(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】モバイル電源設備
(51)【国際特許分類】
G06F 1/18 20060101AFI20241119BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20241119BHJP
B25F 5/00 20060101ALI20241119BHJP
H01M 50/284 20210101ALI20241119BHJP
H01M 50/247 20210101ALI20241119BHJP
H01M 50/296 20210101ALI20241119BHJP
【FI】
G06F1/18 C
G06F1/16 313Z
B25F5/00 H
H01M50/284
H01M50/247
H01M50/296
(21)【出願番号】P 2023502844
(86)(22)【出願日】2021-07-21
(86)【国際出願番号】 CN2021107553
(87)【国際公開番号】W WO2022022353
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2023-01-13
(31)【優先権主張番号】202021506766.4
(32)【優先日】2020-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021506770.0
(32)【優先日】2020-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110029806.3
(32)【優先日】2021-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521006901
【氏名又は名称】浙江動一新能源動力科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG LERA NEW ENERGY POWER TECHNOLOGY CO., LTD
【住所又は居所原語表記】No. 255 Kesheng Road, Wangchun Industrial Park, Haishu District, Ningbo, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】柯 亨▲ぢゃお▼
(72)【発明者】
【氏名】戴 建紅
【審査官】漆原 孝治
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-521834(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0311807(US,A1)
【文献】中国実用新案第203632306(CN,U)
【文献】特開2000-172377(JP,A)
【文献】国際公開第2004/025345(WO,A1)
【文献】特開平10-307646(JP,A)
【文献】特表2016-512018(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/18
G06F 1/16
B25F 5/00
H01M 50/284
H01M 50/247
H01M 50/296
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル電源設備であって、
ケースと、
前記ケース内に内蔵されるセル及び回路基板と、
電気工事工具にラッチ接続されるのに適したラッチ溝と、
一端が前記回路基板に電気的に接続されるとともに、この端で前記ケースに固定接続されるデータケーブルと、
を含み、
前記ケースは、少なくとも1つの平面を有し、
前記データケーブルは、フレキシブルに曲がるのに適し、少なくとも部分的にU字型又はS字型で前記平面に嵌入され、
前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントは、互いに平行であり、
前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントの中心間の距離Lは、少なくとも3mmであり、
前記ラッチ溝は、前記平面内に位置
し、
前記ラッチ溝は、第1ラッチ溝と、第2ラッチ溝とを含み、
第1ラッチ溝は、第1電気使用設備にラッチ接続されるのに適し、
第2ラッチ溝は、第2電気使用設備にラッチ接続されるのに適し、
前記第1ラッチ溝及び前記第2ラッチ溝が対応する電気使用設備にラッチ接続された場合、両者は互いに干渉しないことを特徴とする、モバイル電源設備。
【請求項2】
モバイル電源設備であって、
ケースと、
前記ケース内に内蔵されるセル及び回路基板と、
電気工事工具にラッチ接続されるのに適したラッチ溝と、
一端が前記回路基板に電気的に接続されるとともに、この端で前記ケースに固定接続されるデータケーブルと、
を含み、
前記ケースは、少なくとも1つの平面を有し、
前記データケーブルは、フレキシブルに曲がるのに適し、少なくとも部分的にU字型又はS字型で前記平面に嵌入され、
前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントは、互いに平行であり、
前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントの中心間の距離Lは、少なくとも3mmであり、
前記ラッチ溝は、前記平面内に位置し、
