(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】半導体構造及び半導体構造の製造方法
(51)【国際特許分類】
H10B 12/00 20230101AFI20241119BHJP
H01L 21/822 20060101ALI20241119BHJP
H01L 27/04 20060101ALI20241119BHJP
【FI】
H10B12/00 621B
H01L27/04 C
(21)【出願番号】P 2022562336
(86)(22)【出願日】2022-05-20
(86)【国際出願番号】 CN2022094233
(87)【国際公開番号】W WO2023206669
(87)【国際公開日】2023-11-02
【審査請求日】2022-10-14
(31)【優先権主張番号】202210446041.8
(32)【優先日】2022-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】シャオ グァンスー
(72)【発明者】
【氏名】シャオ デーユアン
【審査官】宮本 博司
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-029479(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0126994(US,A1)
【文献】特開平09-266292(JP,A)
【文献】特開平10-107224(JP,A)
【文献】特開2010-205904(JP,A)
【文献】特開2016-100596(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 12/00
H01L 21/822
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体構造であって、
基板上に位置する第1コンデンサ構造及び第1支柱であって、複数の前記第1支柱は、互いに平行且つ離間して前記基板上に設置され、前記第1コンデンサ構造は、第1下部電極層、第1誘電体層、及び第1上部電極層を含み、前記第1下部電極層は、前記第1支柱の側壁面及び前記基板を覆い、前記第1誘電体層は、前記第1下部電極層を覆い、前記第1上部電極層は、前記第1誘電体層を覆う、基板上に位置する第1コンデンサ構造及び第1支柱と、
前記基板上に互いに平行且つ離間して設置された複数の第1分割チャネルと、を含み、前記第1分割チャネルの延在方向は、前記第1支柱に対して垂直であり、前記第1分割チャネルは、前記第1コンデンサ構造を複数のコンデンサに分割し、隣接する前記コンデンサに対応する前記第1下部電極層の間には、第1絶縁層が設置され、前記第1絶縁層は、前記第1分割チャネルに対応する前記第1支柱の側壁面及び前記基板を覆い、
前記第1絶縁層の厚さは、前記第1下部電極層の厚さより大きく、且つ前記第1下部電極層と前記第1誘電体層の厚さの和より小さく、隣接する前記コンデンサに対応する前記第1上部電極層の間は、電気的に接続される、半導体構造。
【請求項2】
前記第1絶縁層の材質は、高誘電率材料、酸化ケイ素、窒化ケイ素又は酸窒化ケイ素を含む、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項3】
前記第1支柱の材質は、単結晶シリコン、単結晶ゲルマニウム、単結晶シリコンゲルマニウム又はインジウムガリウム亜鉛酸化物を含む、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項4】
前記第1コンデンサ構造及び前記第1支柱は、第1コンデンサアセンブリを構成し、基板に対して垂直な方向に、積層された複数の前記第1コンデンサアセンブリが前記基板上に設置され、隣接する前記第1コンデンサアセンブリに対応する前記第1上部電極層の間は、電気的に接続される、
請求項
1に記載の半導体構造。
【請求項5】
前記半導体構造はさらに、前記基板を覆う第1支持層及び第2支持層を含み、前記第1支持層及び前記第2支持層は、前記第1支柱の側壁面を取り囲み、前記第1コンデンサアセンブリは、前記第1支持層と前記第2支持層との間に位置し、前記第1誘電体層は、前記第1支持層及び前記第2支持層の側壁も覆う、
請求項
4に記載の半導体構造。
【請求項6】
前記半導体構造はさらに、前記基板上に位置する分離部及び複数の第2コンデンサアセンブリを含み、基板に対して垂直な方向に、積層された複数の前記第2コンデンサアセンブリが前記基板上に設置され、前記分離部は、前記第1コンデンサアセンブリと前記第2コンデンサアセンブリとの間に位置し、前記第2コンデンサアセンブリと前記第1コンデンサアセンブリは、前記分離部に対して対称に設置される、
請求項
4に記載の半導体構造。
【請求項7】
半導体構造の製造方法であって、
基板を提供することと、
前記基板上に互いに平行且つ離間して設置された複数の第1支柱を形成することと、
第1コンデンサ構造を形成することであって、前記第1コンデンサ構造は、第1下部電極層、第1誘電体層、及び第1上部電極層を含み、前記第1下部電極層は、前記第1支柱の側壁面及び前記基板を覆い、前記第1誘電体層は、前記第1下部電極層を覆い、前記第1上部電極層は、前記第1誘電体層を覆うことと、
前記基板上に互いに平行且つ離間して設置された複数の第1分割チャネルを形成することであって、前記第1分割チャネルの延在方向は、前記第1支柱に対して垂直であり、前記第1分割チャネルは、前記第1コンデンサ構造を複数のコンデンサに分割することと、
前記第1分割チャネル内に第1絶縁層を形成することであって、前記第1絶縁層は、隣接する前記コンデンサの前記第1下部電極層の間に位置し、前記第1絶縁層は、前記第1分割チャネルに対応する前記第1支柱の側壁面及び前記基板を覆
い、前記第1絶縁層の厚さは、前記第1下部電極層の厚さより大きく、且つ前記第1下部電極層と前記第1誘電体層の厚さの和より小さいことと、
隣接する前
記コンデンサに対応する前記第1上部電極層の間を電気的に接続させるように、前記第1分割チャネル内に導電性材料を充填することと、を含む、半導体構造の製造方法。
【請求項8】
第1支柱を形成することは、
前記基板を覆う犠牲層を形成することと、
前記犠牲層の一部を除去して、前記基板上に互いに平行且つ離間して設置された複数の第1トレンチを形成することと、
前記第1トレンチ内に充填層を形成することと、
前記犠牲層の一部及び前記充填層の一部を除去して、前記基板上に互いに平行且つ離間して設置された複数の第2トレンチを形成することであって、前記第2トレンチの延在方向は、前記第1トレンチに対して垂直であることと、
前記犠牲層の一部を除去して、前記第1トレンチと離間且つ平行に設置された複数の充填チャネルを形成することと、
前記充填チャネル内に前記第1支柱を形成することと、を含む、
請求項
7に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項9】
前記犠牲層は、交互に積層された第1犠牲層及び第2犠牲層を含み、前記犠牲層の一部を除去して、充填チャネルを形成することは、
前記犠牲層内の前記第2犠牲層を除去し、前記第1犠牲層を保持して、前記基板上に積層された充填構造を形成することを含み、基板に対して垂直な方向に、前記充填構造の各層は、互いに平行且つ離間して設置された複数の前記充填チャネルを含み、
第1コンデンサ構造を形成することは、前記第1コンデンサ構造及び前記第1支柱が第1コンデンサアセンブリを構成し、基板に対して垂直な方向に、積層された複数の前記第1コンデンサアセンブリを形成することを更に含み、隣接する前記第1コンデンサアセンブリに対応する前記第1上部電極層の間は、電気的に接続される、
請求項
8に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項10】
前記充填チャネル内に前記第1支柱を形成すると同時に、前記半導体構造の製造方法は、
前記第2トレンチ内に中間支持層を形成することを更に含み、
前記第1コンデンサ構造を形成することは、
前記中間支持層の一部を除去することと、
