(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】ユーザ機器のジオロケーション特定に基づくPLMN選択
(51)【国際特許分類】
H04W 36/14 20090101AFI20241119BHJP
H04W 48/04 20090101ALI20241119BHJP
H04W 48/14 20090101ALI20241119BHJP
H04W 60/00 20090101ALI20241119BHJP
【FI】
H04W36/14
H04W48/04
H04W48/14
H04W60/00
(21)【出願番号】P 2022520666
(86)(22)【出願日】2020-09-28
(86)【国際出願番号】 IB2020059057
(87)【国際公開番号】W WO2021064549
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-06-01
(32)【優先日】2019-10-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100158469
【氏名又は名称】大浦 博司
(72)【発明者】
【氏名】ヒエタラフティ ハンヌ
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-268249(JP,A)
【文献】特開2013-197729(JP,A)
【文献】特表2015-505187(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0037753(US,A1)
【文献】3GPP; TSG-SSA; System Architecture for the 5G System(5GS); Stage 2(Release 16),3GPP TS 23.501 V16.2.0(2019-09),2019年09月24日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,New solution for the PLMN selection part of Key Issue #10[online],3GPP TSG SA WG2 #136 S2-1911515,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_136_Reno/Docs/S2-1911515.zip>,2019年11月08日,(本願優先日以降に公開された同出願人による文献)
【文献】3GPP; TSG-RAN; Solutions for NR to support non-terrestrial networks (NTN) (Release 16),3GPP TR 38.821 V0.7.0,2019年06月13日
【文献】Vodafone,Solution: Regulatory Services with Super-national Satellite Ground Station[online],3GPP TSG SA WG2 #135 S2-1909848,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_135_Split/Docs/S2-1909848.zip>,2019年10月04日,(本願優先日以降に公開された文献)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の国に関連付けられた第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するための要求を、前記第1の公衆陸上モバイルネットワークの第1のネットワークエンティティ(110a)に送ることと、
前記第1の公衆陸上モバイルネットワークの前記第1のネットワークエンティティ(110a)から、要求拒絶メッセージを受信することであって、前記要求拒絶メッセージは、ユーザ機器(102、300、702)を前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するための前記要求を拒絶し、前記要求拒絶メッセージは、なぜ前記ユーザ機器(102、300、702)を前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するための前記要求が拒絶されるかに関しての指示を含み、前記指示は、前記ユーザ機器が第2の国に位置するときに、前記ユーザ機器(102、300、702)が前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録しようと試みていることを示す、受信することと、
前記要求拒絶メッセージを受信することに応答して、登録するために前記第2の国に関連付けられた第2の公衆陸上モバイルネットワークを選択することと
を行うための手段を含むユーザ機器(102、300、702)。
【請求項2】
前記要求拒絶メッセージは、前記第2の国のための第2の国情報を含む、請求項1に記載のユーザ機器(102、300、702)。
【請求項3】
前記第2の国情報は、前記第2の国のためのモバイル国コードを含む、請求項2に記載のユーザ機器(102、300、702)。
【請求項4】
前記要求拒絶メッセージは、前記第2の国に関連付けられた1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークの指示を含む、請求項2または3に記載のユーザ機器(102、300、702)。
【請求項5】
前記第2の公衆陸上モバイルネットワークを選択することは、前記第2の公衆陸上モバイルネットワークを、前記1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークから選択することを含む、請求項4に記載のユーザ機器(102、300、702)。
【請求項6】
前記1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、それぞれ優先順位情報に関連付けられ、前記選択することは、前記第2の公衆陸上モバイルネットワークとして、前記優先順位情報によって示された最高優先順位を有する前記候補公衆陸上モバイルネットワークを選択することを含む、請求項4または5に記載のユーザ機器(102、300、702)。
【請求項7】
前記1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークの1つまたは複数に関連付けられた有効性時間期間を示す、有効性情報を受信することを含む、請求項4~6のいずれか1項に記載のユーザ機器(102、300、702)。
【請求項8】
前記選択された第2の公衆陸上モバイルネットワークは、有効性情報に関連付けられ、前記手段は、前記選択された第2の公衆陸上モバイルネットワークに関連付けられた前記有効性時間期間の終わりに、前記第2の公衆陸上モバイルネットワークの使用を停止するための手段を更に含む、請求項7に記載のユーザ機器(102、300、702)。
【請求項9】
前記手段は、前記第2の国情報を用いて、前記第2の国に関連付けられた前記第2の公衆陸上モバイルネットワークを選択するための手段を更に含む、請求項2~8のいずれか1項に記載のユーザ機器(102、300、702)。
【請求項10】
前記第1および第2の公衆陸上モバイルネットワークの少なくとも1つは、衛星アクセス技術を用い、前記ユーザ機器(102、300、702)による前記第1および第2の公衆陸上モバイルネットワークの前記少なくとも1つへのアクセスは、衛星アクセスを介したものである、請求項1~9のいずれか1項に記載のユーザ機器(102、300、702)。
【請求項11】
第1の国に関連付けられた第1の公衆陸上モバイルネットワークのための装置であって、
ユーザ機器(102、300、702)から、前記ユーザ機器(102、300、702)を前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するための要求を受信し、
前記ユーザ機器(102、300、702)が第2の国に位置することを決定し、
前記ユーザ機器(102、300、702)が前記第2の国に位置することを決定することに応答して、前記ユーザ機器(102、300、702)に要求拒絶メッセージを送ることであって、前記要求拒絶メッセージは、前記ユーザ機器(102、300、702)を前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するための前記要求を拒絶し、前記要求拒絶メッセージは、なぜ前記ユーザ機器(102、300、702)を前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するための前記要求が拒絶されるかに関しての指示を含み、前記指示は、前記ユーザ機器(102、300、702)が前記第2の国に位置するときに、前記ユーザ機器(102、300、702)が前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録しようと試みていることを示す、要求拒絶メッセージを送る
ように構成されたネットワークエンティティ(110a)を含む
装置。
【請求項12】
ユーザ機器(102、300、702)によって、第1の国に関連付けられた第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するための要求を、前記第1の公衆陸上モバイルネットワークの第1のネットワークエンティティ(110a)に送ることと、