前記データケーブルは、インタフェース端を含み、前記インタフェース端は、少なくともUSBインタフェースを含み、前記ケースには、前記インタフェース端に対応する凹溝が設けられ、前記凹溝はそれに隣接する前記ラッチ溝に連通することを特徴とする
、モバイル電源設備。
【請求項3】
前記ラッチ溝の長さ方向は、それと近い前記凹溝の長さ方向に垂直であることを特徴とする、請求項
2に記載のモバイル電源設備。
【請求項4】
前記第1ラッチ溝及び前記第2ラッチ溝は、それぞれ前記平面の対向する両端に分布することを特徴とする、請求項
1に記載のモバイル電源設備。
【請求項5】
モバイル電源設備であって、
ケースと、
前記ケース内に内蔵されるセル及び回路基板と、
前記回路基板に電気的に接続されるとともに、電気工事工具の対応端子に接続されるのに適した工具放電端子と、
一端が前記回路基板に電気的に接続されるとともに、この端で前記ケースに固定接続されるデータケーブルと、
を含み、
前記ケースは、少なくとも1つの平面を有し、
前記データケーブルは、フレキシブルに曲がるのに適し、少なくとも部分的にU字型又はS字型で前記平面に嵌入され、
前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントは、互いに平行であり、
前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントの中心間の距離Lは、少なくとも3mmであり、
前記ケースは、その長さ方向に沿って対向する第1側面及び第2側面を有し、前記第1側面は、縁部で局所的に外へ突出しており、前記データケーブルの嵌入設置領域は、前記平面における前記第1側面よりも第2側面に近い側に設けられていることを特徴とするモバイル電源設備。
【請求項6】
前記平面には、その長さ方向に沿って対向するA端及びB端が設けられ、前記データケーブルは、A端に近く配置され、前記工具放電端子は、前記B端に隣接する側面に設けられることを特徴とする、請求項
5に記載のモバイル電源設備。
【請求項7】
前記工具放電端子は、少なくとも正、負極端子を含み、電気工事工具と信号伝送するための信号端子をさらに含むことを特徴とする、請求項
5に記載のモバイル電源設備。
【請求項8】
前記第1側面及び前記第2側面は、それぞれ対応して前記A端及び前記B端に隣接する、ことを特徴とする、請求項
6に記載のモバイル電源設備。
【請求項9】
モバイル電源設備であって、
長さ方向に沿って対向する第1側面及び第2側面を有するケースと、
前記ケース内に内蔵されるとともに、電気的に接続されるセル及び回路基板と、
前記回路基板に電気的に接続されるとともに、電気工事工具の対応端子に接続されるのに適した工具放電端子と、
一端が前記回路基板に電気的に接続されるとともに、この端で前記ケースに固定接続されるデータケーブルと、
を含み、
前記ケースは、少なくとも1つの平面を有し、
前記データケーブルは、フレキシブルに曲がるのに適し、少なくとも部分的にU字型又はS字型で前記平面に嵌入され、
前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントは、互いに平行であり、
前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントの中心間の距離Lは、少なくとも3mmであり、
前記工具放電端子は、前記第1側面又は前記第2側面に配置され、
前記第1側面及び前記第2側面のうち、前記工具放電端子から遠い方の側面は、その縁部で局所的に外へ突出することを特徴とするモバイル電源設備。
【請求項10】
データケーブルをさらに含み、前記データケーブルの一端は、前記回路基板に電気的に接続され、前記ケースは、少なくとも1つの平面を有し、前記データケーブルは、フレキシブルに曲がるのに適し、少なくとも部分的に前記平面に嵌入され、前記データケーブルの嵌入設置領域は、前記縁部が局所的に外へ突出した面に隣接することを特徴とする、請求項
9に記載のモバイル電源設備。
【請求項11】
前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントの中心間の距離Lは、9mm以下であることを特徴とする、請求項1~
10のいずれか1項に記載のモバイル電源設備。
【請求項12】
前記回路基板の幅はY、前記セルの直径はDであり、ここで、幅Yは幅Dの95%以下であることを特徴とする、請求項1~
10のいずれか1項に記載のモバイル電源設備。
【請求項13】
前記セルの長さはL3、モバイル電源設備自体の長さはL4であり、L4はL3の1.3倍以下であることを特徴とする、請求項1~
10のいずれか1項に記載のモバイル電源設備。
【請求項14】
前記セルの直径はD、モバイル電源設備自体の高さはMであり、MはDの1.8倍以下であることを特徴とする、請求項1~
10のいずれか1項に記載のモバイル電源設備。
【請求項15】
前記セルの直径Dは21mm、長さL3は70mmであることを特徴とする、請求項
11から
14のいずれか1項に記載のモバイル電源設備。
【請求項16】
前記データケーブルは、インタフェース端を含み、前記インタフェース端は、少なくともtype-cインタフェースを含み、前記type-cインタフェースが前記平面に嵌入された場合、前記type-cインタフェースの挿入方向は、前記ケースの長軸方向に平行であることを特徴とする、請求項1~
10のいずれか1項に記載のモバイル電源設備。
【請求項17】
