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特許7590521配送管理装置、配送管理システム、配送管理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】配送管理装置、配送管理システム、配送管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20240101AFI20241119BHJP
【FI】
G06Q10/083
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023149873
(22)【出願日】2023-09-15
【審査請求日】2023-09-15
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】松本 麻希
(72)【発明者】
【氏名】井沼 孝慈
【審査官】山崎 雄司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0094953(US,A1)
【文献】特開2022-042455(JP,A)
【文献】特開2019-119586(JP,A)
【文献】特開2020-152519(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0144642(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人移動体による荷物の配送先を取得する配送先取得部と、
前記無人移動体による荷物の配送日時を取得する配送日時取得部と、
前記無人移動体による荷物の配送拠点を取得する配送拠点取得部と、
前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点と、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先と、前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時と、前記無人移動体の移動速度とに基づいて、前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点において荷物の配送を開始する荷物の配送開始日時を取得する配送開始日時取得部と、
前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時を含む時間帯の降水情報であって、かつ、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域の降水情報を取得する降水情報取得部と、
前記配送開始日時取得部が取得した荷物の配送開始日時よりも前である第2日時に、前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する包装形態決定部と、
荷物の配送に関する通知を制御する通知制御部と、
を備え、
前記降水情報取得部は、前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時を含む時間帯の降水確率であって、かつ、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域の降水確率を降水情報として取得し、
前記通知制御部は、前記配送開始日時取得部が取得した荷物の配送開始日時よりも前であって、かつ、前記第2日時よりも前である第1日時において前記降水情報取得部が取得した降水確率が規定確率以上である場合、荷物の包装を保留することを作業者に通知する制御を行う、
配送管理装置。
【請求項2】
無人移動体による荷物の配送先を取得する配送先取得部と、
前記無人移動体による荷物の配送日時を取得する配送日時取得部と、
前記無人移動体による荷物の配送拠点を取得する配送拠点取得部と、
前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点と、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先と、前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時と、前記無人移動体の移動速度とに基づいて、前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点において荷物の配送を開始する荷物の配送開始日時を取得する配送開始日時取得部と、
前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点から前記配送先取得部が取得した荷物の配送先までの荷物の配送経路を取得する配送経路取得部と、
前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時を含む時間帯の降水情報であって、かつ、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域の降水情報を取得する降水情報取得部と、
前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する包装形態決定部と、
を備え、
前記降水情報取得部は、前記配送開始日時取得部が取得した荷物の配送開始日時から前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時までの期間を含む時間帯の降水量であって、かつ、前記配送経路取得部が取得した荷物の配送経路を含む地域の降水量を降水情報として取得し、
前記包装形態決定部は、前記配送経路取得部が取得した荷物の配送経路における合計降水量に基づいて、荷物の包装形態を決定する、
配送管理装置。
【請求項3】
無人移動体による荷物の配送先を取得する配送先取得部と、
前記無人移動体による荷物の配送日時を取得する配送日時取得部と、
前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時を含む時間帯の降水情報であって、かつ、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域の降水情報を取得する降水情報取得部と、
前記配送先取得部が取得した荷物の配送先における地面属性情報を取得する地面属性情報取得部と、
前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する包装形態決定部と、
受取予定者の位置情報を取得する位置情報取得部と、
を備え、
前記降水情報は、前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時を含む時間帯において、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域で降水があるか否かを示す情報を含み、
前記包装形態決定部は、前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて荷物の配送先の降水がある場合において、前記地面属性情報取得部が取得した地面属性情報が舗装属性情報であるとき、又は、前記位置情報取得部が取得した受取予定者の位置情報が荷物の配送先から規定距離内であるときに、前記複数種類の荷物の包装形態から通常用包装形態を決定し、前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて荷物の配送先の降水がある場合において、前記地面属性情報取得部が取得した地面属性情報が舗装属性情報ではなく、かつ、前記位置情報取得部が取得した受取予定者の位置情報が荷物の配送先から規定距離内ではないときに、前記複数種類の荷物の包装形態から降水用包装形態を決定する、
配送管理装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載の配送管理装置において、
荷物の配送に関する通知を制御する通知制御部を備え、
前記通知制御部は、前記包装形態決定部が決定した荷物の包装形態を作業者に通知する制御を行う、
配送管理装置。
【請求項5】
請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載の配送管理装置において、
荷物の配送に関する通知を制御する通知制御部を備え、
前記通知制御部は、前記包装形態決定部が降水用包装形態を決定した場合、降水用包装形態で荷物を包装するか否かの選択要求を受取予定者に通知する制御を行い、
前記包装形態決定部は、降水用包装形態を決定した場合であり、かつ、前記選択要求に応じて通常用包装形態で荷物を包装する選択結果を受取予定者から取得した場合、降水用包装形態から通常用包装形態に荷物の包装形態を変更する、
配送管理装置。
【請求項6】
請求項に記載の配送管理装置において、
受取予定者に報酬を付与する報酬付与部を備え、
前記報酬付与部は、降水用包装形態から通常用包装形態に荷物の包装形態を変更したときに、受取予定者に報酬を付与する、
配送管理装置。
【請求項7】
無人移動体による荷物の配送先を取得する配送先取得部と、
前記無人移動体による荷物の配送日時を取得する配送日時取得部と、
前記無人移動体による荷物の配送拠点を取得する配送拠点取得部と、
前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点と、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先と、前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時と、前記無人移動体の移動速度とに基づいて、前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点において荷物の配送を開始する荷物の配送開始日時を取得する配送開始日時取得部と、
前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時を含む時間帯の降水情報であって、かつ、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域の降水情報を取得する降水情報取得部と、
前記配送開始日時取得部が取得した荷物の配送開始日時よりも前である第2日時に、前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する包装形態決定部と、
荷物の配送に関する通知を制御する通知制御部と、
を備え、
前記降水情報取得部は、前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時を含む時間帯の降水確率であって、かつ、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域の降水確率を降水情報として取得し、
前記通知制御部は、前記配送開始日時取得部が取得した荷物の配送開始日時よりも前であって、かつ、前記第2日時よりも前である第1日時において前記降水情報取得部が取得した降水確率が規定確率以上である場合、荷物の包装を保留することを作業者に通知する制御を行う、
配送管理システム。
【請求項8】
無人移動体による荷物の配送先を取得する配送先取得部と、
前記無人移動体による荷物の配送日時を取得する配送日時取得部と、
前記無人移動体による荷物の配送拠点を取得する配送拠点取得部と、
前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点と、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先と、前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時と、前記無人移動体の移動速度とに基づいて、前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点において荷物の配送を開始する荷物の配送開始日時を取得する配送開始日時取得部と、