前記ユーザ機器(102、300、702)によって、前記第1の公衆陸上モバイルネットワークの前記第1のネットワークエンティティ(110a)から、要求拒絶メッセージを受信することであって、前記要求拒絶メッセージは、前記ユーザ機器(102、300、702)を前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するための前記要求を拒絶し、前記要求拒絶メッセージは、なぜ前記ユーザ機器(102、300、702)を前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するための前記要求が拒絶されるかに関しての指示を含み、前記指示は、前記ユーザ機器(102、300、702)が第2の国に位置するときに、前記ユーザ機器(102、300、702)が前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録しようと試みていることを示す、受信することと、
前記要求拒絶メッセージを受信することに応答して、前記ユーザ機器(102、300、702)によって、登録するために前記第2の国に関連付けられた第2の公衆陸上モバイルネットワークを選択することと
を含む方法。
【請求項13】
前記要求拒絶メッセージは、前記第2の国のための第2の国情報を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の国情報は、前記第2の国のためのモバイル国コードを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記要求拒絶メッセージは、前記第2の国に関連付けられた1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークの指示を含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の公衆陸上モバイルネットワークを選択することは、前記第2の公衆陸上モバイルネットワークを、前記1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークから選択することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、それぞれ優先順位情報に関連付けられ、前記選択することは、前記第2の公衆陸上モバイルネットワークとして、前記優先順位情報によって示された最高優先順位を有する前記候補公衆陸上モバイルネットワークを選択することを含む、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークの1つまたは複数に関連付けられた有効性時間期間を示す、有効性情報を受信することを含む、請求項15~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記選択された第2の公衆陸上モバイルネットワークは、有効性情報に関連付けられ、前記
方法は、前記選択された第2の公衆陸上モバイルネットワークに関連付けられた前記有効性時間期間の終わりに、前記第2の公衆陸上モバイルネットワークの使用を停止する
ことを更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記
方法は、前記第2の国情報を用いて、前記第2の国に関連付けられた前記第2の公衆陸上モバイルネットワークを選択する
ことを更に含む、請求項13~19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記第1および第2の公衆陸上モバイルネットワークの少なくとも1つは、衛星アクセス技術を用い、前記ユーザ機器(102、300、702)による前記第1および第2の公衆陸上モバイルネットワークの前記少なくとも1つへのアクセスは、衛星アクセスを介したものである、請求項12~20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
第1の国に関連付けられた第1の公衆陸上モバイルネットワークのネットワークエンティティ(110a)によって、ユーザ機器(102、300、702)から、前記第1の国に関連付けられた前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに前記ユーザ機器(102、300、702)を登録するための要求を受信することと、
前記ネットワークエンティティ(110a)によって、前記ユーザ機器(102、300、702)が第2の国に位置することを決定することと、
前記ネットワークエンティティ(110a)によって、前記ユーザ機器が前記第2の国に位置することを決定することに応答して、前記ユーザ機器(102、300、702)に、前記ユーザ機器(102、300、702)を前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するための前記要求を拒否する要求拒絶メッセージを送ることであって、前記要求拒絶メッセージは、なぜ前記ユーザ機器(102、300、702)を前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するための前記要求が拒絶されるかに関しての指示を含み、前記指示は、前記ユーザ機器(102、300、702)が前記第2の国に位置するときに、前記ユーザ機器(102、300、702)が前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録しようと試みていること示す、要求拒絶メッセージを送ることと
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は装置、方法、およびコンピュータプログラムに関し、特にネットワークの選択のための装置、方法、およびコンピュータプログラムに関するが、それらに限定されない。
【背景技術】
【0002】
通信システムは、通信経路において関わる様々なエンティティの間で、キャリアを提供することによって、通信デバイス、基地局/アクセスポイントおよび/または他のノードなど、2つ以上のエンティティの間の通信セッションを可能にする設備と考えることができる。通信システムは、例えば通信ネットワークおよび1つまたは複数の互換性のある通信デバイスによって提供され得る。
【0003】
通信システムへのアクセスは、適切な通信デバイスまたは端末を通じたものとすることができる。通信デバイスは、通信を可能にする、例えば通信ネットワークへのアクセス、または直接他の通信デバイスとの通信を可能にする、適切な信号受信および送信装置によって提供される。通信デバイスは、ステーションまたはアクセスポイントによって提供されるキャリアにアクセスし、キャリア上で通信を送信および/または受信することができる。
【0004】
通信システムおよび関連付けられたデバイスは通常、システムに関連付けられた様々なエンティティがどのようなことを行うことが許されるか、およびそれがどのように達成されるべきかを詳述する所与の標準または仕様に従って動作する。
【発明の概要】
【0005】
態様によれば、方法が提供され、方法は、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動したとき、ユーザ機器に、第1の地理的領域に関連付けられた第1の公衆陸上モバイルネットワーク(public land mobile network:公衆陸上移動体ネットワーク)から、第2の地理的領域に関連付けられた第2の公衆陸上モバイルネットワークに移動させる(移らせる)ことを含む。
【0006】
方法は、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動した(移った)と決定することを含み得る。
【0007】
移動させることは、前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するまたはアタッチ(attach)するための要求を送ることを含み得る。
【0008】
移動させることは、第2の公衆陸上モバイルネットワークを、1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークから選択することを含み、前記1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークのそれぞれは、第2の地理的領域に関連付けられる。
【0009】
移動させることは、1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークを含んだメッセージを受信することを含み得る。
【0010】
1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、第2の地理的領域に関連付けられ得る。
【0011】
1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、優先順位(priority:プライオリティ(優先すること))情報に関連付けられ得る。
【0012】
方法は、第2の公衆陸上モバイルネットワークとして、最高優先順位を有する候補公衆陸上モバイルネットワークを選択しようと試みることを含み得る。
【0013】
移動させることは、第2の地理的領域情報を含んだメッセージを受信することを含み得る。
【0014】
方法は、前記候補公衆陸上モバイルネットワークの1つまたは複数に関連付けられた有効性情報を受信することを含み得る。
【0015】
第2の公衆陸上モバイルネットワークは、有効性情報に関連付けられる場合、方法は、有効性情報に関連付けられた有効期間(有効性期間)の終わりに、第2の公衆陸上モバイルネットワークの使用を停止することを含み得る。
【0016】
移動させることは、前記第2の公衆陸上モバイルネットワークを選択するために、前記第2の地理的領域情報を用いることを含み得る。
