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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】配車サーバ装置及び配車システム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/13 20060101AFI20241119BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20241119BHJP
   G08G 1/0968 20060101ALI20241119BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20241119BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20241119BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20241119BHJP
   G16Y 40/60 20200101ALI20241119BHJP
【FI】
G08G1/13
G08G1/09 F
G08G1/0968
G01C21/34
G06Q50/10
G16Y10/40
G16Y40/60
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021038294
(22)【出願日】2021-03-10
(65)【公開番号】P2022138417
(43)【公開日】2022-09-26
【審査請求日】2023-12-28
(73)【特許権者】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮下 行浩
(72)【発明者】
【氏名】和佐田 充孝
(72)【発明者】
【氏名】北村 貴一
(72)【発明者】
【氏名】浅野 晃佑
(72)【発明者】
【氏名】金子 勝行
【審査官】西堀 宏之
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-200555(JP,A)
【文献】特開2021-009620(JP,A)
【文献】特開2016-194854(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G01C 21/34
G06Q 50/40
G06Q 50/10
G16Y 10/40
G16Y 40/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末装置から乗車予定位置及び利用目的情報を含む配車要求情報を受信し、前記配車要求情報を送信してきた前記端末装置に配車情報を送信する通信部と、
受信された前記配車要求情報に基づいて、複数の前記端末装置の間で前記乗車予定位置が所定条件を満たしかつ前記利用目的情報が一致するか否かを判断し、前記乗車予定位置が所定条件を満たしかつ前記利用目的情報が一致すると判断された前記端末装置に対して、相乗り可能であることを含む前記配車情報を前記通信部から送信させる制御部と
を備え
前記制御部は、
複数の前記端末装置の1つである第1端末装置からの前記配車要求情報を受け付けた際、複数の前記端末装置のうち前記第1端末装置と前記利用目的情報が同一の第2端末装置の使用者の乗車する配車対象車両が前記第1端末装置の使用者の乗車予定位置若しくは前記乗車予定位置の近傍を予定経路に含む場合に、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間で前記乗車予定位置が所定条件を満たしかつ前記利用目的情報が一致すると判断し、
前記配車対象車両が前記第1端末装置の使用者の前記乗車予定位置若しくは前記乗車予定位置の近傍を前記予定経路に含まない場合には、前記第1端末装置の使用者が複数の前記端末装置のうち前記第1端末装置と同一の前記利用目的情報で前記配車要求情報を受け付けた第3端末装置の使用者の近傍にいる場合に、前記第1端末装置と前記第3端末装置との間で前記乗車予定位置が所定条件を満たしかつ前記利用目的情報が一致すると判断する
配車サーバ装置。
【請求項2】
前記利用目的情報は、所定のイベントに参加することを含み、
前記制御部は、前記配車要求情報に基づいて前記イベントの開催地に関する情報を取得し、取得した前記開催地を目的地として設定する
請求項1に記載の配車サーバ装置。
【請求項3】
前記配車要求情報は、前記端末装置の使用者を示す使用者画像を含み、
前記制御部は、相乗り可能であることを含む前記配車情報を送信させる場合、当該配車情報に前記使用者画像を含めて送信させる
請求項1又は請求項2に記載の配車サーバ装置。
【請求項4】
複数の端末装置と、配車サーバ装置とからなる配車システムであって、
前記端末装置は、
乗車予定位置および利用目的情報を含む配車要求情報を設定する設定処理部と、
前記設定処理部が設定した前記配車要求情報を前記配車サーバ装置に送信し、前記配車サーバ装置から配車情報を受信する端末側通信部と
を備え、
前記配車サーバ装置は、
複数の前記端末装置から前記配車要求情報を受信し、前記配車要求情報を送信してきた前記端末装置に配車情報を送信するサーバ側通信部と、
