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特許7589395レーザ加工機の操作盤、レーザ加工機の制御装置、および、レーザ加工システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-15
(45)【発行日】2024-11-25
(54)【発明の名称】レーザ加工機の操作盤、レーザ加工機の制御装置、および、レーザ加工システム
(51)【国際特許分類】
   B23K 26/70 20140101AFI20241118BHJP
【FI】
B23K26/70
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2024539536
(86)(22)【出願日】2024-04-05
(86)【国際出願番号】 JP2024014132
【審査請求日】2024-06-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000114787
【氏名又は名称】ヤマザキマザック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100196003
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 太郎
(72)【発明者】
【氏名】塩井 優
(72)【発明者】
【氏名】三輪 大介
(72)【発明者】
【氏名】中元 哲郎
(72)【発明者】
【氏名】角田 康晴
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 朋樹
【審査官】松田 長親
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-158790(JP,A)
【文献】特開平11-047950(JP,A)
【文献】特開2000-132214(JP,A)
【文献】国際公開第2020/090809(WO,A1)
【文献】特開2018-045727(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 26/00-26/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザ加工機をモデリングしたレーザ加工機モデル、および、操作可能な複数の機器をそれぞれモデリングした複数の機器モデルを用いて、前記レーザ加工機における前記複数の機器の配置を表現するディスプレイと、
ユーザ入力を受け取る入力装置と、
前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第1機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記第1機器モデルに対応する第1機器を手動操作する信号の出力を可能にする第1処理を実行し、前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第2機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記第2機器モデルに対応する第2機器を手動操作する信号の出力を可能にする第2処理を実行する演算装置と
を具備する
レーザ加工機の操作盤。
【請求項2】
第1スイッチを具備し、
前記第1処理は、前記第1スイッチに、前記第1機器の少なくとも一部を第1軸に沿って第1方向に移動させる操作機能を割り当てることを含み、
前記第2処理は、前記第1スイッチに、前記第2機器の少なくとも一部を前記第1軸とは異なる他の軸に沿う方向に移動させる操作機能を割り当てることを含む
請求項1に記載のレーザ加工機の操作盤。
【請求項3】
前記第1処理は、前記ディスプレイに、前記第1スイッチを模擬した第1スイッチ画像と、前記第1スイッチの操作と前記第1方向との対応関係を示す画像とを表示させることを含み、
前記第2処理は、前記ディスプレイに、前記第1スイッチ画像と、前記第1スイッチの操作と前記第1軸とは異なる前記他の軸に沿う方向との対応関係を示す画像とを表示させることを含む
請求項2に記載のレーザ加工機の操作盤。
【請求項4】
前記演算装置は、前記レーザ加工機モデルと、前記複数の機器モデルとを含む第1画像を前記ディスプレイに表示させる第1表示処理を実行可能であり、
前記第1画像における前記複数の機器モデルの中から前記第1機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記演算装置は、前記第1処理を実行し、
前記第1画像における前記複数の機器モデルの中から前記第2機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記演算装置は、前記第2処理を実行する
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のレーザ加工機の操作盤。
【請求項5】
複数のスイッチを具備し、
前記第1処理は、前記複数のスイッチを用いて前記第1機器の手動操作を可能にすることを含む
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のレーザ加工機の操作盤。
【請求項6】
前記第1処理が実行されるとき、前記ディスプレイには、前記第1機器に対する第1操作メニューを含む第2画像が表示される
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のレーザ加工機の操作盤。
【請求項7】
複数のスイッチを具備し、
前記第1処理は、前記複数のスイッチを用いて前記第1機器の手動操作を可能にすることを含み、
前記第2画像は、前記複数のスイッチのうちの少なくとも1つを模擬した画像を含む
請求項6に記載のレーザ加工機の操作盤。
【請求項8】
複数のスイッチを具備し、
前記第1処理は、前記複数のスイッチを用いて前記第1機器の手動操作を可能にすることを含み、
前記複数のスイッチのうちの少なくとも1つは、物理スイッチであり、
前記第2画像は、前記物理スイッチを模擬した画像を含む
請求項6に記載のレーザ加工機の操作盤。
【請求項9】
前記第1機器の少なくとも一部を第1軸に沿って第1方向に移動させる第1スイッチを具備し、
前記第1処理が実行されるとき、前記ディスプレイには、前記第1機器に対する第1操作メニューを含む第2画像が表示され、
前記第2画像は、
前記第1スイッチを模擬した画像と、
前記第1スイッチの操作と、前記第1方向との対応関係を示す画像と
を含む
請求項1に記載のレーザ加工機の操作盤。
【請求項10】
前記演算装置は、少なくとも1つのボタンを用いて前記第1機器を操作するボタン操作モードと、少なくとも1つのハンドルを用いて前記第1機器を操作するハンドル操作モードとを選択的に実行可能である
請求項1、請求項2、請求項3または請求項9に記載のレーザ加工機の操作盤。
【請求項11】
前記演算装置は、前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第3機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記第3機器モデルに対応する第3機器を手動操作する信号の出力を可能にする第3処理を実行し、
前記第1機器は、ワークを把持可能な第1チャックであり、前記第3機器は、前記第1チャックの移動経路上に前記ワークを移送する少なくとも1つの移送アームである
請求項1、請求項2、請求項3または請求項9に記載のレーザ加工機の操作盤。
【請求項12】
前記演算装置は、少なくとも1つの第1指定機器を予め設定される第1手順で動作させる第1アシスト処理、および、他のアシスト処理を含む複数のアシスト処理の中から特定のアシスト処理の選択を受け付ける画像を表示させる処理を実行可能であり、
前記第1アシスト処理が選択されている状態でスタートスイッチが操作されることに応じて、前記演算装置は、少なくとも1つの前記第1指定機器を前記第1手順で動作させるための第1群の動作指令を生成する
請求項1、請求項2、請求項3または請求項9に記載のレーザ加工機の操作盤。
【請求項13】
前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第1のアクチュエータ含有機器をモデリングした第4機器モデルが選択されることに応じて、前記演算装置は、前記第1のアクチュエータ含有機器を手動操作する信号の出力を可能にする第4処理を実行し、
前記第4処理は、前記ディスプレイに、前記第1のアクチュエータ含有機器を操作する操作スイッチを表示させることを含み、
前記ディスプレイに表示された前記操作スイッチがタッチまたは前記入力装置を介してクリックされると、前記演算装置は、前記第1のアクチュエータ含有機器を操作する手動操作信号を生成する
請求項1、請求項2、請求項3または請求項9に記載のレーザ加工機の操作盤。
【請求項14】
レーザ加工機をモデリングしたレーザ加工機モデル、および、操作可能な複数の機器をそれぞれモデリングした複数の機器モデルを用いて、前記レーザ加工機における前記複数の機器の配置を表現するディスプレイと、
ユーザ入力を受け取る入力装置と、
前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第1機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記第1機器モデルに対応する第1機器を手動操作する信号の出力を可能にする第1処理を実行し、前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第2機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記第2機器モデルに対応する第2機器を手動操作する信号の出力を可能にする第2処理を実行し、加工プログラムを実行することによりワークを加工するための制御指令を生成する演算装置と、
前記制御指令を前記レーザ加工機に送信する通信回路と
を具備する
レーザ加工機の制御装置。
【請求項15】
レーザ加工機と、
前記レーザ加工機をモデリングしたレーザ加工機モデル、および、操作可能な複数の機器をそれぞれモデリングした複数の機器モデルを用いて、前記レーザ加工機における前記複数の機器の配置を表現するディスプレイと、
ユーザ入力を受け取る入力装置と、
前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第1機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記第1機器モデルに対応する第1機器を手動操作する信号の出力を可能にする第1処理を実行し、前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第2機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記第2機器モデルに対応する第2機器を手動操作する信号の出力を可能にする第2処理を実行し、加工プログラムを実行することによりワークを加工するための制御指令を生成する演算装置と、
前記制御指令を前記レーザ加工機に送信する通信回路と
を具備する
レーザ加工システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザ加工機の操作盤、レーザ加工機の制御装置、および、レーザ加工システムに関する。
【背景技術】
【0002】
NC加工機の構成要素を手動で操作する技術が知られている。
【0003】
関連する技術として、特許文献1には、NC加工機の手動操作装置が開示されている。特許文献1に記載のNC加工機の手動操作装置は、NC加工機の多数のアクチュエータについて操作項目の一覧を表示する操作項目一覧表示部と、複数の操作スイッチと、複数の操作スイッチに対応する複数の信号入出力部と、操作項目一覧表示部に表示された操作項目一覧の中からこれから操作されるべき操作項目を選択する操作項目選択部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平3-32548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、手動操作対象機器を容易に選択することが可能なレーザ加工機の操作盤、レーザ加工機の制御装置、および、レーザ加工システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの実施形態におけるレーザ加工機の操作盤は、レーザ加工機をモデリングしたレーザ加工機モデル、および、操作可能な複数の機器をそれぞれモデリングした複数の機器モデルを用いて、前記レーザ加工機における前記複数の機器の配置を表現するディスプレイと、ユーザ入力を受け取る入力装置と、前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第1機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記第1機器モデルに対応する第1機器を手動操作する信号の出力を可能にする第1処理を実行し、前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第2機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記第2機器モデルに対応する第2機器を手動操作する信号の出力を可能にする第2処理を実行する演算装置と、を具備する。
【0007】
いくつかの実施形態におけるレーザ加工機の制御装置は、レーザ加工機をモデリングしたレーザ加工機モデル、および、操作可能な複数の機器をそれぞれモデリングした複数の機器モデルを用いて、前記レーザ加工機における前記複数の機器の配置を表現するディスプレイと、ユーザ入力を受け取る入力装置と、前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第1機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記第1機器モデルに対応する第1機器を手動操作する信号の出力を可能にする第1処理を実行し、前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第2機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記第2機器モデルに対応する第2機器を手動操作する信号の出力を可能にする第2処理を実行し、加工プログラムを実行することによりワークを加工するための制御指令を生成する演算装置と、前記制御指令を前記レーザ加工機に送信する通信回路と、を具備する。
【0008】
いくつかの実施形態におけるレーザ加工システムは、レーザ加工機と、前記レーザ加工機をモデリングしたレーザ加工機モデル、および、操作可能な複数の機器をそれぞれモデリングした複数の機器モデルを用いて、前記レーザ加工機における前記複数の機器の配置を表現するディスプレイと、ユーザ入力を受け取る入力装置と、前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第1機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記第1機器モデルに対応する第1機器を手動操作する信号の出力を可能にする第1処理を実行し、前記ディスプレイに表示される前記複数の機器モデルの中から第2機器モデルが前記入力装置を介して選択されることに応じて、前記第2機器モデルに対応する第2機器を手動操作する信号の出力を可能にする第2処理を実行し、加工プログラムを実行することによりワークを加工するための制御指令を生成する演算装置と、前記制御指令を前記レーザ加工機に送信する通信回路と、を具備する。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、手動操作対象機器を容易に選択することが可能なレーザ加工機の操作盤、レーザ加工機の制御装置、および、レーザ加工システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置を模式的に示す図である。
図2図2は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置を模式的に示す図である。
図3図3は、第2の実施形態におけるレーザ加工システムを模式的に示す概略正面図である。
図4図4は、レーザ加工機を模式的に示す概略正面図である。
図5図5は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図6図6は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図7図7は、第2の実施形態におけるレーザ加工システムを模式的に示す図である。
図8図8は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図9図9は、第2の実施形態におけるレーザ加工システムを模式的に示す図である。
図10図10は、第2の実施形態におけるレーザ加工システムを模式的に示す図である。
図11図11は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図12図12は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図13図13は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図14図14は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図15図15は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図16図16は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図17図17は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図18図18は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図19図19は、第2の実施形態におけるレーザ加工システムを模式的に示す図である。
図20図20は、第2の実施形態におけるレーザ加工システムを模式的に示す図である。
図21図21は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図22図22は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置を模式的に示す図である。
図23図23は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置の一部分を模式的に示す図である。
図24図24は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置の一部分を模式的に示す図である。
図25図25は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置の一部分を模式的に示す図である。
図26図26は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置の一部分を模式的に示す図である。
図27図27は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図28図28は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図29図29は、第2の実施形態におけるレーザ加工システムを模式的に示す図である。
図30図30は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図31図31は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置を模式的に示す図である。
図32図32は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置の一部分を模式的に示す図である。
図33図33は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置の一部分を模式的に示す図である。
図34図34は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置の一部分を模式的に示す図である。
図35図35は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図36図36は、第2の実施形態におけるレーザ加工システムを模式的に示す図である。
図37図37は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置を模式的に示す図である。
図38図38は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図39図39は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図40図40は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図41図41は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図42図42は、第1アシスト処理について説明するための図である。
図43図43は、第3アシスト処理について説明するための図である。
図44図44は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図45図45は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図46図46は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
