(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】キャリア切り替えの伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/21 20230101AFI20241119BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20241119BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20241119BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W72/0446
H04W72/0453
(21)【出願番号】P 2023562932
(86)(22)【出願日】2022-03-14
(86)【国際出願番号】 CN2022080615
(87)【国際公開番号】W WO2022218077
(87)【国際公開日】2022-10-20
【審査請求日】2023-11-22
(31)【優先権主張番号】202110414398.3
(32)【優先日】2021-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】高 雪娟
【審査官】石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】China Telecom,Discussion on UE feedback enhancements for HARQ-ACK,3GPP TSG RAN WG1 #104b-e R1-2102867,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_104b-e/Docs/R1-2102867.ZIP>,2021年04月06日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Multiplexing of overlapping PUCCH and PUSCH with different numerologies,3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1907441,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1907441.zip>,2019年05月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4,6
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリア切り替えの伝送方法であって、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信することを含み、
ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない、キャリア切り替えの伝送方法。
【請求項2】
前記端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信することは、以下の方式1から4のうちの1つを含み、ここで、
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記複数のPUCCHによって搬送されるアップリンク制御情報UCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信し、
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを送信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応し、
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを送信し、
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
方式1を採用する場合、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定することは、以下の方法1から4のうちの1つを含み、ここで、
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースであ
り、
又は、
方式2を採用する場合、前記方法は、さらに、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとすることを含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じであ
り、
又は、
方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下であり、
又は、
方法3を採用する場合、前記方法は、さらに、前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されることを含み、
又は、
方法4を採用する場合、1つの前記第1PUCCHリソースを決定することは、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、又は、
前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を含み、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つであり、
又は、
前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、前記方法は、さらに、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記複数のPUCCHによって搬送されるUCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信することと、を含む
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
方法4を採用する場合、前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである
請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
方式2を採用する場合、前記方法は、さらに、
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定することと、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを伝送することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを含む
請求項
3に記載の方法。
【請求項7】
キャリア切り替えの伝送方法であって、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、ネットワーク側機器は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信することを含み、
ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない、キャリア切り替えの伝送方法。
【請求項8】
前記ネットワーク側機器は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信することは、以下の方式1から4のうちの1つを含み、ここで、
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信し、ここで、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるアップリンク制御情報UCIを同時に搬送し、
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを受信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応し、
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを受信し、
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する
請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
方式1を採用する場合、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定することは、以下の方法1から4のうちの1つを含み、ここで、
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースであ
り、
又は、
方式2を採用する場合、前記方法は、さらに、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとすることを含む
請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じであ
り、
又は、
方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下であり、
又は、
方法3を採用する場合、前記方法は、さらに、前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されることを含み、
又は、
方法4を採用する場合、1つの前記第1PUCCHリソースを決定することは、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、又は、
前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を含み、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つであり、
又は、
前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、前記方法は、さらに、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信することであって、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるUCIを同時に搬送することと、を含む
請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである
請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
方式2を採用する場合、前記方法は、さらに、
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定することと、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを受信することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける該PUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを受信することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを受信することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを含む
請求項
9に記載の方法。
【請求項13】
キャリア切り替えの伝送装置であって、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信するように構成される送信ユニットを含み、ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない、キャリア切り替えの伝送装置。
【請求項14】
キャリア切り替えの伝送装置であって、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信するように構成される受信ユニットを含み、ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない、キャリア切り替えの伝送装置。
【請求項15】
プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに請求項1から
6のいずれか1項に記載のキャリア切り替えの伝送方法のステップを実行させ、又は、請求項
7から
12のいずれか1項に記載のキャリア切り替えの伝送方法のステップを実行させるために用いられる、プロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2021年4月16日に中国に提出された出願番号が202110414398.3である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は、通信技術分野に関し、特にキャリア切り替えの伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術では、大量の低遅延高信頼性通信(Ultra-Reliable and Low Latency Communication、URLLC)サービスが存在し、URLLCサービスは、遅延の要求が非常に低いが、非対周波数スペクトル上のアップリンク伝送とダウンリンク伝送が同一のスペクトルリソースを共有することを考慮すると、アップリンクとダウンリンクが時分割多重化(Time Division Multiplexing、TDM)伝送を行う必要があるため、1つのキャリアグループでは、物理アップリンク制御チャンネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)を伝送するように設定されるキャリア上でアップリンクとダウンリンクとの割合に制限される可能性があることで、ダウンリンク伝送の処理時間の最も近い時間領域位置で利用可能なアップリンクリソースを見つけることができない(例えば、処理遅延を満たす位置がちょうどダウンリンク伝送の時間領域位置である)。この場合、PUCCHを伝送するキャリア上の利用可能なアップリンクリソースを待つと、伝送遅延を引き起こし、URLLC性能に影響を与える。
【0004】
現在提案されている解決手段では、PUCCHキャリア切り替えを行い、つまり、PUCCHを伝送するように設定される元のキャリアから該PUCCHを別のキャリアに伝送するように切り替え、それによって、元のキャリアのスケジューリングリソースが未満している場合やリソースが競合している場合にPUCCH伝送を遅延させる必要がなくなる。しかしながら、どのようにPUCCHキャリア切り替えの方法を使用してPUCCH伝送を行うには具体な方法はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、どのようにPUCCHキャリア切り替えの方法を使用してPUCCH伝送を行うという問題を解決するために、キャリア切り替えの伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、キャリア切り替えの伝送方法を提供し、該方法は、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信することを含み、
ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない。
【0007】
ここで、前記端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信することは、以下の方式1から4のうちの1つを含み、ここで、
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記複数のPUCCHによって搬送されるアップリンク制御情報UCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信し、
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを送信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応し、
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを送信し、
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する。
【0008】
ここで、方式1を採用する場合、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定することは、以下の方法1から4のうちの1つを含み、ここで、
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースである。
【0009】
ここで、方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じである。
【0010】
ここで、方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下である。
【0011】
ここで、前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、前記方法は、さらに、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記複数のPUCCHによって搬送されるUCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信することと、を含む。
【0012】
ここで、前記方法は、さらに、
方法3を採用する場合、前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されることを含む。
【0013】
ここで、方法4を採用する場合、1つの前記第1PUCCHリソースを決定することは、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、又は、
前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を含み、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つである。
【0014】
ここで、前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである。
【0015】
ここで、方式2を採用する場合、前記方法は、さらに、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとすることを含む。
【0016】
ここで、さらに、
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定することと、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを伝送することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0017】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、さらに、キャリア切り替えの伝送方法を提供し、該方法は、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、ネットワーク側機器は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信することを含み、
ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない。
【0018】
ここで、前記ネットワーク側機器は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信することは、以下の方式1から4のうちの1つを含み、ここで、
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信し、ここで、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるアップリンク制御情報UCIを同時に搬送し、
