(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】高導電性ケーブル接続デバイスを備えた充電式ジャンプスタート装置
(51)【国際特許分類】
F02N 11/12 20060101AFI20241119BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20241119BHJP
【FI】
F02N11/12
H02J7/00 P
H02J7/00 301A
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022047302
(22)【出願日】2022-03-23
(62)【分割の表示】P 2020508325の分割
【原出願日】2018-05-30
【審査請求日】2022-04-21
【審判番号】
【審判請求日】2024-04-10
(32)【優先日】2017-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517284935
【氏名又は名称】ザ・ノコ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Noco Company
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン・ルイス・ヌック
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・ナイト・ヌック
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ・リチャード・スタンフィールド
(72)【発明者】
【氏名】デレク・マイケル・アンダーヒル
【合議体】
【審判長】土居 仁士
【審判官】丸山 高政
【審判官】寺谷 大亮
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2005/0040788(US,A1)
【文献】特開平8-285897(JP,A)
【文献】特開平10-312839(JP,A)
【文献】米国特許第6206714(US,B1)
【文献】特開2016-46857(JP,A)
【文献】国際公開第2017/139524(WO,A1)
【文献】特開2004-274839(JP,A)
【文献】特開2014-203743(JP,A)
【文献】特開2016-197534(JP,A)
【文献】特開2011-243449(JP,A)
【文献】特表2017-521987(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0110766(US,A1)
【文献】特開2016-162492(JP,A)
【文献】特開2015-12628(JP,A)
【文献】特開2013-12466(JP,A)
【文献】国際公開第2015/190492(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/129574(WO,A1)
【文献】特開2010-33913(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J
F02N
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
大型エンジンの、使い尽くされたないしは放電したバッテリを充電するためのジャンプスタート装置であって、
前記ジャンプスタート装置は、
正極端子および負極端子を有する充電式バッテリと、
互いに接続された複数の導電性剛性フレーム部材を含み、一端で充電式バッテリの正極端子に接続された正極導電性剛性フレームと、
互いに接続された複数の導電性剛性フレーム部材を含み、一端で充電式バッテリの負極端子に接続された負極導電性剛性フレームと、
正極導電性剛性フレームの逆端に接続された正極電気コネクタと、
負極導電性剛性フレームの逆端に接続された負極電気コネクタと、
正極電気コネクタに接続された一端を有する正極バッテリケーブルと、
負極電気コネクタに接続された一端を有する負極バッテリケーブルと、
正極バッテリケーブルの逆端に接続された正極バッテリコネクタと、
負極バッテリケーブルの逆端に接続された負極バッテリコネクタと、
を含み、
充電式バッテリは、電力および導電性を増大させるために導電性締結部材を使用して導電性剛性フレームで互いに連結した複数のリチウムイオンバッテリを有するバッテリパックを含み、
ジャンプスタート装置の充電動作中に、正極導電性剛性フレームおよび負極導電性剛性フレームは、回路内で充電式バッテリに接続される、
装置。
【請求項2】
正極電気コネクタが、正極導電性剛性フレームを正極バッテリケーブルの端部に取り外し可能に接続させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
正極電気コネクタが、正極カムロックコネクタである、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
負極電気コネクタが、負極導電性剛性フレームを正極バッテリケーブルの端部に取り外し可能に接続させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
負極電気コネクタが、負極カムロックコネクタである、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
正極導電性剛性フレームの複数の導電性剛性フレーム部材が、1つ以上の機械的締結部材で互いに接続される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
負極導電性剛性フレームの複数の導電性剛性フレーム部材が、1つ以上の機械的締結部材で互いに接続される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
正極導電性剛性フレームが、正極導電性剛性フレームの長さに沿って1つ以上の位置で曲げられる、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
負極導電性剛性フレームが、負極導電性剛性フレームの長さに沿って1つ以上の位置で曲げられる、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
1つ以上の導電性剛性フレーム部材が、導電性剛性フレーム部材の長さに沿って曲げられる、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
1つ以上の導電性剛性フレーム部材が、導電性剛性フレーム部材の長さに沿って複数の位置で曲げられる、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
正極導電性フレームが、充電式バッテリの少なくとも2つ以上の側面に位置するように曲げられる、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
正極導電性剛性フレームが、充電式バッテリの少なくとも2つ以上の側面に隣接して位置するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
負極導電性フレームが、充電式バッテリの少なくとも2つ以上の側面に位置するように曲げられる、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
負極導電性剛性フレームが、充電式バッテリの少なくとも2つ以上の側面に隣接して位置するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
正極導電性剛性フレームおよび負極導電性剛性フレームが、それぞれ充電式バッテリの複数の側面を取り囲む、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
正極導電性剛性フレームおよび負極導電性剛性フレームが、一緒に充電式バッテリの複数の側面を取り囲む、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
正極導電性剛性フレームおよび負極導電性剛性フレームが、一緒に充電式バッテリを完全に取り囲む、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
正極導電性剛性フレームおよび負極導電性剛性フレームが、ジャンプスタート装置の充電動作中に、構造的に安定しているように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項20】
充電式バッテリが、充電式バッテリの正極バッテリ端子を画定する正極導電性部材と、充電式バッテリの負極バッテリ端子を画定する負極導電性部材と、を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項21】
