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特許7590016情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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  • 特許-情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図1
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  • 特許-情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241119BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023120826
(22)【出願日】2023-07-25
【審査請求日】2024-05-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521425652
【氏名又は名称】株式会社ゼロボード
(72)【発明者】
【氏名】上村 恭平
【審査官】塚田 肇
(56)【参考文献】
【文献】特許第7178064(JP,B1)
【文献】特許第7197953(JP,B1)
【文献】特開2022-160963(JP,A)
【文献】特開2010-204740(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第115907170(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第115147238(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0138630(KR,A)
【文献】特開2022-009598(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
温室効果ガスを排出する活動を特定する活動特定情報に対応付けて、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、
前記活動に係る活動量及び前記活動量に関連する項目の入力を受け付ける活動量入力部と、
前記項目に基づいて機械学習の手法により前記活動特定情報を推定する活動推定部と、
推定した前記活動特定情報に対応する前記排出係数を前記活動量に乗じて前記排出量を計算する排出量計算部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記活動特定情報及び前記活動特定情報に関連する単語をベクトル化した第1のベクトル情報を対応付けて記憶するベクトル情報記憶部を備え、
前記活動推定部は、受け付けた前記項目をベクトル化して第2のベクトル情報を作成し、作成した前記第2のベクトル情報からの距離に応じて前記第1のベクトル情報を選択し、選択した前記第1のベクトル情報に対応する前記活動特定情報を前記ベクトル情報記憶部から読み出すこと、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記活動推定部は、前記第1及び第2のベクトル情報を含むプロンプトを大規模言語モデルに与えて前記活動特定情報を推定すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記活動特定情報及び前記活動特定情報に関連する単語をトレーニングデータとして機械学習により作成した学習モデルを記憶する学習モデル記憶部を備え、
前記活動推定部は、受け付けた前記項目を前記学習モデルに与えて前記活動特定情報を推定すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
温室効果ガスを排出する活動を特定する活動特定情報に対応付けて、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶するコンピュータが、
前記活動に係る活動量及び前記活動量に関連する項目の入力を受け付けるステップと、
前記項目に基づいて機械学習の手法により前記活動特定情報を推定するステップと、
推定した前記活動特定情報に対応する前記排出係数を前記活動量に乗じて前記排出量を計算するステップと、
を実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
温室効果ガスを排出する活動を特定する活動特定情報に対応付けて、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶するコンピュータに、
前記活動に係る活動量及び前記活動量に関連する項目の入力を受け付けるステップと、
前記項目に基づいて機械学習の手法により前記活動特定情報を推定するステップと、
推定した前記活動特定情報に対応する前記排出係数を前記活動量に乗じて前記排出量を計算するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
二酸化炭素の排出量を推定することが行われている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2022-091900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
