(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-19
(45)【発行日】2024-11-27
(54)【発明の名称】殺微生物誘導体
(51)【国際特許分類】
C07D 241/28 20060101AFI20241120BHJP
C07D 401/12 20060101ALI20241120BHJP
C07D 417/12 20060101ALI20241120BHJP
A61K 31/4965 20060101ALI20241120BHJP
A61K 31/497 20060101ALI20241120BHJP
A01N 43/60 20060101ALI20241120BHJP
A01N 43/80 20060101ALI20241120BHJP
A61P 31/04 20060101ALI20241120BHJP
A01P 3/00 20060101ALI20241120BHJP
【FI】
C07D241/28 CSP
C07D401/12
C07D417/12
A61K31/4965
A61K31/497
A01N43/60
A01N43/80 102
A61P31/04
A01P3/00
(21)【出願番号】P 2021570470
(86)(22)【出願日】2020-05-27
(86)【国際出願番号】 EP2020064732
(87)【国際公開番号】W WO2020239853
(87)【国際公開日】2020-12-03
【審査請求日】2023-05-25
(32)【優先日】2019-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】520222106
【氏名又は名称】シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【氏名又は名称】服部 博信
(72)【発明者】
【氏名】モナコ マッティア リカルド
(72)【発明者】
【氏名】レンディーネ ステファノ
(72)【発明者】
【氏名】ブリューム マティアス
(72)【発明者】
【氏名】エドマンズ アンドリュー
【審査官】宮田 透
(56)【参考文献】
【文献】特表2005-534706(JP,A)
【文献】特表2005-538123(JP,A)
【文献】特開昭62-153284(JP,A)
【文献】特表2004-518720(JP,A)
【文献】特開昭50-105675(JP,A)
【文献】特開2017-039751(JP,A)
【文献】国際公開第2015/040405(WO,A2)
【文献】Servusova-Vanaskova, Barbora et al.,Synthesis and Antimicrobial Evaluation of 6-Alkylamino-N-phenylpyrazine-2-carboxamides,Chemical Biology & Drug Design,2015年,86(4),674-681,DOI: 10.1111/cbdd.12536
【文献】Servusova-Vanaskova, Barbora et al.,Alkylamino derivatives of N-benzylpyrazine-2-carboxamide: synthesis and antimycobacterial evaluation,Med. Chem. Commun.,2015年,6(7),1311-1317,DOI: 10.1039/c5md00178a
【文献】Foks, Henryk et al.,Pyrazine derivatives. III. Synthesis and tuberculostatic activity of 6-(N-methylamino)-pyrazine-2-carboxylic acid derivatives,Polish Journal of Pharmacology and Pharmacy,1974年,26(5),537-543
【文献】REGISTRY(STN)[online],2016.09.01[検索日 2024.05.02] CAS登録番号 1984516-96-2ほか11件
【文献】Makino, Eiichi et al.,Studies on antiallergic agents. I. Synthesis and antiallergic activity of novel pyrazine derivatives,Chemical & Pharmaceutical Bulletin,1990年,38(1),201-207
【文献】Makino, Eiichi et al.,Studies on antiallergic agents. II. Quantitative structure-activity relationships of novel 6-substituted N-(1H-tetrazol-5-yl)-2-pyrazinecarboxamides,Chemical & Pharmaceutical Bulletin,1990年,38(5),1250-1257
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D、A61K、A01N、A01P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
(式中、
R
1は、水素、シアノ、
又はアセチルであり;
R
2は、C
1~C
4
アルキル、C
1~C
3
ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、C
1~C
4
アルコキシ、C
1~C
3
ハロアルコキシ、C
3~C
4
シクロアルキルオキシ、C
3
~C
4
アルケニルオキシ、C
3
~C
4
アルキニルオキシ、C
1~C
2
アルコキシC
1~C
2
アルコキシ、C
1~C
2
アルコキシC
1~C
2アルキル、
又はC
3
~C
5
アルキニルであり;
R
3は、
t-ブチル、イソペンチル、2,2-ジメチルプロピル、1-メチルシクロプロピル、2,2-ジメチルシクロブチル又はスピロ[3.4]オクタン-3-イルであり;
R
4は、C
1~C
8アルキル、ヒドロキシC
1~C
8アルキル、C
3~C
8シクロアルキル、C
3~C
8シクロアルキルC
1~C
2アルキル、フェニル、ヘテロアリールであって、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であるヘテロアリール、ヘテロシクリルであって、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員若しくは6員非芳香族単環式環又は9~10員非芳香族二環式環であるヘテロシクリルであり、ここで、前記シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R
8から選択される、同じであるか又は異なり得る1、2又は3つの置換基によってそれぞれ任意に置換されていてもよく;
R
8は、ハロゲン、C
1~C
4アルキル、C
1~C
4アルコキシ又はC
1~C
4ハロアルキルである)
の化合物
、
P-46:
の化合物、
P-48:
の化合物、若しくは
P-49:
の化合物、
又はその塩若しくはN-オキシド。
【請求項2】
R
4は、C
1~C
6アルキル、ヒドロキシC
1~C
4アルキル、C
3~C
5シクロアルキル、C
3~C
4シクロアルキルC
1~C
2アルキル、フェニル、ヘテロアリールであって、N、O及びSから個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であるヘテロアリールであり、ここで、前記シクロアルキル、フェニル及びヘテロアリール部分は、R
8から選択される、同じであるか又は異なり得る1又は2つの置換基によってそれぞれ任意に置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物
又はその塩若しくはN-オキシド。
【請求項3】
R
4は、C
1~C
6アルキル、ヒドロキシC
1~C
4アルキル、C
3~C
5シクロアルキル、C
3~C
4シクロアルキルC
1~C
2アルキル、フェニル、ヘテロアリールであって、N、O及びSから個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であるヘテロアリールであり、ここで、前記シクロアルキル、フェニル及びヘテロアリール部分は、R
8から選択される、同じであるか又は異なり得る1又は2つの置換基によってそれぞれ任意に置換されていてもよい、請求項1
又は2に記載の化合物
又はその塩若しくはN-オキシド。
【請求項4】
殺菌・殺カビ的に有効な量の、請求項1~
3のいずれか一項に記載の化合物
又はその塩若しくはN-オキシドを含む農芸化学組成物。
【請求項5】
少なくとも1種の追加の有効成分及び/又は農芸化学的に許容可能な希釈剤若しくはキャリアをさらに含む、請求項
4に記載の組成物。
【請求項6】
植物病原性微生物による有用な植物の外寄生を防除又は予防する方法であって、殺菌・殺カビ的に有効な量の、請求項1~
3のいずれか一項に記載の化合物
又はその塩若しくはN-オキシド、又は請求項
4若しくは
5に記載の組成物は、前記植物、その一部又はその生息地に適用される、方法。
【請求項7】
ヒトに対する医療行為を除く、請求項1~
3のいずれか一項に記載の化合物
又はその塩若しくはN-オキシドの、殺菌・殺カビ剤としての使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、殺微生物活性、特に殺菌・殺カビ活性を有する有効成分としての殺微生物性ピラジン誘導体、特にアルコキシピリダジン誘導体に関する。本発明は、これらのピリダジン誘導体の調製、ピリダジン誘導体の少なくとも1種を含む農薬組成物並びに植物、収穫された食品作物、種子又は非生体材料に対する植物病原性微生物、好ましくは真菌による外寄生を防除又は予防するための、農業又は園芸におけるピリダジン誘導体又はその組成物の使用にも関する。
【背景技術】
【0002】
国際公開第2010/012793号及び国際公開第2017/207362号は、殺有害生物薬としてチアゾール誘導体を記載している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明によれば、式(I):
【化1】
(式中、
R
1は、水素、シアノ、ホルミル、C
1~C
6アルキルカルボニル、C
1~C
6アルコキシカルボニル、C
1~C
6ハロアルキルカルボニル、C
1~C
6アルコキシC
1~C
6アルキルカルボニル、C
3~C
6シクロアルキルカルボニル、C
1~C
6アルコキシC
1~C
3アルコキシカルボニル、C
1~C
6アルコキシオキサリル、C
1~C
6アルコキシカルボニルC
1~C
4アルキルC
1~C
6アルコキシカルボニル、C
2~C
6アルケニルオキシカルボニル又はC
2~C
6アルキニルオキシカルボニルであり;
R
2は、水素、C
1~C
6アルキル、C
1~C
6ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、C
1~C
6アルコキシ、C
1~C
6ハロアルコキシ、C
3~C
6シクロアルキルオキシ、C
3~C
6ハロシクロアルキルオキシ、C
2~C
6アルケニルオキシ、C
2~C
6ハロアルケニルオキシ、C
2~C
6アルキニルオキシ、C
2~C
6ハロアルキニルオキシ、C
1~C
6シアノアルキルオキシ、C
1~C
6アルコキシC
1~C
3アルコキシ、C
1~C
6アルコキシC
1~C
2アルキル、C
2~C
6アルキニル、C
2~C
6ハロアルキニル又はC
3~C
6シクロアルキルC
1~C
2アルコキシであり;
R
3は、C
1~C
8アルキル、C
1~C
8ハロアルキル、C
1~C
8アルコキシ、C
3~C
8アルキニル、C
3~C
8シクロアルキル、C
3~C
8シクロアルキルC
1~C
2アルキル、フェニル、フェニルC
1~C
3アルキル、フェノキシC
1~C
3アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC
1~C
2アルキル、ヘテロアリールC
1~C
2アルコキシイミノC
1~C
2アルキル(ここで、ヘテロアリールは、N、O及びSから個々に選択される1、2、3又は4つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環である)、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1~C
2アルキル(ここで、ヘテロシクリルは、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である)であり、ここで、シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R
5によって表される1~3つの基又はR
6によって表される1つの基でそれぞれ任意に置換されていてもよく;R
3が置換ヘテロシクリルである場合、これらの環は、カルボニル(C=O)又はスルホニル(S(O)
2)基を含有し得るか;又は
R
3は、6~10員環化環系であって、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R
5によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC
1~C
2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい6~10員環化環系であるか;又は
R
3は、5~10員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル又はカルボトリシクリル環系であって、N、O及びSから個々に選択される1、2、3、4又は5つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R
5によって表される1~3つの基で任意に置換されていてもよく、且つC
1~C
2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい5~10員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル又はカルボトリシクリル環系であり;
R
4は、C
1~C
8アルキル、ヒドロキシC
1~C
8アルキル、C
3~C
8シクロアルキル、C
3~C
8シクロアルキルC
1~C
2アルキル、フェニル、ヘテロアリールであって、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であるヘテロアリール、ヘテロシクリルであって、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員若しくは6員非芳香族単環式環又は9~10員非芳香族二環式環であるヘテロシクリルであり、ここで、シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R
8から選択される、同じであるか又は異なり得る1、2又は3つの置換基によってそれぞれ任意に置換されていてもよく;
R
5は、ハロゲン、C
1~C
4アルキル、C
1~C
4アルコキシ、C
1~C
4ハロアルキル又はC
1~C
4ハロアルコキシであり;
R
6は、C
1~C
4アルキルスルホニル、C
3~C
8シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェノキシ又はピリジルであり、ここで、各シクロアルキル、フェニル又はピリジル基は、R
7によって表される1つの基によって任意に置換されていてもよく;
R
7は、ハロゲン、C
1~C
4ハロアルキル又はC
1~C
4ハロアルコキシであり;
R
8は、ハロゲン、C
1~C
4アルキル、C
1~C
4アルコキシ又はC
1~C
4ハロアルキルである)
の化合物又はその塩若しくはN-オキシドが提供される。
【0004】
意外なことに、式(I)の新規化合物は、実際上、真菌によって引き起こされる病害に対して植物を保護するために非常に有利なレベルの生物学的活性を有することが見出された。
【0005】
本発明の第2の態様によれば、殺菌・殺カビ的に有効な量の、本発明に係る式(I)の化合物を含む農芸化学組成物が提供される。このような農業組成物は、少なくとも1種の追加の有効成分及び/又は農芸化学的に許容可能な希釈剤若しくはキャリアをさらに含み得る。
【0006】
本発明の第3の態様によれば、植物病原性微生物による有用な植物の外寄生を防除又は予防する方法であって、殺菌・殺カビ的に有効な量の式(I)の化合物又は有効成分としてこの化合物を含む組成物は、植物、その一部又はその生息地に適用される、方法が提供される。
【0007】
本発明の第4の態様によれば、式(I)の化合物の、殺菌・殺カビ剤としての使用が提供される。本発明のこの特定の態様によれば、使用は、手術又は治療によりヒト又は動物の身体を処置する方法を含んでも又は含まなくてもよい。
【0008】
置換基が「任意に置換されていてもよい」と記載されている場合、これは、これらの置換基が例えば1つ、2つ又は3つのR5置換基といった1つ以上の同一の若しくは異なる置換基を有していても又はいなくてもよいことを意味する。例えば、1、2又は3つのハロゲンによって置換されたC1~C8アルキルは、特に限定されないが、-CH2Cl、-CHCl2、-CCl3、-CH2F、-CHF2、-CF3、-CH2CF3又は-CF2CH3基を含み得る。他の例として、1、2又は3つのハロゲンによって置換されたC1~C6アルコキシは、特に限定されないが、CH2ClO-、CHCl2O-、CCl3O-、CH2FO-、CHF2O-、CF3O-、CF3CH2O-又はCH3CF2O-基を含み得る。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書において用いられる場合、「シアノ」という用語は、-CN基を意味する。
【0010】
本明細書において用いられる場合、「ハロゲン」という用語は、フッ素(フルオロ)、塩素(クロロ)、臭素(ブロモ)又はヨウ素(ヨード)を指す。
【0011】
本明細書において用いられる場合、「ホルミル」という用語は、-C(O)H基を意味する。
【0012】
本明細書において用いられる場合、「アセチル」という用語は、-C(O)CH3基を意味する。
【0013】
本明細書において用いられる場合、「C1~C8アルキル」という用語は、炭素及び水素原子のみからなり、不飽和を含まず、1~8つの炭素原子を有し、且つ単結合により分子の残部に結合されている直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖ラジカルを指す。「C1~C6アルキル」、「C1~C4アルキル」及び「C1~C3アルキル」は、相応に解釈されるべきである。C1~C8アルキルの例としては、これらに限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル及びその異性体、例えばイソプロピルが挙げられる。「C1~C6アルキレン」基は、C1~C6アルキルの対応する定義を指すが、このような基は、2つの単結合によって分子の残部に結合されていることを除く。「C1~C2アルキレン」という用語は、相応に解釈されるべきである。C1~C6アルキレンの例としては、これらに限定されないが、-CH2-、-CH2CH2-及び-(CH2)3-が挙げられる。
【0014】
本明細書において用いられる場合、「C1~C8ハロアルキル」という用語は、上記において一般に定義されているとおり、1つ以上の同じであるか又は異なるハロゲン原子によって置換されているC1~C8アルキル基を指す。「C1~C6ハロアルキル」及び「C1~C4ハロアルキル」という用語は、相応に解釈されるべきである。C1~C8ハロアルキルの例としては、これらに限定されないが、トリフルオロメチルが挙げられる。
【0015】
本明細書において用いられる場合、「C1~C8アルコキシ」という用語は、上記において一般に定義されているとおり、RaがC1~C8アルキル基である式-ORaの基を指す。「C1~C6アルコキシ」、「C1~C4アルコキシ」及び「C1~C3アルコキシ」という用語は、相応に解釈されるべきである。C1~C8アルコキシの例としては、これらに限定されないが、メトキシ、エトキシ、1-メチルエトキシ(イソプロポキシ)及びプロポキシが挙げられる。
【0016】
本明細書において用いられる場合、「C2~C6アルケニル」という用語は、炭素及び水素原子のみからなり、(E)配置又は(Z)配置のいずれかのものであり得る少なくとも1つの二重結合を含有し、2~6つの炭素原子を有し、分子の残部に単結合により結合している、直鎖又は分岐炭化水素鎖ラジカル基を指す。「C2~C3アルケニル」という用語は、相応に解釈されるべきである。C2~C6アルケニルの例としては、これらに限定されないが、エテニル(ビニル)、プロプ-1-エニル、プロプ-2-エニル(アリル)、ブタ-1-エニルが挙げられる。
【0017】
本明細書において用いられる場合、「C2~C6アルケニルオキシ」という用語は、上記において一般に定義されているとおり、RaがC2~C8アルケニル基である式-ORaの基を指す。
【0018】
本明細書において用いられる場合、「C2~C6アルキニル」という用語は、炭素及び水素原子のみからなり、少なくとも1つの三重結合を含有し、2~6つの炭素原子を有し、分子の残部に単結合により結合している、直鎖又は分岐炭化水素鎖ラジカル基を指す。「C2~C3アルキニル」という用語は、相応に解釈されるべきである。C2~C6アルキニルの例としては、これらに限定されないが、エチニル、プロプ-1-イニル、ブタ-1-イニルが挙げられる。
【0019】
本明細書において用いられる場合、「C2~C6アルキニルオキシ」という用語は、上記において一般に定義されているとおり、RaがC2~C8アルキニル基である式-ORaの基を指す。
【0020】
本明細書において用いられる場合、「C3~C8シクロアルキル」という用語は、単環式飽和環系であり、且つ3~8つの炭素原子を有する基を指す。「C3~C6シクロアルキル」、「C3~C4シクロアルキル」という用語は、相応に解釈されるべきである。C3~C6シクロアルキルの例としては、これらに限定されないが、シクロプロピル、1-メチルシクロプロピル、2-メチルシクロプロピル、シクロブチル、1-メチルシクロブチル、1,1-ジメチルシクロブチル、2-メチルシクロブチル及び2,2-ジメチルシクロブチルが挙げられる。
【0021】
本明細書において用いられる場合、「C3~C8シクロアルキルC1~C2アルキル」という用語は、上記に定義されているとおり、C1~C2アルキレンリンカーにより分子の残部に結合されているC3~C8シクロアルキル環を指す。
【0022】
本明細書において用いられる場合、「フェニルC1~C3アルキル」という用語は、上記に定義されているとおり、C1~C3アルキレンリンカーにより分子の残部に結合されているフェニル環を指す。
【0023】
本明細書において用いられる場合、「ヘテロアリール」という用語は、N、O及びSから個々に選択される1、2、3又は4つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環基を指す。ヘテロアリールの例としては、これらに限定されないが、フラニル、ピロリル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジル又はピリジルが挙げられる。
【0024】
本明細書において用いられる場合、「ヘテロアリールC1~C2アルキル」という用語は、上記に定義されているとおり、C1~C2アルキレンリンカーにより分子の残部に結合されているヘテロアリール環を指す。
【0025】
本明細書において用いられる場合、「ヘテロシクリル」という用語は、1、2又は3つのヘテロ原子を含む安定な4員、5員又は6員非芳香族単環式環を指し、ここで、ヘテロ原子は、N、O及びSから個々に選択される。ヘテロシクリル基は、炭素原子又はヘテロ原子を介して分子の残部に結合され得る。ヘテロシクリルの例としては、これらに限定されないが、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ジオキソラニル、ジチオラニル及びチアゾリジニルが挙げられる。
【0026】
本明細書において用いられる場合、「ヘテロシクリルC1~C2アルキル」という用語は、上記に定義されているとおり、C1~C2アルキレンリンカーにより分子の残部に結合されているヘテロシクリル環を指す。
【0027】
本明細書において用いられる場合、「スピロ環式カルボビシクリル又はカルボトリシクリル環」は、1つの炭素原子で一緒に結合された(すなわち1つの炭素原子を共有する)2つの環を含む非芳香族二環系である。スピロ環式カルボビシクリル又はカルボトリシクリル環系の例としては、これらに限定されないが、スピロ[3.3]ヘプタニル、スピロ[3.4]オクタニル、スピロ[4.5]デカニル、スピロ[シクロブタン-1,2’-インダニル]又はスピロ[シクロペンタン-1,2’-テトラリニル]が挙げられる。
【0028】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルキルカルボニル」という用語は、上記において一般に定義されているとおり、RaがC1~C6アルキル基である式-C(O)Raの基を指す。
【0029】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルコキシC1~C6アルキルカルボニル」という用語は、上記において一般に定義されているとおり、RbがC1~C6アルキル基であり、及び上記において一般に定義されているとおり、RaがC1~C6アルキレン基である式-C(O)RaORbの基を指す。
【0030】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6ハロアルキルカルボニル」という用語は、上記において一般に定義されているとおり、RaがC1~C6ハロアルキル基である式-C(O)Raの基を指す。
【0031】
本明細書において用いられる場合、「C3~C6シクロアルキルカルボニル」という用語は、上記において一般に定義されているとおり、RaがC3~C6シクロアルキル基である式-C(O)Raの基を指す。
【0032】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルコキシカルボニル」という用語は、上記において一般に定義されているとおり、RaがC1~C6アルキル基である式-C(O)ORaの基を指す。
【0033】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルコキシオキサリル」という用語は、上記において一般に定義されているとおり、RaがC1~C6アルキル基である-C(O)C(O)ORa基を指す。
【0034】
本明細書において用いられる場合、「C2~C6アルケニルオキシカルボニル」という用語は、上記において一般に定義されているとおり、RaがC2~C6アルケニル基である式-C(O)ORaの基を指す。
【0035】
本明細書において用いられる場合、「C2~C6アルキニルオキシカルボニル」という用語は、上記において一般に定義されているとおり、RaがC2~C6アルキニル基である式-C(O)ORaの基を指す。
【0036】
本明細書において用いられる場合、「フェニルカルボニル」という用語は、Raがフェニル基である式-C(O)Raの基を指す。
【0037】
本明細書において用いられる場合、「フェノキシカルボニル」という用語は、Raがフェニル基である式-C(O)ORaの基を指す。
【0038】
本明細書において用いられる場合、「ヘテロアリールカルボニル」という用語は、上記において一般に定義されているとおり、Raがヘテロアリール基である式-C(O)Raの基を指す。
【0039】
式(I)の化合物中に1つ以上の立体要素の存在が可能であるとは、その化合物が光学異性形態、すなわち鏡像異性形態又はジアステレオ異性形態をとり得ることを意味する。また、単結合に係る回転の制限によってアストロプ異性体が生じ得る。式(I)は、すべてのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含むことが意図されている。本発明は、式(I)の化合物に係るすべてのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含む。同様に、式(I)は、すべての可能性のある互変異性体を含むことが意図されている。本発明は、式(I)の化合物に係るすべての可能性のある互変異性形態を含む。
【0040】
各事例において、本発明に係る式(I)の化合物は、遊離形態、N-オキシドとしての酸化型又は例えば農学的に使用可能な塩形態といった塩形態である。
【0041】
N-オキシドは、第三級アミンの酸化型又は窒素含有芳香族複素環式化合物の酸化型である。これらは、例えば、書籍“Heterocyclic N-oxides”,A.Albini and S.Pietra,CRC Press,Boca Raton(1991)に記載されている。
【0042】
以下のリストにより、式(I)の化合物に対する参照に伴う、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8に係る好ましい定義を含む定義が記載されている。これらの置換基のいずれか1つについて、以下に示される定義のいずれかが、以下又は本明細書の他の箇所に示されるいずれかの他の置換基のいずれかの定義と組み合わされ得る。
【0043】
R1は、水素、シアノ、ホルミル、C1~C6アルキルカルボニル、C1~C6アルコキシカルボニル、C1~C6ハロアルキルカルボニル、C1~C6アルコキシC1~C6アルキルカルボニル、C3~C6シクロアルキルカルボニル、C1~C6アルコキシC1~C3アルコキシカルボニル、C1~C6アルコキシオキサリル、C1~C6アルコキシカルボニルC1~C4アルキルC1~C6アルコキシカルボニル、C2~C6アルケニルオキシカルボニル又はC2~C6アルキニルオキシカルボニルである。好ましくは、R1は、水素、シアノ、C1~C6アルキルカルボニル、C1~C4アルコキシカルボニル、C1~C4ハロアルキルカルボニル、C1~C4アルコキシC1~C3アルキルカルボニル、C3~C6シクロアルキルカルボニル、C1~C4アルコキシC1~C2アルコキシカルボニル、C2~C4アルケニルオキシカルボニル又はC2~C4アルキニルオキシカルボニルである。より好ましくは、R1は、水素、シアノ、C1~C6アルキルカルボニル又はC1~C4アルコキシC1~C3アルキルカルボニルである。さらにより好ましくは、R1は、水素、シアノ、C1~C3アルキルカルボニル又はC1~C2アルコキシC1~C2アルキルカルボニルである。さらにより好ましくは、R1は、水素、シアノ、アセチル又はメトキシメチルカルボニルである。さらにより好ましくは、R1は、水素、シアノ又はアセチルである。最も好ましくは、R1は、水素である。
【0044】
