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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-19
(45)【発行日】2024-11-27
(54)【発明の名称】宅配ボックス
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/122 20060101AFI20241120BHJP
【FI】
A47G29/122 Z
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019060224
(22)【出願日】2019-03-27
(65)【公開番号】P2020156815
(43)【公開日】2020-10-01
【審査請求日】2022-02-16
【審判番号】
【審判請求日】2023-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】519010178
【氏名又は名称】株式会社PacPort
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 伸昭
(72)【発明者】
【氏名】小林 富夫
(72)【発明者】
【氏名】沈 ▲よう▼
(72)【発明者】
【氏名】張 東健
【合議体】
【審判長】窪田 治彦
【審判官】伊藤 秀行
【審判官】北村 英隆
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-525038(JP,A)
【文献】特開平8-173303(JP,A)
【文献】登録実用新案第3078180(JP,U)
【文献】実開平5-32541(JP,U)
【文献】特開2018-139692(JP,A)
【文献】米国特許第7527190(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G29/00-29/30
E04H1/00-1/14
E05B65/00
E04B1/344
E04B1/343
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
組み立て状態から折り畳み状態に折り畳み可能な宅配ボックスであって、
前記折り畳み状態では本体カバーの前面に沿って設けられ、前記組み立て状態では水平面と略平行になるように前記本体カバーに支持される底板と、前記折り畳み状態では前記本体カバーに折り畳んで収納される側板と、を備え、
前記底板は、底板本体と、底板カバーと、を含み、
前記底板カバーの最も高い位置には、宅配物が載置される載置部が形成され、
前記組み立て状態では、前記側板が前記載置部の外側に位置し、前記側板の外側に前記載置部よりも高い側壁が前記底板本体に形成され、前記底板本体底部の内面が前方から後方に向かうに従って下方に傾斜し、前記底板本体の左後角部と右後角部とに前記載置部よりも低い後壁がそれぞれ形成され、それぞれの後壁の間が排水口となり、前記底板本体の前記側壁と前記底板カバーとの間に隙間によって前記排水口に至る流路を形成する宅配ボックス。
【請求項2】
前記側板は、前記側板を折り畳み可能とするヒンジ部を備え、
前記ヒンジ部の内側には、カバーが設けられる、請求項1に記載の宅配ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、宅配ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
宅配ボックスは、公知である。例えば、特許文献1には、折り畳み可能な宅配ボックスが開示される。折り畳み可能な宅配ボックスは、宅配業者が宅配物を預けるまでは折り畳まれ、宅配業者が宅配物を預けるときに組み立てられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2018-525038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
宅配ボックスは、一戸建て住宅の玄関先または庭先などの屋外に設置される。そのため、宅配ボックスに宅配物が預けられる間に、宅配物を雨水によって濡らさないことが求められる。
【0005】
