(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-19
(45)【発行日】2024-11-27
(54)【発明の名称】会計データ処理装置、会計データ処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/00 20230101AFI20241120BHJP
G06Q 40/12 20230101ALI20241120BHJP
【FI】
G06Q10/00
G06Q40/12
(21)【出願番号】P 2024019113
(22)【出願日】2024-02-13
【審査請求日】2024-02-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】322006076
【氏名又は名称】弥生株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鎌倉 崇
(72)【発明者】
【氏名】津田 千明
(72)【発明者】
【氏名】千古 英毅
(72)【発明者】
【氏名】田島 真吾
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-206960(JP,A)
【文献】特開2001-167169(JP,A)
【文献】梅田 弘之,グラス片手にDBデザイン 2ndシーズン 会計システム編,DB Magazine,日本,株式会社翔泳社,2004年06月01日,第14巻 第3号 ,p.140~145
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
会社設立時に必ず発生する取引及び経費と、営業開始までに発生する取引及び経費との全てを含む複数種類の設立関連費用のそれぞれに対応する勘定科目が登録されている科目登録データ
と、前記複数種類の設立関連費用のそれぞれについて前記設立関連費用の入力に関連する質問内容及び前記設立関連費用を入力する設立関連費用入力欄を含むUIデータとを記憶する記憶部と、
前記UIデータをユーザに対して表示するよう制御するUI制御部と、
前記UIデータに含まれる前記設立関連費用入力欄に対して前記ユーザによって入力された前記複数種類の設立関連費用を取得する費用取得部と、
前記科目登録データに基づいて、前記費用取得部が取得した前記複数種類の設立関連費用のそれぞれに対して、対応する前記勘定科目を割り当てた、前記ユーザに対応する会計データを生成する会計データ生成部と
を備え
、
前記UI制御部は、会社の設立時に発生する可能性がある予め登録された複数種類の設立関連費用のそれぞれを設立時の費用例として選択可能に表示し、当該複数種類の設立関連費用のうち、前記ユーザによって選択された前記設立関連費用の前記設立関連費用入力欄を表示するよう制御する、
会計データ処理装置。
【請求項2】
前記会社の設立時に発生する可能性がある予め登録された前記複数種類の設立関連費用は、会社ロゴの制作の発注費用と、名刺、チラシ、及びパンフレットの発注費用と、Webサイトの発注費用と、市場調査及びネットリサーチを専門の会社に発注する費用と、有料のセミナーへの参加費用と、会社の看板及び表札の設置費用と、インターネットプロバイダとの契約費用と、パソコン、タブレット端末、及びスマートフォンの購入費用と、会社の実印、銀行印、及び角印の購入費用と、オフィス用の観葉植物のインテリアの購入費用と、オフィス用の家電の購入費用と、OA機器及び事務機器の購入費用との少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の会計データ処理装置。
【請求項3】
前記記憶部は、前記複数種類の設立関連費用のそれぞれについて、課税取引であるか非課税取引であるかを示す税取引データを記憶し、
前記会計データ生成部は、前記ユーザが課税事業者であり、前記ユーザの課税方式が一般課税である場合に、前記科目登録データ及び前記税取引データに基づいて、前記会計データを生成する、請求項1
又は2に記載の会計データ処理装置。
【請求項4】
前記会計データ生成部は、前記ユーザの経理方式に応じた前記会計データを生成する、請求項
3に記載の会計データ処理装置。
【請求項5】
前記記憶部は、前記複数種類の設立関連費用のそれぞれに対する摘要が登録されている摘要登録データを記憶し、
前記会計データ生成部は、前記摘要登録データを用いて、前記費用取得部が取得した前記複数種類の設立関連費用のそれぞれに対して、対応する前記勘定科目と、対応する前記摘要とを割り当てた、前記会計データを生成する、請求項1に記載の会計データ処理装置。
【請求項6】
前記UI制御部は、前記費用取得部が取得した前記複数種類の設立関連費用の中に役員個人が立て替えた費用が含まれるか
についての質問内容と、立て替えた金額を入力する立替金額入力欄とを
含むUIデータを表示するよう制御
し、
前記会計データ生成部は、前記立替金額入力欄に入力された金額に、役員が立て替えたことを示す勘定科目を割り当てた前記会計データを生成する、請求項1に記載の会計データ処理装置。
【請求項7】
コンピュータに、
会社設立時に必ず発生する取引及び経費と、営業開始までに発生する取引及び経費との全てを含む複数種類の設立関連費用のそれぞれに対応する勘定科目が登録されている
科目登録データ
と、前記複数種類の設立関連費用のそれぞれについて前記設立関連費用の入力に関連する質問内容及び前記設立関連費用を入力する設立関連費用入力欄を含むUIデータとを記憶部に記憶させる記憶段階と、
前記UIデータをユーザに対して表示するよう制御するUI制御段階であって、会社の設立時に発生する可能性がある予め登録された複数種類の設立関連費用のそれぞれを設立時の費用例として選択可能に表示し、当該複数種類の設立関連費用のうち、前記ユーザによって選択された前記設立関連費用の前記設立関連費用入力欄を表示するよう制御するUI制御段階と、
前記UIデータに含まれる前記設立関連費用入力欄に対して前記ユーザによって入力された前記複数種類の設立関連費用を取得する費用取得段階と、
前記
科目登録データに基づいて、前記費用取得段階において取得した前記複数種類の設立関連費用のそれぞれに対して、対応する前記勘定科目を割り当てた、前記ユーザに対応する会計データを生成する会計データ生成段階と
を実行させるためのプログラム。
【請求項8】
コンピュータによって実行される会計データ処理方法であって、
会社設立時に必ず発生する取引及び経費と、営業開始までに発生する取引及び経費との全てを含む複数種類の設立関連費用のそれぞれに対応する勘定科目が登録されている
科目登録データ
と、前記複数種類の設立関連費用のそれぞれについて前記設立関連費用の入力に関連する質問内容及び前記設立関連費用を入力する設立関連費用入力欄を含むUIデータとを記憶部に記憶する記憶段階と、
前記UIデータをユーザに対して表示するよう制御するUI制御段階であって、会社の設立時に発生する可能性がある予め登録された複数種類の設立関連費用のそれぞれを設立時の費用例として選択可能に表示し、当該複数種類の設立関連費用のうち、前記ユーザによって選択された前記設立関連費用の前記設立関連費用入力欄を表示するよう制御するUI制御段階と、
前記UIデータに含まれる前記設立関連費用入力欄に対して前記ユーザによって入力された前記複数種類の設立関連費用を取得する費用取得段階と、
前記
科目登録データに基づいて、前記費用取得段階において取得した前記複数種類の設立関連費用のそれぞれに対して、対応する前記勘定科目を割り当てた、前記ユーザに対応する会計データを生成する会計データ生成段階と
を備える会計データ処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会計データ処理装置、会計データ処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画面に第1の仕訳データが入力されると、第1の仕訳データと該仕訳データの種類に応じたグループとを対応付けて記憶する第1グループ記憶部、第1の仕訳データのグループと第2の仕訳データのグループとを対応付けて記憶するグループ記憶部、および、第2の仕訳データと該仕訳データの種類に応じたグループとを対応付けて記憶する第2グループ記憶部を順に参照して、該入力された第1の仕訳データと紐付く第2の仕訳データを抽出する抽出手段と、抽出手段で抽出された第2の仕訳データを画面に表示する表示実行手段とを備える仕訳入力補助装置について記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2016-170769号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様によれば、会計データ処理装置が提供される。前記会計データ処理装置は、会社の設立に関する複数種類の設立関連費用のそれぞれに対応する勘定科目が登録されている科目登録データを記憶する記憶部を備えてよい、前記会計データ処理装置は、ユーザによって入力された前記複数種類の設立関連費用を取得する費用取得部を備えてよい。前記会計データ処理装置は、前記科目登録データに基づいて、前記費用取得部が取得した前記複数種類の設立関連費用のそれぞれに対して、対応する前記勘定科目を割り当てた、前記ユーザに対応する会計データを生成する会計データ生成部を備えてよい。
【0004】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】会計管理システム10の一例を概略的に示す。
【
図2】会計データ処理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図3】会計データ処理装置100が提供するUI210の一例を概略的に示す。
【
図4】会計データ処理装置100が提供するUI220の一例を概略的に示す。
【
図5】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図6】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図7】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図8】会計データ処理装置100が提供するUI230の一例を概略的に示す。