【0017】
メッセージは、登録拒絶(拒否)メッセージを含み得る。
【0018】
第1の公衆陸上モバイルネットワークは、ホーム公衆陸上モバイルネットワークを備え得る。
【0019】
第1および第2の公衆陸上モバイルネットワークの少なくとも1つは、衛星アクセス技術を用い得る。
【0020】
地理的領域は、国を含み得る。
【0021】
方法は、それぞれの無線アクセス技術タイプを用いて、第2の公衆陸上モバイルネットワークの選択を防止することを含み得る。
【0022】
それぞれのアクセス技術タイプは、衛星無線アクセス技術タイプとすることができる。
【0023】
方法は、ユーザ機器内の装置によって行われ得る。方法は、ユーザ機器によって行われ得る。
【0024】
態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、1つまたは複数のプログラムのためのコンピュータコードを含んだ少なくとも1つのメモリとを含む装置が提供され、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動したとき、ユーザ機器に、第1の地理的領域に関連付けられた第1の公衆陸上モバイルネットワークから、第2の地理的領域に関連付けられた第2の公衆陸上モバイルネットワークへと少なくとも移動させるように構成される。
【0025】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動したと少なくとも決定させるように構成され得る。
【0026】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するまたはアタッチする要求を、少なくとも送らせるように構成され得る。
【0027】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、第2の公衆陸上モバイルネットワークを、1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークから、少なくとも選択させるように構成されることができ、前記1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークのそれぞれは、第2の地理的領域に関連付けられる。
【0028】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークを含んだメッセージを少なくとも受信させるように構成され得る。
【0029】
1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、第2の地理的領域に関連付けられ得る。
【0030】
1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、優先順位情報に関連付けられ得る。
【0031】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、少なくとも装置に、第2の公衆陸上モバイルネットワークとして、最高優先順位を有する候補公衆陸上モバイルネットワークを選択しようとさせるように構成され得る。
【0032】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、第2の地理的領域情報を含んだメッセージを少なくとも受信させるように構成され得る。
【0033】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、前記候補公衆陸上モバイルネットワークの1つまたは複数に関連付けられた有効性情報を少なくとも受信させるように構成され得る。
【0034】
第2の公衆陸上モバイルネットワークは、有効性情報に関連付けられ、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、有効性情報に関連付けられた有効期間の終わりに、第2の公衆陸上モバイルネットワークの使用を少なくとも停止させるように構成され得る。
【0035】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、前記第2の公衆陸上モバイルネットワークを選択するために、前記第2の地理的領域情報を少なくとも用いさせるように構成され得る。
【0036】
メッセージは、登録拒絶メッセージを備え得る。
【0037】
第1の公衆陸上モバイルネットワークは、ホーム公衆陸上モバイルネットワークを備え得る。
【0038】
第1および第2の公衆陸上モバイルネットワークの少なくとも1つは、衛星アクセス技術を用い得る。
【0039】
地理的領域は、国を含み得る。
【0040】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、それぞれの無線アクセス技術タイプを用いて、第2の公衆陸上モバイルネットワークの選択を少なくとも防止させるように構成され得る。
【0041】
それぞれのアクセス技術タイプは、衛星無線アクセス技術タイプとすることができる。
【0042】
装置は、ユーザ機器内に提供され得る。装置は、ユーザ機器とすることができる。
【0043】
態様によれば、装置が提供され、装置は、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動したとき、ユーザ機器に、第1の地理的領域に関連付けられた第1の公衆陸上モバイルネットワークから、第2の地理的領域に関連付けられた第2の公衆陸上モバイルネットワークに移動させるための手段を含む。
【0044】
手段は、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動したと決定するためのものとすることができる。
【0045】
手段は、前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するまたはアタッチする要求を送るためのものとすることができる。
【0046】
手段は、第2の公衆陸上モバイルネットワークを、1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークから選択するためのものとすることができ、前記1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークのそれぞれは、第2の地理的領域に関連付けられる。
【0047】
手段は、1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークを含んだメッセージを受信するためのものとすることができる。
【0048】
1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、第2の地理的領域に関連付けられ得る。
【0049】
1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、優先順位情報に関連付けられ得る。
【0050】
手段は、第2の公衆陸上モバイルネットワークとして、最高優先順位を有する候補公衆陸上モバイルネットワークを選択しようと試みるためのものとすることができる。
【0051】
手段は、第2の地理的領域情報を含んだメッセージを受信させることを含むためのものとすることができる。
【0052】
手段は、前記候補公衆陸上モバイルネットワークの1つまたは複数に関連付けられた有効性情報を受信するためのものとすることができる。
【0053】
第2の公衆陸上モバイルネットワークは、有効性情報に関連付けられ、手段は、有効性情報に関連付けられた有効期間の終わりに、第2の公衆陸上モバイルネットワークの使用を停止するためのものとすることができる。
【0054】
手段は、前記第2の公衆陸上モバイルネットワークを選択するために、前記第2の地理的領域情報を用いるためのものとすることができる。
【0055】
メッセージは、登録拒絶メッセージを備え得る。
【0056】
第1の公衆陸上モバイルネットワークは、ホーム公衆陸上モバイルネットワークを備え得る。
【0057】
第1および第2の公衆陸上モバイルネットワークの少なくとも1つは、衛星アクセス技術を用い得る。
【0058】
地理的領域は、国を含み得る。
【0059】
手段は、それぞれの無線アクセス技術タイプを用いて、第2の公衆陸上モバイルネットワークの選択を防止するためのものとすることができる。
【0060】
それぞれのアクセス技術タイプは、衛星無線アクセス技術タイプとすることができる。
【0061】
装置は、ユーザ機器内に提供され得る。装置は、ユーザ機器とすることができる。
【0062】
他の態様によれば、方法が提供され、方法は、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動したとき、ネットワークエンティティ内の装置において、ユーザ機器は、第1の地理的領域に関連付けられた第1の公衆陸上モバイルネットワークから、第2の地理的領域に関連付けられた第2の公衆陸上モバイルネットワークに移動することになると決定するためことを含む。
【0063】
方法は、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動したと決定することを含み得る。
【0064】
方法は、前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するまたはアタッチする要求を、ユーザ機器から受信することを含み得る。
【0065】
方法は、メッセージがユーザ機器に送信されるようにすることを含むことができ、前記メッセージは、1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークを含む。