本開示の目的は、宅配物が預けられている間に、宅配物を雨水によって濡らさないことができる折り畳み可能な宅配ボックスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様である宅配ボックスは、組み立て状態から折り畳み状態に折り畳み可能な宅配ボックスであって、折り畳み状態では本体カバーの前面に沿って設けられ、組み立て状態では水平面と略平行になるように本体カバーに支持される底板と、折り畳み状態では本体カバーに折り畳んで収納される側板と、を備え、底板は、底板カバーを含み、底板カバーの最も高い位置には、宅配物が載置される載置部が形成され、組み立て状態では、側板が載置部の外側に位置する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、宅配物が預けられている間に、雨水によって宅配物を濡らさないことができる折り畳み可能な宅配ボックスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】組み立て状態の宅配ボックスの構成を示す斜視図である。
図2】折り畳み状態の宅配ボックスの構成を示す斜視図である。
図3】分解した宅配ボックスを示す斜視図である。
図4】宅配ボックスを組み立てるときの流れを示す模式図である。
図5】宅配ボックスを折り畳むときの流れを示す模式図である。
図6】宅配ボックスの防水構成を示す斜視図である。
図7】宅配ボックスの防水構成を示す別の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、実施形態の一例を詳細に説明する。実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであるから、図面に描画された構成要素の寸法などは、以下の説明を参酌して判断されるべきである。本明細書において、「略~」との記載は、略同一を例に説明すると、完全に同一はもとより、実質的に同一と認められる場合を含む意図である。以下で説明する実施形態は例示であって、本開示の宅配ボックスはこれに限定されない。
【0010】
以下、図面を用いて本開示の実施形態を説明する。以下で説明する形状、材料及び個数は、説明のための例示であって、宅配ボックスの仕様に応じて適宜変更することができる。以下ではすべての図面において同等の要素には同一の符号を付して説明する。また、本文中の説明においては、必要に応じてそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
【0011】
以下では、宅配ボックスが折り畳まれる方向を奥行き方向とする。扉が設けられる側を奥行き方向の前側とする。水平面において奥行き方向と直交する方向を幅方向とする。宅配ボックスの前面側に向かって右側を幅方向の右側とする。幅方向と奥行き方向とに直交する鉛直方向を高さ方向とする。
【0012】
図1乃至図3を用いて、宅配ボックス100の構成について説明する。図1は、組み立て状態の宅配ボックス100の構成を表す斜視図である。図2は、折り畳み状態の宅配ボックス100の構成を表す斜視図である。図3は、宅配ボックス100の分解した状態を示す斜視図である。
【0013】
宅配ボックス100は、折り畳み可能である。宅配ボックス100は、一戸建て住宅の玄関脇の壁面に設置されるが、これに限定されない。宅配ボックス100は、例えば集合住宅等に設置されても良い。また、宅配ボックス100は、例えば玄関脇の床面等に設置されても良い。
【0014】
宅配ボックス100は、宅配業者によって宅配物が預けられるまでは、折り畳まれた状態(折り畳み状態)となる。また、宅配ボックス100は、宅配業者によって宅配物が届けられてからは、組み立てられた状態(組み立て状態)となる。
【0015】
宅配ボックス100は、本体カバー10と、天板20と、底板30と、扉40と、側板50,60と、を備える。側板50は、第1側板51と、第2側板52と、を含む。側板60は、第1側板61と、第2側板62と、を含む。
【0016】
本体カバー10は、前面が開口する箱形状に構成される。本体カバー10は、カバー部11と、フレーム12と、一対のアーム13,13と、を備える。カバー部11は、前面が開口する箱形状に構成される。カバー部11は、上板11Aと、下板11Bと、裏板11Cと、側板11D,11Eと、を含む。カバー部11は、例えば樹脂製である。
【0017】
上板11Aの前端部には、天板20がヒンジ固定される。下板11Bの前端部には、底板30がヒンジ固定される。裏板11Cの内面の左端部には、第2側板52がヒンジ固定される。裏板11Cの内面の右端部には、第2側板62がヒンジ固定される。
【0018】