前記第2トレンチの一部内に第2支持層を形成することと、を更に含む、
請求項
9に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項11】
前記充填チャネル内に前記第1支柱を形成した後、
充填層の一部を除去して、前記基板上に互いに平行且つ離間して設置された複数の第3トレンチを形成することであって、前記第3トレンチの延在方向は、前記第1トレンチに対して垂直であることと、
前記第3トレンチの側壁に対応する前記犠牲層を除去し、前記第1支柱を保持して、充填側壁を形成することと、
前記充填側壁内の一部に、前記第1支柱の側壁面を取り囲む第1支持層を形成することと、を更に含む、
請求項
10に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項12】
第1コンデンサ構造を形成することは、
前記犠牲層及び前記充填層の一部を除去して、前記第1支柱及び前記第1支持層を保持することと、
選択成長プロセスによって、前記第1支柱及び前記基板上に前記第1下部電極層を形成することと、
前記第1誘電体層及び前記第1上部電極層を順次形成することと、を更に含む、
請求項
11に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項13】
第1分割チャネルを形成することは、
前記第1支持層の一部を除去することを含む、
請求項
11に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項14】
前記半導体構造の製造方法は、
前記第1支柱を形成すると同時に、分離部を形成することを更に含み、
積層された複数の前記第1コンデンサアセンブリを形成することは、基板に対して垂直な方向に、積層された複数の第2コンデンサアセンブリを形成することを更に含み、前記分離部は、前記第1コンデンサアセンブリと前記第2コンデンサアセンブリとの間に位置し、前記第2コンデンサアセンブリと前記第1コンデンサアセンブリは、前記分離部に対して対称に設置される、
請求項
10に記載の半導体構造の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2022年04月26日に中国特許局に提出された、出願番号が202210446041.8であり、発明の名称が「半導体構造及び半導体構造の製造方法」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが引用により本願に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施例は、半導体製造の技術分野に関し、特に、半導体構造及び半導体構造の製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)は、コンピュータなどの電子機器で一般的に使用される半導体装置であり、複数のメモリユニットで構成され、各メモリユニットは、通常、トランジスタとコンデンサを含む。前記トランジスタのゲートは、ワードラインに電気的に接続され、ソースは、ビットラインに電気的に接続され、ドレインは、コンデンサに電気的に接続され、ワードラインのワードライン電圧は、トランジスタのオン/オフを制御することができ、それにより、ビットラインを介して、コンデンサに記憶されたデータ情報を読み取り、又はデータ情報をコンデンサに書き込むことができる。コンデンサは、通常、上部電極層、誘電体層、下部電極層が積層されて構成されているが、関連技術には、コンデンサ容量が小さいという問題もある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施例の第1態様によれば、半導体構造を提供し、前記半導体構造は、基板上に位置する第1コンデンサ構造及び第1支柱であって、複数の前記第1支柱は、互いに平行且つ離間して前記基板上に設置され、複数の前記第1支柱は、前記基板に対して平行な同じ平面内に位置し、前記第1コンデンサ構造は、第1下部電極層、第1誘電体層、及び第1上部電極層を含み、前記第1下部電極層は、前記第1支柱の側壁面及び前記基板を覆い、前記第1誘電体層は、前記第1下部電極層を覆い、前記第1上部電極層は、前記第1誘電体層を覆う、第1コンデンサ構造及び第1支柱と、
前記基板上に互いに平行且つ離間して設置された複数の第1分割チャネルと、を含み、前記第1分割チャネルの延在方向は、前記第1支柱に対して垂直であり、前記第1分割チャネルは、前記第1コンデンサ構造を複数のコンデンサに分割し、隣接する前記コンデンサに対応する前記第1下部電極層の間には、第1絶縁層が設置され、前記第1絶縁層は、前記第1分割チャネルに対応する前記第1支柱の側壁面及び前記基板を覆い、隣接する前記コンデンサに対応する前記第1上部電極層の間は、電気的に接続される。
【0005】
本開示の実施例の第2態様によれば、半導体構造の製造方法を提供し、前記方法は、
基板を提供することと、
基板上に互いに平行且つ離間して設置され、基板に対して平行な同じ平面内に位置する、複数の第1支柱を形成することと、
第1コンデンサ構造を形成することであって、前記第1コンデンサ構造は、第1下部電極層、第1誘電体層、及び第1上部電極層を含み、前記第1下部電極層は、前記第1支柱の側壁面及び前記基板を覆い、前記第1誘電体層は、前記第1下部電極層を覆い、前記第1上部電極層は、前記第1誘電体層を覆うことと、
前記基板上に互いに平行且つ離間して設置された複数の第1分割チャネルを形成することであって、前記第1分割チャネルの延在方向は、前記第1支柱に対して垂直であり、前記第1分割チャネルは、前記第1コンデンサ構造を複数のコンデンサに分割することと、
前記第1分割チャネル内に第1絶縁層を形成することであって、前記第1絶縁層は、隣接する前記コンデンサの前記第1下部電極層の間に位置し、前記第1絶縁層は、前記第1分割チャネルに対応する前記第1支柱の側壁面及び前記基板を覆うことと、
隣接する前記第1コンデンサに対応する前記第1上部電極層の間を電気的に接続させるように、前記第1分割チャネル内に導電性材料を充填することと、を含む。
【0006】
本開示の実施例は、半導体構造及び半導体構造の製造方法を提供し、前記半導体構造は、基板上に位置する第1コンデンサ構造及び第1支柱であって、複数の第1支柱は、平行且つ離間して基板上に設置され、複数の第1支柱は、基板に対して平行な同じ平面内に位置し、第1コンデンサ構造は、第1下部電極層、第1誘電体層、及び第1上部電極層を含み、第1下部電極層は、第1支柱の側壁面及び基板を覆い、第1誘電体層は、第1下部電極層を覆い、第1上部電極層は、第1誘電体層を覆う、第1コンデンサ構造及び第1支柱と、平行且つ離間して基板上に設置された複数の第1分割チャネルと、を含み、第1分割チャネルの延在方向は、第1支柱に対して垂直であり、第1分割チャネルは、第1コンデンサ構造を複数のコンデンサに分割し、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層の間には、第1絶縁層が設置され、第1絶縁層は、第1分割チャネルに対応する第1支柱の側壁面及び基板を覆い、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層の間は、電気的に接続される。第1絶縁層によって隣接するコンデンサを分離し、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層は、第1支柱を介して電気的に接続され、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層の間は、電気的に接続され、それによって、隣接するコンデンサが並列に接続され、静電容量を改善するのに有利であり、更に半導体構造の性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】本開示の実施例による半導体構造の概略
図1である。
【
図1B】本開示の実施例による半導体構造の概略
図2である。
【
図2】本開示の実施例による半導体構造の製造方法のステップのフローチャートである。
