能を示すブロック図である。
【0030】
図4Aに示すように、サーバ装置10(制御部11)は、受付部111と、記憶制御部112と、取得部113と、生成部114と、人工知能部115と、表示制御部116と、抽出部117と、提示部118と、判定部119とを備える。
図4Bに示すように、求職者端末20(制御部21)は、ユーザ表示部211と、操作受付部212とを備える。
【0031】
<受付部111>
受付部111は、求職者端末20又はその他の情報処理端末からの情報を受付可能に構成されている。また、受付部111は、記憶部12の少なくとも一部であるストレージ領域に記憶されている種々の情報を読み出し、読み出された情報を記憶部12の少なくとも一部である作業領域に書き込むことで、種々の情報を受付可能に構成されている。ストレージ領域とは、例えば、記憶部12のうち、SSD等のストレージデバイスとして実施される領域である。作業領域とは、例えば、RAM等のメモリとして実施される領域である。例えば、受付部111は、求職者端末20に対する求職者U1の端末操作に基づく入力を受付可能に構成される。具体的には、受付部111は、求職者U1による入力を受付可能に構成される。また、受付部111は、求職者U1による、文章の編集を受付可能に構成されてもよい。受付部111は、編集受付ステップとして、求職者の端末操作に基づき、文章の編集を受け付けてもよい。
【0032】
<記憶制御部112>
記憶制御部112は、自装置の記憶部12を制御し、記憶部12へのデータの書き込み及び読み出しを行う。記憶制御部112は、例えば、入力画面に入力された求職者U1に関する求職者情報(入力情報)を記憶させる。記憶制御部112は、求職者U1の入力に応じて生成又は更新される、求職者U1の求職者情報(登録情報)を求職者データベースに登録してもよい。
【0033】
求職者データベースには、求職者U1が求職活動で使用する求職者情報が登録される。求職者情報とは、求職者に関する情報であり、登録画面にて入力され予め登録された求職者情報(登録情報)及び職務内容に関する文章の生成のための入力画面にて入力された求職者情報(入力情報)を含み、登録又は入力された求職者に関する全ての情報を含む。求職者情報は、履歴書や職務経歴書等に関連する情報が含まれる。なお、「履歴書」は、主に求職者のプロフィール、現況、学歴、職歴、希望の労働条件等が記載された文書であり、「職務経歴書」は、レジュメとも呼ばれ、求職者が求人者に対して、自身のこれまでの職務経歴、経験、スキル、資格等を伝える文書である。なお、求人者は、組織の代理人として、求職者と組織とを仲介する人材仲介業者も含まれる。人材仲介業者は、ヘッドハンター、エージェント等とも呼ばれる。
【0034】
求職者データベースに登録される登録情報は、求職者U1の基本情報と、求職者U1の職務経歴に関する情報と、求職者U1のスキルに関するスキル情報と、職務経歴書の概要である職務要約(要約文)等を含む。求職者U1の基本情報は、例えば、求職者U1の氏名、年齢、住所、これまでの年収、学歴、職歴等を含む。また、求職者U1の基本情報には、求職者が希望する業種及び職種や応募組織に対する希望条件が含まれてもよい。職務内容に関する情報は、求職者U1がこれまで経験した組織に関する情報や組織において従事した職務や業務等について記述した情報等を含む。職務内容は、例えば、求職者のこれまでの在籍組織、部署名、役職名、在籍期間、経験した役職、経験したプロジェクト、業務期間、求職者のマネジメント経験や語学力、表彰等を含んでもよい。
【0035】
<取得部113>
取得部113は、求職者U1の求職者情報を取得可能に構成される。取得部113は、記憶部12に記憶された求職者U1の求職者情報を求職者データベースから取得してもよい。取得部113は、入力画面に入力された情報を求職者情報として取得してもよい。
【0036】
<生成部114>
生成部114は、求職者U1の職務内容に関する文章を生成可能に構成される。生成部114は、人工知能部115から出力された職務内容に関する文章に基づき、求職者U1の求職者情報(登録情報)を生成してもよい。生成部114は、人工知能部115への入力を制御する。生成部114は、例えば、求職者情報の入力画面において求職者U1により入力された情報を入力として、求職者U1の職務内容に関する情報を出力することを指示するプロンプトを生成するように構成される。また、生成部114は、例えば、求職者の求職者情報等を入力として、職務内容に関する文章を出力することを指示するプロンプトを生成するように構成されてもよい。なお、「生成」は、「作成」と読み替えられてもよい。
【0037】
また、生成部114は、登録情報及び入力情報を含む求職者情報に基づいて求職者の職務内容に関する文章の生成の指示を人工知能部115に対して指示可能に構成される。ここでいう求職者情報には、入力された入力情報と、予め登録された登録情報とが含まれる。人工知能部115は、人工知能の一例であり、求職者に関する求職者情報(入力された求職者情報及び予め登録された登録情報)を入力とし、職務内容に関する文章を出力とする学習モデル(文章作成モデル)を有する。文章作成モデルは、求職者情報に基づき、職務内容に関する文章を作成・生成し、出力する学習モデルである。
【0038】
この学習モデルは、学習用の求職者情報を機械学習した学習済みモデルである。学習用の求職者情報とは、学習モデルに対する学習を行うための学習データとして用いられる求職者情報である。学習用の求職者情報は、文章作成支援システム1のユーザである求職者U1以外の求職者に関する情報であるが、求職者U1の登録情報及び入力情報を含んでもよい。
【0039】
また、この学習モデルは、例えば、過去に求職活動を行った求職者の求職者情報を学習用の入力データ(説明変数)と、その求職者が実際に就職した就職先の企業等に提出した職務経歴書等の職務内容に関する文章(すなわち、効果があった職務内容に関する文章)等を学習用の出力データ(目的変数)とをペアとして対応付けられた教師データとして学習させ、いわゆる教師あり学習の機械学習を行って生成されたモデルであってもよい。
【0040】
また、学習モデルは、コーパス(自然言語の文章を構造化し大規模に集積したデータベース)を学習させて生成されたものであってもよく、大量のコーパスの1つとして、求職者情報等が含まれていてもよい。人工知能部115は、この学習モデルにより、入力された求職者に関する情報から導き出される職務内容に関する文章を生成し、生成した文章を出力する。表示制御部116は、こうして生成部114からの指示に基づいて人工知能部115が出力した職務内容に関する文章を表示させる表示部の一例としても機能する。
【0041】
<人工知能部115>
人工知能部115は、各機能部から入力を受け付け、指示された出力を返すように構成される。なお、サーバ装置10が各機能部において使用する人工知能は、共通のものであってもよいし、機能部毎に個別に用意されたものであってもよい。
【0042】
人工知能部115は、GPT(Generative Pretrained Transformer、GPT-1、GPT-2、GPT-3、GPT-4を含む)、BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)、BART(Bidirectional and Auto-regressive Transformer)等を含むトランスフォーマ(Transformer)や再帰型ニューラルネットワーク(Recurrent Neural Network(RNN))等の言語モデル等を備えるAI(Artificial Intelligence)であって、生成AIを含む。
【0043】
言語モデルは、機械学習アルゴリズムによる学習モデルの一例である。機械学習の具体的なアルゴリズムとしては、最近傍法、ナイーブベイズ法、決定木、サポートベクターマシン、ニューラルネットワークを利用した深層学習(ディープラーニング)等が挙げられる。人工知能部115は、上記のアルゴリズムを適宜適用することができる。
【0044】
人工知能部115は、教師あり学習、教師なし学習、又は自己教師あり学習等の学習方法によって構築された学習済みモデルを有する。教師あり学習では、教師データ(学習データ)を用いて機械学習を行う。教師データは、学習用の入力データ及び出力データ(正解データ)のペアで構成される。また、言語モデルは、特定のタスクのために訓練されたものだけでなく、幅広いタスクに対して汎用的に用いることができる汎用モデルであってもよい。
【0045】
人工知能部115は、人工知能として、膨大なデータを学習した大規模言語モデル(Large Language Models(LLM))のような汎用的な自然言語処理の学習モデルを含む。このような汎用的な学習モデルは、One-shot LearningやFew-shot Learning等により、ファインチューニングなしで様々なタスクに対応可能な言語モデルを含む。また、汎用的な学習モデルは、Zero-shot Learningによっても、様々なタスクに対応可能である。制御部11の各機能部において用いられる人工知能は、それぞれ別個の学習モデルであってもよいし、共通した汎用的な学習モデルであってもよい。