受信された前記配車要求情報に基づいて、複数の前記端末装置の間で前記乗車予定位置が所定条件を満たしかつ前記利用目的情報が一致するか否かを判断し、前記乗車予定位置が所定条件を満たしかつ前記利用目的情報が一致すると判断された前記端末装置に対して、相乗り可能であることを含む前記配車情報を前記サーバ側通信部から送信させる制御部と
を備え
前記制御部は、
複数の前記端末装置の1つである第1端末装置からの前記配車要求情報を受け付けた際、複数の前記端末装置のうち前記第1端末装置と前記利用目的情報が同一の第2端末装置の使用者の乗車する配車対象車両が前記第1端末装置の使用者の乗車予定位置若しくは前記乗車予定位置の近傍を予定経路に含む場合に、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間で前記乗車予定位置が所定条件を満たしかつ前記利用目的情報が一致すると判断し、
前記配車対象車両が前記第1端末装置の使用者の前記乗車予定位置若しくは前記乗車予定位置の近傍を前記予定経路に含まない場合には、前記第1端末装置の使用者が複数の前記端末装置のうち前記第1端末装置と同一の前記利用目的情報で前記配車要求情報を受け付けた第3端末装置の使用者の近傍にいる場合に、前記第1端末装置と前記第3端末装置との間で前記乗車予定位置が所定条件を満たしかつ前記利用目的情報が一致すると判断する
配車システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配車サーバ装置及び配車システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンなどを用いたタクシーの配車サービスが普及している。また、このような配車サービスにおいて、相乗りを希望するユーザに相乗り可能な車両を配車するサービスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-168047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、同乗者の乗車予定位置及び目的地に加えて、性別や年代等の属性情報を取得可能であることが記載されている。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、同乗者がどのような目的で乗車するかという利用目的の情報までは取得することができない。このため、利用目的が異なる乗客と相乗りした場合、乗客同士のコミュニケーションが進まない可能性がある。
【0005】
本発明は、相乗りする乗客同士のコミュニケーションを促進することが可能な配車サーバ装置及び配車システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る配車サーバ装置は、複数の端末装置から乗車予定位置及び利用目的情報を含む配車要求情報を受信し、前記配車要求情報を送信してきた前記端末装置に配車情報を送信する通信部と、受信された前記配車要求情報に基づいて、複数の前記端末装置の間で前記乗車予定位置が所定条件を満たしかつ前記利用目的情報が一致するか否かを判断し、前記乗車予定位置が所定条件を満たしかつ前記利用目的情報が一致すると判断された前記端末装置に対して、相乗り可能であることを含む前記配車情報を前記通信部から送信させる制御部とを備える。
【0007】
本発明に係る配車システムは、複数の端末装置と、配車サーバ装置とからなる配車システムであって、前記端末装置は、乗車予定位置および利用目的情報を含む配車要求情報を設定する設定処理部と、前記設定処理部が設定した前記配車要求情報を前記配車サーバ装置に送信し、前記配車サーバ装置から配車情報を受信する端末側通信部とを備え、前記配車サーバ装置は、複数の前記端末装置から前記配車要求情報を受信し、前記配車要求情報を送信してきた前記端末装置に配車情報を送信するサーバ側通信部と、受信された前記配車要求情報に基づいて、複数の前記端末装置の間で前記乗車予定位置が所定条件を満たしかつ前記利用目的情報が一致するか否かを判断し、前記乗車予定位置が所定条件を満たしかつ前記利用目的情報が一致すると判断された前記端末装置に対して、相乗り可能であることを含む前記配車情報を前記通信部から送信させる制御部とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、相乗りする乗客同士のコミュニケーションを促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本実施形態に係る配車システムの一例を示す機能ブロック図である。
図2図2は、端末装置の表示部に表示される表示内容の一例を示す図である。
図3図3は、端末装置の表示部に表示される表示内容の一例を示す図である。
図4図4は、端末装置の表示部に表示される表示内容の一例を示す図である。
図5図5は、端末装置の表示部に表示される表示内容の一例を示す図である。
図6図6は、端末装置の表示部に表示される表示内容の一例を示す図である。
図7図7は、端末装置の表示部に表示される表示内容の一例を示す図である。
図8図8は、端末装置の表示部に表示される表示内容の一例を示す図である。
図9図9は、端末装置の表示部に表示される表示内容の一例を示す図である。