【
図9】会計データ処理装置100が提供するUI240の一例を概略的に示す。
【
図10】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図11】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図12】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図13】会計データ処理装置100が提供するUI250の一例を概略的に示す。
【
図14】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図15】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図16】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図17】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図18】会計データ処理装置100が提供するUI270の一例を概略的に示す。
【
図19】会計データ処理装置100が提供するUI280の一例を概略的に示す。
【
図20】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図21】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図22】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図23】会計データ処理装置100が生成した会計データの一例を概略的に示す。
【
図24】会計データ処理装置100が提供するUI290の一例を概略的に示す。
【
図25】会計データ処理装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0007】
従来、仕訳機能を含む会計ソフトウェアは、初期設定されたマスタに基づいて、取引データの仕訳を行う機能を提供する。仕訳先の勘定科目の選択方法として、ユーザが手動で指定する方法、取引データにおける項目名等から機械学習により仕訳先の勘定科目を推測する方法などが知られている。会社の設立に係る費用(資本金、定款に貼付する収入印紙代、設立登記の代行依頼費、設立時に係る費用等)の仕訳は、開業後の仕訳と異なる特殊な仕訳が必要となることが多く、従来の方法によっては、入力もれや不適切な勘定科目の選択が発生しやすいという問題がある。本実施形態に係る会計データ処理装置100は、例えば、会社の設立に係る費用として典型的な費用についての入力をユーザに促し、入力された費用の仕訳先として、予め設定された勘定科目を選択する。
【0008】
図1は、会計管理システム10の一例を概略的に示す。会計管理システム10は、会計データ処理装置100を備える。会計データ処理装置100は、1つの装置によって実現されてよく、複数の装置によって実現されてもよい。
【0009】
会計管理システム10は、会計サービス提供装置30を更に備えてもよい。会計サービス提供装置30は、会計データ処理装置100とは異なる装置であってよい。会計サービス提供装置30は、1つの装置によって実現されてよく、複数の装置によって実現されてもよい。会計サービス提供装置30と会計データ処理装置100とが、一つの装置によって実現されてもよい。ここでは、会計データ処理装置100及び会計サービス提供装置30が異なる装置である場合を主に例に挙げる。
【0010】
会計データ処理装置100及び会計サービス提供装置30は、ネットワーク50を介して通信する。ネットワーク50は、クラウドネットワークを含んでよい。ネットワーク50は、インターネットを含んでよい。ネットワーク50は、移動体通信ネットワークを含んでもよい。ネットワーク50は、LAN(Local Area Network)等の専用網を含んでもよい。
【0011】
会計データ処理装置100は、取引の主体であるユーザ82の会計に関する処理を実行する。ユーザ82は、事業者である。ユーザ82は、個人事業主であっても、法人であってもよい。以下では、ユーザ82が法人である例を中心に説明する。ユーザ82が個人事業主である場合は、以下の説明における会社の設立に関する費用を、適宜個人事業の開業に関する費用に変更するようにしてもよい。
【0012】
会計データ処理装置100は、例えば、ユーザ82の通信端末80から、ユーザ82によって入力された情報を受信して、受信した情報に基づいて勘定科目を選択する。そして、会計データ処理装置100は、選択した勘定科目を含む会計データを生成する。会計データ処理装置100は、生成した会計データを会計サービス提供装置30に送信する。
【0013】
通信端末80は、通信可能な端末であれば任意の端末であってよい。例えば、通信端末80は、スマートフォン等の携帯電話、タブレット端末、及びPC(Personal Computer)等である。
【0014】
会計サービス提供装置30は、会計データ処理装置100から受信した会計データを管理する。会計サービス提供装置30は、ユーザ82の会計データを用いて、ユーザ82に対して会計サービスを提供してよい。
【0015】
本実施形態に係る会計データ処理装置100は、特に、会社の設立に関する費用の仕訳を適切に行うことを支援する。
【0016】
例えば、会社法432条では「株式会社は、法務省令で定めるところにより、適時に、正確な会計帳簿を作成しなければならない」と規定されている。また、法人税法施行規則54条では「青色申告法人は、全ての取引を借方及び貸方に仕訳する帳簿(次条において「仕訳帳」という。)、全ての取引を勘定科目の種類別に分類して整理計算する帳簿(次条において「総勘定元帳」という。)その他必要な帳簿を備え、別表二十一に定めるところにより、取引に関する事項を記載しなければならない」と規定されている。また、消費税法では「課税事業者は、帳簿を備え付けて、これに取引を行った年月日、内容(軽減税率の対象品目である場合は、その旨)、税率の異なるごとに区分した金額、相手方の氏名または名称などの必要事項を整然とはっきり記載し」と定められている。また、企業会計原則として「企業会計は、すべての取引につき、正規の簿記の原則にしたがって、正確な会計帳簿を作成しなければならない」と定められている。これらより、「税法や企業会計原則で求められる取引毎に帳簿作成を行う」ことが、非常に重要であるといえる。
【0017】
例えば、会社設立1期目の場合、設立のために準備した資金や、設立や開業に係った経費等の取引を帳簿付けする必要がある。設立、開業時の帳簿付けがきちんとできていないと、誤った帳簿残高になるリスクや、税法や企業会計原則で求められる帳簿作成の要件が満たせないリスクがある。
【0018】
既存のある会計管理システムでは、資本金や設立に係る費用等の例を画面上に表示し、表示された項目ごとに金額を入力することで、期首残高として処理するという工夫を行っている。しかし、当該会計管理システムでは、「税法や企業会計原則で求められる取引毎に帳簿作成を行う」ことを実現できていない。
【0019】
また、既存のある会計管理システムでは、貸借対照表形式の残高入力画面の勘定科目毎に合計値を入力してもらい、その合計値をそのまま仕訳に変換することで、帳簿作成を自動化するという工夫を行っている。当該会計管理システムは、使用者に会計知識があることが前提になっている。また、会計知識があり各勘定科目に合計値を入力し帳簿作成されても、作成される帳簿は勘定科目と合計値の簡便的な仕訳のため、「税法や企業会計原則で求められる取引毎に帳簿作成を行う」ことを実現できていない。
【0020】
これらに対して、本実施形態に係る会計データ処理装置100は、例えば、会計知識が乏しい人でも使用できるように、会社の設立に関する複数種類の費用(設立関連費用と記載する場合がある。)の入力を、対話形式で進められるUIを提供する。会計データ処理装置100は、例えば、会社設立時に必ず発生する取引や経費、一般的に営業開始までに発生する経費について、ユーザ82に対して質問を投げかけ、ユーザ82による選択や回答入力を受け付ける。対話形式にすることで会計知識がなくても、開始仕訳の自動生成に必要な情報が漏れなくインプットできるようになっている。
【0021】
また、本実施形態に係る会計データ処理装置100は、例えば、「税法や企業会計原則で求められる取引毎に帳簿作成を行う」ことを実現するために不可欠であると考えられる質問内容と回答項目を予め画面上に提示する。また、会計データ処理装置100は、例えば、ユーザ82毎に異なる経費の入力漏れがないようにするため、設立時の費用例を確認しながら選択入力できるようにする。
【0022】
また、本実施形態に係る会計データ処理装置100は、例えば、内部的な仕組みとして、消費税の課税事業者で一般課税の場合、創立費に該当する内容については質問毎に課税取引か非課税取引かを区別し、消費税法の仕入税額控除の要件を満たす開始仕訳が自動生成できるようにする。
【0023】
創立費及び開業費等については、合計金額でまとめて帳簿付けを行っても、表計算ソフト等を用いて別途管理することが望ましいとされている。既存の会計管理システムでは、合計金額で処理するため、経費の詳細を別途管理することが必要になるが、本実施形態に係る会計データ処理装置100は、例えば、創立費及び開業費等の詳細を個別で仕訳作成するため、別途管理を行う必要性を無くすことができ、管理負荷を低減することができる。
【0024】
図2は、会計データ処理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。会計データ処理装置100は、記憶部102、登録部104、UI制御部106、費用取得部108、会計データ生成部110、及び会計データ送信部112を備える。会計データ処理装置100がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0025】