【0046】
人工知能部115に含まれる学習モデルは、追加の学習を行うことが可能である。例えば、人工知能部115は、生成された求職者U1の職務内容に関する文章が、求職者U1等によって修正されたか否かを学習する。つまり、人工知能部115は、学習モデルが作成した求職者U1の職務内容に関する文章に対するフィードバックとして、求職者U1により修正された実際の修正結果をラベル付けした教師データセットを用いて、追加の学習を行い、ファインチューニングされる。これにより、学習モデルから出力される求職者U1の職務内容に関する文章が最適化される。
【0047】
人工知能部115は、入力画面に入力された求職者U1に関する求職者情報(入力情報)を入力として、生成部114により生成されたプロンプトに基づいて、求職者U1の職務内容等に関する文章を出力してもよい。
【0048】
<表示制御部116>
表示制御部116は、文章作成支援システム1に関するシステム画面を各端末に表示させるための処理を実行する。表示制御部116は、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)ファイルの生成及び送信等の処理を行い、システム画面を示すウェブページを求職者端末20に表示させる。なお、表示制御部116は、文章作成支援システム1を利用するためのアプリケーションの表示用データの生成及び送信等の処理を行ってもよい。
【0049】
表示制御部116は、求職者U1に関する求職者情報の登録画面及び入力画面を表示させる。表示制御部116は、第1の表示制御ステップとして、第1の入力画面とは異なる第2の入力画面の表示を制御することができる。表示制御部116は、第2の表示制御ステップとして、第1の入力画面の表示を制御することができる。
【0050】
<抽出部117>
抽出部117は、取得されたパラメータに応じた語句を入力候補として決定する。ここで言う入力候補とは、入力画面において求職者情報として求職者によって入力又は選択される語句の候補である。
【0051】
<提示部118>
提示部118は、抽出部117により抽出されたキーワードを提示可能に構成される。提示部118は、第2の入力画面に抽出部117により抽出されたキーワードを選択可能に提示する。
【0052】
<判定部119>
判定部119は、自動生成処理を実行可能かの判定を行うことができる。判定部119は、自動生成指示又は再生成指示を受け付けた場合に、生成可能な回数以下であるか否かを判定する。
【0053】
<ユーザ表示部211>
求職者端末20のユーザ表示部211は、サーバ装置10から送信されてきた画面データが示す画面を表示する。求職者端末20のユーザ表示部211は、サーバ装置10から送信されてきた画面データが示す文章作成支援システム1に関するシステム画面を表示する。
【0054】
<操作受付部212>
求職者端末20の操作受付部212は、求職者端末20を利用するユーザ(求職者)による操作を受付可能に構成される。求職者U1がユーザとして求職者端末20を操作して文章作成支援システム1を利用する際は、ユーザID(Identification)及びパスワードを入力してログインが行われる。これにより、求職者端末20において生成又は更新される情報にユーザIDが対応付けられ、どのユーザについての情報であるかが分かるようになっている。
【0055】
3.情報処理方法
本節では、サーバ装置10の情報処理方法について説明する。この情報処理方法は、サーバ装置10の各部が、各ステップとしてコンピュータにより実行される。下記に示す通り、文章作成支援方法は、文章作成支援システムが実行する各ステップを備える。本実施形態のプログラムは、コンピュータに、文章作成支援システム1の各ステップを実行させる。なお、処理の順番は適宜入れ替えることができ、複数の処理が同時に実行されてもよいし、一部の処理が省略されてもよい。
【0056】
3.1 概要
図5は、文章作成支援システム1によって実行される情報処理の概要を示すフローチャートである。かかる処理では、まず、受付部111は、第1の欄を含む、第1の入力画面を介して、求職者の職務内容に関する文章の自動生成指示を受け付ける(ステップS001)。続いて、取得部113は、求職者に関する求職者情報を取得する(ステップS002)。続いて、生成部114は、求職者情報に基づき人工知能モジュールにより文章を生成し、生成された文章は第1の欄とは異なる第2の欄に表示される(ステップS003)。
【0057】
以上をまとめると、一実施形態に係る、文章作成支援システムは、求職者に対する文章作成支援システムである。文章作成支援システムは、少なくとも1つのプロセッサを備える。プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各部を備える。受付部111は、求職者の職務内容を入力可能な第1の欄を含む第1の入力画面を介して、求職者の職務内容に関する文章の自動生成指示を受け付ける。取得部113は、自動生成指示を受け付けたことを契機に、求職者に関する求職者情報を取得する。生成部114は、求職者情報に基づき人工知能モジュールにより文章を生成し、生成された文章は、第1の入力画面において、第1の欄とは異なる第2の欄に表示される。このような態様によれば、求職者の職務内容に関する文章の作成を容易にすることができる文章作成支援システム等を提供することができる。
【0058】
3.情報処理
本節では、本実施形態において、文章作成支援システム1を制御するコンピュータにプログラムを実行させる情報処理について説明する。文章作成支援システム1は、少なくとも1つのプロセッサを備える。プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の
図6等で示す各ステップがなされるように構成される。
【0059】
図6は、文章作成支援システム1によって実行される情報処理の流れを示すアクティビティ図である。流れの一例は、前述した概要に規定される範囲に包含されうる。以下、このアクティビティ図の各アクティビティに沿って、説明するものとする。なお、当該情報処理は、図示されない任意の例外処理を含みうる。例外処理は、当該情報処理の中断や、各処理の省略を含む。当該情報処理にて行われる選択又は入力は、求職者U1による操作に基づくものでも、求職者U1の操作に依らず自動で行われるものでもよい。
【0060】
まず、求職者U1は、求職者端末20に対して、求職者に関する基本的な情報を登録情報として予め登録するための操作を行う。求職者に関する基本的な情報は、例えば、求職者U1の「氏名」、「年齢」、「住所」、「生年月日」及び「現在の年収」等の「基本情報」と、「希望職種」、「希望業種」、「希望勤務地」及び「希望年収」等の「希望条件」と、「学校名」及び「卒業年月」等の「学歴」と、「企業名」、「部署名」、「役職名」及び「在籍期間」等の「職務経歴」と、「表彰」、「経験職種」、「経験業種」、「資格」並びに「語学力」等のその他の項目とを含む登録情報である。「経験職種」及び「経験業種」には、それぞれ職種ごと又は業種ごとの経験年数を入力することができてもよい。
【0061】
求職者端末20は、操作受付部212により、登録情報の入力を受け付けると、操作受付部212は、入力された登録情報をサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、記憶制御部112により、送信されてきた登録情報を求職者情報として、登録情報データベースDB2に格納する(アクティビティA101)。
【0062】
次に、表示制御部116は、第1の入力画面の一例である第1の入力画面G1の画面データを求職者端末20に送信する。求職者端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた第1の入力画面G1の画面データが示す第1の入力画面G1を表示する(アクティビティA102)。
【0063】
第1の入力画面G1は、求職者の職務内容を入力可能な第1の欄を含む。第1の欄は、職務内容の入力を受付可能に構成される。第1の入力画面G1を示す作成画面データは、求職者U1から、求職者端末20に対して、職務内容に関する文章を作成するための第1の入力画面G1を表示させる操作が行われた場合に、表示制御部116により、生成されたものであってもよい。
【0064】
図7は、職務経歴書の第1の入力画面G1の一例を示す図である。
図7の例では、ユーザ表示部211が、文章作成支援システムの第1の入力画面の一例である第1の入力画面G1を表示している。第1の入力画面G1には、領域7Aと領域7Bとが表示されている。求職者U1は、役職やプロジェクト毎に領域7A、領域7Bに入力を行う。領域7Aは、領域71と領域72と入力欄73とオブジェクト74とオブジェクト75とを含む。領域71は、役職名やプロジェクト名の入力を受け付ける領域である。領域72は、業務期間の入力を受け付ける領域である。入力欄73は、職務内容に関する文章の入力を受け付ける領域である。職務内容に関する文章とは、例えば、求職者U1がこれまで経験した職務において、実際に行った業務の内容、成果及び求人者に対するアピールポイント等を記述した職務内容を説明する文章である。職務内容に関する文章には、求職者U1がこれまで経験した職務の企業規模や主な業績を含んでもよい。オブジェクト74とオブジェクト75とは、入力欄73の下部に配置されるとよい。
