(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】情報処理装置のためのコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20241119BHJP
B41J 2/175 20060101ALI20241119BHJP
B41J 2/01 20060101ALI20241119BHJP
【FI】
G06F3/12 335
G06F3/12 329
G06F3/12 310
B41J2/175 301
B41J2/01 401
(21)【出願番号】P 2023053596
(22)【出願日】2023-03-29
(62)【分割の表示】P 2019064085の分割
【原出願日】2019-03-28
【審査請求日】2023-04-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 雄太郎
【審査官】征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-079575(JP,A)
【文献】特開2005-001149(JP,A)
【文献】特開2016-122237(JP,A)
【文献】特開2005-059303(JP,A)
【文献】特開2011-028412(JP,A)
【文献】特開2011-022941(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/12
B41J2/01;2/165-2/20;2/21-2/215
B41J29/00-29/70
H04N1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記情報処理装置のコンピュータを、
第1種のプリンタから、前記第1種のプリンタにおける着色剤の残量に関する第1の残量情報を取得する第1の取得部であって、前記第1種のプリンタは、第1の印刷実行部と、第1のカートリッジから前記第1の印刷実行部に供給される着色剤を収容するためのタンクと、を備える、前記第1の取得部と、
前記第1種のプリンタとは異なる第2種のプリンタから、前記第2種のプリンタにおける着色剤の残量に関する第2の残量情報を取得する第2の取得部であって、前記第2種のプリンタは、第2の印刷実行部を備えると共に、第2のカートリッジから前記第2の印刷実行部に供給される着色剤を収容するためのタンクを備えず、前記第1種のプリンタ及び前記第2種のプリンタのそれぞれは、当該プリンタにおける着色剤の残量が印刷不可残量に到達する場合に、印刷を実行可能な状態から実行不可能な状態に変化する、前記第2の取得部と、
取得済みの前記第1の残量情報と取得済みの前記第2の残量情報とを利用して、前記第1種のプリンタにおける着色剤の残量を示す第1の残量オブジェクトと、前記第2種のプリンタにおける着色剤の残量を示す第2の残量オブジェクトと、を含む残量画面を前記情報処理装置の表示部に表示する表示制御部と、として機能させ、
前記第1の残量オブジェクトは、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量を示す第1のカートリッジオブジェクトと、前記タンク内の着色剤の残量を示すタンクオブジェクトと、を含み、
前記第2の残量オブジェクトは、前記第2のカートリッジ内の着色剤の残量を示す第2のカートリッジオブジェクトを含み、
前記表示制御部は、
取得済みの前記第1の残量情報が、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量が
第1の残量より多いことを示す場合に、第1の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトを表示し、
前記第1の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトは、非点滅状態を有する前記第1のカートリッジオブジェクトと、非点滅状態を有する前記タンクオブジェクトと、を含み、
取得済みの前記第1の残量情報が、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量がゼロであり、かつ、前記タンク内の着色剤の残量が前記印刷不可残量より多いことを示す場合に、前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトを表示し、
前記第2の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトは、第1の周期で点滅する第1の点滅状態を有する前記第1のカートリッジオブジェクトを含み、
取得済みの前記第1の残量情報が、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量が前記第1の残量以下かつゼロより多いことを示す場合に、前記第1の表示態様及び前記第2の表示態様とは異なる第3の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトを表示し、
前記第3の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトは、前記第1の周期よりも長い第2の周期で点滅する第2の点滅状態を有する前記第1のカートリッジオブジェクトを含み、
取得済みの前記第2の残量情報が、前記第2のカートリッジ内の着色剤の残量が
第2の残量より多いことを示す場合に、前記第1の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトを表示し、
前記第1の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトは、非点滅状態を有する前記第2のカートリッジオブジェクトを含み、
取得済みの前記第2の残量情報が、前記第2のカートリッジ内の着色剤の残量が前記印刷不可残量であることを示す場合に、前記第2の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトを表示し、
前記第2の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトは、前記第1の周期で点滅する前記第1の点滅状態を有する前記第2のカートリッジオブジェクトを含
み、
取得済みの前記第2の残量情報が、前記第2のカートリッジ内の着色剤の残量が前記第2の残量以下かつ前記印刷不可残量より多いことを示す場合に、前記第3の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトを表示し、
前記第3の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトは、前記第2の周期で点滅する前記第2の点滅状態を有する前記第2のカートリッジオブジェクトを含む、コンピュータプログラム。
【請求項2】
情報処理装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記情報処理装置のコンピュータを、
第1種のプリンタから、前記第1種のプリンタにおける着色剤の残量に関する第1の残量情報を取得する第1の取得部であって、前記第1種のプリンタは、第1の印刷実行部と、第1のカートリッジから前記第1の印刷実行部に供給される着色剤を収容するためのタンクと、を備える、前記第1の取得部と、
前記第1種のプリンタとは異なる第2種のプリンタから、前記第2種のプリンタにおける着色剤の残量に関する第2の残量情報を取得する第2の取得部であって、前記第2種のプリンタは、第2の印刷実行部を備えると共に、第2のカートリッジから前記第2の印刷実行部に供給される着色剤を収容するためのタンクを備えず、前記第1種のプリンタ及び前記第2種のプリンタのそれぞれは、当該プリンタにおける着色剤の残量が印刷不可残量に到達する場合に、印刷を実行可能な状態から実行不可能な状態に変化する、前記第2の取得部と、
取得済みの前記第1の残量情報と取得済みの前記第2の残量情報とを利用して、前記第1種のプリンタにおける着色剤の残量を示す第1の残量オブジェクトと、前記第2種のプリンタにおける着色剤の残量を示す第2の残量オブジェクトと、を含む残量画面を前記情報処理装置の表示部に表示する表示制御部と、として機能させ、
前記第1の残量オブジェクトは、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量を示す第1のカートリッジオブジェクトと、前記タンク内の着色剤の残量を示すタンクオブジェクトと、を含み、
前記第2の残量オブジェクトは、前記第2のカートリッジ内の着色剤の残量を示す第2のカートリッジオブジェクトを含み、
前記表示制御部は、
取得済みの前記第1の残量情報が、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量が
第1の残量より多いことを示す場合に、第1の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトを表示し、
前記第1の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトは、非点滅状態を有する前記第1のカートリッジオブジェクトと、非点滅状態を有する前記タンクオブジェクトと、を含み、
かつ、カートリッジを交換可能であることを示す第1のマークオブジェクトと、カートリッジ内の着色剤の残量が少なくなったことを示す第2のマークオブジェクトと、のどちらも含まず、
取得済みの前記第1の残量情報が、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量がゼロであり、かつ、前記タンク内の着色剤の残量が前記印刷不可残量より多いことを示す場合に、前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトを表示し、
前記第2の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトは、第1の周期で点滅する第1の点滅状態を有する前記第1のカートリッジオブジェクトを含み、
かつ、前記第1のマークオブジェクトを含むと共に前記第2のマークオブジェクトを含まず、
取得済みの前記第1の残量情報が、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量が前記第1の残量以下かつゼロより多いことを示す場合に、前記第1の表示態様及び前記第2の表示態様とは異なる第3の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトを表示し、
前記第3の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトは、前記第2のマークオブジェクトを含むと共に前記第1のマークオブジェクトを含まず、
