(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】制御システムおよび印刷装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20241119BHJP
H04M 1/72412 20210101ALI20241119BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20241119BHJP
H04W 4/00 20180101ALI20241119BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20241119BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20241119BHJP
【FI】
G06F3/12 336
G06F3/12 303
H04M1/72412
H04W84/10 110
H04W4/00 110
B41J29/38 401
B41J29/00 E
(21)【出願番号】P 2021052968
(22)【出願日】2021-03-26
【審査請求日】2024-02-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【氏名又は名称】松本 裕幸
(74)【代理人】
【識別番号】100196058
【氏名又は名称】佐藤 彰雄
(72)【発明者】
【氏名】谷口 高章
(72)【発明者】
【氏名】西村 英樹
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-173880(JP,A)
【文献】特開2020-166697(JP,A)
【文献】特開2017-177768(JP,A)
【文献】特開2017-184169(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
H04M 1/72412
H04W 84/10
H04W 4/00
B41J 29/38
B41J 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のBluetooth通信と第2のBluetooth通信とを実行可能な第1通信部を有する端末装置と、前記端末装置とペアリング接続を行って前記第1通信部と前記第2のBluetooth通信を行う第2通信部を有する印刷装置と、を備える制御システムであって、
前記端末装置は、
前記印刷装置とペアリング非接続の状態で前記第1のBluetooth通信を行い、前記第1通信部によって通知指示コマンドを前記印刷装置に送信し、
前記印刷装置は、
前記第1のBluetooth通信に基づき前記第2通信部によって前記通知指示コマンドを受信した場合、前記通知指示コマンドに基づいて通知動作を実行する、
制御システム。
【請求項2】
前記第1のBluetooth通信は、ペアリング非接続の状態で実行可能な通信であって、前記第2のBluetooth通信は、ペアリング接続の後に実行可能な通信であり、
前記第2のBluetooth通信の通信速度は、前記第1のBluetooth通信の通信速度よりも速い、
請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記端末装置は、
前記ペアリング非接続の状態において、前記第1通信部によって制御コマンドに基づく第1処理を実行可能か否かの情報を要求する要求情報を前記印刷装置に送信し、
前記印刷装置は、
前記第2通信部によって前記要求情報を受信し、
前記第1処理を実行可能である場合、受信した前記要求情報に応じて、前記第2通信部によって前記第1処理を実行可能であることを示す応答情報を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、
前記第1通信部によって前記応答情報を受信した場合、前記第1通信部によって前記通知指示コマンドを前記印刷装置に送信する、
請求項1または請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記印刷装置は、
前記第2通信部によってアドバタイズ情報を発信し、
前記端末装置は、
前記第1通信部によって前記アドバタイズ情報を受信した場合、前記印刷装置の識別情報を画面表示し、
画面表示された前記識別情報に基づいて前記印刷装置の選択を受け付けた場合、前記第1通信部によって前記要求情報を前記印刷装置に送信する、
請求項3に記載の制御システム。
【請求項5】
前記端末装置は、
前記第1通信部によって前記通知指示コマンドを前記印刷装置に送信した後、前記印刷装置との通信状態を切断する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項6】
ロール紙から引き出した記録紙に印刷を行う印刷部と、
端末装置との第1のBluetooth通信、及び、第2のBluetooth通信を実行可能な通信部と、
前記第2のBluetooth通信に基づき前記端末装置とのペアリング接続を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記端末装置とペアリング非接続の状態で前記第1のBluetooth通信を行って、前記通信部によって前記端末装置から通知指示コマンドを受信した場合、前記通知指示コマンドに基づいて通知動作を実行する、
