(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-18
(45)【発行日】2024-11-26
(54)【発明の名称】プログラムおよびサーバ
(51)【国際特許分類】
H04L 67/2869 20220101AFI20241119BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20241119BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20241119BHJP
【FI】
H04L67/2869
G06F3/0482
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2024128114
(22)【出願日】2024-08-02
【審査請求日】2024-08-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515285741
【氏名又は名称】NHN comico株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】梁 時英
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-002260(JP,A)
【文献】国際公開第2014/002462(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/2869
G06Q 50/10
G06F 3/0482
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末において、ユーザの操作により選択されることによって第1コンテンツを閲覧するための第1コンテンツ情報と、前記ユーザの操作によって選択されてもいずれのコンテンツも閲覧できない第2コンテンツ情報と、を含むコンテンツ情報画面を表示し、
前記ユーザによって前記第2コンテンツ情報を選択する前記ユーザの操作を記録するための処理を実行し、
サーバによって設定された第2コンテンツの更新時刻の経過後に、前記第2コンテンツ情報を、前記ユーザの操作により選択されることによって前記第2コンテンツを閲覧するための第2コンテンツ情報に更新して表示し、
前記第2コンテンツを閲覧するための第2コンテンツ情報が選択されると、前記第2コンテンツを閲覧可能な画面に遷移することをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項2】
前記ユーザの操作を記録するための処理は、前記ユーザの操作を前記サーバに記録させるための情報を前記サーバに送信し、
前記サーバから前記ユーザの操作に基づいて、前記第2コンテンツを含む作品に対するユーザの評価値を取得する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記ユーザの操作を記録するための処理は、前記ユーザの端末の記憶部に前記ユーザの操作の記録を記録し、
前記ユーザの操作の記録に基づいて、前記第2コンテンツを含む作品に対するユーザの評価値を算出する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記ユーザの評価値に基づき、前記第2コンテンツを含む作品に対する愛着度を所定の画面に表示する、請求項2または3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記コンテンツ情報画面に前記ユーザの操作によって選択されてもいずれのコンテンツも閲覧できない第3コンテンツ情報を表示し、
前記ユーザによって前記第3コンテンツ情報を選択する前記ユーザの操作を記録するための処理を実行し、
前記サーバによって設定された第3コンテンツの更新時刻の経過後に、前記第3コンテンツ情報を、前記ユーザの操作により選択されることによって第3コンテンツを閲覧するための第3コンテンツ情報に更新して表示し、
前記第3コンテンツを閲覧するための第3コンテンツ情報が選択されると、前記第3コンテンツを閲覧可能な画面に遷移する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記コンテンツ情報画面において、前記いずれのコンテンツも閲覧できない第3コンテンツ情報は、前記第2コンテンツを閲覧するための第2コンテンツ情報に隣接して表示される、請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記いずれのコンテンツも閲覧できない第2コンテンツ情報に対する前記ユーザの操作の記録、および前記いずれのコンテンツも閲覧できない第3コンテンツ情報に対する前記ユーザの操作の記録を統合した結果に基づいて、前記第2コンテンツ及
び第3コンテンツを含む作品に対するユーザの評価値を算出する、請求項5に記載のプログラム。
【請求項8】
前記いずれのコンテンツも閲覧できない第2コンテンツ情報に対する前記ユーザの操作の記録、および前記ユーザの前記第1コンテンツに対する評価を前記サーバに登録した結果に応じて、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツを含む作品に対するユーザの評価値を算出する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記第3コンテンツが前記サーバに登録されると、前記コンテンツ情報画面に前記いずれのコンテンツも閲覧できない第3コンテンツ情報として表示される、請求項
5に記載のプログラム。
【請求項10】
前記第3コンテンツが前記サーバに登録されたあと所定の時間に、前記コンテンツ情報画面に前記いずれのコンテンツも閲覧できない第3コンテンツ情報として表示される、請求項
5に記載のプログラム。
【請求項11】
前記いずれのコンテンツも閲覧できない第3コンテンツ情報が前記サーバから送信された時点から、当該第3コンテンツ情報が前記ユーザによって選択されるまでの時間が短いほど、前記ユーザの評価値の変動量が大きい、請求項
10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記いずれのコンテンツも閲覧できない第2コンテンツ情報が、所定の期間に所定の回数以上、前記ユーザによって選択されることは、所定の期間を超えて所定の回数以上、前記ユーザによって選択されることよりも、前記ユーザの評価値の変動量が大きい、請求項1に記載のプログラム。
【請求項13】
ユーザの操作により選択されることによって第1コンテンツを閲覧するための第1コンテンツ情報と、前記ユーザの操作によって選択されてもいずれのコンテンツも閲覧できない第2コンテンツ情報と、を含むコンテンツ情報画面が表示されたユーザ端末から、前記ユーザによって前記第2コンテンツ情報を選択した前記ユーザの操作を前記ユーザ端末から取得する取得部と、
前記ユーザの操作に基づいて前記ユーザの評価値を算出する評価部と、
前記ユーザ端末に表示される前記第2コンテンツ情報を、第2コンテンツの更新時刻の経過後に、ユーザの操作により選択されることによって前記第2コンテンツを閲覧するための第2コンテンツ情報に更新する更新部と、
前記更新時刻の経過後に、前記第2コンテンツを閲覧するための第2コンテンツ情報が選択された信号を前記ユーザ端末から受信すると、前記第2コンテンツを閲覧可能な画面を前記ユーザ端末に提供する提供部と、を有する、サーバ。
【請求項14】
前記評価部は、算出された前記ユーザの評価値を前記ユーザ端末に送信する、請求項
13に記載のサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の一実施形態は、プログラムおよびサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、Webページやアプリなどで、コミックをはじめとする書籍や雑誌などがデジタル化されたいわゆる電子書籍をサーバーなどから受信して閲覧するサービスが提供されている。例えば、特許文献1には、電子書籍をスマートフォン等の携帯情報端末で閲覧する際に、コミック等の電子書籍の閲覧を簡単な操作で自在に行えるとともに、ストーリーの要所となるシーンや台詞などを通じて関連情報や物語の世界観を共有したり、整理したり可視化できるツールを備えたコンテンツビューワープログラムについて記載されている。また、関連情報を提供したユーザに対してポイントや特典サービスなどの価値情報を付与することができ、関連情報を入力するインセンティブを高めることについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザがコンテンツに対してコメントを入力することによる盛り上げ、課金、SNS拡散などによって、ポイントを付与されるなどのインセンティブを提供することで、ユーザのモチベーションの維持を狙う機能は各種サービスで存在している。ユーザのモチベーションの維持を狙う機能は、運営を後押しするような行為を評価対象とするため、商業的意図が色濃く、ユーザに十分な満足感を提供できていない。特に、電子マンガや動画サービスのような閲覧を主なサービス内容とするものは、ゲームようにスキルや到達度といった判断基準を導入しづらく、ユーザのコンテンツに対する愛着を評価することが困難である。
