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特許7590475アプリケーションの使用を制限する方法、および端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】アプリケーションの使用を制限する方法、および端末
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/12 20130101AFI20241119BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20241119BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20241119BHJP
   H04M 1/72463 20210101ALI20241119BHJP
【FI】
G06F21/12
G06F3/0484
G06F3/0488
H04M1/72463
【請求項の数】 8
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023026954
(22)【出願日】2023-02-24
(62)【分割の表示】P 2021100243の分割
【原出願日】2016-03-22
(65)【公開番号】P2023093420
(43)【公開日】2023-07-04
【審査請求日】2023-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】524273890
【氏名又は名称】ベイジン クンシ インテレクチュアル プロパティー マネージメント カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】倪 静
(72)【発明者】
【氏名】▲錢▼ ▲凱▼
【審査官】吉田 歩
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-149720(JP,A)
【文献】国際公開第2015/114806(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0363587(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0264169(US,A1)
【文献】特開2013-196628(JP,A)
【文献】特開2014-170429(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/12
G06F 3/0484
G06F 3/0488
H04M 1/72463
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションの使用を制限するための方法であって、前記方法は、
第1のインタフェースを表示するステップであって、前記第1のインタフェースは設定インタフェースである、ステップと、
前記第1のインタフェースにおいて、複数のアプリケーションに対する使用制限条件を予め設定するための第1の操作を受け付けるステップであって、前記使用制限条件は時間に関連する、ステップと、
前記使用制限条件が満たされた場合、前記複数のアプリケーションの使用を制限するステップと、
第2のインタフェースを表示するステップであって、前記第2のインタフェースは前記第1のインタフェースとは異なる、ステップと、
前記第2のインタフェースにおいて、前記複数のアプリケーションのうちの対象アプリケーションに対する前記使用制限条件のうちの使用制限条件を解除するための第2の操作を受け付けるステップであって、前記第2の操作は第3のインタフェースにおいて設定される、ステップと、
前記第2の操作に応じて、前記対象アプリケーションに対する前記使用制限条件を解除するステップと、
前記対象アプリケーションに対する前記使用制限条件以外の、前記複数のアプリケーションのうちの他のアプリケーションに対する前記使用制限条件を保持するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記複数のアプリケーションは、同じ属性を有する複数のアプリケーションであるか、または前記複数のアプリケーションは、同じタイプに属する複数のアプリケーションである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のアプリケーションの使用を制限する前記ステップは、前記複数のアプリケーションの起動を禁止するステップ、または前記複数のアプリケーションの起動を遅延させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アプリケーションの起動を禁止する前記ステップは、前記複数のアプリケーションのアイコンを秘匿するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記アプリケーションの起動を遅延させる前記ステップは、ユーザによる連続的な複数回のタッピングが受け付けられた後に前記複数のアプリケーションを起動するか、または前記ユーザによる前記複数のアプリケーションのアイコンの少なくとも2回のタッピングが受け付けられた後に端末をロックまたは電源オフするか、または前記複数のアプリケーションの前記アイコンの位置を変更するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
使用が制限されている前記複数のアプリケーションの各アイコンの表示状態が通常の表示状態と異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
タッチスクリーンと、1つまたは複数のプロセッサと、メモリと、1つまたは複数のプログラムとを備えた端末であって、前記1つまたは複数のプログラムは、前記メモリに記憶され、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行され、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を前記端末に実行させるように構成された、端末。
【請求項8】
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記1つまたは複数のプロセッサに請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理の分野に関し、具体的には、アプリケーションの使用を制限する方法、および端末に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信機能を有する携帯電話、タブレットコンピュータ、携帯型デバイス(PDA(Personal Digital Assistants)およびMP4プレーヤーなど)、およびウェアラブルデバイス(スマートバンド、スマートウォッチ、およびスマートメガネなど)などのモバイル端末の大規模大衆化に伴い、人々の生活がより便利になっている。特に、モバイル端末上の多様なアプリケーション(APP、Application、とも呼ばれる)は、生活を楽しくする。しかし、ユーザは没頭することがあるため、通常の作業や学習が影響を受け、「携帯電話依存」などの悪影響が発生される。したがって、アプリケーションの使用は制限される必要がある。
【0003】
従来技術では、訪問者モードまたは子モードをモバイル端末のオペレーティングシステム層に設定してもよいため、一部のアプリケーションは、このモードで不可視であり、したがって使用されることはできない。しかしながら、本発明者は、この制限は単一の形態であり、十分な柔軟性がなく、モバイル端末とユーザとの間の人間-コンピュータの相互作用の能力が十分機能しないことを認めている。したがって、モバイル端末は、非常に低い効率でトランザクションを処理する。単一のアプリケーション層では、「スタディモード」が設定されてもよい、すなわち、ユーザは、ある期間アプリケーションを終了することが禁止される。2つの方法の形式は、単一であり、したがって、アプリケーションの多様な管理は実現できない。
【発明の概要】
【0004】
このため、本発明の実施形態は、モバイル端末のアプリケーション使用における従来技術の管理上の不備を克服するために、アプリケーションの使用を制限するための方法および端末を提供し、ユーザに対して多様で個人に合わせたアプリケーション管理方法を提供する。
【0005】
第1の態様によれば、本発明の実施形態は、アプリケーションの使用を制限するための方法を提供する。方法は、