印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御システムおよび印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンなどの端末装置から無線により印刷装置を制御することが行われている。
このような無線の通信規格として、Bluetooth(登録商標)が用いられている。そして、端末装置は、ユーザーが望む印刷装置とペアリング接続を行い、当該印刷装置と通信することで、当該印刷装置を制御する。
【0003】
特許文献1に記載された技術では、端末装置であるセントラル端末は、ユーザーがペアリング接続を望む印刷装置などのペリフェラル端末に接触または近接することにより、NFC(登録商標)通信を介して個体識別情報を取得するタッチイベントを行う(特許文献1の段落0031、段落0044等を参照。)。また、セントラル端末は、当該タッチイベントをトリガーとして、アドバタイジングパケットを取得するためのスキャンを開始する。また、当該タッチイベントを実行されたペリフェラル端末は、アドバタイジングパケットの送信を開始する(特許文献1の段落0049、
図6等を参照。)。このような構成により、ペリフェラル端末が複数存在する場合においても、ユーザーがペアリング接続を望むペリフェラル端末にセントラル端末をペアリングさせることが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ペアリング接続の前にユーザーがペリフェラル端末に近付いてタッチイベント等のイベントを行う必要があるため、ユーザーにとって手間であり負担が大きい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために一態様は、第1のBluetooth(登録商標)通信と第2のBluetooth(登録商標)通信とを実行可能な第1通信部を有する端末装置と、前記端末装置とペアリング接続を行って前記第1通信部と前記第2のBluetooth(登録商標)通信を行う第2通信部を有する印刷装置と、を備える制御システムであって、前記端末装置は、前記印刷装置とペアリング非接続の状態で前記第1のBluetooth(登録商標)通信を行い、前記第1通信部によって通知指示コマンドを前記印刷装置に送信し、前記印刷装置は、前記第1のBluetooth(登録商標)通信に基づき前記第2通信部によって前記通知指示コマンドを受信した場合、前記通知指示コマンドに基づいて通知動作を実行する、制御システムである。
【0007】
上記課題を解決するために一態様は、ロール紙から引き出した記録紙に印刷を行う印刷部と、端末装置との第1のBluetooth(登録商標)通信、及び、第2のBluetooth(登録商標)通信を実行可能な通信部と、前記第2のBluetooth(登録商標)通信に基づき前記端末装置とのペアリング接続を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記端末装置とペアリング非接続の状態で前記第1のBluetooth(登録商標)通信を行って、前記通信部によって前記端末装置から通知指示コマンドを受信した場合、前記通知指示コマンドに基づいて通知動作を実行する、印刷装置である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る制御システムの概略的な構成例を示す図である。
【
図2】実施形態に係る端末装置の機能ブロックの構成例を示す図である。
【
図3】実施形態に係る第1印刷装置の機能ブロックの構成例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る第1印刷装置のハードウェアの概略的な構成例を示す図である。
【
図5】実施形態に係る制御システムにおいて行われる処理の手順の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、実施形態に係る制御システム1の概略的な構成例を示す図である。
制御システム1は、端末装置11と、第1印刷装置12Aと、第2印刷装置12Bと、第3印刷装置12Cと、を備える。
また、
図1には、端末装置11を操作するユーザー31を示してある。ユーザー31は、ユーザーの一例である。
【0011】
ここで、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cは、それぞれ、印刷装置の一例である。
本実施形態では、説明を簡易にするために、1個の端末装置11を示すが、制御システムは複数の端末装置を備えてもよい。
また、本実施形態では、端末装置11により認識される複数の印刷装置として、3個の端末装置を示すが、他の例として、2個の端末装置であってもよく、あるいは、4個以上の端末装置であってもよい。
【0012】
端末装置11は、スマートフォンあるいはパーソナルコンピューターなどであり、他の任意の装置であってもよい。本実施形態では、端末装置11は、ユーザー31によって携帯可能な装置である。
端末装置11は、Bluetooth(登録商標)の通信を行う機能を有する。