【0005】
上記問題に鑑み、本開示の一実施形態は、ユーザのサービスに対する愛着を評価するプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態のプログラムは、ユーザ端末において、ユーザの操作により選択されることによって第1コンテンツを閲覧するための第1コンテンツ情報と、ユーザの操作によって選択されてもいずれのコンテンツも閲覧できない第2コンテンツ情報と、を含むコンテンツ情報画面を表示し、ユーザによって第2コンテンツ情報を選択するユーザの操作を記録するための処理を実行し、サーバによって設定された第2コンテンツの更新時刻の経過後に、第2コンテンツ情報を、ユーザの操作により選択されることによって第2コンテンツを閲覧するための第2コンテンツ情報に更新して表示し、第2コンテンツを閲覧するための第2コンテンツ情報が選択されると、第2コンテンツを閲覧可能な画面に遷移する。
【0007】
上記プログラムにおいて、ユーザの操作を記録するための処理は、ユーザの操作をサーバに記録させるための情報をサーバに送信し、サーバからユーザの操作に基づいて、第2コンテンツを含む作品に対するユーザの評価値を取得してもよい。
【0008】
上記プログラムにおいて、ユーザの操作を記録するための処理は、ユーザの端末の記憶部にユーザの操作の記録を記録し、ユーザの操作の記録に基づいて、第2コンテンツを含む作品に対するユーザの評価値を算出してもよい。
【0009】
上記プログラムにおいて、ユーザの評価値に基づき、第2コンテンツを含む作品に対する愛着度を所定の画面に表示してもよい。
【0010】
上記プログラムにおいて、いずれのコンテンツも閲覧できない第2コンテンツ情報の表示態様は、第1コンテンツ情報の表示態様と類似する表示態様であってもよい。
【0011】
上記プログラムにおいて、いずれのコンテンツも閲覧できない第2コンテンツ情報の表示態様は、第1コンテンツ情報の表示態様と同じ表示態様であってもよい。
【0012】
上記プログラムにおいて、コンテンツ情報画面にユーザの操作によって選択されてもいずれのコンテンツも閲覧できない第3コンテンツ情報を表示し、ユーザによって第3コンテンツ情報を選択するユーザの操作をするための処理を実行し、サーバによって設定された第3コンテンツの更新時刻の経過後に、第3コンテンツ情報を、ユーザの操作により選択されることによって第3コンテンツを閲覧するための第3コンテンツ情報に更新して表示し、第3コンテンツを閲覧するための第3コンテンツ情報が選択されると、第3コンテンツを閲覧可能な画面に遷移してもよい。
【0013】
上記プログラムにおいて、コンテンツ情報画面において、いずれのコンテンツも閲覧できない第3コンテンツ情報は、第2コンテンツを閲覧するための第2コンテンツ情報に隣接して表示されてもよい。
【0014】
上記プログラムにおいて、いずれのコンテンツも閲覧できない第2コンテンツ情報に対するユーザの操作の記録、およびいずれのコンテンツも閲覧できない第3コンテンツ情報に対するユーザの操作の記録を統合した結果に基づいて、第2コンテンツ及び第3コンテンツを含む作品に対する評価を算出してもよい。
【0015】
上記プログラムにおいて、いずれのコンテンツも閲覧できない第2コンテンツ情報に対するユーザの操作の記録、およびユーザの第1コンテンツ及び前記第2コンテンツを含む作品に対する評価をサーバに登録した結果に応じて、ユーザの評価値を算出してもよい。
【0016】
上記プログラムにおいて、第3コンテンツがサーバに登録されると、コンテンツ情報画面にいずれのコンテンツも閲覧できない第3コンテンツ情報として表示されてもよい。
【0017】
上記プログラムにおいて、第3コンテンツがサーバに登録されたあと所定の時間に、コンテンツ情報画面にいずれのコンテンツも閲覧できない第3コンテンツ情報として表示されてもよい。
【0018】
上記プログラムにおいて、いずれのコンテンツも閲覧できない第3コンテンツ情報が表示された時点から、当該第3コンテンツ情報がユーザによって選択されるまでの時間が短いほど、ユーザの評価値の変動量が大きくてもよい。
【0019】
上記プログラムにおいて、いずれのコンテンツも閲覧できない第2コンテンツ情報が、所定の期間に所定の回数以上、ユーザによって選択されることは、所定の期間を超えて所定の回数以上、ユーザによって選択されることよりも、ユーザの評価値の変動量が大きくてもよい。
【0020】
本開示の一実施形態に係るサーバにおいて、ユーザの操作により選択されることによって第1コンテンツを閲覧するための第1コンテンツ情報と、ユーザの操作によって選択されてもいずれのコンテンツも閲覧できない第2コンテンツ情報と、を含むコンテンツ情報画面が表示されたユーザ端末から、ユーザによって第2コンテンツ情報を選択したユーザの操作をユーザ端末から取得する取得部と、ユーザの操作に基づいてユーザの評価値を算出する評価部と、ユーザ端末に表示される第2コンテンツ情報を、第2コンテンツの更新時刻の経過後に、ユーザの操作により選択されることによって第2コンテンツを閲覧するための第2コンテンツ情報に更新する更新部と、更新時刻の経過後に、第2コンテンツを閲覧するための第2コンテンツ情報が選択された信号をユーザ端末から受信すると、第2コンテンツを閲覧可能な画面をユーザ端末に提供する提供部と、を有する。
【0021】
上記サーバにおいて、評価部は、算出されたユーザの評価値をユーザ端末に送信してもよい。
【発明の効果】
【0022】
本開示の一実施形態によれば、ユーザのコンテンツに対する愛着を評価するプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本開示の一実施形態における通信システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】本開示の一実施形態におけるユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【
図3】本開示の一実施形態におけるサーバの構成を示すブロック図である。
【
図4】本開示の一実施形態におけるコンテンツ情報画面の一例を示す図である。
【
図5】本開示の一実施形態におけるコンテンツ情報画面の一例を示す図である。
【
図6】本開示の一実施形態におけるユーザ端末の評価処理機能を示すブロック図である。
【
図7】評価値データ記憶部のテーブルの一例を示す図である。
【
図8】本開示の一実施形態におけるサーバの評価処理機能を示すブロック図である。
【
図9】操作データ記憶部のテーブルの一例を示す図である。
【
図10】本開示の一実施形態における評価処理方法を示すフローチャートである。
【
図11】本開示の一実施形態におけるコンテンツ情報画面の一例を示す図である。
【
図12】本開示の一実施形態におけるコンテンツ情報画面の一例を示す図である。
【
図13】本開示の一実施形態における評価処理を示す通信フロー図である。
【
図14】本開示の一実施形態における評価処理方法を示すフローチャートである。
【
図15】本開示の一実施形態におけるコンテンツ情報画面の一例を示す図である。
【
図16】本開示の一実施形態におけるユーザのホーム画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本開示の一実施形態であるプログラム(具体的には、ユーザのサービスに対する愛着を評価するプログラム)について説明する。但し、本開示は、多くの異なる態様で実施することが可能である。すなわち、本開示は、以下に示す実施形態の記載内容に限定して解釈されない。本実施の形態で参照する図面において、同一部分または同様の機能を有する部分には、同一の符号または同一の符号の後にアルファベットを付した符号を用い、その繰り返しの説明は省略する。
【0025】
本明細書および特許請求の範囲において、各用語は、次のように定義される。
【0026】
「コンテンツ」とは、ユーザがユーザ端末にて視聴および視聴などができる動画および静止画を含む映像および音声などが含まれる。コンテンツには、漫画、小説、雑誌などの電子書籍、ドラマ、映画、アニメーション、スポーツ、ユーザがアップロードする動画等の映像作品(画像作品ともいう)、音楽、特定のテーマやトピックに焦点を当てた番組形式の音声、ラジオなどの音声作品などが含まれる。
【0027】