正極導電性部材が、充電式バッテリの正極バッテリタブに接続され、負極導電性部材が、充電式バッテリの負極バッテリタブに接続される、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
正極導電性部材が、充電式バッテリの正極バッテリタブに半田付けされ、負極導電性部材が、充電式バッテリの負極バッテリタブに半田付けされる、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
充電式バッテリが、正極導電性剛性フレームおよび負極導電性剛性フレームに接続された複数の12V、Liイオンバッテリを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項24】
正極導電性剛性フレームおよび負極導電性剛性フレームに接続された電気スイッチをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項25】
電気スイッチは、正極導電性剛性フレームの端部と負極導電性剛性フレームの端部との間に位置する、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
複数の導電性剛性フレーム部材は、導電性の金属プレートである、請求項1に記載の装置。
【請求項27】
複数の導電性剛性フレーム部材は、機械的締結部材を使用して、隣接する導電性剛性フレーム部材を一緒に接続するための機械的接続を提供するための貫通穴を有する1つ以上の平坦端部を備えて構成される、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
正極バッテリコネクタは、正極バッテリクランプであり、負極バッテリコネクタは、負極バッテリクランプである、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、正極バッテリケーブル及び負極バッテリケーブルを充電式ジャンプスタート装置に対して着脱可能に接続するための高導電性ケーブル接続デバイス(例えば、カムロック式のバッテリケーブル接続デバイス)を備えた充電式ジャンプスタート装置に関する。例えば、充電式バッテリジャンプスタート装置は、自動車、トラック、重機、商用車、商用機器、バス、商用トラック、フロントローダ、ドーザ、バックホー、掘削機、ローラ、フォークリフト、特殊な商用機器、伐採機器、飛行機、ジェット機、ボート、並びに、始動バッテリを使用した他の車両又は機器、のバッテリをジャンプスタートするに際して使用するためのものである。
【背景技術】
【0002】
“Portable Vehicle Battery Jump Start Apparatus with Safety Protection”と題するNook他による2014年7月8日付けで出願された米国特許第9,007,015号明細書が存在する。そのバッテリジャンプスタート装置は、リチウムイオンバッテリパックを使用している。このタイプの装置においては、装置のバッテリパックから、ジャンプスタート対象をなす車両のバッテリへの、導電性を最大化することが要望される。車両のジャンプスタートをうまく達成するために、結果を決定づける2つの主要な要因が存在する。第1の要因は、リチウムイオンバッテリパックによって供給される電力の量であり、第2の要因は、最大の導電性である。大型のエンジンを最良にジャンプスタートさせるには、双方の要因を満たす必要がある。一方の要因が満たされても、他方の要因が満たされなければ、不充分である。
【0003】
さらに、“Battery Assembly Device”と題する2016年3月29日付けで出願された国際出願PCT/US2016/024680号明細書(国際公開第2017/138963(A1)号パンフレットとして2017年8月17日付けで公開された)というPCT出願が存在する。開示されたそのバッテリアセンブリ装置は、例えばバッテリジャンプスタート装置において使用するための、導電性が増強されたバッテリアセンブリを提供する。
【0004】
加えて、“Battery Connector Device for a Battery Jump Starting Device”と題する2017年2月10日付けで出願された国際出願PCT/US2017/017289号明細書(国際公開第2017/139524(A1)号パンフレットとして2017年8月17日付けで公開された)というPCT出願が存在する。開示されたそのバッテリアセンブリ装置は、例えばバッテリジャンプスタート装置において使用するための、導電性が増強されたバッテリアセンブリを提供する。
【0005】
また、現在、従来の鉛蓄電池を使用した高負荷向けのバッテリジャンプスタータが存在する。これらのジャンプスタータは、重量が重いため(例えば、数百ポンド(およそ100kg~150kg))、また寸法も大きいため、フォークリフトを使用してそれらジャンプスタータを移動させる必要がある。よって、現在のバッテリジャンプスタータは、いかなる方法によっても携帯型ではない。
【0006】
従来的なユニットを置き換え得るよう、電源出力が大幅に増大された(すなわち、高出力)かつ重量が低減されたかつサイズが低減された、改良された携帯型のバッテリジャンプスタート装置が要望されている。
【0007】
また、携帯型バッテリジャンプスタート装置を移動又は搬送する場合にそれらの全体的重量を低減させ得るよう、さらに、携帯型バッテリジャンプスタート装置及びケーブルの保管を、より容易かつより便利なものとし得るよう、着脱可能なケーブル(例えば、正極ケーブル、負極ケーブル)を有した改良された携帯型のバッテリジャンプスタート装置が要望されている。高出力を有した携帯型バッテリジャンプスタート装置のためには、ケーブルを着脱可能とするためのケーブルコネクタは、携帯型ジャンプスタート装置からコネクタを介して着脱可能ケーブル(例えば、バッテリケーブル)への高出力を取り扱い得るように構成及び設計されなければならない。
【発明の概要】
【0008】
本明細書において説明する主題は、電気ケーブル接続デバイスを対象とする。
【0009】
本明細書において説明する主題は、バッテリケーブル接続デバイスを対象とする。
【0010】
本明細書において説明する主題は、高導電性ケーブル接続デバイスを対象とする。
【0011】
本明細書において説明する主題は、高導電性バッテリケーブル接続デバイスを対象とする。
【0012】
本明細書において説明する主題は、改良された電気ケーブル接続デバイスを対象とする。
【0013】
本明細書において説明する主題は、改良されたバッテリケーブル接続デバイスを対象とする。
【0014】
本明細書において説明する主題は、改良された高導電性バッテリケーブル接続デバイスを対象とする。
【0015】
本明細書において説明する主題は、カムロック電気ケーブル接続デバイスを対象とする。
【0016】
本明細書において説明する主題は、カムロックバッテリケーブル接続デバイスを対象とする。
【0017】
本明細書において説明する主題は、例えば充電式バッテリジャンプスタート装置において使用し得るよう、バッテリフレームに対して接続された充電式バッテリなどの1つ又は複数のバッテリを含む又は含んで構成されたバッテリアセンブリを対象とする。
【0018】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数の電気部品又は電気部材を含んでいるバッテリフレームに対して接続された充電式バッテリなどの1つ又は複数のバッテリを含む又は含んで構成されたバッテリアセンブリを対象とする。
【0019】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数のケーブルコネクタを含んでいるバッテリフレームに対して接続された充電式バッテリなどの1つ又は複数のバッテリを含む又は含んで構成されたバッテリアセンブリを対象とする。
【0020】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数のカムロックケーブルコネクタを含んでいるバッテリフレームに対して接続された充電式バッテリなどの1つ又は複数のバッテリを含む又は含んで構成されたバッテリアセンブリを対象とする。
【0021】
本明細書において説明する主題は、改良されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0022】
本明細書において説明する主題は、改良された充電式バッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0023】
本明細書において説明する主題は、高負荷向けの充電式ジャンプスタート装置を対象とする。