【0065】
オブジェクト74は、職務内容の入力欄の追加指示を受け付けるオブジェクトである。オブジェクト74に対する操作指示を受け付けると、入力欄73が追加されるように構成されてもよい。入力欄73は複数あってもよい。入力欄73が複数ある場合には、オブジェクト74とオブジェクト75とは、一番下に表示された入力欄73の下部に配置されるとよい。オブジェクト75は、職務内容の自動生成を受け付けるオブジェクトである。オブジェクト75には、「職務内容を自動生成する」こととともに、「使ってみる」ことを促す文字を目立つように表示させてもよい。このような態様により求職者U1に自動生成機能の使用を促すことができる。
【0066】
求職者U1は、領域71,領域72に、それぞれ役職名又はプロジェクト名、業務期間を入力する。求職者端末20は、操作受付部212により、領域71,領域72に対する入力操作を受け付ける(アクティビティA103)。
【0067】
次に、求職者U1は、入力欄73に、職務内容を自分で入力することもできるが、自分で入力しなくとも、オブジェクト75に対する操作を行うことで、職務内容に関する文章を自動生成させることができる。求職者端末20は、操作受付部212により、オブジェクト75に対する操作を受け付けると職務内容に関する文章の自動生成を要求する要求データをサーバ装置10に送信する。受付部111は、求職者の職務内容に関する文章の自動生成指示を受け付ける(アクティビティA104)。
【0068】
次に、サーバ装置10は、求職者の職務内容に関する文章の自動生成指示に関する要求データが送信されてきた場合、職務内容に関する文章を生成するために必要な情報を入力するための入力画面を示す入力画面データを生成して求職者端末20に送信する前に、つまり、求職者U1に求職者情報(入力情報)を入力させる前に、まず、判定部119により、生成可能な回数の上限値に到達していないことを判定してもよい。すなわち、サーバ装置10は、判定部119により、所定の期間において、求職者U1がこれまでに求職者の職務内容に関する文章を生成した生成回数が、予め定められた生成可能な回数以下であるか否かの判定を行ってもよい(アクティビティA201)。所定の期間は、例えば、1~48時間であり、例えば24時間であってもよい。所定の期間(例えば、24時間)における文章を生成可能な回数は、例えば、3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20回であってもよい。
【0069】
アクティビティA201において、サーバ装置10は、判定部119として、所定の期間において自動生成した回数が生成可能な回数以下でないと判定した場合には生成できない旨のアラートを表示させ、第2の入力画面を表示させず、求職者情報(入力情報)の取得は行わず、処理を終了する(アクティビティA202)。これにより、生成可能な回数の制限により、職務内容に関する文章の生成ができない場合、求職者U1に求職者情報(入力情報)の入力を要求せずに、処理を終了することができるため、求職者U1の手間を削減することができる。
【0070】
アクティビティA201において、サーバ装置10は、判定部119として、所定の期間において自動生成した回数が所定の回数以下であると判定した場合、アクティビティA105に進む。
【0071】
次に、サーバ装置10は、取得部113により、求職者に関する所定のパラメータを取得する(アクティビティA105)。すなわち、取得部113は、自動生成指示を受け付けたことを契機に、求職者U1に関する求職者情報を取得する。取得部113は、要求データを受け取った段階では、アクティビティA101において登録情報データベースDB2に格納された求職者U1の登録情報と、第1の入力画面G1において入力された情報(役職名又はプロジェクト名及び業務期間)とを求職者に関するパラメータとして取得する。
【0072】
次に、表示制御部116は、職務内容に関する文章を生成するために必要な情報を入力するための入力画面を示す入力画面データを生成して求職者端末20に送信する。求職者端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた入力画面データが示す第2の入力画面G21を表示する(アクティビティA106)。ここで、サーバ装置10の表示制御部116は、第1の表示制御部として、自動生成指示を受け付けると、第1の入力画面G1とは異なる第2の入力画面G21を、第1の入力画面の全部又は一部を覆う態様で表示させてもよい。
【0073】
図8は、第2の入力画面G2の一例である第2の入力画面G21を示す図である。
図8の例では、ユーザ表示部211が、第2の入力画面G21を表示している。第2の入力画面G21は、第1の入力画面G1の全部又は一部を覆う態様で表示されている。第2の入力画面G21には、「職務内容の自動生成」という文字列と、情報入力の段階を示す段階画像81と、「職種を教えてください(3個まで)」という文字列と、職種の入力欄82と、求職者U1に対するお勧めの職種一覧83と、進むという文字列を含むオブジェクト84とが表示されている。段階画像81は、第2の入力画面G21が、本実施形態の、3つある情報入力の段階のうち、第1段階(職種の入力段階)であることを示している。
【0074】
職種一覧83に入力可能な職種には、個数の上限(
図8の例では3個)が設定されている。表示制御部116は、この入力可能な個数の上限を、取得されたパラメータである登録情報に基づいて設定する。表示制御部116は、例えば、登録情報に含まれる「経験職種」が示す経験年数と入力可能な上限の個数とを対応付けたテーブルを記憶しておき、パラメータとして取得された登録情報に含まれる「経験職種」が示す経験年数に対応付けられた個数を上限として設定する。
【0075】
次に、抽出部117は、例えば、登録情報に含まれる「経験職種」とお勧めの職種とを対応付けたテーブルを記憶しておき、パラメータとして取得された登録情報に含まれる「経験職種」に対応付けられたお勧めの職種(
図8の例では職種A、職種B及び職種C等)を抽出することができる(アクティビティA107)。抽出部117は、例えば、登録情報に含まれる「経験職種」とお勧めの職種とを対応付けたテーブルを記憶しておき、パラメータとして取得された登録情報に含まれる「経験職種」と同じカテゴリの職種をお勧めの職種(
図8の例では職種A、職種B及び職種C等)として抽出することが好ましい。なお、お勧めの職種に対応付けられる情報は、他にも、「企業名」、「部署名」、「役職名」や、
図7に示す画面で入力された「役職名」や「プロジェクト名」等であってもよい。抽出部117は、求職者に関連する所定のパラメータに応じた複数のキーワードを抽出することができる。所定のパラメータには、予め登録された求職者に関する登録情報が含まれるとよい。また、抽出部117は、入力項目ごとに、所定のパラメータに応じた複数のキーワードを抽出することができる。
【0076】
入力欄82への入力は、職種一覧83から選択する操作でもよいし、キーボードで1文字ずつ入力する操作でもよい。操作受付部212は、1文字ずつの入力操作を受け付けた場合、入力された文字を示す操作データをサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、様々な職種の名称を含む職種マスタを記憶しており、抽出部117により、操作データが示す文字を含む職種を職種マスタから検索し、その検索結果を入力候補として決定する。抽出部117は、決定した入力候補を求職者端末20に送信する。求職者端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた入力候補を提示する(アクティビティA108)。すなわち、提示部118は、第2の入力画面に、抽出された、求職者情報の候補となる複数のキーワードを選択可能に提示することができる。表示制御部116は、決定されたお勧めの職種を第2の入力画面G21の職種一覧83に表示させることができる。
【0077】
次に、求職者端末20は、操作受付部212により、職種の入力欄82への入力操作を受け付け、オブジェクト84への操作指示を受け付ける(アクティビティA109)。求職者端末20は、操作受付部212により、オブジェクト84に対する操作を受け付けると、職務内容に関する文章を生成するために入力欄82に入力された入力情報をサーバ装置10に送信する。サーバ装置10の取得部113は、記憶制御部112により、送信されてきた入力情報を求職者情報として取得する。取得部113は、第2の入力画面G21の職種の入力欄82に入力された求職者情報の入力項目の一つである職種に関する情報を取得する。サーバ装置10は、記憶制御部112により、取得した求職者情報を、登録情報データベースDB2に格納してもよい。
【0078】