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを受信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応し、
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを受信し、
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する。
【0019】
ここで、方式1を採用する場合、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定することは、以下の方法1から4のうちの1つを含み、ここで、
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースである。
【0020】
ここで、方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じである。
【0021】
ここで、方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下である。
【0022】
ここで、前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、前記方法は、さらに、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信することであって、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるUCIを同時に搬送することと、を含む。
【0023】
ここで、前記方法は、さらに、
方法3を採用する場合、前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されることを含む。
【0024】
ここで、方法4を採用する場合、1つの前記第1PUCCHリソースを決定することは、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、又は、
前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を含み、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つである。
【0025】
ここで、前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである。
【0026】
ここで、方式2を採用する場合、前記方法は、さらに、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとすることを含む。
【0027】
ここで、前記方法は、さらに、
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定することと、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを受信することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける該PUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを受信することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、さらに、メモリ、送受信機及びプロセッサを含む端末を提供し、メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信することを実行するために用いられ、
ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない。
【0029】
ここで、プロセッサは、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、以下の方式1から4のうちの1つを実行するために用いられ、ここで、
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記複数のPUCCHによって搬送されるアップリンク制御情報UCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信し、
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを送信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応し、
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを送信し、
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する。
【0030】
ここで、方式1を採用する場合、プロセッサは、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、以下の方法1から4のうちの1つを実行するために用いられ、ここで、
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースである。
【0031】
ここで、方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じである。
【0032】
ここで、方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下である。
【0033】
ここで、前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、プロセッサは、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記複数のPUCCHによって搬送されるUCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信することと、を実行するために用いられる。
【0034】
ここで、プロセッサは、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、
方法3を採用する場合、前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されることを実行するために用いられる。
【0035】
ここで、方法4を採用する場合、プロセッサは、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、又は、
前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を実行するために用いられ、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つである。
【0036】
ここで、前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである。
【0037】
ここで、方式2を採用する場合、プロセッサは、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとすることを実行するために用いられる。
【0038】
ここで、プロセッサは、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定することと、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを伝送することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0039】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、さらに、報伝送装置を提供し、該装置は、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信するように構成される送信ユニットを含み、ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない。
【0040】
ここで、前記送信ユニットは、具体的に、以下の方式1から4のうちの1つを実行するように構成され、ここで、
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記複数のPUCCHによって搬送されるアップリンク制御情報UCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信し、
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを送信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応し、
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを送信し、
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する。
【0041】
ここで、方式1を採用する場合、前記送信ユニットは、さらに、具体的に、以下の方法1から4のうちの1つを実行するように構成され、ここで、
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースである。
【0042】
ここで、方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じである。
【0043】
ここで、方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下である。
【0044】
ここで、前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、前記送信ユニットは、さらに、具体的に、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記複数のPUCCHによって搬送されるUCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信することと、を実行するように構成される。
【0045】
ここで、前記キャリア切り替えの伝送装置は、さらに、
方法3を採用する場合、且つ前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されるように構成される第1処理ユニットを含む。
【0046】
ここで、方法4を採用する場合、前記送信ユニットは、さらに、具体的に、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、又は、
前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を実行するように構成され、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つである。
【0047】
ここで、前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである。
【0048】
ここで、方式2を採用する場合、前記キャリア切り替えの伝送装置は、さらに、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとするように構成される第2処理ユニットを含む。
【0049】
ここで、前記装置は、さらに、
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定することと、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを伝送することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを実行する。
【0050】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、さらに、メモリ、送受信機及びプロセッサを含むネットワーク側機器を提供し、メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信することを実行するために用いられ、ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない。
【0051】
ここで、プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、以下の方式1から4のうちの1つを実行するために用いられ、ここで、
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信し、ここで、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるアップリンク制御情報UCIを同時に搬送し、
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを受信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応し、
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを受信し、
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する。
【0052】
ここで、方式1を採用する場合、プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、以下の方法1から4のうちの1つを実行するために用いられ、ここで、
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースである。
【0053】
ここで、方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じである。
【0054】
ここで、方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下である。
【0055】
ここで、前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信することであって、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるUCIを同時に搬送することと、を実行するために用いられる。
【0056】
ここで、プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
方法3を採用する場合、前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されることを実行するために用いられる。
【0057】
ここで、方法4を採用する場合、プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、又は、
前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を実行するために用いられ、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つである。
【0058】
ここで、前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである。
【0059】
ここで、方式2を採用する場合、プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとすることを実行するために用いられる。
【0060】
ここで、プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定することと、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを受信することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける該PUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを受信することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0061】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、さらに、キャリア切り替えの伝送装置を提供し、該装置は、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信するように構成される受信ユニットを含み、ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない。
【0062】
ここで、前記受信ユニットは、具体的に、以下の方式1から4のうちの1つを実行するように構成され、ここで、
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信し、ここで、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるアップリンク制御情報UCIを同時に搬送し、
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを受信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応し、
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを受信し、
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する。
【0063】
ここで、方式1を採用する場合、前記受信ユニットは、さらに、具体的に、以下の方法1から4のうちの1つを実行するように構成され、ここで、
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースである。
【0064】
ここで、方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じである。
【0065】
ここで、方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下である。
【0066】
ここで、前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、前記受信ユニットは、さらに、具体的に、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信することであって、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるUCIを同時に搬送することと、を実行するように構成される。
【0067】
ここで、前記キャリア切り替えの伝送装置は、さらに、
方法3を採用する場合、前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されるように構成される第3処理ユニット、を含む。
【0068】
ここで、方法4を採用する場合、前記受信ユニットは、さらに、具体的に、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、又は、
前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を実行するように構成され、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つである。
【0069】
ここで、前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである。
【0070】
ここで、方式2を採用する場合、前記キャリア切り替えの伝送装置は、さらに、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとするように構成される第4ユニットを含む。
【0071】
ここで、前記装置は、さらに、