アプリケーションのための使用制限条件を予め設定するステップであって、使用制限条件は、モバイル端末の時間、地理的位置、ネットワーク条件、およびユーザ属性を含むステップと、ユーザの入力操作を受け付けたときに、使用制限条件に対応する現在の操作環境を取得するステップと、操作環境が使用制限条件を満たすときにアプリケーションの使用を制限し、または操作環境が使用制限条件を満たさないときに普通にアプリケーションを使用するステップとを含む。
【0006】
使用制限条件は、具体的には、モバイル端末がいくつかの特別なケースにおいてアプリケーションを実行するために特定の処理を行うように設定されたいくつかの条件である。アプリケーション使用制限条件は、アプリケーションの使用を制限するための時間、地理的位置、ユーザ属性、およびネットワーク条件を含むが、これらに限定されず、これらの条件は、ランダムに組み合わされてもよい。使用制限条件は、ユーザ指定のアプリケーション使用制限条件および/またはモバイル端末のシステムデフォルトアプリケーション使用制限条件である。ユーザ指定の使用制限条件がシステムデフォルトの使用制限条件と矛盾するとき、すなわち、ユーザとシステムの両方が同一の使用制限条件に関して設定を行うとき、ユーザ指定の条件が優先する。ユーザは、アプリケーションの設定操作を直接行ってもよい。例えば、ユーザは、モバイル端末の表示画面上でアプリケーションのアイコンに対する操作を実行する。あるいは、ユーザは、独立した設定インタフェース上で設定操作を実行し得る。例えば、ユーザは、アプリケーションリストを含む設定インタフェースに対し、アプリケーションの使用条件を個別にまたはバッチで制限する。モバイル端末のシステムデフォルトの制限条件は、配信時のデフォルト制限条件および/またはユーザ操作習慣を解析することによって設定される制限条件を含む。ユーザ操作習慣は、使用頻度、使用時間、使用の地理的位置、使用のネットワーク条件、使用のユーザアイデンティティなどを含む。モバイル端末は、ユーザによるアプリケーションまたはいくつかのアプリケーションの使用規則を取得し、次にアプリケーション使用制限条件を設定するために、統計収集によってユーザ操作習慣を分析する。
【0007】
第1の態様に関し、第1の態様の第1の実装において、使用制限条件がモバイル端末の地理的位置および時間を含む場合、使用制限条件に対応する現在の操作環境を取得するステップは、具体的には、モバイル端末の測位モジュールを用いてモバイル端末の地理的位置を取得するステップと、関数を呼び出すことによりモバイル端末のシステム時間を取得するステップとを含む。
【0008】
第1の態様および第1の態様の第1の実装に関し、第1の態様の第2の実装において、操作環境が使用制限条件を満たすときにアプリケーションの使用を制限するステップは、具体的には、取得された地理的位置および取得されたシステム時間が、使用制限条件における地理的位置および時間と一致するときに、アプリケーションの使用を制限するステップである。
【0009】
第1の態様に関し、第1の態様の第3の実装において、使用制限条件がモバイル端末の時間およびネットワーク条件を含む場合、使用制限条件に対応する現在の操作環境を取得するステップは、具体的には、関数を呼び出すことによってモバイル端末のシステム時間およびネットワーク条件を取得するステップを含む。
【0010】
第1の態様および第1の態様の第3の実装に関し、第1の態様の第4の実装において、操作環境が使用制限条件を満たすときにアプリケーションの使用を制限するステップは、具体的には、取得されたシステム時間および取得されたネットワーク条件が使用制限条件における時間およびネットワーク条件と一致するときにアプリケーションの使用を制限するステップである。
【0011】
第1の態様に関し、第1の態様の第5の実装において、アプリケーション使用制限条件が特定のものであるアプリケーションの数量は限定されず、1つまたは1種類のアプリケーションまたはすべてのアプリケーションが含まれる。つまり、使用制限条件は、単一のアプリケーションについて設定されてもよく、使用制限条件は、複数のアプリケーションについて設定されてもよい。アプリケーションのタイプは、ソース、目的、識別子、およびユーザの使用習慣のような類似の属性を有する複数のアプリケーションである。一般的なアプリケーションタイプは、例えば、システムアプリケーションタイプ、学習および作業タイプ、エンターテインメントタイプ、およびソーシャルコンタクトタイプである。分類規則は、デバイスの出荷時に予め設定され、ユーザ指定され、ネットワークを用いて更新され、またはそれらの組み合わせを用いて設定される。分類規則は、デフォルトで起動されてもよく、定期的(例えば、周期的)または不規則な(例えば、ランダムな)ユーザによるトリガリングによって起動されてもよいし、ネットワーク命令を用いてトリガリングされて起動されてもよいし、またはそれらの組み合わせで起動されてもよい。
【0012】
第1の態様に関し、第1の態様の第6の実装において、アプリケーションの使用を制限することは、アプリケーションを起動する操作を一時的に実行しない、すなわち、ユーザのタッチ操作は受け付けるが、アプリケーションを直ちに起動しないことであり、これは、(1)アプリケーションを起動する操作を一時的に実行しない、すなわち、ユーザタッチ操作は受け付けるが、アプリケーションを直ちに起動しないことであり、アプリケーションの起動を遅延または禁止することを含むこと、(2)アプリケーションのシステム通知を禁止する、すなわち、アプリケーションの使用制限中にアプリケーションのメッセージ通知を表示しないこと、を含むが、これに限定されない。起動遅延は、アプリケーションを初めて起動するユーザによる操作が検出されると、アプリケーションを起動する操作を一時的に実行しないが、特定の条件が満たされた後にアプリケーションを起動する操作を行う。
【0013】
第1の態様および第1の態様の第6の実装に関し、第1の態様の第7の実装において、アプリケーションの起動を禁止することは、アプリケーションをある期間ロックすること、アプリケーションのアイコンを秘匿すること、アプリケーションのアイコンの位置を変更すること、アプリケーションのアイコンをタッチして保持し、もしくは強く押圧することが受け付けられた後にのみアプリケーションを起動すること、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後にのみアプリケーションを起動すること、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後にのみアイコンが消滅すること、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後にアプリケーションをアンインストールすること、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後に画面を調光または消灯すること、またはアプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後にモバイル端末をロック/電源オフ/再起動すること、のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0014】
第1の態様および第1の態様の第6の実装に関し、第1の態様の第8の実装において、アプリケーションの起動を遅延させることは、アプリケーションをある期間ロックすること、アプリケーションのアイコンを秘匿すること、アプリケーションのアイコンの位置を変更すること、アプリケーションのアイコンをタッチして保持し、もしくは強く押圧することが受け付けられた後にのみアプリケーションを起動すること、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後にのみアプリケーションを起動すること、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後にのみアイコンが消滅すること、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後にアプリケーションをアンインストールすること、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後に画面を調光または消灯すること、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後にモバイル端末をロック/電源オフ/再起動すること、のうちの少なくとも1つをさらに含む
【0015】
第1の態様に関し、第1の態様の第9の実装において、使用が制限されているアプリケーションのアイコンが通常の表示状態と異なり、例えば、アイコンが変形する、アイコンが変色する、制限マークが追加される(例えば、ロッキングマーク)、アイコンが消滅する、またはアイコンが特定の場所に移動される。使用制限条件が除去された後、すなわち、使用制限条件が満たされなかった後で、アプリケーションのアイコンは通常の表示状態に復帰される。
【0016】
