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特許7591047一時的ペーシングリードの保定のためのデバイスおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-19
(45)【発行日】2024-11-27
(54)【発明の名称】一時的ペーシングリードの保定のためのデバイスおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/05 20060101AFI20241120BHJP
【FI】
A61N1/05
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022523463
(86)(22)【出願日】2020-10-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-21
(86)【国際出願番号】 US2020054260
(87)【国際公開番号】W WO2021080765
(87)【国際公開日】2021-04-29
【審査請求日】2023-10-03
(31)【優先権主張番号】62/924,118
(32)【優先日】2019-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/942,441
(32)【優先日】2019-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】399125104
【氏名又は名称】メリット・メディカル・システムズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Merit Medical Systems,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ガライ, エリス
(72)【発明者】
【氏名】スワミネイサン, アラビンド
(72)【発明者】
【氏名】ダイッチ, ローラ エヌ.
【審査官】槻木澤 昌司
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-519608(JP,A)
【文献】特表2013-537835(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0166825(US,A1)
【文献】特表2017-523867(JP,A)
【文献】登録実用新案第3127893(JP,U)
【文献】特開2016-154664(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61N 1/05
A61N 1/372-1/375
A61N 1/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一時的ペーシングリードデバイスであって、前記一時的ペーシングリードデバイスは、
対象の標的組織に位置付け可能な遠位部分近位端を有する伸長体と、
前記遠位部分における複数の電極のアレイであって、ペーシング信号を標的組織に送達するように構成されている複数の電極のアレイと、
前記遠位部分から展開可能な少なくとも1つの係留要素と、
前記遠位部分における変位部材と、
前記伸長体の前記近位端におけるインターフェースであって、前記インターフェースは前記変位部材または前記少なくとも1つの係留要素のうちの1つ以上を作動させるための制御ハンドルペーシング信号発生器とに結合するように構成されている、インターフェースと
を備え
前記ペーシング信号発生器は、(i)小型ペーシング信号発生器または(ii)標準的ペースメーカデバイスのうちの1つ以上であり、
前記インターフェースは、(i)前記小型ペーシング信号発生器または(ii)前記標準的ペースメーカデバイスのうちのいずれかから提供されている前記ペーシング信号を選択するように切り替え可能である、一時的ペーシングリードデバイス。
【請求項2】
前記ペーシング信号発生器は、前記標準的ペースメーカデバイスであり、前記標準的ペースメーカデバイスは、IS-1接続を介して前記インターフェースに結合されている、請求項に記載の一時的ペーシングリードデバイス。
【請求項3】
前記ペーシング信号発生器は、前記小型ペーシング信号発生器であり、前記小型ペーシング信号発生器は、電源、信号発生要素および/またはプロセッサ、信号記録器、無線通信伝送機および/または受信機、前記伸長体の前記近位端における制御要素および/または作動要素のための保護要素、またはさらなるデバイスのためのアダプタのうちの1つ以上を備える、請求項1~2のいずれかに記載の一時的ペーシングリードデバイス。
【請求項4】
前記一時的ペーシングリードデバイスは、前記遠位部分の第1のに取り付けられている変位部材をさらに備え、前記少なくとも1つの係留要素は、前記第1のの反対の前記遠位部分の第2のから展開可能である、請求項1~3のいずれかに記載の一時的ペーシングリードデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、その内容が参照することによって組み込まれる、2019年10月21日に出願された米国仮出願第62/924,118号および2019年12月2日に出願された第62/942,441号の優先権を主張する。