【
図3】半導体構造の製造方法における、基板上に犠牲層を形成した構造を示す概略図である。
【
図4A】半導体構造の製造方法における、第1トレンチを形成した構造を示す概略
図1である。
【
図4B】半導体構造の製造方法における、第1トレンチを形成した構造を示す概略
図2である。
【
図5A】半導体構造の製造方法における、充填層を形成した構造を示す概略
図1である。
【
図5B】半導体構造の製造方法における、充填層を形成した構造を示す概略
図2である。
【
図6A】半導体構造の製造方法における、第2トレンチを形成した構造を示す概略
図1である。
【
図6B】半導体構造の製造方法における、第2トレンチを形成した構造を示す概略
図2である。
【
図7A】半導体構造の製造方法における、充填チャネルを形成した構造を示す概略
図1である。
【
図7B】半導体構造の製造方法における、充填チャネルを形成した構造を示す概略
図2である。
【
図8A】半導体構造の製造方法における、第1支柱を形成した構造を示す概略
図1である。
【
図8B】半導体構造の製造方法における、第1支柱を形成した構造を示す概略
図2である。
【
図9A】半導体構造の製造方法における、第3トレンチを形成した構造を示す概略
図1である。
【
図9B】半導体構造の製造方法における、第3トレンチを形成した構造を示す概略
図2である。
【
図10A】半導体構造の製造方法における、充填側壁を形成した構造を示す概略
図1である。
【
図10B】半導体構造の製造方法における、充填側壁を形成した構造を示す概略
図2である。
【
図11A】半導体構造の製造方法における、第1支持層を形成した構造を示す概略
図1である。
【
図11B】半導体構造の製造方法における、第1支持層を形成した構造を示す概略
図2である。
【
図12A】半導体構造の製造方法における、犠牲層及び充填層の一部を除去した構造を示す概略
図1である。
【
図12B】半導体構造の製造方法における、犠牲層及び充填層の一部を除去した構造を示す概略
図2である。
【
図13A】半導体構造の製造方法における、第1下部電極層を形成した構造を示す概略
図1である。
【
図13B】半導体構造の製造方法における、第1下部電極層を形成した構造を示す概略
図2である。
【
図14A】半導体構造の製造方法における、第1誘電体層及び第1上部電極層を形成した構造を示す概略
図1である。
【
図14B】半導体構造の製造方法における、第1誘電体層及び第1上部電極層を形成した構造を示す概略
図2である。
【
図15A】半導体構造の製造方法における、中間支持層の一部を除去した構造を示す概略
図1である。
【
図15B】半導体構造の製造方法における、中間支持層の一部を除去した構造を示す概略
図2である。
【
図16A】半導体構造の製造方法における、第2支持層を形成した構造を示す概略
図1である。
【
図16B】半導体構造の製造方法における、第2支持層を形成した構造を示す概略
図2である。
【
図17A】半導体構造の製造方法における、第1分割チャネルを形成した構造を示す概略
図1である。
【
図17B】半導体構造の製造方法における、第1分割チャネルを形成した構造を示す概略
図2である。
【
図18A】半導体構造の製造方法における、第1絶縁層を形成した構造を示す概略
図1である。
【
図18B】半導体構造の製造方法における、第1絶縁層を形成した構造を示す概略
図2である。
【
図19A】半導体構造の製造方法における、導電性材料を充填した構造を示す概略
図1である。
【
図19B】半導体構造の製造方法における、導電性材料を充填した構造を示す概略
図2である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施例の上記の目的、特徴及び利点をより理解しやすくするために、以下では、本発明の実施例における図面を参照して、本発明の実施例における技術的解決策を更に明確且つ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本発明の実施例の一部のみであり、全部の実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られた他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれる。
【0009】
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、本開示の実施例は、半導体構造を提供し、前記半導体構造は、基板10に位置する第1コンデンサ構造41及び第1支柱331を含む。
【0010】
図1Cに示すように、Z軸に沿った方向に、複数の第1支柱331は、基板10上に互いに平行且つ離間して設置され、複数の第1支柱331は、基板10に平行な同じ平面内に位置する。複数の第1支柱331を設置することにより、第1コンデンサ構造41の支持役割を果たし、コンデンサ構造の崩壊を防止することができる。いくつかの実施例では、第1支柱331の材質は、単結晶シリコン、単結晶ゲルマニウム、単結晶シリコンゲルマニウム又はIGZOを含み、それにより、第1コンデンサ構造41に対する第1支柱331の支持効果が保証される。ここで、インジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO:indium gallium zinc oxide)は、インジウム、ガリウム、亜鉛を含む非晶質酸化物で、キャリア移動度に優れている。本実施例では、第1支柱331の材質は、IGZOであり得、第1コンデンサ構造41の性能を向上させるのに有利である。
【0011】
第1コンデンサ構造41は、第1下部電極層411、第1誘電体層412、及び第1上部電極層413を含む。第1下部電極層411は、第1支柱331の側壁面及び基板10を覆い、第1誘電体層412は、第1下部電極層411を覆う。
図1A及び
図1Cから分かるように、第1コンデンサ構造41において、第1下部電極層411の一部は、第1支柱331を取り囲むように設置され、第1誘電体層412の一部は、第1下部電極層411を取り囲むように設置され、第1下部電極層411の一部及び第1誘電体層412はまた、基板10を覆い、第1コンデンサ構造41において、第1上部電極層413は、第1誘電体層412を覆う。
【0012】
図1A及び
図1Cに示すように、本実施例では、複数の第1支柱331及び第1コンデンサ構造41は、共同で第1コンデンサアセンブリ61を構成し、基板10に対して垂直な方向(即ち、Y軸に沿った方向)において、基板10上には、積層された複数の第1コンデンサアセンブリ61が設置されている。例えば、基板10上には、積層された3つの第1コンデンサアセンブリ61が設置され得る。隣接する第1コンデンサアセンブリ61に対応する第1上部電極層413の間は、電気的に接続される。例えば、隣接する第1コンデンサアセンブリ61に対応する第1上部電極層413の間は、導電層を介して接続され得、導電層の材質は、例えば、金属又は金属合金などを含み得る。
図1Cに示すように、基板10に対して垂直な方向(即ち、Y軸に沿った方向)において、隣接する第1コンデンサアセンブリ61に対応する第1上部電極層413の間は、直接接合されることもでき、それによって、隣接する第1コンデンサアセンブリ61は、同じ第1上部電極層413を共有する。
【0013】
図1A及び
図1Bに示すように、X軸に沿った方向に、半導体構造はさらに、基板10上に互いに平行且つ離間して設置された複数の第1分割チャネル51を含み、第1分割チャネル51は、第1コンデンサ構造41を複数のコンデンサに分割する。例えば、本実施例では、2つの第1分割チャネル51を設置することができ、第1分割チャネル51の延在方向は、第1支柱331の延在方向に対して垂直であり、且つ第1分割チャネル51の延在方向はまた、基板10に対して垂直である。2つの第1分割チャネル51は、第1コンデンサ構造41を3つのコンデンサに分割することができ、これら3つのコンデンサは、X軸方向に沿って配置される。基板10上に積層された複数の第1コンデンサアセンブリ61が設置されている実施例において、第1分割チャネル51はまた、複数の第1コンデンサアセンブリ61を複数のコンデンサに分割することができる。例えば、本実施例では、積層された3つの第1コンデンサアセンブリ61を有し、且つ各第1コンデンサアセンブリ61はすべて、2つの第1分割チャネル51によって3つのコンデンサに分割され、即ち、本実施例では、基板10上には、9つのコンデンサが設置されている。