第2の態様によれば、本発明の実施形態は、タッチスクリーンと、1つまたは複数のプロセッサと、メモリと、1つまたは複数のプログラムとを備えた端末を提供する。1つまたは複数のプログラムはメモリに記憶され、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるように構成される。1つまたは複数のプログラムは命令を含む。命令は、以下の操作、すなわち、アプリケーションに対する使用制限条件を予め設定する操作であって、使用制限条件はモバイル端末の時間、地理的位置、ネットワーク条件、およびユーザ属性を含む操作と、ユーザの入力操作を受け付けると、使用制限条件に対応する現在の操作環境を取得する操作と、操作環境が使用制限条件を満たすときにアプリケーションの使用を制限する操作、または操作環境が使用制限条件を満たさないときにアプリケーションを普通に使用する操作と、を実行するために使用される。特定の方法は第1の態様における方法と同じである。
【0017】
可能な実装において、任意選択的に、端末は、以下の構成要素、すなわち、GPSモジュール、RF回路、WiFiモジュール、スピーカ、マイクロホン、センサ、電源、カメラ、またはBluetooth(登録商標)モジュールのうちの1つまたは複数の構成要素をさらに含んでもよい。
【0018】
第3の態様によれば、本発明の実施形態は、アプリケーションの使用を制限するためのモバイル端末であって、検出部と、判定部と、記憶部と、実行部とを含み、ユーザの入力操作を検出すると、検出部は、使用制限条件に対応する現在の操作環境を取得して、操作環境の条件を判定部に送信し、判定部は、操作環境の受信された条件と記憶部に記憶された予め設定された使用制限条件とを比較し、操作環境が使用制限条件を満たすときは、判定部は使用を制限するための実行命令を実行部に送信し、実行部は判定部から受信された実行命令に応じてアプリケーションの使用を制限し、または操作環境が使用制限条件を満たさないときは、判定部は使用を制限しないための実行命令を実行部に送信し、実行部はアプリケーションの使用を制限しない、モバイル端末を提供する。
【0019】
第4の態様によれば、本発明の実施形態は、第1の態様における方法を実装するために使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するように構成された記憶媒体を提供する。
【0020】
前述の解決策では、本発明の実施形態は、モバイル端末のユーザのための柔軟で多様なアプリケーション管理ポリシーを提供するので、従来技術における単一形態および非柔軟性の欠点が克服され、ユーザの自制能力が改善され、より良いユーザ使用習慣が開発され、ユーザはモバイル端末に依存することを、または中毒になることさえも防止される。したがって、これは大きな社会的意義がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態によるモバイル端末上のアプリケーションの使用を制限するための方法のフローチャートである。
図2】本発明の実施形態によるモバイル端末の概略ハードウェア図である。
図3】本発明の実施形態に係わる、予め設定された条件をユーザにより選択する概略図である。
図4】本発明の実施形態によるユーザ定義の設定における直接デスクトップ設定方法の概略図である。
図5A】本発明の実施形態によるユーザ定義の設定における独立インタフェース設定方法の概略図である。
図5B】本発明の実施形態によるユーザ定義の設定における独立インタフェース設定方法の概略図である。
図6】本発明の実施形態による使用制限のための別の応答方法を選択する概略図である。
図7】本発明の実施形態による応答方法がロックすることである使用制限の概略図である。
図8】本発明の実施形態による応答方法がアイコンの位置を移動することである使用制限の概略図である。
図9A】本発明の実施形態による応答方法がシステムプロンプトを与える使用制限の概略図である。
図9B】本発明の実施形態による応答方法がシステムプロンプトを与える使用制限の概略図である。
図10】本発明の実施形態による使用制限中のアイコン表示方法の概略図である。
図11】本発明の実施形態によるモバイル端末の概略図である。
図12】本発明の実施形態による別のモバイル端末の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施形態における技術的解決策は、実施形態の添付図面を参照して以下に詳細に説明される。
【0023】
本発明の実施形態で説明されるモバイル端末は、モバイル通信機能を有する携帯電話、タブレットコンピュータ、携帯型デバイス(PDA(Personal Digital Assistants)およびMP4プレーヤーなど)、およびウェアラブルデバイス(スマートバンド、スマートウォッチ、およびスマートメガネなど)を含むが、これらに限定されず、モバイル端末にインストールされるオペレーティングシステムは、iOS(登録商標)、Android(登録商標)、Microsoft(登録商標)、DOS、Unix、Linux、または別のオペレーティングシステムを含むが、これらに限定されない。本発明の実施形態におけるモバイル端末は、タッチスクリーン、ディスプレイコントローラ、グラフィカルユーザインタフェース、1つまたは複数のプロセッサ、メモリ、およびメモリに記憶され、複数の機能を実行するように構成される1つまたは複数のモジュール、プログラム、または命令セットを含む。任意選択的に、いくつかの実施形態では、モバイル端末は、以下の構成要素、すなわち、GPSモジュール、RF回路、WiFiモジュール、スピーカ、マイクロホン、センサ、電源、カメラ、またはBluetooth(登録商標)モジュールのうちの1つまたは複数をさらに含む。グラフィカルユーザインタフェース(Graphical User Interface、略してGUI)は、グラフィカル形式で表示されるコンピュータ操作ユーザインタフェースである。GPSモジュールは、モバイル端末の地理的位置を決定し、様々なアプリケーションで情報を使用できるようにその情報を提供する。本明細書におけるGPSモジュールは、地理的位置を決定するように構成されているため、別の測位システム、例えば、GLONASS、Galileo、またはBeiDou Navigation Satellite Systemと置き換えられてもよいことを理解されたい。
【0024】
タッチ操作は、指またはスタイラスなどの適切な部分またはオブジェクトを使用してタッチスクリーンに触れることによって完了されてもよい。タッチスクリーンは、タッチセンシティブ面(touch-sensitive surface)とディスプレイ(display)を含む。タッチセンシティブ面は、タッチ検出に関連する様々な操作を実行するように、例えば、タッチがあるか否かを判定するように(例えば、指の押圧イベントを検出するように)、タッチ操作があるか否かを判定し、全タッチセンシティブ面上で動きを追跡するように(例えば、1つまたは複数の指のドラッグイベントを検出するように)、およびタッチが終了するか否かを判定するように(例えば、指の離脱またはタッチ中断イベントを検出するように)構成される。タッチポイントの動きを判定するステップは、タッチポイントの変化率(値)、速度(値および方向)、および/または加速度(値および/または方向の変化)を判定するステップを含んでもよく、タッチポイントの動きは、一連のタッチデータによって示される。これらの操作は、シングルポイントタッチ(例えば、ワンフィンガータッチ)またはマルチポイント同時タッチ(例えば、「マルチポイントタッチ」/マルチフィンガータッチ)に適用されてもよい。
【0025】
ディスプレイコントローラは、電気信号をタッチスクリーンから/に受信および/または送信する。ディスプレイは、ユーザへの視覚的出力を表示し、視覚的出力は、テキスト、グラフ、アイコン、ビデオ、およびそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、いくつかの視覚的出力またはすべての視覚的出力は、ユーザインタフェースオブジェクトに対応してもよい。LCD(Liquid Crystal Display)技術またはLPD(Laser Phosphor Display)技術または別の表示技術をその表示に対して用いてもよい。タッチ検出技術は、容量性技術、抵抗性技術、赤外線技術、および表面弾性波技術を含むが、これらに限定されない。タッチスクリーンは、広義にはタッチ入力デバイスとして理解されるべきであることに留意されたい。タッチセンシティブ面は、ディスプレイと一体化されてもよく、またはシステムに接続するために独立したタッチ入力デバイスとして別個に配置されてもよい。例えば、タッチパネル上でのマウスの移動とマウスの押圧(1つもしくは複数のキーボードを押下もしくは保持して、または押下もしくは保持せずに)との間の調整、ユーザの動作、優しいタッピング、ドラッギング、ローリングなど、スタイラス入力、デバイス移動、音声の命令、検出された眼球運動、バイオメトリック特徴入力、および/またはそれらの任意の組み合わせは、タッチ入力デバイスとして使用し得る。以下の実施形態では、指入力(例えば、一本指のタッチ、一本指の優しいタップジェスチャー、および単一指のフリックジェスチャー)について主に言及するが、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指入力を、別のタッチ入力デバイスからの入力(例えば、スタイラス入力)で置き換えてもよいことは理解されるべきである。
