(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】頭足類の養殖方法
(51)【国際特許分類】
A01K 61/10 20170101AFI20241119BHJP
【FI】
A01K61/10
(21)【出願番号】P 2024039335
(22)【出願日】2024-03-13
【審査請求日】2024-03-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512155478
【氏名又は名称】学校法人沖縄科学技術大学院大学学園
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100174001
【氏名又は名称】結城 仁美
(72)【発明者】
【氏名】ズデニェク ライブネル
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 隆太
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン ミラー
【審査官】竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】杉本親要,アオリイカ群れのソーシャルネットワークにみるイカ類社会性の基盤,動物心理学教室,日本,2019年10月18日,69,2,147-159
【文献】山本純弘、岡本 昭、大脇博樹,アオリイカの畜養方法についての1つの試み,水産開発,112,2012年09月,https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2018/11/15426920391.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 61/00 - 63/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭足類の群れを人工飼育環境下で飼育する
養殖方法であって、
前記頭足類は、群れを形成する習性のあるツツイカ類又はコウイカ類であり、
前記頭足類の孵化直後からの所定期間に、
共に孵化した群れと
は孵化した時期及び/又は環境が異なる他の群れを合流させることなく、或いは、合流させたとしても合流回数が3回以下となるように飼育することを含む、頭足類の養殖方法。
【請求項2】
前記頭足類の孵化直後からの所定期間に、前
記他の群れを合流させない、請求項1に記載の頭足類の養殖方法。
【請求項3】
前記頭足類の群れを、海水をかけ流しつつ飼育する、請求項1に記載の頭足類の養殖方法。
【請求項4】
前記海水の温度が、10℃以上30℃以下である、請求項
3に記載の頭足類の養殖方法。
【請求項5】
前記所定期間にわたり、前記頭足類の全個体数が200以下である、請求項
1に記載の頭足類の養殖方法。
【請求項6】
前記頭足類が、前記群れを形成する習性のあるツツイカ類のうち、ヤリイカ科に属するイカである、請求項1~5のいずれかに記載の頭足類の養殖方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭足類の養殖方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
イカ及びタコなどの、軟体動物門頭足網に属する動物(以下、「頭足類」とも称することがある)は、独特の食感及び風味が好まれ、また、栄養価が高い等の理由により、広く食用に供されている。
【0003】
需要の高さ及び商業的価値の高さ等に起因して、従来、頭足類の養殖が試みられてきた(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1には、商業的価値の高いアオリイカを含む、いくつかの主要な頭足類の養殖に関し種々の知見が開示されている。例えば、非特許文献1には、養殖用の種親の維持管理、孵化、並びに、養殖時の水質管理及び餌などについての知見が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】Jpse Leglesias, Lidia Fuentes, Roger Villanueva編「Cephalopod Culture」Springer出版、315-348頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記の非特許文献1に記載されていたような、従来から試みられてきた方法によっては、人工飼育環境下における頭足類の生存率を十分に高めることができなかった。そこで、本発明は、人工飼育環境下における頭足類の生存率を十分に高めることが可能な、頭足類の養殖方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行った。そして、本発明者らは、頭足類の群れを人工飼育環境下で飼育するに際し、一の群れを他の異なる群れと合流させることを極力控えることで、頭足類の生存率が顕著に高まることを新たに見出し、本発明を完成させた。
