(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】パーキングブレーキシステムの実際の位置を示すためのブレーキ選択デバイスおよびパーキングブレーキシステム内の流体圧力を維持するための双安定制御弁
(51)【国際特許分類】
B60T 17/18 20060101AFI20241119BHJP
B60T 7/12 20060101ALI20241119BHJP
B64C 25/42 20060101ALI20241119BHJP
【FI】
B60T17/18
B60T7/12 A
B64C25/42
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020120479
(22)【出願日】2020-07-14
【審査請求日】2023-06-16
(32)【優先日】2019-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】スティーヴン・エリオット・スミス
(72)【発明者】
【氏名】デヴィッド・ティー・ヤマモト
(72)【発明者】
【氏名】ニマ・フォーガーニ
【審査官】大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-506950(JP,A)
【文献】特開2017-043270(JP,A)
【文献】実開平01-162862(JP,U)
【文献】特開2012-183995(JP,A)
【文献】実開平06-042494(JP,U)
【文献】特開平09-020234(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0133072(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60T 17/18
B60T 7/12
B64C 25/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の圧力トランスデューサ(62)を含むパーキングブレーキシステム(12)であって、
前記圧力トランスデューサが、前記パーキングブレーキシステム(12)の流体圧力を監視し、
前記パーキングブレーキシステム(12)は、
前記パーキングブレーキシステム(12)が係合状態または解放状態のいずれかであることを示すブレーキ選択デバイス(20)と、
前記ブレーキ選択デバイス(20)および前記1以上の圧力トランスデューサ(62)と電子通信する1以上のプロセッサ(1032)と、
前記1以上のプロセッサ(1032)に結合され、データベースおよびプログラムコードを含むデータを格納するメモリ(1034)と、
を備え、
前記データが、前記1以上のプロセッサ(1032)によって実行されることにより、前記パーキングブレーキシステム(12)に、
前記パーキングブレーキシステム(12)が前記係合状態に置かれていることを示す1以上のブレーキ信号を受信させ、
前記1以上のブレーキ信号の受信に応答して、前記パーキングブレーキシステム(12)の前記流体圧力を決定するために、前記1以上の圧力トランスデューサ(62)を監視させ、
前記パーキングブレーキシステム(12)の前記流体圧力が閾値圧力未満であると決定させ、
前記パーキングブレーキシステム(12)の前記流体圧力が前記閾値圧力未満であるとの決定に応答して、前記パーキングブレーキシステム(12)が前記解放状態にあることを示すように前記ブレーキ選択デバイス(20)に命令させる、
パーキングブレーキシステム(12)。
【請求項2】
前記パーキングブレーキシステム(12)の前記流体圧力を維持するパーキングブレーキ弁(30)をさらに備え、
前記1以上のプロセッサ(1032)は、
前記1以上のブレーキ信号の受信に応答して、前記パーキングブレーキ弁(30)に開位置から、
前記流体圧力を維持する閉位置に移動するように指示し、
前記パーキングブレーキシステム(12)の前記流体圧力が前記閾値圧力未満であるとの決定に応答して、前記パーキングブレーキ弁(30)に前記開位置に戻るように指示する
命令を実行する、請求項1に記載のパーキングブレーキシステム(12)。
【請求項3】
前記1以上のプロセッサ(1032)が、
前記パーキングブレーキシステム(12)の前記流体圧力が前記閾値圧力以上であると決定し、
前記パーキングブレーキシステム(12)の前記流体圧力が前記閾値圧力以上であるとの決定に応答して、前記パーキングブレーキシステム(12)が前記係合状態にあることを示すように前記ブレーキ選択デバイス(20)に指示し続ける
命令を実行する、請求項1または2に記載のパーキングブレーキシステム(12)。
【請求項4】
シリンダ(56)内に配置された力部材(54)をさらに備え、
前記閾値圧力は、前記パーキングブレーキシステム(12)の前記流体圧力が、前記力部材(54)を前記シリンダ(56)内の適所に所定の時間保持するのに十分であることを示す、請求項1から3のいずれか一項に記載のパーキングブレーキシステム(12)。
【請求項5】
前記1以上のプロセッサ(1032)と通信する複数のブレーキペダル(22)をさらに備え、
前記複数のブレーキペダル(22)は、踏み込まれたことに応答して踏込信号(68)を生成するように構成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のパーキングブレーキシステム(12)。
【請求項6】
前記ブレーキ選択デバイス(20)が、前記係合状態に置かれたことに応答して設定信号(36)を生成するように構成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のパーキングブレーキシステム(12)。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のパーキングブレーキシステム(12)を有する航空機(10)。
【請求項8】
パーキングブレーキシステム(12)を作動させる方法であって、
前記パーキングブレーキシステム(12)は、前記パーキングブレーキシステム(12)が係合状態または解放状態のいずれかであることを示すブレーキ選択デバイス(20)を含み、
前記方法は、
コンピューターによって、前記パーキングブレーキシステム(12)が前記係合状態に置かれていることを示す1以上のブレーキ信号を受信するステップと、
前記1以上のブレーキ信号を受信するステップに応答して、前記パーキングブレーキシステム(12)の流体圧力を決定するために、1以上の圧力トランスデューサ(62)を監視するステップと、
前記パーキングブレーキシステム(12)での前記流体圧力が閾値圧力未満であると決定するステップと、
前記パーキングブレーキシステム(12)の前記流体圧力が前記閾値圧力未満であると決定するステップに応答して、前記パーキングブレーキシステム(12)が前記解放状態にあることを示すように前記ブレーキ選択デバイス(20)に命令するステップと
を含む、方法。
【請求項9】
前記1以上のブレーキ信号を受信するステップに応答して、パーキングブレーキ弁(30)に開位置から閉位置に移動するように指示するステップであって、前記パーキングブレーキ弁(30)は、前記パーキングブレーキシステム(12)の前記流体圧力を維持するように構成されている、ステップ
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記コンピューターによって、前記パーキングブレーキシステム(12)の前記流体圧力が前記閾値圧力以上であると決定するステップと、
前記パーキングブレーキシステム(12)の前記流体圧力が前記閾値圧力以上であると決定するステップに応答して、前記パーキングブレーキシステム(12)が前記係合状態にあることを示すように前記ブレーキ選択デバイス(20)に指示し続けるステップと
をさらに含む、請求項8または9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、パーキングブレーキシステムに関する。より具体的には、本開示は、パーキングブレーキシステムの実際の位置を示すブレーキ選択デバイスを対象とする。
【背景技術】
【0002】