【0026】
本明細書では、特に指定のない限り、ユーザジェスチャは柔軟であり、タッピング、ダブルタッピング、円描画、線描画、シングルフィンガータッチ、マルチフィンガータッチなどであってもよい。当業者は、基本的に同じ効果が達成され得る限り、特定のジェスチャーが柔軟に選択されてもよいことを理解し得る。本明細書では、特に指定のない限り、ユーザジェスチャは、タッチセンシティブ面上の位置または領域に柔軟に行い、ディスプレイ上に表示されるアプリケーションインタフェース要素の領域上またはその近傍、ディスプレイ上にアプリケーションインタフェース要素が何も表示されない空の領域上、ディスプレイに表示される機能設定の領域上などで行ってもよい。当業者であれば、基本的に同じ効果が達成され得る限り、タッチセンシティブ面でありジェスチャーが行われる特定の位置または領域を柔軟に設定し得ることを理解し得る。
【0027】
モバイル端末デバイスは、一般的に、以下のアプリケーション、すなわち、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブページ作成アプリケーション、ディスク編集アプリケーション、スプレッドシート、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、ビデオ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージアプリケーション、運動支援アプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ネットワークブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、またはデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つまたは複数のアプリケーションなどの複数のアプリケーションをサポートする。
【0028】
デバイス上で実行されることが可能な様々なアプリケーションは、タッチセンシティブ面のような少なくとも1つの共通の物理的ユーザインタフェースデバイスを使用し得る。タッチセンシティブ面の1つまたは複数の機能およびデバイス上に表示される対応する情報は、アプリケーションから次のアプリケーションに調整および/もしくは変更され、ならびに/または対応するアプリケーションにおいて調整および/もしくは変更されてもよい。このようにして、デバイスの共通の物理的アーキテクチャ(例えば、タッチセンシティブ面)は、ユーザにとって直観的で明瞭なユーザインタフェースを使用することによって、様々なアプリケーションをサポートすることができる。
【0029】
図1を参照すると、本発明の実施形態は、モバイル端末上のアプリケーションの使用を制限するための方法を提供する。この方法は、具体的には以下のステップを含む。
【0030】
S101。モバイル端末は、アプリケーションの使用制限条件を予め設定し、使用制限条件は、モバイル端末の地理的位置、時間、ユーザ属性、およびネットワーク条件を含む。
【0031】
本発明の実施形態において、プリセッティングは、受信されたユーザ入力に応じてモバイル端末によりアプリケーションに対する使用制限条件を設定することであってもよいし、モバイル端末のデフォルト設定であってもよい。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。
【0032】
使用制限条件は、具体的には、モバイル端末がいくつかの特別なケースにおいてアプリケーションを実行するために特定の処理を行うように設定されたいくつかの条件である。アプリケーション使用制限条件は、アプリケーションの使用を制限するための時間、地理的位置、ユーザ属性、およびネットワーク条件を含むが、これらに限定されない。これらの条件は、ランダムに組み合わされてもよく、すなわち、予め設定された使用制限条件は、以下の条件、すなわち、時間、地理的位置、ユーザ属性、またはネットワーク条件のうちの少なくとも1つを含む。使用制限条件の具体例としては、(1)時刻、(2)地理的位置、(3)ユーザ属性、(4)ネットワーク条件、(5)時間および地理的位置、(6)時間およびユーザ属性、(7)時間およびネットワーク条件、(8)地理的位置およびユーザ属性、(9)地理的位置およびネットワーク条件、(10)ユーザ属性およびネットワーク条件、(11)時間、地理的位置、およびユーザ属性、(12)時間、地理的位置、およびネットワーク条件、(13)時間、ユーザ属性、およびネットワーク条件、(14)地理的位置、ユーザ属性、およびネットワーク条件、(15)時間、地理的位置、ユーザ属性、およびネットワーク条件である。
【0033】
モバイル端末のシステムデフォルトの制限条件は、配信時のデフォルト制限条件および/またはユーザ操作習慣を解析することによって設定される制限条件を含む。ユーザ操作習慣は、使用頻度、使用時間、使用の地理的位置、使用のネットワーク条件、使用のユーザアイデンティティなどを含む。モバイル端末は、ユーザによるアプリケーションまたはいくつかのアプリケーションの使用規則を取得し、次にアプリケーション使用制限条件を設定するためにプロセッサなどの構成要素を用いて統計収集によってユーザ操作習慣を分析する。例えば、呼アプリケーションの使用は、電話着信音からの干渉を避けるために、ユーザによってアラームが設定される時刻表に従ってスリープ時間中に制限されることがある。
【0034】
S102。ユーザの入力操作を受け付けると、その使用制限条件に応じた現在の操作環境を取得する。
【0035】
ユーザの入力操作は、入力装置を用いてユーザによりモバイル端末に命令を送る操作であり、音声入力、画像入力、キー入力、タッチ入力などを含み、具体的には、例えば、モバイル端末のロックを解除したり、画面を明るくしたり、キーをタッチしたり、画面に触れたり、アプリケーションのアイコンをタップしたり、音声認識、顔認識、指紋認識などの生理的な特徴を用いて命令を送る操作を含み得る。本発明のいくつかの実施形態では、アプリケーションのアイコンをタップすることが一例として使用されるが、別の入力操作も含められるべきであることに特に留意されたい。例えば、ユーザがモバイル端末のロックを解除するとき、または道路を横切る際に画面を明るくするために携帯電話のホームキーを押すとき、アプリケーションが正常に使用できるか否かを判定するためにこの方法を使用してもよい。
【0036】
使用制限条件に対応する現在の操作環境を取得することは、モバイル端末がユーザの入力操作を検出したときにシステムのアプリケーション使用制限条件を取得すること、およびユーザの入力操作が受け付けられときに、その使用制限条件に従って、対応する条件を取得することである。例えば、アプリケーションの使用制限条件が、システムがユーザの入力操作を受け付けた時間および地理的位置である場合、現在のユーザ入力操作環境の時間および地理的位置の条件が取得される。
【0037】
時間、ネットワーク条件、およびユーザ属性は、システム関数を呼び出すことによって確認されてもよく、地理的位置は、GPS測位モジュールを使用することによって取得されてもよい。
【0038】
S103。操作環境が使用制限条件を満たしているときにアプリケーションの使用を制限する、または操作環境が使用制限条件を満たさないときには普通にアプリケーションを使用する。
【0039】
プロセッサは、使用制限条件における条件と、ユーザ入力操作環境の対応する条件とを1つずつ比較する。ユーザ入力操作環境の条件が全て対応する使用制限条件の要件を満たしていれば、ユーザ入力操作環境は使用制限条件を満たし、アプリケーションの使用が制限される。1つまたは複数の条件が要件を満たさない場合、ユーザ入力操作条件は使用制限条件を満たさず、アプリケーションは普通に使用される。例えば、アプリケーションに対して、時間と地理的場所の2つの使用制限条件があり、時間条件は8:00~10:00で、地理的位置条件は家である。しかし、ユーザがタッチ操作を行うとき、操作環境に対応する時間は9:30であり、地理的位置条件は学校である。比較の後、ユーザ操作の時間条件は要件を満たしているが、地理的位置条件は要件を満たさないことが分かり、したがって、アプリケーションは普通に使用される。
【0040】