図10図10は、本実施形態に係る配車システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、図10のステップS105における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る配車サーバ装置及び配車システムの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0011】
図1は、本実施形態に係る配車システムの一例を示す機能ブロック図である。図1に示す配車システム100は、タクシーTの配車予約を行うためのシステムである。タクシーTは、例えば鉄道駅、タクシー会社等の所定の待機所に待機するタクシーであってもよいし、空車状態又は実車状態で走行するタクシーであってもよい。
【0012】
図1に示すように、配車システム100は、複数の端末装置10と、配車サーバ装置20とを備える。端末装置10及び配車サーバ装置20は、ネットワークNWを介して互いに情報を通信可能である。また、配車サーバ装置20は、タクシーTとの間で通信可能である。
【0013】
端末装置10は、入力部11と、表示部12と、通信部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。入力部11、表示部12、通信部13、記憶部14及び制御部15は、例えばバスライン等を介して接続されている。端末装置10としては、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータ、スマートスピーカー等の情報端末が挙げられる。端末装置10は、カメラ等の画像取得部を備えてもよい。
【0014】
入力部11は、情報を入力するための所定の入力操作が可能である。入力部11は、入力操作に応じて、制御部15に対する指示信号を出力する。本実施形態において、入力部11としては、例えば表示部12上に配置されるタッチパネルが用いられる。この構成では、表示部12に表示された特定の領域を使用者がタッチすることで、例えば当該特定の領域に表示される内容を選択するなど、所定の入力が可能となっている。なお、入力部11として、タッチパネルに加えて又はタッチパネルに代えて、ボタン、レバー、ダイヤル、スイッチ、音声入力(マイク)又は他の入力装置が用いられてもよい。また、入力部11は、1次元コード、2次元コード等のコードを読み取る検出部であってもよい。入力部11は、所定の入力操作に応じた指示信号を出力する。入力部11は、乗車予定位置、乗車予定時刻、利用目的情報等を含む配車要求情報を入力可能である。また、入力部11は、乗車予定位置となる登録地の情報を入力可能である。
【0015】
表示部12は、文字及び画像を含む各種情報を表示する。表示部12は、液晶パネル等の表示パネルを有する。表示部12は、映像を含む情報を表示可能である。
【0016】
通信部13は、有線又は無線によりネットワークNWを介して配車サーバ装置20等の外部機器との間で情報の通信を行う。
【0017】
記憶部14は、例えばハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等のストレージを有している。なお、記憶部14として、リムーバブルディスク等の外部記憶媒体が用いられてもよい。記憶部14は、端末装置10のオペレーティングシステムや、入力部11、表示部12及び通信部13の動作を制御するための各種プログラム及びデータ等を記憶する。記憶部14は、タクシーTを予約する際の乗車予定位置となる登録地を記憶する。登録地としては、例えば所定のタクシー乗り場や、端末装置10を使用する使用者の自宅、当該使用者の自宅近くの任意の地点等が挙げられる。なお、端末装置10は、配車サーバ装置の記憶部22に記憶された登録地を、通信制御部33により通信部13を介して取得してもよい。
【0018】
制御部15は、入力部11、表示部12、通信部13及び記憶部14の各部の制御を行う。また、制御部15は、入力部11による指示信号に応じた演算、処理等を行う。制御部15は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置や、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶装置を有している。制御部15は、表示制御部31と、設定処理部32と、通信制御部33とを有する。制御部15は、本発明にかかる配車サーバ装置20の動作を制御するプログラムを実行する。
【0019】
表示制御部31は、表示部12の表示動作を制御する。表示制御部31は、表示部12に対して画像、文字等の情報を表示させる。表示制御部31は、タクシーTを予約するための案内情報を表示部12に表示させる。表示制御部31は、乗車予定位置、乗車予定時刻、目的地、利用目的情報等の配車要求情報を入力させるための案内情報を表示部12に表示させる。また、表示制御部31は、タクシーTの予約が受け付けられた場合、配車サーバ装置20から送信される配車情報を表示部12に表示させる。なお、表示制御部31は、配車要求情報に利用目的情報を含む目的配車モードと、配車要求情報に利用目的情報を含まない通常配車モードとを選択させるようにしてもよい。目的配車モードでは、目的地に代えて利用目的情報を入力させるようにしてもよい。
【0020】
