(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】通信方法及び機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0457 20230101AFI20241119BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20241119BHJP
H04W 76/15 20180101ALI20241119BHJP
H04W 16/32 20090101ALI20241119BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20241119BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
H04L27/26 114
H04W76/15
H04W16/32
H04W72/20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022156936
(22)【出願日】2022-09-29
(62)【分割の表示】P 2020572881の分割
【原出願日】2019-06-27
【審査請求日】2022-10-28
(31)【優先権主張番号】201810681748.0
(32)【優先日】2018-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シュエ,イーファン
(72)【発明者】
【氏名】シェン,リー
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,ジエン
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,ダー
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ハイタオ
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-511563(JP,A)
【文献】特開2013-197877(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0227426(US,A1)
【文献】特表2017-526218(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04L 27/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末により実行される通信方法であって、前記端末は第1無線周波数リンク及び第2無線周波数リンクを含み、前記端末は、デュアルコネクティビティ(DC)又はキャリアアグリゲーション(CA)を通じて、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置にアクセスでき、前記通信方法は、
第1適用シナリオで、前記端末により、前記第1無線周波数リンクを介して前記第1ネットワーク装置と通信し、前記第2無線周波数リンクを介して前記第2ネットワーク装置と通信するステップと、
第2適用シナリオで、前記端末により、前記第1無線周波数リンク及び前記第2無線周波数リンクを介して前記第1ネットワーク装置と通信するステップと、
前記端末により、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置から、指示情報を受信するステップであって、前記指示情報は、前記端末のアップリンク通信能力を有効にするよう前記端末に指示するために使用される、ステップと、
を含み、
前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置に信号を送信するものであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置に信号を送信しないものである、通信方法。
【請求項2】
前記端末により、前記第1ネットワーク装置から、第1構成情報及び第2構成情報を受信するステップであって、前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される、ステップと、
前記端末により、前記第1構成情報に基づき第1参照信号を送信するステップと、
前記端末により、前記第2構成情報に基づき第2参照信号を送信するステップと、
を更に含む請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記第1構成情報内の情報要素(IE)が、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される、請求項2に記載の通信方法。
【請求項4】
前記指示情報は、前記第2無線周波数リンクがアイドルであるとき、前記端末が前記第2無線周波数リンクを介して前記第1ネットワーク装置と通信することを可能にする、請求項
1に記載の通信方法。
【請求項5】
通信機器であって、第1無線周波数リンク及び第2無線周波数リンクを備える送信ユニットを含み、前記送信ユニットは、デュアルコネクティビティ(DC)又はキャリアアグリゲーション(CA)を通じて、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置にアクセスでき、前記送信ユニットは、
第1適用シナリオで、前記第1無線周波数リンクを介して前記第1ネットワーク装置と通信し、前記第2無線周波数リンクを介して前記第2ネットワーク装置と通信し、
第2適用シナリオで、前記第1無線周波数リンク及び前記第2無線周波数リンクを介して前記第1ネットワーク装置と通信するよう構成され、
前記第1適用シナリオは、前記通信機器が前記第2ネットワーク装置に信号を送信するものであり、前記第2適用シナリオは、前記通信機器が前記第2ネットワーク装置に信号を送信しないものであ
り、
前記通信機器は受信ユニットを更に含み、前記受信ユニットは、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置から、指示情報を受信するよう更に構成され、前記指示情報は、前記通信機器のアップリンク通信能力を有効にするよう前記通信機器に指示するために使用される、通信機器。
【請求項6】
前記受信ユニットは、前記第1ネットワーク装置から、第1構成情報及び第2構成情報を受信するよう構成され、前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用され、
前記送信ユニットは、前記第1構成情報に基づき第1参照信号を送信し、前記第2構成情報に基づき第2参照信号を送信するよう更に構成される、
請求項
5に記載の通信機器。
【請求項7】
前記第1構成情報内の情報要素(IE)が、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される、請求項
6に記載の通信機器。
【請求項8】
前記指示情報は、前記第2無線周波数リンクがアイドルであるとき、前記通信機器が前記第2無線周波数リンクを介して前記第1ネットワーク装置と通信することを可能にする、請求項
5に記載の通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施形態は、通信技術の分野に関し、特に、通信方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムでは、端末のアップリンク通信は、複数の送信リンクをサポートしてよく、端末のダウンリンク通信は、複数の受信リンクをサポートしてよい。送信リンク及び受信リンクの両方は、無線周波数リンクである。
図1に示すように、端末がアップリンク信号を送信する必要があるとき、端末は、ベースバンド上でベースバンド信号を生成し、ベースバンド信号が無線周波数送信リンクを通過した後に、無線周波数信号が生成され、無線周波数信号はアンテナを用いて送信される。無線周波数リンクは、無線周波数首席回路、電力増幅器、及びデュプレクサ/フィルタを含む。同様に、端末は、対応する無線周波数受信リンクを介して信号を受信する。
【0003】
端末は、複数の送信リンク又は複数の受信リンクをサポートしてよい。例えば、端末は、1つの送信リンク及び2つの受信リンクをサポートする。別の例では、端末は、2つの送信リンク及び4つの受信リンクをサポートしてよい。端末が2つの送信リンクを介してネットワーク側とのアップリンク通信を実行するとき、1つの送信リンクの通信レートよりも高い通信レートが提供できる。
【0004】
現在、端末は、複数のネットワーク装置にアクセスすることがあり、複数のネットワーク装置と通信できる。この場合、端末は、異なる無線周波数リンクを介して異なるネットワーク装置と通信する。しかしながら、任意の無線周波数リンクについて、端末は、無線周波数リンクを介して対応するネットワーク装置と常に通信するのではない。例えば、無線周波数リンクに対応するネットワーク装置が端末をスケジューリングしないとき、又は端末が別のネットワーク装置へ信号を送信するとき、無線周波数リンクはアイドルである。従って、端末が、複数のアクセスネットワーク装置と通信するために複数の無線周波数リンクを提供されるとき、アイドル無線周波数リンクが存在し、リソース浪費が引き起こされる。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施形態は、端末が複数のアクセスネットワーク装置と通信するために複数の無線周波数リンクを提供されるとき、無線周波数リンクがアイドルである及びリソースが浪費されるという問題を解決するために、通信方法及び機器を提供する。
【0006】
本願の実施形態で提供される特定の技術的ソリューションは以下の通りである。
【0007】
第1の態様によると、通信方法が提供される。前記方法は、端末により実行されてよい。前記方法は、主に以下のステップを実行することにより実施される。前記端末は、第1構成情報及び第2構成情報を第1ネットワーク装置から受信する。前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される。前記端末は、前記第1構成情報に基づき第1参照信号を送信し、前記第2構成情報に基づき第2参照信号を送信する。この方法では、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成され、その結果、前記端末は、前記異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、前記異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。代替として、異なる参照信号リソースが異なる数のアンテナポートについて構成され、その結果、異なる無線周波数リンクに対応する参照信号リソースは前記端末に暗示的に示すことができる。従って、前記端末は、異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0008】
第1の態様を参照して、第1の態様の第1の可能な実装では、前記第1構成情報の中の情報要素IEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第1構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、
前記第2構成情報の中のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第2構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される。この設計は、参照信号リソースを示す2つの可能な実装を提供する。
【0009】
第1の態様又は第1の態様の第1の可能な実装を参照して、第1の態様の第2の可能な実装では、前記端末は、前記第1ネットワーク装置から第3構成情報を受信する。前記第3構成情報は、第1時間内に前記第1アンテナポート及び前記第2アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に前記第1アンテナポートだけを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用されるか、又は前記第3構成情報は、前記第1時間内に前記第2の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び前記第2時間内に前記第1の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用される。前記第1時間及び前記第2時間は隣接し、時間ドメインで交互に生じる。前記端末は、前記第3構成情報に基づき参照信号を送信する。この方法では、第2ネットワーク装置は、プロトコル仕様またはネットワーク側と端末側との間の交渉を通じて、前記第2時間内に前記端末をスケジューリングでき、それにより、前記第1ネットワーク装置及び前記第2ネットワーク装置が前記端末をスケジューリングするときに引き起こされる衝突を回避する。
【0010】
第1の態様を参照して、第1の態様の第3の可能な実装では、前記第1構成情報が、前記第1の数のアンテナポートの前記第3参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報が、前記第2の数のアンテナポートの前記第4参照信号リソースを示すために使用される場合、前記第1構成情報は、前記第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用され、前記第2構成情報は、前記第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用される。この方法では、前記ネットワーク装置は、複数の参照信号に基づきチャネル状態推定を一緒に実行でき、それにより推定精度を向上する。
【0011】
第1の態様及び第1の態様の第1~第3の可能な実装のいずれか1つを参照して、第1の態様の第4の可能な実装では、前記端末は、前記端末のアップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に報告する。前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が第2適用シナリオにおいて第2値であることを含み又は示す。前記アンテナ能力は、アンテナポート数、レイヤ数、無線周波数リンク数、アンテナ数、最大アンテナポート数、最大レイヤ数、最大無線周波数リンク数、又は最大アンテナ数を含み又は示す。前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記ネットワーク装置に報告し、前記ネットワーク装置は、前記端末により報告された前記アップリンク通信能力を用いて、前記端末がアンテナ能力値から別のアンテナ能力値への切り替えをサポートすることを決定する。例えば、前記端末が、前記第1アンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を送信し、前記第2アンテナポートを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信するとき、前記端末が1つのポートから2つのポートへのアンテナ能力の切り替えをサポートする場合、前記第2アンテナポートがアイドルのとき、前記端末は、前記第2アンテナポート及び前記第1アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信し得る。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0012】
第1の態様の第4の可能な設計を参照して、第1の態様の第5の可能な設計では、前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信することであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信しないことであり、或いは、
前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第1時間ドメインリソースを送信することを許可されることであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第2時間ドメインリソースを送信することを許可されないことである。前記第1適用シナリオが、前記第2アンテナポートがアイドルである場合であると決定される。
【0013】
第1の態様の第4又は第5の可能な設計を参照して、第1の態様の第6の可能な設計では、前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に以下の方法で報告する。前記端末は、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第1メッセージを送信する。前記第1メッセージは第1情報要素IEを含み、前記第1IEは前記端末の前記アップリンク通信能力を示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0014】
第1の態様の第4又は第5の可能な設計を参照して、第1の態様の第7の可能な設計では、前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを更に含み又は更に示す。この場合、前記端末は、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第2メッセージを送信する。前記第2メッセージは、第2IE及び第3IEを含む。前記第2IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを示すために使用される。前記第3IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第1適用シナリオにおいて前記第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2適用シナリオにおいて前記第2値であることを示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0015】
第1の態様の第4~第7の可能な設計を参照して、第1の態様の第8の可能な設計では、前記端末は、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置から指示情報を受信する。前記指示情報は、前記端末の前記アップリンク通信能力を有効にするよう前記端末に示すために使用される。この方法では、前記端末の前記アップリンク通信能力は、ネットワーク側に従い有効にされることができ、前記ネットワーク装置の能力のバランスをとることができる。
【0016】
第2の態様によると、通信方法が提供される。前記方法は、端末により実行されてよい。前記方法は、主に以下のステップを実行することにより実施される。前記端末は、第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置への接続を確立し、前記端末は、前記端末のアップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に報告する。前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が第2適用シナリオにおいて第2値であることを含み又は示す。前記アンテナ能力は、アンテナポート数、レイヤ数、無線周波数リンク数、アンテナ数、最大アンテナポート数、最大レイヤ数、最大無線周波数リンク数、又は最大アンテナ数を含み又は示す。前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記ネットワーク装置に報告し、前記ネットワーク装置は、前記端末により報告された前記アップリンク通信能力を用いて、前記端末がアンテナ能力値から別のアンテナ能力値への切り替えをサポートすることを決定する。例えば、前記端末が、第1アンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を送信し、第2アンテナポートを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信するとき、前記端末が1つのポートから2つのポートへのアンテナ能力の切り替えをサポートする場合、前記第2アンテナポートがアイドルのとき、前記端末は、前記第2アンテナポート及び前記第1アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信し得る。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0017】
第2の態様を参照して、第2の態様の第1の可能な実装では、前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信することであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信しないことであり、或いは、
前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第1時間ドメインリソースを送信することを許可されることであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第2時間ドメインリソースを送信することを許可されないことである。前記第1適用シナリオが、前記第2アンテナポートがアイドルである場合であると決定される。
【0018】
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実装を参照して、第2の態様の第2の可能な設計では、前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に以下の方法で報告する。前記端末は、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第1メッセージを送信する。前記第1メッセージは第1情報要素IEを含み、前記第1IEは前記端末の前記アップリンク通信能力を示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0019】
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実装を参照して、第2の態様の第3の可能な設計では、前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを更に含み又は更に示す。この場合、前記端末は、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第2メッセージを送信する。前記第2メッセージは、第2IE及び第3IEを含む。前記第2IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを示すために使用される。前記第3IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第1適用シナリオにおいて前記第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2適用シナリオにおいて前記第2値であることを示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0020】
第2の態様及び第2の態様の第1~第3の可能な実装のいずれか1つを参照して、第2の態様の第4の可能な実装では、前記端末は、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置から指示情報を受信する。前記指示情報は、前記端末の前記アップリンク通信能力を有効にするよう前記端末に示すために使用される。このように、前記端末の前記アップリンク通信能力は、ネットワーク側に従い有効にされることができ、前記ネットワーク装置の能力のバランスをとることができる。
【0021】
第2の態様及び第2の態様の第1~第4の可能な実装のいずれか1つを参照して、第2の態様の第5の可能な実装では、前記端末は、前記第1ネットワーク装置から第1構成情報及び第2構成情報を受信する。前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される。前記端末は、前記第1構成情報に基づき第1参照信号を送信し、前記第2構成情報に基づき第2参照信号を送信する。このように、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成され、その結果、前記端末は、前記異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、前記異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。代替として、異なる参照信号リソースが異なる数のアンテナポートについて構成され、その結果、異なる無線周波数リンクに対応する参照信号リソースは前記端末に暗示的に示すことができる。従って、前記端末は、異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0022】
