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特許7590934土質材料の特性把握方法、及び、締固め管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-19
(45)【発行日】2024-11-27
(54)【発明の名称】土質材料の特性把握方法、及び、締固め管理方法
(51)【国際特許分類】
   E02D 1/02 20060101AFI20241120BHJP
   E02D 1/04 20060101ALI20241120BHJP
【FI】
E02D1/02
E02D1/04
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021107967
(22)【出願日】2021-06-29
(65)【公開番号】P2023005787
(43)【公開日】2023-01-18
【審査請求日】2024-02-06
(73)【特許権者】
【識別番号】504024597
【氏名又は名称】独立行政法人水資源機構
(73)【特許権者】
【識別番号】000001373
【氏名又は名称】鹿島建設株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】594051655
【氏名又は名称】株式会社セントラル技研
(74)【代理人】
【識別番号】100129425
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 護晃
(74)【代理人】
【氏名又は名称】西山 春之
(74)【代理人】
【識別番号】100168642
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 充司
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【弁理士】
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】曽田 英揮
(72)【発明者】
【氏名】久保田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】吉田 輝
(72)【発明者】
【氏名】藤崎 勝利
(72)【発明者】
【氏名】小原 隆志
(72)【発明者】
【氏名】池尻 健
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 哲夫
【審査官】高橋 雅明
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-324429(JP,A)
【文献】特開2002-030643(JP,A)
【文献】特開2009-228352(JP,A)
【文献】特開2016-079710(JP,A)
【文献】特開2018-154975(JP,A)
【文献】特開2004-150147(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 1/02
E02D 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
験装置を用いて土質材料の突固め試験を行うことで土質材料の特性を把握する方法であって、
前記試験装置は、
土質材料を収容可能であり、かつ、上面が開口している容器と、
前記容器内に収容された土質材料上に落下される錘と、
前記錘に取り付けられた加速度センサと、
前記加速度センサからの出力に基づいて、前記容器内の土質材料の剛性を測定する剛性測定部と、
を備え、
前記方法は、
前記容器内の土質材料を前記錘により突固めるサイクルを繰り返す第1の突固め試験を第1の突固めエネルギーで行うことと、
前記第1の突固め試験において土質材料の含水比と乾燥密度との関係性を示す第1の締固め曲線を取得することと、
前記第1の突固め試験においてサイクルごとに土質材料の剛性を前記剛性測定部にて測定することと、
前記第1の突固めエネルギーとは異なる第2の突固めエネルギーで土質材料に対して第2の突固め試験を行うことと、
前記第2の突固め試験において土質材料の含水比と乾燥密度との関係性を示す第2の締固め曲線を取得することと、
前記第1の締固め曲線及び前記第2の締固め曲線に基づいて、前記第1の突固め試験におけるサイクルごとの締固め曲線を推定することと、
前記第1の突固め試験で得られるサイクルごとの土質材料の剛性と含水比との関係性と、前記推定された前記第1の突固め試験におけるサイクルごとの締固め曲線と、に基づいて、土質材料の剛性と含水比と乾燥密度との関係性を取得することと、