航空機は、パイロットがパーキングブレーキをかけるために使用するパーキングブレーキレバーまたは他の選択メカニズムを有する。具体的には、少なくとも一部のシステムでは、パイロットがブレーキペダルを踏み込んだ後、パーキングブレーキレバーを作動させると、油圧パーキングブレーキ弁を閉じることができる。パーキングブレーキ弁が閉じると、加圧された油圧油がブレーキ内に閉じ込められる。つまり、航空機のパーキングブレーキを所定の位置に保持する機械的なリンケージはない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
動作中、パーキングブレーキレバーはパイロットによって上方向に引かれて係合位置になり、ブレーキ内に流体を閉じ込める。しかしながら、パーキングブレーキレバーはパーキングブレーキの命令された位置のみを反映し、ブレーキシステムの実際の状態を反映しないことを理解されたい。したがって、パーキングブレーキ弁がパーキングブレーキシステムを係合状態に保つのに十分な圧力を維持することができない場合、パーキングブレーキレバーは依然として係合位置のままである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
いくつかの態様によれば、パーキングブレーキシステムが開示される。パーキングブレーキシステムは、パーキングブレーキシステムの流体圧力を監視する1以上の圧力トランスデューサと、パーキングブレーキシステムが係合状態または解放状態のいずれかであることを示すブレーキ選択デバイスと、ブレーキ選択デバイスおよび1以上の圧力トランスデューサと電子通信する1以上のプロセッサと、1以上のプロセッサに結合されたメモリとを含む。メモリは、データベースおよびプログラムコードを含むデータを格納し、これが1以上のプロセッサによって実行されると、パーキングブレーキシステムに、パーキングブレーキシステムが係合状態に置かれていることを示す複数のブレーキ信号を受信させる。複数のブレーキ信号の受信に応答して、パーキングブレーキシステムは、パーキングブレーキシステムの流体圧力を決定するために、1以上の圧力トランスデューサを監視するようにされる。パーキングブレーキシステムは、パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力未満であると決定する。パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力未満であるとの決定に応答して、ブレーキ制御システムは、パーキングブレーキシステムが解放状態にあることを示すようにブレーキ選択デバイスに命令する。
【0005】
別の態様では、パーキングブレーキシステムを作動させる方法が開示され、パーキングブレーキシステムは、パーキングブレーキシステムが係合状態または解放状態のいずれかであることを示すブレーキ選択デバイスを含む。方法は、パーキングブレーキシステムが係合状態に置かれていることを示す複数のブレーキ信号をコンピューターによって受信するステップを含む。複数のブレーキ信号を受信するステップに応答して、方法は、パーキングブレーキシステムの流体圧力を決定するために、1以上の圧力トランスデューサを監視するステップを含む。方法はまた、パーキングブレーキシステムにおける流体圧力が閾値圧力未満であると決定するステップを含む。パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力未満であると決定するステップに応答して、方法は、パーキングブレーキシステムが解放状態にあることを示すようにブレーキ選択デバイスに命令するステップを含む。
【0006】
さらに別の態様では、パーキングブレーキシステムを有する航空機が開示される。航空機は、ブレーキ信号を生成する複数のペダルであって、ブレーキ信号は、複数のペダルが踏み込まれたことを示す、複数のペダルと、パーキングブレーキシステムに供給される油圧を調整するパーキングブレーキ弁と、パーキングブレーキシステムの油圧を監視する1以上の圧力トランスデューサと、係合状態に置かれたことに応答して設定信号を生成するブレーキ選択デバイスとを含む。ブレーキ選択デバイスは、パーキングブレーキシステムが係合状態または解放状態のいずれかにあることを示す。航空機は、ブレーキ選択デバイス、パーキングブレーキ弁、複数のペダル、および1以上の圧力トランスデューサと電子通信する1以上のプロセッサと、1以上のプロセッサに結合されたメモリとをさらに含む。メモリは、データベースおよびプログラムコードを含むデータを格納し、これが1以上のプロセッサによって実行されると、パーキングブレーキシステムに、ブレーキ選択デバイスからの設定信号および複数のペダルからのブレーキ信号を受信させる。ブレーキ選択デバイスからの設定信号および複数のペダルからのブレーキ信号の受信に応答して、パーキングブレーキシステムは、パーキングブレーキシステムの油圧を決定するために、1以上の圧力トランスデューサを監視するようにされる。パーキングブレーキシステムはさらに、パーキングブレーキシステムの油圧が閾値圧力未満であると決定するようにされる。パーキングブレーキシステムの油圧が閾値圧力未満であるとの決定に応答して、パーキングブレーキシステムは、ブレーキ選択デバイスに、パーキングブレーキシステムが解放状態にあることを示すように命令するようにされる。
【0007】
説明された形状、機能、および利点を、様々な実施形態において独立して達成することができ、または、さらに別の実施形態で組み合わせることが可能であり、そのさらなる詳細が以下の説明および図面を参照して理解され得る。
【0008】
本明細書で説明する図面は、例示のみを目的としており、決して本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】例示的な実施形態による、ビークル用のパーキングブレーキシステムの概略図である。
【
図2】例示的な実施形態による、
図1に示されるブレーキ選択デバイスの概略図である。
【
図3】例示的な実施形態による、
図1に示されるパーキングブレーキシステムを作動させる方法を示すプロセスフロー図である。
【
図4】例示的な実施形態による、閉位置で示される双安定制御弁を含む、
図1に示されるパーキングブレーキシステムの代替の実施形態を示す図である。
【
図5】例示的な実施形態による、ブレーキ制御弁が作動していないときにパーキングブレーキシステム内の圧力を保持するために開位置にある双安定制御弁を示す図である。
【
図6】例示的な実施形態による、
図4および
図5に示されるパーキングブレーキシステムを作動させる方法を示すプロセスフロー図である。
【
図7】例示的な実施形態による、開示されたパーキングブレーキシステムを作動させるためのコンピューター制御システムである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示は、ビークル用のフォールトトレラントパーキングブレーキシステムを対象とする。パーキングブレーキシステムは、パーキングブレーキシステムの流体圧力を維持するように構成されたパーキングブレーキ弁と、ブレーキシステムの流体圧力を監視する1以上の圧力トランスデューサと、ブレーキ選択デバイスとを含む。ブレーキ選択デバイスは、パーキングブレーキシステムが係合状態または解放状態のいずれかであることを示すように構成されている。パーキングブレーキシステムには、圧力トランスデューサを監視する1以上のプロセッサも含まれている。1以上のプロセッサが、ブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力未満であると決定した場合、プロセッサは、ブレーキ選択デバイスに、パーキングブレーキシステムが解放状態にあることを示すように指示する。したがって、開示されたブレーキ選択デバイスは、命令された位置ではなく、パーキングブレーキの実際の位置を反映する。
【0011】
以下の説明は、本質的に単なる例示であり、本開示、用途、または使用を限定することを意図するものではない。
【0012】
次に
図1を参照すると、ビークル10用のパーキングブレーキシステム12を示す概略図が示されている。パーキングブレーキシステム12は、ブレーキ選択デバイス20、複数のブレーキペダル22(