第2の態様の第5の可能な実装を参照して、第2の態様の第6の可能な実装では、前記第1構成情報の中の情報要素IEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第1構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、
前記第2構成情報の中のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第2構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される。この設計は、参照信号リソースを示す2つの可能な実装を提供する。
【0023】
第2の態様の第5の可能な実装又は第2の態様の第6の可能な実装を参照して、第2の態様の第7の可能な実装では、前記端末は、前記第1ネットワーク装置から第3構成情報を受信する。前記第3構成情報は、第1時間内に前記第1アンテナポート及び前記第2アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に前記第1アンテナポートだけを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用されるか、又は前記第3構成情報は、前記第1時間内に前記第2の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び前記第2時間内に前記第1の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用される。前記第1時間及び前記第2時間は隣接し、時間ドメインで交互に生じる。前記端末は、前記第3構成情報に基づき参照信号を送信する。この方法では、前記第2ネットワーク装置は、プロトコル仕様又はネットワーク側と端末側との間の交渉を通じて、前記第2時間内に前記端末をスケジューリングでき、それにより、前記第1ネットワーク装置及び前記第2ネットワーク装置が前記端末をスケジューリングするときに引き起こされる衝突を回避する。
【0024】
第2の態様の第5の可能な実装を参照して、第2の態様の第8の可能な実装では、前記第1構成情報が、前記第1の数のアンテナポートの前記第3参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報が、前記第2の数のアンテナポートの前記第4参照信号リソースを示すために使用される場合、前記第1構成情報は、前記第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用され、前記第2構成情報は、前記第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用される。このように、前記ネットワーク装置は、複数の参照信号に基づきチャネル状態推定を共同で実行でき、それにより推定精度を向上する。
【0025】
第3の態様によると、通信方法が提供される。前記方法は、端末により実行されてよい。前記方法は、主に以下のステップを実行することにより実施される。第1適用シナリオで、前記端末は、第1無線周波数リンクを介して第1ネットワーク装置と通信し、第2無線周波数リンクを介して第2ネットワーク装置と通信する。第2適用シナリオで、前記端末は、前記第1無線周波数リンク及び前記第2無線周波数リンクを介して前記第1ネットワーク装置と通信する。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0026】
第3の態様を参照して、第3の態様の第1の可能な実装では、前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信することであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信しないことであり、或いは、
前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第1時間ドメインリソースを送信することを許可されることであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第2時間ドメインリソースを送信することを許可されないことである。前記第1適用シナリオが、前記第2アンテナポートがアイドルである場合であると決定される。
【0027】
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実装を参照して、第3の態様の第2の可能な実装では、前記第1適用シナリオで、前記端末は、前記第1無線周波数リンクを介して第1周波数ドメインリソースで前記第1ネットワーク装置と通信し、前記第2無線周波数リンクを介して第2周波数ドメインリソースで前記第2ネットワーク装置と通信する。前記第2適用シナリオで、前記端末は、前記第1無線周波数リンク及び前記第2無線周波数リンクを介して前記第1周波数ドメインリソースで前記第1ネットワーク装置と通信する。
【0028】
第3の態様及び第3の態様の第1及び第2の可能な実装を参照して、第3の態様の第3の可能な実装では、前記第1時間ドメインリソースは、サブフレーム、スロット、又はシンボルであり、前記第2時間ドメインリソースは、サブフレーム、スロット、又はシンボルである。
【0029】
第3態様及び第3の態様の第1~第3の可能な実装のいずれか1つを参照して、第3の態様の第4の可能な実装では、前記端末は、前記第1ネットワーク装置から第1構成情報及び第2構成情報を受信する。前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される。前記端末は、前記第1構成情報に基づき第1参照信号を送信し、前記第2構成情報に基づき第2参照信号を送信する。このように、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成され、その結果、前記端末は、前記異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、前記異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。代替として、異なる参照信号リソースが異なる数のアンテナポートについて構成され、その結果、異なる無線周波数リンクに対応する参照信号リソースは前記端末に暗示的に示すことができる。従って、前記端末は、異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0030】
第3の態様の第4の可能な実装を参照して、第3の態様の第5の可能な実装では、前記第1構成情報の中の情報要素IEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第1構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、
前記第2構成情報の中のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第2構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される。この設計は、参照信号リソースを示す2つの可能な実装を提供する。
【0031】
第3の態様の第4又は第5の可能な実装を参照して、第3の態様の第6の可能な実装では、前記端末は、前記第1ネットワーク装置から第3構成情報を受信する。前記第3構成情報は、第1時間内に前記第1アンテナポート及び前記第2アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に前記第1アンテナポートだけを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用されるか、又は前記第3構成情報は、前記第1時間内に前記第2の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び前記第2時間内に前記第1の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用される。前記第1時間及び前記第2時間は隣接し、時間ドメインで交互に生じる。前記端末は、前記第3構成情報に基づき参照信号を送信する。このように、前記第2ネットワーク装置は、プロトコル仕様又はネットワーク側と端末側との間の交渉を通じて、前記第2時間内に前記端末をスケジューリングでき、それにより、前記第1ネットワーク装置及び前記第2ネットワーク装置が前記端末をスケジューリングするときに引き起こされる衝突を回避する。
【0032】
第3の態様の第4の可能な実装を参照して、第3の態様の第7の可能な実装では、前記第1構成情報が、前記第1の数のアンテナポートの前記第3参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報が、前記第2の数のアンテナポートの前記第4参照信号リソースを示すために使用される場合、前記第1構成情報は、前記第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用され、前記第2構成情報は、前記第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用される。このように、前記ネットワーク装置は、複数の参照信号に基づきチャネル状態推定を共同で実行でき、それにより推定精度を向上する。
【0033】
第3の態様及び第3の態様の第1~第7の可能な実装のいずれか1つを参照して、第3の態様の第8の可能な実装では、前記端末は、前記端末のアップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に報告する。前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が前記第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2適用シナリオにおいて第2値であることを含み又は示す。前記アンテナ能力は、アンテナポート数、レイヤ数、無線周波数リンク数、アンテナ数、最大アンテナポート数、最大レイヤ数、最大無線周波数リンク数、又は最大アンテナ数を含み又は示す。前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記ネットワーク装置に報告し、前記ネットワーク装置は、前記端末により報告された前記アップリンク通信能力を用いて、前記端末がアンテナ能力値から別のアンテナ能力値への切り替えをサポートすることを決定する。例えば、前記端末が、前記第1アンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を送信し、前記第2アンテナポートを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信するとき、前記端末が1つのポートから2つのポートへのアンテナ能力の切り替えをサポートする場合、前記第2アンテナポートがアイドルのとき、前記端末は、前記第2アンテナポート及び前記第1アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信し得る。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0034】
第3の態様の第8の可能な実装を参照して、第3の態様の第9の可能な設計では、前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に以下の方法で報告する。前記端末は、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第1メッセージを送信する。前記第1メッセージは第1情報要素IEを含み、前記第1IEは前記端末の前記アップリンク通信能力を示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0035】
第3の態様の第8の可能な実装を参照して、第3の態様の第10の可能な実装では、前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを更に含み又は更に示す。この場合、前記端末は、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第2メッセージを送信する。前記第2メッセージは、第2IE及び第3IEを含む。前記第2IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを示すために使用される。前記第3IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第1適用シナリオにおいて前記第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2適用シナリオにおいて前記第2値であることを示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0036】
第3の態様及び第3の態様の第1~第10の可能な実装のいずれか1つを参照して、第3の態様の第11の可能な実装では、前記端末は、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置から指示情報を受信する。前記指示情報は、前記端末の前記アップリンク通信能力を有効にするよう前記端末に示すために使用される。この方法では、前記端末の前記アップリンク通信能力は、ネットワーク側に従い有効にされることができ、前記ネットワーク装置の能力のバランスをとることができる。
【0037】
第4の態様によると、通信方法が提供される。前記方法は、第1ネットワーク装置として示されるネットワーク装置により実行されてよい。前記方法は、主に以下のステップを実行することにより実施される。前記第1ネットワーク装置は、第1構成情報及び第2構成情報を端末へ送信する。前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される。前記第1ネットワーク装置は、前記端末により送信された第1参照信号及び第2参照信号を受信する。このように、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成され、その結果、前記端末は、前記異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、前記異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。代替として、異なる参照信号リソースが異なる数のアンテナポートについて構成され、その結果、異なる無線周波数リンクに対応する参照信号リソースは前記端末に暗示的に示すことができる。従って、前記端末は、異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0038】
第4の態様を参照して、第4の態様の第1の可能な実装では、前記第1構成情報の中の情報要素IEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第1構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、
前記第2構成情報の中のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第2構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される。この設計は、参照信号リソースを示す2つの可能な実装を提供する。
【0039】
第4の態様又は第4の態様の第1の可能な実装を参照して、第4の態様の第2の可能な実装では、前記方法は以下を更に含む。前記第1ネットワーク装置は、前記端末へ第3構成情報を送信する。前記第3構成情報は、第1時間内に前記第1アンテナポート及び前記第2アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に前記第1アンテナポートだけを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用されるか、又は前記第3構成情報は、前記第1時間内に前記第2の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び前記第2時間内に前記第1の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用される。前記第1時間及び前記第2時間は隣接し、時間ドメインで交互に生じる。この方法では、第2ネットワーク装置は、プロトコル仕様またはネットワーク側と端末側との間の交渉を通じて、前記第2時間内に前記端末をスケジューリングでき、それにより、前記第1ネットワーク装置及び前記第2ネットワーク装置が前記端末をスケジューリングするときに引き起こされる衝突を回避する。
【0040】
第4の態様を参照して、第4の態様の第3の可能な実装では、前記第1構成情報が、前記第1の数のアンテナポートの前記第3参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報が、前記第2の数のアンテナポートの前記第4参照信号リソースを示すために使用される場合、前記第1構成情報は、前記第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用され、前記第2構成情報は、前記第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用される。
【0041】
第4の態様及び第4の態様の第1~第3の可能な実装のいずれか1つを参照して、第4の態様の第4の可能な実装では、前記第1ネットワーク装置は、前記端末により報告された前記端末のアップリンク通信能力を受信する。前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が第2適用シナリオにおいて第2値であることを含み又は示す。前記アンテナ能力は、アンテナポート数、レイヤ数、無線周波数リンク数、アンテナ数、最大アンテナポート数、最大レイヤ数、最大無線周波数リンク数、又は最大アンテナ数を含み又は示す。前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記ネットワーク装置に報告し、前記ネットワーク装置は、前記端末により報告された前記アップリンク通信能力を用いて、前記端末がアンテナ能力値から別のアンテナ能力値への切り替えをサポートすることを決定する。例えば、前記端末が、前記第1アンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を送信し、前記第2アンテナポートを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信するとき、前記端末が1つのポートから2つのポートへのアンテナ能力の切り替えをサポートする場合、前記第2アンテナポートがアイドルのとき、前記端末は、前記第2アンテナポート及び前記第1アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信し得る。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0042】
第4の態様の第4の可能な設計を参照して、第4の態様の第5の可能な設計では、前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信することであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信しないことであり、或いは、
前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第1時間ドメインリソースを送信することを許可されることであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第2時間ドメインリソースを送信することを許可されないことである。
【0043】
第4の態様の第4又は第5の可能な設計を参照して、第4の態様の第6の可能な実装では、前記第1ネットワーク装置は、前記端末へ指示情報を送信する。前記指示情報は、前記端末の前記アップリンク通信能力を有効にするよう前記端末に示すために使用される。このように、前記端末の前記アップリンク通信能力は、ネットワーク側に従い有効にされることができ、前記ネットワーク装置の能力のバランスをとることができる。
【0044】
第5の態様によると、通信方法が提供される。前記方法は、端末により実行されてよい。前記方法は、以下のステップを実行することにより実施されてよい。前記端末は、ネットワーク装置から構成情報を受信する。前記構成情報は、前記ネットワーク装置へ参照信号を送信するために前記端末により使用されるポート番号及び参照信号リソースを示すために使用される。前記端末は、前記ポート番号を用いて前記構成情報に基づき、前記参照信号リソースで、前記参照信号を前記ネットワーク装置へ送信する。信号送信のために使用される構成されたポート番号を用いることにより、前記端末は、特定のアンテナポートを決定でき、前記アンテナポートに対応するチャネル状態を推定できる。
【0045】
第6の態様によると、通信機器が提供される。前記機器は、端末に適用されてよい。前記機器は、受信ユニットと送信ユニットとを含む。前記受信ユニットは、第1構成情報及び第2構成情報を第1ネットワーク装置から受信するよう構成される。前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される。前記送信ユニットは、前記第1構成情報に基づき第1参照信号を送信し、前記第2構成情報に基づき第2参照信号を送信するよう構成される。このように、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成され、その結果、前記端末は、前記異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、前記異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。代替として、異なる参照信号リソースが異なる数のアンテナポートについて構成され、その結果、異なる無線周波数リンクに対応する参照信号リソースは前記端末に暗示的に示すことができる。従って、前記端末は、異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0046】
第6の態様を参照して、第6の態様の第1の可能な実装では、前記第1構成情報の中の情報要素IEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第1構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、
前記第2構成情報の中のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第2構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される。この設計は、参照信号リソースを示す2つの可能な実装を提供する。
【0047】
第6の態様又は第6の態様の第1の可能な実装を参照して、第6の態様の第2の可能な実装では、前記受信ユニットは、前記第1ネットワーク装置から第3構成情報を受信するよう更に構成される。前記第3構成情報は、第1時間内に前記第1アンテナポート及び前記第2アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に前記第1アンテナポートだけを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用されるか、又は前記第3構成情報は、前記第1時間内に前記第2の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び前記第2時間内に前記第1の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用される。前記第1時間及び前記第2時間は隣接し、時間ドメインで交互に生じる。前記端末は、前記第3構成情報に基づき参照信号を送信する。このように、第2ネットワーク装置は、プロトコル仕様またはネットワーク側と端末側との間の交渉を通じて、前記第2時間内に前記端末をスケジューリングでき、それにより、前記第1ネットワーク装置及び前記第2ネットワーク装置が前記端末をスケジューリングするときに引き起こされる衝突を回避する。
【0048】