【0007】
即ち、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明は、[1]頭足類の群れを人工飼育環境下で飼育するに際し、前記頭足類の孵化直後からの所定期間に、前記群れと異なる他の群れを合流させることなく、或いは、合流させたとしても合流回数が3回以下となるように飼育することを含む、頭足類の養殖方法である。
かかる養殖方法によれば、人工飼育環境下における頭足類の生存率を十分に高めることができる。
【0008】
[2]ここで、上記[1]の頭足類の養殖方法では、前記頭足類の孵化直後からの所定期間に、前記群れと異なる他の群れを合流させないことが好ましい。
【0009】
[3]また、上記[1]又は[2]の頭足類の養殖方法では、前記頭足類の群れは、共に孵化した頭足類の個体を含む群れであることが好ましい。
【0010】
[4]また、上記[1]~[3]の何れかの頭足類の養殖方法では、前記頭足類の群れを、海水をかけ流しつつ飼育することが好ましい。
【0011】
[5]また、上記[1]~[4]の何れかの頭足類の養殖方法では、前記海水の温度が、15℃以上30℃以下であることが好ましい。
【0012】
[6]また、上記[1]~[5]の何れかの頭足類の養殖方法では、前記所定期間にわたり、前記頭足類の全個体数が200以下であることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、人工飼育環境下における頭足類の生存率を十分に高めることが可能な、頭足類の養殖方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図2】0~91日齢まで飼育した場合の7日間ごとの平均生存率をプロットしたグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一例にかかる実施形態について詳細に説明する。
【0016】
(頭足類の養殖方法)
本発明の頭足類の養殖方法は、頭足類の群れを人工飼育環境下で飼育するに際し、頭足類の孵化直後からの所定期間に、上記した群れと異なる他の群れを合流させることなく、或いは、合流させたとしても合流回数が3回以下となるように飼育することを含むことを特徴とする。すなわち、初期より人口飼育している群れを群れAとして、ここに、群れAとは異なる他の群れ(例えば、群れB1、B2、・・・B5)を合流させない、或いは、他の群れを合流させたとしても3回までに抑制して、群れAが他の群れと混ざることを極力抑制することを特徴とする。かかる方途により人工飼育環境下における頭足類の生存率を高めることができる理由は明らかではないが、頭足類が高度な社会性を有し得ることに起因すると推察される。すなわち、孵化直後から群れを構成する複数の個体メンバーを、死亡による個体数の減少をのぞいて、いわば「固定」し、新たな個体が群れに参入することを極力抑制することで、個体間の軋轢により生じうるストレスの発生を抑制し、且つ、共食いなどの生存率を下げうるイベントの発生確率を低減することができるためであると考えられる。ここで、本発明の頭足類の養殖方法では、頭足類の孵化直後からの所定期間に、他の群れを合流させないでいわゆる独立群として飼育することが最も好ましい。また、仮に、初期から飼育している群れに対して他の群れを合流させて混群としたとしても、合流回数が2回以下であることが好ましく、1回以下であることがより好ましい。このように、当初から飼育している群れに対して他の群れを極力合流させないようにすることで、頭足類の生存率をより一層高めることができる。その結果、ひいては、頭足類の累代飼育が可能となると考えられる。
【0017】
本発明の頭足類の養殖方法は、頭足類、中でも、軟体動物門頭足網鞘形亜綱十腕形類に属する、ツツイカ類及びコウイカ類に対して、好適に適用することができる。中でも、ツツイカ類に分類されるアオリイカ(Sepioteuthis lessoniana)に、特に好適に適用することができる。以下の説明においては、頭足類が「アオリイカ」であるものとして説明する。ここで、アオリイカは、ツツイカ類のヤリイカ科アオリイカ属に属するイカの一種である。アオリイカは、日本沿岸に分布するイカとしては大型の部類であり、食用として人気がある。アオリイカはイカ類中もっとも高価ともいわれ、中でも、大形のシロイカ型は非常に値段が高く、主にすし店や高級料理店で使われている。
【0018】
<特徴>
一般的に、アオリイカの胴長は約40~45cmである。アオリイカの大型個体では、胴長が50cm以上、重さは6kg以上に達する。アオリイカの胴は丸みを帯び、胴の縁に渡って半円形のひれを持つ。アオリイカの外見は若干コウイカに似ているが、甲は薄くて透明な軟甲である。成熟し繁殖期に入ったオスの背中には白色の短い横線模様が散在するが、メスは横線模様が不明瞭であり一般的に雌雄差別化の指標になっている。また、アオリイカの分布は赤道を中心に日本からニュージーランド北部、ハワイから南アフリカと広範囲である。アオリイカの一般的な寿命は約1年である。また、分布地域からも明らかなように、アオリイカは比較的高い水温を好む傾向がある。