【0014】
引き続き
図1A及び
図1Bを参照すると、任意の第1コンデンサアセンブリ61内では、X軸に沿った方向に、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層411の間には、第1絶縁層511が設置され、第1絶縁層511は、第1分割チャネル51に対応する第1支柱331の側壁面及び基板10を覆い、それによって、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層411の間は、第1絶縁層511によって分離される。本実施例では、第1絶縁層511は、第1分割チャネル51の所在領域内に位置し、且つ第1絶縁層511の一部は、第1支柱331を取り囲むように設置され、第1絶縁層511はまた、基板10を覆う。基板10に平行な方向に、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層413の間は、電気的に接続される。例えば、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層413の間は、導電層を介して接続され得、導電層の材質は、例えば、金属又は金属合金などを含み得る。
図1Aに示すように、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層4133の間は、直接接合されることもでき、即ち、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層413は、第1絶縁層511を覆い、それによって、隣接するコンデンサ同士は、同じ第1上部電極層413を共有する。上記の構造を設置することにより、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層411は、第1支柱331を介して電気的に接続され、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層413の間は、電気的に接続され、それによって、隣接するコンデンサが並列に接続され、第1コンデンサアセンブリ61の静電容量を改善するのに有利であり、更に半導体構造の性能を向上させることができる。
【0015】
本開示の実施例は、半導体構造を提供し、前記半導体構造は、基板10上に位置する第1コンデンサ構造41及び第1支柱331であって、複数の第1支柱331は、基板10上に互いに平行且つ離間して設置され、複数の第1支柱331は、基板10に平行な同じ平面内に位置し、第1コンデンサ構造41は、第1下部電極層411、第1誘電体層412、及び第1上部電極層413を含み、第1下部電極層411は、第1支柱331の側壁面及び基板10を覆い、第1誘電体層412は、第1下部電極層411を覆い、第1上部電極層413は、第1誘電体層412を覆う、第1コンデンサ構造及び第1支柱と、基板10上に平行且つ離間して設置された複数の第1分割チャネル51とを含み、第1分割チャネル51の延在方向は、第1支柱331に対して垂直であり、第1分割チャネル51は、第1コンデンサ構造41を複数のコンデンサに分割し、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層411の間には、第1絶縁層511が設置され、第1絶縁層511は、第1分割チャネル51に対応する第1支柱331の側壁面及び基板10を覆い、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層413の間は、電気的に接続される。第1絶縁層511によって隣接するコンデンサを分離し、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層411は、第1支柱331を介して電気的に接続され、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層413の間は、電気的に接続され、それによって、隣接するコンデンサが並列に接続され、静電容量を改善するのに有利であり、更に半導体構造の性能を向上させることができる。
【0016】
いくつかの実施例では、第1絶縁層511の材質は、高誘電率材料、酸化ケイ素、窒化ケイ素又は酸窒化ケイ素を含み得、それによって、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層411間の絶縁効果を向上させる。本実施例では、第1絶縁層511の材質は、高誘電率材料であり得る。ここで、高誘電率材料は、誘電率が二酸化ケイ素より高く、絶縁性に優れた材料を指し、例えば、強誘電体材料、金属酸化物などを含み得る。本実施例では、第1絶縁層511の材質は、高誘電率材料であり得、それにより、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層411の間の絶縁性能を更に向上させ、隣接するコンデンサ間の並列接続を実現することができる。
【0017】
図1Dを参照すると、第1絶縁層511の厚さH3は、第1下部電極層411の厚さH1より大きく、且つ第1下部電極層411と第1誘電体層412の厚さの和H2より小さい。第1絶縁層511の厚さH3は、第1下部電極層411の厚さH1より大きく、これは、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層411の間の絶縁性能を保証するのに有利であり、同時に、第1絶縁層511の厚さH3は、第1下部電極層411と第1誘電体層412の厚さとの和H2より小さく、即ち、第1絶縁層511の平面は、第1誘電体層412と第1下部電極層411との間に位置し、また、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層413の間の電気的接続を容易にし、それにより、隣接するコンデンサ間の並列接続を保証することができる。
【0018】
図1A及び
図1Bを参照すると、半導体構造はさらに、基板10を覆う第1支持層351及び第2支持層322を含む。本実施例では、第1支持層351は、第1コンデンサアセンブリ61の右側に設置され得、第2支持層322は、第1コンデンサアセンブリ61の左側に設置され得、それによって、第1コンデンサアセンブリ61が第1支持層351と第2支持層322との間に位置する。第1支持層351及び第2支持層322は、第1支柱331の側壁面を取り囲み、それにより、第1支柱331は、第1支持層351及び第2支持層322を介して基板10上に設置される。いくつかの実施例では、第1支持層351及び第2支持層322の材質は、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素又は酸化ケイ素などを含み得る。引き続き
図1A及び
図1Bを参照すると、第1誘電体層412はまた、第1支持層351及び第2支持層322の側壁を覆い、これは、第1上部電極層413と、第1支持層351及び第2支持層322それぞれとの間の絶縁性能を保証するのに有利である。
【0019】
本実施例では、半導体構造はさらに、基板10上に位置する分離部70及び複数の第2コンデンサアセンブリ62を含み、基板10に対して垂直な方向(即ち、Y軸に沿った方向)において、基板10上には、積層された複数の第2コンデンサアセンブリ62が設置され、分離部70は、第1コンデンサアセンブリ61と第2コンデンサアセンブリ62との間に位置し、第2コンデンサアセンブリ62と第1コンデンサアセンブリ61は、分離部70に対して対称に設置される。
図1Aに示すように、第1コンデンサアセンブリ61は、分離部70の左側に位置し、第2コンデンサ構造42は、分離部70の右側に位置し、且つ第2コンデンサアセンブリ62は、第1コンデンサアセンブリ61と同じ構造である。