前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点から前記配送先取得部が取得した荷物の配送先までの荷物の配送経路を取得する配送経路取得部と、
前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時を含む時間帯の降水情報であって、かつ、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域の降水情報を取得する降水情報取得部と、
前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する包装形態決定部と、
を備え、
前記降水情報取得部は、前記配送開始日時取得部が取得した荷物の配送開始日時から前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時までの期間を含む時間帯の降水量であって、かつ、前記配送経路取得部が取得した荷物の配送経路を含む地域の降水量を降水情報として取得し、
前記包装形態決定部は、前記配送経路取得部が取得した荷物の配送経路における合計降水量に基づいて、荷物の包装形態を決定する、
配送管理システム。
【請求項9】
無人移動体による荷物の配送先を取得する配送先取得部と、
前記無人移動体による荷物の配送日時を取得する配送日時取得部と、
前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時を含む時間帯の降水情報であって、かつ、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域の降水情報を取得する降水情報取得部と、
前記配送先取得部が取得した荷物の配送先における地面属性情報を取得する地面属性情報取得部と、
前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する包装形態決定部と、
受取予定者の位置情報を取得する位置情報取得部と、
を備え、
前記降水情報は、前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時を含む時間帯において、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域で降水があるか否かを示す情報を含み、
前記包装形態決定部は、前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて荷物の配送先の降水がある場合において、前記地面属性情報取得部が取得した地面属性情報が舗装属性情報であるとき、又は、前記位置情報取得部が取得した受取予定者の位置情報が荷物の配送先から規定距離内であるときに、前記複数種類の荷物の包装形態から通常用包装形態を決定し、前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて荷物の配送先の降水がある場合において、前記地面属性情報取得部が取得した地面属性情報が舗装属性情報ではなく、かつ、前記位置情報取得部が取得した受取予定者の位置情報が荷物の配送先から規定距離内ではないときに、前記複数種類の荷物の包装形態から降水用包装形態を決定する、
配送管理システム。
【請求項10】
1又は複数のコンピュータが、
無人移動体による荷物の配送先を取得することと、
前記無人移動体による荷物の配送日時を取得することと、
前記無人移動体による荷物の配送拠点を取得することと、
前記荷物の配送拠点と、前記荷物の配送先と、前記荷物の配送日時と、前記無人移動体の移動速度とに基づいて、前記荷物の配送拠点において荷物の配送を開始する荷物の配送開始日時を取得することと、
前記荷物の配送日時を含む時間帯の降水情報であって、かつ、前記荷物の配送先を含む地域の降水情報を取得することと、
前記荷物の配送開始日時よりも前である第2日時に、前記降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定することと、
荷物の配送に関する通知を制御することと、を実行し、
前記降水情報を取得することは、前記荷物の配送日時を含む時間帯の降水確率であって、かつ、前記荷物の配送先を含む地域の降水確率を降水情報として取得することを含み、
前記通知を制御することは、前記荷物の配送開始日時よりも前であって、かつ、前記第2日時よりも前である第1日時において前記降水確率が規定確率以上である場合、荷物の包装を保留することを作業者に通知する制御を行うことを含む、
配送管理方法。
【請求項11】
1又は複数のコンピュータが、
無人移動体による荷物の配送先を取得することと、
前記無人移動体による荷物の配送日時を取得することと、
前記無人移動体による荷物の配送拠点を取得することと、
前記荷物の配送拠点と、前記荷物の配送先と、前記荷物の配送日時と、前記無人移動体の移動速度とに基づいて、前記荷物の配送拠点において荷物の配送を開始する荷物の配送開始日時を取得することと、
前記荷物の配送拠点から前記荷物の配送先までの荷物の配送経路を取得することと、
前記荷物の配送日時を含む時間帯の降水情報であって、かつ、前記荷物の配送先を含む地域の降水情報を取得することと、
前記降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定することと、を実行し、
前記降水情報を取得することは、前記荷物の配送開始日時から前記荷物の配送日時までの期間を含む時間帯の降水量であって、かつ、前記荷物の配送経路を含む地域の降水量を降水情報として取得することを含み、
前記荷物の包装形態を決定することは、前記荷物の配送経路における合計降水量に基づいて、荷物の包装形態を決定することを含む、
配送管理方法。
【請求項12】
1又は複数のコンピュータが、
無人移動体による荷物の配送先を取得することと、
前記無人移動体による荷物の配送日時を取得することと、
前記荷物の配送日時を含む時間帯の降水情報であって、かつ、前記荷物の配送先を含む地域の降水情報を取得することと、
前記荷物の配送先における地面属性情報を取得することと、
前記降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定することと、
受取予定者の位置情報を取得することと、を実行し、
前記降水情報は、前記荷物の配送日時を含む時間帯において、前記荷物の配送先を含む地域で降水があるか否かを示す情報を含み、
前記荷物の包装形態を決定することは、前記降水情報に基づいて前記荷物の配送先の降水がある場合において、前記地面属性情報が舗装属性情報であるとき、又は、受取予定者の位置情報が前記荷物の配送先から規定距離内であるときに、前記複数種類の荷物の包装形態から通常用包装形態を決定し、前記降水情報に基づいて前記荷物の配送先の降水がある場合において、前記地面属性情報が舗装属性情報ではなく、かつ、受取予定者の位置情報が前記荷物の配送先から規定距離内ではないときに、前記複数種類の荷物の包装形態から降水用包装形態を決定することを含む、
配送管理方法。
【請求項13】
1又は複数のコンピュータに、
無人移動体による荷物の配送先を取得することと、
前記無人移動体による荷物の配送日時を取得することと、
前記無人移動体による荷物の配送拠点を取得することと、
前記荷物の配送拠点と、前記荷物の配送先と、前記荷物の配送日時と、前記無人移動体の移動速度とに基づいて、前記荷物の配送拠点において荷物の配送を開始する荷物の配送開始日時を取得することと、
前記荷物の配送日時を含む時間帯の降水情報であって、かつ、前記荷物の配送先を含む地域の降水情報を取得することと、
前記荷物の配送開始日時よりも前である第2日時に、前記降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定することと、
荷物の配送に関する通知を制御することと、を実行させ、
前記降水情報を取得することは、前記荷物の配送日時を含む時間帯の降水確率であって、かつ、前記荷物の配送先を含む地域の降水確率を降水情報として取得することを含み、
前記通知を制御することは、前記荷物の配送開始日時よりも前であって、かつ、前記第2日時よりも前である第1日時において前記降水確率が規定確率以上である場合、荷物の包装を保留することを作業者に通知する制御を行うことを含む、
プログラム。
【請求項14】
1又は複数のコンピュータに、
無人移動体による荷物の配送先を取得することと、
前記無人移動体による荷物の配送日時を取得することと、
前記無人移動体による荷物の配送拠点を取得することと、
前記荷物の配送拠点と、前記荷物の配送先と、前記荷物の配送日時と、前記無人移動体の移動速度とに基づいて、前記荷物の配送拠点において荷物の配送を開始する荷物の配送開始日時を取得することと、
前記荷物の配送拠点から前記荷物の配送先までの荷物の配送経路を取得することと、
前記荷物の配送日時を含む時間帯の降水情報であって、かつ、前記荷物の配送先を含む地域の降水情報を取得することと、
前記降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定することと、を実行させ、
前記降水情報を取得することは、前記荷物の配送開始日時から前記荷物の配送日時までの期間を含む時間帯の降水量であって、かつ、前記荷物の配送経路を含む地域の降水量を降水情報として取得することを含み、
前記荷物の包装形態を決定することは、前記荷物の配送経路における合計降水量に基づいて、荷物の包装形態を決定することを含む、
プログラム。
【請求項15】
1又は複数のコンピュータに、
無人移動体による荷物の配送先を取得することと、
前記無人移動体による荷物の配送日時を取得することと、
前記荷物の配送日時を含む時間帯の降水情報であって、かつ、前記荷物の配送先を含む地域の降水情報を取得することと、
前記荷物の配送先における地面属性情報を取得することと、
前記降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定することと、
受取予定者の位置情報を取得することと、を実行させ、
前記降水情報は、前記荷物の配送日時を含む時間帯において、前記荷物の配送先を含む地域で降水があるか否かを示す情報を含み、
前記荷物の包装形態を決定することは、前記降水情報に基づいて前記荷物の配送先の降水がある場合において、前記地面属性情報が舗装属性情報であるとき、又は、受取予定者の位置情報が前記荷物の配送先から規定距離内であるときに、前記複数種類の荷物の包装形態から通常用包装形態を決定し、前記降水情報に基づいて前記荷物の配送先の降水がある場合において、前記地面属性情報が舗装属性情報ではなく、かつ、受取予定者の位置情報が前記荷物の配送先から規定距離内ではないときに、前記複数種類の荷物の包装形態から降水用包装形態を決定することを含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送管理装置、配送管理システム、配送管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1に示すように、例えばドローンというような無人移動体により荷物を配送するシステムのうち、置き配を行うシステムが開示されている。置き配は、受取予定者に直接的に荷物が配送されずに、配送先に配送された荷物が継続的に配置された状態で受取予定者が受け取る配送形態である。詳しくは、このようなシステムにおいては、所定の包装形態で荷物が包装された状態で、配送先において無人移動体から荷物が離脱された結果、配送先に荷物が投下されることにより荷物の配送が完了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-87898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなシステムでは、荷物の配送の際に降水があると、荷物の包装形態によっては荷物の品質低下が発生する可能性がある。このため、無人移動体による荷物の配送に関する利便性を高めることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する配送管理装置は、無人移動体による荷物の配送先を取得する配送先取得部と、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を取得する降水情報取得部と、前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する包装形態決定部と、を備える。