【0066】
1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、第2の地理的領域に関連付けられ得る。
【0067】
1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、優先順位情報に関連付けられ得る。
【0068】
方法は、有効性情報がユーザ機器に送信されるようにすることを含むことができ、前記有効性情報は、前記候補公衆陸上モバイルネットワークの1つまたは複数に関連付けられる。
【0069】
方法は、第2の地理的領域情報がユーザ機器に送信されるようにすることを含み得る。
【0070】
メッセージは、登録拒絶メッセージを備え得る。
【0071】
第1の公衆陸上モバイルネットワークは、ホーム公衆陸上モバイルネットワークを備え得る。
【0072】
第1および第2の公衆陸上モバイルネットワークの少なくとも1つは、衛星アクセス技術を用い得る。
【0073】
地理的領域は、国を含み得る。
【0074】
方法は、ネットワークエンティティ内の装置、またはネットワークエンティティによって行われ得る。
【0075】
他の態様によれば、ネットワークエンティティ内の装置が提供され、装置は、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動したとき、ユーザ機器は、第1の地理的領域に関連付けられた第1の公衆陸上モバイルネットワークから、第2の地理的領域に関連付けられた第2の公衆陸上モバイルネットワークに移動することになると決定するための手段を含む。
【0076】
手段は、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動したと決定するためのものとすることができる。
【0077】
手段は、前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するまたはアタッチする要求を、ユーザ機器から受信するためのものとすることができる。
【0078】
手段は、メッセージがユーザ機器に送信されるようにするためのものとすることができ、前記メッセージは、1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークを含む。
【0079】
1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、第2の地理的領域に関連付けられ得る。
【0080】
1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、優先順位情報に関連付けられ得る。
【0081】
手段は、有効性情報がユーザ機器に送信されるようにするためのものとすることができ、前記有効性情報は、前記候補公衆陸上モバイルネットワークの1つまたは複数に関連付けられる。
【0082】
手段は、第2の地理的領域情報がユーザ機器に送信されるようにするためのものとすることができる。
【0083】
メッセージは、登録拒絶メッセージを備え得る。
【0084】
第1の公衆陸上モバイルネットワークは、ホーム公衆陸上モバイルネットワークを備え得る。
【0085】
第1および第2の公衆陸上モバイルネットワークの少なくとも1つは、衛星アクセス技術を用い得る。
【0086】
地理的領域は、国を含み得る。
【0087】
他の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、1つまたは複数のプログラムのためのコンピュータコードを含んだ少なくとも1つのメモリとを含む、ネットワークエンティティ内の装置が提供され、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動したとき、ユーザ機器は、第1の地理的領域に関連付けられた第1の公衆陸上モバイルネットワークから、第2の地理的領域に関連付けられた第2の公衆陸上モバイルネットワークに移動することになると少なくとも決定させるように構成される。
【0088】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動したと少なくとも決定させるように構成され得る。
【0089】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、前記第1の公衆陸上モバイルネットワークに登録するまたはアタッチする要求を、ユーザ機器から少なくとも受信させるように構成され得る。
【0090】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、メッセージがユーザ機器に少なくとも送信されるようにすることを行わせるように構成されることができ、前記メッセージは、1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークを含む。
【0091】
1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、第2の地理的領域に関連付けられ得る。
【0092】
1つまたは複数の候補公衆陸上モバイルネットワークは、優先順位情報に関連付けられ得る。
【0093】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、有効性情報がユーザ機器に少なくとも送信されるように構成されることができ、前記有効性情報は、前記候補公衆陸上モバイルネットワークの1つまたは複数に関連付けられる。
【0094】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、第2の地理的領域情報がユーザ機器に少なくとも送信されるようにするように構成され得る。
【0095】
メッセージは、登録拒絶メッセージを備え得る。
【0096】
第1の公衆陸上モバイルネットワークは、ホーム公衆陸上モバイルネットワークを備え得る。
【0097】
第1および第2の公衆陸上モバイルネットワークの少なくとも1つは、衛星アクセス技術を用い得る。
【0098】
地理的領域は、国を含み得る。
【0099】
態様によれば、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたとき、前に述べられた方法のいずれかが行われるようにするように構成される、コンピュータ実行可能コードを備えたコンピュータプログラムが提供される。
【0100】
態様によれば、上記の方法の少なくとも1つを行うために、それに記憶されたプログラム命令を備えたコンピュータ可読媒体が提供される。
【0101】
態様によれば、上記の方法の少なくとも1つを行うために、それに記憶されたプログラム命令を備えた非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0102】
態様によれば、上記の方法の少なくとも1つを行うために、それに記憶されたプログラム命令を備えた不揮発性有形メモリ媒体が提供される。
【0103】
上記において、多くの異なる態様が述べられた。上述の態様の任意の2つ以上の組み合わせによって、他の態様が提供され得ることが理解されるべきである。
【0104】
また、以下の詳細な説明および添付の「特許請求の範囲」において、様々な他の態様が述べられる。
【0105】
次に、添付の図を参照して、例のみとして、実施形態が述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【
図1】複数の基地局と通信デバイスとを備えた例示の通信システムの概略図である。
【
図3】ネットワークエンティティにおいて提供される例示の装置の概略図である。
【
図4】プロセッサによって実行されたとき、プロセッサがいくつかの実施形態の方法の手順の1つまたは複数を行うことを可能にする命令を記憶した、不揮発性メモリ媒体の概略表示である。
【
図5】ネットワークエンティティまたは通信デバイス内に提供され得る例示の装置を示す図である。
【
図6】2つの異なる国における様々な陸上移動体ネットワークを概略的に示す図である。
【
図7】3つの国をカバーする単一の衛星セルを概略的に示す図である。
【
図10】いくつかの実施形態の方法を示す図である。
【
図11】いくつかの実施形態の方法を示す図である。
【
図12】いくつかの実施形態の方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0107】
以下の実施形態は、例を示すものである。本明細書は、本文書のいくつかの場所で「ある(an)」、「1つの(one)」、または「いくつかの(some)」実施形態を、参照し得るが、これは必ずしも、各参照が同じ実施形態に対してなされること、または特定の特徴が単一の実施形態のみに適用されることを意味しない。異なる実施形態の単一の特徴はまた、組み合わされて他の実施形態を提供し得る。
【0108】
知られているように、ワイヤレスシステムはセルに分割されることができ、従ってしばしばセルラシステムと呼ばれる。通常、基地局などのアクセスポイントは、少なくとも1つのセルを提供する。セルラシステムは、ユーザ機器(UE)の間の通信をサポートすることができる。
【0109】