【0020】
なお、第1コンデンサアセンブリ61と第2コンデンサアセンブリ62に対応する同層構造の材質は同じであるので、第1コンデンサアセンブリ61及び第2コンデンサアセンブリ62を同時に形成することができる。
【0021】
図1A及び
図1Bを参照すると、基板10に対して垂直な方向(即ち、Y軸に沿った方向)において、基板10上には、積層された複数の第2コンデンサアセンブリ62が設置され、隣接する第2コンデンサアセンブリ62の間は接続されている。第2コンデンサアセンブリ62は、複数の第2支柱332及び第2コンデンサ構造42を含み、ここで、複数の第2支柱332は、基板10上に互いに平行且つ離間して設置され、且つ各第2支柱332はすべて、それ自体に対応する第1支柱331に接続され、第2コンデンサ構造42は、第2下部電極層421、第2誘電体層422、及び第2上部電極層423を含み、第2下部電極層421は、第2支柱332の側壁面及び基板10を覆い、第2誘電体層422は、第2下部電極層421を覆い、第2上部電極層423は、第2誘電体層422を覆う。このように、隣接する第2コンデンサアセンブリ62に対応する第2上部電極層423の間は、電気的に接続される。
図1Aに示すように、隣接するコンデンサに対応する第2上部電極層423の間は、直接接合されることもでき、即ち、隣接するコンデンサに対応する第2上部電極層423はまた、第2絶縁層521を覆い、それによって、隣接するコンデンサに対応する第2上部電極層423の間は、電気的に接続される。上記の構造を設置することにより、隣接するコンデンサに対応する第2下部電極層421は、第2支柱332を介して電気的に接続され、隣接するコンデンサに対応する第2上部電極層423の間は、電気的に接続され、それによって、隣接するコンデンサが並列に接続され、第2コンデンサアセンブリ62の静電容量を改善するのに有利であり、更に半導体構造の性能を向上させることができる。
【0022】
複数の第2コンデンサアセンブリ62はさらに、基板10上に互いに平行且つ離間して設置された複数の第2分割チャネル52を含み、第2分割チャネル52の延在方向は、第2支柱332に対して垂直であり、第2分割チャネル52は、任意の層の第2コンデンサ構造42を複数のコンデンサに分割する。任意の第2コンデンサアセンブリ62内では、基板10に平行な方向(即ち、X軸に沿った方向)において、隣接するコンデンサの第2下部電極層421の間には、第2絶縁層521が設置され、第2絶縁層521は、第2分割チャネル52に対応する第2支柱332の側壁面及び基板10を覆い、隣接するコンデンサに対応する第2上部電極層423は接続され、それによって、隣接するコンデンサに対応する第2下部電極層421の間は、第2絶縁層521によって分離される。
【0023】
同様に、第2コンデンサアセンブリ62の左側には、第3支持層352が設置され、第2コンデンサアセンブリ62の右側には、第4支持層323が設置され、それによって、第2コンデンサアセンブリ62は、第3支持層352と第4支持層323との間に位置する。第3支持層352及び第4支持層323は、第2支柱332の側壁面を取り囲み、第3支持層352及び第4支持層323は、第2支柱332の側壁面を取り囲み、それにより、第2支柱332は、第3支持層352及び第4支持層323を介して基板10上に設置される。第2誘電体層422はまた、第3支持層352及び第4支持層323の側壁を覆い、これは、第2上部電極層423と、第3支持層352及び第4支持層323との間の絶縁性能を保証するのに有利である。
【0024】
図1A及び
図1Bを参照すると、分離部70はまた、第1支持層351と第3支持層352との間に位置し、且つ分離部70は、第1支柱331及び第2支柱332の側壁を取り囲むように設置される。分離部70はさらに、中間支持層321を含み、中間支持層321の一方は、第1支柱331に接続され、中間支持層321の他方は、第2支柱332に接続され、それによって、第1支柱331及び第2支柱332は、中間支持層321を介して電気的に接続される。本実施例では、中間支持層321、第1支柱331、及び第2支柱332の材質は同じであるので、同じ堆積プロセスによって同時に形成し、それにより、導体構造の生産効率を向上させることができる。分離部70はさらに、犠牲層20を含み、犠牲層20の一部は、中間支持層321と第1支持層351との間に位置し、且つ犠牲層20の一部は、第1支柱331の側壁を取り囲むように設置され、犠牲層20の一部はまた、中間支持層321と第2支持層322との間に位置し、且つ犠牲層20の一部は、第2支柱332の側壁を取り囲むように設置される。
【0025】
本開示の実施例は、半導体構造の製造方法を更に提供し、
図2を参照すると、ステップS101~ステップS105のプロセスは以下の通りである。
【0026】
ステップS101において、基板を提供する。
【0027】
本実施例では、基板は、多結晶シリコン、又はアモルファスシリコン又はシリコンゲルマニウム(SiGe)などの半導体基板であり得、又は、炭化ケイ素、アンチモン化インジウム、テルル化鉛、砒化インジウム、リン化インジウム、ガリウム又はアンチモン化ガリウム、合金半導体又はその組み合わせなどの混合半導体構造であり得る。本実施例は、これらを限定しない。
【0028】
図3~
図8Cを参照すると、基板10を提供した後、前記半導体構造の製造方法は、ステップS102を含み、
ステップS102において、基板上に互いに平行且つ離間して設置され、基板に対して平行な同じ平面内に位置する複数の第1支柱を形成する。
【0029】
図3を参照すると、本実施例では、複数の第1支柱331を形成するステップは、基板10を覆う犠牲層20を形成することを含む。犠牲層20は、交互に積層された第1犠牲層21及び第2犠牲層22を含む。例えば、本実施例では、複数の第1犠牲層21及び複数の第2犠牲層22を含み得、ここで、第2犠牲層22は、隣接する2つの第1犠牲層21の間に挟まれるように設置され、第1犠牲層21の一部はまた、基板10を覆い、それによって、第1犠牲層21と第2犠牲層22は、基板10上に交互に積層される。いくつかの実施例では、第1犠牲層21の材質は、酸化物を含み得、第2犠牲層22の材質は、窒化物を含み得、それによって、第1犠牲層21と第2犠牲層22の材質は区別され、後続の犠牲層20の一部の選択的エッチングを容易にする。
【0030】
もちろん、いくつかの別の実施例では、犠牲層20さらに、1層の第1犠牲層21及び1層の第2犠牲層22のみを含み得、第1犠牲層21は、第2犠牲層22と基板10との間に位置する。
【0031】
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照すると、本実施例では、犠牲層20を形成した後、複数の第1支柱331を形成するステップは、犠牲層20の一部を除去して、複数の第1トレンチ31を形成することを更に含み、Z軸に沿った方向に、複数の第1トレンチ31は、基板10上に互いに平行且つ離間して設置され、且つ第1トレンチ31の延在方向は、Y軸方向に平行である。一具体的な実現形態では、犠牲層20の一部をエッチングでき、基板10が露出するまでエッチングして、複数の第1トレンチ31を形成する。
【0032】
図5A、
図5B、及び
図5Cを参照すると、本実施例では、第1トレンチ31を形成した後、複数の第1支柱331を形成するステップは、第1トレンチ31内に充填層311を形成することを更に含む。第1トレンチ31内に材料を充填し、それによって、第1トレンチ31内に複数の充填層311を形成し、Z軸に沿った方向に、複数の充填層311は、基板10上に互いに平行且つ離間して設置され、且つ充填層311の延在方向は、Y軸方向に平行である。いくつかの実施例では、填充材料の材質は、多結晶シリコン、単結晶シリコンなどを含み得る。
【0033】
図6A及び