「タッチ操作」とは、ユーザが、タッチパネル等に対し、指またはスタイラスペン等(以下、「指示物」という)を接触させて行う操作を指す。タッチ操作として、タップ操作、長押し操作、スライド操作、スワイプ操作、及びスクロール操作が挙げられる。「タップ操作」とは、指示物の接触の開始から解除までが短いタッチ操作を指す。「長押し操作」とは、指示物の接触の開始から解除までがタップ操作よりも長いタッチ操作を指す。「スライド操作」とは、指示物の接触状態を維持したまま接触点を移動させる操作(接触点の座標変化を伴う操作)を指す。スライド操作のうち、指示物の接触時間が長い操作は、スワイプ操作と呼ぶ場合がある。また、スライド操作のうち、指示物の接触時間が短い操作は、フリック操作と呼ばれる場合もある。また、「スクロール操作」とは、画面を上下方向や左右方向に動かして、画面の見えなかった部分を表示するタッチ操作を指す。
【0028】
「プログラム」とは、プロセッサおよびメモリを備えたコンピュータにおいてプロセッサより実行される命令または命令群を指す。「コンピュータ」は、プログラムの実行主体を指す総称である。例えば、サーバ(またはクライアント)によりプログラムが実行される場合、「コンピュータ」は、サーバ(またはクライアント)を指す。また、サーバとクライアントとの間の分散処理により「プログラム」が実行される場合、「コンピュータ」は、サーバおよびクライアントの両方を含む。この場合、「プログラム」は、「サーバで実行されるプログラム」および「クライアントで実行されるプログラム」を含む。「プログラム」が、複数のサーバ間で分散処理される場合も同様に、「コンピュータ」は、複数のサーバを含み、「プログラム」は、各サーバで実行される各プログラムを含む。
【0029】
(第1実施形態)
[通信システムの構成]
図1は、本開示の一実施形態における通信システム1000の構成を示すブロック図である。通信システム1000は、ユーザ端末100およびサーバ500を有する。ユーザ端末100およびサーバ500は、インターネット、通信回線などのネットワークNWに接続される。通信システム1000は、クライアントであるユーザ端末100とサーバ500とで構成されるクライアントサーバシステムである。
【0030】
ユーザ端末100は、例えば、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末である。ユーザ端末100は、ネットワークNWに接続することにより、サーバ500または他のユーザ端末100と通信を行うことができる。ユーザ端末100は、プログラムをインストールすることが可能である。ユーザ端末100にインストールされたプログラムを実行することにより、ユーザの操作に応じてコンテンツを閲覧することができる。
【0031】
プログラムは、サーバ500からネットワークNWを介してユーザ端末100にダウンロードされる。ただし、プログラムは、予めユーザ端末100にインストールされていてもよい。さらに、プログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録した状態で提供されてもよい。この場合、ユーザ端末100は、記録媒体を読み取る装置を備えた情報処理装置であればよい。
【0032】
プログラムの実行は、ユーザ端末100が実行する場合、サーバ500が実行する場合、およびユーザ端末100とサーバ500とで役割を分担して実行する場合(いわゆる分散処理を行う場合)のいずれの態様も採り得る。
【0033】
サーバ500は、ユーザ端末100にコンテンツを配信するサーバである。サーバ500は、ユーザ端末100に対して、プログラムを提供したり各種のサービスを提供したりする情報処理装置である。各種のサービスには、例えば、ユーザ端末100においてコンテンツを閲覧する際におけるログイン処理、同期処理などのサービスが含まれる。そのほか、各種のサービスには、例えば、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、課金処理などのサービスが含まれていてもよい。プログラムは、サーバ500に含まれる記憶装置、サーバ500が読み出し可能な記録媒体、またはサーバ500がネットワークNWを介して接続可能なデータベースに記録される。
図1において、サーバ500は、単一の情報処理装置として図示されているが、複数の情報処理装置で構成されていてもよい。
【0034】
[ユーザ端末の構成]
図2は、本開示の一実施形態におけるユーザ端末100の構成を示すブロック図である。本実施形態のユーザ端末100は、制御部101、記憶部102、表示部103、操作部104、センサ部105、撮像部106、位置検出部107、通信部108、音入出力部109、および報知部110を含む。ただし、ユーザ端末100は、これらの要素をすべて含むものに限定されない。
【0035】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ(演算処理装置)およびRAM等の記憶装置を備える。制御部101は、記憶部102に記憶されたプログラムをプロセッサにより実行して、コンテンツの閲覧機能、コンテンツの購入機能、及びユーザの評価機能をユーザ端末100において実現させる。ユーザ端末100の各要素から出力される信号は、ユーザ端末100において実現される上記の各種機能によって使用される。
【0036】
記憶部102は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブなどの恒久的な情報保持および情報の書き換えが可能な記録装置(記録媒体)である。記憶部102は、プログラムおよび当該プログラムの実行に必要となるパラメータ等の情報を格納する。例えば、前述のプログラムは、記憶部102に格納される。
【0037】
表示部103は、制御部101の制御に応じて、各種の表示画像(例えば、アプリのホーム画面や、後述するコンテンツ情報画面等)を表示する表示領域を有する。表示部103は、例えば、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどの表示装置である。
【0038】
操作部104は、ユーザの操作に応じた信号(例えば、命令または情報を示す信号)を制御部101に出力する操作装置である。操作部104は、例えば、表示部103の表面に配置されたタッチセンサである。操作部104は、表示部103と組み合わせることによってタッチパネルを構成する。ユーザの操作に応じた命令または情報は、ユーザの指またはスタイラスペン等の指示物を用いて操作部104に接触することによってユーザ端末100へ入力される。ただし、操作部104は、ユーザ端末100の筐体に配置されたスイッチを含んでもよい。
【0039】
センサ部105は、ユーザ端末100の動き、ユーザ端末100の周囲の環境などに関する情報を収集して信号に変換する機能を備える装置である。本実施形態のセンサ部105は、例えば、加速度センサである。制御部101は、センサ部105の出力信号に基づいて、ユーザ端末100の動き(例えば、傾き、振動など)に関する情報を取得する。ただし、この例に限らず、センサ部105は、照度センサ、温度センサ、磁気センサその他のセンサを含んでもよい。
【0040】
撮像部106は、撮像対象の像を信号に変換する撮像装置(カメラ)である。ユーザ端末100は、撮像部106から出力された撮像信号に基づいて画像ファイル(静止画ファイルおよび動画ファイルを含む)を生成する。撮像部106は、一次元コードまたは二次元コードなどの識別コードを読み取るスキャナとしても機能する。
【0041】
位置検出部107は、位置情報に基づいてユーザ端末100の位置を検出する。本実施形態の位置検出部107は、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いてユーザ端末100の位置を検出する。
【0042】
通信部108は、制御部101の制御により、ネットワークNWと接続して、ネットワークNWに接続されたサーバ500など、他のユーザ端末と情報の送信および受信を行う無線通信モジュールである。通信部108は、赤外線通信、近距離無線通信などを行う通信モジュールを含んでいてもよい。
【0043】
音入出力部109は、音の入力および出力を行う。例えば、音の入力は、音入出力部109のマイクにより行われる。音の出力は、音入出力部109のスピーカにより行われる。音入出力部109は、他のユーザ端末との通話のほか、外部音の収集または、コンテンツが映像データまたは音声データの場合、音声または効果音等の出力に用いることもできる。
【0044】
報知部110は、ユーザに対し、視覚的、聴覚的または触覚的方法によりユーザ端末100の状態を報知する。具体的には、報知部110は、ユーザに対して光、音または振動を用いてユーザ端末100の状態を報知する。例えば、報知部110は、ランプを点滅させたり筐体全体を振動させたりすることにより、外部装置との通信の有無をユーザに報知することができる。筐体全体の振動は、報知部110のバイブレータにより行われる。また、報知部110は、サーバ500からの通知(例えば、コンテンツの更新の通知など)をユーザに報知することも可能である。