第6の態様を参照して、第6の態様の第3の可能な実装では、前記第1構成情報が、前記第1の数のアンテナポートの前記第3参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報が、前記第2の数のアンテナポートの前記第4参照信号リソースを示すために使用される場合、前記第1構成情報は、前記第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用され、前記第2構成情報は、前記第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用される。このように、前記ネットワーク装置は、複数の参照信号に基づきチャネル状態推定を共同で実行でき、それにより推定精度を向上する。
【0049】
第6の態様及び第6の態様の第1~第3の可能な実装のいずれか1つを参照して、第6の態様の第4の可能な実装では、前記送信ユニットは、前記端末のアップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に報告するよう更に構成される。前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が第2適用シナリオにおいて第2値であることを含み又は示す。前記アンテナ能力は、アンテナポート数、レイヤ数、無線周波数リンク数、アンテナ数、最大アンテナポート数、最大レイヤ数、最大無線周波数リンク数、又は最大アンテナ数を含み又は示す。前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記ネットワーク装置に報告し、前記ネットワーク装置は、前記端末により報告された前記アップリンク通信能力を用いて、前記端末がアンテナ能力値から別のアンテナ能力値への切り替えをサポートすることを決定する。例えば、前記端末が、前記第1アンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を送信し、前記第2アンテナポートを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信するとき、前記端末が1つのポートから2つのポートへのアンテナ能力の切り替えをサポートする場合、前記第2アンテナポートがアイドルのとき、前記端末は、前記第2アンテナポート及び前記第1アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信し得る。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0050】
第6の態様の第4の可能な設計を参照して、第6の態様の第5の可能な設計では、前記第1適用シナリオは、前記端末が前記送信ユニットを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信することであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信しないことであり、或いは、
前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第1時間ドメインリソースを送信することを許可されることであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第2時間ドメインリソースを送信することを許可されないことである。前記第1適用シナリオが、前記第2アンテナポートがアイドルである場合であると決定される。
【0051】
第6の態様の第4又は第5の可能な設計を参照して、第6の態様の第6の可能な設計では、前記送信ユニットは、第1メッセージを前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ送信するよう構成される。前記第1メッセージは第1情報要素IEを含み、前記第1IEは前記端末の前記アップリンク通信能力を示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0052】
第6の態様の第4又は第5の可能な設計を参照して、第6の態様の第7の可能な設計では、前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを更に含み又は更に示す。この場合、前記送信ユニットは、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第2メッセージを送信するよう更に構成される。前記第2メッセージは、第2IE及び第3IEを含む。前記第2IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを示すために使用される。前記第3IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第1適用シナリオにおいて前記第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2適用シナリオにおいて前記第2値であることを示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0053】
第6の態様の第4~第7の可能な設計を参照して、第6の態様の第8の可能な設計では、前記受信ユニットは、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置から指示情報を受信するよう更に構成される。前記指示情報は、前記端末の前記アップリンク通信能力を有効にするよう前記端末に示すために使用される。このように、前記端末の前記アップリンク通信能力は、ネットワーク側に従い有効にされることができ、前記ネットワーク装置の能力のバランスをとることができる。
【0054】
第7の態様によると、通信機器が提供される。前記機器は端末に適用されてよく、又は前記機器は端末である。前記機器は、処理ユニットと送信ユニットとを含む。前記処理ユニットは、第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置への接続を確立するよう構成される。前記送信ユニットは、前記端末のアップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に報告するよう構成される。前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が第2適用シナリオにおいて第2値であることを含み又は示す。前記アンテナ能力は、アンテナポート数、レイヤ数、無線周波数リンク数、アンテナ数、最大アンテナポート数、最大レイヤ数、最大無線周波数リンク数、又は最大アンテナ数を含み又は示す。前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記ネットワーク装置に報告し、前記ネットワーク装置は、前記端末により報告された前記アップリンク通信能力を用いて、前記端末がアンテナ能力値から別のアンテナ能力値への切り替えをサポートすることを決定する。例えば、前記端末が、第1アンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を送信し、第2アンテナポートを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信するとき、前記端末が1つのポートから2つのポートへのアンテナ能力の切り替えをサポートする場合、前記第2アンテナポートがアイドルのとき、前記端末は、前記第2アンテナポート及び前記第1アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信し得る。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0055】
第7の態様を参照して、第7の態様の第1の可能な設計では、前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信することであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信しないことであり、或いは、
前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第1時間ドメインリソースを送信することを許可されることであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第2時間ドメインリソースを送信することを許可されないことである。前記第1適用シナリオが、前記第2アンテナポートがアイドルである場合であると決定される。
【0056】
第7の態様又は第7の態様の第1の可能な実装を参照して、第7の態様の第2の可能な実装では、前記送信ユニットは、第1メッセージを前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ送信するよう構成される。前記第1メッセージは第1情報要素IEを含み、前記第1IEは前記端末の前記アップリンク通信能力を示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0057】
第7の態様又は第7の態様の第1の可能な実装を参照して、第7の態様の第3の可能な実装では、前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを更に含み又は更に示す。この場合、前記送信ユニットは、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第2メッセージを送信するよう構成される。前記第2メッセージは、第2IE及び第3IEを含む。前記第2IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを示すために使用される。前記第3IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第1適用シナリオにおいて前記第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2適用シナリオにおいて前記第2値であることを示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0058】
第7の態様及び第7の態様の第1~第3の可能な実装のいずれか1つを参照して、第7の態様の第4の可能な実装では、前記機器は受信ユニットを更に含み、前記受信ユニットは、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置から指示情報を受信するよう構成される。前記指示情報は、前記端末の前記アップリンク通信能力を有効にするよう前記端末に示すために使用される。このように、前記端末の前記アップリンク通信能力は、ネットワーク側に従い有効にされることができ、前記ネットワーク装置の能力のバランスをとることができる。
【0059】
第7の態様及び第7の態様の第1~第4の可能な実装のいずれか1つを参照して、第7の態様の第5の可能な実装では、前記受信ユニットは、前記第1ネットワーク装置から第1構成情報及び第2構成情報を受信するよう更に構成される。前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される。前記受信ユニットは、前記第1構成情報に基づき第1参照信号を送信し、前記第2構成情報に基づき第2参照信号を送信するよう更に構成される。このように、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成され、その結果、前記端末は、前記異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、前記異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。代替として、異なる参照信号リソースが異なる数のアンテナポートについて構成され、その結果、異なる無線周波数リンクに対応する参照信号リソースは前記端末に暗示的に示すことができる。従って、前記端末は、異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0060】
第7の態様の第5の可能な実装を参照して、第7の態様の第6の可能な実装では、前記第1構成情報の中の情報要素IEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第1構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、
前記第2構成情報の中のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第2構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される。この設計は、参照信号リソースを示す2つの可能な実装を提供する。
【0061】
第7の態様の第5の可能な実装又は第7の態様の第6の可能な実装を参照して、第7の態様の第7の可能な実装では、前記受信ユニットは、前記第1ネットワーク装置から第3構成情報を受信するよう更に構成される。前記第3構成情報は、第1時間内に前記第1アンテナポート及び前記第2アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に前記第1アンテナポートだけを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用されるか、又は前記第3構成情報は、前記第1時間内に前記第2の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び前記第2時間内に前記第1の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用される。前記第1時間及び前記第2時間は隣接し、時間ドメインで交互に生じる。前記端末は、前記第3構成情報に基づき参照信号を送信する。このように、前記第2ネットワーク装置は、プロトコル仕様又はネットワーク側と端末側との間の交渉を通じて、前記第2時間内に前記端末をスケジューリングでき、それにより、前記第1ネットワーク装置及び前記第2ネットワーク装置が前記端末をスケジューリングするときに引き起こされる衝突を回避する。
【0062】
第7の態様の第5の可能な実装を参照して、第7の態様の第8の可能な実装では、前記第1構成情報が、前記第1の数のアンテナポートの前記第3参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報が、前記第2の数のアンテナポートの前記第4参照信号リソースを示すために使用される場合、前記第1構成情報は、前記第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用され、前記第2構成情報は、前記第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用される。このように、前記ネットワーク装置は、複数の参照信号に基づきチャネル状態推定を共同で実行でき、それにより推定精度を向上する。
【0063】
第8の態様によると、通信機器が提供される。前記機器は端末に適用されてよく、又は前記機器は端末である。前記機器は送信ユニットを含む。前記送信ユニットは、第1適用シナリオで、第1無線周波数リンクを介して第1ネットワーク装置と通信し、第2無線周波数リンクを介して第2ネットワーク装置と通信するよう構成される。前記送信ユニットは、第2適用シナリオで、前記第1無線周波数リンク及び前記第2無線周波数リンクを介して前記第1ネットワーク装置と通信するよう更に構成される。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0064】
第8の態様を参照して、第8の態様の第1の可能な実装では、前記第1適用シナリオは、前記送信ユニットが前記第2ネットワーク装置へ信号を送信することであり、前記第2適用シナリオは、前記送信ユニットが前記第2ネットワーク装置へ信号を送信しないことであり、或いは、
前記第1適用シナリオは、前記送信ユニットが前記第2ネットワーク装置へ信号の第1時間ドメインリソースを送信することを許可されることであり、前記第2適用シナリオは、前記送信ユニットが前記第2ネットワーク装置へ信号の第2時間ドメインリソースを送信することを許可されないことである。前記第1適用シナリオが、前記第2アンテナポートがアイドルである場合であると決定される。
【0065】
第8の態様又は第8の態様の第1の可能な実装を参照して、第8の態様の第2の可能な実装では、前記第1適用シナリオで、前記送信ユニットは、前記第1無線周波数リンクを介して第1周波数ドメインリソースで前記第1ネットワーク装置と通信し、前記第2無線周波数リンクを介して第2周波数ドメインリソースで前記第2ネットワーク装置と通信するよう構成される。前記第2適用シナリオで、前記送信ユニットは、前記第1無線周波数リンク及び前記第2無線周波数リンクを介して前記第1周波数ドメインリソースで前記第1ネットワーク装置と通信するよう更に構成される。
【0066】
第8の態様及び第8の態様の第1及び第2の可能な実装を参照して、第8の態様の第3の可能な実装では、前記第1時間ドメインリソースは、サブフレーム、スロット、又はシンボルであり、前記第2時間ドメインリソースは、サブフレーム、スロット、又はシンボルである。
【0067】
第8の態様及び第8の態様の第1~第3の可能な実装のいずれか1つを参照して、第8の態様の第4の可能な実装では、前記機器は受信ユニットを更に含み、前記受信ユニットは、前記第1ネットワーク装置から第1構成情報および第2構成情報を受信するよう構成される。前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される。前記送信ユニットは、前記第1構成情報に基づき第1参照信号を送信し、前記第2構成情報に基づき第2参照信号を送信するよう更に構成される。このように、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成され、その結果、前記端末は、前記異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、前記異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。代替として、異なる参照信号リソースが異なる数のアンテナポートについて構成され、その結果、異なる無線周波数リンクに対応する参照信号リソースは前記端末に暗示的に示すことができる。従って、前記端末は、異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0068】
第8の態様の第4の可能な実装を参照して、第8の態様の第5の可能な実装では、前記第1構成情報の中の情報要素IEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第1構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、
前記第2構成情報の中のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第2構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される。この設計は、参照信号リソースを示す2つの可能な実装を提供する。
【0069】
第8の態様の第4又は第5の可能な実装を参照して、第8の態様の第6の可能な実装では、前記受信ユニットは、前記第1ネットワーク装置から第3構成情報を受信するよう更に構成される。前記第3構成情報は、第1時間内に前記第1アンテナポート及び前記第2アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に前記第1アンテナポートだけを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用されるか、又は前記第3構成情報は、前記第1時間内に前記第2の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び前記第2時間内に前記第1の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記送信ユニットに指示するために使用される。前記第1時間及び前記第2時間は隣接し、時間ドメインで交互に生じる。前記送信ユニットは、前記第3構成情報に基づき参照信号を送信するよう更に構成される。このように、前記第2ネットワーク装置は、プロトコル仕様又はネットワーク側と端末側との間の交渉を通じて、前記第2時間内に前記端末をスケジューリングでき、それにより、前記第1ネットワーク装置及び前記第2ネットワーク装置が前記端末をスケジューリングするときに引き起こされる衝突を回避する。
【0070】
第8の態様の第4の可能な実装を参照して、第8の態様の第7の可能な実装では、前記第1構成情報が、前記第1の数のアンテナポートの前記第3参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報が、前記第2の数のアンテナポートの前記第4参照信号リソースを示すために使用される場合、前記第1構成情報は、前記第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用され、前記第2構成情報は、前記第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用される。このように、前記ネットワーク装置は、複数の参照信号に基づきチャネル状態推定を共同で実行でき、それにより推定精度を向上する。
【0071】
第8の態様及び第8の態様の第1~第7の可能な実装のいずれか1つを参照して、第8の態様の第8の可能な実装では、前記送信ユニットは、前記端末のアップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に報告するよう更に構成される。前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が前記第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2適用シナリオにおいて第2値であることを含み又は示す。前記アンテナ能力は、アンテナポート数、レイヤ数、無線周波数リンク数、アンテナ数、最大アンテナポート数、最大レイヤ数、最大無線周波数リンク数、又は最大アンテナ数を含み又は示す。前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記ネットワーク装置に報告し、前記ネットワーク装置は、前記端末により報告された前記アップリンク通信能力を用いて、前記端末がアンテナ能力値から別のアンテナ能力値への切り替えをサポートすることを決定する。例えば、前記端末が、前記第1アンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を送信し、前記第2アンテナポートを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信するとき、前記端末が1つのポートから2つのポートへのアンテナ能力の切り替えをサポートする場合、前記第2アンテナポートがアイドルのとき、前記端末は、前記第2アンテナポート及び前記第1アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信し得る。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0072】
第8の態様の第8の可能な実装を参照して、第8の態様の第9の可能な設計では、前記送信ユニットは、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に以下の方法で報告するよう構成される。前記送信ユニットは、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第1メッセージを送信する。前記第1メッセージは第1情報要素IEを含み、前記第1IEは前記端末の前記アップリンク通信能力を示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0073】
第8の態様の第8の可能な実装を参照して、第8の態様の第10の可能な実装では、前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを更に含み又は更に示す。この場合、前記端末は、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第2メッセージを送信する。前記第2メッセージは、第2IE及び第3IEを含む。前記第2IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを示すために使用される。前記第3IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第1適用シナリオにおいて前記第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2適用シナリオにおいて前記第2値であることを示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0074】