取得済みの前記第2の残量情報が、前記第2のカートリッジ内の着色剤の残量が
第2の残量より多いことを示す場合に、前記第1の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトを表示し、
前記第1の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトは、非点滅状態を有する前記第2のカートリッジオブジェクトを含み、
かつ、前記第1のマークオブジェクトと前記第2のマークオブジェクトとのどちらも含まず、
取得済みの前記第2の残量情報が、前記第2のカートリッジ内の着色剤の残量が前記印刷不可残量であることを示す場合に、前記第2の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトを表示し、
前記第2の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトは、前記第1の周期で点滅する前記第1の点滅状態を有する前記第2のカートリッジオブジェクトを含
み、かつ、前記第1のマークオブジェクトを含むと共に前記第2のマークオブジェクトを含まず、
取得済みの前記第2の残量情報が、前記第2のカートリッジ内の着色剤の残量が前記第2の残量以下かつ前記印刷不可残量より多いことを示す場合に、前記第3の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトを表示し、
前記第3の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトは、前記第2のマークオブジェクトを含むと共に前記第1のマークオブジェクトを含まない、コンピュータプログラム。
【請求項3】
取得済みの前記第1の残量情報が、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量がゼロであり、かつ、前記タンク内の着色剤の残量がゼロより多いことを示す場合に、前記第2の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトは、非点滅状態を有する前記タンクオブジェクトを含む、請求項1
又は2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記表示制御部は、さらに、
取得済みの前記第1の残量情報が、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量がゼロであり、かつ、前記タンク内の着色剤の残量が前記印刷不可残量であることを示す場合に、前記第2の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトを表示し、
取得済みの前記第1の残量情報が、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量がゼロであり、かつ、前記タンク内の着色剤の残量が前記印刷不可残量であることを示す場合に、前記第2の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトは、前記第1の周期で点滅する前記第1の点滅状態を有する前記タンクオブジェクトを含む、請求項
3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記第1の点滅状態を有する前記第1の残量オブジェクトの点滅タイミングと、前記第1の点滅状態を有する前記第2の残量オブジェクトの点滅タイミングと、は同期する、請求項1から
4のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記第1の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトは、カートリッジを交換可能であることを示す第1のマークオブジェクトを含まず、
前記第2の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトは、前記第1のマークオブジェクトを含み、
前記第1の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトは、前記第1のマークオブジェクトを含まず、
前記第2の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトは、前記第1のマークオブジェクトを含む、請求項1から
5のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記第3の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトは、非点滅状態を有する前記タンクオブジェクトを含む、請求項
1から6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記第1の取得部は、複数の前記第1種のプリンタのそれぞれから、当該第1種のプリンタにおける着色剤の残量に関する前記第1の残量情報を取得し、
前記第2の取得部は、複数の前記第2種のプリンタのそれぞれから、当該第2種のプリンタにおける着色剤の残量に関する前記第2の残量情報を取得し、
前記表示制御部は、取得済みの複数の前記第1の残量情報と取得済みの複数の前記第2の残量情報とを利用して、前記複数の第1種のプリンタに対応する複数の前記第1の残量オブジェクトと、前記複数の第2種のプリンタに対応する複数の前記第2の残量オブジェクトと、を含む前記残量画面を前記表示部に表示する、請求項1から
7のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書では、プリンタにおける着色剤の残量に関する残量情報を取得する情報処理装置に関する技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、小容量カートリッジ内のトナーの残量を示すゲージと、大容量カートリッジ内のトナーの残量を示すゲージと、を含む表示画面を表示する画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1では、トナーを現像手段に供給するための方式が異なる複数種のプリンタが存在することについて何ら想定されていない。
【0005】
本明細書では、着色剤をカートリッジから印刷実行部に供給するための方式が異なる第1種及び第2種のプリンタが存在する状況において、第1種及び第2種のプリンタのそれぞれにおける着色剤の残量を示す画面を表示する際に、ユーザの利便性を向上させるための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書では、情報処理装置のためのコンピュータプログラムを開示する。当該コンピュータプログラムは、前記情報処理装置のコンピュータを、第1種のプリンタから、前記第1種のプリンタにおける着色剤の残量に関する第1の残量情報を取得する第1の取得部であって、前記第1種のプリンタは、第1の印刷実行部と、第1のカートリッジから前記第1の印刷実行部に供給される着色剤を収容するためのタンクと、を備える、前記第1の取得部と、前記第1種のプリンタとは異なる第2種のプリンタから、前記第2種のプリンタにおける着色剤の残量に関する第2の残量情報を取得する第2の取得部であって、前記第2種のプリンタは、第2の印刷実行部を備えると共に、第2のカートリッジから前記第2の印刷実行部に供給される着色剤を収容するためのタンクを備えず、前記第1種のプリンタ及び前記第2種のプリンタのそれぞれは、当該プリンタにおける着色剤の残量が印刷不可残量に到達する場合に、印刷を実行可能な状態から実行不可能な状態に変化する、前記第2の取得部と、取得済みの前記第1の残量情報と取得済みの前記第2の残量情報とを利用して、前記第1種のプリンタにおける着色剤の残量を示す第1の残量オブジェクトと、前記第2種のプリンタにおける着色剤の残量を示す第2の残量オブジェクトと、を含む残量画面を前記情報処理装置の表示部に表示する表示制御部と、として機能させてもよい。前記第1の残量オブジェクトは、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量を示す第1のカートリッジオブジェクトと、前記タンク内の着色剤の残量を示すタンクオブジェクトと、を含み、前記第2の残量オブジェクトは、前記第2のカートリッジ内の着色剤の残量を示す第2のカートリッジオブジェクトを含んでいてもよい。前記表示制御部は、取得済みの前記第1の残量情報が、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量がゼロより多いことを示す場合に、第1の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトを表示し、取得済みの前記第1の残量情報が、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量がゼロであり、かつ、前記タンク内の着色剤の残量が前記印刷不可残量より多いことを示す場合に、前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトを表示し、取得済みの前記第2の残量情報が、前記第2のカートリッジ内の着色剤の残量が前記印刷不可残量より多いことを示す場合に、前記第1の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトを表示し、取得済みの前記第2の残量情報が、前記第2のカートリッジ内の着色剤の残量が前記印刷不可残量であることを示す場合に、前記第2の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトを表示してもよい。
【0007】
上記の構成では、着色剤が第1のカートリッジからタンクを介して第1の印刷実行部に供給される第1種のプリンタと、着色剤が第2のカートリッジからタンクを介さずに第2の印刷実行部に供給される第2種のプリンタと、が存在する状況を想定している。このような状況において、情報処理装置は、第1種のプリンタの第1のカートリッジ内の着色剤の残量がゼロより多い場合に、第1の表示態様を有する第1の残量オブジェクトを表示し、第2種のプリンタの第2のカートリッジ内の着色剤の残量が印刷不可残量より多い場合に、第1の表示態様を有する第2の残量オブジェクトを表示する。このように、同じ第1の表示態様を有する第1及び第2の残量オブジェクトが表示されると、情報処理装置のユーザは、第1種及び第2種のプリンタの双方において、まだカートリッジを交換しなくてよいことを容易に認識することができる。また、情報処理装置は、第1種のプリンタの第1のカートリッジ内の着色剤の残量がゼロであり、かつ、タンク内の着色剤の残量が印刷不可残量より多い場合に、第1の表示態様とは異なる第2の表示態様を有する第1の残量オブジェクトを表示し、第2種のプリンタの第2のカートリッジ内の着色剤の残量が印刷不可残量である場合に、第2の表示態様を有する第2の残量オブジェクトを表示する。このように、同じ第2の表示態様を有する第1及び第2の残量オブジェクトが表示されると、ユーザは、第1種及び第2種のプリンタの双方において、カートリッジを交換すべきことを容易に認識することができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0008】