図1では1つのブレーキペダル22のみが見える)、制御モジュール24、複数のホイール26(1つのホイール26のみが
図1に示される)、ブレーキ制御弁28、パーキングブレーキ弁30、ピストンシリンダアセンブリ32、およびブレーキスタック34を含む。制御モジュール24は、ブレーキ選択デバイス20、複数のブレーキペダル22、ブレーキ制御弁28、およびパーキングブレーキ弁30と電子通信する。以下に説明するように、ブレーキ選択デバイス20は、パーキングブレーキシステム12の命令された状態ではなく、パーキングブレーキシステム12の実際の状態を示す。
【0013】
ブレーキ選択デバイス20は、パーキングブレーキシステム12が係合状態または解放状態のいずれかにあることを示すように構成されている。例えば、
図1に示す非限定的な実施形態では、ブレーキ選択デバイス20は、パーキングブレーキシステム12の状態を示すレバー38を含む。具体的には、レバー38が
図1に見られるように下降位置にあるとき、パーキングブレーキシステム12は解放状態にある。しかしながら、レバー38が上昇位置(二点鎖線で示す)に動かされるとき、パーキングブレーキシステム12は係合状態にある。
図1はレバー38を示しているが、
図1は本質的に単なる例示であり、ブレーキ選択デバイス20は任意の他のタイプの選択デバイスであってもよいことを理解されたい。例えば、別の実施形態では、ブレーキ選択デバイス20は押しボタンである。ブレーキ選択デバイス20は、係合状態に置かれたことに応答して設定信号36を生成するように構成され、設定信号36は制御モジュール24に送られる。制御モジュール24はまた、電力線37によってブレーキ選択デバイス20の電磁弁35(
図2に見られる)に電力を提供する。
【0014】
一実施形態では、ビークル10は航空機である。しかしながら、開示されたパーキングブレーキシステム12は、ブレーキバイワイヤシステムを採用する任意のビークルで使用されてもよいことを理解されたい。非限定的な一実施形態では、パーキングブレーキシステム12は、液圧ブレーキ流体を使用する。しかしながら、パーキングブレーキシステム12は、油圧システムに限定されない。例えば、別の実施形態では、パーキングブレーキシステム12は空気圧システムである。また、
図1は単一のパーキングブレーキシステム12のみを示しているが、航空機は実際には複数のパーキングブレーキシステム12を含み得ることも理解されたい。例えば、航空機は、航空機の左ホイールおよび右ホイールに対応する別個のブレーキシステムを含み得る。
【0015】
図2は、ブレーキ選択デバイス20の例示的な概略図である。ブレーキ選択デバイス20は、制御モジュール24と電子通信する第1のスイッチSW1および電磁弁35を含む。図示の実施形態では、第1のスイッチSW1は単極双投スイッチであるが、他のタイプのスイッチも同様に使用され得ることを理解されたい。第1のスイッチSW1は、SETおよびNOT SETである2つの位置を含む。レバー38は、第1のスイッチSW1および電磁弁35の両方に動作可能に接続されている。したがって、レバー38を係合状態に上げると、第1のスイッチSW1がSET位置に作動し、設定信号36が制御モジュール24に送られる。同様に、レバー38を下げると、第1のスイッチSW1がNOT SET位置に作動する。制御モジュール24は、電力線37を介して電磁弁35に電力を供給し、電磁弁35は、電力線37によって供給される電力によって付勢され、レバー38を上昇位置(
図1に示す)にロックする。
【0016】
図1を参照すると、パーキングブレーキシステム12は、供給圧力導管40、戻り圧力導管42、およびブレーキライン導管44も含む。供給圧力導管40はブレーキ制御弁28に流体接続され、戻り圧力導管42はパーキングブレーキ弁30に流体接続され、ブレーキライン導管44はピストンシリンダアセンブリ32に流体接続される。ブレーキ制御弁28は、閉位置と開位置との間で作動するように構成されている。ブレーキ制御弁28が閉位置にあるとき、ブレーキ制御弁28は、ブレーキライン導管44を戻り圧力導管42と流体接続する。ブレーキ制御弁28が開位置にあるとき、ブレーキ制御弁28は、ブレーキライン導管44を供給圧力導管40と流体接続し、加圧されたブレーキ流体がピストンシリンダアセンブリ32に供給される。
【0017】
パーキングブレーキ弁30は、パーキングブレーキシステム12の流体圧力を維持するように構成される。具体的には、パーキングブレーキ弁30は、パーキングブレーキシステム12のピストンシリンダアセンブリ32で流体圧力を維持するように構成される。一実施形態では、パーキングブレーキシステム12が油圧ブレーキシステムである場合、パーキングブレーキ弁30は、パーキングブレーキシステム12内の油圧を維持するように構成される。パーキングブレーキシステム12はまた、ブレーキ制御弁28をパーキングブレーキ弁30と接続する導管46内に配置される逆止弁48を含む。逆止弁48は、ブレーキ流体が戻り圧力導管42からブレーキ制御弁28に流れるのを防止する。パーキングブレーキ弁30が開位置から閉位置に移動すると、加圧されたブレーキ流体がブレーキライン導管44に保持される。つまり、以下で詳しく説明するように、パーキングブレーキ弁30が閉位置にあるとき、加圧されたブレーキ流体は、限られた時間の間、閾値圧力でブレーキライン導管44に保持され、パーキングブレーキシステム12は、係合状態にある。
【0018】
ブレーキスタック34は、1以上のローター50および1以上のステーター52を含み、ローター50は、ホイール26と協働して回転する。ピストンシリンダアセンブリ32は、ピストンまたは力部材54、シリンダ56、および付勢要素66を含み、力部材54は、直線運動でシリンダ56内を前後に並進するように構成される。図示の実施形態では、付勢要素66はコイルばねである。ブレーキ制御弁28が開いて供給圧力導管40とブレーキライン導管44とを流体接続すると、加圧されたブレーキ流体がピストンシリンダアセンブリ32に供給され、これにより、力部材54は、付勢要素66によって及ぼされる付勢力に打ち勝つ。力部材54が付勢力に打ち勝つと、力部材54は、シリンダ56内でブレーキスタック34に向かう方向に並進する。力部材54は、力部材54の端部60が当接してブレーキスタック34に圧縮力を及ぼすまで、ブレーキスタック34に向かって移動し続ける。ブレーキスタック34が圧縮されると、ローター50とステーター52との間に、ホイール26の回転に抵抗する摩擦力が発生する。
【0019】
図1を引き続き参照すると、複数のブレーキペダル22は、シリンダ56内に配置された力部材54に動作可能に結合されている。したがって、オペレータが複数のブレーキペダル22を踏み込むと、これにより、力部材54がシリンダ56内でブレーキスタック34に向かう方向に並進し、ブレーキスタック34に圧縮力を及ぼす。
図1に見られるように、複数のブレーキペダル22は、制御モジュール24と通信している。複数のブレーキペダル22は、踏み込まれたことに応答して、踏込信号68を生成するように構成される。具体的には、複数のブレーキペダル22は、オペレータによる踏み込みに応答して、制御モジュール24に送信される踏込信号68を生成する。
【0020】
パーキングブレーキシステム12は、制御モジュール24と電子通信する1以上の圧力トランスデューサ62をさらに含む。圧力トランスデューサ62は、パーキングブレーキシステム12の流体圧力を監視し、ブレーキ圧力信号64と呼ばれる比例電気信号を生成する。具体的には、ブレーキ圧力信号64は、パーキングブレーキシステム12のピストンシリンダアセンブリ32における流体圧力を表す。
【0021】
