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特許7590712コンクリートポンプ車の残コンクリートの排出方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-19
(45)【発行日】2024-11-27
(54)【発明の名称】コンクリートポンプ車の残コンクリートの排出方法
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/04 20060101AFI20241120BHJP
【FI】
E04G21/04
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2024058593
(22)【出願日】2024-04-01
【審査請求日】2024-04-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522102376
【氏名又は名称】株式会社エコスティック
(73)【特許権者】
【識別番号】598009326
【氏名又は名称】三立コンクリート打設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147072
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 裕通
(74)【代理人】
【氏名又は名称】杉谷 嘉昭
(72)【発明者】
【氏名】桃木 修
(72)【発明者】
【氏名】出口 秀夫
【審査官】山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録実用新案第20-0362187(KR,Y1)
【文献】特表平09-512321(JP,A)
【文献】特開2006-038310(JP,A)
【文献】実開平03-105543(JP,U)
【文献】実公昭47-004593(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 21/04
F04B 15/02
B65G 53/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホッパと、該ホッパ内のコンクリートを吸引すると共に吐出するピストン式のコンクリートポンプと、該コンクリートポンプから吐出される吐出管と、該吐出管に接続されているコンクリート圧送管と、を備えたコンクリートポンプ車において、
前記コンクリート圧送管の所定の箇所に管内を開閉する開閉弁を設け、前記吐出管と前記開閉弁の間において前記コンクリート圧送管に開口部を形成すると共に該開口部を閉鎖する蓋体を設け、前記蓋体には表面に突起を設けておき、
残コンクリートの排出に先だって、前記コンクリート圧送管内のコンクリートを前記ホッパに戻すとき、
予め前記開口部から前記蓋体を取り外して前記表面側を管内に向けて前記開口部に再び取り付け、それによって前記突起が前記コンクリート圧送管内に配置されるようにし、前記コンクリート圧送管の先端からスポンジボールを押し込むと共に前記コンクリートポンプを駆動して、前記コンクリート圧送管内のコンクリートを逆流させて前記ホッパに戻すようにし、逆流するコンクリートと一緒に逆流する前記スポンジボールは前記突起によって捕捉するようにし、前記蓋体を前記開口部から取り外して前記開口部から前記スポンジボールを取り出すようにし、
前記ホッパ内の残コンクリートを外部に排出するとき、前記開閉弁を閉鎖し、前記開口部に排出管を接続し、前記コンクリートポンプを駆動して残コンクリートを前記排出管から排出するようにする、残コンクリートの排出方法。
【請求項2】