なお、第2の入力画面G21には、第1の入力画面G1に戻るための操作指示を受け付けるオブジェクトは表示されていない。また、第2の入力画面G2は、求職者に関する求職者情報を入力可能に構成され、第2の入力画面G2(G21~G24)が表示されている間は、第1の入力画面G1は操作不能に制御されるとよい。このような態様により、第2の入力画面G2への入力の途中で、第1の入力画面G1に戻ることや、第1の入力画面G1に対する作業をすることが難しくなる。そのため、求職者U1が第2の入力画面G2への入力作業を途中で中断してしまう可能性を低減し、サーバ装置10が、自動生成に用いる入力情報を受け付けることができる可能性を高めることができる。
【0079】
職務内容に関する文章の生成のため求職者情報の入力項目は、求職者の職種と、求職者の業務領域とを少なくとも含むとよい。サーバ装置10は、取得部113として、求職者情報の登録後に、登録された求職者情報の編集過程において、自動生成指示を受け付けた場合、職種に関するキーワードと業務領域に関するキーワードとを、第2の入力画面を介して取得してもよい。ここで、職務内容に関する文章の生成のための求職者情報の入力項目は、求職者の職種及び求職者の業務領域のみであってもよい。これにより、職務内容に関する文章の生成のための求職者による入力の負担を抑えることができる。また、職務経歴書の第1の入力画面G1から、職務内容に関する文章を生成する場合は、文章を生成する対象となる職種の特定が必要となるため、求職者情報の入力項目として、求職者の職種を含むとよい。
【0080】
ここで、表示制御部116(第1の表示制御部)は、第2の入力画面の表示を入力項目ごとに切り替えて表示させるとよい。
図9は、第2の入力画面G22の一例を示す図である。第2の入力画面G22は、第1の入力画面G1の全部又は一部を覆う態様で表示されている。第2の入力画面G22には、「職務内容の自動生成」という文字列と、情報入力の段階を示す段階画像91と、「業務領域を教えてください」という文字列と、業務領域の入力欄92と、求職者U1に対するお勧めの業務領域一覧93と、戻るという文字列を含むオブジェクト94と進むという文字列を含むオブジェクト95とが表示されている。
【0081】
段階画像91は、3つある情報入力の段階のうちの第2段階(業務領域の入力段階)であることを示している。業務領域とは、例えば、営業職であれば「アポイントの取得」、マーケティング職であれば「広告の運用」といった、業務の具体的な内容のことである。入力欄92においては、入力可能な業務領域の個数の上限が設定されていない。抽出部117は、例えば、登録情報に含まれる「経験職種」、入力情報に含まれる「職種」等のパラメータとお勧めの業務領域とを対応付けたテーブルを記憶しておき、パラメータとして取得された登録情報に含まれる「経験職種」、取得された入力情報に含まれる「職種」等のパラメータに対応付けられたお勧めの業務領域(
図9の例では業務領域A、業務領域B及び業務領域C等)を抽出する(アクティビティA110)。次に、表示制御部116は、決定されたお勧めの業務領域を業務領域一覧93に表示させる(アクティビティA111)。このように提示部118は、求職者情報に関する入力項目ごとの複数のキーワードを選択可能に提示することができる。
【0082】
次に、求職者端末20は、操作受付部212により、業務領域の入力欄92への入力操作を受け付ける(アクティビティA112)。入力欄92への入力方法は、
図8に示す入力欄82の場合と同様に行われる(お勧めの業務領域一覧93からの選択、入力候補一覧からの選択又は文字列の入力)。また、進む操作指示を行うことが可能なオブジェクト95に対する操作が行われると、
図8に示すオブジェクト84に対する操作が行われた場合と同様の処理が実行され、入力された業務領域が入力情報としてサーバ装置10に保存される。
【0083】
業務領域の入力を受け付けると、サーバ装置10は、表示制御部116により、職務内容に関する文章の生成を指示するための生成指示受付画面を示す画面データを生成して求職者端末20に送信する。求職者端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた画面データが示す職務内容に関する文章の生成指示受付画面を表示する。
【0084】
図10は、職務内容に関する文章の生成指示受付画面G23の一例を示す図である。
図10の例では、ユーザ表示部211が、生成指示受付画面G23を表示している。生成指示受付画面G23は、第1の入力画面G1の全部又は一部を覆う態様で表示されている。生成指示受付画面G23には、「職務内容を自動生成」という文字列と、情報入力の段階を示す段階画像101と、「職務内容を自動生成します」及び「約400字の職務内容を生成します。生成完了まで画面を閉じずにお待ち下さい。」という文字列を含む領域102と、個人情報の取扱の同意オブジェクト103と、職務内容に関する文章の自動生成を開始する操作指示を受け付けるオブジェクト104と、戻る操作指示を行うオブジェクト105とが表示されている。
【0085】
段階画像101は、3つある情報入力の段階のうちの第3段階(自動生成)であることを示している。個人情報の取扱の同意オブジェクト103は、登録情報及び入力情報を含む求職者情報に含まれている個人情報の取り扱いについて求職者U1が同意した場合に、クリック等の操作により押下するオブジェクトである。求職者端末20は、操作受付部212により、同意オブジェクト103及び自動生成を開始する操作指示を受け付けるオブジェクト104に対する操作を、職務内容に関する文章の生成操作として受け付けると、職務内容に関する文章の自動生成の開始を要求する要求データをサーバ装置10に送信する(アクティビティA113)。なお、オブジェクト104に対する操作は、同意オブジェクト103に対する操作が行われるまでは、操作ができないように制御される。
【0086】
サーバ装置10は、要求データが送信されてくると、生成部114により、生成する職務内容に関する文章構成を決定してもよい。生成部114は、例えば、複数の文章構成のテンプレートを記憶しておく。複数の文章構成のテンプレートは、いずれも、複数の章からなる職務内容に関する文章の構成を示している。ここで言う「章」とは、文章を構成する部分のうちの大きなひとまとまりのことをいう。文章には、複数の章が含まれる。改行して1字下げる「段落」が1つの章となる場合もあるし、複数の段落をまとめて1つの章となる場合もある。また、段落の途中で章が分かれる場合もある。各テンプレートにおいて、章数、各章の内容、各章の順番及び各章の分量がそれぞれ定められていてもよい。
【0087】
各章の内容には、職務内容に関する文章に含まれている職務内容に関する文章であれば、例えば、業務の目的、主業務及びその他業務等が含まれる。各章の分量は、目安となる文字数、文字数の最大値又は文字数の範囲等で表される。生成部114は、例えば、登録情報及び入力情報のうちの1以上のパラメータと文章構成のテンプレートとを対応付けたテーブルを記憶しておき、パラメータとして取得された登録情報及び入力情報に対応付けられたテンプレートが示す文章構成を、生成する職務内容に関する文章構成として決定してもよい。
【0088】
次に、生成部114は、求職者情報に基づき人工知能モジュールにより文章を生成する。すなわち、サーバ装置10は、生成部114により、人工知能部115に対して、文章生成を指示する。生成する職務内容に関する文章構成が決定されている場合、サーバ装置10は、生成部114により、人工知能部115に対して、決定した文章構成が示す章ごとに、文章生成を指示してもよい。生成部114は、入力された入力情報を含む求職者情報に基づいて、職務内容に関する文章を生成することを表すプロンプトを生成してもよい。
【0089】
なお、生成部114は、入力情報に加え、予め登録された登録情報にも基づいてプロンプトを生成してもよい。生成部114は、職務内容に関する文章で記述する内容を指示するため、職務内容に関する文章で用いられる特徴的な語句(「経験」及び「職務経歴」等)、業務の記述(業務の手順及び作業内容等)、組織の記述(組織名称及び組織の役割等)又は成果の記述(目標値及び達成度等)を含むプロンプトを生成してもよい。これらの語句は、
図1に示す語句データベースDB1に格納されている。
【0090】
生成部114は、例えば、「マネジメント経験が10年の求職者の職務内容に関する文章を生成」というプロンプトを生成する。この場合、「マネジメント」及び「10年」が入力された求職者情報に基づく情報であり、「経験」及び「職務経歴」が職務内容に関する文章で用いられる語句である。また、生成部114は、例えば、「求職者がエンジニアとして参加したプロジェクトの目標値を含む実績を生成」というプロンプトを生成する。この場合、「エンジニア」及び「プロジェクト」が入力された入力情報に基づく情報であり、「目標値」が成果の記述であり、「実績」が職務内容に関する文章で用いられる語句である。
【0091】