記憶部102は、各種データを記憶する。例えば、記憶部102は、会社の設立に関する複数種類の設立関連費用のデータを記憶する。
【0026】
複数種類の設立関連費用は、会社設立時に発生する取引を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、会社設立時に発生する経費を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、営業開始までに発生する経費を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、創立費を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、開業費を含んでよい。
【0027】
複数種類の設立関連費用は、定款認証の手数料を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、定款の謄本請求にかかった手数料を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、登録免許税を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、印鑑証明書の発行にかかった手数料を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、設立登記の専門家(司法書士、行政書士等)への手続き代行依頼料を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、記録媒体の購入費用を含んでよい。
【0028】
複数種類の設立関連費用は、会社ロゴの制作の発注費用を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、名刺・チラシ・パンフレット等の発注費用を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、Webサイトの発注費用を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、市場調査やネットリサーチ等を専門の会社に発注する費用を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、有料のセミナー等への参加費用を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、会社の看板や表札の設置費用を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、インターネットプロバイダとの契約費用を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、パソコン・タブレット端末・スマートフォン等の購入費用を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、会社の実印、銀行印、及び角印の購入費用を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、オフィス用デスク・チェア等の購入費用を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、オフィス用の観葉植物等のインテリアの購入費用を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、オフィス用の家電の購入費用を含んでよい。複数種類の設立関連費用は、OA機器や事務機器等の購入費用を含んでよい。
【0029】
これらは例示であり、複数種類の設立関連費用は、上記以外を含んでもよい。
【0030】
記憶部102は、複数種類の設立関連費用のそれぞれに対応する勘定科目が登録された科目登録データを記憶してよい。記憶部102は、複数種類の設立関連費用のそれぞれについて、設立関連費用の入力に関連する質問内容と、設立関連費用を入力する設立関連費用入力欄とを含むUIデータを記憶してよい。記憶部102は、複数種類の設立関連費用のそれぞれに対する摘要が登録されている摘要登録データを記憶してよい。
【0031】
登録部104は、各種データの登録を実行する。登録部104は、登録したデータを記憶部102に記憶させる。例えば、登録部104は、ユーザ82のデータを登録する。登録部104は、ユーザ82によって通信端末80に対して入力されたユーザ82のデータを、通信端末80から受信して登録してよい。
【0032】
ユーザ82のデータの例として、名前、名称、業種、会社形態(株式会社、合同会社、合資会社、合名会社等)、個人事業主か法人かを示す事業形態識別データ、法人の場合に法人の規模(資本金、従業員数、取引先数、売上等)、課税事業者か否か、課税方式(一般課税(本則課税)、簡易課税)、経理方式(税抜、税込、混合)、及び計算区分(内税、外税、別記)等が挙げられる。登録部104は、これの全てを登録してもよく、これらの一部を登録してもよい。
【0033】
登録部104は、会計データ処理装置100の管理者等によって入力されたデータを登録してよい。例えば、登録部104は、設立関連費用のデータを登録する。登録部104は、複数種類の設立関連費用のデータを登録してよい。例えば、登録部104は、設立関連費用に対応する勘定科目を登録する。登録部104は、複数種類の設立関連費用のそれぞれに対応する勘定科目を登録してよい。例えば、登録部104は、設立関連費用のUIデータを登録する。登録部104は、複数種類の設立関連費用のそれぞれについて、UIデータを登録してよい。例えば、登録部104は、設立関連費用に対応する摘要を登録する。登録部104は、複数種類の設立関連費用のそれぞれについて、対応する摘要を登録してよい。
【0034】
UI制御部106は、ユーザ82に対するUIを制御する。UI制御部106は、例えば、記憶部102に記憶されているUIデータをユーザ82に対して表示するよう制御する。UI制御部106は、UIデータを通信端末80に対して送信して、通信端末80にUIデータを表示させてよい。
【0035】
UI制御部106は、通信端末80に表示されたUIデータに対して、ユーザ82によって入力されたデータを取得する。UI制御部106は、ユーザ82によって入力されたデータを、通信端末80から受信する。例えば、UI制御部106は、UIデータに含まれる設立関連費用入力欄に対してユーザ82によって入力された設立関連費用を取得する。
【0036】
本実施形態において、記憶部102は、例えば、会社設立時に必ず発生する取引及び経費と、営業開始までに発生する取引及び経費の全てに対するUIデータを記憶してよい。UI制御部106は、記憶部102に記憶されている全てのUIデータを通信端末80に表示させて、全てのUIデータについて、ユーザ82によって入力された設立関連費用を取得してよい。これにより、対話形式でユーザ82に対して、必要な設立関連費用の入力を促して、必要な設立関連費用を取得することができ、ユーザ82が会計知識に乏しい場合であっても、開始仕訳の自動生成に必要なデータを漏れなく取得することを可能にできる。
【0037】
UI制御部106は、会社の設立時に発生する可能性がある予め登録された複数種類の設立関連費用のそれぞれを選択可能に表示し、当該複数種類の設立関連費用のうち、ユーザ82によって選択された設立関連費用の設立関連費用入力欄を表示するよう制御してもよい。当該複数種類の設立関連費用の例として、会社ロゴの制作の発注費用、名刺・チラシ・パンフレット等の発注費用、Webサイトの発注費用、市場調査やネットリサーチ等を専門の会社に発注する費用、有料のセミナー等への参加費用、会社の看板や表札の設置費用、インターネットプロバイダとの契約費用、パソコン・タブレット端末・スマートフォン等の購入費用、会社の実印、銀行印、及び角印の購入費用、オフィス用デスク・チェア等の購入費用、オフィス用の観葉植物等のインテリアの購入費用、オフィス用の家電の購入費用、OA機器や事務機器等の購入費用等が挙げられるが、これらに限られない。これらの設立関連費用は、ユーザ82によって、発生したり発生しなかったりするが、UI制御部106がこのような制御を実行することによって、ユーザ82に、設立時の費用例を確認しながら選択入力させることができ、ユーザ82毎に異なる設立関連費用の入力漏れを防ぐことができる。
【0038】
費用取得部108は、ユーザ82によって入力された複数種類の設立関連費用を取得する。費用取得部108は、ユーザ82によって通信端末80に対して入力された複数種類の設立関連費用を、通信端末80から取得してよい。
【0039】
費用取得部108は、UI制御部106がユーザ82に対して表示するよう制御したUIデータに含まれる設立関連費用入力欄に対してユーザ82によって入力された設立関連費用を、UI制御部106から取得してよい。
【0040】
会計データ生成部110は、記憶部102に記憶されている科目登録データに基づいて、費用取得部108が取得した複数種類の設立関連費用のそれぞれに対して、対応する勘定科目を割り当てた、ユーザ82に対応する会計データを生成する。会計データ生成部110は、例えば、費用取得部108が取得した設立関連費用に対応する勘定科目を、科目登録データを参照することによって特定し、特定した勘定科目を、設立関連費用に対応付ける。ユーザ82に対応する会計データには、費用取得部108が取得した設立関連費用と、会計データ生成部110が当該設立関連費用に対応付けた勘定科目とが、追加されていくことになる。会計データを生成するとは、会計データがない状態から会計データを生成することであってよく、既存の会計データに対してデータを追加することであってもよい。
【0041】
このように、複数種類の設立関連費用について、UIデータによってユーザ82に入力を促し、ユーザ82からの入力を受け付け、科目登録データを用いることによって、受け付けた複数種類の設立関連費用のそれぞれに対して適切な勘定科目を割り当てることにより、「税法や企業会計原則で求められる取引毎に帳簿作成を行う」ことを確実に実現することに貢献することができる。
【0042】