を含む、土質材料の特性把握方法。
【請求項2】
前記土質材料の剛性と含水比と乾燥密度との関係性を示す図を作成することを含む、請求項1に記載の土質材料の特性把握方法。
【請求項3】
前記図は、縦軸を土質材料の乾燥密度とし、横軸を土質材料の含水比とした平面上に、土質材料の剛性の等値線と土質材料の飽和度の等値線とを載せたものである、請求項2に記載の土質材料の特性把握方法。
【請求項4】
前記錘の底面が平面であり、
前記剛性測定部は、
前記加速度センサからの出力に基づいて、前記錘の底面が球面であると仮定した場合の前記容器内の土質材料の剛性を特定する第1特定部と、
前記第1特定部にて特定された土質材料の剛性に基づいて、前記錘の底面が平面である場合の前記容器内の土質材料の剛性を特定する第2特定部と、
を有する、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の土質材料の特性把握方法。
【請求項5】
締固め施工領域の締固めを管理する方法であって、
前記締固め施工領域の含水比を測定する含水比測定工程と、
前記締固め施工領域の剛性を測定する剛性測定工程と、
請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の土質材料の特性把握方法で取得された前記土質材料の剛性と含水比と乾燥密度との関係性と、前記含水比測定工程で測定された含水比と、前記剛性測定工程で測定された剛性とに基づいて、前記締固め施工領域の乾燥密度を特定する乾燥密度特定工程と、
を含む、締固め管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土質材料の突固め試験に用いられる試験装置と、土質材料の特性を把握する方法と、締固め施工領域の締固めを管理する方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
盛土などの施工時において、土に静的圧力や衝撃力、振動などを加えて締固めると、土粒子相互の間隔が狭くなって、土粒子の間のかみ合わせが良くなり、土が安定化する。土の締固めの効果は、例えば、土の密度(乾燥密度)の高まる度合いによって判定される。
【0003】
土の締固めにおける密度管理では、例えば、施工転圧された土の乾燥密度と、室内突固め試験で得られた最大乾燥密度との比によって表される締固め度(Dc値)が指標として用いられる。この突固め試験の一例として、JIS A 1210(突固めによる土の締固め試験)を挙げることができる(特許文献1の段落0002,0003参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2001-324429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般に、土を締固めるときに、密度(乾燥密度)が増加するにつれて、剛性(例えば変形係数)が単純に増加するとは限らない(例えば特開2019-2184号公報参照)。ゆえに、土の締固めにおける施工管理を土の剛性に着目して行う場合には、土を締固めたときの乾燥密度と含水比と剛性との関係性を事前に把握した上で施工することが好ましい。この点、従来の室内突固め試験では、土を突固めたときの乾燥密度と含水比との関係性を知ることができるのみであった。
【0006】
本発明は、このような実状に鑑み、突固め試験時に剛性も測定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明に係る土質材料の特性把握方法は、試験装置を用いて突固め試験を行うことで、土質材料の特性を把握する方法である。
前記試験装置は
質材料を収容可能であり、かつ、上面が開口している容器と
前記容器内に収容された土質材料上に落下される錘と
前記錘に取り付けられた加速度センサと
前記加速度センサからの出力に基づいて、前記容器内の土質材料の剛性を測定する剛性測定部と
備える。
【0008】
本発明に係る土質材料の特性把握方法は
前記容器内の土質材料を前記錘により突固めるサイクルを繰り返す第1の突固め試験を第1の突固めエネルギーで行うことと、
前記第1の突固め試験において土質材料の含水比と乾燥密度との関係性を示す第1の締固め曲線を取得することと、
前記第1の突固め試験においてサイクルごとに土質材料の剛性を前記剛性測定部にて測定することと、
前記第1の突固めエネルギーとは異なる第2の突固めエネルギーで土質材料に対して第2の突固め試験を行うことと、
前記第2の突固め試験において土質材料の含水比と乾燥密度との関係性を示す第2の締固め曲線を取得することと、