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定することと、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを受信することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける該PUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを受信することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを実行する。
【0072】
上記目的を実現するために、本開示の実施例は、さらに、プロセッサ可読記憶媒体を提供し、前記プロセッサ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに上記キャリア切り替えの伝送方法のステップを実行させるために用いられる。
【発明の効果】
【0073】
本開示の上記技術的解決手段は、少なくとも以下の有益な効果を奏することができる。
本開示の実施例の上記技術的解決手段によれば、第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信し、ここで、前記第1キャリア上の複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップせず、このように、PUCCHキャリア切り替えの方式によりPUCCH伝送を実現することができる。
【0074】
本開示の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下に、本開示の実施例の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとっては、創造的な労働性を払わずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【
図1】本開示の実施例に係るキャリア切り替えの伝送方法のフロー概略図である(その一)。
【
図2】本開示の実施例に係るキャリア切り替えの伝送方法のフロー概略図である(その二)。
【
図3】本開示の実施例のキャリア切り替えの伝送方法における第2キャリア上のPUCCHリソースを決定する例示的概略図である(その一)。
【
図4】本開示の実施例のキャリア切り替えの伝送方法における第2キャリア上のPUCCHリソースを決定する例示的概略図である(その二)。
【
図5】本開示の実施例のキャリア切り替えの伝送方法における第2キャリア上のPUCCHリソースを決定する例示的概略図である(その三)。
【
図6】本開示の実施例のキャリア切り替えの伝送方法における第2キャリア上のPUCCHリソースを決定する例示的概略図である(その四)。
【
図7】本開示の実施例のキャリア切り替えの伝送方法における第2キャリア上のPUCCHリソースを決定する例示的概略図である(その五)。
【
図8】本開示の実施例の端末の構造ブロック図である。
【
図9】本開示の実施例のキャリア切り替えの伝送装置のモジュール概略図である(その二)。
【
図10】本開示の実施例のネットワーク側機器の構造ブロック図である。
【
図11】本開示の実施例のキャリア切り替えの伝送装置のモジュール概略図である(その一)。
【発明を実施するための形態】
【0076】
本開示の実施例における「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトの関連関係を説明し、3つの関係が存在可能であることを表し、例えば、A及び/又はBは、Aのみ、AとBの両方、Bのみが存在することのような3つの場合を表すことができる。符号「/」は、一般に、前後の関連するオブジェクトに「又は」のような関係があることを表す。
【0077】
本開示の実施例における「複数」という用語は、2つ以上であることを指し、他の数量詞はそれに類似する。
【0078】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術的手段を明確かつ完全に記載する。明らかに、記載される実施例は、本開示の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業をせずに為しえる全ての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0079】
アップリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)は、ハイブリッド自動再送要求確認(Hybrid Automatic Repeat reQuest-ACKnowledgment、HARQ-ACK)、チャンネル状態情報(Channel State Information、CSI)、スケジューリング要求(Scheduling Request、SR)などの情報を含む。
【0080】
ここで、HARQ-ACKは、ACKとNACKの統称であって、物理ダウンリンク共有チャンネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)、又は、半永続的スケジューリング(Semi-Persistent Scheduling、SPS)リソースの解放を指示するPDCCH(又称SPS PDSCH release)に対してフィードバックを行い、PDSCH、又は、SPS PDSCHの解放を指示する物理ダウンリンク制御チャンネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)が正しく受信されているかどうかを基地局に知らせるために使用される。
【0081】
CSIは、ダウンリンクチャンネル品質をフィードバックするために用いられ、それによって、基地局がダウンリンクスケジューリングをより良好に行うのを支援する。例えば、CSIに基づいて、変調コーディングレベル(Modulation and Coding Scheme、MCS)の選択、適切なリソースブロック(Resource Block、RB)リソースの設定などを行う。
【0082】
SRは、端末がアップリンクサービスの伝送を必要とする場合に、アップリンクサービスが付帯される物理アップリンク共有チャンネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)の伝送リソースを基地局に要求するために用いられる。UCIは、PUCCH上で伝送され、PUCCHは常に固定のキャリア上で伝送される。
【0083】
キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)シーンでは、PUCCHは、PCC(又はPCell)上で伝送され、CAシーンにPUCCHがSCC(又はSCell)上で伝送されるように設定されている場合、アグリゲーションされたキャリアは、2つのPUCCHキャリアグループに分けられ、各PUCCHキャリアグループには1つの指定されたキャリア伝送PUCCHが存在し、そのうち、プライマリキャリア(Primary Component Carrier、PCC)を含むキャリアグループは、プライマリPUCCHキャリアグループであり、PUCCHは、PCC上で伝送され、セカンダリPUCCHキャリアグループにはセカンダリキャリア(Secondary Component Carrier、SCC)のみがあり、そのうち、1つのSCC上でPUCCHを伝送可能となるように上位層シグナリングを介して設定し、それをPUCCH SCellと呼び、各キャリアグループにおける全てのキャリア上のダウンリンク伝送のHARQ-ACKは、いずれも、1つの指定されたキャリア上のPUCCHで伝送される。デュアル接続(Dual-connective、DC)シーンでは、プライマリキャリアグループ(Master Carrier Group、MCG)とセカンダリキャリアグループ(Secondary Carrier Group、SCG)の2つのキャリアグループが存在し、各キャリアグループのうちの1つの指定されたキャリア上でPUCCHが伝送され、MCGは、PCCを含み、PUCCHは、PCC上で伝送され、SCGにはSCCのみがあり、PUCCHは、そのうち1つの予め設定されたSCC(又はPSCellと呼ばれる)上で伝送される。
【0084】
第5世代新無線システム(5 Generation New RAT、5G NR)では、柔軟なタイミング関係がサポートされている。動的スケジューリング(即ちPDCCH又はダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)スケジューリングの伝送)を有するダウンリンク伝送には、PDCCHスケジューリングを持つPDSCH、DCIトリガによるtype3 HARQ-ACKコードブック伝送、HARQ-ACKが行われるべきPDCCH自体が含まれる。例えば、HARQ-ACKが行われるべきPDCCHは、ダウンリンクSPSリソースの解放を指示するPDCCH、SCell dormancy(スリープ)を指示するPDCCHなどを含む。HARQ-ACK伝送が位置するスロット又はサブスロットは、対応するPDCCH又はDCI(PDCCHとDCIは、等価とみなすことができ、DCIは、PDCCHの具体な伝送フォーマットであり、PDCCHは、DCIの伝送チャンネルである)におけるフィードバックタイミング指示フィールドに基づいて決定され得る。
【0085】
PDSCHを例とし、そのスケジューリング情報を搬送するPDCCHは、PDSCHとPDCCHとの間のスケジューリングタイミング関係(Scheduling timing、即ちK0)及びPDSCHとその対応するHARQ-ACKとの間のフィードバックタイミング関係(HARQ-ACK timing、即ちK1)を指示する。具体的には、PDCCHに使用されるDCIフォーマットにおける時間領域リソース割り当て指示フィールドは、PDSCHが位置するスロットと、DCIが位置するスロットとのスロットオフセットK0、及び、DCIフォーマットにおけるPDSCHとHARQ-ACKとのフィードバックタイミング指示フィールドが指示するPDSCHの終了からHARQ-ACKの開始までのスロットの個数K1を指示し、つまり、アップリンクとダウンリンクのサブキャリア間隔(SubCarrier Space、SCS)が同じであると仮定した場合、スロットnにおける伝送されるPDSCHは、スロットn+K1でHARQ-ACK伝送を行う。
【0086】
K1の全集合は、{0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15}であり、一般的に、端末に最大8個の値が設定される。Rel-15では、K1の値は、スロット(slot)を単位としたものであり、つまり、K1=1は、1つのスロットを隔てることを意味する。Rel-16では、K1の値は、スロット又はサブスロット(sub-slot)を単位とすることができ、ここで、サブスロットは、2つのシンボル長さ(即ち1つのスロットに7つのサブスロットが順に存在する)、又は7つのシンボル長さ(即ち1つのスロット中順に存在する2つのサブスロット)などに予め設定され得る。DCIにフィードバックタイミング指示フィールドが存在するかどうかについては、上位層シグナリングを介して設定された指示ビット数が0より大きいか否かによって得られてもよいし、上位層シグナリングを介して設定されたフィードバックタイミングの候補値K1集合における要素個数に基づいて決定されてもよい。要素個数が1より大きい場合、指示されたビット数を要素個数に基づいて決定する(例えばceil(log2N)、Nは要素個数、ceilは整数を上向き取る)。要素個数が1つの場合、DCIに指示フィールドが存在せず、直接該1つの値を用いてフィードバックタイミングを決定する。
【0087】
CSI、SR及びSPS PDSCHに対応するHARQ-ACK(SPS HARQ-ACKと略称する)などの準静的UCIの場合、準静的UCIを搬送するPUCCH伝送が位置するスロット又はサブスロットは、準静的に決定されるものであり、それを準静的フィードバックタイミングと呼ぶ。例えば、CSIとSRは、上位層シグナリングを介して設定された周期とオフセット値に基づいて、各伝送機会が位置するスロット及びスロットにおけるシンボル位置を決定することにより、対応するスロット及び対応するシンボル位置において、上位層シグナリングを介して設定されたPUCCHリソースを用いて周期的に伝送する。SPS HARQ-ACKは、SPS PDSCHのアクティブ化を指示するPDCCHにおけるフィードバックタイミング指示フィールドによって指示されるK1値に基づいてHARQ-ACKフィードバック位置(即ちが位置するスロット又はサブスロット)を決定することができ、もちろん、SPS PDSCHのアクティブ化を指示するPDCCHにフィードバックタイミング指示フィールドが存在しない場合、上位層シグナリングを介して設定された1つのK1値に基づいてHARQ-ACKフィードバック位置を決定する。
【0088】
CSI又はSRを搬送するPUCCHリソースは、上位層シグナリングが各CSI報告(report)又はSR構成に対してそれぞれ設定する1つのPUCCHリソースである。システムには、動的スケジューリングを有するダウンリンク伝送のHARQ-ACKに対して1つ又は複数のPUCCHリソース集合を設定し得る。1つのPUCCHリソース集合のみを設定する場合、動的スケジューリングを有するダウンリンク伝送のHARQ-ACKを搬送するPUCCHリソースは、スケジューリングPDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、このリソース集合における複数のリソースから選択される1つのリソースであってもよく、1つのリソース集合には8個を超えるリソースが含まれると、PDCCHの制御チャンネルユニット(Control Channel Element、CCE)情報及びその中のPUCCHリソース指示フィールドを組み合わせて共通で複数のリソースから選択される1つのリソースであってもよい。複数のPUCCHリソース集合が設定されている場合、各PUCCHリソース集合は、異なるUCI伝送ビット数に対応し、まずPUCCHによって搬送されるUCIビット数に基づいてその中の1つのPUCCHリソース集合を選択し、選択したPUCCHリソース集合では、スケジューリングPDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて該リソース集合における複数のリソースから1つのリソースを選択し得る。1つのリソース集合に1つのPUCCHリソースのみが存在する場合、PDCCHには、PUCCHリソース指示フィールドが存在しなくてもよく、直接該リソースを用いて伝送すればよい。
【0089】
NRでは、さらに柔軟なアップリンク及びダウンリンクスロットの割合がサポートされている。それにより、ある時間に含まれる複数のスロットのうち、どれがダウンリンクスロットであり、どれがアップリンクスロットであり、並びに、どれがアップリンクとダウンリンクの混合スロットを同時に含むように、上位層シグナリングを介して準静的に設定することができる。例えば、上位層シグナリングは、全ダウンリンクスロットの開始点、連続する全ダウンリンクスロットの個数、全ダウンリンクスロットの後の1つのスロットにおけるダウンリンクシンボルの個数、第1つの全アップリンクスロットの前のスロットにおけるアップリンクシンボル個数、連続する全アップリンクのスロットの個数又は終了位置などを設定することができる。ここで、アップリンク又はダウンリンクシンボルを指示しないシンボル位置は、すべて柔軟シンボルと見なされ、柔軟シンボルを動的に使用してダウンリンク伝送又はアップリンク伝送を行うことができる。さらに、動的指示によりアップリンクとダウンリンクとの割合を変更し、例えば、スロットフォーマット(SFI)を指示するDCIを周期的に送信することにより、1つ又は複数の連続するスロットのうち、各スロットにおけるアップリンクとダウンリンクのシンボルの分割を通知することができ、それによって、各スロット内のアップリンクとダウンリンクのシンボル個数を調整することができる。
【0090】
URLLCの2つの指標のうち、1つのは、高信頼性伝送であって、例えば、10-5以下のブロック誤り率(Block Error Rate、BLER)性能を達成するものであり、もう1つの指標は、低遅延であって、例えば、エアインターフェースの単一方向の伝送時間が0.5ミリ秒(ms)又は1msを超えないなどのものである。URLLCのUCI伝送遅延は、URLLCサービスの伝送遅延に影響を与え、例えば、HARQ-ACKフィードバックの遅延は、PDSCHの再送に影響を与え、CSIフィードバックの遅延は、PDSCHのスケジューリングに影響を与え、それによって、ダウンリンクサービスの遅延に影響を与えることになり、SRの遅延は、影響PUSCHの遅延に影響を与え、それによって、アップリンクサービスの遅延に影響を与えることになる。PUCCHが、設定されたPCell又はPUCCH SCell又はPSCellのみで伝送される場合、HARQ-ACK伝送については、PDSCHの処理遅延に基づいた最小のK1値に基づいて決定されるフィードバック時刻において利用可能なアップリンクリソースが存在しないと、PUCCHは、伝送できず、それによって、K1値の変更などの方式により、伝送を後続の利用可能なアップリンクリソースが存在する時刻に遅延させて行う必要となる際に、PUCCH伝送の遅延が増加する。現在、PUCCH伝送時刻を低下させるために、PUCCHについてキャリア伝送を切り替え可能な方式が提案されているが、どのようにPUCCHキャリア切り替えの方法を使用してPUCCH伝送を行うには具体な方法はない。
【0091】
どのようにPUCCHキャリア切り替えの方法を使用してPUCCH伝送を行うという問題を解決するために、本開示の実施例は、キャリア切り替えの伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器を提供し、ここで、方法と装置は、同一の出願構想に基づいたものであり、方法と装置の問題の解決原理が類似しているため、装置と方法の実施は、互いに参照することができ、重複説明を省略する。
【0092】
図1は、本開示の実施例に係るキャリア切り替えの伝送方法のフロー概略図である。該方法は、以下のステップ101を含む。
【0093】
ステップ101では、第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信し、ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない。
【0094】
つまり、第1キャリア上で伝送される複数のPUCCHが、第2キャリア上の同一の時間ユニット(即ち第1時間ユニット)に切り替えられて伝送される必要があると決定した場合、端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信する。
【0095】
例えば、第1キャリア上にキャリア切り替えを行う必要があるPUCCHが3つ存在したが、そのうち2つのPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信する。ここで、該切り替え後のPUCCHは、上述した2つのPUCCHと関連しており、つまり、本開示の方法を用いて上述した2つのPUCCHに対してキャリア切り替えの処理を行うことができる。
【0096】
ここで、第1キャリア上でPUCCHを伝送することは、具体的に、第1キャリア上でPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することを意味する。
【0097】
なお、第1キャリアと第2キャリアのSCSは、同じでも異なっていてもよい。
【0098】
ここで、複数のPUCCHは、第1キャリア上の異なる時間ユニットで伝送されてもよいし、同一の時間ユニットで伝送されてもよい。
【0099】
第1キャリアと第2キャリアの時間ユニットの単位は、同じでも異なっていてもよく、単位は、スロットとサブスロットのうち一方として表現することができ、サブスロットは、異なるシンボル長さ(例えば長さが2つのシンボルであるサブスロット、又は長さが7つのシンボルであるサブスロットなど)を持つことができる。
【0100】
本開示の実施例のキャリア切り替えの伝送方法によれば、第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信し、ここで、前記第1キャリア上の複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップせず、このように、PUCCHキャリア切り替えの方式によりPUCCH伝送を実現することができる。
【0101】