ユーザ指定の使用制限条件がシステムデフォルトの使用制限条件と矛盾するとき、すなわち、ユーザとシステムの両方が同一の使用制限条件に関して設定を行うとき、ユーザ指定の条件が優先する。例えば、アプリケーションの使用は、システムのデフォルトによってWiFiネットワーク条件に制限されるが、ユーザによって同じアプリケーションに対して設定される条件は、アプリケーションの使用はWiFiネットワーク条件に制限されないということである。ユーザのタッチ操作が検出され、ネットワーク条件がWiFiであるとき、ユーザ指定の条件に従って比較が行われ、アプリケーションの使用は制限されない。すなわち、ユーザのタッチ操作の後にアプリケーションが普通に使用される。
【0041】
S103はもともと、現在の操作環境でアプリケーションを普通に使用できるか否かを判定するためのものであり、したがって判定条件が柔軟に記述されることが分かる。例えば、S103は、「操作環境が通常の使用条件を満たさないとき、アプリケーションの使用を制限する、または操作環境が通常の使用条件を満たしているとき、アプリケーションを普通に使用する」などと記述し得る。その本質は同じである。
【0042】
図2は、モバイル端末の概略ハードウェア図である。
【0043】
以下、図2を参照してモバイル端末2000の各構成要素について、携帯電話を例に用いて具体的に説明する。モバイル端末2000は、モバイル端末の一例に過ぎず、図に示す構成要素よりも多くのまたは少ない構成要素を含んでいてもよく、2つ以上の構成要素の組み合わせを含んでいてもよいし、異なって構成または配置される構成要素を含んでいてもよいことを理解すべきである。図2に示す様々な構成要素は、ハードウェア的に、またはソフトウェア的に、またはそれらの組み合わせで実装されてもよく、1つまたは複数のシグナルプロセッサおよび/または特定用途向け集積回路を含んでもよい。
【0044】
入力部2010は、入力数字または文字情報を受信し、モバイル端末2000のユーザ設定および機能制御に関するキー信号入力を生成するように構成され得る。具体的に、入力部2010は、タッチパネル2011および別の入力デバイス2012を含んでもよい。タッチパネル2011は、タッチスクリーンとも呼ばれ、タッチパネル2011上でのまたは近傍でのユーザの操作(例えば、指またはスタイラスなどの任意の適切なオブジェクトまたは付属品を用いる、タッチパネル2011上でのまたはタッチパネル2011の近傍でのユーザの操作)を収集することができ、予め設定されたプログラムにしたがって対応する接続装置を駆動することができる。任意選択的に、タッチパネル2011は、タッチ検出装置とタッチコントローラの2つの部分を含み得る。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方向を検出し、タッチ操作により得られた信号を検出してその信号をタッチコントローラに送信する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチ情報をタッチポイント座標に変換し、タッチポイント座標をプロセッサ2020に送信し、プロセッサ2020により送信された命令を受信して実行することができる。さらに、タッチパネル2011は、抵抗型、容量型、赤外線、表面弾性波などの複数のタイプを用いて実装されている。入力部2010は、タッチパネル2011に加えて別の入力デバイス2012を含む。具体的には、別の入力デバイス2012は、物理キーボード、ファンクションキー(音量調整キー、またはオン/オフキー)、トラックボール、マウス、またはジョイスティックのうちの1つまたは複数を含むことができるが、これに限定されない。
【0045】
メモリ2030は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶するように構成され、プロセッサ2020は、メモリ2030に記憶されたソフトウェアプログラムおよびモジュールを実行することによって、モバイル端末2000の様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する。メモリ2030は、主にプログラム記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステムや、少なくとも1つの機能(例えば、サウンド再生機能や画像再生機能など)により要求されるアプリケーションなどを記憶してもよく、データ記憶領域は、モバイル端末2000の用途に応じて作成されたデータ(音声データやアドレス帳など)などが記憶されていてもよい。加えて、メモリ2030は、高速ランダムアクセスメモリを含み、さらに、少なくとも1つの磁気ディスクストレージコンポーネント、フラッシュメモリコンポーネント、または別の揮発性固体ストレージコンポーネントなどの不揮発性メモリを含む。
【0046】
表示部2040は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報、およびモバイル端末2000の多様なメニューを表示するように構成され得る。表示部2040は、表示パネル2041を含んでもよい。任意選択的に、表示パネル2041は、LCD(Liquid Crystal Display、liquid crystal display)、OLED(Organic Light-Emitting Diode、organic light-emitting diode)などを用いて構成してもよい。さらに、タッチパネル2011は、表示パネル2041を覆ってもよい。タッチパネル2011上のまたは近傍のタッチ操作を検出すると、タッチパネル2011は、タッチイベントの種類を判定するためにタッチ操作をプロセッサ2020に送信し、次に、プロセッサ2020は、タッチイベントのタイプに従って、表示パネル2041上に対応する視覚的出力を提供する。図2において、タッチパネル2011と表示パネル2041は、モバイル端末2000の入出力機能を実現するために、2つの独立した構成要素として使用される。しかしながら、いくつかの実施形態では、タッチパネル2011と表示パネル2041は、モバイル端末2000の入出力機能を実現するために、一体化される。
【0047】
任意選択的に、RF回路2070は、情報を受信および送信し、または呼処理において信号を受信および送信するように構成されてもよく、特に、基地局のダウンリンク情報を受信した後、ダウンリンク情報を処理のためにプロセッサ2020に送信してもよく、さらに、関連するアップリンクデータを基地局に送信するように構成されてもよい。一般に、RF回路は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、LNA(Low Noise Amplifier、low noise amplifier)、またはデュプレクサを含むが、これらに限定されない。加えて、RF回路2070は、無線通信によってネットワークおよび別のデバイスとさらに通信する。任意の通信規格またはプロトコルは、これに限定されないが、GSM(Global System for Mobile Communications)、GPRS(general packet radio service)、CDMA(Code Division Multiple Access)、WCDMA(Wideand Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)、電子メール、またはSMS(short message service)を含む無線通信に使用される。
【0048】
任意選択的に、モバイル端末2000は、光センサ、モーションセンサ、および別のセンサなどのセンサ2050をさらに含んでもよい。具体的には、光センサは、周囲光センサおよび近接センサを含み得る。周囲光センサは、周囲光の明るさに応じて表示パネル2041の輝度を調整し、モバイル端末2000が耳に移動すると、近接センサは表示パネル2041および/またはバックライトを消灯し得る。モーションセンサとして、加速度センサは、各方向(通常は3軸方向)の加速度値を検出し、加速度センサが静止しているときには重力の値および方向を検出してよく、携帯電話の姿勢を認識するためのアプリケーション(例えば、風景/肖像画切り換え、関連ゲーム、磁力計姿勢較正)、振動認識に関連する機能(歩数計やノックなど)などに使用されてもよい。任意選択的に、モバイル端末2000上に配置し得るジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、および赤外線センサなどの他のセンサについては、詳細は本明細書では説明しない。
【0049】
