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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20241119BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20241119BHJP
【FI】
H04N1/00 350
B41J29/38 201
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023516334
(86)(22)【出願日】2022-03-14
(86)【国際出願番号】 JP2022011212
(87)【国際公開番号】W WO2022224626
(87)【国際公開日】2022-10-27
【審査請求日】2023-10-12
(31)【優先権主張番号】P 2021072540
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003443
【氏名又は名称】弁理士法人TNKアジア国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】▲瀬▼戸 彰史
【審査官】豊田 好一
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-037314(JP,A)
【文献】特開2020-006634(JP,A)
【文献】特開2018-149736(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の人物情報の内の一つの人物情報とファイルとを対応付けて、前記人物情報毎に複数のファイルを記憶する記憶部と、
前記複数の人物情報の内の一つの人物情報を受付ける受付部と、
前記受付部で受付けた前記人物情報が対応付けられた前記複数のファイルを示す複数のファイル名を含む第1一覧表を表示する表示部と、
前記第1一覧表に基づいて、画像を形成する画像形成部と、
前記第1一覧表として、前記複数のファイル名のうち前記画像形成部で前記画像が形成されていないファイル名に、視覚的に識別可能な情報を付すように、前記表示部を制御する表示制御部と、
前記第1一覧表に含まれる前記ファイル名に、前記識別可能な情報を付すこと、及び、削除する変更部と
を備え、
前記表示制御部は、前記識別可能な情報が付されたファイル名で示されるファイルに基づいて、前記画像が形成されるように、前記画像形成部を制御する、画像形成装置。
【請求項2】
複数の人物情報の内の一つの人物情報とファイルとを対応付けて、前記人物情報毎に複数のファイルを記憶する記憶部と、
前記複数の人物情報の内の一つの人物情報を受付ける受付部と、
前記受付部で受付けた前記人物情報が対応付けられた前記複数のファイルを示す複数のファイル名を含む第1一覧表を表示する表示部と、
前記第1一覧表に基づいて、画像を形成する画像形成部と、
前記第1一覧表として、前記複数のファイル名のうち前記画像形成部で前記画像が形成されていないファイル名に、視覚的に識別可能な情報を付すように、前記表示部を制御する表示制御部と
を備え、
前記記憶部は、複数の記憶領域を有し、
前記複数のファイルは、前記複数の記憶領域の内のいずれかに記憶され、 前記表示制御部は、前記複数の記憶領域の内の所定の記憶領域に記憶されているファイル名に、視覚的に識別可能な情報を付すように、前記表示部を制御する、画像形成装置。
【請求項3】
複数の人物情報の内の一つの人物情報とファイルとを対応付けて、前記人物情報毎に複数のファイルを記憶する記憶部と、
前記複数の人物情報の内の一つの人物情報を受付ける受付部と、
前記受付部で受付けた前記人物情報が対応付けられた前記複数のファイルを示す複数のファイル名を含む第1一覧表を表示する表示部と、
前記第1一覧表に基づいて、画像を形成する画像形成部と、
前記第1一覧表として、前記複数のファイル名のうち前記画像形成部で前記画像が形成されていないファイル名に、視覚的に識別可能な情報を付すように、前記表示部を制御する表示制御部と、
パーソナルコンピューター及びファクシミリから前記ファイルを受信する受信部と
を備え、
前記記憶部は、端末情報と対応付けられた前記ファイルを記憶し、
前記端末情報は、前記パーソナルコンピューター及び前記ファクシミリの内のいずれかを示し、
前記表示制御部は、前記パーソナルコンピューター及び前記ファクシミリの内から選択された装置から前記ファイルを受信したファイル名に、視覚的に識別可能な情報を付すように、前記表示部を制御する、画像形成装置。
【請求項4】
複数の人物情報の内の一つの人物情報とファイルとを対応付けて、前記人物情報毎に複数のファイルを記憶する記憶部と、
前記複数の人物情報の内の一つの人物情報を受付ける受付部と、