【0024】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数のバッテリケーブルを着脱可能に接続するための1つ又は複数のケーブルコネクタに対して接続された1つ又は複数のバッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0025】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数のバッテリケーブルを着脱可能に接続するための1つ又は複数のバッテリケーブルコネクタに対して接続された1つ又は複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成された充電式バッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0026】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数のバッテリケーブルを着脱可能に接続するための1つ又は複数のバッテリケーブルコネクタを有した導電性フレームに対して接続された1つ又は複数のバッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0027】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数のバッテリケーブルを着脱可能に接続するための1つ又は複数のバッテリケーブルカムロックコネクタを有した導電性フレームに対して接続された1つ又は複数のバッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0028】
本明細書において説明する主題は、正極バッテリケーブルを着脱可能に接続するための正極バッテリケーブルカムロックコネクタと、負極バッテリケーブルを着脱可能に接続するための負極バッテリケーブルカムロックコネクタと、を有した導電性フレームに対して接続された1つ又は複数のバッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0029】
本明細書において説明する主題は、導電性フレームに対して接続されたリチウムイオン(「Liイオン」)バッテリなどの1つ又は複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成された充電式バッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0030】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数のケーブルコネクタを含んでいる導電性フレームに対して接続されたリチウムイオン(「Liイオン」)バッテリなどの1つ又は複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成された充電式バッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0031】
本明細書において説明する主題は、高導電性フレームに対して接続された1つ又は複数のリチウムイオン(「Liイオン」)バッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0032】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数のカムロックケーブルコネクタを含んでいる高導電性フレームに対して接続された1つ又は複数のリチウムイオン(「Liイオン」)バッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0033】
本明細書において説明する主題は、導電性フレームに対して接続された複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0034】
本明細書において説明する主題は、高導電性フレームに対して接続された複数のLiイオンバッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0035】
本明細書において説明する主題は、高導電性フレームに対して接続された複数のLiイオンバッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0036】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数のカムロックケーブルコネクタを含んでいる高導電性フレームに対して接続された複数のLiイオンバッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0037】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数のバッテリを少なくとも部分的に囲み得るように構成された導電性フレームに対して接続された1つ又は複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0038】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数の充電式バッテリを少なくとも部分的に囲み得るように構成された高導電性剛性フレームに対して接続された1つ又は複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0039】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数の充電式バッテリを完全に囲み得るように構成された高導電性フレームに対して接続された1つ又は複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とするものであり、高導電性フレームは、1つ又は複数のケーブルコネクタを含んでいる。
【0040】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数の充電式バッテリを完全に囲み得るように構成された高導電性フレームに対して接続された1つ又は複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とするものであり、高導電性フレームは、1つ又は複数のケーブルコネクタを含んでいる。
【0041】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数のLiイオンバッテリを少なくとも部分的に囲み得るように構成された高導電性フレームに対して接続された1つ又は複数のLiイオンバッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とするものであり、高導電性フレームは、1つ又は複数のケーブルコネクタを含んでいる。
【0042】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数のLiイオンバッテリを完全に囲み得るように構成された高導電性フレームに対して接続された1つ又は複数のLiイオンバッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とするものであり、高導電性フレームは、1つ又は複数のケーブルコネクタを含んでいる。
【0043】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数のバッテリを完全に囲み得るように構成された導電性フレームに対して接続された1つ又は複数のLiイオンバッテリを含むバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0044】
本明細書において説明する主題は、剛直な高導電性フレームに対して接続された1つ又は複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0045】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数の高導電性フレーム部材を含んでいる剛直な高導電性フレームに対して接続された1つ又は複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0046】
本明細書において説明する主題は、1つ又は複数の高導電性フレーム部材と1つ又は複数の高導電性ケーブルコネクタとを含んでいる高導電性フレームに対して接続された1つ又は複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0047】
本明細書において説明する主題は、金属製の、ワイヤ、ロッド、バー、及び/又は、チューブ、などの1つ又は複数の高導電性導体を含んでいる高導電性フレームに対して接続された1つ又は複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0048】
本明細書において説明する主題は、銅(Cu)又はアルミニウム(Al)製の、プレート、バー、ロッド、及び/又は、チューブ、などの1つ又は複数の電気導体を含んでいる高導電性フレームに対して接続された1つ又は複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0049】