図47図47は、第2の実施形態におけるレーザ加工システムの一部分を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、実施形態におけるレーザ加工機の操作盤20、レーザ加工機の制御装置2、および、レーザ加工システム100について説明する。なお、以下の実施形態の説明において、同一の機能を有する部位、部材については同一の符号を付し、同一の符号が付された部位、部材についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1乃至図47を参照して、第1の実施形態におけるレーザ加工機の操作盤20、および、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2について説明する。図1は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2を模式的に示す図である。図2は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2を模式的に示す図である。図3は、レーザ加工システム100を模式的に示す概略正面図である。図4は、レーザ加工機7を模式的に示す概略正面図である。図5および図6は、ディスプレイ3に表示される画像の例を示す図である。図7は、レーザ加工システム100を模式的に示す図である。図8は、ディスプレイ3に表示される画像の例を示す図である。図9および図10は、レーザ加工システム100を模式的に示す図である。図11乃至図18は、ディスプレイ3に表示される画像の例を示す図である。図19および図20の各々は、レーザ加工システム100を模式的に示す図である。図21は、ディスプレイ3に表示される画像の例を示す図である。図22は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2を模式的に示す図である。図23乃至図26は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2の一部分を模式的に示す図である。図27および図28は、ディスプレイ3に表示される画像の例を示す図である。図29は、レーザ加工システム100を模式的に示す図である。図30は、ディスプレイ3に表示される画像の例を示す図である。図31は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2を模式的に示す図である。図32乃至図34は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2の一部分を模式的に示す図である。図35は、ディスプレイ3に表示される画像の例を示す図である。図36は、レーザ加工システム100を模式的に示す図である。図37は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2を模式的に示す図である。図38乃至図41は、ディスプレイ3に表示される画像の例を示す図である。図42は、第1アシスト処理について説明するための図である。図43は、第3アシスト処理について説明するための図である。図44乃至図46は、ディスプレイ3に表示される画像の例を示す図である。図47は、レーザ加工システム100の一部分を模式的に示す図である。なお、図1図3図7図9図19図29図36には、制御装置2が、1画面ディスプレイ付きの制御装置である例が示され、図20図22図31図37には、制御装置2が、2画面ディスプレイ付きの制御装置である例が示されている。図1図3図7図9図19図29図36における1画面ディスプレイ付きの制御装置2は、2画面ディスプレイ付きの制御装置に置換されてもよい。また、図20図22図31図37における2画面ディスプレイ付きの制御装置2は、1画面ディスプレイ付きの制御装置に置換されてもよい。更に、1画面ディスプレイ付きの制御装置2、および、2画面ディスプレイ付きの制御装置2の各々は、3つ以上の画面を有する制御装置に置換されてもよい。また、ディスプレイ3を含む制御装置2の全体が1つの構造体としてユニット化されていてもよいし、制御装置2のディスプレイ3が、演算装置6を含む制御装置2の本体とは、別体であってもよい。
【0013】
図1に例示されるように、第1の実施形態におけるレーザ加工機の操作盤20は、ディスプレイ3と、入力装置4を備える。また、図2に例示されるように、操作盤20は、演算装置6を備える。
【0014】
図3には、レーザ加工機7の一例が模式的に示され、図4には、レーザ加工機7が有する複数の機器70の一例が模式的に示されている。
【0015】
図3に記載の例では、レーザ加工機7は、搬入部7-1と、レーザ加工部7-2と、搬出部7-3とを有する。搬入部7-1には、ワークが搬入される。レーザ加工部7-2では、レーザによってワークが加工される。なお、レーザ加工機7が、レーザヘッドに加えて、切削工具等の工具を保持する加工ヘッドを有する場合には、レーザ加工部7-2において、工具によってワークが加工されてもよい。搬出部7-3からは、ワークが搬出される。
【0016】
図4に記載の例において、複数の機器70の各々は、操作可能である。より具体的には、複数の機器70の各々は、手動操作可能である。図4に記載の例では、複数の機器70は、ワークWを把持可能な第1チャック71と、レーザを射出するレーザヘッド75とを含む。複数の機器70は、第1チャック71の移動経路上にワークWを移送する少なくとも1つの移送アーム72を含んでいてもよい。
【0017】
図5に例示されるように、ディスプレイ3は、レーザ加工機7をモデリングしたレーザ加工機モデル7m、および、操作可能な複数の機器70をそれぞれモデリングした複数の機器モデル70mを用いて、レーザ加工機7における複数の機器70の配置を表現する。図5に記載の例では、ディスプレイ3は、タッチパネル付きディスプレイ3tである。
【0018】
図5に記載の例では、レーザ加工機モデル7mは、レーザ加工機7の機体の全体的な形状を表現するモデルである。レーザ加工機モデル7mは、例えば、レーザ加工機7の外形7uの形状モデル(なお、外形7uは、カバーが外された状態のレーザ加工機7の外形であってもよいし、カバーが外されていない状態のレーザ加工機7の外形であってもよい。)、レーザ加工機7のスケルトンモデル等である。
【0019】
複数の機器モデル70mの各々は、対応する操作可能な機器70の形状モデルである。図4および図5に記載の例において、レーザ加工機モデル7mに対する複数の機器モデル70mの配置は、レーザ加工機7(例えば、レーザ加工機7の外形7u)に対する複数の機器70の配置に略対応する。換言すれば、レーザ加工機モデル7mに対する複数の機器モデル70mの配置は、レーザ加工機7(例えば、レーザ加工機7の外形7u)に対する複数の機器70の配置を表現している。ただし、両配置は、厳密に一致している必要はない。
【0020】
複数の機器モデル70mは、例えば、第1チャック71をモデリングした第1チャックモデル71mと、レーザヘッド75をモデリングしたレーザヘッドモデル75mと、含む。第1チャックモデル71mは、第1チャック71の形状モデルであり、レーザヘッドモデル75mは、レーザヘッド75の形状モデルである。複数の機器モデル70mは、少なくとも1つの移送アーム72をモデリングしたアームモデル72mを含んでいてもよい。アームモデル72mは、少なくとも1つの移送アーム72の形状モデルである。
【0021】
入力装置4は、ユーザ入力を受け取る。図5に記載の例では、入力装置4は、タッチパネル付きディスプレイ3tのタッチパネル4tを含む。代替的に、あるいは、付加的に、入力装置4は、マウス等のポインティングデバイス4p(図2を参照。)を含んでいてもよいし、キーボードを含んでいてもよい。
【0022】
図6および図7に例示されるように、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第1機器モデル70m-1が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、第1機器モデル70m-1に対応する第1機器70-1を手動操作する信号の出力を可能にする第1処理を実行する。
【0023】
図6において、ドットによるハッチングが付加された第1機器モデル70m-1は、第1機器モデル70m-1が選択された状態を示す。図6に記載の例では、第1機器モデル70m-1は、第1チャックモデル71mである。ただし、第1の実施形態において、第1機器モデル70m-1は、第1チャックモデル71m以外のモデルであってもよい。図7において、破線矢印は、レーザ加工機の操作盤20が、第1機器70-1を手動操作する信号を出力可能である状態を示す。
【0024】
図8および図9に例示されるように、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第2機器モデル70m-2が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、第2機器モデル70m-2に対応する第2機器70-2を手動操作する信号の出力を可能にする第2処理を実行する。
【0025】
図8において、ドットによるハッチングが付加された第2機器モデル70m-2は、第2機器モデル70m-2が選択された状態を示す。図8に記載の例では、第2機器モデル70m-2は、レーザヘッドモデル75mである。ただし、第1の実施形態において、第2機器モデル70m-2は、レーザヘッドモデル75m以外のモデルであってもよい。図9において、破線矢印は、レーザ加工機の操作盤20が、第2機器70-2を手動操作する信号を出力可能である状態を示す。
【0026】
第1の実施形態におけるレーザ加工機の操作盤20では、ディスプレイ3は、レーザ加工機モデル7m、および、操作可能な複数の機器70をそれぞれモデリングした複数の機器モデル70mを用いて、レーザ加工機における複数の機器70の配置を表現する。よって、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、レーザ加工機7における複数の機器の配置を容易に把握することができる。
【0027】
第1の実施形態におけるレーザ加工機の操作盤20では、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第1機器70-1に対応する第1機器モデル70m-1が入力装置4を介して選択されると、第1機器70-1の手動操作が可能となる。また、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第2機器70-2に対応する第2機器モデル70m-2が入力装置4を介して選択されると、第2機器70-2の手動操作が可能となる。よって、第1の実施形態におけるレーザ加工機の操作盤20を用いると、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、手動操作対象とすべき機器を容易に選択することができる。例えば、各機器の名称、および/または、各機器の操作対象軸の名称を覚えていないユーザであっても、手動操作対象とすべき機器を容易に選択することができる。
【0028】
第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2は、ディスプレイ3と、入力装置4と、上述の第1処理および上述の第2処理を実行可能な演算装置6と、通信回路25と、を備える。ディスプレイ3、入力装置4、第1処理、第2処理、演算装置6については、説明済みであるため、ディスプレイ3、入力装置4、第1処理、第2処理、演算装置6についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0029】
図10に記載の例では、レーザ加工機の制御装置2(より具体的には、演算装置6)は、加工プログラムPGを実行することにより、ワークWを加工するための制御指令SAを生成する。
【0030】
制御指令SAには、レーザヘッド75を移動させる第1移動指令SA1、レーザヘッド75からレーザを射出させる射出指令SA2、第1チャック71を移動させる第2移動指令SA3、第1チャック71のワーク把持部材71hを回転させる第1回転指令SA4、第2チャック74を回転させる第2回転指令SA5等の複数の指令が含まれる。制御指令SAには、工具を保持する加工ヘッド76を移動させる第3移動指令SA6、および、工具を回転させる第3回転指令SA7が含まれていてもよい。
【0031】
通信回路25は、上述の制御指令SAをレーザ加工機7に送信する。レーザ加工機7は、制御指令SAに基づいて動作し、制御指令SAに基づいてワークWを加工する。
【0032】
第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の操作盤20と同様の効果を奏する。
【0033】
(任意付加的な構成)
続いて、図1乃至図47を参照して、第1の実施形態におけるレーザ加工機の操作盤20、または、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2において採用可能な任意付加的な構成について説明する。
【0034】
(入力装置4)
レーザ加工機の操作盤20(または、レーザ加工機の制御装置2)は、入力装置4を備える。図2に記載の例では、入力装置4は、タッチパネル付きディスプレイ3tのタッチパネル4tを含む。代替的に、あるいは、付加的に、入力装置4は、マウス等のポインティングデバイス4pを含んでいてもよい。代替的に、あるいは、付加的に、入力装置4は、ディスプレイ3とは別に設けられた複数のスイッチ(例えば、図1に示される、第1スイッチ51-1、ロータリハンドルHD等)を含んでいてもよい。入力装置4は、数字等を入力可能なキーパッドまたはキーボードを含んでいてもよい。
【0035】
(演算装置6)
図2に例示されるように、レーザ加工機の操作盤20(または、レーザ加工機の制御装置2)は、演算装置6を備える。演算装置6は、少なくとも1つのプロセッサ6a(例えば、少なくとも1つのCPU)を含む。演算装置6は、第1プログラムP1を実行することにより、上述の第1処理および第2処理を含む複数の処理を実行する。例えば、第1プログラムP1を実行する演算装置6は、第1機器モデル70m-1に対応する第1機器70-1を手動操作する信号の出力を可能にする上述の第1処理を実行する。また、第1プログラムP1を実行する演算装置6は、第2機器モデル70m-2に対応する第2機器70-2を手動操作する信号の出力を可能にする上述の第2処理を実行する。
【0036】
レーザ加工機7の制御装置2に含まれる演算装置6は、加工プログラムPGを実行することにより上述の制御指令SAを生成する。なお、本明細書において、制御装置2(より具体的には、演算装置6)が、加工プログラムPGを実行することには、制御装置2(より具体的には、演算装置6)が、演算プログラムPJを介して加工プログラムPGを実行することが包含される。換言すれば、制御装置2(より具体的には、演算装置6)が、演算プログラムPJを実行することにより、制御装置2(より具体的には、演算装置6)によって加工プログラムPGが処理(換言すれば、解釈)されてもよい。
【0037】
なお、演算装置6が複数の場所に分散配置されていてもよい。例えば、加工プログラムPGを実行する演算装置が、上述の第1処理および上述の第2処理を実行する演算装置とは別に設けられていてもよい。
【0038】
(メモリ23)
レーザ加工機の操作盤20(または、レーザ加工機の制御装置2)は、メモリ23を備える。メモリ23は、演算装置6によって読み取り可能な記憶媒体である。メモリ23は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発性または揮発性の半導体メモリであってもよいし、磁気ディスクであってもよいし、その他の形式のメモリであってもよい。メモリ23は、第1プログラムP1、および、データを記憶する。メモリ23は、上述の加工プログラムPG、および、上述の演算プログラムPJを記憶していてもよい。また、メモリ23は、後述の第1マクロMC1、後述の第2マクロMC2、および/または、後述の第3マクロMC3を記憶していてもよい。
【0039】
メモリ23は、複数の場所に分散配置されていてもよい。例えば、データを記憶するメモリが、プログラムを記憶するメモリとは、別に設けられていてもよい。
【0040】
(通信回路25)
通信回路25は、演算装置6によって生成された手動操作信号を、操作可能な複数の機器70の各々の駆動装置に送信する。例えば、第1処理の実行中に、演算装置6は、ユーザ操作に基づいて、第1機器70-1を移動させる第1移動装置81(図7を参照。)に、第1の手動操作信号を送信する。また、第2処理の実行中に、演算装置6は、ユーザ操作に基づいて、第2機器70-2を移動させる移動装置(以下「第2移動装置84」という。)に、第2の手動操作信号を送信する。
【0041】
図2に記載の例では、演算装置6と、メモリ23と、入力装置4と、ディスプレイ3と、通信回路25とは、バス27を介して互いに接続されている。
【0042】
(ディスプレイ3に表示されるレーザ加工機モデル7m、および、複数の機器モデル70m)
図5に記載の例では、レーザ加工機モデル7mは、レーザ加工機の2次元モデルである。また、複数の機器モデル70mの各々は、対応する操作可能な機器の2次元モデルである。代替的に、図13に例示されるように、レーザ加工機モデル7mは、レーザ加工機の3次元モデルであってもよい。また、複数の機器モデル70mの各々は、対応する操作可能な機器の3次元モデルであってもよい。
【0043】
ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの各々の色は、ディスプレイ3に表示されるレーザ加工機モデル7mの色と異なることが好ましい。図5図13において、レーザ加工機モデル7mが実線によって表現され、複数の機器モデル70mが破線によって表現されている。当該実線と当該破線との違いが、レーザ加工機モデル7mの色と複数の機器モデル70mの色との違いを表現しているものとする。例えば、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの各々の色は第1の色(例えば、緑色)であり、ディスプレイ3に表示されるレーザ加工機モデル7mの色は第2の色(例えば、白色または灰色)である。両者の色が異なることにより、ユーザは、選択対象となる複数の機器モデル70mを把握し易い。
【0044】
図5に記載の例では、演算装置6は、レーザ加工機モデル7mと、複数の機器モデル70mとを、同時にディスプレイ3に表示させる。代替的に、図11および図12に例示されるように、演算装置6は、(1)レーザ加工機モデル7mと、1つの機器モデル(例えば、第1機器モデル70m-1)とを含む第1の配置表現画像IN1をディスプレイ3に表示させることと、(2)レーザ加工機モデル7mと、他の1つの機器モデル(例えば、第2機器モデル70m-2)とを含む第2の配置表現画像IN2をディスプレイ3に表示させることと、を選択的に実行してもよい。この場合、第1の配置表現画像IN1と、第2の配置表現画像IN2とを含む複数の画像によって、レーザ加工機7における複数の機器70の配置が表現される。図11および図12に記載の例では、ディスプレイ3に表示された第1ボタン画像BN1がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、ディスプレイ3に表示される画像が、第1の配置表現画像IN1から、第2の配置表現画像IN2に切り替えられる。なお、本明細書において、画像が入力装置4を介してクリックされることは、画像にカーソルが重なる状態で入力装置4(例えば、ポインティングデバイス4pまたはキーボード)のボタンが押されることを意味する。
【0045】
図13および図14に例示されるように、レーザ加工機モデル7m、および、複数の機器モデル70mを含む画像は、拡大表示可能であってもよい。図13に記載の例では、ディスプレイ3に表示された第2ボタン画像BN2がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、レーザ加工機モデル7m、および、複数の機器モデル70mを含む画像が、拡大表示される。図14に記載の例では、ディスプレイ3に表示された第3ボタン画像BN3がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、レーザ加工機モデル7m、および、複数の機器モデル70mを含む画像が、縮小表示される。
【0046】
図15および図16に例示されるように、レーザ加工機モデル7m、および、複数の機器モデル70mを含む画像は、分割表示可能であってもよい。図15および図16に記載の例では、演算装置6は、レーザ加工機モデル7mの一部、および、搬入領域に配置される複数の機器に対応する複数の機器モデル70mを含む第1部分画像IN3(図15を参照。)と、レーザ加工機モデル7mの他の一部、および、加工領域に配置される複数の機器に対応する複数の機器モデル70mを含む第2部分画像IN4(図16を参照。)と、をディスプレイ3に選択的に表示させる。図15および図16に記載の例では、ディスプレイ3に表示された搬入領域指定部BN4がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、第1部分画像IN3がディスプレイ3に表示され(図15を参照。)、ディスプレイ3に表示された加工領域指定部BN5がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、第2部分画像IN4がディスプレイ3に表示される(図16を参照。)。
【0047】
(第1画像IM1)
図5乃至図9図13乃至図16に記載の例では、演算装置6は、レーザ加工機モデル7mと、複数の機器モデル70mとを含む第1画像IM1をディスプレイ3に表示させる第1表示処理を実行可能である。より具体的には、演算装置6は、メモリ23に記憶された第1プログラムP1を実行することにより、レーザ加工機モデル7mと、複数の機器モデル70mとを含む第1画像IM1をディスプレイ3に表示させる。
【0048】