任意選択的に、音声周波数回路2060、スピーカ2061およびマイクロホン2062は、ユーザとモバイル端末2000との間のオーディオインタフェースを提供してもよい。音声周波数回路2060は、スピーカ2061に受信された音声データから変換された電気信号を送信してもよく、スピーカ2061は、電気信号を出力のために音声信号に変換する。さらに、マイクロホン2062は、集音された音声信号を電気信号に変換し、音声周波数回路2060は、電気信号を受信すると、電気信号を音声データに変換して処理のためにプロセッサ2020に出力し、次いでプロセッサ2020は、例えばRF回路2070を用いて別の携帯電話に音声データを送信し、または音声データをさらに処理するためにメモリ2030に出力する。
【0050】
任意選択的に、モバイル端末2000は、図示しないが、カメラやBluetooth(登録商標)モジュールなどをさらに含んでいてもよく、詳細な説明は本明細書では省略する。
【0051】
図3を参照すると、図3は、ユーザ入力に応じてモバイル端末2000上で予め設定された使用制限条件をユーザにより選択する概略図である。ユーザの指301は、選択のためにタッチパネル2011をタップする。モバイル端末のシステムデフォルト条件は、有効または無効にされてもよく、個人用のおよびユーザ定義の設定は、ユーザ指定の条件欄をタップすることによって、使用制限条件に対し行われ得る。システムデフォルト条件が有効にされ、さらにユーザが使用制限条件に関する個人用の設定を実行すると、ユーザ指定の条件の優先度が高くなる。すなわち、システムデフォルト条件が同じユーザ操作条件に対するユーザ指定の条件と競合する場合、モバイル端末2000は、アプリケーションの使用を制限するか否かを判定するためにユーザ操作条件と個人用のユーザ指定の条件とを比較する。例えば、アプリケーションの場合、システムデフォルト使用制限条件においては、時間条件は8:00~9:00であり、地理的位置条件は学校であり、ユーザ指定の使用制限条件においては、時間条件は8:00~9:00であり、地理的位置条件は家であり、2種類の条件が互いに矛盾する。ユーザがタッチしてアプリケーションのアイコンをタップすると、アプリケーションの使用を制限するか否かを判定するためにユーザの入力操作環境条件はユーザ指定の使用制限条件と比較される。
【0052】
予め設定された使用制限条件は、ユーザ操作条件との比較のためにモバイル端末のメモリに記憶される。ユーザの操作条件が予め設定された使用制限条件を満たすとき、アプリケーションの使用が制限され、それ以外の場合は、アプリケーションが起動される。アプリケーションの使用を制限することは、アプリケーションを起動する操作を一時的に実行しない、すなわち、ユーザのタッチ操作は受け付けるが、アプリケーションを直ちに起動しないことであり、これは、(1)アプリケーションを起動する操作を一時的に実行しない、すなわち、ユーザタッチ操作は受け付けるが、アプリケーションを直ちに起動しないことであり、アプリケーションの起動を遅延または禁止することを含むこと、(2)アプリケーションのシステム通知を禁止する、すなわち、アプリケーションの使用制限中にアプリケーションのメッセージ通知を表示しないこと、を含むが、これに限定されない。起動遅延は、アプリケーションを初めて起動するユーザによる操作が検出されると、アプリケーションを起動する操作を一時的に実行しないが、特定の条件が満たされた後にアプリケーションを起動する操作を行う。起動遅延は、特定の条件が満たされた後にアプリケーションを起動することであり、例えば、10秒待機後にアプリケーションを起動する、またはユーザがアプリケーションのアイコンを連続して5回タップしたことが検出された後にアプリケーションを起動する、またはユーザが所定のトラックに沿ってアプリケーションのアイコンをドラッグすることが検出された後にアプリケーションを起動する。別の例では、予め設定された使用制限条件は、WiFiネットワーク条件においてアプリケーションの使用を制限することである。モバイル端末がアプリケーションを起動するユーザによるタッチ操作を検出し、ネットワーク条件がWiFiである場合、モバイル端末はアプリケーションの使用を制限する、すなわち、モバイル端末はアプリケーションを起動する操作を一時的に実行しない。
【0053】
アプリケーション使用制限条件が特定のものであるアプリケーションの数量は限定されず、1つまたは1種類のアプリケーションまたはすべてのアプリケーションが含まれるものとすることに留意すべきである。つまり、1つのアプリケーションの使用が制限されたり、またはアプリケーションの使用がバッチで制限されたりすることがある。つまり、同じ使用制限条件がアプリケーションのあるタイプまたはすべてのアプリケーションに対して設定される。
【0054】
アプリケーションのタイプは、ソース、目的、識別子、およびユーザの使用習慣のような類似の属性を有する複数のアプリケーションである。一般的なアプリケーションタイプは、例えば、システムアプリケーションタイプ、学習および作業タイプ、エンターテインメントタイプ、およびソーシャルコンタクトタイプである。アプリケーションが同じタイプのアプリケーションであるかを判定する規則、言い換えれば、アプリケーションを分類する規則は柔軟性がある。分類規則は、デバイスの出荷時に予め設定されてもよく、ユーザ指定されても、ネットワークを用いて更新されてもよく、またはそれらの組み合わせを用いて設定されてもよい。分類規則は、デフォルトで起動されてもよく、定期的(例えば、周期的)または不規則な(例えば、ランダムな)ユーザによるトリガリングによって起動されてもよいし、ネットワーク命令を用いてトリガリングされて起動されてもよいし、またはそれらの組み合わせで起動されてもよい。同じタイプのアプリケーションは、以下のアプリケーションのいずれか1つまたは複数の組み合わせを含むが、これらに限定されない。
同じソースまたは類似のソースを持つアプリケーション(例えば、2つのアプリケーションは出荷時にプリインストールされているアプリケーションであり、2つのアプリケーションは同じアプリケーションストアまたは同じタイプのアプリケーションストアからダウンロードされたアプリケーションであり、または2つのアプリケーションは同じ開発者または同じタイプの開発者によって開発されたアプリケーションである)、
同じ目的または類似の目的を持つアプリケーション(例えば、2つのアプリケーションはビデオアプリケーションであり、2つのアプリケーションはフィットネスアプリケーションであり、または2つのアプリケーションは金融アプリケーションである)、
同じまたは同様のタイプの識別子を持つアプリケーション(例えば、2つのアプリケーションは、ゲームアプリケーション、最も頻繁にダウンロードされるアプリケーション、特定の期間に最も頻繁にダウンロードされるアプリケーション、またはアプリケーションストアにおいて特定の領域で最も頻繁にダウンロードされるアプリケーションとして識別される)、または
同じまたは同様のユーザの使用習慣を持つアプリケーション(例えば、2つのアプリケーションは、ユーザの使用時間がある範囲内に収まり(例えば、1000回を超えて使用される)アプリケーションであり、2つのアプリケーションは、ユーザによってある期間使用されるかまたは頻繁に使用される(例えば、最終月に50回以上使用される)アプリケーション、2つのアプリケーションは、ある領域内でユーザによって使用されるかもしくは頻繁に使用されるアプリケーションであり、または2つのアプリケーションは、同じ登録情報を使用してユーザによってアクセスされるアプリケーションである)。
【0055】
ユーザは、アプリケーションの使用制限条件を設定する際に、アプリケーションに対して直接設定操作を行ってもよい。例えば、ユーザは、モバイル端末の表示画面上でアプリケーションのアイコンに対する操作を直接実行する。あるいは、ユーザは、独立した設定インタフェース上で設定操作を実行し得る。例えば、ユーザは、アプリケーションリストを含む設定インタフェースに対し、アプリケーションの使用条件を個別にまたはバッチで制限する。アプリケーションの使用を制限するための設定オプションがポップアップ可能であり、操作アクションがアイコンをタッチして保持すること、アイコンをダブルタッピングすること、様々な方向(上、下、左、右などの方向を含む)へのスライディングを実行すること、ドラッギング、シェイキング、塗りつぶし、ボックス選択などを実行することなどであれば、アプリケーションのアイコンに対する操作を直接実行する多様な方法があり得ることに留意されたい。
【0056】
図4を参照すると、モバイル端末2000は、タッチスクリーン2011を含み、モバイル端末2000のディスプレイ画面上ではいくつかのアプリケーション(APP)が存在する。ユーザの指301は、図中のアプリ401として表示されている特定のアプリの使用制限条件を設定するためのタッチ操作を実行し得る。アイコンをタッチして保持する例では、ユーザの指301がタッチしてアプリ401のアイコンを保持した後、設定オプション402がポップアップし、例えば、「1時間ロックされる」、「2時間ロックされる」、「ロック時間を定義する」が表示される。ユーザの指301は、対応する設定オプションをタップして、その結果アプリ401に使用制限条件が設定される、すなわち、アプリ401がロックされて一定期間使用できないようにしてもよい。
