(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-19
(45)【発行日】2024-11-27
(54)【発明の名称】自立式の防塵ネット
(51)【国際特許分類】
E04G 21/32 20060101AFI20241120BHJP
【FI】
E04G21/32 B
(21)【出願番号】P 2022036880
(22)【出願日】2022-03-10
【審査請求日】2024-04-09
(73)【特許権者】
【識別番号】501137636
【氏名又は名称】株式会社TMEIC
(74)【代理人】
【識別番号】100108062
【氏名又は名称】日向寺 雅彦
(74)【代理人】
【識別番号】100168332
【氏名又は名称】小崎 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100146592
【氏名又は名称】市川 浩
(74)【代理人】
【氏名又は名称】内田 敬人
(72)【発明者】
【氏名】今野 駿太
【審査官】齋藤 智也
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-050666(JP,A)
【文献】特開平07-308228(JP,A)
【文献】特開2004-046078(JP,A)
【文献】特開2011-128510(JP,A)
【文献】特開2017-063878(JP,A)
【文献】特開2004-041369(JP,A)
【文献】特開昭63-277374(JP,A)
【文献】米国特許第6098750(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 21/32
E04G 23/08
A47G 5/00
F24F 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール状に丸めることができる1面のネットと、
前記ネットの一端を固定し、付勢力によって前記ネットを丸めて収容し得るネット収容部と、
下端で前記ネット収容部に固定され、上端で前記ネットに固定可能とされた、手動または電動で上下に伸縮自在のネット収容進展機構と、
前記ネット収容部の下部に設けられた支持脚と、
を備えた自立式の防塵ネット。
【請求項2】
前記ネット収容進展機構は、モータにより電動で上下に動作する請求項1記載の自立式の防塵ネット。
【請求項3】
前記支持脚は、長手方向を有する部材であって、使用時に前記長手方向を前記ネットの面に交差する方向に設定し、非使用時に前記長手方向を前記ネットの面に平行な方向に設定される請求項1または2に記載の自立式の防塵ネット。
【請求項4】
前記ネット収容部に設けられた可搬手段をさらに備え、
前記可搬手段は、非使用時に操作者が把持するハンドルと、接地されて移動を容易にするローラーと、を含む請求項3記載の自立式の防塵ネット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、作業現場での設置や撤去を容易にする自立式の防塵ネットに関する。
【背景技術】
【0002】
変電所等で利用される装置や機器は、高電圧を扱うものであったり、大容量を扱うものであったりすることから、屋外に設置される場合がある。このような屋外設置を要する装置や機器の中には、たとえば、ガス絶縁開閉装置(GIS)のように、屋外での設置工事に際して塵埃等の混入を防止する必要があるものがある。屋外での設置工事において塵埃等の混入を防止する対策として、たとえば特許文献1のような防塵ハウスが知られている。
【0003】
このような防塵ハウスでは、その設置にあたり、単管パイプを組み合わせて、4[m]程度の高さの支持部材を設置し、防塵ネットを単管パイプに通す作業を行う必要がある。支持部材の設置や防塵ネットを単管パイプに通すのは、その設置高さから脚立等を利用した高所作業とならざるを得ず、多くの作業時間を要するとの指摘がある。
【0004】
設置工事が完了した後には、工事に用いた防塵ハウスを撤去する必要があり、撤去に際しても、高所作業および多大な作業時間を要することになる。特許文献1の防塵ハウスでは、フレームを折りたたんで移動を容易にするとはいえ、数[m]四方で、4[m]の高さに対応するフレームでは、設置や移動には、クレーン等の重機を利用する必要があり、設置や移動、撤去には、相応の工数を要する。
【0005】
屋外での作業は、天候にも左右されるため、塵埃等の対策を要する屋外設置の装置や機器の設置工事を迅速に開始し、迅速に撤去したいとの強い要求がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施形態は、屋外での塵埃対策を要する装置の設置工事を迅速に行うことができる自立式の防塵ネットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態は、ロール状に丸めることができる1面のネットと、前記ネットの一端を固定し、付勢力によって前記ネットを丸めて収容し得るネット収容部と、下端で前記ネット収容部に固定され、上端で前記ネットに固定可能とされた、手動または電動で上下に伸縮自在のネット収容進展機構と、前記ネット収容部の下部に設けられた支持脚と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