本明細書によって開示される他のコンピュータプログラムによると、前記表示制御部は、取得済みの前記第1の残量情報が、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量が第1の残量より多いことを示す場合に、第1の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトを表示し、取得済みの前記第1の残量情報が、前記第1のカートリッジ内の着色剤の残量が前記第1の残量以下かつゼロより多いことを示す場合に、前記第1の表示態様とは異なる第3の表示態様を有する前記第1の残量オブジェクトを表示し、取得済みの前記第2の残量情報が、前記第2のカートリッジ内の着色剤の残量が第2の残量より多いことを示す場合に、前記第1の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトを表示し、取得済みの前記第2の残量情報が、前記第2のカートリッジ内の着色剤の残量が前記第2の残量以下かつ前記印刷不可残量より多いことを示す場合に、前記第3の表示態様を有する前記第2の残量オブジェクトを表示してもよい。
【0009】
上記の構成では、情報処理装置は、第1種のプリンタの第1のカートリッジ内の着色剤の残量が第1の残量より多い場合に、第1の表示態様を有する第1の残量オブジェクトを表示し、第2種のプリンタの第2のカートリッジ内の着色剤の残量が第2の残量より多い場合に、第1の表示態様を有する第2の残量オブジェクトを表示する。このように、同じ第1の表示態様を有する第1及び第2の残量オブジェクトが表示されると、情報処理装置のユーザは、第1種及び第2種のプリンタの双方において、カートリッジ内の着色剤の残量が比較的に多いことを容易に認識することができる。また、情報処理装置は、第1種のプリンタの第1のカートリッジ内の着色剤の残量が第1の残量以下かつゼロより多い場合に、第1の表示態様とは異なる第3の表示態様を有する第1の残量オブジェクトを表示し、第2種のプリンタの第2のカートリッジ内の着色剤の残量が第2の残量以下かつ印刷不可残量より多い場合に、第3の表示態様を有する第2の残量オブジェクトを表示する。このように、同じ第3の表示態様を有する第1及び第2の残量オブジェクトが表示されると、ユーザは、第1種及び第2種のプリンタの双方において、カートリッジ内の着色剤の残量が比較的に少ないことを容易に認識することができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0010】
上記のコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も新規で有用である。また、上記のコンピュータプログラムによって実現される情報処理装置そのもの、及び、情報処理装置によって実行される方法も新規で有用である。また、情報処理装置と、第1種及び第2種のプリンタのそれぞれと、を備えるシステムも新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図3】サブタンクモデルのプリンタのインク供給部の構成を示す。
【
図4】カートリッジモデルのプリンタのインク供給部の構成を示す。
【
図7】管理データベース更新処理のフローチャートを示す。
【
図10】全ての残量オブジェクトが非点滅態様で表示されるケースAを示す。
【
図11】2つの残量オブジェクトが低速点滅態様で表示されるケースBを示す
【
図12】1つの残量オブジェクトが低速点滅態様で表示され、1つの残量オブジェクトが高速点滅態様で表示されるケースC1及びC2を示す。
【
図13】2つの残量オブジェクトが高速点滅態様で表示されるケースDを示す。
【
図14】2つの残量オブジェクトが高速点滅態様で表示されるケースEを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(通信システム2の構成;
図1)
図1に示すように、通信システム2は、管理サーバ10と、複数のプリンタ100a~100dと、を備える。管理サーバ10及び各プリンタ100a等は、LAN(Local Area Networkの略)6に接続されており、LAN6を介して相互に通信可能である。LAN6は、有線LANでもよいし無線LANでもよい。
【0013】
(管理サーバ10の構成)
管理サーバ10は、各プリンタ100a等から情報を取得して、当該情報を管理する。特に、管理サーバ10は、各プリンタ100a等におけるインクの残量を示す残量オブジェクトを表示する機能を有する。管理サーバ10は、操作部12と、表示部14と、ネットワークインターフェース16と、制御部30と、を備える。
【0014】
操作部12は、ユーザによって操作されるキーボード及びマウスを備える。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。ネットワークインターフェース16は、LAN6に接続されている。LAN6は、無線LANでもよいし有線LANでもよい。制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に記憶されているプログラム36,38に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。
【0015】
OSプログラム36は、管理サーバ10の基本的な処理を実現するためのプログラムである。管理アプリケーション38は、複数のプリンタ100a~100dのそれぞれから当該プリンタに関するプリンタ情報を取得して、プリンタ情報を利用した処理を実行するためのプログラムである。管理アプリケーション38は、例えば、各プリンタ100a等と共に出荷されるメディアから管理サーバ10にインストールされる。メモリ34は、さらに、管理データベース40を備える。管理データベース40の内容については後述する。なお、以下では、管理データベース40のことを「管理DB40」と記載する。
【0016】
(各プリンタ100a~100dの構成(
図2))
各プリンタ100a~100dは、印刷機能を実行可能な周辺装置(即ち図示省略のPC等の周辺装置)である。なお、各プリンタ100a等は、印刷機能に加えて、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能等を実行可能な多機能機であってもよい。
【0017】
図2に示されるように、プリンタ100aは、操作部112と、表示部114と、ネットワークインターフェース116と、制御部130と、印刷実行部160aと、インク供給部170aと、を備える。
【0018】
操作部112は、ユーザによって操作される複数のキーを備える。表示部114は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。ネットワークインターフェース116は、LAN6に接続されている。制御部130は、CPU132とメモリ134とを備える。CPU132は、メモリ134に記憶されているプログラム136に従って、様々な処理を実行する。メモリ134は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。印刷実行部160aは、インクジェット方式の印刷機構を備える。本実施例では、印刷実行部160aは、1色のインク(例えばブラック(K))を利用して印刷を実行するモノクロ印刷機構である。インク供給部170aには、インクカートリッジ200aが装着される。インク供給部170aは、インクカートリッジ200aから印刷実行部160aにインクを供給する。以下では、インクカートリッジのことを「CTG(Cartridgeの略)」と記載することがある。
【0019】
メモリ134は、さらに、プリンタ名「Pa」とモデル名「Ma」とインク情報140aとを記憶する。プリンタ名「Pa」は、プリンタ100aに割り当てられている名称である。モデル名「Ma」は、プリンタ100aのモデルを示す名称である。インク情報140aは、プリンタ100aにおけるインクの残量に関する情報であり、総枚数TOaとタンク枚数TAaと残枚数REaとを含む。インク情報140aの内容については後述する。
【0020】
図2では、他の各プリンタ100b~100dの一部の構成要素(例えば、操作部、表示部等)を図示省略している。プリンタ100bは、プリンタ100aと同様の構成を備える。プリンタ100bは、印刷実行部160bと、CTG200bが装着されるインク供給部170bと、符号省略の制御部内のメモリと、を備える。当該メモリは、プリンタ名「Pb」とモデル名「Mb」とインク情報140bとを記憶する。インク情報140bは、プリンタ100aのインク情報140aと同様に、総枚数TObとタンク枚数TAbと残枚数REbとを含む。
【0021】
プリンタ100c,100dは、それぞれ、プリンタ100aのインク供給部170aとは異なるインク供給部170c,170dを備える点を除いて、プリンタ100aと同様の構成を備える。プリンタ100cは、印刷実行部160cと、CTG200cが装着されるインク供給部170cと、符号省略の制御部内のメモリと、を備える。当該メモリは、プリンタ名「Pc」とモデル名「Mc」とインク情報140cとを記憶する。インク情報140cは、総枚数TOcと残枚数REcとを含むが、タンク枚数を含まない。また、プリンタ100dは、印刷実行部160dと、CTG200dが装着されるインク供給部170dと、符号省略の制御部内のメモリと、を備える。当該メモリは、プリンタ名「Pd」とモデル名「Md」とインク情報140dとを記憶する。インク情報140dは、総枚数TOdと残枚数REdとを含むが、タンク枚数を含まない。
【0022】
(プリンタ100aのインク供給部170aの構成;
図3)
続いて、
図3を参照して、プリンタ100aのインク供給部170aの構成を説明する。
図3(A)に示されるように、インク供給部170aは、装着部172aと、インク供給口174aと、サブタンク175aと、インク流路部176aと、を備える。
【0023】