【0006】
上記課題を解決する配送管理システムは、無人移動体による荷物の配送先を取得する配送先取得部と、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を取得する降水情報取得部と、前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する包装形態決定部と、を備える。
【0007】
上記課題を解決する配送管理方法は、1又は複数のコンピュータが、無人移動体による荷物の配送先を取得することと、前記荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を取得することと、前記降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定することと、を実行する。
【0008】
上記課題を解決するプログラムは、1又は複数のコンピュータに、無人移動体による荷物の配送先を取得することと、前記荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を取得することと、前記降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、無人移動体による荷物の配送に関する利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、第1実施形態の配送管理システムの全体構成を示す図である。
図2図2は、第1実施形態のユーザ情報データベースを示す図である。
図3図3は、第1実施形態の配送拠点データベースを示す図である。
図4図4は、第1実施形態の配送管理データベースを示す図である。
図5図5は、第1実施形態の配送管理装置が実行する配送設定処理を示すフローチャートである。
図6図6は、第1実施形態の配送管理装置が実行する第1配送準備処理を示すフローチャートである。
図7図7は、第1実施形態の配送管理装置が実行する第2配送準備処理を示すフローチャートである。
図8図8は、第1実施形態及び第2実施形態の端末表示部に表示される表示内容を示す図である。
図9図9は、第2実施形態の配送管理装置が実行する第2配送準備処理を示すフローチャートである。
図10図10は、第3実施形態の配送管理装置が実行する第2配送準備処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1実施形態]
配送管理装置、配送管理システム、配送管理方法及びプログラムの一実施形態を説明する。
【0012】
<配送管理システム1の構成>
図1に示すように、配送管理システム1は、配送先に荷物を配送するためのシステムである。特に、荷物の配送としては、所謂、置き配が含まれる。置き配とは、配送先において非対面で荷物を配送するサービスである。配送先は、荷物が配送される位置である。配送先は、荷物の配送先の住所であってもよい。
【0013】
配送管理システム1は、配送管理装置10と、端末装置20と、無人移動体30とを備える。配送管理システム1は、複数の端末装置20を備えてもよい。配送管理システム1は、ユーザ端末装置20Aと、作業端末装置20Bとを備えてもよい。
【0014】
ユーザ端末装置20Aは、受取予定者により利用可能な情報処理装置である。ユーザ端末装置20Aは、受取予定者により携帯可能な情報処理装置であってもよい。受取予定者は、荷物を受け取る予定のユーザである。作業端末装置20Bは、配送拠点において配送物を包装する作業者により利用される端末装置である。荷物の配送拠点は、荷物を管理する店舗であってもよく、荷物を集荷する集荷場であってもよい。ユーザ端末装置20Aと作業端末装置20Bとは、同じような構成である。このため、以降、端末装置20をまとめて説明する場合があり、必要に応じてユーザ端末装置20Aと作業端末装置20Bとを区別して説明する。
【0015】
配送管理装置10、端末装置20及び無人移動体30は、ネットワーク15を介して通信可能に接続されている。以降、各装置間の通信について、ネットワーク15を介することの説明を省略する。以降、無人移動体30を無人機と示す場合がある。
【0016】
<配送管理装置10の構成>
配送管理装置10は、荷物の配送に関する情報を管理するサーバである。配送管理装置10は、配送サービスの管理者により管理される。配送管理装置10は、1又は複数のコンピュータから構成される。
【0017】
配送管理装置10は、制御部11、記憶部12及び通信部13を備える。制御部11は、演算装置及び主記憶媒体を含む。演算装置は、OS(Operating System)及びプログラムを記憶部12から主記憶媒体にロードし、主記憶媒体から取り出した命令を実行する。演算装置は、1つ又は複数の回路(circuitry)である。回路は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、又はNPU(Neural network Processing Unit)であってもよい。記憶部12は、副記憶媒体であって、プログラムを記憶していてもよい。記憶部12は、荷物の配送を管理するための各種情報を記憶する。
【0018】
通信部13は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。通信部13は、端末装置20及び無人移動体30との間でデータを送受信する。配送管理装置10は、管理者等が入力操作を行うための操作部を備えてもよく、情報を表示する表示部を備えてもよい。
【0019】
<端末装置20の構成>
端末装置20は、1又は複数のコンピュータから構成される。端末装置20は、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット端末、ウェアラブルコンピュータ、又はこれらの装置以外の画像を表示可能な装置である。
【0020】
端末装置20は、端末制御部21、端末記憶部22、端末通信部23、端末入力部24、端末表示部25及びスピーカ26を備える。端末制御部21は、端末装置20を制御するように構成される。端末制御部21は、演算装置及び主記憶媒体を含む。端末制御部21は、制御部11と同じような構成であり、演算装置及び主記憶媒体の説明を省略する。
【0021】
端末記憶部22は、副記憶媒体であって、各種情報を記憶する。特に、端末記憶部22は、配送に関する通知を受信可能な通知プログラムを記憶していてもよい。通知プログラムは、配送サービスの提供を受けるための専用のプログラムであってもよい。通知プログラムは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを利用するプログラムであってもよい。通知プログラムは、通知メールを受信可能なメールソフトであってもよい。
【0022】
端末通信部23は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。端末通信部23は、配送管理装置10及び無人移動体30との間でデータを送受信する。
【0023】
端末入力部24は、受取予定者の操作に応じて情報を入力するように構成される。端末入力部24は、操作ボタン等のポインティングデバイスであってもよい。端末入力部24は、端末表示部25と一体化されたタッチパネルであってもよい。端末表示部25は、端末制御部21の出力指示に応じて各種画像を表示する。スピーカ26は、端末制御部21の出力指示に応じて各種音声を出力する。
【0024】
端末装置20は、位置測定部27を備えてもよい。位置測定部27は、端末装置20の位置情報を測定することにより、端末装置20の位置情報を取得する。つまり、位置測定部27は、受取予定者の位置情報を測定する。位置測定部27は、GPS(Global Positioning System)センサであってもよい。
【0025】
<無人移動体30の構成>
無人移動体30は、人が搭乗せずに荷物を配送する装置である。無人移動体30は、人が搭乗せずに空中を飛行する航空機であってもよく、無人飛行体又はドローンともいう。無人移動体30は、配送サービスの管理者又はその他の無人移動体30の所有者によって管理される装置であってもよい。無人移動体30は、1又は複数のコンピュータから構成される。
【0026】
無人移動体30は、無人機制御装置31を備える。無人機制御装置31は、無人機制御部32、無人機記憶部33及び無人機通信部34を備える。無人機制御部32は、無人移動体30を制御するように構成される。無人機制御部32は、演算装置及び主記憶媒体を含む。無人機制御部32は、制御部11と同じような構成であり、演算装置及び主記憶媒体の説明を省略する。無人機記憶部33は、副記憶媒体であって、荷物を配送するための各種情報を記憶する。
【0027】
無人機通信部34は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。無人機通信部34は、配送管理装置10及び端末装置20との間でデータを送受信する。
【0028】
無人移動体30は、駆動部35及び電池36を備える。駆動部35は、駆動源と回転翼とを含む。駆動源は、電池36から供給される電力によって駆動するように構成される。駆動源は、電動モータであってもよい。回転翼は、駆動源からの動力によって動作するように構成される。電池36は、少なくとも駆動部35のエネルギー源であり、無人移動体30のエネルギー源であってもよい。電池36は、充電が可能な二次電池であってもよい。
【0029】
駆動部35は、燃料を消費して駆動するエンジンであってもよい。この場合には、電池36に代えて駆動部35に燃料を供給する燃料供給部が設けられる。また、無人移動体30は、複数の種類の駆動源を搭載したハイブリッド式の駆動部35を備えていてもよい。
【0030】
無人移動体30は、荷物保持部37を備えてもよい。荷物保持部37は、配送先まで荷物を保持するように構成される。荷物保持部37は、配送先において荷物を離脱することにより荷物を配送する。荷物保持部37は、電池36から供給される電力によって駆動するように構成される。
【0031】
荷物保持部37は、リール又はウィンチを備えてもよい。荷物保持部37は、フック及びケーブルを備えてもよい。フックは、荷物の切り離しが可能である。フックは、ケーブルの先端に設けられていてもよい。フックは、ケーブルが緩むことで張力が小さくなると荷物を離脱してもよい。フックは、通電又は非通電によって荷物を離脱してもよい。荷物保持部37は、荷物を支持する支持アームと支持アームの駆動機構とを備えてもよい。
【0032】
無人移動体30は、センサユニット38を備えてもよい。センサユニット38は、現在位置を検出するGPSセンサを備えてもよい。センサユニット38は、測距センサを備えてもよい。測距センサは、飛行時間(Time of Flight)を測定検出するToFセンサであってもよい。測距センサは、LiDAR、レーダ、又は超音波センサであってもよい。LiDARの測距センサは、レーザー光をパルス状に対象物に照射するとともに、対象物に当たって跳ね返ってくるまでの時間差を計測する。測距センサは、時間差に基づき、対象物までの距離、対象物の位置、又は対象物の形状を計測する。レーダは、ミリ波等の電波を対象物に照射するとともに、対象物に当たって跳ね返ってくるまでの時間差を計測する。超音波センサは、超音波を対象物に照射する。センサユニット38は、風向風速センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、赤外線センサ、地磁気センサ、高度センサ、変位センサ、及び温度センサのうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0033】