前記コンクリート圧送管は、形状が異なる複数本のユニット管から構成されており、前記吐出管に接続されている前記ユニット管は吐出エルボー管からなり、前記開閉弁は前記吐出エルボー管と前記吐出エルボー管に接続されている他の前記ユニット管との間に設けるようにし、前記開口部は前記吐出エルボー管に形成するようにする、請求項1に記載の残コンクリートの排出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートポンプ車において残コンクリートを排出する排出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンクリートポンプ車は、例えば特許文献1に記載されているように、自走式の車両と、この車両に設けられている各装置、すなわちコンクリートが投入されるホッパ、コンクリートポンプ、多段式ブーム、コンクリート圧送管等を備えている。コンクリートポンプがピストン式からなる場合、例えば2本が設けられて先端がホッパ内に入れられている。ホッパ内にはS字管が回転可能に設けられ、2本のコンクリートポンプの先端に交互に接続されるようになっている。S字管は吐出管に接続され、コンクリート圧送管は吐出管に接続されている。
【0003】
S字管に接続されていないコンクリートポンプを駆動するとホッパ内のコンクリートが吸入され、あるいはコンクリートポンプ内のコンクリートがホッパ内に排出される。一方、S字管に接続されているコンクリートポンプを駆動すると、コンクリートポンプ内のコンクリートがS字管を経由してコンクリート圧送管に圧送され、あるいはコンクリート圧送管内のコンクリートがコンクリートポンプ内に戻される。従って、2本のコンクリートポンプを交互に駆動し、S字管の回転位置を適切に制御して、コンクリートポンプに交互に接続すると、ホッパ内のコンクリートの吸入と、コンクリート圧送管への圧送が連続的に実施されてコンクリートを圧送することができる。
【0004】
コンクリート圧送管は、複数本のユニット管から構成されており、車両に固定されている区間は複数のユニット管が固定的に接続され、多段式ブームによって支持されている区間は必要に応じて回転可能に接続されている。従って、多段式ブームの屈曲に追随してコンクリート圧送管も屈曲されることになり、所望の位置にコンクリートを打設することができる。
【0005】
ところでコンクリートポンプ車によるコンクリートの打設が終了したら、コンクリート圧送管内やホッパ内に残ったコンクリート、つまり残コンクリートを排出する必要がある。残コンクリートの排出は、まず、コンクリート圧送管の先端からスポンジボールを挿入する。S字管の回転位置を適切に制御しながら2本のコンクリートポンプを交互に駆動すると、コンクリート圧送管内のコンクリートが逆流し、ホッパ内に戻される。スポンジボールがコンクリートと共にコンクリート圧送管内を移動するとき、コンクリート圧送管内を清掃する。スポンジボールがホッパ近傍まで来たら、コンクリート圧送管に設けられている蓋を外してスポンジボールを取り出す。ホッパ内に戻された残コンクリートは、ホッパの下方に設けられているバルブを開けて外部に排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特許第7045026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
コンクリートポンプ車における残コンクリートの排出は、ホッパの下方のバルブを開けて排出する旨説明したが、多大な労力を要するという問題がある。まず、バルブを開ける前に、ホッパの下方にフネと呼ばれている容器をセットする必要がある。バルブを開けるとフネに残コンクリートが排出されるが、フネからあふれる前に再びバルブを閉じる必要がある。フネに排出された残コンクリートは他の場所に搬送したり、ミキサ車に戻したりすることになるが、フネの重量は大きく作業は煩雑である。ホッパ内に残コンクリートが残っていれば、空のフネを再びホッパの下方にセットし、同様の作業を繰り返す必要がある。さらには、全ての残コンクリートを排出した後においても、ホッパやコンクリートポンプを洗浄するときに発生する洗浄水も同様に処理する必要があり、労力を要する。
【0008】
本発明は、作業の労力を小さくするコンクリートポンプ車の残コンクリートの排出方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ホッパと、該ホッパ内のコンクリートを吸引すると共に吐出するピストン式のコンクリートポンプと、コンクリートポンプから吐出される吐出管と、吐出管に接続されているコンクリート圧送管と、を備えたコンクリートポンプ車における残コンクリートの排出方法とする。コンクリート圧送管の所定の箇所に管内を開閉する開閉弁を設け、吐出管と開閉弁の間においてコンクリート圧送管に開口部を形成すると共に開口部を閉鎖する蓋体を設け、蓋体には表面に突起を設けておく。