装着部172aは、CTG200aが着脱可能に装着されるホルダである。インク供給口174aは、装着部172aに装着されたCTG200aのインク出口204aに接続される。インク出口204aは、CTG200aの底面の近傍に設けられている。サブタンク175aは、CTG200aから印刷実行部160aに供給されるインクを収容する。サブタンク175aは、サブタンク175aの上面に設けられている連通口177aを備える。連通口177aは、サブタンク175aの内部及び外部を連通する。インク流路部176aの一端は、サブタンク175aの底面において、サブタンク175aに接続される。インク流路部176aの他端は、印刷実行部160aに接続される。
【0024】
インク供給部170aが上記の構成を備えるので、CTG200a内のインクは、インク出口204a及びインク供給口174aを介してサブタンク175aに供給される。そして、サブタンク175a内のインクは、インク流路部176aを介して印刷実行部160aに供給される。以下では、このようなサブタンク(例えば175a)を備えるプリンタ(例えば100a)のことを「サブタンクモデルのプリンタ」と呼ぶ。また、サブタンクを備えないプリンタのことを「カートリッジモデル(即ちCTGモデル)のプリンタ」と呼ぶ。
【0025】
新品のCTG200aが装着部172aに装着されると、CTG200a内のインクの一部はサブタンク175a内に移動する。そして、CTG200a内のインクの液面ISmの高さと、サブタンク175a内のインクの液面ISsの高さと、が一致する(
図3(A)参照)。その後、印刷実行部160aによって印刷が実行されてインクが消費されると、各液面ISm,ISsの高さが一致している状態が維持されたまま、各液面ISm,ISsが低下する。そして、各液面ISm,ISsがCTG200aの下端の位置EL(以下では「エンプティレベルEL」と呼ぶ)に到達すると、CTG200a内にインクが残存しない状態になる(
図3(B)参照)。ここで、CTG200a内にインクが残存しない状態は、CTG200aからサブタンク175aへのインクの移動が無くなる状態を意味し、CTG200aの内面に多少のインクが付着している状態を含む。サブタンクモデルのプリンタ100aでは、CTG200a内にインクが残存しない状態でCTG200aを交換することができるので、インクの無駄が発生しない。
【0026】
CTG200a内にインクが残存しなくても、サブタンク175a内にインクが残存している場合には、印刷実行部160aは、印刷を継続することができる。そして、プリンタ100aは、CTG200aが交換されることなくサブタンク175a内にインクが残存しない状態になると、印刷を実行可能な状態から印刷を実行不可能な状態に変化する。
【0027】
また、装着部172aは、CTG200aのICチップ206aに接触する接点173aを備える。プリンタ100aのCPU132は、接点173aを介して、ICチップ206a内の情報を読み出すことができる。当該情報は、総枚数TOaを含む。総枚数TOaは、新品のCTG200aに収容されるインク量(以下では「初期量」と呼ぶ)を利用して印刷を実行可能な印刷物の枚数である。総枚数TOaは、初期量を単位インク量で除することによって得られる。単位インク量は、印刷物一枚の印刷に利用される平均的なインク量である。
【0028】
ここで、
図3(A)の状態から
図3(B)の状態に変化した際のサブタンク175a内のインク量のことを「境界インク量」と呼ぶ。即ち、境界インク量は、CTG200a内のインクの液面ISmがエンプティレベルELに到達した際のサブタンク175a内のインク量である。換言すると、境界インク量は、CTG200a内のインクがゼロである状態でサブタンク175a内に収容可能な最大のインク量である。また、以下では、境界インク量を利用して印刷を実行可能な印刷物の枚数のことを「タンク枚数」と呼ぶ。境界インク量及びタンク枚数は、サブタンクの構造及びサイズに依存する。プリンタ100aのタンク枚数TAaは、プリンタ100aの境界インク量を単位インク量で除することによって得られる。
【0029】
上述したように、プリンタ100aのCPU132は、CTG200aから総枚数TOaを読み出すと、総枚数TOaをメモリ134内に記憶する(
図2参照)。また、プリンタ100aのメモリ134は、タンク枚数TAaを予め記憶している(
図2参照)。また、メモリ134に記憶される残枚数REa(
図2参照)は、CTG200a及びサブタンク175a内に残存するインクを利用して印刷を実行可能な印刷物の枚数であり、総枚数TOaから累積印刷枚数を減算することによって得られる。累積印刷枚数は、CTG200aが交換されてから印刷が実行された印刷物の枚数である。CPU132は、印刷実行部160aによって印刷が実行される毎に、総枚数TOaから累積印刷枚数を減算して新たな残枚数REaを算出し、メモリ134内の古い残枚数REaに代えて新たな残枚数REaを記憶する。
【0030】
(プリンタ100bのインク供給部170bの構成)
プリンタ100bは、プリンタ100aと同様に、サブタンクモデルのプリンタである。そして、プリンタ100bのインク供給部170bは、プリンタ100aのインク供給部170aと同じである。また、インク供給部170bに装着可能なCTG200bの内部空間のサイズは、CTG200aの内部空間のサイズと同じである。従って、CTG200b内のインクの初期量は、CTG200a内のインクの初期量と同じである。このために、プリンタ100bの総枚数TOb(
図2参照)は、プリンタ100aの総枚数TOaと同じである。また、プリンタ100bのタンク枚数TAb(
図2参照)は、プリンタ100aのタンク枚数TAaと同じである。ただし、総枚数TObが総枚数TOaとは異なる値であってもよいし、タンク枚数TAbがタンク枚数TAaとは異なる値であってもよい。
【0031】
(プリンタ100cのインク供給部170cの構成;
図4)
続いて、
図4を参照して、プリンタ100cのインク供給部170cの構成を説明する。プリンタ100cは、サブタンクを備えないCTGモデルのプリンタである。
図4(A)に示されるように、インク供給部170cは、装着部172cと、インク供給口174cと、インク流路部176cと、を備える。
【0032】
装着部172c、インク供給口174cは、それぞれ、プリンタ100aの装着部172a、インク供給口174aと同様である(
図3(A)参照)。また、接点173cは、接点173aと同様である。サブタンクが存在しないので、インク流路部176cの一端は、インク供給口174cに接続される。インク流路部176cの他端は、印刷実行部160cに接続される。
【0033】
インク供給部170cに装着可能なCTG200cの内部空間のサイズは、CTG200aの内部空間のサイズとは異なる。従って、CTG200c内のインクの初期量は、CTG200a内のインクの初期量とは異なる。このために、プリンタ100cの総枚数TOc(
図2参照)は、プリンタ100aの総枚数TOaとは異なる。ただし、変形例では、総枚数TOcが総枚数TOaと同じでもよい。なお、プリンタ100cにはサブタンクが設けられていないので、タンク枚数が存在しない。CTG200cのインク出口204c、ICチップ206cは、それぞれ、CTG200aのインク出口204a、ICチップ206a(
図3(A)参照)と同様である。
【0034】
CTGモデルのプリンタ100cでは、サブタンクが設けられていない。このために、プリンタ100cは、CTG200c内にインクが残存しなくなる前に、印刷を実行可能な状態から印刷を実行不可能な状態に変化する。その理由は、以下のとおりである。即ち、CTG200c内のインクの残量が僅かになると、印刷実行部160cに接続されているインク流路部170cに空気が入り込み、この結果、印刷実行部160cに供給されるインク内に空気が混入し得る。この場合、印刷実行部160cは、印刷を適切に実行することができない。このために、インク内に空気が混入しない残量と、インク内に空気が混入し得る残量と、の境界がエンプティレベルELcに設定される。即ち、エンプティレベルELcは、CTG200c内のインクの残量がゼロになるエンプティレベルELよりも高い位置に設定される。
図4(B)は、CTG200c内のインクの液面ISがエンプティレベルELcに到達した状態を示す。この状態になると、プリンタ100cは、印刷を実行可能な状態から印刷を実行不可能な状態に変化する。プリンタ100cが印刷を実行不可能な状態に変化すると、印刷を行なうためにはCTG200cの交換が必要になる。
【0035】
(プリンタ100dのインク供給部170dの構成)
プリンタ100dは、プリンタ100cと同様に、CTGモデルのプリンタである。そして、プリンタ100dのインク供給部170dは、プリンタ100cのインク供給部170cと同じである。また、インク供給部170dに装着可能なCTG200dの内部空間のサイズは、CTG200cの内部空間のサイズと同じである。従って、CTG200d内のインクの初期量は、CTG200c内のインクの初期量と同じである。このために、プリンタ100dの総枚数TOd(
図2参照)は、プリンタ100cの総枚数TOcと同じである。ただし、変形例では、総枚数TOdが総枚数TOcとは異なる値であってもよい。
【0036】
上述したように、本実施例では、管理サーバ10の管理対象のプリンタとして、サブタンクモデルのプリンタ100a,100bと、CTGモデルのプリンタ100c,100dと、が存在する。そこで、管理サーバ10は、各プリンタ100aにおけるインクの残量を示す各残量オブジェクトを表示する際に、モデルに応じた表示態様で各残量オブジェクトを表示する。これにより、各プリンタ100a~100dの管理者(即ち管理サーバ10のユーザ)の利便性を向上させる。これを実現するために、管理サーバ10は、次に説明する管理DB40を利用して、後述の
図6等の処理を実行する。
【0037】
(管理DB40内の情報の内容;
図5)
続いて、
図5を参照して、管理サーバ10の管理DB40内の情報について説明する。管理DB40は、1以上のプリンタに対応する1以上の管理情報を含む。1以上の管理情報のそれぞれは、プリンタ名と、モデル名と、インク供給モデルと、3つの枚数と、2つの残率と、が関連付けられた情報である。3つの枚数は、総枚数TOと、タンク枚数TAと、残枚数REと、を含む。2つの残率は、CTG残率と、タンク残率と、を含む。
【0038】
プリンタ名とモデル名と3つの枚数とは、各プリンタ100a~100dから取得されることによって、管理DB40内に記述される。インク供給モデルは、サブタンクモデル及びCTGモデルのどちらかを示す情報である。各プリンタ100a,100bからタンク枚数が取得される場合には、サブタンクモデルを示す情報がインク供給モデルの欄に記述され、各プリンタ100c,100dからタンク枚数が取得されない場合には、CTGモデルを示す情報がインク供給モデルの欄に記述される。なお、CTGモデルのプリンタにはタンク枚数が存在しないので、タンク枚数の欄はブランクである。また、2つの残率は、3つの枚数に基づいて算出されることによって、管理DB40内に記述される。
【0039】