【0045】
[サーバの構成]
図3は、本開示の一実施形態におけるサーバ500の構成を示すブロック図である。本実施形態のサーバ500は、制御部501、記憶部502、および通信部503を含む。
【0046】
制御部501は、CPUなどの演算処理回路(制御装置)およびRAM等の記憶装置を備える。制御部501は、記憶部502に記憶されたプログラムをCPUにより実行して、コンテンツの提供機能、コンテンツの購入機能、及びユーザの評価機能をサーバ500において実現させる。サーバ500の各要素から出力される信号は、サーバ500において実現される上記の各種機能によって使用される。
【0047】
記憶部502は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブなどの恒久的な情報保持および情報の書き換えが可能な記録装置(記録媒体)である。記憶部502は、プログラムおよび当該プログラムの実行に必要となるパラメータ等の情報を格納する。例えば、前述のプログラムは、記憶部502に格納される。また、記憶部502は、ネットワークNWを介して他の装置(例えば、ユーザ端末100)から受信した各種情報を格納する。
【0048】
通信部503は、制御部501の制御により、ネットワークNWと接続して、ネットワークNWに接続されたユーザ端末100、他のサーバなど、他の装置と情報の送信および受信を行う無線通信モジュールである。他のサーバとしては、例えば、SNSサーバ、メールサーバなどが例示できる。
【0049】
なお、コンテンツの提供機能、コンテンツの購入機能、及びユーザの評価機能は、一台の装置で複数のサーバとしての機能を実現してもよいし、複数台の装置で、一つの機能を協働して実現してもよい。また、ユーザ端末100とサーバ500とで、これらの機能を協働して実現してもよい。
【0050】
[評価処理機能の概要]
電子書籍が配信されるアプリでは、電子書籍が定期的に更新されることがある。電子書籍が更新されると、さらに次の更新日が設定されるため、ユーザは常に最新話の更新を待ち続けている状態にある。例えば、週に一回更新されるような漫画の場合、ユーザは漫画が配信される曜日を覚えていることがある。ユーザは、漫画が更新される曜日を覚えていても、漫画が更新される時間までは認識できていないことがある。このような場合、ユーザは、自分に都合が良いタイミングで漫画が配信されるアプリを開いて、漫画の更新状況を確認している。漫画が更新されていなければ、再び自分に都合が良いタイミングで漫画が配信されるアプリを開いて確認する。このように、ユーザは自分の好きなコンテンツであるほど、そのコンテンツにアクセスする頻度が増加する傾向がある。
【0051】
通常、コンテンツの更新予告は、テキストで表示されることが多い。また、コンテンツの更新予告が画像で表示されている場合であっても、当該画像が選択されても当然いずれのコンテンツも閲覧することができない。それでも、更新が待ちきれないユーザは、アプリにコンテンツの更新予告の画像が表示されていれば、思わず当該画像を選択してしまうことがある。また、アプリにおいて、コンテンツの更新予告自体が定期的に表示されない場合には、更新予告が表示されただけでも、ユーザのコンテンツに対する期待感を高める場合がある。
【0052】
このように、ユーザは、コンテンツへのコメントや評価を入力することで、コンテンツへの愛着を示すだけでなく、コンテンツの更新予告への期待感によってもコンテンツへの愛着を示している。ユーザのコンテンツの更新予告への期待感も、コンテンツに対する評価の指標となりうるが、コンテンツの更新予告に対する期待感によって、ユーザのコンテンツに対する愛着を評価する方法がない。
【0053】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、ユーザのサービスに対する愛着を評価するために、ユーザの操作によって選択されてもいずれのコンテンツも閲覧できないコンテンツ情報に対し、ユーザによって当該コンテンツを選択されたときのユーザの操作の記録に基づいて、ユーザのサービスに対する愛着を評価するものである。
【0054】
[コンテンツ情報画面の構成]
図4は、本開示の一実施形態におけるコンテンツ情報画面300Aを示す図である。コンテンツ情報画面300Aは、
図2に示したユーザ端末100の制御部101(具体的には、制御部101が備えるプロセッサ)が、記憶部102から読み出したプログラムを実行することにより表示部103に表示される。なお、図示は省略するが、表示部103とほぼ同じ領域に操作部104としてタッチセンサが配置される。
【0055】
本実施形態では、コンテンツの一例として、漫画の電子書籍である場合について説明する。
図4に示すコンテンツ情報画面300Aは、漫画の電子書籍のホーム画面であり、漫画の作品ごとのホーム画面である。コンテンツのタイトルを示す画像301、配信済みコンテンツ情報310A~310Cを少なくとも含む。
図4では、配信されている話数が古い順序となるように、配信済みコンテンツ情報310A、310B、310Cの順で配置されている。また、コンテンツ情報画面300Aに、アプリのホーム画面に遷移する画像331、アプリの運営者からの連絡を確認する画面に遷移する画像332、ユーザの電子書籍の本棚の画面に遷移する画像333、およびユーザのアカウントを確認する画面に遷移する画像334が含まれていてもよい。
【0056】
配信済みコンテンツ情報310A~310Cは、ユーザの操作により選択されることによってコンテンツを閲覧することが可能である。
図4に示すように、配信済みコンテンツ情報310A~310Cは、話数、話別タイトル、配信日、購入済/未済、およびサムネイルが含まれる画像である。
図4に示すように、第1話のコンテンツは購入済みであるので、配信済みコンテンツ情報310Aがユーザの操作により選択されると、第1話のコンテンツを閲覧することができる。また、第1話のコンテンツが購入されていない場合には、配信済みコンテンツ情報310Aがユーザの操作により選択されると、第1話のコンテンツを購入処理を実行させるための画面に遷移する。
【0057】
ユーザ端末100は、サーバ500から、現在配信されているコンテンツの次のコンテンツの配信予告を受領する。コンテンツの配信予告は、少なくとも話数を含み、話別タイトル、配信予定日、およびサムネイルを含む。ユーザ端末100は、これらの情報を含むコンテンツの配信予告を、予告コンテンツ情報として、コンテンツ情報画面に表示させる。
【0058】
図5は、本開示の一実施形態におけるコンテンツ情報画面300Bを示す図である。
図5に示すコンテンツ情報画面300Bは、
図4と同様に漫画の電子書籍のホーム画面であり、漫画の作品ごとのホーム画面である。コンテンツのタイトルを示す画像301、配信済みコンテンツ情報310D、310E、および予告コンテンツ情報320Fを少なくとも含む。
図5では、配信されている話数が新しい順序となるように、予告コンテンツ情報320F、配信済みコンテンツ情報310E、310Dの順で配置されている。
【0059】
予告コンテンツ情報320Fは、配信済みコンテンツ情報310A~310Cと同じ表示態様を有する。言い換えると、ユーザが、配信済みコンテンツ情報310D、310Eをタッチ操作するのと同様に、思わず予告コンテンツ情報320Fをタッチ操作しまうような表示態様である。ただし、予告コンテンツ情報320Fに対応するコンテンツはまだ未配信であるため、タッチ操作されてもコンテンツを閲覧することはできない。ユーザがコンテンツの更新を待ち望んでいる場合、予告コンテンツ情報320Fがコンテンツ情報画面300Bに表示されただけでも、ユーザは、予告コンテンツ情報320Fに対して連続的にタップ操作をしてしまうことがある。また、予告コンテンツ情報320Fに対してタップ操作がされる回数が多いほど、ユーザのコンテンツに対する愛着は高いと評価することもできる。
【0060】
本開示の一実施形態では、予告コンテンツ情報に対するユーザの操作を記録することによって、ユーザのコンテンツに対する愛着を評価する。本実施形態では、予告コンテンツ情報が選択されたときのユーザの操作の記録をサーバ500に送信し、サーバ500において、ユーザの操作の記録に基づいて、ユーザのコンテンツに対する愛着を評価して、評価の結果をユーザ端末100に送信する場合について説明する。
【0061】
[ユーザ端末における評価処理機能]
本開示の一実施形態に係るユーザの評価機能について、
図6を参照して説明する。ユーザの評価機能は、ユーザ端末100の制御部101がプログラムを実行することによって実現される。以下に説明するユーザの評価機能を実現するための構成の一部または全部がハードウエアによって実現されてもよい。
【0062】