R2は、水素、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C3~C6シクロアルキルオキシ、C3~C6ハロシクロアルキルオキシ、C2~C6アルケニルオキシ、C2~C6ハロアルケニルオキシ、C2~C6アルキニルオキシ、C2~C6ハロアルキニルオキシ、C1~C6シアノアルキルオキシ、C1~C6アルコキシC1~C3アルコキシ、C1~C6アルコキシC1~C2アルキル、C2~C6アルキニル、C2~C6ハロアルキニル又はC3~C6シクロアルキルC1~C2アルコキシである。好ましくは、R2は、水素、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C3~C6シクロアルキルオキシ、C2~C6アルケニルオキシ、C2~C6ハロアルケニルオキシ、C2~C6アルキニルオキシ、C2~C6ハロアルキニルオキシ、C1~C6アルコキシC1~C3アルコキシ、C1~C6アルコキシC1~C2アルキル、C2~C6アルキニル又はC2~C6ハロアルキニルである。より好ましくは、R2は、水素、C1~C6アルキル、C1~C4ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、C1~C6アルコキシ、C1~C3ハロアルコキシ、C3~C6シクロアルキルオキシ、C2~C5アルケニルオキシ、C2~C5ハロアルケニルオキシ、C2~C5アルキニルオキシ、C1~C4アルコキシC1~C3アルコキシ、C1~C4アルコキシC1~C2アルキル又はC2~C5アルキニルである。さらにより好ましくは、R2は、水素、C1~C4アルキル、C1~C3ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C3ハロアルコキシ、C3~C4シクロアルコキシ、C3~C4アルケニルオキシ、C3~C4アルキニルオキシ、C1~C2アルコキシC1~C2アルコキシ、C1~C2アルコキシC1~C2アルキル、C1~C3ハロアルコキシ又はC3~C5アルキニルである。さらにより好ましくは、R2は、水素、C1~C4アルキル、ハロゲン、C1~C4アルコキシ、C1~C3ハロアルコキシ又はシクロプロポキシである。さらにより好ましくは、R2は、水素、メチル、クロロ、ブロモ、フルオロ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、アリルオキシ、プロパルギルオキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ又はシクロプロポキシである。さらにより好ましくは、R2は、水素、メチル又はメトキシである。最も好ましくは、R2は、メトキシである。
【0045】
R3は、C1~C8アルキル、C1~C8ハロアルキル、C1~C8アルコキシ、C3~C8アルキニル、C3~C8シクロアルキル、C3~C8シクロアルキルC1~C2アルキル、フェニル、フェニルC1~C3アルキル、フェノキシC1~C3アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~C2アルキル、ヘテロアリールC1~C2アルコキシイミノC1~C2アルキル(ここで、ヘテロアリールは、N、O及びSから個々に選択される1、2、3又は4つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環である)、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1~C2アルキル(ここで、ヘテロシクリルは、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である)であり、ここで、シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R5によって表される1~3つの基又はR6によって表される1つの基でそれぞれ任意に置換されていてもよく;R3が置換ヘテロシクリルである場合、これらの環は、カルボニル(C=O)又はスルホニル(S(O)2)基を含有し得るか;又は
R3は、6~10員環化環系であって、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい6~10員環化環系であるか;又は
R3は、5~10員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル又はカルボトリシクリル環系であって、N、O及びSから個々に選択される1、2、3、4又は5つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1~3つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい5~10員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル又はカルボトリシクリル環系である。
【0046】
好ましくは、R3は、C1~C8アルキル、C3~C8アルキニル、C3~C8シクロアルキル、C3~C8シクロアルキルC1~C2アルキル、フェニルC1~C3アルキル、フェノキシC1~C3アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~C2アルキル、ヘテロアリールC1~C2アルコキシイミノC1~C2アルキル(ここで、ヘテロアリールは、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環である)、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1~C2アルキル(ここで、ヘテロシクリルは、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員非芳香族単環式環である)であり、ここで、シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R5によって表される1~3つの基又はR6によって表される1つの基でそれぞれ任意に置換されていてもよく;R3が置換ヘテロシクリルである場合、これらの環は、カルボニル(C=O)又はスルホニル(S(O)2)基を含有し得るか;又は
R3は、7~10員環化環系であって、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい7~10員環化環系であるか;又は
R3は、6~10員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル又はカルボトリシクリル環系であって、N、O及びSから個々に選択される1、2、3、4又は5つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1~3つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい6~10員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル又はカルボトリシクリル環系である。
【0047】
より好ましくは、R3は、C1~C8アルキル、C3~C8アルキニル、C3~C6シクロアルキル、C3~C6シクロアルキルC1~C2アルキル、フェニルC1~C3アルキル、フェノキシC1~C3アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~C2アルキル、ヘテロアリールC1~C2アルコキシイミノC1~C2アルキル(ここで、ヘテロアリールは、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環である)、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1~C2アルキル(ここで、ヘテロシクリルは、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員非芳香族単環式環である)であり、ここで、シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R5によって表される1~3つの基又はR6によって表される1つの基でそれぞれ任意に置換されていてもよく;R3が置換ヘテロシクリルである場合、これらの環は、カルボニル(C=O)又はスルホニル(S(O)2)基を含有し得るか;又は
R3は、7~9員環化環系であって、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい7~9員環化環系であるか;又は
R3は、6~9員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル環系であって、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1~3つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい6~9員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル環系である。
【0048】
さらにより好ましくは、R3は、C1~C8アルキル、C3~C7アルキニル、C3~C4シクロアルキル、C3~C4シクロアルキルC1~C2アルキル、フェニルC1~C3アルキル、フェノキシC1~C3アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~C2アルキル、ヘテロアリールC1~C2アルコキシイミノC1~C2アルキル(ここで、ヘテロアリールは、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環である)、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1~C2アルキル(ここで、ヘテロシクリルは、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員非芳香族単環式環である)であり、ここで、シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R5によって表される1若しくは2つの基又はR6によって表される1つの基でそれぞれ任意に置換されていてもよく;R3が置換ヘテロシクリルである場合、これらの環は、カルボニル(C=O)又はスルホニル(S(O)2)基を含有し得るか;又は
R3は、7~9員環化環系であって、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい7~9員環化環系であるか;又は
R3は、6~9員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル環系であって、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい6~9員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル環系である。
【0049】
さらにより好ましくは、R3は、t-ブチル、イソペンチル、2,2-ジメチルプロピル、1,5-ジメチルヘキシル、4,4-ジメチルペンタ-2-イニル、R5によって表される1つの基又はR6によって表される1つの基で任意に置換されていてもよいシクロプロピル、R5によって表される1若しくは2つの基又はR6によって表される1つの基で任意に置換されていてもよいシクロブチル、R5によって表される1つの基又はR6によって表される1つの基で任意に置換されていてもよいシクロプロピルメチル、R5によって表される1若しくは2つの基又はR6によって表される1つの基で任意に置換されていてもよいフェニルC1~C3アルキル、R6によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよいフェノキシC1~C3アルキル、ヘテロアリールC1~C2アルキル、ヘテロアリールC1~C2アルコキシイミノC1~C2アルキル(ここで、ヘテロアリールは、N及びOから個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であり、ヘテロアリール部分は、R5によって表される1若しくは2つの基又はR6によって表される1つの基で任意に置換されていてもよい)、ヘテロシクリルであって、N及びOから選択される単一のヘテロ原子を含む5員又は6員非芳香族単環式環であるヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1~C2アルキル(ここで、ヘテロシクリルは、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員非芳香族単環式環であり、ヘテロシクリル部分は、R5によって表される基又はR6によって表される1つの基でそれぞれ任意に置換されていてもよい)であり;R3が置換ヘテロシクリルである場合、これらの環は、カルボニル(C=O)又はスルホニル(S(O)2)基を含有し得るか;又は
R3は、7~9員環化環系であって、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい7~9員環化環系であるか;又は
R3は、6~9員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル環系であって、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい6~9員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル環系である。
【0050】
実施形態の1つの組において、R3は、t-ブチル、イソペンチル、2,2-ジメチルプロピル、1,5-ジメチルヘキシル、4,4-ジメチルペンタ-2-イニル、1-メチルシクロプロピル、4-フルオロフェニルシクロプロピル、(4-クロロフェニル)メチルシクロプロピル、2,2-ジメチルシクロブチル、1-メチルシクロペンチル、4-フルオロフェノキシシクロブチル、1-トリフルオロメチルシクロプロピルメチル、(5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル)シクロプロピルメチル、(6-クロロ-3-ピリジル)シクロプロピルメチル、ベンジル、フェノキシベンジル、フェニルエチル、4-トリフルオロメトキシフェニルエチル、2-フェニルプロピル、4-クロロベンジル、3,5-ジフルオロベンジル、4-フルオロフェノキシエチル、3,5-ジフルオロフェノキシ-1-メチルエチル、2,4-ジクロロフェノキシエチル、ベンジルイミダゾール-4-イル、4-(ジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-3-イルメチル、3,5-ジクロロ-4-ピリジルメチル、1-(5-メチルオキサゾール-2-イル)エチル、2-トリフルオロメチルピリミジン-5-イル、(3,5-ジクロロ-2-ピリジル)-2-エトキシイミノ-エチル、1-イソプロピルスルホニル-4-ピペリジニル、1,1-ジオキソチアン-4-イル、5-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-イル、3-メチルテトラヒドロフラン-3-イルメチル、1-テトラヒドロピラン-4-イルエチル、2-メチルトリアゾール-4-イルメチル、5-(トリフルオロメチル)インダン-1-イル、6-(トリフルオロメチル)インダン-1-イル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イルメチル、1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル、2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イルメチル、2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イルメチル、スピロ[3.4]オクタン-3-イル、8-メチル-5-オキサスピロ[3.5]ノナン-8-イル、2-オキサビシクロ[3.3]ヘプタン-6-イル、7,7-ジメチル-2-オキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン-6-イル、2-オキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン-7-イル又は4-オキサスピロ[2.3]ヘプタン-6-イルである。
【0051】
より好ましくは、R3は、t-ブチル、イソペンチル、2,2-ジメチルプロピル、1,5-ジメチルヘキシル1-メチルシクロプロピル、2,2-ジメチルシクロブチル、1-メチルシクロペンチル、1-トリフルオロメチルシクロプロピルメチル、(5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル)シクロプロピルメチル、フェノキシベンジル、4-トリフルオロメトキシフェニルエチル3,5-ジクロロ-4-ピリジルメチル、(3,5-ジクロロ-2-ピリジル)-2-エトキシイミノ-エチル、5-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-イル、3-メチルテトラヒドロフラン-3-イルメチル、5-(トリフルオロメチル)インダン-1-イル、6-(トリフルオロメチル)インダン-1-イル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イルメチル、2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イルメチル、2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イルメチル、8-メチル-5-オキサスピロ[3.5]ノナン-8-イル、7,7-ジメチル-2-オキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン-6-イル、2-オキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン-7-イル又は4-オキサスピロ[2.3]ヘプタン-6-イルである。
【0052】
さらにより好ましくは、R3は、t-ブチル、イソペンチル、2,2-ジメチルプロピル、1-メチルシクロプロピル、2,2-ジメチルシクロブチル、1-メチルシクロペンチル又はスピロ[3.4]オクタン-3-イルである。
【0053】
実施形態の他の組において、R3は、t-ブチル、イソペンチル、2,2-ジメチルプロピル、1,5-ジメチルヘキシル、4,4-ジメチルペンタ-2-イニル、1-メチルシクロプロピル、4-フルオロフェニルシクロプロピル、(4-クロロフェニル)メチルシクロプロピル、2,2-ジメチルシクロブチル、4-フルオロフェノキシシクロブチル、1-トリフルオロメチルシクロプロピルメチル、(5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル)シクロプロピルメチル、(6-クロロ-3-ピリジル)シクロプロピルメチル、ベンジル、フェノキシベンジル、フェニルエチル、4-トリフルオロメトキシフェニルエチル、2-フェニルプロピル、4-クロロベンジル、3,5-ジフルオロベンジル、4-フルオロフェノキシエチル、3,5-ジフルオロフェノキシ-1-メチルエチル、2,4-ジクロロフェノキシエチル、ベンジルイミダゾール-4-イル、4-(ジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-3-イルメチル、3,5-ジクロロ-4-ピリジルメチル、1-(5-メチルオキサゾール-2-イル)エチル、2-トリフルオロメチルピリミジン-5-イル、(3,5-ジクロロ-2-ピリジル)-2-エトキシイミノ-エチル、1-イソプロピルスルホニル-4-ピペリジニル、1,1-ジオキソチアン-4-イル、5-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-イル、3-メチルテトラヒドロフラン-3-イルメチル、1-テトラヒドロピラン-4-イルエチル、2-メチルトリアゾール-4-イルメチル、5-(トリフルオロメチル)インダン-1-イル、6-(トリフルオロメチル)インダン-1-イル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イルメチル、1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル、2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イルメチル、2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イルメチル、スピロ[3.4]オクタン-3-イル、8-メチル-5-オキサスピロ[3.5]ノナン-8-イル、2-オキサビシクロ[3.3]ヘプタン-6-イル、7,7-ジメチル-2-オキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン-6-イル、2-オキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン-7-イル又は4-オキサスピロ[2.3]ヘプタン-6-イルである。
【0054】
より好ましくは、R3は、t-ブチル、イソペンチル、2,2-ジメチルプロピル、1,5-ジメチルヘキシル1-メチルシクロプロピル、2,2-ジメチルシクロブチル、1-トリフルオロメチルシクロプロピルメチル、(5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル)シクロプロピルメチル、フェノキシベンジル、4-トリフルオロメトキシフェニルエチル3,5-ジクロロ-4-ピリジルメチル、(3,5-ジクロロ-2-ピリジル)-2-エトキシイミノ-エチル、5-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-イル、3-メチルテトラヒドロフラン-3-イルメチル、5-(トリフルオロメチル)インダン-1-イル、6-(トリフルオロメチル)インダン-1-イル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イルメチル、2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イルメチル、2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イルメチル、8-メチル-5-オキサスピロ[3.5]ノナン-8-イル、7,7-ジメチル-2-オキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン-6-イル、2-オキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン-7-イル又は4-オキサスピロ[2.3]ヘプタン-6-イルである。
【0055】
さらにより好ましくは、R3は、t-ブチル、イソペンチル、2,2-ジメチルプロピル、1-メチルシクロプロピル、2,2-ジメチルシクロブチル又はスピロ[3.4]オクタン-3-イルである。
【0056】
R4は、C1~C8アルキル、ヒドロキシC1~C8アルキル、C3~C8シクロアルキル、C3~C8シクロアルキルC1~C2アルキル、フェニル、ヘテロアリールであって、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であるヘテロアリール、ヘテロシクリルであって、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員若しくは6員非芳香族単環式環又は9~10員非芳香族二環式環であるヘテロシクリルであり、ここで、シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R8から選択される、同じであるか又は異なり得る1、2又は3つの置換基によってそれぞれ任意に置換されていてもよい。好ましくは、R4は、C1~C6アルキル、ヒドロキシC1~C6アルキル、C3~C6シクロアルキル、C3~C6シクロアルキルC1~C2アルキル、フェニル、ヘテロアリールであって、N、O及びSから個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であるヘテロアリール、ヘテロシクリルであって、N、O及びSから個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5員又は6員非芳香族単環式環であるヘテロシクリルであり、ここで、シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R8から選択される、同じであるか又は異なり得る1、2又は3つの置換基によってそれぞれ任意に置換されていてもよい。より好ましくは、R4は、C1~C6アルキル、ヒドロキシC1~C4アルキル、C3~C5シクロアルキル、C3~C4シクロアルキルC1~C2アルキル、フェニル、ヘテロアリールであって、N、O及びSから個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であるヘテロアリールであり、ここで、シクロアルキル、フェニル及びヘテロアリール部分は、R8から選択される、同じであるか又は異なり得る1又は2つの置換基によってそれぞれ任意に置換されていてもよい。さらにより好ましくは、R4は、2,3-ジヒドロキシプロピル、C3~C5シクロアルキル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、フェニル又はヘテロアリールであって、N及びSから個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であるヘテロアリールであり、ここで、フェニル及びヘテロアリール部分は、R8から選択される、同じであるか又は異なり得る1又は2つの置換基によってそれぞれ任意に置換されていてもよい。
【0057】
実施形態の1つの組において、R4は、2,3-ジヒドロキシプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、フェニル、3-フルオロフェニル、3-クロロフェニル、3-メチルフェニル、3-メトキシフェニル、3,5-ジフルオロフェニル、3,5-ジクロロフェニル、3,5-ジメチルフェニル、3,5-ジメトキシフェニル、ピリジン-4-イル、2-フルオロピリジン-4-イル、2-クロロピリジン-4-イル、2,6-ジフルオロピリジン-4-イル、2,6-ジクロロピリジン-4-イル、ピリジン-3-イル、6-フルオロピリジン-3-イル、5-フルオロピリジン-3-イル、6-クロロピリジン-3-イル、5-クロロピリジン-3-イル、イソチアゾール-4-イル、チアゾール-2-イル、ピリミジン-5-イル又は1,3-ベンゾジオキソール-5-イルである。実施形態の他の組において、R4は、2,3-ジヒドロキシプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、フェニル、3,5-ジフルオロフェニル、2-フルオロピリジン-4-イル、2,6-ジフルオロピリジン-4-イル、2-クロロピリジン-4-イル、2,6-ジフルオロピリジン-4-イル、5-フルオロピリジン-3-イル、6-フルオロピリジン-3-イル、イソチアゾール-4-イル、チアゾール-2-イル、ピリミジン-5-イル又は1,3-ベンゾジオキソール-5-イルである。実施形態のさらなる組において、R4は、3,5-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロピリジン-4-イル又はイソチアゾール-4-イルである。
【0058】
R5は、ハロゲン、C1~C4アルキル、C1~C4アルコキシ、C1~C4ハロアルキル又はC1~C4ハロアルコキシである。好ましくは、R5は、ハロゲン、C1~C3アルキル、C1~C3アルコキシ、C1~C3ハロアルキル又はC1~C3ハロアルコキシである。より好ましくは、R5は、ハロゲン、C1~C3アルキル、C1~C3ハロアルキル又はC1~C3ハロアルコキシである。さらにより好ましくは、R5は、クロロ、フルオロ、メチル、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルである。さらにより好ましくは、R5は、メチルである。
【0059】
R6は、C1~C4アルキルスルホニル、C3~C8シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェノキシ又はピリジルであり、ここで、各シクロアルキル、フェニル又はピリジル基は、R7によって表される1つの基によって任意に置換されていてもよい。好ましくは、R6は、C1~C3アルキルスルホニル、C3~C6シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェノキシ又はピリジルであり、ここで、各シクロアルキル、フェニル又はピリジル基は、R7によって表される1つの基によって任意に置換されていてもよい。さらにより好ましくは、R6は、シクロプロピル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、フェノキシ又はピリジルであり、ここで、各シクロアルキル、フェニル又はピリジル基は、R7によって表される1つの基によって任意に置換されていてもよい。最も好ましくは、R6は、シクロプロピル、フェニル、フェノキシ又はピリジルであり、ここで、各シクロプロピル、フェニル又はピリジル基は、R7によって表される1つの基によって任意に置換されていてもよい。
【0060】
R7は、ハロゲン、C1~C4ハロアルキル又はC1~C4ハロアルコキシである。好ましくは、R7は、ハロゲン、C1~C3ハロアルキル又はC1~C3ハロアルコキシである。より好ましくは、R7は、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシである。最も好ましくは、R7は、トリフルオロメトキシである。
【0061】
R8は、ハロゲン、C1~C4アルキル、C1~C4アルコキシ又はC1~C4ハロアルキルである。好ましくは、R8は、クロロ、フルオロ、C1~C3アルキル、C1~C3アルコキシ又はC1~C3ハロアルキルである。より好ましくは、R8は、クロロ、フルオロ、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルである。さらにより好ましくは、R8は、クロロ、フルオロ又はメチルである。最も好ましくは、R8は、フルオロである。
【0062】
本発明に係る式(I)の化合物において、好ましくは、
R1は、水素、シアノ、C1~C6アルキルカルボニル又はC1~C4アルコキシC1~C3アルキルカルボニルであり;
R2は、メトキシであり;