また、生成部114は、例えば、「求職者が所属していた経理部門の業務手順と作業内容を主業務として説明する文章として生成」というプロンプトを生成する。この場合、「経理部門」が入力された入力情報に基づく情報であり、「業務手順」及び「作業内容」が業務の記述である。また、生成部114は、例えば、「管理部門に所属している期間に関わった部署の一覧を生成」というプロンプトを生成する。この場合、「管理部門」が入力された入力情報に基づく情報であり、「部署」が組織の記述である。
【0092】
生成部114は、生成したプロンプトにより人工知能部115に文章生成を指示する(アクティビティA114)。生成部114は、求職者情報と、求職者情報に基づき文章を生成する指示の一例であるプロンプトとを大規模言語モデルである文章作成モデルに入力し、文章を生成させてもよい。人工知能部115は、各プロンプトの指示に基づき、文章の生成処理を実行する。人工知能部115は、語句データベースDB1に格納されている語句を用いて文章を生成してもよい。人工知能部115は、文章が完成すると求職者端末20に送信する(アクティビティA115)。
【0093】
このような態様によれば、求職者U1は、人工知能部115への指示の仕方やプロンプトの作成の仕方を知らなくとも、求職者に関する情報を、予め登録情報として登録したり、入力情報として画面の指示に従って順番に選択したり入力したりするだけで、職務内容に関する文章等を作成することができ、自ら人工知能部115への指示を行う場合に比べて、職務内容に関する文章の作成を容易にすることができる。
【0094】
求職者端末20は、送信されてきた職務内容に関する文章を、ユーザ表示部211により、表示する(アクティビティA116)。
図11は、自動生成内容表示画面G24の一例を示す図である。自動生成内容表示画面G24は、第1の入力画面G1の全部又は一部を覆う態様で表示されている。自動生成内容表示画面G24は、領域111と、領域112と、オブジェクト113と、オブジェクト114とを含む。領域111には、注意事項が表示されている。領域112は、自動生成された文章を含む。オブジェクト113は、キーワードを選び直し、職務内容に関する文章を再度自動生成するための操作指示を受け付けるオブジェクトである。オブジェクト114は、自動生成された文章の編集に進むための操作指示を受け付けるオブジェクトである。
【0095】
次に、求職者U1は、自動生成内容表示画面G24に表示された職務内容に関する文章を確認し、文章の編集に進みたいと考えた場合、オブジェクト114に対する操作指示を行う。求職者端末20は、操作受付部212により、文章の編集に進む指示を受け付ける(アクティビティA117)。
【0096】
図12は、第2の欄が表示された第1の入力画面G3の一例を示す図である。第1の入力画面G3において、生成された文章は、第1の欄とは異なる第2の欄に表示される(アクティビティA118)。第1の入力画面G3は、領域121と、第1の欄122と、削除ボタン123と、第2の欄124と、削除ボタン125と、オブジェクト126と、オブジェクト127とを含む。領域121は、第2の欄124を挿入したことを告知する領域である。領域121には、「挿入しました」と表示されている。第1の欄122は、求職者U1が入力した職務内容に関する文章が表示されている。削除ボタン123は、第1の欄を削除する指示を受け付けるオブジェクトである。第2の欄124は、自動生成された職務内容に関する文章が表示されている。削除ボタン124は、第2の欄を削除する指示を受け付けるオブジェクトである。オブジェクト126は、職務内容の入力欄の追加指示を受け付けるオブジェクトである。オブジェクト127は、職務内容の自動生成を受け付けるオブジェクトである。
【0097】
次に、求職者端末20は、操作受付部212により、第1の欄122又は第2の欄124への入力操作を受け付けると、受け付けた情報をサーバ装置10に送信する。サーバ装置10の受付部111は、編集受付ステップとして、文章のテキスト情報の編集指示を受け付けることができる(アクティビティA119)。
【0098】
ここで、表示制御部116は、第2の表示制御ステップとして、第1の欄122と、第2の欄124とを比較可能に表示させることができる。
図12において、第1の欄122と第2の欄124とは、比較可能に表示されている。このような態様により、求職者U1は、第1の欄122に記載された文章と第2の欄124に記載された文章とを比較しながら、職務内容に関する文章を編集することができる。
【0099】
また、表示制御部116は、第2の表示制御ステップとして、第2の欄124を、第1の欄122とは異なる態様で表示させてもよい。このような態様により、求職者U1は、自動生成された文章が記載された欄を把握することができる。なお、異なる態様で表示するとは、異なる色彩や大きさで表示する、目立つ態様で表示する、強調して表示する等であってもよい。
【0100】
また、表示制御部116は、第2の表示制御ステップとして、第2の欄124のテキスト情報と、第1の欄122のテキスト情報とを異なる態様で表示させてもよい。このような態様により、求職者U1は、第2の欄124のテキスト情報と、第1の欄122のテキスト情報とを識別しながら編集を行うことができる。
【0101】
求職者U1は、第1の欄122に表示された第1の文章と第2の欄124に表示された第2の文章とを確認し、一方の文章を参考にして、他方の文章を編集することができる。例えば、求職者U1は、元々自身が作成した第1の文章に対し、第2の文章のほうがよいと思われる部分のテキスト情報を、第1の文章に追加することができる。また、自動生成された第2の文章に対して、第1の文章の要素を追加することができる。求職者U1は、2つの文章を比較し、良い点を組み合わせることによって、より質の高い文章を作成することができる。文章の編集は、一方の文章から、他方の文章に追加するだけではなく、必要に応じて文章に新しい情報を追加してもよいし、文章の中で不要な部分を削除してもよい。
【0102】
削除ボタン123は、第1の欄122を削除するオブジェクトであり、削除ボタン125は第2の欄124を削除するオブジェクトである。例えば、第1の欄のテキスト情報に対し、第2の欄に表示されたテキスト情報を統合し、第2の欄の文章が不要になった場合、求職者U1は、削除ボタン125に対する操作指示を行う。求職者端末20は、操作受付部212により、削除ボタン125に対する操作を受け付けると、求職者端末20は、ユーザ表示部211により、第2の欄124を削除した第1の入力画面G3を表示する。このような態様により、求職者U1は、不要になった職務内容の第2の欄124を削除することができる。
【0103】
ここで、サーバ装置10は、受付部111により、テキスト情報の編集を受け付けた場合に、編集受付ステップとして、テキスト情報の変更履歴を記録してもよい。このような態様により、求職者U1は、どのような変更を行ったのかを後で確認することができる。求職者U1は、元の文章と編集後の文章を比較することができるため、必要に応じて、元の文章に戻すことができるようになる。これにより、求職者U1は、文章の品質を高めることができる。
【0104】
求職者端末20は、操作受付部212により、入力内容の確定に関する操作指示を受け付ける(アクティビティA120)。求職者端末20は、不図示の確定指示を行うオブジェクトにより文章を確定する操作指示を受け付けてもよい。
【0105】
<登録過程において自動生成指示を受け付ける場合>
上記実施形態では、アクティビティA106~A112において、第2の入力画面を介して、入力項目として、職種と業務領域の入力を受け付けたが、同じ導線の中で、既に入力された入力情報については、当該入力情報を使用することにより、第2の入力画面における入力項目を削減してもよい。
【0106】
例えば、サーバ装置10は、取得部113として、求職者情報の登録過程において、自動生成指示を受け付けた場合、当該登録過程において登録された求職者情報から職種に関するキーワードを取得し、第2の入力画面を介して業務領域に関するキーワードを取得してもよい。求職者情報の登録過程とは、文章作成支援システム1又は文章作成支援システム1が搭載されたサービスを利用するために必要となる求職者情報の初期登録を行う過程である。例えば、アクティビティA101において、求職者端末20において、求職者に関する基本的な情報(基本情報)を登録情報として予め登録するための操作を実行する過程で、アクティビティA104の処理を受け付けた場合は、求職者情報の登録過程において、自動生成指示を受け付けた場合に該当する。この場合、登録過程において、職種が入力されていると、自動生成する職務内容に関する文章の対象となる職種が明らかであるため、入力項目として、職種に関する情報を重ねて入力を要求しなくてもよい。
【0107】
図13は、基本情報入力画面G41の一例を示す図である。