実施形態によれば、屋外での塵埃対策を要する装置の設置工事を迅速に行うことができる防塵ネットが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係る防塵ネットを例示する模式的な斜視図である。
【
図2】実施形態に係る防塵ネットを例示する模式的な断面図である。
【
図3】実施形態に係る防塵ネットの動作を説明するための模式的な正面図である。
【
図4】実施形態に係る防塵ネットの動作を説明するための模式的な斜視図である。
【
図5】
図5(a)および
図5(b)は、参考例の防塵ネットの設置工事を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0012】
図1は、実施形態に係る防塵ネットを例示する模式的な斜視図である。
図2は、実施形態に係る防塵ネットを例示する模式的な断面図である。
図1および
図2に示すように、実施形態に係る防塵ネット10は、ネット11と、ネット収容部12と、ネット収容進展機構13と、支持脚15と、を備える。
【0013】
ネット11は、1面のネットであり、ネットには、装置や機器(以下、装置等という)が設置工事に際して要求する塵埃等の侵入を防止できるメッシュ等が形成されている。ネット11は、たとえば可撓性を有する合成繊維のより糸等で形成されており、ロール状に丸めることができ、丸められたネット11は、容易に進展することができる。進展されたネット11の高さは、たとえば4[m]程度とされる。ネット11の幅は、任意とすることができるが、ネット11を丸めて収容し、後述するハンドル16およびローラー17を用いて、人が移動させることができるために、たとえば、4[m]程度とすることができる。並列する設置台数を増やすことにより、幅を1.5[m]から2[m]程度としてもよく、その場合には、より小型化をはかることができる。
【0014】
ネット11の一方の端部には、フック19が設けられている。フック19は、ネット11の引き出し側の端部の幅方向のほぼ中間の位置に設けられている。フック19は、ネット収容進展機構13の上下動作する側の一方の端部に引っかけて用いられる。フック19をネット収容進展機構13に固定することによって、ネット収容進展機構13の動作に応じて、ネット11は、ネット収容部12に収容され、ネット収容部12から進展される。
【0015】
ネット収容部12は、内部に丸めたネット11を収容するための空間を有する。ネット収容部12は、たとえばこの例のように、四角柱状の形状を有する。ネット11を丸めて収容するために、正面視で、ネット収容部12は、ネット11の幅よりも若干長い幅を有している。側面視で、ネット収容部12は、ネット11を丸めたときに丸めたネット11の径よりも長い辺を有する正方形状または長方形状を有する。ネット収容部12の形状は、丸めたネット11を収容し、モータ18や駆動機構等を収容できれば、直方体形状に限らず、側面視で多角形を有する角柱や円柱、楕円柱等であってももちろんよい。
【0016】
ネット収容部12は、ネット11の他方の端部を固定し、ネット11を丸めて巻き取るための巻取軸を内部に有している。巻取軸は、ネット11を巻き取る方向に付勢されている。したがって、ネット11の一方の端部を引っ張る力を除くと、ネット11は、巻取軸に巻き取られてネット収容部12に収容される。
【0017】
ネット収容部12には、ネット11を一方の端部から引き出すためのスリットが設けられている。ネット11の巻取軸に固定されていない側の端部はスリットから引き出される。ネット11がネット収容部12に巻き取られた状態では、フック19をスリットに引っかけて固定することができる。
【0018】
ネット収容進展機構13は、他方の端部の側でネット収容部12の上部に固定されている。ネット収容進展機構13は、この例では、正面視でひし形のパンタグラフ機構である。ネット収容進展機構13をパンタグラフ機構とすることによって、小型に収縮することができ、電動や手動を問わず容易に進展することが可能になる。
【0019】
ネット収容進展機構13は、モータ18を含む駆動機構に機械的に結合されており、モータ18の回転により、収縮し、進展する。ネット収容進展機構13は、モータ18による電動駆動に代えて、手動により収縮、進展するようにしてもよいのは上述の通りである。
【0020】