設定処理部32は、タクシーTを予約するための配車要求情報を生成する。設定処理部32は、例えば入力部11を介して入力される情報に基づいて、配車要求情報を生成する。また、設定処理部32は、記憶部14に登録地が記憶される場合、当該登録地を乗車予定位置として配車要求情報を生成することができる。設定処理部32は、上記した目的配車モードの場合、配車要求情報として端末装置10の使用者を示す使用者画像を含んでもよい。
【0021】
通信制御部33は、通信部13の動作を制御する。通信制御部33は、通信部13を介して配車サーバ装置20との間で情報の送受信を行わせる。通信制御部33は、乗車予定位置、乗車予定時刻、利用目的情報等の配車要求情報が入力された場合、入力された配車要求情報を配車サーバ装置20に送信させる。
【0022】
配車サーバ装置20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。通信部21は、複数の端末装置10との間で通信を行う。通信部21は、例えば無線通信により端末装置10と通信可能である。通信部21は、複数の端末装置10から送信される配車要求情報を受信する。通信部21は、複数の端末装置10に対して後述する配車情報を送信する。
【0023】
記憶部22は、例えばハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等のストレージを有している。なお、記憶部22として、リムーバブルディスク等の外部記憶媒体が用いられてもよい。記憶部22は、配車サーバ装置20のオペレーティングシステムや、通信部13等の動作を制御するための各種プログラム及びデータ等を記憶する。
【0024】
制御部23は、通信部21及び記憶部22の各部の動作を制御する。制御部23は、CPU等の処理装置や、RAM、ROM等の記憶装置を有している。制御部23は、本発明にかかる端末装置10の動作を制御するプログラムを実行する。
【0025】
制御部23は、予約管理部41と、判定部42と、処理部43と、通信制御部44とを有する。
【0026】
予約管理部41は、取得された配車要求情報に基づいて、乗車予定位置、乗車予定時刻及び目的地に適合するタクシーTが存在するか否かを検索する。予約管理部41は、上記した目的配車モードにおいて目的地に代えて利用目的情報が入力される場合、利用目的情報に応じた目的地を設定することができる。例えば所定のイベントに参加するという利用目的情報である場合、予約管理部41は、イベントの開催地に関する情報を取得し、取得した開催地を目的地として設定することができる。この場合、予約管理部41は、例えばネットワークNWを通じて他のサーバ等にアクセスし、当該アクセス先からイベントの開催地に関する情報を取得することができる。
【0027】
予約管理部41は、配車要求情報に適合するタクシーTが検索された場合、配車要求情報を受け付ける。予約管理部41は、配車要求を受け付けた場合、配車情報を生成する。予約管理部41が生成する配車情報は、端末装置10に送信するための通常配車情報と、タクシーTに対して指示する指示配車情報とを含む。通常配車情報は、配車要求情報に基づく配車要求を受け付けたことを示す情報である。指示配車情報は、配車要求情報に基づく乗車予定時刻に使用者を乗せて乗車予定位置を出発し、目的地まで到達するようにタクシーTに対して指示する情報である。
【0028】
判定部42は、通信部21で受信した複数の端末装置10からの配車要求情報について、複数の端末装置10の間で乗車予定位置が所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致するか否かを判定する。判定部42は、例えば配車対象となる車両の予定経路に基づいて、乗車予定位置が所定条件を満たすか否かの判定を行うことができる。この構成において、判定部42は、乗車予定位置から走行経路までの距離が閾値以下である場合に、乗車予定位置が所定条件を満たすと判定する。この閾値は、例えば乗車予定位置にいる端末装置10の使用者が最短距離で走行経路の到達点に到達するまでの時間が、走行経路を走行するタクシーが当該到達点に到達するまでの時間よりも短くなるような値とすることができる。
【0029】
また、判定部42は、利用目的情報が一致するか否かを判定する際には、例えば入力内容に基づいて利用目的情報を判断する。例えば、同一のイベントであっても、「○○コンサート」「○○ライブ」のように入力内容が異なる場合がある。判定部42は、入力内容に基づいて、対象となるイベントを端末装置10ごとに判別する。そして、判定部42は、判別結果に基づいて、複数の端末装置10の間で利用目的情報(イベント内容等)が一致するか否かを判定する。
【0030】
処理部43は、判定部42の判定結果において、複数の端末装置10の間で乗車予定位置が所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致すると判定された場合、当該判定結果に係る端末装置(以下、対象端末装置と表記する)10を識別する。処理部43は、対象端末装置10に送信するための配車情報として、上記した通常配車情報の内容に加えて相乗り可能であることを含む配車情報(以下、相乗り配車情報と表記する)を生成する。処理部43は、配車要求情報として端末装置10の使用者を示す使用者画像を含む場合、使用者画像を含む相乗り配車情報を生成することができる。
【0031】