【0057】
図5Aおよび図5Bを参照すると、モバイル端末2000は、タッチスクリーン2011と、アプリケーションの使用を制限するための独立した設定インタフェースとを含む。モバイル端末2000上のすべてのアプリケーションは、アプリケーションリストに表示される。各アプリケーションについて、ユーザの指301は、使用制限設定操作を実行するために対応するアプリケーション設定オプションをタップしてもよい。図5Aおよび図5Bの例では、Facebookの設定オプションをタップした後、ユーザの指301は、Facebookに対する使用制限条件を、例えば、場所、ネットワーク条件、時間などに応じて設定し得る。図示されていないが、設定を1つのタイプのアプリケーションに対してバッチでさらに行ってもよい。詳細は本明細書では説明しない。
【0058】
任意選択的に、アプリケーションの使用を制限するために、別の応答方法を追加してもよい。別の応答方法は、モバイル端末システムが制限されたアプリケーションを起動しないときにモバイル端末システムがユーザに与えるフィードバックを参照し、フィードバック方法はほとんど網羅的ではなく、いくつかの典型的な方法は、アプリケーションをある期間ロックすること、アプリケーションのアイコンを秘匿すること、アプリケーションのアイコンの位置を変更すること、アプリケーションのアイコンをタッチして保持したり、または強く押圧することが受け付けられた後にのみアプリケーションを起動したり、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後にのみアプリケーションを起動したり、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後にのみアイコンが消滅したり、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後にアプリケーションをアンインストールしたり、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後に画面を調光または消灯したり、アプリケーションのアイコンを少なくとも2回タップしたことが受け付けられた後にモバイル端末をロック/電源オフ/再起動することを含むが、これらに限定されない。本明細書において少なくとも2回タッピングするとは、ある期間内に連続して複数回タッピングすることである。この期間の特定長は、モバイル端末システムの設定に依存する。タッチし保持することは、すぐに画面から移動せず、画面がタップされた後一定期間タッチし続ける、例えば、3秒間または5秒間押し続けることである。強く押圧することは、特定のしきい値を超える力を用いて画面をタップすることである。さらに、システムプロンプトが提供されてもよい。これらのフィードバック方法は、使用制限条件が解除されるまで、すなわち、使用制限条件が満たされなくなった後でこれらのフィードバック方法の実行が終了するまで、組み合わせて使用されてもよいし、繰り返し使用されてもよい。起動が遅延される場合には、フィードバック方法の実行が終了した後でアプリケーションの起動操作が行われる。起動が禁止されている場合、フィードバック方法の実行が終了した後でもアプリケーションの使用は禁止される。
【0059】
図6を参照すると、モバイル端末2000は、別の応答方法を選択するためのインタフェースを表示するように構成されたタッチスクリーン2011を含む。起動を禁止するオプションまたは起動を遅延するオプションの後に、別の応答方法を追加してもよく、ユーザの指301は、タップによって対応する応答方法を選択し得る。例えば、図において、起動を禁止するための応答方法としては、アイコンを表示しない、アイコンを灰色で表示する、アイコンを5回連続してタップした後にアプリをアンインストールする、タップ後にアイコンが消滅する、アプリケーションがロック解除されるまでアイコンをタップする、起動を遅延するために追加される応答方法は、5回タップした後にのみアプリを起動すること、すべての操作に必要な押圧、タッピングによってアイコンをランダムに移動すること、およびアプリケーションがロック解除されるまでアイコンをタップすることを含む。応答方法のオプションは柔軟で多様であり、図示されたオプションに限定されないことを理解されたい。
【0060】
図7を参照すると、モバイル端末2000は、タッチスクリーン2011を備え、モバイル端末2000の表示画面上にはいくつかのアプリケーション(APP)が存在する。アプリ401が使用制限状態にあり、ユーザによって有効とされた応答方法がアプリケーションを一定期間ロックすることである場合、ユーザの指301がアプリ401のアイコンをタップすると、モバイル端末2000は、アプリケーションの起動操作を一時的に行わず、使用制限に対する追加的な応答方法が一定期間アプリ401をロックしていることを示すために、アプリ401のアイコンにロックマーク701を付し、使用制限条件が満たされなかった後で追加の応答方法の実行を終了する。
【0061】
図8を参照すると、モバイル端末2000は、タッチスクリーン2011を備え、モバイル端末2000の表示画面上にはいくつかのアプリケーション(APP)が存在する。アプリ401が使用制限状態であり、かつユーザにより有効にされた応答方法がアプリケーションのアイコンの位置を移動させることである場合、ユーザの指301がアプリ401のアイコンをタップすると、モバイル端末2000はアプリケーションの起動操作を一時的に実行せず、アプリ401のアイコンを特定の場所に移動させる。移動経路は、アイコンの表示座標の変化を示してもよく、変更規則は、ランダムであっても予め設定されていてもよい。図示するアプリ401のアイコンの位置は、3行2列目から4行4列目に移動する。アイコン移動後、ユーザがアプリ401のアイコンの新たな表示位置をタップしたことが検出される場合には、アプリ401の起動を制限するために、アイコン401はさらに移動されてもよく、使用制限条件が満たされなかった後で追加の応答方法の実行を終了する。
【0062】
提供されるシステムプロンプトは、テキスト、画像、音声、およびビデオなどの形態を含むが、これらに限定されず、具体的には、ディスプレイおよびスピーカなどのハードウェアを使用して実装され得る。プロンプトは、任意の適切な形態を使用してもよい。ディスプレイ上の視覚的通知に加え、プロンプトは、音声形態(例えば、警告音および着信音)、視聴覚的形態、および/または物理的形態(例えば、活発なリマインダおよびLEDリマインダ)を含んでもよい。当業者は、本発明の範囲内の別のタイプの通知を想定し得る。
【0063】
図9A図9Bを参照すると、モバイル端末2000は、タッチスクリーン2011を含み、モバイル端末2000の表示画面上にはいくつかのアプリケーション(APP)が存在する。アプリ401が使用制限状態であり、かつユーザにより有効にされた応答方法がシステムプロンプトを提供することである場合、ユーザの指301がアプリ401のアイコンをタップすると、モバイル端末2000は、アプリケーションの起動操作を一時的に実行せず、システムプロンプトボックス901/902を提供する。左側の図において、モバイル端末2000は、GPSモジュールを用いた測位により、ユーザが道路の近くにいて、道路の反対側へ移動しており、アプリ401が現在の操作条件において使用制限状態にあることが分かる。この場合、ユーザの指301がアプリ401のアイコンをタップしたことが検出されると、ユーザに道路横断に集中するよう促すためにシステムプロンプトボックス901が設けられ、または警告音を鳴らし、アプリ401の起動は一時的に実行されない。右側の図において、モバイル端末2000は、ユーザの身元が学生であり、現在のシステム時間が授業時間内であり、この状態ではアプリ401が使用制限状態になっていることを検知する。この場合、ユーザの指301がアプリ401のアイコンをタップしたことが検出されると、ユーザに集中して学習するよう促すためにシステムプロンプトボックス902が設けられ、アプリ401を起動する操作は一時的に実行されない。
【0064】
任意選択で、アプリケーションの使用が制限されている場合には、アプリケーションのアイコンが通常の表示状態のアイコンと異なる場合があり、アイコンが変形する(例えば、アイコンの輪郭形状が変化する、別の輪郭が追加される、輪郭線が太くなる、輪郭線が破線になる、または輪郭線が消滅する)、アイコンが変色する(例えば、アイコンが灰色もしくは薄暗くなる、または別の色に変化する、輪郭線が別の色に変わる)、制限マークが追加される(例えば、ロッキングマークまたは制限図形スタンプが追加される)、アイコンが消滅する(例えば、アイコンが一時的に秘匿される)、またはアイコンが特定の場所に移動される(例えば、アイコンが専用の使用制限アイコンフォルダに移動される)。使用制限条件が削除された後、すなわち、使用制限条件が満たされなかった後で、アプリケーションのアイコンは通常の表示状態に復帰される。