1つ選択可能な実現方式として、ステップ101では、端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信することは、以下の方式1から4のうちの1つを含む。
【0102】
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記複数のPUCCHによって搬送されるアップリンク制御情報UCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信する。
【0103】
さらに、方式1を採用する場合、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定することは、以下の方法1から4のうちの1つを含む。
【0104】
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定する。
【0105】
なお、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、伝送時には、NR Rel-15とRel-16のうち既に決定されたUCI多重化伝送メカニズムを使用することができ、カスケード伝送が存在するか、又はいくつかの情報を廃棄する可能性がある。
【0106】
選択可能に、方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じである。
【0107】
ここで、コードドメインリソースは、循環シフト、直交シーケンスなどを含み得る。上記設定を採用する目的として、上記方式に従ってRBが第2キャリアの帯域幅範囲を超えないと決定することを保証し、又は、帯域幅範囲を超えた場合、帯域幅範囲に含まれるRBのみで伝送を行うことを保証するためである。
【0108】
選択可能に、方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下である。
【0109】
ここで、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、例えば、いずれもスロットであり、又はいずれも同じ長さのサブスロットである。
【0110】
前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下であり、例えば、第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットが長さが7シンボルのサブスロットである場合、第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、スロット又は長さが7シンボルのサブスロットであり得るが、長さが2シンボルのサブスロットであってはならない。
【0111】
ここで、伝送時間ユニットは、スロットとサブスロットのうち一方であってもよく、サブスロットは、異なる長さを有することができ、例えば2シンボルのサブスロット又は7シンボルのサブスロットが挙げられる。ここで、第2キャリア上にPUCCH伝送時間ユニットのタイプが設定されていない場合、第1キャリアと同じPUCCH伝送時間ユニット又は予め約定されたPUCCH伝送時間ユニットに従って伝送すると決定する。
【0112】
ここで、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、つまり、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、第2PUCCHに対応する開始シンボルとシンボル個数に従って、1つのPUCCHリソースの時間領域位置を決定する。
【0113】
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合(ここでのリソース集合は、対応するPDCCHを有するPUCCH伝送に使用されるように設定されたリソース集合である)から、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHである。
【0114】
なお、複数のPUCCHにPDCCHに対応するPUCCHが存在し、該PUCCHは、少なくともHARQ-ACKを搬送し、且つHARQ-ACKは、PDCCHスケジューリングを持つPDSCHのHARQ-ACKであり、又はSPS PDSCHリソース解放を指示するPDCCHのHARQ-ACKであり、又はScell Dormancyを指示するPDCCHのHARQ-ACKであり、又はPDCCHによってトリガされるtype3コードブックに対応するHARQ-ACKであり、これらのPDCCHは、PUCCHに対応するPDCCHである。
【0115】
ここで、前記第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定することは、
前記PUCCHリソース集合の数が複数の場合、各PUCCHリソース集合は、異なるUCIビット数に対応し、前記複数のPUCCHがUCI多重化された後に対応するUCIビット数に基づいて、複数の前記PUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソース集合を選択することと、
前記第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、選択したPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定することと、を含む。
【0116】
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースである。
【0117】
ここで、第2キャリア上には、上位層シグナリングを介して1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定されていることで、該1つのPUCCHリソースにより、キャリア切り替えが行われるべきPUCCHによって搬送される任意のUCIビット数の伝送を兼ねることができる。該PUCCHリソースは、任意のUCIの任意のビット数の伝送に使用することができる。大ビットと小ビットの統一を両立させるために該リソース伝送を使用することができ、該リソースの搬送容量は、十分に大きい必要があり、例えば、設定されたRBリソースは、比較的多いものであり、それによって、1つのPUCCHリソースを用いて1~2ビットに対して2ビット以上などの任意のビット数のUCIの伝送をサポートすることができ、例えば、1ビット又は2ビット伝送をサポートすることもでき、さらに、3ビット伝送ひいては100ビット伝送をサポートすることもできる。伝送オーバーヘッドを低下させるために、該PUCCHリソースによる伝送時には、PUCCHによって搬送されるUCIビットに基づいて該PUCCHリソースが実際に占有したRB個数(RBmin)を決定することができ、リソースオーバーヘッドを低下させるために、実際に占有したRB個数に従ってが該PUCCHリソースを用いて伝送することができる。
【0118】
また、該実施例では、前記方法は、さらに、第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が所定の閾値未満である場合、UCIには、前記所定の閾値に達するまで情報が補完されることを含む。
【0119】
このように、PUCCHリソースについてコーディング方式でUCIを伝送することは、所定の閾値以上のUCIビット数に対してコーディング方式が行われることを考慮すると、所定の閾値は、3ビットであり得るため、予め設定された所定の閾値に基づいて、第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数は、該所定の閾値未満であれば、UCIには該所定の閾値に達するまで情報が補完されることになり、それによって、コーディング方式でUCIを伝送する。
【0120】
ここで、UCIに情報の補完は、UCIの末尾(又はヘッド)にビットを追加することであり得る。且つ、追加されたビットは、占有ビット、又は繰り返したUCI本来の情報ビットなどであってもよい。
【0121】
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースである。
【0122】
ここで、第2キャリア上には、上位層シグナリングを介して1つ又は複数のPUCCHリソース集合が予め設定されている。
【0123】
なお、上記方法3と方法4では、選択可能に、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットは、PUCCHフォーマット2、3、4のうちの1つである。選択可能に、プリセット閾値は、2ビットである。
【0124】
上記方法4では、選択可能に、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットは、PUCCHフォーマット0、1のうちの1つである。
【0125】
なお、第2種類のPUCCHリソースは、常に2ビットのUCI伝送に必要なリソース従って設定されてもよいし(例えば、PUCCHフォーマット0を設定する際に、常に該PUCCHフォーマットでHARQ-ACKを伝送する場合に4つの循環シフトを占有すると仮定し、2ビットHARQ-ACKの4つの組み合わせ状態({ACK、ACK}、{NACK、NACK}、{ACK、NACK}、{NACK、ACK})にそれぞれ対応し、1ビットのUCIが伝送される場合に2ビットになるようにビットを補完し、例えば、1ビットNACKを補完することができ、そして、4つの循環シフトと2ビットHARQ-ACK状態との対応関係に従って、4つの循環シフトのうちの1つの循環シフトを選択し、選択した循環シフトを用いて伝送する)、又は、常に1ビットのUCI伝送に必要なリソースに従って設定されてもよく、この場合、UCIが2ビットであると、2ビットのUCIをマージして1ビットのUCIを得て伝送する必要がある。
【0126】
1つ選択可能な実現方式として、前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、前記方法は、さらに、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記複数のPUCCHによって搬送されるUCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信することと、を含む。
【0127】
選択可能に、プリセット伝送パラメータは、リソースの搬送容量に影響を与えるパラメータであり、ビットレート、時間領域シンボル数、DMRS位置、直交シーケンス、変調次数を含むがそれらに限定されない。
【0128】
該実現方式によれば、リソースオーバーヘッドを低下させることができる。
【0129】
1つ選択可能な実現方式として、本開示の実施例の方法は、さらに、
方法3を採用する場合、前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されることを含み得る。
【0130】
選択可能に、所定の閾値は3である。第1PUCCHリソースが第1種類のPUCCHリソースである場合、コーディング方式でUCIを伝送する。該コーディング方式は、所定の閾値以上のUCIビット数に対して行われるものであるため、所定の閾値未満の場合のUCIビット数に対して、ビット数を補完することにより所定の閾値に達する必要がある。具体的には、ビット数の補完方式は、UCIの末尾(ヘッドであってもよい)にビットを追加することであり得る。ここで、追加されたビットは、占有ビット、又は繰り返したUCI本来の情報ビットなどであってもよい。
【0131】
1つ選択可能な実現方式として、方法4を採用する場合、1つの前記第1PUCCHリソースを決定することは、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、
又は、前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を含み、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つである。
【0132】
上記第1PUCCHリソースを決定する方式は、比較的少ないリソース数を設定した観点からなされたものであり、直接UCIビット数に基づいて、それぞれ大容量伝送をサポートする唯一の1つのPUCCHリソースと小容量伝送をサポートする唯一の1つのPUCCHリソースから、1つのPUCCHリソースを第1PUCCHリソースとして選択することができる。ここで、該1つの大容量PUCCHリソースについては、比較的大きい容量を設定することができ、例えば比較的多いRBを設定することにより、1つのPUCCHリソースを用いて2ビット以上の比較的広い範囲のビット数のUCIの伝送をサポートすることができ、例えば、3ビットの場合に該PUCCHリソースを用いて伝送することができ、100ビットの場合にも該PUCCHリソースを用いて伝送することができる。伝送オーバーヘッドを低下させるために、該PUCCHリソースによる伝送時には、PUCCHによって搬送されるUCIビットに基づいて該PUCCHリソースが実際に占有したRB個数(RBmin)を決定することができ、リソースオーバーヘッドを低下させるために、実際に占有したRB個数に従ってが該PUCCHリソースを用いて伝送することができる。
【0133】
上記第1PUCCHリソースを決定する方式は、柔軟且つ処理遅延を考慮した観点からなされたものであり、大容量のPUCCHリソース(即ち第1種類のPUCCHリソース)を複数設定してもよく、小容量のPUCCHリソース(即ち第2種類のPUCCHリソース)を複数設定してもよき、もちろん、大容量のPUCCHリソースを複数設定しているが、小容量のPUCCHリソースを1つのみ設定してもよく、又はその逆であってもよい。大容量のPUCCHリソースが複数存在する場合、異なるPUCCHリソースによって搬送可能なUCIビット数が異なり、伝送されるべきUCIビット数に基づいて、その中から、これらのUCIを搬送可能な1つのリソースを選択することができる。
【0134】
さらに、前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである。
【0135】
例えば、1つの組み合わせ状況では、伝送遅延の観点から見ると、開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択し、又は占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択し、从オーバーヘッド観点から見ると、複数のPUCCHリソースの開始シンボル又は占有シンボル数が同じである場合、搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択し、容量も同じである場合、PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択する。同様に、異なる選択ルールについて、前後順番を調整することができる。
【0136】
上記選択ルールのうちある1つの選択ルールのみを選択する場合、ネットワーク側機器(例えば基地局)による設定を通じて、該1つの選択ルールを介して常に唯一の1つのPUCCHリソースを選択できることを保証し、つまり、該選択ルールを満たすPUCCHリソースが複数存在せず、例えば開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択する場合、基地局構成を通じて複数のPUCCHリソースの開始シンボルが異なることを保証する。
【0137】
なお、上記方法3と方法4では、上位層シグナリングを介して設定された第2キャリア上のPUCCHリソースは、PUCCHキャリア切り替えを行うそれぞれの端末に対して設定されたものであり、又は第2キャリアに対して設定されたものである(つまり、第2キャリア上でPUCCHを伝送するように切り替えられた複数の端末に対して、同一のリソース又はリソース集合であり、この場合、対応するネットワーク側機器は、同一の時刻で切り替えを行うUEが、設定されたリソースによりサポート可能な端末数を超えず、端末間のPUCCHリソース競合が発生しないことを保証する必要がある)。つまり、第2キャリア上には、PUCCHキャリア切り替えの際に使用可能なPUCCHリソースが、予め設定され、PUCCHキャリア切り替えを行うそれぞれの端末に対して設定されてもよく、つまり、第2キャリア上には、per-UEによる構成のようなリソースとなる。第2キャリア上には、キャリア固有の、PUCCHキャリア切り替えの伝送のためのPUCCHリソースが設定されてもよく、この場合、これらのPUCCHリソースは、特定のUEに対して特化したものではなく、第2キャリア上に切り替えられた任意のUEは、いずれもこれらのPUCCHリソースを使用することができ、つまり、これらのPUCCHリソースは、PUCCHキャリア切り替えを行う複数のUEに対して共有されるものである。
【0138】
ここで、UCI伝送の処理時間要件は、UCI伝送の準備に必要な時間であってもよく、ダウンリンク伝送を処理する時間を含み、例えば、PUCCH上で伝送されるのがHARQ-ACKである場合、PUCCHでHARQ-ACKが行われるダウンリンク伝送(PDSCH及びHARQ-ACKフィードバックが行われるPDCCHを含み、例えばSPSリソース解放を指示するPDCCH、SCell dormancyを指示するPDCCHが挙げられる)の終了位置と、PUCCHの開始位置との間に固定の時間間隔を満たす必要があり、前記時間間隔は、PDSCH処理及びPUCCH上でHARQ-ACKを伝送する準備に必要な時間であり、該時間間隔は、UCI伝送の処理時間要件であり、例えば
【数1】
と定義される。ここで、N
1は、HARQ-ACKフィードバックが行われるべきPDSCHの処理能力に関連する処理時間であり、基準μに応じて処理能力リストから1つの数値を選択し、κは、LTEの使用間隔とNRの使用間隔との間の比であり、μは、SCSのインデックスであり、基準μは、PDSCHをスケジューリングするPDCCH、PDSCH自体、PUCCH自体などに対応するμの最小値であり、T
Cは、NRの使用間隔であり、d
1,1は、異なるアップリンクチャンネル上でHARQ-ACKを伝送する処理時間オフセット値であり、PUCCH上でd
1,1=0が伝送され、PUSCH上でd
1,1=1が伝送される場合、d
1,2は、PDSCHによって占有されるシンボル数に関する処理時間オフセットである。
【0139】
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを送信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応する。
【0140】
1つ選択可能な実現方式として、方式2を採用する場合、本開示の実施例の方法は、さらに、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとすることを含み得る。
【0141】
なお、1つのPUCCHが第1キャリア上にA個のシンボルを占有し、第2キャリア上にB個のシンボルを占有し、Bは、Aより小さい場合がある可能性がある。
【0142】
これに基づき、本開示の実施例によれば、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとすることは、さらに、
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定すること(ここで、例えば、少なくとも2つのPUCCHのうちの開始位置が早い1つのPUCCH、又は開始位置が遅い1つのPUCCH、又は占有シンボル数が多い1つのPUCCH、又は占有シンボルが少ない1つのPUCCH、又は搬送されるUCIビット数が多い1つのPUCCH、又は搬送されるUCIビット数が少ない1つのPUCCHなどが挙げられる)と、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを伝送することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0143】
選択可能に、第1閾値は2、第2閾値は4である。シンボル数が第1閾値以下であるのは、短いPUCCHフォーマットであり、例えばPUCCHフォーマット0、2である。シンボル数が第2閾値以上であるのは、長いPUCCHフォーマットであり、例えばPUCCHフォーマット1、3、4である。
【0144】