R3は、C1~C8アルキル、C3~C7アルキニル、C3~C4シクロアルキル、C3~C4シクロアルキルC1~C2アルキル、フェニルC1~C3アルキル、フェノキシC1~C3アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~C2アルキル、ヘテロアリールC1~C2アルコキシイミノC1~C2アルキル(ここで、ヘテロアリールは、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環である)、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1~C2アルキル(ここで、ヘテロシクリルは、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員非芳香族単環式環である)であり、ここで、シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R5によって表される1若しくは2つの基又はR6によって表される1つの基でそれぞれ任意に置換されていてもよく;R3が置換ヘテロシクリルである場合、これらの環は、カルボニル(C=O)又はスルホニル(S(O)2)基を含有し得るか;又は
R3は、7~9員環化環系であって、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい7~9員環化環系であるか;又は
R3は、6~9員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル環系であって、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい6~9員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル環系であり;
R4は、2,3-ジヒドロキシプロピル、C3~C5シクロアルキル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、フェニル又はヘテロアリールであって、N及びSから個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であるヘテロアリールであり、ここで、フェニル及びヘテロアリール部分は、R8から選択される、同じであるか又は異なり得る1又は2つの置換基によってそれぞれ任意に置換されていてもよく;
R5は、クロロ、フルオロ、メチル、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルであり;
R6は、シクロプロピル、フェニル、フェノキシ又はピリジルであり、ここで、各シクロアルキル、フェニル又はピリジル基は、R7によって表される1つの基によって任意に置換されていてもよく;
R7は、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシであり;及び
R8は、クロロ、フルオロ又はメチルである。
【0063】
実施形態の他の組において、R1は、水素、シアノ又はアセチルであり;
R2は、メトキシであり;
R3は、C1~C8アルキル、C3~C7アルキニル、C3~C4シクロアルキル、C3~C4シクロアルキルC1~C2アルキル、フェニルC1~C3アルキル、フェノキシC1~C3アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~C2アルキル、ヘテロアリールC1~C2アルコキシイミノC1~C2アルキル(ここで、ヘテロアリールは、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環である)、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1~C2アルキル(ここで、ヘテロシクリルは、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員非芳香族単環式環である)であり、ここで、シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R5によって表される1若しくは2つの基又はR6によって表される1つの基でそれぞれ任意に置換されていてもよく;R3が置換ヘテロシクリルである場合、これらの環は、カルボニル(C=O)又はスルホニル(S(O)2)基を含有し得るか;又は
R3は、7~9員環化環系であって、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい7~9員環化環系であるか;又は
R3は、6~9員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル環系であって、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R5によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC1~C2アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい6~9員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル環系であり;
R4は、3,5-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロピリジン-4-イル又はイソチアゾール-4-イルであり;
R5は、ハロゲン、C1~C3アルキル、C1~C3ハロアルキル又はC1~C3ハロアルコキシであり;
R6は、シクロプロピル、フェニル、フェノキシ又はピリジルであり、ここで、各シクロアルキル、フェニル又はピリジル基は、R7によって表される1つの基によって任意に置換されていてもよく;及び
R8は、フルオロである。
【0064】
実施形態のさらなる組において、R1は、水素、シアノ又はアセチルであり;
R2は、水素、メチル、クロロ、ブロモ、フルオロ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、アリルオキシ、プロパルギルオキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ又はシクロプロポキシであり;
R3は、t-ブチル、イソペンチル、2,2-ジメチルプロピル、1,5-ジメチルヘキシル1-メチルシクロプロピル、2,2-ジメチルシクロブチル、1-トリフルオロメチルシクロプロピルメチル、(5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル)シクロプロピルメチル、フェノキシベンジル、4-トリフルオロメトキシフェニルエチル3,5-ジクロロ-4-ピリジルメチル、(3,5-ジクロロ-2-ピリジル)-2-エトキシイミノ-エチル、5-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-イル、3-メチルテトラヒドロフラン-3-イルメチル、5-(トリフルオロメチル)インダン-1-イル、6-(トリフルオロメチル)インダン-1-イル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イルメチル、2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イルメチル、2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イルメチル、8-メチル-5-オキサスピロ[3.5]ノナン-8-イル、7,7-ジメチル-2-オキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン-6-イル、2-オキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン-7-イル又は4-オキサスピロ[2.3]ヘプタン-6-イルであり;
R4は、2,3-ジヒドロキシプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、フェニル、3-フルオロフェニル、3-クロロフェニル、3-メチルフェニル、3-メトキシフェニル、3,5-ジフルオロフェニル、3,5-ジクロロフェニル、3,5-ジメチルフェニル、3,5-ジメトキシフェニル、ピリジン-4-イル、2-フルオロピリジン-4-イル、2-クロロピリジン-4-イル、2,6-ジフルオロピリジン-4-イル、2,6-ジクロロピリジン-4-イル、ピリジン-3-イル、6-フルオロピリジン-3-イル、5-フルオロピリジン-3-イル、6-クロロピリジン-3-イル、5-クロロピリジン-3-イル、イソチアゾール-4-イル、チアゾール-2-イル、ピリミジン-5-イル又は1,3-ベンゾジオキソール-5-イルである。
【0065】
実施形態のさらなる組において、R1は、水素、シアノ又はアセチルであり;
R2は、メトキシであり;
R3は、t-ブチル、イソペンチル、2,2-ジメチルプロピル、1-メチルシクロペンチル、1-メチルシクロプロピル、2,2-ジメチルシクロブチル又はスピロ[3.4]オクタン-3-イルであり;及び
R4は、3,5-ジフルオロフェニル、2,6-ジクロロピリジン-4-イル又はイソチアゾール-4-イルである。
【0066】
実施形態の1つの組において、R3は、R5によって表される1若しくは2つの基で任意に置換されていてもよいC3~C4シクロアルキルであるか、又はR3は、8員スピロ環系であり、及びR4は、3,5-ジフルオロフェニル又は2,6-ジフルオロ-4-ピリジルである。
【0067】
好ましくは、式(I)に係る化合物は、表3(下記)に示されている化合物P-1~P-50から選択される。
【0068】
本発明の化合物は、以下のスキームに示されているとおり形成可能であり、ここで、別段の定めがある場合を除き、各可変要素の定義は、式(I)の化合物について上記に定義されているとおりである。
【0069】
本発明に係る式(I)の化合物を調製するためのプロセスは、当業者に公知であり、以下により詳細に記載されている方法によって実施される。例えば、式(I)の化合物は、式(II):
【化2】
(式中、R
1、R
2及びR
4は、式(I)に定義されているとおりである)
のカルボン酸と、式(III):
【化3】
(式中、R
3は、式(I)に定義されているとおりである)
のアミンとの、当業者に知られており、そのいくつかがスキーム1に概述される種々の条件下における反応により調製可能である。
スキーム1:
【化4】
【0070】
スキーム1に示されているとおり、R1、R2及びR4が式(I)に定義されているとおりである式(II)の化合物は、当業者に公知の方法であって、例えばTetrahedron,61(46),10827-10852,2005に記載されているものにより、式(IIa)の化合物に活性化される。例えば、X0がハロゲンである式(IIa)の化合物は、触媒量のDMFの存在下、ジクロロメタン又はTHFなどの不活性溶剤中、25~170℃、好ましくは25~80℃の温度における、例えば塩化オキサリル又は塩化チオニルによる式(II)の化合物の処理によって形成される。任意に、例えばトリエチルアミン又はピリジンといった塩基の存在下における、R3が式(I)に定義されているとおりである式(III)の化合物による式(IIa)の化合物の処理は、式(I)の化合物をもたらす。代わりに、式(I)の化合物は、例えば、ピリジン又はTHFといった不活性溶剤中、任意に例えばトリエチルアミンといった塩基の存在下、50~180℃の温度における、X0がX01又はX02である活性化種(IIa)をもたらす、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)又は1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)による式(III)の化合物の処理により調製可能である。加えて、例えばSynthesis 2013,45,1569及びJournal Prakt.Chemie 1998,340,581に記載されているとおり、式(II)の酸は、ホスホン酸無水プロパン(T3P(登録商標))又はO-(7-アザ-1-ベンゾトリアゾリル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウム-ヘキサフルオロフォスファート(HATU)などのカップリング試薬との反応により活性化されて、X0がX03及びX04である式(IIa)の化合物をもたらすことも可能である。式(III)のアミンとのその後の反応により、式(I)の化合物がもたらされる。
【0071】
R
1、R
2及びR
4が式(I)に定義されているとおりである、式(II):
【化5】
の中間体は、R
4、R
1及びR
2が式(I)に記載されているとおりであり、及びR
9がC
1~C
6アルキルである、式(IV):
【化6】
の化合物から酸又は塩基加水分解により調製可能である。例えば、R
9がt-ブチルである式(IV)の化合物は、塩化メチレン又はジオキサンなどの不活性溶剤中における鉱酸又はトリフルオロ酢酸との処理で式(II)の化合物をもたらす。代わりに、任意にTHF、ジオキサン、アセトン等などの水和性溶剤の存在下における、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムなどの水性アルカリ土類金属塩基を伴う、R
9が例えばメチル、エチル、イソプロピル等である式(IV)の化合物の塩基加水分解で式(II)の化合物がもたらされる。このような反応は、当業者に知られている。
【0072】
式(IV)の化合物は、式(V):
【化7】
(式中、R
2及びR
9は、既述のとおりであり、及びXa
1は、塩素、臭素、ヨウ素、アリールスルホネート、アルキルスルホネート又はトリフルオロメタンスルホン酸である)
の化合物と、式(VI):
【化8】
(式中、R
1及びR
4は、式(I)に定義されているとおりである)
の化合物とのブッフバルト・ハートウィグカップリング条件下における反応により調製可能である。ブッフバルト・ハートウィグ反応は、当業者に周知であり、アミンと、アリール及びヘテロハロゲン化アリール及びスルホネートとのパラジウム触媒カップリング反応を介した炭素-窒素結合の合成のための有機化学に用いられる化学反応である。このような反応は、例えば、例としてACS catal.,2019,3822-3830及びその中で引用されている文献において報告されている。この反応には、典型的には、Pd(OAc)
2、Pd
2(dba)
3などのパラジウム触媒並びにジフェニルホスフィノビナフチル(BINAP)、及びジフェニルホスフィノフェロセン(DPPF)、及びキサントホスなどのリガンドが関与する。ブッフバルト・ハートウィグカップリングのさらに近代的な方法では、BrettPhos Pd G3(CAS[1470372-59-8])又はRuPhos Pd G3(CAS[1445085-77-7])などのパラジウムプレ触媒が用いられ、このような使用により、活性触媒種が確実に効率的で迅速に生成される。この反応では、例えば、カリウム若しくはナトリウムt-ブトキシド又は水酸化カリウム若しくは水酸化ナトリウムといったアルカリ土類金属アルコキシド及び水酸化物、炭酸ナトリウム又は炭酸セシウムなどのアルカリ土類金属炭酸塩並びに1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)などの有機塩基などの塩基の存在が必要とされる。これらの反応は、THF、水、トルエン、ジオキサン及びDMFなどの多様な不活性溶剤並びに/又はその混合物中において、20~170℃の温度で実施される(Buchwald,S.L.Chem.Rev.,2016.116(19),12564)。この反応は、特にR
1が水素である事例において好ましい。
【0073】
式(I)の化合物の合成に係る化学がスキーム2にまとめられている。
スキーム2:
【化9】
【0074】
反応の順番は、変更可能であり、式(I)の化合物は、スキーム3に示すとおりにも合成可能であることを当業者は認識するであろう。
スキーム3:
【化10】
【0075】
スキーム3に示されているとおり、式(V)のエステルは、既述の方法であって、当業者に公知のものにより式(Va)の化合物に加水分解可能である。式(Va)の酸は、同様に既述の方法を用いて、式(Vb)の化合物に活性化可能であり、これは、スキーム2において考察されている条件下における式(III)の化合物による処理で式(VII)の化合物をもたらす。式(VI)の化合物を伴う式(VII)の化合物の既述のブッフバルト・ハートウィグアミノ化で式(I)の化合物がもたらされる。
【0076】
R
1が、シアノ、ホルミル、C
1~C
6アルキルカルボニル、C
1~C
6アルコキシカルボニル、C
1~C
6ハロアルキルカルボニル、C
1~C
6アルコキシC
1~C
6アルキルカルボニル、C
3~C
6シクロアルキルカルボニル、C
1~C
6アルコキシC
1~C
3アルコキシカルボニル、C
1~C
6アルコキシオキサリル、C
1~C
6アルコキシカルボニルC
1~C
4アルキルC
1~C
6アルコキシカルボニル、C
2~C
6アルケニルオキシカルボニル、C
2~C
6アルキニルオキシカルボニル、フェニルカルボニル、フェノキシカルボニル、ヘテロアリールカルボニル(ここで、ヘテロアリールは、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環である)である化合物は、当業者に周知の方法によって調製可能である。例えば、R
1が、ホルミル、C
1~C
6アルキルカルボニル、C
1~C
6アルコキシカルボニル、C
1~C
6ハロアルキルカルボニル、C
1~C
6アルコキシC
1~C
6アルキルカルボニル、C
3~C
6シクロアルキルカルボニル、C
1~C
6アルコキシC
1~C
3アルコキシカルボニル、C
1~C
6アルコキシオキサリル、C
1~C
6アルコキシカルボニルC
1~C
4アルキルC
1~C
6アルコキシカルボニル、C
2~C
6アルケニルオキシカルボニル、C
2~C
6アルキニルオキシカルボニル、フェニルカルボニル、フェノキシカルボニル、ヘテロアリールカルボニル(ここで、ヘテロアリールは、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環である)である化合物は、スキーム4に示されているとおり入手可能である。
スキーム4
【化11】
【0077】
スキーム4に示されているとおり、式(VIII)の化合物(式中、R1aは、H、C1~C6アルキル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルキル、C1~C6アルコキシC1~C6アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C6アルコキシC1~C3アルコキシ、C1~C6アルコキシオキサリル、C1~C6アルコキシカルボニルC1~C4アルキルC1~C6アルコキシカルボニル、C2~C6アルケニルオキシカルボニル、C2~C6アルキニルオキシ、C1~C6アルキルスルファニル、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリールであって、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であるヘテロアリールである)は、スキーム4に示されており、且つスキーム1において既に考察されている方法により、式(VIIIa)の化合物に活性化可能である。任意に塩基の存在下における、式(VIIIa)又は(VIII)の化合物と、式(Ia)の化合物とのその後の反応で式(Ib)の化合物がもたらされる。
【0078】
式(I)の化合物(式中、R
2、R
3及びR
4は、式(I)について定義されているとおりであり、及びR
1は、シアノである)(すなわち式(Ic)の化合物)は、加熱により、又は水素化ナトリウム、ブチルリチウム若しくはピリジンなどの有機塩基などの塩基の補助を伴う、THF、ジオキサン、塩化メチレン等などの不活性溶剤中における式(IX)の化合物(式中、Xa
2は、ハロゲン、好ましくはブロモである)の反応により入手可能である。これは、スキーム5に示されている。
スキーム5
【化12】
【0079】
同様の反応は、例えば、Eur.J.Chem.,24(52),13788-13791,2018、Org.Lett.,19(14),3835-3838,2017及びSynthesis,3077-3088,2009といった文献で報告されている。
【0080】
式(I)の化合物(式中、R
1、R
3及びR
4は、式(I)に記載されているとおりであり、及びR
3は、C
1~C
6アルコキシ、C
1~C
6ハロアルコキシ、C
3~C
6シクロアルキルオキシ、C
3~C
6ハロシクロアルキルオキシ、C
2~C
6アルケニルオキシ、C
2~C
6ハロアルケニルオキシ、C
2~C
6アルキニルオキシ、C
2~C
6ハロアルキニルオキシ、C
1~C
6シアノアルキルオキシ、C
1~C
6アルコキシC
1~C
3アルコキシ又はC
3~C
6シクロアルキルC
1~C
2アルコキシである)(すなわち式(Id)の化合物)のさらなる合成がスキーム6に示されている。
スキーム6:
【化13】
【0081】
スキーム6に示されているとおり、式(IX)の化合物(式中、R9は、C1~C6アルキルであり、及びXa1は、塩素、臭素、ヨウ素、アリールスルホネート、アルキルスルホネート又はトリフルオロメタンスルホン酸である)は、例えば、亜硝酸ナトリウム及び塩酸、硫酸若しくはHBF4などの強酸による処理又は無水条件下における例えばt-亜硝酸ブチルなどの有機亜硝酸塩による処理、それに続く式R10-OHの化合物(式中、R10は、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C3~C6シクロアルキル、C3~C6ハロシクロアルキル、C2~C6アルキニル、C2~C6ハロアルキニル、C1~C6シアノアルキル、C1~C6アルコキシC1~C3アルキル又はC3~C6シクロアルキルC1~C2アルキルである)による処理により、当業者に公知の方法によってジアゾ化されて、式(Va)の化合物をもたらすことが可能である。式(Vc)の化合物は、既述のブッフバルト・ハートウィグカップリングにより式(Iva)の化合物に変換される。式(Iva)の化合物は、既述の方法により式(IIb)の化合物に加水分解可能であり、次いで同様に本出願に記載の方法(スキーム1)を用いて式(III)の化合物とカップリングして、式(Id)の化合物が得られる。
【0082】
スキーム7に示すとおり式(Id)の化合物を調製することは、いくつかの場合により有利である。
スキーム7:
【化14】
【0083】
当業者は、化学が、スキーム6に示されているものと同様であることを認識するであろう。そのため、式(X)の化合物のジアゾ化及び酸性条件下での中間体ジアゾニウム塩の加水分解により、Xa1及びR9が既述のとおりである式(Vd)の化合物がもたらされる。このような反応は、例えば、Org.Synth.Coll.Vol.III,E.C.Horning Ed.,Wiley,New York,1956,Chapter Iといった文献に記載されている。J.Org.Chem.,42,1977,p.2053に記載されているとおり、この反応は、銅塩を用いてジアゾニウム塩と反応させても実施可能である。式(Vd)の化合物は、既述のブッフバルト・ハートウィグアミノ化により式(IVb)の化合物に転換され、及びエステル(IVb)は、上記の方法により式(IIc)の化合物に加水分解される。次いで、式(IIc)の化合物は、スキーム1に記載の方法により式(III)の化合物とカップリングされて、式(Ie)の化合物(式中、R1、R2、R3及びR4は、式(I)に記載されているとおりである)がもたらされる。式(Ie)の化合物は、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムなどの塩基の存在下及びDMF又はアセトニトリルなどの不活性溶剤中における、式R10-Xa3の化合物(式中、R10は、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C3~C6シクロアルキル、C3~C6ハロシクロアルキル、C2~C6アルケニル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C6アルキニル、C2~C6ハロアルキニル、C1~C6シアノアルキル、C1~C6アルコキシC1~C3アルキル又はC3~C6シクロアルキルC1~C2アルキルであり、及びXa3は、ハロゲンである)との反応により、式(Id)の化合物に転換可能である。このようなアルキル化反応は、当業者に周知である。
【0084】
式(III)、(VI)及び(VIII)の化合物は、市販されているか又は文献において公知である。式(V)の化合物も市販されているか又は公知であり、例えばメチル6-ブロモピラジン-2-カルボキシレート(CAS[40155-34-8])、メチル3,6-ジブロモピラジン-2-カルボキシレート(CAS[13301-04-7])、メチル6-ブロモ-3-クロロ-ピラジン-2-カルボキシレート(CAS[1256921-67-1])、メチル6-ブロモ-3-ヨード-ピラジン-2-カルボキシレート(CAS[1838713-31-7])、メチル6-ブロモ-3-ヒドロキシ-ピラジン-2-カルボキシレート(CAS[21874-61-3])、メチル3-アミノ-6-ブロモ-ピラジン-2-カルボキシレート(CAS[6966-01-4])、メチル6-ブロモ-3-メトキシ-ピラジン-2-カルボキシレート(CAS[259794-06-4])、エチル6-ブロモ-3-メチル-ピラジン-2-カルボキシレート(CAS[1823378-04-6])及びメチル6-クロロ-3-メチル-ピラジン-2-カルボキシレート(CAS[1166831-45-3])である。
【0085】
意外なことに、式(I)の新規化合物は、実際上、真菌によって引き起こされる病害に対して植物を保護するために非常に有利なレベルの生物学的活性を有することがここで見出された。
【0086】
式(I)の化合物は、農業部門及び関連する使用分野において、例えば植物有害生物又は非生体材料の防除、ヒトに対して潜在的に有害である腐敗性微生物若しくは生物の防除に係る有効成分として用いられ得る。新規化合物は、低施用量での優れた活性、植物による優れた耐容性及び環境に対して安全であることにより際だって優れたものである。これらはきわめて有用な治療的特性、予防的特性及び浸透移行特性を有すると共に、多くの栽培植物の保護に用いられ得る。式(I)の化合物は、有用な植物の異なる作物の植物又は植物の一部(果実、花、葉、茎、塊茎、根)に生じる有害生物を阻害又は駆除するために、他方では、同時に、後に成長する植物のこれらの部位も例えば植物病原性微生物から保護するために用いられ得る。
【0087】
本発明は、植物若しくは植物繁殖体及び/又は収穫された食品作物を処理することにより、微生物による被害を受けやすい植物若しくは植物繁殖体及び/又は収穫された食品作物の外寄生を防除又は予防する方法であって、有効量の式(I)の化合物を植物、その一部又はその生息地に適用する方法にさらに関する。
【0088】
式(I)の化合物を殺菌・殺カビ剤として用いることもできる。「殺菌・殺カビ剤」という用語は、本明細書において用いられる場合、真菌の増殖を防除するか、変性させるか、又は防止する化合物を意味する。「殺菌・殺カビ的に有効な量」という用語は、真菌の増殖に効果をもたらすことができる、このような化合物又はこのような化合物の組み合わせの量を意味する。防除又は変性効果は、死滅、遅滞等などの自然の発育からの逸脱のすべてを含み、予防は、真菌による感染を予防するための植物におけるバリア又は他の防御形成を含む。
【0089】
土壌中で発生する真菌性感染症及び植物病原性真菌に対する保護のために、例えば果実、塊茎若しくは穀粒などの種子又は植物挿穂(例えば、イネ)といった植物繁殖体を処理する粉衣剤として式(I)の化合物を用いることもできる。この繁殖体は、植え付け前に式(I)の化合物を含む組成物で処理することができる。例えば、種子は、播種される前に粉衣され得る。
【0090】
本発明に係る有効成分は、種子を液体配合物中に含浸させるか、又は種子を固体配合物でコーティングすることによっても穀粒に適用(コーティング)され得る。組成物は、繁殖体が植え付けられる際に植え付け箇所にも適用でき、例えば播種中に蒔き溝に適用できる。本発明は、このような植物繁殖体の処理方法及びこのようにして処理された植物繁殖体にも関する。
【0091】
さらに、本発明に係る化合物は、例えば、木材及び木材系工業用製品を含む工業用材料の保護、食品保管、衛生管理といった関連する分野における真菌の防除に用いられ得る。
【0092】
加えて、本発明は、例えば、材木、壁板及び塗料といった非生体材料を真菌による作用から保護するために用いられ得る。
【0093】
式(I)の化合物は、例えば、病害に係る真菌及び真菌性媒介者並びに植物病原性バクテリア及びウイルスに対して効果的であり得る。これらの病害に係る真菌及び真菌媒介者並びに植物病原性バクテリア及びウイルスは、例えば、以下のとおりである。
アブシジアコリムビフェラ(Absidia corymbifera)、アルテルナリア属の一種(Alternaria spp)、アファノミセス属の一種(Aphanomyces spp)、アスコキタ属の一種(Ascochyta spp)、A.フラバス(A.flavus)、A.フミガーツス(A.fumigatus)、A.ニズランス(A.nidulans)、A.ニガー(A.niger)、A.テルス(A.terrus)を含むアスペルギルス属の一種(Aspergillus spp.)、A.プルランス(A.pullulans)を含むアウレオバシジウム属の一種(Aureobasidium spp.)、ブラストミセスデルマチチディス(Blastomyces dermatitidis)、ブルメリアグラミニス(Blumeria graminis)、ブレミアラクツカエ(Bremia lactucae)、B.ドチデア(B.dothidea)、B.オブツサ(B.obtusa)のボトリオスファエリア属の一種(Botryosphaeria spp.)、B.シネレア(B.cinerea)を含むボトリチス属の一種(Botrytis spp.)、C.アルビカンス(C.albicans)、C.グラブラータ(C.glabrata)、C.クルセイ(C.krusei)、C.ルシタニエ(C.lusitaniae)、C.パラプシロシス(C.parapsilosis)、C.トロピカリス(C.tropicalis)のカンジダ属の一種(Candida spp.)、セファロアスクスフラグランス(Cephaloascus fragrans)、セラトシスチス属の一種(Ceratocystis spp)、C.アラキジコラ(C.arachidicola)を含むセルコスポラ属の一種(Cercospora spp.)、セルコスポリジウムペルソナツム(Cercosporidium personatum)、クラドスポリウム属の一種(Cladosporium spp)、クラビセプスプルプレア(Claviceps purpurea)、