前記第1の締固め曲線及び前記第2の締固め曲線に基づいて、前記第1の突固め試験におけるサイクルごとの締固め曲線を推定することと、
前記第1の突固め試験で得られるサイクルごとの土質材料の剛性と含水比との関係性と、前記推定された前記第1の突固め試験におけるサイクルごとの締固め曲線と、に基づいて、土質材料の剛性と含水比と乾燥密度との関係性を取得することと、
含む。
【0009】
本発明に係る締固め管理方法は、締固め施工領域の締固めを管理する方法である
発明に係る締固め管理方法は
前記締固め施工領域の含水比を測定する含水比測定工程と
前記締固め施工領域の剛性を測定する剛性測定工程と
述の土質材料の特性把握方法で取得された前記土質材料の剛性と含水比と乾燥密度との関係性と、前記含水比測定工程で測定された締固め施工領域の含水比と、前記剛性測定工程で測定された締固め施工領域の剛性とに基づいて、前記締固め施工領域の乾燥密度を特定する乾燥密度特定工程と
含む。
【0010】
ここで、本発明における「剛性」とは、外力に対する変形の程度を表す指標である。本発明における「剛性」には、例えば、変形係数が含まれる。ここにおいて、「変形係数」とは、土のような応力に対する変形の大きい材料において定義される量である(例えば、「土質試験の方法と解説」土質工学会(平成2年3月31日発行)参照)。通常、材料の応力-ひずみ曲線において最大応力の1/3の時の応力とひずみ量から求められる量を弾性係数と呼んでいるが、土のように変形量の大きい材料では、同じ応力-ひずみ曲線において、最大応力の1/2における応力とひずみ量から求められる変形係数が特性の評価によいとされている(特許第3372012号公報の段落0008参照)。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、土質材料の突固め試験に用いられる試験装置の剛性測定部は、錘に取り付けられた加速度センサからの出力に基づいて、容器内の土質材料の剛性を測定する。ゆえに、突固め試験時に剛性も測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態における試験装置の概略構成を示す図
図2】試験装置を構成する剛性測定部の概略構成を示す図
図3】土質材料の変形係数の測定方法を示すフローチャート
図4】突固め時の衝撃加速度波形を示す図
図5】土質材料の変形係数と、見掛けの変形係数との関係性を示す図
図6】土質材料の特性を把握する方法の一例を示すフローチャート
図7】第1の突固め試験における突固め位置(錘の落下位置)を示す図
図8】第1の突固め試験にて取得されるサイクル数と含水比と変形係数との関係性を示す図
図9】第1の突固め試験で得られた第1の締固め曲線と、第2の突固め試験で得られた第2の締固め曲線とを示す図
図10】正規化締固め曲線を示す図
図11】第1の突固め試験における各サイクルごとの締固め曲線を示す図
図12】土質材料の変形係数と含水比と乾燥密度との関係性を示す図
図13図12に示した図の活用方法の一例を示す図
図14】締固め施工領域の締固めを管理する方法の一例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
【0014】
図1及び図2は、本発明の一実施形態における試験装置10の概略構成を示す。
試験装置10は、土質材料の突固め試験に用いられるものである。ここで、土質材料の突固め試験とは、所定の突固めエネルギーCELで土質材料の突固めを行って、締固め曲線(含水比wと乾燥密度ρとの関係性を示す曲線)を得る試験を意味し、例えば室内で実施されるものである。
【0015】
試験装置10は、例えば、JIS A 1210(突固めによる土の締固め試験)で用いられる試験装置と同様の構成を有している。すなわち、試験装置10は、土質材料からなる試料11を収容可能な容器(モールド)12と、容器12内に収容された試料11上に落下される錘(ランマ)13とを備える。土質材料の突固め試験では、容器12内に収容された試料11上に錘13を規定の高さから繰り返し自由落下させて突固め(締固め)を行う。この突固め試験で用いられる試料11は、例えば、後述する締固め施工領域でサンプリングされたものであってもよい。
【0016】
尚、本実施形態では、土質材料の一例として、礫分が約52%(質量)、砂分が約22%(質量)、細粒分が約26%(質量)であって、土粒子密度が約2.8g/cmであるものを用いているが、土質材料の構成はこれに限らない。
【0017】
容器12は、鉛直方向に延びる円筒状である。容器12は、上面12aが開口しており、下面12bの開口が底板14によって閉じられている。
【0018】