使用されると決定したある種類のPUCCHフォーマット(第3種類のPUCCHフォーマット又は第4種類のPUCCHフォーマット)には2ビットより大きいUCIを搬送するPUCCHフォーマット、及び、2ビット以下のUCIを搬送するPUCCHフォーマットが同時に含まれる場合、キャリア切り替えが行われるべき該PUCCHによって搬送されるUCIのビット数に基づいて、その中から1つのPUCCHフォーマットを決定する。例えば、第2キャリア上で第3種類のPUCCHフォーマットのうちのある種類のフォーマットを使用すると決定しており、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットにはPUCCHフォーマット1とPUCCHフォーマット3が含まれる場合、切り替えが行われる該PUCCHによって搬送されるUCIビット数が2ビットを超えるかどうかに基づいて選択することができる。2ビットを超える場合、PUCCHフォーマット3を選択し、2ビット以下の場合、PUCCHフォーマット1を選択することができる。
【0145】
なお、方式1又は方式2を採用すれば、第2キャリア上でPUCCH伝送を行うことは、追加のシグナリング通知又は指示を必要としない上、切り替え後の第2キャリア上のPUCCHを伝送するPUCCHリソースを決定し、PUCCHキャリア切り替えの伝送の正常な実現を保証するとともに、追加のシグナリングオーバーヘッドを増加させない。
【0146】
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを送信する。具体的には、選択した一部のPUCCHに対して、上記方式1と方式2の規定に従って、第2キャリア上の第1時間ユニットにおける対応するPUCCHリソースを決定して伝送することができ、具体な内容の説明を省略する。
【0147】
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する。
【0148】
ここで、プロトコル規定又は基地局スケジューリングによって、第1キャリア上の複数の時間ユニットのうちの1つ時間ユニットのみにおいてPUCCH切り替えが発生することを保証し(端末側は、第1キャリア上の複数の時間ユニットに複数のPUCCH切り替えが存在することを期待せず)、それによって、第1キャリア上の異なる時間ユニットにおける伝送される複数のPUCCHが、いずれも、第2キャリア上の同一の時間ユニットに切り替えられて伝送されることを回避することができる。
【0149】
本開示の実施例のキャリア切り替えの伝送方法によれば、第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信し、ここで、前記第1キャリア上の複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップせず、このように、PUCCHキャリア切り替えの方式によりPUCCH伝送を実現することができる。
【0150】
図2は、本開示の実施例に係るキャリア切り替えの伝送方法のフロー概略図である。該方法は、以下のステップ201を含む。
【0151】
ステップ201では、第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、ネットワーク側機器は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信し、ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない。
【0152】
つまり、第1キャリア上で伝送される複数のPUCCHが、第2キャリア上の同一の時間ユニット(即ち第1時間ユニット)に切り替えられて伝送される必要があると決定した場合、ネットワーク側機器(例えば基地局)は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信する。
【0153】
例えば、第1キャリア上にキャリア切り替えを行う必要があるPUCCHが3つ存在したが、そのうち2つのPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信する。ここで、該切り替え後のPUCCHは、上述した2つのPUCCHと関連付けられる。
【0154】
本開示の実施例のキャリア切り替えの伝送方法によれば、第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、ネットワーク側機器は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信すること、ここで、前記第1キャリア上の複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップせず、このように、PUCCHキャリア切り替えの方式によりPUCCH伝送を実現することができる。
【0155】
1つ選択可能な実現方式として、ステップ201では、ネットワーク側機器は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信することは、以下の方式1から4のうちの1つを含む。
【0156】
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信し、ここで、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるアップリンク制御情報UCIを同時に搬送する。
【0157】
さらに、方式1を採用する場合、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定することは、以下の方法1から4のうちの1つを含む。
【0158】
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定する。
【0159】
なお、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、伝送時には、カスケード伝送が存在するか、又はいくつかの情報を廃棄する可能性がある。
【0160】
選択可能に、方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じである。
【0161】
ここで、コードドメインリソースは、循環シフト、直交シーケンスなどを含み得る。上記設定を採用する目的として、上記方式に従ってRBが第2キャリアの帯域幅範囲を超えないと決定することを保証するためである。
【0162】
選択可能に、方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下である。
【0163】
ここで、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、例えば、いずれもスロットであり、又はいずれも同じ長さのサブスロットである。
【0164】
前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下であり、例えば、第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットが長さが7シンボルのサブスロットである場合、第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、スロット又は長さが7シンボルのサブスロットであり得る。
【0165】
ここで、伝送時間ユニットは、スロットとサブスロットのうち一方であってもよく、サブスロットは、異なる長さを有することができ、例えば2シンボルのサブスロット又は7シンボルのサブスロットが挙げられる。ここで、第2キャリア上にPUCCH伝送時間ユニットのタイプが設定されていない場合、第1キャリアと同じPUCCH伝送時間ユニット又は予め約定されたPUCCH伝送時間ユニットに従って伝送すると決定する。
【0166】
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHである。
【0167】
なお、複数のPUCCHにPDCCHに対応するPUCCHが存在し、該PUCCHは、HARQ-ACKを搬送し、且つHARQ-ACKは、PDCCHスケジューリングを持つPDSCHのHARQ-ACKであり、又はSPS PDSCHリソース解放を指示するPDCCHのHARQ-ACKであり、又はScell Dormancyを指示するPDCCHのHARQ-ACKであり、これらのPDCCHは、PUCCHに対応するPDCCHである。
【0168】
ここで、前記第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定することは、
前記PUCCHリソース集合の数が複数の場合、前記複数のPUCCHがUCI多重化された後に対応するUCIビット数に基づいて、複数の前記PUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソース集合を選択することと、
前記第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、選択したPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定することと、を含む。
【0169】
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースである。
【0170】
ここで、第2キャリア上には、上位層シグナリングを介して1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定されている。
【0171】
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースである。
【0172】
ここで、第2キャリア上には、上位層シグナリングを介して1つ又は複数のPUCCHリソース集合が予め設定されている。
【0173】
なお、上記方法3と方法4では、選択可能に、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットは、PUCCHフォーマット2、3、4のうちの1つである。選択可能に、プリセット閾値は、2ビットである。ここで、第1種類のPUCCHリソースの容量は十分に大きく、大ビットと小ビットの統一を両立することができる。
【0174】
上記方法4では、選択可能に、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットは、PUCCHフォーマット0、1のうちの1つである。
【0175】
なお、第2種類のPUCCHリソースは、常に2ビットのUCI伝送に必要なリソース従って設定されてもよいし(例えば、PUCCHフォーマット0を設定する際に、常に該PUCCHフォーマットでHARQ-ACKを伝送する場合に2つの循環シフトを占有すると仮定し、それぞれ対応)又は、常に1ビットのUCI伝送に必要なリソースに従って設定されてもよく、この場合、UCIが2ビットであると、2ビットのUCIをマージして1ビットのUCIを得て伝送する必要がある。
1つ選択可能な実現方式として、前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、前記方法は、さらに、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信することであって、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるUCIを同時に搬送することと、を含む。
【0176】
選択可能に、プリセット伝送パラメータは、リソースの搬送容量に影響を与えるパラメータであり、ビットレート、時間領域シンボル数、DMRS位置、直交シーケンス、変調次数を含むがそれらに限定されない。
【0177】
該実現方式によれば、リソースオーバーヘッドを低下させることができる。
【0178】
1つ選択可能な実現方式として、本開示の実施例の方法は、さらに、
方法3を採用する場合、前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されることを含み得る。
【0179】
選択可能に、所定の閾値は3である。第1PUCCHリソースが第1種類のPUCCHリソースである場合、コーディング方式でUCIを伝送する。該コーディング方式は、所定の閾値以上のUCIビット数に対して行われるものであるため、所定の閾値未満の場合のUCIビット数に対して、ビット数を補完することにより所定の閾値に達する必要がある。具体的には、ビット数の補完方式は、UCIの末尾(ヘッドであってもよい)にビットを追加することであり得る。ここで、追加されたビットは、占有ビット、又は繰り返したUCI本来の情報ビットなどであってもよい。
【0180】
1つ選択可能な実現方式として、方法4を採用する場合、1つの前記第1PUCCHリソースを決定することは、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、
又は、前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を含み、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つである。
【0181】
上記第1PUCCHリソースを決定する方式は、比較的少ないリソース数を設定した観点からなされたものであり、直接UCIビット数に基づいて、第1PUCCHリソースとして1つのPUCCHリソースを選択することができる。
【0182】
上記第1PUCCHリソースを決定する方式、柔軟且つ処理遅延を考慮した観点からなされたものであり、大容量のPUCCHリソース(即ち第1種類のPUCCHリソース)を複数設定してもよく、小容量のPUCCHリソース(即ち第2種類のPUCCHリソース)を複数設定してもよい。
【0183】
さらに、前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである。
【0184】
例えば、1つの組み合わせ状況では、伝送遅延の観点から見ると、開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択し、又は占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択し、从オーバーヘッド観点から見ると、複数のPUCCHリソースの開始シンボル又は占有シンボル数が同じである場合、搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択し、容量も同じである場合、PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択する。同様に、異なる選択ルールについて、前後順番を調整することができる。
【0185】
上記選択ルールのうちある1つの選択ルールのみを選択する場合、ネットワーク側機器(例えば基地局)による構成を通じて、該1つの選択ルールを介して常に唯一の1つのPUCCHリソースを選択できることを保証し、つまり、該選択ルールを満たすPUCCHリソースが複数存在せず、例えば、開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択する場合、基地局構成を通じて複数のPUCCHリソースの開始シンボルが異なることを保証する。
【0186】
なお、上記方法3と方法4では、上位層シグナリングを介して設定された第2キャリア上のPUCCHリソースは、PUCCHキャリア切り替えを行うそれぞれの端末に対して設定されたものであり、又は第2キャリアに対して設定されたものである(第2キャリア上でPUCCHを伝送するように切り替えられた複数の端末に対して、同一のリソース又はリソース集合であり、この場合、ネットワーク側機器は、同一の時刻で切り替えを行うUEが、設定されたリソースによりサポート可能な端末数を超えず、端末間のPUCCHリソース競合が発生しないことを保証する必要がある)。
【0187】
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを受信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応する。
【0188】
1つ選択可能な実現方式として、方式2を採用する場合、本開示の実施例の方法は、さらに、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとすることを含み得る。
【0189】
なお、1つのPUCCHが第1キャリア上にA個のシンボルを占有し、第2キャリア上にB個のシンボルを占有し、Bは、Aより小さい場合がある可能性がある。
【0190】
これに基づき、本開示の実施例によれば、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとすることは、さらに、
【0191】
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定すること(ここで、例えば、少なくとも2つのPUCCHのうちの開始位置が早い1つのPUCCH、又は開始位置が遅い1つのPUCCH、又は占有シンボル数が多い1つのPUCCH、又は占有シンボルが少ない1つのPUCCH、又は搬送されるUCIビット数が多い1つのPUCCH、又は搬送されるUCIビット数が少ない1つのPUCCHなどが挙げられる)と、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを受信することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを受信することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0192】
選択可能に、第1閾値は2、第2閾値は4である。シンボル数が第1閾値以下であるのは、短いPUCCHフォーマットであり、例えばPUCCHフォーマット0、2である。シンボル数が第2閾値以上であるのは、長いPUCCHフォーマットであり、例えばPUCCHフォーマット1、3、4である。
【0193】
使用されると決定したある種類のPUCCHフォーマット(第3種類のPUCCHフォーマット又は第4種類のPUCCHフォーマット)には2ビットより大きいUCIを搬送するPUCCHフォーマット、及び、2ビット以下のUCIを搬送するPUCCHフォーマットが同時に含まれる場合、キャリア切り替えが行われるべき該PUCCHによって搬送されるUCIのビット数に基づいて、その中から1つのPUCCHフォーマットを決定する。例えば、第2キャリア上で第3種類のPUCCHフォーマットのうちのある種類のフォーマットを使用すると決定しており、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットにはPUCCHフォーマット1とPUCCHフォーマット3が含まれる場合、切り替えが行われる該PUCCHによって搬送されるUCIビット数が2ビットを超えるかどうかに基づいて選択することができる。2ビットを超える場合、PUCCHフォーマット3を選択し、2ビット以下の場合、PUCCHフォーマット1を選択することができる。
【0194】
なお、方式1又は方式2を採用すれば、第2キャリア上でPUCCH伝送を行うことは、追加のシグナリング通知又は指示を必要としない上、切り替え後の第2キャリア上のPUCCHを伝送するPUCCHリソースを決定し、PUCCHキャリア切り替えの伝送の正常な実現を保証するとともに、追加のシグナリングオーバーヘッドを増加させない。
【0195】
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを受信する。
【0196】
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する。
【0197】
ここで、プロトコル規定又は基地局スケジューリングによって、第1キャリア上の複数の時間ユニットのうちの1つ時間ユニットのみにおいてPUCCH切り替えが発生することを保証し(端末側は、第1キャリア上の複数の時間ユニットに複数のPUCCH切り替えが存在することを期待せず)、それによって、第1キャリア上の異なる時間ユニットにおける伝送される複数のPUCCHが、いずれも、第2キャリア上の同一の時間ユニットに切り替えられて伝送されることを回避することができる。
【0198】