オペレータは、パーキングブレーキシステム12を係合状態にすることを試みることができる。しかしながら、パーキングブレーキシステム12が係合状態に留まるのに十分な圧力を維持することができないため、パーキングブレーキシステム12が係合状態を維持することを妨げる可能性のある故障がパーキングブレーキシステム12に存在する場合がある。故障の一例は、パーキングブレーキ弁30が作動せず、ブレーキ流体圧力を保持するために閉位置に留まることができない場合である。パーキングブレーキシステム12が係合状態を維持する原因となり得る故障の他のいくつかの例は、例えば、管の漏れなどの問題によるパーキングブレーキシステム12からの流体の漏出を含む。したがって、パーキングブレーキシステム12が係合状態を維持することを妨げる故障がパーキングブレーキシステム12に存在する場合、ブレーキ選択デバイス20は、解放状態に戻る。したがって、オペレータは、パーキングブレーキシステム12の命令された状態ではなく、実際の状態について通知される。
【0022】
次に、パーキングブレーキシステム12の動作について説明する。まず、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12が係合状態に置かれていることを示す複数のブレーキ信号を受信する。パーキングブレーキ信号は、パイロットなどのオペレータがパーキングブレーキシステム12を係合状態にしようとしていることを示す。具体的には、一実施形態では、複数のブレーキ信号は、ブレーキ選択デバイス20によって生成される設定信号36と、複数のブレーキペダル22によって生成される踏込信号68とを含む。
【0023】
複数のブレーキ信号を受信したことに応答して、制御モジュール24は、パーキングブレーキ弁30に開位置から閉位置へ移動するように指示する。つまり、制御モジュール24は、パーキングブレーキ弁30に、パーキングブレーキシステム12の戻り圧力導管42を閉じて遮断するように指示する。上述したように、パーキングブレーキ弁30が閉位置に置かれると、加圧されたブレーキ流体がブレーキライン導管44内に保持される。パーキングブレーキ弁30を閉じることに加えて、複数のブレーキ信号の受信に応答して、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12の流体圧力を決定するために、1以上の圧力トランスデューサ62を監視する。次に、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12の流体圧力を閾値圧力と比較する。
【0024】
閾値圧力は、パーキングブレーキシステム12を係合状態に保つのに必要な流体圧力を表す。したがって、パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力未満である場合、これは、パーキングブレーキシステム12が係合状態を維持することを妨げる可能性のある故障がパーキングブレーキシステム12にあることを示す。具体的には、
図1に見られるように、パーキングブレーキ弁30は、シリンダ56に流体接続されている。閾値圧力は、1以上の圧力トランスデューサ62によって測定される、ピストンシリンダアセンブリ32における流体圧力が、所定の時間の間、力部材54をシリンダ56内の適所に維持するのに十分であることを示す。
【0025】
所定の時間は、パーキングブレーキシステムのタイプによって異なる。しかしながら、パーキングブレーキシステム12は、閾値圧力を無限の時間維持することが期待されていないことを理解されたい。つまり、パーキングブレーキ弁30は、パーキングブレーキシステム内の流体圧力を無限の時間維持することができないので、パーキングブレーキシステム12が時間と共に圧力を失うことが通例である。所定の時間は、パーキングブレーキ弁30に基づく。非限定的な一実施形態では、ビークル10が航空機である場合、所定の時間は約12時間から約24時間の範囲である。
【0026】
一実施形態では、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力未満であることを決定する。パーキングブレーキシステム12の(すなわち、ピストンシリンダアセンブリ32での)流体圧力が閾値圧力未満であるとの決定に応答して、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12が解放状態にあることを示すようにブレーキ選択デバイス20に指示する。例えば、制御モジュール24は、レバー38を上昇位置(二点鎖線で示す)から下降位置に動かすようにブレーキ選択デバイス20に命令する。さらに、パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力未満であるとの決定に応答して、制御モジュール24はまた、パーキングブレーキ弁30に開位置に戻るように指示する。パーキングブレーキ弁30を開くと、パーキングブレーキシステム12がリセットされる。
【0027】
あるいは、別の実施形態では、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力以上であると決定する。つまり、パーキングブレーキシステム12は、係合状態を維持することができる。パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力以上であるとの決定に応答して、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12が係合状態にあることを示すようにブレーキ選択デバイス20に指示し続ける。例えば、制御モジュール24は、レバー38を上昇位置(二点鎖線で示す)に維持するようにブレーキ選択デバイス20に指示する。
【0028】
図3は、
図1に示されるパーキングブレーキシステム12を作動させる例示的な方法200を示すプロセスフロー図である。
図1および
図3の両方を参照すると、方法200はブロック202で始まる。ブロック202において、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12が係合状態に置かれていることを示す複数のブレーキ信号を受信する。例えば、ブロック202Aに見られるように、一実施形態では、複数のブレーキ信号は、ブレーキ選択デバイス20によって生成される設定信号36と、複数のブレーキペダル22によって生成される踏込信号68とを含む。次に、方法200は、ブロック204Aおよび204Bに進むことができる。
【0029】
ブロック204Aにおいて、複数のブレーキ信号の受信に応答して、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12の流体圧力を決定するために、1以上の圧力トランスデューサ62を監視する。ブロック202Bにおいて、パーキングブレーキ信号の受信に応答して、制御モジュール24は、パーキングブレーキ弁30に開位置から閉位置へ移動するように指示する。ブロック204Aおよび204Bは、ほぼ同時に実行され得ることを理解されたい。次に、方法200は、決定ブロック206に進むことができる。
【0030】
決定ブロック206において、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12の流体圧力を閾値圧力と比較する。パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力未満であると制御モジュール24が決定したことに応答して、方法200はブロック208に進む。
【0031】
ブロック208において、パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力未満であるとの決定に応答して、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12が解放状態にあることを示すようにブレーキ選択デバイス20に指示する。その後、方法200は終了することができる。
【0032】
決定ブロック206を再び参照すると、パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力以上であると制御モジュール24が決定したことに応答して、方法200はブロック210に進むことができる。
【0033】
ブロック210において、パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力以上であるとの決定に応答して、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12が係合状態にあることを示すようにブレーキ選択デバイス20に指示し続ける。その後、方法200は終了することができる。