記憶部102は、複数種類の設立関連費用のそれぞれについて、課税取引であるか非課税取引であるかを示す税取引データを更に記憶してもよい。会計データ生成部110は、記憶部102に記憶された、ユーザ82のデータと、税取引データとに更に基づいて、会計データを生成してもよい。会計データ生成部110は、ユーザ82が課税事業者であり、かつ、ユーザ82の課税方式が一般課税である場合に、科目登録データ及び税取引データに基づいて、会計データを生成してよい。例えば、会計データ生成部110は、ユーザ82が課税事業者であり、かつ、ユーザ82の課税方式が一般課税である場合において、対象の設立関連費用が課税取引である場合、当該設立関連費用が課税取引であることを示す会計データを生成し、対象の設立関連費用が非課税取引である場合、当該設立関連費用が非課税取引であることを示す会計データを生成する。
【0043】
会計データ生成部110は、更に、ユーザ82の経理方式に応じた会計データを生成してもよい。例えば、会計データ生成部110は、ユーザ82の経理方式が税込である場合、消費税を本体の取引と同じ勘定科目に集計した会計データを生成し、ユーザ82の経理方式が税抜である場合、消費税を本体の取引とは異なる勘定科目とした会計データを生成する。
【0044】
ユーザ82の経理方式が税抜である場合に、会計データ生成部110は、ユーザ82の計算区分に応じた会計データを生成してよい。例えば、会計データ生成部110は、計算区分が内税である場合、同じ勘定科目に税込の取引金額と、消費税額と記録した会計データを生成する。例えば、会計データ生成部110は、計算区分が外税である場合、同じ勘定科目に税抜の取引金額と、消費税額とを記録した会計データを生成する。例えば、会計データ生成部110は、計算区分が別記である場合、取引の税抜の仕訳と消費税の仕訳を別々に記録する。具体例として、会計データ生成部110は、計算区分が別記である場合、税抜の取引に対応する勘定科目と、仮払消費税等の勘定科目とを記録した会計データを生成する。
【0045】
これらによって、消費税法の仕入税額控除の要件を満たす開始仕訳を自動生成することを可能にできる。
【0046】
会計データ生成部110は、記憶部102に記憶されている摘要登録データを用いて、費用取得部108が取得した複数種類の設立関連費用のそれぞれに対して、対応する勘定科目と、対応する摘要とを割り当てた会計データを生成してもよい。これにより、取引内容を正確に帳簿に記録する要件を満たすことに貢献することができる。
【0047】
UI制御部106は、費用取得部108が取得した複数種類の設立関連費用の中に役員個人が立て替えた費用が含まれるか否かを確認する確認データと、含まれる場合に立て替えた金額を入力する立替金額入力欄とをユーザ82に対して表示するように制御してもよい。会計データ生成部110は、立替金額入力欄に入力された金額に、役員が立て替えたことを示す勘定科目を割り当てた会計データを生成してよい。会計データ生成部110は、例えば、立替金額入力欄に入力された金額に対して、借方の勘定科目を未収入金(未収金)とし、貸方の勘定科目を役員借入金とした会計データを生成する。設立関連費用のうち、役員個人が立て替えた費用をどのように扱えばよいかを把握していないユーザ82は、比較的多く存在する。それに対して、UI制御部106が、ユーザ82が入力した設立関連費用のうちに役員個人が立て替えた費用が含まれるかを積極的にユーザ82に対して確認し、含まれる場合に、その金額の入力を促すことによって、ユーザ82をサポートすることができるとともに、役員が立て替えた金額に対する正確な仕訳を行うことを可能にできる。
【0048】
図3は、会計データ処理装置100が提供するUI210の一例を概略的に示す。UI210は、ユーザ82に設立日を質問する質問内容212と、設立日を入力する入力欄214とを含む。UI制御部106は、UI210を通信端末80に表示させて、ユーザ82によって入力欄214に入力された設立日を取得してよい。UI制御部106は、取得した設立日を、第1期目の期首日として管理してよい。
【0049】
図4は、会計データ処理装置100が提供するUI220の一例を概略的に示す。UI220は、定款に記載された資本金の金額を質問する質問内容222と、資本金を入力する入力欄224とを含む。
【0050】
UI制御部106は、UI220を通信端末80に表示させる。費用取得部108は、ユーザ82によって入力欄224に入力された資本金を取得してよい。会計データ生成部110は、科目登録データを参照して、費用取得部108が取得した資本金に対応する勘定科目を特定し、当該資本金に、特定した勘定科目を割り当てた会計データを生成する。
【0051】
会計データ生成部110は、ユーザ82が課税事業者であるか否かと、ユーザ82の課税方式とに応じた会計データを生成してよい。
【0052】
例えば、ユーザ82が免税事業者である場合、会計データ生成部110は、借方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、貸方の勘定科目を資本金、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を資本金の入金とした会計データを生成する。具体例として、入力欄224に3,000,000円と入力された場合、会計データ生成部110は、
図5に示すような会計データを生成する。
【0053】
例えば、ユーザ82が課税事業者であり、課税方式が一般課税である場合、会計データ生成部110は、借方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、貸方の勘定科目を資本金、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を資本金の入金とし、請求書区分を対象外とした会計データを生成する。具体例として、入力欄224に3,000,000円と入力された場合、会計データ生成部110は、
図6に示すような会計データを生成する。
【0054】
例えば、ユーザ82が課税事業者であり、課税方式が簡易課税である場合、会計データ生成部110は、借方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、貸方の勘定科目を資本金、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を資本金の入金とした会計データを生成する。具体例として、入力欄224に3,000,000円と入力された場合、会計データ生成部110は、
図7に示すような会計データを生成する。
【0055】
図8は、会計データ処理装置100が提供するUI230の一例を概略的に示す。UI230は、営業開始日に関する質問内容232と、入力欄234とを含む。本例において、入力欄234は、営業を開始した日が設立日と同じであるか否かを選択する選択項目と、営業開始日の入力欄とを含む。
【0056】
UI制御部106は、UI230を通信端末80に表示させる。UI制御部106は、選択項目に対するユーザ82による選択結果を取得してよい。UI制御部106は、設立日と同じが選択された場合、開業日(営業開始日)を、設立日(期首日)と同じ日付として管理してよい。設立日よりも後が選択された場合、UI制御部106は、入力欄234に入力された日付を、開業日(営業開始日)として管理してよい。
【0057】
図9は、会計データ処理装置100が提供するUI240の一例を概略的に示す。UI240は、定款の作成方法についての質問内容242と、入力欄244とを含む。本例において、入力欄244は、定款の作成方法の選択項目として、書面(紙)と、電子定款とを含む。
【0058】
UI制御部106は、UI240を通信端末80に表示させる。UI制御部106は、選択項目に対するユーザ82による選択結果を取得してよい。電子定款が選択された場合、会計データ生成部110は、会計データを生成しない。
【0059】
書面(紙)が選択された場合、費用取得部108は、予め登録された定款の作成費用を取得する。会計データ生成部110は、ユーザ82が免税事業者である場合、借方の勘定科目を創立費、金額を当該作成費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を当該作成費用とし、摘要を定款印紙代とした会計データを生成する。具体例として、会計データ生成部110は、定款の作成費用を40,000円として、
図10に示すような会計データを生成する。
【0060】
ユーザ82が課税事業者であり、課税方式が一般課税である場合、会計データ生成部110は、借方の勘定科目を創立費、金額を当該作成費用、税区分を対象外とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を当該作成費用、税区分を対象外とし、摘要を定款印紙代とし、請求書区分を対象外とした会計データを生成する。具体例として、会計データ生成部110は、定款の作成費用を40,000円として、
図11に示すような会計データを生成する。
【0061】
ユーザ82が課税事業者であり、課税方式が簡易課税である場合、会計データ生成部110は、借方の勘定科目を創立費、金額を当該作成費用、税区分を対象外とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を当該作成費用、税区分を対象外とし、摘要を定款印紙代とした会計データを生成する。具体例として、会計データ生成部110は、定款の作成費用を40,000円として、
図12に示すような会計データを生成する。
【0062】
図13は、会計データ処理装置100が提供するUI250の一例を概略的に示す。UI250は、会社の設立時に行った手続についての質問内容252と、入力欄254とを含む。本例において、入力欄254は、定款認証の手数料を入力する入力欄と、定款の謄本請求にかかった手数料を入力する入力欄と、登録免許税を入力する入力欄と、印鑑証明書の発行にかかった手数料を入力する入力欄と、司法書士などへ支払った設立登記の代行依頼料の入力欄と、記憶媒体(CD-RやUSBメモリーなど)の購入費用を入力する入力欄とを含む。司法書士などへ支払った設立登記の代行依頼料の入力欄は、支払ったか、支払っていないかを選択する選択項目と、金額の入力欄とを含む。司法書士などへ支払った設立登記の代行依頼料の入力欄は、ユーザ82の課税方式が一般課税である場合のみ、