通信制御部44は、通信部21による通信処理を制御する。通信制御部44は、端末装置10から送信された配車要求情報を通信部21により受信した場合、受信した配車要求情報を取得する。通信制御部44は、通信部21を介して端末装置10に通常配車情報及び相乗り配車情報を含む配車情報を送信させる。具体的には、通信制御部44は、対象端末装置10以外の端末装置10に対しては通常配車情報を通信部21から送信させる。また、通信制御部44は、対象端末装置10に対しては、処理部43で生成された相乗り配車情報を通信部21から送信させる。また、通信制御部44は、タクシーTに対して、配車要求情報に基づく乗車予定時刻に使用者を乗せて乗車予定位置を出発し、目的地まで到達するように指示する指示配車情報を通信部21から送信させる。
【0032】
次に、上記のように構成された配車システム100の動作を説明する。使用者は、端末装置10を介して配車サーバ装置20にアクセスする。対象者が端末装置10により配車サーバ装置20にアクセスした場合、配車サーバ装置20は、所定のアプリケーションを通信部21から端末装置10に送信する。
【0033】
図2から図9は、端末装置10の表示部12に表示される表示内容の一例を示す図である。端末装置10において、表示制御部31の制御により、例えば図2に示すように、配車サービスの種類を通常配車モードと目的配車モードとを選択するための案内画面が表示部12に表示される。例えば、図2における目的配車モードは、配車要求情報に利用目的情報を含めた本実施形態に係る配車サービスである。また、通常配車モードは、配車要求情報に利用目的情報を含めない配車サービスである。なお、図2の画面を表示させず、目的配車モードの配車サービスのみが行われる態様であってもよい。
【0034】
図2の案内画面において目的配車モードが選択された場合、図3に示すように、表示制御部31の制御により、イベントを入力するための案内画面が表示部12に表示される。この場合、使用者は、端末装置10の入力部11を介してイベントの種類を入力することができる。例えば、表示部12に表示された領域をタッチする方式であってもよいし、イベントを示す単語を打ち込む方式であってもよいし、音声入力でもよいし、イベントの情報が記録された1次元コード又は2次元コードを読み取る方式であってもよい。なお、表示制御部31は、イベントの入力に加えて、目的地を入力するための案内画面を表示させてもよい。
【0035】
図3の案内画面においてイベントが選択された場合、図4に示すように、表示制御部31の制御により、乗車予定位置を入力するための案内画面が表示部12に表示される。この場合、使用者は、端末装置10の入力部11を介して乗車予定位置の種類を入力することができる。例えば、イベントの入力と同様、表示部12に表示された領域をタッチする方式であってもよいし、乗車予定位置を示す単語を打ち込む方式であってもよいし、音声入力でもよいし、乗車予定位置の情報が記録された1次元コード又は2次元コードを読み取る方式であってもよい。また、記憶部14に登録地が記憶されている場合、登録地を乗車予定位置として入力する態様であってもよい。さらには、端末装置10の現在位置を乗車予定位置として選択可能としてもよい。
【0036】
乗車予定位置及び利用目的情報が入力された場合、設定処理部32は、入力結果に基づいて配車要求情報を生成する。通信制御部33は、生成された配車要求情報を通信部13から配車サーバ装置20に送信させる。
【0037】
配車サーバ装置20は、通信部21において端末装置10から送信された配車要求情報を受信する。通信制御部44は、通信部21で受信した配車要求情報を取得する。予約管理部41は、取得した配車要求情報に基づいて、端末装置10ごとの乗車予定位置、乗車予定時刻、目的地を設定する。配車要求情報に利用目的情報が含まれる場合、入力内容に基づいて利用目的情報を判別し、判別した利用目的情報を設定する。配車要求情報において、目的地に代えて利用目的情報が含まれる場合には、予約管理部41は、利用目的情報に基づいて目的地を設定する。予約管理部は、乗車予定位置、乗車予定時刻、目的地に適合するタクシーTが存在するか否かを検索し、適合するタクシーTが検索された場合、配車要求情報を受け付ける。予約管理部41は、配車要求を受け付けた場合、通常配車情報を生成する。予約管理部41は、該当するタクシーTに対する指示配車情報を生成する。
【0038】
判定部42は、複数の端末装置10から送信される配車要求情報について、複数の端末装置10の間で乗車予定位置が、後述する第1の条件または第2の条件などの所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致するか否かを判定する。
【0039】
例えば、ユーザ1の端末装置10からの配車要求情報を受け付けた際、同一の利用目的情報で乗車した他の端末装置10のユーザ2の乗車しているタクシーTが、ユーザ1の乗車予定位置を予定経路に含む第1の条件を満たす場合、又はユーザ1の乗車予定位置が予定経路の近傍に位置する第2の条件を満たす場合には、判定部42は、ユーザ1の配車要求情報について、ユーザ2の端末装置10との間で、乗車予定位置が所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致すると判定することができる。この場合、処理部43は、ユーザ1の端末装置10及びユーザ2の端末装置10を対象端末装置10として識別する。処理部43は、ユーザ1及びユーザ2の対象端末装置10に送信するための相乗り配車情報を生成する。