コクシジオイデスイミティス(Coccidioides immitis)、コクリオボルス属の一種(Cochliobolus spp)、C.ムサエ(C.musae)を含むコレトトリカム属の一種(Colletotrichum spp.)、
クリプトコッカスネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)、ジアポルテ属の一種(Diaporthe spp)、ジディメラ属の一種(Didymella spp)、ドレックスレラ属の一種(Drechslera spp)、エルシノエ属の一種(Elsinoe spp)、
エピデルモフィトン属の一種(Epidermophyton spp)、エルウィニアアミロボラ(Erwinia amylovora)、E.シコラセアルム(E.cichoracearum)を含むエリシフェ種(Erysiphe spp.)、
ユーチパラタ(Eutypa lata)、F.クルモルム(F.culmorum)、F.グラミネアルム(F.graminearum)、F.ラングセチエ(F.langsethiae)、F.モニリホルメ(F.moniliforme)、F.オキシスポルム(F.oxysporum)、F.プロリフェラツム(F.proliferatum)、F.スブグルチナンス(F.subglutinans)、F.ソラニ(F.solani)を含むフザリウム属の一種(Fusarium spp.)、ゲーウマノミセスグラミニス(Gaeumannomyces graminis)、ギベレラフジクロイ(Gibberella fujikuroi)、グロエオデスポミゲナ(Gloeodes pomigena)、グロエオスポリウムムサルム(Gloeosporium musarum)、グロメレラシングレート(Glomerella cingulate)、ガイグナルディアビドウェリイ(Guignardia bidwellii)、ギムノスポランギウムジュニペリ-ヴィルギニアネ(Gymnosporangium juniperi-virginianae)、ヘルミントスポリウム属の一種(Helminthosporium spp)、ヘミレイア属の一種(Hemileia spp)、H.カプスラツム(H.capsulatum)を含むヒストプラズマ属の一種(Histoplasma spp.)、ラエチサリアフシホルミス(Laetisaria fuciformis)、レプトグラフィウムリンドベルギ(Leptographium lindbergi)、レベイルラタウリカ(Leveillula taurica)、ロフォデルミウムセディチオスム(Lophodermium seditiosum)、コムギ赤かび病菌(Microdochium nivale)、ミクロスポルム属の一種(Microsporum spp)、モニリニア属の一種(Monilinia spp)、ムコール属の一種(Mucor spp)、コムギ葉枯病菌(M.graminicola)、M.ポミ(M.pomi)を含むミコスファエレラ属の一種(Mycosphaerella spp.)、オンコバシジウムテオブロマエオン(Oncobasidium theobromaeon)、オフィオストマピセエ(Ophiostoma piceae)、パラコジディオイデス属の一種(Paracoccidioides spp)、P.ディジタツム(P.digitatum)、P.イタリクム(P.italicum)を含むペニシリウム属の一種(Penicillium spp.)、ペトリエリジウム属の一種(Petriellidium spp)、P.メイディス(P.maydis)、P.フィリピネンシス(P.philippinensis)及びP.ソルギ(P.sorghi)を含むペロノスクレロスポラ属の一種(Peronosclerospora spp.)、ペロノスポラ属の一種(Peronospora spp)、コムギふ枯病菌(Phaeosphaeria nodorum)、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、フェリヌスイグニアルス(Phellinus igniarus)、フィアロフォラ属の一種(Phialophora spp)、フォーマ属の一種(Phoma spp)、ホモプシスビティコーラ(Phomopsis viticola)、P.インフェスタンス(P.infestans)を含むフィトフトラ属の一種(Phytophthora spp.)、P.ハルステジイ(P.halstedii)、P.ビチコラ(P.viticola)を含むプラスモパラ属の一種(Plasmopara spp.)、プレオスポラ属の一種(Pleospora spp.)、リンゴうどんこ病菌(P.leucotricha)を含むポドスファエラ属の一種(Podosphaera spp.)、ポリミキサグラミニス(Polymyxa graminis)、ポリミキサベタエ(Polymyxa betae)、シュードセルコスポレラヘルポトリコイド(Pseudocercosporella herpotrichoides)、シュードモナス属の一種(Pseudomonas spp)、P.クベンシス(P.cubensis)、P.フムリ(P.humuli)を含むシュードペロノスポラ属の一種(Pseudoperonospora spp.)、シュードペジザトラケイフィラ(Pseudopeziza tracheiphila)、P.ホルデイ(P.hordei)、P.レコンディタ(P.recondita)、P.ストリイホルミス(P.striiformis)、P.トリチシナ(P.triticina)を含むプッシニア属の一種(Puccinia spp.)、ピレノペジザ属の一種(Pyrenopeziza spp)、ピレノフォラ属の一種(Pyrenophora spp)、イネいもち病菌(P.oryzae)を含むピリクラリア属の一種(Pyricularia spp.)、P.ウルチムム(P.ultimum)を含むピシウム属の一種(Pythium spp.)、ラムラリア属の一種(Ramularia spp)、リゾクトニア属の一種(Rhizoctonia spp)、リゾムコールプシルス(Rhizomucor pusillus)、リゾプスアリズス(Rhizopus arrhizus)、リンコスポリウム属の一種(Rhynchosporium spp)、S.アピオスペルムム(S.apiospermum)及びS.プロリフィカンス(S.prolificans)を含むセドスポリウム属の一種(Scedosporium spp.)、スキゾチリウムポミ(Schizothyrium pomi)、
スクレロチニア属の一種(Sclerotinia spp)、スクレロチウム属の一種(Sclerotium spp)、S.ノドルム(S.nodorum)、S.トリティシ(S.tritici)を含むセプトリア属の一種(Septoria spp)、スファエロテカマクラリス(Sphaerotheca macularis)、スファエロテカフスカ(Sphaerotheca fusca)(スファエロテカフリギネア(Sphaerotheca fuliginea))、スポロトリクス属の一種(Sporothorix spp)、スタゴノスポラノドルム(Stagonospora nodorum)、ステムフィリウム属の一種(Stemphylium spp.)、ステレウムヒルスツム(Stereum hirsutum)、タナテホルスククメリス(Thanatephorus cucumeris)、チエラビオプシスバシコラ(Thielaviopsis basicola)、チレチア属の一種(Tilletia spp)、T.ハルジアヌム(T.harzianum)、T.シュードコニンギイ(T.pseudokoningii)、T.ヴィリデ(T.viride)を含むトリコデルマ属の一種(Trichoderma spp.)、
トリコフィトン属の一種(Trichophyton spp)、チフラ属の一種(Typhula spp)、ウンシヌラネカトル(Uncinula necator)、ウロシスチス(Urocystis spp)、ウスチラゴ属の一種(Ustilago spp)、V.イナエクアリス(V.inaequalis)を含むベンチュリア属の一種(Venturia spp.)、ベルチシリウム属の一種(Verticillium spp)及びキサントモナス属の一種(Xanthomonas spp)。
【0094】
本発明の範囲内において、保護されるべき標的作物及び/又は有用な植物は、典型的には、例えばブラックベリー、ブルーベリー、クランベリー、ラズベリー及びイチゴといった液果植物;例えばオオムギ、トウモロコシ(コーン)、キビ、カラスムギ、イネ、ライ麦、モロコシ属(sorghum)ライコムギ及びコムギといった穀類;例えば綿、亜麻、アサ、ジュート及びサイザルといった繊維植物;例えば糖質及び飼料ビート、コーヒー、ホップ、マスタード、アブラナ(カノーラ)、ケシ、サトウキビ、ヒマワリ、チャ及びタバコといった農作物;例えばリンゴ、アンズ、アボカド、バナナ、サクランボ、柑橘類、ネクタリン、モモ、セイヨウナシ及びセイヨウスモモといった果樹;例えばバミューダグラス、イチゴツナギ、ベントグラス、センチピードグラス、ウシノケグサ、ライグラス、アメリカシバ及びノシバといった草;バジル、ルリジサ、チャイブ、コリアンダー、ラベンダー、ラベージ、ミント、オレガノ、パセリ、ローズマリー、セージ及びタイムなどのハーブ;例えばインゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメ及びダイズ、インゲンマメといったマメ科植物;例えばアーモンド、カシュー、落花生、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ペカン、ピスタチオ及びクルミといった堅果;例えばアブラヤシといったヤシ;例えば花、低木及び高木といった観賞用植物;例えばカカオ、ココナツ、オリーヴ及びゴムといった他の高木;例えばアスパラガス、ナス、ブロッコリ、キャベツ、ニンジン、キュウリ、ニンニク、レタス、ペポカボチャ、メロン、オクラ、タマネギ、コショウ、ジャガイモ、カボチャ、ダイオウ、ホウレンソウ及びトマトといった野菜;並びに例えばブドウといったつる植物などの多年生及び1年生作物を含む。
【0095】
「有用な植物」という用語は、従来の交配又は遺伝子操作方法により、ブロモキシニルのような除草剤又はある分類の除草剤(例えば、HPPD抑制剤、ALS抑制剤、例えばプリミスルフロン、プロスルフロン及びトリフロキシスルフロン、EPSPS(5-エノール-ピロビル-シキメート-3-リン酸塩-シンターゼ)抑制剤、GS(グルタミンシンテターゼ)抑制剤又はPPO(プロトポルフィリノーゲン-オキシダーゼ)抑制剤など)に対する耐性がもたらされた有用な植物も含むと理解されるべきである。従来の交配方法(突然変異誘発)により、例えばイマザモックスといったイミダゾリノンに対する耐性がもたらされた作物の一例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(カノーラ)である。遺伝子操作方法によって除草剤又はあるクラスの除草剤に対する耐性がもたらされた作物の例としては、商品名RoundupReady(登録商標)、Herculex I(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)で市販されているグリホサート-及びグルホシネート-耐性トウモロコシ品種が挙げられる。
【0096】
「有用な植物」という用語は、トキシン-産生バクテリア、特にバチルス属(Bacillus)の由来として公知であるものなどの1種以上の選択的に作用するトキシンの合成能を有する、組換えDNA技術を用いることで形質転換された有用な植物を含むとも理解されるべきである。
【0097】
このような植物の例は、YieldGard(登録商標)(CryI(A)(b)トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Rootworm(登録商標)(CryIIIB(b1)トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(CryI(A)(b)及びCryIIIB(b1)トキシンを発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9(c)トキシンを発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(CryIF(a2)トキシン及び酵素ホスフィノトリシンN-アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性が達成されているトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(CryI(A)(c)トキシンを発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(CryI(A)(c)トキシンを発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(CryI(A)(c)及びCryII(A)(b)トキシンを発現する綿品種);VIPCOT(登録商標)(VIPトキシンを発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(CryIII(IA)トキシンを発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21グリホサート-耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB Advantage(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)、Agrisure(登録商標)RW(コーンルートワーム形質)及びProtecta(登録商標)である。
【0098】
「作物」という用語は、例えば、トキシン-産生バクテリア、特にバチルス属(Bacillus)のバクテリア由来として公知であるものなどの1種以上の選択的に作用するトキシンの合成能を有するよう、組換えDNA技術を用いることで形質転換された作物植物も含むと理解されるべきである。
【0099】
そのような形質転換植物によって発現され得るトキシンとしては、例えば、セレウス菌(Bacillus cereus)又はバチルスポピリエ(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク質;又は例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1若しくはCry9Cといったδ-エンドトキシンなどのバチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の殺虫性タンパク質又は例えばVip1、Vip2、Vip3若しくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip);又はフォトラブダスルミネッセンス(Photorhabdus luminescens)、ゼノラブダスネマトフィルス(Xenorhabdus nematophilus)などの、例えばフォトラブダス属の一種(Photorhabdus spp.)若しくはゼノラブダス属の一種(Xenorhabdus spp.)といった線虫共生バクテリアの殺虫性タンパク質;サソリトキシン、クモトキシン、大型のハチ(wasp)トキシン及び他の昆虫特異的神経トキシンなどの動物によって生成されるトキシン;ストレプトミセス(Streptomycete)トキシンなどの真菌によって生成されるトキシン、エンドウマメレクチン、オオムギレクチン又はマツユキソウレクチンなどの植物レクチン;アグルチニン;トリプシン抑制剤、セリンタンパク分解酵素抑制剤、パタチン、シスタチン、パパイン抑制剤などのプロテイナーゼ抑制剤;リシン、トウモロコシ-RIP、アブリン、ルフィン、サポリン又はブリオジンなどのリボソーム-不活性化タンパク質(RIP);3-ヒドロキシステロイドキシダーゼ、エクジステロイド-UDP-グリコシル-トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン抑制剤、HMG-COA-レダクターゼなどのステロイド代謝酵素、ナトリウム又はカルシウム遮断剤などのイオンチャネル遮断剤、幼虫ホルモンエステラーゼ、利尿ホルモン受容体、スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼ及びグルカナーゼが挙げられる。
【0100】
本発明に関連して、例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1若しくはCry9Cといったδ-エンドトキシン又は例えばVip1、Vip2、Vip3若しくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip)とは、特にハイブリッドトキシン、切断型トキシン及び修飾トキシンでもあることが理解されるべきである。ハイブリッドトキシンは、これらのタンパク質の異なるドメインの新たな組み合わせによって組換えで生成される(例えば、国際公開第02/15701号を参照されたい)。例えば、切断型Cry1Abといった切断型トキシンが公知である。修飾トキシンの場合、天然トキシンの1種以上のアミノ酸が置換される。このようなアミノ酸置換において、好ましくは自然に存在しないタンパク分解酵素認識配列がトキシンに挿入され、例えばCry3A055の場合、カテプシン-G-認識配列がCry3Aトキシンに挿入される(国際公開第03/018810号を参照されたい)。
【0101】
このようなトキシン又はこのようなトキシンを合成可能な形質転換植物のさらなる例は、例えば、欧州特許出願公開第0 374 753号明細書、国際公開第93/07278号、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第0 427 529号明細書、欧州特許出願公開第451 878号明細書及び国際公開第03/052073号に開示されている。このような形質転換植物の調製プロセスは一般に当業者に公知であり、例えば上記の刊行物において記載されている。CryI-タイプデオキシリボ核酸及びその調製は、例えば、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第0 367 474号明細書、欧州特許出願公開第0 401 979号明細書及び国際公開第90/13651号から公知である。
【0102】
形質転換植物に含有されるトキシンは、有害な昆虫に対する耐性を植物に付与する。このような昆虫は昆虫の分類群のいずれかのものであり得るが、特に甲虫(鞘翅目)、双翅昆虫(双翅目)及び蝶(鱗翅目)に通例見出される。
【0103】
殺虫耐性をコードし、1種以上のトキシンを発現する1種以上の遺伝子を含有する形質転換植物は公知であり、そのいくつかは市販されている。このような植物の例は、YieldGard(登録商標)(Cry1Abトキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Rootworm(登録商標)(Cry3Bb1トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(Cry1Ab及びCry3Bb1トキシンを発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9Cトキシンを発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(Cry1Fa2トキシン及び酵素ホスフィノトリシンN-アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成されているトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(Cry1Acトキシンを発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(Cry1Acトキシンを発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(Cry1Ac及びCry2Abトキシンを発現する綿品種);VipCot(登録商標)(Vip3A及びCry1Abトキシンを発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(Cry3Aトキシンを発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)、Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21グリホサート-耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB Advantage(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)及びProtecta(登録商標)である。
【0104】
このような形質転換作物のさらなる例は、以下のとおりである。
1.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France製Bt11トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。切断型Cry1Abトキシンのトランスジェニック発現により、アワノメイガ(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)及びセサミアノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))に対する耐性が付与された遺伝子操作されたトウモロコシ(Zea mays)。Bt11トウモロコシは、酵素PATをトランスジェニック発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性も達成している。
【0105】
2.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France製Bt176トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。Cry1Abトキシンのトランスジェニック発現により、アワノメイガ(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)及びセサミアノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))に対する耐性が付与された遺伝子操作されたトウモロコシ(Zea mays)。Bt176トウモロコシは、酵素PATをトランスジェニック発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性も達成している。
【0106】
3.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France製MIR604トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。修飾Cry3Aトキシンのトランスジェニック発現により昆虫耐性が付与されたトウモロコシ。このトキシンは、カテプシン-G-タンパク分解酵素認識配列の挿入により修飾されたCry3A055である。このような形質転換トウモロコシ植物の調製は、国際公開第03/018810号に記載されている。
【0107】
4.Monsanto Europe S.A.270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium製MON863トウモロコシ、登録番号C/DE/02/9。MON863は、Cry3Bb1トキシンを発現し、一定の鞘翅目昆虫に対する耐性を有する。
【0108】
5.Monsanto Europe S.A.270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium製IPC531綿、登録番号C/ES/96/02。
【0109】
6.Pioneer Overseas Corporation,Avenue Tedesco,7 B-1160 Brussels,Belgium製1507トウモロコシ、登録番号C/NL/00/10。一定の鱗翅目昆虫に対する耐性を達成するタンパク質Cry1Fの発現及び除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成するためのPATタンパク質の発現のために遺伝子操作されたトウモロコシ。
【0110】
7.Monsanto Europe S.A.270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium製NK603×MON810トウモロコシ、登録番号C/GB/02/M3/03。遺伝子操作品種NK603及びMON810を交配させることによる従来交配型ハイブリッドトウモロコシ品種からなる。NK603×MON810トウモロコシは、アグロバクテリウム属の一種(Agrobacterium sp.)の菌株CP4から得られるタンパク質CP4 EPSPSをトランスジェニック発現し、これにより、除草剤Roundup(登録商標)(グリホサートを含有)に対する耐性が付与され、また、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)から得られるCry1Abトキシンをトランスジェニック発現し、これにより、アワノメイガを含む一定の鱗翅目に対する耐性がもたらされる。
【0111】
また、アブシジアコリムビフェラ(Absidia corymbifera)、アルテルナリア属の一種(Alternaria spp)、アファノミセス属の一種(Aphanomyces spp)、アスコキタ属の一種(Ascochyta spp)、A.フラバス(A.flavus)、A.フミガーツス(A.fumigatus)、A.ニズランス(A.nidulans)、A.ニガー(A.niger)、A.テルス(A.terrus)を含むアスペルギルス属の一種(Aspergillus spp.)、A.プルランス(A.pullulans)を含むアウレオバシジウム属の一種(Aureobasidium spp.)、ブラストミセスデルマチチディス(Blastomyces dermatitidis)、ブルメリアグラミニス(Blumeria graminis)、ブレミアラクツカエ(Bremia lactucae)、B.ドチデア(B.dothidea)、B.オブツサ(B.obtusa)のボトリオスファエリア属の一種(Botryosphaeria spp.)、B.シネレア(B.cinerea)を含むボトリチス属の一種(Botrytis spp.)、C.アルビカンス(C.albicans)、C.グラブラータ(C.glabrata)、C.クルセイ(C.krusei)、C.ルシタニエ(C.lusitaniae)、C.パラプシロシス(C.parapsilosis)、C.トロピカリス(C.tropicalis)のカンジダ属の一種(Candida spp.)、セファロアスクスフラグランス(Cephaloascus fragrans)、セラトシスチス属の一種(Ceratocystis spp)、C.アラキジコラ(C.arachidicola)を含むセルコスポラ属の一種(Cercospora spp.)、セルコスポリジウムペルソナツム(Cercosporidium personatum)、クラドスポリウム属の一種(Cladosporium spp)、クラビセプスプルプレア(Claviceps purpurea)、コクシジオイデスイミティス(Coccidioides immitis)、コクリオボルス属の一種(Cochliobolus spp)、C.ムサエ(C.musae)を含むコレトトリカム属の一種(Colletotrichum spp.)、クリプトコッカスネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)、ジアポルテ属の一種(Diaporthe spp)、ジディメラ属の一種(Didymella spp)、ドレックスレラ属の一種(Drechslera spp)、エルシノエ属の一種(Elsinoe spp)、エピデルモフィトン属の一種(Epidermophyton spp)、エルウィニアアミロボラ(Erwinia amylovora)、E.シコラセアルム(E.cichoracearum)を含むエリシフェ種(Erysiphe spp.)、ユーチパラタ(Eutypa lata)、F.クルモルム(F.culmorum)、F.グラミネアルム(F.graminearum)、F.ラングセチエ(F.langsethiae)、F.モニリホルメ(F.moniliforme)、F.オキシスポルム(F.oxysporum)、F.プロリフェラツム(F.proliferatum)、F.スブグルチナンス(F.subglutinans)、F.ソラニ(F.solani)を含むフザリウム属の一種(Fusarium spp.)、ゲーウマノミセスグラミニス(Gaeumannomyces graminis)、ギベレラフジクロイ(Gibberella fujikuroi)、グロエオデスポミゲナ(Gloeodes pomigena)、グロエオスポリウムムサルム(Gloeosporium musarum)、グロメレラシングレート(Glomerella cingulate)、ガイグナルディアビドウェリイ(Guignardia bidwellii)、ギムノスポランギウムジュニペリ-ヴィルギニアネ(Gymnosporangium juniperi-virginianae)、ヘルミントスポリウム属の一種(Helminthosporium spp)、ヘミレイア属の一種(Hemileia spp)、H.カプスラツム(H.capsulatum)を含むヒストプラズマ属の一種(Histoplasma spp.)、ラエチサリアフシホルミス(Laetisaria fuciformis)、レプトグラフィウムリンドベルギ(Leptographium lindbergi)、レベイルラタウリカ(Leveillula taurica)、ロフォデルミウムセディチオスム(Lophodermium seditiosum)、コムギ赤かび病菌(Microdochium nivale)、ミクロスポルム属の一種(Microsporum spp)、モニリニア属の一種(Monilinia spp)、ムコール属の一種(Mucor spp)、コムギ葉枯病菌(M.graminicola)、M.ポミ(M.pomi)を含むミコスファエレラ属の一種(Mycosphaerella spp.)、オンコバシジウムテオブロマエオン(Oncobasidium theobromaeon)、オフィオストマピセエ(Ophiostoma piceae)、パラコジディオイデス属の一種(Paracoccidioides spp)、P.ディジタツム(P.digitatum)、P.イタリクム(P.italicum)を含むペニシリウム属の一種(Penicillium spp.)