排出量の算出に必要なデータをシステムに登録することに手間がかかる。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、温室効果ガスの排出量の算出に必要なデータを容易に入力することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、情報処理システムであって、温室効果ガスを排出する活動を特定する活動特定情報に対応付けて、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記活動に係る活動量及び前記活動量に関連する項目の入力を受け付ける活動量入力部と、前記項目に基づいて機械学習により前記活動特定情報を推定する活動推定部と、推定した前記活動特定情報に対応する前記排出係数を前記活動量に乗じて前記排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、温室効果ガスの排出量の算出に必要なデータを容易に入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態の排出量管理システムの全体構成例を示す図である。
図2】管理サーバ2のハードウェア構成例を示す図である。
図3】管理サーバ2のソフトウェア構成例を示す図である。
図4】管理サーバ2の動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<システム概要>
以下、本発明の一実施形態に係る排出量管理システムについて説明する。本実施形態の排出量管理システムは、企業等の排出主体による温室効果ガスの排出量を管理しようとするものである。本実施形態の排出量管理システムでは、排出主体又は排出主体のサプライチェーンにおける上流又は下流に位置する他の排出主体の活動量の入力を受け付け、これに排出係数を乗じて排出量を計算する。本実施形態の排出量管理システムでは、どの活動量について、どの排出係数を用いるべきかを管理して、活動量を入力するだけで排出量を計算できるようにしている。
【0011】
図1は、本実施形態の排出量管理システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の排出量管理システムは、管理サーバ2を含んで構成される。管理サーバ2は、ユーザ端末1と通信ネットワーク3を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク3は、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0012】
ユーザ端末1は、排出主体の企業等のユーザが操作するコンピュータである。ユーザ端末1は、例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどとすることができる。ユーザは、ユーザ端末1を用いて管理サーバ2にアクセスし、排出量の計算を行うことができる。
【0013】
管理サーバ2は、排出量の計算及び管理を行うコンピュータである。管理サーバ2は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0014】
<管理サーバ>
図2は、管理サーバ2のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ2は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワーク3に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、後述する管理サーバ2の各機能部はCPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現され、管理サーバ2の各記憶部はメモリ202及び記憶装置203が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0015】
図3は、管理サーバ2のソフトウェア構成例を示す図である。管理サーバ2は、排出係数記憶部231と、ベクトル情報記憶部232と、活動量記憶部233と、排出量記憶部234と、活動量入力部210と、活動推定部211と、排出係数取得部212と、排出係数入力部213と、排出量計算部214と、集計部215と、を備える。
【0016】
排出係数記憶部231は、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を含む情報(以下、排出係数情報という。)を記憶する。排出係数は、一次データ(排出主体自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータ)であってもよいし、二次データ(一次データ以外のデータ、例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたもの)であってもよい。
【0017】
排出係数記憶部231は、活動に対応付けて排出量を記憶することができる。排出係数記憶部231は、活動を特定する情報(活動特定情報)と、活動のスコープと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。排出係数記憶部231は、活動特定情報と、活動のスコープと、活動のカテゴリと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。なお、活動のスコープ及びカテゴリは、GHGプロトコルのスコープ及びカテゴリを想定している。また、カテゴリは省略されていてもよい。
【0018】
なお、活動特定情報は、活動を特定するための情報であれば形式を問わない。例えば、管理サーバ2に入力されるデータ(以下、インポートデータという。)に活動を一意に特定するID(活動ID)が設定される場合には、活動IDを種類特定情報とすることができる。
【0019】
ベクトル情報記憶部232は、活動を特定するための情報を記憶する。本実施形態では、活動を特定するための情報は、単語をベクトル化したベクトル情報であるものとする。ベクトル情報記憶部232は、ベクトル情報と、活動特定情報とを対応付けて記憶する。