【0002】
本特許出願の主題は、以下の特許および特許出願、すなわち、米国特許出願第13/219,874号、すなわち、現在の米国特許第9,855,421号、米国特許出願第14/708,792号、すなわち、現在の米国特許出願第9,844,663号、米国特許出願第15/691,187号、すなわち、現在の米国特許第10,124,162号、米国特許出願第16/148,357号、米国特許出願第14/707,246号、すなわち、現在の米国特許第9,872,981号、米国特許出願第15/844,367号、すなわち、現在の米国特許第10,232,170号、および米国特許出願第16/256,473号(参照することによって本明細書に組み込まれる)の主題に関する。
【0003】
本開示は、概して、電極刺激デバイス分野に関し、より具体的には、長期の時間周期にわたって対象の身体内に位置付けられる、一時的ペーシングリードの保定のためのデバイスおよび方法に関する。本明細書に開示されるデバイスおよび方法は、特に、いくつかの用途を挙げると、電極としての役割も果たす、アンカ構造を用いて心臓組織に係留し得、心臓の心外膜に対して設置され得る、心臓の心室または他の腔内に設置され得る、一時的心臓ペーシングリードのために有用であり得る。
【背景技術】
【0004】
本明細書に説明される一時的心臓ペーシングリードは、心臓手技の間に設置され、恒久的ペーシングデバイスの設置まで、または心臓がその正常またはほぼ正常な心拍数および/または拍動サイクルを回復するまでの時間周期等、手技の後の長期の時間周期にわたって心室腔内または心膜に対して保定され得る。そのような手技の実施例は、限定ではないが、経カテーテル大動脈弁置換(TAVR)、経カテーテル僧帽弁修復(TMVR)、および経カテーテル僧帽弁置換手技を含む。本明細書に説明される一時的心臓ペーシングリードはまた、徐脈(心拍数の低下)、多くの場合、恒久的ペーシングデバイスを要求しないであろう可逆的原因を患う患者を治療するためにも使用され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
対象の身体内に位置付けられる、一時的ペーシングリードの保定のためのデバイスおよび方法が、本明細書に説明される。一時的ペーシングリードは、種々の心臓手技の間および後に、または独立型療法として患者または対象の心臓の中に前進され、心臓をペーシングし得る。一時的ペーシングリードは、大腿静脈、大腿動脈、頸動脈、または頸動脈アクセス部位等へのアクセス部位を介して患者の身体から退出してもよく、身体から退出する一時的ペーシングリードの一部は、信号発生器に結合してもよい。これらの信号発生器は、典型的には、嵩張っており、それによって、特に、病院環境の外側への歩行を制限する。本明細書に開示されるものは、一時的ペーシングリードの近位端に結合するように構成される、小型ペーシング信号発生器である。これらの小型ペーシング信号発生器は、一時的ペーシングリードを埋込された患者が、一時的ペーシングリードが再受診に応じて除去され得るような時間になるまで、病院または診療所から退院し得るように、小型かつ最小限に妨害的である。小型ペーシング信号発生器は、身体の外部にあってもよい、または皮膚表面の下、すなわち、皮下に設置されることができる。
【0006】
本明細書にさらに開示されるものは、安全、衛生的、かつ非妨害的な様式においてこれらを対象の身体に対して保持するための、これらの小型ペーシング信号発生器および/または一時的ペーシングリードの近位端のための保定要素である。これらの保定要素は、いくつかの実施例を挙げると、パッチ、接着性パッチ、バンド、リストバンド、腕バンド、脚部バンド、およびストラップの形態にあってもよい。保定要素は、アクセス部位における一時的ペーシングリードの一部とアクセス部位との間の歪みを最小限化し、それによって、長時間の装着にわたって患者に快適性を提供するように構成および/または設置され得る。
【0007】
小型ペーシング信号発生器および/または保定要素の使用は、埋込された一時的ペーシングリードを伴う対象が、一時的ペーシングリードの除去のために病院または診療所に戻る前に、長期の時間周期にわたって病院または診療所から退院し、病院または診療所の時間およびコストを低減させることを可能にすることができる。例えば、一時的ペーシングリードは、経カテーテル大動脈弁置換(TAVR)、経カテーテル僧帽弁修復(TMVR)、および経カテーテル僧帽弁置換手技等の心臓手技の間に使用され得、手技の後に恒久的ペースメーカを埋込することの代わりに、一時的ペーシングリードは、患者の心臓周期が、その正常またはほぼ正常の心拍数および/または拍動サイクルを回復するまで、ある時間周期にわたって保定され得る。患者は、一時的ペーシングリードを除去するための手技のために戻るまでに、回復周期にわたって診療所および/または病院から退院することを可能にされ得る。一時的ペーシングリードは、(典型的には、対象が、埋込の時間と除去の時間との間に病院および/または診療所から退院することが可能である状態で、埋込から除去まで)1~180日、典型的には、5~10日、より具体的には、7日等の1~30日間、使用され得る。いくつかの実施形態では、一時的ペーシングリードは、180日超にわたって使用され得る。
【0008】