【0019】
<水温及び水質>
アオリイカを飼育する際の海水の温度は、15℃以上であることが好ましく、20℃以上であることがさらに好ましく、30℃以下であることが好ましく、26℃以下であることがより好ましい。水温が30℃超であると卵が孵化しないおそれがある。また、水温を26℃以下とすることで、孵化率を高めることができる。水温を15℃以上、より好ましくは20℃以上とすることで、アオリイカの捕食を促進することができる。水温を20℃以上とすることで、アオリイカの孵化率を高めることができる。例えば、水温25℃とした条件下では、アオリイカの卵は約1ヶ月で孵化する。
【0020】
また、アオリイカを飼育する際に用いる海水は、かけ流しの海水であることが好ましい。さらに、かけ流しの海水が飼育水槽内で水流を生じるように、水槽内に海水を供給及び排水することが好ましい。このようにすることで、水槽内を常に清潔に維持することができる。また、かけ流しにより、水温管理等に電力を要することがなく経済的である。また、アオリイカの生息地にて養殖する場合には、元より生息していた自然環境の海水中にて養殖中のアオリイカを育てることができるため、生育環境が良好となる。アオリイカは生簀内で飼育しても良い。
【0021】
産卵された卵は、通常、約3週間から約4週間にわたる発生段階を経て孵化する。産卵日が同一の卵塊からの孵化に関しては、孵化開始から孵化終了までの所要時間自体は、通常1週間程度である。本明細書では、孵化を開始した日を孵化日とする。ここで、本発明の頭足類の養殖方法にて飼育する頭足類の群れは、共に孵化した頭足類の個体を含む群れであることが好ましい。具体的には、本明細書において「共に孵化した頭足類の個体」とは、同じ飼育水槽(生簀を含む。以下同じ。)で同時期に孵化させた頭足類(アオリイカ)の複数の個体を指す。かかる複数の個体は、一個体のメスが産卵した卵から孵化した個体でありうる。そして、このような、共に孵化した個体を孵化直後から所定期間にわたり共に飼育することで、個体間の相互作用に起因するストレスを抑制し、生存率を高めることができる。孵化直後から所定期間とは、例えば、養殖したアオリイカを出荷するまでの飼育期間でありうる。別の態様では、所定期間とは、孵化個体を成熟個体飼育水槽へ移動させるまでの期間でありうる。養殖したアオリイカを出荷するまでの飼育期間は特に限定されず、ニーズに応じて適宜変更することができるが、例えば、90日以上200日以下でありうる。
【0022】
孵化した頭足類の幼生(アオリイカでいえば、稚イカ)に対して、孵化日から20日以上100日以下の期間にわたり、死餌及び生餌を併用して給餌することが好ましい。生餌の給餌は死餌の給餌よりも工数がかかるため、利便性に劣る。このため、できるだけ早く死餌に移行することが好ましいが、例えば、1週間程度の短期間で死餌に完全移行することは、アオリイカの生存率を損なう虞がある。そこで、ある態様においては、上記のような比較的長い移行期間を経て死餌に移行することで、アオリイカの生存率を高めることが好ましい。
【0023】
<飼育>
アオリイカは、ジャンプして水面から飛び出す習性があるので、生存率を高める観点から、アオリイカの飼育に際し、水槽及び水面の高さを、水面から十分な高さの壁面が確保されるように選択することが好ましい。例えば、稚イカの場合には水面から10cm以上の高さの壁面が確保されていることが好ましく、成体の場合には水面から40cm以上の高さの壁面が確保されていることが好ましい。
【0024】
<飼育密度>
頭足類の飼育密度は、イカの大きさと成熟度によって幅があるが、孵化時で200~2,000個体/m3、成熟時で2~20個体/m3であることが好ましい。飼育密度の下限値は特に限定されないが、例えば、繁殖期では0.05個体/m3以上でありうる。頭足類の飼育密度は、頭足類の成長及び死亡等に応じて変動し得るが、上記上限値以下となるように制御することにより、頭足類の生存率を一層高めることができる。なお、かかる飼育密度の上下限値は孵化直後の稚イカに対しても当てはまりうる。そして、飼育密度は、生育に伴い飼育水槽を移し替えて、水槽サイズを変更するなどして適宜調整することができる。
【0025】
<頭足類の全個体数>
頭足類の全個体数は、200個体以下であることが好ましく、100個体以下であることがより好ましい。頭足類の全個体数とは、飼育水槽内又は生簀内に存在する頭足類の全個体数を意味する。頭足類の全個体数の下限値は特に限定されないが、例えば、5個体以上でありうる。なお、頭足類の全個体数は、当然、飼育水槽内にて飼育していた個体の死亡により減少し得る。従って、孵化直後の個体数、すなわち、養殖飼育開始時点の個体数が、上記範囲内であることが好ましい。また、仮に、既に群れAを飼育中の飼育水槽に対して、異なる他の群れB1を合流させた場合には、群れAと群れBとの合計個体数が「頭足類の全個体数」に該当する。養殖飼育開始時点の飼育水槽内における頭足類の全個体数が上記範囲内であれば、人工飼育環境下における頭足類の生存率を一層高めることができる。