【0040】
通信制御部44は、対象端末装置10に対して、相乗り配車情報を通信部21から送信させる。図5に示すように、ユーザ1の対象端末装置10の表示部12には、他の対象端末装置10のユーザ2が乗車中のタクシーTに相乗りが可能である旨の情報51が表示される。また、表示部12には、登録情報、利用目的情報、タクシーTの識別情報等のユーザ2に関する情報52が表示される。また、表示部12には、ユーザ2に相乗りを依頼するか否かを入力させるための情報53が表示される。
【0041】
また、図6に示すように、ユーザ2の対象端末装置10の表示部12には、他の対象端末装置10のユーザ1と相乗りが可能である旨の情報61が表示される。また、表示部12には、登録情報、利用目的情報、乗車予定位置等のユーザ1に関する情報62が表示される。また、表示部12には、ユーザ1からの相乗りを受けるか否かを入力させるための情報63が表示される。
【0042】
処理部43は、ユーザ1の対象端末装置10から相乗りを依頼する旨が入力され、ユーザ2の対象端末装置10から相乗りを受ける旨が入力された場合、ユーザ1及びユーザ2の双方が相乗りを承諾したと判断する。この場合、通信制御部44は、ユーザ1及びユーザ2の対象端末装置10と、ユーザ2が乗車中のタクシーTとに対して、相乗りを行う旨の情報を送信する。
【0043】
また、上記した説明では、対象端末装置10のユーザ2が乗車中である場合を例に挙げたが、これに限定されない。例えば、ユーザ3の端末装置10からの配車要求情報を受け付けた際、同一の利用目的情報で配車要求情報を受け付けた他の端末装置10のユーザ4が存在し、当該ユーザ4が駅などの乗車予定位置で待機しており、ユーザ3がユーザ4の近傍(当該駅の構内、近傍等)にいる場合、判定部42は、ユーザ3の配車要求情報について、ユーザ4の端末装置10との間で、乗車予定位置が所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致すると判定することができる。この場合、処理部43は、ユーザ3の端末装置10及びユーザ4の端末装置10を対象端末装置10として識別する。処理部43は、ユーザ3及びユーザ4の対象端末装置10に送信するための相乗り配車情報を生成する。
【0044】
通信制御部44は、対象端末装置10に対して、相乗り配車情報を通信部21から送信させる。図7に示すように、ユーザ3の対象端末装置10の表示部12には、他の対象端末装置10のユーザ4が配車予約中のタクシーTに相乗りが可能である旨の情報71が表示される。また、表示部12には、登録情報、利用目的情報、乗車予定位置、乗車予定時刻、タクシーTの識別情報等のユーザ4に関する情報72が表示される。また、表示部12には、ユーザ4に相乗りを依頼するか否かを入力させるための情報73が表示される。
【0045】
また、図8に示すように、ユーザ4の対象端末装置10の表示部12には、他の対象端末装置10のユーザ3と相乗りが可能である旨の情報81が表示される。また、表示部12には、登録情報、利用目的情報等のユーザ3に関する情報82が表示される。また、表示部12には、ユーザ3からの相乗りを受けるか否かを入力させるための情報83が表示される。
【0046】
処理部43は、ユーザ3の対象端末装置10から相乗りを依頼する旨が入力され、ユーザ4の対象端末装置10から相乗りを受ける旨が入力された場合、ユーザ3及びユーザ4の双方が相乗りを承諾したと判断する。この場合、通信制御部44は、ユーザ3及びユーザ4の対象端末装置10と、ユーザ4が予約中のタクシーTに対して、相乗りを行う旨の情報を送信する。
【0047】
なお、配車要求情報に使用者画像が含まれる場合、処理部43は、使用者画像を含む相乗り配車情報を生成することができる。例えば、処理部43は、上記のユーザ1の対象端末装置10に送信する相乗り配車情報にユーザ2の使用者画像が含まれ、ユーザ2の対象端末装置10に送信する相乗り配車情報にユーザ1の使用者画像が含まれるように相乗り配車情報を生成することができる。同様に、処理部43は、上記のユーザ3の対象端末装置10に送信する相乗り配車情報にユーザ4の使用者画像が含まれ、ユーザ4の対象端末装置10に送信する相乗り配車情報にユーザ3の使用者画像が含まれるように相乗り配車情報を生成することができる。図9に示すように、対象端末装置10は、例えばユーザに関する情報91の1つとして、使用者画像91aを表示部12に表示することができる。
【0048】
図10は、本実施形態に係る配車システム100の動作の一例を示すフローチャートである。使用者は、端末装置10を介して配車サーバ装置20にアクセスする。対象者が端末装置10により配車サーバ装置20にアクセスした場合、配車サーバ装置20は、所定のアプリケーションを通信部21から端末装置10に送信する。以下、端末装置10側で目的配車モードが選択される場合を例に挙げて説明する。
【0049】
目的配車モードが選択された場合、端末装置10において、乗車予定位置、乗車予定時刻、目的地、イベント等の利用目的情報、等の各種情報が入力された場合、設定処理部32は、入力結果に基づいて配車要求情報を生成する(ステップS101)。通信制御部33は、生成された配車要求情報を通信部13から配車サーバ装置20に送信させる(ステップS102)。