、ペトリエリジウム属の一種(Petriellidium spp)、P.メイディス(P.maydis)、P.フィリピネンシス(P.philippinensis)及びP.ソルギ(P.sorghi)を含むペロノスクレロスポラ属の一種(Peronosclerospora spp.)、ペロノスポラ属の一種(Peronospora spp)、コムギふ枯病菌(Phaeosphaeria nodorum)、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、フェリヌスイグニアルス(Phellinus igniarus)、フィアロフォラ属の一種(Phialophora spp)、フォーマ属の一種(Phoma spp)、ホモプシスビティコーラ(Phomopsis viticola)、P.インフェスタンス(P.infestans)を含むフィトフトラ属の一種(Phytophthora spp.)、P.ハルステジイ(P.halstedii)、P.ビチコラ(P.viticola)を含むプラスモパラ属の一種(Plasmopara spp.)、プレオスポラ属の一種(Pleospora spp.)、リンゴうどんこ病菌(P.leucotricha)を含むポドスファエラ属の一種(Podosphaera spp.)、ポリミキサグラミニス(Polymyxa graminis)、ポリミキサベタエ(Polymyxa betae)、シュードセルコスポレラヘルポトリコイド(Pseudocercosporella herpotrichoides)、シュードモナス属の一種(Pseudomonas spp)、P.クベンシス(P.cubensis)、P.フムリ(P.humuli)を含むシュードペロノスポラ属の一種(Pseudoperonospora spp.)、シュードペジザトラケイフィラ(Pseudopeziza tracheiphila)、P.ホルデイ(P.hordei)、P.レコンディタ(P.recondita)、P.ストリイホルミス(P.striiformis)、P.トリチシナ(P.triticina)を含むプッシニア属の一種(Puccinia spp.)、ピレノペジザ属の一種(Pyrenopeziza spp)、ピレノフォラ属の一種(Pyrenophora spp)、イネいもち病菌(P.oryzae)を含むピリクラリア属の一種(Pyricularia spp.)、P.ウルチムム(P.ultimum)を含むピシウム属の一種(Pythium spp.)、ラムラリア属の一種(Ramularia spp)、リゾクトニア属の一種(Rhizoctonia spp)、リゾムコールプシルス(Rhizomucor pusillus)、リゾプスアリズス(Rhizopus arrhizus)、リンコスポリウム属の一種(Rhynchosporium spp)、S.アピオスペルムム(S.apiospermum)及びS.プロリフィカンス(S.prolificans)を含むセドスポリウム属の一種(Scedosporium spp.)、スキゾチリウムポミ(Schizothyrium pomi)、スクレロチニア属の一種(Sclerotinia spp)、スクレロチウム属の一種(Sclerotium spp)、S.ノドルム(S.nodorum)、S.トリティシ(S.tritici)を含むセプトリア属の一種(Septoria spp)、スファエロテカマクラリス(Sphaerotheca macularis)、スファエロテカフスカ(Sphaerotheca fusca)(スファエロテカフリギネア(Sphaerotheca fuliginea))、スポロトリクス属の一種(Sporothorix spp)、スタゴノスポラノドルム(Stagonospora nodorum)、ステムフィリウム属の一種(Stemphylium spp.)、ステレウムヒルスツム(Stereum hirsutum)、タナテホルスククメリス(Thanatephorus cucumeris)、チエラビオプシスバシコラ(Thielaviopsis basicola)、チレチア属の一種(Tilletia spp)、T.ハルジアヌム(T.harzianum)、T.シュードコニンギイ(T.pseudokoningii)、T.ヴィリデ(T.viride)を含むトリコデルマ属の一種(Trichoderma spp.)、トリコフィトン属の一種(Trichophyton spp)、チフラ属の一種(Typhula spp)、ウンシヌラネカトル(Uncinula necator)、ウロシスチス(Urocystis spp)、ウスチラゴ属の一種(Ustilago spp)、V.イナエクアリス(V.inaequalis)を含むベンチュリア属の一種(Venturia spp.)、ベルチシリウム属の一種(Verticillium spp)及びキサントモナス属の一種(Xanthomonas spp)、特にジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)、プッシニアレコンディタ(Puccinia recondita)、プッシニアストリイフォルミス(Puccinia striiformis)、エリシフェグラミニス(Erysiphe graminis)、ウンシヌラネカトル(Uncinula necator)、スファエロテカフリギネア(Sphaerotheca fuliginea)、レベイルラタウリカ(Leveillula taurica)、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、イネいもち病菌(Pyricularia oryzae)、アルテルナリアソラニ(Alternaria solani)、アルテルナリアアルテナタ(Alternaria alternata)、
マイコスファエレラフィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)、コレトトリカムラゲナリウム(Colletotrichum lagenarium)、ジディメラブリオニエ(Didymella bryoniae)、アスコキタピシイ(Ascochyta pisii)、ベルティシリウムダーリエ(Verticillium dahliae)、ピレノホラテレス(Pyrenophora teres)、セルコスポラベティコーラ(Cercospora beticola)、ラムラリアコロシグニ(Ramularia collo-cygni)、ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea)、スクレロティニアスクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)、果樹灰星病菌(Monilinia laxa)、紅色雪腐病菌(Monographaella nivalis)及びリンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)などの植物病原性真菌の防除に用いられるいずれかの殺菌・殺カビ性溶液と、式(I)の化合物(表3(下記)に記載の化合物のいずれか1種を含む)との間において、これまでに交差耐性が見られたことはない。
【0112】
実際に、上記されているいずれかの種における殺菌・殺カビ耐性菌株が科学文献において報告されており、菌株は、以下の殺菌・殺カビ作用形態分類の少なくとも1つにより1種以上の殺菌・殺カビ剤に対して耐性である:キノン外部阻害剤(QoI)、キノン内部阻害剤(QiI)、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)及びステロール脱メチル化阻害剤(DMI)。このような殺菌・殺カビ耐性菌株は、以下を含有し得る:
・Qo阻害剤に耐性を付与するミトコンドリアのチトクロムb遺伝子における突然変異であって、G143A、F129L又はG137Rであるもの。例えば、Gisi et al.,Pest Manag Sci 56,833-841,(2000)、Lucas,Pestic Outlook 14(6),268-70(2003)、Fraaije et al.,Phytopathol 95(8),933-41(2005)、Sierotzki et al.,Pest Manag Sci 63(3),225-233(2007)、Semar et al.,Journal of Plant Diseases and Protection(3),117-119(2007);及びPasche et al.,Crop Protection 27(3-5),427-435(2008)を参照されたい。
・Qi阻害剤に耐性を付与するミトコンドリアのチトクロムb遺伝子における突然変異であって、G37A/C/D/S/Vであるもの。例えば、Meunier et al.,Pest Manag Sci 2019;75:2107-2114を参照されたい。
・SDHI阻害剤に耐性を付与するSdhB、C、Dサブユニットをコードする遺伝子における突然変異であって、以下の主な病原体におけるもの:
○ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea):B-P225H/L/T/Y/F、B-N230I、B-H272L/Y/R、C-P80H/L、C-N87S;
○アルテルナリアソラニ(Alternaria solani):B-H278R/Y、C-H134R/Q、D-D123E、D-H133R及びC-H134R;
○ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici):sdhB:N225T、N225I、R265P、T268I、T268A.In sdhC:T79N、T79I、W80S、W80A、A84F、N86S、N86A、P127A、R151M/S/T/G、R151S、R151T、H152R/Y、V166M、T168R.In sdhD:I50F、M114V、D129G、T20P+K186R;
○ピレノホラテレス(Pyrenophora teres):In sdhB:S66P、N235I、H277Y.In sdhC:K49E、R64K、N75S、G79R、H134R、S135R.In sdhD:D124E、H134R、G138V、D145G;
○ラムラリアコロシグニ(Ramularia collo-cygni):In sdhB:N224T、T267I.In sdhC:N87S、G91R、H146R/L、G171D、H153R;
○ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi):C-I86F;
○スクレロティニアスクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum):In sdhB:H273Y.In sdhC:G91R、H146R.In sdhD:T108K、H132R、G150R。
【0113】
主な情報源は、www.frac.info、Sierotzki and Scalliet Phytopathology(2013)103(9):880-887及びSimoes et al.,J Plant Dis Prot(2018)125:21-2である。
・DMI阻害剤に耐性を付与するCYP51遺伝子における突然変異又は突然変異の組み合わせであって、突然変異が以下であるもの:L50S、D134G、V136A/C、Y137F、S188N、A379G、I381V、欠失459-460、Y461H/S、N513K、S524T。主な情報源は、www.frac.info、Cools et al.,Plant Pathol(2013)62:36-42及びSchmitz HK et al.,Pest Manag Sci(2014)70:378-388である。
【0114】
そのため、好ましい実施形態において、式(I)の化合物(表3(下記)に記載の化合物のいずれか1種を含む)又は式(I)の化合物を含む本発明に係る殺菌・殺カビ組成物は、以下の殺菌・殺カビ性MoA分類のいずれかにおける殺菌・殺カビ剤の1種以上に対して耐性である真菌菌株の防除に用いられる:キノン外部阻害剤(QoI)、キノン内部阻害剤(QiI)、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)及びステロール脱メチル化阻害剤(DMI)。
【0115】
本明細書において用いられる場合、「生息地」という用語は、植物が成長している圃場、又は栽培されている植物の種子が播種された圃場、又は種子が土壌に蒔かれることとなる圃場を意味する。これは、土壌、種子及び実生並びに確立した植生を含む。
【0116】
「植物」という用語は、種子、実生、苗、根、塊茎、茎、柄、群葉及び果実を含む植物のすべての物理的な部分を指す。
【0117】
「植物繁殖体」という用語は、その増殖に用いられ得る種子などの植物の生殖部及び挿し木若しくは例えばジャガイモといった塊茎などの栄養体を表すと理解される。例えば、種子(厳密な意味で)、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎及び植物の部分が挙げられ得る。発芽後若しくは土壌から出芽した後に移植されることとなる発芽した植物及び若芽も挙げられる。これらの若芽は、移植前に浸漬による完全又は部分的な処置によって保護され得る。好ましくは、「植物繁殖体」は種子を表すと理解される。
【0118】
慣用名を用いて本明細書において言及される有害生物防除剤は、例えば、“The Pesticide Manual”,15th Ed.,British Crop Protection Council 2009から公知である。
【0119】
式(I)の化合物は、そのままの形態において又は好ましくは配合技術分野において簡便に採用される補助剤と一緒に用いられ得る。この目的のためにこれらは、公知の様式で、乳化性濃縮物、コーティング用ペースト、直接噴射可能若しくは希釈可能な溶液又は懸濁液、希釈エマルジョン、水和剤、可溶性粉末、粉剤、粒質物及び例えば高分子物質中のカプセルに簡便に配合され得る。組成物のタイプと同様に、吹付け、霧吹き、散粉、散布、コーティング又は掛け流しなどの適用方法が、意図される目的及びその時点での状況に応じて選択される。組成物は、安定化剤、消泡剤、粘度調節剤、バインダ又は粘着剤及び肥料、微量元素の供給源又は特別な効果を得るための他の配合物などのさらなる補助剤を含有し得る。
【0120】
例えば、農業に用いられる好適なキャリア及び補助剤は、固体又は液体であり得、配合技術において有用な物質であり、例えば天然若しくは再生ミネラル物質、溶剤、分散剤、湿潤剤、粘着剤、増粘剤、バインダ又は肥料である。このようなキャリアは、例えば、国際公開第97/33890号に記載されている。
【0121】
式(I)の化合物は、通常、組成物の形態で用いられ、処理されるべき作物領域又は植物にさらなる化合物と同時に又は順次に適用され得る。これらのさらなる化合物は、例えば、肥料若しくは微量元素供与物又は植物の成長に影響を及ぼす他の調製物であり得る。これらは、選択的な除草剤若しくは非選択的な除草剤及び殺虫剤、殺菌・殺カビ剤、殺菌剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤であり得るか、又は調製物の数種の混合物であって、必要に応じて配合物の分野において慣例的に利用されるさらなるキャリア、界面活性剤若しくは適用促進補助剤を伴う混合物であり得る。
【0122】
式(I)の化合物は、有効成分として式(I)の少なくとも1種の化合物を含む、植物病原性微生物に対する防除若しくは保護のための(殺菌・殺カビ)組成物の形態で用いられ得るか、又は遊離形態若しくは農芸化学的に使用可能な塩形態の上記に定義されている少なくとも1種の好ましい個別の化合物と、上記の補助剤の少なくとも1種との形態で用いられ得る。
【0123】
本発明は、式(I)の少なくとも1種の化合物、農学的に許容可能なキャリア及び任意に補助剤を含む、組成物、好ましくは殺菌・殺カビ組成物を提供する。農学的に許容可能なキャリアは、例えば、農業用途に好適なキャリアである。農業用キャリアは技術分野において周知である。好ましくは、前記組成物は、式(I)の化合物に追加して、少なくとも1種以上の有害生物防除的に活性な化合物、例えば追加の殺菌・殺カビ性有効成分を含み得る。
【0124】
式(I)の化合物は、組成物における唯一の有効成分であり得、また適切な場合、有害生物防除剤、殺菌・殺カビ剤、共力剤、除草剤又は植物成長調節剤などの1種以上の追加の有効成分と混合され得る。追加の有効成分は、いくつかの場合において、予期しない相乗的活性をもたらし得る。
【0125】
好適な追加の有効成分の例としては、以下のアシルアミノ酸殺菌・殺カビ剤、脂肪族窒素殺菌・殺カビ剤、アミド殺菌・殺カビ剤、アニリド殺菌・殺カビ剤、抗生物質殺菌・殺カビ剤、芳香族殺菌・殺カビ剤、ヒ素殺菌・殺カビ剤、アリールフェニルケトン殺菌・殺カビ剤、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤、ベンズアニリド殺菌・殺カビ剤、ベンズイミダゾール殺菌・殺カビ剤、ベンゾチアゾール殺菌・殺カビ剤、植物学的殺菌・殺カビ剤、架橋ジフェニル殺菌・殺カビ剤、カルバメート殺菌・殺カビ剤、カルバニレート殺菌・殺カビ剤、コナゾール殺菌・殺カビ剤、銅殺菌・殺カビ剤、ジカルボキシイミド殺菌・殺カビ剤、ジニトロフェノール殺菌・殺カビ剤、ジチオカルバメート殺菌・殺カビ剤、ジチオラン殺菌・殺カビ剤、フラミド殺菌・殺カビ剤、フラニリド殺菌・殺カビ剤、ヒドラジド殺菌・殺カビ剤、イミダゾール殺菌・殺カビ剤、水銀殺菌・殺カビ剤、モルホリン殺菌・殺カビ剤、有機リン殺菌・殺カビ剤、有機スズ殺菌・殺カビ剤、オキサチイン殺菌・殺カビ剤、オキサゾール殺菌・殺カビ剤、フェニルスルファミド殺菌・殺カビ剤、ポリスルフィド殺菌・殺カビ剤、ピラゾール殺菌・殺カビ剤、ピリジン殺菌・殺カビ剤、ピリミジン殺菌・殺カビ剤、ピロール殺菌・殺カビ剤、第4級アンモニウム殺菌・殺カビ剤、キノリン殺菌・殺カビ剤、キノン殺菌・殺カビ剤、キノキサリン殺菌・殺カビ剤、ストロビルリン殺菌・殺カビ剤、スルホンアニリド殺菌・殺カビ剤、チアジアゾール殺菌・殺カビ剤、チアゾール殺菌・殺カビ剤、チアゾリジン殺菌・殺カビ剤、チオカルバメート殺菌・殺カビ剤、チオフェン殺菌・殺カビ剤、トリアジン殺菌・殺カビ剤、トリアゾール殺菌・殺カビ剤、トリアゾロピリミジン殺菌・殺カビ剤、尿素殺菌・殺カビ剤、バリンアミド殺菌・殺カビ剤及び亜鉛殺菌・殺カビ剤が挙げられる。
【0126】
好適な追加の有効成分の例としては、以下も挙げられる:石油、1,1-ビス(4-クロロフェニル)-2-エトキシエタノール、2,4-ジクロロフェニルベンゼンスルホネート、2-フルオロ-N-メチル-N-1-シンナムアルデヒド、4-クロロフェニルフェニルスルホン、アセトプロール、アルドキシカルブ、アミジチオン、アミドチオエート、アミトン、シュウ酸水素アミトン、アミトラズ、アラマイト、三酸化ヒ素、アゾベンゼン、アゾトエート、ベノミル、ベノキサホス、ベンジル安息香酸塩、ビキサフェン、ブロフェンバレレート、ブロモシクレン、ブロモホス、ブロモプロピレート、ブプロフェジン、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、ブチルピリダベン、多硫酸カルシウム、カンフェクロール、カルバノレート、カルボフェノチオン、シミアゾール、チノメチオナート、クロルベンシド、クロルジメホルム、クロルジメホルムヒドロクロリド、クロルフェネトール、クロルフェンソン、クロロフェンスルフィド、クロロベンジラート、クロロメブホルム、クロロメチウロン、クロロプロピレート、クロルチオホス、シネリンI、シネリンII、シネリンス、クロサンテル、クマホス、クロタミトン、クロトキシホス、クフラエブ、シアントエート、DCPM、DDT、デメフィオン、デメフィオン-O、デメフィオン-S、デメトン-メチル、デメトン-O、デメトン-O-メチル、デメトン-S、デメトン-S-メチル、デメトン-S-メチルスルホン、ジクロフルアニド、ジクロルボス、ジクリホス、ジエノクロル、ジメホクス、ジネクス、ジネクスジクレキシン、ジノカップ-4、ジノカップ-6、ジノクトン、ジノペントン、ジノスルホン、ジノテルボン、ジオキサチオン、ジフェニルスルホン、ジスルフィラム、DNOC、ドフェナピン、ドラメクチン、エンドチオン、エピリノメクチン、エトエートメチル、エトリムホス、フェナザフロル、酸化フェンブタスズ、フェノチオカルブ、フェンピラド、フェンピロキシメート、フェンピラザミン、フェンソン、フェントリファニル、フルベンジミン、フルシクロクスロン、フルエネチル、フルオルベンシド、FMC1137、ホルメタネート、ホルメタネートヒドロクロリド、ホルムパラネート、γ-HCH、グリオジン、ハルフェンプロクス、ヘキサデシルシクロプロパンカルボキシレート、イソカルボホス、ジャスモリンI、ジャスモリンII、ジョドフェンホス、リンダン、マロノベン、メカルバム、メホスフォラン、メスルフェン、メタクリホス、臭化メチル、メトルカルブ、メキサカルベート、ミルベマイシンオキシム、ミパホクス、モノクロトホス、モルホチオン、モキシデクチン、ナレド、4-クロロ-2-(2-クロロ-2-メチル-プロピル)-5-[(6-ヨード-3-ピリジル)メトキシ]ピリダジン-3-オン、ニフルリジド、ニッコマイシン、ニトリラカルブ、ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体、オメトエート、オキシデプロホス、オキシジスルホトン、pp’-DDT、パラチオン、ペルメトリン、フェンカプトン、ホサロン、ホスホラン、ホスファミドン、ポリクロロテルペン、ポリナクチン、プロクロノール、プロマシル、プロポキスル、プロチダチオン、プロトエート、ピレトリンI、ピレトリンII、ピレトリン、ピリダフェンチオン、ピリミテート、キナルホス、キンチオホス、R-1492、ホスグリシン、ロテノン、シュラダン、セブホス、セラメクチン、ソファミド、SSI-121、スルフィラム、スルフラミド、スルホテプ、硫黄、ジフロビダジン、τ-フルバリネート、TEPP、テルバム、テトラジホン、テトラスル、チアフェノクス、チオカルボキシム、チオファノックス、チオメトン、チオキノックス、ツリンギエンシン、トリアミホス、トリアラテン、トリアゾホス、トリアズロン、トリフェノホス、トリナクチン、バミドチオン、バニリプロール、ベトキサジン、ニオクタノン酸銅、硫酸銅、シブトリン、ジクロン、ジクロロフェン、エンドタール、フェンチン、消石灰、ナーバム、キノクラミン、キノンアミド、シマジン、酢酸トリフェニルスズ、水酸化トリフェニルスズ、クルホメート、ピペラジン、チオファネート、クロラロース、フェンチオン、ピリジン-4-アミン、ストリキニン、1-ヒドロキシ-1H-ピリジン-2-チオン、4-(キノキサリン-2-イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド、8-硫酸ヒドロキシキノリン、ブロノポール、水酸化銅、クレゾール、ジピリチオン、ドジチン、フェナミノスルフ、ホルムアルデヒド、ヒドラルガフェン、カスガマイシン、カスガマイシンヒドロクロリド水和物、ニッケルビス(ジメチルジチオカルバメート)、ニトラピリン、オクチリノン、オキソリン酸、オキシテトラサイクリン、硫酸ヒドロキシキノリンカリウム、プロベナゾール、ストレプトマイシン、ストレプトマイシンセスキスルフェート、テクロフタラム、チオメルサール、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana)GV、アグロバクテリウムラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)、アムブリセイウス属の種(Amblyseius spp.)、アナグラファファルシフェラ(Anagrapha falcifera)NPV、アングルスアトムス(Anagrus atomus)、アブラコバチ(Aphelinus abdominalis)、コレマンアブラバチ(Aphidius colemani)、ショクガタマバエ(Aphidoletes aphidimyza)、オートグラファカリホルニカ(Autographa californica)NPV、バチルススファエリクス(Bacillus sphaericus Neide)、ベアウベリアブロングニアルチイ(Beauveria brongniartii)、ヤマトクサカゲロウ(Chrysoperla carnea)、ツマアカオオヒメテントウ(Cryptolaemus montrouzieri)、コドリンガ(Cydia pomonella)GV、ハモグリコマユバチ(Dacnusa sibirica)、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)、オンシツツヤコバチ(Encarsia formosa)、サバクツヤコバチ(Eretmocerus eremicus)、ヘテロルハブジチスバクテリオホラ(Heterorhabditis bacteriophora)及びH.メギジス(H.megidis)、ヒポダミアコンベルゲンス(Hippodamia convergens)、フジコナヒゲナガトビコバチ(Leptomastix dactylopii)、マクロロフスカリジノサス(Macrolophus caliginosus)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)NPV、メタフィクスヘルボルス(Metaphycus helvolus)、メタリジウムアニソプリエ変種アクリヅム(Metarhizium anisopliae var.acridum)、メタリジウムアニソプリエ変種アニソプリエ(Metarhizium anisopliae var.anisopliae)、マツノキハバチ(Neodiprion sertifer)NPV及びN.レコンティ(N.lecontei)NPV、ヒメハナカメムシ属の種(Orius spp.)、
パエシロマイセスフモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)、チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)、ステイネルネマビビオニス(Steinernema bibionis)、ステイネルネマカルポカプサエ(Steinernema carpocapsae)、ステイネルネマフェルチアエ(Steinernema feltiae)、ステイネルネマグラセリ(Steinernema glaseri)、ステイネルネマリオブラエb(Steinernema riobrave)、ステイネルネマリオブラビス(Steinernema riobravis)、ステイネルネマスカプテリスキ(Steinernema scapterisci)、ステイネルネマ属の種(Steinernema spp.)、トリコグラマ属の種(Trichogramma spp.)