第8の態様及び第8の態様の第1~第10の可能な実装のいずれか1つを参照して、第8の態様の第11の可能な実装では、前記受信ユニットは、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置から指示情報を受信するよう更に構成される。前記指示情報は、前記端末の前記アップリンク通信能力を有効にするよう前記端末に示すために使用される。このように、前記端末の前記アップリンク通信能力は、ネットワーク側に従い有効にされることができ、前記ネットワーク装置の能力のバランスをとることができる。
【0075】
第9の態様によると、通信機器が提供される。前記機器はネットワーク装置に適用されてよく、又は前記機器は、第1ネットワーク装置として示されるネットワーク装置である。前記機器は、送信ユニットと受信ユニットとを含む。前記送信ユニットは、第1構成情報及び第2構成情報を端末へ送信するよう構成される。前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される。前記受信ユニットは、前記端末により送信された第1参照信号及び第2参照信号を受信するよう構成される。このように、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成され、その結果、前記端末は、前記異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、前記異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。代替として、異なる参照信号リソースが異なる数のアンテナポートについて構成され、その結果、異なる無線周波数リンクに対応する参照信号リソースは前記端末に暗示的に示すことができる。従って、前記端末は、異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0076】
第9の態様を参照して、第9の態様の第1の可能な実装では、前記第1構成情報の中の情報要素IEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第1構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、
前記第2構成情報の中のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第2構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される。この設計は、参照信号リソースを示す2つの可能な実装を提供する。
【0077】
第9の態様又は第9の態様の第1の可能な実装を参照して、第9の態様の第2の可能な実装では、前記送信ユニットは、前記端末へ第3構成情報を受信するよう更に構成される。前記第3構成情報は、第1時間内に前記第1アンテナポート及び前記第2アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に前記第1アンテナポートだけを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用されるか、又は前記第3構成情報は、前記第1時間内に前記第2の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び前記第2時間内に前記第1の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用される。前記第1時間及び前記第2時間は隣接し、時間ドメインで交互に生じる。この方法では、第2ネットワーク装置は、プロトコル仕様またはネットワーク側と端末側との間の交渉を通じて、前記第2時間内に前記端末をスケジューリングでき、それにより、前記第1ネットワーク装置及び前記第2ネットワーク装置が前記端末をスケジューリングするときに引き起こされる衝突を回避する。
【0078】
第9の態様を参照して、第9の態様の第3の可能な実装では、前記第1構成情報が、前記第1の数のアンテナポートの前記第3参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報が、前記第2の数のアンテナポートの前記第4参照信号リソースを示すために使用される場合、前記第1構成情報は、前記第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用され、前記第2構成情報は、前記第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用される。
【0079】
第9の態様及び第9の態様の第1~第3の可能な実装のいずれか1つを参照して、第9の態様の第4の可能な実装では、前記受信ユニットは、前記端末により報告された前記端末のアップリンク通信能力を受信するよう更に構成される。前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が第2適用シナリオにおいて第2値であることを含み又は示す。前記アンテナ能力は、アンテナポート数、レイヤ数、無線周波数リンク数、アンテナ数、最大アンテナポート数、最大レイヤ数、最大無線周波数リンク数、又は最大アンテナ数を含み又は示す。前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記ネットワーク装置に報告し、前記ネットワーク装置は、前記端末により報告された前記アップリンク通信能力を用いて、前記端末がアンテナ能力値から別のアンテナ能力値への切り替えをサポートすることを決定する。例えば、前記端末が、前記第1アンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を送信し、前記第2アンテナポートを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信するとき、前記端末が1つのポートから2つのポートへのアンテナ能力の切り替えをサポートする場合、前記第2アンテナポートがアイドルのとき、前記端末は、前記第2アンテナポート及び前記第1アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信し得る。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0080】
第9の態様の第4の可能な設計を参照して、第9の態様の第5の可能な設計では、前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信することであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信しないことであり、或いは、
前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第1時間ドメインリソースを送信することを許可されることであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第2時間ドメインリソースを送信することを許可されないことである。
【0081】
第9の態様の第4又は第5の可能な設計を参照して、第9の態様の第6の可能な設計では、前記送信ユニットは、前記端末へ指示情報を送信するよう更に構成される。前記指示情報は、前記端末の前記アップリンク通信能力を有効にするよう前記端末に示すために使用される。このように、前記端末の前記アップリンク通信能力は、ネットワーク側に従い有効にされることができ、前記ネットワーク装置の能力のバランスをとることができる。
【0082】
第10の態様によると、通信機器が提供される。前記機器は端末に適用されてよく、又は前記機器は端末である。前記機器は、受信ユニットと送信ユニットとを含む。前記受信ユニットは、ネットワーク装置から構成情報を受信するよう構成される。前記構成情報は、前記ネットワーク装置へ参照信号を送信するために前記端末により使用されるポート番号及び参照信号リソースを示すために使用される。前記送信ユニットは、前記ポート番号を用いて前記構成情報に基づき、前記参照信号リソースで、前記参照信号を前記ネットワーク装置へ送信するよう構成される。信号送信のために使用される構成されたポート番号を用いることにより、前記端末は、特定のアンテナポートを決定でき、前記アンテナポートに対応するチャネル状態を推定できる。
【0083】
第11の態様によると、通信機器が提供される。前記機器は、端末に適用されてよい。前記機器は、トランシーバとプロセッサとを含む。前記プロセッサは、メモリに結合され、前記メモリ内のプログラムを呼び出し、前記プログラムを実行して、以下のステップ:
前記トランシーバを通じて、第1ネットワーク装置から、第1構成情報及び第2構成情報を受信するステップであって、前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される、ステップと、
前記トランシーバを通じて、前記第1構成情報に基づき第1参照信号を送信し、前記トランシーバを通じて、前記第2構成情報に基づき第2参照信号を送信するステップと、
を実行するよう構成される。このように、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成され、その結果、前記端末は、前記異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、前記異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。代替として、異なる参照信号リソースが異なる数のアンテナポートについて構成され、その結果、異なる無線周波数リンクに対応する参照信号リソースは前記端末に暗示的に示すことができる。従って、前記端末は、異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0084】
第11の態様を参照して、第11の態様の第1の可能な実装では、前記第1構成情報の中の情報要素IEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第1構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、
前記第2構成情報の中のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第2構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される。この設計は、参照信号リソースを示す2つの可能な実装を提供する。
【0085】
第11の態様又は第11の態様の第1の可能な実装を参照して、第11の態様の第2の可能な実装では、前記プロセッサは、前記トランシーバを通じて、前記第1ネットワーク装置から第3構成情報を受信するよう更に構成される。前記第3構成情報は、第1時間内に前記第1アンテナポート及び前記第2アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に前記第1アンテナポートだけを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用されるか、又は前記第3構成情報は、前記第1時間内に前記第2の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び前記第2時間内に前記第1の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用される。前記第1時間及び前記第2時間は隣接し、時間ドメインで交互に生じる。前記端末は、前記第3構成情報に基づき参照信号を送信する。このように、第2ネットワーク装置は、プロトコル仕様またはネットワーク側と端末側との間の交渉を通じて、前記第2時間内に前記端末をスケジューリングでき、それにより、前記第1ネットワーク装置及び前記第2ネットワーク装置が前記端末をスケジューリングするときに引き起こされる衝突を回避する。
【0086】
第11の態様を参照して、第11の態様の第3の可能な実装では、前記第1構成情報が、前記第1の数のアンテナポートの前記第3参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報が、前記第2の数のアンテナポートの前記第4参照信号リソースを示すために使用される場合、前記第1構成情報は、前記第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用され、前記第2構成情報は、前記第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用される。このように、前記ネットワーク装置は、複数の参照信号に基づきチャネル状態推定を共同で実行でき、それにより推定精度を向上する。
【0087】
第11の態様及び第11の態様の第1~第3の可能な実装のいずれか1つを参照して、第11の態様の第4の可能な実装では、前記プロセッサは、前記トランシーバを通じて、前記端末のアップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に報告するよう更に構成される。前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が第2適用シナリオにおいて第2値であることを含み又は示す。前記アンテナ能力は、アンテナポート数、レイヤ数、無線周波数リンク数、アンテナ数、最大アンテナポート数、最大レイヤ数、最大無線周波数リンク数、又は最大アンテナ数を含み又は示す。前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記ネットワーク装置に報告し、前記ネットワーク装置は、前記端末により報告された前記アップリンク通信能力を用いて、前記端末がアンテナ能力値から別のアンテナ能力値への切り替えをサポートすることを決定する。例えば、前記端末が、前記第1アンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を送信し、前記第2アンテナポートを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信するとき、前記端末が1つのポートから2つのポートへのアンテナ能力の切り替えをサポートする場合、前記第2アンテナポートがアイドルのとき、前記端末は、前記第2アンテナポート及び前記第1アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信し得る。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0088】
第11の態様の第4の可能な設計を参照して、第11の態様の第5の可能な設計では、前記第1適用シナリオは、前記端末が前記送信ユニットを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信することであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信しないことであり、或いは、
前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第1時間ドメインリソースを送信することを許可されることであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第2時間ドメインリソースを送信することを許可されないことである。前記第1適用シナリオが、前記第2アンテナポートがアイドルである場合であると決定される。
【0089】
第11の態様の第4又は第5の可能な設計を参照して、第11の態様の第6の可能な設計では、前記プロセッサは、前記トランシーバを通じて、第1メッセージを前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ送信するよう更に構成される。前記第1メッセージは第1情報要素IEを含み、前記第1IEは前記端末の前記アップリンク通信能力を示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0090】
第11の態様の第4又は第5の可能な設計を参照して、第11の態様の第7の可能な設計では、前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを更に含み又は更に示す。この場合、前記プロセッサは、前記トランシーバを通じて、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第2メッセージを送信するよう更に構成される。前記第2メッセージは、第2IE及び第3IEを含む。前記第2IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを示すために使用される。前記第3IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第1適用シナリオにおいて前記第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2適用シナリオにおいて前記第2値であることを示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0091】
第11の態様の第4~第7の可能な設計を参照して、第11の態様の第8の可能な設計では、前記プロセッサは、前記トランシーバを通じて、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置から指示情報を受信するよう更に構成される。前記指示情報は、前記端末の前記アップリンク通信能力を有効にするよう前記端末に示すために使用される。このように、前記端末の前記アップリンク通信能力は、ネットワーク側に従い有効にされることができ、前記ネットワーク装置の能力のバランスをとることができる。
【0092】
第12の態様によると、通信機器が提供される。前記機器は端末に適用されてよく、又は前記機器は端末である。前記機器は、プロセッサとトランシーバとを含む。前記プロセッサは、メモリに結合され、前記メモリ内のプログラムを呼び出し、前記プログラムを実行して、以下のステップ:第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置への接続を確立するステップ、を実施するよう構成される。前記トランシーバは、前記端末のアップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に報告するよう構成される。前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が第2適用シナリオにおいて第2値であることを含み又は示す。前記アンテナ能力は、アンテナポート数、レイヤ数、無線周波数リンク数、アンテナ数、最大アンテナポート数、最大レイヤ数、最大無線周波数リンク数、又は最大アンテナ数を含み又は示す。前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記ネットワーク装置に報告し、前記ネットワーク装置は、前記端末により報告された前記アップリンク通信能力を用いて、前記端末がアンテナ能力値から別のアンテナ能力値への切り替えをサポートすることを決定する。例えば、前記端末が、第1アンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を送信し、第2アンテナポートを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信するとき、前記端末が1つのポートから2つのポートへのアンテナ能力の切り替えをサポートする場合、前記第2アンテナポートがアイドルのとき、前記端末は、前記第2アンテナポート及び前記第1アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信し得る。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0093】
第12の態様を参照して、第12の態様の第1の可能な設計では、前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信することであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信しないことであり、或いは、
前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第1時間ドメインリソースを送信することを許可されることであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第2時間ドメインリソースを送信することを許可されないことである。前記第1適用シナリオが、前記第2アンテナポートがアイドルである場合であると決定される。
【0094】
第12の態様又は第12の態様の第1の可能な実装を参照して、第12の態様の第2の可能な実装では、前記トランシーバは、第1メッセージを前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ送信するよう構成される。前記第1メッセージは第1情報要素IEを含み、前記第1IEは前記端末の前記アップリンク通信能力を示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0095】
第12の態様又は第12の態様の第1の可能な実装を参照して、第12の態様の第3の可能な実装では、前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを更に含み又は更に示す。この場合、前記トランシーバは、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第2メッセージを送信するよう構成される。前記第2メッセージは、第2IE及び第3IEを含む。前記第2IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを示すために使用される。前記第3IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第1適用シナリオにおいて前記第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2適用シナリオにおいて前記第2値であることを示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0096】
第12の態様及び第12の態様の第1~第3の可能な実装のいずれか1つを参照して、第12の態様の第4の可能な実装では、前記機器は受信ユニットを更に含み、前記トランシーバは、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置から指示情報を受信するよう構成される。前記指示情報は、前記端末の前記アップリンク通信能力を有効にするよう前記端末に示すために使用される。このように、前記端末の前記アップリンク通信能力は、ネットワーク側に従い有効にされることができ、前記ネットワーク装置の能力のバランスをとることができる。
【0097】
第12の態様及び第12の態様の第1~第4の可能な実装のいずれか1つを参照して、第12の態様の第5の可能な実装では、前記トランシーバは、前記第1ネットワーク装置から第1構成情報及び第2構成情報を受信するよう更に構成される。前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される。前記トランシーバは、前記第1構成情報に基づき第1参照信号を送信し、前記第2構成情報に基づき第2参照信号を送信するよう更に構成される。このように、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成され、その結果、前記端末は、前記異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、前記異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。代替として、異なる参照信号リソースが異なる数のアンテナポートについて構成され、その結果、異なる無線周波数リンクに対応する参照信号リソースは前記端末に暗示的に示すことができる。従って、前記端末は、異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0098】
第12の態様の第5の可能な実装を参照して、第12の態様の第6の可能な実装では、前記第1構成情報の中の情報要素IEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第1構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、