無人移動体30は、1つ又は複数の撮像装置39を備えてもよい。撮像装置39は、撮像を行うように構成される。撮像装置39の一例は、可視光カメラである。また、撮像装置39の一例は、全方位カメラである。
【0034】
このように、無人移動体30は、センサユニット38が検出した情報を取得して無人移動体30の位置情報を認識可能である。無人移動体30は、撮像装置39から取得した撮像データを画像処理することによって、障害物、及び荷物の配達位置等を認識可能である。
【0035】
<制御部11の構成>
ここで、制御部11の構成について説明する。
制御部11は、プログラムを実行することで処理回路を構成する。制御部11は、処理回路として、配送先取得部11A、配送拠点取得部11B、配送日時取得部11C、配送経路取得部11D及び配送開始日時取得部11Eを備える。制御部11は、処理回路として、降水情報取得部11F、位置情報取得部11G、地面属性情報取得部11H、包装形態決定部11I、通知制御部11J、配送制御部11K及び報酬付与部11Lを備える。
【0036】
配送先取得部11Aは、無人移動体30による荷物の配送先を取得する。特に、配送先取得部11Aは、受取予定者の指定に応じて無人移動体30による荷物の配送先を取得する。配送先は、受取予定者の住所であるが、例えば受取予定者の勤務先の住所であってもよく、例えば集会所といった公共施設であってもよい。
【0037】
配送拠点取得部11Bは、無人移動体30による荷物の配送拠点を取得する。具体的な一例をあげると、配送拠点取得部11Bは、実際に商品を販売する店舗が配送拠点である場合、所定の包装形態で包装した配送物を無人移動体30がピックアップする店舗の住所であってもよい。このように、実際に商品を販売する店舗が配送拠点である場合、店員は、商品を販売する販売員であるとともに、商品の注文に応じて商品を配送物として所定の包装形態で包装する作業を行う作業者を兼ねる。
【0038】
配送日時取得部11Cは、無人移動体30による荷物の配送日時を取得する。配送日時は、無人移動体30により荷物を配送先に配送する日時である。特に、配送日時取得部11Cは、受取予定者の指定に応じて荷物の配送日時を取得する。
【0039】
配送経路取得部11Dは、荷物の配送拠点から荷物の配送先までの荷物の配送経路を取得する。詳しくは、配送経路取得部11Dは、荷物の配送拠点の位置情報と荷物の配送先の位置情報とに基づいて、荷物の配送経路を取得する。荷物の配送経路は、無人移動体30が無人飛行体である場合、荷物の配送拠点と荷物の配送先とを直線的に結ぶ経路であってもよいが、飛行禁止区域を避ける経路であってもよい。
【0040】
配送開始日時取得部11Eは、無人移動体30による荷物の配送開始日時を取得する。荷物の配送開始日時は、無人移動体30が荷物の配送拠点から荷物の配送先に出発する日時である。つまり、荷物の配送開始日時は、荷物の配送拠点において荷物の配送を開始する日時である。
【0041】
特に、配送開始日時取得部11Eは、荷物の配送拠点の位置情報と荷物の配送先の位置情報と荷物の配送日時とに基づいて、荷物の配送開始日時を取得する。詳しくは、配送開始日時取得部11Eは、荷物の配送経路に対応する配送距離を取得する。配送開始日時取得部11Eは、配送距離と無人移動体30の移動速度とに基づいて配送移動時間を取得する。配送移動時間は、無人移動体30が荷物の配送拠点から荷物の配送先に移動する時間である。配送開始日時取得部11Eは、配送日時よりも配送移動時間だけ前の日時を荷物の配送開始日時として取得する。このように、配送開始日時取得部11Eは、荷物の配送拠点と荷物の配送先と荷物の配送日時とに基づいて、荷物の配送開始日時を取得する。
【0042】
降水情報取得部11Fは、荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を取得する。特に、降水情報取得部11Fは、荷物の配送日時において、荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を取得する。また、降水情報取得部11Fは、荷物の配送経路を含む地域に対応する降水情報を取得する。特に、降水情報取得部11Fは、荷物の配送開始日時から荷物の配送日時までの期間において、荷物の配送経路を含む地域に対応する降水情報を取得する。
【0043】
降水情報取得部11Fは、予測天候を降水情報として取得してもよい。予測天候は、例えば晴れ、くもり、雨などを含む。降水情報取得部11Fは、予測降水確率を降水情報として取得してもよい。降水情報取得部11Fは、予測降水量を降水情報として取得してもよい。予測降水確率は、予測降雨確率及び予測降雪確率を含んでもよい。予測降水量は、予測降雨量及び予測降雪量を含んでもよい。降水情報取得部11Fは、降水情報を提供するサーバとの通信により降水情報を取得してもよい。
【0044】
位置情報取得部11Gは、受取予定者の位置情報を取得する。位置情報取得部11Gは、特に、位置情報取得部11Gは、ユーザ端末装置20Aとの通信に応じてユーザ端末装置20Aの位置情報を取得することにより、受取予定者の位置情報を取得する。
【0045】
地面属性情報取得部11Hは、荷物の配送先における地面属性情報を取得する。地面属性情報は、荷物が配置される地面の属性を示す情報である。地面属性情報は、舗装された地面である舗装属性情報と、舗装されていない土の地面である情報とを含んでもよい。地面属性情報取得部11Hは、ユーザ端末装置20Aとの通信により、受取予定者の指定により地面属性情報を取得してもよく、無人移動体30が配送先まで事前に移動したときに、撮像した画像から地面属性情報を取得してもよい。
【0046】
包装形態決定部11Iは、複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する。複数種類の荷物の包装形態は、通常用包装形態と、降水用包装形態とを含んでもよい。通常用包装形態は、降水を考慮しない包装形態である。通常用包装形態は、防水性を有さない包装形態であってもよい。降水用包装形態は、降水時であっても荷物の品質を保持可能な包装形態である。降水用包装形態は、防水性を有する包装形態であってもよい。降水用包装形態は、通常用包装形態よりも高価な包装形態であってもよい。具体的な一例をあげると、通常用包装形態は、段ボールでの包装形態であり、降水用包装形態は、通常用包装形態に対して防水性の袋又はケースを施す包装形態であってもよい。
【0047】
包装形態決定部11Iは、降水情報に基づいて、荷物の包装形態を決定する。特に、包装形態決定部11Iは、荷物の配送先を含む地域に対応し、かつ、荷物の配送日時に対応する降水情報に基づいて、荷物の包装形態を決定する。包装形態決定部11Iは、荷物の配送経路を含む地域に対応し、かつ、荷物の配送開始日時から荷物の配送日時までの期間に対応する降水情報に基づいて、荷物の包装形態を決定する。包装形態決定部11Iは、荷物の配送開始日時よりも前である日時に荷物の包装形態を決定する。
【0048】
通知制御部11Jは、荷物の配送に関する通知を制御する。通知制御部11Jは、荷物の包装形態に関する情報を配送拠点の作業者に通知させる制御を行う。通知制御部11Jは、荷物の配送に関する情報を受取予定者に通知させる制御を行ってもよい。
【0049】
配送制御部11Kは、無人移動体30による荷物の配送に関する制御を行う。配送制御部11Kは、配送開始日時となった場合に、配送拠点において無人移動体30による荷物の配送を開始させる。
【0050】
報酬付与部11Lは、ユーザに報酬を付与する。特に、報酬付与部11Lは、報酬付与条件が成立したときに、受取予定者に報酬を付与してもよい。報酬は、各種サービスにおいて利用可能なポイントであってもよい。報酬価値は、ポイント数であってもよい。報酬は、配送管理システム1とは別のシステムで利用可能であってもよい。報酬は、管理者が同じ複数のシステム間において利用可能であってもよく、管理者が異なる複数のシステム間において利用可能であってもよい。具体的な一例をあげると、報酬は、電子商取引において利用可能であってもよい。報酬は、電子商取引を介して荷物として配送される商品の購入に利用可能であってもよい。報酬は、ユーザに対する特典であってもよい。
【0051】
<データベース>
次に、図2図4を参照して、記憶部12に記憶されるデータベースについて説明する。
【0052】
図2に示すように、記憶部12は、ユーザ情報データベース40を記憶する。ユーザ情報データベース40は、1又は複数のユーザ情報40Aを含む。ユーザは、配送管理システム1を利用するユーザであり、受取予定者であってもよい。ユーザ情報データベース40は、ユーザ情報40Aを管理するためのデータベースである。
【0053】
ユーザ情報40Aは、ユーザID、ユーザの住所情報、端末ID及びユーザの通知先情報を含む。ユーザ情報40Aにおいて、ユーザIDと、ユーザの住所情報と、端末IDと、通知先情報とが対応付けられている。ユーザ情報40Aにおいて、ユーザIDと、ユーザが所持する報酬価値とが対応付けられていてもよい。
【0054】
ユーザIDは、受取予定者としてのユーザを識別可能な情報である。ユーザの住所情報は、ユーザの住所を示す情報であり、配送先を示す位置情報であってもよい。端末IDは、ユーザが所有するユーザ端末装置20Aを識別可能な情報である。端末IDは、ユーザ端末装置20Aの位置情報を取得するときに参照される。ユーザの通知先情報は、ユーザへの通知先を示す情報であり、ユーザのメールアドレスであってもよく、ユーザ端末装置20Aに関連付けられたデバイストークンであってもよい。
【0055】
図3に示すように、記憶部12は、配送拠点データベース41を記憶する。配送拠点データベース41は、1又は複数の配送拠点情報41Aを含む。配送拠点データベース41は、配送拠点情報41Aを管理するためのデータベースである。
【0056】
配送拠点情報41Aは、配送拠点、配送拠点の住所、配送拠点の通知先情報を含む。配送拠点情報41Aにおいて、配送拠点と、配送拠点の住所と、配送拠点の通知先情報とが対応付けられている。
【0057】
配送拠点の住所情報は、配送拠点の住所を示す情報であり、配送拠点を示す位置情報である。配送拠点の通知先情報は、配送拠点における作業者への通知先を示す情報であり、配送拠点のメールアドレスであってもよく、作業端末装置20Bに関連付けられたデバイストークンであってもよい。
【0058】
図4に示すように、記憶部12は、配送管理データベース42を記憶する。配送管理データベース42は、1又は複数の配送情報42Aを含む。配送管理データベース42は、配送情報42Aを管理するためのデータベースである。
【0059】
配送情報42Aは、配送番号、ユーザID、配送先、配送拠点、無人機ID、配送物、配送日時、配送経路、配送開始日時、地面属性情報及び配送状態を含む。配送情報42Aにおいて、配送番号と、ユーザIDと、配送先と、配送拠点と、無人機IDと、配送物と、配送日時と、配送経路と、配送開始日時と、地面属性情報と、配送状態とが対応付けられている。
【0060】
配送番号は、荷物の配送に対して割り振られる識別情報である。配送先は、荷物を配送する位置であり、荷物を配送する住所であってもよい。配送拠点は、荷物を配送するための拠点の位置であり、拠点の住所であってもよい。無人機IDは、荷物を配送する無人移動体30を識別可能な情報である。
【0061】