図6は、本開示の一実施形態におけるユーザ端末100のユーザの評価機能10を示すブロック図である。ユーザの評価機能10は、操作データ取得部11、操作データ送信部12、コンテンツ情報受信部13、表示データ生成部14、表示データ出力部15、評価値データ受信部16、及びコンテンツデータ受信部17を含む。ただし、
図6に示すユーザの評価機能10は、一例に過ぎず、一部の機能が省略されたり他の機能が追加されてもよい。
【0063】
記憶部102には、ユーザデータ記憶部20、コンテンツ情報記憶部22、コンテンツデータ記憶部24が格納されている。また、ユーザデータ記憶部20は、評価値データ記憶部23を含む。
【0064】
ユーザデータ記憶部20は、サーバ500において管理されるユーザのアカウントと関連付けられたユーザの識別情報(例えば、ユーザのID)が格納されている。ユーザIDは、評価値データ記憶部23に格納された評価値データと関連付けられている。
【0065】
操作データ取得部11は、ユーザによって操作部104に入力された操作のうち、予告コンテンツが選択されたときのユーザの操作を取得する。ユーザの操作とは、具体的には、ユーザによって予告コンテンツ情報が選択されたときのタッチ操作をいう。操作データ取得部11は、タッチ操作として、予告コンテンツ情報がタップ操作されたときの回数を操作データとして取得する。
【0066】
操作データ送信部12は、操作データ取得部11で取得した操作データを、サーバ500に送信する。操作データ送信部12は、ユーザの識別情報とともに操作データをサーバに送信する。
【0067】
コンテンツ情報受信部13は、サーバ500から、配信済みコンテンツ情報及び予告コンテンツ情報を受信する。コンテンツ情報記憶部22は、配信済みのコンテンツ情報及び予告コンテンツ情報を記憶する。予告コンテンツ情報には、予告コンテンツ情報を配信済みコンテンツ情報に更新するための更新日時が設定されている。
図5には、当該更新日時がコンテンツ情報画面300Bに表示されているが、表示されていなくてもよい。また、更新時刻に到達すると、予告コンテンツ情報に対応する配信済みコンテンツ情報を要求するように設定されていてもよい。
【0068】
コンテンツデータ受信部17は、サーバ500から購入済みのコンテンツデータを受信する。コンテンツデータ記憶部24は、購入済みのコンテンツデータの他に、コンテンツ情報画面を表示するために必要なデータ(例えば、コンテンツのタイトル画像などの画像データ等)を記憶する。
【0069】
表示データ生成部14は、配信済みコンテンツ情報、予告コンテンツ情報及び上述した必要なデータに基づいて、コンテンツ情報画面300Bを表示部103に表示するための表示データを生成する。また、表示データ生成部14は、購入済みのコンテンツを閲覧するための画面を生成してもよい。
【0070】
表示データ出力部15は、表示データ生成部14で生成したコンテンツ情報画面300Bを表示部103に出力する。表示データ出力部15は、例えば、コンテンツ情報画面の出力タイミングを制御する信号、表示部103の各ドライバ回路を制御する信号などを生成する。
【0071】
評価値データ受信部16は、サーバ500において生成された評価値データを取得する。評価値データは、コンテンツのタイトルID及びユーザの評価値を少なくとも含む。コンテンツのタイトルIDは、コンテンツのタイトル(作品ともいう)を識別するための情報である。ユーザの評価値とは、コンテンツのタイトルに含まれるコンテンツの話数ごとの操作データを統合した値である。また、評価値データは、ユーザの評価値に基づくコンテンツのタイトルに対する愛着度、期待値、好感度、及び注目度の少なくとも一つを含んでいてもよい。コンテンツのタイトルに対する愛着度、期待値、好感度、及び注目度は、ユーザの評価値に基づいて、例えば、3段階や5段階で表されるものであってもよいし、ランクづけがされたものであってもよい。コンテンツのタイトルに対する愛着度、期待値、好感度、及び注目度の指標については特に限定されない。
【0072】
評価値データは、評価値データ記憶部23に格納される。
図7は、評価値データ記憶部23に格納される評価値のテーブルの一例である。評価値データ記憶部23において、評価値データは、コンテンツのタイトルID、ユーザの評価値、及びコンテンツのタイトルに対する愛着度を含む。
【0073】
コンテンツデータ受信部17は、ユーザによって選択された配信済みのコンテンツ情報に対応するコンテンツデータを閲覧可能にする権限を、サーバ500から受信する。コンテンツデータ記憶部24は、サーバ500から受信したコンテンツデータを閲覧可能にする権限が格納されてもよい。コンテンツデータを閲覧可能にする権限は、コンテンツのタイトル毎に、複数話のコンテンツのそれぞれと対応付けられている。
【0074】
[サーバにおけるユーザの評価機能]
サーバ500で実行されるユーザの評価機能50について説明する。ユーザの評価機能50は、サーバ500の制御部501がプログラムを実行することによって実現される。以下に説明するユーザの評価機能を実現するための構成の一部または全部がハードウエアによって実現されてもよい。
【0075】
図8は、本開示の一実施形態におけるサーバ500のユーザの評価機能50を示すブロック図である。ユーザの評価機能50は、予告コンテンツ情報送信部51、配信済みコンテンツ情報更新部52、操作データ受信部53、評価値データ生成部54、評価値データ送信部55、及びコンテンツデータ送信部56を含む。ただし、
図8に示すユーザの評価機能50は、一例に過ぎず、一部の機能が省略されたり他の機能が追加されたりしていてもよい。
【0076】
記憶部502には、コンテンツ情報記憶部61、ユーザデータ記憶部62、及びコンテンツデータ記憶部65が格納されている。また、ユーザデータ記憶部62は、操作データ記憶部63および評価値データ記憶部64を含む。ユーザデータ記憶部62は、ユーザのアカウントと関連付けられたユーザの識別情報(例えば、ユーザのID)が格納されている。ユーザIDは、操作データ記憶部63に格納された操作データおよび評価値データ記憶部23に格納された評価値データと関連付けられている。
【0077】
コンテンツ情報記憶部61は、コンテンツのタイトルの話数ごとに、配信済みコンテンツ情報及び予告コンテンツ情報が格納されている。配信済みコンテンツ情報として、話数、話別タイトル、配信された日時、およびサムネイル等のデータが設定される。予告コンテンツ情報として、話数、話別タイトル、配信予定日時、およびサムネイル等のデータが設定されていてもよい。なお、予告コンテンツ情報には、予告コンテンツ情報を配信済みコンテンツ情報に更新するための更新日時が設定されているので、コンテンツ情報記憶部61には、予告コンテンツ情報とともに更新日時が格納されている。
【0078】
予告コンテンツ情報送信部51は、予告コンテンツ情報及び更新日時を、コンテンツ情報記憶部61から取得して、ユーザ端末100に送信する。予告コンテンツ情報送信部51は、予告コンテンツ情報の送信日時が設定されている場合、コンテンツ情報記憶部61に予告コンテンツ情報が登録された場合、またはコンテンツ情報記憶部61に登録された予告コンテンツ情報が更新された場合に、ユーザ端末100に予告コンテンツ情報及び更新日時を送信してもよい。
【0079】
配信済みコンテンツ情報更新部52は、予告コンテンツ情報の更新時刻に到達すると、コンテンツ情報記憶部61から予告コンテンツ情報に対応する配信済みコンテンツ情報を取得して、当該配信済みコンテンツ情報をユーザ端末100に送信する。
【0080】
操作データ受信部53は、ユーザ端末100からユーザの識別情報とともに操作データを取得する。当該操作データは、操作データ記憶部63に格納される。
【0081】
図9は、操作データ記憶部63に格納される操作データのテーブルの一例である。操作データ記憶部63は、コンテンツのタイトルIDと、コンテンツの話数と、タッチ操作の回数を含む。コンテンツの話数は、コンテンツが配信された順序である。また、コンテンツの話数毎に、予告コンテンツ情報が関連づけられている。また、タッチ操作の回数は、ユーザ端末から操作データを取得する度に増加する。例えば、ユーザ端末100において、コンテンツのタイトルIDが00001で話数が002に対応する予告コンテンツ情報が、3回タップされた場合には、操作データ記憶部63において、タッチ操作の回数が3回増加する。操作データ記憶部63には、ユーザ端末100に予告コンテンツ情報が表示されてから、予告コンテンツ情報が配信済みコンテンツ情報に更新されるまでの期間の操作データが格納される。例えば、コンテンツのタイトルIDが00001の話数004の予告コンテンツ情報が表示されてから、配信済みコンテンツ情報に更新されるまで話数004に操作データが格納され続ける。
【0082】
評価値データ生成部54は、コンテンツの話数毎に存在する操作データに基づいて、コンテンツのタイトルに対してユーザの評価値を生成する。例えば、
