(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】ポータブル切断機
(51)【国際特許分類】
B23K 37/00 20060101AFI20241119BHJP
B23K 10/00 20060101ALI20241119BHJP
B23K 7/00 20060101ALI20241119BHJP
B23K 9/12 20060101ALI20241119BHJP
【FI】
B23K37/00 Z
B23K10/00 501A
B23K7/00 501Z
B23K9/12 331Z
(21)【出願番号】P 2023136437
(22)【出願日】2023-08-24
【審査請求日】2024-05-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000185374
【氏名又は名称】小池酸素工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000718
【氏名又は名称】弁理士法人中川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】出津野 清
(72)【発明者】
【氏名】加藤 大輔
【審査官】杉田 隼一
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-216082(JP,A)
【文献】特開平06-206182(JP,A)
【文献】実開平04-089684(JP,U)
【文献】特開昭62-251090(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 37/00
B23K 10/00
B23K 7/00
B23K 9/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
切断トーチを先端に取り付け可能なアームと、
前記アームの一端に設けられるアーム駆動軸と、
前記アーム駆動軸を回動させる駆動手段と、
前記駆動手段を収納するケーシングと、を有するポータブル切断機であって、
さらに、前記ケーシング内に外気を取り入れる給気ファンを有し、
前記ケーシングの外装板は、前記外装板の少なくとも前記切断トーチに対面する部位において、前記給気ファンにより外気を通過させる冷却通気路が形成されたことを特徴とするポータブル切断機。
【請求項2】
請求項1記載のポータブル切断機であって、
前記ケーシングの内部において、前記外装板に並行する内装
板が装着され、
前記冷却通気路は、前記外装板と前記内装板との間に形成されたことを特徴とするポータブル切断機。
【請求項3】
請求項1または2記載のポータブル切断機であって、
前記駆動手段は、動力を発生させる駆動部材と、前記駆動部材の動力を前記アームに伝達する連動部材とを有することを特徴とするポータブル切断機。
【請求項4】
請求項3記載のポータブル切断機であって、
前記アームは、第1アーム部材及び第2アーム部材を有するリンク構造であって、
前記駆動部材は、第1駆動部材及び第2駆動部材を有し、
前記連動部材は、前記第1アーム部材と前記第1駆動部材とを連動させる第1連動部材と、前記第2アーム部材と前記第2駆動部材とを連動させる第2連動部材と、を有することを特徴とするポータブル切断機。
【請求項5】
請求項3記載のポータブル切断機であって、
前記連動部材は、一端が前記駆動部材に巻き掛け
られる駆動ベルトと、前記駆動ベルトの他端が巻き掛けられ、アーム駆動軸に連結される駆動ディスクとからなることを特徴とするポータブル切断機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切断するワークピース上や近傍に置かれて、ワークピースを切断する移動式のポータブル切断機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大型の切断装置は、定盤上を移動する架台にトーチを設置し、切断トーチを水平方向に自在に平面移動させることで、定盤上のワークピースを切断する構造が一般的である。
【0003】