前記受付部で受付けた前記人物情報が対応付けられた前記複数のファイルを示す複数のファイル名を含む第1一覧表を表示する表示部と、
前記第1一覧表に基づいて、画像を形成する画像形成部と、
示制御部と、
画像を読取り、前記ファイルを作成する読取部と
を備え、
前記記憶部は、前記読取部が作成した前記ファイルを示す前記ファイル名に、当該ファイルを前記読取部で作成したことを示す情報を対応付けて記憶し、
前記表示制御部は、前記第1一覧表として、前記複数のファイル名のうち、前記読取部で作成された前記ファイルであって、前記画像形成部で前記画像が形成されていない前記ファイルを示すファイル名に、視覚的に識別可能な情報を付すように、前記表示部を制御する、画像形成装置。
【請求項5】
前記記憶部は、日時情報と対応付けられた前記ファイルを記憶し、
前記日時情報は、前記記憶部が前記ファイルを記憶した日時を示し、
前記受付部は、第1表示方法及び第2表示方法の内の一つの表示方法を受付け、
前記表示部は、
前記第1表示方法を受付けた場合、前記第1一覧表を表示し、
前記第2表示方法を受付けた場合、前記日時の順に配置された前記複数のファイル名を含む第2一覧表を表示する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記変更部は、前記第2一覧表に含まれる前記ファイル名に、前記識別可能な情報を付すか、或いは、削除する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記第1一覧表として、前記複数のファイル名のうち前記画像形成部で前記画像が形成されたファイル名に、印刷情報を付すように、前記表示部を制御し、
前記印刷情報は、前記画像形成部で前記画像が形成されたか否かを示す情報を示す、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記視覚的に識別可能な情報は、V字画像、〇印画像、太い枠画像、赤字画像、又は、点滅画像である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コピー機能、プリンター機能、FAX送受信機能、データを一時的に内部に保持して印刷する機能等を提供するマルチファンクションプリンターが存在する(例えば、特許文献1参照)。マルチファンクションプリンターでは、ユーザーは、タッチパネルを具備した液晶モニターに表示されているメニューに触れることでマルチファンクションプリンターを操作することが可能である。また、液晶モニターには、記憶装置に保存されているファイル名が表示され、ユーザーが選択したファイル名に対して印刷が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-260544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のマルチファンクションプリンターでは、複数のファイルの内から所望のファイルを選択する手間がかかった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、所望のファイルに基づいて画像を容易に形成できる画像形成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1局面の画像形成装置は、記憶部と、受付部と、表示部と、画像形成部と、表示制御部とを備える。前記記憶部は、複数の人物情報の内の一つの人物情報とファイルとを対応付けて、前記人物情報毎に複数のファイルを記憶する。前記受付部は、前記複数の人物情報の内の一つの人物情報を受付ける。前記表示部は、前記受付部で受付けた前記人物情報が対応付けられた前記複数のファイルを示す複数のファイル名を含む第1一覧表を表示する。前記画像形成部は、前記第1一覧表に基づいて、画像を形成する。前記表示制御部は、前記第1一覧表として、前記複数のファイル名のうち前記画像形成部で前記画像が形成されていないファイル名に、視覚的に識別可能な情報を付すように、前記表示部を制御する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の画像形成装置によれば、所望のファイルに基づいて画像を容易に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態1に係る画像形成システムの構成を示す図である。
図2】実施形態1に係る画像形成装置の構成を示す図である。
図3】実施形態1に係る第1記憶領域に記憶された複数のファイルを示す図である。
図4】実施形態1に係る第2記憶領域に記憶された複数のファイルを示す図である。
図5】実施形態1に係る画像形成装置の制御部の機能を示す図である。
図6】実施形態1に係る画像形成装置が表示部に表示する第1一覧表を示す図である。
図7】実施形態1に係る画像形成装置が表示部に表示する第1一覧表を示す図である。