【0020】
活動量記憶部233は、活動量を記憶する。活動量記憶部233は、企業IDと、活動が行われた時期を特定する情報(時間情報)と、活動特定情報と、属性情報と、活動量とを対応付けて記憶することができる。時間情報は、例えば、年度や年、年月、年月日、日時範囲など任意の期間を設定することができる。属性情報は、活動に関連する各種の項目(例えば、商品等の調達先、関係部署、担当者など任意の項目とすることができる。)とすることができる。
【0021】
排出量記憶部234は、計算した温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部234は、企業IDと、時間情報と、スコープと、カテゴリと、排出量とを対応付けて記憶することができる。スコープ及びカテゴリは、上述した分類記憶部232に登録されているスコープ及びカテゴリとすることができる。
【0022】
活動量入力部210は、活動量の入力を受け付ける。活動量は、例えば、商品の生産個数(個)、購入個数(個)、物流により運んだ重量×距離(トンキロ)、消費した燃料の量(リットル)や金額(円)などである。活動量入力部210は、ユーザから活動に関連する各種の属性情報とともに、時間情報及び活動量の入力を受け付ける。活動量入力部210は、インポートデータをユーザ端末1から受信するようにしてもよい。インポートデータは、例えば、ERPシステムなどからエクスポートされたデータ(エクスポートデータ)やエクスポートデータを変換したデータとすることができる。インポートデータは、例えば、CSVデータやJSONデータ、XMLデータとすることができる。例えば、CSVデータでは、何番目の項目がどの種類のデータであるかが既知として、種類特定情報においてCSVデータの何番目の項目にどのような値が入っているかにより活動の種類を特定することができる。また、JSONデータやXMLデータなどでは、設定されているデータがどのような項目であるかをタグ付けし、あるいは属性に設定するようにしてもよい。
【0023】
活動推定部211は、活動量に関する項目に基づいて活動を特定する。活動推定部211は、項目に基づいて機械学習により活動特定情報を推定する。本実施形態では、活動推定部211は、受け付けた項目をベクトル化してベクトル情報を作成し、ベクトル情報記憶部232を参照して、作成したベクトル情報(第2のベクトル情報)からの距離に応じて、ベクトル情報記憶部232に記憶されているベクトル情報(第1のベクトル情報)を選択し、選択した第1のベクトル情報に対応する活動特定情報をベクトル情報記憶部232から読み出すことができる。活動推定部211は、例えば、第1及び第2のベクトル情報の間の距離の小さい順に所定数(1つであってもよい。)を特定することができる。
【0024】
排出係数取得部212は、活動に関する排出係数を取得する。排出係数取得部212は、企業ID及び活動特定情報に対応する排出係数を排出係数記憶部231から読み出すことができる。排出係数が外部のシステムに管理されている場合に、排出係数取得部212は、外部システムにアクセスして排出係数を取得するようにしてもよい。
【0025】
排出係数入力部213は、排出係数の入力を受け付ける。排出係数入力部213は、ユーザが所属する排出主体を示す企業IDを特定し(例えば、企業IDの入力を受け付けることができる。また、ユーザに関するユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部を管理サーバ2が備え、ユーザ情報には企業IDを設定しておき、ユーザ情報記憶部から企業IDを取得することができる。)、ユーザから種類特定情報と排出係数との入力を受け付けて、企業ID、種類特定情報及び排出係数を排出係数記憶部231に登録することができる。排出係数入力部213は、インポートデータに係る活動量の種類に対応する排出係数が排出係数記憶部231に記憶されていない場合に、例えば、その旨をユーザ端末1に通知して、ユーザ端末1から排出係数を受け付けるようにすることができる。
【0026】
排出量計算部214は、排出係数及び活動量に基づいて排出量を計算する。排出量計算部214は、ユーザから受け付けた各情報(例えば、インポートデータに含まれる各レコード)について排出量を計算することができる。排出量計算部214は、活動量に関する項目に基づいて特定された活動特定情報に対応する排出係数を活動量に乗じて排出量を計算することができる。
【0027】
排出量計算部214は、活動量が表されている単位と、排出係数が想定している単位(tCO2/単位)とが一致している場合には、活動量と排出係数をと乗じて排出量を計算することができる。排出量計算部214は、上記単位が一致していない場合には、単位変換を行ったうえで排出量を計算することもできる。
【0028】
排出量計算部214は、計算した排出量を排出量記憶部234に登録することができる。排出量計算部214は、企業IDと、現在の日付や日時などの時間情報と、計算した排出量のスコープ及びカテゴリと、計算した排出量とを対応付けて排出量記憶部234に登録することができる。
【0029】
集計部215は、排出量を集計する。集計部215は、排出量計算部214が計算した排出量をスコープごとに集計することができる。集計部215は、排出量計算部214が計算した排出量をカテゴリごとに集計することができる。スコープ及びカテゴリは、分配記憶得232から、企業ID及び種類特定情報に対応するものを読み出すことができる。
【0030】
<動作>
図4は、管理サーバ2の動作を説明する図である。
【0031】