図6Bを参照すると、本実施例では、充填層311を形成した後、複数の第1支柱331を形成するステップは、犠牲層20の一部及び充填層311の一部を除去して、複数の第2トレンチ32を形成することを更に含み、X軸に沿った方向に、複数の第2トレンチ32は、基板10上に互いに平行且つ離間して設置され、且つ第2トレンチ32の延在方向は、第1トレンチ31に対して垂直である。一具体的な実現形態では、犠牲層20の一部及び充填層311の一部をエッチングでき、基板10が露出するまでエッチングして、複数の第2トレンチ32を形成する。本実施例では、3つの第2トレンチ32を形成でき、且つ3つの第2トレンチ32は、犠牲層20を第1領域81及び第2領域82に分割するので、その後、第1領域81及び第2領域82のそれぞれにコンデンサ構造を更に形成することができる。
【0034】
図7A、
図7B、及び
図7Cを参照すると、本実施例では、第2トレンチ32を形成した後、複数の第1支柱331を形成するステップは、犠牲層20の一部を除去して、複数の充填チャネル33を形成することを更に含み、複数の充填チャネル33は、離間且つ第1トレンチ31と平行に設置される。
【0035】
犠牲層20がさらに、1層の第1犠牲層21及び1層の第2犠牲層22のみを含み得る実施例では、Z軸に沿った方向に、複数の充填チャネル33は、基板10に平行な同じ平面内に位置する。第2トレンチ32の側壁が犠牲層20であるので、第2トレンチ32を設置することにより、犠牲層20を露出させることができる。犠牲層20をエッチングすることにより、第2犠牲層22のエッチング選択比を、第1犠牲層21のエッチング選択比より高くし、犠牲層20内の第2犠牲層22を除去し、第1犠牲層21を保持し、それにより、複数の充填チャネル33を形成し、且つ複数の充填チャネル33はすべて、隣接する第2トレンチ32の間に位置し、第2トレンチ32に連通している。
【0036】
Z軸に沿った方向に、基板10に平行な同じ平面内に位置する複数の充填チャネル33は、充填構造を構成する。犠牲層20が交互に積層された第1犠牲層21及び第2犠牲層22を含む実施例では、犠牲層20内の第2犠牲層22を除去し、第1犠牲層21を保持した後、前記半導体構造の製造方法は、基板10に対して垂直な方向(即ち、Y軸に沿った方向)において、基板10上に積層された充填構造を形成することを更に含み、充填構造の各層は、互いに平行且つ離間して設置された複数の充填チャネル33を含む。
【0037】
図8A、
図8B、及び
図8Cを参照すると、本実施例では、充填チャネル33を形成した後、複数の第1支柱331を形成するステップは、充填チャネル33内に第1支柱331を形成することを更に含む。いくつかの実施例では、堆積プロセスを使用して、充填チャネル33内に第1支柱331を形成することができる。第1支柱331の材質は、単結晶シリコン、単結晶ゲルマニウム、単結晶シリコンゲルマニウム又はIGZOを含み、それにより、第1コンデンサ構造41に対する第1支柱331の支持効果が保証される。ここで、インジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO:indium gallium zinc oxide)は、インジウム、ガリウム、亜鉛を含む非晶質酸化物で、キャリア移動度に優れている。本実施例では、第1支柱331の材質は、IGZOであり得、これは、第1コンデンサ構造41の性能を向上させるのに有利である。
【0038】
引き続き
図8A及び
図8Bを参照すると、充填チャネル33内に第1支柱331を形成すると同時に、前記半導体構造の製造方法は、第2トレンチ32内に中間支持層321を形成することを更に含む。充填チャネル33は第2トレンチ32と連通しているので、第1支柱331を形成すると同時に、堆積プロセスを使用して、第2トレンチ32内に中間支持層321を形成することができる。本実施例では、中間支持層321の材質は、第1支柱331の材質と同じであり、且つ中間支持層321は、第1支柱331に接合される。
【0039】
図9A~
図11Aを参照すると、複数の第1支柱331を形成した後、前記半導体構造の製造方法は、以下のステップを更に含む。
【0040】
図9A及び
図9Bを参照すると、本実施例では、複数の第1支柱331を形成した後、前記半導体構造の製造方法は、充填層311の一部を除去して、複数の第3トレンチ34を形成することを更に含み、複数の第3トレンチ34は、基板10上に互いに平行且つ離間して設置され、第3トレンチ34の延在方向は、第1トレンチ31に対して垂直である。一具体的な実現形態では、充填層311の一部をエッチングし、基板10が露出するまでエッチングして、複数の第3トレンチ34を形成することができる。
図6Bと
図9Bを比較して参照すると、第3トレンチ34は、第1領域81内の犠牲層20を複数の領域に更に分割するので、その後、複数の領域内に複数のコンデンサを形成することができる。
【0041】
図10A及び
図10Bを参照すると、本実施例では、第3トレンチ34を形成した後、前記半導体構造の製造方法は、第3トレンチ34の側壁に対応する犠牲層20を除去し、第1支柱331を保持して、充填側壁35を形成することを更に含む。第3トレンチ34の側壁に対応する犠牲層20を除去し、即ち、第3トレンチ34の側壁に対応する第1犠牲層21を除去し、第1支柱331を保持する。一具体的な実施形態では、第1犠牲層21のエッチング選択比を、第1支柱331のエッチング選択比より高くし、エッチングプロセスによって、第1犠牲層21を除去し、第1支柱331を保持する。
【0042】
図11A及び
図11Bを参照すると、本実施例では、充填側壁35を形成した後、前記半導体構造の製造方法は、充填側壁35内の一部に第1支持層351を形成することを更に含み、第1支持層351は、第1支柱331の側壁面を取り囲む。例えば、堆積プロセスによって、充填側壁35内に第1支持層351を形成することができ、第1支持層351の材質は、窒化物などを含み得る。第1支持層351を設置することにより、第1支柱331の支持効果を更に向上させるのに有利である。
【0043】
図12A~
図15Bを参照すると、第1支持層351を形成した後、前記半導体構造の製造方法は、ステップS103を更に含み、
ステップS103において、第1コンデンサ構造は、第1コンデンサ構造を形成し、第1コンデンサ構造は、第1下部電極層、第1誘電体層、及び第1上部電極層を含み、第1下部電極層は、第1支柱の側壁面及び基板を覆い、第1誘電体層は、第1下部電極層を覆い、第1上部電極層は、第1誘電体層を覆う。
【0044】
図12A、
図12B、及び
図12Cを参照すると、本実施例では、第1コンデンサ構造41を形成するステップは、犠牲層20及び充填層311の一部を除去して、第1支柱331及び第1支持層351を保持することを含む。本実施例では、第1領域81内に位置する第1犠牲層21及び充填層311の一部を除去して、第1支柱331及び第1支持層351を保持し、充填空間を更に形成するので、その後、充填空間にコンデンサを形成することができる。一具体的な実現形態では、第1犠牲層21及び充填層311のエッチング選択比をすべて、第1支柱331及び第1支持層351のエッチング選択比より高くし、エッチングプロセスによって、犠牲層20及び充填層311を除去して、第1支柱331及び第1支持層351を保持する。
【0045】
図13A及び
図13Bを参照すると、本実施例では、犠牲層20及び充填層311の一部を除去した後、前記半導体構造の製造方法は、選択成長プロセスによって、充填空間内に位置する第1支柱331及び基板10上に第1下部電極層411を形成することを更に含む。なお、選択成長プロセスは、所望の材料の表面に選択的に堆積することができる。例えば、第1下部電極層411の材質は、タングステン、チタンなどの金属材料を含み得、堆積プロセス中に、第1下部電極層は、第1支柱331の側壁及び基板10の表面に選択的に堆積するが、第1支持層351の側壁上には堆積しない。上記の選択的堆積プロセスにより、後続の第1支持層351の側壁上の第1下部電極層411の除去を回避し、それにより、製造効率を向上させることができる。
【0046】
引き続き
図13A及び
図13Bを参照すると、本実施例では、中間支持層321の材質は、第1支柱331の材質と同じであるので、第1下部電極層411はまた、充填空間側に位置する中間支持層321を覆う。
【0047】
図14A及び