端末装置11は、画面51を有している。
【0013】
本実施形態では、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cは、同じ種別の印刷装置であり、同様な構成を有しており、同様な動作を行う。
このため、本実施形態では、第1印刷装置12Aの構成および動作を詳しく説明し、第2印刷装置12Bおよび第3印刷装置12Cの構成および動作については詳しい説明を省略する。
【0014】
第1印刷装置12Aは、筐体の内部にロール紙を収容し、当該ロール紙を引き出した記録紙71に画像を印刷する。
第1印刷装置12Aは、Bluetooth(登録商標)の通信を行う機能を有する。
なお、第1印刷装置12Aは、他の種別の印刷装置であってもよい。
また、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cは、それぞれ、任意の種別の印刷装置であってもよく、異なる種別の印刷装置を含んでもよい。
【0015】
端末装置11は、Bluetooth(登録商標)の所定の手続きにより認識した印刷装置の識別情報の一覧を画面51に表示する。当該所定の手続きは、Bluetooth Low Energy(登録商標)のアドバタイズの手続きである。本実施形態では、Bluetooth Low Energy(登録商標)をBLE(登録商標)とも呼ぶ。
本実施形態では、第1印刷装置12Aの識別情報が「PrinterA」であり、第2印刷装置12Bの識別情報が「PrinterB」であり、第3印刷装置12Cの識別情報が「PrinterC」である。
【0016】
ここで、本実施形態では、Bluetooth(登録商標)の機能は、Bluetooth Basic Rate/Enhanced Data Rateの機能と、BLE(登録商標)の機能を含む。Bluetooth Basic Rate/Enhanced Data Rateは、Bluetooth Classicと呼んでもよい。また、Bluetooth Basic Rate/Enhanced Data RateとBLE(登録商標)とは、それぞれ異なる仕様のBluetooth(登録商標)の機能である。BLE(登録商標)の通信を第1のBluetooth(登録商標)通信と呼んでもよく、Bluetooth Basic Rate/Enhanced Data Rateを第2のBluetooth(登録商標)通信と呼んでもよい。第1のBluetooth(登録商標)通信と第2のBluetooth(登録商標)通信を比較すると、第1のBluetooth(登録商標)通信は、ペアリングを必要としない通信であるが、第2のBluetooth(登録商標)通信よりも通信速度が遅い。一方、第2のBluetooth(登録商標)通信は、ペアリングを必要とする通信であるが、第1のBluetooth(登録商標)通信よりも通信速度が速い。言い換えると、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cのそれぞれと端末装置11は、第1のBluetooth(登録商標)通信を行う場合、ペアリングしないで情報を送信または受信できる。一方で、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cのそれぞれと端末装置11は、第2のBluetooth(登録商標)通信を行う場合、ペアリングを確立した後でないと情報を送信または受信できない。
BLE(登録商標)は、低消費電力化された通信モードである。
【0017】
図2は、実施形態に係る端末装置11の機能ブロックの構成例を示す図である。
端末装置11は、第1入出力部111と、第1記憶部112と、第1制御部113と、を備える。
第1入出力部111は、第1操作部131と、第1表示部132と、第1通信部133と、を備える。
【0018】
第1入出力部111は、入力および出力を行う。
第1操作部131は、ユーザー31によって操作される。第1操作部131は、任意の操作部であってもよく、タッチパネル、ボタン、キーボード、マウス、あるいは、音声入力部などであってもよい。
第1表示部132は、画面51を有しており、画面51に情報を表示する。なお、画面51はタッチパネルの機能を有していてもよい。
第1通信部133は、Bluetooth(登録商標)の通信を行う通信インターフェイスを有している。なお、第1通信部133は、さらに他の通信を行う機能を有していてもよい。
【0019】
第1記憶部112は、各種の情報を記憶する。第1記憶部112は、各種のメモリーを用いて構成されていてもよい。
第1制御部113は、各種の制御および処理を行う。本実施形態では、第1制御部113は、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cとのペアリング接続を実行する処理などを行う。なお、一例として、第1制御部113は、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cのいずれかと第2のBluetooth(登録商標)通信を行う場合に、ペアリング接続を実行する処理を行う。