図8】実施形態1に係る画像形成装置が表示部に表示する第2一覧表を示す図である。
図9】実施形態1に係る画像形成装置が表示部に表示する第2一覧表を示す図である。
図10】実施形態1に係る画像形成装置の処理を示すフローチャートである。
図11】本発明の実施形態2に係る画像形成装置が表示部に表示する第1一覧表を示す図である。
図12】本発明の実施形態3に係る画像形成装置が表示部に表示する第1一覧表を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
<実施形態1>
図1を参照して、本発明の実施形態1に係る画像形成システム100の構成について説明する。図1は、画像形成システム100の構成を示す図である。画像形成システム100は、画像形成装置10と、サーバー装置20と、複数の端末装置30と、FAX(facsimile、ファクシミリ)40とを備える。画像形成装置10とサーバー装置20と複数の端末装置30とFAX40とは、互いにネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、及び公衆電話網を含む。画像形成装置10は、複数のユーザーPに使用される。複数のユーザーPは、第1ユーザーPAと、第2ユーザーPBとを含む。
【0011】
画像形成装置10は、ファイルを取得し、ファイルに基づく画像を用紙に形成する。ファイルは、画像形成装置10が処理可能なデータ形式を有する。実施形態1では、「ファイル」とは、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)で作成されたデータのことである。ページ記述言語とは、コンピューター上で作成された文書及び/又は画像を印刷する際に、画像形成装置10への出力イメージを記述して画像形成装置10に対して指示する言語のことである。
【0012】
サーバー装置20は、制御部21と記憶部22とを備える。制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む。記憶部22は、例えば、半導体メモリーを含み、HDD(Hard Disk Drive)を含んでもよい。
【0013】
複数の端末装置30の各々は、例えば、パーソナルコンピューター、タブレット端末、及びスマートフォンを含む。複数の端末装置30は、第1端末装置30Aと、第2端末装置30Bとを含む。第1端末装置30Aは、第1ユーザーPAに使用される。第2端末装置30Bは、第2ユーザーPBに使用される。
【0014】
複数の端末装置30の各々は、ネットワークNWを介して、画像形成装置10にファイルを送信する。ファイルは、ファイル名で示される。
【0015】
具体的には、第1端末装置30Aは、第1ユーザーPAからの操作を受付けて、画像形成装置10に第1ファイルを送信する。第1ファイルは、例えば、第1ユーザーPAによって名付けられたファイル名「A-100」で示される。より具体的には、第1端末装置30Aは、画像形成装置10に対して、第1ユーザーPAを示す人物情報が対応付けられた第1ファイルの記録を要求する。そして、画像形成装置10は、第1端末装置30Aを示す端末情報が対応付けられた第1ファイルを記憶する。
【0016】
また、第2端末装置30Bは、第2ユーザーPBからの操作を受付けて、画像形成装置10に第2ファイルを送信する。第2ファイルは、例えば、第2ユーザーPBによって名付けられたファイル名「B-100」で示される。より具体的には、第2端末装置30Bは、画像形成装置10に対して、第2ユーザーPBを示す人物情報が対応付けられた第2ファイルの記憶を要求する。そして、画像形成装置10は、第2端末装置30Bを示す端末情報が対応付けられた第2ファイルを記憶する。
【0017】
FAX40は、ネットワークNWを介して、画像形成装置10に第3ファイルを送信する。第3ファイルは、例えば、第2ユーザーPBによって名付けられたファイル名「B-102」で示される。FAX40は、第2ユーザーPBに使用される。具体的には、FAX40は、第2ユーザーPBからの操作を受付けて、画像形成装置10に第3ファイルを送信する。より具体的には、FAX40は、画像形成装置10に対して、第2ユーザーPBを示す人物情報と対応付けて第3ファイルの記憶を要求する。そして、画像形成装置10は、FAX40を示す端末情報が対応付けられた第3ファイルを記憶する。
【0018】
続けて図2を参照して、実施形態1に係る画像形成装置10について説明する。図2は、画像形成装置10の構成を示す図である。図2に示すように、画像形成装置10は、カラー複写機である。
【0019】
画像形成装置10は、用紙19上に画像を形成する。具体的には、画像形成装置10は、操作表示部11と、画像形成部14と、読取部15と、通信部17と、制御部16と、記憶部18とを備える。操作表示部11は、「受付部」及び「表示部」の一例である。通信部17は、「受信部」の一例である。