前記第2構成情報の中のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第2構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される。この設計は、参照信号リソースを示す2つの可能な実装を提供する。
【0099】
第12の態様の第5の可能な実装又は第127の態様の第6の可能な実装を参照して、第12の態様の第7の可能な実装では、前記トランシーバは、前記第1ネットワーク装置から第3構成情報を受信するよう更に構成される。前記第3構成情報は、第1時間内に前記第1アンテナポート及び前記第2アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に前記第1アンテナポートだけを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用されるか、又は前記第3構成情報は、前記第1時間内に前記第2の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び前記第2時間内に前記第1の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用される。前記第1時間及び前記第2時間は隣接し、時間ドメインで交互に生じる。前記端末は、前記第3構成情報に基づき参照信号を送信する。このように、前記第2ネットワーク装置は、プロトコル仕様又はネットワーク側と端末側との間の交渉を通じて、前記第2時間内に前記端末をスケジューリングでき、それにより、前記第1ネットワーク装置及び前記第2ネットワーク装置が前記端末をスケジューリングするときに引き起こされる衝突を回避する。
【0100】
第12の態様の第5の可能な実装を参照して、第12の態様の第8の可能な実装では、前記第1構成情報が、前記第1の数のアンテナポートの前記第3参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報が、前記第2の数のアンテナポートの前記第4参照信号リソースを示すために使用される場合、前記第1構成情報は、前記第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用され、前記第2構成情報は、前記第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用される。このように、前記ネットワーク装置は、複数の参照信号に基づきチャネル状態推定を共同で実行でき、それにより推定精度を向上する。
【0101】
第13の態様によると、通信機器が提供される。前記機器は端末に適用されてよく、又は前記機器は端末である。前記機器は、プロセッサとトランシーバとを含む。前記プロセッサは、メモリに結合され、前記メモリ内のプログラムを呼び出し、前記プログラムを実行して、以下のステップ:第1適用シナリオで、前記トランシーバを通じて第1無線周波数リンクを介して第1ネットワーク装置と通信し、前記トランシーバを通じて第2無線周波数リンクを介して第2ネットワーク装置と通信するステップ、を実施するよう構成される。前記送信ユニットは、第2適用シナリオで、前記第1無線周波数リンク及び前記第2無線周波数リンクを介して前記第1ネットワーク装置と通信するよう更に構成される。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0102】
第12の態様を参照して、第12の態様の第1の可能な実装では、前記第1適用シナリオは、前記送信ユニットが前記第2ネットワーク装置へ信号を送信することであり、前記第2適用シナリオは、前記トランシーバが前記第2ネットワーク装置へ信号を送信しないことであり、或いは、
前記第1適用シナリオは、前記トランシーバが前記第2ネットワーク装置へ信号の第1時間ドメインリソースを送信することを許可されることであり、前記第2適用シナリオは、前記送信ユニットが前記第2ネットワーク装置へ信号の第2時間ドメインリソースを送信することを許可されないことである。前記第1適用シナリオが、前記第2アンテナポートがアイドルである場合であると決定される。
【0103】
第13の態様又は第13の態様の第1の可能な実装を参照して、第13の態様の第2の可能な実装では、前記プロセッサは、
前記第1適用シナリオで、前記トランシーバを通じて、前記第1無線周波数リンクで第1周波数ドメインリソース上で第1ネットワーク装置と通信し、前記トランシーバを通じて、前記第2無線周波数リンクで第2周波数ドメインリソース上で前記第2ネットワーク装置と通信し、
前記第2適用シナリオで、前記トランシーバを通じて、前記第1無線周波数リンク及び前記第2無線周波数リンクで前記第1周波数ドメインリソース上で前記第1ネットワーク装置と通信する、よう更に構成される。
【0104】
第13の態様及び第13の態様の第1及び第2の可能な実装を参照して、第13の態様の第3の可能な実装では、前記第1時間ドメインリソースは、サブフレーム、スロット、又はシンボルであり、前記第2時間ドメインリソースは、サブフレーム、スロット、又はシンボルである。
【0105】
第13の態様及び第13の態様の第1~第3の可能な実装のいずれか1つを参照して、第13の態様の第4の可能な実装では、前記トランシーバは、前記第1ネットワーク装置から第1構成情報及び第2構成情報を受信するよう更に構成される。前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される。前記トランシーバは、前記第1構成情報に基づき第1参照信号を送信し、前記第2構成情報に基づき第2参照信号を送信するよう更に構成される。このように、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成され、その結果、前記端末は、前記異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、前記異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。代替として、異なる参照信号リソースが異なる数のアンテナポートについて構成され、その結果、異なる無線周波数リンクに対応する参照信号リソースは前記端末に暗示的に示すことができる。従って、前記端末は、異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0106】
第13の態様の第4の可能な実装を参照して、第13の態様の第5の可能な実装では、前記第1構成情報の中の情報要素IEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第1構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、
前記第2構成情報の中のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第2構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される。この設計は、参照信号リソースを示す2つの可能な実装を提供する。
【0107】
第13の態様の第4又は第5の可能な実装を参照して、第13の態様の第6の可能な実装では、前記トランシーバは、前記第1ネットワーク装置から第3構成情報を受信するよう更に構成される。前記第3構成情報は、第1時間内に前記第1アンテナポート及び前記第2アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に前記第1アンテナポートだけを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用されるか、又は前記第3構成情報は、前記第1時間内に前記第2の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び前記第2時間内に前記第1の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記送信ユニットに指示するために使用される。前記第1時間及び前記第2時間は隣接し、時間ドメインで交互に生じる。前記送信ユニットは、前記第3構成情報に基づき参照信号を送信するよう更に構成される。このように、前記第2ネットワーク装置は、プロトコル仕様又はネットワーク側と端末側との間の交渉を通じて、前記第2時間内に前記端末をスケジューリングでき、それにより、前記第1ネットワーク装置及び前記第2ネットワーク装置が前記端末をスケジューリングするときに引き起こされる衝突を回避する。
【0108】
第13の態様の第4の可能な実装を参照して、第13の態様の第7の可能な実装では、前記第1構成情報が、前記第1の数のアンテナポートの前記第3参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報が、前記第2の数のアンテナポートの前記第4参照信号リソースを示すために使用される場合、前記第1構成情報は、前記第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用され、前記第2構成情報は、前記第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用される。このように、前記ネットワーク装置は、複数の参照信号に基づきチャネル状態推定を共同で実行でき、それにより推定精度を向上する。
【0109】
第13の態様及び第13の態様の第1~第7の可能な実装のいずれか1つを参照して、第13の態様の第8の可能な実装では、前記トランシーバは、前記端末のアップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に報告するよう更に構成される。前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が前記第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2適用シナリオにおいて第2値であることを含み又は示す。前記アンテナ能力は、アンテナポート数、レイヤ数、無線周波数リンク数、アンテナ数、最大アンテナポート数、最大レイヤ数、最大無線周波数リンク数、又は最大アンテナ数を含み又は示す。前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記ネットワーク装置に報告し、前記ネットワーク装置は、前記端末により報告された前記アップリンク通信能力を用いて、前記端末がアンテナ能力値から別のアンテナ能力値への切り替えをサポートすることを決定する。例えば、前記端末が、前記第1アンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を送信し、前記第2アンテナポートを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信するとき、前記端末が1つのポートから2つのポートへのアンテナ能力の切り替えをサポートする場合、前記第2アンテナポートがアイドルのとき、前記端末は、前記第2アンテナポート及び前記第1アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信し得る。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0110】
第13の態様の第8の可能な実装を参照して、第13の態様の第9の可能な設計では、前記トランシーバは、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に以下の方法で報告する。前記トランシーバは、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第1メッセージを送信する。前記第1メッセージは第1情報要素IEを含み、前記第1IEは前記端末の前記アップリンク通信能力を示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0111】
第13の態様の第8の可能な実装を参照して、13の態様の第10の可能な実装では、前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを更に含み又は更に示す。この場合、前記端末は、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置へ第2メッセージを送信する。前記第2メッセージは、第2IE及び第3IEを含む。前記第2IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2値であることを示すために使用される。前記第3IEは、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第1適用シナリオにおいて前記第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が前記第2適用シナリオにおいて前記第2値であることを示すために使用される。この設計は、前記端末が前記通信能力を報告する特定の実装を提供する。
【0112】
第13の態様及び第13の態様の第1~第10の可能な実装のいずれか1つを参照して、第13の態様の第11の可能な実装では、前記トランシーバは、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置から指示情報を受信するよう更に構成される。前記指示情報は、前記端末の前記アップリンク通信能力を有効にするよう前記端末に示すために使用される。このように、前記端末の前記アップリンク通信能力は、ネットワーク側に従い有効にされることができ、前記ネットワーク装置の能力のバランスをとることができる。
【0113】
第14の態様によると、通信機器が提供される。前記機器はネットワーク装置に適用されてよく、又は前記機器は、第1ネットワーク装置として示されるネットワーク装置である。前記機器は、プロセッサとトランシーバとを含む。前記プロセッサは、メモリに結合し、前記メモリ内のプログラムを呼び出し、前記プログラムを実行して、以下のステップ:
前記トランシーバを通じて、端末へ、第1構成情報及び第2構成情報を送信するステップであって、前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される、ステップと、
前記トランシーバを通じて、前記端末により送信された第1参照信号及び第2参照信号を受信するステップと、
を実行するよう構成される。このように、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成され、その結果、前記端末は、前記異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、前記異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。代替として、異なる参照信号リソースが異なる数のアンテナポートについて構成され、その結果、異なる無線周波数リンクに対応する参照信号リソースは前記端末に暗示的に示すことができる。従って、前記端末は、異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0114】
第14の態様を参照して、第14の態様の第1の可能な実装では、前記第1構成情報の中の情報要素IEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第1構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第1参照信号リソースを示すために使用され、
前記第2構成情報の中のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用されるか、又は前記第2構成情報の中のリソースタイプ内のIEが、前記第2参照信号リソースを示すために使用される。この設計は、参照信号リソースを示す2つの可能な実装を提供する。
【0115】
第14の態様又は第14の態様の第1の可能な実装を参照して、第14の態様の第2の可能な実装では、前記トランシーバは、前記端末へ第3構成情報を受信するよう更に構成される。前記第3構成情報は、第1時間内に前記第1アンテナポート及び前記第2アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に前記第1アンテナポートだけを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用されるか、又は前記第3構成情報は、前記第1時間内に前記第2の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び前記第2時間内に前記第1の数のアンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう前記端末に指示するために使用される。前記第1時間及び前記第2時間は隣接し、時間ドメインで交互に生じる。この方法では、第2ネットワーク装置は、プロトコル仕様またはネットワーク側と端末側との間の交渉を通じて、前記第2時間内に前記端末をスケジューリングでき、それにより、前記第1ネットワーク装置及び前記第2ネットワーク装置が前記端末をスケジューリングするときに引き起こされる衝突を回避する。
【0116】
第14の態様を参照して、第14の態様の第3の可能な実装では、前記第1構成情報が、前記第1の数のアンテナポートの前記第3参照信号リソースを示すために使用され、前記第2構成情報が、前記第2の数のアンテナポートの前記第4参照信号リソースを示すために使用される場合、前記第1構成情報は、前記第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用され、前記第2構成情報は、前記第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために更に使用される。
【0117】
第14の態様及び第14の態様の第1~第3の可能な実装のいずれか1つを参照して、第14の態様の第4の可能な実装では、前記トランシーバは、前記端末により報告された前記端末のアップリンク通信能力を受信するよう更に構成される。前記端末の前記アップリンク通信能力は、前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び前記端末が前記第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される前記アンテナ能力が第2適用シナリオにおいて第2値であることを含み又は示す。前記アンテナ能力は、アンテナポート数、レイヤ数、無線周波数リンク数、アンテナ数、最大アンテナポート数、最大レイヤ数、最大無線周波数リンク数、又は最大アンテナ数を含み又は示す。前記端末は、前記端末の前記アップリンク通信能力を前記ネットワーク装置に報告し、前記ネットワーク装置は、前記端末により報告された前記アップリンク通信能力を用いて、前記端末がアンテナ能力値から別のアンテナ能力値への切り替えをサポートすることを決定する。例えば、前記端末が、前記第1アンテナポートを通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を送信し、前記第2アンテナポートを通じて前記第2ネットワーク装置へ信号を送信するとき、前記端末が1つのポートから2つのポートへのアンテナ能力の切り替えをサポートする場合、前記第2アンテナポートがアイドルのとき、前記端末は、前記第2アンテナポート及び前記第1アンテナポートの両方を通じて前記第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信し得る。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0118】
第14の態様の第4の可能な設計を参照して、第14の態様の第5の可能な設計では、前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信することであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号を送信しないことであり、或いは、
前記第1適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第1時間ドメインリソースを送信することを許可されることであり、前記第2適用シナリオは、前記端末が前記第2ネットワーク装置へ信号の第2時間ドメインリソースを送信することを許可されないことである。
【0119】
第14の態様の第4又は第5の可能な設計を参照して、第14の態様の第6の可能な設計では、前記トランシーバは、前記端末へ指示情報を送信するよう更に構成される。前記指示情報は、前記端末の前記アップリンク通信能力を有効にするよう前記端末に示すために使用される。このように、前記端末の前記アップリンク通信能力は、ネットワーク側に従い有効にされることができ、前記ネットワーク装置の能力のバランスをとることができる。
【0120】
第15の態様によると、通信機器が提供される。前記機器は端末に適用されてよく、又は前記機器は端末である。前記機器は、プロセッサとトランシーバとを含む。前記プロセッサは、メモリに結合し、前記メモリ内のプログラムを呼び出し、前記プログラムを実行して、以下のステップ:
前記トランシーバを通じて、ネットワーク装置から構成情報を受信するステップであって、前記構成情報は、参照信号を前記ネットワーク装置へ送信するために前記端末により使用されるポート番号及び参照信号リソースを示すために使用される、ステップと、
前記トランシーバを通じて、前記ポート番号を用いて前記構成情報に基づき、前記参照信号を前記ネットワーク装置へ送信するステップと、
を実施するよう構成される。信号送信のために使用される構成されたポート番号を用いることにより、前記端末は、特定のアンテナポートを決定でき、前記アンテナポートに対応するチャネル状態を推定できる。
【0121】
第16の態様によると、チップが提供される。前記チップはメモリに接続され、又は前記チップは前記メモリを含み、前記メモリ内に格納されたソフトウェアプログラムを読み出し実行して、第1の態様及び第1の態様の任意の可能な実装に記載の方法、第2の態様及び第2の態様の任意の可能な実装に記載の方法、第3の態様及び第3の態様の任意の可能な実装に記載の方法、第5の態様及び第5の態様の任意の可能な実装に記載の方法を実施するよう構成される。
【0122】
第17の態様によると、チップが提供される。前記チップはメモリに接続され又は前記チップは前記メモリを含み、前記メモリ内に格納されたソフトウェアプログラムを読み出し実行して、第4の態様及び第4の態様の任意の可能な実装に記載の方法を実施するよう構成される。
【0123】
第18の態様によると、通信システムが提供される。前記通信システムは、端末と、第1ネットワーク装置と、第2ネットワーク装置と、を含む。前記端末は、前述の態様のいずれか1つ及び前述の態様のいずれか1つに任意の可能な実装に記載の方法を実行するよう構成される。
【0124】
第19の態様によると、コンピュータ記憶媒体が提供される。前記コンピュータ記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムは、前述の態様のいずれか1つ及び前述の態様のいずれか1つの任意の可能な実装に記載の方法を実行するために使用される命令を含む。
【0125】
第20の態様によると、コンピュータプログラムプロダクトが提供される。コンピュータが前記コンピュータプログラムプロダクトを読み出し実行すると、前記コンピュータは、前述の態様のいずれか1つ及び前述の態様のいずれか1つの任意の可能な実装に記載の方法を実行するよう構成される。
【0126】
第21の態様によると、本願の一実施形態は、チップシステムを提供する。前記チップシステムは、プロセッサを含み、メモリを更に含んでよく、前述の態様のいずれか1つ及び前述の態様のいずれか1つの任意の可能な実装に記載の方法を実施する。前記チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別素子を含んでよい。
【0127】
第22の態様によると、本願の一実施形態は、プロセッサを提供する。前記プロセッサは、前述の態様のいずれか1つ及び前述の態様のいずれか1つの任意の可能な実装に記載の方法を実行するよう構成される少なくとも1つの回路を含む。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【
図1】本願の一実施形態による無線周波数リンクの概略構造図である。
【0129】
【
図2】本願の一実施形態による通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【0130】
【
図3A】本願の一実施形態によるデュアルコネクティビティ方式の概略
図1である。
【0131】
【
図3B】本願の一実施形態によるデュアルコネクティビティ方式の概略
図2である。
【0132】
【
図3C】本願の一実施形態によるデュアルコネクティビティ方式の概略
図3である。
【0133】
【