図9に示すコンテンツのタイトルIDが00001の場合、話数002、003、004に対応するタッチ操作の回数3、15、32を合計した値50が、ユーザの評価値となる。評価値データ生成部54によって、ユーザの評価値が生成されるタイミングは、操作データ記憶部63の操作データが更新されたときでもよいし、予告コンテンツ情報から配信済みコンテンツ情報に更新されたときでもよい。ユーザの評価値は、評価値データとして評価値データ記憶部64に格納される。評価値データ記憶部64に格納される評価値データは、
図7に示す評価値データ記憶部23に格納される評価値のテーブルと同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0083】
評価値データ送信部55は、評価値データ記憶部64に記憶された評価値データをユーザ端末100に送信する。
【0084】
コンテンツデータ記憶部65は、ユーザにコンテンツを提供するためのコンテンツデータが格納されている。コンテンツデータは、コンテンツのタイトル毎に、複数話のコンテンツが対応付けられている。また、コンテンツデータとして、コンテンツ情報画面を表示するために必要なデータ(例えば、コンテンツのタイトル画像などの画像データ等)が含まれていてもよい。ユーザ端末100からのコンテンツの購入要求を受信すると、制御部501はコンテンツの購入処理を実行する。制御部501は、購入処理がされたコンテンツ対する閲覧権限を、ユーザ端末に送信する。
【0085】
[ユーザ端末における評価処理方法]
ユーザ端末100におけるユーザの評価機能10により実行される評価処理について、
図10~
図12を参照して説明する。
図10は、本開示の一実施形態に係る評価処理方法を示すフローチャートである。
【0086】
サーバ500から、更新日時が設定された予告コンテンツ情報を受信すると、ユーザの評価機能10を開始する。まず、コンテンツ情報画面に配信済みコンテンツ情報及び予告コンテンツ情報を表示する(ステップS200)。ステップS200におけるコンテンツ情報画面は、
図5に示すコンテンツ情報画面300Bを参照すればよい。コンテンツ情報画面300Bに、予告コンテンツ情報が表示されている間は、予告コンテンツ情報に対する操作データを取得可能である。
【0087】
<待機状態>
制御部101は、コンテンツ情報画面300Bからの他の画面に遷移したか否かを判定する(ステップS201)。他の画面とは、アプリのホーム画面、アプリの運営者からの連絡を確認する画面、ユーザの電子書籍の本棚の画面、およびユーザのアカウントを確認する画面などである。他の画面に遷移していない場合(ステップS201;NO)、制御部101は、予告コンテンツ情報320Fの更新時刻に到達したか否かを判定する(ステップS202)。更新時刻に到達していない場合(ステップS202;NO)、制御部101は、コンテンツ情報画面300Bにおいて、配信済みコンテンツ情報又は予告コンテンツ情報に対してタッチ操作がされたか否かを判定する(ステップS204)。配信済みコンテンツ情報又は予告コンテンツ情報のいずれにもタッチ操作がされていないと判定する場合(ステップS204;NO)、ステップS201の処理に戻る。その後、更新時刻に到達したか、タッチ操作がされたか、又は他の画面に遷移するか、いずれかのイベントが発生するまで、ステップS201~S204の処理を実行し続ける。
【0088】
<更新時刻>
ステップS202において、更新時刻に到達している場合(ステップS202;YES)、予告コンテンツ情報320Fを配信済みコンテンツ情報310Fに更新して、コンテンツ情報画面300Cに表示する(ステップS203)。
図11は、ステップS203におけるコンテンツ情報画面300Cを示す図である。予告コンテンツ情報320Fから配信済みコンテンツ情報310Fに更新して、コンテンツ情報画面300Cに表示される。その後、ステップS204に進む。
【0089】
<タッチ操作>
ステップS204において、配信済みコンテンツ情報又は予告コンテンツ情報のいずれかに対してタッチ操作がされた場合(ステップS204;YES)、タッチ操作された対象が、予告コンテンツ情報であるか否かを判定する(ステップS205)。タッチ操作された対象が予告コンテンツ情報320Fである場合(ステップS205;YES)、操作データ送信部12は、タッチ操作に基づく操作データをサーバ500に送信して(ステップS206)、ステップS201の処理にもどる。その後、タッチ操作がされたか、更新時刻に到達したか、又は他の画面に遷移するか、いずれかのイベントが発生するまで、ステップS201~S204の処理を実行し続ける。
【0090】
ステップS204において、予告コンテンツ情報320Fに対してタッチ操作がされていない場合(ステップS204;NO)、配信済みコンテンツ情報310D、310Eに対するタッチ操作であるとする。配信済みコンテンツ情報310D、310Eのいずれであるかは、タッチ操作の座標に基づいて選択してもよい。例えば、配信済みコンテンツ情報310Dが選択された場合、制御部は、配信済みコンテンツ情報310Dは購入済みか否かを判定する(ステップS207)。配信済みコンテンツ情報310Dが購入済みである場合(ステップS207;YES)、コンテンツ閲覧画面に遷移して(ステップS209)、ユーザの評価処理が終了する。配信済みコンテンツ情報310Dが購入済みでない場合、コンテンツ購入処理を実行して(ステップS208)、コンテンツ閲覧画面に遷移する(ステップS209)、ユーザの評価処理が終了する。
【0091】
図12は、ステップS208におけるコンテンツ情報画面300Cを示す図である。コンテンツ情報画面300Cには、コンテンツ購入画面340が表示される。コンテンツ購入画面340には、選択された配信済みコンテンツ情報310Fおよび購入の意志を表す操作子341が表示される。ユーザが操作子341を選択し、サーバ500によってコンテンツの購入処理が完了すると、ユーザ端末100において、配信済みコンテンツ情報310Dに対応するコンテンツが閲覧可能な状態となる。本実施形態では、コンテンツ購入画面340及びコンテンツの閲覧画面を、コンテンツの閲覧可能な画面という。
【0092】
<画面遷移>
制御部101は、ステップS201において、他の画面に遷移したと判定する場合(ステップS201;NO)、ユーザの評価処理を終了する。
【0093】
[サーバにおける評価処理方法]
サーバ500におけるユーザの評価機能50により実行される評価処理について、
図5~
図13を参照して説明する。
図13は、本開示の一実施形態に係る評価方法を示すユーザ端末100とサーバ500との通信フロー図である。
図13において、ステップS401におけるユーザの操作をサーバに送信する処理は、
図10におけるステップS206の処理に対応する。
【0094】
サーバ500において、操作データ受信部53は、ユーザ端末100から予告コンテンツ情報320Fに対する操作データを受信すると、操作データ記憶部63に操作データを記録させる(ステップS402)。例えば、予告コンテンツ情報320Fに対して、3回タップ操作が行われているという操作データの場合、
図9に示すような操作データ記憶部63に、予告コンテンツ情報320Fに対応するコンテンツのタイトルID、話数に対して、タッチ操作の回数を増加させて記憶する。次に、評価値データ生成部54は、操作データに基づいて、ユーザの評価値を生成する(ステップS403)。次に、評価値データ送信部55は、ユーザの評価値をユーザ端末100に送信する(ステップS404)。
【0095】
ユーザ端末100において、評価値データ受信部16は、ユーザの評価値を受信すると、評価値データ記憶部23にユーザの評価値を記録させる(ステップS406)。
【0096】
図13に図示しないが、サーバ500は、予告コンテンツ情報320Fの更新時刻に到達すると、予告コンテンツ情報320Fを配信済みコンテンツ情報310Fに更新して、当該配信済みコンテンツ情報310Fをユーザ端末100に送信する。
【0097】
図13に図示しないが、サーバ500は、予告コンテンツ情報320Fの更新後、つまり配信済みコンテンツ情報310Fに対して、購入処理を要求する信号をユーザ端末100から受信すると、ユーザ端末100に当該コンテンツ購入画面340を提供してもよい。
【0098】
本開示の一実施形態によれば、ユーザによって予告コンテンツ情報が選択されたときのユーザの操作の記録に基づいて、ユーザのコンテンツのタイトルに対する愛着を評価することができる。予告コンテンツ情報は、配信済みコンテンツ情報と同じ表示態様であり、コンテンツの更新を告知するための画像である。したがって、ユーザにとっては、予告コンテンツ情報は、コンテンツを評価するための操作子ではない。その一方で、予告コンテンツ情報は、常に最新話の更新を待ち続けているユーザにとって、コンテンツに対する期待感を高める効果をもつ。コンテンツの更新に対する期待感が高まることでユーザが予告コンテンツ情報を選択したときの操作データを記録することにより、ユーザのコンテンツに対する愛着を評価することができる。