CTG残率は、プリンタのCTG内に残存するインクの残率である。サブタンクモデルでは、残枚数RE>タンク枚数TAである場合、即ち、CTG内にインクが残存している場合には、CTG残率は、数式「100×(残枚数RE-タンク枚数TA)/(総枚数TO-タンク枚数TA)」によって算出される。一方、残枚数RE≦タンク枚数TAである場合、即ち、CTG内にインクが残存していない場合には、CTG残率は0%である。また、CTGモデルでは、CTG残率は、数式「100×残枚数RE/総枚数TO」によって算出される。
【0040】
タンク残率は、サブタンクモデルのプリンタにおいて、サブタンク内に残存するインクの残率である。残枚数RE>タンク枚数TAである場合、即ち、CTG内にインクが残存している場合には、タンク残率は100%である。一方、残枚数RE≦タンク枚数TAである場合、即ち、CTG内にインクが残存していない場合には、タンク残率は、数式「100×残枚数RE/タンク枚数TA」によって算出される。なお、CTGモデルのプリンタにはサブタンクが存在しないので、タンク残率の欄はブランクである。
【0041】
(メイン処理;
図6)
続いて、
図6を参照して、管理サーバ10のCPU32が管理アプリケーション38に従って実行するメイン処理の内容を説明する。CPU32は、管理アプリケーション38が管理者によって起動されると、
図6の処理を開始する。
【0042】
S10では、CPU32は、所定タイミングが到来することを監視する。本実施例では、所定タイミングは、管理アプリケーション38が起動されたタイミングと、所定時刻(例えば1時間おきの時刻)が到来したタイミングと、を含む。変形例では、所定タイミングは、管理者から所定の指示が与えられたタイミングであってもよい。CPU32は、所定タイミングが到来する場合に、S10でYESと判断してS12に進む。
【0043】
S12では、CPU32は、LAN6に接続されている各プリンタ100a~100dからプリンタ情報を取得する。プリンタ情報は、プリンタ名と、モデル名と、インク情報と、を含む。具体的には、CPU32は、プリンタ情報の送信を要求する要求信号をブロードキャストによってLAN6に送信する。これにより、CPU32は、各プリンタ100a~100dから要求信号に対する応答としてプリンタ情報を受信することによって、プリンタ情報を取得する。
【0044】
S20では、CPU32は、管理データベース更新処理(
図7参照)を実行する。当該処理は、S12で取得されたプリンタ情報を利用して、管理DB40内の情報を更新する処理である。
【0045】
S22では、CPU32は、管理画面表示処理(
図8参照)を実行する。当該処理は、S20で更新された管理DB40内の情報を利用して、管理画面を表示部14に表示する処理である。
図6は、管理画面300の一例を示す。管理画面300は、プリンタテーブル310と、残量オブジェクト320a~320dと、を含む。なお、以下では、オブジェクトのことを「OBJ(Objectの略)」と記載することがある。
【0046】
プリンタテーブル310では、プリンタ名と、モデル名と、が関連付けられている(即ち直線状に並んでいる)。各残量OBJ320a~320dは、各プリンタ名及び各モデル名に関連付けられており(即ち直線状に並んでいる)、関連するプリンタ名を有するプリンタにおけるインクの残量を示す。例えば、プリンタ名「Pa」に関連付けられている残量OBJ320aは、プリンタ名「Pa」を有するプリンタ100aにおけるインクの残量を示す。以下では、プリンタ名に関連付けられている残量OBJのことを、当該プリンタ名を有するプリンタに対応する残量OBJと表現する。
【0047】
サブタンクモデルのプリンタ100a(即ちプリンタ名「Pa」)に対応する残量OBJ320aは、CTG200a内のインクの残量を示すCTGOBJ321aと、サブタンク175a内のインクの残量を示すタンクOBJ322aと、を含む。同様に、サブタンクモデルのプリンタ100b(即ちプリンタ名「Pb」)に対応する残量OBJ320bは、CTGOBJ321bと、タンクOBJ322bと、を含む。また、CTGモデルのプリンタ100c(即ちプリンタ名「Pc」)に対応する残量OBJ320cは、CTGOBJ321cを含む。プリンタ100cがCTGモデルであるので、残量OBJ320cは、タンクOBJを含まない。同様に、CTGモデルのプリンタ100d(即ちプリンタ名「Pd」)に対応する残量OBJ320dは、CTGOBJ321dを含み、タンクOBJを含まない。上記の各OBJ321a~321d,322a,322bは、左右方向に沿って直線状に伸びる帯形状(換言するとバー形状)を有する。S22が終了すると、S10に戻る。
【0048】
(管理データベース更新処理;
図7)
続いて、
図7を参照して、
図6のS20で実行される管理データベース更新処理の内容を説明する。S100では、CPU32は、
図6のS12で取得された1個以上のプリンタ情報の中から1個のプリンタ情報を選択する。以下では、ここで選択されたプリンタ情報のことを「選択プリンタ情報」と呼ぶ。
【0049】
S110では、CPU32は、選択プリンタ情報に含まれるプリンタ名(以下では「選択プリンタ名」と呼ぶ)を管理DB40に記憶済みであるのか否かを判断する。CPU32は、選択プリンタ名を記憶済みであると判断する場合(S110でYES)にはS120に進み、選択プリンタ名を記憶済みでないと判断する場合(S110でNO)にはS150に進む。
【0050】
S120では、CPU32は、選択プリンタ名を含む管理情報(以下では「選択管理情報」と呼ぶ)に含まれる総枚数、タンク枚数、及び、残枚数のそれぞれの欄に、選択プリンタ情報に含まれる総枚数、タンク枚数、及び、残枚数のそれぞれを記憶する。
【0051】
S122では、CPU32は、選択管理情報に含まれるインク供給モデルがサブタンクモデルであるのか否かを判断する。CPU32は、インク供給モデルがサブタンクモデルであると判断する場合(S122でYES)にはS124に進み、インク供給モデルがCTGモデルであると判断する場合(S122でNO)にはS126に進む。
【0052】
S124では、CPU32は、選択管理情報に含まれる総枚数、タンク枚数、及び、残枚数を利用して、CTG残率及びタンク残率を算出する(
図5の数式参照)。そして、CPU32は、選択管理情報に含まれるCTG残率及びタンク残率のそれぞれの欄に、算出済みのCTG残率及び算出済みのタンク残率のそれぞれを記憶する。
【0053】
S126では、CPU32は、選択管理情報に含まれる総枚数及び残枚数を利用して、CTG残率を算出する(
図5の数式参照)。そして、CPU32は、選択管理情報に含まれるCTG残率の欄に、算出済みのCTG残率を記憶する。S124又はS126が終了すると、S140に進む。
【0054】
また、S150では、CPU32は、新たな管理情報を管理DB40に記憶する。具体的には、CPU32は、まず、選択プリンタ情報に含まれるプリンタ名及びモデル名を記憶する。また、CPU32は、選択プリンタ情報がタンク枚数を含む場合には、インク供給モデルとしてサブタンクモデルを記憶し、選択プリンタ情報がタンク枚数を含まない場合には、インク供給モデルとしてCTGモデルを記憶する。次いで、CPU32は、インク供給モデルがサブタンクモデルである場合には、総枚数、タンク枚数、及び、残枚数を記憶する。一方、CPU32は、インク供給モデルがCTGモデルである場合には、総枚数及び残枚数を記憶する。
【0055】
S152~S156は、S122~S126と同様である。S154又はS156が終了すると、S140に進む。
【0056】
S140では、CPU32は、
図6のS12で取得された全てのプリンタ情報をS100で選択済みであるのか否かを判断する。CPU32は、全てのプリンタ情報を選択済みであると判断する場合(S140でYES)には、
図7の処理を終了する。一方、CPU32は、全てのプリンタ情報を選択済みでないと判断する場合(S140でNO)には、S100に戻り、他のプリンタ情報を選択する。
【0057】
(管理データベース表示処理;
図8)
続いて、
図8を参照して、
図6のS22で実行される管理データベース表示処理の内容を説明する。S200では、CPU32は、管理DB40内の1個以上の管理情報の中から1個の管理情報を選択する。以下では、ここで選択された管理情報のことを「選択管理情報」と呼ぶ。
【0058】
S210では、CPU32は、選択管理情報に含まれるプリンタ名及びモデル名を関連付けてプリンタテーブル310(
図6参照)に記述する。
【0059】
S220では、CPU32は、選択管理情報に含まれるインク供給モデルがサブタンクモデルであるのか否かを判断する。CPU32は、インク供給モデルがサブタンクモデルであると判断する場合(S220でYES)にはS230に進み、インク供給モデルがCTGモデルであると判断する場合(S220でNO)にはS240に進む。
【0060】
上述したように、サブタンクモデルのプリンタに対応する残量OBJ(例えば
図6の320a)は、CTGOBJ(例えば321a)と、タンクOBJ(例えば322a)と、を含む。ここで、CTGOBJ及びタンクOBJでは、塗りつぶされている領域が、インクが残存することを示し、塗りつぶされていない領域が、インクが残存しないことを示す。以下では、前者の領域のことを「残存領域」と呼ぶ。
【0061】
S230では、CPU32は、サブタンクモデルのプリンタに対応する残量OBJに含まれるCTGOBJの残存領域の長さを算出する。具体的には、CPU32は、数式「長さL1×CTG残率/100」を利用して、CTGOBJの残存領域の長さを算出する。ここで、数式内の長さL1は、CTGOBJの長さとして予め決められている長さである。また、数式内のCTG残率は、選択管理情報に含まれるCTG残率である。
【0062】
S232では、CPU32は、サブタンクモデルのプリンタに対応する残量OBJに含まれるタンクOBJの残存領域の長さを算出する。具体的には、CPU32は、数式「長さL2×タンク残率/100」を利用して、タンクOBJの残存領域の長さを算出する。ここで、数式内の長さL2は、タンクOBJの長さとして予め決められている長さである。また、数式内のタンク残率は、選択管理情報に含まれるタンク残率である。
【0063】