本明細書において説明する主題は、銅(Cu)又はアルミニウム(Al)製の、プレート、バー、ロッド、及び/又は、チューブ、などの1つ又は複数の剛直な高導電性導体を含んでいる高導電性剛性フレームに対して接続された1つ又は複数の充電式バッテリを含む又は含んで構成されたバッテリジャンプスタート装置を対象とする。
【0050】
本明細書において説明する主題は、高導電性カムロックケーブル接続デバイスを対象とする。
【0051】
本明細書において説明する主題は、バッテリジャンプスタート装置と組み合わせた高導電性カムロックケーブル接続デバイスを対象とする。
【0052】
本明細書において説明する主題は、本発明によるバッテリジャンプスタート装置と組み合わせた高導電性カムロックケーブル接続デバイスを対象とする。
【0053】
本明細書において説明する主題は、メス型カムロック端部に対して着脱可能に接続されるオス型カムロック端部を含む高導電性カムロックケーブル接続デバイスを対象とする。
【0054】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む又は含んで構成された高導電性カムロック電気接続デバイスを対象とする。
【0055】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む又は含んで構成された高導電性カムロックケーブル接続デバイスを対象とするものであり、接続構成は、オス型カムロック端部をメス型カムロックデバイス内において回転させた時には、締付をもたらし得るように構成されている。
【0056】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む又は含んで構成された高導電性カムロックケーブル接続デバイスを対象とするものであり、オス型カムロックデバイスとメス型カムロックとは、高導電性材料から形成されている。
【0057】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む又は含んで構成された高導電性カムロック電気接続デバイスを対象とするものであり、オス型カムロックデバイスとメス型カムロックとは、高導電性材料から形成され、オス型カムロック端部は、歯を有したピンを含み、メス型カムロック端部は、スロットが設けられたレセプタクルを含み、レセプタクルは、オス型カムロック端部のピン及び歯を収容し得るように構成されている。
【0058】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む又は含んで構成された高導電性カムロックケーブル接続デバイスを対象とするものであり、オス型カムロックデバイスとメス型カムロックとは、高導電性材料から形成され、オス型カムロック端部は、歯を有したピンを含み、メス型カムロック端部は、スロットが設けられたレセプタクルを含み、レセプタクルは、オス型カムロック端部のピン及び歯を収容し得るように構成され、メス型カムロック端部のレセプタクルには、オス型カムロック端部の歯と協働するための内部ネジ山が設けられている。
【0059】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む又は含んで構成された高導電性カムロック電気接続デバイスを対象とするものであり、オス型カムロックデバイスとメス型カムロックとは、高導電性材料から形成され、オス型カムロック端部は、歯を有したピンを含み、メス型カムロック端部は、スロットが設けられたレセプタクルを含み、レセプタクルは、オス型カムロック端部のピン及び歯を収容し得るように構成され、メス型カムロック端部のレセプタクルには、オス型カムロック端部の歯と協働するための内部ネジ山が設けられ、オス型カムロック端部は、端面部分を含み、メス型カムロック端部は、端面部分を含み、これらの端面部分どうしは、カムロック接続デバイスが完全に締め付けられた時には、互いに係合する。
【0060】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む又は含んで構成された高導電性カムロック電気接続デバイスを対象とするものであり、オス型カムロック端部に装着されたゴム成形カバーと、メス型カムロック端部に装着された他のゴム成形カバーと、を更に含む。
【0061】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む又は含んで構成された高導電性カムロック接続デバイスを対象とするものであり、オス型カムロック端部に装着されたゴム成形カバーと、メス型カムロック端部に装着された他のゴム成形カバーと、を更に含み、メス型カムロック端部には、このメス型カムロック端部上にゴム成形カバーを固定し得るよう、外面ネジ山部分及びナットが設けられている。
【0062】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む又は含んで構成された高導電性カムロック電気接続デバイスを対象とするものであり、オス型カムロック端部に装着されたゴム成形カバーと、メス型カムロック端部に装着された他のゴム成形カバーと、を更に含み、オス型カムロック端部には、ゴム成形カバー内の1つ又は複数の内部スロットに対して協働する1つ又は複数の外向きに延びる突起が設けられている。
【0063】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む又は含んで構成された高導電性カムロック電気接続デバイスを対象とするものであり、オス型カムロック端部及びメス型カムロック端部は、高導電性材料から形成され、オス型カムロック端部は、歯を有したピンを含み、メス型カムロック端部は、スロットが設けられたレセプタクルを含み、レセプタクルは、オス型カムロック端部のピン及び歯を収容し得るように構成され、スロットには、メス型カムロック端部のピンの歯に対しての係止体として機能する内面が設けられている。
【0064】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む又は含んで構成された高導電性カムロック電気接続デバイスを対象とするものであり、オス型カムロック端部に対して接続されたケーブルを更に含む。
【0065】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む高導電性カムロックケーブル接続デバイスを対象とするものであり、オス型カムロック端部に対して接続されたケーブルを更に含み、ケーブルは、バッテリケーブルとされている。
【0066】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む又は含んで構成された高導電性カムロックケーブル接続デバイスを対象とするものであり、オス型カムロック端部に対して接続されたケーブルを更に含み、ケーブルは、バッテリケーブルとされ、メス型カムロック端部は、バッテリジャンプスタート装置に対して接続されている。
【0067】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む高導電性カムロック電気接続デバイスを対象とするものであり、オス型カムロック端部に対して接続されたケーブルを更に含み、ケーブルは、バッテリケーブルとされ、メス型カムロック端部は、バッテリジャンプスタート装置に対して接続され、バッテリジャンプスタート装置は、1つ又は複数の充電式バッテリに対して接続された高導電性剛性フレームを含み、メス型カムロックは、高導電性フレームに対して接続されている。
【0068】
本明細書において説明する主題は、高導電性オス型カムロック端部と、高導電性メス型カムロック端部と、高導電性オス型カムロック端部と高導電性メス型カムロック端部とを互いに結合させた時にそれらの間において電力を伝導させるための、それらの間の高導電性接続構成と、を含む又は含んで構成された高導電性カムロック電気接続デバイスを対象とするものであり、オス型カムロック端部に対して接続されたケーブルを更に含み、ケーブルは、バッテリケーブルとされ、メス型カムロック端部は、バッテリジャンプスタート装置に対して接続され、バッテリジャンプスタート装置は、1つ又は複数の充電式バッテリに対して接続された高導電性剛性フレームを含み、メス型カムロック端部は、高導電性フレームに対して接続され、バッテリジャンプスタート装置は、正極バッテリクランプを有した正極バッテリケーブルであるとともに高導電性剛性フレームに対して接続された正極バッテリケーブルと、負極バッテリクランプを有した負極バッテリケーブルであるとともに高導電性剛性フレームに対して接続された負極バッテリケーブルと、を含んでいる。
【0069】