図14Bを参照すると、本実施例では、第1下部電極層411を形成した後、前記半導体構造の製造方法は、第1誘電体層412及び第1上部電極層413を順次形成することを更に含む。一具体的な実現形態では、堆積プロセスを使用して、第1誘電体層412及び第1上部電極層413を順次形成することができる。第1誘電体層412の材質は、高誘電率材料、酸化ケイ素、窒化ケイ素又は酸窒化ケイ素を含み得、それによって、第1上部電極層413と第1下部電極層411との間の絶縁効果を実現する。第1上部電極層413の材質は、タングステン、チタンなどの金属材料を含み得、本実施例では、第1上部電極層413の材質は、第1下部電極層411の材質と同じである。
【0048】
引き続き
図14A及び
図14Bを参照すると、犠牲層20が交互に積層された第1犠牲層21及び第2犠牲層22を含む実施例では、第1コンデンサ構造41を形成することは、第1コンデンサ構造41及び第1支柱331が第1コンデンサアセンブリ61を形成し、基板10に対して垂直な方向(即ち、Y軸に沿った方向)において、積層された複数の第1コンデンサアセンブリ61を形成すること更に含む。第1下部電極層411、第1誘電体層412、及び第1上部電極層413を順次堆積して形成するとき、複数の第1コンデンサアセンブリ61を同時に形成する。
【0049】
隣接する第1コンデンサアセンブリ61に対応する第1上部電極層413の間は、電気的に接続される。例えば、Y軸に沿った方向に、隣接する第1コンデンサアセンブリ61に対応する第1上部電極層413の間は、導電層を介して接続され得、導電層の材質は、例えば、金属又は金属合金などを含み得る。
図14Aに示すように、基板10に対して垂直な方向(即ち、Y軸に沿った方向)において、隣接する第1コンデンサアセンブリ61に対応する第1上部電極層413は、直接接合されることもでき、それによって、隣接する第1コンデンサアセンブリ61は、同じ第1上部電極層413を共有する。
【0050】
図15A及び
図15Bを参照すると、複数の第1コンデンサ構造41を形成することは、第1誘電体層412及び第1上部電極層413を順次形成した後、中間支持層の一部を除去する321を形成することを更に含み、
図16A及び
図16Bを参照すると、中間支持層321の一部を除去した後、第2トレンチ32内の一部に第2支持層322を形成する。例えば、第1コンデンサ構造41の左側に位置する中間支持層321を除去して、第2トレンチ32を形成し、当該第2トレンチ32内に第2支持層322を形成し、第2支持層322を設置することができ、これは、第1支柱331の支持効果を更に向上させるのに有利である。一具体的な実現形態では、第2支持層322の材質は、窒化物を含み得る。本実施例では、第2支持層322の材質は、第1支持層351の材質と同じであり得る。
【0051】
図14Aと
図15Aを比較すると、中間支持層321の一部を除去すると同時に、中間支持層321の側壁を覆う第1下部電極層411も除去し、それにより、基板10に対して垂直な方向(Y軸に沿った方向)において、隣接するコンデンサを分離する。
【0052】
図17A及び
図17Bを参照すると、複数の第1コンデンサ構造41を形成した後、前記半導体構造の製造方法は、ステップS104を更に含み、
ステップS104において、基板上に互いに平行且つ離間して設置された複数の第1分割チャネルを形成し、第1分割チャネルの延在方向は、第1支柱に対して垂直であり、第1分割チャネルは、第1コンデンサ構造を複数のコンデンサに分割する。
【0053】
第1支持層351の一部を除去して、第1分割チャネル51を形成する。例えば、隣接するコンデンサの間の第1支持層351を除去し、それによって、第1分割チャネル51内に対応する第1支柱331及び基板10を露出させることができる。一具体的な実現形態では、第1支持層351のエッチング選択比を、第1支柱331のエッチング選択比より高くし、エッチングプロセスによって、第1支持層351を除去して、第1支柱331を保持する。
【0054】
なお、複数の第1分割チャネル51を設置することにより、X軸に沿った方向に配置された第1コンデンサ構造41は、複数のコンデンサに分割される。
【0055】
図18A及び
図18Bを参照すると、複数の第1分割チャネル51を形成した後、前記半導体構造の製造方法は、ステップS105を更に含み、
ステップS105において、第1分割チャネル内に第1絶縁層を形成し、第1絶縁層は、隣接するコンデンサの第1下部電極層の間に位置し、第1絶縁層は、第1分割チャネルに対応する第1支柱の側壁面及び基板を覆う。
【0056】
いくつかの実施例では、第1絶縁層511の材質は、高誘電率材料、酸化ケイ素、窒化ケイ素又は酸窒化ケイ素を含み得、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層411間の絶縁効果の向上を実現する。本実施例では、第1絶縁層511の材質は、高誘電率材料であり得、それにより、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層411の間の絶縁性能を更に向上させることができる。
【0057】
図19A、
図19B、
図19C、及び
図19Dを参照すると、第1分割チャネル51内に第1絶縁層511を形成した後、前記半導体構造の製造方法は、ステップS106を更に含み、ステップS106において、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層の間を電気的に接続させるように、第1分割チャネル内に導電性材料を充填する。
【0058】
一具体的な実現形態では、導電性材料は、金属又は金属合金などであり得、X軸に沿った方向に、同じ水平面内の第1コンデンサ構造41では、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層413の間は、導電性材料を介して電気的に接続される。本実施例では、導電性材料は、第1上部電極層413の材質と同じであり得、それによって、X軸に沿った方向に、同じ水平面内の第1コンデンサ構造41は、同じ第1上部電極層413を共有し、それにより、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層413の間は、電気的に接続される。隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層411は、第1支柱331を介して電気的に接続され得、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層413の間は、電気的に接続され、それによって、隣接するコンデンサが並列に接続され、第1コンデンサアセンブリ61の静電容量を改善するのに有利であり、更に半導体構造の性能を向上させることができる。例えば、
図19Dを参照すると、第1絶縁層511の厚さH3は、第1下部電極層411の厚さH1より大きく、これは、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層411の間の絶縁性能を保証するのに有利である。第1絶縁層511の厚さH3は、第1下部電極層411と1誘電体層412との厚さの和H2より小さく、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層413の間の電気的接続も容易にすることができ、それにより、隣接するコンデンサ間の並列接続を保証することができる。
【0059】