【0099】
(第2実施形態)
本実施形態では、ユーザ端末における評価処理方法において、操作データをサーバに送信後に、コンテンツ情報画面をリフレッシュする場合について説明する。
【0100】
[ユーザ端末における評価処理方法]
ユーザ端末100におけるユーザの評価機能10により実行される評価処理について、
図12~
図14を参照して説明する。
図14は、本開示の一実施形態に係る評価処理方法を示すフローチャートである。
図14では、
図10に示すフローチャートにおけるステップS202、S203の処理が省略され、ステップS206の後に、ステップ210が追加されている。この点以外は、
図10に示すフローチャートの処理と同様であるため、適宜参照すればよい。
【0101】
<待機状態>
制御部101は、
図5に示すコンテンツ情報画面300Bからの他の画面に遷移したか否かを判定する(ステップS201)。他の画面に遷移していない場合(ステップS201;NO)、制御部101は、コンテンツ情報画面300Bにおいて、配信済みコンテンツ情報又は予告コンテンツ情報に対してタッチ操作がされたか否かを判定する(ステップS204)。タッチ操作がされていないと判定する場合(ステップS204;NO)、ステップS201の処理に戻る。その後、タッチ操作がされたか又は他の画面に遷移するか、いずれかのイベントが発生するまで、ステップS200、S201、S204の処理を実行し続ける。
【0102】
<タッチ操作>
ステップS204において、配信済みコンテンツ情報又は予告コンテンツ情報のいずれかに対してタッチ操作がされた場合(ステップS204;YES)、タッチ操作された対象が、予告コンテンツ情報であるか否かを判定する(ステップS205)。タッチ操作された対象が予告コンテンツ情報320Fである場合(ステップS205;YES)、操作データ送信部12は、タッチ操作に基づく操作データをサーバ500に送信する(ステップS206)。その後、ステップS210において、コンテンツ情報画面300Bをリフレッシュして、ステップS201の処理にもどる。その後、タッチ操作がされたか、又は他の画面に遷移するか、いずれかのイベントが発生するまで、ステップS201、S204の処理を実行し続ける。
【0103】
本実施形態では、コンテンツの更新時刻に到達するまでは、ステップS210においてコンテンツ情報画面300Bをリフレッシュしても、予告コンテンツ情報320Fが表示されたままである。
【0104】
その後、コンテンツの更新時刻に到達した場合、ステップS210において、サーバ500から配信済みコンテンツ情報及びユーザの評価値を取得して、配信済みコンテンツ情報をコンテンツ情報画面300Cとして表示する。
【0105】
ステップS210において、コンテンツ情報画面300Bをリフレッシュする際に、サーバ500から受信したユーザの評価値を、コンテンツ情報画面300B又は300Cに、ユーザの評価値、又はコンテンツのタイトルに対する愛着度として表示してもよい。
【0106】
本実施形態では、操作データをサーバ500に送信後、ステップS210においてコンテンツ情報画面300Bをリフレッシュしている。そのため、予告コンテンツ情報320Fがユーザによって連打されている最中に、更新時刻に到達した場合であっても、ステップS210において、配信済みコンテンツ情報310Fを取得して、コンテンツ情報画面300Cに更新することができる。
【0107】
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。実施形態の構成の一部および以下に説明する変形例の一部について、他の構成を追加・削除・置換してもよい。以下、変形例について説明する。
【0108】
[変形例1]
図13において、ユーザの操作を記録するための処理として、サーバ500において、ユーザの操作に基づいてユーザの評価値を生成する場合について説明したが、本開示の一実施形態はこれに限定されない。ユーザ端末100において、ユーザの操作に基づいて、ユーザの評価値を生成してもよい。また、ユーザの評価値に基づくユーザに対する評価を所定の画面に表示してもよい。
【0109】
ユーザ端末100において、ユーザの評価値を生成する場合、操作データ記憶部にユーザの操作を記憶することが好ましい。この場合、ユーザデータ記憶部20における操作データ記憶部に、ユーザの操作を記憶してもよい。ユーザ端末100において、
図6に示す評価値データ受信部16に替えて、評価値データ生成部を適用すればよい。ユーザ端末100における評価値データ生成部の機能は、サーバ500の評価値データ生成部54の機能と同様であるため、詳細な説明は省略する。ユーザに対する評価値は、評価値データ記憶部23に記憶されてもよいし、表示データ生成部14によって、ユーザに対する評価を含むコンテンツ情報画面を生成してもよい。
【0110】
ユーザ端末100においてユーザの評価値を生成する場合、サーバ500に、操作データを送信する処理及びユーザの評価値を受信する処理を省略することができる。これにより、ユーザ端末100がサーバ500とオフラインの状態であっても、ユーザの評価値を生成することができるため、データ通信量を削減することができる。
【0111】
一方、第1実施形態で説明したように、サーバ500においてユーザの評価値を生成する場合、ユーザによる不正、及びユーザ端末100の動作に対する不具合が生じることを抑制することができる。
【0112】
[変形例2]
図5において、予告コンテンツ情報320Fと配信済みコンテンツ情報310D、310Eとは、配信日と配信予定日とが異なるだけで、表示されている情報はほぼ同じである場合について説明したが、本開示の一実施形態はこれに限定されない。予告コンテンツ情報320Fの表示態様と配信済みコンテンツ情報310D、310Eの表示態様とは、類似する表示態様であってもよい。予告コンテンツ情報320Fは、話別タイトル、配信予定日、およびサムネイルのうち少なくとも一つを含んでいればよい。また、コンテンツ情報画面300Dにおいて、予告コンテンツ情報320Fは、グレー表示であってもよい。
【0113】
[変形例3]
本変形例では、コンテンツのタイトルに対するユーザの評価値を算出する場合について、詳細に説明する。
【0114】
図15は、ステップS204におけるコンテンツ情報画面300Eを示す図である。
図15に示すコンテンツ情報画面300Eは、
図4と同様に漫画の電子書籍のホーム画面であって、コンテンツのタイトルを示す画像301、配信済みコンテンツ情報310E、310F、および予告コンテンツ情報320Gを少なくとも含む。
図15では、配信されている話数が新しい順序となるように、予告コンテンツ情報320G、配信済みコンテンツ情報310F、310Eの順で配置されている。
図15では、予告コンテンツ情報320Gは、話数及びサムネイルを含み、グレー表示されている。コンテンツ情報画面300Eにおいて、予告コンテンツ情報320Gは、配信済みコンテンツ情報310Fに隣接して表示される。
【0115】
操作データ取得部11は、コンテンツ情報画面300Eにおいて、予告コンテンツ情報320Gが表示されている状態で、ユーザによって予告コンテンツ情報320Gを選択するユーザの操作を記録する。サーバ500によって設定された予告コンテンツ情報320Gの更新時刻の経過後に、予告コンテンツ情報320Gを配信済みコンテンツ情報に更新してコンテンツ情報画面(図示せず)に表示する。当該コンテンツ情報画面において、配信済みコンテンツ情報が選択されると、配信済みコンテンツの話別コンテンツが閲覧可能な画面に遷移する。
【0116】
操作データ取得部11においてユーザの操作を記録したあと、操作データ送信部12は、サーバ500に操作データを送信する。操作データ受信部53において操作データを受信したあと、評価値データ生成部54は、予告コンテンツ情報320Fの操作データ及び予告コンテンツ情報320Gの操作データを統合した結果に基づいて、コンテンツのタイトルに対するユーザの評価値を生成する。評価値データ送信部55は、当該ユーザの評価値をユーザ端末100に送信する。複数の予告コンテンツ情報に対する操作データに基づいて、ユーザの評価値を生成することにより、ユーザのコンテンツに対する評価の精度を向上させることができる。
【0117】
サーバ500において、予告コンテンツ情報320F、320Gの操作データの統合したユーザの評価値を生成する場合について説明したが、変形例1で説明したように、ユーザ端末100において、予告コンテンツ情報320F、320Gの操作データの統合したユーザの評価値を生成してもよい。
【0118】