図13に示すように、取引先の入力欄を含んでよい。司法書士などへ支払った設立登記の代行依頼料の入力欄は、さらに、消費税額の入力欄を含んでもよい。記憶媒体(CD-RやUSBメモリーなど)の購入費用の入力欄は、支払ったか、支払っていないかを選択する選択項目と、金額の入力欄とを含む。記憶媒体(CD-RやUSBメモリーなど)の購入費用の入力欄は、ユーザ82の課税方式が一般課税である場合のみ、
図13に示すように、取引先の入力欄を含んでよい。記憶媒体(CD-RやUSBメモリーなど)の購入費用の入力欄は、さらに、消費税額の入力欄を含んでもよい。このように、設立関連費用を入力する入力欄は、金額を入力する入力欄以外に、選択項目を含んでよい。また、設立関連費用を入力する入力欄は、ユーザ82の課税方式が一般課税である場合に、取引先を入力する入力欄を含んでよい。会計データ生成部110は、取引先を入力する入力欄に入力された取引先名称を含み、かつ、請求書に適格を反映した会計データを生成してよい。これにより、帳簿の記載要件を満たし、システムの内部的な集計が可能になる。また、取引先を入力する入力欄に入力された情報は、製品のマスターにも自動登録されてよい。
【0063】
UI制御部106は、UI250を通信端末80に表示させる。費用取得部108は、ユーザ82によって入力欄254に入力された費用等を取得してよい。会計データ生成部110は、科目登録データを参照して、費用取得部108が取得した費用に対応する勘定科目を特定し、当該費用に、特定した勘定科目を割り当てた会計データを生成する。
【0064】
会計データ生成部110は、ユーザ82が課税事業者であるか否かと、ユーザ82の課税方式とに応じた会計データを生成してよい。
【0065】
例えば、ユーザ82が免税事業者である場合、会計データ生成部110は、定款認証の手数料について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を定款認証の手数料とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、定款の謄本請求にかかった手数料について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を定款の謄本請求にかかった手数料とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、登録免許税について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を登録免許税とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、印鑑証明書の発行にかかった手数料について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を印鑑証明書の発行にかかった手数料とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、司法書士などへ支払った設立登記の代行依頼料について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を司法書士などへ支払った設立登記の代行依頼料とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、記憶媒体(CD-RやUSBメモリーなど)の購入費用について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を記憶媒体(CD-RやUSBメモリーなど)の購入費用とした会計データを生成する。具体例として、定款認証の手数料が50,000円、定款の謄本請求にかかった手数料が2,000円、登録免許税が150,000円、印鑑証明書の発行にかかった手数料が450円、司法書士などへ支払った設立登記の代行依頼料が100,000円、記憶媒体(CD-RやUSBメモリーなど)の購入費用が1,000円である場合、会計データ生成部110は、
図14に示すような会計データを生成する。
【0066】
例えば、ユーザ82が課税事業者であり、かつ、課税方式が一般課税であり、経理方式が税抜であり、計算区分が内税である場合、会計データ生成部110は、定款認証の手数料について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を対象外とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分・税率・計算区分を対象外とし、摘要を定款認証の手数料とし、請求書区分を対象外とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、定款の謄本請求にかかった手数料について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分・税率・計算区分を対象外とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を定款の謄本請求にかかった手数料とし、請求書区分を対象外とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、登録免許税について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分・税率・計算区分を対象外とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を登録免許税とし、請求書区分を対象外とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、印鑑証明書の発行にかかった手数料について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分・税率・計算区分を対象外とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を印鑑証明書の発行にかかった手数料とし、請求書区分を対象外とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、司法書士などへ支払った設立登記の代行依頼料について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、税率を取引の消費税率、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を司法書士などへ支払った設立登記の代行手数料とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分に「適格」を固定値としてセットした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、記憶媒体(CD-RやUSBメモリーなど)の購入費用について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、税率を取引の消費税率、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を記憶媒体(CD-RやUSBメモリーなど)の購入費用とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分に「適格」を固定値としてセットした会計データを生成する。具体例として、定款認証の手数料が50,000円、定款の謄本請求にかかった手数料が2,000円、登録免許税が150,000円、印鑑証明書の発行にかかった手数料が450円、司法書士などへ支払った設立登記の代行依頼料が100,000円、記憶媒体(CD-RやUSBメモリーなど)の購入費用が1,000円である場合、会計データ生成部110は、
図15に示すような会計データを生成する。
【0067】
会計データ生成部110は、ユーザ82の計算区分が外税である場合、
図16に示すように、計算区分を外税とした会計データを生成してよい。
【0068】
会計データ生成部110は、ユーザ82の計算区分が別記である場合、
図17に示すように、計算区分を別記とし、仮払消費税等の科目を含む会計データを生成してよい。
【0069】
例えば、ユーザ82が課税事業者であり、かつ、課税方式が簡易課税である場合、会計データ生成部110は、定款認証の手数料について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を対象外とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を定款認証の手数料とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、定款の謄本請求にかかった手数料について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を対象外とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を定款の謄本請求にかかった手数料とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、登録免許税について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を対象外とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を登録免許税とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、印鑑証明書の発行にかかった手数料について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を対象外とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を印鑑証明書の発行にかかった手数料とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、司法書士などへ支払った設立登記の代行依頼料について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を司法書士などへ支払った設立登記の代行手数料とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、記憶媒体(CD-RやUSBメモリーなど)の購入費用について、借方の勘定科目を創立費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を記憶媒体(CD-RやUSBメモリーなど)の購入費用とした会計データを生成する。