配送物は、無人移動体30により配送される荷物の種類を示す情報である。配送物は、荷物の製品情報であってもよい。配送日時は、無人移動体30が配送先に荷物を配送する予定の日時を示す情報である。配送経路は、配送拠点から配送先までの経路を示す情報である。配送開始日時は、無人移動体30が配送拠点から配送先に出発する日時を示す情報である。地面属性情報は、配送先において荷物を配置する地面の属性を示す情報である。配送状態は、荷物の配送に関する状態を示す情報であり、荷物の配送前であるか、荷物の配送中であるか、荷物の配送が完了したかを示す情報であってもよい。
【0062】
<配送設定処理>
次に、図5を参照して配送管理装置10において実行される配送設定処理について説明する。配送設定処理は、制御部11によって所定周期毎に実行される処理である。
【0063】
図5に示すように、配送管理装置10では、ステップS10において、制御部11は、配送情報42Aが入力されたか否かを判定する。制御部11は、別のサーバを介するか否かに関係なく、端末装置20との通信により、配送情報42Aが入力されたか否かを判定してもよい。配送情報42Aは、ユーザID、配送先、配送日時を含んでもよい。配送情報42Aは、配送拠点及び配送物を含んでもよい。配送情報42Aは、地面属性情報を含んでもよい。制御部11は、配送情報42Aが入力されていないと判定した場合、配送設定処理を終了する。制御部11は、配送情報42Aが入力されたと判定した場合、ステップS11に処理を移行する。
【0064】
ステップS11において、制御部11は、配送先取得処理を実行する。配送先取得処理において、制御部11は、配送情報42Aに含まれる配送先を取得する。つまり、制御部11は、無人移動体30による荷物の配送先を取得する。
【0065】
ステップS12において、制御部11は、配送拠点取得処理を実行する。配送拠点取得処理において、制御部11は、配送情報42Aに含まれる配送拠点を取得する。つまり、制御部11は、無人移動体30による荷物の配送拠点を取得する。
【0066】
ステップS13において、制御部11は、配送日時取得処理を実行する。配送日時取得処理において、制御部11は、配送情報42Aに含まれる配送日時を取得する。つまり、制御部11は、無人移動体30による荷物の配送日時を取得する。
【0067】
ステップS14において、制御部11は、配送経路取得処理を実行する。配送経路取得処理において、制御部11は、配送拠点の位置情報と配送先の位置情報とに基づいて、荷物の配送経路を取得する。特に、制御部11は、予め定められた飛行禁止区域を避ける経路のうち、配送拠点から配送先までの移動時間が最短時間となる経路を配送経路として取得してもよい。制御部11は、配送拠点から配送先までの移動時間が最短時間となる経路を配送経路として取得してもよい。このように、制御部11は、荷物の配送拠点から荷物の配送先までの荷物の配送経路を取得する。
【0068】
ステップS15において、制御部11は、配送開始日時取得処理を実行する。配送開始日時取得処理において、制御部11は、荷物の配送経路に対応する配送距離を取得する。制御部11は、配送距離と無人移動体30の移動速度とに基づいて、配送移動時間を算出する。制御部11は、配送日時と配送移動時間とに基づいて、配送開始日時を算出する。制御部11は、配送日時よりも配送移動時間だけ前の日時を配送開始日時として算出してもよい。このように、制御部11は、荷物の配送拠点と、荷物の配送先と、荷物の配送日時とに基づいて、荷物の配送拠点において荷物の配送を開始する荷物の配送開始日時を取得する。
【0069】
ステップS16において、制御部11は、地面属性情報取得処理を実行する。地面属性情報取得処理において、制御部11は、配送情報42Aに含まれる地面属性情報を取得する。つまり、制御部11は、荷物の配送先における地面属性情報を取得する。
【0070】
ステップS17において、制御部11は、配送情報登録処理を実行する。配送情報登録処理において、制御部11は、配送番号を生成する。制御部11は、配送番号を含む配送情報42Aを配送管理データベース42に登録する。詳しくは、制御部11は、無人移動体30の配送計画情報に基づいて、配送番号に対応する無人機IDを決定する。そして、制御部11は、配送番号、ユーザID、配送先、配送拠点、無人機ID、配送物、配送日時、配送経路、配送開始日時及び地面属性情報を含む配送情報42Aを配送管理データベース42に登録する。制御部11は、配送番号に対応する配送状態に配送前を示す情報を登録する。
【0071】
<第1配送準備処理>
次に、図6を参照して配送管理装置10において実行される第1配送準備処理について説明する。第1配送準備処理は、制御部11によって所定周期毎に実行される処理である。第1配送準備処理は、配送状態が荷物の配送前である1又は複数の配送情報42Aを制御対象とする処理であるが、発明の理解を容易とするために配送状態が荷物の配送前である1つの配送情報42Aを制御対象として説明する。
【0072】
図6に示すように、ステップS20において、制御部11は、第1配送準備日時であるか否かを判定する。第1配送準備日時は、配送開始日時よりも予め定めた時間だけ前の時間である。第1配送準備日時は、配送開始日時の30分前であってもよい。第1配送準備日時は、荷物の配送開始日時よりも前である第1日時の一例に相当する。
【0073】
制御部11は、配送対象となる配送番号に対応する配送開始日時を配送管理データベース42から取得する。制御部11は、配送開始日時よりも予め定めた時間だけ前の時間を第1配送準備日時として取得する。制御部11は、第1配送準備日時ではないと判定した場合、第1配送準備処理を終了する。制御部11は、第1配送準備日時であると判定した場合、ステップS21に処理を移行する。
【0074】
ステップS21において、制御部11は、第1降水情報取得処理を実行する。第1降水情報取得処理において、制御部11は、降水情報を提供するサーバとの通信により、降水情報を取得する。詳しくは、制御部11は、配送開始日時から配送日時までの期間に対応し、かつ、荷物の配送経路を含む地域に対応する降水情報を取得する。制御部11は、配送日時に対応し、かつ、荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を取得する。特に、制御部11は、降水情報として予測降水確率を取得する。
【0075】
ステップS22において、制御部11は、予測降水確率が規定降水確率未満であるか否かを判定する。規定降水確率は、降水の確率が高く、降水の可能性が著しく高い確率である。規定降水確率は、例えば80%であってもよい。制御部11は、予測降水確率が規定降水確率未満であると判定した場合、ステップS23に処理を移行する。制御部11は、予測降水確率が規定降水確率以上であると判定した場合、ステップS24に処理を移行する。
【0076】
ステップS23において、制御部11は、荷物準備通知処理を実行する。荷物準備通知処理において、制御部11は、荷物準備情報を配送拠点に対応する作業端末装置20Bに送信する。荷物準備情報は、通常用包装形態で荷物を配送するための準備を開始することを通知させるための情報である。荷物準備情報は、配送情報42Aを含んでもよい。制御部11は、荷物準備通知処理が終了した場合、第1配送準備処理を終了する。
【0077】
作業端末装置20Bにおいて、端末制御部21は、荷物準備情報を受信すると、通常用包装形態で荷物を配送するための準備を開始することを示す画像を端末表示部25に表示させる。このように、制御部11は、第1配送準備日時において予測降水確率が規定確率未満である場合、荷物の包装形態として通常用包装形態を暫定的に決定し、通常用包装形態での荷物の準備を開始することを作業者に通知させる制御を行う。
【0078】
ステップS24において、制御部11は、包装保留通知処理を実行する。包装保留通知処理において、制御部11は、包装保留情報を配送拠点に対応する作業端末装置20Bに送信する。包装保留情報は、包装形態を指定せずに荷物の包装を保留する情報である。包装保留情報は、荷物を配送するための準備を開始することを通知させるための情報である。包装保留情報は、配送情報42Aを含んでもよい。制御部11は、包装保留通知処理が終了した場合、第1配送準備処理を終了する。
【0079】
作業端末装置20Bにおいて、端末制御部21は、包装保留情報を受信すると、荷物の包装を保留するが、荷物を配送するための準備を開始することを示す画像を端末表示部25に表示させる。このように、制御部11は、第1配送準備日時において予測降水確率が規定確率以上である場合、荷物の包装を保留することを作業者に通知させる制御を行う。
【0080】
<第2配送準備処理>
次に、図7を参照して配送管理装置10において実行される第2配送準備処理について説明する。第2配送準備処理は、制御部11によって所定周期毎に実行される処理である。第2配送準備処理は、配送状態が荷物の配送前である1又は複数の配送情報42Aを制御対象とする処理であるが、発明の理解を容易とするために配送状態が荷物の配送前である1つの配送情報42Aを制御対象として説明する。
【0081】
図7に示すように、ステップS30において、制御部11は、第2配送準備日時であるか否かを判定する。第2配送準備日時は、配送開始日時よりも予め定めた時間だけ前の時間である。第2配送準備日時は、第1配送準備日時よりも後の時間である。第2配送準備日時は、配送開始日時の5分前であってもよい。
【0082】
制御部11は、配送対象となる配送番号に対応する配送開始日時を配送管理データベース42から取得する。制御部11は、配送開始日時よりも予め定めた時間だけ前の時間を第2配送準備日時として取得する。制御部11は、第2配送準備日時ではないと判定した場合、第2配送準備処理を終了する。制御部11は、第2配送準備日時であると判定した場合、ステップS31に処理を移行する。
【0083】
ステップS31において、制御部11は、第2降水情報取得処理を実行する。第2降水情報取得処理において、制御部11は、降水情報を提供するサーバとの通信により、降水情報を取得する。詳しくは、制御部11は、配送開始日時から配送日時までの期間に対応し、かつ、荷物の配送経路を含む地域に対応する降水情報を取得する。制御部11は、配送日時に対応し、かつ、荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を取得する。特に、制御部11は、降水情報として予測天候を取得する。また、制御部11は、降水情報として予測降水量を取得する。つまり、制御部11は、荷物の配送開始日時から荷物の配送日時までの期間に対応し、かつ、荷物の配送経路を含む地域に対応する予測降水量を降水情報として取得する。
【0084】
ステップS32において、制御部11は、降水条件が成立したか否かを判定する。降水条件は、予測天候が雨を含まない場合に成立しない。降水条件は、配送開始日時から配送日時までの時間長と予測降水量とを演算することにより、演算結果が予め定めた閾値以上であるときに成立する。閾値は、通常用包装形態で包装された場合に荷物の品質を保持できない基準となる値である。
【0085】
具体的な一例をあげると、制御部11は、配送開始日時から配送日時までの時間長と予測降水量との積算結果を、配送経路における予測合計降水量として算出する。制御部11は、配送経路における予測合計降水量が閾値以上であるときに降水条件が成立したと判定する。
【0086】
制御部11は、降水条件が成立していないと判定した場合、ステップS33に処理を移行する。制御部11は、降水条件が成立したと判定した場合、ステップS35に処理を移行する。
【0087】
ステップS33において、制御部11は、通常用包装形態決定処理を実行する。通常用包装形態決定処理において、制御部11は、荷物の包装形態として通常用包装形態を決定する。このように、制御部11は、荷物の配送開始日時よりも前である第2配送準備日時において、荷物の配送経路における合計降水量に基づいて降水条件が成立しなかった場合、荷物の包装形態として通常用包装形態を決定する。
【0088】