支持脚15は、ネット収容部12の下部に設けられている。支持脚15は、この例では、正面視で、ネット収容部12の幅方向の2箇所に設けられている。支持脚15は、ネット収容部12の幅方向に交差するように長手方向を有する板状または棒状の部材である。支持脚15は、防塵ネット10を作業現場に安定して設置するために設けられている。ネット収容部12の幅方向に交差する長手方向を有するように板状または棒状の部材を配置することによって、ネット11が進展された場合でも、安定して自立した防塵ネット10を設置することができる。支持脚15は、防塵ネット10を使用する際に、安定して自立させることができればよく、この例の2箇所に限らず、3箇所以上としてもよいし、ネット11の面に交差し、あるいは交差する方向について支持する形状であれば、1箇所でもよい。
【0021】
実施形態に係る防塵ネット10は、ハンドル16と、ローラー17と、をさらに備える。ハンドル16は、正面視で、ネット収容部12の長手方向の一方の端部付近に設けられている。ローラー17は、ネット収容部12の長手方向の一方の端部とは反対側の他方の端部の付近に設けられている。ローラー17は、ネット収容部12の下部に設けられている。ネット11をネット収容部12に収納した場合に、ハンドル16を持って移動する際に、ローラー17を回転させることにより、防塵ネット10を容易に移動させることができる。ローラー17は、たとえば、移動方向に自在に追従できるキャスター形のローラーとすることができる。
【0022】
実施形態に係る防塵ネット10の動作について説明する。
図3は、実施形態に係る防塵ネットの動作を説明するための模式的な正面図である。
図4は、実施形態に係る防塵ネットの動作を説明するための模式的な斜視図である。
図3は、ネット収容進展機構13の動作を説明するための図である。
図3には、ネット収容進展機構13が収容状態にある場合の正面図が模式的に示されている。
図3に示すように、ネット収容進展機構13は、伸縮自在に動作する。ネット収容進展機構13は、その下部がネット収容部12に固定されており、固定端とは反対側の上端部を上下に自在に動かすことができる。
【0023】
図3には、ネット11の収容時の状態が示されており、ネット収容進展機構13はもっとも収縮している状態である。ネット収容進展機構13は、ネット収容部12内に設けられたモータ18を含む駆動機構に機械的に結合されており、モータ18を駆動することにより、収縮され、進展される。ネット収容進展機構13は、上端付近にフック引っかけ部13aを有している。フック引っかけ部13aには、ネット11の上端に設けられたフック19を引っかけてネット11を固定することができる。
【0024】
ネット11の進展時の動作について説明する。
防塵ネット10の操作者(以下、単に操作者という)が、手動でネット収容部12に収容されているネット11のフック19を引き上げて、フック19をネット収容進展機構13のフック引っかけ部13aに引っかけて固定する。
【0025】
操作者がモータ18のスイッチを投入すると、ネット収容進展機構13の進展動作が開始される。ネット収容進展機構13が進展することによって、フック19を介してネット11は、ネット収容部12から引き出され、進展される。
【0026】
ネット収容進展機構13が最大の進展長さに達したときに、ネット収容進展機構13はその状態を維持するようにロック機構が働く。ネット収容部12から引き出されて、進展されたネット11は、その状態が維持される。操作者は、スイッチを遮断する。
【0027】
このようにして、防塵ネット10は使用を開始することができる。
【0028】
次に、ネット11の収容時の動作について説明する。
操作者がモータ18および駆動機構の収容動作を開始するスイッチを投入すると、ネット収容進展機構13の収容動作が開始される。ネット収容進展機構13が収縮することによって、ネット11は、ネット収容部12に引き込まれて収容される。
【0029】
ネット収容進展機構13がもっとも収縮した位置となると、モータ18は停止する。操作者は、フック19をフック引っかけ部13aからはずして、巻取軸の付勢力によって、ネット11はネット収容部12に収容される。
【0030】
次に、支持脚15の収納機能について説明する。
図4に示すように、防塵ネット10の使用時には、支持脚15は、ネット収容部12の長手方向に対して直交または交差した方向に長手方向を有する向きに固定される。ネット11を進展したときのネット11の面は、ネット収容部12の長手方向を含んでおり、支持脚15の上述の設定方向により、ネット11が進展された状態でも防塵ネット10を安定して設置する。一方、防塵ネット10の撤収時や運搬時には、支持脚15の向きを変えて、ネット収容部12の長手方向に対してほぼ平行になるように、ネット収容部12の下部に設けられた回転支持部を中心に回動させて支持脚15の向きを変えることができる。
【0031】
支持脚15を収納した操作者は、ハンドル16を持って、ローラー17により防塵ネット10を運搬することができる。
【0032】