、チフロドロムスオクシデンタリス(Typhlodromus occidentalis)、ベルチシリウムレカニイ(Verticillium lecanii)、アホレート、ビサジル、ブスルファン、ジマチフ、ヘメル、ヘムパ、メテパ、メチオテパ、メチルアホレート、モルジド、ペンフルロン、テパ、チオヘムパ、チオテパ、トレタミン、ウレデパ、(E)-デカ-5-エン-1-イルアセテート+(E)-デカ-5-エン-1-オール、(E)-トリデカ-4-エン-1-イルアセテート、(E)-6-メチルヘプタ-2-エン-4-オール、(E,Z)-テトラデカ-4,10-ジエン-1-イルアセテート、(Z)-ドデカ-7-エン-1-イルアセテート、(Z)-ヘキサデカ-11-エナール、(Z)-ヘキサデカ-11-エン-1-イルアセテート、(Z)-ヘキサデカ-13-エン-11-イン-1-イルアセテート、(Z)-イコサ-13-エン-10-オン、(Z)-テトラデカ-7-エン-1-アル、(Z)-テトラデカ-9-エン-1-オール、(Z)-テトラデカ-9-エン-1-イルアセテート、(7E,9Z)-ドデカ-7,9-ジエン-1-イルアセテート、(9Z,11E)-テトラデカ-9,11-ジエン-1-イルアセテート、(9Z,12E)-テトラデカ-9,12-ジエン-1-イルアセテート、14-メチルオクタデカ-1-エン、4-メチルノナン-5-オール+4-メチルノナン-5-オン、α-ムルチストリアチン、ブレビコミン、コドレルレ、コドレモン、クエルレ、ジスパールア、ドデカ-8-エン-1-イルアセテート、ドデカ-9-エン-1-イルアセテート、ドデカ-8、10-ジエン-1-イルアセテート、ドミニカルア、エチル4-メチルオクタノエート、オイゲノール、フロンタリン、グランドルア、グランドルアI、グランドルアII、グランドルアIII、グランドルアIV、ヘキサルア、イプスジエノール、イプセノール、ジャポニルア、リネアチン、リトルア、ループルア、メドルア、メガトモ酸、メチルオイゲノール、ムスカルア、オクタデカ-2,13-ジエン-1-イルアセテート、オクタデカ-3,13-ジエン-1-イルアセテート、オルフラルア、オリクタルア、オストラモン、シグルア、ソルジジン、スルカトール、テトラデカ-11-エン-1-イルアセテート、トリメドルア、トリメドルアA、トリメドルアB1、トリメドルアB2、トリメドルアC、トランク-コール(trunc-call)、2-(オクチルチオ)エタノール、ブタピロノキシル、ブトキシ(ポリプロピレングリコール)、ジブチルアジペート、フタル酸ジブチル、ジブチルコハク酸塩、ジエチルトルアミド、ジメチルカルベート、ジメチルフタレート、エチルヘキサンジオール、ヘキサミド、メトキン-ブチル、メチルネオデカンアミド、オキサメート、ピカリジン、1-ジクロロ-1-ニトロエタン、1,1-ジクロロ-2,2-ビス(4-エチルフェニル)エタン、1,2-ジクロロプロパン+1,3-ジクロロプロペン、1-ブロモ-2-クロロエタン、2,2,2-トリクロロ-1-(3,4-ジクロロフェニル)酢酸エチル、2,2-ジクロロビニル2-エチルスルフィニルエチルメチルリン酸塩、2-(1,3-ジチオラン-2-イル)フェニルジメチルカルバメート、2-(2-ブトキシエトキシ)エチルチオシアネート、2-(4,5-ジメチル-1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニルメチルカルバメート、2-(4-クロロ-3,5-キシリルオキシ)エタノール、2-クロロビニルジエチルリン酸塩、2-イミダゾリドン、2-イソバレリルインダン-1,3-ジオン、2-メチル(プロプ-2-イニル)アミノフェニルメチルカルバメート、2-チオシアナトエチルラウレート、3-ブロモ-1-クロロプロプ-1-エン、3-メチル-1-フェニルピラゾール-5-イルジメチルカルバメート、4-メチル(プロプ-2-イニル)アミノ-3,5-キシリルメチルカルバメート、5,5-ジメチル-3-オキソシクロヘキサ-1-エニルジメチルカルバメート、アセチオン、アクリロニトリル、アルドリン、アロサミジン、アリキシカルブ、α-エクジソン、リン化アルミニウム、アミノカルブ、アナバシン、アチダチオン、アザメチホス、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)δエンドトキシン、バリウムヘキサフルオロシリケート、バリウムポリスルフィド、バルトリン、バイエル22/190、バイエル22408、β-シフルトリン、β-シペルメトリン、バイオエタノメトリン、ビオパーメトリン、ビス(2-クロロエチル)エーテル、ホウ酸ナトリウム、ブロムフェンビンホス、ブロモ-DDT、ブフェンカルブ、ブタカルブ、ブタチオホス、ブトネート、ヒ酸カルシウム、シアン化カルシウム、二硫化炭素、四塩化炭素、カルタップヒドロクロリド、セバジン、クロルビシクレン、クロルダン、クロルデコン、クロロホルム、クロルピクリン、クロルホキシム、クロルプラゾホス、シス-レスメスリン、シスメトリン、クロシトリン、アセト亜ヒ酸銅、ヒ酸銅、オレイン酸銅、クミトエート、氷晶石、CS708、シアノフェンホス、シアノホス、シクレトリン、シチオエート、d-テトラメトリン、DAEP、ダゾメット、デカルボフラン、ジアミダホス、ジカプトン、ジクロロフェンチオン、ジクレシル、ジシクラニル、ディルドリン、ジエチル5-メチルピラゾール-3-イルリン酸塩、ジロール、ジメフルトリン、ジメタン、ジメトリン、ジメチルビンホス、ジメチラン、ジノプロプ、ジノサム、ジノセブ、ジオフェノラン、ジオキサベンゾホス、ジチクロホス、DSP、エクジステロン、EI 1642、EMPC、EPBP、エタホス、エチオフェンカルブ、ギ酸エチル、エチレンジブロミド、ジクロロエタン、エチレンオキシド、EXD、フェンクロルホス、フェネタカルブ、フェニトロチオン、フェノキサクリム、フェンピリトリン、フェンスルホチオン、フェンチオン-エチル、フルコフロン、ホスメチラン、ホスピレート、ホスチエタン、フラチオカルブ、フレトリン、グアザチン、グアザチン酢酸塩、テトラチオカルボン酸ナトリウム、ハルフェンプロクス、HCH、HEOD、ヘプタクロール、ヘテロホス、HHDN、シアン化水素、ヒキンカルブ、IPSP、イサゾホス、イソベンザン、イソドリン、イソフェンホス、イソラン、イソプロチオラン、イソキサチオン、幼虫ホルモンI、幼虫ホルモンII、幼虫ホルモンIII、ケレバン、キノプレン、砒酸鉛、レプトホス、リリムホス、リチダチオン、m-クメニルメチルカルバメート、リン化マグネシウム、マジドクス、メカルホン、メナゾン、塩化第一水銀、メスルフェンホス、メタム、メタム-カリウム、メタム-ナトリウム、メタンフッ化スルホニル、メトクロトホス、メトプレン、メトトリン、メトキシクロル、メチルイソチオシアネート、メチルクロロホルム、塩化メチレン、メトキサジアゾン、ミレックス、ナフタロホス、ナフタレン、NC-170、ニコチン、ニコチンスルフェート、ニチアジン、ノルニコチン、O-5-ジクロロ-4-ヨードフェニルO-エチルエチルホスホノチオエート、O,O-ジエチルO-4-メチル-2-オキソ-2H-クロメン-7-イルホスホロチオネート、O,O-ジエチルO-6-メチル-2-プロピルピリミジン-4-イルホスホロチオネート、O,O,O’,O’-テトラプロピルジチオピロホスフェート、オレイン酸、パラ-ジクロロベンゼン、パラチオン-メチル、ペンタクロロフェノール、ラウリン酸ペンタクロロフェニル、PH60-38、フェンカプトン、ホスニクロル、ホスフィン、ホキシム-メチル、ピリメタホス、ポリクロロジシクロペンタジエン異性体、亜ヒ酸カリウム、カリウムチオシアネート、プレコセンI、プレコセンII、プレコセンIII、ピリミドホス、プロフルトリン、プロメカルブ、プロチオホス、ピラゾホス、ピレスメトリン、カッシア、キナルホス-メチル、キノチオン、ラホキサニド、レスメスリン、ロテノン、カデトリン、リアニア、リアノジン、サバジラ)、シュラダン、セブホス、SI-0009、チアプロニル、亜ヒ酸ナトリウム、シアン化ナトリウム、ナトリウムフッ化物、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム、ペンタクロロフェノキシドナトリウム塩、セレン酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、スルコフロン、スルコフロン-ナトリウム、スルフリルフッ化物、スルプロホス、タール油、チオナジン、TDE、テブピリムホス、テメホス、テラレスリン、テトラクロロエタン、チクロホス、チオシクラム、チオシクラム水素オキサレート、チオナジン、チオスルタップ、チオスルタップ-ナトリウム、トラロメトリン、トランスパーメトリン、トリアザメート、トリクロルメタホス-3、トリクロロナト、トリメタカルブ、トルプロカルブ、トリクロピリカルブ、トリプレン、ベラトリジン、ベラトリン、XMC、ζメトリン、亜鉛ホスフィド、ゾラプロホス及びメペルフルトリン、テトラメチルフルトリン、ビス(トリブチルスズ)オキシド、ブロモアセタミド、第二鉄リン酸塩、ニクロスアミド-オラミン、酸化トリブチルスズ、ピリモルフ、トリフェンモルフ、1,2-ジブロモ-3-クロロプロパン、1,3-ジクロロプロペン、3,4-ジクロロテトラヒドロチオフェン1,1-ジオキシド、3-(4-クロロフェニル)-5-メチルロダニン、5-メチル-6-チオキソ-1,3,5-チアジアジナン-3-イル酢酸、6-イソペンテニルアミノプリン、2-フルオロ-N-(3-メトキシフェニル)-9H-プリン-6-アミン、ベンクロチアズ、サイトカイニン、DCIP、ルフラール、イサミドホス、カイネチン、ミロテシウムベルカリア(Myrothecium verrucaria)組成物、テトラクロロチオフェン、キシレノルス、ゼアチン、エチルキサントゲン酸カリウム、アシベンゾラル、アシベンゾラル-S-メチル、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)抽出物、α-クロロヒドリン、アンツ、
炭酸バリウム、ビスチオセミ、ブロジファクム、ブロマジオロン、ブロメタリン、クロロファシノン、コレカルシフェロール、クマクロル、クマフリル、クマテトラリル、クリミジン、ジフェナクム、ジフェチアロン、ジファシノン、エルゴカルシフェロール、フロクマフェン、フルオロアセタミド、フルプロパジン、フルプロパジンヒドロクロリド、ノルボルミド、ホスアセチム、リン、ピンドン、ピリヌロン、シリロシド、ナトリウムフルオロアセテート、硫酸タリウム、ワルファリン、2-(2-ブトキシエトキシ)エチルピペロニレート、5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-3-ヘキシルシクロヘキサ-2-エノン、ファルネソール+ネロリドール、ベルブチン、MGK 264、ピペロニルブトキシド、ピプロタール、プロピル異性体、S421、セサメックス、セサスモリン、スルホキシド、アントラキノン、ナフテン酸銅、オキシ塩化銅、ジシクロペンタジエン、チラム、ナフテン酸亜鉛、ジラム、イマニン、リバビリン、酸化水銀(II)、チオファネート-メチル、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フラメトピル、ヘキサコナゾール、イマザリル、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロチオコナゾール、ピリフェノックス、プロクロラズ、プロピコナゾール、ピリソキサゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリフルミゾール、トリチコナゾール、アンシミドール、フェナリモル、ヌアリモル、ブピリメート、ジメチリモール、エチリモール、ドデモルフ、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、スピロキサミン、トリデモルフ、シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニル、フェンピクロニル、フルジオキソニル、ベナラキシル、フララキシル、メタラキシル、R-メタラキシル、オフレース、オキサジキシル、カルベンダジム、デバカルブ、フベリダゾール、チアベンダゾール、クロゾリネート、ジクロゾリン、ミクロゾリン、プロシミドン、ビンクロゾリン、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド、ドジン、イミノクタジン、アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フェナミンストロビン、フルフェノキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、メトミノストロビン、トリフロキシストロビン、オリザストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、フェルバム、マンコゼブ、マンネブ、メチラム、プロピネブ、ジネブ、カプタホール、キャプタン、フルオロイミド、ホルペット、トリルフルアニド、ボルドー液、酸化銅、マンカッパー、オキシン銅、ニトロタル-イソプロピル、エディフェンホス、イプロベンホス、ホスジフェン、トルコホス-メチル、アニラジン、ベンチアバリカルブ、ブラストサイジン-S、クロロネブ、クロロタロニル、シフルフェナミド、シモキサニル、シクロブトリフルラム、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジメトモルフ、フルモルフ、ジチアノン、エタボキサム、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェンアミドン、フェノキサニル、フェリムゾン、フルアジナム、フルオピコリド、フルスルファミド、フルキサピロキサド、フェンヘキサミド、ホセチル-アルミニウム、ヒメキサゾール、イプロバリカルブ、シアゾファミド、メタスルホカルブ、メトラフェノン、ペンシクロン、フタリド、ポリオキシン、プロパモカルブ、ピリベンカルブ、プロキナジド、ピロキロン、ピリオフェノン、キノキシフェン、キントゼン、チアジニル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリホリン、バリダマイシン、バリフェナレート、ゾキサミド、マンジプロパミド、フルベンテラム、イソピラザム、セダキサン、ベンゾビンジフルピル、ピジフルメトフェン、3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(3’,4’,5’-トリフルオロ-ビフェニル-2-イル)-アミド、イソフルシプラム、イソチアニル、ジピメチトロン、6-エチル-5,7-ジオキソ-ピロロ[4,5][1,4]ジチイノ[1,2-c]イソチアゾール-3-カルボニトリル、2-(ジフルオロメチル)-N-[3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド、4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチル-5-フェニル-ピリダジン-3-カルボニトリル、(R)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[1,1,3-トリメチルインダン-4-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド、4-(2-ブロモ-4-フルオロ-フェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロ-フェニル)-2,5-ジメチル-ピラゾール-3-アミン、4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1、3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、フルインダピル、クメトキシストロビン(ジアキシアングジュンジ(jiaxiangjunzhi))、ルベンミキシアナン(lvbenmixianan)、ジクロベンチアゾクス、マンデストロビン、3-(4,4-ジフルオロ-3,4-ジヒドロ-3,3-ジメチルイソキノリン-1-イル)キノロン、2-[2-フルオロ-6-[(8-フルオロ-2-メチル-3-キノリル)オキシ]フェニル]プロパン-2-オール、オキサチアピプロリン、tert-ブチルN-[6-[[[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート、ピラジフルミド、インピルフルキサム、ツロールプロカルブ、メフェントリフルコナゾール、イプフェントリフルコナゾール、2-(ジフルオロメチル)-N-[(3R)-3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド、N’-(2,5-ジメチル-4-フェノキシ-フェニル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[4-(4,5-ジクロロチアゾール-2-イル)オキシ-2,5-ジメチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、[2-[3-[2-[1-[2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロイソキサゾール-5-イル]-3-クロロ-フェニル]メタンスルホン酸、ブタ-3-イニルN-[6-[[(Z)-[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート、メチルN-[[5-[4-(2,4-ジメチルフェニル)トリアゾール-2-イル]-2-メチル-フェニル]メチル]カルバメート、3-クロロ-6-メチル-5-フェニル-4-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピリダジン、ピリダクロメチル、3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[1,1,3-トリメチルインダン-4-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド、1-[2-[[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシメチル]-3-メチル-フェニル]-4-メチル-テトラゾール-5-オン、1-メチル-4-[3-メチル-2-[[2-メチル-4-(3,4,5-トリメチルピラゾール-1-イル)フェノキシ]メチル]フェニル]テトラゾール-5-オン、アミノピリフェン、アメトクトラジン、アミスルブロム、ペンフルフェン、(Z,2E)-5-[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペンタ-3-エンアミド、フロリルピコキサミド、フェンピコキサミド、テブフロキン、イププルフェノキン、キノフメリン、イソフェタミド、N-[2-[2,4-ジクロロ-フェノキシ]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-カルボキサミド、ベンゾチオストロビン、フェナマクリル、5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-チオール亜鉛塩(2:1)、
フルオピラム、フルチアニル、フルオピモミド、ピラプロポイン、ピカルブトラゾクス、2-(ジフルオロメチル)-N-(3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド、2-(ジフルオロメチル)-N-((3R)-1,1,3-トリメチルインダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、メチルテトラプロール、2-(ジフルオロメチル)-N-((3R)-1,1,3-トリメチルインダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド、α-(1,1-ジメチルエチル)-α-[4’-(トリフルオロメトキシ)[1,1’-ビフェニル]-4-イル]-5-ピリミジンメタノール、フルオキサピプロリン、エノキサストロビン、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-スルファニル-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-チオキソ-4H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、トリネキサパック、クモキシストロビン、チョンサンマイシン(zhongshengmycin)、チオジアゾール銅、亜鉛チアゾール、アメクトトラクチン、イプロジオン、N-オクチル-N’-[2-(オクチルアミノ)エチル]エタン-1,2-ジアミン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-[(1S)-1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ]-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-[(1R)-1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ]-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-クロロ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-イソプロピル-N-メチル-ホルムアミジン(これらの化合物は、国際公開第2015/155075号に記載の方法から調製され得る);N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(2-プロポキシプロポキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(この化合物は、IPCOM000249876Dに記載の方法から調製され得る);N-イソプロピル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-1-フェニル-エチル)フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[4-(1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-エチル)-5-メトキシ-2-メチル-フェニル]-N-イソプロピル-N-メチル-ホルムアミジン(これらの化合物は、国際公開第2018/228896号に記載の方法から調製され得る);N-エチル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-[2-トリフルオロメチル)オキセタン-2-イル]フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン、N-エチル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-[2-トリフルオロメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン(これらの化合物は、国際公開第2019/110427号に記載の方法から調製され得る);N-[(1R)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブタ-3-エニル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブタ-3-エニル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1R)-1-ベンジル-3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-プロピル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-プロピル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1R)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-7,8-ジフルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-7,8-ジフルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、8-フルオロ-N-[(1R)-1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-1,3-ジメチル-ブチル]キノリン-3-カルボキサミド、8-フルオロ-N-[(1S)-1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-1,3-ジメチル-ブチル]キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1R)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-((1R)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブタ-3-エニル)-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、
N-((1S)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブタ-3-エニル)-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド(これらの化合物は、国際公開第2017/153380号に記載の方法から調製され得る);1-(6,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、1-(6,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4,6-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(6-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)イソキノリン、4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(7-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)イソキノリン、1-(6-クロロ-7-メチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン(これらの化合物は、国際公開第2017/025510号に記載の方法から調製され得る);1-(4,5-ジメチルベンズイミダゾール-1-イル)-4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、1-(4,5-ジメチルベンズイミダゾール-1-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、6-クロロ-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(4-メチルベンズイミダゾール-1-イル)イソキノリン、4,4-ジフルオロ-1-(5-フルオロ-4-メチル-ベンズイミダゾール-1-イル)-3,3-ジメチル-イソキノリン、3-(4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-イソキノリル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[e]ベンズイミダゾール(これらの化合物は、国際公開第2016/156085号に記載の方法から調製され得る);N-メトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]シクロプロパンカルボキサミド、N,2-ジメトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、N-エチル-2-メチル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、1-メトキシ-3-メチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、1,3-ジメトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、3-エチル-1-メトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、4,4-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソキサゾリジン-3-オン、5,5-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソキサゾリジン-3-オン、エチル1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピラゾール-4-カルボキシレート、N,N-ジメチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-1,2,4-トリアゾール-3-アミン(これらの化合物は、国際公開第2017/055473号、国際公開第2017/055469号、国際公開第2017/093348号及び国際公開第2017/118689号に記載の方法から調製され得る);2-[6-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール(この化合物は、国際公開第2017/029179号に記載の方法から調製され得る);2-[6-(4-ブロモフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール(この化合物は、国際公開第2017/029179号に記載の方法から調製され得る);3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(2-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル(この化合物は、国際公開第2016/156290号に記載の方法から調製され得る);3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル(この化合物は、国際公開第2016/156290号に記載の方法から調製され得る);(4-フェノキシフェニル)メチル2-アミノ-6-メチル-ピリジン-3-カルボキシレート(この化合物は、国際公開第2014/006945号に記載の方法から調製され得る);2,6-ジメチル-1H,5H-[1,4]ジチイノ[2,3-c:5,6-c’]ジピロール-1,3,5,7(2H,6H)-テトロン(この化合物は、国際公開第2011/138281号に記載の方法から調製され得る)N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンゼンカルボチオアミド;N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド;(Z,2E)-5-[1-(2,4-ジクロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペンタ-3-エンアミド(この化合物は、国際公開第2018/153707号に記載の方法から調製され得る);N’-(2-クロロ-5-メチル-4-フェノキシ-フェニル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン;N’-[2-クロロ-4-(2-フルオロフェノキシ)-5-メチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(この化合物は、国際公開第2016/202742号に記載の方法から調製され得る);2-(ジフルオロメチル)-N-[(3S)-3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(この化合物は、国際公開第2014/095675号に記載の方法から調製され得る);(5-メチル-2-ピリジル)-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メタノン、(3-メチルイソキサゾール-5-イル)-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メタノン(これらの化合物は、国際公開第2017/220485号に記載の方法から調製され得る);2-オキソ-N-プロピル-2-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]アセトアミド(この化合物は、国際公開第2018/065414号に記載の方法から調製され得る);エチル1-[[5-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]-2-チエニル]メチル]ピラゾール-4-カルボキシレート(この化合物は、国際公開第2018/158365号に記載の方法から調製され得る);2,2-ジフルオロ-N-メチル-2-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]アセトアミド、N-[(E)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、N-[(Z)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、N-[N-メトキシ-C-メチル-カルボンイミドイル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド(これらの化合物は、国際公開第2018/202428号に記載の方法から調製され得る)。
【0127】
本発明の化合物は、駆虫薬薬剤との組み合わせでも用いられ得る。このような駆虫薬としては、欧州特許第357460号明細書、欧州特許第444964号明細書及び欧州特許第594291号明細書に記載されているとおり、イベルメクチン、アベルメクチン、アバメクチン、エマメクチン、エピリノメクチン、ドラメクチン、セラメクチン、モキシデクチン、ネマデクチン及びミルベマイシン誘導体などの化合物の大環式ラクトンクラスから選択される化合物が挙げられる。追加の駆虫薬としては、米国特許第5015630号明細書、国際公開第9415944号及び国際公開第9522552号に記載されているものなどの半合成及び生合成アベルメクチン/ミルベマイシン誘導体が挙げられる。追加の駆虫薬としては、アルベンダゾール、カンベンダゾール、フェンベンダゾール、フルベンダゾール、メベンダゾール、オキシフェンダゾール、オキシベンダゾール、パルベンダゾール及びこのクラスの他の構成要素などのベンズイミダゾールが挙げられる。追加の駆虫薬としては、イミダゾチアゾール及びテトラミソール、レバミゾール、パモ酸ピランテル(pyrantel pamoate)、オキサンテル又はモランテルなどのテトラヒドロピリミジンが挙げられる。追加の駆虫薬としては、トリクラベンダゾール及びクロルスロンなどのフルキシド並びにプラジカンテル及びエプシプランテルなどのセストサイド(cestocide)が挙げられる。