以下では、実施形態が適用され得るアクセスアーキテクチャの例として、ロングタームエボリューションアドバンスト(LTEアドバンスト、LTE-A)または新無線(NR)(または5Gと呼ばれ得る)に基づく無線アクセスアーキテクチャを用いて、異なる例を示す実施形態が述べられるが、実施形態をこのようなアーキテクチャに限定しない。当業者には実施形態は、パラメータおよび手順を適切に調整することによって、適切な手段を有する他の種類の通信ネットワークにも適用され得ることが明らかである。適切なシステムのための他の選択肢のいくつかの例は、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)無線アクセスネットワーク(UTRANまたはE-UTRAN)、ロングタームエボリューション(LTE、E-UTRAと同じ)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLANまたはWi-Fi)、マイクロ波アクセス用世界規模相互運用性(WiMAX)、Bluetooth(R)、パーソナル通信サービス(PCS)、ZigBee(R)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、超広帯域(UWB)技術を用いたシステム、センサネットワーク、モバイルアドホックネットワーク(MANET)、セルラモノのインターネット(IoT)RAN、およびインターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS)、またはそれらの任意の組み合わせである。
【0110】
以下でいくつかの実施形態が、ワイヤレスセルラシステムを通じて通信する能力を有する通信デバイス、およびこのような通信デバイスにサービスする通信システムを参照して説明される。例を示す実施形態を詳しく説明する前に、ワイヤレス通信システム、そのアクセスシステム、および通信デバイスの一般的な原理が、述べられる例の基礎をなす技術の理解を助けるために、
図1~5を参照して簡潔に説明される。
【0111】
図1は、ワイヤレス通信システム100のセルを示す。セルは、公衆陸上モバイルネットワークPLMNの一部である。PLMNは、通常いくつかのセルから構成される。図から分かるように、通信デバイス102は、gNBとすることができる第1の基地局110aによって提供されるセル1 106によってサービスされる。
【0112】
本文書では通信デバイスはUE(ユーザ機器)と呼ばれるが、デバイスは任意の適切な通信デバイスとすることができ、UEという用語は任意のそのようなデバイスをカバーするものであることが理解されるべきである。通信デバイスのいくつかの例は以下で論じられ、本文書で用いられるUEという用語は、それらのデバイスおよび/または任意の他の適切なデバイスの任意の1つまたは複数を包含するものである。通信デバイスは、基地局または他のアクセスポイントへのワイヤレス接続を有する。
【0113】
基地局は、コアネットワーク110と通信するように構成される。コアネットワークは、1つまたは複数のネットワークエンティティ112とすることができる。
【0114】
図2は、
図1に示されるワイヤレス通信デバイス102などの、通信デバイス300の例を示す。ワイヤレス通信デバイス300は、無線信号を送るおよび受信する能力を有する任意のデバイスによって提供され得る。非限定的な例は、携帯電話もしくは「スマートフォン」として知られているものなどの移動局(MS)またはモバイルデバイス、ワイヤレスインターフェースカードもしくは他のワイヤレスインターフェース機能(例えばUSBドングル)が設けられたコンピュータ、携帯情報端末(PDA)もしくはワイヤレス通信能力が設けられたタブレット、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、IoTタイプ通信デバイス、またはこれらもしくはその他の任意の組み合わせを含む。
【0115】
デバイス300は受信のための適切な装置を通じてエアーまたは無線インターフェース307を通して信号を受信することができ、かつ無線信号を送信するための適切な装置を通じて信号を送信することができる。
図2においてトランシーバ装置は、ブロック306によって概略的に示される。トランシーバ装置306は、例えば無線部分および関連付けられたアンテナ装置によって提供され得る。アンテナ装置は、モバイルデバイスの内部にまたは外部に配置され得る。
【0116】
ワイヤレス通信デバイス300には、少なくとも1つのプロセッサ301と少なくとも1つのメモリとが設けられ得る。少なくとも1つのメモリは、少なくとも1つのROM302aおよび/または少なくとも1つのRAM302bを備え得る。通信デバイスは、アクセスシステムおよび他の通信デバイスへのアクセスならびにそれらとの通信の制御を含む、それが行うように設計されたタスクの、ソフトウェアおよびハードウェアに補助された実行における使用のための、他の可能な構成要素303を備え得る。少なくとも1つのプロセッサ301は、少なくとも1つのメモリに結合される。少なくとも1つのプロセッサ301は、適切なソフトウェアコード308を実行して、以下の態様の1つまたは複数を実施するように構成され得る。ソフトウェアコード308は、少なくとも1つのメモリ、例えば少なくとも1つのROM302aに記憶され得る。
【0117】
ジオポジションセンサ310は、通信デバイスのジオロケーションを決定するために設けられ得る。これは衛星測位技術および/または任意の他の適切な技術を用い得る。いくつかの実施形態において、センサは代替としてまたは少なくとも部分的に、少なくとも1つのプロセッサによって提供され得る。代替としてまたは追加として、センサは適切なハードウェアまたは回路によって提供され得る。
【0118】
いくつかの実施形態は、代替としてまたは追加として、ソフトウェアベースの手順を用いてジオロケーションを決定することができる。
【0119】
代替としてまたは追加として、いくつかの実施形態は、通信に由来するUE測位方法を用い得る。例えばいくつかの実施形態において、ユーザ機器は、RPLMN(登録されたPLMN)のMCCに基づいて、RPLMNとして、より高い優先順位のPLMNのバックグラウンドスキャンを、同じ国の候補PLMNに限定し得る。従っていくつかの実施形態において、UEのそれ自体のロケーションに対する認識は、ソフトウェアアルゴリズムおよび/またはシグナリング手順を用い得る。
【0120】
プロセッサ、ストレージ、および他の関連する制御装置は、適切な回路基板上および/またはチップセット内に設けられ得る。この機能は参照番号304によって示される。
【0121】
デバイスは、任意に、キーパッド305、タッチセンシティブスクリーンまたはパッド、それらの組み合わせなどの、ユーザインターフェースを有し得る。
【0122】
任意に、デバイスのタイプに応じて、ディスプレイ、スピーカ、およびマイクロホンの1つまたは複数が設けられ得る。
【0123】
また通常、接続のために用いられるべき通信プロトコルおよび/またはパラメータが規定される。通信デバイスは、様々なアクセス技法に基づいて、通信システムにアクセスし得る。
【0124】
例示の装置が、
図3に示される。
図3は、ネットワークエンティティ112のための装置200の例を示す。装置は少なくとも1つのメモリを含む。少なくとも1つのメモリは、少なくとも1つのランダムアクセスメモリ(RAM)211aおよび/または少なくとも1つの読み出し専用メモリ(ROM)211b、少なくとも1つのプロセッサ212、213、および入出力インターフェース214とすることができる。少なくとも1つのプロセッサ212、213は、RAM211aおよびROM211bに結合される。少なくとも1つのプロセッサ212、213は、適切なソフトウェアコード215を実行して、以下の態様の1つまたは複数を実施するように構成され得る。ソフトウェアコード215は、ROM211bに記憶され得る。
【0125】
図4は、プロセッサによって実行されたとき、プロセッサが、実施形態の任意のものの方法の任意のもの、または実施形態の任意のものの方法の任意のものの一部を行うことを可能にする、命令および/またはパラメータ1602を記憶した、不揮発性メモリ媒体1600a(例えばコンピュータディスク(CD)またはデジタルバーサタイルディスク(DVD))および1600b(例えばユニバーサルシリアルバス(USB)メモリスティック)の概略表示を示す。
【0126】
図5は装置148を示す。装置148は、ネットワークエンティティ内、または通信デバイス内に設けられ得る。装置は、少なくともプロセッサ150と、1つまたは複数のプログラムのためのコンピュータコードを含んだ少なくとも1つのメモリ152とを含み得る。
【0127】
装置は、いくつかの実施形態が行われるようにするように構成され得る。
【0128】
各国における諸機関は、移動体通信のために用いられるための無線周波数およびチャネルを含む、規制上の要件を設定し得る。
【0129】
それら自体の領土内で、全スペクトルを再使用する隣国の権利を尊重するために、ネットワーク運用者は、彼等の運用ライセンスを発行した国の外側に、彼等の移動体通信ネットワークのカバレージエリアを延長することを避けることを目指す。無線ネットワークは、国境において鋭い境界線を有して設計されることはできない。しかし、各PLMNのカバレージエリアが、別の国への国境を越えた後、妥当に速やかに終了することを確実にすることが目標である。
【0130】
この点に関して、
図6を参照すると、これは国境600に沿って位置するPLMNを概略的に示す。PLMN1、PLMN3、PLMN6、およびPLMN7は、国A内の1つまたは複数の運用者によって設けられ、ならびにPLMN2、PLMN4、およびPLMN5は、国B内の1つまたは複数の運用者によって設けられる。
図6に概略的に示されるように、ある国における運用者によって設けられたPLMNは、別の国におけるセルカバレージを提供し得る。
【0131】
ネットワークに対する各モバイル加入者のアクセス権は、いわゆるPLMNコードおよびトラッキングエリア(TA)に基づいて、ネットワークによって実施され得る。PLMNコードは、モバイル国コード(MCC)と、モバイルネットワークコード(MNC)とを備え得る。UEが通常のサービスを許容されるエリアは、PLMNに従っておよび/またはTAベースに従って制限され得る。