【0034】
図4は、ブレーキ制御弁28が双安定制御弁128である、
図1に示されるパーキングブレーキシステム12の代替実施形態である。双安定制御弁128は、入力信号が利用できなくなった後でも、最後のスイッチング状態を保持するように構成された任意のタイプの制御弁である。つまり、制御モジュール24が電力を失った場合でも、双安定制御弁128は依然として最後のスイッチング状態のままである。
【0035】
双安定制御弁128は、2つのスイッチング状態、すなわち、閉位置および開位置を含む。上述のように、双安定制御弁128は、
図4に見られるように閉位置に配置されると、パーキングブレーキシステム12の戻り圧力導管42に流体接続される。双安定制御弁128は、
図5に見られるように開位置に配置されると、供給圧力導管40に流体接続される。したがって、双安定制御弁128が開位置にあるとき、供給源(図示せず)からの加圧されたブレーキ流体がピストンシリンダアセンブリ32に提供される。一実施形態では、双安定制御弁128は機械的に操作される油圧制御弁であるが、他のタイプの双安定制御弁を代わりに使用できることを理解されたい。
【0036】
図4に示す実施形態では、パーキングブレーキ弁30は作動せず、双安定制御弁128は閉位置にある。つまり、パーキングブレーキ弁30は、戻り圧力導管42へのブレーキ流体の供給を遮断するために開位置に移動することができない。
図4に見られるように、加圧されていないブレーキ流体は、戻り圧力導管42、ブレーキライン導管44、および双安定制御弁128をパーキングブレーキ弁30に接続する導管46に存在する。その結果、加圧されていないブレーキ流体が、パーキングブレーキシステム12の戻り圧力導管42に流れる。
【0037】
パーキングブレーキ弁30が作動していないとき、1以上の圧力トランスデューサ62は、パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力未満であることを示す。制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12の流体圧力を入力として受け取る。次に、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12の流体圧力を閾値圧力と比較し、パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力未満であると決定する。パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力未満であるとの決定に応答して、制御モジュール24は、双安定制御弁128に、
図5に見られる開位置に作動するように指示する。
【0038】
図5は、双安定制御弁128が閉位置から開位置に作動されている、
図4のパーキングブレーキシステム12の図である。
図5に見られるように、双安定制御弁128は、開位置にあるとき、ブレーキライン導管44を供給圧力導管40と流体接続する。したがって、加圧されたブレーキ流体がブレーキライン導管44内に存在し、パーキングブレーキシステム12は係合状態にある。したがって、パーキングブレーキ弁30が作動していない場合でも、パーキングブレーキシステム12は依然として係合状態に置かれることがある。
【0039】
図6は、
図4および
図5に示されるパーキングブレーキシステム12を作動させる例示的な方法300を示すプロセスフロー図である。
図4、
図5、および
図6を参照すると、方法300はブロック302で始まる。ブロック302において、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12が係合状態に置かれていることを示す複数のブレーキ信号を受信する。例えば、一実施形態では、複数のブレーキ信号は、ブレーキ選択デバイス20によって生成される設定信号36と、複数のブレーキペダル22によって生成される踏込信号68とを含む。次に、方法200は、ブロック304Aおよび304Bに進むことができる。
【0040】
ブロック304Aでは、複数のブレーキ信号の受信に応答して、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12の流体圧力を決定するために、1以上の圧力トランスデューサ62を監視する。ブロック304Bでは、パーキングブレーキ信号の受信に応答して、制御モジュール24は、パーキングブレーキ弁30に、パーキングブレーキシステム12の戻り圧力導管42を閉じて遮断するように指示する。ブロック304Aおよび304Bは、ほぼ同時に実行され得ることを理解されたい。次に、方法300は、決定ブロック306に進むことができる。
【0041】
決定ブロック306において、制御モジュール24は、パーキングブレーキシステム12の流体圧力を閾値圧力と比較する。パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力未満であると制御モジュール24が決定したことに応答して、方法300はブロック308に進む。
【0042】
ブロック308では、パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力未満であるとの決定に応答して、制御モジュール24は、双安定制御弁128に、閉位置(
図4に示す)から開位置(
図5に示す)に作動するように指示する。その後、方法300は終了することができる。
【0043】
決定ブロック306を再び参照すると、パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力以上であると制御モジュール24が決定したことに応答して、方法300はブロック310に進むことができる。
【0044】
ブロック310において、パーキングブレーキシステム12の流体圧力が閾値圧力以上であるとの決定に応答して、制御モジュール24は、双安定制御弁128に閉位置に留まるように指示し続ける。その後、方法300は終了することができる。
【0045】
一般に図を参照すると、開示されたパーキングブレーキシステムは、さまざまな技術的効果および利点を含む。具体的には、開示されたシステムは、命令された状態ではなく、パーキングブレーキシステムの実際の状態に関する指示をオペレータに提供する。したがって、パーキングブレーキシステムに故障があり、それによりシステムが解放される場合、オペレータはその状態を認識している。さらに、開示されたパーキングブレーキシステムはまた、パーキングブレーキ弁が作動していないときでも、パーキングブレーキシステムを係合状態に保つために必要なブレーキ流体圧力を維持するためのアプローチを提供する。最後に、パーキングブレーキシステムを係合状態に保つための他のいくつかのアプローチとは異なり、双安定制御弁は、ブレーキペダルとブレーキシステムとの間の機械的な接続を必要としない。
【0046】
次に
図7を参照すると、制御モジュール24は、例示的なコンピューターシステム1030などの1以上のコンピューターデバイスまたはシステム上に実装される。コンピューターシステム1030は、プロセッサ1032、メモリ1034、大容量メモリデバイス1036、入力/出力(I/O)インタフェース1038、およびヒューマンマシンインタフェース(HMI)1040を含む。コンピューターシステム1030は、ネットワーク1026またはI/Oインタフェース1038を介して1以上の外部リソース1042に動作可能に結合されている。外部リソースには、サーバー、データベース、大容量記憶デバイス、周辺機器、クラウドベースのネットワークサービス、またはコンピューターシステム1030で使用され得る他の適切なコンピューターリソースが含まれてもよいが、これらに限定されない。
【0047】