S234では、CPU32は、サブタンクモデルのプリンタに対応する残量OBJを生成する。具体的には、CPU32は、まず、長さL1を有する帯形状の矩形OBJのうち、S230で算出された長さを有する領域を塗りつぶす。特に、本実施例では、当該矩形OBJの左端から右側に向かって塗りつぶされる。これにより、S230で算出された長さを有する残存領域を含むCTGOBJが完成する。また、CPU32は、長さL2を有する帯形状の矩形OBJのうち、S232で算出された長さを有する領域を塗りつぶす。特に、本実施例では、当該矩形OBJの左端から右側に向かって塗りつぶされる。これにより、S232で算出された長さを有する残存領域を含むタンクOBJが完成する。そして、CPU32は、CTGOBJとタンクOBJとの間に予め決められている長さを有する僅かな隙間が形成されるように、CTGOBJを右側に配置すると共に、タンクOBJを左側に配置する。ここで、S210で記述されたプリンタ名及びモデル名と、CTGOBJと、タンクOBJと、は左右方向に沿って伸びる直線上に配置される。これにより、サブタンクモデルのプリンタに対応する残量OBJが完成する。当該残量OBJには隙間が存在するので(即ちCTGOBJとタンクOBJとが区別して表示されるので)、管理者は、当該残量OBJが、サブタンクモデルのプリンタにおけるインクの残量を示すものであることを容易に知ることができる。
【0064】
また、S240では、CPU32は、CTGモデルのプリンタに対応する残量OBJに含まれるCTGOBJの残存領域の長さを算出する。具体的には、CPU32は、数式「長さL×CTG残率/100」を利用して、CTGOBJの残存領域の長さを算出する。ここで、数式内の長さLは、残量OBJの長さ(即ちCTGモデルに対応するCTGOBJの長さ)として予め決められている長さである。長さLは、S230及びS232で利用される長さL1及び長さL2の和にほぼ等しい。具体的には、長さLは、長さL1及び長さL2の和から上記の隙間の長さを減算して得られる値である。また、数式内のCTG残率は、選択管理情報に含まれるCTG残率である。
【0065】
S242では、CPU32は、CTGモデルのプリンタに対応する残量OBJを生成する。具体的には、CPU32は、まず、長さLを有する帯形状の矩形OBJのうち、S240で算出された長さを有する領域を塗りつぶす。特に、本実施例では、当該矩形OBJの左端から右側に向かって塗りつぶされる。これにより、S240で算出された長さを有する残存領域を含むCTGOBJが完成する。ここで、S210で記述されたプリンタ名及びモデル名と、CTGOBJと、は左右方向に沿って伸びる直線上に配置される。これにより、CTGモデルのプリンタに対応する残量OBJが完成する。当該残量OBJには隙間が存在しないので(即ちタンクOBJが存在しないので)、管理者は、当該残量OBJが、CTGモデルのプリンタにおけるインクの残量を示すものであることを容易に知ることができる。
【0066】
なお、S234及びS242では、CPU32は、左右方向において、各残量OBJの左端の位置が一致するように、各残量OBJを配置する。これにより、各残量OBJは、上下方向に沿って並ぶ(
図6の320a~320d参照)。また、複数のサブタンクモデルのプリンタに対応する複数の残量OBJが存在する場合に、当該複数の残量OBJの各隙間の位置が一致する(320a,320b参照)。このように各残量OBJが配置されるので、管理者は、各プリンタ100a~100dを比較しながら、各プリンタ100a~100dにおけるインクの残量を容易に把握することができる。
【0067】
S250では、CPU32は、表示態様決定処理(
図9参照)を実行する。当該処理は、S234又はS242で生成された残量OBJ(以下では「対象残量OBJ」と呼ぶ)の表示態様を決定する処理である。
【0068】
S260では、CPU32は、管理DB40内の全ての管理情報をS200で選択済みであるのか否かを判断する。CPU32は、全ての管理情報を選択済みであると判断する場合(S260でYES)には、S270に進む。一方、CPU32は、全ての管理情報を選択済みでないと判断する場合(S260でNO)には、S200に戻り、他の管理情報を選択する。
【0069】
S270では、CPU32は、S210で生成されたプリンタテーブル310と、S232及びS242で生成された各対象残量OBJと、を含む管理画面300を表示部14に表示する。ここで、各対象残量OBJは、S250で決定された表示態様を有する。S270が終了すると、
図8の処理が終了する。
【0070】
(表示態様決定処理;
図9)
続いて、
図9を参照して、
図8のS250で実行される表示態様決定処理の内容を説明する。S300は、
図8のS220と同様である。CPU32は、インク供給モデルがサブタンクモデルであると判断する場合(S300でYES)にはS320に進み、インク供給モデルがCTGモデルであると判断する場合(S300でNO)にはS324に進む。
【0071】
S320では、CPU32は、選択管理情報に含まれるCTG残率が20%より大きいのか否かを判断する。ここで、20%は、CTG内のインクが少なくなったことを管理者に通知するための閾値である。変形例では、当該閾値として20%とは異なる値が採用されてもよい。また、当該閾値は、本実施例では予め決められている固定値であるが、変形例では管理者によって指定される値であってもよい。CPU32は、CTG残率が20%より大きいと判断する場合(S320でYES)にはS322に進み、CTG残率が20%以下であると判断する場合(S320でNO)にはS330に進む。
【0072】
S324は、S320と同様である。CPU32は、S324でYESと判断する場合にはS322に進み、S324でNOと判断する場合にはS334に進む。
【0073】
S322では、CPU32は、対象残量OBJに含まれる全てのOBJを非点滅態様で表示することを決定する。即ち、CPU32は、サブタンクモデルの対象残量OBJについては(S320でYESの場合)、CTGOBJ及びタンクOBJの双方を非点滅態様で表示することを決定する。また、CPU32は、CTGモデルの対象残量OBJについては(S324でYESの場合)、CTGOBJを非点滅態様で表示することを決定する。また、CPU32は、後述の少残量マーク及び交換マークのどちらも表示しないことを決定する。S322が終了すると、
図9の処理が終了する。
【0074】
S330では、CPU32は、選択管理情報に含まれるCTG残率が0%より大きくかつ20%以下であるのか否かを判断する。CPU32は、CTG残率が0%より大きくかつ20%以下であると判断する場合(S330でYES)にはS332に進み、CTG残率が0%であると判断する場合(S330でNO)にはS340に進む。
【0075】
S334は、S330と同様である。CPU32は、S334でYESと判断する場合にはS332に進み、S334でNOと判断する場合にはS342に進む。
【0076】
S332では、CPU32は、対象残量OBJに含まれるCTGOBJを低速点滅態様で表示することを決定し、さらに、CTG内のインクの残量が少なくなかったことを示す少残量マークを追加で表示することを決定する。ここで、低速点滅態様は、本実施例では1秒周期で点滅させることを意味するが、変形例では1秒よりも長い又は短い周期で点滅させることであってもよい。なお、S332では、CPU32は、サブタンクモデルの対象残量OBJについては(S330でYESの場合)、タンクOBJを非点滅態様で表示することを決定する。S332が終了すると、
図9の処理が終了する。
【0077】
S340では、CPU32は、選択管理情報に含まれるCTG残率が0%でありかつ選択管理情報に含まれるタンク残率が0%より大きいのか否かを判断する。CPU32は、CTG残率が0%でありかつタンク残率が0%より大きいと判断する場合(S340でYES)にはS342に進み、CTG残率が0%でありかつタンク残率が0%であると判断する場合(S340でNO)にはS352に進む。
【0078】
S342では、CPU32は、対象残量OBJに含まれるCTGOBJを高速点滅態様で表示することを決定し、さらに、CTGを交換可能であることを示す交換マークを追加で表示することを決定する。ここで、高速点滅態様は、低速点滅態様よりも短い周期で点滅させることを意味する。高速点滅態様は、本実施例では0.5秒周期で点滅させることを意味するが、変形例では0.5秒よりも長い又は短い周期で点滅させることであってもよい。また、交換マークは、少残量マークとは異なるマークである。なお、S342では、CPU32は、サブタンクモデルの対象残量OBJについては(S340でYESの場合)、タンクOBJを非点滅態様で表示することを決定する。S342が終了すると、
図9の処理が終了する。
【0079】
S352では、CPU32は、対象残量OBJに含まれるCTGOBJを高速点滅態様で表示することを決定し、対象残量OBJに含まれるタンクOBJを高速点滅態様で表示することを決定し、さらに、CTGを交換可能であることを示す交換マークを追加で表示することを決定する。S352が終了すると、
図9の処理が終了する。
【0080】
上述したように、
図8のS270では、CPU32は、S250で決定された表示態様を有する各対象残量OBJを含む管理画面300を表示する。ここで、複数の残量OBJについて低速点滅態様で表示することが決定された場合には、CPU32は、当該複数の残量OBJの点滅タイミングを同期させる。ここで、点滅タイミングの同期は、各OBJの表示が開始されるタイミングが同期する共に、各OBJの表示が消えるタイミングが同期することを意味する。また、複数の残量OBJについて高速点滅態様で表示することが決定された場合には、CPU32は、当該複数の残量OBJの点滅タイミングを同期させる。また、対象残量OBJについて少残量マーク又は交換マークを追加することが決定された場合には、CPU32は、当該対象残量OBJに含まれるCTGOBJに当該マークが重なるように、当該マークを追示する。
【0081】
仮に、複数の残量OBJの点滅タイミングが同期しないと、管理者は、複数の残量OBJに対応する複数のプリンタにおけるインクの残量に関する状態が同じであることを認識し難い。本実施例では、複数の残量OBJの点滅タイミングが同期するので、管理者は、各プリンタにおけるインクの残量に関する状態が同じであることを容易に認識することができる。なお、変形例では、複数の残量OBJの点滅タイミングが同期しなくてもよい。
【0082】
(ケースA;
図10)
続いて、
図10~
図14を参照して、
図6~
図9の処理によって実現される具体的なケースを説明する。
図10のケースAでは、全てのプリンタ100a~100dのCTG残率が20%より大きい。このために、全てのプリンタ100a~100dに対応する全ての残量OBJ320a~320dが非点滅態様で表示されることが決定される(
図9のS322)。このために、全ての残量OBJ320a~320dは、非点滅態様を有し、少残量マークと交換マークとのどちらも含まない。このように、各残量OBJ320a~320dが同じ表示態様(即ち非点滅かつマークなし)を有するので、管理者は、いずれのプリンタ100a~100dにおいても、CTG内のインクの残量が比較的に多く、まだCTGを交換しなくてよいことを容易に認識することができる。
【0083】
(ケースB;
図11)
図11のケースBは、