【0070】
図18は、会計データ処理装置100が提供するUI270の一例を概略的に示す。UI270は、設立の準備のために営業開始日よりも前に購入・発注したものについての質問内容272と、入力欄274とを含む。本例において、入力欄274は、購入発注したものの有無の選択項目と、購入・発注したものの内容、日付、金額、及び取引先を入力する入力欄とを含む。
【0071】
UI制御部106は、UI270を通信端末80に表示させる。UI制御部106は、さらに、会社の設立時に発生する可能性がある複数種類の設立関連費用を含むUI280を通信端末80に表示させてよい。
【0072】
図19は、UI280の一例を概略的に示す。複数種類の設立関連費用は、選択可能に表示される。UI制御部106は、複数種類の設立関連費用のうち、ユーザ82によって選択された設立関連費用の設立関連費用入力欄を表示するように制御してよい。
【0073】
費用取得部108は、各入力欄に入力された費用等を取得してよい。会計データ生成部110は、科目登録データを参照して、費用取得部108が取得した費用に対応する勘定科目を特定し、当該費用に、特定した勘定科目を割り当てた会計データを生成する。
【0074】
会計データ生成部110は、ユーザ82が課税事業者であるか否かと、ユーザ82の課税方式とに応じた会計データを生成してよい。
【0075】
例えば、ユーザ82が免税事業者である場合、会計データ生成部110は、会社ロゴの制作の発注費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を会社ロゴの制作を発注とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、名刺・チラシ・パンフレット等の発注費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を名刺・チラシ・パンフレットなどを発注とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、Webサイトの発注費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要をWebサイトを発注とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、市場調査やネットリサーチ等を専門の会社に発注する費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を市場調査やネットリサーチ等を専門の会社に発注とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、有料のセミナー等への参加費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を有料のセミナー等に参加とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、会社の看板や表札の設置費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を会社の看板や表札を設置とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、インターネットプロバイダとの契約費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要をインターネットプロバイダと契約とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、パソコン・タブレット端末・スマートフォン等の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要をパソコン・タブレット端末・スマートフォン等を購入とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、会社の実印、銀行印、及び角印の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を会社の実印、銀行印、及び角印を購入とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、オフィス用デスク・チェア等の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要をオフィス用デスク・チェア等を購入とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、オフィス用の観葉植物等のインテリアの購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要をオフィス用に観葉植物等のインテリアを購入とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、オフィス用の家電の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要をオフィス用に家電を購入とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、OA機器や事務機器等の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要をOA機器や事務機器等を購入とした会計データを生成する。
【0076】
具体例として、会社ロゴの制作の発注費用が60,000円、名刺・チラシ・パンフレット等の発注費用が50,000円、Webサイトの発注費用が150,000円、市場調査やネットリサーチ等を専門の会社に発注する費用が100,000円、有料のセミナー等への参加費用が100,000円、会社の看板や表札の設置費用が90,000円、インターネットプロバイダとの契約費用が40,000円、パソコン・タブレット端末・スマートフォン等の購入費用が90,000円、会社の実印、銀行印、及び角印の購入費用が34,000円、オフィス用デスク・チェア等の購入費用が95,000円、オフィス用の観葉植物等のインテリアの購入費用が20,000円、オフィス用の家電の購入費用が35,000円、OA機器や事務機器等の購入費用が93,000円である場合、会計データ生成部110は、
図20に示すような会計データを生成する。
【0077】
例えば、ユーザ82が課税事業者であり、課税方式が一般課税であり、経理方式が税抜であり、計算区分が内税である場合、会計データ生成部110は、会社ロゴの制作の発注費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を会社ロゴの制作を発注とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、名刺・チラシ・パンフレット等の発注費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を名刺・チラシ・パンフレットなどを発注とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、Webサイトの発注費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をWebサイトを発注とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、市場調査やネットリサーチ等を専門の会社に発注する費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を市場調査やネットリサーチ等を専門の会社に発注とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、有料のセミナー等への参加費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を有料のセミナー等に参加とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、会社の看板や表札の設置費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を会社の看板や表札を設置とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、インターネットプロバイダとの契約費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をインターネットプロバイダと契約とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、パソコン・タブレット端末・スマートフォン等の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をパソコン・タブレット端末・スマートフォン等を購入とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、会社の実印、銀行印、及び角印の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を会社の実印、銀行印、及び角印を購入とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、オフィス用デスク・チェア等の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をオフィス用デスク・チェア等を購入とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、オフィス用の観葉植物等のインテリアの購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をオフィス用に観葉植物等のインテリアを購入とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、オフィス用の家電の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をオフィス用に家電を購入とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、OA機器や事務機器等の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をOA機器や事務機器等を購入とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。