一方、ワークピース上やワークピースの近傍に配置し、切断トーチ自体を切断装置が有する移動手段によりワークピース上を移動させて、これを切断するポータブル切断機も開発されており、可搬型装置に関して以下の文献が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開昭63-002567号公報
【文献】特開2012-218144号公報
【0005】
特許文献1には、可搬性の溶接ロボット(100)が開示されており、少なくともX軸・Z軸の2方向に移動可能なアーム(6)に溶接トーチ(8)を取り付けており、溶接トーチ(8)を用いてワークピースを加工する。溶接トーチ(8)に替えて切断トーチを取り付ければ、可搬性の切断機として機能する。
【0006】
また、特許文献2に開示されるものは切断機ではないが、第1アーム(12)及び第2アーム(14)を組み合わせることで、第1ステージ(18)及び第2ステージ(20)上の水平面に沿ってアーム先端が移動する構造が開示されている。これらアーム(12)(14)に切断トーチを取り付ければ、切断機として機能する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
架台の駆動装置やトーチの制御装置が切断トーチから離れて設置される大型の切断装置と異なり、可搬式のポータブル切断機では、ワークピースの切断作業が切断トーチを先端に取り付けたアームの移動範囲内で行われるため、切断機本体のケーシング内に配置されるアームの駆動装置が切断トーチによる熱を受けやすい。
【0008】
そして、切断装置本体内に配置される駆動装置たるモータやそれを制御する制御基板は、ケーシングが切断トーチからの熱を受け、ケーシング内が高温になると、熱がモータなどの駆動手段や制御基板の動作に高負荷を与えて、結果、アームの精密な動作を阻害して、加工精度を悪化させるという問題点があった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、切断機本体の近傍で切断作業が行われるポータブル切断機であっても、アームに取り付けられる切断トーチの熱が切断機本体のケーシング内に配置されるアームの連動部材に影響を与えることのない切断機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する本発明は、切断トーチを先端に取り付け可能なアームと、前記アームの一端に設けられるアーム駆動軸と、前記アーム駆動軸を回動させる駆動手段と、前記駆動手段を収納するケーシングと、を有するポータブル切断機であって、さらに、前記ケーシング内に外気を取り入れる給気ファンを有し、前記ケーシングの外装板は、前記外装板の少なくとも前記切断トーチに対面する部位において、前記給気ファンにより外気を通過させる冷却通気路が形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るポータブル切断機では、アームを回動させる連動部材がケーシング内に収められている状態において、ケーシングに形成された冷却通気路がケーシング表面に伝わる切断トーチからの熱を冷却し、ケーシング内部の温度上昇を防止することができる。このため、ケーシング内部に配置される駆動手段への悪影響を防止することができ、ポータブル切断機の加工精度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態に係るポータブル切断機の構成概念を示す斜視図である。
【
図2】同実施形態のポータブル切断機の平面図である。
【
図3】同実施形態のポータブル切断機の背面図である。
【
図4】同実施形態のポータブル切断機のケーシング天板を外した状態を示す部分斜視図である。
【
図5】同実施形態のポータブル切断機の内部構造を説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係るポータブル切断機の実施形態について図面を用いて説明する。ポータブル切断機は、アームの先端に切断トーチを装着し、板状の被切断材であるワークピースの近傍、あるいはその上にポータブル切断機を置いて、アーム先端を自在に動かすことで、ワークピースを切断可能とする装置である。
【0014】
[切断装置の全体構成の説明]
図1及び
図2に示すように、本実施形態の切断機Aは、アーム2を有し、後述する駆動部材たるステッピングモータ3A、3Bや連動部材たる駆動ベルト4A1、4B1を収納した(
図4、
図5参照)ケーシング1と、ケーシング1を載せる基台6とから構成される。