本実施形態では、第1制御部113は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサーを用いて構成されている。そして、第1制御部113は、第1記憶部112に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、各種の制御および処理を行う。当該プログラムは、所定のアプリケーションのプログラムであってもよい。
【0020】
図3は、実施形態に係る第1印刷装置12Aの機能ブロックの構成例を示す図である。
第1印刷装置12Aは、第2入出力部211と、第2記憶部212と、印刷部213と、第2制御部214と、ロール紙収容部215と、を備える。
第2入出力部211は、第2操作部231と、通知部232と、第2通信部233と、を備える。
ロール紙収容部215は、ロール紙251を収容する。
図1に示される印刷媒体である記録紙71は、ロール紙251が引き出された用紙である。ロール紙収容部215は、ロール紙ホルダーと記載してもよい。
【0021】
ここで、本実施形態では、第1印刷装置12Aは、画面を有していない小型の印刷装置であるが、他の構成例として、画面を有する印刷装置であってもよい。この場合、第2入出力部211は、画面に情報を表示する表示部を備える。
【0022】
第2入出力部211は、入力および出力を行う。
第2操作部231は、ユーザー31によって操作される。第2操作部231は、任意の操作部であってもよく、ボタンなどであってもよい。
通知部232は、所定の通知を行う機能を有している。一例として、通知部232は、鳴動するブザーを含む。当該通知は、ブザーを鳴らすことによる通知である。ブザーは、一例として、振動による音を鳴らすものであってもよく、所定のメロディを鳴らすものであってもよい。なお、当該通知は、通知部232で行うものに限られず、他の態様の通知であってもよい。例えば、画面表示、所定の画像の印刷、あるいは、LED(Light Emitting Diode)などの光の点灯または点滅などによる通知であってもよい。
第2通信部233は、Bluetooth(登録商標)の通信を行う通信インターフェイスを有している。なお、第2通信部233は、さらに他の通信を行う機能を有していてもよい。
【0023】
第2記憶部212は、各種の情報を記憶する。第2記憶部212は、各種のメモリーを用いて構成されていてもよい。
印刷部213は、ロール紙251を引き出した記録紙71に画像を印刷する印刷機構を有している。また、印刷部213は、記録紙71を搬送する搬送ローラーを含む搬送機構を有してもよく、ロール紙251から記録紙71を切断する切断機構を有してもよい。印刷機構は、記録紙71の搬送方向に交差する方向に沿って並んだ複数の発熱素子を含むサーマルラインヘッドを有してもよい。切断機構は、可動刃と固定刃を有してもよく、固定刃に対して可動刃が進退して記録紙71を切断してもよい。可動刃を第1刃、固定刃を第2刃と記載してもよい。
【0024】
第2制御部214は、各種の制御および処理を行う。本実施形態では、第2制御部214は、端末装置11とのペアリング接続を実行する処理などを行う。
本実施形態では、第2制御部214は、CPUなどのプロセッサーを用いて構成されている。そして、第2制御部214は、第2記憶部212に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、各種の制御および処理を行う。
【0025】
図4は、実施形態に係る第1印刷装置12Aのハードウェアの概略的な構成例を示す図である。
第1印刷装置12Aは、プロセッサー311と、メモリー312と、ユーザーインターフェイス313と、通信インターフェイス314と、通知機構315と、印刷機構316と、を備え、これらはバスを介して接続されている。
【0026】
本実施形態では、第2制御部214は、プロセッサー311を用いて構成されている。
第2記憶部212は、メモリー312を用いて構成されている。
第2操作部231は、ユーザーインターフェイス313を用いて構成されている。
第2通信部233は、通信インターフェイス314を用いて構成されている。
通知部232は、通知機構315を用いて構成されている。
印刷部213は、印刷機構316を用いて構成されている。
【0027】
ここで、BLE(登録商標)の通信について説明する。言い換えると、第1のBluetooth(登録商標)通信について説明する。
本実施形態に係る制御システム1では、BLE(登録商標)通信のコマンド送信に関し、Bluetooth(登録商標)の規格で定義されている汎用属性プロファイル(GATT:Generic Attribute Profile)を使用する。
本実施形態では、ホストとなる端末装置11がセントラル端末となり、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cのそれぞれがペリフェラル端末となる。
【0028】
ペリフェラル端末は位置情報などを無線で発信するアドバタイズを行い、これに応じて、セントラル端末がペリフェラル端末に対して接続要求を行う。
セントラル端末は、ペリフェラル端末が実行可能なサービスを確認するためのService Discoveryをペリフェラル端末に送信する。これに応じて、ペリフェラル端末は、自身のサービスに含まれるWrite、ReadまたはNotifyといった属性情報をセントラル端末に通知する。属性情報は、プロファイルと記載してもよい。