図5乃至図9図13乃至図16に記載の例では、第1画像IM1に、レーザ加工機モデル7mと、複数の機器モデル70mとが含まれ、演算装置6は、ディスプレイ3に、レーザ加工機モデル7mと、複数の機器モデル70mとを同時に表示させる。この場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、レーザ加工機モデル7mと、複数の機器モデル70mの各々との間の配置関係を速やかに認識することができる。
【0049】
図5図6図8図13乃至図16に記載の例では、第1画像IM1は、レーザ加工機モデル7mと、複数の機器モデル70mとを含むモデル画像IM1-1と、複数の機器70のリストを含む第1リスト画像IM1-2と、を含む。図5図6図8図13乃至図16に記載の例では、第1画像IM1は、第1ウィンドウWD1を含み、第1ウィンドウWD1に、上述のモデル画像IM1-1と、上述の第1リスト画像IM1-2とが含まれている。代替的に、第1画像IM1は、上述のモデル画像IM1-1を含む第1ウィンドウWD1と、上述の第1リスト画像IM1-2を含む他のウィンドウとを含んでいてもよい。
【0050】
図17、または、図18に記載の例では、第1画像IM1における複数の機器モデル70mの中から第1機器モデル70m-1が入力装置4(例えば、タッチパネル4t、または、ポインティングデバイス4p)を介して選択されることに応じて、演算装置6は、上述の第1処理を実行する。
【0051】
第1機器モデル70m-1が選択されることに応じて、演算装置6は、第1機器モデル70m-1の色を、上述の第1の色(例えば、緑色)から、第3の色(例えば、オレンジ色)に変更してもよい。選択された第1機器モデル70m-1の色が第3の色で表現され、他の機器モデルの色が第3の色とは異なる第1の色で表現される場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、第1機器モデル70m-1が選択されたことを容易に認識することができる。付加的に、第1機器モデル70m-1が選択されることに応じて、演算装置6は、ディスプレイ3に表示された第1リスト画像IM1-2において、第1機器70-1を示す領域RG1-2の色を上述の第3の色(例えば、オレンジ色)に変更してもよい。
【0052】
図27、または、図28に記載の例では、第1画像IM1における複数の機器モデル70mの中から第2機器モデル70m-2が入力装置4(例えば、タッチパネル4t、または、ポインティングデバイス4p)を介して選択されることに応じて、演算装置6は、上述の第2処理を実行する。
【0053】
第2機器モデル70m-2が選択されることに応じて、演算装置6は、第2機器モデル70m-2の色を、上述の第1の色(例えば、緑色)から、第3の色(例えば、オレンジ色)に変更してもよい。選択された第2機器モデル70m-2の色が第3の色で表現され、他の機器モデルの色が第3の色とは異なる第1の色で表現される場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、第2機器モデル70m-2が選択されたことを容易に認識することができる。付加的に、第2機器モデル70m-2が選択されることに応じて、演算装置6は、ディスプレイ3に表示された第1リスト画像IM1-2において、第2機器70-2を示す領域RG2-2の色を上述の第3の色(例えば、オレンジ色)に変更してもよい。
【0054】
(第1機器モデル70m-1の選択)
図17に記載の例では、ディスプレイ3に表示されたモデル画像IM1-1において第1機器モデル70m-1を示す領域RG1-1(より具体的には、第1機器モデル70m-1が表示されている領域RG1-1)がタッチされることにより、演算装置6は、第1機器モデル70m-1の選択を受け取る。代替的に、ディスプレイ3に表示されたモデル画像IM1-1において第1機器モデル70m-1を示す領域RG1-1(より具体的には、第1機器モデル70m-1が表示されている領域RG1-1)にカーソルが重ねられた状態でポインティングデバイス4p等の入力装置4のボタンがクリックされることにより、演算装置6は、第1機器モデル70m-1の選択を受け取ってもよい。
【0055】
図18に記載の例では、ディスプレイ3に表示された第1リスト画像IM1-2において、第1機器70-1を示す領域RG1-2(例えば、第1機器70-1の識別名が表示されている領域RG1-2)にカーソルCUが重ねられた状態でポインティングデバイス4p等の入力装置4のボタンがクリックされることにより、演算装置6は、第1機器モデル70m-1の選択を受け取る。代替的に、ディスプレイ3に表示された第1リスト画像IM1-2において、第1機器70-1を示す領域RG1-2(例えば、第1機器70-1の識別名が表示されている領域RG1-2)がタッチされることにより、演算装置6は、第1機器モデル70m-1の選択を受け取ってもよい。
【0056】
図17および図18に記載の例では、ディスプレイ3に表示されたモデル画像IM1-1において第1機器モデル70m-1を示す領域RG1-1がタッチまたは入力装置4を介してクリックされる場合と、ディスプレイ3に表示された第1リスト画像IM1-2において第1機器70-1を示す領域RG1-2がタッチまたは入力装置4を介してクリックされる場合との両方において、演算装置6は、ディスプレイ3に表示された第1機器モデル70m-1の選択を受け取るように構成されている。この場合、第1機器モデル70m-1をダイレクトに選択することを好む第1ユーザと、リストからの選択を好む第2ユーザとの両方にとって、好適なグラフィカルユーザインターフェースが提供される。
【0057】
図17、または、図18に記載の例では、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第1機器モデル70m-1が入力装置4を介して選択されると、演算装置6は、ディスプレイ3に第2画像IM2を表示させる。第2画像IM2については、後述される。
【0058】
(第2機器モデル70m-2の選択)
図27に記載の例では、ディスプレイ3に表示されたモデル画像IM1-1において第2機器モデル70m-2を示す領域RG2-1(より具体的には、第2機器モデル70m-2が表示されている領域RG2-1)がタッチされることにより、演算装置6は、第2機器モデル70m-2の選択を受け取る。代替的に、ディスプレイ3に表示されたモデル画像IM1-1において第2機器モデル70m-2を示す領域RG2-1(より具体的には、第2機器モデル70m-2が表示されている領域RG2-1)にカーソルが重ねられた状態でポインティングデバイス4p等の入力装置4のボタンがクリックされることにより、演算装置6は、第2機器モデル70m-2の選択を受け取ってもよい。
【0059】
図28に記載の例では、ディスプレイ3に表示された第1リスト画像IM1-2において、第2機器70-2を示す領域RG2-2(例えば、第2機器70-2の識別名が表示されている領域RG2-2)にカーソルCUが重ねられた状態でポインティングデバイス4p等の入力装置4のボタンがクリックされることにより、演算装置6は、第2機器モデル70m-2の選択を受け取る。代替的に、ディスプレイ3に表示された第1リスト画像IM1-2において、第2機器70-2を示す領域RG2-2(例えば、第2機器70-2の識別名が表示されている領域RG2-2)がタッチされることにより、演算装置6は、第2機器モデル70m-2の選択を受け取ってもよい。
【0060】
図27および図28に記載の例では、ディスプレイ3に表示されたモデル画像IM1-1において第2機器モデル70m-2を示す領域RG2-1がタッチまたは入力装置4を介してクリックされる場合と、ディスプレイ3に表示された第1リスト画像IM1-2において第2機器70-2を示す領域RG2-2がタッチまたは入力装置4を介してクリックされる場合との両方において、演算装置6は、ディスプレイ3に表示された第2機器モデル70m-2の選択を受け取るように構成されている。この場合、第2機器モデル70m-2をダイレクトに選択することを好む第1ユーザと、リストからの選択を好む第2ユーザとの両方にとって、好適なグラフィカルユーザインターフェースが提供される。
【0061】
図27、または、図28に記載の例では、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第2機器モデル70m-2が入力装置4を介して選択されると、演算装置6は、ディスプレイ3に第3画像IM3を表示させる。第3画像IM3については、後述される。
【0062】
(複数のスイッチ51)
図1に記載の例では、第1の実施形態におけるレーザ加工機の操作盤20(または、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2)は、複数のスイッチ51を有する。複数のスイッチ51は、第1スイッチ51-1および第2スイッチ51-2を含む。付加的に、複数のスイッチ51は、第3スイッチ51-3、および/または、第4スイッチ51-4を含んでいてもよい。第1スイッチ51-1は矢印マーク(例えば、左矢印マーク)が付加されたスイッチであってもよい。第2スイッチ51-2は矢印マーク(例えば、右矢印マーク)が付加されたスイッチであってもよい。第3スイッチ51-3は矢印マーク(例えば、上矢印マーク)が付加されたスイッチであってもよい。第4スイッチ51-4は矢印マーク(例えば、下矢印マーク)が付加されたスイッチであってもよい。
【0063】
図1に記載の例では、第1スイッチ51-1と第2スイッチ51-2とを結ぶ直線が、第3スイッチ51-3と第4スイッチ51-4とを結ぶ直線と垂直である。複数のスイッチ51は、レーザヘッド75を上昇させるための第5スイッチ51-5を含んでいてもよい。図1に記載の例では、第1スイッチ51-1と第2スイッチ51-2との間に第5スイッチ51-5が配置されている。
【0064】
上述の第1処理(換言すれば、第1機器モデル70m-1に対応する第1機器70-1を手動操作する信号の出力を可能にする第1処理)は、複数のスイッチ51を用いて第1機器70-1の手動操作を可能にすることを含んでいてもよい。より具体的には、上述の第1処理は、第1機器70-1の手動操作機能を複数のスイッチ51のうちの少なくとも1つのスイッチに割り当てることを含む。こうして、第1処理の実行により、複数のスイッチ51の状態が、第1機器70-1を手動操作不能な状態から、第1機器70-1を手動操作可能な状態に切り替えられる。
【0065】
なお、複数のスイッチ51のうちの全てのスイッチが第1機器70-1の手動操作に使用される必要はない。換言すれば、上述の第1処理において、複数のスイッチ51のうちのいくつかには、第1機器70-1の手動操作機能が割り当てられなくてもよい。
【0066】
上述の第2処理(換言すれば、第2機器モデル70m-2に対応する第2機器70-2を手動操作する信号の出力を可能にする第2処理)は、複数のスイッチ51を用いて第2機器70-2の手動操作を可能にすることを含んでいてもよい。より具体的には、上述の第2処理は、第2機器70-2の手動操作機能を複数のスイッチ51のうちの少なくとも1つのスイッチに割り当てることを含む。こうして、第2処理の実行により、複数のスイッチ51の状態が、第2機器70-2を手動操作不能な状態から、第2機器70-2を手動操作可能な状態に切り替えられる。
【0067】
なお、複数のスイッチ51のうちの全てのスイッチが第2機器70-2の手動操作に使用される必要はない。換言すれば、上述の第2処理において、複数のスイッチ51のうちのいくつかには、第2機器70-2の手動操作機能が割り当てられなくてもよい。
【0068】
図7に記載の例では、複数のスイッチ51のうちの少なくとも1つが、レーザ加工機モデル7mおよび複数の機器モデル70mを表示するディスプレイ3の画面とは別に設けられている。レーザ加工機モデル7mおよび複数の機器モデル70mを表示するディスプレイ3の画面とは別に設けられるスイッチに、第1機器70-1の手動操作機能(または、第2機器70-2の手動操作機能)が割り当てられる場合、ユーザによる操作ミスが低減される。
【0069】
図7に記載の例では、複数のスイッチ51のうちの少なくとも1つが、物理スイッチである。図7に記載の例では、第1スイッチ51-1は、第1物理スイッチ(例えば、第1のハードウェアボタンHS1)である。第2スイッチ51-2は、第2物理スイッチ(例えば、第2のハードウェアボタンHS2)である。第3スイッチ51-3は、第3物理スイッチ(例えば、第3のハードウェアボタンHS3)である。第4スイッチ51-4は、第4物理スイッチ(例えば、第4のハードウェアボタンHS4)である。第5スイッチ51-5は、第5物理スイッチ(例えば、第5のハードウェアボタンHS5)である。
【0070】
なお、本明細書において、物理スイッチとは、スイッチ構成要素の位置変化に基づいて信号を発するスイッチを意味する。複数のスイッチ51に含まれる1つの物理スイッチは、ロータリハンドルHDであってもよい。
【0071】
レーザ加工機モデル7mおよび複数の機器モデル70mを表示するディスプレイ3とは別に物理スイッチが設けられ、当該物理スイッチに、第1機器70-1の手動操作機能(または、第2機器70-2の手動操作機能)が割り当てられる場合、ユーザによる操作ミスが低減される。
【0072】
なお、ハードウェアボタンの下方に、当該ハードウェアボタンに割り当てられた機能を説明または示唆する情報が表示されるようにしてもよい。例えば、第1のハードウェアボタンHS1の下方に、例えば、「+X」等の情報が表示されるようにしてもよい。例えば、第1のハードウェアボタンHS1の下方に、第1のハードウェアボタンHS1に割り当てられた機能を説明または示唆する情報を表示する液晶が配置されていてもよい。
【0073】
レーザ加工機モデル7mおよび複数の機器モデル70mを表示するディスプレイ3とは別に設けられるスイッチは、サブディスプレイに設けられたタッチパネル(換言すれば、サブディスプレイに設けられたソフトスイッチ)であってもよい。レーザ加工機モデル7mおよび複数の機器モデル70mを表示するディスプレイ3の画面とは別に設けられるサブディスプレイ上のスイッチに、第1機器70-1の手動操作機能(または、第2機器70-2の手動操作機能)が割り当てられる場合、ユーザによる操作ミスが低減される。
【0074】
(第2画像IM2)
演算装置6は、第1プログラムP1を実行することにより、ディスプレイ3に、第2画像IM2を表示させる第2表示処理を実行する。
【0075】
図19、または、図20に記載の例では、上述の第1処理(換言すれば、第1機器モデル70m-1に対応する第1機器70-1を手動操作する信号の出力を可能にする第1処理)が実行されるとき、ディスプレイ3には、第1機器70-1に対する第1操作メニューE1(例えば、第1機器70-1をどの方向に移動させることができるのかを示すメニュー)を含む第2画像IM2が表示される。図19、または、図20に記載の例では、第1操作メニューE1は、第1機器70-1の形状を模擬した画像IQ1と、第1機器70-1をどの方向に移動させることができるのかを示す画像(例えば、矢印画像等)とを含む。
【0076】
第1操作メニューE1が、ディスプレイ3に表示される場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、第1機器70-1を複数のスイッチ51を用いてどのように操作したらよいかを把握することができる。
【0077】
図19、または、図20に記載の例では、第2画像IM2(より具体的には、第1操作メニューE1)は、複数のスイッチ51のうちの少なくとも1つのスイッチを模擬した画像を含む。第2画像IM2が、複数のスイッチ51のうちの少なくとも1つのスイッチを模擬した画像を含む場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、第1機器70-1を、複数のスイッチ51のうちの少なくとも1つのスイッチを用いてどのように操作したらよいかを容易に把握することができる。
【0078】
図19、または、図20に記載の例では、複数のスイッチ51のうちの少なくとも1つ(例えば、第1スイッチ51-1)は、物理スイッチである。また、第2画像IM2(より具体的には、第1操作メニューE1)は、当該物理スイッチ(例えば、第1スイッチ51-1)を模擬した画像を含む。第2画像IM2が、物理スイッチを模擬した画像を含む場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、第1機器70-1を、物理スイッチを用いてどのように操作したらよいかを容易に把握することができる。また、操作が物理スイッチを用いて行われる場合、操作がソフトスイッチを用いて行われる場合と比較して、操作ミスが発生しにくい。
【0079】
図21に例示されるように、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第1機器モデル70m-1が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、第2画像IM2(より具体的には、第2画像IM2を含む第2ウィンドウWD2)をディスプレイ3にポップアップ表示してもよい。図21に記載の例では、第1画像IM1の上に重なるように第2画像IM2が表示されている。
【0080】
図22に記載の例では、ディスプレイ3は、レーザ加工機モデル7mおよび複数の機器モデル70mを表示する第1画面3aと、第1画面3aとは別の第2画面3bとを有する。この場合、演算装置6は、レーザ加工機モデル7mおよび複数の機器モデル70mを第1画面3aに表示させるとともに、上述の第2画像IM2を第2画面3bに表示させてもよい。図22に記載の例では、ディスプレイ3の第1画面3aに表示される複数の機器モデル70mの中から第1機器モデル70m-1が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、第1画面3aにレーザ加工機モデル7mおよび複数の機器モデル70mが表示されている状態で、第2画面3bに、第1操作メニューE1を含む第2画像IM2を表示させる。
【0081】
(第1機器70-1の手動操作)
図19、または、図20に記載の例では、複数のスイッチ51は、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1機器70-1の全体)を第1軸AX1に沿って第1方向DR1に移動させる第1スイッチ51-1を含む。換言すれば、上述の第1処理は、演算装置6が、第1スイッチ51-1に、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1機器70-1の全体)を第1軸AX1に沿って第1方向DR1に移動させる操作機能を割り当てることを含む。第1軸AX1は、例えば、X軸(より具体的には、水平面に平行な軸)である。また、第1方向DR1は、例えば、+X方向(より具体的には、第2チャック74、あるいは、レーザ加工部7-2に向かう方向)である。
【0082】
図19、または、図20に記載の例において、第1スイッチ51-1が押圧されると、演算装置6は、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1機器70-1の全体)を第1方向DR1に移動させる第1移動信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第1移動信号を、第1機器を移動させる第1移動装置81(図19、または、図20を参照。)に送信する。こうして、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1機器70-1の全体)が第1方向DR1に移動する。
【0083】
本明細書において、第1方向DR1とは反対の方向を第2方向DR2(図19、または、図20を参照。)と定義する。図19、または、図20に記載の例では、複数のスイッチ51は、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1機器70-1の全体)を第2方向DR2に移動させる第2スイッチ51-2を含む。換言すれば、上述の第1処理は、演算装置6が、第2スイッチ51-2に、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1機器70-1の全体)を第2方向DR2に移動させる操作機能を割り当てることを含む。第2方向DR2は、例えば、-X方向(より具体的には、第2チャック74、あるいは、レーザ加工部7-2から離れる方向)である。
【0084】
図19、または、図20に記載の例において、第2スイッチ51-2が押圧されると、演算装置6は、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1機器70-1の全体)を第2方向DR2に移動させる第2移動信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第2移動信号を、第1機器を移動させる第1移動装置81(図19、または、図20を参照。)に送信する。こうして、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1機器70-1の全体)が第2方向DR2に移動する。
【0085】
図19、または、図20に記載の例では、複数のスイッチ51は、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)を第2軸AX2まわりに第1回転方向R1に回転させる第3スイッチ51-3を含む。換言すれば、上述の第1処理は、演算装置6が、第3スイッチ51-3に、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)を第2軸AX2まわりに第1回転方向R1に回転させる操作機能を割り当てることを含む。図19、または、図20に記載の例では、第2軸AX2は、C軸の回転中心軸であり、第2軸AX2は、第1軸AX1に平行な軸である。
【0086】
図19、または、図20に記載の例において、第3スイッチ51-3が押圧されると、演算装置6は、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)を第1回転方向R1に回転させる第1回転信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第1回転信号を第1機器70-1(より具体的には、第1機器70-1の回転駆動装置712)に送信する。こうして、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)が第1回転方向R1に回転する。