残コンクリートの排出に先だって、コンクリート圧送管内のコンクリートをホッパに戻すとき、次のようにする。すなわち、予め開口部から蓋体を取り外して表面側を管内に向けて開口部に再び取り付け、それによって突起がコンクリート圧送管内に配置されるようにする。コンクリート圧送管の先端からスポンジボールを押し込むと共にコンクリートポンプを駆動して、コンクリート圧送管内のコンクリートを逆流させてホッパに戻すようにする。このとき逆流するコンクリートと一緒に逆流するスポンジボールは突起によって捕捉するようにし、蓋体を開口部から取り外して開口部からスポンジボールを取り出すようにする。そして、ホッパ内の残コンクリートを外部に排出するとき、開閉弁を閉鎖し、開口部に排出管を接続し、コンクリートポンプを駆動して残コンクリートを排出管から排出するように構成する。
【0010】
請求項2に記載の発明は、次のように構成する。すなわち、コンクリート圧送管は、形状が異なる複数本のユニット管から構成され、吐出管に接続されているユニット管は吐出エルボー管からなる。開閉弁は吐出エルボー管と吐出エルボー管に接続されている他のユニット管との間に設けるようにし、開口部は吐出エルボー管に形成するようにする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、ホッパ内の残コンクリートを外部に排出するとき、開閉弁を閉鎖し、蓋体を外して開口部に排出管を接続し、コンクリートポンプを駆動して残コンクリートを排出管から排出する。そうすると、排出管をミキサ車に接続すれば、コンクリートポンプを駆動すれば自動的に残コンクリートがミキサ車に入れられることになる。つまり、いわゆるフネをセットしたり搬出したりする必要がない。さらには、ホッパ内の残コンクリートを排出した後で、ホッパ内やコンクリートポンプを洗浄するが、洗浄水についてもミキサ車に排出することができ、労力を軽減することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、開閉弁は、吐出管に接続されている吐出エルボー管と吐出エルボー管に接続されている他のユニット管との間に設けられ、そして開口部は吐出エルボー管に形成されているので、ホッパの近傍に排出管が接続されることになる。残コンクリートは排出後にもコンクリート圧送管内に若干残ることになるが、ホッパの近傍に排出管が接続されるので、コンクリート圧送管内に残る残コンクリートを少量に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施の形態に係るコンクリート圧送管を備えたコンクリートポンプ車の斜視図である。
図2】本実施の形態に係るコンクリート圧送管を構成するユニット管である、本実施の形態に係る吐出エルボー管と開閉弁の斜視図である。
図3A】本実施の形態に係る開閉弁の弁体の正面図である。
図3B】本実施の形態に係る開閉弁の側面断面図である。
図4A】本実施の形態に係るコンクリート圧送管の一部を示す正面断面図である。
図4B】本実施の形態に係るコンクリート圧送管の一部を示す正面断面図である。
図4C】本実施の形態に係るコンクリート圧送管の一部を示す正面断面図である。
図4D】本実施の形態に係るコンクリート圧送管の一部を示す正面断面図である。
図4E】本実施の形態に係るコンクリート圧送管の一部を示す正面断面図である。
図4F】本実施の形態に係るコンクリート圧送管の一部を示す正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<コンクリートポンプ車>
以下、本実施の形態を説明する。本実施の形態に係るコンクリートポンプ車1が図1に示されている。コンクリートポンプ車1は、自走する車両2と、この車両2に設けられているホッパ3と、多段式ブーム4と、車両2と多段式ブーム4とに設けられている本実施の形態に係るコンクリート圧送管6と、から概略構成されている。図には示されていないが、車両2にはピストン式のコンクリートポンプが2本設けられており、それらの先端はホッパ3内に位置している。ホッパ3には、図示されていないが回転可能に設けられているS字管と、このS字管に接続されている吐出管とが設けられている。S字管は回転位置によって2本のコンクリートポンプのいずれかに接続されるようになっている。次に説明する本実施の形態に係るコンクリート圧送管6は、図示されない吐出管に接続されている。