【実施例】
【0026】
以下、本発明について実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0027】
(実施例1)
沖縄県産アオリイカ養殖技術における混群の影響
飼育対象の頭足類としては、アオリイカ(Sepioteuthis lessoniana, Ferussac in Lesson, 1830)を選定した。
飼育装置としては、「掛け流しシステム」を採用し、沖縄県恩納村瀬良垣港外水深20mから海水を汲み上げ、施設屋上にポンプアップし各水槽に分配した。海水は砂により濾過し、海水に含まれる生物や固形物を取り除いた。海水取り入れ用ポンプ室から施設までは約300mあり、第2ポンプ室を経由させた。海水は、全ての飼育水槽を通過させたのちに、出水口から沈澱池を経て海に戻した。恩納村の水温は、およそ20℃から30℃の間であるが、季節及び年により変化があり、24時間ロガーによってモニタリングした。「掛け流しシステム」の採用につき、海洋環境保全と頭足類の健康を維持するために銅、科学物質、及び薬物は一切使用していない。
【0028】
アオリイカの卵隗としては、恩納村冨着海岸でサンプリングしたものを使用した。卵隗は注意深く施設に移動し、水槽に移して、孵化を待った。
【0029】
孵化後の初期飼料には、生きたイサザアミ(生餌)及び冷凍保存したシラス(死餌)を使用した。イカの成長に合わせ、死餌を、冷凍シラスから釣り餌用の冷凍キビナゴに移行し、死餌への移行達成後はキビナゴを主食として給餌した。飼育水槽は、イカの成長に伴いその大きさを変え飼育の精度を上げた。このように、成長により水槽のサイズを変えていくことで、飼育密度を適切な範囲に維持するほか、さまざまな問題に敏速に対応した。
【0030】
飼育されたアオリイカ飼育実験の個体群から、34群1239個体を対象に群れを混ぜて混群とすることによる影響を調べた。混群の評価は、孵化直後に最低1回以上群れが混ぜられ飼育されたものを「混群」とし、孵化後から同じ個体群のみで飼育された群れを「独立群」とし、その生存率と長さ(生存日数)を7日齢から91日齢まで7日ごと比較した。混群には16群500個体、独立群には18群739個体を比較検証した。
【0031】
実験結果
混群では、最短生存日数は9日、最長生存日数は139日、平均生存日数は48.875日、SD43.17日となった。これに対し、独立群の最短生存日数は50日、最長生存日数は234日、平均生存日数は127日、SD52.92日であった。
図1に、16群の混群、及び18群の独立群に対して、生存日数順にそれぞれ識別番号を付与して、横軸を群れ識別番号、縦軸を生存日数として、プロットして得た棒グラフを示す。
図1より、独立群の生存日数が混群よりも明らかに長かったことがわかる。
また、日齢を追った平均生存率は、混群で7日齢59%、14日齢38%、21日齢25%、28日齢21%、35日齢17%、42日齢14%、49日齢13%、56日齢12%、63日齢10%、70日齢9%、77日齢8%、84日齢8%、91日齢7%。これに対し、独立群の生存率は7日齢80%、14日齢64%、21日齢55%、28日齢47%、35日齢41%、42日齢38%、49日齢32%、56日齢29%、63日齢27%、70日齢23%、77日齢22%、84日齢20%、91日齢18%となった(
図2参照)。
図2において、実線は独立群の平均生存率曲線を、破線は混群の平均生存率曲線をそれぞれ示す。
図2より、すべての日齢において、独立群の平均生存率が混群の平均生存率を上回っていたことがわかる。
さらに、実験経過において、孵化直後の群れを混ぜる回数の減少(2回、1回、0回)に伴い平均生存率及び平均生存日数が増加することも観察された。
【0032】
この実験結果から、アオリイカの人工飼育において群れの形成のメンバーが影響を与えることがわかった。著しく群れのメンバーを混同した群れの生存日数と毎7日の生存率では、孵化時点から同じメンバーで飼育した群れのほうが著しく高く群れが安定していることが分かった。群れの構成要因に変化がないことは、人工飼育下でのストレスを軽減し捕食意欲も上がることが考えられ、持続的アオリイカの養殖には欠かせない一つの重大な要因であると考えられる。そして、このような生存率が顕著に改善された頭足類の飼育方法によれば、頭足類の累代飼育が可能となることが示唆された。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明によれば、人工飼育環境下における頭足類の生存率を十分に高めることが可能な、頭足類の養殖方法を提供することができる。
【要約】
【課題】人工飼育環境下における頭足類の生存率を十分に高めることが可能な、頭足類の養殖方法を提供する。
【解決手段】頭足類の群れを人工飼育環境下で飼育するに際し、頭足類の孵化直後からの所定期間に、他の群れを合流させることなく、或いは、合流させたとしても合流回数が3回以下となるように飼育することを含む、頭足類の養殖方法である。
【選択図】
図2