本開示の実施例のキャリア切り替えの伝送方法によれば、第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、ネットワーク側機器は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信すること、ここで、前記第1キャリア上の複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップせず、このように、PUCCHキャリア切り替えの方式によりPUCCH伝送を実現することができる。
【0199】
以下、2つの実施例について本開示に係るキャリア切り替えの伝送方法の実施過程を具体的に説明する。
【0200】
実施例1について、第1キャリアと第2キャリアのSCSは、異なる。
【0201】
第1キャリアのSCSがより大きいものであり、例えば、第1キャリアのSCSが30kHz、第2キャリアのSCSが15kHzであると仮定した場合、第1キャリア上の2つのスロットは、第2キャリア上の1つのスロットの時間長に相当する。
【0202】
2つのキャリア上の時間ユニットの単位がいずれもスロットであると仮定したとき、
第1キャリア上にスロット2n(即ちスロットm+k)においてPUCCH伝送が行われる必要があると決定し、且つPUCCHキャリア切り替えのルールに基づいて、第1キャリアのスロット2nにおいてPUCCHキャリア切り替えが行われる必要があると決定し、且つスロット2nにおけるPUCCH1が切り替えの後に第2キャリア上のスロットnにおいて伝送されると決定し、それと同時に、第1キャリアのスロット2n+1において1つのPUCCH2が存在し、且つ該PUCCH2についても、切り替えられる必要があり且つ切り替えの後に第2キャリア上のスロットnにおいて伝送される場合、
方式1によれば、第2キャリア上の同一のPUCCHリソース上にPUCCH1とPUCCH2上のUCIを多重化して伝送すると決定し、そして下記方法1から4のうちの1つに従って、第2キャリア上のスロットnにおいて1つのPUCCHリソースを決定する。
【0203】
方法1について、PUCCH1とPUCCH2の間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、1つの第1キャリア上の多重化伝送PUCCHリソースを決定し、該PUCCHリソースの開始シンボルと占有シンボル数を基準にして、第2キャリア上のスロットnにおいて1つのPUCCHリソースを決定してPUCCH1とPUCCH2上のUCIを同時に伝送するために用いられる。
図3に示すとおりである。
【0204】
方法2について、PUCCH1とPUCCH2に対応する最後のPDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールド、及び、PUCCH1とPUCCH2による多重化で得られた多重化伝送UCIビット数に基づいて、第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースをする。
【0205】
ここで、決定した該PUCCHリソースの時間領域位置と周波数領域RB及び使用可能なコードドメイン情報(循環シフト、直交シーケンス)などは、いずれも、第1キャリア上のPUCCHリソースとは独立したものであってよく、第1キャリア上のPUCCHリソースとは異なるものであってもよい。
図4に示すとおりである。
【0206】
方法3について、
図5に示すように、第2キャリア上にPUCCHキャリア切り替えの伝送のために1つの大容量PUCCHリソースのみが設定されていると仮定した場合、PUCCHキャリア切り替えが行われる全てのPUCCHは、いずれも、第2キャリア上に該大容量PUCCHリソースを用いて伝送し、且つ多重化後に得られたUCIのビット数、及び、該第2キャリア上の該PUCCHリソースのいくつかの伝送パラメータ、例えばビットレート、時間領域シンボル数、DMRS位置、直交シーケンス、変調次数などの搬送容量に影響を与えるパラメータに基づいて、これらのUCIビット数を伝送するのに実際に必要とされる最小RB個数RBminを算出することができる。例えば、以下の式を満たす
【数2】
の数値は、最小のRB数である。
【0207】
【0208】
【0209】
ここで、大容量PUCCHリソースは、上記実施例における第1種類のPUCCHリソースに対応できる。
【0210】
方法4について、第2キャリア上に2つのPUCCHリソースが設定されており、1つのは、大容量PUCCHリソースであって、例えばPUCCHフォーマットが3であり且つN個のRBを占有したものであり、もう1つのは、小容量PUCCHリソースであって、例えばPUCCHフォーマットが0のものであると仮定した場合、多重化後に得られたUCIのビット数に基づいて、第2キャリア上に設定されている2つのPUCCHリソースから1つのPUCCHリソースを選択し、そして、UCIビット数が2ビットを超えないと決定すると、小容量PUCCHリソースを選択し、UCIビット数が2ビットを超えると決定すると、大容量PUCCHリソースを選択する。上記方法3と同じ方式で実際に占有したRBminを決定する。例示的な図は、
図5と類似したが、該リソースが複数のリソースから選択されたものである点で
図5と異なる。
【0211】
ここで、小容量PUCCHリソースは、上記実施例における第2種類のPUCCHリソースに対応できる。
【0212】
方式2によれば、PUCCH1とPUCCH2上のUCIは、第2キャリアにおけるTDMの異なるPUCCHリソース上でそれぞれ伝送されると決定する。
【0213】
図6に示すように、それぞれ、PUCCH1とPUCCH2の第1キャリア上の開始シンボル及び占有したシンボル個数に基づいて、第2キャリア上に、PUCCHを伝送すると決定された時間ユニットにおいて対応するPUCCHリソースを決定する。
【0214】
複数のPUCCHのリソースがいずれも第2キャリアにおける同一のシンボルとオーバラップする場合、所定のルールに従って、第2キャリア上の該シンボルが、第2キャリア上のどのPUCCHのPUCCHリソースに帰属するかを決定する。PUCCHフォーマットの変更に関しては、上記方法2で約定された方式に従って変更すればよい。
【0215】
上記過程では、端末とネットワーク側機器(例えば基地局)側は、上記と同じ方法を用いて、第2キャリア上のPUCCHリソースを決定し、並びにPUCCHリソースによって搬送されるUCIがどのPUCCHから来たのかを決定し、端末側は、決定したPUCCHリソース上でPUCCHを送信し、ネットワーク側機器(例えば基地局)側は、決定したPUCCHリソース上でPUCCHを受信する。
【0216】
実施例2について、第1キャリアと第2キャリアのSCSは、同じである。
【0217】
第1キャリアにおいて、使用する長さが7シンボルのサブスロットがPUCCH伝送時間ユニットであると仮定した場合、第1キャリアにおいてフィードバックタイミングを指示するK1の単位もサブスロットであり、第2キャリアにおいてPUCCH伝送時間ユニットとしてスロットを用いた場合、第1キャリア上でサブスロット2nにおいてPUCCH1伝送が行われる必要があると決定することができ、PUCCH1がPDSCHのHARQ-ACKフィードバックを搬送すると、PUCCHキャリア切り替えのルールに基づいて、第1キャリアのサブスロット2nにおいてPUCCH1のキャリア切り替えが行われる必要があると決定し、且つ、切り替えの後に第2キャリア上のスロットnにおいて伝送され、例えば、第1キャリアのサブスロット2n+1においても1つのPUCCH2伝送が存在し(該PUCCHは、HARQ-ACKを搬送するものであってよく、又は他のUCIを搬送するものであってよい)、且つ、PUCCHキャリア切り替えのルールに応じて、切り替えが行われる必要もあると決定し、且つ同様に第2キャリア上のスロットnにおいて伝送されると決定した場合、第2キャリア上のスロットnにおいて2つのPUCCHを伝送する必要がある。
【0218】
ここの具体な処理方式は、実施例1と類似したが、第1キャリア上のスロットがサブスロットに置き換えられ、第1キャリアのSCSが変更される点で実施例1と異なり、例えば、
図7に示すとおりである(
図3に対応する)。他の図の変形について説明を省略する。
【0219】
上記実施例では、第1キャリアと第2キャリアのSCSの組み合わせ状況を変更する場合も同様に適用され、説明を省略する。
【0220】
なお、上述したスロット又はサブスロットを時間ユニットとするのは、例としてのみであり、いずれか1つのキャリアにおける変更時間ユニットは、スロット又はサブスロットのうちの1つであり、又は2つのキャリア上でそれぞれシンボル個数の異なるサブスロットであり、例えば、1つのは、2つのシンボルのサブスロットであり、もう1つのは、7つのシンボルのサブスロットであり、具体な実行方式は、類似しており、説明を省略する。上記では、PUCCHが、PDCCHスケジューリングを持つPDSCHのHARQ-ACKを搬送することのみを例にしたが、PDCCHをスケジューリングするPDSCHを、HARQ-ACKが行われるべきPDCCHに置き換える状況については、類似したが、この場合にHARQ-ACKはPDCCH自体のHARQ-ACKである点で異なり、そして、PUCCHが他のUCIを搬送する状況については、類似したが、CSI及び/又はSRに対して、第1キャリア上のPUCCH伝送が位置する第1時間ユニット及びその中の具体なリソースは、PDCCH通知により決定されるものでなく、上位層シグナリング構成により決定されるものである可能性があるという点で異なる。上記実施例では、さらに、方式3に従って、その中から、1つのPUCCHを選択して切り替えを行い、別のPUCCHを廃棄することを決定することができる。
【0221】
図8に示すように、本開示の実施例は、さらに、端末を提供し、該端末は、メモリ820、送受信機800及びプロセッサ810を含み、メモリ820は、プログラム命令を記憶するために用いられ、送受信機800は、前記プロセッサ810の制御でデータを送受信するために用いられ、プロセッサ810は、前記メモリ720におけるプログラム命令を読み出して、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信することを実行するために用いられ、
ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない。
【0222】
ここで、
図8において、バスアーキテクチャは、任意の数量の相互接続されたバスとブリッジを含むことができ、具体的にプロセッサ810に代表される1つ又は複数のプロセッサとメモリ820に代表されるメモリの様々な回路が接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺機器、レギュレータ及び電力管理回路等の様々な他の回路を接続することができ、これらは本分野で周知なものであり、従って、本明細書は説明を省略する。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機800は、複数の素子であってもよく、つまり、送信機と受信機を含んでもよく、伝送媒体において様々な他の装置と通信するためのユニットを提供し、これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブル等の伝送媒体が含まれる。異なるユーザ機器に対して、ユーザインターフェース830はさらに、必要となるデバイスに外接/内接できるインターフェースであってもよく、接続された機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティック等を含むがそれらに限定されない。
【0223】
プロセッサ810は、バスアーキテクチャの管理と一般的な処理を担当し、メモリ820は、プロセッサ810が操作を実行するときに使用するデータを記憶することができる。
【0224】
選択的に、プロセッサ810は中央処理装置(CPU)、専用集積回路(ASIC:ApplicationSpecific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)又は複雑なプログラマブルロジックデバイス(CPLD:ComplexProgrammable Logic Device)であってもよく、プロセッサはマルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0225】
プロセッサ810はメモリに記憶されたプログラム命令を呼び出すことにより、取得された実行可能な命令に応じて本開示の実施例で提供されるいずれかの前記方法を実行するために用いられる。プロセッサ810とメモリ820は物理的に分かれて配置されてもよい。
【0226】
選択可能に、プロセッサ810は、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、以下の方式1から4のうちの1つを実行するために用いられ、ここで、
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記複数のPUCCHによって搬送されるアップリンク制御情報UCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信し、
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを送信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応し、
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを送信し、
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する。
【0227】
選択可能に、方式1を採用する場合、プロセッサ810は、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、以下の方法1から4のうちの1つを実行するために用いられ、ここで、
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースである。
【0228】
選択可能に、方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じである。
【0229】
選択可能に、方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下である。
【0230】
選択可能に、前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、プロセッサ810は、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記複数のPUCCHによって搬送されるUCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信することと、を実行するために用いられる。
【0231】
選択可能に、プロセッサ810は、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、
方法3を採用する場合、前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されることを実行するために用いられる。
【0232】
選択可能に、方法4を採用する場合、プロセッサ810は、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、又は、
前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を実行するために用いられ、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つである。
【0233】
選択可能に、前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである。
【0234】
選択可能に、方式2を採用する場合、プロセッサ810は、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとすることを実行するために用いられる。
【0235】
選択可能に、プロセッサ810は、前記メモリにおけるプログラム命令を読み出して、
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定することと、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを伝送することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0236】
本開示の実施例の端末によれば、第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信し、ここで、前記第1キャリア上の複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップせず、このように、PUCCHキャリア切り替えの方式によりPUCCH伝送を実現することができる。
【0237】
図9に示すように、本開示の実施例は、さらに、キャリア切り替えの伝送装置を提供し、該伝送装置は、送信ユニット901を含む。
【0238】
送信ユニット901は、第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信するように構成され、ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない。
【0239】
選択可能に、前記送信ユニット901は、具体的に、以下の方式1から4のうちの1つを実行するように構成される。
【0240】
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記複数のPUCCHによって搬送されるアップリンク制御情報UCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信する。
【0241】
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを送信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応する。
【0242】
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを送信する。
【0243】
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する。
【0244】
選択可能に、方式1を採用する場合、前記送信ユニット901は、さらに、具体的に、以下の方法1から4のうちの1つを実行するように構成される。
【0245】
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定する。
【0246】
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHである。
【0247】
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースである。
【0248】
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースである。
【0249】
選択可能に、方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じである。
【0250】
選択可能に、方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下である。
【0251】
選択可能に、前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、前記送信ユニット901は、さらに、具体的に、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記複数のPUCCHによって搬送されるUCIを前記第1PUCCHリソースに多重化して前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて送信することと、を実行するように構成される。
【0252】
選択可能に、前記キャリア切り替えの伝送装置は、さらに、
方法3を採用する場合、且つ前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されるように構成される第1処理ユニットを含む。
【0253】
選択可能に、方法4を採用する場合、前記送信ユニット901は、さらに、具体的に、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、又は、