【0015】
<コンクリート圧送管>
本実施の形態に係るコンクリート圧送管6は、互いに連結されている複数のユニット管6a、6b、…からなる。ホッパ3内の吐出管に接続されているユニット管6aは、次に詳しく説明する本実施の形態に係る吐出エルボー管6aになっており、この吐出エルボー管6aには、後で説明する本実施の形態に係る開閉弁8を介して、テーパ管6bからなるユニット管6bが接続されている。そしてテーパ管6bには曲がり管6cからなるユニット管6cが接続され、以下同様に、複数本のユニット管6d、6e…が接続されている。コンクリート圧送管6は、このように車両2側に設けられている区間と、多段式ブーム4に支持されている区間とがある。多段式ブーム4に支持されている区間は、多段式ブーム4の屈曲に伴って屈曲するようになっている。
【0016】
<吐出エルボー管>
図2には、本実施の形態に係る吐出エルボー管6aと、本実施の形態に係る開閉弁8とが示されている。本実施の形態に係る吐出エルボー管6aは、緩やかに直交方向に湾曲していると共に、テーパ状に内径が変化している。大径の端部にはフランジ部9が形成され、図には示されていない吐出管に接続されるようになっている。一方小径の端部にもフランジ部10が形成され、カップリング金具12によって後で説明する開閉弁8に接続されている。
【0017】
吐出エルボー管6aには、管の途中で開口部13が形成されている。開口部13にはフランジ部14が形成されている。この開口部13は、本実施の形態に係る蓋体16によって閉鎖されるようになっており、図に示されていないカップリング金具によって蓋体16を開口部13に固定するようになっている。蓋体16は、裏面側は平面になっているが表面側には所定形状の突起17が形成されている。後で説明するように蓋体16をひっくり返して裏面側を開口部13に取り付けるようにすると、突起17が吐出エルボー管6aの管内に配置されることになる。
【0018】
<開閉弁>
本実施の形態に係る開閉弁8は、本体部19と、この本体部19に挿入されている弁体20とから構成されている。弁体20は、図3Aに示されているように、金属板から略長方形に形成されている。弁体20は、長方形の両短辺近傍に横長のくり抜き21、21が開けられている。このくり抜き21、21は、弁体20を握って操作するときに指が入れられる穴になっている。弁体20には、図3Aにおいて上半分の領域には穴が開けられていないが、下半分の領域には円形穴23が開けられている。次に説明するが上半分は開閉弁8を閉鎖する領域になっており、下半分は開閉弁8を開く領域になっている。弁体20の両短辺近傍には、ストッパ24、24、…が形成され、次に説明する本体部19から弁体20が抜けないようになっている。
【0019】
本体部19は、図3Bに断面が示されており、短い管状に形成されている。本体部19の中央は弁体20をスライド自在に収納する弁体収納部26になっている。弁体20の円形穴23が弁体収納部26の内周面と整合しているとき、つまり図3Bに示された状態になっているとき、開閉弁8は開かれた状態になり管内をコンクリートが流れる。一方、弁体20を駆動して弁体収納部26に弁体20の上半分の領域をスライドさせると、開閉弁8が閉鎖されることになる。本体部19の両端部にはフランジ部27、27が形成され、ユニット管6a(図1参照)つまり吐出エルボー管6aと、ユニット管6bつまりテーパ管6bとが接続されるようになっている。
【0020】
<残コンクリートの排出方法>
本実施の形態に係るコンクリートポンプ車1(図1参照)において、残コンクリートを排出する方法を説明する。まず。コンクリートを圧送している状態から説明する。図4Aにはコンクリート圧送管6の一部が示されている。具体的には、吐出エルボー管6aと、開閉弁8と、テーパ管6bとが示されている。コンクリートの圧送時には、吐出エルボー管6aの開口部13は蓋体16によって閉鎖され、そして開閉弁8は開いた状態になっている。コンクリートポンプ車1において、コンクリートポンプを駆動すると共に適切にS字管を制御するとホッパ3内のコンクリートが圧送され、図4Aに示されているようにコンクリート30がコンクリート圧送管6内を流れる。コンクリートが打設される。
【0021】