図3D】本願の一実施形態によるデュアルコネクティビティ方式の概略
図4である。
【0134】
【
図4】本願の一実施形態による通信方法1の概略フローチャートである。
【0135】
【
図5】本願の一実施形態による通信方法2の概略フローチャートである。
【0136】
【
図6】本願の一実施形態による通信方法3の概略フローチャートである。
【0137】
【
図7】本願の一実施形態による信号送信モードの概略図である。
【0138】
【
図8】本願の一実施形態による通信方法4の概略フローチャートである。
【0139】
【
図9】本願の一実施形態による通信機器の概略構造
図1である。
【0140】
【
図10】本願の一実施形態による通信機器の概略構造
図2である。
【0141】
【
図11】本願の一実施形態による通信機器の概略構造
図3である。
【発明を実施するための形態】
【0142】
本願の実施形態は、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、アップリンク送信レートを向上するための通信方法及び機器を提供する。当該方法及び機器は、同じ発明概念又は類似する発明概念に基づく。方法の問題解決原理は機器のものと同様であるので、機器及び方法の実装について、相互参照が行われてよく、詳細は繰り返し記載されない。本願の実施形態の説明において、用語「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクトの間の関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合:Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、並びにBのみが存在する、を表してよい。文字「/」は、通常、関連付けられたオブジェクトの間の「又は」の関係を示す。本願では、「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。更に、理解されるべきことに、本願の説明では、「第1」及び「第2」のような用語は、単に説明を容易にするために区別目的で使用され、相対的な重要性の指示又は示唆又は順序の指示又は示唆として理解されるべきではない。更に、「少なくとも1種類」は1つ以上の種類を意味し、「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。
【0143】
本願の実施形態で提供される通信方法は、第4世代(4th generation, 4G)通信システム、第5世代(5th generation, 5G)通信システム、又は種々の将来の通信システムに適用されてよい。方法は、デュアルコネクティビティ(dual connectivity, DC)シナリオに適用されてよく、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation, CA)シナリオにも適用されてよい。
【0144】
以下は、添付の図面を参照して、本願の実施形態を詳細に説明する。
【0145】
図2は、本願の実施形態で提供される通信方法に適用可能な通信システムの可能なアーキテクチャを示す。
図2に示されるように、通信システム200は、ネットワーク装置201及び1つ以上の端末202を含む。通信システム200がコアネットワークを含むとき、ネットワーク装置201はコアネットワークに更に接続されてよい。ネットワーク装置201は、コアネットワークを通じてIPネットワーク203と通信してよい。例えば、IPネットワーク202は、インターネット(internet)、私設IP網、又は別のデータネットワークであってよい。ネットワーク装置201は、カバレッジエリア内で端末201にサービスする。例えば、
図2を参照すると、ネットワーク装置201は、ネットワーク装置201のカバレッジエリア内で、1つ以上の端末202のために無線アクセスを提供する。通信システム200は、複数のネットワーク装置を含んでよく、例えばネットワーク装置201’を更に含んでよい。ネットワーク装置のカバレッジエリア同士の間に重なり合う領域が存在してよい。例えば、ネットワーク装置201及びネットワーク装置201’のカバレッジエリアの間に重なり合う領域が存在する。ネットワーク装置は、更に互いに通信してよい。例えば、ネットワーク装置201はネットワーク装置201’と通信してよい。
【0146】
ネットワーク装置201は、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)内のノードであり、基地局とも呼ばれてよく、又はRANノード(又は装置)とも呼ばれてよい。現在、例えば、ネットワーク装置201は、gNB/NR-NB、送受信点(transmission reception point, TRP)、進化型NodeB(evolved NodeB, eNB)、無線ネットワーク制御部(radio network controller, RNC)、NodeB(NodeB, NB)、基地局制御部(base station controller, BSC)、基地トランシーバ局(base transceiver station, BTS)、ホームeNodeB(例えば、home evolved NodeB又はhome NodeB, HNB)、ベースバンドユニット(base band unit, BBU)、無線フィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi)アクセスポイント(access point, AP)、又は5G通信システム若しくは将来の可能な通信システム内のネットワーク側装置、である。
【0147】
端末202は、ユーザ機器(user equipment, UE)、移動局(mobile station, MS)、移動端末(mobile terminal, MT)、等とも呼ばれる。端末202は、ユーザに音声又はデータ接続を提供する装置であり、モノのインターネット装置であってよい。例えば、端末202は、無線接続機能を有するハンドヘルド装置又は車載装置を含む。現在、端末202は、携帯電話機(mobile phone)、タブレット、ノートブックコンピュータ、ラップトップコンピュータ、モバイルインターネット装置(mobile internet device, MID)、(スマート腕時計、スマートバンド、又は歩数計のような)ウェアラブル装置、(自動車、自転車、電気自動車、航空機、船舶、列車、又は高速列車のような)車載装置、仮想現実(virtual reality, VR)装置、拡張現実(augmented reality, AR)装置、産業制御(industrial control)における無線端末、(冷蔵庫、テレビ、エアコン、又は電気メータのような)スマート家庭用装置、インテリジェントロボット、ワークショップ装置、自動走行(self driving)における無線端末、遠隔手術(remote medical surgery)における無線端末、スマードグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、(インテリジェントロボット、ホットバルーン、ドローン、又は航空機のような)飛行装置、等であってよい。
【0148】
理解を容易にするために、本願の実施形態で使用される幾つかの概念及び用語が先ず説明される。
【0149】
(1)無線周波数リンク:アプリンク方向の無線周波数リンクは、無線周波数送信リンクと呼ばれてよく、ダウンリンク方向の無線周波数リンクは、無線周波数受信リンクと呼ばれてよい。
図1に示すように、ベースバンド上で端末により生成されたベースバンド信号が無線周波数送信リンクを通過した後に、無線周波数信号が生成され、無線周波数信号はアンテナを用いて送信される。同様に、端末によりアンテナから受信される信号は、無線周波数受信リンクを介して受信され、ベースバンドで処理される。無線周波数リンクは、無線周波数首席回路、電力増幅器、及びデュプレクサ/フィルタを含む。端末は、複数のネットワーク装置にアクセスすることがあり、端末は、複数の無線周波数リンクを介して複数のネットワーク装置と通信する。1つの無線周波数リンクは1つのネットワーク装置に対応してよい。例えば、端末は、2又は4個のネットワーク装置にアクセスしてよい。具体的に、端末は、DCを通じて複数のネットワーク装置にアクセスしてよく、又はCAを通じて複数のネットワーク装置にアクセスしてよい。無線周波数リンクは、無線周波数チップに統合されてよく、又はベースバンド処理回路と同じチップに統合されてよい。
【0150】
(2)DC:DCは、無線リソース制御(radio resource control, RRC)接続モード(RRC_CONNECTED mode)における端末のモードである。ネットワーク装置は、1つのマスタセルグループ(master cell group, MCG)及び1つのセカンダリセルグループ(secondary cell group, SCG)を端末のために構成する。ネットワーク装置がDCをサポートする場合、RRC_CONNECTEDモードの端末は、2つの異なるネットワーク装置により提供される無線リソースを使用するよう構成されてよい。例えば、
図3Aに示すように、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)では、端末は、2つのeNBにより提供される無線リソースを使用するよう構成される。2つのeNBは、X2インタフェースを通じて接続される。一方のeNBはマスタeNodeB(Master eNB, MeNB)としてサービスし、他方のeNBはセカンダリeNodeB(Secondary eNB, SeNB)としてサービスする。DCでは、1つの端末が1つのMen及び1つのSeNBに接続される。
図3Bに示すように、新無線(new radio, NR)では、LTE-NRデュアルコネクティビティ方式が使用されてよく、端末は、LTEにおけるeNB及びNRにおけるgNBにより提供される無線リソースを使用するよう構成される。任意で、eNBはマスタeNodeBとしてサービスし、gNBはセカンダリeNodeBとしてサービスする。
図3Cに示すように、勿論、NR-LTEデュアルコネクティビティ方式が代替として使用されてよい。gNBはマスタeNodeBとしてサービスし、eNBはセカンダリeNodeBとしてサービスする。
図3Dに示すように、NR-NRデュアルコネクティビティ方式が代替として使用されてよく、端末は、2つのeNBにより提供される無線リソースを使用するよう構成される。一方のeNBは1つのマスタeNodeBとして従いし、他方のgNBはセカンダリeNodeBとしてサービスする。
【0151】
(3)アンテナポート:ネットワーク側で、無線周波数リンク及びアンテナは、アンテナポートの概念として抽象化されてよい。端末がN個の無線周波数リンクを有するとき、端末は、最大N個のアンテナポートを通じて、ネットワーク装置と同時に通信できる。例えば、Nが2であり、端末が2個の無線周波数リンクを有するとき、端末は、最大2個のアンテナポートを通じて、ネットワーク装置と同時に通信できる。実際の適用の間、各無線周波数リンクは1つのアンテナポートに対応する。端末がネットワーク装置と1つのアンテナポートを通じて通信する場合、端末は、2つの無線周波数リンクのいずれかを、アンテナポートに対応させてよく、又は2つの無線周波数リンクw同時に使用することによりシミュレーションを通じて1つのアンテナポートを取得してよい。これは、端末側の特定の実装に依存し、ネットワーク装置に対して透過的である。ネットワーク装置は、端末がアップリンク信号を送信する特定のアンテナポートをスケジューリングする必要があるだけである。
【0152】
(4)本願で、「アンテナ能力が~を含む」は、「アンテナ能力が~を示す」により置き換えられてよく、2つの表現の意味は等価である。同様に、「アップリンク通信能力は~をふ含む」は、「アップリンク通信能力は~を示す」により置き換えられてよく、2つの表現の意味は等価である。
【0153】
前述の説明及び
図2に示す通信システムのアーキテクチャに基づき、
図4に示すように、以下は、本願の一実施形態による通信方法1を詳細に説明する。
【0154】
ステップ401。端末は、第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置への接続を確立する。
【0155】
ここで留意すべきことに、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置は、異なる通信規格のシステム内のネットワーク装置であってよい。例えば、端末は、DCを通じて第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置の両方への接続を確立する。代替として、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置は、同じ通信規格のシステム内のネットワーク装置である。例えば、端末は、CAを通じて第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置にアクセスする。
【0156】
本ステップで、端末が第1ネットワーク装置への接続を確立することは、端末が第1ネットワーク装置へのRRC接続を確立することを意味する。この場合、第1ネットワーク装置はマスタ基地局であり、第2ネットワーク装置はセカンダリ基地局であると考えられてよい。端末が第2ネットワーク装置へ信号を送信する必要があるとき、端末は、第1ネットワーク装置へ該信号を送信してよく、第1ネットワーク装置は、基地局間のX2インタフェースを通じて、該信号を第2ネットワーク装置へ送信する。信号は、例えば、RRCシグナリングであってよい。
【0157】
端末が第2ネットワーク装置への接続を確立することは、端末が第2ネットワーク装置へのRRC接続を確立することを意味する。この場合、第2ネットワーク装置はマスタ基地局であり、第1ネットワーク装置はセカンダリ基地局であると考えられてよい。端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信する必要があるとき、端末は、第2ネットワーク装置へ該信号を送信してよく、第2ネットワーク装置は、基地局間のX2インタフェースを通じて、該信号を第1ネットワーク装置へ送信する。
【0158】
ステップ402。端末は、端末のアップリンク通信能力を第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置に報告し、第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置は、端末により報告された端末のアップリンク通信能力を受信する。
【0159】
任意的に、第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置は、端末へ指示情報を送信する。指示情報は、端末のアップリンク通信能力を有効にするか否かを端末に示すために使用される。端末は、第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置から指示情報を受信し、該指示情報に従い、端末のアップリンク通信能力を有効にするか否かを決定する。端末のアップリンク通信能力が有効にされるときのみ、端末は、サポートされるアンテナ能力を第1値から第2値へと切り替えることができ、第2ネットワーク装置のアイドル無線周波数リンクを介して、信号を第1ネットワーク装置へ都合良く送信できる。
【0160】
端末が第1ネットワーク装置への接続を確立するとき、端末は、第1ネットワーク装置へ端末のアップリンク通信能力を報告する。端末が第2ネットワーク装置への接続を確立するとき、端末は、第2ネットワーク装置へ端末のアップリンク通信能力を報告する。
【0161】
端末が、アイドル無線周波数リンク及び第1ネットワーク装置に対応する無線周波数リンクの両方を介して第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信する必要がある場合、第1ネットワーク装置は、端末のアップリンク通信能力を知る必要がある。端末が端末のアップリンク通信能力「を第1ネットワーク装置に報告すると、第1ネットワーク装置は、端末のアップリンク通信能力を知る。代替として、端末が端末のアップリンク通信能力を第2ネットワーク装置に報告するとき、第2ネットワーク装置は、端末のアップリンク通信能力を第1ネットワーク装置へ送信子、第1ネットワーク装置は、第2ネットワーク装置により送信された受信した情報に基づき、端末のアップリンク通信能力を知る。
【0162】
アップリンク通信能力は、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が第2適用シナリオにおいて第2値であることを含む。
【0163】
アンテナ能力は、アンテナポート数、レイヤ数、無線周波数リンク数、アンテナ数、最大アンテナポート数、最大レイヤ数、最大無線周波数リンク数、又は最大アンテナ数を含む。本願の本実施形態の説明では、アンテナポートは一例として記載され、アンテナポートの方法は、別のアンテナ能力表現形式に適用されてもよい。
【0164】
アンテナ能力が最大アンテナポート数である場合、アップリンク通信能力は、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される最大アンテナポート数が第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される最大アンテナポート数が第2適用シナリオにおいて第2値であることを含む。例えば、第1値が1であり、第2値が2である場合、アップリンク通信能力は、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される最大アンテナポート数が第1適用シナリオにおいて1であること、言い換えると、端末によりサポートされるアンテナ能力が1ポートであること、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される最大アンテナポート数が第2適用シナリオにおいて2であること、言い換えると、端末によりサポートされるアンテナ能力が2ポートであることを含む。
【0165】
第1適用シナリオ及び第2適用シナリオは、2つの異なるシナリオ又は2つの異なる時間ドメインリソースである。具体的に、第1適用シナリオは、端末が第2ネットワーク装置へ信号を送信することであり、第2適用シナリオは、端末が第2ネットワーク装置へ信号を送信しないことである。端末が第2ネットワーク装置へ信号を送信しないとき、第2ネットワーク装置に対応する無線周波数リンク又はアンテナポートは、アイドルである。この場合、端末は、アイドル無線周波数リンクを介して又はアイドルアンテナポートを通じて、第1ネットワーク装置へ信号を送信してよい。
【0166】
代替として、第1適用シナリオは、端末が第2ネットワーク装置へ信号の第1時間ドメインリソースを送信することを許可されることであり、第2適用シナリオは、端末が第2ネットワーク装置へ信号の第2時間ドメインリソースを送信することを許可されないことである。第1時間ドメインリソース及び第2時間ドメインリソースは、ネットワーク側で構成され、又はプロトコルで指定されてよい。
【0167】
端末は、端末のアップリンク通信能力を以下の方法1又は方法2で報告してよい。
【0168】
方法1:端末は、第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置へ第1メッセージを送信する。第1メッセージはRRCメッセージであってよく、第1メッセージは、端末のアップリンク通信能力を運ぶ。
【0169】
第1メッセージないの情報要素(information element, IE)は、端末のアップリンク通信能力を示すために使用され、IEは第1IEにより表される。IEは、列挙型であってよい。例えば、IEは、以下のように表現される:アップリンク通信能力-列挙型{能力1,能力2,..,能力n}。能力1~能力nは、n個の列挙されたアップリンク通信能力であり、能力のうちの1つが、ステップ402で端末により報告されたアップリンク通信能力である。
【0170】
例えば、アンテナ能力が最大アンテナポート数である場合、端末のアップリンク通信能力は、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される最大アンテナポート数が第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される最大アンテナポート数が第2適用シナリオにおいて第2値であることを含む。
【0171】
第1値が1であり、第2値が2である場合、IEは以下のように表現されてよい:antennaPortCapability ENUMERATED{oneAntennaPort,twoAntennaPort,onePlusOneAntennaPort}。ここで、antennaPortCapabilityは、アンテナポート能力、つまり端末のアップリンク通信能力を示し、RRCシグナリングの名称である。ENUMERATEDは、IEが列挙型であることを示し、アンテナポート能力の値は、列挙された値のうちの任意の1つである。oneAntennaPortは、アンテナポート能力が1つのアンテナポートであること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が1であることを示す。twoAntennaPortは、アンテナポート能力が2つのアンテナポートであること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が2であることを示す。onePlusOneAntennaPortは、アンテナポート能力が1アンテナポートから2アンテナポートへ切り替えられること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が1アンテナポートから2アンテナポートへ切り替えられることを示す。この場合、1アンテナポートが第1適用シナリオで使用され、2アンテナポートが第2適用シナリオで使用されることが分かる。
【0172】
第1値が2であり、第2値が4である場合、IEは以下のように表現されてよい:antennaPortCapability ENUMERATED{oneAntennaPort,twoAntennaPort,twoAntennaPort,onePlusOneAntennaPort,twoPlusTwoAntennaPort}。ここで、antennaPortCapabilityは、アンテナポート能力、つまり端末のアップリンク通信能力を示し、RRCシグナリングの名称である。ENUMERATEDは、IEが列挙型であることを示し、アンテナポート能力の値は、列挙された値のうちの任意の1つである。oneAntennaPortは、アンテナポート能力が1つのアンテナポートであること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が1であることを示す。twoAntennaPortは、アンテナポート能力が2つのアンテナポートであること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が2であることを示す。fourAntennaPortは、アンテナポート能力が4つのアンテナポートであること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するとき端末によりサポートされる最大アンテナポート数が4であることを示し、onePlusOneAntennaPortは、アンテナポート能力が1から2へ切り替えられること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が1アンテナポートから2アンテナポートへ切り替えられることを示す。この場合、1アンテナポートが第1適用シナリオで使用され、2アンテナポートが第2適用シナリオで使用されることが分かる。更に、twoPlusTwoAntennaPortは、アンテナポート能力が2アンテナポートから4アンテナポートへ切り替えられること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が2から4に切り替えられることを示す。この場合、2アンテナポートが第1適用シナリオで使用され、4アンテナポートが第2適用シナリオで使用されることが分かる。
【0173】
方法2:端末は、第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置へ第2メッセージを送信する。第2メッセージはRRCメッセージであってよく、第2メッセージは、端末のアップリンク通信能力を運ぶ。
【0174】