前記インタフェース端は、少なくともLightningインタフェースをさらに含み、前記Lightningインタフェースは、前記type-cインタフェースに対向して配置され、前記type-cインタフェース及び前記Lightningインタフェースが前記平面に嵌入された場合、両者の中軸連結線は、前記ケースの長軸方向に平行であることを特徴とする、請求項
16に記載のモバイル電源設備。
【請求項18】
前記ケースには、前記データケーブルに対応する凹溝が設けられ、前記データケーブルが前記凹溝に嵌入された後、前記データケーブルの上面は、前記平面とほぼ同一平面にあることを特徴とする、請求項1~
10のいずれか1項に記載のモバイル電源設備。
【請求項19】
前記ケースには、前記データケーブルに対応する凹溝が設けられ、前記データケーブルの前記ケースに固定接続される端には、コネクタが設けられ、前記コネクタの局所は、前記凹溝内に充填されて前記平面の局所面を構成することを特徴とする、請求項1~
10のいずれか1項に記載のモバイル電源設備。
【請求項20】
前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントは、前記ケースの長軸方向に沿って線形に延在することを特徴とする、請求項1~
10のいずれか1項に記載のモバイル電源設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル電源設備に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル電源は、エネルギー密度の高い複数の電池で構成され、全体の容量が高く、ケースには充電インタフェースと1つ以上の放電インタフェースがあり、充放電を繰り返して使用可能である。充電インタフェースは、USBデータケーブル及び通常の充電スタンドを介して電源コンセントに接続してモバイル電源を充電することができ、放電インタフェースは、USBデータケーブルを介してポータブル電子デバイスに接続して給電することができる。異なるインタフェースタイプのUSBデータケーブルを介して、モバイル電源は様々な携帯電子設備を充電することができ、軽量で持ち運びやすいため、人々の日常生活でよく使用されている。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、使用に便利で持ち運びやすいモバイル電源設備を提供することにある。
【0004】
本発明で提供されるモバイル電源設備は、
モバイル電源設備であって、
ケースと、
前記ケース内に内蔵されるセル及び回路基板と、
一端が前記回路基板に電気的に接続されるとともに、この端で前記ケースに固定接続されるデータケーブルと、
を含み、
前記ケースは、少なくとも1つの平面を有し、
前記データケーブルは、フレキシブルに曲がるのに適し、少なくとも部分的にU字型又はS字型で前記平面に嵌入される。
【0005】
さらに、前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントは、互いに平行である。
【0006】
さらに、前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントの中心間の距離Lは、少なくとも3mmである。
【0007】
さらに、前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントの中心間の距離Lは、9mm以下である。
【0008】
さらに、前記回路基板の幅はY、前記セルの直径はDであり、ここで、幅Yは幅Dの95%以下である。
【0009】
さらに、前記セルの長さはL3、モバイル電源設備自体の長さはL4であり、L4はL3の1.3倍以下である
【0010】
さらに、前記セルの直径はD、モバイル電源設備自体の高さはMであり、MはDの1.8倍以下である。
【0011】
さらに、前記セルの直径Dは21mm、長さL3は70mmである。
【0012】
さらに、前記データケーブルは、インタフェース端を含み、前記インタフェース端は、少なくともtype-cインタフェースを含み、前記type-cインタフェースが前記平面に嵌入された場合、前記type-cインタフェースの挿入方向は、前記ケースの長軸方向に平行である。
【0013】
さらに、前記インタフェース端は、少なくともLightningインタフェースをさらに含み、前記Lightningインタフェースは、前記type-cインタフェースに対向して配置され、前記type-cインタフェース及び前記Lightningインタフェースが前記平面に嵌入された場合、両者の中軸連結線は、前記ケースの長軸方向に平行である。
【0014】
さらに、前記ケースには、前記データケーブルに対応する凹溝が設けられ、前記データケーブルが前記凹溝に嵌入された後、前記データケーブルの上面は、前記平面とほぼ同一平面にある。
【0015】
さらに、前記ケースには、前記データケーブルに対応する凹溝が設けられ、前記データケーブルの前記ケースに固定接続される端には、コネクタが設けられ、前記コネクタの局所は、前記凹溝内に充填されて前記平面の局所面を構成する。
【0016】
さらに、前記データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメントは、前記ケースの長軸方向に沿って線形に延在する。
【0017】
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は以下の通りである。