小型ペーシング信号発生器は、電源、信号発生要素および/またはプロセッサ、信号記録器、無線通信伝送機および/または受信機、一時的ペーシングリードの近位端における制御要素および/または作動要素のための保護要素、標準的ペースメーカデバイスのための標準アダプタ(例えば、IS-1)等、他のデバイスのためのアダプタ等の要素を備えてもよい。一時的ペーシングリードは、典型的には、多くの場合、取外可能である、展開ハンドルまたは制御ハンドルを用いて動作可能であろう。展開ハンドルまたは制御ハンドルおよび/または小型ペーシング信号発生器は、対象に送達されるペーシング信号が標準アダプタを介して結合されたペースメーカデバイスからのものであるか、またはネイティブペーシング信号発生器からのものであるかどうかを設定するための制御スイッチを含んでもよい。例えば、標準的ペースメーカデバイスは、患者が退院するときに小型ペーシング信号発生器に切り替えられる前に、病院および/または診療所にいる間に患者にペーシング信号を提供する、または逆に、病院および/または診療所に戻る患者に関しても同様であり得る。
【0009】
本開示の側面は、患者の心臓の標的組織に電極を位置付けるための方法を提供する。ある例示的方法は、以下のステップを含み得る。遠位部分と、近位部分とを有する、伸長体が、伸長体の遠位部分の側面上で運ばれる電極アレイおよび少なくとも1つの係留要素を標的組織に隣接して位置付けるようにナビゲートされてもよい。伸長体の遠位部分が位置付けられた後、伸長体の近位部分ではなく、遠位部分は、標的組織に対して係合し、電極アレイおよび少なくとも1つの係留要素を標的組織に対して接触させてもよい。伸長体の遠位部分を標的組織に対して係合させた後、伸長体の遠位部分の側面における少なくとも1つの係留要素が、展開され、少なくとも1つの係留要素を標的組織に添着してもよい。ペーシング信号が、電極アレイを用いて標的組織に送達されてもよい。伸長体の遠位部分は、1分~180日にわたって標的組織に対して係合されるように保定されてもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、伸長体の遠位部分は、1~30日および/または5~10日等にわたって、1~180日にわたって標的組織に対して係合される。
【0011】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、少なくとも1つの係留要素を後退させ、変位機構を圧潰し、伸長体を後退させるステップを含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、伸長体の近位部分が、伸長体の遠位部分が標的組織に対して係合された後、患者の身体から外に延在する。伸長体の近位部分に結合される制御ハンドルが、少なくとも1つの係留要素を展開するように動作されてもよい。伸長体の近位部分に結合される制御ハンドルは、伸長体の遠位部分が、標的組織に対して係合された後、取り外されてもよい。
【0013】
小型ペーシング信号発生器が、伸長体の近位端に結合されてもよい。小型ペーシング信号発生器は、皮下に位置付けられてもよい。
【0014】
標準的ペースメーカデバイスが、伸長体の近位端に結合されてもよい。標準的ペースメーカは、標準インターフェースを用いて伸長体の近位端に結合されてもよい。標準インターフェースは、IS-1インターフェースであってもよい。
【0015】
第1のペーシング信号発生器および第2のペーシング信号発生器が、伸長体の近位端に結合されてもよい。ペーシング信号の送達が、第1のペーシング信号発生器と第2のペーシング信号発生器との間で切り替えられてもよい。第1のペーシング信号発生器は、小型標準コネクタインターフェース(例えば、IS-1等の国際標準コネクタインターフェース等)を備えてもよく、第2のペーシング信号発生器は、標準的な一時的外部ペースメーカデバイスを備えてもよい。標準コネクタインターフェースを伴う第1のペーシング信号発生器は、小型ペーシング信号発生器を含み得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、標的組織からの電気信号が、電極アレイを用いて記録される。記録された電気信号は、ローカルコンピューティングデバイスに伝送されてもよい。ローカルコンピューティングデバイスは、患者のモバイルコンピューティングデバイスであってもよい。ローカルコンピューティングデバイスは、記録された電気信号を遠隔コンピューティングデバイスに伝送してもよい。例えば、医療従事者または介護者が、記録された電気信号が緊急事態または臨床的に有意な事象を示しているかどうかを、遠隔コンピューティングデバイスを用いて通知されてもよい。遠隔コンピューティングデバイスは、クラウドベースのサーバであってもよい。記録された電気信号は、医療従事者または介護者に転送されてもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、電極アレイおよび少なくとも1つの係留要素を運ぶ側面に対して反対の伸長体の遠位部分の側面に取り付けられる、変位機構が、伸長体の近位部分ではなく遠位部分を標的組織に対して係合させ、電極アレイおよび少なくとも1つの係留要素を標的組織に対して接触させるように作動される。伸長体の近位部分に結合される制御ハンドルが、変位機構を作動させるように動作されてもよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、標的組織は、心室腔または心外膜からアクセス可能な心臓組織である。