【0087】
本明細書において、第1回転方向R1とは反対の方向を第2回転方向R2と定義する。図19、または、図20に記載の例では、複数のスイッチ51は、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)を第2回転方向R2に回転させる第4スイッチ51-4を含む。換言すれば、上述の第1処理は、演算装置6が、第4スイッチ51-4に、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)を第2回転方向R2に回転させる操作機能を割り当てることを含む。
【0088】
図19、または、図20に記載の例において、第4スイッチ51-4が押圧されると、演算装置6は、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)を第2回転方向R2に回転させる第2回転信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第2回転信号を第1機器70-1(より具体的には、第1機器70-1の回転駆動装置712)に送信する。こうして、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)が第2回転方向R2に回転する。
【0089】
第1機器70-1の手動操作機能が割り当てられたスイッチ51を、他のスイッチと区別するために、上述の第1処理は、第1機器70-1の手動操作機能が割り当てられたスイッチ51を発光させることを含んでいてもよい(図22において、発光しているスイッチが3本線によって表現されている。)。
【0090】
図19、または、図20に記載の例では、上述の第2画像IM2(より具体的には、第1操作メニューE1)は、第1スイッチ51-1を模擬した画像(以下、「第1スイッチ画像S1」という。)と、第1スイッチ51-1の操作と、上述の第1方向DR1(換言すれば、第1スイッチ51-1の操作によって、第1機器70-1の少なくとも一部が移動する方向)との対応関係を示す画像(以下、「第1インストラクション画像T1」という。)と、を含む。第1インストラクション画像T1は、第1軸AX1(例えば、X軸)を示す符号を含んでいてもよく、第1方向DR1を示す符号(例えば、「+X」)を含んでいてもよい。
【0091】
図19、または、図20に記載の例では、上述の第2画像IM2(より具体的には、第1操作メニューE1)は、第2スイッチ51-2を模擬した画像(以下、「第2スイッチ画像S2」という。)と、第2スイッチ51-2の操作と、上述の第2方向DR2(換言すれば、第2スイッチ51-2の操作によって、第1機器70-1の少なくとも一部が移動する方向)との対応関係を示す画像(以下、「第2インストラクション画像T2」という。)と、を含む。第2インストラクション画像T2は、第1軸AX1(例えば、X軸)を示す符号を含んでいてもよく、第2方向DR2を示す符号(例えば、「-X」)を含んでいてもよい。
【0092】
図19、または、図20に記載の例では、上述の第2画像IM2(より具体的には、第1操作メニューE1)は、第3スイッチ51-3を模擬した画像(以下、「第3スイッチ画像S3」という。)と、第3スイッチ51-3の操作と、上述の第1回転方向R1(より具体的には、第3スイッチ51-3の操作によって、第1チャック71のワーク把持部材71hが回転する方向)との対応関係を示す画像(以下、「第3インストラクション画像T3」という。)と、を含む。第3インストラクション画像T3は、第2軸AX2まわりの第1回転方向R1を示す符号(例えば、「-C」)を含んでいてもよい。より具体的には、第3インストラクション画像T3は、C軸に沿う方向における「-C方向」を示す符号を含んでいてもよい。
【0093】
図19、または、図20に記載の例では、上述の第2画像IM2(より具体的には、第1操作メニューE1)は、第4スイッチ51-4を模擬した画像(以下、「第4スイッチ画像S4」という。)と、第4スイッチ51-4の操作と、上述の第2回転方向R2(より具体的には、第4スイッチ51-4の操作によって、第1チャック71のワーク把持部材71hが回転する方向)との対応関係を示す画像(以下、「第4インストラクション画像T4」という。)と、を含む。第4インストラクション画像T4は、第2軸AX2まわりの第2回転方向R2を示す符号(例えば、「+C」)を含んでいてもよい。より具体的には、第4インストラクション画像T4は、C軸に沿う方向における「+C方向」を示す符号を含んでいてもよい。
【0094】
図21に例示されるように、上述の第2画像IM2は、第1機器70-1の位置を示す位置データ(例えば、X座標データDA1)を含んでいてもよい。ディスプレイ3に、第1機器70-1に対する第1操作メニューE1に加えて、第1機器70-1の位置データ(例えば、X座標データDA1)が表示される場合、ユーザは、第1機器70-1の位置データを参照しつつ、第1機器70-1を手動操作することができる。
【0095】
図21に例示されるように、上述の第2画像IM2は、第1機器70-1の回転位相(より具体的には、第1チャック71のワーク把持部材71hの回転位相)を示す位相データDA2を含んでいてもよい。ディスプレイ3に、第1機器70-1に対する第1操作メニューE1に加えて、第1機器70-1の位相データDA2が表示される場合、ユーザは、第1機器70-1の位相データDA2を参照しつつ、第1機器70-1を手動操作することができる。
【0096】
(第1機器70-1の操作モードの選択)
演算装置6は、第1機器70-1の操作モードを、ボタン操作モードM1(図23を参照。)と、ハンドル操作モードM2(図24を参照。)との間で切り替え可能であってもよい。換言すれば、演算装置6は、ボタン操作モードM1と、ハンドル操作モードM2とを含む複数の操作モードの中から選択されたモードを、第1機器70-1の操作モードとして実行可能であってもよい。
【0097】
図23および図24に記載の例では、演算装置6は、複数の操作モードの中から(より具体的には、ボタン操作モードM1と、ハンドル操作モードM2とを含む複数の操作モードの中から)、第1機器70-1の操作モードの選択を受け付けるモード選択部IG1をディスプレイ3に表示させる。図23および図24に記載の例では、第2画像IM2が、モード選択部IG1を含む。
【0098】
図23に記載の例において、モード選択部IG1のうちのボタン操作指定部IG1-1がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、第1機器70-1の操作モードとして、ボタン操作モードM1を選択する。換言すれば、ボタン操作指定部IG1-1がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、第1機器70-1の操作モードを、ボタン操作モードM1に切り替える。
【0099】
ボタン操作モードM1が実行されるとき、演算装置6は、少なくとも1つのボタン(例えば、第1スイッチ51-1、第2スイッチ51-2、第3スイッチ51-3、および/または、第4スイッチ51-4)に、第1機器70-1の手動操作機能を割り当てる。
【0100】
図24に記載の例において、モード選択部IG1のうちのハンドル操作指定部IG1-2がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、第1機器70-1の操作モードとして、ハンドル操作モードM2を選択する。換言すれば、ハンドル操作指定部IG1-2がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、第1機器70-1の操作モードを、ハンドル操作モードM2に切り替える。
【0101】
ハンドル操作モードM2が実行されるとき、演算装置6は、少なくとも1つのハンドル(より具体的には、ロータリハンドルHD)に、第1機器70-1の手動操作機能を割り当てる。
【0102】
図24に記載の例では、演算装置6は、ロータリハンドルHDを模擬した画像(以下、「ハンドル画像S5」という。)をディスプレイ3に表示させる。図24に記載の例では、第2画像IM2(より具体的には、第1操作メニューE1)が、ハンドル画像S5を含む。ディスプレイ3に、ハンドル画像S5が表示される場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、第1機器70-1を、ロータリハンドルHDを用いてどのように操作したらよいかを容易に把握することができる。
【0103】
図24に記載の例において、ロータリハンドルHDが第1操作方向MR1に回転されると、演算装置6は、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1機器70-1の全体)を第1方向DR1に移動させる第3移動信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第3移動信号を、第1機器を移動させる第1移動装置81(図19、または、図20を参照。)に送信する。こうして、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1機器70-1の全体)が第1方向DR1に移動する。
【0104】
なお、第3移動信号は、第1機器70-1を相対的に低速度で第1方向DR1に移動させる信号であり、上述の第1移動信号は、第1機器70-1を相対的に高速度で第1方向DR1に移動させる信号であることが好ましい。換言すれば、第3移動信号に基づく第1機器70-1の第1方向DR1への移動速度は、上述の第1移動信号に基づく第1機器70-1の第1方向DR1への移動速度よりも小さいことが好ましい。
【0105】
図24に記載の例において、ロータリハンドルHDが第2操作方向MR2に回転されると、演算装置6は、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1機器70-1の全体)を第2方向DR2に移動させる第4移動信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第4移動信号を、第1機器を移動させる第1移動装置81(図19、または、図20を参照。)に送信する。こうして、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1機器70-1の全体)が第2方向DR2に移動する。
【0106】
なお、第4移動信号は、第1機器70-1を相対的に低速度で第2方向DR2に移動させる信号であり、上述の第2移動信号は、第1機器70-1を相対的に高速度で第2方向DR2に移動させる信号であることが好ましい。換言すれば、第4移動信号に基づく第1機器70-1の第2方向DR2への移動速度は、上述の第2移動信号に基づく第1機器70-1の第2方向DR2への移動速度よりも小さいことが好ましい。
【0107】
図24に記載の例では、上述の第2画像IM2は、ロータリハンドルHDを模擬したハンドル画像S5を含む。また、上述の第2画像IM2(より具体的には、第1操作メニューE1)は、ロータリハンドルHDの第1操作方向MR1への操作と上述の第1方向DR1との対応関係、および、ロータリハンドルHDの第2操作方向MR2への操作と上述の第2方向DR2との対応関係を示す画像(以下、「第5インストラクション画像T5」という。)を含む。第5インストラクション画像T5は、第1軸AX1(例えば、X軸)を示す符号を含んでいてもよい。また、第5インストラクション画像T5は、第1方向DR1を示す符号(例えば、「+X」)と、第1方向DR1とは反対の第2方向DR2を示す符号(例えば、「-X」)とを含んでいてもよい。
【0108】
図23および図24に記載の例では、演算装置6は、少なくとも1つのボタンを用いて第1機器70-1を操作するボタン操作モードM1と、少なくとも1つのハンドルを用いて第1機器70-1を操作するハンドル操作モードM2とを選択的に実行可能である。この場合、ユーザは、ボタン操作モードM1を選択することにより、第1機器70-1を速やかに移動させることができる。また、ユーザは、ハンドル操作モードM2を選択することにより、第1機器70-1の精密な位置調整を行うことができる。
【0109】
図23および図24に記載の例では、演算装置6が、第1機器70-1の操作モードを、ボタン操作モードM1からハンドル操作モードM2に切り替えることは、演算装置6が、第1機器70-1に対する手動操作機能の割り当てを、少なくとも1つのボタン(例えば、第1スイッチ51-1、第2スイッチ51-2、第3スイッチ51-3、および/または、第4スイッチ51-4)から、少なくとも1つのハンドル(例えば、ロータリハンドルHD)に変更することを含む。また、図23および図24に記載の例では、演算装置6が、第1機器70-1の操作モードを、ハンドル操作モードM2からボタン操作モードM1に切り替えることは、第1機器70-1に対する手動操作機能の割り当てを、少なくとも1つのハンドル(例えば、ロータリハンドルHD)から、少なくとも1つのボタン(例えば、第1スイッチ51-1、第2スイッチ51-2、第3スイッチ51-3、および/または、第4スイッチ51-4)に変更することを含む。
【0110】
図23に記載の例では、ボタン操作モードM1が実行されている状態において、ユーザは、第1軸AX1に沿う方向に第1機器70-1の少なくとも一部を移動させる操作と、第2軸AX2まわりに第1機器70-1の少なくとも一部を回転させる操作との両方を実行可能である。
【0111】
図24に記載の例では、ハンドル操作モードM2が実行されている状態において、ユーザは、第1軸AX1に沿う方向に第1機器70-1の少なくとも一部を移動させる操作のみを実行可能である。図24に例示されるように、演算装置6は、ハンドル操作モードM2における操作対象軸の切り替えを受け付ける操作対象軸切り替え部IG2をディスプレイ3に表示させてもよい。
【0112】
図24および図25に記載の例では、ディスプレイ3に表示された操作対象軸切り替え部IG2がタッチまたは入力装置4を介してクリックされると、演算装置6は、ディスプレイ3に表示された第1機器70-1に対する第1操作メニューE1(例えば、第1機器70-1をどの方向に移動させることができるのかを示すメニュー)の内容を変更する。
【0113】
より具体的には、ディスプレイ3に表示された操作対象軸切り替え部IG2がタッチまたは入力装置4を介してクリックされると、演算装置6は、ディスプレイ3に表示された第1機器70-1に対する第1操作メニューE1を、第1軸AX1(例えば、X軸)に関連する操作メニュー(図24を参照。)から、第2軸AX2まわりの回転軸(例えば、C軸)に関連する操作メニュー(図25を参照。)に変更する。
【0114】
図25に記載の例において、ロータリハンドルHDが第1操作方向MR1に回転されると、演算装置6は、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)を第2回転方向R2に回転させる第3回転信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第3回転信号を第1機器70-1(より具体的には、第1機器70-1の回転駆動装置712(図19、または、図20を参照。))に送信する。こうして、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)が第2回転方向R2に回転する。
【0115】
図25に記載の例において、ロータリハンドルHDが第2操作方向MR2に回転されると、演算装置6は、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)を第1回転方向R1に回転させる第4回転信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第4回転信号を第1機器70-1(より具体的には、第1機器70-1の回転駆動装置712(図19、または、図20を参照。))に送信する。こうして、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)が第1回転方向R1に回転する。
【0116】
図25に記載の例では、上述の第2画像IM2は、ロータリハンドルHDを模擬したハンドル画像S5を含む。また、上述の第2画像IM2(より具体的には、第1操作メニューE1)は、ロータリハンドルHDの第1操作方向MR1への操作と上述の第2回転方向R2との対応関係、および、ロータリハンドルHDの第2操作方向MR2への操作と上述の第1回転方向R1との対応関係を示す画像(以下、「第6インストラクション画像T6」という。)を含む。第6インストラクション画像T6は、第2軸AX2まわりの第1回転方向R1を示す符号(例えば、「-C」)と、第1回転方向R1とは反対の第2回転方向R2を示す符号(例えば、「+C」)とを含んでいてもよい。
【0117】
(速度設定部IG3)
図23に記載の例では、演算装置6は、第1機器70-1の操作速度の設定を受け付ける速度設定部IG3をディスプレイ3に表示させる。例えば、速度設定部IG3のうちの最大速度指定部IG3-1がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、第1機器70-1の操作速度を最大速度に設定する。また、速度設定部IG3のうちの他の速度指定部IG3-2がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、第1機器70-1の操作速度を最大速度よりも小さな操作速度に設定する。
【0118】
第1機器70-1の操作速度が最大速度に設定された状態で第1スイッチ51-1が押圧された際に第1機器70-1が移動する速度は、第1機器70-1の操作速度が他の速度に設定された状態で第1スイッチ51-1が押圧された際に第1機器70-1が移動する速度よりも速い。第1機器70-1の操作速度が最大速度に設定された状態で第3スイッチ51-3が押圧された際に第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)が回転する速度は、第1機器70-1の操作速度が他の速度に設定された状態で第3スイッチ51-3が押圧された際に第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)が回転する速度よりも速い。
【0119】
(操作精度設定部IG4)
図24、または、図25に記載の例では、演算装置6は、第1機器70-1の操作精度の設定を受け付ける操作精度設定部IG4をディスプレイ3に表示させる。例えば、操作精度設定部IG4のうちの最高精度指定部IG4-1がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、第1機器70-1の操作精度を最高精度に設定する。また、操作精度設定部IG4のうちの他の精度指定部IG4-2がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、第1機器70-1の操作精度を最大精度よりも低い操作精度に設定する。
【0120】
図24に記載の例において、第1機器70-1の操作精度が最高操作精度に設定された状態でロータリハンドルHDが第1回転量だけ操作された際に第1機器70-1が移動する移動量は、第1機器70-1の操作精度が他の操作精度に設定された状態でロータリハンドルHDが上述の第1回転量だけ操作された際に第1機器が移動する移動量よりも小さい。
【0121】
図25に記載の例において、第1機器70-1の操作精度が最高操作精度に設定された状態でロータリハンドルHDが第1回転量だけ操作された際に第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)が第2軸AX2まわりに回転する回転角度は、第1機器70-1の操作精度が他の操作精度に設定された状態でロータリハンドルHDが上述の第1回転量だけ操作された際に第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)が第2軸AX2まわりに回転する回転角度よりも小さい。
【0122】
(原点復帰モードM3)
図26に記載の例では、演算装置6は、第1機器70-1の操作モードを、原点復帰モードM3に変更可能である。より具体的には、演算装置6は、第1機器70-1の操作モードを、ボタン操作モードM1またはハンドル操作モードM2から、原点復帰モードM3に変更可能である。
【0123】
原点復帰モードM3は、第1機器70-1を、予め設定された原点に近づく方向に移動させる手動操作のみが許容されるモードである。
【0124】
図26に記載の例において、モード選択部IG1のうちの原点復帰操作指定部IG1-3がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、第1機器70-1の操作モードとして、原点復帰モードM3を選択する。換言すれば、原点復帰操作指定部IG1-3がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、第1機器70-1の操作モードを、原点復帰モードM3に切り替える。
【0125】
図26に記載の例では、原点復帰モードM3が実行されている状態において、第1機器70-1の少なくとも一部を第1方向DR1に移動させる第1スイッチ51-1は操作機能が無効化され、第1機器70-1の少なくとも一部を第2方向DR2に移動させる第2スイッチ51-2は操作機能が有効化される。換言すれば、原点復帰モードM3が実行されている状態において、第1スイッチ51-1が押圧されても、第1機器70-1は、原点から離れる第1方向DR1に移動しない。他方、原点復帰モードM3が実行されている状態において、第2スイッチ51-2が押圧されると、第1機器70-1は、原点に向かう第2方向DR2に移動する。よって、第1機器70-1の原点復帰を試みるユーザの手動操作ミスが生じにくい。
【0126】
図26に例示されるように、原点復帰モードM3が実行されている状態において、第1機器70-1の少なくとも一部を第1回転方向R1に回転させる第3スイッチ51-3は操作機能が有効化され、第1機器70-1の少なくとも一部を第2回転方向R2に回転させる第4スイッチ51-4は操作機能が無効化されてもよい。