【0132】
しかし、国境を跨がってPLMNカバレージエリアを最小化する原理は、いくつかの衛星配備において適用が難しくなり得る。衛星セルのカバレージエリアは、数100キロメートルの半径に広がる場合があり、同じセル(およびその結果としてTA)が、複数の国の陸地部分をカバーすることを引き起こす。
【0133】
3GPP(登録商標) TR 38.821は、広域カバレージを有するシナリオのいくつかの例を示している。
【0134】
いわゆる静的TAモデルが提案されている。このモデルにおいて、衛星セルは、地球表面上で静的に見えるセルカバレージエリアを予定する。静的TA配備モデルにおいて、TA境界は、地上で観測されたとき、固定されて見える。しかし、場合により大きな衛星セルカバレージエリアによって、単一のセルが複数の国にわたって広がり得る。この点に関して、単一の衛星セル700が、フランス、ベルギー、およびオランダの一部をカバーする、
図7の概略表示が参照される。
【0135】
3GPP(登録商標) PLMN選択パラダイムは、十分な精度でUEにその現在の国について通知するために、利用可能なPLMNの地域識別コード(MCC)に依存する。利用可能なMCCコードに基づいた、UEが国を考慮するこの原理は、国境エリアであっても、限られたカバレージエリア(国境を跨がる)を有する地上ネットワークには一般に正しく機能する。
【0136】
しかし、衛星セルの大きなカバレージエリアは、単一の衛星PLMNのカバレージエリアを、他国内に深く拡大し得る。
【0137】
ローミングユーザが、国Bへ国境を越えてからかなり後に、国AのPLMN1に登録されたままになり得る場合、これは1つまたは複数の欠点を引き起こし得る。
【0138】
例えば、国AのPLMN1加入者が、国Bにおいて、国B内の運用者に割り当てられたスペクトルを使用できるとき、ローミング協定違反が生じ得る。
【0139】
間違ったエリアの公衆警報システム(PWS)メッセージが、UEによって受信され得る。
【0140】
影響を受ける地域の公衆警報システム(PWS)メッセージが、UEによって受信されない場合が生じ得る。
【0141】
緊急通話は、ユーザのロケーションの国の緊急応答機関(PSAP)に経路指定される必要があり、これは正しいことが必要である。隣国からの警察は、「国境を越えて」活動する権限を持ち得ない。
【0142】
現在、VPLMN(来訪されたPLMN)にローミングしたUEは、周期的バックグラウンドスキャンを行って、より高い優先順位のPLMNが利用可能かどうかをチェックする。HPLMNは、現在最高優先順位のPLMNである。従ってHPLMNに現在登録されているUEは、バックグラウンドスキャンを行う必要はない。その結果として、そのHPLMNに登録されている間に、他国の国境を越えたUEは、HPLMNカバレージエリアに留まる限り、ローカルPLMNに対するバックグラウンドスキャンまたはPLMN選択を開始しないようになる。衛星アクセスの場合、このカバレージエリアは比較的大きくなり得る。いくつかの実施形態は、この問題に対処する、またはこの問題を少なくとも軽減することができる。
【0143】
VPLMNにローミングしたUEは、さらなるPLMN選択が生じることになるような制限を経験し得る。現在の制限は、UEは、MCCによって決定される、現在のRPLMN(登録されたPLMN)として、同じ国の他のVPLMNのみを考慮する。
【0144】
図7によって例示されるシナリオを考察する。例えばフランスの衛星ネットワークにおいて登録されたUE702が、ベルギーを経由してオランダまで移動する。既存の手順を用いて、UEは、旅程全体に対してHPLMNカバレージエリア内に留まり、いずれかの他のPLMNを選択する必要はない。
【0145】
現在、等価PLMNの概念がある。UEが等価PLMNのリストを記憶している場合は、UEはPLMNが、等価PLMNリストに記憶された現在のサービングPLMNと同じ国のものより高い優先順位のものである場合にのみ、それを選択する。現在、等価PLMNに適用される、追加のMCCベースの国制限がある。UEは、同じ国における等価PLMNの優先順位のみを考慮する。
【0146】
UEのジオロケーションが決定され得る多くの異なる方法がある。この情報は、UEおよび/またはネットワークに対して利用可能とすることができる。いくつかの実施形態は、UEのジオロケーションを決定するために、任意の1つまたは複数の適切な方法を用い得る。例えば、GPS技法などの衛星測位技法、または任意の他の適切な技法が用いられ得る。UEは、マッピングアプリケーションを用いてそのジオロケーションを決定し得る。代替としてまたは追加として、UEはネットワークベースの情報を用いてそのロケーションを決定し得る。代替としてまたは追加として、UEの位置はネットワークによって決定され得る。
【0147】
実施形態は、必要とされる精度まで、UEのジオポジションが決定されることを可能にする任意の技法を用い得る。いくつかの実施形態は、UEが、異なる国にある間に、1つの国のネットワークに登録することによって、システムを欺くことを試みないことを確実にするように、技法は十分にロバスト性があることが必要となり得る。
【0148】
現在の3GPP(登録商標)要件に従って、PLMN選択が一定の国に制限されるとき(例えば最高優先順位のVPLMNを選択するために)、UEは、利用可能なネットワークによってブロードキャストされるMCCに基づいて、同じ国のPLMNを考慮することが義務付けられる。これは、UEがそのロケーションは、ネットワークトポロジーに基づくことを決定することを意味する。この手法は、PLMNカバレージエリアが、PLMNのMCCに対応する、PLMNの本国の国境の適度に良好な推定であるとき、正しく機能する。大きなセルカバレージエリアを有する衛星アクセスに対しては、これは前に述べられた理由により難しくなり得る。いくつかの実施形態は、これらの問題の1つまたは複数に対処し得る。
【0149】
いくつかの実施形態は、UEのジオロケーションを用いてPLMN選択を決定する。これは、ネットワークトポロジーによるUEロケーションを用いてPLMN選択を決定する手法とは対照的である。
【0150】
いくつかの実施形態において、UEは、そのジオロケーションの認識を用いて、そのPLMN選択を、UEの現在のジオロケーションと同じ国のPLMNに限定する。UEが他の国に移動した場合、UEはその新たな国のPLMNを選択しようと試みるようになる。
【0151】
いくつかの実施形態において、この挙動は特定のRAT(無線アクセス技術)タイプに対して用いられ得る。そのRATは、衛星アクセスおよび/または任意の他の適切なRATタイプとすることができる。いくつかの実施形態において、この修正された挙動は、1つのタイプのRATのみに適用されることができ、現在規定されている挙動または任意の他の適切な挙動が、1つまたは複数の他のタイプのRATに対して用いられ得る。
【0152】
いくつかの実施形態において、ネットワークは、UEのジオロケーションが実際にMCC Bを用いる国であるときに、UEがMCC Aを有するPLMNに登録しようと試みる場合、登録要求を拒絶することによって、UEの選択を、UEの現在のジオロケーション国におけるPLMNの中からに強制することができる(場合によってはRATタイプベースに従って)。
【0153】
任意に、いくつかの実施形態において、ネットワークは、現在のUEロケーションに対する優先順位で登録を試みるUEに対して、推奨されるPLMNコードまたは推奨されるPLMNのリストを発行し得る。カバレージが衛星によって提供され、ネットワークがコンスタレーション内の衛星の利用可能性およびPLMN構成を認識している場合、ネットワークはまた追加として、どれだけ長く推奨が有効であるかをUEに知らせるために、有効性時間(有効時間)を推奨されるPLMNに関連付けることができる。
【0154】
非静止低(LEO)または中(MEO)地球軌道が、時として用いられ得る。それらは、より低い高度によって引き起こされる、より低い遅延を有し得る。それらは、より安価な運用コストに関連付けられ得る。このような衛星を用いた場合、静止UEは、時間と共に、所与のサービングセルのカバレージの外に移動するようになる。有効期間は、UEがもはやそのサービングセル内にいなくなるようにサービングセルが移動する前に、UEがそのサービングセルを用いることができる時間の長さの指示(表示、暗示)を提供し得る。
【0155】
他の実施形態は、代替としてまたは追加として静止衛星を用い得る。それらの場合、有効時間は必要とされなくてよい。
【0156】
図8を参照すると、これはいくつかの実施形態の方法を示す。
【0157】
この方法は、いくつかの実施形態において、初期PLMN選択のために用いられ得る。方法は、代替としてまたは追加として、他のシナリオにおけるPLMN選択のために用いられ得る。
【0158】
A1で、UEの装置は、UEのジオロケーションに関する情報を決定または受信する。このジオロケーションは、少なくとも国情報を含むことになる。
【0159】
A2で、UEの装置はPLMN選択を行い得る。PLMN選択を行うとき、UEの装置はその選択を、現在のUEジオロケーションの国の利用可能なPLMNに限定し得る。これは、UEはその本国内にいないが依然としてそのHPLMNを受信できる場合、UEの装置は、UEが物理的に位置する国のVPLMNを選択するようになることを意味する。いくつかの実施形態においてこの挙動は、1つまたは複数の特定のRATタイプに特有となり得る。例えばその特定のRATタイプは衛星アクセスとすることができる。
【0160】
図9を参照すると、これはUEの装置によって行われる方法を示す。
【0161】
方法は、すでにRPLMNに登録されたUEが、それが異なる国に移動したことを発見した場合に用いられ得る。
【0162】