【0015】
ケーシング1は、鉄やステンレス等で形成された箱体であって、その側面は直線状の左カバー11、湾曲したフロントカバー12、そして直線状の右カバー13で構成される。そして、これらカバー11、12、13は、上方から天井板14、下方から底板15で挟み込み、背面をリアカバー16で塞ぐことで、ケーシング1の内部空間を外部から隔離している。特に、切断作業を行う際に、切断トーチ100に対して対向する部位となるフロントカバー12は、その表面を湾曲させて、熱が広い面積で受けることがない形状としている。
【0016】
また、ケーシング1背面のリアカバー16には外部からケーシング1の内部に外気を導入する給気ファン5を取り付けており、後述する給気ファン5がリアカバー16から突出して取り付けられている。
【0017】
、
ケーシング1の底面は、基台6の、ケーシング1より同左右方向に大きい金属製のプレート61の上に載置されており、ケーシング1の左右に2つのハンドル62、62を固定している。ユーザは、これらハンドル62、62を使って持ち上げることで切断機Aを移動させることができる。
【0018】
[複数のアームによるリンク構造の説明]
アーム2は、第1アーム部材21、第2アーム部材22、第3アーム部材23を有している。第1アーム部材21はそのアーム本体21aの回動基部21bをケーシング1内に配置される、後述の第1駆動ドラム4A2の回動軸4A3に連結されており、第2アーム部材22はアーム本体21aの回動基部21bを、同様に第2駆動ドラム4B2の回動軸4B3に取り付けたホーン22dに回動自在に連結されている(
図4、
図5参照)。
【0019】
そして、第1アーム部材21のアーム本体21aの先端部21cは、第3アーム部材23のアーム本体23aの基部23に回動可能に連結され、また、第2アーム部材22のアーム本体22aの先端部22cは、第3アーム部材23のアーム本体23aの中途部に回動可能に連結されている。
【0020】
第1アーム部材21のアーム本体21aと第2アーム部材22のアーム本体22aとは略平行に設置されて、第3アーム部材23のアーム本体23aとともにリンク構造を構成する。そして、第3アーム部材23の先端23cは切断トーチ100のコネクター101と連結するブラケットとなり、かかるリンク機能により切断トーチ100を自在に動かすことができる構造となっている。
【0021】
すなわち、第1アーム部材21は第1駆動ドラム4A2により回動し、第2アーム部材22は第1アーム部材21と独立して回動する第2駆動ドラム4B2により回動し、両者の回動角度を組み合わせることにより、第3アーム部材23の先端23cに取り付けた切断トーチ100を平面上で自在に動かすことができる。
【0022】
なお、切断トーチ100は、ガストーチ、プラズマトーチ等、多様な切断トーチから選択することもでき、また、これに替えて、ワークピースに文字を文字や図形を記載するマーキング装置を取り付けて使用することもできる。
【0023】
[ケーシング内構成の説明]
図3に示すように、ケーシング1のリアカバー16の左側には後述する冷却通気路F(
図4、5参照)に続く開口18が形成されており、この開口18を覆うように、給気ファン5が取り付けられている。給気ファン5は、開口18から左カバー12の内側面に風を送るように角度を持って取り付けられており、給気口Finたる開口5aが正面に配置されている。
【0024】
また、リアカバー16の右側には、上記冷却通気路Fの排気口Foutたる開口部19が形成されている。さらに、リアカバー16の右側には、切断機Aの電源口やデータ用コネクター等の接続部20が配置されており、適宜、これらに外部装置を接続することで電源供給や制御を行うことができる。
【0025】
以下、
図4及び
図5を用いて、切断装置Aの内部構造を説明する。ケーシング1内には、回転角度を正確に制御できるステッピングモータ3A、3Bがケーシング1の左右方向に並列に設置され、その前方に駆動ディスク4A2、4B2を上下に重ねた駆動ドラム4を配置している。
【0026】
そして、ステッピングモータ3A、3Bの本体3A1、3B1の上端に突出する回動軸3A2、3B2と、駆動ディスク4A2、4B2の周側面に、それぞれ合成樹脂製の駆動ベルト4A1、4B2の一端、他端が架け渡されている。
【0027】