錘13は金属製であり、鉛直方向に延びる円柱状である。錘13の実際の底面13aは平面である。錘13の上端には、鉛直方向に延びる柄15の下端が取り付けられている。
【0019】
本実施形態では、錘13に加速度センサ(加速度計)16が取り付けられており、錘13と加速度センサ16とが一体的に挙動する。加速度センサ16は、柄15に取り付けられたケーブル17を介して、剛性測定部20に接続されている。加速度センサ16からの出力(例えば、測定した加速度に対応する電気信号)は、ケーブル17を介して、剛性測定部20に送られる。尚、加速度センサ16と剛性測定部20との間の通信方式については、本実施形態では、ケーブル17を用いた有線方式であるが、有線方式に限らず無線方式(ワイヤレス方式)であってもよい。
【0020】
剛性測定部20は、試験装置10を構成するものである。本実施形態では、剛性測定部20で測定される剛性の一例として変形係数Eを挙げて、以下説明する。
【0021】
剛性測定部20は、第1特定部20aと第2特定部20bとを有する。第1特定部20aは、加速度センサ16からの出力に基づいて、見掛けの変形係数Erを特定する機能を有する。第2特定部20bは、見掛けの変形係数Erに基づいて、試料11の変形係数E(土質材料の変形係数E)を特定する機能を有する。すなわち、剛性測定部20は、加速度センサ16からの出力に基づいて、試料11の変形係数E(土質材料の変形係数E)を測定することができるように構成されている。この測定結果は、例えば突固め回数(錘13の落下回数、計数装置によるカウント数)などに関連付けられて、記憶部21に格納され得る。尚、記憶部21に格納されている各種データについては、例えばディスプレイである表示部(図示せず)にて表示可能であってもよく、また、プリンタなどの印刷装置(図示せず)によって紙などの媒体に印刷可能であってもよい。
【0022】
図3は、剛性測定部20によって実現され得る、変形係数Eの測定方法を示すフローチャートである。
【0023】
変形係数Eの測定方法では、まず、ステップS1にて、第1特定部20aにおいて、見掛けの変形係数Erを特定する。ここで、見掛けの変形係数Erの特定方法について、図1図3に加えて図4を用いて説明する。
【0024】
図4は、突固め時の衝撃加速度波形を示す図である。容器12内に収容された試料11上に錘13を規定の高さから自由落下させることで、加速度センサ16によって、例えば図4に示す衝撃加速度波形が取得される。この波形において、図4に示す時間Tは、錘13の試料11との接触時間(錘13の着地時の衝撃波長)である。見掛けの変形係数Erについては、錘13の底面が球面(仮想球面)13bであると仮定した上で、Hertz(ヘルツ)の球体接触理論に基づく以下の式(1)に基づいて算出され得る。
【0025】
【数1】
【0026】
ここで、式(1)において、
T:錘13の試料11(土質材料)との接触時間(錘13の着地時の衝撃波長)
α:定数(≒4.53)
ν:錘13のポアソン比
:錘13の弾性係数
ν:試料11(土質材料)のポアソン比
Er:試料11(土質試料)の見掛けの変形係数
M:錘13の質量
R:球面13bの曲率半径
:錘13の着地時速度(=(2gh)1/2,g:重力加速度,:落下高さ)
である。尚、球面13bの曲率半径Rは、円形平面状の実際の底面13aの半径に等しい。
【0027】
式(1)において、試料11(土質材料)のポアソン比νについては、土質に応じた標準値を用いるので、式(1)において接触時間Tが取得できれば試料11(土質材料)の見掛けの変形係数Erが求まる。このようにして、ステップS1では、第1特定部20aにて、錘13の底面が球面13bであると仮定した場合の試料11(土質試料)の変形係数(すなわち、見掛けの変形係数Er)を特定する。
【0028】
次に、ステップS2にて、第2特定部20bにおいて、見掛けの変形係数Erに基づいて、真の変形係数Eを特定する。この真の変形係数Eは、本実施形態では、底面13aが平面である錘13を用いて推定した試料11の変形係数E(土質材料の変形係数E)に対応し得る。この変形係数Eの特定には、例えば図5に示す変形係数Eと見掛けの変形係数Erとの関係性を示す図が用いられ得る。図5は、例えば事前の実験などで取得され得る。
【0029】
つまり、剛性測定部20では、図4に示す突固め時の衝撃加速度波形から得られる接触時間Tを式(1)に代入することで、錘13の底面が球面13bであると仮定した場合の変形係数(見掛けの変形係数Er)を特定し、これを図5を用いて補正することで、底面13aが平面である錘13を用いて推定した変形係数Eを特定している。このようにして、剛性測定部20にて変形係数Eが測定され得る。