【0029】
セントラル端末は、ペリフェラル端末のサービスにWriteが含まれる場合、ペリフェラル端末に、Write要求としてコマンドを送信する。ペリフェラル端末は、当該コマンドを受信した場合、ACKをセントラル端末に通知する。なお、ACKは、通信が成功したことを示す情報である。
セントラル端末は、ペリフェラル端末との通信が終了したときに、ペリフェラル端末との通信を切断する。
このような一連の通信は、セントラル端末とペリフェラル端末とがペアリング接続されていない状態で、行われる。
【0030】
ここで、Writeは、セントラル端末からペリフェラル端末に対して、所定の動作を実行させるための書き込みが可能であることを示す属性情報である。
また、Readは、セントラル端末によりペリフェラル端末に設定されている所定の値を読み出すことが可能であることを示す属性情報である。
また、Notifyは、ペリフェラル端末からセントラル端末に所定の値を通知することが可能であることを示す属性情報である。
【0031】
図5を参照して、制御システム1において行われる処理について説明する。
図5は、実施形態に係る制御システム1において行われる処理の手順の一例を示す図である。
図5の例では、端末装置11と第1印刷装置12Aとの通信について説明する。第2印刷装置12Bおよび第3印刷装置12Cの通信についても、第1印刷装置12Aの通信と同様である。
図5に示される処理T1~処理T7を説明する。これら処理T1~処理T7は、BLE(登録商標)の機能により行われ、ペアリング非接続の状態で行われる。
【0032】
処理T1では、第1印刷装置12Aは、第2通信部233により、BLE(登録商標)のアドバタイジングパケットを無線により発信する。当該アドバタイジングパケットには、発信元である第1印刷装置12Aの識別情報が含められる。
同様に、第2印刷装置12Bおよび第3印刷装置12Cも、BLE(登録商標)のアドバタイジングパケットを無線により発信している場合を説明する。
【0033】
ここで、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cがアドバタイジングパケットに含めるそれぞれの識別情報としては、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cのそれぞれを識別することが可能な任意の情報が用いられてもよい。当該識別情報として、例えば、デバイスネームの情報が用いられてもよい。
また、アドバタイジングパケットには、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cのそれぞれの位置情報などが含められてもよい。当該位置情報などにより第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cのそれぞれが識別される場合には、当該位置情報などが識別情報として用いられてもよい。
【0034】
アドバタイジングパケットは、ペリフェラル端末の存在を通知する信号である。
ここで、本実施形態では、アドバタイジングパケットの情報が、アドバタイズ情報の一例である。
【0035】
端末装置11は、第1通信部133により、これらのアドバタイジングパケットを受信する。そして、端末装置11は、第1制御部113により、これらのアドバタイジングパケットに含まれる識別情報を第1表示部132の画面51に表示する。
図1には、画面51の表示内容の一例を示してある。
図1の例では、画面51には、第1印刷装置12Aの識別情報である「PrinterA」、第2印刷装置12Bの識別情報である「PrinterB」、および第3印刷装置12Cの識別情報である「PrinterC」が一覧で表示されている。
【0036】
なお、端末装置11は、アドバタイズパケットに含まれる識別情報を表示する代わりに、当該識別情報に対応する他の識別情報を表示してもよい。例えば、端末装置11は、あらかじめ、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cのそれぞれについて、アドバタイズパケットに含まれる識別情報とニックネーム情報などとの対応関係を第1記憶部112に記憶していてもよく、当該識別情報を表示する代わりに、当該識別情報に対応する当該ニックネーム情報などを表示してもよい。
【0037】
ユーザー31は、画面51の表示内容を見て、ユーザー31が望む第1印刷装置12Aの識別情報を手動で選択する。この選択の操作は、画面51に表示される該当する識別情報を指などでタッチする操作であってもよい。
端末装置11は、ユーザー31による選択の操作を受け付ける。
【0038】
処理T2では、端末装置11は、ユーザー31の操作に応じて、第1通信部133により、接続要求を、ユーザー31によって選択された第1印刷装置12Aに無線送信する。
第1印刷装置12Aは、第2通信部233により、接続要求を受信する。なお、接続要求を接続要求情報と記載してもよい。
【0039】
処理T3では、端末装置11は、第1通信部133により、Service Discoveryを第1印刷装置12Aに無線送信する。Service Discoveryは、実行可能なサービスを問い合わせる信号である。