【0050】
配車サーバ装置20は、通信部21において端末装置10から送信された配車要求情報を受信する(ステップS103)。通信制御部44により配車要求情報が取得される。予約管理部41は、端末装置10ごとの乗車予定位置、乗車予定時刻、目的地、利用目的情報等を設定する。予約管理部41は、乗車予定位置、乗車予定時刻、目的地に適合するタクシーTを検索し、適合するタクシーTが検索された場合、配車要求を受け付け、端末装置10に対する通常配車情報及びタクシーTに対する指示配車情報を生成する(ステップS104)。なお、適合するタクシーTが検索されない場合、図示を省略するが、予約管理部41により配車要求情報を受付できない旨の情報が生成され、通信制御部44により端末装置10に送信させることができる。
【0051】
また、配車要求情報を受け付けた場合、判定部42は、複数の端末装置10から送信される配車要求情報について、複数の端末装置10の間で乗車予定位置が所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致するか否かを判定する(ステップS105)。
【0052】
図11は、図10のステップS105における処理の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、ステップS105において、判定部42は、例えば一のユーザの端末装置10からの配車要求情報を受け付けた際、同一の利用目的情報で乗車した他の端末装置10のユーザの乗車しているタクシーTが、一のユーザの乗車予定位置を予定経路に含む、又は一のユーザの乗車予定位置が予定経路の近傍に位置するか否かを判定する(ステップS201)。一のユーザの乗車予定位置を予定経路に含む、又は一のユーザの乗車予定位置が予定経路の近傍に位置すると判定した場合(ステップS201のYes)、判定部42は、複数の端末装置10の間で乗車予定位置が所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致すると判定する(ステップS105のYes)。
【0053】
一方、一のユーザの乗車予定位置を予定経路に含まない、及び一のユーザの乗車予定位置が予定経路の近傍に位置しないと判定した場合(ステップS201のNo)、判定部42は、例えば同一の利用目的情報で配車要求情報を受け付けた他の端末装置10のユーザが存在し、当該他のユーザが駅などの乗車予定位置で待機しており、一のユーザが他のユーザの近傍(当該駅の構内、近傍等)にいるか否かを判定する(ステップS202)。他の端末装置10のユーザが存在し、当該他のユーザが駅などの乗車予定位置で待機しており、一のユーザが他のユーザの近傍にいると判定した場合(ステップS202のYes)、判定部42は、複数の端末装置10の間で乗車予定位置が所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致すると判定する(ステップS105のYes)。また、他の端末装置10のユーザが存在しない、当該他のユーザが駅などの乗車予定位置で待機していない、又は、一のユーザが他のユーザの近傍にいないと判定した場合(ステップS202のNo)、判定部42は、乗車予定位置が所定条件を満たさない、又は利用目的情報が一致しないと判定する(ステップS105のNo)。
【0054】
図10に示すように、ステップS107において、複数の端末装置10の間で乗車予定位置が所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致すると判定された場合(ステップS105のYes)、処理部43は、乗車予定位置が所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致すると判定された対象端末装置10について、相乗り可能であることを含む相乗り配車情報を生成する(ステップS106)。一方、乗車予定位置が所定条件を満たさない、又は利用目的情報が一致しないと判定された場合(ステップS105のNo)、ステップS106をスキップする。通信制御部44は、生成された各配車情報を端末装置10及びタクシーTに送信させる(ステップS107)。ステップS107において、相乗り配車情報が生成される場合、対応する対象端末装置10に対して相乗り配車情報が送信される。相乗り配車情報が生成されない場合、端末装置10に対して通常配車情報が送信される。また、タクシーTには、指示配車情報が送信される。
【0055】
端末装置10(対象端末装置10を含む)は、送信された通常配車情報又は相乗り配車情報のいずれかの配車情報を受信する(ステップS108)。表示制御部31は、受信した配車情報を表示部12に表示する(ステップS109)。配車情報が相乗り配車情報である場合、表示部12には、相乗りの可否に関する情報を入力する案内画面が表示される。設定処理部32は、相乗りの可否に関する情報が入力されたか否かを判定する(ステップS110)。相乗りの可否に関する情報が入力された場合(ステップS110のYes)、入力された情報を配車サーバ装置20に送信する(ステップS111)。ステップS110の入力は、通常配車情報が送信された端末装置10では行われない。設定処理部32は、配車情報が相乗りの可否に関する情報が入力されない場合(ステップS110のNo)、以降のステップS111及びS114をスキップし、処理を完了する。