【0030】
図6は、土質材料の特性把握方法の一例を示すフローチャートである。
【0031】
まず、ステップS11にて、試験装置10を用いて、変形係数Eの測定を含む第1の突固め試験を実施する。第1の突固め試験では、JIS A 1210のE-c法(突固めエネルギーCEL≒2500kJ/m;通称4.5Ec)に従い、内径15cmの容器12に試料11を3層に分けて入れ、錘13で各層92回ずつ突固める。図7は、突固め位置を示しており、例えば市販の自動突固め装置によって、図7に示す「1」~「7」の順に突固め位置を移動させ(これを各層ごとに13サイクル繰り返して最後に「1」の位置で終了)、「7」の位置で、毎回、変形係数Eを測定する。
【0032】
図8は、第1の突固め試験にて取得されるサイクル数Nと含水比wと変形係数Eとの関係性を示す図である。図8の関係図を得るために、前述のステップS11にて、試料11の含水比wを図8に示す6種類に調整した。また、図8に示すサイクル数Nは、前述の3層のうちのいずれか1つの層におけるものであり、例えば最上層(3層目)である。
【0033】
次に、ステップS12にて、第2の突固め試験を実施する。第2の突固め試験では、第1の突固め試験と同一の試料(土質が同質であれば、完全に同一でなくてもよい)に対して、JIS A 1210のB-c法(突固めエネルギーCEL≒550kJ/m;通称1Ec)に従い、通常の突固め試験を実施する。つまり、ステップS12では、第1の突固め試験と異なる突固めエネルギーCELで、第2の突固め試験を実施している。尚、ステップS12については、ステップS11に先立って実施されてもよく、又は、ステップS11と並行に実施されてもよい。尚、本実施形態では錘13の実際の底面13aは平面であるので、容器12内の試料を均一に突固めて締固めることができる。
【0034】
図9は、ステップS11における第1の突固め試験で得られた第1の締固め曲線L1と、ステップS12における第2の突固め試験で得られた第2の締固め曲線L2とを示す図である。ここで、第1の締固め曲線L1は、第1の突固め試験で得られた含水比wと乾燥密度ρとの関係性を示す曲線である。また、第2の締固め曲線L2は、第2の突固め試験で得られた含水比wと乾燥密度ρとの関係性を示す曲線である。また、図9は、土質材料に関する、突固めエネルギーCELと、含水比wと、乾燥密度ρとの関係性を示している。尚、図9には、飽和度Sr=100%を示す曲線と、最適飽和度(Sr)optを示す曲線とが図示されている。
【0035】
次に、ステップS13にて、第1の突固め試験における(例えば最上層での)各サイクルごとの締固め曲線F1~F13(後述する図11参照)を推定する。ここで、締固め曲線F1~F13は、第1の突固め試験の途中での締固め曲線であり、すなわち、第1の突固め試験の途中での含水比wと乾燥密度ρとの関係性を示す曲線である。
【0036】
締固め曲線F1~F13の推定方法について、以下説明する。この推定方法には、以下の参考文献1に開示の事項が含まれている。
参考文献1:龍岡文夫(2019):盛土の締固め管理における飽和度とエネルギーの管理の意義、第54回地盤工学研究発表会、0352、pp.703-704。
【0037】
まず、図9に示す第1の締固め曲線L1の最大乾燥密度ρdmaxと第2の締固め曲線L2の最大乾燥密度ρdmaxとの比、及び、第1の突固め試験の突固めエネルギーCELと第2の突固め試験の突固めエネルギーCELとの比に基づいて、下記の式(2)(参考文献1参照)の係数Cを算出する。本例ではC=0.093である。
【0038】
ρdmax4.5/ρdmax1=1+C・log10(CEL4.5/CEL) …(2)
【0039】
式(2)における下添字「1」,「4.5」は、それぞれ、1Ec,4.5Ecを意味する。「ρdmax4.5/ρdmax1」は、第1の締固め曲線L1の最大乾燥密度ρdmaxと第2の締固め曲線L2の最大乾燥密度ρdmaxとの比である。「CEL4.5/CEL」は、第1の突固め試験の突固めエネルギーCELと第2の突固め試験の突固めエネルギーCELとの比である。
【0040】
次に、この算出された係数Cを用いて、式(2)から、突固めのNサイクル目での突固めエネルギーCELに対する最大乾燥密度ρdmax_Nを求める。ここでは、突固めエネルギーCELは、N-1サイクルまでの累積突固め回数7(N-1)に4(Nサイクル目での突固め回数の中央値)を加えた回数に比例するとした。
【0041】
次に、図9に示した第1の締固め曲線L1と第2の締固め曲線L2とについて、縦軸の乾燥密度ρを各々の最大乾燥密度ρdmaxで除し、横軸の含水比wを飽和度Srの定義に基づく以下の式(3)によりSr-(Sr)optに変換して、図10に示す正規化締固め曲線Ls(参考文献1参照)を求める。