【0127】
図26に記載の例では、原点復帰モードM3が選択されることに応じて、演算装置6は、ディスプレイ3に表示された第1機器70-1に対する第1操作メニューE1の内容を、第1機器70-1を予め設定された原点に近づく方向にのみ移動させる手動操作に対応する内容に変更する。図26に記載の例では、原点復帰モードM3の実行によって操作機能が無効化されるスイッチ(例えば、第1スイッチ51-1、第4スイッチ51-4)の発光は停止される。
【0128】
(第3画像IM3)
演算装置6は、第1プログラムP1を実行することにより、ディスプレイ3に、第3画像IM3を表示させる第3表示処理を実行する。
【0129】
図29に記載の例では、上述の第2処理(換言すれば、第2機器モデル70m-2に対応する第2機器70-2を手動操作する信号の出力を可能にする第2処理)が実行されるとき、ディスプレイ3には、第2機器70-2に対する第2操作メニューE2(例えば、第2機器70-2をどの方向に移動させることができるのかを示すメニュー)を含む第3画像IM3が表示される。図29に記載の例では、第2操作メニューE2は、第2機器70-2の形状を模擬した画像IQ2と、第2機器70-2をどの方向に移動させることができるのかを示す画像(例えば、矢印画像等)とを含む。
【0130】
第2操作メニューE2が、ディスプレイ3に表示される場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、第2機器70-2を複数のスイッチ51を用いてどのように操作したらよいかを把握することができる。
【0131】
図29に記載の例では、第3画像IM3(より具体的には、第2操作メニューE2)は、複数のスイッチ51のうちの少なくとも1つのスイッチを模擬した画像を含む。第3画像IM3が、複数のスイッチ51のうちの少なくとも1つのスイッチを模擬した画像を含む場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、第2機器70-2を、複数のスイッチ51のうちの少なくとも1つのスイッチを用いてどのように操作したらよいかを容易に把握することができる。
【0132】
図30に例示されるように、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第2機器モデル70m-2が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、第3画像IM3(より具体的には、第3画像IM3を含む第3ウィンドウWD3)をディスプレイ3にポップアップ表示してもよい。図30に記載の例では、第1画像IM1の上に重なるように第3画像IM3が表示されている。
【0133】
代替的に、図31に例示されるように、演算装置6は、レーザ加工機モデル7mおよび複数の機器モデル70mをディスプレイ3の第1画面3aに表示させるとともに、上述の第3画像IM3をディスプレイ3の第2画面3bに表示させてもよい。図31に記載の例では、ディスプレイ3の第1画面3aに表示される複数の機器モデル70mの中から第2機器モデル70m-2が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、第1画面3aにレーザ加工機モデル7mおよび複数の機器モデル70mが表示されている状態で、第2画面3bに、第2操作メニューE2を含む第3画像IM3を表示させる。
【0134】
(第2機器70-2の手動操作)
図29に記載の例では、複数のスイッチ51は、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第3軸AX3に沿って第3方向DR3に移動させる第1スイッチ51-1を含む。換言すれば、上述の第2処理は、演算装置6が、第1スイッチ51-1に、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第3軸AX3に沿って第3方向DR3に移動させる操作機能を割り当てることを含む。第3軸AX3は、例えば、Y軸(より具体的には、水平面に平行な軸)である。また、第3方向DR3は、例えば、-Y方向(より具体的には、レーザ加工機7のフロントドア94に向かう方向)である。第3軸AX3は、例えば、第1軸AX1(図19、または、図20を参照。)に対して垂直な軸である。
【0135】
図29、または、図31に記載の例において、第1スイッチ51-1が押圧されると、演算装置6は、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第3方向DR3に移動させる第5移動信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第5移動信号を、第2機器を移動させる第2移動装置84(図29を参照。)に送信する。こうして、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)が第3方向DR3に移動する。
【0136】
本明細書において、第3方向DR3とは反対の方向を第4方向DR4(図29を参照。)と定義する。図29に記載の例では、複数のスイッチ51は、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第4方向DR4に移動させる第2スイッチ51-2を含む。換言すれば、上述の第2処理は、演算装置6が、第2スイッチ51-2に、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第4方向DR4に移動させる操作機能を割り当てることを含む。第4方向DR4は、例えば、+Y方向(より具体的には、フロントドア94から離れる方向)である。
【0137】
図29、または、図31に記載の例において、第2スイッチ51-2が押圧されると、演算装置6は、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第4方向DR4に移動させる第6移動信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第6移動信号を、第2機器を移動させる第2移動装置84(図29を参照。)に送信する。こうして、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)が第4方向DR4に移動する。
【0138】
図29に記載の例では、複数のスイッチ51は、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第4軸AX4に沿って第5方向DR5に移動させる第3スイッチ51-3を含む。換言すれば、上述の第2処理は、演算装置6が、第3スイッチ51-3に、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第4軸AX4に沿って第5方向DR5に移動させる操作機能を割り当てることを含む。第4軸AX4は、例えば、Z軸(より具体的には、鉛直方向に平行な軸)である。また、第5方向DR5は、例えば、+Z方向(より具体的には、上方向)である。
【0139】
図29、または、図31に記載の例において、第3スイッチ51-3が押圧されると、演算装置6は、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第5方向DR5に移動させる第7移動信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第7移動信号を、第2機器を移動させる第2移動装置84(図29を参照。)に送信する。こうして、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)が第5方向DR5に移動する。
【0140】
本明細書において、第5方向DR5とは反対の方向を第6方向DR6(図29を参照。)と定義する。図29に記載の例では、複数のスイッチ51は、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第6方向DR6に移動させる第4スイッチ51-4を含む。換言すれば、上述の第2処理は、演算装置6が、第4スイッチ51-4に、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第6方向DR6に移動させる操作機能を割り当てることを含む。第6方向DR6は、例えば、-Z方向(より具体的には、下方向)である。
【0141】
図29、または、図31に記載の例において、第4スイッチ51-4が押圧されると、演算装置6は、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第6方向DR6に移動させる第8移動信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第8移動信号を、第2機器を移動させる第2移動装置84(図29を参照。)に送信する。こうして、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)が第6方向DR6に移動する。
【0142】
第2機器70-2の手動操作機能が割り当てられたスイッチ51を、他のスイッチと区別するために、上述の第2処理は、第2機器70-2の手動操作機能が割り当てられたスイッチ51を発光させることを含んでいてもよい(図31において、発光しているスイッチが3本線によって表現されている。)。
【0143】
図29に記載の例では、上述の第3画像IM3(より具体的には、第2操作メニューE2)は、第1スイッチ51-1を模擬した第1スイッチ画像S1と、第1スイッチ51-1の操作と、上述の第3方向DR3(換言すれば、第1スイッチ51-1の操作によって、第2機器70-2の少なくとも一部が移動する方向)との対応関係を示す画像(以下、「第7インストラクション画像T7」という。)と、を含む。第7インストラクション画像T7は、第3軸AX3(例えば、Y軸)を示す符号を含んでいてもよく、第3方向DR3を示す符号(例えば、「-Y」)を含んでいてもよい。
【0144】
図29に記載の例では、上述の第3画像IM3(より具体的には、第2操作メニューE2)は、第2スイッチ51-2を模擬した第2スイッチ画像S2と、第2スイッチ51-2の操作と、上述の第4方向DR4(換言すれば、第2スイッチ51-2の操作によって、第2機器70-2の少なくとも一部が移動する方向)との対応関係を示す画像(以下、「第8インストラクション画像T8」という。)と、を含む。第8インストラクション画像T8は、第3軸AX3(例えば、Y軸)を示す符号を含んでいてもよく、第4方向DR4を示す符号(例えば、「+Y」)を含んでいてもよい。
【0145】
図29に記載の例では、上述の第3画像IM3(より具体的には、第2操作メニューE2)は、第3スイッチ51-3を模擬した第3スイッチ画像S3と、第3スイッチ51-3の操作と、上述の第5方向DR5(換言すれば、第3スイッチ51-3の操作によって、第2機器70-2の少なくとも一部が移動する方向)との対応関係を示す画像(以下、「第9インストラクション画像T9」という。)と、を含む。第9インストラクション画像T9は、第4軸AX4(例えば、Z軸)を示す符号を含んでいてもよく、第5方向DR5を示す符号(例えば、「+Z」)を含んでいてもよい。
【0146】
図29に記載の例では、上述の第3画像IM3(より具体的には、第2操作メニューE2)は、第4スイッチ51-4を模擬した第4スイッチ画像S4と、第4スイッチ51-4の操作と、上述の第6方向DR6(換言すれば、第4スイッチ51-4の操作によって、第2機器70-2の少なくとも一部が移動する方向)との対応関係を示す画像(以下、「第10インストラクション画像T10」という。)と、を含む。第10インストラクション画像T10は、第4軸AX4(例えば、Z軸)を示す符号を含んでいてもよく、第6方向DR6を示す符号(例えば、「-Z」)を含んでいてもよい。
【0147】
図30に例示されるように、上述の第3画像IM3は、第2機器70-2の位置を示す位置データ(例えば、Y座標データDA3、および、Z座標データDA4)を含んでいてもよい。ディスプレイ3に、第2機器70-2に対する第2操作メニューE2に加えて、第2機器70-2の位置データ(例えば、Y座標データDA3、および、Z座標データDA4)が表示される場合、ユーザは、第2機器70-2の位置データを参照しつつ、第2機器70-2を手動操作することができる。
【0148】
図19、または、図20に記載の例では、上述の第1処理は、第1スイッチ51-1に、第1機器70-1の少なくとも一部(より具体的には、第1機器70-1の全体)を第1軸AX1に沿って第1方向DR1(例えば、+X方向)に移動させる操作機能を割り当てることを含む。また、図29に記載の例では、上述の第2処理は、第1スイッチ51-1に、第2機器70-2の少なくとも一部(より具体的には、第2機器70-2の全体)を第1軸AX1とは異なる他の軸に沿う方向に移動させる操作機能(例えば、第2機器70-2の少なくとも一部を第3軸AX3に沿って第3方向DR3(例えば、-Y方向)に移動させる操作機能)を割り当てることを含む。
【0149】
第1スイッチ51-1が、2つ以上の異なる軸に関する操作において共用されることにより、手動操作の複雑化が抑制される。
【0150】
図19、または、図20に記載の例では、上述の第1処理は、ディスプレイ3に、第1スイッチ51-1を模擬した第1スイッチ画像S1と、第1スイッチ51-1の操作と第1方向DR1との対応関係を示す画像(より具体的には、第1インストラクション画像T1)とを表示させることを含む。また、図29に記載の例では、上述の第2処理は、ディスプレイ3に、第1スイッチ51-1を模擬した第1スイッチ画像S1と、第1スイッチ51-1の操作と第1軸AX1とは異なる他の軸に沿う方向(例えば、第3方向DR3)との対応関係を示す画像(より具体的には、第7インストラクション画像T7)とを表示させることを含む。
【0151】
第1スイッチ画像S1と、第1スイッチ51-1の操作に関するインストラクション画像(T1、T7)とがディスプレイ3に表示される場合、第1スイッチ51-1が2つ以上の異なる軸に関する操作において共用されることに起因するユーザの操作ミスが生じにくい。
【0152】
図19、または、図20に記載の例では、上述の第1処理は、第2スイッチ51-2に、第1機器70-1の少なくとも一部(より具体的には、第1機器70-1の全体)を第2方向DR2(例えば、-X方向)に移動させる操作機能を割り当てることを含む。また、図29に記載の例では、上述の第2処理は、第2スイッチ51-2に、第2機器70-2の少なくとも一部(より具体的には、第2機器70-2の全体)を第4方向DR4(例えば、+Y方向)に移動させる操作機能を割り当てることを含む。
【0153】
図19、または、図20に記載の例では、上述の第1処理は、ディスプレイ3に、第2スイッチ51-2を模擬した第2スイッチ画像S2と、第2スイッチ51-2の操作と第2方向DR2との対応関係を示す画像(より具体的には、第2インストラクション画像T2)とを表示させることを含む。また、図29に記載の例では、上述の第2処理は、ディスプレイ3に、第2スイッチ51-2を模擬した第2スイッチ画像S2と、第2スイッチ51-2の操作と第4方向DR4との対応関係を示す画像(より具体的には、第8インストラクション画像T8)とを表示させることを含む。
【0154】
図19、または、図20に記載の例では、上述の第1処理は、第3スイッチ51-3に、第1機器70-1の少なくとも一部(より具体的には、第1チャック71のワーク把持部材71h)を第2軸AX2まわりの第1回転方向R1(例えば、-C方向)に回転させる操作機能を割り当てることを含む。また、図29に記載の例では、上述の第2処理は、第3スイッチ51-3に、第2機器70-2の少なくとも一部(より具体的には、第2機器70-2の全体)を第5方向DR5(例えば、+Z方向)に移動させる操作機能を割り当てることを含む。
【0155】
図19、または、図20に記載の例では、上述の第1処理は、ディスプレイ3に、第3スイッチ51-3を模擬した第3スイッチ画像S3と、第3スイッチ51-3の操作と第1回転方向R1との対応関係を示す画像(より具体的には、第3インストラクション画像T3)とを表示させることを含む。また、図29に記載の例では、上述の第2処理は、ディスプレイ3に、第3スイッチ51-3を模擬した第3スイッチ画像S3と、第3スイッチ51-3の操作と第5方向DR5との対応関係を示す画像(より具体的には、第9インストラクション画像T9)とを表示させることを含む。
【0156】
図19、または、図20に記載の例では、上述の第1処理は、第4スイッチ51-4に、第1機器70-1の少なくとも一部(より具体的には、第1チャック71のワーク把持部材71h)を第2軸AX2まわりの第2回転方向R2(例えば、+C方向)に回転させる操作機能を割り当てることを含む。また、図29に記載の例では、上述の第2処理は、第4スイッチ51-4に、第2機器70-2の少なくとも一部(より具体的には、第2機器70-2の全体)を第6方向DR6(例えば、-Z方向)に移動させる操作機能を割り当てることを含む。
【0157】
図19、または、図20に記載の例では、上述の第1処理は、ディスプレイ3に、第4スイッチ51-4を模擬した第4スイッチ画像S4と、第4スイッチ51-4の操作と第2回転方向R2との対応関係を示す画像(より具体的には、第4インストラクション画像T4)とを表示させることを含む。また、図29に記載の例では、上述の第2処理は、ディスプレイ3に、第4スイッチ51-4を模擬した第4スイッチ画像S4と、第4スイッチ51-4の操作と第6方向DR6との対応関係を示す画像(より具体的には、第10インストラクション画像T10)とを表示させることを含む。
【0158】
図19および図29に記載の例では、第2スイッチ51-2、第3スイッチ51-3、および、第4スイッチ51-4の各々が、2つ以上の異なる軸に関する操作において共用されることにより、手動操作の複雑化が抑制される。
【0159】
また、各スイッチ画像と、対応するスイッチの操作に関するインストラクション画像とがディスプレイ3に表示される場合、各スイッチが2つ以上の異なる軸に関する操作において共用されることに起因するユーザの操作ミスが生じにくい。
【0160】
図29に記載の例では、第2機器70-2は、第1軸AX1に平行な第5軸AX5(例えば、U軸)に沿って移動可能である。また、第2機器70-2は、第3軸AX3に平行な第6軸AX6まわりに回転可能である。この第6軸AX6は、B軸の回転中心軸である。
【0161】
図32に例示されるように、演算装置6は、操作対象軸の切り替えを受け付ける操作対象軸切り替え部IG5をディスプレイ3に表示させてもよい。図32に記載の例では、第3画像IM3(より具体的には、第2操作メニューE2)が、操作対象軸切り替え部IG5を含む。
【0162】
図32および図33に記載の例では、ディスプレイ3に表示された操作対象軸切り替え部IG5がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、ディスプレイ3に表示された第2機器70-2に対する第2操作メニューE2(例えば、第2機器70-2をどの方向に移動させることができるのかを示すメニュー)の内容を変更する。
【0163】
より具体的には、ディスプレイ3に表示された操作対象軸切り替え部IG5がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、ディスプレイ3に表示された第2機器70-2に対する第2操作メニューE2を、第3軸AX3(例えば、Y軸)、および、第4軸AX4(例えば、Z軸)に関連する操作メニュー(図32を参照。)から、第5軸AX5(例えば、U軸)、および、第6軸AX6に関連する操作メニュー(図33を参照。)に変更する。
【0164】
ディスプレイ3に表示された第2機器70-2に対する第2操作メニューE2が、第3軸AX3および第4軸AX4に関連する操作メニュー(図32を参照。)から、第5軸AX5および第6軸AX6に関連する操作メニュー(図33を参照。)に変更されると、演算装置6は、複数のスイッチ51(例えば、第1スイッチ51-1、第2スイッチ51-2、第3スイッチ51-3、および/または、第4スイッチ51-4)に割り当てられていた手動操作機能の内容を変更する。
【0165】
図32および図33に記載の例では、操作対象軸が切り替えられることに応じて、演算装置6は、第1スイッチ51-1および第2スイッチ51-2に割り当てられる手動操作機能を、第2機器70-2の少なくとも一部を第3軸AX3(例えば、Y軸)に沿って移動させる操作機能から、第2機器70-2の少なくとも一部を第3軸AX3とは異なる第5軸AX5(例えば、U軸)に沿って移動させる操作機能に変更する。
【0166】
図32および図33に記載の例では、操作対象軸が切り替えられることに応じて、演算装置6は、第3スイッチ51-3および第4スイッチ51-4に割り当てられる手動操作機能を、第2機器70-2の少なくとも一部を第4軸AX4(例えば、Z軸)に沿って移動させる操作機能から、第2機器70-2の少なくとも一部を第6軸AX6まわりに回転させる操作機能に変更する。
【0167】
(第2機器70-2の操作モードの選択)
演算装置6は、第2機器70-2の操作モードを、ボタン操作モードM4(図32を参照。)と、ハンドル操作モードM5(図34を参照。)との間で切り替え可能であってもよい。換言すれば、演算装置6は、ボタン操作モードM4と、ハンドル操作モードM5とを含む複数の操作モードの中から選択されたモードを、第2機器70-2の操作モードとして実行可能であってもよい。
【0168】
図32および図34に記載の例では、演算装置6は、複数の操作モードの中から(より具体的には、ボタン操作モードM4と、ハンドル操作モードM5とを含む複数の操作モードの中から)、第2機器70-2の操作モードの選択を受け付けるモード選択部IG6をディスプレイ3に表示させる。図32および図34に記載の例では、第3画像IM3が、モード選択部IG6を含む。
【0169】