本発明のモバイル電源設備には、データケーブルが付属し、かつデータケーブルが少なくとも部分的にU字型又はS字型でケースの1つの平面に嵌入され、データケーブルがフレキシブルに曲がるのに適することにより、限られた配置スペースでのデータケーブルの配置が容易であり、ユーザが持ち運んで使用するのに便利である。
【0018】
本発明の別の目的は、電気工事工具にラッチ接続されてそれに給電可能であるとともに、付属のデータケーブルで給電するモバイル電源設備を提供することにある。
【0019】
本発明で提供されるモバイル電源設備は、
ケースと、
前記ケース内に内蔵されるセル及び回路基板と、
電気工事工具にラッチ接続されるのに適したラッチ溝と、
一端が前記回路基板に電気的に接続されるデータケーブルと、
を含み、
前記ケースは、少なくとも1つの平面を有し、
前記データケーブルは、フレキシブルに曲がるのに適し、少なくとも部分的に前記平面に嵌入され、
前記ラッチ溝は、前記平面内に位置する。
【0020】
さらに、前記ラッチ溝は、第1ラッチ溝と、第2ラッチ溝とを含み、
第1ラッチ溝は、第1電気使用設備にラッチ接続されるのに適し、
第2ラッチ溝は、第2電気使用設備にラッチ接続されるのに適し、
前記第1ラッチ溝及び前記第2ラッチ溝が対応する電気使用設備にラッチ接続された場合、両者は互いに干渉しない。
【0021】
さらに、前記データケーブルは、インタフェース端を含み、前記インタフェース端は、少なくともUSBインタフェースを含み、前記ケースには、前記インタフェース端に対応する凹溝が設けられ、前記凹溝はそれに隣接する前記ラッチ溝に連通する。
【0022】
さらに、前記ラッチ溝の長さ方向は、それと近い前記凹溝の長さ方向に垂直である。
【0023】
さらに、前記第1ラッチ溝及び前記第2ラッチ溝は、それぞれ前記平面の対向する両端に分布する。
【0024】
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は以下の通りである。
本発明のモバイル電源設備は、データケーブルを有する。データケーブルにはUSBインタフェースが付属し、携帯電話、イヤホンなどの3C電気使用設備に対する給電に適用できるとともに、ラッチ溝が設けられるため、電気工事工具とのラッチ接続に適し、電気工事工具にラッチ接続された場合、このモバイル電源設備に配置される工具放電端子と電気工事工具が協働して給電する。
【0025】
本発明の別の目的は、電気工事工具にラッチ接続されてそれに給電可能であり、又は付属のデータケーブルで給電可能であるとともに、配置が合理的であるモバイル電源設備を提供することにある。
【0026】
本発明で提供されるモバイル電源設備は、
ケースと、
前記ケース内に内蔵されるセル及び回路基板と、
前記回路基板に電気的に接続されるとともに、電気工事工具の対応端子に接続されるのに適した工具放電端子と、
一端が前記回路基板に電気的に接続されるデータケーブルと、
前記ケースは、少なくとも1つの平面を有し、
前記データケーブルは、フレキシブルに曲がるのに適し、少なくとも部分的に前記平面に嵌入され、
前記データケーブルの嵌入設置領域は、前記工具放電端子から遠い。
【0027】
さらに、前記平面には、その長さ方向に沿って対向するA端及びB端が設けられ、前記データケーブルは、A端に近く配置され、前記工具放電端子は、前記B端に隣接する側面に設けられる。
【0028】
さらに、前記工具放電端子は、少なくとも正、負極端子を含み、電気工事工具と信号伝送するための信号端子をさらに含む。
【0029】
さらに、前記ケースは、その長さ方向に沿って対向する第1側面及び第2側面を有し、前記第1側面及び前記第2側面は、それぞれ対応して前記A端及び前記B端に隣接し、
前記工具放電端子は、前記第2側面上に設けられ、前記第1側面は、縁部で局所的に外へ突出する。
【0030】
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は以下の通りである。
本発明のモバイル電源設備は、データケーブルを有する。データケーブルにはUSBインタフェースが付属し、携帯電話、イヤホンなどの3C電気使用設備に対する給電に適用できるとともに、ラッチ溝が設けられるため、電気工事工具とのラッチ接続に適し、電気工事工具にラッチ接続された場合、このモバイル電源設備に配置される工具放電端子と電気工事工具が協働して給電する。また、データケーブルの嵌入設置領域は、工具放電端子から遠いため、内部構造の配置に便利である。
【0031】
本発明の別の目的は、ポカヨケ設計を有するモバイル電源設備を提供することにある。
【0032】
本発明で提供されるモバイル電源設備は、
長さ方向に沿って対向する第1側面及び第2側面を有するケースと、
前記ケース内に内蔵されるとともに、電気的に接続されるセル及び回路基板と、
前記回路基板に電気的に接続されるとともに、電気工事工具の対応端子に接続されるのに適した工具放電端子と、
を含み、
前記工具放電端子は、前記第1側面又は前記第2側面に配置され、
前記第1側面及び前記第2側面において、前記工具放電端子から遠い側面は、その縁部で局所的に外へ突出する。
【0033】
さらに、データケーブルをさらに含み、前記データケーブルの一端は、前記回路基板に電気的に接続され、前記ケースは、少なくとも1つの平面を有し、前記データケーブルは、フレキシブルに曲がるのに適し、少なくとも部分的に前記平面に嵌入され、前記データケーブルの嵌入設置領域は、前記縁部が局所的に外へ突出した面に隣接する。
【0034】