プロセッサ1032は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラー、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピューター、中央処理装置、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルロジックデバイス、ステートマシン、ロジック回路、アナログ回路、デジタル回路、またはメモリ1034に格納されている動作命令に基づいて信号(アナログまたはデジタル)を操作するその他のデバイスから選択された1以上のデバイスを含む。メモリ1034は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、フラッシュメモリ、キャッシュメモリ、または情報を格納できるその他のデバイスを含むがこれらに限定されない単一のメモリデバイスまたは複数のメモリデバイスを含む。大容量メモリデバイス1036は、ハードドライブ、光学ドライブ、テープドライブ、揮発性または不揮発性固体デバイス、または情報を格納することができる他の任意のデバイスなどのデータ記憶デバイスを含む。
【0048】
プロセッサ1032は、メモリ1034に常駐するオペレーティングシステム1046の制御下で動作する。オペレーティングシステム1046は、コンピューターリソースを管理するため、メモリ1034に常駐するアプリケーション1048などの1以上のコンピューターソフトウェアアプリケーションとして実施されるコンピュータープログラムコードは、プロセッサ1032によって実行される命令を有することができる。代替例では、プロセッサ1032は、アプリケーション1048を直接実行することができ、その場合、オペレーティングシステム1046は省略され得る。1以上のデータ構造1049もメモリ1034に常駐し、プロセッサ1032、オペレーティングシステム1046、またはアプリケーション1048によって使用されて、データを格納または操作することができる。
【0049】
I/Oインタフェース1038は、プロセッサ1032をネットワーク1026または外部リソース1042などの他のデバイスおよびシステムに動作可能に結合するマシンインタフェースを提供する。これにより、アプリケーション1048は、I/Oインタフェース1038を介して通信することにより、ネットワーク1026または外部リソース1042と協働して、本開示の例を含む様々な形状、機能、アプリケーション、プロセス、またはモジュールを提供する。アプリケーション1048はまた、1以上の外部リソース1042によって実行されるか、そうでなければコンピューターシステム1030の外部の他のシステムまたはネットワークコンポーネントによって提供される機能または信号に依存するプログラムコードを含む。実際、ほぼ無限のハードウェアおよびソフトウェア構成が可能な場合、当業者は、本開示の例が、コンピューターシステム1030の外部に配置され、複数のコンピューターまたは他の外部リソース1042に分散されるか、または、クラウドコンピューティングサービスなど、ネットワーク1026を介してサービスとして提供されるコンピューティングリソース(ハードウェアおよびソフトウェア)によって提供されるアプリケーションを含み得ることを理解されよう。
【0050】
HMI1040は、既知の方法でコンピューターシステム1030のプロセッサ1032に動作可能に結合されて、ユーザがコンピューターシステム1030と直接対話することを可能にする。HMI1040は、ビデオまたは英数字ディスプレイ、タッチスクリーン、スピーカー、およびユーザにデータを提供することができる任意の他の適切なオーディオおよびビジュアルインジケータを含み得る。HMI1040はまた、コマンドまたはユーザからのインプットを受け取り、入力されたインプットをプロセッサ1032に送信することができる英数字キーボード、ポインティングデバイス、キーパッド、押しボタン、制御ノブ、マイクロフォンなどの入力デバイスおよびコントロールを含む。
【0051】
データベース1044は、大容量メモリデバイス1036上に常駐することができ、本明細書で説明される様々なシステムおよびモジュールによって使用されるデータを収集および編成するために使用することができる。データベース1044は、データと、データを格納および編成するサポートデータ構造とを含み得る。特に、データベース1044は、リレーショナルデータベース、階層データベース、ネットワークデータベース、またはそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない任意のデータベース組織または構造で構成されてもよい。プロセッサ1032上で命令として実行されるコンピューターソフトウェアアプリケーションの形のデータベース管理システムは、クエリに応じてデータベース1044のレコードに格納された情報またはデータにアクセスするために使用され得、クエリは、オペレーティングシステム1046、他のアプリケーション1048、または1以上のモジュールによって動的に決定および実行され得る。
【0052】
さらに、本開示は、以下の項による実施形態を含む。
【0053】
付記項1.
1以上の圧力トランスデューサを含むパーキングブレーキシステムであって、
圧力トランスデューサが、パーキングブレーキシステムの流体圧力を監視し、
パーキングブレーキシステムは、
パーキングブレーキシステムが係合状態または解放状態のいずれかであることを示すブレーキ選択デバイスと、
ブレーキ選択デバイスおよび1以上の圧力トランスデューサと電子通信する1以上のプロセッサと、
1以上のプロセッサに結合され、データベースおよびプログラムコードを含むデータを格納するメモリと、
を備え、
データが、1以上のプロセッサによって実行されることにより、パーキングブレーキシステムに、
パーキングブレーキシステムが係合状態に置かれていることを示す複数のブレーキ信号を受信させ、
複数のブレーキ信号の受信に応答して、パーキングブレーキシステムの流体圧力を決定するために、1以上の圧力トランスデューサを監視させ、
パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力未満であると決定させ、
パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力未満であるとの決定に応答して、パーキングブレーキシステムが解放状態にあることを示すようにブレーキ選択デバイスに命令させる、
パーキングブレーキシステム。
【0054】
付記項2.
パーキングブレーキシステムの流体圧力を維持するパーキングブレーキ弁をさらに備え、1以上のプロセッサが、
複数のブレーキ信号の受信に応答して、パーキングブレーキ弁に開位置から閉位置に移動するように指示する
命令を実行する、付記項1に記載のパーキングブレーキシステム。
【0055】
付記項3.
1以上のプロセッサが、
パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力未満であるとの決定に応答して、パーキングブレーキ弁に開位置に戻るように指示する
命令を実行する、付記項2に記載のパーキングブレーキシステム。
【0056】
付記項4.
1以上のプロセッサが、
パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力以上であると決定し、
パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力以上であるとの決定に応答して、パーキングブレーキシステムが係合状態にあることを示すようにブレーキ選択デバイスに指示し続ける
命令を実行する、付記項1に記載のパーキングブレーキシステム。
【0057】
付記項5.
シリンダ内に配置された力部材をさらに備える、付記項1に記載のパーキングブレーキシステム。
【0058】
付記項6.
閾値圧力は、パーキングブレーキシステムの流体圧力が、力部材をシリンダ内の適所に所定の時間保持するのに十分であることを示す、付記項5に記載のパーキングブレーキシステム。
【0059】
付記項7.
1以上のプロセッサと通信する複数のブレーキペダルをさらに備え、複数のブレーキペダルは、踏み込まれたことに応答して踏込信号を生成するように構成されている、付記項1に記載のパーキングブレーキシステム。
【0060】
付記項8.