図32に記載の例において、モード選択部IG6のうちのボタン操作指定部IG6-1がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、第2機器70-2の操作モードとして、ボタン操作モードM4を選択する。
【0170】
ボタン操作モードM4が実行されるとき、演算装置6は、少なくとも1つのボタン(例えば、第1スイッチ51-1、第2スイッチ51-2、第3スイッチ51-3、および/または、第4スイッチ51-4)に、第2機器70-2の手動操作機能を割り当てる。
【0171】
図34に記載の例において、モード選択部IG6のうちのハンドル操作指定部IG6-2がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、演算装置6は、第2機器70-2の操作モードとして、ハンドル操作モードM5を選択する。
【0172】
ハンドル操作モードM5が実行されるとき、演算装置6は、少なくとも1つのハンドル(より具体的には、ロータリハンドルHD)に、第2機器70-2の手動操作機能を割り当てる。
【0173】
図34に記載の例では、演算装置6は、ロータリハンドルHDを模擬したハンドル画像S5をディスプレイ3に表示させる。図34に記載の例では、第3画像IM3(より具体的には、第2操作メニューE2)が、ハンドル画像S5を含む。ディスプレイ3に、ハンドル画像S5が表示される場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、第2機器70-2を、ロータリハンドルHDを用いてどのように操作したらよいかを容易に把握することができる。
【0174】
図34に記載の例において、ロータリハンドルHDが第1操作方向MR1に回転されると、演算装置6は、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第4方向DR4に移動させる第9移動信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第9移動信号を、第2機器を移動させる第2移動装置84(図29を参照。)に送信する。こうして、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)が第4方向DR4に移動する。
【0175】
図34に記載の例において、ロータリハンドルHDが第2操作方向MR2に回転されると、演算装置6は、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第3方向DR3に移動させる第10移動信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第10移動信号を、第2機器を移動させる第2移動装置84(図29を参照。)に送信する。こうして、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)が第3方向DR3に移動する。
【0176】
図34に記載の例では、上述の第3画像IM3は、ロータリハンドルHDを模擬したハンドル画像S5を含む。また、上述の第3画像IM3は、ロータリハンドルHDの第1操作方向MR1への操作と上述の第4方向DR4との対応関係、および、ロータリハンドルHDの第2操作方向MR2への操作と上述の第3方向DR3との対応関係を示す画像(以下、「第11インストラクション画像T11」という。)を含む。第11インストラクション画像T11は、第3軸AX3(例えば、Y軸)を示す符号を含んでいてもよい。また、第11インストラクション画像T11は、第3方向DR3を示す符号(例えば、「-Y」)と、第3方向DR3とは反対の第4方向DR4を示す符号(例えば、「+Y」)とを含んでいてもよい。
【0177】
図24に記載の例では、演算装置6は、ロータリハンドルHDに、第1機器70-1の少なくとも一部(より具体的には、第1機器70-1の全体)を第1軸AX1(例えば、X軸)に沿って移動させる操作機能を割り当てることができる。図25に記載の例では、演算装置6は、ロータリハンドルHDに、第1機器70-1の少なくとも一部(例えば、第1チャック71のワーク把持部材71h)を第2軸AX2まわりに回転させる操作機能を割り当てることができる。また、図34に記載の例では、演算装置6は、ロータリハンドルHDに、第2機器70-2の少なくとも一部(例えば、第2機器70-2の全体)を第3軸AX3(例えば、Y軸)に沿って移動させる操作機能を割り当てることができる。
【0178】
ロータリハンドルHDが、2つ以上の異なる軸に関する操作において共用されることにより、手動操作の複雑化が抑制される。
【0179】
図24に記載の例では、ロータリハンドルHDに第1機器70-1の少なくとも一部を第1軸AX1に沿って移動させる操作機能が割り当てられるときに、演算装置6は、ディスプレイ3に、(1)ロータリハンドルHDを模擬したハンドル画像S5と、(2)ロータリハンドルHDの操作と、第1機器70-1の少なくとも一部の移動方向との対応関係を示す画像(より具体的には、第5インストラクション画像T5)と、を表示させる。図25に記載の例では、ロータリハンドルHDに第1機器70-1の少なくとも一部を第2軸AX2まわりに回転させる操作機能が割り当てられるときに、演算装置6は、ディスプレイ3に、(1)ロータリハンドルHDを模擬したハンドル画像S5と、(2)ロータリハンドルHDの操作と、第1機器70-1の少なくとも一部の回転方向との対応関係を示す画像(より具体的には、第6インストラクション画像T6)と、を表示させる。また、図34に記載の例では、ロータリハンドルHDに第2機器70-2の少なくとも一部を第3軸AX3に沿って移動させる操作機能が割り当てられるときに、演算装置6は、ディスプレイ3に、(1)ロータリハンドルHDを模擬したハンドル画像S5と、(2)ロータリハンドルHDの操作と、第2機器70-2の少なくとも一部の移動方向との対応関係を示す画像(より具体的には、第11インストラクション画像T11)と、を表示させる。
【0180】
ハンドル画像S5と、ロータリハンドルHDの操作に関するインストラクション画像(T5、T6、T11)とがディスプレイ3に表示される場合、ロータリハンドルHDが2つ以上の異なる軸に関する操作において共用されることに起因するユーザの操作ミスが生じにくい。
【0181】
(第3処理)
図35に例示されるように、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第3機器モデル70m-3が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、第3機器モデル70m-3に対応する第3機器70-3を手動操作する信号の出力を可能にする第3処理を実行する。
【0182】
図35において、ドットによるハッチングが付加された第3機器モデル70m-3は、第3機器モデル70m-3が選択された状態を示す。図35に記載の例では、第3機器モデル70m-3は、アームモデル72mである。ただし、第1の実施形態において、第3機器モデル70m-3は、アームモデル72m以外のモデルであってもよい。
【0183】
(第4画像IM4)
演算装置6は、第1プログラムP1を実行することにより、ディスプレイ3に、第4画像IM4を表示させる第4表示処理を実行する。
【0184】
図36に記載の例では、上述の第3処理(換言すれば、第3機器モデル70m-3に対応する第3機器70-3を手動操作する信号の出力を可能にする第3処理)が実行されるとき、ディスプレイ3には、第3機器70-3に対する第3操作メニューE3(例えば、第3機器70-3をどの方向に移動させることができるのかを示すメニュー)を含む第4画像IM4が表示される。
【0185】
図36に記載の例では、第4画像IM4(より具体的には、第3操作メニューE3)は、複数のスイッチ51のうちの少なくとも1つのスイッチを模擬した画像を含む。
【0186】
(第3機器70-3の手動操作)
図36に記載の例では、複数のスイッチ51は、第3機器70-3の少なくとも一部を第7軸AX7に沿って第7方向DR7に移動させる第1スイッチ51-1を含む。換言すれば、上述の第3処理は、演算装置6が、第1スイッチ51-1に、第3機器70-3の少なくとも一部を第7軸AX7に沿って第7方向DR7に移動させる操作機能を割り当てることを含む。第7軸AX7は、例えば、YL軸(より具体的には、水平面に平行な軸)である。また、第7方向DR7は、例えば、+YL方向(より具体的には、第1チャック71の移動経路に近づく方向)である。第7軸AX7は、例えば、第1軸AX1(図19、または、図20を参照。)に対して垂直な軸である。
【0187】
図36、または、図37に記載の例において、第1スイッチ51-1が押圧されると、演算装置6は、第3機器70-3の少なくとも一部を第7方向DR7に移動させる第11移動信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第11移動信号を、第3機器の少なくとも一部を移動させる移動装置(以下、「第3移動装置」という。)に送信する。こうして、第3機器70-3の少なくとも一部が第7方向DR7に移動する。
【0188】
本明細書において、第7方向DR7とは反対の方向を第8方向DR8(図36を参照。)と定義する。図36に記載の例では、複数のスイッチ51は、第3機器70-3の少なくとも一部を第8方向DR8に移動させる第2スイッチ51-2を含む。換言すれば、上述の第3処理は、演算装置6が、第2スイッチ51-2に、第3機器70-3の少なくとも一部を第8方向DR8に移動させる操作機能を割り当てることを含む。第8方向DR8は、例えば、-YL方向(より具体的には、第1チャック71の移動経路から離れる方向)である。
【0189】
図36に記載の例では、複数のスイッチ51は、第3機器70-3の少なくとも一部を第8軸AX8に沿って第9方向DR9に移動させる第3スイッチ51-3を含む。換言すれば、上述の第3処理は、演算装置6が、第3スイッチ51-3に、第3機器70-3の少なくとも一部を第8軸AX8に沿って第9方向DR9に移動させる操作機能を割り当てることを含む。第8軸AX8は、例えば、ZL軸(より具体的には、鉛直方向に平行な軸)である。また、第9方向DR9は、例えば、+ZL方向(より具体的には、上方向)である。
【0190】
図36、または、図37に記載の例において、第3スイッチ51-3が押圧されると、演算装置6は、第3機器70-3の少なくとも一部(例えば、Y字状アーム)を第9方向DR9に移動させる第12移動信号を生成する。また、通信回路25は、演算装置6によって生成された第12移動信号を、第3機器の少なくとも一部を移動させる第3移動装置(例えば、第3移動装置の一部を構成するアクチュエータ)に送信する。こうして、第3機器70-3の少なくとも一部(例えば、Y字状アーム)が第9方向DR9に移動する。
【0191】
本明細書において、第9方向DR9とは反対の方向を第10方向DR10(図36を参照。)と定義する。図36に記載の例では、複数のスイッチ51は、第3機器70-3の少なくとも一部を第10方向DR10に移動させる第4スイッチ51-4を含む。換言すれば、上述の第3処理は、演算装置6が、第4スイッチ51-4に、第3機器70-3の少なくとも一部を第10方向DR10に移動させる操作機能を割り当てることを含む。第10方向DR10は、例えば、-ZL方向(より具体的には、下方向)である。
【0192】
図36に記載の例では、上述の第4画像IM4(より具体的には、第3操作メニューE3)は、第1スイッチ51-1を模擬した第1スイッチ画像S1と、第1スイッチ51-1の操作と、上述の第7方向DR7(換言すれば、第1スイッチ51-1の操作によって、第3機器70-3の少なくとも一部が移動する方向)との対応関係を示す画像(以下、「第12インストラクション画像T12」という。)と、を含む。第12インストラクション画像T12は、第7軸AX7(例えば、YL軸)を示す符号を含んでいてもよく、第7方向DR7を示す符号(例えば、「+YL」)を含んでいてもよい。
【0193】
図36に記載の例では、上述の第4画像IM4(より具体的には、第3操作メニューE3)は、第2スイッチ51-2を模擬した第2スイッチ画像S2と、第2スイッチ51-2の操作と、上述の第8方向DR8(換言すれば、第2スイッチ51-2の操作によって、第3機器70-3の少なくとも一部が移動する方向)との対応関係を示す画像(以下、「第13インストラクション画像T13」という。)と、を含む。第13インストラクション画像T13は、第7軸AX7(例えば、YL軸)を示す符号を含んでいてもよく、第8方向DR8を示す符号(例えば、「-YL」)を含んでいてもよい。
【0194】
図36に記載の例では、上述の第4画像IM4(より具体的には、第3操作メニューE3)は、第3スイッチ51-3を模擬した第3スイッチ画像S3と、第3スイッチ51-3の操作と、上述の第9方向DR9(換言すれば、第3スイッチ51-3の操作によって、第3機器70-3の少なくとも一部が移動する方向)との対応関係を示す画像(以下、「第14インストラクション画像T14」という。)と、を含む。第14インストラクション画像T14は、第8軸AX8(例えば、ZL軸)を示す符号を含んでいてもよく、第9方向DR9を示す符号(例えば、「+ZL」)を含んでいてもよい。
【0195】
図36に記載の例では、上述の第4画像IM4(より具体的には、第3操作メニューE3)は、第4スイッチ51-4を模擬した第4スイッチ画像S4と、第4スイッチ51-4の操作と、上述の第10方向DR10(換言すれば、第4スイッチ51-4の操作によって、第3機器70-3の少なくとも一部が移動する方向)との対応関係を示す画像(以下、「第15インストラクション画像T15」という。)と、を含む。第15インストラクション画像T15は、第8軸AX8(例えば、ZL軸)を示す符号を含んでいてもよく、第10方向DR10を示す符号(例えば、「-ZL」)を含んでいてもよい。
【0196】
(第1機器70-1、および、第2機器70-2)
図19、または、図20に記載の例では、第1機器70-1は、ワークWを把持可能な第1チャック71である。代替的に、第1機器70-1は、第1チャック71以外の機器であってもよい。例えば、第1機器70-1は、ワークWをガイドする第2チャック74(図36を参照。)であってもよいし、切削工具等の工具を保持する加工ヘッド76(図36を参照。)であってもよい。
【0197】
第2機器70-2は、第1機器70-1とは異なる機器である。図19、または、図20に記載の例では、第2機器70-2は、レーザヘッド75である。代替的に、第2機器70-2は、レーザヘッド75以外の機器であってもよい。例えば、第2機器70-2は、ワークWをガイドする第2チャック74(図36を参照。)であってもよいし、切削工具等の工具を保持する加工ヘッド76(図36を参照。)であってもよい。
【0198】
(第3機器70-3)
手動操作可能な複数の機器70は、第1機器70-1、第2機器70-2、および、第3機器70-3を含んでいてもよい。手動操作可能な複数の機器70は、2個であってもよいし、3個であってもよいし、4個以上であってもよい。
【0199】
図36に記載の例では、第3機器70-3は、第1チャック71の移動経路上にワークWを移送する少なくとも1つの移送アーム72である。代替的に、第3機器70-3は、移送アーム72以外の機器であってもよい。例えば、第3機器70-3は、ワークWをガイドする第2チャック74であってもよいし、切削工具等の工具を保持する加工ヘッド76であってもよいし、少なくとも1つの移送アーム72にワークを1つずつ供給するワーク供給装置73(例えば、バンドルローダ)であってもよい。
【0200】
(アシスト処理)
本明細書において、少なくとも1つの機器を予め設定される手順で動作させる処理をアシスト処理と定義する。
【0201】
図38に記載の例では、演算装置6は、ディスプレイ3に、第1アシスト処理(例えば、パイプセット処理)および第2アシスト処理(例えば、ガスパージ処理)を含む複数のアシスト処理の中から特定のアシスト処理の選択を受け付ける第5画像IM5を表示させる第5表示処理を実行する。
【0202】
第1アシスト処理は、少なくとも1つの第1指定機器70dを予め設定される第1手順で動作させる処理である。図42に記載の例では、少なくとも1つの第1指定機器70dは、ワーク供給装置73と、移送アーム72と、第1チャック71とを含む。
【0203】
第2アシスト処理は、少なくとも1つの第2指定機器を予め設定される第2手順で動作させる処理である。第2指定機器は、例えば、レーザヘッド75に配置されるガス噴射口にガス(例えば、酸素、または、窒素等)を供給するガス供給装置を含む。
【0204】
図38に記載の例では、第5画像IM5は、レーザ加工機モデル7mと、複数の機器モデル70mとを含むモデル画像IM5-1と、複数のアシスト処理のリストを含む第2リスト画像IM5-2と、を含む。モデル画像IM5-1において、複数の機器モデル70mの各々の色は第1の色(例えば、緑色)であり、レーザ加工機モデル7mの色は第2の色(例えば、白色または灰色)である。
【0205】
図38に記載の例では、ディスプレイ3に表示された第2リスト画像IM5-2において、第1アシスト処理を示す領域RG3-2(例えば、第1アシスト処理の識別名が表示されている領域RG3-2)がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることにより、演算装置6は、第1アシスト処理の選択を受け取る。代替的に、あるいは、付加的に、ディスプレイ3に表示されたモデル画像IM5-1において、第1アシスト処理の実行に不可欠な機器に対応する機器モデルを示す領域RG3-1がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることにより、演算装置6は、第1アシスト処理の選択を受け取ってもよい。
【0206】
第1アシスト処理が選択されることに応じて、演算装置6は、第1アシスト処理の実行に不可欠な機器に対応する機器モデルの色を、上述の第1の色(例えば、緑色)から、第3の色(例えば、オレンジ色)に変更してもよい。付加的に、第1アシスト処理が選択されることに応じて、演算装置6は、ディスプレイ3に表示された第2リスト画像IM5-2において、第1アシスト処理を示す領域RG3-2の色を上述の第3の色(例えば、オレンジ色)に変更してもよい。
【0207】
図39に記載の例では、ディスプレイ3に表示された第2リスト画像IM5-2において、第2アシスト処理を示す領域RG4-2(例えば、第2アシスト処理の識別名が表示されている領域RG4-2)がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることにより、演算装置6は、第2アシスト処理の選択を受け取る。代替的に、あるいは、付加的に、ディスプレイ3に表示されたモデル画像IM5-1において、第2アシスト処理の実行に不可欠な機器に対応する機器モデルを示す領域RG4-1がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることにより、演算装置6は、第2アシスト処理の選択を受け取ってもよい。
【0208】
第2アシスト処理が選択されることに応じて、演算装置6は、第2アシスト処理の実行に不可欠な機器に対応する機器モデルの色を、上述の第1の色(例えば、緑色)から、第3の色(例えば、オレンジ色)に変更してもよい。付加的に、第2アシスト処理が選択されることに応じて、演算装置6は、ディスプレイ3に表示された第2リスト画像IM5-2において、第2アシスト処理を示す領域RG4-2の色を上述の第3の色(例えば、オレンジ色)に変更してもよい。
【0209】
図40に記載の例では、第1アシスト処理(例えば、パイプセット処理)が選択されると、演算装置6は、第1アシスト処理の内容、手順、および、条件(例えば、第1アシスト処理の実行に不可欠なパラメータ)のうちの少なくとも1つを説明する第6画像IM6を、ディスプレイ3に表示させる。
【0210】
図40に例示されるように、ディスプレイ3に表示される複数のアシスト処理の中から第1アシスト処理(例えば、パイプセット処理)が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、第6画像IM6(より具体的には、第6画像IM6を含む第4ウィンドウWD4)をディスプレイ3にポップアップ表示してもよい。図40に記載の例では、第5画像IM5の上に重なるように第6画像IM6が表示されている。
【0211】
図40に記載の例では、第6画像IM6は、第1アシスト処理の実行に不可欠な第1パラメータの入力を受け付ける画像を含む。第1パラメータは、例えば、ワークWの形状、ワークWのサイズ等を含む。図40に記載の例では、第1アシスト処理の実行に不可欠な第1パラメータが入力された後、入力完了を示すボタン画像BN6がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることにより、第1パラメータDT1がメモリ23に記憶される(図42を参照。)。なお、図42に記載の例では、第1アシスト処理に関連付けられた第1マクロMC1が、予め、メモリ23に記憶されている。
【0212】
演算装置6によって第1アシスト処理が選択されている状態で入力装置4の一部を構成するスタートスイッチ58(図1を参照。)が操作されることに応じて、演算装置6は、少なくとも1つの第1指定機器70dを第1手順で動作させるための第1群の動作指令を生成する。
【0213】
より具体的には、演算装置6は、第1アシスト処理に関連付けられた第1マクロMC1(例えば、第1パラメータDT1が組み入れられた第1マクロMC1)を実行することにより、少なくとも1つの第1指定機器70dを第1手順で動作させるための第1群の動作指令を生成する。図42に記載の例では、第1群の動作指令は、第1動作指令SB1と、第2動作指令SB2と、第3動作指令SB3と、を含む。
【0214】
通信回路25は、演算装置6によって生成された第1群の動作指令を、少なくとも1つの第1指定機器70dに送信する(図42を参照。)。こうして、少なくとも1つの第1指定機器70dによって、第1アシスト処理が実行される。
【0215】
スタートスイッチ58は、物理スイッチ(より具体的には、ハードウェアボタン58bであることが好ましい。)。物理スイッチを用いて第1アシスト処理のスタート操作が行われる場合、スタート操作がソフトスイッチを用いて行われる場合と比較して、操作ミスが生じにくい。