具体例として、会社ロゴの制作の発注費用が60,000円、名刺・チラシ・パンフレット等の発注費用が50,000円、Webサイトの発注費用が150,000円、市場調査やネットリサーチ等を専門の会社に発注する費用が100,000円、有料のセミナー等への参加費用が100,000円、会社の看板や表札の設置費用が90,000円、インターネットプロバイダとの契約費用が40,000円、パソコン・タブレット端末・スマートフォン等の購入費用が90,000円、会社の実印、銀行印、及び角印の購入費用が34,000円、オフィス用デスク・チェア等の購入費用が95,000円、オフィス用の観葉植物等のインテリアの購入費用が20,000円、オフィス用の家電の購入費用が35,000円、OA機器や事務機器等の購入費用が93,000円である場合、会計データ生成部110は、
図21に示すような会計データを生成する。
【0078】
例えば、ユーザ82が課税事業者であり、課税方式が簡易課税であり、経理方式が税抜であり、計算区分が内税である場合、会計データ生成部110は、会社ロゴの制作の発注費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を会社ロゴの制作を発注とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、名刺・チラシ・パンフレット等の発注費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を名刺・チラシ・パンフレットなどを発注とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、Webサイトの発注費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をWebサイトを発注とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、市場調査やネットリサーチ等を専門の会社に発注する費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を市場調査やネットリサーチ等を専門の会社に発注とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、有料のセミナー等への参加費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を有料のセミナー等に参加とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、会社の看板や表札の設置費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を会社の看板や表札を設置とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、インターネットプロバイダとの契約費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をインターネットプロバイダと契約とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、パソコン・タブレット端末・スマートフォン等の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をパソコン・タブレット端末・スマートフォン等を購入とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、会社の実印、銀行印、及び角印の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を会社の実印、銀行印、及び角印を購入とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、オフィス用デスク・チェア等の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をオフィス用デスク・チェア等を購入とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、オフィス用の観葉植物等のインテリアの購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をオフィス用に観葉植物等のインテリアを購入とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、オフィス用の家電の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をオフィス用に家電を購入とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、OA機器や事務機器等の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を内税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をOA機器や事務機器等を購入とした会計データを生成する。
【0079】
例えば、ユーザ82が課税事業者であり、課税方式が一般課税であり、経理方式が税抜であり、計算区分が外税である場合、会計データ生成部110は、会社ロゴの制作の発注費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を外税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を会社ロゴの制作を発注とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、名刺・チラシ・パンフレット等の発注費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を外税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を名刺・チラシ・パンフレットなどを発注とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、Webサイトの発注費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を外税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をWebサイトを発注とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、市場調査やネットリサーチ等を専門の会社に発注する費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を外税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を市場調査やネットリサーチ等を専門の会社に発注とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、有料のセミナー等への参加費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を外税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を有料のセミナー等に参加とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、会社の看板や表札の設置費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を外税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を会社の看板や表札を設置とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、インターネットプロバイダとの契約費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を外税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をインターネットプロバイダと契約とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、パソコン・タブレット端末・スマートフォン等の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を外税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