第2メッセージないの2つのIEが、端末のアップリンク通信能力を示すために使用される。2つのIEは、それぞれ、第2IE及び第3IEを含みにより表される。第2IEは、列挙型であってよい。例えば、IEは、以下のように表現される:アップリンク通信能力-列挙型{能力1,能力2,..,能力n}。能力1~能力nは、n個の列挙されたアップリンク通信能力であり、能力1~能力nは、ステップ402で端末により報告されたアップリンク通信能力を含まない。第3IEは、ブール型であってよい。例えば、第3IEは、以下のように表現される:アップリンク通信能力-ブール型。第3IE内で示されるアップリンク通信能力は、ステップ402で端末により報告されたアップリンク通信能力である。ブール型の値は真又は偽である。ブール型の値が真である場合、それは、端末がアップリンク通信能力をサポートすることを示す。或いは、ブール型の値が偽である場合、それは、端末がアップリンク通信能力をサポートしないことを示す。
【0175】
例えば、アンテナ能力が最大アンテナポート数である場合、端末のアップリンク通信能力は、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される最大アンテナポート数が第1適用シナリオにおいて第1値であること、及び端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用される最大アンテナポート数が第2適用シナリオにおいて第2値であることを含む。
【0176】
第1値が1であり、第2値が2である場合、第2IEは以下のように表現されてよい:antennaPortCapability ENUMERATED{oneAntennaPort,twoAntennaPort}又はantennaPortCapability ENUMERATED{oneAntennaPort,twoAntennaPort,fourAntennaPort}。ここで、antennaPortCapabilityは、アンテナポート能力、つまり端末のアップリンク通信能力を示し、RRCシグナリングの名称である。ENUMERATEDは、第2IEが列挙型であることを示し、アンテナポート能力の値は、列挙された値のうちの任意の1つである。oneAntennaPortは、アンテナポート能力が1アンテナポートであること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が1であることを示す。twoAntennaPortは、アンテナポート能力が2アンテナポートであること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が2であることを示す。fourAntennaPortは、アンテナポート能力が4アンテナポートであること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が4であることを示す。第3IEは、以下のように表現されてよい:onePlusOneAntennaPort BOOLEAN。ここで、onePlusOneAntennaPortは、アンテナポート能力が1アンテナポートから2アンテナポートへ切り替えられること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が1アンテナポートから2アンテナポートに切り替えられることを示す。この場合、1アンテナポートが第1適用シナリオで使用され、2アンテナポートが第2適用シナリオで使用されることが分かる。更に、BOOLEANは、第3IEがブール型であることを示す。ブール値が真であるとき、それは、端末がonePlusOneAntennaPortのアンテナポート能力をサポートすることを示す。或いは、ブール値が偽であるとき、それは、端末がonePlusOneAntennaPortのアンテナポート能力をサポートしないことを示す。第2IEの列挙型の値がtwoAntennaPort又はfourAntennaPortであるときのみ、第3IEがonePlusOneAntennaPortのサポートされるアンテナポート能力が有効であることを示すことが分かる。
【0177】
第1値が2であり、第2値が4である場合、第2IEは以下のように表現されてよい:antennaPortCapability ENUMERATED{oneAntennaPort,twoAntennaPort,fourAntennaPort}。ここで、antennaPortCapabilityは、アンテナポート能力、つまり端末のアップリンク通信能力を示し、RRCシグナリングの名称である。ENUMERATEDは、第2IEが列挙型であることを示し、アンテナポート能力の値は、列挙された値のうちの任意の1つである。oneAntennaPortは、アンテナポート能力が1アンテナポートであること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が1であることを示す。twoAntennaPortは、アンテナポート能力が2アンテナポートであること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が2であることを示す。fourAntennaPortは、アンテナポート能力が4アンテナポートであること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が4であることを示す。第3IEは以下のように表現されてよい:twoPlusTwoAntennaPort BOOLEAN。ここで、twoPlusTwoAntennaPortは、アンテナポート能力が2アンテナポートから4アンテナポートへ切り替えられること、言い換えると、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに端末によりサポートされる最大アンテナポート数が2から4に切り替えられることを示す。この場合、2アンテナポートが第1適用シナリオで使用され、4アンテナポートが第2適用シナリオで使用されることが分かる。更に、BOOLEANは、第3IEがブール型であることを示す。ブール値が真であるとき、それは、端末がtwoPlusTwoAntennaPortのアンテナポート能力をサポートすることを示す。或いは、ブール値が偽であるとき、それは、端末がtwoPlusTwoAntennaPortのアンテナポート能力をサポートしないことを示す。第2IEの列挙型の値がfourAntennaPortであるときのみ、第3IEがtwoPlusTwoAntennaPortのサポートされるアンテナポート能力が有効であることを示すことが分かる。
【0178】
留意すべきことに、第2IE及び第3IEは、送信のために第2メッセージ内で運ばれてよく、又は送信のために2つのメッセージ内で運ばれてよい。
【0179】
通信方法1によると、端末は、端末のアップリンク通信能力をネットワーク装置に報告し、ネットワーク装置は、端末により報告されたアップリンク通信能力を用いて、端末がアンテナ能力値から別のアンテナ能力値への切り替えをサポートすることを決定する。例えば、端末は、第1アンテナポートを通じて第1ネットワーク装置へ信号を送信し、第2アンテナポートを通じて第2ネットワーク装置へ信号を送信する。端末が1ポートから2ポートへのアンテナポート能力の切り替えをサポートする場合、第2アンテナポートがアイドルであるとき、端末は、第2アンテナポート及び第1アンテナポートの両方を通じて第1ネットワーク装置へ信号を都合良く送信してよい。これは、無線周波数リンク共有又はアンテナポート共有を実施し、無線周波数リンク利用率又はアンテナポート利用率を向上し、アップリンク送信レートを増大し、及び通信能力を向上できる。
【0180】
アップリンク信号を送信する前に、端末は、チャネル測定を実行するために、参照信号を送信する。実施形態1で提供されるアップリンク通信能力を有する端末では、端末は、異なる適用シナリオにおいて異なるアンテナ能力をサポートできる。端末のアンテナ能力が、信号送信のために複数のアンテナポートに切り替えられるとき、異なるアンテナポートに対応する異なるチャネルが、確実に測定される必要がある。従って、端末は、異なるアンテナポートに対応する異なる参照信号を、ネットワーク装置に報告する必要がある。この場合、ネットワーク装置は、端末が異なるアンテナポートに対応するチャネルの参照信号を報告するために、異なる参照信号リソースを構成する必要がある。アンテナ能力がアンテナポート数である一例が、本実施形態の説明のために使用される。アンテナ能力は、代替として、レイヤ数、無線周波数リンク数、等であってよいことが分かる。
【0181】
これに基づき、本願の本実施形態は、実施形態1で提供されるアップリンク通信能力を有する端末のために参照信号リソースを構成する方法を提供して、無線周波数リンク共有またはアンテナポート共有を実施し、それによりアップリンク送信レートを向上する。特定の方法については、以下の通信方法2を参照する。留意すべきことに、以下の通信方法2は、実施形態1で提供されたアップリンク通信能力を有する端末のために参照信号リソースを構成するために使用されてよく、或いは、別の種類の端末のために参照信号リソースを構成するために使用されてよく、方法の効果は、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成できることである」。
【0182】
図2に示す通信システムのアーキテクチャに基づき、
図5に示すように、以下は、本願の一実施形態による通信方法2を詳細に説明する。
【0183】
本願で提供される通信方法2の基本思想は次の通りである。端末は、ネットワーク装置の構成メッセージを受信する。構成メッセージは、2つの構成情報を含み、2つの構成情報は、2つの参照信号リソースを示すために使用される。参照信号リソースは、アンテナポート番号又はアンテナポート数に関連する参照信号リソースである。端末は、一方の構成情報に基づき参照信号を送信し、他方の構成情報に基づき参照信号を送信してよい。この方法では、端末は、2つの構成情報を用いて2つの参照信号リソースを取得でき、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0184】
ステップ501。第1ネットワーク装置は、第1構成情報及び第2構成情報を端末へ送信し、端末は、第1構成情報及び第2構成情報を第1ネットワーク装置から受信する。
【0185】
前記第1構成情報は第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用され、或いは、前記第1構成情報は第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、及び前記第2構成情報は第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される。
【0186】
ステップ502。端末は、第1構成情報に基づき第1参照信号を送信子、第2構成情報に基づき第2参照信号を送信し、第1ネットワーク装置は、端末により送信された第1参照信号及び第2参照信号を受信する。
【0187】
以下は、第1構成情報及び第2構成情報の異なる指示内容に基づき異なる場合を詳細に説明する。
【0188】
第1の場合には、第1構成情報は、第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、第2構成情報は、第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用される。
【0189】
端末は、第1構成情報に基づき第1アンテナポートの第1参照信号リソースを取得し、第1アンテナポートを通じて第1参照信号リソースで第1参照信号を送信する。端末は、第2構成情報に基づき第2アンテナポートの第2参照信号リソースを取得し、第2アンテナポートを通じて第2参照信号リソースで第2参照信号を送信する。実際の適用の間、端末は、第1アンテナポートに対応する第1無線周波数リンクを有効にし、第2アンテナポートに対応する第2無線周波数リンクを有効にしてよい。この場合、端末は、第1構成情報に基づき第1アンテナポートの第1参照信号リソースを取得し、第1無線周波数リンクを介して第1参照信号リソースで第1参照信号を送信し、端末は、第2構成情報に基づき第2アンテナポートの第2参照信号リソースを取得し、第2無線周波数リンクを介して第2参照信号リソースで第2参照信号を送信する。第1参照信号は、第1アンテナポートのチャネル状態を評価するために使用され、第2参照信号は、第2アンテナポートのチャネル状態を評価するために使用される。端末により送信された第1参照信号を受信した後に、第1ネットワーク装置は、第1参照信号に基づき、第1アンテナポートのチャネル状態を推定する。言い換えると、第1ネットワーク装置は、第1参照信号に基づき、第1無線周波数リンクのチャネル状態を推定する。端末により送信された第2参照信号を受信した後に、第1ネットワーク装置は、第2参照信号に基づき、第2アンテナポートのチャネル状態を推定する。言い換えると、第1ネットワーク装置は、第2参照信号に基づき、第2無線周波数リンクのチャネル状態を推定する。
【0190】
第1の場合には、第1構成情報及び第2構成情報の指示方法は、限定ではないが以下の方法を含んでよい。
【0191】
第1構成情報内のIEが、第1参照信号リソースを示すために使用され、又は第1構成情報内のリソースタイプの中のIEが、第1参照信号リソースを示すために使用される。
【0192】
参照信号がSRSである一例が使用される。参照信号が別のタイプであるとき、記載の方法が適用可能である。第1構成情報が第1SRSリソース(SRS-resource)であり、又は第1構成情報が第1SRSリソースセット(SRS-resource set)である。IEは、第1SRSリソース又は第1SRSリソースセットに新たに追加され、IEは、第1アンテナポートを示すために使用される。代替として、IEは、第1SRSリソース内のリソースタイプ(resource type)に新たに追加され、又はIEは、第1SRSリソースセット内のリソースタイプ(resource type)に新たに追加される。第1SRSリソースは、構成情報の中の変数又は構成された名称、又はIE名である。同様に、第2SRSリソースは、構成情報の中の変数又は構成された名称、又はIE名である。
【0193】
新たに追加されたIEの名称は、サポートされるアンテナポート(associatedAntennaPort)であってよく、IEのタイプは、列挙型ENUMERATEDであってよく、IEの列挙された任意的な値は、第1アンテナポート及び別のアンテナポートを含む。例えば、第1アンテナポートがAntennaPort0であり、別のアンテナポートがAntennaPort1である場合、IEは以下のように表現されてよい:associatedAntennaPort ENUMERATED{AntennaPort0,AntennaPort1}。列挙された値がAntennaPort0であるとき、それは、IEにより示されるSRSリソースが、第1アンテナポートの第1SRSリソース(つまり、第1参照信号リソース)であることを示す。第1SRSリソース又は第1SRSリソースセットを受信すると、端末は、第1SRSリソース又は第1SRSリソースセットに新たに追加されたIEに基づき、及びIEの列挙された値がAntennaPort0であることに基づき、第1SRSリソースが第1アンテナポートAntennaPort0に関連付けられることを決定してよい。端末において、第1アンテナポートAntennaPort0は第1無線周波数リンクにマッピングされる。この場合、端末は、第1無線周波数リンクを介して第1SRSリソースで第1SRSを送信してよく、第1ネットワーク装置は、受信した第1SRSに基づき、端末と第1アンテナポートとの間のチャネルの品質を測定してよい。
【0194】
同様に、第2構成情報内のIEが、第2参照信号リソースを示すために使用され、又は第2構成情報内のリソースタイプの中のIEが、第2参照信号リソースを示すために使用される。
【0195】
同様に、参照信号がSRSである一例が使用される。参照信号が別のタイプであるとき、記載の方法が適用可能である。第2構成情報が第2SRSリソース(SRS-resource)であり、又は第2構成情報が第2SRSリソースセット(SRS-resource set)である。IEは、第2SRSリソース又は第2SRSリソースセットに新たに追加され、IEは、第2アンテナポートを示すために使用される。代替として、IEは、第2SRSリソース内のリソースタイプ(resource type)に新たに追加され、又はIEは、第2SRSリソースセット内のリソースタイプ(resource type)に新たに追加される。
【0196】
新たに追加されたIEの名称は、サポートされるアンテナポート(associatedAntennaPort)であってよく、IEのタイプは、列挙型ENUMERATEDであってよく、IEの列挙された任意的な値は、第2アンテナポート及び別のアンテナポートを含む。例えば、第2アンテナポートがAntennaPort1であり、別のアンテナポートがAntennaPort0である場合、IEは以下のように表現されてよい:associatedAntennaPort ENUMERATED{AntennaPort0,AntennaPort1}。列挙された値がAntennaPort1であるとき、それは、IEにより示されるSRSリソースが、第2アンテナポートの第2SRSリソース(つまり、第2参照信号リソース)であることを示す。第2SRSリソース又は第2SRSリソースセットを受信すると、端末は、第2SRSリソース又は第2SRSリソースセットに新たに追加されたIEに基づき、及びIEの列挙された値がAntennaPort1であることに基づき、第2SRSリソースが第2アンテナポートAntennaPort1に関連付けられることを決定してよい。端末において、第2アンテナポートAntennaPort1は第2無線周波数リンクにマッピングされる。この場合、端末は、第2無線周波数リンクを介して第2SRSリソースで第2SRSを送信してよく、第1ネットワーク装置は、受信した第2SRSに基づき、端末と第2アンテナポートとの間のチャネルの品質を測定してよい。
【0197】
このように、異なる参照信号リソースが異なるアンテナポートのために構成され、その結果、前記端末は、前記異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、前記異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0198】
第2の場合には、第1構成情報は、第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、第2構成情報は、第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される。
【0199】
第1の数のアンテナポートが使用される適用シナリオで、端末は、第1構成情報に基づき第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを取得し、第1の数のアンテナポートを通じて第3参照信号リソースで第1参照信号を送信する。第2の数のアンテナポートが使用される適用シナリオで、端末は、第2構成情報に基づき第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを取得し、第2の数のアンテナポートを通じて第4参照信号リソースで第2参照信号を送信する。第1の数のアンテナポートは、ここでは、アンテナポート数が第1の数であることを意味する。例えば、第1の数が1である場合、第3参照信号リソースを用いるアンテナポートの数は1であり、端末は、1つのアンテナポートを通じて第3参照信号リソースで第1参照信号を送信する。同様に、第2の数のアンテナポートは、アンテナポート数が第2の数であることを意味する。例えば、第1の数が2である場合、第4参照信号リソースを用いるアンテナポートの数は2であり、端末は、2つのアンテナポートを通じて第4参照信号リソースで第2参照信号を送信する。
【0200】
第1の数が2mであり、第2の数が2m+1であり、ここで、mは0、1、2のような整数であると仮定する。実際の適用の間、端末は、2m個の第1アンテナポートに対応する2m個の第1無線周波数リンクを有効にし、2m個の第2アンテナポートに対応する2m個の第2無線周波数リンクを有効にしてよい。ここで、第1無線周波数リンクは、第1適用シナリオで端末が第1ネットワーク装置と通信するときに使用される無線周波数リンクであり、第1アンテナポートは、第1適用シナリオで端末が第1ネットワーク装置と通信するために使用されるアンテナポートである。ここで、第2無線周波数リンクは、第1適用シナリオで端末が第2ネットワーク装置と通信するときに使用される無線周波数リンクであり、第2アンテナポートは、第1適用シナリオで端末が第2ネットワーク装置と通信するために使用されるアンテナポートである。第1適用シナリオで、端末は、2m個の第1アンテナポートを通じて第1ネットワーク装置へ信号を送信し、2m個の第2アンテナポートを通じて第2ネットワーク装置へ信号を送信する。第2適用シナリオで、端末は、2m+1個のアンテナポートを通じて第1ネットワーク装置へ信号を送信してよい。端末が、第1構成情報に基づき第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを取得し、第2構成情報に基づき第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを取得すると、端末は、第1の数が第2の数より少ないことを決定する。従って、第1適用シナリオで、第3参照信号リソースは、2m個の第1アンテナポートを通じて第1ネットワーク装置へ信号を送信するために使用されることが決定され、第2適用シナリオで、第4参照信号リソースは、2m+1個のアンテナポートを通じて第1ネットワーク装置へ信号を送信するために使用されることが決定される。この場合、端末は、2m個の第1アンテナポートを通じて(又は2m個の第1無線周波数リンクを介して)第3参照信号リソースで第1参照信号を送信し、2m個の第1アンテナポートを通じて(又は2m個の第1無線周波数リンクを介して)及び2m個の第2アンテナポートを通じて(又は2m個の第2無線周波数リンクを介して)第4参照信号リソースで第2参照信号を送信する。端末により送信された第1参照信号を受信した後に、第1ネットワーク装置は、第1参照信号に基づき、2m個の第1アンテナポート(又は2m個の第1無線周波数リンク)のチャネル状態を推定する。端末により送信された第2参照信号を受信した後に、第1ネットワーク装置は、第2参照信号に基づき、2m個の第1アンテナポート(又は2m個の第1無線周波数リンク)及び2m個の第2アンテナポート(又は2m個の第2無線周波数リンク)のチャネル状態を推定する。
【0201】
第2の場合には、第1構成情報及び第2構成情報の指示方法は、以下のように説明される。
【0202】
第1構成情報内のIEが、第3参照信号リソースを示すために使用される。具体的に、第1構成情報内のポート数を示すために使用されるIEは、第3参照信号リソースを示す。第1構成情報内のIEにより示されるポート数が第1の数である場合、それは、第1構成情報により示される第3参照信号リソースが、第1の数のアンテナポートのリソースであることを示す。
【0203】
第2構成情報内のIEが、第4参照信号リソースを示すために使用される。具体的に、第2構成情報内のポート数を示すために使用されるIEは、第4参照信号リソースを示す。第2構成情報内のIEにより示されるポート数が第2の数である場合、それは、第2構成情報により示される第4参照信号リソースが、第2の数のアンテナポートのリソースであることを示す。
【0204】
参照信号がSRSである一例が使用される。参照信号が別のタイプであるとき、記載の方法が適用可能である。第1構成情報が第3SRSリソース(SRS-resource)であり、又は第1構成情報が第3SRSリソースセット(SRS-resource set)である。第3SRSリソース又は第3SRSリソースセット内のIEは、第1の数のアンテナポートを示すために使用される。例えば、IEは以下のように表現される:nrofSRS-Ports ENUMERATED{port1,ports2,ports4}。ここで、nrofSRS-PortsはIE名であり、ENUMERATEDは列挙型であり、括弧内の値は列挙された任意的値である。任意的値がport1であるとき、それは、第1の数が1であることを示し、それは、第3SRSリソースが1アンテナポートのリソースであることを示す。任意的値がports2であるとき、それは、第1の数が2であることを示し、それは、第3SRSリソースが2アンテナポートのリソースであることを示す。任意的値がports4であるとき、それは、第1の数が4であることを示し、それは、第3SRSリソースが4アンテナポートのリソースであることを示す。
【0205】
同様に、第2構成情報が第4SRSリソース(SRS-resource)であり、又は第2構成情報が第4SRSリソースセット(SRS-resource set)である。第4SRSリソース又は第4SRSリソースセット内のIEは、第2の数のアンテナポートを示すために使用される。例えば、IEは以下のように表現される:nrofSRS-Ports ENUMERATED{port1,ports2,ports4}。ここで、nrofSRS-PortsはIE名であり、ENUMERATEDは列挙型であり、括弧内の値は列挙された任意的値である。任意的値がport1であるとき、それは、第2の数が1であることを示し、それは、第4SRSリソースが1アンテナポートのリソースであることを示す。任意的値がports2であるとき、それは、第2の数が2であることを示し、それは、第4SRSリソースが2アンテナポートのリソースであることを示す。任意的値がports4であるとき、それは、第2の数が4であることを示し、それは、第4SRSリソースが4アンテナポートのリソースであることを示す。