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は以下の通りである。
本発明のモバイル電源設備は、ポカヨケ効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
本発明の具体的な実施形態又は従来技術の技術的手段をより明確に説明するために、以下、具体的な実施形態又は従来技術に対する説明に必要な図面を簡単に説明する。明らかなように、以下の図面は本発明のいくつかの実施形態であり、当業者であれば、創造的な努力なしでこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】本発明の具体的な実施例の構造の模式図である。
【
図2】本発明の具体的な実施例の構造の分解図である。
【
図3】本発明の具体的な実施例の構造の上面図である。
【
図4】本発明の具体的な実施例の別の構造の模式図である。
【
図5】本発明の具体的な実施例の別の構造の分解図である。
【
図6】本発明の具体的な実施例の別の構造の断面図である。
【
図7】本発明の具体的な実施例の別の構造の分解模式図である。
【
図8】本発明の具体的な実施例の構造の寸法
図1である。
【
図9】本発明の具体的な実施例の構造の寸法
図2である。
【
図10】本発明の具体的な実施例の別の構造の模式図である。
【
図11】本発明の具体的な実施例の長軸方向に沿う断面図である。
【
図12】本発明の具体的な実施例の横方向の断面図である。
【
図13】本発明の具体的な実施例のモバイル電源設備と清掃設備との組立図である。
【
図14】本発明の具体的な実施例のモバイル電源設備と電動工具設備との組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、図面を参照しながら本発明の技術的手段を明確で完全に説明する。明らかに、記載される実施例は、本発明の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的努力なしに得た全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【0037】
図1から
図5に示すように、モバイル電源設備100は、
ケース10と、
ケース10に内蔵されるセル90及び回路基板60と、
一端が回路基板60に電気的に接続されるとともに、同端がケース10に固定接続されるデータケーブル20と、
を含み、
ケース10は、少なくとも1つの平面を有し、
データケーブル20は、フレキシブルに曲がるのに適し、少なくとも部分的にU字型又はS字型で平面に嵌入される。
【0038】
具体的には、
図3に示すように、データケーブルの湾曲部分に隣接するセグメント20a-1と20a-2は互いに平行であり、隣接セグメント20a-1と20a-2はU字型に配置される。
【0039】
また、データケーブル20の湾曲部分に隣接するセグメント20a-1と20a-2との中心間の距離Lは少なくとも3mmである。さらに、データケーブル20の湾曲部分に隣接するセグメント20a-1と20a-2との中心間の距離Lは9mm以下である。
【0040】
図7、
図11及び
図12に示すように、回路基板60の幅はY、セル90の直径はDであり、幅YはDの95%以下である。
【0041】
セル90の長さはL3、モバイル電源設備100自体の長さはL4であり、L4はL3の1.3倍以下である。
【0042】
セル90の直径はD、モバイル電源設備100自体の高さはMであり、MはDの1.8倍以下である。
【0043】
ここで、セル90の直径Dは21mm、長さL3は70mmである。
【0044】
このような構造設計により、モバイル電源設備100の全体サイズは小さく、持ちやすく、持ち運びに便利である。また、このモバイル電源設備100の最も好ましい全体サイズは、82mm×26.5mm×36.5mmである(
図8及び
図9)。
【0045】
図1及び
図2に示すように、データケーブル20は、インタフェース端20bを含む。インタフェース端20bは、少なくともtype-cインタフェース20b-1を含む。type-cインタフェース20b-1が前記平面に嵌入された場合、type-cインタフェース20b-1の挿入方向はケース10の長軸方向に平行である。
【0046】
インタフェース端20bは、少なくともLightningインタフェース20b-2をさらに含む。Lightningインタフェース20b-2とtype-cインタフェース20b-1とは、対向して配置される。type-c20b-1インタフェースとLightningインタフェース20b-2が前記平面に嵌入された場合、両者の中軸連結線L1は、ケース10の長軸方向L2に平行である。
【0047】
ケース10には、データケーブル20に対応する凹溝30が設けられる。データケーブル20が凹溝30に嵌入されると、データケーブル20の上面は、前記平面とほぼ同一平面にある。
【0048】
ケース10には、データケーブル20に対応する凹溝30が設けられる。データケーブル20のケース10に固定接続される端には、コネクタ20cが設けられる。コネクタ20cの一部は凹溝30内に充填されて前記平面の局所面を構成する(
図3)。
【0049】
データケーブル20の湾曲部分に隣接するセグメント20a-1及び20a-2は、ケース10の長軸方向L2に沿って線形に延在する。
【0050】