【0056】
配車サーバ装置20は、相乗りの可否に関するする情報を受信する(ステップS112)。処理部43は、相乗りが承諾されたか否かを判定し、判定結果を対象端末装置10に送信する(ステップS113)。ステップS113の後、配車サーバ装置20では、ステップS103以降の処理を繰り返し行う(リターン)。対象端末装置10では、判定結果を受信して表示部12に表示し(ステップS114)、処理を完了する。
【0057】
以上のように、本実施形態に係る配車サーバ装置20は、複数の端末装置10から乗車予定位置及び利用目的情報を含む配車要求情報を受信し、配車要求情報を送信してきた端末装置10に配車情報を送信する通信部21と、受信された配車要求情報に基づいて、複数の端末装置10の間で乗車予定位置が所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致するか否かを判断し、乗車予定位置が所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致すると判断された端末装置10に対して、相乗り可能であることを含む配車情報を通信部21から送信させる制御部23とを備える。
【0058】
また、本実施形態に係る配車システム100は、複数の端末装置10と、配車サーバ装置20とからなる配車システムであって、端末装置10は、乗車予定位置および利用目的情報を含む配車要求情報を設定する設定処理部32と、設定処理部32が設定した配車要求情報を配車サーバ装置20に送信し、配車サーバ装置20から配車情報を受信する通信部13とを備え、配車サーバ装置20は、複数の端末装置10から配車要求情報を受信し、配車要求情報を送信してきた端末装置10に配車情報を送信する通信部21と、受信された配車要求情報に基づいて、複数の端末装置10の間で乗車予定位置が所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致するか否かを判断し、乗車予定位置が所定条件を満たしかつ利用目的情報が一致すると判断された端末装置10に対して、相乗り可能であることを含む配車情報を通信部21から送信させる制御部23とを備える。
【0059】
本実施形態によれば、使用者の乗車予定位置が所定条件を満たすだけでなく、利用目的情報が一致する場合に相乗り可能とするため、利用目的情報が一致する使用者同士が相乗りすることになる。このため、乗客同士の間でコミュニケーションを促進することができる。
【0060】
本実施形態に係る配車サーバ装置20において、利用目的情報は、所定のイベントに参加することを含み、制御部23は、配車要求情報に基づいてイベントの開催地に関する情報を取得し、取得した開催地を目的地として設定する。この構成によれば、目的地の入力を省くことができるため、使用者の入力の負担を軽減することができる。
【0061】
本実施形態に係る配車サーバ装置20において、配車要求情報は、端末装置10の使用者を示す使用者画像を含み、制御部23は、相乗り可能であることを含む配車情報を送信させる場合、当該配車情報に使用者画像を含めて送信させる。この構成によれば、相乗りを依頼する又は受ける相手の使用者画像を確認することができるため、使用者同士の間に安心感を与えることができる。
【0062】
本実施形態に係る配車サーバ装置20において、制御部23は、複数の端末装置10のうち一の端末装置10からの配車要求情報を受け付けた際、複数の端末装置10の他の端末装置10の使用者の乗車する配車対象車両が一の端末装置10における乗車予定位置若しくはその近傍を予定経路に含む第1の条件の場合、又は、配車対象車両に乗車していない状態の他の端末装置10の使用者が一の端末装置10の使用者の近傍に存在する第2の条件の場合に、一の端末装置10と他の端末装置10との間で乗車予定位置が所定条件を満たすと判断する。この構成によれば、走行中の車両に乗っている端末装置10の使用者、及び予約した車両に乗る前の端末装置10の使用者の両方の使用者に対して相乗りが可能か否かの判断を行うことができる。
【0063】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記実施形態では、配車要求情報に含まれる利用目的情報として、イベント等に参加することを例に挙げて説明したが、これに限定されず、百貨店等のショッピングセンターで買い物をする、映画館に映画を見に行く、等のように他の利用目的情報を設定可能であってもよい。また、例えば、駅からショッピングセンターに移動するまで世間話を楽しむこと、等というように、目的地での行動とは直接的に関係しない利用目的情報であってもよい。
【符号の説明】
【0064】
T…タクシー、NW…ネットワーク、10…端末装置,対象端末装置、11…入力部、12…表示部、13,21…通信部、14,22…記憶部、15,23…制御部、20…配車サーバ装置、31…表示制御部、32…設定処理部、33,44…通信制御部、41…予約管理部、42…判定部、43…処理部、51,52,53,61,62,63,71,72,73,81,82,83…情報、91a…使用者画像、100…配車システム
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