【0042】
Sr=w/(ρ/ρ-ρ/ρ) …(3)
【0043】
ここで、ρは水の密度、ρは土粒子密度である。最適飽和度(Sr)optは、締固め曲線L1,L2のピーク(最大乾燥密度ρdmax)における飽和度Srに対応する。ここにおいて、同一材料で最適飽和度(Sr)optは突固めエネルギーCELによらず一定(参考文献1参照)であると見なして、本例では1Ec,4.5Ecの平均値(89.4%)を用いている。
【0044】
次に、図10に示す正規化締固め曲線Lsで、各横軸値での縦軸値ρ/ρdmax(真の突固め度)を求め、その値に前述の各サイクルの最大乾燥密度ρdmax_Nを乗じて乾燥密度ρを求め、各横軸値に最適飽和度(Sr)optを加えて飽和度Srを求めて式(3)にて含水比wに変換することで、各サイクル(N=1~13)での締固め曲線F1~F13(図11参照)を推定する。図11は、推定された各サイクル(N=1~13)ごとの締固め曲線F1~F13を示す。
【0045】
各サイクルごとの締固め曲線F1~F13を推定した後、ステップS14にて、変形係数Eと含水比wと乾燥密度ρとの関係性を取得する。本例では、図11に示す各サイクル(N=1~13)ごとの締固め曲線F1~F13と、図8に示した6種類の含水比wの等値線(図11中の実線の矢印)との交点を、各変形係数Eの測定時の含水比w及び乾燥密度ρと見なすことで、変形係数Eと含水比wと乾燥密度ρとの関係性を取得する。
【0046】
ステップS14で得られた変形係数Eと含水比wと乾燥密度ρとの関係性を図示したものの一例が、図12である。図12は、土質材料の変形係数Eと含水比wと乾燥密度ρとの関係性を示す図である。図12は、縦軸を乾燥密度ρとし、横軸を含水比wとした平面上に、変形係数Eのコンター(等値線)と飽和度Srのコンターとを載せている。尚、図12では、変形係数Eの各値を斜字で示している。
【0047】
図12に示す変形係数Eのコンターを作図する方法の一例を以下説明する。この例には、以下の参考文献2に開示の事項が含まれている。
参考文献2:龍岡文夫・藤代健司・川辺翔平・菊池喜昭・建山和由・根本忠(2013):連載 地盤工学・技術ノート、第3回 盛土の締固め(3)、基礎工、2013年9月号、pp.103-106。
【0048】
参考文献2によれば、変形係数Eについては、飽和度Srの関数f(Sr)と乾燥密度ρの関数f(ρ)との積として、以下の式(4)で表すことができる。
【0049】
E=f(Sr)・f(ρ) …(4)
【0050】
ここで、関数f(Sr)は、変形係数Eと同じ次元を有し、関数f(ρ)は無次元である。また、関数f(ρ)と関数f(Sr)とは、以下の式(5)及び(6)で表すことができる。
【0051】
f(ρ)=(ρ/ρ-a) …(5)
f(Sr)=t+(s-t)[1+exp{(u-Sr)/v}] …(6)
【0052】
ここで、a,b,s,t,u,vは定数であり、式(6)は、下限値s、上限値tのBoltzmann関数である。前述のステップS14にて取得される変形係数Eと含水比wと乾燥密度ρとの関係性を構成するデータ群に対して最適となるように、定数a,b,s,t,u,vを選定することで、変形係数Eを数式表示することができる。この数式表示された変形係数Eを用いて、図12に示す変形係数Eのコンターを作図することができる。
【0053】
次に、図12の活用方法の一例について、図13を用いて説明する。
図12に示した変形係数Eと含水比wと乾燥密度ρとの関係性を用いて現場締固め時の変形係数Eを知るためには、転圧回数Nfと締固めエネルギー(前述の突固めエネルギーと同義)CELとの関係を明らかにする必要がある。その方法としては、まず、少なくとも1種類の含水比wにおいて転圧試験を行い、図13に模式的に黒三角(▲)点で示すように、各転圧回数Nf(例えばNf=2,4,6…)での乾燥密度ρを求める。ここで、図13において、点P2,P4,P6は、それぞれ、転圧回数Nf=2,4,6に対応している。そして、これらの点を通るように、正規化締固め曲線Lsに基づいて、各転圧回数Nfでの現場締固め曲線を描けばよい。ここで、図13において、曲線Q2,Q4,Q6は、それぞれ、転圧回数Nf=2,4,6に対応する現場締固め曲線である。これにより、任意の含水比wでの転圧回数Nfと変形係数Eとの関係性や転圧回数Nfと乾燥密度ρとの関係性、更に、各転圧回数Nfでの最大乾燥密度ρdmax_Nfや最適含水比wopt_Nfをなども推定できる。
【0054】
図14は、前述の土質材料からなる締固め施工領域の締固めを管理する方法の一例を示すフローチャートである。