より具体的には、モバイル電源設備100は、一端が内蔵される回路基板60に接続されるデータケーブル20を含む。モバイル電源設備100は、弧状面10aと、弧状面10aに接続されるとともに互いに対向する第1側面10b及び第2側面10cと、第1側面10bと第2側面10cとの間に位置するとともにモバイル電源設備100の長さ方向に沿って延在する第3側面10d、即ち、データケーブル20が嵌入されるための前記平面とを含む。データケーブル20の嵌入取付面30は、第3側面10dに位置し、嵌入取付面30は、データケーブル20の嵌入取付に適する。
【0051】
具体的には、前記弧状面10a、第1側面10bと第2側面10c、及び第3側面10dは、いずれもモバイル電源設備100の長さ方向に沿って延在する連続した滑らかな面である。
【0052】
さらに、前記回路基板の幅はY、セルの直径はDであり、幅Yは幅Dの95%以下である。前記セルの長さはL3、モバイル電源設備100の長さはL4であり、L4はL3の1.3倍以下である。前記セルの直径はD、モバイル電源設備100の高さはMであり、MはDの1.8以下である。セルの直径Dは好ましくは21mm、長さL3は70mmである。このような構造設計により、モバイル電源設備100の全体サイズは小さく、持ちやすく、持ち運びに便利である。また、このモバイル電源設備100の最も好ましい全体サイズは、82mm×26.5mm×36.5mmである(
図8,9)
【0053】
図1及び
図2に示すように、モバイル電源設備100には、電気工事工具にラッチ接続されるのに適するラッチ溝(40,50)が設けられる。
【0054】
なお、このモバイル電源設備は、工具放電端子70をさらに含む。工具放電端子70は、正、負極端子を少なくとも含み、電気工事工具と信号伝送するための信号端子をさらに含む。このモバイル電源設備が電気工事工具に使用される場合、工具放電端子70は、電気工事工具の対応端子に接続され、前記ラッチ溝(40,50)によりそれとラッチ接続して固定される。
【0055】
さらに、データケーブル20は、リード線端20aと、インタフェース端20bとを含む。インタフェース端20bは、少なくともUSBインタフェースを含み、USBインタフェースの挿入方向に沿う延在面は、インタフェース端20bのX面とされ、X面は、第3側面10dに平行又は垂直である。
【0056】
具体的には、
図2に示すように、データケーブル20のリード線端20aは、開始端が内蔵される回路基板に接続され、尾端がインタフェース端20bに接続される。インタフェース端20bをリード線により内蔵される回路基板に電気的に接続する。ここで、USBインタフェースの挿入方向の延在面、即ち、インタフェース端20bのX面は、第3側面10dに平行である(
図2、
図3)。
【0057】
第3側面10dには、リード線端20aが嵌入されるための凹溝30aと、インタフェース端20bが嵌入されるための凹溝30bが設けられる。リード線端20a及びインタフェース端20bは、それぞれ凹溝30a及び凹溝30bに対応して嵌入され、凹溝に嵌入されたデータケーブル20は、第3側面10dとほぼ同一平面にある。インタフェース端20bに近い第1側面10bには、インタフェース端20bに対応するノッチ10b-1が設けられる(
図1)。このノッチ10b-1により、嵌入されたインタフェース端20bを容易に取り出すことができ、ユーザが操作して使用するのに便利である。
【0058】
図5に示すように、データケーブル20のリード線端20aは、開始端が内蔵される回路基板に接続され、尾端がインタフェース端20bに接続される。インタフェース端20bをリード線により内蔵される回路基板に電気的に接続する。ここで、USBインタフェースの挿入方向の延在面、即ち、インタフェース端20bのX面は、第3側面10dに垂直である(
図4、
図5)。
【0059】
同様に、第3側面10dには、リード線端20aが嵌入されるための凹溝30a、及びインタフェース端20bが嵌入されるための凹溝30bが設けられる。リード線端20a及びインタフェース端20bは、それぞれ凹溝30a及び凹溝30bに対応して嵌入され、凹溝に嵌入されたデータケーブル20は、第3側面10dとほぼ同一平面にある。インタフェース端20bに近い第1側面10bには、インタフェース端20bに対応するノッチ10b-1が設けられる(
図4及び
図5)。このノッチ10b-1により、嵌入されたインタフェース端20bを容易に取り出すことができ、ユーザが操作して使用するのに便利である。
【0060】
また、インタフェース端20bのX面が第3側面10dに垂直である場合、モバイル電源設備100に内蔵される回路基板60の対応凹溝にはノッチ60aが設けられる(
図6、
図7)。凹溝30bは、内へ延在してノッチ60aを通過する。このような設計により、凹溝に嵌入されたデータケーブル20は第3側面10dとほぼ同一平面にあり、ユーザの持ち運び及び使用に便利である。
【0061】
また、
図1から
図7に示すように、本発明で提供される別のモバイル電源設備100は、一端が内蔵回路基板60に接続されるデータケーブル20を含む。モバイル電源設備100は、弧状面10aと、弧状面10aに接続されるとともに互いに対向する第1側面10b及び第2側面10cと、第1側面10bと第2側面10cの間に位置するとともにモバイル電源設備100の長さ方向に沿って延在する第3側面10dとを含む。データケーブル20の嵌入取付面30とモバイル電源設備100のラッチ接続面は、モバイル電源設備100の同一外面に位置する。
具体的な実施例において、データケーブル20の嵌入取付面30とモバイル電源設備100のラッチ接続面は、モバイル電源設備100の同一外面、即ち第3側面10dに位置する。