ステップS34において、制御部11は、通常用包装形態通知処理を実行する。通常用包装形態通知処理において、制御部11は、通常用包装指定情報を配送拠点に対応する作業端末装置20Bに送信する。通常用包装指定情報は、通常用包装形態で包装した荷物を配送することを通知させるための情報である。通常用包装指定情報は、配送情報42Aを含んでもよい。制御部11は、通常用包装形態通知処理が終了した場合、第2配送準備処理を終了する。
【0089】
作業端末装置20Bにおいて、端末制御部21は、通常用包装指定情報を受信すると、通常用包装形態で包装した荷物を配送することを示す画像を端末表示部25に表示させる。つまり、制御部11は、荷物の配送開始日時よりも前である第2配送準備日時において、荷物の配送経路における合計降水量に基づいて降水条件が成立しなかった場合、荷物の包装形態として通常用包装形態を決定したことを作業者に通知させる制御を行う。
【0090】
ステップS35において、制御部11は、降水用包装形態決定処理を実行する。降水用包装形態決定処理において、制御部11は、荷物の包装形態として降水用包装形態を決定する。このように、制御部11は、荷物の配送開始日時よりも前である第2配送準備日時において、荷物の配送経路における合計降水量に基づいて降水条件が成立した場合、荷物の包装形態として降水用包装形態を決定する。
【0091】
ステップS36において、制御部11は、降水用包装形態通知処理を実行する。降水用包装形態通知処理において、制御部11は、降水用包装指定情報を配送拠点に対応する作業端末装置20Bに送信する。降水用包装指定情報は、降水用包装形態で包装した荷物を配送することを通知させるための情報である。降水用包装指定情報は、配送情報42Aを含んでもよい。制御部11は、降水用包装形態通知処理が終了した場合、第2配送準備処理を終了する。
【0092】
作業端末装置20Bにおいて、端末制御部21は、降水用包装指定情報を受信すると、降水用包装形態で包装した荷物を配送することを示す画像を端末表示部25に表示させる。つまり、制御部11は、荷物の配送開始日時よりも前である第2配送準備日時において、荷物の配送経路における合計降水量に基づいて降水条件が成立した場合、荷物の包装形態として降水用包装形態を決定したことを作業者に通知させる制御を行う。
【0093】
このように、制御部11は、降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する。制御部11は、決定した荷物の包装形態を作業者に通知させる制御を行う。
【0094】
第1配送準備処理及び第2配送準備処理とは別の処理において、制御部11は、配送管理データベース42において、配送対象である配送番号に対応する配送情報42Aを無人移動体30に送信する。これにより、制御部11は、無人機IDに対応する無人移動体30に荷物を配送させるように指示する。詳しくは、制御部11は、配送開始日時において配送拠点から配送先への荷物の配送を無人移動体30に開始させる。特に、制御部11は、作業者に指示した包装形態で包装された荷物の配送を無人移動体30に開始させる。制御部11は、配送経路に従って配送拠点から配送先に無人移動体30を移動させる。制御部11は、配送先において荷物の配送を無人移動体30に行わせる。
【0095】
<第1実施形態の作用>
第1実施形態の作用について説明する。
図8に示すように、作業端末装置20Bにおいて、端末表示部25に第1画面25Aが表示される場合がある。第1画面25Aは、配送管理装置10との通信により、第1配送準備日時において、配送先への荷物の配送に伴って荷物の準備を行うことを指示する画面である。特に、第1画面25Aは、予測降水確率が規定確率未満であるときに、荷物の包装形態として通常用包装形態が予定されていることを特定可能な画面である。第1画面25Aには、配送開始日時と、配送物としての荷物と、予測天候と、予測降水確率と、予測降水量と、包装形態に関する情報とが表示される。これにより、配送拠点が店舗である場合においては、作業者としての店員は、店舗を管理しながらも、店舗に保管されている商品を荷物として収集するとともに、通常用包装形態で荷物を包装する準備を進めることができる。
【0096】
また、作業端末装置20Bにおいて、端末表示部25に第2画面25Bが表示される場合がある。第2画面25Bは、配送管理装置10との通信により、第1配送準備日時において、配送先への荷物の配送に伴って荷物の準備を行うことを指示する画面である。特に、第2画面25Bは、予測降水確率が規定確率以上であるときに、荷物の包装を保留することを特定可能な画面である。第2画面25Bには、配送開始日時と、配送物としての荷物と、予測天候と、予測降水確率と、予測降水量と、包装形態に関する情報とが表示される。これにより、配送拠点が店舗である場合においては、作業者としての店員は、荷物を包装する準備を進めずに、店舗を管理しながらも、店舗に保管されている商品を荷物として収集することができる。
【0097】
また、作業端末装置20Bにおいて、端末表示部25に第3画面25Cが表示される場合がある。第3画面25Cは、配送管理装置10との通信により、第2配送準備日時において、配送先への荷物の配送に伴って荷物の準備を行うことを指示する画面である。特に、第3画面25Cは、降水条件が成立しなかったときに、荷物の包装形態として通常用包装形態を指定することを特定可能な画面である。第3画面25Cには、配送開始日時と、配送物としての荷物と、予測天候と、予測降水確率と、予測降水量と、包装形態に関する情報とが表示される。これにより、配送拠点が店舗である場合においては、作業者としての店員は、店舗を管理しながらも、通常用包装形態で荷物を包装することができる。
【0098】
また、作業端末装置20Bにおいて、端末表示部25に第4画面25Dが表示される場合がある。第4画面25Dは、配送管理装置10との通信により、第2配送準備日時において、配送先への荷物の配送に伴って荷物の準備を行うことを指示する画面である。特に、第4画面25Dは、降水条件が成立したときに、荷物の包装形態として降水用包装形態を指定することを特定可能な画面である。第4画面25Dには、配送開始日時と、配送物としての荷物と、予測天候と、予測降水確率と、予測降水量と、包装形態に関する情報とが表示される。これにより、配送拠点が店舗である場合においては、作業者としての店員は、店舗を管理しながらも、降水用包装形態で荷物を包装することができる。
【0099】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態の効果について説明する。
(1-1)制御部11は、荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する。このため、制御部11は、荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を考慮した荷物の包装形態を決定することができる。これにより、降水による荷物の品質低下を抑制することができる。したがって、無人移動体30による荷物の配送に関する利便性を高めることができる。
【0100】
(1-2)制御部11は、決定した荷物の包装形態を作業者に通知させる制御を行う。このように、制御部11は、作業者の裁量によらない荷物の包装形態を作業者に通知することができる。このため、作業者は、荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報に適した包装形態で荷物を包装することができる。これにより、降水による荷物の品質低下を抑制することができる。したがって、無人移動体30による荷物の配送に関する利便性を高めることができる。
【0101】
(1-3)制御部11は、荷物の配送拠点と、荷物の配送先と、荷物の配送日時とに基づいて、荷物の配送開始日時を取得する。制御部11は、荷物の配送開始日時よりも前である日時に荷物の包装形態を決定する。このため、作業者は、配送開始日時よりも前に、荷物の包装形態を把握することができ、荷物の包装に関する準備を進めることができる。したがって、無人移動体30による荷物の配送に関する利便性を高めることができる。
【0102】
(1-4)制御部11は、荷物の配送日時に対応し、かつ、荷物の配送先を含む地域に対応する降水確率を降水情報として取得する。制御部11は、荷物の配送開始日時よりも前である第1配送準備日時において降水確率が規定確率以上である場合、荷物の包装を保留することを作業者に通知させる制御を行う。このため、作業者は、荷物の配送開始日時よりも前に、降水確率が規定確率以上である場合、荷物の包装を保留することを把握することができ、作業の効率化を図ることができる。具体的な一例をあげると、降水確率が規定確率以上である場合、第1配送準備日時に作業者が荷物を通常用包装形態で包装してしまうと、第2配送準備日時に作業者が荷物の包装形態を通常用包装形態から降水用包装形態に変更しなければならない。このような場合、作業者は、第1配送準備日時に荷物の包装を保留することを把握することにより、第1配送準備日時に荷物を通常用包装形態で包装するという無駄な作業を削減することができる。したがって、無人移動体30による荷物の配送に関する利便性を高めることができる。
【0103】
(1-5)制御部11は、荷物の配送経路を含む地域に対応する降水情報を取得する。このため、制御部11は、荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報だけではなく、荷物の配送経路を含む地域に対応する降水情報を考慮した荷物の包装形態を決定することができる。これにより、降水による荷物の品質低下を抑制することができる。したがって、無人移動体30による荷物の配送に関する利便性を高めることができる。
【0104】
(1-6)制御部11は、荷物の配送開始日時から荷物の配送日時までの期間に対応し、かつ、荷物の配送経路を含む地域に対応する降水量を降水情報として取得する。制御部11は、荷物の配送経路における合計降水量に基づいて、荷物の包装形態を決定する。このため、制御部11は、荷物の配送経路を含む地域に対応する合計降水量を考慮した荷物の包装形態を決定することができる。これにより、降水による荷物の品質低下を抑制することができる。したがって、無人移動体30による荷物の配送に関する利便性を高めることができる。
【0105】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明では、既に説明した実施形態と同じ構成について同一符号を付し、その重複する説明を省略又は簡略する。
【0106】
<第2配送準備処理>
図9に示すように、第2実施形態では、第2配送準備処理のステップS32において、制御部11は、降水条件が成立したと判定した場合、ステップS37に処理を移行する。ステップS37において、制御部11は、包装形態変更通知処理を実行する。包装形態変更通知処理において、制御部11は、ユーザIDに対応するユーザ端末装置20Aに包装形態変更依頼情報を送信する。包装形態変更依頼情報は、荷物の包装形態を降水用包装形態から通常用包装形態に変更することを依頼する情報である。包装形態変更依頼情報は、荷物の包装形態を降水用包装形態から通常用包装形態に変更することにより受取予定者に報酬が付与されることを通知するための情報であってもよい。このように、制御部11は、荷物の包装形態として降水用包装形態を決定した場合、降水用包装形態で荷物を包装するか、荷物の包装形態を降水用包装形態から通常用包装形態に変更するかの選択要求を受取予定者に通知する。
【0107】
ステップS38において、制御部11は、選択要求に応じて受取予定者が選択した結果、ユーザ端末装置20Aとの通信により、荷物の包装形態を通常用包装形態に変更する変更指示があったか否かを判定する。制御部11は、荷物の包装形態を通常用包装形態に変更する変更指示があったと判定した場合、ステップS33に処理を移行する。これにより、降水用包装形態を決定した場合であり、かつ、選択要求に応じて通常用包装形態で荷物を包装する選択結果を受取予定者から取得した場合、ステップS33において、制御部11は、荷物の包装形態を降水用包装形態から通常用包装形態に変更する。