【0206】
第3SRSリソース又は第3SRSリソースセットを受信すると、端末は、第3SRSリソース又は第3SRSリソースセットに含まれるIEにより示されるアンテナポート数に基づき、第1の数のアンテナポートの第3SRSリソースを決定する。従って、端末は,第1の数のアンテナポートを通じて第3SRSリソースで第1SRSを送信する。第4SRSリソース又は第4SRSリソースセットを受信すると、端末は、第4SRSリソース又は第4SRSリソースセットに含まれるIEにより示されるアンテナポート数に基づき、第2の数のアンテナポートの第4SRSリソースを決定する。従って、端末は,第2の数のアンテナポートを通じて第4SRSリソースで第2SRSを送信する。第1の数のアンテナポートは、第1の数の無線周波数リンクにマッピングされ、第2の数のアンテナポートは、第2の数の無線周波数リンクにマッピングされる。第1ネットワーク装置は、受信した第1SRSに基づき第1の数の無線周波数リンクのチャネル品質を測定してよく、受信した第2SRSに基づき第2の数の無線周波数リンクのチャネル品質を測定してよい。
【0207】
この方法では、異なる参照信号リソースが異なる数のアンテナポートについて構成され、その結果、異なる無線周波数リンクに対応する参照信号リソースは前記端末に暗示的に示すことができる。従って、前記端末は、異なる参照信号リソース上で異なる参照信号を送信でき、前記ネットワーク装置は、前記異なる参照信号を用いて、異なるアンテナポートに対応する無線周波数リンクのチャネル品質を決定し、それにより、無線周波数リンク共有を実施し、無線周波数リンク利用率を向上し、及びアップリンク送信レートを増大する。
【0208】
更に、第2の場合には、1つのIEが、第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために第1構成情報に追加され、1つのIEが、第1の数のアンテナポートのポート番号を示すために第1構成情報に追加され、1つのIEが、第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために第2構成情報に追加され、1つのIEが、第2の数のアンテナポートのポート番号を示すために第2構成情報に追加される。例えば、追加されたIEは以下のように表現される:associatedAntennaPortList SEQUENCE(SIZE(1...maxNrofSRS-Ports))OF associatedAntennaPort。ここで、associatedAntennaPortListは、IE名によりサポートされるアンテナポートのリストであり、SEQUENCEはIEのタイプであり、SIZEはリストの長さ、言い換えると最大アンテナポート数である。第1の数のアンテナポートの特定のポート番号がIEを用いてリストされ、又は第2の数のアンテナポートの特定のポート番号がIEを用いてリストされる。
【0209】
例えば、端末によりサポート可能な最大アンテナポート数は4であり、第1ネットワーク装置により端末のために構成された第3参照信号リソースは、2つのアンテナポート(つまり、ports2)のために使用される。更に、第1ネットワーク装置は、第1構成情報に基づき、2つのアンテナポートのポート番号がAntennaPort0及びAntennaPort1であることを示し、端末は、第1構成情報内の2つのIEの指示に従い、2つのアンテナポートAntennaPort0及びAntennaPort1を通じて、第3参照信号リソースで参照信号を送信することを決定できる。
【0210】
別の例では、第1構成情報は、第3参照信号リソースを使用するアンテナポートの数が1ポートであることを示し、第2構成情報は、第4参照信号リソースを使用するアンテナポートが2ポートであることを示す。第1構成情報は、第3参照信号リソースを使用するアンテナポートのポート番号がAntennaPort0であることを更に示し、第2構成情報は、第4参照信号リソースを使用するアンテナポートがAntennaPort0及びAntennaPort1であることを示す。端末は、AntennaPort0を通じて第3参照信号リソースで第1参照信号を送信し、AntennaPort0及びAntennaPort1を通じて第4参照信号リソースで第2参照信号を送信する。第1参照信号及び第2参照信号を受信した後に、第1ネットワーク装置は、第1参照信号及び第2参照信号に基づきAntennaPort0に対応するチャネル状態を一緒に推定し、第2参照信号に基づきAntennaPort1のチャネル状態を推定する。
【0211】
このように、前記ネットワーク装置は、複数の参照信号に基づきチャネル状態推定を一緒に実行でき、それにより推定精度を向上する。
【0212】
実施形態1及び実施形態2の説明に基づき、
図6に示すように、本願の実施形態は、通信方法3を更に提供する。通信方法3は、保護ソリューションを独立して構成してよく、又は保護ソリューションを構成するために通信方法1及び/又は通信方法2と結合されてよい。
【0213】
ステップ601。第1ネットワーク装置は、構成情報を端末へ送信し、端末は、第3構成情報を第1ネットワーク装置から受信する。
【0214】
実施形態2で説明した構成情報と区別するために、ここでの構成情報は第3構成情報と呼ばれる。第3構成情報は、第1時間内に第1アンテナポート及び第2アンテナポートの両方を通じて第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に第1アンテナポートだけを通じて第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう端末に指示するために使用されるか、又は第3構成情報は、第1時間内に第2の数のアンテナポートを通じて第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう、及び第2時間内に第1の数のアンテナポートを通じて第1ネットワーク装置へ参照信号を送信するよう端末に指示するために使用される。
【0215】
第1時間及び第2時間は隣接し、時間ドメインで交互に生じる。
【0216】
具体的に、参照信号が周期的である場合、第1ネットワーク装置は、端末のために周期値Aを構成し、時間長Bを更に構成する。この場合、1周期の範囲内で、第1時間は開始位置から長さがBである位置までであり、第2時間は該周期の中の長さがA-Bである残りの部分である。代替として、ネットワーク装置により端末のために構成される2つの時間長は、それぞれA及びBであり、Aは第1時間に対応し、Bは第2時間に対応する。構成が完了した後に、A及びBは交互に且つ周期的に現れる。
【0217】
ステップ602。端末は、第3構成情報に基づき参照信号を送信し、第1ネットワーク装置は、端末により送信された参照信号を受信する。
【0218】
実施形態2の説明を参照して、第1構成情報は、第1アンテナポートの第1参照信号リソースを示すために使用され、第2構成情報は、第2アンテナポートの第2参照信号リソースを示すために使用される。第3構成情報に基づき、端末は、第1時間内で第1アンテナポートを通じて第1参照信号リソースで参照信号を送信し、第1時間内で第2アンテナポートを通じて第2参照信号リソースで参照信号を送信する。端末は、第2時間内で第1アンテナポートのみを通じて第1参照信号リソースで参照信号を送信する。更に、実施形態1の説明を参照して、例えば、第1時間は、端末が第1アンテナポート及び第2アンテナポートの両方を通じて信号を送信する第2適用シナリオに適用されてよく、第2時間は、端末が第1アンテナポートのみを通じて信号を送信する第1適用シナリオに適用されてよい。
【0219】
代替として、実施形態2の説明を参照して、第1構成情報は、第1の数のアンテナポートの第3参照信号リソースを示すために使用され、第2構成情報は、第2の数のアンテナポートの第4参照信号リソースを示すために使用される。第3構成情報に基づき、端末は、第1時間内で第2の数のアンテナポートを通じて第4参照信号リソースで参照信号を送信し、第2時間内で第1の数のアンテナポートを通じて第3参照信号リソースで参照信号を送信する。更に、実施形態1の説明を参照して、例えば、第1時間は、端末が第2の数のアンテナポートを通じて信号を送信する第2適用シナリオに適用されてよく、第2時間は、端末が第1の数のアンテナポートを通じて信号を送信する第2適用シナリオに適用されてよい。
【0220】
図7に示すように、第1時間はT1により表され、第2時間はT2により表される。T1内で、端末は、第1アンテナポート及び第2アンテナポートを通じてSRS信号を送信し、言い換えると、2Tを用いてSRS信号を送信する。T2内で、端末は、第1アンテナポートを通じてSRS信号を送信し、言い換えると、1Tを用いてSRS信号を送信する。ここで、2Tは、2回の送信、言い換えると2つのアンテナポートまたは2つの無線周波数リンクを意味し、1Tは、1回の送信、言い換えると1つのアンテナポート又は1つの無線周波数リンクを意味する。
【0221】
SRSタイプは、周期的SRS、半永続的SRS、及び非周期的SRSを含む。従って、異なるタイプのSRSでは、前述の送信モードの実際の送信方法は以下の通りである。
【0222】
周期的SRSでは、構成が完了した後に、第1時間内で、参照信号は、各周期の中で第1アンテナポート及び第2アンテナポートの両方を通じて第1ネットワーク装置へ送信され、言い換えると、第1時間内で、参照信号は各周期の中で第2の数のアンテナポートを通じて第1ネットワーク装置へ送信され、第2時間内で、参照信号は各周期の中で第1アンテナポートだけを通じて第1ネットワーク装置へ送信され、言い換えると、第2時間内で、参照信号は各周期の中で第1の数のアンテナポートを通じて第1ネットワーク装置へ送信される。
【0223】
半永続的SRSでは、構成が完了した後に、起動中に、第1時間内で、参照信号は、各周期の中で第1アンテナポート及び第2アンテナポートの両方を通じて第1ネットワーク装置へ送信され、言い換えると、第1時間内で、参照信号は各周期の中で第2の数のアンテナポートを通じて第1ネットワーク装置へ送信され、第2時間内で、参照信号は各周期の中で第1アンテナポートだけを通じて第1ネットワーク装置へ送信され、言い換えると、第2時間内で、参照信号は各周期の中で第1の数のアンテナポートを通じて第1ネットワーク装置へ送信される。
【0224】
非周期的SRSでは、SRSの送信は、ダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)を用いてトリガされる必要があり、対応するSRSインデックス値はDCI内で示される。本願の本実施形態では、DCI内のインデックス値は異なる方法で示されてよい。例えば、DCI内の対応するフィールドが「01」である場合、それは、「SRSリソースセットの中で、インデックス値が1に等しいSRSの送信」がトリガされることを示す。DCI及び/又はDCIに対応するSRSが第1時間内に送信された場合、それは、DCIが第1参照信号の送信をトリガしたことを意味し、端末は、第1アンテナポート及び第2アンテナポートを通じて第1参照信号を送信し、又は端末は、第2の数のアンテナポートを通じて第1参照信号を送信する。DCI及び/又はDCIに対応するSRSが第2時間内に送信された場合、それは、DCIが第2参照信号の送信をトリガしたことを意味し、端末は、第1アンテナポートを通じて第2参照信号を送信し、又は端末は、第1の数のアンテナポートを通じて第2参照信号を送信する。
【0225】
ネットワーク装置により端末のために構成された第1時間及び第2時間が交互に生じる前述の送信モードでは、端末は、第1時間内に実施形態1で説明したアップリンク通信能力を使用できる。具体的に言うと、端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が第1適用シナリオにおいて第1値であり、及び端末が第1ネットワーク装置へ信号を送信するときに使用されるアンテナ能力が第2適用シナリオにおいて第2値である。しかしながら、アップリンク通信能力は、第2時間内に使用されることを許可されない。この方法では、第2ネットワーク装置は、第2時間内で端末をスケジューリングできるが、第1時間内で端末をスケジューリングできない。送信モードが決定され、その結果、端末、第1ネットワーク装置、及び第2ネットワーク装置は、アイドル無線周波数リンクが共同信号送信のために都合良く使用できる特定の時間、及びアイドル無線周波数リンクが共同信号送信のために使用できない特定の時間について合意に達することができる。
【0226】
前述の幾つかの実施形態の説明に基づき、
図8に示すように、本願の実施形態は、無線周波数リンク共有を実施するために通信方法4を更に提供する。特定の方法は以下の通り記載される。
【0227】
ステップ801。第1時間ドメインリソースで、端末は、第1無線周波数リンクを介して第1ネットワーク装置と通信し、第2無線周波数リンクを介して第2ネットワーク装置と通信する。
【0228】
ステップ802。端末は、第1無線周波数リンク及び第2無線周波数リンクを介して第2時間ドメインリソースで第1ネットワーク装置と通信する。
【0229】
第1時間ドメインリソースは、サブフレーム、スロット、又はシンボルであり、第2時間ドメインリソースは、サブフレーム、スロット、又はシンボルである。具体的に、第1時間ドメインリソースで、端末は、第1無線周波数リンクを介して第1周波数ドメインリソースで第1ネットワーク装置と通信し、第2無線周波数リンクを介して第2周波数ドメインリソースで第2ネットワーク装置と通信する。第2時間ドメインリソースで、端末は、第1無線周波数リンク及び第2無線周波数リンクを介して第1周波数ドメインリソースで第1ネットワーク装置と通信する。
【0230】
留意すべきことに、本願の実施形態で提供された通信方法1、通信方法2、通信方法3、及び通信方法4は、本願で保護される必要のあるソリューションを独立して構成でき、又は本願で保護される必要のあるソリューションを構成するためにランダムに組み合わされてよい。
【0231】
前述の方法の実施形態と同じ発明概念に基づき、
図9に示すように、本願の実施形態は、通信機器900を更に提供する。通信機器900は、実施形態1~実施形態4における前述の方法のうちの任意の1つにおける端末により実行される動作を実行するよう構成される。通信機器900は、受信ユニット901、処理ユニット902、及び送信ユニット903を含む。受信ユニット901は、ネットワーク装置から情報、信号、又はデータを受信するよう構成される。例えば、通信方法2を参照して、受信ユニット901は、ネットワーク装置の構成情報を受信するよう構成されてよい。送信ユニット903は、ネットワーク装置へ情報、信号、又はデータを送信するよう構成される。例えば、通信方法1を参照して、送信ユニット903は、端末のアップリンク通信能力を第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置に報告するよう構成されてよい。処理ユニット902は、信号受信及び送信動作以外の、前述の方法の実施形態で説明された端末により実行される動作を実行するよう構成される。詳細は、繰り返し記載されない。
【0232】
前述の方法の実施形態と同じ発明概念に基づき、
図10に示すように、本願の実施形態は、通信機器1000を更に提供する。通信機器1000は、実施形態1~実施形態4における前述の方法のうちの1つ以上における第1ネットワーク装置(又は第2ネットワーク装置)により実行される動作を実行するよう構成される。通信機器1000は、受信ユニット1001、処理ユニット1002、及び送信ユニット1003を含む。受信ユニット1001は、端末から情報、又は信号、又はデータを受信するよう構成される。例えば、通信方法1を参照して、受信ユニット1001は、端末から端末のアップリンク通信能力を受信するよう構成される。送信ユニット903は、端末へ情報、又は信号、又はデータを送信するよう構成される。例えば、通信方法2を参照して、送信ユニット903は、端末へ構成情報を送信するよう構成される。処理ユニット1002は、信号受信及び送信動作以外の、実施形態1~実施形態4における前述の方法のうちの1つ以上で説明した第1ネットワーク装置(又は第2ネットワーク装置)により実行される動作を実行するよう構成される。詳細は、繰り返し記載されない。
【0233】
前述の通信方法と同じ発明概念に基づき、
図11に示すように、本願の実施形態は、通信機器1100を更に提供する。通信機器1100は、トランシーバ1101、プロセッサ1102、及びメモリ1103を含む。メモリ1103は任意である。メモリ1103は、プロセッサ1102により実行されるプログラムを格納するよう構成される。通信機器1100が、実施形態1~実施形態4における前述の方法のうちの1つ以上における端末により実行される動作を実施するよう構成されるとき、プロセッサ1102は、プログラム群を呼び出すよう構成される。プログラムが実行されると、プロセッサ1102は、実施形態1~実施形態4における前述の方法のうちの1つ以上における端末により実行される動作を実行可能にされる。
図9の機能モジュール、言い換えると、受信ユニット901及び送信ユニット903は、トランシーバ903を通じて実装されてよく、処理ユニット902はプロセッサ1102を通じて実装されてよい。通信機器1100が、実施形態1~実施形態4における前述の方法のうちの1つ以上における第1ネットワーク装置(又は第2ネットワーク装置)により実行される動作を実施するよう構成されるとき、プロセッサ1102は、プログラム群を呼び出すよう構成される。プログラムが実行されると、プロセッサ1102は、実施形態1~実施形態4における前述の方法のうちの1つ以上における第1ネットワーク装置(又は第2ネットワーク装置)により実行される動作を実行可能にされる。
図10の機能モジュール、言い換えると、受信ユニット1001及び送信ユニット1003は、トランシーバ1101を通じて実装されてよく、処理ユニット1002はプロセッサ1102を通じて実装されてよい。
【0234】
プロセッサ1102は、中央処理ユニット(central processing unit, CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor, NP)、又はCPUとNPとの組み合わせであってよい。
【0235】
プロセッサ1102は、ハードウェアチップを更に含んでよい。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、プログラマブル論理素子(programmable logic device, PLD)、又はそれらの組み合わせであってよい。PLDは、複合プログラマブル論理素子(complex programmable logic device, CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array, FPGA)、汎用アレイロジック(generic array logic, GAL)、又はそれらの組み合わせであってよい。
【0236】
メモリ1103は、揮発性メモリ(volatile memory)、例えば、ランダムアクセスメモリ(random-access memory, RAM)を含んでよい。メモリ1103は、代替として、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば、フラッシュメモリ(flash memory)、ハードディスクドライブ(hard disk drive, HDD)、又は固体ドライブ(solid-state drive, SSD)を含んでよい。メモリ1103は、代替として、前述の種類のメモリの組み合わせを含んでよい。
【0237】
本願の実施形態で提供された通信方法では端末、第1ネットワーク装置、及び第2ネットワーク装置により実行される記載の動作及び機能のうちの一部又は全部は、チップ又は集積回路を用いて達成されてよい。
【0238】
図9、
図10、又は
図11の機器の機能を実施するために、本願の実施形態は、前述の実施形態で提供された通信方法における端末及びネットワーク装置の機能を実施する際に機器をサポートするよう構成されるプロセッサを含むチップを更に提供する。可能な設計では、チップはメモリに接続され又はチップはメモリを含み、メモリは、機器に必要なプログラム命令及びデータを格納するよう構成される。
【0239】
本願の一実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納し、コンピュータプログラムは、前述の実施形態で提供された通信方法を実行するために使用される命令を含む。
【0240】
本願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラムプロダクトを提供する。コンピュータプログラムプロダクトがコンピュータで実行されると、コンピュータは、前述の実施形態における通信方法を実行可能にされる。
【0241】
当業者は、本願の実施形態が方法、システム、又はコンピュータプログラムプロダクトとして提供され得ることを理解すべきである。従って、本願は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、又はソフトウェア及びハードウェアの実施形態の組み合わせの形式であってよい。更に、本願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む、1つ以上のコンピュータ使用可能記憶媒体(限定ではないが、磁気ディスク記憶、CD-ROM、光学メモリ、等を含む)に実装されるコンピュータプログラムプロダクトの形式を使用してよい。
【0242】
本願は、本願の実施形態に従う方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラムプロダクトのフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明された。理解されるべきことに、コンピュータプログラム命令は、フローチャート及び/又はブロック図の中の各処理及び/又は各ブロック、及び/又はフローチャート及び/又はブロック図の中の処理及び/又はブロックの組み合わせを実装するために使用されてよい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋め込み型プロセッサ、又は別のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサのために機械路生成するために提供されてよい。その結果、コンピュータ又は別のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサにより実行された命令は、フローチャートの中の1つ以上の処理及び/又はブロック図の中の1つ以上のブロックの中の特定の機能を実装する機器を生成する。
【0243】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ可読メモリに格納されてよく、コンピュータ又は別のプログラム可能なデータ処理装置に特定の方法で動作するよう指示できる。その結果、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、命令機器を含む物を生成する。命令機器は、フローチャートの中の1つ以上の処理及び/又はブロック図の中の1つ以上のブロックの中の特定の機能を実装する。
【0244】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は別のプログラム可能なデータ処理装置にロードされてよい。その結果、一連の動作ステップが、コンピュータ又は別のプログラム可能な装置で実行され、それによりコンピュータ実装処理を生成する。従って、コンピュータ又は別のプログラム可能な装置で実行される命令は、フローチャートの中の1つ以上の処理及び/又はブロック図の中の1つ以上のブロックの中の特定の機能を実装するステップを提供する。
【0245】
本願の幾つかの好適な実施形態が記載されたが、当業者は、基本的発明概念を学習すると、これらの実施形態に変更及び修正を行うことができる。従って、以下の請求項は、好適な実施形態及び本願の範囲内に包含される全部の変更及び修正をカバーするものと考えられることを意図する。
【0246】
明らかに、当業者は、本願の実施形態の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の変更及び変形を本願の実施形態に対して行うことができる。本願は、これらの変更及び変形が以下の特許請求の範囲により定められる保護範囲及びそれらの均等な技術の範囲内に含まれるならば、それらをカバーすることを意図する。
【符号の説明】
【0247】
900 通信機器
901 受信ユニット
902 処理ユニット
903 送信ユニット