前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を実行するように構成され、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つである。
【0254】
選択可能に、前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである。
【0255】
選択可能に、方式2を採用する場合、前記キャリア切り替えの伝送装置は、さらに、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとするように構成される第2処理ユニットを含む。
【0256】
選択可能に、前記装置は、さらに、
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定することと、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを伝送することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを実行する。
【0257】
本開示の実施例のキャリア切り替えの伝送装置によれば、第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、端末は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信し、ここで、前記第1キャリア上の複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップせず、このように、PUCCHキャリア切り替えの方式によりPUCCH伝送を実現することができる。
【0258】
なお、本開示の実施例におけるユニットに対する分割は、単に例示的なものであり、ロジック機能的な分割に過ぎず、実際に実現されるとき、別の分割方式を有してもよい。また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、個々のユニットが物理的に独立して存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記の統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0259】
前記統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、プロセッサ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的手段は本質上又はその一部が関連技術に貢献する部分、又は当該技術的手段の全部又は一部がソフトウェア製品の形式で表現されることができ、コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク機器等であってもよい)又はプロセッサ(processor)に、本願の各実施形態に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。そして、前述した記憶媒体は、USBフラッシュディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスク等のプログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
【0260】
なお、本開示の実施例に係る上記装置は、上記方法実施例が実現した全ての方法ステップを実現するとともに、同じ技術効果を達成することができ、ここで、本実施例における方法実施例と同じ部分及び有益な効果を具体的に説明しない。
【0261】
本開示のいくつかの実施例では、さらにプロセッサ可読記憶媒体を提供し、前記プロセッサ可読記憶媒体にはプログラム命令が記憶されており、前記プログラム命令は、前記プロセッサに、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを送信するステップ、を実行させて実現するために用いられる。
【0262】
該プログラムがプロセッサによって実行される時に、上記
図1に示す端末側に適用する方法実施例における全ての実現方式を実現することができ、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0263】
図10に示すように、本開示の実施例は、さらに、ネットワーク側機器を提供し、該ネットワーク側機器は、メモリ1020、送受信機1000及びプロセッサ1010を含み、メモリ1020は、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、送受信機1000、前記プロセッサ1010の制御でデータを送受信するために用いられ、プロセッサ1010は、前記メモリ1020におけるコンピュータプログラムを読み出して、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信することを実行するために用いられ、ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない。
【0264】
ここで、
図10において、バスアーキテクチャは、任意の数量の相互接続されたバスとブリッジを含むことができ、具体的にプロセッサ1010に代表される1つ又は複数のプロセッサとメモリ1020に代表されるメモリの様々な回路が接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺機器、レギュレータ及び電力管理回路等の様々な他の回路を接続することができ、これらは本分野で周知なものであり、従って、本明細書は説明を省略する。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1000は、複数の素子であってもよく、つまり、送信機と受信機を含んでもよく、伝送媒体において様々な他の装置と通信するためのユニットを提供し、これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブル等の伝送媒体が含まれる。プロセッサ1010は、バスアーキテクチャの管理と一般的な処理を担当し、メモリ1020は、プロセッサ1010が操作を実行するときに使用するデータを記憶することができる。
【0265】
選択的に、プロセッサ1010は中央処理装置(CPU)、専用集積回路(ASIC:ApplicationSpecific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)又は複雑なプログラマブルロジックデバイス(CPLD:ComplexProgrammable Logic Device)であってもよく、プロセッサはマルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0266】
選択可能に、プロセッサ1010は、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、以下の方式1から4のうちの1つを実行するために用いられ、ここで、
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信し、ここで、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるアップリンク制御情報UCIを同時に搬送し、
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを受信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応し、
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを受信し、
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する。
【0267】
選択可能に、方式1を採用する場合、プロセッサ1010は、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、以下の方法1から4のうちの1つを実行するために用いられ、ここで、
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースである。
【0268】
選択可能に、方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じである。
【0269】
選択可能に、方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下である。
【0270】
選択可能に、前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、プロセッサ1010は、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信することであって、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるUCIを同時に搬送することと、を実行するために用いられる。
【0271】
選択可能に、プロセッサ1010は、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
方法3を採用する場合、前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されることを実行するために用いられる。
【0272】
選択可能に、方法4を採用する場合、プロセッサ1010は、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、又は、
前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を実行するために用いられ、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つである。
【0273】
選択可能に、前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである。
【0274】
選択可能に、方式2を採用する場合、プロセッサ1010は、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとすることを実行するために用いられる。
【0275】
選択可能に、プロセッサ1010は、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定することと、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを受信することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける該PUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを受信することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0276】
本開示の実施例のネットワーク側機器によれば、第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、ネットワーク側機器は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信すること、ここで、前記第1キャリア上の複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップせず、このように、PUCCHキャリア切り替えの方式によりPUCCH伝送を実現することができる。
【0277】
図11に示すように、本開示の実施例は、さらに、キャリア切り替えの伝送装置を提供し、該装置は、受信ユニット1101を含む。
【0278】
受信ユニット1101は、第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信するように構成され、ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない。
【0279】
選択可能に、前記受信ユニット1101は、具体的に、以下の方式1から4のうちの1つを実行するように構成される。
【0280】
方式1について、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信し、ここで、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるアップリンク制御情報UCIを同時に搬送する。
【0281】
方式2について、時分割多重化TDM方式に従って、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて複数のPUCCHを受信し、各PUCCHは、前記複数のPUCCHのうちの1つに対応する。
【0282】
方式3について、前記複数のPUCCHから一部のPUCCHを選択し、一部のPUCCHを廃棄し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、方式1又は方式2を再利用して、選択した一部のPUCCHに対応するPUCCHを受信する。
【0283】
方式4について、誤ったスケジューリング又は設定として決定する。
【0284】
選択可能に、方式1を採用する場合、前記受信ユニット1101は、さらに、具体的に、以下の方法1から4のうちの1つを実行するように構成される。
【0285】
方法1について、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースを得て、前記第2PUCCHの開始シンボルとシンボル個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニット中で1つの第1PUCCHリソースを決定する。
【0286】
方法2について、前記複数のPUCCH内に物理ダウンリンク制御チャンネルPDCCHに対応するPUCCHが存在すると、第1PDCCHにおけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第1PDCCHは、前記複数のPUCCHに対応する全てのPDCCHのうちの最後のPDCCHであり、又は前記複数のPUCCHのうちの最後のPUCCHに対応するPDCCHのうちの最後のPDCCHである。
【0287】
方法3について、前記第2キャリア上に予め設定された1つの第1種類のPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、ここで、前記第2キャリア上には、1つの第1種類のPUCCHリソースが予め設定され、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースである。
【0288】
方法4について、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行い、多重化して伝送されるUCIビット数を得て、前記UCIビット数に基づいて、前記第2キャリア上に予め設定されたPUCCHリソース集合から1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、前記PUCCHリソース集合は、少なくとも1つの第1種類のPUCCHリソースと少なくとも1つの第2種類のPUCCHリソースを含み、ここで、前記第1種類のPUCCHリソースは、第1種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値よりも大きいPUCCHリソースであり、前記第2種類のPUCCHリソースは、第2種類のプリセットPUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースであり、又は搬送容量がプリセット閾値を超えないPUCCHリソースである。
【0289】
選択可能に、方法1を採用する場合、前記第1PUCCHリソースの周波数領域リソースは、前記第2PUCCHリソースの周波数領域リソースと同じであり、及び/又は、前記第1PUCCHリソースのコードドメインリソースは、前記第2PUCCHリソースのコードドメインリソースと同じである。
【0290】
選択可能に、方法1を採用する場合、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットと前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットの単位は、同じであり、又は、前記第1キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニットは、前記第2キャリア上のPUCCHを伝送する時間ユニット以下である。
【0291】
選択可能に、前記第1PUCCHリソースが前記第1種類のPUCCHリソースであると決定した場合、前記受信ユニット1101は、さらに、具体的に、
前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIビット数及び前記第1PUCCHリソースのプリセット伝送パラメータに基づいて、前記第1PUCCHリソースが実際に占有した最小リソースブロックRB個数を得ることと、
前記最小RB個数に基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて前記第1PUCCHリソースを介してPUCCHを受信することであって、前記第1PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHからの搬送されるUCIを同時に搬送することと、を実行するように構成される。
【0292】
選択可能に、前記キャリア切り替えの伝送装置は、さらに、
方法3を採用する場合、前記第1PUCCHリソース上で伝送されるべきUCIのビット数が、符号で伝送される所定の閾値未満であると、UCIには、前記符号で伝送される所定の閾値に達するまで情報が補完されるように構成される第3処理ユニット、を含む。
【0293】
選択可能に、方法4を採用する場合、前記受信ユニット1101は、さらに、具体的に、
前記PUCCHリソース集合には、1つの第1種類のPUCCHリソースと1つの第2種類のPUCCHリソースのみが含まれる場合、前記1つの第1種類のPUCCHリソースと前記1つの第2種類のPUCCHリソースから、前記UCIビット数に基づいて、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定すること、又は、
前記PUCCHリソース集合には、複数の第1種類のPUCCHリソース及び/又は複数の第2種類のPUCCHリソースが含まれる場合、前記UCIのビット数に基づいて、第1種類のPUCCHリソースと第2種類のPUCCHリソースから1種類のPUCCHリソースを決定し、決定した1種類のPUCCHリソースに複数のPUCCHリソースが含まれるとき、決定した1種類のPUCCHリソースから、第1プリセット条件を満たす1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして選択すること、を実行するように構成され、
ここで、前記第1プリセット条件は、
開始位置は、前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHに対応するPUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
開始位置は、前記第1キャリア上で、前記複数のPUCCH間に時間領域オーバラップが存在すると仮定した状況でUCIの多重化を行って得られた前記第1キャリア上のUCIを多重化して伝送する第2PUCCHリソースの開始位置を超えないことと、
前記UCI伝送の処理時間要件を満たすことと、のうちの1つである。
【0294】
選択可能に、前記第1プリセット条件を満たすPUCCHリソースの数が複数の場合、プリセット選択ルールに従って、1つのPUCCHリソースを前記第1PUCCHリソースとして決定し、
ここで、前記プリセット選択ルールは、
開始シンボルが最も早い1つのPUCCHリソースを選択することと、
占有シンボル個数が最も少ない1つのPUCCHリソースを選択することと、
搬送容量の最小容量を満たす1つのPUCCHリソースを選択することと、