本発明によるバッテリジャンプスタート装置は、1つ又は複数のバッテリ(例えば、Liイオン)から、ジャンプスタート対象をなすバッテリへの、電力伝送量を最大化し得るように構成されている。これには、1つ又は複数のバッテリからバッテリクランプまでの高導電性の又は非常に高い導電性の導電経路を有した電源回路が必要とされる。これには、銅又はアルミニウム製の、プレート、バー、ロッド、チューブ、及び/又は、ケーブル、などの、高導電性の又は非常に高い導電性の導体の使用が、物理的に必要とされる。
【0070】
高導電性剛性フレームの「剛性」及び「強度」は、バッテリジャンプスタート装置の保管時及び使用時に、構造的な安定性を提供する。このことは、大電流が高導電性剛性フレームを通して流れるという使用時には、大電流が剛性フレームを加熱して軟化させる可能性があることのために、特に重要である。バッテリジャンプスタート装置の他の電気部品との接触及び電気的短絡というリスクを回避し得るよう、そのような使用時に、高導電性剛性フレームがその構造的安定性及び構成を維持することが、大変望ましいことである。このことは、バッテリジャンプスタート装置を、コンパクトで携帯型の構成のものとして作製する場合に特に当てはまり、これにより、電気部品どうしの間の距離を最小化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【
図1】本発明によるバッテリジャンプスタート装置の正面からの斜視図。
【
図2】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の正面図。
【
図3】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の背面図。
【
図4】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の左側面図。
【
図5】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の右側面図。
【
図6】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の平面図。
【
図7】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の底面図。
【
図8】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の斜視図であって、着脱可能なバッテリケーブルが、バッテリジャンプスタート装置に対して取り付けられている。
【
図9】着脱可能なバッテリケーブルを備えた、
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の内部構成要素の配置に関する平面図。
【
図10】着脱が不可能なバッテリケーブルを備えた、
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の内部構成要素の配置に関する平面図。
【
図11】
図9に示す着脱可能なバッテリケーブルの接続端部に関する平面図。
【
図12】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の前面上に設置される制御スイッチの分解斜視図。
【
図13】
図12に示す制御スイッチのスイッチプレートに関する正面図であって、第1位置と第2位置との間にわたって操作可能とされている。
【
図16】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の背面及び左側面の斜視図を、カバーを取り外した状態で示している。
【
図17】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の正面及び左側面の斜視図を、カバーを取り外した状態で示している。
【
図18】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の背面及び右側面の斜視図を、カバーを取り外した状態で示している。
【
図19】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の正面図を、カバーを取り外した状態で示している。
【
図20】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の背面図を、カバーを取り外した状態で示している。
【
図21】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の平面図を、カバーを取り外した状態で示している。
【
図22】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の底面図を、カバーを取り外した状態で示している。
【
図23】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の左側面図を、カバーを取り外した状態で示している。
【
図24】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の右側面図を、カバーを取り外した状態で示している。
【
図25】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の正面及び上面の斜視図を、カバーを取り外した状態で示している。
【
図26】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の正面からの分解斜視図。
【
図27】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の一部に関する正面からの分解斜視図。
【
図28】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の一部に関する右側面からの分解斜視図。
【
図29】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の一部に関する背面及び右側面からの斜視図。
【
図30】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の一部に関する背面からの斜視図。
【
図31】
図1に示すバッテリジャンプスタート装置の一部に関する右側面からの分解斜視図。
【
図32】例えば本発明によるバッテリジャンプスタート装置と一緒に使用するための、本発明によるカムロック接続デバイスの斜視図であって、オス型カムロック端部が、メス型カムロック端部から接続解除された様子が示されている。
【
図33】
図26に示すカムロック接続デバイスの斜視図であって、オス型カムロック端部が、メス型カムロック端部に対して部分的に接続されている。
【
図34】
図32に示すカムロック接続デバイスにおけるオス型カムロック端部の斜視図。
【
図35】
図32に示すカムロック接続デバイスにおけるオス型カムロック端部の分解斜視図を示す。
【
図36】
図32に示すカムロック接続デバイスにおけるオス型カムロック端部に関しての、部分的に組み立てられた状態での斜視図を示す。
【
図37】
図32に示すカムロック接続デバイスにおけるオス型カムロック端部に関しての、部分的に組み立てられた状態での斜視図。
【
図38】
図32に示すカムロック接続デバイスにおけるオス型カムロック端部に関しての、完全に組み立てられた状態での斜視図。
【
図39】
図32に示すカムロック接続デバイスにおけるオス型カムロック端部に関しての、部分的に組み立てられた状態での斜視図。
【
図40】
図32に示すカムロック接続デバイスにおけるメス型カムロック端部に関しての、端面からの分解斜視図。
【
図41】
図32に示すカムロック接続デバイスにおけるメス型カムロック端部に関しての、端面からの分解斜視図。
【
図42】
図32に示すカムロック接続デバイスにおけるメス型カムロック端部に関しての、端面からの分解斜視図。
【
図43】
図32に示すカムロック接続デバイスにおけるメス型カムロック端部に関しての、部分的に組み立てられた状態での端面からの斜視図。
【
図44】
図32に示すカムロック接続デバイスにおけるメス型カムロック端部に関しての、組み立てられた状態での端面からの斜視図。
【
図45】
図32に示すカムロック接続デバイスにおけるメス型カムロック端部に関しての、組み立てられた状態での端面からの斜視図であって、本発明によるバッテリジャンプスタート装置の高導電性フレームなどの導体に対して接続するためのボルトと一緒に図示されている。
【発明を実施するための形態】
【0072】
本発明によるバッテリジャンプスタート装置10が、
図1~
図8に示されている。
【0073】
バッテリジャンプスタート装置10は、
図1~
図8に示すように、ハンドル14が取り付けられているとともに図示のような特有の構成を有したカバー12を含む。
【0074】