管理サーバ2は、外部から活動量及び活動量に関する項目を受け付ける(S301)。例えば、ユーザ端末1からCSVデータのアップロードを受け付けたり、フォームへの入力を受け付けたりすることができる。管理サーバ2は、受け付けた項目をベクトル化してベクトル情報を作成し(S302)、ベクトル情報記憶部232に記憶されているベクトル情報のうち、ベクトル化したベクトル情報からの距離の近いもの(1つ又は複数)に対応する活動特定情報を特定する(S303)。管理サーバ2は、複数の活動特定情報を特定した場合には、ユーザに対して活動特定情報を提案し、1つを選択させる(あるいはその他の活動特定情報の入力を受け付ける)ようにしてもよい。管理サーバ2は、選択した活動特定情報に対応する排出係数を排出係数記憶部231から読み出し(S304)、活動量に排出係数を乗じて排出量を計算する(S305)。管理サーバ2は、計算した排出量を排出量記憶部234に登録する(S306)。また、管理サーバ2は、排出量記憶部234に登録されている排出量を集計して出力することができる(S307)。
【0032】
以上のようにして、活動量に関するデータから活動を推定し入力を容易にすることができる。
【0033】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0034】
例えば、本実施形態では、ベクトル情報の距離に応じて活動を特定するものとしたが、ベクトル情報をプロンプトに設定して大規模言語モデル(LLM)に与えて活動を推定するようにしてもよい。
【0035】
また、項目を入力データとし、活動特定情報を教師データとした機械学習により学習モデルを作成することができる。この場合、活動推定部211は、受け付けた項目を学習モデルに与えて活動特定情報を推定することができる。
【0036】
<開示事項>
なお、本開示には、以下のような構成も含まれる。
[項目1]
温室効果ガスを排出する活動を特定する活動特定情報に対応付けて、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、
前記活動に係る活動量及び前記活動量に関連する項目の入力を受け付ける活動量入力部と、
前記項目に基づいて機械学習により前記活動特定情報を推定する活動推定部と、
推定した前記活動特定情報に対応する前記排出係数を前記活動量に乗じて前記排出量を計算する排出量計算部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目2]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記項目をベクトル化した第1のベクトル情報及び前記活動特定情報を対応付けて記憶するベクトル情報記憶部を備え、
前記活動推定部は、受け付けた前記項目をベクトル化して第2のベクトル情報を作成し、作成した前記第2のベクトル情報からの距離に応じて前記第1のベクトル情報を選択し、選択した前記第1のベクトル情報に対応する前記活動特定情報を前記ベクトル情報記憶部から読み出すこと、
を特徴とする情報処理システム。
[項目3]
項目2に記載の情報処理システムであって、
前記活動推定部は、前記第1及び第2のベクトル情報を含むプロンプトを大規模言語モデルに与えて前記活動特定情報を推定すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目4]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記項目及び前記活動特定情報をトレーニングデータとして機械学習により作成した学習モデルを記憶する学習モデル記憶部を備え、
前記活動推定部は、受け付けた前記項目を前記学習モデルに与えて前記活動特定情報を推定すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目5]
温室効果ガスを排出する活動を特定する活動特定情報に対応付けて、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶するコンピュータが、
前記活動に係る活動量及び前記活動量に関連する項目の入力を受け付けるステップと、
前記項目に基づいて機械学習により前記活動特定情報を推定するステップと、
推定した前記活動特定情報に対応する前記排出係数を前記活動量に乗じて前記排出量を計算するステップと、
を実行することを特徴とする情報処理方法。
[項目6]
温室効果ガスを排出する活動を特定する活動特定情報に対応付けて、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶するコンピュータに、
前記活動に係る活動量及び前記活動量に関連する項目の入力を受け付けるステップと、
前記項目に基づいて機械学習により前記活動特定情報を推定するステップと、
推定した前記活動特定情報に対応する前記排出係数を前記活動量に乗じて前記排出量を計算するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0037】
1 ユーザ端末
2 管理サーバ
【要約】      (修正有)
【課題】温室効果ガスの排出量の算出に必要なデータを容易に入力する情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】管理サーバが、ユーザ端末と通信ネットワークを介して通信可能に接続される情報処理システムにおいて、管理サーバは、温室効果ガスを排出する活動を特定する活動特定情報に対応付けて、温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、活動に係る活動量及び活動量に関連する項目の入力を受け付ける活動量入力部と、項目に基づいて機械学習により活動特定情報を推定する活動推定部と、推定した活動特定情報に対応する排出係数を活動量に乗じて排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4