【0108】
制御部11は、荷物の包装形態を通常用包装形態に変更する変更指示がなかったと判定した場合、ステップS35に処理を移行する。詳しくは、制御部11は、荷物の包装形態を通常用包装形態に変更しない指示があったと判定した場合、ステップS35に処理を移行する。制御部11は、予め定めた待機時間が経過するまでにユーザ端末装置20Aから包装期待変更依頼情報に対する返信がなかったと判定した場合、ステップS35に処理を移行する。待機時間は、例えば3分など、配送開始日時よりも前における時間であってもよい。また、待機時間は、例えば5分であってもよく、この場合、第2配送準備日時は、例えば配送開始日時の10分前であってもよい。
【0109】
制御部11は、ステップS34が終了した場合、ステップS39に処理を移行する。ステップS39において、制御部11は、報酬条件が成立したか否かを判定する。制御部11は、荷物の包装形態を通常用包装形態に変更する変更指示があった場合に、報酬条件が成立したと判定する。制御部11は、報酬条件が成立していないと判定した場合、第2配送準備処理を終了する。制御部11は、報酬条件が成立したと判定した場合、ステップS40に処理を移行する。
【0110】
ステップS40において、制御部11は、報酬付与制御処理を実行する。報酬付与制御処理において、制御部11は、報酬条件が成立したユーザに対して、予め定めた報酬価値の報酬を付与する制御を行う。詳しくは、制御部11は、ユーザ情報データベース40を参照し、報酬条件が成立したユーザIDに対応する報酬価値に予め定めた報酬価値を加算する。このように、制御部11は、荷物の包装形態を降水用包装形態から通常用包装形態に変更したときに、受取予定者に報酬を付与する。制御部11は、報酬付与制御処理を終了した場合、第2配送準備処理を終了する。
【0111】
<第2実施形態の作用>
第2実施形態の作用について説明する。
図8に示すように、ユーザ端末装置20Aにおいて、端末表示部25に第5画面25Eが表示される場合がある。第5画面25Eは、配送管理装置10との通信により、第2配送準備日時において、配送先への荷物の配送に伴って表示可能な画面である。特に、第5画面25Eは、降水条件が成立したときに、荷物の包装形態として降水用包装形態が決定されたが、荷物の包装形態を降水用包装形態から通常用包装形態に変更可能なことを通知する画面である。また、第5画面25Eは、荷物の包装形態を降水用包装形態から通常用包装形態に変更する場合に、受取予定者に対して報酬が付与されることを特定可能な画面である。第5画面25Eには、配送日時と、予測天候と、予測降水確率と、予測降水量と、包装形態に関する情報とが表示される。
【0112】
また、第5画面25Eには、複数の指示画像が表示される。複数の指示画像は、荷物の包装形態を降水用包装形態から変更しない継続指示画像と、荷物の包装形態を降水用包装形態から通常用包装形態に変更する変更指示画像とを含む。継続指示画像が受取予定者により指定されると、継続指示が配送管理装置10に送信される。このように、荷物の包装形態を降水用包装形態から変更しないことを配送管理装置10に指示することができる。変更指示画像が受取予定者により指定されると、変更指示が配送管理装置10に送信される。このように、荷物の包装形態を降水用包装形態から通常用包装形態に変更することを配送管理装置10に指示することができる。
【0113】
<第2実施形態の効果>
第2実施形態の効果について説明する。
(2-1)制御部11は、荷物の包装形態として降水用包装形態を決定したが、通常用包装形態で荷物を包装することを受取予定者から取得した場合、荷物の包装形態を降水用包装形態から通常用包装形態に変更する。このため、荷物の包装形態として降水用包装形態よりも簡素な通常用包装形態に変更する機会を受取予定者に提供することができる。したがって、無人移動体30による荷物の配送に関する利便性を高めることができる。
【0114】
(2-2)制御部11は、荷物の包装形態を降水用包装形態から通常用包装形態に変更したときに、受取予定者に報酬を付与する。このため、報酬の付与により、降水用包装形態よりも簡素な通常用包装形態に変更するように受取予定者を促すことができる。
【0115】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
<第2配送準備処理>
図10に示すように、第3実施形態では、第2配送準備処理のステップS32において、制御部11は、降水条件が成立していないと判定した場合、ステップS41に処理を移行する。ステップS41において、制御部11は、降水なしであるか否かを判定する。制御部11は、予測天候に基づいて降水なしであるか否かを判定してもよい。詳しくは、制御部11は、予測天候が雨を含まない場合に降水なしであると判定してもよい。制御部11は、予測降水量に基づいて降水なしであるか否かを判定してもよい。詳しくは、制御部11は、予測降水量が0であると判定した場合に降水なしであると判定してもよい。制御部11は、降水なしであると判定した場合、ステップS33に処理を移行する。制御部11は、降水ありであると判定した場合、ステップS42に処理を移行する。
【0116】
ステップS42において、制御部11は、配送情報42Aに対応する地面属性情報が舗装属性情報であるか否かを判定する。制御部11は、配送情報42Aに対応する地面属性情報が舗装属性情報であると判定した場合、ステップS33に処理を移行する。制御部11は、配送情報42Aに対応する地面属性情報が舗装属性情報ではないと判定した場合、ステップS43に処理を移行する。
【0117】
ステップS43において、制御部11は、位置情報取得処理を実行する。位置情報取得処理において、制御部11は、ユーザIDに対応するユーザ端末装置20Aとの通信により、受取予定者の位置情報を取得する。
【0118】
ステップS44において、制御部11は、受取予定者の位置情報が荷物の配送先から規定距離内であるか否かを判定する。制御部11は、受取予定者の位置情報が荷物の配送先から規定距離内であると判定した場合、ステップS33に処理を移行する。制御部11は、受取予定者の位置情報が荷物の配送先から規定距離内ではないと判定した場合、ステップS35に処理を移行する。
【0119】
このように、制御部11は、地面属性情報に基づいて、荷物の包装形態を決定する。特に、制御部11は、地面属性情報が舗装属性情報である場合、荷物の包装形態として通常用包装形態を決定する。
【0120】
制御部11は、受取予定者の位置情報に基づいて、荷物の包装形態を決定する。特に、制御部11は、受取予定者の位置情報が荷物の配送先から規定距離内であると判定した場合、荷物の包装形態として通常用包装形態を決定する。制御部11は、受取予定者の位置情報が荷物の配送先から規定距離内ではないと判定した場合、荷物の包装形態として降水用包装形態を決定する。
【0121】
<第3実施形態の効果>
第3実施形態の効果について説明する。
(3-1)制御部11は、受取予定者の位置情報に基づいて、荷物の包装形態を決定する。このため、制御部11は、受取予定者の位置情報を考慮して荷物の包装形態を決定することができる。これにより、降水による荷物の品質低下を抑制することができる。したがって、無人移動体30による荷物の配送に関する利便性を高めることができる。
【0122】
(3-2)制御部11は、地面属性情報に基づいて、荷物の包装形態を決定する。このため、制御部11は、地面属性情報を考慮して荷物の包装形態を決定することができる。これにより、降水による荷物の品質低下を抑制することができる。したがって、無人移動体30による荷物の配送に関する利便性を高めることができる。
【0123】
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0124】
・第2実施形態において、制御部11は、第1配送準備日時よりも後であり、かつ、第2配送準備日時よりも前の第3配送準備日時において、ステップS30~S32,S37,S38のような処理を実行してもよい。この場合、制御部11は、第3配送準備日時において、降水情報を取得し、降水条件が成立したときに、包装形態変更依頼情報をユーザ端末装置20Aに送信する。制御部11は、第2配送準備日時よりも前に、荷物の包装形態を通常用包装形態に変更する変更指示がなかった場合に、第2配送準備日時において、ステップS35,S36を実行する。制御部11は、第2配送準備日時よりも前に荷物の包装形態を通常用包装形態に変更する変更指示があった場合に、第2配送準備日時において、ステップS33,S34,S39,S40を実行する。制御部11は、第3配送準備日時において、降水情報を取得し、降水条件が成立しなかったときに、第2配送準備日時において、ステップS33,S34,S39,S40を実行する。
【0125】
・第3実施形態において、ステップS44で、制御部11は、受取予定者の移動時間に基づいて、荷物の配送日時に荷物の配送先に受取予定者が到着するか否かを判定してもよい。この場合、制御部11は、受取予定者の位置情報と荷物の配送先とに基づいて、受取予定者の移動時間を取得し、受取予定者の移動時間を取得してもよい。制御部11は、荷物の配送日時に荷物の配送先に受取予定者が到着すると判定した場合、ステップS33に処理を移行する。制御部11は、荷物の配送日時に荷物の配送先に受取予定者が到着しないと判定した場合、ステップS35に処理を移行する。
【0126】
・第3実施形態において、制御部11は、配送開始日時よりも前において、荷物を配送する無人移動体30とは別で、無人移動体30を配送先に移動させ、地面属性情報を取得してもよい。
【0127】
・第3実施形態において、制御部11は、報酬付与条件が成立したときに、配送する荷物の料金に対して付与する報酬価値を利用してもよい。制御部11は、受取予定者による指示に応じて、配送する荷物の料金に対して付与する報酬価値を利用してもよい。また、制御部11は、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせた処理を実行してもよい。
【0128】
・制御部11は、第1配送準備日時において、予測合計降水量が閾値以上である場合に、荷物の包装を保留する通知を作業者に行ってもよい。制御部11は、第1配送準備日時において、予測天候が降水ありである場合、荷物の包装を保留する通知を作業者に行ってもよい。つまり、制御部11は、第1配送準備日時において、降水情報に基づいて、荷物の包装を保留する通知を作業者に行ってもよい。
【0129】
・制御部11は、第1配送準備日時において、予測合計降水量が閾値未満である場合に、通常用包装形態での荷物の準備を開始することを作業者に通知してもよい。制御部11は、第1配送準備日時において、予測天候が降水なしである場合、通常用包装形態での荷物の準備を開始することを作業者に通知してもよい。つまり、制御部11は、第1配送準備日時において、降水情報に基づいて、通常用包装形態での荷物の準備を開始することを作業者に通知してもよい。
【0130】
・制御部11は、第1配送準備日時において、降水なしであると判定した場合、荷物の包装形態として通常用包装形態を決定し、決定結果を作業者に通知してもよい。この場合、制御部11は、第2配送準備日時において、降水情報に基づいて、荷物の包装形態を降水用包装形態に変更し、変更結果を作業者に通知してもよい。
【0131】
・制御部11は、配送拠点から配送先までの配送距離と予測降水量との演算結果を、配送経路における予測合計降水量として算出してもよい。制御部11は、配送拠点から配送先までの配送距離と、無人移動体30の移動速度とに基づいて、配送移動時間を算出し、配送移動時間と予測降水量との積算結果を、配送経路における予測合計降水量として算出してもよい。
【0132】