前記嵌入取付面30は、データケーブル20の嵌入取付に適する。ラッチ接続面は、電気工事工具とのラッチ接続に適する。
【0062】
上記のように、前記モバイル電源設備は、工具放電端子70をさらに含む。工具放電端子70は、正、負極端子を少なくとも含み、電気工事工具と信号伝送するための信号端子をさらに含む。このモバイル電源設備が電気工事工具に使用される場合、工具放電端子70は、電気工事工具の対応端子に接続され、前記ラッチ溝(40,50)によりそれとラッチ接続して固定される。
【0063】
また、モバイル電源設備100の外面には、データケーブル20が嵌入されるための凹溝30が設けられる。データケーブル20は、フレキシブルに曲がって凹溝30に嵌入される。
【0064】
具体的には、データケーブルの長さが比較的長いため、好ましくは、データケーブルはU字型又はS字型で対応する凹溝に嵌入される。また、データケーブルは、フレキシブルに曲がるのに適し、隣接するデータケーブル間の距離Lは少なくとも3mmであって9mm以下である。さらに、本実施形態において、データケーブルは、直径3mmのデータケーブルであることが好ましい。
【0065】
データケーブル20が凹溝30に嵌入された後、データケーブル20の上面はモバイル電源設備100の外面とほぼ同一平面にある。
【0066】
データケーブル20のインタフェース端20bが嵌入されるための凹溝30bは、モバイル電源設備100の別の外面に近い。具体的には、本実施例において、インタフェース端20bが嵌入される凹溝30bは、モバイル電源設備100の第1側面10bに近いとともに、この外面、即ち第1側面10bには、インタフェース端20bに対応するノッチ10b-1が設けられる(
図4、
図5)。このノッチ10b-1により、嵌入されたインタフェース端20bを容易に取り出すことができ、ユーザが操作して使用するのに便利である。
【0067】
データケーブル20の嵌入取付面とモバイル電源設備のラッチ接続面は、モバイル電源設備の第3側面10dに位置する。
【0068】
また、本発明は、ポカヨケに適したモバイル電源設備をさらに提供する。このモバイル電源設備は、
弧状面10aと、
弧状面10aに接続されるとともに、互いに対向する第1側面10b及び第2側面10cと、
第1側面10bと第2側面10cとの間に位置するとともに、モバイル電源設備100の長さ方向に沿って延在する第3側面10dと、
モバイル電源設備100の長さ方向における対向する両端に位置する第4側面10e及び第5側面10fと、
を含み、
第4側面10eと第5側面10fは、形状及びサイズが異なる。
【0069】
上記のように、このモバイル電源設備100は、工具放電端子70をさらに含む。工具放電端子70は、正、負極端子を少なくとも含み、電気工事工具と信号伝送するための信号端子をさらに含んでもよい。このモバイル電源設備が電気工事工具に使用される場合、工具放電端子70は、電気工事工具の対応端子に接続され、前記ラッチ溝(40,50)を介してそれとラッチ接続して固定される。
【0070】
このモバイル電源設備100と電気工事工具との組み合わせ使用を容易にするために、ポカヨケ設計により、モバイル電源設備100の長さ方向における両端の側面の形状及び大きさを異なるように設計する。具体的には、第4側面10eと第5側面10fは、形状及び大きさが異なる。
【0071】
さらに、第4側面10e及び第5側面10fのうちの1つには、モバイル電源設備100の内蔵回路基板60に接続される電気コネクタが設けられる。電気コネクタは、電気使用設備に電気的に接続されることで、セルからの電力が前記電気コネクタにより電気使用設備に提供可能なように配置される。
【0072】
図1、
図2における80に示されるように、前記電気コネクタが設けられる第4側面10e又は第5側面10fに対向する第5側面10f又は第4側面10eは、縁部で局所的に外へ突出する。
【0073】
具体的には、外へ突出した部分は、弧状面10aの縁部に位置する。
【0074】
さらに、前記モバイル電源設備100におけるインタフェース端20bは、2つのインタフェースを有し、この2つのインタフェースは、対向する両端に設けられ、好ましくは、この2つのインタフェースは、同一直線上に設けられる。この場合、ユーザが使用する際にこのモバイル電源設備100を用いて2つの電気使用設備に給電することができ、例えば、2台の携帯電話を充電することができる。市場でよくあるのは、2つのインタフェースがインタフェース端20bに隣接する端面に設けられているものである。この場合、2つの電気使用設備を充電するときに、干渉することが多いため、1つの電気使用設備のみの充電に適用できる。
【0075】
引き続き、
図1から
図7を参照されたい。モバイル電源設備100は、
ケース10と、
ケース10内に内蔵されるセル90及び回路基板60と、
電気工事工具にラッチ接続されるのに適したラッチ溝(40,50)と、
一端が回路基板60に電気的に接続されるデータケーブル20と、
を含み、
ケース10は、少なくとも1つの平面を有し、
データケーブル20は、フレキシブルに曲がるのに適し、少なくとも部分的に前記平面に嵌入され、ラッチ溝(40,50)は、前記平面内に位置する。
【0076】
前記電気工事工具は、例えば、
図13に示される清掃設備200a(例えば、掃除機など)又は
図14に示される電動工具設備200b(例えば、ドリルなど)であってもよいが、これらに限定されず、他の電気工事工具であってもよい。
【0077】