【0020】
画像形成部14は、給紙部14Aと、搬送部Lと、形成部14Bと、定着部14Cと、排出部14Dとを含む。給紙部14Aは、用紙19を搬送部Lへ供給する。搬送部Lは、用紙19を、形成部14B及び定着部14Cを経由して排出部14Dまで搬送する。
【0021】
形成部14Bは、電子写真方式により、用紙19に画像を形成する。定着部14Cは、用紙19を加熱及び加圧し、用紙19に形成された画像を用紙19に定着する。排出部14Dは、用紙19を画像形成装置10の外部へ排出する。
【0022】
読取部15は、画像を読取り、ファイルを作成する。具体的には、読取部15は、複数のユーザーPからの操作を受付けて、ファイルを読取る。より具体的には、読取部15は、第1ユーザーPAからの操作を受付けて、第4ファイルを読取る。画像形成装置10は、第1ユーザーPAを示す人物情報と対応付けて第4ファイルを記録する。また、読取部15は、第2ユーザーPBからの操作を受付けて、第5ファイルを読取る。第5ファイルは、例えば、第2ユーザーPBによって名付けられたファイル名「B-101」で示される。画像形成装置10は、第2ユーザーPBを示す人物情報が対応付けられた第5ファイルを記憶する。そして、画像形成装置10は、読取部15で作成された情報が対応付けられた第5ファイルを記憶する。
【0023】
操作表示部11は、複数のユーザーPからの操作を受付けるとともに、種々の情報を表示する。操作表示部11は、表示部111を備える。表示部111は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)とタッチセンサーとを有する。
【0024】
通信部17は、第1端末装置30A、第2端末装置30B及びFAX40からファイルを受信する。通信部17は、例えば、所定の通信プロトコルに従って通信を行うネットワークインターフェイスコントローラー(NIC)、又は、WiFiによる通信規格に準じた通信を含む。所定の通信プロトコルは、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコル・スイート(つまり、インターネット・プロトコル・スイート)である。
【0025】
制御部16は、画像形成装置10の動作を制御する。制御部16は、例えば、CPUを含む。
【0026】
記憶部18は、複数の人物情報の内の一つの人物情報とファイルとを対応付けて、人物情報毎に複数のファイルを記憶する。具体的には、記憶部18は、半導体メモリーを含み、HDDを含んでもよい。詳細には、記憶部18は、複数の記憶領域を有する。具体的には、記憶部18は、第1記憶領域18Aと、第2記憶領域18Bとを有する。
【0027】
続けて図3及び図4を参照して、実施形態1に係る記憶部18について説明する。図3は、第1記憶領域18Aに記憶された複数のファイルを示す図である。図4は、第2記憶領域18Bに記憶された複数のファイルを示す図である。図3及び図4に示すように、複数のファイルは、第1記憶領域18Aと第2記憶領域18Bとの内のいずれかに記憶される。例えば、複数のファイルは、複数のユーザーPの操作を受付けて、第1記憶領域18Aと第2記憶領域18Bとの内のいずれかに記憶される。
【0028】
複数のファイルの各々は、人物情報と、ファイル名と、日時情報と、端末情報と、印刷情報とを含む。人物情報は、複数のユーザーPの内、ファイルを記憶させたユーザーを示す。具体的には、人物情報は、第1ユーザーPAと第2ユーザーPBとの内のいずれかを示す。
【0029】
ファイル名は、ファイルを示す。複数のファイル名は、互いに異なる。具体的には、ファイル名は、「B-100」と「B-101」と「A-100」と「B-102」と「B-103」と「B-200」と「A-200」と「B-201」と「B-202」と「B-203」とを含む。
【0030】
日時情報は、ファイルを記憶した日時を示す。具体的には、日時情報は、記憶部18が2020/10/3 15:40にファイルを記憶したときには、「2020/10/3 15:40」を示す。また、日時情報は、記憶部18が2020/10/14 15:40にファイルを記憶したときには、「2020/10/14 15:40」を示す。
【0031】
端末情報は、第1端末装置30A、第2端末装置30B及びFAX40の内のいずれかを示す。具体的には、端末情報は、読取部15でファイルを読取ったときには、「MFP」を示す。また、端末情報は、FAX40からファイルを受信したときには、「FAX」を示す。また、端末情報は、端末装置30からファイルを受信したときには、「PC」を示す。
【0032】
印刷情報は、画像形成部14で画像が形成されたか否かを示す情報を示す。具体的には、印刷情報は、画像形成部14で画像が形成された後には、「済み」を示す。また、印刷情報は、画像形成部14で画像が形成されていないときには、「空白」を示す。