【0216】
なお、第1アシスト処理の実行に不可欠な第1パラメータが存在しない場合には、第1パラメータの入力を受け付ける画像の表示は省略されてもよい。また、第1パラメータが予め設定されているか、あるいは、演算装置6によって第1パラメータを自動的に導出可能である場合には、第1パラメータの入力を受け付ける画像に代えて、第1パラメータを提示する画像がディスプレイ3に表示されてもよい。
【0217】
図41に記載の例では、第2アシスト処理(例えば、ガスパージ処理)が選択されると、演算装置6は、第2アシスト処理の内容、手順、および、条件(例えば、第2アシスト処理の実行に不可欠なパラメータ)のうちの少なくとも1つを説明する第7画像IM7を、ディスプレイ3に表示させる。
【0218】
図41に例示されるように、ディスプレイ3に表示される複数のアシスト処理の中から第2アシスト処理(例えば、ガスパージ処理)が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、第7画像IM7(より具体的には、第7画像IM7を含む第5ウィンドウWD5)をディスプレイ3にポップアップ表示してもよい。図41に記載の例では、第5画像IM5の上に重なるように第7画像IM7が表示されている。
【0219】
図41に記載の例では、第7画像IM7は、第2アシスト処理の実行に不可欠な第2パラメータの入力を受け付ける画像を含む。第2パラメータは、例えば、ガス噴射時間、ガス噴射の繰り返し回数、ガスの供給圧等を含む。図41に記載の例では、第2アシスト処理の実行に不可欠な第2パラメータが入力された後、入力完了を示すボタン画像BN7がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることにより、第2パラメータDT2がメモリ23に記憶される(図2を参照。)。なお、図2に記載の例では、第2アシスト処理に関連付けられた第2マクロMC2が、予め、メモリ23に記憶されている。
【0220】
演算装置6によって第2アシスト処理が選択されている状態で入力装置4の一部を構成するスタートスイッチ58(図1を参照。)が操作されることに応じて、演算装置6は、少なくとも1つの第2指定機器を第2手順で動作させるための第2群の動作指令を生成する。
【0221】
より具体的には、演算装置6は、第2アシスト処理に関連付けられた第2マクロMC2(例えば、第2パラメータDT2が組み入れられた第2マクロMC2)を実行することにより、少なくとも1つの第2指定機器を第2手順で動作させるための第2群の動作指令を生成する。
【0222】
通信回路25は、演算装置6によって生成された第2群の動作指令を、少なくとも1つの第2指定機器に送信する。こうして、少なくとも1つの第2指定機器によって、第2アシスト処理が実行される。
【0223】
なお、第2アシスト処理の実行に不可欠な第2パラメータが存在しない場合には、第2パラメータの入力を受け付ける画像の表示は省略されてもよい。また、第2パラメータが予め設定されているか、あるいは、演算装置6によって第2パラメータを自動的に導出可能である場合には、第2パラメータの入力を受け付ける画像に代えて、第2パラメータを提示する画像がディスプレイ3に表示されてもよい。
【0224】
図42を参照して、第1アシスト処理の一例について説明する。図42に記載の例では、少なくとも1つの第1指定機器70dには、ワークWを移送アーム72に供給するワーク供給装置73(例えば、バンドルローダ73a)、ワークWを第1チャック71の移動経路上に移送する移送アーム72、および、ワーク把持部材71hを有する第1チャック71が含まれる。
【0225】
第1アシスト処理が選択されている状態で、スタートスイッチ58が押圧されることに応じて、演算装置6は、少なくとも1つの第1指定機器70dを第1手順で動作させるための第1群の動作指令を生成する。より具体的には、演算装置6は、メモリ23に記憶された第1マクロMC1を実行することにより、少なくとも1つの第1指定機器70dを第1手順で動作させるための第1群の動作指令を生成する。
【0226】
図42に記載の例では、演算装置6は、第1マクロMC1を実行することにより、ワークWを移送アーム72に供給するための第1動作指令SB1を生成し、通信回路25は当該第1動作指令SB1をワーク供給装置73(例えば、バンドルローダ73a)に送信する。演算装置6は、第1マクロMC1を実行することにより、ワークWを第1チャック71の移動経路上に移送するための第2動作指令SB2を生成し、通信回路25は当該第2動作指令SB2を移送アーム72の移動装置(例えば、Y字状アームを鉛直方向に移動させるアクチュエータと、Y字状アームを水平方向に移動させる駆動装置とを含む第3移動装置)に送信する。演算装置6は、第1マクロMC1を実行することにより、第1チャック71にワークWを把持させるための第3動作指令SB3を生成し、通信回路25は当該第3動作指令SB3を第1チャック71の駆動装置(例えば、図47に示される第1移動装置81、回転駆動装置712、把持部材駆動装置713等)に送信する。
【0227】
第1動作指令SB1を受信するワーク供給装置73は、ワークWを移送アーム72に供給する。第2動作指令SB2を受信する移送アーム72の第3移動装置は、移送アーム72を移動させることにより、ワークWを第1チャック71の移動経路上に移送する。第3動作指令を受信する第1チャック71の駆動装置は、第1チャック71に、移送アーム72に支持されたワークWを把持させる。
【0228】
複合的な動作の実行手順が第1アシスト処理として予め設定されている場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、各機器を個別に手動操作することなく、半自動で所望の処理(例えば、パイプセット処理)を実行することができる。
【0229】
(第3アシスト処理)
図43を参照して、少なくとも1つの第3指定機器70fを予め設定される第3手順で動作させる第3アシスト処理について説明する。第3アシスト処理は、例えば、第1チャック71に把持されたワークWを、ワーク供給領域に戻す処理である。
【0230】
図43に記載の例では、少なくとも1つの第3指定機器70fには、ワークWを移送アーム72に供給するワーク供給装置73(例えば、バンドルローダ73a)、ワークWを第1チャック71の移動経路上に移送する移送アーム72、および、ワーク把持部材71hを有する第1チャック71が含まれる。
【0231】
第3アシスト処理が選択されている状態で、スタートスイッチ58が押圧されることに応じて、演算装置6は、少なくとも1つの第3指定機器70fを第3手順で動作させるための第3群の動作指令を生成する。より具体的には、演算装置6は、メモリ23に記憶された第3マクロMC3を実行することにより、少なくとも1つの第3指定機器70fを第3手順で動作させるための第3群の動作指令を生成する。
【0232】
図43に記載の例では、演算装置6は、第3マクロMC3を実行することにより、移送アーム72をワーク受け取り位置に移動させるための第4動作指令SB4を生成し、通信回路25は当該第4動作指令SB4を移送アーム72の第3移動装置に送信する。演算装置6は、第3マクロMC3を実行することにより、第1チャック71にワークWの把持を解除させる第5動作指令SB5を生成し、通信回路25は当該第5動作指令SB5を第1チャック71の駆動装置(例えば、図47に示される第1移動装置81、回転駆動装置712、把持部材駆動装置713等)に送信する。演算装置6は、第3マクロMC3を実行することにより、ワークWをワーク供給装置73に移送する第6動作指令SB6を生成し、通信回路25は当該第6動作指令SB6を移送アーム72の第3移動装置に送信する。演算装置6は、第3マクロMC3を実行することにより、ワーク供給装置73に、ワークWをワーク供給領域に戻させるための第7動作指令SB7を生成し、通信回路25は当該第7動作指令SB7をワーク供給装置73(例えば、バンドルローダ73a)に送信する。
【0233】
第4動作指令SB4を受信する移送アーム72の第3移動装置は、移送アーム72をワーク受け取り位置に移動させる。第5動作指令SB5を受け取る第1チャック71の駆動装置は、第1チャック71によるワークWの把持を解除させることによりワークWを第1チャック71から移送アーム72に移載する。第6動作指令SB6を受け取る移送アーム72の第3移動装置は、移送アーム72を移動させることにより、ワークWをワーク供給装置73に移送する。第7動作指令SB7を受け取るワーク供給装置73は、ワークWをワーク供給領域に戻す。
【0234】
複合的な動作の実行手順が第3アシスト処理として予め設定されている場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、各機器を個別に手動操作することなく、半自動で所望の処理(例えば、ワークWをワーク供給領域に戻す処理)を実行することができる。
【0235】
(アクチュエータの操作)
本明細書において、アクチュエータ(より具体的には、流体圧によって駆動されるアクチュエータ)を有する機器をアクチュエータ含有機器と定義する。アクチュエータ含有機器は、操作可能な機器70の一態様である。
【0236】
図44に記載の例では、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mに、第1のアクチュエータ含有機器70-4(図47を参照。)をモデリングした第4機器モデル70m-4、および、第2のアクチュエータ含有機器70-5(図47を参照。)をモデリングした第5機器モデル70m-5が含まれている。図47に記載の例では、第1のアクチュエータ含有機器70-4は、短尺製品を排出する短尺シュータ78であるが、第1の実施形態において、第1のアクチュエータ含有機器70-4は、短尺シュータ78に限定されない。図47に記載の例では、第2のアクチュエータ含有機器70-5は、長尺製品を排出する長尺シュータ79であるが、第1の実施形態において、第2のアクチュエータ含有機器70-5は、長尺シュータ79に限定されない。
【0237】
図44に記載の例では、演算装置6は、ディスプレイ3に、複数の機器モデル70mの中から、特定のアクチュエータ含有機器をモデリングした特定の機器モデルの選択を受け付ける第8画像IM8を表示させる第6表示処理を実行する。
【0238】
図44の記載の例では、第8画像IM8は、(1)レーザ加工機モデル7mと、複数の機器モデル70mとを含むモデル画像IM8-1と、(2)第1のアクチュエータ含有機器70-4(例えば、短尺シュータ)および第2のアクチュエータ含有機器70-5(例えば、長尺シュータ)を含む複数の機器のリストを含む第3リスト画像IM8-2と、を含む。モデル画像IM8-1において、ユーザによって選択可能な機器モデル70mの色は第1の色(例えば、緑色)であり、レーザ加工機モデル7mの色は第2の色(例えば、白色または灰色)である。
【0239】
図44に記載の例では、モデル画像IM8-1において、ユーザによる選択が許容されていない機器モデルの表示は省略されている。代替的に、モデル画像IM8-1において、ユーザによる選択が許容されていない機器モデルは、第2の色(例えば、白色または灰色)で表示されてもよい。
【0240】
図44に記載の例では、ディスプレイ3に表示されたモデル画像IM8-1において、第4機器モデル70m-4(例えば、短尺シュータモデル78m)を示す領域RG5-1がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることにより、演算装置6は、第4機器モデル70m-4の選択を受け取る。代替的に、あるいは、付加的に、ディスプレイ3に表示された第3リスト画像IM8-2において、第1のアクチュエータ含有機器70-4を示す領域RG5-2(例えば、第1のアクチュエータ含有機器70-4の識別名が表示されている領域RG5-2)がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることにより、演算装置6は、第4機器モデル70m-4の選択を受け取ってもよい。
【0241】
第4機器モデル70m-4が選択されることに応じて、演算装置6は、第4機器モデル70m-4の色を、上述の第1の色(例えば、緑色)から、第3の色(例えば、オレンジ色)に変更してもよい。付加的に、第4機器モデル70m-4が選択されることに応じて、演算装置6は、ディスプレイ3に表示された第3リスト画像IM8-2において、第1のアクチュエータ含有機器70-4を示す領域RG5-2の色を上述の第3の色(例えば、オレンジ色)に変更してもよい。
【0242】
図44に記載の例において、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第4機器モデル70m-4(例えば、短尺シュータをモデリングした短尺シュータモデル78m)が選択されることに応じて、演算装置6は、第1のアクチュエータ含有機器70-4(例えば、短尺シュータ)を手動操作する信号の出力を可能にする第4処理を実行する。
【0243】
図44に記載の例において、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第5機器モデル70m-5(例えば、長尺シュータをモデリングした長尺シュータモデル79m)が選択されることに応じて、演算装置6は、第2のアクチュエータ含有機器70-5(例えば、長尺シュータ)を手動操作する信号の出力を可能にする第5処理を実行する。
【0244】
図44、および、図45に記載の例では、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第4機器モデル70m-4が入力装置4を介して選択されると、演算装置6は、ディスプレイ3に第9画像IM9を表示させる。図45に記載の例では、上述の第4処理は、ディスプレイ3に第9画像IM9を表示させることを含む。換言すれば、第4処理が実行されるとき、ディスプレイ3には、第9画像IM9が表示される。
【0245】
図45に記載の例では、第9画像IM9は、第1のアクチュエータ含有機器70-4(例えば、短尺シュータ78)に対する第4操作メニューE4(例えば、第1のアクチュエータ含有機器70-4をどのように操作することができるのかを示すメニュー)を含む。
【0246】
第4操作メニューE4が、ディスプレイ3に表示される場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、第1のアクチュエータ含有機器70-4をどのように操作したらよいのかを把握することができる。
【0247】
図45に記載の例では、上述の第4処理は、ディスプレイ3に、第1のアクチュエータ含有機器70-4(例えば、短尺シュータ78)を操作する操作スイッチSWを表示させることを含む。図45に記載の例では、第9画像IM9が、第1のアクチュエータ含有機器70-4を操作する操作スイッチSWを含む。
【0248】
ディスプレイ3に表示された操作スイッチSWがタッチまたは入力装置4を介してクリックされると(より具体的には、第9画像IM9上の操作スイッチSWがタッチまたは入力装置4を介してクリックされると)、演算装置6は、第1のアクチュエータ含有機器70-4を操作する手動操作信号を生成する。また、通信回路25は、生成された手動操作信号を第1のアクチュエータ含有機器70-4に送信する。こうして、ディスプレイ3に表示された操作スイッチSWが操作されることにより、第1のアクチュエータ含有機器70-4が操作される。
【0249】
図45に記載の例では、第9画像IM9は、第1のアクチュエータ含有機器70-4の構成要素(例えば、短尺シュータ78の製品支持板)を前進させる前進スイッチSW1と、第1のアクチュエータ含有機器70-4の構成要素(例えば、短尺シュータ78の製品支持板)を後退させる後退スイッチSW2とを含む。第9画像IM9上の前進スイッチSW1がタッチまたは入力装置4を介してクリックされると、演算装置6は、前進操作信号を生成する。また、通信回路25は、生成された前進操作信号を第1のアクチュエータ含有機器70-4に送信する。こうして、第9画像IM9上の前進スイッチSW1が操作されることにより、第1のアクチュエータ含有機器70-4の構成要素(例えば、短尺シュータ78の製品支持板)が前進する。第9画像IM9上の後退スイッチSW2がタッチまたは入力装置4を介してクリックされると、演算装置6は、後退操作信号を生成する。また、通信回路25は、生成された後退操作信号を第1のアクチュエータ含有機器70-4に送信する。こうして、第9画像IM9上の後退スイッチSW2が操作されることにより、第1のアクチュエータ含有機器70-4の構成要素(例えば、短尺シュータ78の製品支持板)が後退する。
【0250】
図46に記載の例では、第9画像IM9は、第1のアクチュエータ含有機器70-4の構成要素(例えば、短尺シュータ78の製品支持板)を傾斜姿勢にする第1姿勢変更スイッチSW3と、第1のアクチュエータ含有機器70-4の構成要素(例えば、短尺シュータ78の製品支持板)を水平姿勢に戻す第2姿勢変更スイッチSW4とを含む。第9画像IM9上の第1姿勢変更スイッチSW3がタッチまたは入力装置4を介してクリックされると、演算装置6は、第1姿勢変更信号を生成する。また、通信回路25は、生成された第1姿勢変更信号を第1のアクチュエータ含有機器70-4に送信する。こうして、第9画像IM9上の第1姿勢変更スイッチSW3が操作されることにより、第1のアクチュエータ含有機器70-4の構成要素(例えば、短尺シュータ78の製品支持板)の姿勢が傾斜姿勢に変更される。第9画像IM9上の第2姿勢変更スイッチSW4がタッチまたは入力装置4を介してクリックされると、演算装置6は、第2姿勢変更信号を生成する。また、通信回路25は、生成された第2姿勢変更信号を第1のアクチュエータ含有機器70-4に送信する。こうして、第9画像IM9上の第2姿勢変更スイッチSW4が操作されることにより、第1のアクチュエータ含有機器70-4の構成要素(例えば、短尺シュータ78の製品支持板)の姿勢が水平姿勢に変更される。
【0251】
図45および図46に記載の例では、第1のアクチュエータ含有機器70-4の操作が画面上のソフトスイッチを用いて行われる。よって、ユーザインターフェースとしての操作スイッチSWを、ハードウェアスイッチとは無関係に自由に設定することができる。
【0252】
また、重要度の高い操作機能がハードスイッチに割り当てられ、軽度な操作機能がソフトスイッチに割り当てられる場合、操作ミスの低減と、操作性の向上とを両立させることができる。
【0253】
(画像の切り替え)
図17図38図44に記載の例では、第1画像IM1、第5画像IM5、および、第8画像IM8の各々は、複数の操作対象項目の中から特定の操作対象項目の選択を受け付ける操作対象項目選択部IG7を含む。複数の操作対象項目は、例えば、軸関連操作(図17を参照。)と、アシスト処理(図38を参照。)と、周辺機器操作(図44を参照。)と、を含む。周辺機器操作は、例えば、上述のアクチュエータ操作を含む。
【0254】
図38、または、図44に記載の例において、操作対象項目選択部IG7の中から、軸関連操作指定部IG7-1がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、ディスプレイ3に表示される画像が、第5画像IM5または第8画像IM8から、第1画像IM1に切り替えられる。
【0255】
図17、または、図44に記載の例において、操作対象項目選択部IG7の中から、アシスト処理指定部IG7-2がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、ディスプレイ3に表示される画像が、第1画像IM1または第8画像IM8から、第5画像IM5に切り替えられる。
【0256】
図17、または、図38に記載の例において、操作対象項目選択部IG7の中から、周辺機器操作指定部IG7-3がタッチまたは入力装置4を介してクリックされることに応じて、ディスプレイ3に表示される画像が、第1画像IM1または第5画像IM5から、第8画像IM8に切り替えられる。
【0257】
(第2の実施形態)
図1乃至図47を参照して、第2の実施形態におけるレーザ加工システム100について説明する。
【0258】
第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。他方、第2の実施形態では、第1の実施形態で説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。したがって、第2の実施形態において、明示的に説明をしなかったとしても、第1の実施形態において説明済みの事項を第2の実施形態に適用できることは言うまでもない。逆に、第2の実施形態で説明される事項は、第1の実施形態に適用可能である。
【0259】
図10および図20に例示されるように、第2の実施形態におけるレーザ加工システム100は、(1)レーザ加工機7と、(2)レーザ加工機7をモデリングしたレーザ加工機モデル7m(例えば、レーザ加工機7の外形7uの形状モデル、レーザ加工機7のスケルトンモデル等)、および、操作可能な複数の機器70をそれぞれモデリングした複数の機器モデル70mを用いて、レーザ加工機7における複数の機器70の配置を表現するディスプレイ3と、(3)ユーザ入力を受け取る入力装置4と、(4)ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第1機器モデル70m-1が入力装置4を介して選択されることに応じて、第1機器モデル70m-1に対応する第1機器70-1を手動操作する信号の出力を可能にする第1処理を実行し、ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第2機器モデル70m-2が入力装置4を介して選択されることに応じて、第2機器モデル70m-2に対応する第2機器70-2を手動操作する信号の出力を可能にする第2処理を実行し、加工プログラムPGを実行することによりワークWを加工するための制御指令SAを生成する演算装置6と、(5)制御指令SAをレーザ加工機7に送信する通信回路25と、を具備する。
【0260】