【0128】
本発明の化合物は、パラヘルクアミド/マルクホルチンクラスの駆虫薬の誘導体及び類似体並びに米国特許第5478855号明細書、米国特許第4639771号明細書及び独国特許第19520936号明細書に開示されているものなどの抗寄生虫性オキサゾリンとの組み合わせで用いられ得る。
【0129】
本発明の化合物は、国際公開第9615121号に記載されている一般的なクラスのジオキソモルホリン抗寄生虫性薬剤の誘導体及び類似体との組み合わせで、また、国際公開第9611945号、国際公開第9319053号、国際公開第9325543号、欧州特許第626375号明細書、欧州特許第382173号明細書、国際公開第9419334号、欧州特許第382173号明細書及び欧州特許第503538号明細書に記載のものなどの駆虫活性環式デプシペプチドとの組み合わせで用いられ得る。
【0130】
本発明の化合物は、他の外寄生生物撲滅薬;例えばフィプロニル;ピレスロイド;有機リン酸エステル;ルフェヌロンなどの昆虫成長調節剤;テブフェノジド等などのエクジソンアゴニスト;イミダクロプリド等などのネオニコチノイドとの組み合わせで用いられ得る。
【0131】
本発明の化合物は、例えば、国際公開第95/19363号又は国際公開第04/72086号に記載のものといったテルペンアルカロイドであって、特にこれらに開示の化合物との組み合わせで用いられ得る。
【0132】
本発明の化合物が組み合わされて用いられ得るこのような生物学的に有効な化合物の他の例としては、これらに限定されることはないが、以下が挙げられる。
有機リン酸エステル:アセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、ブロモホス、ブロモホス-エチル、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルピリホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、デメトン、デメトン-S-メチル、デメトン-S-メチルスルホン、ジアリホス、ダイアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、ファンファー、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、フォノホス、ホルモチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イサゾホス、イソチオエート、イソキサチオン、マラチオン、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メチル-パラチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン-メチル、パラオキソン、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホサロン、ホスホラン、ホスホカルブ、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホス、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロパホス、プロエタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダペンチオン、キナルホス、スルプロホス、テメホス、テルブホス、テブピリムホス、テトラクロルビンホス、チメトン(thimeton)、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン。
【0133】
カルバメート:アラニカルブ、アルジカルブ、2-sec-ブチルフェニルメチルカルバメート、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、エチオフェンカルブ、フェノキシカルブ、フェンチオカルブ、フラチオカルブ、HCN-801、イソプロカルブ、インドキサカルブ、メチオカルブ、メソミル、5-メチル-m-クメニルブチリル(メチル)カルバメート、オキサミル、ピリミカーブ、プロポキスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、UC-51717。
【0134】
ピレスロイド:アクリナチン(acrinathin)、アレトリン、アルファメトリン(alphametrin)、5-ベンジル-3-フリルメチル(E)-(1R)-シス-2,2-ジメチル-3-(2-オキソチオラン-3-イリデンメチル)シクロプロパンカルボキシレート、ビフェントリン、β-シフルトリン、シフルトリン、α-シペルメトリン、β-シペルメトリン、ビオアレトリン、ビオアレトリン((S)-シクロペンチル異性体)、ビオレスメトリン、ビフェントリン、NCI-85193、シクロプロトリン、シハロトリン、シチトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エムペントリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロクス、フェンフルトリン、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、フルバリネート(D異性体)、イミプロトリン、シハロトリン、λ-シハロトリン、ペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、ピレトリン(天然生成物)、レスメスリン、テトラメトリン、トランスフルトリン、θ-シペルメトリン、シラフルオフェン、t-フルバリネート、テフルトリン、トラロメトリン、ζ-シペルメトリン。
【0135】
節足動物成長調節剤:a)キチン合成抑制剤:ベンゾイル尿素:クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルアズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロルフェンタジン;b)エクジソンアンタゴニスト:ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;c)ジュベノイド:ピリプロキシフェン、メトプレン(S-メトプレンを含む)、フェノキシカルブ;d)脂質生合成抑制剤:スピロジクロフェン。
【0136】
他の抗寄生虫薬:アセキノシル、アミトラズ、AKD-1022、ANS-118、アザジラクチン、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、ベンサルタップ、ビフェナゼート、ビナパクリル、ブロモプロピレート、BTG-504、BTG-505、カンフェクロール、カルタップ、クロロベンジレート、クロルジメホルム、クロルフェナピル、クロマフェノジド、クロチアニジン(clothianidine)、シロマジン、ジアクロデン、ジアフェンチウロン、DBI-3204、ジナクチン、ジヒドロキシメチルジヒドロキシピロリジン、ジノブトン、ジノカップ、エンドスルファン、エチプロール、エトフェンプロクス、フェナザキン、フルマイト、MTI-800、フェンピロキシメート、フルアクリピリム、フルベンジミン、フルブロシトリネート、フルフェンジン、フルフェンプロックス、フルプロキシフェン、ハロフェンプロックス(halofenprox)、ヒドラメチルノン、IKI-220、カネマイト、NC-196、ニームガード、ニジノルテルフラン、ニテンピラム、SD-35651、WL-108477、ピリダリル、プロパルギット、プロトリフェンブト、ピメトロジン(pymethrozine)、ピリダベン、ピリミジフェン、NC-1111、R-195、RH-0345、RH-2485、RYI-210、S-1283、S-1833、SI-8601、シラフルオフェン、シロマジン、スピノサド、テブフェンピラド、テトラジホン、テトラナクチン(tetranactin)、チアクロプリド、チオシクラム、チアメトキサム、トルフェンピラド、トリアザメート、トリエトキシスピノシン、トリナクチン、ベルブチン、ベルタレク、YI-5301。
【0137】
生物剤:バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis ssp aizawai,kurstaki)、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)δエンドトキシン、バキュロウイルス、昆虫病原性バクテリア、ウイルス及び真菌。
【0138】
殺菌剤:クロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、ストレプトマイシン。
【0139】
他の生物剤:エンロフロキサシン、フェバンテル、ペネタメート、モロキシカム、セファレキシン、カナマイシン、ピモベンダン、クレンブテロール、オメプラゾール、チアムリン、ベナゼプリル、ピリプロール、セフキノム、フロルフェニコール、ブセレリン、セフォベシン、ツラスロマイシン、セフチオウル、カルプロフェン、メタフルミゾン、プラジクアランテル、トリクラベンダゾール。
【0140】
本発明の他の態様は、式(I)の化合物若しくは上記に定義されている好ましい個別の化合物、式(I)の少なくとも1種の化合物若しくは少なくとも1種の上記に定義されている好ましい個別の化合物を含む組成物又は式(I)の少なくとも1種の化合物若しくは少なくとも1種の上記に定義されている好ましい個別の化合物を含む殺菌・殺カビ若しくは殺虫性混合物であって、上記の他の殺菌・殺カビ剤若しくは殺虫剤を伴う混和物における使用であり、作物植物、例えば種子といったその繁殖体、例えば収穫された食品作物といった収穫された作物などの例えば有用な植物といった植物又は昆虫若しくは好ましくは真菌性生物といった植物病原性微生物による非生体材料に係る外寄生を防除若しくは予防するための使用に関する。
【0141】
本発明のさらなる態様は、作物植物、例えば種子といったその繁殖体、例えば収穫された食品作物といった収穫された作物などの例えば有用な植物といった植物又は昆虫若しくは特に真菌性生物といった植物病原性若しくはヒトに対して潜在的に有害である腐敗性微生物若しくは生物による非生体材料に係る外寄生を防除若しくは予防する方法に関し、この方法は、式(I)の化合物若しくは上記に定義されている好ましい個別の化合物を有効成分として植物、植物の一部若しくはその生息地、その繁殖体又は非生体材料のいずれかの部分に適用するステップを含む。
【0142】
防除又は予防とは、昆虫又は特に真菌性生物といった植物病原性若しくはヒトに対して潜在的に有害である腐敗性微生物若しくは生物による外寄生を、向上が実証されるレベルまで低減させることを意味する。
【0143】
特に真菌性生物といった植物病原性微生物又は昆虫による作物植物の外寄生を防除若しくは予防する好ましい方法であって、式(I)の化合物又は前記化合物の少なくとも1種を含有する農芸化学組成物の適用を含む方法は、葉面処理である。適用頻度及び適用量は、対応する病原体又は昆虫による外寄生のリスクに応じることとなる。しかしながら、式(I)の化合物は、植物の生息地に液体配合物を灌注するか、又は例えば粒状形態(土壌施用)の固体形態で化合物を土壌に適用することにより、土壌(浸透移行作用)を介して根から植物に浸透させることもできる。水稲作物の場合、このような粒質物を湛水した水田に適用することができる。式(I)の化合物は、種子又は塊茎を殺菌・殺カビ剤の液体配合物に含浸させるか、又はこれらを固体配合物でコーティングすることにより、種子に適用(コーティング)され得る。
【0144】
例えば、式(I)の化合物と、必要に応じて、式(I)の化合物をカプセル化する固体又は液体補助剤又はモノマーとを含有する組成物といった配合物は、公知の様式で、典型的には、化合物を例えば溶剤、固体キャリア及び任意に表面活性化合物(界面活性剤)といった増量剤と一緒に均質に混合し、且つ/又は粉砕することにより調製され得る。
【0145】
有利な適用量は、通常、1ヘクタール(ha)当たり、5g~2kgの有効成分(a.i.)、好ましくは10g~1kg a.i./ha、最も好ましくは20g~600g a.i./haである。種子灌注剤として用いられる場合、簡便な投与量は、1kgの種子に対して10mg~1gの活性物質である。
【0146】
本発明の組み合わせが種子の処理に用いられる場合、1kgの種子に対して0.001~50gの式(I)の化合物、好ましくは、1kgの種子に対して0.01~10gの量が一般に十分とされる。
【0147】
本発明の組成物は、いずれかの従来の形態、例えば二液系、乾燥種子処理用粉末(DS)、種子処理用エマルジョン(ES)、種子処理用流動性濃縮物(FS)、種子処理用溶液(LS)、種子処理用水分散性粉末(WS)、種子処理用カプセル懸濁液(CF)、種子処理用ゲル(GF)、エマルジョン濃縮物(EC)、懸濁液濃縮物(SC)、サスポエマルジョン(SE)、カプセル懸濁液(CS)、水分散性顆粒(WG)、乳化性顆粒(EG)、エマルジョン、油中水型(EO)、エマルジョン、水中油型(EW)、マイクロエマルジョン(ME)、油分散体(OD)、油混和性の流動体(OF)、混油性液体(OL)、可溶性濃縮物(SL)、超低体積懸濁液(SU)、超低体積液体(UL)、工業用濃縮物(TK)、分散性濃縮物(DC)、水和剤(WP)又は農学的に許容可能な補助剤と組み合わされるいずれかの技術的に好ましい配合物の形態で採用され得る。
【0148】
このような組成物は、従来の様式において、例えば有効成分を適切な不活性配合物(希釈剤、溶剤、充填材並びに界面活性剤、殺生剤、不凍剤、展着剤、増粘剤及びアジュバント活性効果をもたらす化合物などの任意に他の配合成分)と混合することにより、生成され得る。また、従来の緩効性配合物は、長期にわたって持続する効力が意図される場合に採用され得る。特に、水分散性濃縮物(例えば、EC、SC、DC、OD、SE、EW、EO等)、水和剤及び顆粒などの吹付け形態で適用される配合物は、例えば、ホルムアルデヒドとナフタレンスルホン酸塩との縮合物、アルキルアリールスルホネート、リグニンスルホン酸塩、脂肪アルキルスルフェート及びエトキシル化アルキルフェノール及びエトキシル化脂肪族アルコールといった、湿潤剤及び分散剤及びアジュバント効果をもたらす他の化合物などの界面活性剤を含有し得る。
【0149】
種子粉衣配合物は種子にそれ自体公知である様式で適用され、例えば水性懸濁液又は種子に良好な接着性を有する乾燥粉末形態といった好適な種子粉衣配合物形態で、本発明の組み合わせ及び希釈剤を利用する。このような種子粉衣配合物は技術分野において公知である。種子粉衣配合物は、単一種の有効成分を含有し得るか、又は例えば緩効性カプセル若しくはマイクロカプセルとしてカプセル化形態で有効成分の組み合わせを含有し得る。
【0150】
通常、配合物は、0.01~90重量%の活性薬剤、0~20%の農学的に許容可能な界面活性剤並びに10~99.99%の固体又は液体不活性配合物及び補助剤を含み、活性薬剤は、少なくとも式(I)の化合物を、コンポーネント(B)及び(C)及び任意に他の活性薬剤、特に殺菌剤又は防腐剤等を一緒に伴って構成されている。組成物の濃縮形態は、一般に、約2~80%、好ましくは約5~70重量%の活性薬剤を含有する。配合物の適用形態は、例えば、0.01~20重量%、好ましくは0.01~5重量%の活性薬剤を含有し得る。市販製品は濃縮物として配合されていることが好ましいであろうが、エンドユーザーは、通常、希釈した配合物を利用することとなる。
【0151】
以下の表1は、本発明に係る式(I)の個々の化合物の例を例示する。
【0152】
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【0153】
ここで、
a)式(I.a):
【化15】
の260種の化合物であり、ここで、R
2及びR
4は、表1において定義されているとおりである。
【0154】
b)式(I.b):
【化16】
の260種の化合物であり、ここで、R
2及びR
4は、表1において定義されているとおりである。
【0155】
c)式(I.c):
【化17】
の260種の化合物であり、ここで、R
2及びR
4は、表1において定義されているとおりである。
【0156】
d)式(I.d):
【化18】
の260種の化合物であり、ここで、R
2及びR
4は、表1において定義されているとおりである。
【0157】
e)式(I.e):
【化19】
の260種の化合物であり、ここで、R
2及びR
4は、表1において定義されているとおりである。
【0158】
【0159】
ここで、
f)式(I.f):
【化20】
の8種の化合物であり、ここで、R
1、R
2及びR
4は、表2において定義されているとおりである。
【0160】
g)式(I.g):
【化21】
の8種の化合物であり、ここで、R
1、R
2及びR
4は、表2において定義されているとおりである。
【0161】
h)式(I.h):
【化22】
の8種の化合物であり、ここで、R
1、R
2及びR
4は、表2において定義されているとおりである。
【0162】
j)式(I.j):
【化23】
の8種の化合物であり、ここで、R
1、R
2及びR
4は、表2において定義されているとおりである。
【0163】
k)式(I.k):
【化24】
の8種の化合物であり、ここで、R
1、R
2及びR
4は、表2において定義されているとおりである。
【実施例】
【0164】
配合物実施例
【0165】
【0166】
有効成分を補助剤と十分に混合すると共に混合物を好適なミルで十分に粉砕して、水で希釈された所望の濃度の懸濁液をもたらすことができる水和剤を得た。
【0167】
【0168】
有効成分を補助剤と十分に混合すると共に混合物を好適なミルで十分に粉砕して、種子処理に直接用いることができる粉末を得た。
【0169】
乳化性濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 10%
オクチルフェノールポリエチレングリコールエーテル 3%
(4~5molのエチレンオキシド)
ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3%
ヒマシ油ポリグリコールエーテル(35molのエチレンオキシド) 4%
シクロヘキサノン 30%
キシレン混合物 50%
【0170】
植物の保護において用いられ得る、任意の必要とされる希釈率のエマルジョンをこの濃縮物から水による希釈で得ることができる。
【0171】
【0172】
直ちに使用可能な粉剤は、有効成分とキャリアとを混合し、この混合物を好適なミルで粉砕することにより得られる。このような粉末は、種子の乾燥粉衣にも用いられ得る。
【0173】
押出し顆粒
有効成分[式(I)の化合物] 15%
リグノスルホン酸ナトリウム 2%
カルボキシメチルセルロース 1%
カオリン 82%
【0174】
有効成分を補助剤と混合及び粉砕し、この混合物を水で湿らせる。この混合物を押し出し、次いで空気流中で乾燥させる。
【0175】
コーティングされた顆粒
有効成分[式(I)の化合物] 8%
ポリエチレングリコール(mol.wt.200) 3%
カオリン 89%
【0176】
細かく粉砕した有効成分を、ミキサ中において、ポリエチレングリコールで湿らせたカオリンに均一に適用する。粉末を発生しないコーティングされた顆粒がこのようにして得られる。
【0177】
懸濁液濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 40%
プロピレングリコール 10%
ノニルフェノールポリエチレングリコールエーテル(15 molのエチレンオキシド)6%
リグノスルホン酸ナトリウム 10%
カルボキシメチルセルロース 1%
シリコーン油(75%水中エマルジョンの形態)1%
水 32%
【0178】
細かく粉砕した有効成分を補助剤と均質に混合して懸濁液濃縮物を得、水で希釈することにより、この懸濁液を任意の所望の濃度で得ることができる。このような希釈を用いることで、吹付け、注ぎかけ又は浸漬により、微生物による外寄生から、生存している植物並びに植物繁殖体を処理及び保護することができる。
【0179】
種子処理に係る流動性濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 40%
プロピレングリコール 5%
コポリマーブタノール PO/EO 2%
10~20モルのEOを伴うトリスチレンフェノール 2%
1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン(20%水溶液の形態)0.5%
モノアゾ-顔料カルシウム塩 5%
シリコーン油(75%水中エマルジョンの形態)0.2%
水 45.3%
【0180】
細かく粉砕した有効成分を補助剤と均質に混合して懸濁液濃縮物を得、水で希釈することにより、この懸濁液を任意の所望の濃度で得ることができる。このような希釈を用いることで、吹付け、注ぎかけ又は浸漬により、微生物による外寄生から、生存している植物並びに植物繁殖体を処理及び保護することができる。
【0181】
緩効性カプセル懸濁液
28部の組み合わせた式(I)の化合物を2部の芳香族溶剤及び7部のトルエンジイソシアネート/ポリメチレン-ポリフェニルイソシアネート混合物(8:1)と混合する。この混合物を、1.2部のポリビニルアルコール、0.05部の脱泡剤及び51.6部の水の混合物中において、所望の粒径が達成されるまで乳化させる。このエマルジョンに5.3部の水中の2.8部の1,6-ジアミノヘキサンの混合物を添加する。この混合物を、重合反応が完了するまで撹拌する。
【0182】
得られるカプセル懸濁液を、0.25部の増粘剤及び3部の分散剤を添加することにより安定化させる。カプセル懸濁液配合物は、28%の有効成分を含有する。中程度のカプセル径は8~15ミクロンである。
【0183】
得られる配合物を、その目的に好適な装置中において、水性懸濁液として種子に適用する。
【0184】
以下の実施例は、本発明を例示するためのものである。本発明の化合物は、低施用量で効力が高いことにより公知の化合物と区別が可能であり、これは、実施例において概述される実験手法を用いて、必要に応じて例えば50ppm、12.5ppm、6ppm、3ppm、1.5ppm、0.8ppm又は0.2ppmといった低施用量を用いて当業者により検証が可能である。
【0185】
式(I)の化合物は、とりわけ、真菌によって引き起こされる病害に対して植物を保護するための有利なレベルの生物学的活性又は農芸化学有効成分(例えば、高い生物学的活性、有利な範囲の活性、高い安全性プロファイル(向上した作物の耐容性を含む)、向上した物理化学的特性又は高い生分解性)としての使用に係る優れた特性を含む多くの有益性を有し得る。
【0186】
略語リスト
℃=摂氏度、CDCl3=クロロホルム-d、d=二重項、DIPEA=N,N-ジイソプロピルエチルアミン、DMF=ジメチルホルムアミド、HAUT=1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロリン酸、m=多重項、MHz=メガヘルツ、N=ノルマル、s=一重項
【0187】
実施例1:この実施例は、6-(3,5-ジフルオロアニリノ)-N-(2,2-ジメチルプロピル)-3-メトキシ-ピラジン-2-カルボキサミド(化合物P-39、表3)の調製を例示する。
【化25】
【0188】
a)メチル6-ブロモ-3-メトキシ-ピラジン-2-カルボキシレートの調製
【化26】
メチル3-アミノ-6-ブロモ-ピラジン-2-カルボキシレート(1.0g、4.31mmol)を濃硫酸(5.86mL)中に溶解し、混合物を0℃で撹拌した。次いで、亜硝酸ナトリウム(2.0当量)を添加し、反応を0℃で30分間撹拌した。混合物を室温でゆっくりとメタノール(53mL)に注ぎ入れ、得られた混合物をさらに5時間撹拌した。次いで、メタノールを留出し、残渣を氷冷水(100mL)に注ぎ入れた。水性相をジクロロメタンで3回抽出し、組み合わせた有機相を重炭酸ナトリウム飽和水溶液、塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させた。揮発物を減圧中で除去し、粗生成物をシリカゲルにおけるクロマトグラフィ(溶離液:シクロヘキサン酢酸エチル混合物)により精製した。所望のメチル6-ブロモ-3-メトキシ-ピラジン-2-カルボキシレートを得た。
1H-NMR(400MHz,(CD
3)
2SO):δ=3.87(s,3H),3.98(s,3H),8.19(s,1H)。
【0189】
b)メチル6-(3,5-ジフルオロアニリノ)-3-メトキシ-ピラジン-2-カルボキシレートの調製
【化27】
アルゴン雰囲気下において、BrettPhos-G3-パラダサイクル([(2-ジ-シクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)-2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホン酸メタンスルホン酸、0.1当量)及び炭酸セシウム(2.5当量)をメチル6-ブロモ-3-メトキシ-ピラジン-2-カルボキシレート(2.0g、8.1mmol、1当量)及び3,5-ジフルオロアニリン(1.1当量)のTHF(32.5mL)中の脱気した撹拌混合物に添加した。反応を80℃に加熱し、1時間撹拌し、次いで混合物を室温に冷却した。ロータリーエバポレータを用いて揮発物を除去し、且つ残渣を酢酸エチル中に溶解した。有機相を水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧中で濃縮した。シリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィ(溶離液:シクロヘキサン酢酸エチル混合物)による精製で所望のメチル6-(3,5-ジフルオロアニリノ)-3-メトキシ-ピラジン-2-カルボキシレートを得た。
1H-NMR(400MHz,(CD
3)
2SO):δ=3.85(s,3H),3.92(s,3H),6.60~6.70(m,1H),7.40~7.50(m,2H),8.16(s,1H)。
【0190】
c)6-(3,5-ジフルオロアニリノ)-3-メトキシ-ピラジン-2-カルボン酸の調製
【化28】
水酸化リチウム一水和物(4当量)をメチル6-(3,5-ジフルオロアニリノ)-3-メトキシ-ピラジン-2-カルボキシレート(2.10g、3.16mmol)のテトラヒドロフラン(72mL)及び水(36mL)の混合物中の溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで溶剤を減圧中で除去した。残渣を酢酸エチル及び水で希釈し、次いでpH2~3に達するまで2N塩酸をゆっくりと添加した。相を分離し、水性層を酢酸エチルで3回抽出した。次いで、組み合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレータを用いて揮発物をすべて蒸発させた。得られた6-(3,5-ジフルオロアニリノ)-3-メトキシ-ピラジン-2-カルボン酸をさらに精製することなく次のステップでそのまま用いた。
【0191】
d)6-(3,5-ジフルオロアニリノ)-N-(2,2-ジメチルプロピル)-3-メトキシ-ピラジン-2-カルボキサミド(化合物P-39、表3)の調製
【化29】
2,2-ジメチルプロパン-1-アミン(1.1当量)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロリン酸(HATU、1.1当量)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.6当量)を6-(3,5-ジフルオロアニリノ)-3-メトキシ-ピラジン-2-カルボン酸(70mg、0.25mmol、1当量)のDMF溶液(2.5mL)に順次添加した。得られた溶液を、出発材料が消費されるまで(LCMS対照)室温で2時間撹拌した。次いで、NaHCO
3飽和溶液を混合物に添加し、溶液を酢酸エチルで3回抽出し、有機相を組み合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、すべての揮発物をロータリーエバポレータにより除去した。シリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィ(溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチルの混合物)による精製で所望の生成物6-(3,5-ジフルオロアニリノ)-N-(2,2-ジメチルプロピル)-3-メトキシ-ピラジン-2-カルボキサミドを得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl
3):d=1.02(s,9H),3.30(d,2H),4.02(s,3H),6.35~6.45(m,1H),7.00~7.10(m,2H),7.75~7.85(m,2H),8.16(s,1H)。
【0192】
本明細書を通して、温度は、摂氏度(℃)で記載されており、「m.p.」は、融点を意味する。LC/MSは、液体クロマトグラフィ質量分光測定を意味し、装置及び方法の説明は、以下のとおりである:(方法A:Waters製ACQUITY UPLC、Waters UPLC HSS T3、1.8μm粒径、30×2.1mmカラム、0.85mL/分、60℃、H2O/MeOH 95:5+0.05% HCOOH(90%)/CH3CN+0.05% HCOOH(10%) - 1.2分間 - CH3CN+0.05% HCOOH(100%) - 0.30分間、Waters製ACQUITY SQD質量分光計、イオン化法:エレクトロスプレー(ESI)、極性:陽イオン、キャピラリ(kV)3.00、コーン(V)30.00、抽出器(V)2.00、ソース温度(℃)150、脱溶剤温度(℃)350、コーンガス流(L/Hr)0、脱溶剤ガス流(L/Hr)650)。方法B:Waters製ACQUITY UPLC、Waters UPLC HSS T3、1.8μm粒径、30×2.1mmカラム、0.85mL/分、60℃、H2O/MeOH 95:5+0.05% HCOOH(90%)/CH3CN+0.05% HCOOH(10%) - 2.7分間 - CH3CN+0.05% HCOOH(100%) - 0.30分間、Waters製ACQUITY SQD質量分光計、イオン化法:エレクトロスプレー(ESI)、極性:陽イオン、キャピラリ(kV)3.00、コーン(V)30.00、抽出器(V)2.00、ソース温度(℃)150、脱溶剤温度(℃)350、コーンガス流(L/Hr)0、脱溶剤ガス流(L/Hr)650)。方法C:エレクトロスプレーソース(極性:陽イオン又は陰イオン、キャピラリ:3.0kV、コーン:30V、抽出器:3.00V、ソース温度:150℃、脱溶剤温度:400℃、コーンガス流:60L/hr、脱溶剤ガス流:700L/hr、質量範囲:140~800Da)を備えるWaters Corporations製ACQUITY質量分光計(SQD又はSQDIIシングル四重極型質量分光計)及び溶剤デガッサ、バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメント及びダイオード-アレイ検出器を備えるWaters Corporations製ACQUITY UPLC。カラム:Waters UPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210~400、溶剤勾配:A=水/メタノール9:1+0.1%ギ酸、B=アセトニトリル+0.1%ギ酸、勾配:2.5分間で0から100%B;流量(ml/分)0.75)。