【0033】
続けて図5を参照して、実施形態1に係る画像形成装置10の機能について説明する。図5は、画像形成装置10の制御部16の機能を示す図である。図5に示すように、制御部16は、記憶部18から制御プログラムを読み出して実行する。
【0034】
具体的には、制御部16は、表示制御部16Aを有する。
【0035】
操作表示部11は、複数の人物情報の内の一つの人物情報を受付ける。具体的には、第1ユーザーPAからの操作を受付けたときには、第1ユーザーPAを示す人物情報を受付ける。一方、第2ユーザーPBからの操作を受付けたときには、第2ユーザーPBを示す人物情報を受付ける。
【0036】
続けて図6を参照して、実施形態1に係る操作表示部11について説明する。図6は、画像形成装置10が表示部111に表示する第1一覧表を示す図である。図6に示すように、操作表示部11は、第1一覧表を表示する。
【0037】
第1一覧表は、操作表示部11で受付けた人物情報が対応付けられた複数のファイルを示す複数のファイル名を含む。具体的には、第1一覧表は、操作表示部11で受付けた第2ユーザーPBが対応付けられた複数のファイルを示す複数のファイル名を含む。より具体的には、第1一覧表は、ファイル名「B-100」と、ファイル名「B-101」と、ファイル名「B-201」と、ファイル名「B-202」と、ファイル名「B-102」と、ファイル名「B-203」と、ファイル名「B-200」と、ファイル名「B-103」とを含む。
【0038】
詳細には、第1一覧表は、視覚的に識別可能な情報と、ファイル名と、日時情報と、端末情報と、印刷情報と、記憶先情報とを含む。記憶先情報は、第1記憶領域18Aと第2記憶領域18Bとの内のいずれかを示す。
【0039】
表示制御部16Aは、複数のファイル名の内の所定条件を満足するファイル名に、視覚的に識別可能な情報を付すように、表示部111を制御する。所定条件は、画像形成部14で画像が形成されていないことを示す。換言すれば、表示制御部16Aは、複数のファイル名のうち画像形成部14で画像が形成されていないファイル名に、視覚的に識別可能な情報を付すように、表示部111を制御する。視覚的に識別可能な情報は、例えば、V字画像である。
【0040】
例えば、「B-100」と「B-101」と「B-201」と「B-202」と「B-102」と「B-203」とで、画像が形成されていない場合には、「B-100」と「B-101」と「B-201」と「B-202」と「B-102」と「B-203」とにV字画像が付されている。一方、「B-200」と「B-103」とで、画像が形成された場合には、「B-200」と「B-103」とにV字画像が付されていない。
【0041】
以上、図6を参照して説明したように、表示制御部16Aは、所定条件を満足するファイル名に、視覚的に識別可能な情報を付すように、表示部111を制御する。その結果、ユーザーは、所定条件を満足するファイル名を認識できる。よって、ユーザーは、所望のファイルに基づいて画像を容易に形成できる。
【0042】
更に詳細には、表示制御部16Aは、視覚的に識別可能な情報が付されたファイル名で示されるファイルに基づいて、画像が形成されるように、画像形成部14を制御する。具体的には、「B-100」と「B-101」と「B-201」と「B-202」と「B-102」と「B-203」とで、画像が形成されるように、表示制御部16Aは画像形成部14を制御する。その結果、ユーザーは、所望のファイルに基づいて画像を、より容易に形成できる。
【0043】
続けて図7を参照して、実施形態1に係る操作表示部11について説明する。図7は、画像形成装置10が表示部111に表示する第1一覧表を示す図である。図7に示すように、操作表示部11は、第1一覧表を表示する。
【0044】
再び図5に示すように、制御部16は、変更部16Bを更に有する。変更部16Bは、第1一覧表に含まれるファイル名に、視覚的な識別可能な情報を付すか、或いは、削除する。具体的には、第2ユーザーPBからの操作を受付けて、「B-100」に付されていたV字画像を削除する。また、第2ユーザーPBからの操作を受付けて、「B-103」にV字画像を付す。
【0045】
再び図7に示すように、例えば、「B-101」と「B-201」と「B-202」と「B-102」と「B-203」と「B-103」とにV字画像が付されている。一方、「B-100」と「B-200」とにV字画像が付されていない。
【0046】
表示制御部16Aは、視覚的に識別可能な情報が付されたファイル名で示されるファイルに基づいて、画像が形成されるように、画像形成部14を制御する。具体的には、「B-101」と「B-201」と「B-202」と「B-102」と「B-203」と「B-103」とで、画像が形成されるように、表示制御部16Aは画像形成部14を制御する。その結果、ユーザーは、所望のファイルに基づいて画像を容易に形成できる。