ブレーキ選択デバイスが、係合状態に置かれたことに応答して設定信号を生成するように構成されている、付記項7に記載のパーキングブレーキシステム。
【0061】
付記項9.
複数のブレーキ信号が、ブレーキ選択デバイスによって生成される設定信号と、複数のブレーキペダルによって生成される踏込信号とを含む、付記項8に記載のパーキングブレーキシステム。
【0062】
付記項10.
パーキングブレーキシステムを作動させる方法であって、パーキングブレーキシステムは、パーキングブレーキシステムが係合状態または解放状態のいずれかであることを示すブレーキ選択デバイスを含み、
方法は、
コンピューターによって、パーキングブレーキシステムが係合状態に置かれていることを示す複数のブレーキ信号を受信するステップと、
複数のブレーキ信号を受信するステップに応答して、パーキングブレーキシステムの流体圧力を決定するために、1以上の圧力トランスデューサを監視するステップと、
パーキングブレーキシステムでの流体圧力が閾値圧力未満であると決定するステップと、
パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力未満であると決定するステップに応答して、パーキングブレーキシステムが解放状態にあることを示すようにブレーキ選択デバイスに命令するステップと
を含む、方法。
【0063】
付記項11.
複数のブレーキ信号を受信するステップに応答して、パーキングブレーキ弁に開位置から閉位置に移動するように指示するステップであって、パーキングブレーキ弁は、パーキングブレーキシステムの流体圧力を維持するように構成されている、ステップ
をさらに含む、付記項10に記載の方法。
【0064】
付記項12.
コンピューターが、パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力以上であると決定するステップと、
パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力以上であると決定するステップに応答して、パーキングブレーキシステムが係合状態にあることを示すようにブレーキ選択デバイスに指示し続けるステップと
をさらに含む、付記項10に記載の方法。
【0065】
付記項13.
複数のブレーキ信号が、ブレーキ選択デバイスによって生成される設定信号と、パーキングブレーキシステムの一部である複数のブレーキペダルによって生成される踏込信号とを含む、付記項10に記載の方法。
【0066】
付記項14.
パーキングブレーキシステムがシリンダ内に配置された力部材をさらに備え、閾値圧力は、パーキングブレーキシステムの流体圧力が、力部材をシリンダ内の適所に所定の時間保持するのに十分であることを示す、付記項10に記載の方法。
【0067】
付記項15.
パーキングブレーキシステムを有する航空機であって、航空機は、
ブレーキ信号を生成する複数のペダルであって、ブレーキ信号は複数のペダルが踏み込まれたことを示す、複数のペダルと、
パーキングブレーキシステムに供給される油圧を調整するパーキングブレーキ弁と、
パーキングブレーキシステムの油圧を監視する1以上の圧力トランスデューサと、
係合状態に置かれたことに応答して設定信号を生成するブレーキ選択デバイスであって、ブレーキ選択デバイスは、パーキングブレーキシステムが係合状態または解放状態にあることを示す、ブレーキ選択デバイスと、
ブレーキ選択デバイス、パーキングブレーキ弁、複数のペダル、および1以上の圧力トランスデューサと電子通信する1以上のプロセッサと、
1以上のプロセッサに結合され、データベースおよびプログラムコードを含むデータを格納するメモリと、
を備え、
データが、1以上のプロセッサによって実行されることにより、パーキングブレーキシステムに、
ブレーキ選択デバイスからの設定信号および複数のペダルからのブレーキ信号を受信させ、
ブレーキ選択デバイスからの設定信号および複数のペダルからのブレーキ信号の受信に応答して、パーキングブレーキシステムの油圧を決定するために、1以上の圧力トランスデューサを監視させ、
パーキングブレーキシステムの油圧が閾値圧力未満であると決定させ、
パーキングブレーキシステムの油圧が閾値圧力未満であるとの決定に応答して、パーキングブレーキシステムが解放状態にあることを示すようにブレーキ選択デバイスに命令させる、
航空機。
【0068】
付記項16.
1以上のプロセッサが、
ブレーキ選択デバイスからの設定信号および複数のペダルからのブレーキ信号の受信に応答して、パーキングブレーキ弁に開位置から閉位置に移動するように指示する
命令を実行する、付記項15に記載の航空機。
【0069】
付記項17.
1以上のプロセッサが、
パーキングブレーキシステムの油圧が閾値圧力未満であるとの決定に応答して、パーキングブレーキ弁を開位置に戻すように指示する
命令を実行する、付記項16に記載の航空機。
【0070】
付記項18.
1以上のプロセッサが、
パーキングブレーキシステムの油圧が閾値圧力以上であると決定し、
パーキングブレーキシステムの油圧が閾値圧力以上であるとの決定に応答して、パーキングブレーキシステムが係合状態にあることを示すようにブレーキ選択デバイスに指示し続ける
命令を実行する、付記項15に記載の航空機。
【0071】
付記項19.
シリンダ内に配置された力部材をさらに備え、パーキングブレーキ弁がシリンダに流体接続されている、付記項15に記載の航空機。
【0072】
付記項20.
閾値圧力は、パーキングブレーキ弁における油圧が、力部材をシリンダ内の適所に所定の時間保持するのに十分であることを示す、付記項19に記載の航空機。
【0073】
付記項21.
パーキングブレーキシステムであって、
パーキングブレーキシステムの流体圧力を維持するパーキングブレーキ弁と、パーキングブレーキシステムの流体圧力を監視する1以上の圧力トランスデューサとを含み、
パーキングブレーキシステムは、
パーキングブレーキ弁に流体接続された双安定制御弁であって、双安定制御弁は、開位置と閉位置との間で作動するように構成されている、双安定制御弁と、
双安定制御弁、パーキングブレーキ弁、および1以上の圧力トランスデューサと電子通信する1以上のプロセッサと、
1以上のプロセッサに結合され、データベースおよびプログラムコードを含むデータを格納するメモリと、
を備え、
データが、1以上のプロセッサによって実行されることにより、パーキングブレーキシステムに、
ユーザがパーキングブレーキシステムを係合させていることを示す複数のブレーキ信号を受信させ、
複数のブレーキ信号の受信に応答して、パーキングブレーキシステムの流体圧力を決定するために、1以上の圧力トランスデューサを監視させ、
パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力未満であると決定させ、
パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力未満であるとの決定に応答して、双安定制御弁に開位置に作動するように指示させる、
パーキングブレーキシステム。
【0074】
付記項22.
パーキングブレーキ弁に流体接続された戻り圧力導管をさらに備える、付記項21に記載のパーキングブレーキシステム。
【0075】
付記項23.
双安定制御弁が、閉位置に配置されたときにパーキングブレーキシステムの戻り圧力導管に流体接続される、付記項22に記載のパーキングブレーキシステム。
【0076】
付記項24.