【0193】
【表6-1】
【表6-2】
【表6-3】
【表6-4】
【表6-5】
【表6-6】
【表6-7】
【表6-8】
【表6-9】
【表6-10】
【表6-11】
【0194】
生物学的実施例
実施例B1:アルテルナリアソラニ(Alternaria solani)/トマト/葉片(夏疫病)
トマト葉片(cv.Baby)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水で希釈した配合されたテスト化合物を噴霧する。適用から2日後、葉片に真菌の胞子懸濁液を播種する。播種した葉片を気候キャビネット中において、12/12時間(明/暗)の光環境下において23℃/21℃(昼/夜)及び80%の相対湿度でインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用葉片に現れた時点で(適用から5~7日後)、未処理のものと比した病害防除割合として評価する。以下の化合物は、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同じ条件下で比較した場合、200ppmでアルテルナリアソラニ(Alternaria solani)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-4、P-5、P-9、P-13、P-16、P-20、P-22、P-25、P-28、P-30、P-37、P-38、P-39、P-41、P-43及びP-44。
【0195】
実施例B2:グロメレララゲナリウム(Glomerella lagenarium)(コレトトリカムラゲナリウム(Colletotrichum lagenarium))/液体培養(炭疽病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から3~4日後に成長の阻害を測光法により計測する。以下の化合物は、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同じ条件下で比較した場合、20ppmでグロメレララゲナリウム(Glomerella lagenarium)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-2、P-3、P-4、P-5、P-6、P-8、P-9、P-10、P-11、P-12、P-13、P-14、P-15、P-16、P-17、P-18、P-19、P-20、P-21、P-22、P-23、P-24、P-25、P-26、P-27、P-28、P-29、P-30、P-31、P-32、P-33、P-34、P-35、P-36、P-37、P-38、P-39、P-40、P-41、P-43、P-44、P-45、P-46、P-47、P-48、P-49及びP-50。
【0196】
実施例B3:ブルメリアグラミニスf.sp.トリシチ(Blumeria graminis f.sp.tritici)(うどん粉病菌(Erysiphe graminis f.sp.tritici))/コムギ/葉片予防(コムギにおけるウドンコ病)
コムギ葉の一部(cv.Kanzler)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水で希釈した配合されたテスト化合物を噴霧する。適用から1日後、ウドンコ病に感染した植物をテストプレート上で振ることにより葉片に播種した。播種した葉片を、気候チャンバ中において、24時間の暗闇、それに続く12時間の光/12時間の暗闇の光環境下において20℃及び60%の相対湿度でインキュベートし、この化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用葉の一部に現れた時点で(適用から6~8日後)、未処理のものと比した病害防除割合として評価する。以下の化合物は、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同じ条件下で比較した場合、200ppmでブルメリアグラミニスf.sp.トリティシ(Blumeria graminis f.sp.tritici)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-4、P-5、P-8、P-9、P-16、P-20、P-21、P-22、P-24、P-25、P-28、P-30、P-35、P-37、P-38、P-39、P-40、P-41、P-43、P-44、P-45及びP-50。
【0197】
実施例B4:コムギふ枯病菌(Phaeosphaeria nodorum)(セプトリアノドルム(Septoria nodorum))/コムギ/葉片予防的(ふ枯病)
コムギの葉の切片(cv.Kanzler)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天に置き、水で希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。葉片に、適用から2日後に真菌の胞子懸濁液を播種する。播種したテスト葉片を、20℃及び75%の相対湿度で12時間の光/12時間の暗闇の光環境下、気候キャビネット中においてインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用葉片に現れた時点で(適用から5~7日後)、未処理のものと比した病害防除割合として評価する。以下の化合物は、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同じ条件下で比較した場合、200ppmでコムギふ枯病菌(Phaeosphaeria nodorum)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-29、P-38、P-43及びP-44。
【0198】
実施例B5:モノグラフェラニバリス(Monographella nivalis)(コムギ赤かび病菌(Microdochium nivale))/液体培養(穀類の根腐れ病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から4~5日後に成長の阻害を測光法により測定する。以下の化合物は、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同じ条件下で比較した場合、20ppmでモノグラフェラニバリス(Monographella nivalis)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-2、P-3、P-4、P-5、P-6、P-7、P-8、P-9、P-10、P-11、P-12、P-13、P-14、P-15、P-16、P-17、P-18、P-19、P-20、P-21、P-22、P-24、P-25、P-29、P-30、P-32、P-37、P-38、P-39、P-40、P-41、P-42、P-43、P-44、P-45、P-46、P-47、P-48、P-49、及びP-50。
【0199】
実施例B6:マイコスファエレラアラキジス(Mycosphaerella arachidis)(セルコスポラアラキディコーラ(Cercospora arachidicola))/液体培養(早期斑点病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から4~5日後に成長の阻害を測光法により測定する。以下の化合物は、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同じ条件下で比較した場合、20ppmでマイコスファエレラアラキジス(Mycosphaerella arachidis)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-4、P-5、P-9、P-13、P-16、P-20、P-22、P-24、P-25、P-29、P-30、P-38、P-39、P-40、P-43、P-44、及びP-48。
【0200】
実施例B7:ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)/ダイズ/予防的(ダイズさび病)
ダイズの葉片をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の水寒天上に置き、水で希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。適用から1日後、葉片に葉の下面に胞子懸濁液を吹付けることにより播種する。暗中での20℃及び75%の相対湿度の気候キャビネット中における24~36時間のインキュベーション期間の後、葉片を12時間の光/日及び75%の相対湿度において20℃で維持する。化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用葉片に現れた時点で(適用から12~14日後)、未処理のものと比した病害防除割合として評価する。以下の化合物は、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同じ条件下で比較した場合、200ppmでファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-4、P-37、P-38、P-41、P-43及びP-44。
【0201】
実施例B8:プッシニアレコンディタf.sp.トリティシ(Puccinia recondita f.sp.tritici)/コムギ/葉片予防的(赤さび病)
コムギの葉の切片(cv.Kanzler)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水で希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。適用の1日後、葉片に真菌の胞子懸濁液を播種する。播種した葉の切片を19℃及び75%の相対湿度において12時間の光/12時間の暗闇の光環境下、気候キャビネット中においてインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用の葉の切片に現れた時点で(適用から7~9日後)、未処理のものと比した病害防除割合として評価する。以下の化合物は、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同じ条件下で比較した場合、200ppmでプッシニアレコンディタf.sp.トリティシ(Puccinia recondita f.sp.tritici)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-4、P-5、P-9、P-20、P-22、P-25、P-29、P-34、P-37、P-38、P-39、P-40、P-41、P-43、P-44及びP-45。
【0202】
実施例B9:マグナポルテグリセア(Magnaporthe grisea)(イネいもち病菌(Pyricularia oryzae))/イネ/葉片予防的(稲熱病)
イネの葉の切片(cv.Ballila)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天に置き、水で希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。葉の切片に、適用から2日後に真菌の胞子懸濁液を播種する。播種した葉の切片を気候キャビネット中において22℃及び80%の相対湿度、24時間の暗闇、それに続く12時間の光/12時間の暗闇の光環境下でインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用の葉の切片に現れた時点で(適用から5~7日後)、未処理のものと比した病害防除割合として評価する。以下の化合物は、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同じ条件下で比較した場合、200ppmでマグナポルテグリセア(Magnaporthe grisea)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-5、P-6、P-13、P-14、P-16、P-19、P-20、P-21、P-22、P-23、P-25、P-26、P-28、P-29、P-30、P-34、P-35、P-36、P-37、P-38、P-39、P-40、P-41、P-42、P-43、P-44、P-45、P-47、P-49及びP-50。
【0203】
実施例B10:ピレノホラテレス(Pyrenophora teres)/オオムギ/葉片予防的(網斑病)
オオムギの葉の切片(cv.Hasso)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天に置き、水で希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。葉の切片に、適用から2日後に真菌の胞子懸濁液を播種する。播種した葉の切片を20℃及び65%の相対湿度において12時間の光/12時間の暗闇の光環境下、気候キャビネット中においてインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用の葉の切片に現れた時点で(適用から5~7日後)、未処理のものと比した病害防除として評価する。以下の化合物は、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同じ条件下で比較した場合、200ppmでピレノホラテレス(Pyrenophora teres)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-5、P-25、P-37、P-38、P-39、P-41、P-43、P-44及びP-45。
【0204】
実施例B11:スクレロティニアスクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)/液体培養(菌核病(cottony rot))
新たに増殖させた液体培養の真菌の菌糸体断片を栄養液体培地(ジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌性の物質を含有する栄養液体培地を添加する。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から3~4日間後に成長の阻害を測光法により測定する。以下の化合物は、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同じ条件下で比較した場合、20ppmでスクレロティニアスクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-5、P-13、P-20、P-22、P-38及びP-42。
【0205】
実施例B12:コムギ葉枯病菌(Mycosphaerella graminicola)(セプトリアトリティシ(Septoria tritici))/液体培養(葉枯病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から4~5日後に成長の阻害を測光法により測定する。以下の化合物は、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同じ条件下で比較した場合、20ppmでコムギ葉枯病菌(Mycosphaerella graminicola)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-2、P-4、P-5、P-9、P-11、P-12、P-13、P-14、P-15、P-16、P-20、P-21、P-22、P-24、P-25、P-29、P-30、P-31、P-32、P-37、P-38、P-39、P-40、P-41、P-42、P-43、P-44、P-45、P-46、P-48及びP-49。
【0206】
実施例B13:ボトリオチニアフッケリアナ(Botryotinia fuckeliana)(ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea))/液体培養(灰色カビ病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(Vogels液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から3~4日後に成長の阻害を測光法により測定する。以下の化合物は、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同じ条件下で比較した場合、20ppmでボトリオチニアフッケリアナ(Botryotinia fuckeliana)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-25。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕式(I):
[化1]
(式中、
R
1
は、水素、シアノ、ホルミル、C
1
~C
6
アルキルカルボニル、C
1
~C
6
アルコキシカルボニル、C
1
~C
6
ハロアルキルカルボニル、C
1
~C
6
アルコキシC
1
~C
6
アルキルカルボニル、C
3
~C
6
シクロアルキルカルボニル、C
1
~C
6
アルコキシC
1
~C
3
アルコキシカルボニル、C
1
~C
6
アルコキシオキサリル、C
1
~C
6
アルコキシカルボニルC
1
~C
4
アルキルC
1
~C
6
アルコキシカルボニル、C
2
~C
6
アルケニルオキシカルボニル又はC
2
~C
6
アルキニルオキシカルボニルであり;
R
2
は、水素、C
1
~C
6
アルキル、C
1
~C
6
ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、C
1
~C
6
アルコキシ、C
1
~C
6
ハロアルコキシ、C
3
~C
6
シクロアルキルオキシ、C
3
~C
6
ハロシクロアルキルオキシ、C
2
~C
6
アルケニルオキシ、C
2
~C
6
ハロアルケニルオキシ、C
2
~C
6
アルキニルオキシ、C
2
~C
6
ハロアルキニルオキシ、C
1
~C
6
シアノアルキルオキシ、C
1
~C
6
アルコキシC
1
~C
3
アルコキシ、C
1
~C
6
アルコキシC
1
~C
2
アルキル、C
2
~C
6
アルキニル、C
2
~C
6
ハロアルキニル又はC
3
~C
6
シクロアルキルC
1
~C
2
アルコキシであり;
R
3
は、C
1
~C
8
アルキル、C
1
~C
8
ハロアルキル、C
1
~C
8
アルコキシ、C
3
~C
8
アルキニル、C
3
~C
8
シクロアルキル、C
3
~C
8
シクロアルキルC
1
~C
2
アルキル、フェニル、フェニルC
1
~C
3
アルキル、フェノキシC
1
~C
3
アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC
1
~C
2
アルキル、ヘテロアリールC
1
~C
2
アルコキシイミノC
1
~C
2
アルキル(ここで、前記ヘテロアリールは、N、O及びSから個々に選択される1、2、3又は4つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環である)、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1
~C
2
アルキル(ここで、前記ヘテロシクリルは、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である)であり、ここで、前記シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R
5
によって表される1~3つの基又はR
6
によって表される1つの基でそれぞれ任意に置換されていてもよく;R
3
が置換ヘテロシクリルである場合、前記環は、カルボニル(C=O)又はスルホニル(S(O)
2
)基を含有し得るか;又は
R
3
は、6~10員環化環系であって、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R
5
によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC
1
~C
2
アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい6~10員環化環系であるか;又は
R
3
は、5~10員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル又はカルボトリシクリル環系であって、N、O及びSから個々に選択される1、2、3、4又は5つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R
5
によって表される1~3つの基で任意に置換されていてもよく、且つC
1
~C
2
アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい5~10員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル又はカルボトリシクリル環系であり;
R
4
は、C
1
~C
8
アルキル、ヒドロキシC
1
~C
8
アルキル、C
3
~C
8
シクロアルキル、C
3
~C
8
シクロアルキルC
1
~C
2
アルキル、フェニル、ヘテロアリールであって、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であるヘテロアリール、ヘテロシクリルであって、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員若しくは6員非芳香族単環式環又は9~10員非芳香族二環式環であるヘテロシクリルであり、ここで、前記シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R
8
から選択される、同じであるか又は異なり得る1、2又は3つの置換基によってそれぞれ任意に置換されていてもよく;
R
5
は、ハロゲン、C
1
~C
4
アルキル、C
1
~C
4
アルコキシ、C
1
~C
4
ハロアルキル又はC
1
~C
4
ハロアルコキシであり;
R
6
は、C
1
~C
4
アルキルスルホニル、C
3
~C
8
シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェノキシ又はピリジルであり、ここで、各シクロアルキル、フェニル又はピリジル基は、R
7
によって表される1つの基によって任意に置換されていてもよく;
R
7
は、ハロゲン、C
1
~C
4
ハロアルキル又はC
1
~C
4
ハロアルコキシであり;
R
8
は、ハロゲン、C
1
~C
4
アルキル、C
1
~C
4
アルコキシ又はC
1
~C
4
ハロアルキルである)
の化合物又はその塩若しくはN-オキシド。
〔2〕R
1
は、水素、シアノ、C
1
~C
3
アルキルカルボニル又はC
1
~C
2
アルコキシC
1
~C
2
アルキルカルボニルである、前記〔1〕に記載の化合物。
〔3〕R
1
は、水素、シアノ又はアセチルである、前記〔1〕又は〔2〕に記載の化合物。
〔4〕R
2
は、水素、C
1
~C
4
アルキル、C
1
~C
3
ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、C
1
~C
4
アルコキシ、C
1
~C
3
ハロアルコキシ、C
3
~C
4
シクロアルキルオキシ、C
3
~C
4
アルケニルオキシ、C
3
~C
4
アルキニルオキシ、C
1
~C
2
アルコキシC
1
~C
2
アルコキシ、C
1
~C
2
アルコキシC
1
~C
2
アルキル、C
1
~C
3
ハロアルコキシ又はC
3
~C
5
アルキニルである、前記〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔5〕R
3
は、C
1
~C
8
アルキル、C
3
~C
7
アルキニル、C
3
~C
4
シクロアルキル、C
3
~C
4
シクロアルキルC
1
~C
2
アルキル、フェニルC
1
~C
3
アルキル、フェノキシC
1
~C
3
アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC
1
~C
2
アルキル、ヘテロアリールC
1
~C
2
アルコキシイミノC
1
~C
2
アルキル(ここで、前記ヘテロアリールは、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環である)、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1
~C
2
アルキル(ここで、前記ヘテロシクリルは、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5員又は6員非芳香族単環式環である)であり、ここで、前記シクロアルキル、フェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル部分は、R
5
によって表される1若しくは2つの基又はR
6
によって表される1つの基でそれぞれ任意に置換されていてもよく;R
3
が置換ヘテロシクリルである場合、前記環は、カルボニル(C=O)又はスルホニル(S(O)
2
)基を含有し得るか;又は
R
3
は、7~9員環化環系であって、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R
5
によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC
1
~C
2
アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい7~9員環化環系であるか;又は
R
3
は、6~9員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル環系であって、N及びOから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を任意に含んでいてもよく、R
5
によって表される1又は2つの基で任意に置換されていてもよく、且つC
1
~C
2
アルキレンリンカーを通して分子の残部に任意に結合されていてもよい6~9員非芳香族スピロ環式カルボビシクリル環系である、前記〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔6〕R
3
は、t-ブチル、イソペンチル、2,2-ジメチルプロピル、1-メチルシクロプロピル、2,2-ジメチルシクロブチル又はスピロ[3.4]オクタン-3-イルである、前記〔1〕~〔5〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔7〕R
4
は、C
1
~C
6
アルキル、ヒドロキシC
1
~C
4
アルキル、C
3
~C
5
シクロアルキル、C
3
~C
4
シクロアルキルC
1
~C
2
アルキル、フェニル、ヘテロアリールであって、N、O及びSから個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であるヘテロアリールであり、ここで、前記シクロアルキル、フェニル及びヘテロアリール部分は、R
8
から選択される、同じであるか又は異なり得る1又は2つの置換基によってそれぞれ任意に置換されていてもよい、前記〔1〕~〔6〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔8〕R
4
は、C
1
~C
6
アルキル、ヒドロキシC
1
~C
4
アルキル、C
3
~C
5
シクロアルキル、C
3
~C
4
シクロアルキルC
1
~C
2
アルキル、フェニル、ヘテロアリールであって、N、O及びSから個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5員又は6員芳香族単環式環であるヘテロアリールであり、ここで、前記シクロアルキル、フェニル及びヘテロアリール部分は、R
8
から選択される、同じであるか又は異なり得る1又は2つの置換基によってそれぞれ任意に置換されていてもよい、前記〔1〕~〔7〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔9〕R
5
は、クロロ、フルオロ、メチル、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルである、前記〔1〕~〔5〕、〔7〕又は〔8〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔10〕R
6
は、シクロプロピル、フェニル、フェノキシ又はピリジルであり、ここで、各シクロプロピル、フェニル又はピリジル基は、R
7
によって表される1つの基によって任意に置換されていてもよい、前記〔1〕~〔9〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔11〕R
7
は、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシである、前記〔1〕~〔10〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔12〕殺菌・殺カビ的に有効な量の、前記〔1〕~〔11〕のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を含む農芸化学組成物。
〔13〕少なくとも1種の追加の有効成分及び/又は農芸化学的に許容可能な希釈剤若しくはキャリアをさらに含む、前記〔12〕に記載の組成物。
〔14〕植物病原性微生物による有用な植物の外寄生を防除又は予防する方法であって、殺菌・殺カビ的に有効な量の、前記〔1〕~〔11〕のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又は前記〔12〕若しくは〔13〕に記載の組成物は、前記植物、その一部又はその生息地に適用される、方法。
〔15〕前記〔1〕~〔11〕のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の、殺菌・殺カビ剤としての使用。