・制御部11は、1回又は3回以上の配送準備日時において降水情報を取得してもよい。具体的な一例をあげると、制御部11は、第1配送準備日時において第1配送準備処理を実行せずに、第2配送準備日時において第2配送準備処理を実行してもよい。制御部11は、第1配送準備日時と、第3配送準備日時と、第2配送準備日時とにおいて各種処理を実行してもよい。
【0133】
・制御部11は、3種類以上の荷物の包装形態から何れかを決定してもよい。制御部11は、2種類以上の通常用包装形態を含む複数種類の包装形態から何れかを決定してもよい。制御部11は、2種類以上の降水用包装形態を含む複数種類の包装形態から何れかを決定してもよい。制御部11は、例えば、予測天候、予測降水量及び予測降水確率のうち少なくとも何れかというように降水情報に基づいて、2種類以上の降水用包装形態から何れかを決定してもよい。
【0134】
・制御部11は、例えば、受取予定者への報酬として割引クーポンを付与してもよい。割引クーポンは、例えば、商品の購入、旅行の提供、サービスの提供のうち少なくとも何れかに対する割引であってもよく、加盟店において利用可能なクーポンであってもよい。また、制御部11は、例えば、受取予定者への報酬として、商品自体、旅行の提供自体、サービスの提供自体を付与してもよい。
【0135】
・制御部11は、別のサーバを介さずに、端末装置20との通信により、配送情報42Aを受信してもよい。制御部11は、別のサーバを介して、端末装置20との通信により、配送情報42Aを受信してもよい。
【0136】
・制御部11は、配送日時において予測される降水情報ではなく、現在の日時における降水情報を取得してもよい。特に、制御部11は、現在の日時と配送日時とが同じ時間帯に含まれる場合、現在の日時における降水情報を取得してもよい。制御部11は、現在の日時が配送日時とは異なる時間帯に含まれる場合、配送日時において予測される降水情報を取得してもよい。
【0137】
・ユーザ端末装置20Aは、少なくとも受取予定者の位置情報を識別可能にするための端末装置であればよい。具体的な一例をあげると、配送管理システム1は、ユーザ端末装置20Aの代わりに、受取予定者が所有する自動車に搭載されているナビゲーション装置を備えてもよい。
【0138】
・無人移動体30は、人が搭乗しない移動体であればよく、例えば、地上を走行する無人走行体であってもよい。無人移動体30は、例えば、空中を飛行し、かつ、地上を走行する移動体であってもよい。
【0139】
・配送管理システム1は、配送管理装置10、端末装置20及び無人移動体30に加えて、管理者装置を備えていてもよい。管理者装置は、配送管理システム1を管理する管理者、又は無人移動体30を管理する管理者が用いる装置である。管理者装置は、端末装置20とほぼ同様な構成であってもよい。管理者は、管理者装置を用いて無人移動体30が荷物を置く作業を監視するようにしてもよい。
【0140】
・無人移動体30は、配送管理装置10の一部又は全部の機能を備えてもよい。無人機制御装置31は、配送管理装置10の一部又は全部の機能を備えてもよい。この場合、無人移動体30において、無人機制御部32は、制御部11と同じような機能を備えてもよい。つまり、無人移動体30は、配送管理装置の一例であってもよい。
【0141】
・配送管理システム1としては、制御部11と同じような機能を、制御部11と無人機制御部32との何れかに備えるように構成してもよい。
・本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、所望の選択肢の1つ以上を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が2つであれば1つの選択肢のみ又は2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば1つの選択肢のみ又は2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
【0142】
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想を記載する。
(A) 配送管理装置は、無人移動体による荷物の配送先を取得する配送先取得部と、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を取得する降水情報取得部と、前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する包装形態決定部と、を備える。
【0143】
(B) (A)に記載の配送管理装置は、荷物の配送に関する通知を制御する通知制御部を備え、前記通知制御部は、前記包装形態決定部が決定した荷物の包装形態を作業者に通知させる制御を行う。
【0144】
(C) (A)又は(B)に記載の配送管理装置は、前記無人移動体による荷物の配送日時を取得する配送日時取得部と、前記無人移動体による荷物の配送拠点を取得する配送拠点取得部と、前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点と、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先と、前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時とに基づいて、前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点において荷物の配送を開始する荷物の配送開始日時を取得する配送開始日時取得部と、を備え、前記包装形態決定部は、前記配送開始日時取得部が取得した荷物の配送開始日時よりも前に荷物の包装形態を決定する。
【0145】
(D) (C)に記載の配送管理装置は、荷物の配送に関する通知を制御する通知制御部を備え、前記降水情報取得部は、前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時に対応し、かつ、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域に対応する降水確率を降水情報として取得し、前記通知制御部は、前記配送開始日時取得部が取得した荷物の配送開始日時よりも前である第1日時において前記降水情報取得部が取得した降水確率が規定確率以上である場合、荷物の包装を保留することを作業者に通知させる制御を行う。
【0146】
(E) (A)~(D)のうち何れか一つに記載の配送管理装置は、前記無人移動体による荷物の配送拠点を取得する配送拠点取得部と、前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点から前記配送先取得部が取得した荷物の配送先までの荷物の配送経路を取得する配送経路取得部と、を備え、前記降水情報取得部は、前記配送経路取得部が取得した荷物の配送経路を含む地域に対応する降水情報を取得する。
【0147】
(F) (E)に記載の配送管理装置は、前記無人移動体による荷物の配送日時を取得する配送日時取得部と、前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点と、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先と、前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時とに基づいて、前記配送拠点取得部が取得した荷物の配送拠点において荷物の配送を開始する荷物の配送開始日時を取得する配送開始日時取得部と、を備え、前記降水情報取得部は、前記配送開始日時取得部が取得した荷物の配送開始日時から前記配送日時取得部が取得した荷物の配送日時までの期間に対応し、かつ、前記配送経路取得部が取得した荷物の配送経路を含む地域に対応する降水量を降水情報として取得し、前記包装形態決定部は、前記配送経路取得部が取得した荷物の配送経路における合計降水量に基づいて、荷物の包装形態を決定する。
【0148】
(G) (A)~(F)のうち何れか一つに記載の配送管理装置は、受取予定者の位置情報を取得する位置情報取得部を備え、前記包装形態決定部は、前記位置情報取得部が取得した受取予定者の位置情報に基づいて、荷物の包装形態を決定する。
【0149】
(H) (A)~(G)のうち何れか一つに記載の配送管理装置は、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先における地面属性情報を取得する地面属性情報取得部を備え、前記包装形態決定部は、前記地面属性情報取得部が取得した地面属性情報に基づいて、荷物の包装形態を決定する。
【0150】
(I) (A)~(H)のうち何れか一つに記載の配送管理装置は、荷物の配送に関する通知を制御する通知制御部を備え、前記通知制御部は、前記包装形態決定部が降水用包装形態を決定した場合、降水用包装形態で荷物を包装するか否かの選択要求を受取予定者に通知させる制御を行い、前記包装形態決定部は、降水用包装形態を決定した場合であり、かつ、前記選択要求に応じて通常用包装形態で荷物を包装する選択結果を受取予定者から取得した場合、降水用包装形態から通常用包装形態に荷物の包装形態を変更する。
【0151】
(J) (I)に記載の配送管理装置は、受取予定者に報酬を付与する報酬付与部を備え、前記報酬付与部は、降水用包装形態から通常用包装形態に荷物の包装形態を変更したときに、受取予定者に報酬を付与する。
【0152】
(K) 配送管理システムは、無人移動体による荷物の配送先を取得する配送先取得部と、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を取得する降水情報取得部と、前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する包装形態決定部と、を備える。
【0153】
(L) 配送管理方法は、1又は複数のコンピュータが、無人移動体による荷物の配送先を取得することと、前記荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を取得することと、前記降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定することと、を実行する。
【0154】
(M) プログラムは、1又は複数のコンピュータに、無人移動体による荷物の配送先を取得することと、前記荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を取得することと、前記降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定することと、を実行させる。
【符号の説明】
【0155】
1…配送管理システム、10…配送管理装置、11…制御部、11A…配送先取得部、11B…配送拠点取得部、11C…配送日時取得部、11D…配送経路取得部、11E…配送開始日時取得部、11F…降水情報取得部、11G…位置情報取得部、11H…地面属性情報取得部、11I…包装形態決定部、11J…通知制御部、11L…報酬付与部、20…端末装置、20A…ユーザ端末装置、20B…作業端末装置、30…無人移動体。
【要約】
【課題】無人移動体による荷物の配送に関する利便性を高めることができる配送管理装置、配送管理システム、配送管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】配送管理装置は、無人移動体による荷物の配送先を取得する配送先取得部と、前記配送先取得部が取得した荷物の配送先を含む地域に対応する降水情報を取得する降水情報取得部と、前記降水情報取得部が取得した降水情報に基づいて、通常用包装形態と降水用包装形態とを含む複数種類の荷物の包装形態から何れかを決定する包装形態決定部と、を備える。
【選択図】図7
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10