第1印刷装置12Aは、第2通信部233により、Service Discoveryを受信する。
【0040】
処理T4では、第1印刷装置12Aは、第2通信部233により、Service Writeを端末装置11に無線送信する。Service Writeは、サービスとしてWriteを実行可能であることを通知する信号である。
端末装置11は、第1通信部133により、Service Writeを受信する。
【0041】
ここで、本実施形態では、Service Discoveryが、制御コマンドに基づく第1処理を実行可能か否かの情報を要求する要求情報の一例である。
また、本実施形態では、Writeのコマンドが、当該制御コマンドの一例である。また、本実施形態では、通知動作を行う処理が、当該第1処理の一例である。
また、本実施形態では、Service Writeが、第1処理を実行可能であることを示す応答情報の一例である。
【0042】
処理T5では、端末装置11は、第1通信部133により、GATT Write要求を第1印刷装置12Aに無線送信する。GATT Write要求は、Writeを実行することを指示する信号である。
第1印刷装置12Aは、第2通信部233により、GATT Write要求を受信する。なお、GATT Write要求を動作要求情報と記載してもよい。
【0043】
ここで、本実施形態では、GATT Write要求に第1印刷装置12Aで解釈可能な通知動作の実行指示コマンドを含める。この通知動作の実行指示コマンドが、通知指示コマンドの一例である。通知指示コマンドは、一例として、第1印刷装置12Aのブザーの鳴動を指示するブザー通知コマンドである。第1印刷装置12Aで解釈可能なコマンドは、一例として、ESC/POS(登録商標)体系のコマンドである。また、本実施形態では、ブザーを鳴動させることで通知を行う動作が、当該通知動作の一例である。
【0044】
処理T6では、第1印刷装置12Aは、第2通信部233により、ACKを端末装置11に無線送信する。
端末装置11は、第1通信部133により、ACKを受信する。
【0045】
第1印刷装置12Aは、GATT Write要求に含まれる通知指示コマンドに応じて、通知部232により通知を行う。すなわち、第1印刷装置12Aは、ブザーを鳴らす。これにより、ユーザー31は、端末装置11によって呼び出した印刷装置が第1印刷装置12Aであることをブザーの音により確認することができる。
【0046】
処理T7では、端末装置11は、第1通信部133により、切断要求を第1印刷装置12Aに無線送信する。
第1印刷装置12Aは、第2通信部233により、切断要求を受信する。
これにより、端末装置11と第1印刷装置12AとのBLE(登録商標)の通信が切断される。
【0047】
ここで、端末装置11は、第1印刷装置12AとのBLE(登録商標)の通信が切断された後も、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cの識別情報の一覧を画面51に表示し続ける。
【0048】
また、端末装置11は、処理T1においてユーザー31によって第1印刷装置12Aが選択された場合、上記の識別情報の一覧の表示に対するポップアップ画面として、または、上記の識別情報の一覧の表示に代えて、第1印刷装置12Aとペアリング接続を行うか否かの確認をユーザー31に対して促すメッセージを第1表示部132の画面51に表示してもよい。
【0049】
このようなメッセージを端末装置11により表示するタイミングとしては、任意のタイミングが用いられてもよい。
一例として、端末装置11は、処理T6において第1印刷装置12AからACKを受信したときに、当該メッセージを表示して、ユーザー31からの指示入力を待機してもよい。
他の例として、端末装置11は、第1印刷装置12AとのBLE(登録商標)の通信が切断された後に、当該メッセージを表示して、ユーザー31からの指示入力を待機してもよい。
他の例として、端末装置11は、処理T1においてユーザー31によって第1印刷装置12Aが選択されたときに、当該メッセージを表示してもよい。この場合、端末装置11は、第1印刷装置12AとのBLE(登録商標)の通信が切断された後も、当該メッセージを表示し続けて、ユーザー31からの指示入力を待機する。
【0050】
ユーザー31は、ブザーを鳴らした第1印刷装置12Aと端末装置11とをペアリング接続させる場合、端末装置11の画面51に表示されたメッセージにしたがって、第1印刷装置12Aと端末装置11とをペアリング接続させることを手動で指示する。この指示の操作は、画面51に表示される該当するボタンを指などでタッチする操作であってもよい。
端末装置11は、ユーザー31の操作に応じて、第1通信部133により、第1印刷装置12AとBluetooth(登録商標)のペアリング接続を行う。より具体的には、端末装置11は、第1通信部133により、第2のBluetooth(登録商標)通信(Bluetooth Basic Rate/Enhanced Data Rateの通信)に基づくペアリング接続を行う。そして、端末装置11は、ユーザー31の操作に応じて、第2のBluetooth(登録商標)通信を介して、第1印刷装置12Aに印刷を行わせるなどの制御を行う。