図10のケースAの状態から、プリンタ100a及びプリンタ100cにおいて印刷が実行された後のケースを示す。具体的には、プリンタ100aのCTG残率が20%に到達し、プリンタ100cのCTG残率が20%に到達する。この場合、プリンタ100aに対応する残量OBJ320aについて、CTGOBJ321aが低速点滅態様で表示されることが決定され、かつ、少残量マーク323aが表示されることが決定される(S330でYESの場合のS332)。また、プリンタ100cに関連する残量OBJ320cについて、CTGOBJ321cが低速点滅態様で表示されることが決定され、かつ、少残量マーク323cが追加されることが表示される(S334でYESの場合のS332)。
【0084】
従って、2つの残量OBJ320a,320cに含まれる2つのCTGOBJ321a,321cは、同じ低速点滅態様を有する。また、2つの残量OBJ320a,320cは、同じ少残量マーク323a,323cを含む。このように、各残量OBJ320a,320cが同じ表示態様(即ち低速点滅かつ少残量マーク)を有するので、管理者は、サブタンクモデルのプリンタ100a及びCTGモデルのプリンタ100cの双方において、CTG内のインクの残量が比較的に少ないことを容易に認識することができる。これにより、管理者は、サブタンクモデルのプリンタ100a及びCTGモデルのプリンタ100cの双方について、新品のCTGを準備(例えば購入)することができる。
【0085】
また、残量OBJ320aに含まれるタンクOBJ322aは、非点滅態様を有する。このために、管理者は、サブタンクモデルのプリンタ100aにおいて、サブタンク175a内のインクを利用して印刷を実行可能であることを容易に認識することができる。なお、変形例では、ケースBにおいて、タンクOBJ322aは、低速点滅態様を有していてもよい。
【0086】
なお、各少残量マーク323a,323cは、本実施例のマークに限られず、CTG内のインクの残量が少ないことを示す他のマークであってもよい。例えば、文字列「インクLow」を示すマークが採用されてもよい。
【0087】
(ケースC1;
図12)
図12のケースC1は、
図11のケースBの状態から、プリンタ100aにおいて印刷が実行された後のケースを示す。具体的には、プリンタ100aのCTG残率が0%に到達する。この場合、プリンタ100aに対応する残量OBJ320aについて、CTGOBJ321aが高速点滅態様で表示されることが決定され、かつ、交換マーク324aが表示されることが決定される(S340でYESの場合のS342)。
【0088】
従って、残量OBJ320aに含まれるCTGOBJ321aは、高速点滅態様を有すると共に、交換マーク324aを含む。ただし、残量OBJ320cに含まれるCTGOBJ321cは、低速点滅態様を有すると共に、少残量マーク323cを含む。このように、各残量OBJ320a,320cが異なる表示態様を有するので、管理者は、サブタンクモデルのプリンタ100a及びCTGモデルのプリンタ100cの間で、インクの残量に関する状態が異なることを容易に認識することができる。特に、CTGOBJ321aが高速点滅態様を有すると共に交換マーク324aを含むので、管理者は、プリンタ100aのCTGを交換すべきことを容易に認識ことができる。
【0089】
また、残量OBJ320aに含まれるタンクOBJ322aは、非点滅態様を有する。このために、管理者は、サブタンクモデルのプリンタ100aにおいて、サブタンク175a内のインクを利用して印刷を実行可能であることを容易に認識することができる。なお、変形例では、ケースC1において、タンクOBJ322aは、高速点滅態様を有していてもよい。
【0090】
(ケースC2;
図12)
図12のケースC2は、
図11のケースBの状態から、プリンタ100cにおいて印刷が実行された後のケースを示す。具体的には、プリンタ100cのCTG残率が0%に到達する。この場合、プリンタ100cに対応する残量OBJ320cについて、CTGOBJ321cが高速点滅態様で表示されることが決定され、かつ、交換マーク324cが表示されることが決定される(S334でNOの場合のS342)。
【0091】
従って、残量OBJ320cに含まれるCTGOBJ321cは、高速点滅態様を有すると共に、交換マーク324cを含む。ただし、残量OBJ320aに含まれるCTGOBJ321aは、低速点滅態様を有すると共に、少残量マーク323aを含む。このように、各残量OBJ320a,320cが異なる表示態様を有するので、管理者は、サブタンクモデルのプリンタ100a及びCTGモデルのプリンタ100cの間で、インクの残量に関する状態が異なることを容易に認識することができる。特に、CTGOBJ321cが高速点滅態様を有すると共に交換マーク324cを含むので、管理者は、プリンタ100cのCTGを交換すべきことを容易に認識ことができる。
【0092】
なお、各交換マーク324a,324cは、本実施例のマークに限られず、CTGを交換すべきことを示す他のマークであってもよい。例えば、文字列「カートリッジ交換」を示すマークが採用されてもよい。
【0093】
(ケースD;
図13)
図13のケースDは、
図11のケースBの状態から、プリンタ100a及びプリンタ100cにおいて印刷が実行された後のケースを示す。具体的には、プリンタ100aのCTG残率が0%に到達し、プリンタ100cのCTG残率が0%に到達する。この場合、
図12のケースC1と同様に残量OBJ320aが表示され、ケースC2と同様に残量OBJ320cが表示される。
【0094】
従って、2つの残量OBJ320a,320cに含まれる2つのCTGOBJ321a,321cは、同じ高速点滅態様を有する。また、2つの残量OBJ320a,320cは、同じ交換マーク324a,324cを含む。このように、各残量OBJ320a,320cが同じ表示態様(即ち高速点滅かつ交換マーク)を有するので、管理者は、サブタンクモデルのプリンタ100a及びCTGモデルのプリンタ100cの双方において、CTGを交換すべきことを容易に認識することができる。
【0095】
(ケースE;
図14)
図14のケースEは、
図13のケースDの状態から、プリンタ100aにおいて印刷が実行された後のケースを示す。具体的には、プリンタ100aのタンク残率が0%に到達する。この場合、プリンタ100aに対応する残量OBJ320aについて、CTGOBJ321aが高速点滅態様で表示されることが決定され、タンクOBJ322aが高速点滅態様で表示されることが決定され、かつ、交換マーク324aが表示されることが決定される(S352)。
【0096】
従って、2つの残量OBJ320a,320cに含まれる2つのCTGOBJ321a,321cとタンクOBJ322aとは、同じ高速点滅態様を有する。また、2つの残量OBJ320a,320cは、同じ交換マーク324a,324cを含む。このように、各残量OBJ320a,320cが同じ表示態様(即ち高速点滅かつ交換マーク)を有するので、管理者は、サブタンクモデルのプリンタ100a及びCTGモデルのプリンタ100cの双方において、CTGを交換すべきことを容易に認識することができる。
【0097】
また、残量OBJ320aに含まれるタンクOBJ322aも、高速点滅態様を有する。このために、管理者は、サブタンクモデルのプリンタ100aにおいて、サブタンク175a内にインクが残存しないので印刷を実行不可能であることを容易に認識することができる。
【0098】
(実施例の効果)
本実施例では、インクがCTG200aからサブタンク175aを介して印刷実行部160aに供給されるサブタンクモデルのプリンタ100aと、インクがCTG200cからサブタンクを介さずに印刷実行部160cに供給されるCTGモデルのプリンタ100cと、が存在する状況を想定している。このような状況において、管理サーバ10は、サブタンクモデルのプリンタ100aのCTG残率が20%より大きい場合に、非点滅態様を有すると共に少残量マーク及び交換マークを含まない残量OBJ320aを表示し、CTGモデルのプリンタ100cのCTG残率が20%より大きい場合に、非点滅態様を有すると共に少残量マーク及び交換マークを含まない残量OBJ320cを表示する(
図10のケースA参照)。このように、同じ表示態様を有する残量OBJ320a,320cが表示されると、管理者(即ち管理サーバ10のユーザ)は、サブタンクモデルのプリンタ100a及びCTGモデルのプリンタ100cの双方において、CTG内のインクの残量が比較的に多く、まだCTGを交換しなくてよいことを容易に認識することができる。従って、管理者の利便性を向上させることができる。
【0099】
また、管理サーバ10は、サブタンクモデルのプリンタ100aのCTG残率が20%以下かつ0%より大きい場合に、低速点滅態様を有すると共に少残量マーク323aを含む残量OBJ320aを表示し、CTGモデルのプリンタ100cのCTG残率が20%以下かつ0%より大きい場合に、低速点滅態様を有すると共に少残量マーク323cを含む残量OBJ320cを表示する(
図11のケースB参照)。このように、同じ表示態様を有する残量OBJ320a,323aが表示されると、管理者は、サブタンクモデルのプリンタ100a及びCTGモデルのプリンタ100cの双方において、CTG内のインクの残量が比較的に少ないことを容易に認識することができる。従って、管理者の利便性を向上させることができる。
【0100】
また、管理サーバ10は、サブタンクモデルのプリンタ100aのCTG残率が0%であり、かつ、タンク残率が0%より大きい場合に、高速点滅態様を有すると共に交換マーク324aを含む残量OBJ320aを表示し、CTGモデルのプリンタ100cのCTG残率が0%である場合に、高速点滅態様を有すると共に交換マーク324cを含む残量OBJ320cを表示する(
図13のケースD参照)。このように、同じ表示態様を有する残量OBJ320a,320cが表示されると、管理者は、サブタンクモデルのプリンタ100a及びCTGモデルのプリンタ100cの双方において、CTGを交換すべきことを容易に認識することができる。従って、管理者の利便性を向上させることができる。
【0101】
また、本実施例では、管理画面300には、複数のサブタンクモデルのプリンタ100a,100bに対応する複数の残量OBJ320a,320bと、複数のCTGモデルのプリンタ100c,100dに対応する複数の残量OBJ320c,320dと、が表示される。このために、同じ表示態様を有する各残量OBJを表示させることによって、管理者は、複数のプリンタ100a~100dの中から、インクの残量に関する状態が同じである各プリンタを容易に見つけることができる。
【0102】
(対応関係)