[連動部材の説明]
ここで、ステッピングモータ3A、3Bの回動軸3A2、3B2の周側面にはギア歯が形成されており、また、駆動ディスク4A2、4B2の周側面にも同様にギア歯が形成されている。そして、駆動ベルト4A1、4B1は、その裏面にも、これらギア歯に噛合するラックが形成されるタイミングベルトであり、両者がかみ合うことで、回動軸3A2、3B2の回転角度を正確に駆動ディスク4A2、4B2に伝達することができる。
【0028】
そして、駆動ディスク4A2、4B2は、同芯のアーム駆動軸4A3、4B3を有しており、それぞれが前述した第1アーム部材21の回動基部21b、第2アーム部材22のホーン22dに連結されており、ステッピングモータ3A、3Bの回転角度を正確に第1アーム部材21、第2アーム部材22に伝達することができる。
【0029】
以上のように、図示しない制御装置により制御されるステッピングモータ3A、3Bの回転角度は、駆動ベルト4A1、4B1を介して、第1アーム部材21、第2アーム部材22を回動させ、両者によって形成されるリンク構造の、第3アーム部材23の先端に装着された切断トーチ100を自在の軌道で動かすことで、ワークピースから所望の形状を切りだすことができる。
【0030】
なお、本実施形態において本発明の連動部材は、駆動ベルト4A1、4B1と駆動ディスク4A2、4B2とにより構成される。
【0031】
さらに、リアカバー16の内面、接続部20と背中合わせとなる位置には、ステッピングモータ3A、3Bを制御する制御装置17が取り付けられており、接続部20を介して外部から入力されたデータに基づき、制御装置17がアーム2を動かして切断トーチ100による切断作業を行う。
【0032】
[冷却通気路の説明]
次に、ケーシング1の内側に形成される冷却通気路Fについて説明する。ケーシング1の側面を構成する左カバー11、フロントカバー12、右カバー13は、それぞれ外装板11a、12a、13aとその内側に距離を置いて並行して取り付けられる内装板11b、12b、13bとから構成される。
【0033】
すなわち、左カバー11には直線状の第1通気路F1、フロントカバー12には湾曲した第2通気路F2、そして右カバー13には直線状の第3通気路F3が形成されてそれぞれの端部同士が連結され、ケーシング1の右側面、正面、左側面を一周する冷却通気路Fが形成されることとなる。第1通気路F1の一端は給気ファン5側に向けて開放された開口18に連通している。
【0034】
一方、ケーシング1の底板15との関係では、内装板11b、12b、13bはこの底板15の上に立設されるのに対して、外装板11a、12a、13aは底板15の周縁を回るように基台6のプレート61上に設置されている。すなわち、底板15の縁部が通気路Fの底面を構成するが、ここに所定間隔で複数の通気孔19aが、さらに第3通気路F3の終端に間欠孔19aより大きい排気孔19bが開口している。
【0035】
そして、リアカバー16は、底板15上に立設されているため、ケーシング1内で高床式状態となった底板15の床下空間は、リアカバー16の下方のみで開放され、ここに開口19が形成される。そして、上述した複数の通気孔19a及び排気孔19bを介して、底板15の下方に流れ込んだ通気路Fの空気は、この開口19を介して、ケーシング1外へ排出されることとなる。
【0036】
本実施形態のポータブル切断機Aは上述のような冷却通気路Fの構造を有しているため、 給気ファン5を駆動させることにより、給気口Finたる開口5aにより取り入れられたポータブル切断機A外の空気は、給気ファン5内の給気空間F0と開口18を介して、第1通気路F1、第2通気路F2、第3通気路F3へと順次送られる。そして、この空気はケーシング1の外装板11a、12a、13aを裏側から冷却したうえで、床面に開口した通気孔19a及び排気孔19bを介して、底板15の床下空間に送られ、最後は排気口Foutたる開口19から再び装置外へ排気される。
【0037】
ここで、アーム2先端のトーチ100に点火して切断作業を行う場合、その放射熱は、ケーシング1の側面、特にフロントカバー12の外装板12aを熱するが、その裏面において第2通気路F2内を通過する空気がその熱を奪い、排気口Foutから空気とともに排熱される。
【0038】