【0047】
操作表示部11は、第1表示方法及び第2表示方法の内の一つの表示方法を受付ける。操作表示部11は、第1表示方法を受付けた場合、第1一覧表を表示する。一方、操作表示部11は、第2表示方法を受付けた場合、第2一覧表を表示する。第2一覧表は、日時の順に配置された複数のファイル名を含む。
【0048】
続けて図8を参照して、実施形態1に係る操作表示部11について説明する。図8は、画像形成装置10が表示部111に表示する第2一覧表を示す図である。図8に示すように、操作表示部11は、第2一覧表を表示する。
【0049】
第2一覧表は、操作表示部11で受付けた人物情報が対応付けられた複数のファイルを示す複数のファイル名を含む。具体的には、第2一覧表は、操作表示部11で受付けた第2ユーザーPBが対応付けられた複数のファイルを示す複数のファイル名を含む。より具体的には、第2一覧表は、ファイル名「B-200」と、ファイル名「B-100」と、ファイル名「B-101」と、ファイル名「B-201」と、ファイル名「B-202」と、ファイル名「B-102」と、ファイル名「B-103」と、ファイル名「B-203」とを含む。
【0050】
第2一覧表は、ファイル名と、日時情報と、端末情報と、印刷情報と、記憶先情報とを含む。第2ユーザーPBは、第2ユーザーPBが対応付けられた複数のファイルを示す複数のファイル名を認識できる。
【0051】
続けて図9を参照して、実施形態1に係る操作表示部11について説明する。図9は、画像形成装置10が表示部111に表示する第2一覧表を示す図である。図9に示すように、操作表示部11は、第2一覧表を表示する。
【0052】
変更部16Bは、第2一覧表に含まれるファイル名に、視覚的に識別可能な情報を付す。具体的には、「B-200」と「B-101」と「B-202」とにV字画像を付す。より具体的には、第2ユーザーPBからの操作を受付けて、「B-200」と「B-101」と「B-202」とに、V字画像を付す。
【0053】
例えば、「B-200」と「B-101」と「B-202」とにV字画像が付されている。一方、「B-100」と「B-201」と「B-102」と「B-103」と「B-203」とにV字画像が付されていない。
【0054】
表示制御部16Aは、V字画像(印情報)が付されたファイル名で示されるファイルに基づいて、画像が形成されるように、画像形成部14を制御する。具体的には、「B-200」と「B-101」と「B-202」とで、画像が形成されるように、表示制御部16Aは画像形成部14を制御する。その結果、ユーザーは、所望のファイルに基づいて画像を容易に形成できる。
【0055】
次に、図10を参照して、画像形成装置10の処理について説明する。図10は、画像形成装置10の処理を示すフローチャートである。図10に示すように、ステップS101において、操作表示部11は、所定条件を受け付ける。所定条件は、例えば、画像形成部14で画像が形成されていないことを示す。
【0056】
次に、ステップS102において、操作表示部11は、複数の人物情報の内の一つの人物情報を受付ける。一つの人物情報は、例えば、第2ユーザーPBを示す。
【0057】
次に、ステップS103において、操作表示部11は、第1表示方法及び第2表示方法の内のいずれかを受付けたかを判定する。ステップS103において第1表示方法を受付けた場合、処理はステップS104に進む。一方、ステップS103において第2表示方法を受付けた場合、処理はステップS107に進む。
【0058】
次に、ステップS104において、操作表示部11は、第1一覧表を表示する。
【0059】
次に、ステップS105において、変更部16Bは、第1一覧表に含まれるファイル名に、視覚的に識別可能な情報(例えばV字画像、印情報)を付すか、或いは、削除することを受付けたか否かを判定する。ステップS105において肯定的判定(Yes)がされる場合、処理はステップS106に進む。一方、ステップS105において否定的判定(No)がされる場合、処理はステップS109に進む。
【0060】
ステップS106において、変更部16Bは、第1一覧表に含まれるファイル名に、視覚的に識別可能な情報(例えばV字画像、印情報)を付すか、或いは、削除する。
【0061】
一方、ステップS107において、操作表示部11は、第2一覧表を表示する。
【0062】
次に、ステップS108において、変更部16Bは、第2一覧表に含まれるファイル名に、視覚的に識別可能な情報(例えばV字画像、印情報)を付す。
【0063】
次に、ステップS109において、表示制御部16Aは、視覚的に識別可能な情報(例えばV字画像、印情報)が付されたファイル名で示されるファイルに基づいて、画像が形成されるように、画像形成部14を制御する。
【0064】
<実施形態2>