管理サーバ10、サブタンクモデルのプリンタ100a、CTGモデルのプリンタ100cが、それぞれ、「情報処理装置」、「第1種のプリンタ」、「第2種のプリンタ」の一例である。印刷実行部160a、サブタンク175a、CTG200a、印刷実行部160c、CTG200cが、それぞれ、「第1の印刷実行部」、「タンク」、「第1のカートリッジ」、「第2の印刷実行部」、「第2のカートリッジ」の一例である。また、プリンタ100a,100bが、「複数の第1種のプリンタ」の一例であり、プリンタ100c,100dが、「複数の第2種のプリンタ」の一例である。インクが、「着色剤」の一例である。インク情報140a、インク情報140cが、それぞれ、「第1の残量情報」、「第2の残量情報」の一例である。サブタンクモデルのプリンタ100aでは、タンク残率0%が、「印刷不可残量」の一例である。CTGモデルのプリンタ100cでは、CTG残率0%が、「印刷不可残量」の一例である。CTG残率20%が、「第1の残量」及び「第2の残量」の一例である。
【0103】
管理画面300が、「残量画面」の一例である。残量OBJ320a、残量OBJ320cが、それぞれ、「第1の残量オブジェクト」、「第2の残量オブジェクト」の一例である。残量OBJ320a,320bが、「複数の第1の残量オブジェクト」の一例である。残量OBJ320c,320dが、「複数の第2の残量オブジェクト」の一例である。CTGOBJ321a、タンクOBJ322a、CTGOBJ321cが、それぞれ、「第1のカートリッジオブジェクト」、「タンクオブジェクト」、「第2のカートリッジオブジェクト」の一例である。交換マーク、少残量マークが、それぞれ、「第1のマークオブジェクト」、「第2のマークオブジェクト(又はマークオブジェクト)」の一例である。一つの側面では、非点滅態様が、「第1の表示態様」の一例である。また、別の側面では、少残量マーク及び交換マークを含まない表示態様が、「第1の表示態様」の一例である。一つの側面では、高速点滅態様が、「第2の表示態様」の一例である。また、別の側面では、交換マークを含む表示態様が、「第2の表示態様」の一例である。一つの側面では、低速点滅態様が、「第3の表示態様」の一例である。また、別の側面では、少残量マークを含む表示態様が、「第3の表示態様」の一例である。0.5秒周期、1秒周期が、それぞれ、「第1の周期」、「第2の周期(又は所定の周期)」の一例である。
【0104】
また、
図6のS12の処理が、「第1の取得部」及び「第2の取得部」によって実行される処理の一例である。S22の処理が、「表示制御部」によって実行される処理の一例である。
【0105】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0106】
(変形例1)管理サーバ10は、
図9のS320及びS330では、CTG残率20%を利用し、S324及びS334では、CTG残率20%に代えてCTG残率30%を利用してもよい。本変形例では、CTG残率20%、CTG残率30%が、それぞれ、「第1の残量」、「第2の残量」の一例である。一般的に言うと、「第1の残量」及び「第2の残量」は、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
【0107】
(変形例2)管理サーバ10は、CTG残率及びタンク残率を利用せずに、
図9の処理を実行してもよい。例えば、管理サーバ10は、S320,S324において、残枚数が所定枚数より大きいのか否かを判断してもよい。ここで、サブタンクモデルのプリンタ100a等では、所定枚数は、タンク枚数よりも大きい枚数である。管理サーバ10は、S330において、残枚数がタンク枚数より大きくかつ所定枚数以下であるのか否かを判断してもよい。管理サーバ10は、S334において、残枚数が0より大きくかつ所定枚数以下であるのか否かを判断してもよい。管理サーバ10は、S340において、残枚数が0より大きくかつタンク枚数以下であるのか否かを判断してもよい。本変形例では、所定枚数が、「第1の残量」及び「第2の残量」の一例である。残枚数0が、「印刷不可残量」の一例である。
【0108】
(変形例3)管理サーバ10は、
図6のS12において、各プリンタ100a等から総枚数TO、タンク枚数TA、及び、残枚数REを取得する代わりに、各プリンタ100a等から当該プリンタにおけるインクの残量に関する他の情報を取得してもよい。例えば、各プリンタ100a等に装着される各CTGは、CTG内の液位を検出するセンサを備え、当該液位に基づいてCTG内のインク残量を算出可能であってもよい。また、サブタンクモデルのプリンタ100a等は、サブタンク175a内の液位を検出するセンサを備え、当該液位に基づいてサブタンク175a内のインク残量を算出可能であってもよい。この場合、管理サーバ10は、サブタンクモデルのプリンタ100a等から、新品のCTG内に収容されるインクの総量(単位は例えばcc、ml、cm
3等)と、サブタンク175a内のインク残量と、CTG内のインク残量と、を取得する。また、管理サーバ10は、CTGモデルのプリンタ100cから、新品のCTG内に収容されるインクの総量と、CTG内のインク残量と、を取得する。この構成によっても、管理サーバ10は、CTG残率とタンク残率とを算出可能であり、それらの残率を利用した処理を実行可能である。また、別の変形例では、サブタンクモデルのプリンタ100a等は、CTG残率とタンク残率とを算出可能であってもよい。また、CTGモデルのプリンタ100cは、CTG残率を算出可能であってもよい。この場合、管理サーバ10は、サブタンクモデルのプリンタ100a等から、CTG残率とタンク残率とを取得する。また、管理サーバ10は、CTGモデルのプリンタ100cから、CTG残率を取得する。一般的に言うと、「第1(又は第2)の残量情報」は、第1種(又は第2種)のプリンタにおける着色剤の残量に関する情報であればよい。
【0109】
(変形例4)サブタンクモデルのプリンタ100a等は、タンク残率が0%よりも大きい所定値(例えば5%)に到達する場合に、印刷を実行可能な状態から印刷を実行不可能な状態に変化してもよい。また、CTGモデルのプリンタ100c等は、CTG残率が0%よりも大きい所定値(例えば5%)に到達する場合に、印刷を実行可能な状態から印刷を実行不可能な状態に変化してもよい。本変形例では、タンク残率又はCTG残率が上記の所定値である場合の残量が「印刷不可残量」の一例である。なお、第1種及び第2種のプリンタの印刷不可残量は、同じ残量であってもよいし、異なる残量であってもよい。
【0110】
(変形例5)管理サーバ10は、
図9のS332,S342,S352において、点滅態様で表示することを決定しなくてもよく、少残量マーク又は交換マークを表示することのみを決定してもよい。本変形例では、少残量マーク及び交換マークを含まない表示態様、交換マークを含む表示態様、少残量マークを含む表示態様が、それぞれ、「第1の表示態様」、「第2の表示態様」、「第3の表示態様」の一例である。
【0111】
(変形例6)管理サーバ10は、
図9のS332,S342,S352において、少残量マーク又は交換マークを表示することを決定しなくてもよく、低速点滅態様又は高速点滅態様で表示することのみを決定してもよい。本変形例では、非点滅態様を有する表示態様、高速点滅態様を有する表示態様、低速点滅態様を含む表示態様が、それぞれ、「第1の表示態様」、「第2の表示態様」、「第3の表示態様」の一例である。
【0112】
(変形例7)管理サーバ10は、
図9のS332において、S322と同様に、全てのOBJを非点滅態様で表示することを決定してもよい。本変形例では、「第3の表示態様」を省略可能である。
【0113】
(変形例8)管理サーバ10は、
図9のS342又はS352において、S332と同様に、CTGOBJを低速点滅態様で表示すること、かつ、少残量マークを表示することを決定してもよい。本変形例では、「第2の表示態様」を省略可能である。
【0114】
(変形例9)CTGOBJ321a等及びタンクOBJ322a等のそれぞれは、左右方向に沿って直線状に伸びる帯形状を有さなくてもよく、上下方向に沿って直線状に伸びる帯形状を有していてもよい。また、CTGOBJ321a等及びタンクOBJ322a等のそれぞれは、直線状に伸びる帯形状を有さなくてもよく、曲線状に伸びる帯形状を有していてもよい。なお、参考例としては、CTGOBJ321a等及びタンクOBJ322a等のそれぞれは、帯形状を有さなくてもよい。例えば、CTG残率を示す文字列であるCTGOBJと、タンク残率を示す文字列であるタンクOBJと、が表示されてもよい。この場合、当該文字列が点滅態様で表示されたり、当該文字列に交換マーク又は少残量マークが追加で表示されたりすることによって、各表示態様が実現されてもよい。
【0115】
(変形例10)各プリンタ100a~100dは、モノクロ印刷機構の代わり、カラー印刷機構(例えばCMYKの4色を利用した印刷機構)を備えてもよい。この場合、管理サーバ10は、
図6のS12において、各色に対応する情報(即ち、総枚数、タンク枚数、及び、残枚数)を取得し、各色に対応する情報を利用して、各色に対応する残量OBJを表示してもよい。特に、この場合、各残量OBJは、対応する色を有する枠と、対応する色を有する残存領域と、を含んでいてもよい。この構成によると、管理者は、各残量OBJがどの色のインクの残量に関するものであるのかを容易に認識することができる。
【0116】
(変形例11)各プリンタ100a~100dは、インクジェット方式の印刷機構の代わり、レーザ方式の印刷機構を備えてもよい。この場合、各プリンタ100a~100dには、トナーを収容するトナーカートリッジが装着される。サブタンクモデルのプリンタ100a等は、トナーカートリッジから印刷実行部に供給されるトナーを収容するサブタンクを備える。本変形例では、トナーが「着色剤」の一例である。
【0117】
(変形例12)上記の各実施例では、
図6~
図9の各処理がソフトウェア(即ち管理アプリケーション38)によって実現されるが、これらの各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0118】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0119】
2:通信システム、6:LAN、10:管理サーバ、12:操作部、14:表示部、16:ネットワークインターフェース、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、38:管理アプリケーション、40:管理データベース、100a~100d:プリンタ、112:操作部、114:表示部、116:ネットワークインターフェース、130:制御部、132:CPU、134:メモリ、136:プログラム、140a~140d:インク情報、160a~160d:印刷実行部、170a~170d:インク供給部、175a:サブタンク、200a~200d:インクカートリッジ、300:管理画面、310:プリンタテーブル、320a~320d:残量オブジェクト、321a~321d:カートリッジオブジェクト、322a,322b:タンクオブジェクト、323a,323c:少残量オブジェクト、324a,324c:交換オブジェクト