フレーム12は、カバー部11の開口部の前端面に沿って配置される。フレーム12は、例えば金属製である。一対のアーム13,13は、本体カバー10の幅方向の両端側にそれぞれ設けられる。一対のアーム13,13は、底板30が下方に開かれたとき、底板30が水平面に略平行な位置となるように支持する。アーム13は、例えば金属製である。
【0019】
天板20は、本体カバー10の前面に設けられる。天板20は、例えば樹脂製である。天板20は、上述したように、カバー部11の上板11Aの前端部にヒンジ固定される。このような構成とすることで、天板20は、本体カバー10の前面の上側を覆った状態から上方に開かれる。
【0020】
底板30は、本体カバー10の前面に設けられる。底板30は、例えば樹脂製である。底板30は、上述したように、カバー部11の下板11Bの前端部にヒンジ固定される。このような構成とすることで、底板30は、本体カバー10の前面の下側を覆った状態から下方に開かれる。底板30は、上述したように、下方に開かれたときに水平面と略平行な位置にて一対のアーム13,13によって本体カバー10に支持される。
【0021】
底板30の内面には、底板カバー32が設けられる。底板カバー32上には、一対のレール34,34が設けられる。一対のレール34,34は、底板30の奥行き方向に沿って設けられる。
【0022】
扉40は、折り畳み状態では本体カバー10に収納される。扉40は、扉本体41と、フレーム42と、施錠装置43と、摺動部44と、を備える。扉本体41は、フレーム42の右端部にヒンジ固定される。扉本体41は、例えば樹脂製である。
【0023】
フレーム42は、扉40の四方を囲むように形成される。フレーム42の左端部は、第2側板52にヒンジ固定される。フレーム42の右端部は、第2側板62にヒンジ固定される。フレーム42は、例えば樹脂製である。施錠装置43は、扉本体41をフレーム42に施錠または開錠する装置である。
【0024】
側板50は、折り畳み状態では本体カバー10に折り畳んで収納される。側板50は、上述したように、第1側板51と、第2側板52と、を含む。第1側板51および第2側板52は、幅方向から見て略同一の長方形状に形成される。第1側板51および第2側板52は、例えば樹脂で形成される。
【0025】
側板50の第1側板51の前端部は、扉40のフレーム42の左端部にヒンジ固定される。第1側板51の後端部は、第2側板52の前端部にヒンジ固定される。側板50の第2側板52の後端部は、本体カバー10を構成するカバー部11の裏板11Cの内面の左端部にヒンジ固定される。このような構成とすることで、側板50は、宅配ボックス100の内側に折り曲げられる。
【0026】
側板60は、折り畳み状態では本体カバー10に折り畳んで収納される。側板60は、上述したように、第1側板61と、第2側板62と、を含む。第1側板61および第2側板62は、略同一の長方形状に形成される。第1側板61および第2側板62は、例えば樹脂で形成される。
【0027】
側板60の第1側板61の前端部は、扉40のフレーム42の右端部にヒンジ固定される。第1側板61の後端部は、第2側板62の前端部にヒンジ固定される。側板60の第2側板62の後端部は、本体カバー10を構成するカバー部11の裏板11Cの内面の右端部にヒンジ固定される。このような構成とすることで、側板60は、宅配ボックス100の内側に折り曲げられる。
【0028】
次に、図4を用いて、宅配ボックス100を組み立てるときの動作について説明する。図4は、宅配ボックス100を組み立てるときの動作を示す模式図である。
【0029】
宅配ボックス100は、上述したように、宅配業者によって宅配物が預けられるときに、宅配業者によって組み立てられる。以下に、宅配ボックス100の折り畳み状態から組み立て状態までをステップ毎に説明する。
【0030】
ステップS10において、宅配ボックス100は、折り畳み状態として折り畳まれている。このとき、扉40および側板50,60は、折り畳まれて本体カバー10に収納されている。また、本体カバー10では、天板20と底板30とが閉じられている。
【0031】
ステップS20において、宅配業者によって、本体カバー10から天板20が上方に開けられる。天板20は、水平面と略平行な位置まで開けられる。このとき、天板20を支持するものがないため、宅配業者によって、天板20が支持される。
【0032】
ステップS30において、宅配業者によって、本体カバー10から底板30が下方に開けられる。底板30は、水平面と略平行な位置まで開けられる。このとき、底板30は、アーム13によって本体カバー10に支持される。