図13の例では、ユーザ表示部211が、文章作成支援システムの第1の入力画面の別の一例である基本情報入力画面G41を表示している。基本情報入力画面G41は、求職者の基本情報のうち、直近の職務内容の入力を受け付ける画面である。基本情報入力画面G41は、領域131と、領域132と、オブジェクト133と、オブジェクト134と、オブジェクト135とを含む。領域131には、基本情報の入力という文字列が表示されている。領域132は、職務内容に関する文章の入力を受け付ける領域である。領域132には、求職者U1が入力した文章が表示されている。領域132の上には、「直近の在籍企業での職務内容を教えて下さい」という文字列が表示されている。オブジェクト133は、職務内容に関する文章の自動生成を受け付けるオブジェクトである。オブジェクト134は、職務内容に関する文章のサンプルの表示を受け付けるオブジェクトである。オブジェクト135は、次の画面に進む指示を受け付けるオブジェクトである。オブジェクト133とオブジェクト134とは、領域132の下部に配置されるとよい。オブジェクト133は、
図7のオブジェクト75とは異なる態様で表示されてもよい。例えば、オブジェクト75のように、「職務内容を自動生成する」こととともに、「使ってみる」ことを促す文字を目立つように表示させない態様で表示される。このような態様により、職務内容に関する文章の自動生成を過度に強調することなく、求職者U1によるサービス等への登録過程の進行を阻害しないようにすることができる。
【0108】
次に、求職者端末20は、操作受付部212により、オブジェクト133に対する操作を受け付けると職務内容に関する文章の自動生成を要求する要求データをサーバ装置10に送信する。受付部111は、求職者の職務内容に関する文章の自動生成指示を受け付ける(アクティビティA104)。
【0109】
ここで、求職者情報の登録過程において、求職者は、求職者情報の初期登録を行うが、初期登録の際に求職者U1が登録する求職者情報には、直近の職種に関する情報を含む。そこで、サーバ装置10は、登録過程において、自動生成指示を受け付けると、次に、取得部113として、求職者の初期登録において受け付けた直近の職種の情報を、求職者情報の求職者の職種に関する情報として、取得することができる(アクティビティA105)。すなわち、サーバ装置10は、取得部113として、アクティビティA107~A109の処理を実行する代わりに、アクティビティA101において登録情報データベースDB2に格納した登録情報のうちの直近の職種に関するキーワードを登録情報データベースDB2から取得することができる。
【0110】
このような態様により、サーバ装置10は、第2の入力画面を介して、職種に関するキーワードを受け付けなくても、直近の職種に関する情報を取得することができる。第2の入力画面で受け付ける入力項目を削減することにより、求職者U1の負荷を低減し、職務内容の自動生成に必要な情報を求職者U1から受け付けやすくなる。これにより、求職者U1が職務内容の自動生成を完了させる可能性を高めることができる。次に、サーバ装置10は、アクティビティA110~A116の処理を実行する。
【0111】
図14は、登録過程において自動生成指示を受け付けた場合の自動生成内容表示画面G5の一例を示す図である。自動生成内容表示画面G5は、基本情報入力画面G4の全部又は一部を覆う態様で表示されている。自動生成内容表示画面G5は、領域141と、領域142と、オブジェクト143と、オブジェクト144とを含む。領域141には、注意事項が表示されている。領域142は、自動生成された文章を含む。オブジェクト143は、キーワードを選び直し、職務内容に関する文章を再度自動生成するための操作指示を受け付けるオブジェクトである。オブジェクト144は、自動生成された文章の編集に進むための操作指示を受け付けるオブジェクトである。
【0112】
求職者U1が、自動生成内容表示画面G5において、生成された職務内容に関する文章を確認し、文章を作り直したいと思った場合、オブジェクト143に対する操作を行う。求職者端末20が、操作受付部212により、オブジェクト143に対する操作を受け付けると、サーバ装置10は、アクティビティA201に進み、文章の再生成が可能か否かの判定を行う。
【0113】
求職者U1が、自動生成内容表示画面G5に表示された職務内容に関する文章を確認し、文章の編集に進みたいと考えた場合、オブジェクト144に対する操作指示を行う。求職者端末20は、操作受付部212により、文章の編集に進む指示を受け付ける(アクティビティA117)。サーバ装置10は、文章の編集に進む指示を受け付けると、次に、アクティビティA121に進む。サーバ装置10は、上書き確認領域151を表示させる(アクティビティA121)。
【0114】
図15は、上書き確認領域151を含む自動生成内容表示画面G5の一例を示す図である。自動生成内容表示画面G5は、基本情報入力画面G4の全部又は一部を覆う態様で表示されている。上書き確認領域151は、領域152と、オブジェクト153と、オブジェクト154とを含む。上書き確認領域151には、「入力済みの「直近の職務内容」を上書きしますか?」の文字列が表示されている。領域152には、「編集に進むと、入力済みの「直近の職務内容」は上書きされます。」と表示されている。オブジェクト153は、自動生成をキャンセルする操作指示を受け付けるオブジェクトである。オブジェクト154は、上書きを了承し、自動生成された文章の編集に進むための操作指示を受け付けるオブジェクトである。
【0115】
求職者端末20が、操作受付部212により、オブジェクト153に対する操作を受け付けると、アクティビティA117に戻り、ユーザ表示部211により、自動生成内容表示画面G5を表示する。一方、求職者端末20が、操作受付部212により、オブジェクト154に対する操作を受け付けると、アクティビティA122に進み、ユーザ表示部211により、自動生成された文章が上書きされた自動生成内容表示画面G5を表示する。
【0116】
図16は、第1の欄に自動生成された文章が入力された基本情報入力画面G42の一例を示す図である。基本情報入力画面G42は、領域161と領域162とを含む。領域161は、第1の欄に上書きをしたことを告知する領域である。領域162は、生成部114により自動生成された文章が表示されている。
【0117】
換言すると、サーバ装置10は、第1の表示制御部として、第1の欄への上書き可否を選択可能に表示させ、上書き可であることが選択された場合、第2の欄を表示させず、文章を第1の欄に表示させる。登録過程の場合は、求職者U1は、職務内容に関する文章の書き方がわからない場合も多く、自動生成により生成される職務内容に関する文章をベースに編集することがある。そのため、登録過程の場合は、上書き可否を確認した上で、生成された職務内容に関する文章を第1の欄に上書き表示することにしてもよい。なお、第1の欄に、求職者U1が入力した文章がある場合、当該文章は削除され、生成された職務内容に関する文章のみが第1の欄に表示されることにしてもよい。これにより、求職者U1が、第1の欄と第2の欄それぞれに表示された職務内容に関する文章を統合したり編集したりする手間を省くことができ、求職者U1の登録過程を阻害することを避け、文章作成支援システム1又は文章作成支援システム1が搭載されたサービスを利用するために必要となる求職者情報の初期登録をスムーズに完了させることができる。
【0118】
次に、求職者端末20は、操作受付部212により、領域162への編集操作を受け付けると、受け付けた情報をサーバ装置10に送信する。サーバ装置10の受付部111は、編集受付部として、文章のテキスト情報の編集指示を受け付けることができる(アクティビティA123)。次に、求職者端末20は、操作受付部212により、領域163への操作指示を受け付けると、領域162への入力内容を確定し、領域162に入力された内容を、職務内容に関する文章として、登録情報データベースDB2に格納してもよい(アクティビティA124)。
【0119】
<再生成処理>
図11の自動生成内容表示画面G24において、求職者U1が、生成された職務内容に関する文章を確認し、文章を作り直したいと思った場合、オブジェクト113に対する操作を行う。求職者端末20が、自動生成された文章が表示された画面の一例である自動生成内容表示画面G24を介して、操作受付部212により、オブジェクト113に対する操作を受け付けると、サーバ装置10は、受付部111として、文章を再度生成する再生成指示を受け付ける。サーバ装置10は、アクティビティA106に戻り、ユーザ表示部211により、第2の入力画面G21を表示させてもよい。サーバ装置10は、取得部113として、再生成指示を受け付けた場合に、求職者情報を再度取得し、生成部114として、取得した求職者情報に基づき、職務内容に関する文章を生成することができる。
【0120】
ここで、サーバ装置10は、アクティビティA108において第2の入力画面G21を表示する際、前回のアクティビティA109において入力情報を職種の入力欄82に入力した状態の第2の入力画面G21を表示してもよい。求職者U1は、表示された第2の入力画面G21の入力欄82を確認し、変更したいキーワードを削除してもよい。
【0121】