【0065】
図10を参照すると、モバイル端末2000はタッチパネル2011を備え、モバイル端末2000の表示画面にはいくつかのアプリケーション(APP)が存在する。アプリ401が使用制限状態にある場合、アプリ401のアイコンは、通常の表示状態のアイコンとは異なることがある。アプリ401が現在の状態で使用制限状態にあることを示すために、変形効果が図中のアプリ401のアイコンに追加される。
【0066】
さらに、図11を参照すると、本発明の実施形態は、タッチスクリーン111、1つまたは複数のプロセッサ112、メモリ113、複数のアプリケーション、および1つまたは複数のプログラムを含む端末を提供する。1つまたは複数のプログラムは、メモリに記憶され、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるように構成される。1つ以上のプログラムは命令を含む。命令は、以下の操作、すなわち、アプリケーションに対する使用制限条件を予め設定する操作であって、使用制限条件はモバイル端末の時間、地理的位置、ネットワーク条件、およびユーザ属性を含む操作と、ユーザの入力操作を受け付けると、使用制限条件に対応する現在の操作環境を取得する操作と、操作環境が使用制限条件を満たすときにアプリケーションの使用を制限する操作、または操作環境が使用制限条件を満たさないときにアプリケーションを普通に使用する操作と、を実行するために使用される。具体的な方法は、アプリケーションの使用を制限する前述の方法と同じである。
【0067】
任意選択的に、端末は、以下の構成要素、すなわち、GPSモジュール、RF回路、WiFiモジュール、スピーカ、マイクロホン、センサ、電源、カメラ、またはBluetooth(登録商標)モジュールのうちの1つまたは複数をさらに含んでもよい。
【0068】
また、図12を参照すると、本発明の他の実施形態は、検出部121、判定部122、記憶部123、実行部124を含む端末を提供する。記憶部123は、予め設定された使用制限条件を記憶するように構成される。ユーザの入力操作を受け付けた後で、検出部121は、現在の操作環境条件を判定部122に送信する。判定部122は、受信したユーザ操作環境条件と、記憶部123に記憶されている予め設定された使用制限条件とを比較する。ユーザ操作環境条件が予め設定された使用制限条件を満たしている場合、判定部122は、使用制限を行うための実行命令を実行部124に送信し、実行部124は、判定部122から受信された実行命令に従ってアプリケーションの使用を制限する。ユーザ操作条件が予め設定された使用制限条件を満たさない場合、使用制限を実行しないための実行命令を実行部124に送信し、実行部124は、アプリケーションの使用を制限しない。
【0069】
さらに、本発明の実施形態は、コンピュータソフトウェアの命令を記憶する記憶媒体を提供し、命令は、以下の操作、すなわち、アプリケーションに対する使用制限条件を予め設定する操作であって、使用制限条件はモバイル端末の時間、地理的位置、ネットワーク条件およびユーザ属性を含む操作と、ユーザの入力操作が受け付けられると、使用制限条件に対応する現在の操作環境を取得する操作と、操作環境が使用制限条件を満たすとき、アプリケーションの使用を制限する操作、または操作環境が使用制限条件を満たさないとき、アプリケーションを普通に使用する操作と、を実行するために使用される。具体的な方法は、モバイル端末上のアプリケーションの使用を制限する前述の方法と同じである。
【0070】
本明細書中で使用される「および/または」という用語は、関連する列挙された項目における1つ以上の項目の任意のまたはすべての可能な組合せを示し、また包含すると理解すべきである。本明細書で使用される用語「含む」および/または「包含する」は、特徴、整数、ステップ、操作、要素、および/または構成要素の存在を、除外されない1つまたは複数の他の特徴、ステップ、操作、要素、構成要素、および/またはそれらの組み合わせの存在または追加と共に指定することをさらに理解されたい。
【0071】
「第1の」および「第2の」などの用語は、本明細書の様々な要素を説明するために使用され得るが、要素は用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するために使用されているに過ぎない。例えば、本発明の範囲から逸脱することなく、第1のコンタクトは第2のコンタクトと呼ばれ、同様に第2のコンタクトは第1のコンタクトと名付けられてもよい。第1のコンタクトと第2のコンタクトの両方がコンタクトであるが、第1のコンタクトと第2のコンタクトは同じではない。いくつかのシナリオでは、第1のコンタクトと第2のコンタクトは同じコンタクトであってもよい。
【0072】
本明細書において本発明の説明に用いられる用語は、特定の実施形態を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定することを意図していない。本明細書および添付の特許請求の範囲で用いられる単数形の「一」、「1つ」および「この」という用語は、文脈上特に明記しない限り、複数形も含むように意図されている。
【0073】
文脈によれば、本明細書中で使用される用語「場合」は、「とき」または「後」または「判定に応答して」または「検出に応答して」という意味として解釈され得る。同様に、文脈によれば、「と判定される場合」または「(規定の状態または事象)が検出される場合」という語句は、「と判定されるとき」または「判定に応答して」または「規定の状態または事象)が検出されるとき」または「(規定の状態または事象)の検出に応答して」という意味として解釈され得る。
【0074】
当業者であれば、本明細書に開示された実施形態に記載された実施例と組み合わせて、ユニット、アルゴリズム、および方法のステップが、コンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実施されてもよいことは理解し得る。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定のアプリケーションおよび設計制約条件に依存する。当業者であれば、特定の用途ごとに記載された機能を実施するために異なる方法を使用することができるが、その実施は本発明の範囲を超えていると考えるべきではない。
【0075】
別個の部品として記載されたユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示されている部品は物理ユニットであってもそうでなくてもよく、単一の位置にあってもよく、複数のネットワークユニットに分散してもよい。本発明の実施形態の解決策の目的を達成するために、ユニットの一部または全部を実際のニーズに応じて選択されてもよい。ユニット分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。表示または議論された相互カップリングまたは直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することによって実施されてもよい。装置またはユニット間の間接的結合または通信接続は、電子的、機械的または他の形態で実施されてもよい。さらに、本発明の実施形態における機能部は、1つの処理部に統合されていてもよいし、物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上の単位が一体化されていてもよい。
【0076】
当業者であれば、本方法の実施形態のステップのすべてまたは一部が、関連するハードウェアに指示をするプログラムによって実施されてもよいことを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが動作すると、方法の実施形態のステップが実行される。上記記憶媒体には、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクなどのプログラムコードを記憶可能なあらゆる媒体が含まれる。
【0077】
上述の説明は、本発明の特定の実施例に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明に開示された技術的範囲内において、当業者が容易に想到し得る同等の変形や置き換えは、本発明の保護範囲内に入るものとする。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に属するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12