【0033】
ステップS40において、宅配業者によって、扉40が本体カバー10から引き出される。このとき、扉40のフレーム42に設けられた一対の摺動部44,44が底板30のレール34,34を摺動する。扉40が前方へ引き出されることによって、扉40に追従するように、折り畳まれて収納されていた第1側板51および第2側板52が開かれて、宅配ボックス100の側面を構成する。第1側板61および第2側板62も同様である。
【0034】
次に、図5を用いて、宅配ボックス100を折り畳むときの動作について説明する。図5は、宅配ボックス100を折り畳むときの動作を示す模式図である。
【0035】
宅配ボックス100は、ユーザによって宅配物が取り出された後に、ユーザによって折り畳まれる。以下に、宅配ボックス100の組み立て状態から折り畳み状態までをステップ毎に説明する。
【0036】
ステップS50において、宅配ボックス100は、組み立て状態として組み立てられた状態である。このとき、宅配ボックス100は、扉40と、側板50と、側板60と、本体カバー10と、天板20と、底板30と、から構成される筐体として構成される。
【0037】
ステップS60において、ユーザによって、扉40が本体カバー10に押し戻される。このとき、扉40のフレーム42に設けられた摺動部44,44が底板30のレール34,34を摺動する。扉40が後方へ押し戻されることによって、扉40に追従するように、宅配ボックス100の側面を構成していた第1側板51および第2側板52が折り畳まれる。
【0038】
ステップS70において、ユーザによって、底板30が上方に閉じられる。底板30は、本体カバー10の前面の下側を覆うように閉じられる。
【0039】
ステップS80において、ユーザによって、天板20が下方に閉じられる。天板20は、本体カバー10の前面の上側を覆うように閉じられる。ステップS80では、折り畳み状態としてのステップS10と同様に、宅配ボックス100は、折り畳み状態となる。
【0040】
宅配ボックス100の効果について説明する。宅配ボックス100によれば、宅配業者によって宅配物が預けられるまでは、折り畳むことによってコンパクトに設置することができる。
【0041】
宅配ボックス100によれば、宅配業者によって宅配物が預けられるまでは、折り畳むことによって、外観上のシンプルな構成を実現することができるため、意匠性を向上することができる。
【0042】
宅配ボックス100によれば、宅配業者によって宅配物が預けられた後は、組み立てられることによって外観上の形状が大きくなり、宅配物が預けられたことが分かり易い。
【0043】
宅配ボックス100によれば、天板20に折り畳み状態の宅配ボックス100の上扉の機能を持たせ、底板30を折り畳み状態の宅配ボックス100の下扉の機能を持たせることによって、部品点数を削減し、部品コストの削減することができる。また、部品点数を削減することによって軽量化することができる。
【0044】
宅配ボックス100によれば、本体カバー10のカバー部11、天板20、底板30、扉40および側板50,60を樹脂製とすることによって、軽量化することができる。
【0045】
宅配ボックス100によれば、本体カバー10のカバー部11、天板20、底板30、扉40および側板50,60を樹脂製とすることによって、これらの部材を軽量化し、折り畳むまたは組み立てる動作をスムーズにすることができる。
【0046】
次に、図6および図7を用いて、宅配ボックス100の防水構成について説明する。図6は、宅配ボックス100の防水構成を示す斜視図である。図7は、宅配ボックス100の防水構成を示す別の斜視図である。図6および図7は、説明を分かり易くするため、底板30および側板50のみを示す。
【0047】
宅配ボックス100の防水構成として、底板30および側板50,60の構成の詳細について説明する。側板50,60は同様の構成であるため、側板50の構成についてのみ説明する。また、以下では、宅配ボックス100が組み立て状態であるとして説明する。
【0048】
底板30は、上述したように、宅配ボックス100の組み立て状態では、水平面と略平行な位置にて本体カバー10に対し一対のアーム13,13によって支持される。底板30は、底板本体31と、底板カバー32と、一対のレール33,33と、を含む。
【0049】
底板本体31は、底部35と、側壁36と、一対の後壁37,37と、を有する。底部35は、略平板形状に形成される。底部35の内面は、前方から後方に向かうに従って下方に傾斜するように形成される。ここで、「内面」とは、組み立て状態の宅配ボックス100において内部を向く面とする。底部35の内面には、側壁36または後壁37と比較しても低いリブが形成される。