図11を参照して、本発明の実施形態2に係る画像形成システム100について説明する。図11は、画像形成装置10が表示部111に表示する第1一覧表を示す図である。所定条件は、複数の記憶領域の内の所定の記憶領域に記憶されていることを更に含む点で、実施形態1に係る画像形成システム100と相違している。
【0065】
図11に示すように、表示制御部16Aは、第1一覧表として、複数のファイル名の内の所定条件を満足するファイル名に、視覚的に識別可能な情報を付すように、表示部111を制御する。所定条件は、第1記憶領域18Aに記憶されていることを更に含む。
【0066】
例えば、「B-100」と「B-101」と「B-102」とで、画像が形成されておらず、「B-100」と「B-101」と「B-102」とが第1記憶領域18Aに記憶されている場合には、「B-100」と「B-101」と「B-102」とにV字画像が付されている。一方、「B-200」と「B-103」とで、画像が形成された場合には、「B-200」と「B-103」とにV字画像が付されていない。また、「B-201」と「B-202」と「B-203」とが第2記憶領域18Bに記憶されている場合には、「B-201」と「B-202」と「B-203」とにV字画像が付されていない。
【0067】
表示制御部16Aは、V字画像(印情報)が付されたファイル名で示されるファイルに基づいて、画像が形成されるように、画像形成部14を制御する。具体的には、「B-100」と「B-101」と「B-102」とで、画像が形成されるように、表示制御部16Aは画像形成部14を制御する。その結果、ユーザーは、所望のファイルに基づいて画像を容易に形成できる。
【0068】
<実施形態3>
図12を参照して、本発明の実施形態3に係る画像形成システム100について説明する。図12は、画像形成装置10が表示部111に表示する第1一覧表を示す図である。所定条件は、端末装置30及びFAX40の内から選択された装置からファイルを受信したことを更に含む点で、実施形態1に係る画像形成システム100と相違している。
【0069】
図12に示すように、表示制御部16Aは、第1一覧表として、複数のファイル名の内の所定条件を満足するファイル名に、視覚的に識別可能な情報を付すように、表示部111を制御する。所定条件は、端末装置30からファイルを受信したことを更に含む。
【0070】
例えば、「B-100」と「B-203」とで、画像が形成されておらず、通信部17が端末装置30からファイルを受信した場合には、「B-100」と「B-203」とにV字画像が付されている。一方、「B-200」と「B-103」とで、画像が形成された場合には、「B-200」と「B-103」とにV字画像が付されていない。また、「B-202」と「B-102」と「B-101」と「B-201」とで、FAX40又は読取部15からファイルを受信した場合には、「B-202」と「B-102」と「B-101」と「B-201」とにV字画像が付されていない。
【0071】
表示制御部16Aは、視覚的に識別可能な情報が付されたファイル名で示されるファイルに基づいて、画像が形成されるように、画像形成部14を制御する。具体的には、「B-100」と「B-203」とで、画像が形成されるように、表示制御部16Aは画像形成部14を制御する。その結果、ユーザーは、所望のファイルに基づいて画像を容易に形成できる。
【0072】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であり、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0073】
(1)図1図12を参照して説明したように、画像形成装置10はカラー複写機であるが、本発明はこれに限定されない。画像形成装置が用紙19に画像を形成する形態であればよい。例えば、画像形成装置がモノクロ複写機である形態でもよい。また、例えば、画像形成装置が複合機である形態でもよい。
【0074】
(2)図1図12を参照して説明したように、視覚的に識別可能な情報は、V字画像であったが、本発明はこれに限定されない。視覚的に識別可能な情報は、視覚的に識別可能であればよい。例えば、視覚的に識別可能な情報は、〇印画像、太い枠画像、赤字画像、又は、点滅画像であってもよい。
【0075】
(3)図1図12を参照して説明したように、実施形態3では、所定条件は、端末装置30及びFAX40の内から選択された装置からファイルを受信したことを更に含んだが、本発明はこれに限定されない。所定条件は、読取部15で作成されたことを更に含んでもよい。その結果、ユーザーは、所望のファイルに基づいて画像を容易に形成できる。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は、画像形成装置に利用可能である。
図1
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図12