また、ユーザが配信済みのコンテンツ情報310Eに対して自分で評価したり、コメントする場合がある。また、配信済みのコンテンツ情報310Eを閲覧するために、課金する場合もある。この場合、予告コンテンツ情報320Fの操作データと、ユーザからの当該コンテンツに対する評価、コメント、又は課金状況と、を統合できるように、ユーザからの当該コンテンツに対する評価、コメント、又は課金状況などの定性的な情報を、数値化する。ユーザからのコンテンツに対する評価、コメント、又は課金状況に基づく数値と、操作データに基づく数値とを統合することで、ユーザの評価値を算出してもよい。サーバ500において、ユーザの評価値を生成することにより、操作データだけでなく、定性的な情報も加味して、総合的にコンテンツのタイトルに対するユーザの評価値を生成することができる。これにより、ユーザのコンテンツに対する評価の精度を向上させることができる。
【0119】
また、コンテンツ情報記憶部61にコンテンツが登録されると、コンテンツ情報画面300Eに、予告コンテンツ情報320Gとして表示されてもよい。コンテンツ情報記憶部61にコンテンツが登録されたあと所定の時間に、コンテンツ情報画面300Eに、予告コンテンツ情報320Gとして表示してもよい。
【0120】
本実施形態において、コンテンツ情報画面300E、予告コンテンツ情報が一つずつ更新される場合について説明したが、本開示の一実施形態はこれに限定されない。コンテンツ情報画面300Eに、予告コンテンツ情報を複数表示してもよく、複数の予告コンテンツ情報のそれぞれについて操作データを取得してもよい。また、複数の予告コンテンツ情報の表示態様は、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0121】
[変形例4]
評価値データ生成部54は、予告コンテンツ情報が通信部503から送信された時点から、ユーザ端末100において当該予告コンテンツ情報が選択されるまでの時間が短いほど、ユーザのコンテンツの更新に対する期待感が高いことを表す。そのため、操作データに対するユーザの評価値の変動量を大きくしてもよい。また、予告コンテンツ情報が、所定の期間に所定の回数以上選択された場合、所定の期間を超えて所定の回数以上選択される場合よりも、操作データに対するユーザの評価値の変動量を大きくしてもよい。つまり、所定の期間は、特に限定されず、例えば、3秒~1分であってもよい。また、所定の回数も限定されず、例えば、3~10回であってもよい。例えば、ユーザが3秒間の間に、予告コンテンツ情報を5回選択した場合には、10秒間に5回選択した場合よりもユーザの評価値を大きくしてもよい。
【0122】
[変形例5]
本実施形態では、予告コンテンツ情報に対するユーザの操作を記録する場合について説明したが本開示の一実施形態はこれに限定されない。ユーザの操作によっていずれのコンテンツも閲覧できない画像を、ユーザの評価値の算出に用いてもよい。例えば、コンテンツのタイトル画像が、いずれの画面に遷移しない画像である場合、コンテンツのタイトル画像に対するユーザの操作を記録して、ユーザの評価値の算出に用いてもよい。
【0123】
[変形例6]
サーバ500またはユーザ端末100において生成したユーザの評価値を、それぞれのコンテンツに対して表示してもよい。
【0124】
図16は、本開示の一実施形態に係るユーザのホーム画面300Fの一例である。ユーザのホーム画面300Fにおいて、ユーザのアカウント画像350およびコンテンツに対する愛着度を示す画像352を含む。ユーザのアカウント画像350には、ユーザの画像351およびユーザの名前が含まれていてもよい。
【0125】
コンテンツに対する愛着度を示す画像352は、コンテンツのタイトルを表す画像361~365を含む。ここで、ユーザの評価値が高いコンテンツのタイトルである程大きな画像で表し、ユーザの評価値が低いコンテンツのタイトルである程小さな画像で表してもよい。
【0126】
また、ジャンルが同じコンテンツのユーザの評価値を統合することで、コンテンツのジャンルごとにユーザの評価値を生成してもよい。ジャンルに対する愛着度を表すユーザのホーム画面は、
図16と同様である。ここで、ユーザの評価値が高いコンテンツのジャンルである程大きな画像で表し、ユーザの評価値が低いコンテンツのジャンルである程小さな画像で表してもよい。
【0127】
これにより、インセンティブが目的の評価及びコメントによらない、ユーザのコンテンツ及びジャンルに対する評価値を可視化することができる。コンテンツに対するユーザの評価値及びジャンルに対するユーザの評価値の少なくとも一つを用いて、複数のユーザを互いにマッチングさせることもできる。例えば、コンテンツに対するユーザの評価値が近いユーザ同士であれば、好みのコンテンツが似ている可能性が高い。ユーザにおけるユーザの評価値が高いコンテンツを、他のユーザにリコメンドすることができる。
【0128】
[変形例7]
第1実施形態において、コンテンツデータ受信部17は、ユーザによって選択された配信済みのコンテンツ情報に対応するコンテンツデータを閲覧可能にする権限を、サーバ500から受信する場合について説明したが、本発明の一実施形態はこれに限定されない。例えば、コンテンツデータ受信部17は、ユーザによって選択された配信済みのコンテンツ情報に対応するコンテンツデータをサーバ500からダウンロードしてもよい。この場合、コンテンツデータは、コンテンツデータ記憶部24に格納されてもよい。コンテンツデータ記憶部24において、コンテンツデータは、コンテンツのタイトル毎に、複数話のコンテンツが対応付けられている。また、コンテンツデータとして、コンテンツ情報画面を表示するために必要なデータ(例えば、コンテンツのタイトル画像などの画像データ等)が含まれていてもよい。または、ユーザによって選択された配信済みのコンテンツ情報に対応するコンテンツデータをサーバ500からストリーミングしてもよい。
【0129】
以上、本開示について図面を参照しながら説明したが、前述の各実施形態は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったものも、本開示の要旨を備えている限り、本開示の範囲に含まれる。さらに、前述した各実施形態は、相互に矛盾がない限り適宜組み合わせが可能であり、各実施形態に共通する技術事項については、明示の記載がなくても各実施形態に含まれる。
【0130】
前述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、または、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本開示によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0131】
10:ユーザの評価機能、11:操作データ取得部、12:操作データ送信部、13:コンテンツ情報受信部、14:表示データ生成部、15:表示データ出力部、16:評価値データ受信部、20:ユーザデータ記憶部、22:コンテンツ情報記憶部、23:評価値データ記憶部、50:ユーザの評価機能、51:予告コンテンツ情報送信部、52:配信済みコンテンツ情報更新部、53:操作データ受信部、54:評価値データ生成部、55:評価値データ送信部、61:コンテンツ情報記憶部、62:ユーザデータ記憶部、63:操作データ記憶部、64:評価値データ記憶部、100:ユーザ端末、101:制御部、102:記憶部、103:表示部、104:操作部、105:センサ部、106:撮像部、107:位置検出部、108:通信部、109:音入出力部、110:報知部、300A~300E:コンテンツ情報画面、300F:ホーム画面、301:コンテンツのタイトルを示す画像、302:ユーザに対する評価の画像、310A~310E:配信済みコンテンツ情報、320E~320G:予告コンテンツ情報、331:画像、332:画像、333:画像、334:画像、340:コンテンツ購入画面、341:操作子、350:アカウント画像、351:画像、352:画像、361:画像、362:画像、363:画像、364:画像、365:画像、500:サーバ、501:制御部、502:記憶部、503:通信部、1000:通信システム
【要約】
【課題】ユーザのサービスに対する愛着を評価するログラムを提供する。
【解決手段】プログラムは、ユーザ端末において、ユーザの操作により選択されることによって第1コンテンツを閲覧するための第1コンテンツ情報と、ユーザの操作によって選択されてもいずれのコンテンツも閲覧できない第2コンテンツ情報と、を含むコンテンツ情報画面を表示し、ユーザによって第2コンテンツ情報を選択するユーザの操作を記録するための処理を実行し、サーバによって設定された第2コンテンツの更新時刻の経過後に、第2コンテンツ情報を、ユーザの操作により選択されることによって第2コンテンツを閲覧するための第2コンテンツ情報に更新して表示し、第2コンテンツを閲覧するための第2コンテンツ情報が選択されると、第2コンテンツを閲覧可能な画面に遷移することをコンピュータに実行させる。
【選択図】
図1