双安定制御弁に流体接続された供給圧力導管をさらに備える、付記項21に記載のパーキングブレーキシステム。
【0077】
付記項25.
ブレーキライン導管をさらに備え、開位置にあるときに双安定制御弁がブレーキライン導管を供給圧力導管に流体接続する、付記項24に記載のパーキングブレーキシステム。
【0078】
付記項26.
1以上のプロセッサが、
複数のブレーキ信号の受信に応答して、パーキングブレーキ弁に、パーキングブレーキシステムの戻り圧力導管を閉じて遮断するように指示する
命令を実行する、付記項21に記載のパーキングブレーキシステム。
【0079】
付記項27.
双安定制御弁が機械的に操作される油圧制御弁である、付記項21に記載のパーキングブレーキシステム。
【0080】
付記項28.シリンダ内に配置された力部材をさらに備え、パーキングブレーキ弁がシリンダに流体接続されている、付記項21に記載のパーキングブレーキシステム。
【0081】
付記項29.
閾値圧力は、パーキングブレーキでの流体圧力が、力部材を適所に所定の時間保持するのに十分であることを示す、付記項28に記載のパーキングブレーキシステム。
【0082】
付記項30.
1以上のプロセッサと通信する複数のブレーキペダルをさらに備え、複数のブレーキペダルは、踏み込まれたことに応答して踏込信号を生成するように構成されている、付記項21に記載のパーキングブレーキシステム。
【0083】
付記項31.
ブレーキ選択デバイスをさらに備え、ブレーキ選択デバイスは、係合状態に置かれたことに応答して設定信号を生成するように構成されている、付記項30に記載のパーキングブレーキシステム。
【0084】
付記項32.
複数のブレーキ信号が、ブレーキ選択デバイスによって生成される設定信号と、複数のブレーキペダルによって生成される踏込信号とを含む、付記項31に記載のパーキングブレーキシステム。
【0085】
付記項33.
パーキングブレーキシステムを作動させる方法であって、
パーキングブレーキシステムは、パーキングブレーキ弁と、パーキングブレーキ弁に流体接続された双安定制御弁とを含み、
方法は、
コンピューターによって、パーキングブレーキシステムが係合状態に置かれていることを示す複数のブレーキ信号を受信するステップと、
複数のブレーキ信号を受信するステップに応答して、パーキングブレーキシステムの流体圧力を決定するために、1以上の圧力トランスデューサを監視するステップであって、1以上の圧力トランスデューサはパーキングブレーキシステムの流体圧力を監視する、ステップと、
パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力未満であると決定するステップと、
パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力未満であると決定するステップに応答して、双安定制御弁に閉位置から開位置に作動するように指示するステップと
を含む、方法。
【0086】
付記項34.
複数のブレーキ信号を受信するステップに応答して、パーキングブレーキ弁に、パーキングブレーキシステムの戻り圧力導管を閉じて遮断するように指示するステップ
をさらに含む、付記項33に記載の方法。
【0087】
付記項35.
コンピューターが、パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力以上であると決定するステップと、
パーキングブレーキシステムの流体圧力が閾値圧力以上であると決定するステップに応答して、双安定制御弁に開位置に留まるように指示し続けるステップと
をさらに含む、付記項33に記載の方法。
【0088】
付記項36.
パーキングブレーキシステムを有する航空機であって、
航空機は、
パーキングブレーキシステムの油圧を維持するパーキングブレーキ弁と、
パーキングブレーキシステムの油圧を監視する1以上の圧力トランスデューサと、
パーキングブレーキ弁に流体接続された双安定制御弁であって、双安定制御弁は、開位置と閉位置との間で作動するように構成されている、双安定制御弁と、
双安定制御弁、パーキングブレーキ弁、および1以上の圧力トランスデューサと電子通信する1以上のプロセッサと、
1以上のプロセッサに結合され、データベースおよびプログラムコードを含むデータを格納するメモリと、
を備え、
データが、1以上のプロセッサによって実行されることにより、パーキングブレーキシステムに、
ユーザがパーキングブレーキシステムを係合させていることを示す複数のブレーキ信号を受信させ、
複数のブレーキ信号の受信に応答して、パーキングブレーキシステムの油圧を決定するために、1以上の圧力トランスデューサを監視させ、
パーキングブレーキシステムの油圧が閾値圧力未満であると決定させ、
パーキングブレーキシステムの油圧が閾値圧力未満であるとの決定に応答して、双安定制御弁に開位置に作動するように指示させる、
航空機。
【0089】
付記項37.
パーキングブレーキ弁に流体接続された戻り圧力導管をさらに備え、双安定制御弁は、閉位置に配置されたときにパーキングブレーキシステムの戻り圧力導管に流体接続されている、付記項36に記載の航空機。
【0090】
付記項38.
1以上のプロセッサが、
複数のブレーキ信号の受信に応答して、パーキングブレーキ弁に、パーキングブレーキシステムの戻り圧力導管を閉じて遮断するように指示する
命令を実行する、付記項36に記載の航空機。
【0091】
付記項39.
双安定制御弁が機械的に操作される油圧制御弁である、付記項36に記載の航空機。
【0092】
付記項40.
シリンダ内に配置された力部材をさらに備え、パーキングブレーキ弁はシリンダに流体接続されており、閾値圧力は、パーキングブレーキシステムの油圧が力部材をシリンダ内の適所に所定の時間保持するのに十分であることを示す、付記項36に記載の航空機。
【0093】
本開示の説明は本質的に単なる例示であり、本開示の要旨から逸脱しない変形は、本開示の範囲内にあることが意図されている。そのような変形は、本開示の趣旨および範囲からの逸脱と見なされるべきではない。
【符号の説明】
【0094】
10 ビークル、12 パーキングブレーキシステム、20 ブレーキ選択デバイス、22 ブレーキペダル、24 制御モジュール、26 ホイール、28 ブレーキ制御弁、30 パーキングブレーキ弁、32 ピストンシリンダアセンブリ、34 ブレーキスタック、35 電磁弁、36 設定信号、37 電力線、38 レバー、40 供給圧力導管、42 戻り圧力導管、44 ブレーキライン導管、46 導管、48 逆止弁、50 ローター、52 ステーター、54 力部材、56 シリンダ、60 端部、62 圧力トランスデューサ、64 ブレーキ圧力信号、66 付勢要素、68 踏込信号、128 双安定制御弁、1026 ネットワーク、1030 コンピューターシステム、1032 プロセッサ、1034 メモリ、1036 大容量メモリデバイス、1038 入力/出力(I/O)インタフェース、1040 ヒューマンマシンインタフェース(HMI)、1042 外部リソース、1044 データベース、1046 オペレーティングシステム、1048 アプリケーション、1049 データ構造