PUCCHリソース番号が最も小さい1つのPUCCHリソースを選択することと、のうちの少なくとも1つである。
【0295】
選択可能に、方式2を採用する場合、前記キャリア切り替えの伝送装置は、さらに、
前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、それぞれ、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHに対応するシンボルとオーバラップするシンボルを決定して、第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの各PUCCHの第3PUCCHリソースとするように構成される第4ユニットを含む。
【0296】
選択可能に、前記装置は、さらに、
前記第2キャリアにおける同一のシンボルが、第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの少なくとも2つのPUCCHのそれぞれに対応するシンボルと同時にオーバラップする場合、前記第2キャリアにおける前記シンボルは、前記第2キャリアにおける前記少なくとも2つのPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのみに属すると決定することと、
前記第2キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースに対応するシンボル数が、前記第1キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースに対応するシンボル数よりも小さい場合、前記第3PUCCHリソースに対応する搬送容量又はターゲットビットレートに基づいて、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIのうちの搬送容量を超えない一部のUCI又はビットレートがターゲットビットレートを超えない一部のUCIのみを受信することと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が第1閾値以下であり、且つ前記第2キャリアにおける該PUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が第2閾値以上である場合、予め定義又は設定された第3種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを受信することであって、前記第3種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が第2閾値以上のPUCCHフォーマットであることと、
前記第1キャリアにおける前記複数のPUCCHのうちの1つのPUCCHに対応するPUCCHリソースのシンボル数が前記第2閾値以上であり、且つ前記第2キャリアにおける前記1つのPUCCHに対応する第3PUCCHリソースのシンボル数が前記第1閾値以下である場合、予め定義又は設定された第4種類のPUCCHフォーマットのうちの一方を使用すると決定し、前記第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて、前記第3PUCCHリソースを介して前記1つのPUCCHによって搬送されるUCIを伝送することであって、前記第4種類のPUCCHフォーマットは、シンボル数が前記第1閾値以下のPUCCHフォーマットであり、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さいものであることと、のうちの少なくとも1つを実行する。
【0297】
本開示の実施例のキャリア切り替えの伝送装置によれば、第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、ネットワーク側機器は、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信すること、ここで、前記第1キャリア上の複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップせず、このように、PUCCHキャリア切り替えの方式によりPUCCH伝送を実現することができる。
【0298】
なお、本開示の実施例におけるユニットに対する分割は、単に例示的なものであり、ロジック機能的な分割に過ぎず、実際に実現されるとき、別の分割方式を有してもよい。また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、個々のユニットが物理的に独立して存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記の統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0299】
前記統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、プロセッサ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的手段は本質上又はその一部が関連技術に貢献する部分、又は当該技術的手段の全部又は一部がソフトウェア製品の形式で表現されることができ、コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク機器等であってもよい)又はプロセッサ(processor)に、本願の各実施形態に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。そして、前述した記憶媒体は、USBフラッシュディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスク等のプログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
【0300】
なお、本開示の実施例に係る上記装置は、上記方法実施例が実現した全ての方法ステップを実現するとともに、同じ技術効果を達成することができ、ここで、本実施例における方法実施例と同じ部分及び有益な効果を具体的に説明しない。
【0301】
本開示のいくつかの実施例では、さらにプロセッサ可読記憶媒体を提供し、前記プロセッサ可読記憶媒体にはプログラム命令が記憶されており、前記プログラム命令は、前記プロセッサに、
第1キャリア上で伝送される複数の物理アップリンク制御チャンネルPUCCHについてキャリア切り替えを行う必要があり、且つ前記複数のPUCCHが、キャリア切り替えを経った後、いずれも、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて伝送されると決定した場合、第1ルールに応じて、第2キャリア上の第1時間ユニットにおいて切り替え後のPUCCHを受信するステップを実行させて実現するために用いられ、ここで、前記第1キャリアにおいて、前記複数のPUCCHは、時間領域上でオーバラップしない。
【0302】
該プログラムがプロセッサによって実行される時に、上記
図2に示すネットワーク側機器側に適用する方法実施例における全ての実現方式を実現することができ、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0303】
本開示の実施例に係る技術的解決手段は、様々なシステム、特に5Gシステムに適用されることができる。例えば適用されるシステムは、グローバル移動通信(global system of mobile coMunication、GSM(登録商標))システム、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE(登録商標))システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、高級ロングタームエボリューション(long term evolution advanced、LTE-A)システム、汎用移動システム(universal mobile telecoMunication system、UMTS)、グローバルインターネットマイクロ波アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)システム、5G NR(New Radio)(New Radio、NR)システム等であってもよい。これらのシステムには、いずれも、端末機器及びネットワーク機器が含まれる。システムには、さらに、コアネットワーク部分、例えば進化型パケットシステム(Evloved Packet System、EPS)、5Gシステム(5GS)等が含まれてもよい。
【0304】
本開示の実施例に係る端末機器は、ユーザに音声及び/又はデータ接続性を提供する装置、無線接続機能を有するハンドヘルド装置、又は無線モデムに接続される他の処理機器等であってもよい。異なるシステムにおいて、端末機器の名称も異なる可能性があり、例えば5Gシステムにおいて、端末機器は、ユーザ機器(User Equipment、UE)と呼ばれてもよい。無線端末機器は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワーク(Core Network、CN)と通信することができ、無線端末機器は、携帯端末機器であってもよく、例えば、携帯電話(又は「セルラ」電話と呼ばれる)及び携帯端末機器を有するコンピュータであってもよく、例えば、携帯、ポケット式、手持ち式、コンピュータ内蔵又は車載の移動装置であってもよく、それらは、無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する。例えば、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiated Protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などの装置である。無線端末機器は、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局装置(subscriber station)、移動局(mobile station)、移動局(mobile)、リモート局(remote station)、アクセスポイント(access point)、リモート端末機器(remote terminal)、アクセス端末機器(access terminal)、ユーザ端末機器(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ装置(user device)と呼ばれてもよく、本開示の実施例に限定されない。
【0305】
本開示の実施例に係るネットワーク機器は、基地局であってもよく、該基地局は、端末にサービスを提供する複数のセルを含むことができる。具体的な適用場合に応じて、基地局は、アクセスポイントと呼ばれてもよく、又はアクセスネットワークにおいてエアインターフェース上に1つ又は複数のセクタを介して無線端末機器と通信する装置であってもよく、又は他の名称であってもよい。ネットワーク機器は、受信したエアフレームとインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)パケットを相互交換するために用いられ、無線端末機器とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとし、アクセスネットワークの残りの部分は、インターネットプロトコル(IP)通信ネットワークを含むことができる。ネットワーク機器は、さらに、エアインターフェースの属性管理を協調することができる。例えば、本開示の実施例に係るネットワーク機器は、グローバル移動通信システム(Global System for Mobile communications、GSM)又は符号分割多元接続(CodeDivision Multiple Access、CDMA)におけるネットワーク機器(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、帯域幅符号分割多元接続(Wide-band Code Division Multiple Access、WCDMA)におけるネットワーク機器(NodeB)であってもよく、さらに、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムにおける進化型ネットワーク機器(evolutional Node B、eNB 又はe -NodeB)、5Gネットワークアーキテクチャ(next generation system)における5G基地局(gNB)であってもよく、ホームエボリューション基地局(Home evolved Node B、HeNB)、中継ノード(relay node)、ホーム基地局(femto)、ピコ基地局(pico)等であってもよく、本開示の実施例に限定されない。いくつかのネットワーク構造において、ネットワーク機器は、集中ユニット(centralized unit、CU)ノード及び分散ユニット(distributed unit、DU)ノードを含むことができ、集中ユニット及び分散ユニットは、地理的に分けて配置することもできる。
【0306】
ネットワーク機器と端末機器との間は、それぞれ、一本又は複数本のアンテナを用いて多入力多出力(Multi Input Multi Output、MIMO)伝送を行うことができ、MIMO伝送は、シングルユーザMIMO(SingleUser MIMO、SU -MIMO)又はマルチユーザMIMO(MultipleUser MIMO、MU -MIMO)であってもよい。ルートアンテナ組み合わせの形態及び数に基づき、MIMO伝送は、2D-MIMO(2 Dimension MIMO、2D-MIMO)、3D-MIMO(3 Dimension MIMO、3D-MIMO)、FD-MIMO(Full Dimension MIMO、FD-MIMO)又はmassive-MIMO(massive-MIMO)であってもよく、ダイバーシティ伝送、プリコーディング伝送又はビームフォーミング伝送等であってもよい。
【0307】
当業者であれば、本開示の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供することができることがわかる。したがって、本開示は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを結合する実施例の形式を採用することができる。また、本開示は、コンピュータの利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータの利用可能な記憶媒体(ディスクメモリ及び光学メモリ等を含むがこれらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形式を採用することができる。
【0308】
本開示は、本開示の実施例に基づく方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明するものである。コンピュータの実行可能なコマンドにより、フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現できることを理解すべきである。これらのコンピュータ実行可能な命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサに提供して1つの機器を生成し、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0309】
これらのプロセッサ実行可能な命令はコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器が特定の方式で動作することを案内できるプロセッサ可読メモリに記憶することもでき、該プロセッサ可読メモリに記憶された命令は命令装置を含む製造品を生成し、該命令装置はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現する。
【0310】
これらのプロセッサの実行可能なコマンドはコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器にロードすることもでき、コンピュータ又は他のプログラマブル装置に一連の操作ステップを実行させてコンピュータにより実現される処理を生成し、それによりコンピュータ又は他のプログラマブル装置に実行されるコマンドはフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0311】
なお、上記各モジュールの区分は単なる論理機能の区分であり、実際に実現する際にはすべて又は一部を物理エンティティに統合してもよく、物理的に分離してもよいことを理解すべきである。これらのモジュールはすべてソフトウェアによって要素呼び出しを処理することによって実現することができ、すべてハードウェアで実現することもできる。部品呼び出しソフトウェアを処理することによってモジュールの一部を実装することもでき、ハードウェアの形式によってモジュールの一部を実装することもできる。例えば、決定モジュールは、個別に設けられた処理素子であってもよいし、前記装置のいずれかのチップに集積して実現してもよいし、また、プログラムコードの形式で前記装置のメモリに格納し、前記装置のいずれかの処理素子により上記決定モジュールの機能を呼び出して実行してもよい。他のモジュールの実装はこれと同様である。また、これらのモジュールのすべて又は一部を統合することも、独立して実装することもできる。ここで説明する処理素子は、信号の処理能力を有する集積回路であってもよい。実装プロセスにおいて、上述の方法の各ステップ又は以上の各モジュールは、プロセッサ要素内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令によって完了することができる。
【0312】
例えば、各モジュール、ユニット、サブユニット、又はサブモジュールは、1つ又は複数の特定の集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、又は1つ又は複数のマイクロプロセッサ(DSP)、又は1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)など、上記の方法を実装するように構成された1つ又は複数の集積回路であってもよい。さらに、上記のモジュールが処理要素スケジューリングプログラムコードの形式で実装される場合、処理要素は汎用プロセッサ、例えば中央プロセッサ(Central Processing Unit、CPU)又はプログラムコードを呼び出すことができる他のプロセッサであってもよい。さらに、これらのモジュールは、オンチップシステム(system-on-a-chip、SOC)として実装されるように統合されてもよい。
【0313】
本開示の明細書及び特許請求の範囲の用語「第1」、「第2」などは、特定の順序又は優先順位を記述するために使用する必要なく、類似のオブジェクトを区別するためのものである。このように使用されるデータは、本明細書で説明される本開示の実施例、例えば、本明細書で図示又は説明されるもの以外の順序で実施するために、適切な場合に交換可能であることを理解されたい。さらに、「含む」及び「有する」という用語は、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又は装置は、明確にリストされていない、又はこれらのプロセス、方法、製品、又は装置に固有の他のステップ又はユニットを含むことができ、その包含をカバーすることさらに、明細書及び特許請求の範囲では、「及び/又は」を使用して、接続されたオブジェクトの少なくとも1つ、例えば、A及び/又はB及び/又はCを表し、別個のA、別個のB、別個のC、及びAとBの両方が存在し、BとCの両方が存在し、AとCの両方が存在し、及びA、BとCの両方が存在する7つのケースを含むことを表す。同様に、本明細書及び特許請求の範囲で使用される「A及びBのうちの少なくとも1つ」は、「単独A、単独B、又はA及びBのいずれかが存在する」と理解されるべきである。
【0314】
明らかに、当業者は、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示を種々の変更及び変形することができる。このように、本開示のこれらの修正及び変形が本開示の特許請求の範囲及びその均等技術の範囲内に属する場合、本開示はまた、これらの変更及び変形を含むことを意図する。