B1で、UEの装置は、UEのジオロケーションに関する情報を決定または受信する。このジオロケーションは、少なくとも国情報を含むようになる。
【0163】
B2で、UEの装置は、ジオロケーションの国は、UEが現在加わっているPLMNの国とは異なることを決定する。
【0164】
B3で、UEの装置は、新たなPLMN選択を選択し得る。PLMN選択を行うとき、UEの装置はその選択を、現在のUEジオロケーションの国の利用可能なPLMNに限定するようになる。いくつかの実施形態においてこの挙動は、1つまたは複数の特定のRATタイプに特有となり得る。例えばその特定のRATタイプは衛星アクセスとすることができる。
【0165】
新たなPLMNの選択は、ネットワークエンティティとの1つまたは複数のやりとりが関わり得る。例えばUEの装置は、UEが特定のPLMNの変更を望むことを示す要求が、ネットワークエンティティに送られるようにすることができる。代替として装置は、UEがPLMNの変更を望むことを示す要求が、ネットワークエンティティに送られるようにすることができる。これは、要求の理由および/またはジオロケーションに関連付けられた情報に関しての、指示(表示、暗示)を備え得る。ジオロケーションに関連付けられた情報は、MCCなどの国情報を備え得る。ネットワークエンティティは応答を提供し得る。応答は、以下で述べられる図のC4および/またはC5に関して論じられるものなど、情報の任意のものを備え得る。
【0166】
従っていくつかの実施形態において、UEの装置が、それが現在のRPLMNの国から他の国に移動したことを観測または決定したとき、UEの装置はPLMN選択を開始し得る。この選択において、UEの装置は、ユーザ機器の現在のジオロケーションに対応する国の利用可能なPLMNのみを考慮するようになる。いくつかの実施形態においてこの挙動は、1つまたは複数の特定のRATタイプに特有となり得る。例えばその特定のRATタイプは衛星アクセスとすることができる。
【0167】
図10を参照すると、これはいくつかの実施形態の方法を示す。C1、C5、およびC6は、UEの装置において行われ得る。C2、C3、およびC4は、ネットワークエンティティ内の装置において行われ得る。
【0168】
いくつかの実施形態において、
図10の方法は、国ベースのPLMN選択のネットワーク強制のために用いられ得る。この方法は、RPLMNへの最初の登録の間に用いられ得る。代替としてまたは追加として、この方法は、登録更新の間に、少なくとも部分的に用いられ得る。登録更新は、任意の適切な更新とすることができ、例えばモビリティ更新、もしくは周期的更新、または任意の他の適切な更新とすることができる。いくつかの実施形態において、UEがNAS(非アクセス層)レベルの登録をするとき、コアネットワークは、それが正当なジオロケーションからであるかどうかをチェックすることができる。
【0169】
C1で、UEの装置は、PLMNへの登録を要求する、登録要求が送られるようにするように構成され得る。これは、ネットワークに最初に登録するとき、または1つのPLMNから他への変更を求めるとき、または同じPLMNでの更新を行うときとすることができる。この要求は、ネットワークエンティティに送られ得る。
【0170】
C2で、ネットワークエンティティの装置は、UEからの登録要求を受信する。
【0171】
C3で、ネットワークエンティティの装置は、UEが、PLMNの国とは異なる国におけるジオロケーションを有するかどうかを決定するようになる。ネットワークエンティティの装置は、UEからジオロケーションを受信した、かつ/またはUEのジオロケーションを決定した、かつ/または任意の他の適切なやり方でジオロケーションを取得した場合がある。UEのジオロケーションがUEから受信される場合、ジオロケーションは登録要求の一部とすることができ、または別個に提供され得る。いくつかの実施形態において、ネットワークエンティティには、単にUEのジオロケーションの国が提供され得る。
【0172】
C4で、ネットワークエンティティの装置が、UEのジオロケーションの国は登録要求におけるPLMNの国とは異なると決定したとき、装置は、要求拒絶がUEに送られるようにするように構成される。
【0173】
要求拒絶(拒否)は、なぜ要求が拒絶されるかに関しての指示(indication:表示、暗示)を備え得る。いくつかの実施形態において要求拒絶は、UEが間違った国におけるPLMNに登録しようと試みていることを示し得る。
【0174】
いくつかの実施形態において、要求拒絶は、登録拒絶メッセージにおいてMCCなどの国情報を提供する。代替としてまたは追加として、この情報は別のメッセージにおいて提供され得る。
【0175】
いくつかの実施形態において、要求拒絶は、UEによって選択され得る1つまたは複数の候補PLMNを備え得る。候補PLMNは、UEのジオロケーションに対応する国におけるものに限定され得ることが理解されるべきである。代替としてまたは追加として、この情報は別のメッセージにおいて提供され得る。
【0176】
いくつかの実施形態において、2つ以上の候補PLMNが提供される場合、優先順位が示され得る。代替としてまたは追加として、この情報は別のメッセージにおいて提供され得る。
【0177】
いくつかの実施形態において、2つ以上の候補PLMNが提供される場合、1つのPLMNが推奨され得る。代替としてまたは追加として、この情報は別のメッセージにおいて提供され得る。
【0178】
いくつかの実施形態において、1つまたは複数の候補または推奨されるPLMNが提供される場合、有効期間が候補PLMNの1つまたは複数に関連付けられ得る。代替としてまたは追加として、この情報は別のメッセージにおいて提供され得る。
【0179】
C5で、UEの装置は、要求拒絶を受信する。これはUEの装置に、UEは他のPLMNを選択しようと試みていることを示し得る。
【0180】
C6で、UEの装置は、UEのジオロケーションと同じ国を有するPLMNを選択する。
【0181】
UEの装置は、現在のUEジオロケーションに対応する国のPLMNを選択しようと試みているとき、ネットワークにより示されるPLMNについて、それが提供される場合は考慮に入れ得る。
【0182】
いくつかの実施形態において、ネットワークエンティティが国情報、例えばMCCを提供した場合、これはいずれの候補PLMNもない場合があり得る。UEの装置は、利用可能なPLMNの中からPLMN選択を行い得るが、選択を、拒絶メッセージにおいてネットワークによって提供された国情報またはMCCによって示される国に限定し得る。
【0183】
いくつかの実施形態において、PLMNの選択は一般に、国の要件を満たすことを除いて、通常の優先順位に合致し得る。通常の優先順位の一例は、例えばTS 23.122によって提供される。
【0184】
いくつかの実施形態において、UEの装置は、PLMNを選択するとき、拒絶メッセージまたはネットワークエンティティからの任意の他の適切なメッセージにおいて、1つまたは複数の候補PLMNが提供された場合は、それらを用い得る。
【0185】
いくつかの実施形態において、UEの装置は、ネットワークによって示されるPLMNの中から、PLMNを選択しようと試み得る。これは登録拒絶メッセージおよび/または任意の他の適切なメッセージにおいて提供され得る。いくつかの実施形態において、UEの装置は、ネットワークに示されるPLMNの中から最高優先順位を有するPLMNを選択しようと試み得る。すべての候補PLMNは、UEのジオロケーションの国のためのものとすることができる。他の実施形態において、1つまたは複数の候補PLMNは、UEのジオロケーションの国以外の国に関連付けられ得る。この場合、UEの装置は、UEのジオロケーションと同じ国に関連付けられた候補PLMNを選択するように構成され得る。
【0186】
いくつかの実施形態において、ネットワークエンティティがUEに提供した、PLMN推奨による有効期間が存在する。いくつかの実施形態において、有効期間は2つ以上の候補PLMNに対して提供され得る。いくつかの実施形態において、同じ有効期間が複数の候補PLMNに適用され得る。UEの装置は、有効期間の終わりに、推奨されるPLMNを用いることをUEに停止させ得る。有効期間はタイマによって制御され得る。有効期間は、タイマが満了したときに満了となり得る。
【0187】
前に述べられたように、実施形態は特定のRATタイプに特有となり得る。RATタイプは衛星RATとすることができる。
【0188】
いくつかの実施形態において、登録はNAS手順である。5Gシステムでは、
図10のネットワークエンティティは、AMF(アクセスおよびモビリティ機能)とすることができる。4Gシステムでは、
図10のネットワークエンティティは、MME(モビリティ管理エンティティ)とすることができる。無線アクセスネットワークは、UE要求の内容がNAS要求であることを検出することができ、エンベロープを開けずに、NASエンベロープ全体をサービングMME/AMFに送る。
【0189】
他の実施形態において、ネットワークエンティティは任意の他の適切なエンティティとすることができる。
【0190】
UEとネットワークエンティティとの間の通信は、いくつかの実施形態において無線アクセスネットワークを通じたものとすることができる。
【0191】
上記の参照は、PLMNの国とジオロケーションタイプとが同じであることを確実にするためになされた。他の実施形態において、他の領土的要件が適用され得る。例えば、領土的要件は、2つ以上の国のグループまたは任意の他の領土的要件に適用され得る。例えば、領土的要件は国の一部に対するものとすることができる。例のみとして、領土的要件は、UEが地理的に位置する同じ島に、PLMNが関連付けられることとすることができる。
【0192】