【0019】
本開示の側面は、患者の心臓の標的組織に電極を位置付けるためのさらなる方法を提供する。ある例示的方法は、以下のステップを含み得る。遠位部分と、近位部分とを有する、伸長体が、伸長体の遠位部分の側面上で運ばれる電極アレイおよび少なくとも1つの係留要素を、腔内の標的組織に隣接して、または心外膜に対して位置付けるようにナビゲートされてもよい。伸長体の遠位部分が位置付けられた後、伸長体の近位部分ではなく、遠位部分は、標的組織に対して係合され、電極アレイおよび少なくとも1つの係留要素を標的組織に対して接触させてもよい。変位機構を、伸長体の遠位部分を標的組織に対して係合させるように作動させた後、伸長体の遠位部分の側面における少なくとも1つの係留要素が、展開され、少なくとも1つの係留要素を標的組織に添着してもよい。伸長体の近位部分が、伸長体の遠位部分が標的組織に対して係合された後、患者の身体から外に延在してもよい。ペーシング信号が、電極アレイを用いて標的組織に送達されてもよい。ペーシング信号の送達が、第1のペーシング信号発生器と第2のペーシング信号発生器との間で切り替えられてもよい。第1のペーシング信号発生器は、標準コネクタインターフェース(例えば、IS-1等の国際標準コネクタインターフェース等)を伴う小型ペーシング信号発生器を備えてもよく、第2のペーシング信号発生器は、標準的な一時的外部ペースメーカデバイスを備えてもよい。標準コネクタインターフェースを伴うペーシング信号発生器は、小型ペーシング信号発生器を含み得る。
【0020】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、少なくとも1つの係留要素を後退させ、変位機構を圧潰し、伸長体を後退させるステップを含む。伸長体の近位部分に結合される制御ハンドルが、少なくとも1つの係留要素を展開または後退させるように動作されてもよい。伸長体の近位部分に結合される制御ハンドルは、伸長体の遠位部分が、標的組織に対して係合された後、取り外されてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、信号発生器またはペースメーカは、IS-1インターフェース等の標準インターフェースを用いて伸長体の近位端に結合される。
【0022】
いくつかの実施形態では、電極アレイおよび少なくとも1つの係留要素を運ぶ側面に対して反対の伸長体の遠位部分の側面に取り付けられる、変位機構が、伸長体の近位部分ではなく遠位部分を標的組織に対して係合させ、電極アレイおよび少なくとも1つの係留要素を標的組織に対して接触させるように作動される。伸長体の近位部分に結合される制御ハンドルが、変位機構を作動させるように動作されてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、標的組織は、心室腔または心外膜からアクセス可能な心臓組織である。
【0024】
本開示の側面は、標的組織に電極を位置付けるためのさらなる方法を提供する。ある例示的方法は、以下のステップを含み得る。遠位部分と、近位部分とを有する、伸長体が、伸長体の遠位部分の側面上で運ばれる電極アレイおよび少なくとも1つの係留要素を標的組織に隣接して位置付けるようにナビゲートされてもよい。伸長体の遠位部分の側面における少なくとも1つの係留要素が、展開され、少なくとも1つの係留要素を標的組織に添着してもよい。伸長体の近位部分が、伸長体の遠位部分が、標的組織に対して係合された後、患者の身体から外に延在してもよい。ペーシング信号が、標準的外部ペーシング信号発生器を使用して、電極アレイを用いて標的組織に送達されてもよい。伸長体の近位部分に結合された制御ハンドルが、取り外されてもよい。小型ペーシング信号発生器または標準的ペースメーカデバイスが、伸長体の近位端に結合されてもよい。
【0025】
本開示の側面は、一時的ペーシングリードデバイスを提供し得る。ある例示的な一時的ペーシングリードデバイスは、対象の標的組織に位置付け可能な遠位部分と、近位端とを有する、伸長体と、遠位部分にあり、ペーシング信号を標的組織に送達するように構成される、電極のアレイと、遠位部分から展開可能な、少なくとも1つの係留要素と、遠位部分における、変位部材と、伸長体の近位端における、インターフェースとを備えてもよい。インターフェースは、(i)変位部材または少なくとも1つの係留要素のうちの1つまたはそれを上回るものを作動させるための、制御ハンドル、または(ii)ペーシング信号発生器のうちの1つまたはそれを上回るものに結合するように構成されてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、ペーシング信号発生器は、(i)小型ペーシング信号発生器または(ii)標準的ペースメーカデバイスのうちの1つまたはそれを上回るものである。
【0027】
いくつかの実施形態では、インターフェースは、(i)小型ペーシング信号発生器または(ii)標準的ペースメーカデバイスのうちのいずれかから提供されている、ペーシング信号を選択するように切り替え可能である。
【0028】