バッテリジャンプスタート装置10は、電源をオン又はオフとするための電源ボタン17を有した前面インターフェース16と、電気制御スイッチ18であるとともに、内部に位置したこの制御スイッチ18を操作するための制御ノブ18aを有した電気制御スイッチ18と、を含む。制御スイッチ18は、ジャンプスタート対象車両の特定の電圧システム(例えば、12V、24V)に応じて、制御ノブ18aを第1位置(12Vでの動作モード)と第2位置(24Vでの動作モード)との間にわたって交互的に回転され得るように構成されている。
【0075】
インターフェース16は、
図1に示すように、以下の特徴を有して構成することができる。すなわち、インターフェース16は、
1)電源ボタン17と、
2)電源LED(例えば、白色LED)と、
3)12VモードLED(例えば、白色LED)と、
4)24VモードLED(例えば、青色LED)と、
5)エラーLED(例えば、赤色LED)と、
6)低温エラーLED(例えば、青色LED)と、
7)高温エラーLED(例えば、赤色LED)と、
8)内蔵バッテリ残量ゲージLED(例えば、赤色LED、赤色LED、アンバー色(琥珀色)LED、緑色LED)と、
9)懐中電灯モードボタンと、
10)懐中電灯LED(例えば、白色LED)と、
11)12V入力LED(例えば、白色/赤色LED)と、
12)12V出力LED(例えば、白色/赤色LED)と、
13)USB出力LED(例えば、白色LED)と、
14)手動優先ボタンと、
15)赤色の手動優先LEDと、
16)電圧計ディスプレイLED(例えば、白色LED)と、
17)12VモードLED(例えば、白色LED)と、
18)24VモードLED(例えば、青色LED)と、
19)ブーストLED(例えば、白色LED)と、
を含む。
【0076】
上記の特徴は、異なる色を使用することにより、及び/又は、インターフェース16の面上における異なる配置を使用することにより、修正することができる。
【0077】
バッテリジャンプスタート装置10は、左側ポート20aと右側ポート20bとを有したポート20を、更に含む。ポート20は、インターフェース16の右下部分に位置した貫通穴16aを貫通し得るように構成されている。
図2に示すように、左側ポート20aは、2個の2.1アンペア(A)USB出力ポート20c、20dを収容し、右側ポート20bは、18Aで12VのXGC出力ポート20eと、5Aで12VのXGC入力ポート20fと、を収容している。カバー12には、バッテリジャンプスタート装置10の不使用時に左側ポート20aをシールするための左側シールキャップ22aと右側ポート20bをシールするための右側シールキャップ22bとを含む弾性シールキャップ22が、設けられている。
【0078】
バッテリジャンプスタート装置10の左側面には、また、バッテリジャンプスタート装置10を作業灯として使用するための一対の発光ダイオード28(LEDs)も取り付けられている。例えば、LEDs28は、
図1、
図4、及び
図8に示すように、2個の1100ルーメンの高輝度LED投光器である。LEDs28は、100%強度と、50%強度と、10%強度、SOS(緊急プロトコル)と、点滅と、ストロボと、オフと、を含めた、7つの動作モードを有し得るように構成されている。
【0079】
バッテリジャンプスタート装置10には、LEDs28からの熱を放散するためのヒートシンク29(
図1)が取り付けられている。例えば、ヒートシンク29は、熱伝導性材料(例えば、成形アルミニウム製の又はアルミダイキャスト製のヒートシンク)から形成されている。リブ構成は、ヒートシンク29が周囲雰囲気に対して熱を伝達することを容易なものとし、これにより、LEDs28の過熱を防止することができる。
【0080】
バッテリジャンプスタート装置10は、
図1においては、クランプ付きのバッテリケーブルであるとともにバッテリジャンプスタート装置10をジャンプスタート対象車両のバッテリに対して接続するためのいかなるバッテリケーブルも無い状態で図示されている。バッテリジャンプスタート装置は、バッテリクランプを有した一組をなすバッテリケーブル(例えば、正極クランプ付きの正極バッテリケーブル、及び、負極クランプ付きの負極バッテリケーブル)を着脱可能に接続し得るように構成することができる。これに代えて、バッテリジャンプスタート装置には、着脱不可能であるようにして装置に対して直接的に配線接続されたバッテリケーブルを取り付けることができる。
【0081】
例えば、
図4に示すように、バッテリジャンプスタート装置10の左側面には、正極(+)カムロック24a及び負極(-)カムロック24bが設けられている。カムロック24aは、正極バッテリケーブル56の接続端部56a(
図11)を着脱可能に接続し得るように構成されたレセプタクル25aを含み、カムロック24bは、負極バッテリケーブル58の接続端部58aを着脱可能に接続し得るように構成されたレセプタクル25bを含む。カムロック24a、24bには、
図1に示すように、バッテリジャンプスタート装置10の不使用時にカムロック24a、24bのそれぞれ対応するレセプタクル25a、25bを閉塞してシールするためのシールキャップ26が取り付けられている。
【0082】
バッテリジャンプスタート装置10の電源回路30が、
図9に示されている。
【0083】
電源回路30は、一対をなすケーブル部分34、36(例えば、絶縁された銅ケーブル部分)のうちのそれぞれ対応するケーブル部分を介して制御スイッチ18に対して接続された2つの個別の充電式リチウムイオン(Liイオン)バッテリ32(例えば、2つの12VのLiイオンバッテリ)を含む。
図9に示すように、制御スイッチ18は、ケーブル部分44を介して逆電流ダイオードアレイ48(すなわち、逆流保護デバイス)に対して接続されているとともに、ケーブル部分42を介してスマートスイッチ50(例えば、500Aのソレノイドデバイス)に対して接続されている。
【0084】
図9に示すように、逆電流ダイオードアレイ48は、ケーブル部分44を介して一方のバッテリ32に対して接続され、スマートスイッチ50は、ケーブル部分46を介して他方のバッテリ32に対して接続されている。
【0085】
正極バッテリクランプ60を有した正極バッテリケーブル56は、ケーブル部分52を介して逆電流ダイオードアレイ48に対して接続された正極カムロック25a(
図1及び
図9)に対して、着脱可能に接続される。
【0086】
負極バッテリクランプ62を有した負極バッテリケーブル58は、ケーブル部分54を介してスマートスイッチ50に対して接続された負極カムロック25b(
図1及び
図9)に対して、着脱可能に接続される。
【0087】
電源回路30に関する上記の第1実施形態においては、電源回路30の電気部品は、ケーブル部分(例えば、フレキシブルな絶縁された銅ケーブル部分)を介して、互いに接続されている。ケーブル部分の端部は、電気部品どうしの間における高導電性の電気的接続を提供し得るよう、それぞれの電気部品に対して半田付けされている及び/又は機械的に固定されている。
【0088】
図10に示す変更された第1実施形態においては、バッテリケーブル56、58は、それぞれ対応する逆電流ダイオードアレイ48及びスマートスイッチ50に対して、カムロック25a、25bを省略して、直接的に配線接続されている。この場合には、バッテリケーブル56、58は、もはや着脱可能ではない。
【0089】
電源回路に関しての、後述することとなる第2実施形態においては、ケーブル部分34、36、40、42、44、46(
図9)は、高導電性剛性フレームへと置き換えられている。
【0090】
制御スイッチ18をなすアセンブリが、
図12~
図15に示されている。
【0091】
制御スイッチ18は、
1)制御ノブ18aと、
2)前面ハウジング70と、
3)背面ハウジング72と、
4)カラー76aと脚部76bと脚部76cとを有したロータ76と、
5)スプリング78と、
6)各々が2つのコンタクトポイントを有した回動接点80と、
7)個別の端子82、84、86、88と、
8)接続端子90、92と、
9)導電性バー94と、
10)O-リング96と、
11)O-リング98と、
12)O-リング100と、
を含む。
【0092】
制御ノブ18aは、組み立てられた時にロータ76のT字形状凹所76e(
図12)内に連結し得るように構成された(例えば、T字形状断面部分を有して構成された)後方延長部分18b、18cを含む。ロータ76には、後方延長部分18b(例えば、円形断面部分)を内部に収容し得るように構成されたフランジ76aが設けられている。
【0093】
ロータ76の一対の脚部76c(例えば、U字形状の脚部)は、一対のスプリング78のうちのそれぞれ対応するスプリングを部分的に収容し、スプリング78が、回動接点80に対して力を印加することによって、回動接点80は、端子82~92の中の選択された接点82b~92cに対しての高導電状態でのコンタクトを維持することができる。
【0094】
回動接点80の各々は、ロータ76の各脚部76bの端部を収容し得るように構成された中央スロット80bを有した回動接点プレート80aを有している。ロータ76が回転した時には、各脚部76bが、各回動接点プレート80aを駆動して回転させる。
【0095】