さらに、ラッチ溝(40,50)は、第1ラッチ溝40と、第2ラッチ溝50とを含む。
第1ラッチ溝40は、第1電気使用設備にラッチ接続されるのに適する。
第2ラッチ溝50は、第2電気使用設備にラッチ接続されるのに適する。
第1ラッチ溝40及び第2ラッチ溝50は、対応する電気使用設備にラッチ接続された場合、互いに干渉することがない。
【0078】
具体的には、
図13に示すように、モバイル電源設備100と清掃設備200aとを組み合わせて使用する際に、モバイル電源設備100をラッチロック線形経路に沿って清掃設備200aの下端の第1ラッチ溝40に挿入して清掃設備200aにラッチ接続する。この場合、第2ラッチ溝50はラッチロックの線形経路に位置しないため、第1ラッチ溝40と干渉せず、交差せず、モバイル電源設備100と清掃設備200aとの組み合わせ使用に影響を与えない。同様に、モバイル電源設備100をアンロック脱離経路に沿って清掃設備200aから脱離させる際に、第2ラッチ溝50はラッチロックの線形経路に位置しないため、第1ラッチ溝40と干渉せず、交差せず、モバイル電源設備100と清掃設備200aとの組み合わせ使用に影響を与えない。
【0079】
図8に示すように、モバイル電源設備100と電動工具設備200bを組み合わせて使用する際に、モバイル電源設備100をラッチロック線形経路に沿って電動工具設備200aに挿入し、尾端の第2ラッチ溝50と電動工具設備200bとをラッチ接続させる。この場合、第1ラッチ溝40はラッチロックの線形経路にあるため、電動工具設備200b内のラッチロック構造が第1ラッチ溝40に適合せず、第2ラッチ溝50にのみ適合するように構造を設計する必要がある。このようにして、第1ラッチ溝40は第2ラッチ溝50に干渉しないため、モバイル電源設備100と電動工具設備200bとの組み合わせに影響を与えない。同様に、モバイル電源設備100をアンロック脱離経路nに沿って電動工具設備200bから脱離させる際に、第1ラッチ溝40は電動工具設備200b内のラッチロック構造に適合せず、第2ラッチ溝50に干渉しないため、モバイル電源設備100と電動工具設備200bとの組み合わせに影響を与えない。
【0080】
さらに、データケーブル20は、インタフェース端20bを含む。インタフェース端20bは、少なくともUSBインタフェースを含む。ケース10には、インタフェース端20bに対応する凹溝30bが設けられる。凹溝30bは、それに隣接するラッチ溝40に連通する。
【0081】
ラッチ溝40の長さ方向は、それに隣接する凹溝30bの長さ方向に垂直である。
【0082】
さらに、第1ラッチ溝40及び第2ラッチ溝50は、それぞれ前記平面の対向する両端に分布する。
【0083】
図1から
図7に示すように、モバイル電源設備100は、
ケース10と、
ケース10内に内蔵されるセル90及び回路基板60と、
回路基板60に電気的に接続されるとともに、電気工事工具の対応端子に接続されるのに適した工具放電端子70と、
一端が回路基板60に電気的に接続されるデータケーブル20と、
を含み、
ケース10は、少なくとも1つの平面を有し、
データケーブル20は、フレキシブルに曲がるのに適し、少なくとも部分的に前記平面に嵌入され、
データケーブル20の嵌入設置領域は、工具放電端子70から遠い。
【0084】
前記平面については、
図1及び
図2における10dに示される平面を参照されたい。
【0085】
さらに、平面には、その長さ方向に沿って対向するA端とB端が設けられ、データケーブル20は、A端に近く配置され、工具放電端子70は、B端に隣接する側面に設けられる。
【0086】
工具放電端子70は、少なくとも正、負極端子を含み、電気工事工具と信号伝送するための信号端子をさらに含む。
【0087】
ケース10は、その長さ方向に沿って対向する第1側面及び第2側面、即ち、前記第4側面10e及び第5側面10fを有する。前記第1側面及び前記第2側面は、それぞれ対応してA端及びB端に隣接する。工具放電端子70は、前記第2側面に設けられ、前記第1側面は、縁部で局所的に外へ突出する。
【0088】
さらに、
図10に示すように、モバイル電源設備100は、
長さ方向に沿って対向する第1側面及び第2側面、即ち、前記第4側面10e及び第5側面10fを有するケース10と、
ケース10内に内蔵されるとともに電気的に接続されるセル90及び回路基板60と、
回路基板60に電気的に接続されるとともに、電気工事工具の対応端子に接続されるのに適した工具放電端子70と、
を含み、
工具放電端子70は、前記第1側面又は前記第2側面に配置され、
前記第1側面及び前記第2側面における工具放電端子70から遠い側面は、その縁部で局所的に外へ突出する。
【0089】
また、データケーブル20をさらに含んでもよい。データケーブル20の一端は、回路基板60に電気的に接続される。ケース10は、少なくとも1つの平面を有する。データケーブル20は、フレキシブルに曲がるのに適し、少なくとも部分的に前記平面に嵌入される。前記データケーブルの嵌入設置領域は、前記縁部が局所的に外へ突出した側面に隣接する。
【0090】
なお、以上の実施例は、本発明の技術的手段を説明するためのものに過ぎず、本発明を制限するものではない。上記の実施例を参照しながら本発明を詳しく説明したが、上記の実施例に記載の技術的手段を修正し、或いはその一部又は全部の技術的特徴を同等置換することができる。これらの修正又は置換は、対応する技術的手段を本質的に本発明の実施例に係る技術的手段の範囲から逸脱させないことを、当業者が理解できるべきである。