をパソコン・タブレット端末・スマートフォン等を購入とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、会社の実印、銀行印、及び角印の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を外税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を会社の実印、銀行印、及び角印を購入とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、オフィス用デスク・チェア等の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を外税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をオフィス用デスク・チェア等を購入とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、オフィス用の観葉植物等のインテリアの購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を外税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をオフィス用に観葉植物等のインテリアを購入とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、オフィス用の家電の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を外税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をオフィス用に家電を購入とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。また、会計データ生成部110は、OA機器や事務機器等の購入費用について、借方の勘定科目を開業費、金額を費用取得部108が取得した費用、税区分を課対仕入、計算区分を外税とし、貸方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要をOA機器や事務機器等を購入とし、取引先を、取引先の入力欄に入力された取引先名称とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。具体例として、会社ロゴの制作の発注費用が60,000円、名刺・チラシ・パンフレット等の発注費用が50,000円、Webサイトの発注費用が150,000円、市場調査やネットリサーチ等を専門の会社に発注する費用が100,001円、有料のセミナー等への参加費用が100,001円、会社の看板や表札の設置費用が90,000円、インターネットプロバイダとの契約費用が40,000円、パソコン・タブレット端末・スマートフォン等の購入費用が90,000円、会社の実印、銀行印、及び角印の購入費用が34,001円、オフィス用デスク・チェア等の購入費用が95,000円、オフィス用の観葉植物等のインテリアの購入費用が20,000円、オフィス用の家電の購入費用が35,000円、OA機器や事務機器等の購入費用が93,000円である場合、会計データ生成部110は、
図22に示すような会計データを生成する。
【0080】
例えば、ユーザ82が課税事業者であり、課税方式が一般課税であり、経理方式が税抜であり、計算区分が別記である場合、会計データ生成部110は、借方の税区分を課対仕入、計算区分を別記とし、貸方の税区分を未収入金(未収金)、税区分を対象外とした会計データと、借方の勘定科目を仮払消費税等、金額を消費税額、税区分を課対仕入、計算区分を別記とし、貸方の勘定科目を空欄、金額を空欄とし、摘要を空欄とし、請求書区分を適格とした会計データを生成する。具体例として、会計データ処理装置100は、
図23に示すような会計データを生成する。上述した請求書区分を適格とした会計データを生成する各機能において、会計データ生成部110は、入力した取引先に関わる適格請求書発行事業者であるか否かを示す情報の入力を受け付けて、当該情報に基づく請求書区分を含む会計データを生成するようにしてもよい。
【0081】
図24は、会計データ処理装置100が提供するUI290の一例を概略的に示す。UI290は、入力された複数種類の設立関連費用の中に役員個人が立て替えた費用が含まれるかについての質問内容292と、入力欄294とを含む。本例において、入力欄294は、立て替えた費用の有無の選択項目と、合計金額の入力欄とを含む。
【0082】
UI制御部106は、UI290を通信端末80に表示させる。費用取得部108は、入力欄294に入力された合計金額を取得してよい。会計データ生成部110は、費用取得部108が取得した金額に、役員が立て替えたことを示す勘定科目を割り当てた会計データを生成してよい。
【0083】
会計データ生成部110は、ユーザ82が課税事業者であるか否かと、ユーザ82の課税方式とに応じた会計データを生成してよい。
【0084】
例えば、ユーザ82が免税事業者である場合、会計データ生成部110は、借方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額とし、貸方の勘定科目を役員借入金、金額を費用取得部108が取得した金額とし、摘要を役員立て替え分振替(設立時)とした会計データを生成する。
【0085】
例えば、ユーザ82が課税事業者であり、課税方式が一般課税である場合、会計データ生成部110は、借方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、貸方の勘定科目を役員借入金、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を役員立て替え分振替(設立時)とした会計データを生成する。
【0086】
例えば、ユーザ82が課税事業者であり、課税方式が簡易課税である場合、会計データ生成部110は、借方の勘定科目を未収入金(未収金)、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、貸方の勘定科目を役員借入金、金額を費用取得部108が取得した金額、税区分を対象外とし、摘要を役員立て替え分振替(設立時)とした会計データを生成する。
【0087】
図25は、会計データ処理装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0088】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0089】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0090】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0091】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0092】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0093】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0094】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0095】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0096】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0097】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0098】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0099】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0100】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0101】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0102】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0103】
10 会計管理システム、30 会計サービス提供装置、50 ネットワーク、80 通信端末、82 ユーザ、100 会計データ処理装置、102 記憶部、104 登録部、106 UI制御部、108 費用取得部、110 会計データ生成部、112 会計データ送信部、210 UI、212 質問内容、214 入力欄、220 UI、222 質問内容、224 入力欄、230 UI、232 質問内容、234 入力欄、240 UI、242 質問内容、244 入力欄、250 UI、252 質問内容、254 入力欄、270 UI、272 質問内容、274 入力欄、280 UI、290 UI、292 質問内容、294 入力欄、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1226 DVDドライブ、1227 DVD-ROM、1230 ROM、1240 入出力チップ
【要約】 (修正有)
【課題】税法や企業会計原則で求められる取引毎に帳簿作成を行う会計データ処理装置を提供する。
【解決手段】会計管理システム10において、会計データ処理装置は、会社の設立に関する複数種類の設立関連費用のそれぞれに対応する勘定科目が登録されている科目登録データを記憶する記憶部と、ユーザによって入力された前記複数種類の設立関連費用を取得する費用取得部と、前記科目登録データに基づいて、前記費用取得部が取得した前記複数種類の設立関連費用のそれぞれに対して、対応する前記勘定科目を割り当てた、前記ユーザに対応する会計データを生成する会計データ生成部とを備える。
【選択図】
図1