いくつかの実施形態において、UEの装置は、そのジオロケーションを周期的に決定するように構成される。これはマッピングアプリケーションまたは任意の他の適切な技法を用い得る。ジオロケーションの一部として、国が決定され得る。国が変化したことをUEの装置が決定したとき、これはUEの装置に、異なるPLMNに変更するための再登録プロセスをトリガさせ得る。
【0193】
いくつかの実施形態において、UEの装置は、ジオロケーションの国に関連付けられたMCCコードを、ネットワークエンティティに提供し得る。これは、不一致があることを決定するため、または1つまたは複数のPLMNを推奨するために、PLMNのMCCと比較され得る。
【0194】
UEの装置はそのロケーションを、登録または更新手順の前に決定または取得し得る。これは、それが依然として、RPLMNが関連付けられた国内にあることを確実にするためであり得る。
【0195】
いくつかの実施形態において、UEの装置は、代替としてまたは追加として、それが正しい国からアクセスしていることを確実にするために、RRC(無線リソース制御)接続を要求する前に、そのロケーションを検証し得る。
【0196】
UEは登録を必要とするとき(何らかの理由により)、最初にそのジオロケーションをチェックする。例えばUEはフィンランド内で電源がオンにされたとき、フィンランドのMCCをブロードキャストするPLMNのみを考慮し、たとえあったとしても、国境を越えるまでは、すべてのスエーデン、ノルウェー、およびロシアのPLMNを無視する。何らかの形で選択がなされる必要があるとき(例えば更新のため)、そのPLMN選択は、UEロケーションの国における利用可能なPLMNに限定される。
【0197】
いくつかの実施形態において、UEまたはUEの装置は、ジオロケーションについてのその知識を用いて、その現在の国におけるPLMNを選択するために、そのPLMN選択候補を限定することができる。
【0198】
いくつかの実施形態において、ネットワークエンティティまたはネットワークエンティティの装置は、UEのジオロケーションの知識を用いて、UEの登録を正しい国に強制することができる。
【0199】
これは、例えば法律によって衛星電話を用いることが許されていないエリア内で登録しようと試みないことを確実にし得る。他の国に移動した後、その国の法令のもとで、同じユーザは衛星によって登録することが許容され得る。
【0200】
図11を参照すると、これはユーザ機器内の装置によって行われる方法を示す。D1で、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動したとき、方法は、ユーザ機器に、第1の地理的領域に関連付けられた第1の公衆陸上モバイルネットワークから、第2の地理的領域に関連付けられた第2の公衆陸上モバイルネットワークに移動させることを含む。
【0201】
図12を参照すると、これはネットワークエンティティの装置において行われ得る方法を示す。E1で、ユーザ機器が第1の地理的領域から第2の地理的領域に移動したとき、方法は、ユーザ機器に、第1の地理的領域に関連付けられた第1の公衆陸上モバイルネットワークから、第2の地理的領域に関連付けられた第2の公衆陸上モバイルネットワークに移動させることを含む。
【0202】
いくつかの実施形態は、UEが位置する同じ国のPLMNに、UEが登録される利点を有し得る。
【0203】
いくつかの実施形態は、国AのPLMN1加入者が、国Bにおいて国B内の運用者に割り当てられたスペクトルを使用できる、ローミング協定違反を防止または低減させ得る。
【0204】
いくつかの実施形態は、間違ったエリアの公衆警報システム(PWS)メッセージが、UEによって受信される可能性を防止または低減させ得る。
【0205】
いくつかの実施形態は、影響を受ける地域の公衆警報システム(PWS)メッセージが、UEによって受信されない可能性を防止または低減させ得る。
【0206】
いくつかの実施形態は、緊急通話が、UEが位置するのとは異なる国の緊急応答機関(PSAP)に経路指定される可能性を防止または低減させ得る。
【0207】
いくつかの実施形態は、セルが2つ以上の国をカバーするのに十分大きい、衛星通信の場合に、UEジオロケーションの国が、PLMNのものと同じであることを確実にすることに伴う難しさに対処し得る。
【0208】
上記は例示の実施形態を述べており、本発明の範囲から逸脱せずに、開示された解決策に対してなされ得るいくつかの変形および修正が存在することが留意される。特に、異なる実施形態が述べられた。異なる実施形態から異なる特徴が組み合わされ得る。
【0209】
実施形態は従って、添付の「特許請求の範囲」の範囲内で変わり得る。一般に、いくつかの実施形態は、ハードウェアもしくは専用回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの組み合わせにおいて実施され得る。例えば、いくつかの態様はハードウェアにおいて実施されることができ、一方、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアにおいて実施され得るが、実施形態はそれらに限定されない。様々な実施形態が、ブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図的表示を用いて示され、述べられ得るが、本明細書で述べられるこれらのブロック、装置、システム、技法または方法は、非限定的な例としてハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路もしくはロジック、汎用ハードウェアもしくはコントローラもしくは他のコンピューティングデバイス、または何らかのそれらの組み合わせにおいて実施され得ることが十分理解される。
【0210】
実施形態は、メモリに記憶されたコンピュータソフトウェアによって実施されることができ、関わるエンティティの少なくとも1つのデータプロセッサによって、もしくはハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実行可能とすることができる。さらにこの点に関して、上記の手順のいずれも、プログラムステップ、または相互接続された論理回路、ブロックおよび機能、またはプログラムステップおよび論理回路、ブロックおよび機能の組み合わせを表し得ることが留意されるべきである。ソフトウェアは、メモリチップ、またはプロセッサ内に実装されたメモリブロック、ハードディスクもしくはフロッピーディスクなどの磁気媒体、および例えばDVDおよびそのデータ変形形態、CDなどの光学媒体など物理媒体に記憶され得る。
【0211】
メモリは、その場所の技術的環境に適した任意のタイプのものとすることができ、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなどの、任意の適切なデータ記憶技術を用いて実施され得る。データプロセッサは、その場所の技術的環境に適した任意のタイプのものとすることができ、非限定的な例として汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、ゲートレベル回路、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの、1つまたは複数を含み得る。
【0212】
代替としてまたは追加として、いくつかの実施形態は回路を用いて実施され得る。回路は、前に述べられた機能および/または方法手順の1つまたは複数を行うように構成され得る。回路は、ネットワークエンティティ内および/または通信デバイス内に提供され得る。
【0213】
本出願で用いられる「回路」という用語は、以下の1つまたは複数またはすべてを指し得る。
(a)ハードウェアのみの回路実装形態(アナログおよび/またはデジタル回路のみでの実装形態など)
(b)以下などの、ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ
(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路と、ソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ
(ii)一緒に動作して、通信デバイスまたはネットワークエンティティなどの装置に、前に述べられた様々な機能を行わせる、ソフトウェアを有するハードウェアプロセッサ(デジタル信号プロセッサを含む)の任意の部分、ソフトウェア、およびメモリ、ならびに
(c)ハードウェア回路、および動作のためにソフトウェア(例えばファームウェア)を必要とする、マイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部分などのプロセッサであるが、動作のために必要でないときはソフトウェアはない場合がある。
【0214】
回路のこの定義は、いずれかの請求項を含む、本出願におけるこの用語のすべての使用に適用される。他の例として、本出願で用いられる回路という用語はまた、単にハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部分、およびその(またはそれらの)付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアを包含する。回路という用語はまた、例えば集積化デバイスを包含する。
【0215】
これらの説明は、例示的および非限定的な例として、いくつかの実施形態の十分で有益な説明を提供した。しかし、添付の図面および添付の「特許請求の範囲」と併せ読まれれば、これらの説明に鑑みて当業者には、様々な修正形態および適合形態が明らかになり得る。しかし、本教示のすべてのこのようなおよび同様な修正形態は、添付の「特許請求の範囲」において定義される範囲内に依然として包含されることになる。