【0055】
まず、ステップS21にて、締固め施工領域の含水比wを測定する(含水比測定工程)。
【0056】
次に、ステップS22にて、締固め施工領域の変形係数Eを測定する(剛性測定工程)。この変形係数Eの測定には、例えば、特開2015-151826号公報に開示の地盤剛性測定装置や、特開2019-2184号公報に開示の剛性測定部を搭載した締固め機械が用いられ得る。尚、ステップS22については、ステップS21に先立って実施されてもよく、又は、ステップS21と並行に実施されてもよい。
【0057】
次に、ステップS23にて、例えば前述の図12に示した変形係数Eと含水比wと乾燥密度ρとの関係性と、ステップS21,S22にて測定された含水比w及び変形係数Eとに基づいて、締固め施工領域の乾燥密度ρを特定する(乾燥密度特定工程)。
【0058】
このようにして、締固め施工領域の含水比wと変形係数Eとを測定することで、簡易に乾燥密度ρを把握することができ、ひいては、締固め度(Dc値)を指標とした施工管理を簡易に行うことができる。
【0059】
本実施形態によれば、土質材料の突固め試験に用いられる試験装置10は、土質材料(試料11)を収容可能であり、かつ、上面が開口している容器12と、容器12内に収容された土質材料(試料11)上に落下される錘13と、錘13に取り付けられた加速度センサ16と、加速度センサ16からの出力に基づいて、容器12内の土質材料(試料11)の剛性(例えば変形係数E)を測定する剛性測定部20と、を備える。ゆえに、突固め試験時に剛性(例えば変形係数E)も測定することができる。
【0060】
また本実施形態によれば、錘13の底面(実際の底面13a)が平面である。剛性測定部20は、加速度センサ16からの出力に基づいて、錘13の底面が球面13bであると仮定した場合の容器12内の土質材料(試料11)の剛性(例えば見掛けの変形係数Er)を特定する第1特定部20aと、第1特定部20aにて特定された土質材料(試料11)の剛性(例えば見掛けの変形係数Er)に基づいて、錘13の底面が平面である場合(実際の底面13aである場合)の容器12内の土質材料(試料11)の剛性(例えば変形係数E)を特定する第2特定部20bと、を有する。ゆえに、例えば、JIS A 1210で用いられる錘(ランマ)を、そのまま、剛性の測定に用いることができる。
【0061】
また本実施形態によれば、土質材料の特性把握方法は、試験装置10を用いて少なくとも第1の突固め試験を行うことで、土質材料の剛性(例えば変形係数E)と含水比wと乾燥密度ρとの関係性を取得することを含む。ゆえに、これらの関係性を簡易に把握することができる。
【0062】
また本実施形態によれば、土質材料の特性把握方法では、土質材料の剛性(例えば変形係数E)と含水比wと乾燥密度ρとの関係性の取得のために、突固めエネルギーCELが異なる複数回の突固め試験(第1の突固め試験及び第2の突固め試験)を行う。ゆえに、これらの関係性を精度よく把握することができる。
【0063】
また本実施形態によれば、土質材料の特性把握方法は、突固めエネルギーCELが異なる複数回の突固め試験(第1の突固め試験及び第2の突固め試験)を行った結果(例えば第1の締固め曲線L1及び第2の締固め曲線L2)に基づいて、突固め試験の途中での締固め曲線F1~F13(例えば、突固め試験を構成する各サイクルごとの締固め曲線F1~F13)を推定することを含む(図11参照)。この推定される締固め曲線の本数については、試験装置10で測定される剛性(例えば変形係数E)の測定頻度に応じて決定されることが好ましい。
【0064】
また本実施形態によれば、土質材料の特性把握方法は、土質材料の剛性(例えば変形係数E)と含水比wと乾燥密度ρとの関係性を示す図(図12参照)を作成することを含む。ゆえに、例えば、現場締固めに際して、図12を活用することで、任意の含水比wでの転圧回数Nfと変形係数Eとの関係性や転圧回数Nfと乾燥密度ρとの関係性、更に、各転圧回数Nfでの最大乾燥密度ρdmax_Nfや最適含水比wopt_Nfをなども推定できる(図13参照)。
【0065】
また本実施形態によれば、締固め施工領域の締固めを管理する方法は、締固め施工領域の含水比wを測定する含水比測定工程(ステップS21)と、締固め施工領域の剛性(例えば変形係数E)を測定する剛性測定工程(ステップS22)と、締固め施工領域の乾燥密度ρを特定する乾燥密度特定工程(ステップS23)と、を含む。乾燥密度特定工程(ステップS23)では、前述の特性把握方法で取得された剛性(例えば変形係数E)と含水比wと乾燥密度ρとの関係性(図12参照)と、含水比測定工程(ステップS21)で測定された含水比wと、剛性測定工程(ステップS22)で測定された剛性(例えば変形係数E)とに基づいて、締固め施工領域の乾燥密度ρを特定する。従って、締固め施工領域の含水比wと変形係数Eとを測定することで、簡易に乾燥密度ρを把握することができる。