【0051】
なお、ユーザー31は、ブザーを鳴らした第1印刷装置12Aがユーザー31が望んだ印刷装置ではなかった場合には、処理T1に戻って、識別情報の一覧の表示から、ユーザー31が望む印刷装置を選択する。
【0052】
以上のように、本実施形態に係る制御システム1では、端末装置11は、BLE(登録商標)の通信を用いて、周辺に存在する印刷装置を検索し、画面51に当該印刷装置の識別情報の一覧をリストアップする。そして、端末装置11は、ユーザー31によって選択された印刷装置に対して、ペアリング接続せずにBLE(登録商標)でコマンドを送信し、当該印刷装置によりブザーを鳴動させる。
したがって、本実施形態に係る制御システム1では、ユーザー31にとって、画面51により選択した印刷装置がペアリング接続を望む対象であるか否かを容易に判別することができる。
【0053】
このように、本実施形態に係る制御システム1では、端末装置11は、Bluetooth(登録商標)でペアリング接続をする前に、ユーザー31によって選択された印刷装置によりブザーを鳴動させることで、ユーザー31が端末装置11の画面51で選択している印刷装置の識別情報と実際の物理的な印刷装置との紐付けの確認を容易にすることができる。これにより、ユーザー31は、端末装置11の周囲にペアリング接続の対象の候補となる印刷装置が多数ある場合においても、ペアリング接続を望む印刷装置を容易に探すことができる。
【0054】
なお、端末装置11と印刷装置とのペアリング接続を確立してから当該印刷装置によりブザーを鳴動する構成も考えられるが、本実施形態のようにペアリング非接続の状態で印刷装置によりブザーを鳴動する構成の方が効率的であると考えられる。
【0055】
以上の実施形態に係る構成例を示す。
一構成例として、制御システムは、第1のBluetooth(登録商標)通信と第2のBluetooth(登録商標)通信とを実行可能な第1通信部を有する端末装置と、端末装置とペアリング接続を行って第1通信部と第2のBluetooth(登録商標)通信を行う第2通信部を有する印刷装置と、を備える。
端末装置は、印刷装置とペアリング非接続の状態で第1のBluetooth(登録商標)通信を行い、第1通信部によって通知指示コマンドを印刷装置に送信する。
印刷装置は、第1のBluetooth(登録商標)通信に基づき第2通信部によって通知指示コマンドを受信した場合、通知指示コマンドに基づいて通知動作を実行する。
したがって、端末装置はペアリング非接続の状態で印刷装置に通知指示コマンドを送って通知動作を実行させるため、ユーザーにとって印刷装置の操作を伴うイベント等の手間がなく、ユーザーがペアリング接続を望む印刷装置の特定を容易に行うことができる。
なお、本実施形態における制御システム1、第1通信部133、端末装置11、第2通信部233、第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cの各々、ユーザー31が、それぞれ、制御システム、第1通信部、端末装置、第2通信部、印刷装置、ユーザーの一例である。
【0056】
一構成例として、第1のBluetooth(登録商標)通信は、ペアリング非接続の状態で実行可能な通信であって、第2のBluetooth(登録商標)通信は、ペアリング接続の後に実行可能な通信である。
第2のBluetooth(登録商標)通信の通信速度は、第1のBluetooth(登録商標)通信の通信速度よりも速い。
したがって、端末装置は、異なる仕様、異なる特性のBluetooth(登録商標)通信を用いることで、印刷装置の特定を容易にし、通信速度の速いBluetooth(登録商標)通信に基づいて、印刷装置との通信を高速化することができる。
【0057】
一構成例として、端末装置は、ペアリング非接続の状態において、第1通信部によって制御コマンドに基づく第1処理を実行可能か否かの情報を要求する要求情報を印刷装置に送信する。
印刷装置は、第2通信部によって要求情報を受信する。印刷装置は、第1処理を実行可能である場合、受信した要求情報に応じて、第2通信部によって第1処理を実行可能であることを示す応答情報を端末装置に送信する。
端末装置は、第1通信部によって応答情報を受信した場合、第1通信部によって通知指示コマンドを印刷装置に送信する。
したがって、端末装置は、ペアリング非接続の状態において制御コマンドを実行できる印刷装置を判定し、当該印刷装置に通知指示コマンドを送信することができる。このため、制御システムでは、端末装置から通知指示コマンドを送信したにもかかわらず印刷装置が通知動作を実行しない、等のトラブルを事前に回避することができる。
【0058】
一構成例として、印刷装置は、第2通信部によってアドバタイズ情報を発信する。
端末装置は、第1通信部によってアドバタイズ情報を受信した場合、印刷装置の識別情報を画面表示する。端末装置は、画面表示された識別情報に基づいて印刷装置の選択を受け付けた場合、第1通信部によって要求情報を印刷装置に送信する。
したがって、ユーザーは、端末装置において識別情報が画面表示された印刷装置の中から、ペアリング接続を望む印刷装置を選択することができる。
【0059】
一構成例として、端末装置は、第1通信部によって通知指示コマンドを印刷装置に送信した後、印刷装置との通信状態を切断する。