実施形態に係る防塵ネット10の使用方法について、参考例の防塵ネットの使用方法と比較しつつ説明する。
図5(a)および
図5(b)は、参考例の防塵ネットの設置工事を説明するための模式図である。
図5(a)および
図5(b)に示すように、参考例の防塵ネットは、単管パイプ112,113を組み合わせたフレームの上部にネット111をスライド可能に設けて設置される。より具体的には、装置等の設置箇所を囲んで、4箇所に単管パイプ112を立設し、隣り合う単管パイプ112の間であって単管パイプ112の上端に、別の単管パイプ113を梁状にわたしてフレームが形成される。横わたしされた単管パイプ113には、ネット111の上端の複数のリングが通される。このようにして、装置等の設置箇所をネット111で囲んで、装置への塵埃等の侵入を防止する。
【0033】
単管パイプ112,113の設営やネット111の設置は、上述したように4[m]程度となるため、脚立122,124のような足場を用いて、作業者が防塵ネットを設置する必要がある。したがって、防塵ネットの設置に際しては、フレームの設営等の高所作業が必要となり、作業工数を要するものである。防塵ネットの撤収時にも同様の高所作業、フレームの解体作業を行う必要がある。
【0034】
実施形態に係る防塵ネット10では、
図5(a)等に示された単管パイプ112の立設位置の間に、必要な台数の防塵ネット10が配置される。防塵ネット10の必要な台数は、装置等の設置箇所に応じて決定される。たとえば、長手方向の幅が2[m]の防塵ネット10であれば、1辺あたり3台の防塵ネットを配置することにより、6[m]×6[m]の作業エリアを確保することができる。防塵ネット10の設置に際しては、ネット11を進展したときに防塵ネット10が倒れないように、支持脚15の向きが設定される。必要に応じて、アンカー等により支持脚15は設置面に固定される。
【0035】
装置等の設置箇所に配置された防塵ネット10では、操作者がネット11を進展させて、固定させる。
【0036】
これにより、防塵ネット10の使用が可能になる。
【0037】
防塵ネット10を撤収する場合には、操作者がネット11をネット収容部12に収容し、支持脚15を収納する。
【0038】
これにより、防塵ネット10の撤収および運搬が可能になる。
【0039】
実施形態に係る防塵ネット10の効果について説明する。
実施形態に係る防塵ネット10は、丸めて収容可能で、進展容易なネット11と、丸めたネット11を収容するネット収容部12と、ネット11の一端を引っかけて固定し、上下に進展自在に動作させることができるネット収容進展機構13と、を備えている。また、ネット11の進展時に安定した設置を可能とする支持脚15を備えている。そのため、使用しないときには、ネット11をネット収容部12に収容し、使用するときに、ネット11を上方に進展させ、撤収するときにネット11をネット収容部12に収容するので、防塵ネット10の設置時および撤収時に高所作業を要しない。
【0040】
ネット収容進展機構13は、手動またはモータ18の駆動による自動で伸縮し、進展することができる。そのため、防塵ネット10の設置時および撤収時の作業工数が少なくなる。
【0041】
複数の防塵ネット10は、装置等の設置場所の四方を囲むように配置される。たとえば
図5(a)および
図5(b)に示したように、その設置場所に設置する装置等を搬入する場合には、四方のうち、装置等を搬入する側の防塵ネット10のネット11を一旦ネット収容部12に収容し、装置等の搬入後に再度ネット11を進展させるようにすることができる。そのため、防塵ネット10の設置や撤収時のみならず、装置等の搬入作業時の作業工数も削減することが可能になる。
【0042】
支持脚15は、ネット収容部12の下部に回動自在に設けられた板状または棒状の部材である。そのため。防塵ネット10を使用するときに、防塵ネット10が倒れないような向きに設定することができる。防塵ネット10の撤収時や設置の準備に際して、防塵ネット10を搬送する場合に、支持脚15を回動させることによって、搬送の邪魔にならないようにすることができる。
【0043】
実施形態に係る防塵ネット10は、ハンドル16と、ローラー17と、をさらに備える。ハンドル16は、ネット収容部12の筐体の長手方向の一方の側に設けられ、ローラー17は、ネット収容部12の幅方向の他方の側に設けられている。そのため、防塵ネット10の撤収時や設置の準備に際して、操作者がハンドル16を持って、ローラー17により容易に防塵ネット10を移動することができる。
【0044】
このようにして、屋外での塵埃対策を要する装置の設置工事を迅速に行うことができる防塵ネットを実現することができる。
【0045】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
10 防塵ネット、11 ネット、12 ネット収容部、13 ネット収容進展機構、15 支持脚、16 ハンドル、17 ローラー、18 モータ、19 フック