このため、切断トーチ100からの放射熱をケーシング1が受けても、冷却通気路Fにより、そこを流通する空気がケーシング1を直接裏面から冷やすために、ケーシング1の内部に温度が蓄積することを防止することができる。
【0039】
特に、フロントカバー12を前方に突出するように湾曲した形状としているため、左カバー11の第1通気路F1とフロントカバー12の第2通気路F2とを鈍角で連結しているため、空気の循環を円滑にし、その流量を増やすことができる。また、フロントカバー12の湾曲形状は、その内側に駆動ディスク4A2、4B2を無駄なスペースなく収めることができ、より切断装置Aのコンパクト化を実現する。
【0040】
上述のように、駆動アーム2を回動する駆動ベルト4A1、4B1は、ステッピングモータ3A、3Bの回動軸3A2、3B2と、駆動ディスク4A2、4B2との間で、正確な駆動量を伝達しなければならないが、このため、熱による回動軸3A2、3B2や、駆動ディスク4A2、4B2の変形、あるいは駆動ベルト4A1、4B1の伸張が起こると、その動作が不安定になり、ひいては切断トーチ100によるワークピースの工作精度に影響を与える。
【0041】
また、ケーシング1の内部に設置されている制御装置17も熱の影響を受けやすく、ケーシング1内の温度が上昇することで、その作動が不安定となり、同様に、切断トーチ100によるワークピースの工作精度に影響を与える。
【0042】
このため、本実施形態の切断装置Aによれば、冷却通気路Fの働きにより、切断トーチ100からの熱を効率よくケーシング1の外部に排熱して、ケーシング1内部の熱が上昇することを防止でき、連続使用しても、切断装置Aの切断精度を維持することができる。
【0043】
なお、本実施形態においては、本発明の連動部材として、駆動ベルト4A1、4B1と駆動ディスク4A2、4B2とにより構成したが、例えば、ギアやローラを用いた連動機機構や、ロッドとホーンを使ったリンク機構等、多様な構造を選択することができる。
【0044】
また、本実施形態においては、各カバー11、12、13のいずれも外装板と内装板とにより形成したが、例えば、フロントカバー12のみを外装板と内装板で形成し、この部分のみに通気路Fを形成することもできる。この場合、フロントカバー12の通気路F2を通過した空気は、駆動ベルト4A1、4B1の周囲を通して、リアカバー16に別途設けた排気口から排気する構造としてもよい。
【0045】
また、フロントカバー12の裏面のみを冷却するように、給気ファン5からチューブなどにより専用の送風路を設置して、フロントカバー12の裏面の通気路Fに空気を送るような構造としてもよい。
【符号の説明】
【0046】
A ポータブル切断装置
F、F1、F2、F3 (冷却)通気路
1 ケーシング
11 左カバー
11a外装板
11b内装板
12 フロントカバー
12a外装板
13 右カバー
13a 外装板
13b 内装板
17 制御装置
16 リアカバー
19 排気口(Fout)
2 アーム(リンク構造)
21 第1アーム部材
22 第2アーム部材
23 第3アーム部材
3A、3B ステッピングモータ(駆動部材、駆動手段の一部)
3A1、3B1 駆動装置本体(駆動手段の一部)
3A2、3B2 回動軸(駆動手段の一部)
4 駆動ドラム(連動部材、駆動手段の一部)
4A1、4B1 駆動ベルト(連動部材、駆動手段の一部)
4A2、4B2 駆動ディスク(連動部材、駆動手段の一部)
4A3、4B3 アーム駆動軸(連動部材、駆動手段の一部)
5 給気ファン
5a 給気口(Fin)
6 基台
61 プレート
62 ハンドル
100 切断トーチ
【要約】
【課題】
切断機本体の近傍で切断作業が行われるポータブル切断機であっても、アームに取り付けられる切断トーチの熱がケーシング内に配置されるアームの連動部材に影響を与えることのないポータブル切断機を提供すること。
【解決手段】
本願発明のポータブル切断装置は、切断トーチを先端に取り付け可能なアームと、前記アームの一端に設けられるアーム駆動軸と、前記アーム駆動軸を回動させる駆動手段と、前記駆動手段を収納するケーシングと、を有するポータブル切断機であって、さらに、前記ケーシング内に外気を取り入れる給気ファンを有し、前記ケーシングの外装板は、前記外装板の少なくとも前記切断トーチに対面する部位において、前記給気ファンにより外気を通過させる冷却通気路が形成されたことを特徴とする 。
【選択図】
図4