本開示の実施例は、半導体構造の製造方法を更に提供し、前記方法は、基板10を提供することと、基板10上に互いに平行且つ離間して設置された複数の第1支柱331を形成することであって、複数の第1支柱331基板10に平行な同じ平面内に位置することと、第1コンデンサ構造41を形成することであって、第1コンデンサ構造41は、第1下部電極層411、第1誘電体層412、及び第1上部電極層413を含み、第1下部電極層411は、第1支柱331の側壁面及び基板10を覆い、第1誘電体層412は、第1下部電極層411を覆い、第1上部電極層413は、第1誘電体層412を覆うことと、基板10上に互いに平行且つ離間して設置された複数の第1分割チャネル51を形成することであって、第1分割チャネル51の延在方向は、第1支柱331に対して垂直であり、第1分割チャネル51は、第1コンデンサ構造41を複数のコンデンサに分割することと、第1分割チャネル51内に第1絶縁層511を形成することであって、第1絶縁層511は、隣接するコンデンサの第1下部電極層411の間に位置し、第1絶縁層511は、第1分割チャネル51に対応する第1支柱331の側壁面及び基板10を覆い、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層413の間を電気的に接続させるように、第1分割チャネル51内に導電性材料を充填することと、を含む。第1絶縁層511によって隣接するコンデンサを分離し、隣接するコンデンサに対応する第1下部電極層411は、第1支柱331を介して電気的に接続され、隣接するコンデンサに対応する第1上部電極層413の間は、電気的に接続され、それによって、隣接するコンデンサが並列に接続され、静電容量を改善するのに有利であり、更に半導体構造の性能を向上させることができる。
【0060】
図6Aを参照すると、第2トレンチ32を形成した後、第2トレンチ32は、犠牲層20を第1領域81及び第2領域82に分割し、ここで、第1領域81は、積層された複数の第1コンデンサアセンブリ61を形成するために使用される。
図6A~
図8Cを参照すると、第1領域81内に第1支柱331を形成すると同時に、また、第2領域82内に第2支柱332を形成し、且つ第2支柱332と第1支柱331は対称に設置され、第2支柱332の構造及び材料は、ここでは繰り返して説明しない。
【0061】
図9A及び
図11Bを参照すると、第1支柱331を形成すると同時に、前記半導体構造の製造方法は、分離部70を形成することを更に含む。第3トレンチ34は、第2領域82内の犠牲層20を複数の領域に更に分割するので、その後、複数の領域内に複数のコンデンサを形成することができる。
図10Aを参照すると、分離部70は、隣接する第3トレンチ34の間に位置し、その後第1領域81内に形成されるコンデンサを、その後第2領域82内に形成されるコンデンサから分離するために使用される。分離部70はさらに、中間支持層321を含み、中間支持層321の一方は、第1支柱331に接続され、中間支持層321の他方は、第2支柱332に接続され、それによって、第1支柱331及び第2支柱332は、中間支持層321を介して電気的に接続される。本実施例では、中間支持層321、第1支柱331、及び第2支柱332の材質は同じであるので、同じ堆積プロセスによって同時に形成され、それにより、導体構造の生産効率を向上させることができる。分離部70はさらに、犠牲層20を含み、犠牲層20の一部は、中間支持層321と第1支持層351との間に位置し、且つ犠牲層20の一部は、第1支柱331の側壁を取り囲むように設置され、犠牲層20の一部はまた、中間支持層321と第2支持層322との間に位置し、且つ犠牲層20の一部は、第2支柱332の側壁を取り囲むように設置される。
【0062】
図10A及び
図10Bを参照すると、第2領域82はさらに、複数の充填側壁35を含む。
図11A及び
図11Bを参照すると、充填側壁35内に第1支持層351を形成すると同時に、第3支持層352も形成し、第3支持層352は、第2領域82内に位置し、且つ第3支持層352と第1支持層351は対称に設置され、第3支持層352の構造及び材料は、ここでは繰り返して説明しない。
【0063】
図12A及び
図12Bを参照すると、犠牲層20及び充填層311の一部を除去して、第1支柱331及び第1支持層351を保持すると同時に、前記半導体構造の製造方法は、第2領域82内の犠牲層20及び充填層311の一部を除去し、第2支柱332及び第3支持層352を保持して、充填空間を形成することを更に含む。
図13A~
図14Bを参照すると、第11領域811内に積層された複数の第1コンデンサアセンブリ61を形成する同時に、前記半導体構造の製造方法は、基板10に対して垂直な方向(即ち、Y軸に沿った方向)において、複数の第2コンデンサアセンブリ62を積層して形成することを更に含み、分離部70は、第1コンデンサアセンブリ61と第2コンデンサアセンブリ62との間に位置し、第2コンデンサアセンブリ62と第1コンデンサアセンブリ61は、分離部70に対して対称に設置される。第2コンデンサアセンブリ62は、第21領域821内に位置し、且つ第2コンデンサ構造42は、第2下部電極層421、第2誘電体層、及び第2上部電極層423を含み、その構造及び材料は、ここでは繰り返して説明しない。
【0064】
図15A及び
図15Bを参照すると、中間支持層321の一部を除去することは、第2コンデンサ構造42の右側に位置する中間支持層321を除去して、第2トレンチ32を形成することを更に含む。
図16A及び
図16Bを参照すると、第2支持層322を形成すると同時に、第4支持層323も形成し、第4支持層323は、第2コンデンサ構造42の分離部70から離れた側に位置し、且つ第4支持層323と第2支持層322は対称に設置され、第4支持層323の構造及び材料は、ここでは繰り返して説明しない。
【0065】
図17A及び
図17Bを参照すると、第1分割チャネル51を形成すると同時に、前記半導体構造の製造方法は、第3支持層352を除去して、第2分割チャネル52を形成することを更に含む。複数の第2分割チャネル52を設置することにより、X軸に沿った方向に、同じ平面内に位置する第2コンデンサ構造42は、複数のコンデンサに分割される。
図18A及び
図18Bを参照すると、第2分割チャネル52内に第2絶縁層521を形成すると同時に、前記半導体構造の製造方法は、第2分割チャネル52内に第2絶縁層521を形成することを更に含み、第2絶縁層521は、隣接するコンデンサの第2下部電極層421の間に位置し、第2絶縁層521は、第2分割チャネル52に対応する第2支柱332の側壁面及び基板10を覆う。第2絶縁層521の構造及び材料は、ここでは繰り返して説明しない。同様に、第2絶縁層521の厚さは、第2下部電極層421の厚さより大きく、これは、隣接するコンデンサに対応する第2下部電極層421の間の絶縁性能を保証するのに有利であり、且つ第2絶縁層521の厚さは、第2下部電極層421と第2誘電体層422との厚さの和より小さく、また、隣接するコンデンサに対応する第2上部電極層423の間の電気的接続も容易にすることができ、それにより、隣接するコンデンサ間の並列接続を保証することができる。
【0066】
図19A及び
図19Bを参照すると、第1分割チャネル51内に導電性材料を充填すると同時に、前記半導体構造の製造方法は、第2分割チャネル52内に導電性材料を充填することを更に含み、それによって、隣接するコンデンサに対応する第2上部電極層423の間は、電気的に接続される本実施例では、導電性材料は、第2上部電極層423の材質と同じであり得、それによって、X軸に沿った方向に、同じ水平面内の第2コンデンサ構造42が同じ第2上部電極層423を共有し、それにより、隣接するコンデンサに対応する第2上部電極層423の間は、電気的に接続される。隣接するコンデンサに対応する第2下部電極層421は、第2支柱332を介して電気的に接続され、隣接するコンデンサに対応する第2上部電極層423の間は、電気的に接続され、それによって、隣接するコンデンサが並列に接続され、第2コンデンサアセンブリ62の静電容量を改善するのに有利であり、更に半導体構造の性能を向上させることができる。
【0067】
上記の実施例は、本開示の技術的解決法を説明するためにのみ使用され、それらを限定するものではなく、前述の実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者は、前述の実施形態で説明された技術的解決策を修正すること、又は技術的特徴の一部又はすべてに対して同等の置換を実行することができ、これらの修正又は置換は、対応する技術的解決策の本質を本開示の実施形態の技術的解決策の範囲から逸脱させるものではないことを理解すべきである。