次に、アクティビティA107において、抽出部117は、求職者によって選択後に削除された第1のキーワードがある場合、第1のキーワードを複数のキーワードとして抽出しないことが好ましい。例えば、求職者U1が「職種A」のキーワードを、一度選択した後に、職種の入力欄82から「職種A」を削除した場合には、求職者U1は別のキーワードを選択するために、「職種A」の記載を削除したものと考えられるため、再度、求職者U1に対するお勧めの職種一覧83に「職種A」を提示する必要はないと考えられる。そこで、一度選択した後に、入力欄から削除されたキーワードについては、キーワードの候補として抽出しないことが好ましい。
【0122】
表示制御部116は、前回の職務内容に関する文章を残して、別の入力欄73に新しい職務内容を生成させてもよいし、同じ入力欄の下に新しい職務内容の入力欄73を追加して表示させてもよい。
【0123】
また、生成部114は、職務内容に関する文章を再度生成させる場合、先に生成された職務内容に関する文章も人工知能部115に入力し、職務内容に関する文章の再生成に使用させてもよい。生成部114は、第1の欄に入力された職務内容がある場合、入力された職務内容と求職者情報とに基づき文章を生成してもよい。
【0124】
<生成回数の上限設定>
アクティビティA117において、サーバ装置10が、受付部111として、自動生成された文章が表示された画面を介して、文章を再度生成する再生成指示を受け付けた場合の再生成可能な回数に上限を設けてもよい。文章作成支援システム1は、所定の期間における、文章を生成可能な回数を予め定めてもよい。さらに、サーバ装置10は、判定部119として、自動生成指示又は再生成指示を受け付けた場合、生成可能な回数以下であるか否かの判定を行ってもよい(アクティビティA201)。
【0125】
アクティビティA201において、サーバ装置10は、判定部119として、所定の期間における再生回数及び再生成回数の合計が、所定の回数以下であると判定した場合、文章を再生成するためにアクティビティA105に進み、サーバ装置10は、取得部113として、生成可能な回数以下であると判定した場合に、第2の入力画面を表示させ、求職者情報(入力情報)を取得することができる。
【0126】
アクティビティA201において、サーバ装置10は、判定部119として、生成可能な回数以下でないと判定した場合には生成できない旨のアラートを表示させ、第2の入力画面を表示させず、求職者情報(入力情報)の取得は行わず、処理を終了する(アクティビティA202)。処理を終了した後は、第1の入力画面(基本情報の画面又は職務経歴の編集画面)に戻ってもよい。
【0127】
図17は、利用上限表示画面G6の一例を示す図である。利用上限表示画面G6は、領域171を含む。領域171は、領域172と、オブジェクト173とを含む。領域172は、生成できない旨のアラートを表示する領域である。領域172には、「上限数に達しました。本機能は、24時間で10回まで使用可能です。時間をおいてからお試しください。」と表示されている。オブジェクト173は、領域171を閉じる指示を受け付けるオブジェクトである。求職者端末20は、操作受付部212により、オブジェクト173に対する操作を受け付けると、求職者端末20は、ユーザ表示部211により、領域171を閉じる。
【0128】
<その他の実施形態>
【0129】
アクティビティA118において、第1の欄が空欄であった場合、サーバ装置10は、第1の表示制御部として、第2の欄を表示させず、文章を第1の欄に表示させてもよい。また、アクティビティA120又はアクティビティA124において、入力内容の確定指示を受け付けた場合に、第1の欄又は第2の欄が空欄であった場合、サーバ装置10は、職務内容に関する文章として、登録情報データベースDB2に格納しなくてもよい。すなわち、アクティビティA120又はアクティビティA124において、第1の欄又は第2の欄に文章が入力されている場合にのみ、サーバ装置10は、職務内容に関する文章として、登録情報データベースDB2に格納してもよい。
【0130】
抽出部117は、
図8において、入力欄82に入力された文字に基づき入力候補を表示させる、いわゆるインクリメンタルサーチを行ってもよい。操作受付部212は、職種一覧83からの職種の選択、入力欄82に表示された入力候補一覧からの職種の選択又はキーボードでの職種を示す文字列の入力を入力操作として受け付けてもよい。
【0131】
また、求職者U1は、
図7の第2の入力画面G21において、オブジェクト74に対する操作指示を行うことにより、職務内容の入力欄73を追加することができる。このような態様により、職務内容の入力欄73の下に、職務内容の別の入力欄73が生成される。求職者U1は、別の入力欄73を生成させた後、オブジェクト75に対する操作を行うことで、元の入力欄73を残した状態で、別の入力欄73に職務内容に関する文章を自動生成させることができる。
【0132】
アクティビティA104において、受付部111が、求職者の職務内容に関する文章の自動生成指示を受け付けた場合に、入力欄73が空欄であった場合、サーバ装置10は、表示制御部116として、第2の欄を表示させず、自動生成した職務内容に関する文章を第1の欄である入力欄73に表示させてもよい。
【0133】
また、文章作成支援システム1においては、取得部113は、求職者に関する所定のパラメータ(登録情報及び入力情報)を取得する取得部の一例として機能する。そして、表示制御部116(入力部)は、入力される項目ごとに、取得されたパラメータに応じた語句を入力候補として表示させる。このような態様によれば、求職者に合った語句を入力候補として表示させることができるとともに、入力候補が表示されない場合に比べて、入力を簡単にすることができる。
【0134】
<構成のバリエーション>
図1等に示す構成は一例であり、実施に不都合が無い限り、他の態様を取り得る。例えば、1台の装置は、2台以上の装置に分散されてもよいし、クラウドコンピューティングシステムに代替されてもよい。また、1台の装置の機能が2台以上の装置に分散して実現されてもよいし、2台以上の装置の機能が1台の装置により集中して実現されてもよい。また、1つの機能が行う動作を2以上の機能が分散して行ってもよいし、2以上の機能が1つの機能に統合されてもよい。要するに、文章作成支援システム1の全体で必要な各機能が実現されていれば、それらの機能を実現する装置はどのような構成であってもよい。特に、人工知能部115は、サーバ装置10の外部構成であってもよい。その場合、外部構成である人工知能部115は、例えば、人工知能のサービスサーバによって提供され、サーバ装置10の各機能部から入力を受け付け、人工知能のサービスを実行する要求を受け付け、処理結果として指示された出力をサーバ装置10に返すように構成される。人工知能のサービスサーバは、学習モデルとして言語モデルを用いてサービスを提供するサーバであってもよいし、言語モデルを用いて言語処理タスクを実行するサーバであってもよい。人工知能のサービスサーバは、LLMによって構築されてもよい。人工知能のサービスサーバは、テキスト、画像、音声等によるプロンプトの入力を受け付け、当該プロンプトに対する回答を生成して応答する。
【0135】
<その他のバリエーション>
情報又はデータ(以下「情報等」と言う)の出力先は、他の装置、ディスプレイ、記憶部(内蔵の記憶部及び外部の記憶部を含む)等であってもよい。情報等の取得には、他の装置から送信されてきた情報等を取得する態様に加え、自装置で生成された情報等を取得する態様を含む。パラメータを対応付けたテーブルは、図示したテーブルに限らず、パラメータの数を少なくしたり多くしたりしてもよい。また、テーブルを用いずに、数式又は条件式等によりパラメータに応じた情報等を求めてもよい。
【0136】
<付記>
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0137】
(1)文章作成支援システムであって、少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、受付ステップでは、求職者の職務内容を入力可能な第1の欄を含む第1の入力画面を介して、前記求職者の職務内容に関する文章の自動生成指示を受け付け、取得ステップでは、前記自動生成指示を受け付けたことを契機に、前記求職者に関する求職者情報を取得し、生成ステップでは、前記求職者情報に基づき人工知能モジュールにより前記文章を生成し、生成された前記文章は、前記第1の入力画面において、前記第1の欄とは異なる第2の欄に表示される、文章作成支援システム。
【0138】
このような態様によれば、求職者の職務内容に関する文章の作成を容易にすることができる文章作成支援システム等を提供することができる。
【0139】
(2)上記(1)に記載の文章作成支援システムにおいて、前記生成ステップでは、前記求職者情報と、前記求職者情報に基づき前記文章を生成する指示とを大規模言語モデルである文章作成モデルに入力し、前記文章を生成させる、文章作成支援システム。
【0140】