【0050】
側壁36は、底部35から所定高さまで形成された壁である。所定高さは、例えば底板カバー32の高さよりも高い。側壁36は、高さ方向から見て略C字形状に形成される。側壁36は、前端部36Aと、左端部36Bと、右端部36Cと、を有する。前端部36Aは、底部35の前端部に形成される。左端部36Bは、底部35の左端部から若干中央寄りに形成される。右端部36Cは、底部35の右端部から若干中央寄りに形成される。
【0051】
後壁37は、底部35から所定高さまで形成された壁である。所定高さは、例えば底板カバー32の高さよりも低い。後壁37は、高さ方向から見て略L字形状に形成される。一対の後壁37,37は、底部35の左後角部と、底部35の右後角部とにそれぞれ形成される。一対の後壁37,37の間の底板本体31の後端部を排水口37Aとする。
【0052】
底板カバー32は、載置部32Aを有する。載置部32Aは、平坦になるように形成される。載置部32Aには、宅配物が載置される。載置部32Aは、一対のレール33,33の間に形成される。載置部32Aは、底板カバー32において最も高い位置に形成される。
【0053】
側板50は、組み立て状態では、底板カバー32の載置部32Aの外側に位置する。側板50は、第1側板51と、第2側板52と、ヒンジ部53と、カバー55と、を含む。ヒンジ部53では、第1側板51と第2側板52とがヒンジ固定される。
【0054】
カバー55は、ヒンジ部53の内側に設けられる。カバー55は、幅方向から見て長尺形状に形成される。カバー55は、高さ方向から見て略U字形状に形成される。カバー55は、例えば樹脂で形成される。
【0055】
続いて、組み立て状態の宅配ボックス100の防水作用について説明する。側板50に降りかかった雨水は、側板50を伝って下方へ流れ落ちる。このとき、第1側板51と第2側板52との隙間に浸入した雨水は、カバー55によって宅配ボックス100内への浸入が妨げられる。
【0056】
第1側板51と第2側板52との隙間に浸入した雨水は、カバー55を伝って下方へ流れ落ちる。側板50またはカバー55を伝って下方へ流れ落ちた雨水は、底板本体31の側壁36を構成する左端部36Bと底板カバー32の左端面の隙間を通過して底板本体31の底部35に受け止められる。
【0057】
側板60に降りかかった雨水は、側板50に降りかかった雨水と同様の作用であるため、説明を省略する。扉40に降りかかった雨水は、扉40を伝って下方へ流れ落ちる。扉40を伝って下方へ流れ落ちた雨水は、底板本体31の側壁36を構成する前端部36Aと底板カバー32の前端面の隙間を通過して底板本体31の底部35に受け止められる。
【0058】
底板本体31の底部35に受け止められた雨水は、底部35の傾斜を伝って底部35の後端部に向かって流れ落ちて、後壁37,37の間の排水口37Aから排水される。
【0059】
底部35の表面のリブに雨水が滞留した場合は、宅配ボックス100が折り畳まれる際に、底部35が大きく傾斜したときに、雨水が底部35の後端部に向かって流れ落ちる。底部35の後端部に向かって流れ落ちた雨水は、後壁37,37の隙間の排水口37Aから排水される。
【0060】
宅配ボックス100の効果について説明する。宅配ボックス100によれば、宅配物が預けられている間に、雨水によって宅配物を濡らさないことができる。すなわち、底板カバー32の載置部32Aに宅配物を載置することによって、雨水を受け止める底板本体31より高い位置で宅配物を載置することができる。底板本体31より高い位置で宅配物を載置することによって、雨水によって宅配物を濡らさないことができる。
【0061】
宅配ボックス100によれば、底板本体31の底部35の内面を前方から後方に向かうに従って下方に傾斜するように形成することによって、雨水をスムーズに排水口37Aに流すことができる。
【0062】
宅配ボックス100によれば、ヒンジ部53の内側にカバー55を設けることによって、第1側板51と第2側板52との隙間から雨水が浸入することを防止することができる。
【符号の説明】
【0063】
10 本体カバー、20 天板、30 底板、31 本体、32 底板カバー、40 配達扉、50 側板、53 ヒンジ部、55 カバー、60 側板、100 宅配ボックス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7