さらに、回動接点プレート80aの各々は、端子82~92の中の選択された接点82c~92cに対しての2つのコンタクトポイントとして機能する互いに離間した一対の貫通穴80c(例えば、楕円形状の貫通穴)を有している。
【0096】
端子82~92は、それぞれ、ネジ山付き支柱82a~92aと、スペーサプレート82b~92bと、導電性バー94と、を有している。これにより、回動接点80の選択的な回転移動を可能とし得るよう、接点82c~92cのすべてが同じ平面内に位置し得るように構成されている。端子82~92のネジ山付き支柱82a~92aは、背面ハウジング74のそれぞれ対応する貫通穴74aへと挿入される。
【0097】
図12に示すように、一組をなす複数のO-リング(例えば、3つのO-リング)は、図示のようにして制御スイッチ18の様々な個別の構成要素又は構成部材をシールする。制御スイッチ18の組立後には、一組をなす複数のネジ75が、背面ハウジング74のアンカー74bに対して連結され、これにより、
図12に示すように前面ハウジング72を背面ハウジング74に対して固定することができる。
【0098】
制御スイッチ18は、
図13に示すように、12V/24V選択型スイッチである。第1位置すなわち位置1(すなわち、並列位置)における回動接点80の構成が、
図13の左側に示されており、第2位置すなわち位置2(すなわち、直列位置)が、
図13の右側に示されている。
【0099】
制御スイッチ18の背面が、
図14に示されている。他の高導電性バー94が、背面ハウジング74の背面側の外面上に設けられている。完全に組み立てられた制御スイッチ18が、
図15に示されている。
【0100】
バッテリジャンプスタート装置110の第2実施形態は、
図20~
図25に示すように、内部電子アセンブリを有している。第2実施形態においては、
図16~
図25に示すように、外側カバーの図示が省略されている。バッテリジャンプスタート装置110のためのカバーは、
図1~
図8に示すバッテリジャンプスタート装置10のカバー12と同じである。
【0101】
図1~
図8に示すバッテリジャンプスタート装置10と比較した場合、バッテリジャンプスタート装置110の第2実施形態においては、ケーブル部分34、36、40、42、44、46(
図9)が、高導電性フレーム170によって置き換えられている。
【0102】
バッテリジャンプスタート装置110は、高導電性剛性フレーム170に対して直接的に接続された一対の12VのLiイオンバッテリ132を含む。より詳細には、リチウムイオンバッテリのタブは、高導電性剛性フレーム170に対して半田付けされる。
【0103】
高導電性剛性フレーム170は、機械的締結部材(例えば、銅又はアルミニウム製の、ナット及び/又はボルトからなる締結部材)によって及び/又は半田付けによって互いに接続された複数の高導電性剛性フレーム部材134、136、140、142、144、146、152、154から構成される。例えば、高導電性剛性フレーム部材は、高導電性剛性銅ロッドから形成されている。これに代えて、高導電性かつ剛性で銅又はアルミニウム製のロッドは、高導電性かつ剛性で銅又はアルミニウム製の、プレート、バー、ロッド、チューブ、又は他の適切に構成された高導電性の銅又はアルミニウム製の材料(例えば、銅又はアルミニウム製のストック材料)によって置き換えることができる。高導電性剛性フレーム部材134、136、140、142、144、146は、内部での短絡を防止し得るよう、少なくとも主要な領域においては、絶縁する(例えば、熱収縮によって絶縁する)ことができる。
【0104】
高導電性剛性フレーム部材には、平坦端部(例えば、プレスによって平坦化された端部)を設けることができる。平坦端部の各々は、連接又は隣接する高導電性剛性フレーム部材に対しての及び/又は電気部品に対しての、導電性のボルト及びナットからなる締結部材(例えば、銅製の、ボルト及びナット)を使用した機械的連結の一部を提供し得るよう、貫通穴を有している。これに代えて、高導電性剛性フレーム部材は、電気部品のためのベース(例えば、プレート、又はバー部分)内に形成することができる。
【0105】
例えば、逆流ダイオードアセンブリ148は、3つのベース部分を有している。すなわち、逆流ダイオードアセンブリ148は、
1)上側の高導電性剛性バー148a(
図16)であって、高導電性ボルト206a及び高導電性ナット206bを有した高導電性締結部材206(例えば、銅又はアルミニウムから形成されている)を使用して高導電性剛性フレーム部材144の平坦端部144aに対して接続された平坦端部148aaを有した、上側の高導電性剛性バー148a(
図16)と、
2)高導電性剛性フレーム部材144の平坦端部から形成された下側の高導電性剛性バー148bと、
3)高導電性剛性フレーム部材152の平坦端部から形成された中央の高導電性剛性バー148cと、
を有している。
【0106】
他の例として、スマートスイッチ150(
図16)は、ソレノイド150bを支持するベースとして機能する高導電性剛性プレート150aを含む。高導電性剛性プレート150aには、高導電性締結部材を使用して高導電性剛性フレーム部材(例えば、高導電性フレーム部材142)をスマートスイッチ150に対して接続するための貫通穴が設けられている。
【0107】
高導電性剛性フレーム170の構築のために選択されたストック材料(例えば、銅又はアルミニウム製の、プレート、バー、ロッド、及び/又は、チューブ)は、高導電性及び実質的な剛性を提供し得るよう、実質的なゲージを有している。高導電性剛性フレーム170の「剛性」という特性は、バッテリジャンプスタート装置110の保管時及び使用時に高導電性剛性フレームが構造的に剛直で安定したままであるという利点を提供する。
【0108】
例えば、高導電性剛性フレーム170は、高導電性剛性フレームが電子アセンブリの他の内部電気部品又は他の部分に対して接触して漏電することを防止し得るよう、保管時又は使用時における屈曲、移動、曲がり、及び/又は変位を充分に防止し得るように設計及び構築されている。この「剛性」という特性は、Liイオンバッテリから電源回路を通して流れそしてバッテリクランプへと到達する電力経路又は電力通路の高導電性のために重要である。本発明の望ましい目標及び特徴は、開示された高負荷向けの高導電性剛性フレーム170という構成を使用することによってすべての電気抵抗を低減又は最小化することにより、リチウムイオンバッテリから、バッテリジャンプスタート装置によるジャンプスタート対象をなすバッテリに対して、できるだけ多くの電力を伝導することである。
【0109】
代替可能な態様として、高導電性剛性フレームは、機械的に固定される一切の接合部分を備えていない単一部材として構築することができる。例えば、高導電性剛性フレームは、ストック材料からなる単一片から作製することができ、その後、高導電性剛性フレームへと形成することができる。例えば、高導電性の銅又はアルミニウムのビレットを、高導電性剛性フレームへと、機械加工(例えば、フライス加工、旋盤加工、ドリル加工)することができる。他の例として、銅又はアルミニウム製のシート又はプレートを、高導電性剛性フレームへと、曲げることができる及び/又は機械加工することができる。さらなる代替可能な態様として、高導電性剛性フレームは、金属成形することができる(例えば、ロスワックスプロセス)。
【0110】
他の代替可能な態様として、高導電性剛性フレームは、一体的な構造へと互いに連結された複数の高導電性剛性フレーム部材から形成される。例えば、高導電性剛性フレームは、曲げられその後に互いに半田付け及び/又は溶接された、ストック材料からなる複数の高導電性部分(例えば、銅製の、ロッド、プレート、バー、チューブ)から形成される。
【0111】
バッテリジャンプスタート装置110は、
図17及び
図19に示すように、個々の抵抗器202bからなるアレイを支持するベースとして機能するプリント回路基板(PCB)202aを有した抵抗器アレイ202(例えば、12Vで5AのXGC)を、更に含む。PCB202aは、また、2個の2.1アンペア(A)USB出力ポート120c、120dと、18Aで12VのXGC出力ポート20eと、5Aで12VのXGC入力ポート20eと、を支持している。
【0112】
バッテリジャンプスタート装置110の左側面には、また、バッテリジャンプスタート装置110を作業灯として使用するための一対の発光ダイオード128(LEDs)も取り付けられている。例えば、LEDs128は、
図16に示すように、2個の1100ルーメンの高輝度LED投光器である。LEDs128は、100%強度と、50%強度と、10%強度、SOS(緊急プロトコル)と、点滅と、ストロボと、オフと、を含めた、7つの動作モードを有し得るように構成されている。
【0113】
バッテリジャンプスタート装置110には、LEDs128からの熱を放散するためのヒートシンク129(
図16)が取り付けられている。例えば、ヒートシンク129は、熱伝導性材料(例えば、成形金属製のプレート)から形成されている。ヒートシンク129には、LEDs128が過熱してしまうことを防止し得るよう、周囲雰囲気に対して熱を伝達するリブ129aが設けられている。