(3)上記(1)又は(2)に記載の文章作成支援システムにおいて、さらに、第1の表示制御ステップでは、前記自動生成指示を受け付けると、前記第1の入力画面とは異なる第2の入力画面を、前記第1の入力画面の全部又は一部を覆う態様で表示させ、ここで、前記第2の入力画面は、前記求職者に関する前記求職者情報を入力可能に構成され、前記第2の入力画面が表示されている間は、前記第1の入力画面は操作不能に制御され、前記取得ステップでは、前記第2の入力画面を介して入力された前記求職者情報を取得する、文章作成支援システム。
【0141】
(4)上記(3)に記載の文章作成支援システムにおいて、さらに、抽出ステップでは、前記求職者に関連する所定のパラメータに応じた前記複数のキーワードを抽出し、ここで、前記所定のパラメータには、予め登録された前記求職者に関する登録情報が含まれ、さらに、提示ステップでは、前記第2の入力画面に、抽出された、前記求職者情報の候補となる複数のキーワードを選択可能に提示する、文章作成支援システム。
【0142】
(5)上記(4)に記載の文章作成支援システムにおいて、前記抽出ステップでは、前記求職者によって選択後に削除された第1のキーワードがある場合、前記第1のキーワードを前記複数のキーワードとして抽出しない、文章作成支援システム。
【0143】
(6)上記(4)又は(5)に記載の文章作成支援システムにおいて、前記第1の表示制御ステップでは、前記第2の入力画面の表示を入力項目ごとに切り替えて表示させ、前記抽出ステップでは、前記入力項目ごとに、前記所定のパラメータに応じた前記複数のキーワードを抽出し、前記提示ステップでは、前記求職者情報に関する前記入力項目ごとの前記複数のキーワードを選択可能に提示する、文章作成支援システム。
【0144】
(7)上記(6)に記載の文章作成支援システムにおいて、前記入力項目は、前記求職者の職種と、前記求職者の業務領域とを少なくとも含む、文章作成支援システム。
【0145】
(8)上記(7)に記載の文章作成支援システムにおいて、前記取得ステップでは、前記求職者情報の登録過程において、前記自動生成指示を受け付けた場合、当該登録過程において登録された前記求職者情報から前記職種に関するキーワードを取得し、前記第2の入力画面を介して前記業務領域に関するキーワードを取得する、文章作成支援システム。
【0146】
(9)上記(8)に記載の文章作成支援システムにおいて、前記取得ステップでは、前記求職者情報の登録後に、登録された前記求職者情報の編集過程において、前記自動生成指示を受け付けた場合、前記職種に関するキーワードと前記業務領域に関するキーワードとを、前記第2の入力画面を介して取得する、文章作成支援システム。
【0147】
(10)上記(8)に記載の文章作成支援システムにおいて、前記第1の表示制御ステップでは、前記第1の欄への上書き可否を選択可能に表示させ、上書き可であることが選択された場合、前記第2の欄を表示させず、前記文章を前記第1の欄に表示させる、文章作成支援システム。
【0148】
(11)上記(1)~(10)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記生成ステップでは、前記第1の欄に入力された前記職務内容がある場合、入力された前記職務内容と前記求職者情報とに基づき前記文章を生成する、文章作成支援システム。
【0149】
(12)上記(1)~(11)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記受付ステップでは、自動生成された前記文章が表示された画面を介して、前記文章を再度生成する再生成指示を受け付け、前記取得ステップでは、前記再生成指示を受け付けた場合に、前記求職者情報を再度取得し、前記生成ステップでは、取得した前記求職者情報に基づき、前記文章を生成する、文章作成支援システム。
【0150】
(13)上記(1)~(12)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、所定の期間における、前記文章を生成可能な回数が予め定められており、さらに、判定ステップでは、前記自動生成指示又は前記文章を再度生成する再生成指示を受け付けた場合、前記生成可能な回数以下であるか否かの判定を行い、前記生成可能な回数以下でないと判定した場合には生成できない旨のアラートを表示させ、前記求職者情報の取得は行わず、前記取得ステップでは、前記生成可能な回数以下であると判定した場合に、前記求職者情報を取得する、文章作成支援システム。
【0151】
(14)上記(1)~(13)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、さらに、第2の表示制御ステップでは、前記第1の欄と、前記第2の欄とを比較可能に表示させ、前記第2の欄は、前記第1の欄とは異なる態様で表示されている、文章作成支援システム。
【0152】
(15)上記(14)に記載の文章作成支援システムにおいて、前記第2の欄のテキスト情報と、前記第1の欄のテキスト情報とは異なる態様で表示されている、文章作成支援システム。
【0153】
(16)上記(15)に記載の文章作成支援システムにおいて、さらに、編集受付ステップでは、前記テキスト情報の編集を受け付ける、文章作成支援システム。
【0154】
(17)上記(16)に記載の文章作成支援システムにおいて、前記編集受付ステップでは、前記テキスト情報の変更履歴を記録する、文章作成支援システム。
【0155】
(18)文章作成支援方法であって、上記(1)から(17)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムが実行する各ステップを備える、文章作成支援方法。
【0156】
(19)プログラムであって、コンピュータに、上記(1)~(17)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムの各ステップを実行させる、プログラム。
もちろん、この限りではない。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
【0157】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0158】
1 :文章作成支援システム
2 :通信回線
10 :サーバ装置
11 :制御部
111 :受付部
112 :記憶制御部
113 :取得部
114 :生成部
115 :人工知能部
116 :表示制御部
117 :抽出部
118 :提示部
119 :判定部
12 :記憶部
13 :通信部
14 :バス
20 :求職者端末
21 :制御部
22 :記憶部
23 :通信部
24 :入力部
25 :出力部
26 :バス
211 :ユーザ表示部
212 :操作受付部
7A :領域
7B :領域
71 :領域
72 :領域
73 :入力欄
74 :オブジェクト
75 :オブジェクト
81 :段階画像
82 :入力欄
83 :職種一覧
84 :オブジェクト
91 :段階画像
92 :入力欄
93 :業務領域一覧
94 :オブジェクト
95 :オブジェクト
101 :段階画像
102 :領域
103 :同意オブジェクト
104 :オブジェクト
105 :オブジェクト
111 :領域
112 :領域
113 :オブジェクト
114 :オブジェクト
121 :領域
122 :第1の欄
123 :削除ボタン
124 :第2の欄
125 :削除ボタン
126 :オブジェクト
127 :オブジェクト
131 :領域
132 :領域
133 :オブジェクト
134 :オブジェクト
135 :オブジェクト
141 :領域
142 :領域
143 :オブジェクト
144 :オブジェクト
151 :上書き確認領域
152 :領域
153 :オブジェクト
154 :オブジェクト
161 :領域
162 :領域
163 :領域
171 :領域
172 :領域
173 :オブジェクト
211 :ユーザ表示部
212 :操作受付部
DB1 :語句データベース
DB2 :登録情報データベース
G1 :第1の入力画面
G2 :第2の入力画面
G21 :第2の入力画面
G22 :第2の入力画面
G23 :作成指示受付画面
G24 :自動生成内容表示画面
G3 :第1の入力画面
G4 :基本情報入力画面
G41 :基本情報入力画面
G42 :基本情報入力画面
G5 :自動生成内容表示画面
G6 :利用上限表示画面
U1 :求職者
【要約】
【課題】求職者の職務内容に関する文章の作成を容易にできる文章作成支援システム等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、文章作成支援システムであって、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、受付ステップでは、求職者の職務内容を入力可能な第1の欄を含む第1の入力画面を介して、求職者の職務内容に関する文章の自動生成指示を受け付け、取得ステップでは、自動生成指示を受け付けたことを契機に、求職者に関する求職者情報を取得し、生成ステップでは、求職者情報に基づき人工知能モジュールにより文章を生成し、生成された文章は、第1の入力画面において、第1の欄とは異なる第2の欄に表示される、文章作成支援システムが提供される。
【選択図】
図1