レーザ加工機7、ディスプレイ3、入力装置4、演算装置6、および、通信回路25については、第1の実施形態において説明済みであるため、これらの構成についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0261】
第2の実施形態におけるレーザ加工システム100は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の操作盤20、または、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2と同様の効果を奏する。
【0262】
(任意付加的な構成)
続いて、図1乃至図47を参照して、第2の実施形態におけるレーザ加工システム100(あるいは、第1の実施形態におけるレーザ加工機の操作盤20、または、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2)において採用可能な任意付加的な構成について説明する。
【0263】
レーザ加工システム100は、第1の実施形態におけるレーザ加工機の操作盤20を有していてもよく、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2を有していてもよい。レーザ加工機の操作盤20、および、レーザ加工機の制御装置2については、第1の実施形態において説明済みであるため、レーザ加工機の操作盤20、および、レーザ加工機の制御装置2についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0264】
(レーザ加工機7)
図47に記載の例では、レーザ加工機7は、パイプレーザ加工機7pである。パイプレーザ加工機7pは、主としてパイプを加工するレーザ加工機を意味する。
【0265】
図47に記載の例では、レーザ加工機7は、ワークを支持するワーク支持装置(71、74)を備える。
【0266】
図47に記載の例では、ワーク支持装置は、第1チャック71と、第2チャック74とを有する。第1チャック71および第2チャック74は、細長ワークW1(例えば、パイプ)を支持する。
【0267】
第1チャック71は、細長ワークW1を把持可能なワーク把持部材71hを有する。第1チャック71は、細長ワークW1とともに第1軸AX1(例えば、X軸)に平行な方向に移動可能である。図47に記載の例において、第1軸AX1は、第1チャック71によって把持された細長ワークW1の長手方向に平行な軸である。
【0268】
図47に記載の例では、レーザ加工機7は、第1チャック71を、第1軸AX1に平行な方向(換言すれば、第1チャック71によって把持される細長ワークW1の長手方向に平行な方向)に移動させる第1移動装置81(例えば、第1モータ)を備える。
【0269】
第2チャック74は、細長ワークW1を挟む複数のガイドローラ74rを有していてもよい。複数のガイドローラ74rは、第1軸AX1に平行な方向への細長ワークW1の移動をガイドする。
【0270】
図47に記載の例では、第1チャック71は、細長ワークW1を、当該細長ワークの長手方向に平行な第2軸AX2まわりに回転させる回転駆動装置712(例えば、第2モータ)を有する。また、第2チャック74は、細長ワークW1を、当該細長ワークの長手方向に平行な第2軸AX2まわりに回転させる第2回転駆動装置742(例えば、第3モータ)を有する。第1チャック71が細長ワークW1を把持し、且つ、第2チャック74に細長ワークW1が挿入されている状態で、回転駆動装置712、および、第2回転駆動装置742が駆動されることにより、細長ワークW1が、当該細長ワークの長手方向に平行な軸まわりに回転する。
【0271】
図47に記載の例では、レーザ加工機7は、レーザを射出するレーザヘッド75を移動させる第2移動装置84を備える。
【0272】
図47に記載の例では、第2移動装置84は、レーザヘッド75を支持する移動体(841a;842a;843a)と、移動体(841a;842a;843a)を移動させる駆動装置(841b;842b;843b)と、を有する。
【0273】
第2移動装置84は、第1移動体841aと、第1移動体841aを第3軸AX3(例えば、Y軸)に平行な方向に移動させる第1駆動装置841b(例えば、第4モータ)とを有していてもよい。図47に記載の例では、第1移動体841aは、レーザヘッド75を直接的または間接的に支持し、レーザヘッド75とともに第3軸AX3に平行な方向に移動可能である。
【0274】
第2移動装置84は、第2移動体842aと、第2移動体842aを第4軸AX4(例えば、Z軸)に平行な方向に移動させる第2駆動装置842b(例えば、第5モータ)とを有していてもよい。図47に記載の例では、第2移動体842aは、レーザヘッド75を直接的または間接的に支持し、レーザヘッド75とともに第4軸AX4に平行な方向に移動可能である。
【0275】
第2移動装置84は、第3移動体843aと、第3移動体843aを第5軸AX5(例えば、U軸)に平行な方向に移動させる第3駆動装置843b(例えば、第6モータ)とを有していてもよい。図47に記載の例では、第3移動体843aは、レーザヘッド75を直接的または間接的に支持し、レーザヘッド75とともに第5軸AX5に平行な方向に移動可能である。
【0276】
レーザ加工機7は、レーザヘッド75を傾動させる傾動装置85(例えば、第7モータ)を備えていてもよい。図47に記載の例では、傾動装置85は、レーザヘッド75を第6軸AX6まわりに傾動させる。
【0277】
図47に記載の例では、レーザ加工機7は、工具を保持する加工ヘッド76と、加工ヘッド76を移動させる第4移動装置861と、工具を回転させる工具回転装置862とを、有する。第4移動装置861は、例えば、加工ヘッド76を3次元的に移動させる少なくとも3個のモータを有する。
【0278】
レーザ加工機7は、ユーザ(より具体的には、オペレータ)が、レーザヘッド75、および/または、加工ヘッド76にアクセスするためのフロントドア94を有していてもよい。
【0279】
図47に記載の例では、レーザ加工機7は、複数の工具を保管するマガジン77を有する。レーザ加工機7は、加工ヘッド76に保持された工具を、マガジン77に保管された他の工具と交換する工具交換装置を有していてもよい。
【0280】
図47に記載の例では、レーザ加工機7は、移送アーム72に細長ワークW1を供給するワーク供給装置73(例えば、バンドルローダ73a)と、ワーク供給装置73から受け取った細長ワークW1を、第1チャック71の移動経路上に移送する移送アーム72と、を備える。
【0281】
図47に記載の例では、レーザ加工機7は、細長ワークW1から作製された製品をレーザ加工部7-2から搬出部7-3に搬送する搬出コンベヤ92を有する。また、レーザ加工機7は、細長ワークW1から作製され搬出部7-3に搬送された短尺製品を排出する短尺シュータ78を有する。レーザ加工機7は、細長ワークW1から作製され搬出部7-3に搬送された長尺製品を排出する長尺シュータ79を有していてもよい。
【0282】
図47に記載の例では、レーザ加工機7は、シュータから排出された製品(例えば、短尺シュータ78から排出された短尺製品、または、長尺シュータ79から排出された長尺製品)を、製品取り出し領域に搬送する外部コンベヤ93を有する。
【0283】
図47に記載の例では、ワーク供給装置73および移送アーム72によって、第1チャック71に細長ワークW1が供給される。第1チャック71は、レーザ加工部7-2に向けて、第1方向DR1に、細長ワークW1を移動させる。また、第2チャック74は、第1方向DR1への細長ワークW1の移動をガイドする。レーザ加工部7-2において、レーザヘッド75から射出されるレーザによって細長ワークW1が加工される。付加的に、レーザ加工部7-2において、加工ヘッド76に保持された工具によって細長ワークW1が機械加工されてもよい。細長ワークW1が加工される際に、細長ワークW1の位置または姿勢が変更されてもよい。細長ワークW1の位置の変更は、第1チャック71を移動させる第1移動装置81によって行われる。細長ワークW1の姿勢変更は、第1チャック71を回転させる回転駆動装置712、および、第2チャック74を回転させる第2回転駆動装置742によって行われる。レーザ加工部7-2において細長ワークW1から作製された製品は、搬出コンベヤ92、シュータ(例えば、短尺シュータ78、または、長尺シュータ79)、および、外部コンベヤ93によって、製品取り出し領域に搬送される。
【0284】
(複数の機器70)
図17には、第1チャック71をモデリングした第1機器モデル70m-1がディスプレイ3に表示されている。ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第1チャック71をモデリングした第1機器モデル70m-1が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、第1チャック71を手動操作する信号の出力を可能にする第1処理を実行する。
【0285】
図17には、レーザヘッド75をモデリングした第2機器モデル70m-2がディスプレイ3に表示されている。ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中からレーザヘッド75をモデリングした第2機器モデル70m-2が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、レーザヘッド75を手動操作する信号の出力を可能にする第2処理を実行する。
【0286】
図17には、移送アーム72をモデリングした第3機器モデル70m-3がディスプレイ3に表示されている(より具体的には、第1画像IM1は、第3機器モデル70m-3を含む。)。ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から移送アーム72をモデリングした第3機器モデル70m-3が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、移送アーム72を手動操作する信号の出力を可能にする第3処理を実行する。
【0287】
図17には、ワーク供給装置73をモデリングした第6機器モデル70m-6がディスプレイ3に表示されている(より具体的には、第1画像IM1は、第6機器モデル70m-6を含む。)。ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中からワーク供給装置73をモデリングした第6機器モデル70m-6が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、ワーク供給装置73を手動操作する信号の出力を可能にする第6処理を実行する。第6処理は、複数のスイッチ51に、ワーク供給装置73の手動操作機能を割り当てることを含んでいてもよい。
【0288】
図17には、第2チャック74をモデリングした第7機器モデル70m-7がディスプレイ3に表示されている(より具体的には、第1画像IM1は、第7機器モデル70m-7を含む。)。ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から第2チャック74をモデリングした第7機器モデル70m-7が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、第2チャック74を手動操作する信号の出力を可能にする第7処理を実行する。第7処理は、複数のスイッチ51に、第2チャック74の手動操作機能を割り当てることを含んでいてもよい。
【0289】
図17には、加工ヘッド76をモデリングした第8機器モデル70m-8がディスプレイ3に表示されている(より具体的には、第1画像IM1は、第8機器モデル70m-8を含む。)。ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中から加工ヘッド76をモデリングした第8機器モデル70m-8が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、加工ヘッド76を手動操作する信号の出力を可能にする第8処理を実行する。第8処理は、複数のスイッチ51に、加工ヘッド76の手動操作機能を割り当てることを含んでいてもよい。
【0290】
図17に記載の例では、第1リスト画像IM1-2において、チェックマークMcが付されている機器に対応する機器モデルは、入力装置4を介して選択可能な機器モデルである。他方、第1リスト画像IM1-2において、鍵マークMkが付されている機器に対応する機器モデルは、選択が禁止されている機器モデルである。なお、当該選択の禁止は、設定変更によって解除可能であってもよい。
【0291】
図27には、マガジン77をモデリングしたマガジンモデル77mの選択が可能なように設定変更された状態が示されている。
【0292】
図27には、マガジン77をモデリングした第9機器モデル70m-9がディスプレイ3に表示されている(より具体的には、第1画像IM1は、第9機器モデル70m-9を含む。)。ディスプレイ3に表示される複数の機器モデル70mの中からマガジン77をモデリングした第9機器モデル70m-9が入力装置4を介して選択されることに応じて、演算装置6は、マガジン77を手動操作する信号の出力を可能にする第9処理を実行する。第9処理は、複数のスイッチ51に、マガジン77の手動操作機能を割り当てることを含んでいてもよい。
【0293】
第1の実施形態におけるレーザ加工機の操作盤20、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置2、または、第2の実施形態におけるレーザ加工システム100を用いると、手動操作可能な機器のメンテナンスを容易に実行することができる。また、トラブル発生時に、手動操作によって、トラブルに対処するのが容易である。付加的に、アシスト処理を実行可能である場合、少なくとも1つの機器を予め設定される手順で動作させることができる。例えば、スケジュールされていないワークWの加工が必要になった時に、当該ワークWを、半自動で第1チャック71にセットすることができる。また、第1チャック71にセットしたワークWを、半自動で、ワーク供給領域に戻すことができる。
【0294】
本発明は上記各実施形態または各変形例に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態または各変形例は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施形態または各変形例で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施形態または他の変形例にも適用可能である。さらに、各実施形態または各変形例における任意付加的な構成は、適宜省略可能である。
【符号の説明】
【0295】
2…制御装置、3…ディスプレイ、3a…第1画面、3b…第2画面、3t…タッチパネル付きディスプレイ、4…入力装置、4p…ポインティングデバイス、4t…タッチパネル、6…演算装置、6a…プロセッサ、7…レーザ加工機、7-1…搬入部、7-2…レーザ加工部、7-3…搬出部、7m…レーザ加工機モデル、7p…パイプレーザ加工機、7u…レーザ加工機の外形、20…操作盤、23…メモリ、25…通信回路、27…バス、51…スイッチ、51-1…第1スイッチ、51-2…第2スイッチ、51-3…第3スイッチ、51-4…第4スイッチ、51-5…第5スイッチ、58…スタートスイッチ、58b…ハードウェアボタン、70…操作可能な機器、70-1…第1機器、70-2…第2機器、70-3…第3機器、70-4…第1のアクチュエータ含有機器、70-5…第2のアクチュエータ含有機器、70d…第1指定機器、70f…第3指定機器、70m…機器モデル、70m-1…第1機器モデル、70m-2…第2機器モデル、70m-3…第3機器モデル、70m-4…第4機器モデル、70m-5…第5機器モデル、70m-6…第6機器モデル、70m-7…第7機器モデル、70m-8…第8機器モデル、70m-9…第9機器モデル、71…第1チャック、71h…ワーク把持部材、71m…第1チャックモデル、72…移送アーム、72m…アームモデル、73…ワーク供給装置、73a…バンドルローダ、74…第2チャック、74r…ガイドローラ、75…レーザヘッド、75m…レーザヘッドモデル、76…加工ヘッド、77…マガジン、77m…マガジンモデル、78…短尺シュータ、78m…短尺シュータモデル、79…長尺シュータ、79m…長尺シュータモデル、81…第1移動装置、84…第2移動装置、85…傾動装置、92…搬出コンベヤ、93…外部コンベヤ、94…フロントドア、100…レーザ加工システム、712…回転駆動装置、713…把持部材駆動装置、742…第2回転駆動装置、841a…第1移動体、841b…第1駆動装置、842a…第2移動体、842b…第2駆動装置、843a…第3移動体、843b…第3駆動装置、861…第4移動装置、862…工具回転装置、AX1…第1軸、AX2…第2軸、AX3…第3軸、AX4…第4軸、AX5…第5軸、AX6…第6軸、AX7…第7軸、AX8…第8軸、BN1…第1ボタン画像、BN2…第2ボタン画像、BN3…第3ボタン画像、BN4…搬入領域指定部、BN5…加工領域指定部、BN6…ボタン画像、BN7…ボタン画像、CU…カーソル、DA1…X座標データ、DA2…位相データ、DA3…Y座標データ、DA4…Z座標データ、DR1…第1方向、DR2…第2方向、DR3…第3方向、DR4…第4方向、DR5…第5方向、DR6…第6方向、DR7…第7方向、DR8…第8方向、DR9…第9方向、DR10…第10方向、DT1…第1パラメータ、DT2…第2パラメータ、E1…第1操作メニュー、E2…第2操作メニュー、E3…第3操作メニュー、E4…第4操作メニュー、HD…ロータリハンドル、HS1…第1のハードウェアボタン、HS2…第2のハードウェアボタン、HS3…第3のハードウェアボタン、HS4…第4のハードウェアボタン、HS5…第5のハードウェアボタン、IG1…モード選択部、IG1-1…ボタン操作指定部、IG1-2…ハンドル操作指定部、IG1-3…原点復帰操作指定部、IG2…操作対象軸切り替え部、IG3…速度設定部、IG3-1…最大速度指定部、IG3-2…他の速度指定部、IG4…操作精度設定部、IG4-1…最高精度指定部、IG4-2…他の精度指定部、IG5…操作対象軸切り替え部、IG6…モード選択部、IG6-1…ボタン操作指定部、IG6-2…ハンドル操作指定部、IG7…操作対象項目選択部、IG7-1…軸関連操作指定部、IG7-2…アシスト処理指定部、IG7-3…周辺機器操作指定部、IM1…第1画像、IM1-1…モデル画像、IM1-2…第1リスト画像、IM2…第2画像、IM3…第3画像、IM4…第4画像、IM5…第5画像、IM5-1…モデル画像、IM5-2…第2リスト画像、IM6…第6画像、IM7…第7画像、IM8…第8画像、IM8-1…モデル画像、IM8-2…第3リスト画像、IM9…第9画像、IN1…第1の配置表現画像、IN2…第2の配置表現画像、IN3…第1部分画像、IN4…第2部分画像、IQ1…第1機器の形状を模擬した画像、IQ2…第2機器の形状を模擬した画像、M1…ボタン操作モード、M2…ハンドル操作モード、M3…原点復帰モード、M4…ボタン操作モード、M5…ハンドル操作モード、MC1…第1マクロ、MC2…第2マクロ、MC3…第3マクロ、MR1…第1操作方向、MR2…第2操作方向、Mc…チェックマーク、Mk…鍵マーク、P1…第1プログラム、PG…加工プログラム、PJ…演算プログラム、R1…第1回転方向、R2…第2回転方向、RG1-1…第1機器モデルを示す領域、RG1-2…第1機器を示す領域、RG2-1…第2機器モデルを示す領域、RG2-2…第2機器を示す領域、RG3-1…第1アシスト処理の実行に不可欠な機器に対応する機器モデルを示す領域、RG3-2…第1アシスト処理を示す領域、RG4-1…第2アシスト処理の実行に不可欠な機器に対応する機器モデルを示す領域、RG4-2…第2アシスト処理を示す領域、RG5-1…第4機器モデルを示す領域、RG5-2…第1のアクチュエータ含有機器を示す領域、S1…第1スイッチ画像、S2…第2スイッチ画像、S3…第3スイッチ画像、S4…第4スイッチ画像、S5…ハンドル画像、SA…制御指令、SA1…第1移動指令、SA2…射出指令、SA3…第2移動指令、SA4…第1回転指令、SA5…第2回転指令、SA6…第3移動指令、SA7…第3回転指令、SB1…第1動作指令、SB2…第2動作指令、SB3…第3動作指令、SB4…第4動作指令、SB5…第5動作指令、SB6…第6動作指令、SB7…第7動作指令、SW…操作スイッチ、SW1…前進スイッチ、SW2…後退スイッチ、SW3…第1姿勢変更スイッチ、SW4…第2姿勢変更スイッチ、T1…第1インストラクション画像、T2…第2インストラクション画像、T3…第3インストラクション画像、T4…第4インストラクション画像、T5…第5インストラクション画像、T6…第6インストラクション画像、T7…第7インストラクション画像、T8…第8インストラクション画像、T9…第9インストラクション画像、T10…第10インストラクション画像、T11…第11インストラクション画像、T12…第12インストラクション画像、T13…第13インストラクション画像、T14…第14インストラクション画像、T15…第15インストラクション画像、W…ワーク、W1…細長ワーク、WD1…第1ウィンドウ、WD2…第2ウィンドウ、WD3…第3ウィンドウ、WD4…第4ウィンドウ、WD5…第5ウィンドウ
【要約】
レーザ加工機の操作盤は、レーザ加工機をモデリングしたレーザ加工機モデル、および、操作可能な複数の機器をそれぞれモデリングした複数の機器モデルを用いて、レーザ加工機における複数の機器の配置を表現するディスプレイと、ユーザ入力を受け取る入力装置と、ディスプレイに表示される複数の機器モデルの中から第1機器モデルが入力装置を介して選択されることに応じて、第1機器モデルに対応する第1機器を手動操作する信号の出力を可能にする第1処理を実行し、ディスプレイに表示される複数の機器モデルの中から第2機器モデルが入力装置を介して選択されることに応じて、第2機器モデルに対応する第2機器を手動操作する信号の出力を可能にする第2処理を実行する演算装置と、を具備する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47