コンクリートの打設が完了したら、コンクリート圧送管6内のコンクリート30をホッパ3に戻す。図1に示されているように、コンクリート圧送管6の先端29から図示されないスポンジボールを押し込む。次いで図4Bに示されているように、吐出エルボー管6aにおいて蓋体16を取外し、ひっくり返して再び開口部13に取り付ける。そうすると蓋体16に設けられている突起17が管内に配置されることになる。コンクリートポンプ車1(図1参照)においてコンクリートポンプを駆動すると共に適切にS字管を制御する。そうすると図4Bに示されているようにコンクリート30はコンクリート圧送管6内を逆流する。この逆流に伴ってスポンジボール31がコンクリート圧送管6内を移動して、コンクリート圧送管6内が清掃される。
【0022】
やがて、図4Cに示されているようにスポンジボール31が突起17に引っかかる。つまりスポンジボール31が吐出エルボー管6a内で停止する。コンクリートポンプ車1においてコンクリートポンプを停止する。図4Dに示されているように、蓋体16を取外し、開口部13を開く。開口部からスポンジボール31を取り出す。
【0023】
次に図4Eに示されているように、吐出エルボー管6aの開口部13に排出管33を接続する。図に示されていないが、排出管33の他方の端部はミキサ車のホッパに接続する。開閉弁8の弁体20を操作して、開閉弁8を閉鎖する。コンクリートポンプ車1においてコンクリートポンプを駆動し、適切にS字管を制御する。そうすると、図4Fに示されているようにコンクリート30が圧送される。コンクリート30はコンクリート圧送管6が開閉弁8により閉鎖されているので、排出管33を流れる。排出管33から図に示されていないミキサ車にコンクリートが排出される。ホッパ3(図1参照)のコンクリートが所定量以下になったら、洗浄水を供給してコンクリートポンプおよびホッパ3内を洗浄する。引き続きコンクリートポンプを駆動すると、洗浄水が排出管33を経由してミキサ車に送られる。残コンクリートの排出を完了する。
【0024】
<変形例>
本実施の形態は色々な変形が可能である。例えば、開閉弁8は吐出エルボー管6aとテーパ管6bの間に設けられているように説明したがこの箇所に限定されない。つまり開閉弁8を他のユニット管6c、6d、…の間に設けるようにしてもよく、例えばテーパ管6bと曲がり管6cの間に設けてもよい。さらには、開閉弁8を隣り合う2本のユニット管6a、6b、…の間に設けずに、1本のユニット管6a、6b、…内に設けるようにしてもよい。開口部13が形成される位置についても変形が可能である。コンクリート圧送管6に形成される開口部13は、吐出管と開閉弁8の間の区間であれば任意の箇所に形成することができる。なお、本実施の形態のように吐出エルボー管6aに隣接して開閉弁8を設け、開口部13を吐出エルボー管6aに形成すると、残コンクリートの排出が完了したときに、コンクリート圧送管6内に残留する残コンクリートを少量にすることができる。
【符号の説明】
【0025】
1 コンクリートポンプ車 2 車両
3 ホッパ 4 多段式ブーム
6 コンクリート圧送管
6a 吐出エルボー管(ユニット管)
6b テーパ管(ユニット管)
8 開閉弁 9 フランジ部
10 フランジ部 12 カップリング金具
13 開口部 14 フランジ部
16 蓋体 17 突起
19 本体部 20 弁体
21 くり抜き 23 円形穴
24 ストッパ 26 弁体収納部
29 先端
30 コンクリート 31 スポンジボール
33 排出管
【要約】
【課題】作業の労力を小さくするコンクリートポンプ車の残コンクリートの排出方法を提供する。
【解決手段】ピストン式のコンクリートポンプと、コンクリートポンプから吐出される吐出管と、吐出管に接続されているコンクリート圧送管(6)と、を備えたコンクリートポンプ車(1)を対象とする。コンクリート圧送管(6)に管内を開閉する開閉弁(8)を設け、吐出管と開閉弁(8)の間においてコンクリート圧送管(6)に開口部(13)を形成すると共にこれを閉鎖する蓋体(16)を設けておく。ホッパ(3)内の残コンクリートを外部に排出するとき、開閉弁(8)を閉鎖し、蓋体(16)を外して開口部(13)に排出管(33)を接続し、コンクリートポンプを駆動して残コンクリートを排出管(33)から排出する。
【選択図】図4F
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F