したがって、端末装置は、印刷装置とペアリング非接続の状態のまま、印刷装置の確認のための通信を完了することができる。これにより、例えば、ユーザーが望まない印刷装置が通知動作を行った場合においても、ユーザーは別の印刷装置を選択することをスムーズに行うことができる。
【0060】
一構成例として、印刷装置は、ロール紙から引き出した記録紙に印刷を行う印刷部と、端末装置との第1のBluetooth(登録商標)通信、及び、第2のBluetooth(登録商標)通信を実行可能な通信部と、第2のBluetooth(登録商標)通信に基づき端末装置とのペアリング接続を実行する制御部と、を備える。
制御部は、端末装置とペアリング非接続の状態で第1のBluetooth(登録商標)通信を行って、通信部によって端末装置から通知指示コマンドを受信した場合、通知指示コマンドに基づいて通知動作を実行する。
したがって、印刷装置はペアリング非接続の状態で端末装置から通知指示コマンドを受信して通知動作を実行するため、ユーザーにとって印刷装置の操作を伴うイベント等の手間がなく、ユーザーがペアリング接続を望む印刷装置の特定を容易に行うことができる。
なお、本実施形態における第1印刷装置12A~第3印刷装置12Cの各々、ロール紙251、記録紙71、印刷部213、端末装置11、第2通信部233、第2制御部214、ユーザー31が、それぞれ、印刷装置、ロール紙、記録紙、印刷部、端末装置、通信部、制御部、ユーザーの一例である。
【0061】
なお、以上に説明した任意の装置における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、オペレーティングシステムあるいは周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disc)-ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーあるいはクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。当該揮発性メモリーは、例えば、RAMであってもよい。記録媒体は、例えば、非一時的記録媒体であってもよい。
【0062】
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイルであってもよい。差分ファイルは、差分プログラムと呼ばれてもよい。
【0063】
また、以上に説明した任意の装置における任意の構成部の機能は、プロセッサーにより実現されてもよい。例えば、実施形態における各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶するコンピューター読み取り可能な記録媒体により実現されてもよい。ここで、プロセッサーは、例えば、各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよく、あるいは、各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。例えば、プロセッサーはハードウェアを含み、当該ハードウェアは、デジタル信号を処理する回路及びアナログ信号を処理する回路のうちの少なくとも一方を含んでもよい。例えば、プロセッサーは、回路基板に実装された1または複数の回路装置、あるいは、1または複数の回路素子のうちの一方または両方を用いて、構成されてもよい。回路装置としてはIC(Integrated Circuit)などが用いられてもよく、回路素子としては抵抗あるいはキャパシターなどが用いられてもよい。
【0064】
ここで、プロセッサーは、例えば、CPUであってもよい。ただし、プロセッサーは、CPUに限定されるものではなく、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)等のような、各種のプロセッサーが用いられてもよい。また、プロセッサーは、例えば、ASICによるハードウェア回路であってもよい。また、プロセッサーは、例えば、複数のCPUにより構成されていてもよく、あるいは、複数のASICによるハードウェア回路により構成されていてもよい。また、プロセッサーは、例えば、複数のCPUと、複数のASICによるハードウェア回路と、の組み合わせにより構成されていてもよい。また、プロセッサーは、例えば、アナログ信号を処理するアンプ回路あるいはフィルター回路等のうちの1以上を含んでもよい。
【0065】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0066】
1…制御システム、11…端末装置、12A…第1印刷装置、12B…第2印刷装置、12C…第3印刷装置、31…ユーザー、51…画面、71…記録紙、111…第1入出力部、112…第1記憶部、113…第1制御部、131…第1操作部、132…第1表示部、133…第1通信部、211…第2入出力部、212…第2記憶部、213…印刷部、214…第2制御部、215…ロール紙収容部、231…第2操作部、232…通知部、233…第2通信部、251…ロール紙、311…プロセッサー、312…メモリー、313…ユーザーインターフェイス、314…通信インターフェイス、315…通知機構、316…印刷機構