【0114】
バッテリジャンプスタート装置110は、
図16においては、クランプ付きのバッテリケーブルであるとともにバッテリジャンプスタート装置110をジャンプスタート対象車両のバッテリに対して接続するためのいかなるバッテリケーブルも無い状態で図示されている。バッテリジャンプスタート装置は、バッテリクランプを有した一組をなすバッテリケーブル(例えば、正極クランプ付きの正極バッテリケーブル、負極クランプ付きの負極バッテリケーブル)を着脱可能に接続し得るように構成することができる。これに代えて、バッテリジャンプスタート装置には、クランプ付きバッテリケーブルであるとともに、着脱不可能であるようにして装置に対して配線接続されたバッテリケーブルを取り付けることができる。
【0115】
例えば、
図16に示すように、バッテリジャンプスタート装置110の左側面には、正極(+)カムロック124a及び負極(-)カムロック124bが設けられている。カムロック124aは、正極バッテリケーブル56の接続端部56a(
図11)を着脱可能に接続し得るように構成されたレセプタクル125aを含み、カムロック124bは、負極バッテリケーブル58の接続端部58aを着脱可能に接続し得るように構成されたレセプタクル125bを含む。カムロック124a、124bには、バッテリジャンプスタート装置110の不使用時にカムロック124a、124bのそれぞれ対応するレセプタクル125a、125bを閉塞してシールするための、シールキャップを取り付けることができる。
【0116】
バッテリジャンプスタート装置110は、
図25に示すように、インターフェースの背面側に配置されたプリント回路基板208を含む。バッテリジャンプスタート装置の内部アセンブリが、
図26~
図31に示されている。
【0117】
正極カムロック24a、124a、及び、負極カムロック24b、124bが、
図1及び
図16に示されている。これらのカムロックは、
図32~
図45に示すカムロック27の構成と同じもの又は同様のものとし得るものであり、これらについて詳細に後述する。
【0118】
正極カムロック24a、124aは、負極カムロック24b、124bと同じ構成を有することができる。カムロック24a、24bは、バッテリアセンブリ装置10の電源回路30に対して、バッテリケーブル56、58を着脱可能に接続する。カムロック124a、124bは、スマートスイッチ150のベースプレート150aのベースプレート(
図16)に対して機械的にアンカー留めされている。カムロック24a、124a、24b、124bの構成につき、カムロック27を例として使用して、説明することとする。
【0119】
カムロック24a、124a、24b、124bは、電子機器に対して導電性電気ケーブルを着脱可能に接続するという、他の用途において使用することができる。
【0120】
カムロック27の構成の詳細が、
図32に示されている。再度説明すると、カムロック24a、124a、24b、124bの構成は、カムロック27(
図32)の構成と同じもの又は同様のものとすることができる。
【0121】
カムロック27は、バッテリケーブル56(
図10)をバッテリジャンプスタート装置10、110に対して着脱可能に接続するためのオス型カムロック端部27aと、バッテリケーブル58(
図10)をバッテリジャンプスタート装置10、110に対して着脱可能に接続するためのメス型カムロック端部27bと、を含む。
【0122】
オス型カムロック端部27aは、歯27abを有したピン27aaを含む。メス型カムロック端部27bは、六角部分27bc内に位置したスロット27bbを有したレセプタクル27baを含む。レセプタクル27baは、オス型カムロック端部27aのピン27aa及び歯27abを収容し得るように構成されている。より詳細には、オス型カムロック端部27aのピン27aa及び歯27abは、後述するように歯27abがメス型カムロック27bの内部ネジ山の内面に対して接触するまで、所定距離の分だけ、レセプタクル27ba内へと及びスロット27bb内へと、挿入されることができる(
図32)。オス型カムロック端部27aを、(例えば時計回りに)回転させることができ、これにより、オス型カムロック端部27aの端面部分27acがメス型カムロック端部27bの端面部分27bcに対して係合するまで、メス型カムロック端部27b内において締め付けることができる。カムロック27が、より強く締め付けられるほど、オス型カムロック端部27aとメス型カムロック端部27bとの間の電気的接続が、より良好となる。
【0123】
オス型カムロック端部27aには、
図32に示すように、ゴム成形カバー31が取り付けられている。これにより、オス型カムロック端部27aのグリップ部分を絶縁して改良することができる。高導電性ケーブル33は、オス型カムロック端部27aに対して電気的に及び機械的に接続されているとともに、ゴム成形カバー31内の通路を通して取り付けられている。
【0124】
オス型カムロック27aをなす部品が、
図35に示されている。オス型カムロック27aには、六角穴付き締結部材(アレンヘッド型締結部材)39を収容するためのネジ山付き穴37が設けられている。オス型カムロック27aの一端には、バッテリケーブル56の内部導体56aの端部上に取り付けられた銅又はアルミニウム製のスリーブ41を収容するためのレセプタクル27adが設けられている。銅又はアルミニウム製のスリーブ41は、半田43を使用することによって、内部導体56a上に半田付けされている。
【0125】
銅又はアルミニウム製のスリーブ41は、
図36に示すように、オス型カムロック端部27aのレセプタクル27ad内に嵌め込まれる。
図37に示すように、銅又はアルミニウム製のスリーブ41がオス型カムロック端部27aのレセプタクル27内へと完全に挿入されると、次に、
図38に示すように、六角穴付き締結部材がネジ山付き穴37内へと螺着されて、締め付けられる。
【0126】
銅又はアルミニウム製のスリーブ41とバッテリケーブル56の内部導体56aとをしっかりと固定するように充分に締め付けることによってケーブル56をオス型カムロック端部27aに対して機械的及び電気的に接続した時には、六角穴付き締結部材の内方端部が凹所45(
図35)を形成することに、留意されたい。
【0127】
ゴム成形カバー31には、オス型カムロック端部27aの外面の1つ又は複数のスロット27ae(
図32)と協働する1つ又は複数の内方に延びる突起31a(
図32)が設けられている。
【0128】
再度説明すると、オス型カムロック端部27a及びメス型カムロック端部27bは、オス型カムロック端部27aをメス型カムロック端部27b内へと挿入して回転させた時には、互いに締め付けられ得るように構成されている。
【0129】
メス型カムロック端部27bには、
図40に示すように、オス型カムロック端部27aの端部を収容するための、レセプタクル27ba及びスロット27bbが設けられている。スロット27bbには、オス型カムロック端部27aの歯27abに対する係止体として機能する面27bbaが設けられている。レセプタクル27baには、オス型カムロック端部27aの歯27abと協働するための内部ネジ山27baaが設けられている。これにより、歯27abと内部ネジ山27baaとの間に螺着連結が提供される。より詳細には、歯27abは、面27bbaと係合することにより、メス型カムロック端部27bのレセプタクル27ba内へのさらなる挿入が停止される。オス型カムロック端部27aを回転させた時には、歯27abは、メス型カムロック端部27bのレセプタクル27baの内部ネジ山27baaと係合して協働し、これにより、歯27abが内部ネジ山27baaのエッジに乗り上げることによって、メス型カムロック端部27b内におけるオス型カムロック端部27aの締付を開始する。オス型カムロック端部27aを、さらに回転させ、これにより、メス型カムロック端部29bに対しての接続を、さらに締め付ける。オス型カムロック端部27aの面27ac(
図32)がメス型カムロック端部27bの面27bdに対して係合した時には、カムロック端部27a、27bは、完全に係合し、回転は停止する。
【0130】
メス型カムロック端部27b(
図40及び
図41)には、メス型カムロック端部27bをバッテリジャンプスタート装置10に対して接続する(例えば、スマートスイッチ50(
図9)のベースプレートに対して接続する)ためのボルト47及びロックワッシャ49(
図41)を収容するための内部ネジ山27bf(
図40)が設けられている。
【0131】
メス型カムロック端部27bは、
図41~
図43に示すように、成形ゴムカバー部分51a、51b内に収容されている。成形ゴムカバー部分51a、51bは、メス型カムロック端部27bのネジ山部分27be上に嵌め込まれ(
図43~
図45)、その後、ナット53及びロックワッシャ55を使用して所定位置に固定される。成形ゴムカバー部分51aは、外向きに延びる突起51aaを含む。