【0066】
本実施形態では、本発明における「剛性」の一例として変形係数Eを挙げて説明したが、変形係数Eに限らず、例えば、バネ定数又は反力係数であってもよい(特許第3908031号公報の段落0007参照)。
【0067】
本実施形態における第2の突固め試験では、前述の試験装置10を用いてもよく、又は、JIS A 1210で用いられる従来の試験装置をそのまま用いてもよい。すなわち、第2の突固め試験については、第1の突固め試験と異なる突固めエネルギーCELで実施される限りにおいて、任意の試験装置が用いられ得る。
【0068】
本実施形態では、剛性の測定を伴う第1の突固め試験と、剛性の測定を伴わない第2の突固め試験とを、それぞれ1回ずつ実施しているが、第1の突固め試験及び第2の突固め試験の少なくとも一方を複数回実施してもよい。また、第1の突固め試験と第2の突固め試験とを合計で3回以上実施することで、突固めエネルギーCELが互いに異なる3回以上の突固め試験を実施してもよい。
【0069】
本実施形態の第1の突固め試験において、前述の自動突固め試験機を用いる場合には、その試験機に落下回数をカウントする計数装置(カウンター)が付属されていることから、これをデータ収録装置に連動させ、データ収録が必要なタイミングでのみ加速度測定(衝撃加速度波形の取得)を行うようにしてもよい。これにより、必要なタイミングで効率的かつ確実にデータを取得することができる。もちろん、錘の落下するすべてのタイミングでデータを取得してもよいことは言うまでもない。
【0070】
図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
尚、出願当初の請求項は以下の通りであった。
[請求項1]
土質材料の突固め試験に用いられる試験装置であって、
土質材料を収容可能であり、かつ、上面が開口している容器と、
前記容器内に収容された土質材料上に落下される錘と、
前記錘に取り付けられた加速度センサと、
前記加速度センサからの出力に基づいて、前記容器内の土質材料の剛性を測定する剛性測定部と、
を備える、試験装置。
[請求項2]
前記錘の底面が平面であり、
前記剛性測定部は、
前記加速度センサからの出力に基づいて、前記錘の底面が球面であると仮定した場合の前記容器内の土質材料の剛性を特定する第1特定部と、
前記第1特定部にて特定された土質材料の剛性に基づいて、前記錘の底面が平面である場合の前記容器内の土質材料の剛性を特定する第2特定部と、
を有する、請求項1に記載の試験装置。
[請求項3]
請求項1又は請求項2に記載の試験装置を用いて前記突固め試験を行うことで、土質材料の剛性と含水比と乾燥密度との関係性を取得することを含む、土質材料の特性把握方法。
[請求項4]
前記関係性の取得のために、突固めエネルギーが異なる複数回の前記突固め試験を行う、請求項3に記載の土質材料の特性把握方法。
[請求項5]
突固めエネルギーが異なる複数回の前記突固め試験を行った結果に基づいて、前記突固め試験の途中での締固め曲線を推定することを含む、請求項4に記載の土質材料の特性把握方法。
[請求項6]
前記関係性を示す図を作成することを含む、請求項3~請求項5のいずれか1つに記載の土質材料の特性把握方法。
[請求項7]
締固め施工領域の締固めを管理する方法であって、
前記締固め施工領域の含水比を測定する含水比測定工程と、
前記締固め施工領域の剛性を測定する剛性測定工程と、
請求項3~請求項6のいずれか1つに記載の特性把握方法で取得された前記関係性と、前記含水比測定工程で測定された含水比と、前記剛性測定工程で測定された剛性とに基づいて、前記締固め施工領域の乾燥密度を特定する乾燥密度特定工程と、
を含む、締固め管理方法。
【符号の説明】
【0071】
10…試験装置、11…試料(土質材料)、12…容器(モールド)、12a…上面、12b…下面、13…錘(ランマ)、13a…底面、13b…球面、14…底板、15…柄、16…加速度センサ(加速度計)、17…ケーブル、20…剛性測定部、20a…第1特定部…20b…第2特定部、21…記憶部、F1~F13…締固め曲線、L1…第1の締固め曲線、L2…第2の締固め曲線、Ls…正規化締固め曲線、P2,P4,P6…点、Q2,Q4,Q6…曲線、R…曲率半径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図14