いくつかの実施形態では、ペーシング信号発生器は、標準的ペースメーカデバイスであり、標準的ペースメーカデバイスは、IS-1接続を介してインターフェースに結合される。
【0029】
いくつかの実施形態では、ペーシング信号発生器は、小型ペーシング信号発生器である。小型ペーシング信号発生器は、電源、信号発生要素および/またはプロセッサ、信号記録器、無線通信伝送機および/または受信機、一時的ペーシングリードの近位端における制御要素および/または作動要素のための保護要素、またはさらなるデバイスのためのアダプタのうちの1つまたはそれを上回るものを備えてもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、一時的ペーシングリードデバイスはさらに、遠位部分の第1の側面に取り付けられる、変位部材を備える。少なくとも1つの係留要素は、第1の側面の反対の、遠位部分の第2の側面から展開可能であってもよい。
【0031】
本開示の側面は、心臓をペーシングするための方法を提供する。ある例示的方法は、以下のステップを含み得る。ペーシングデバイスの電極アレイが、患者の心臓の標的組織に位置付けられてもよい。電極アレイを含む、ペーシングデバイスの遠位部分が、1分~180日にわたって標的組織に対して係合されるように保定されてもよい。ペーシング信号が、電極アレイを用いて標的組織に送達されてもよい。標的組織からの電気信号が、ペーシングデバイスを用いて記録されてもよい。記録された電気信号は、ローカルコンピューティングデバイスに伝送されてもよい。記録された電気信号は、コンピューティングデバイスを用いて、遠隔コンピューティングデバイスに伝送されてもよい。医療従事者または介護者が、記録された電気信号が緊急事態または臨床的に有意な事象を示しているかどうかを、遠隔コンピューティングデバイスを用いて通知されてもよい。
【0032】
本開示の側面は、心臓をペーシングするためのさらなる方法を提供する。ある例示的方法は、以下のステップを含み得る。一時的ペーシングデバイスが、患者の心臓の標的組織まで前進されてもよい。一時的ペーシングリードの近位端に結合される展開ハンドルが、一時的ペーシングデバイスの少なくとも1つの取付部材を展開し、一時的ペーシングリードを標的組織に対して係合させるように動作されてもよい。展開ハンドルが、一時的ペーシングデバイスの近位端から取り外されてもよい。小型信号発生器が、一時的ペーシングデバイスの近位端に取り付けられてもよい。ペーシング信号が、小型信号発生器を用いて発生されてもよい。発生されたペーシング信号は、一時的ペーシングリードを用いて標的組織に送達されてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、小型信号発生器は、一時的ペーシングデバイスの近位端から除去され、一時的ペーシングデバイスは、標的組織から後退される。取付部材作動器具が、一時的ペーシングデバイスの近位端に結合されてもよい。取付部材作動器具は、標的組織から少なくとも1つの取付部材を後退させるように作動されてもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、小型信号発生器は、皮下に位置付けられる。
【0035】
いくつかの実施形態では、小型信号発生器は、保定要素を用いて患者の皮膚に対して、またはそれに隣接して位置付けられる。
【0036】
いくつかの実施形態では、伸長体の遠位部分は、1分~180日にわたって、標的組織に対して係合されるように保定される。
【0037】
(参照による組み込み)
本明細書に言及される全ての公開文書、特許、および特許出願は、各個々の公開文書、特許、および特許出願が参照することによって組み込まれると具体的かつ個々に示された場合と同程度に、参照することによって本明細書に組み込まれる。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
患者の心臓の標的組織に電極を位置付けるための方法であって、前記方法は、
遠位部分と、近位部分とを有する伸長体を、前記伸長体の遠位部分の側面上で運ばれる電極アレイおよび少なくとも1つの係留要素を前記標的組織に隣接して位置付けるようにナビゲートすることと、
前記伸長体の遠位部分が位置付けられた後、前記伸長体の近位部分ではなく前記遠位部分を前記標的組織に対して係合させ、前記電極アレイおよび前記少なくとも1つの係留要素を前記標的組織に対して接触させることと、
前記伸長体の遠位部分を前記標的組織に対して係合させた後、前記伸長体の遠位部分の側面における前記少なくとも1つの係留要素を展開し、前記少なくとも1つの係留要素を前記標的組織に添着することと、
前記電極アレイを用いてペーシング信号を前記標的組織に送達することと、
前記伸長体の遠位部分を1分~180日にわたって前記標的組織に対して係合されるように保定することと
を含む、方法。
(項目2)
前記伸長体の遠位部分は、1~30日にわたって前記標的組織に対して係合される、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記伸長体の遠位部分は、5~10日にわたって前記標的組織に対して係合される、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記少なくとも1つの係留要素を後退させ、変位機構を圧潰し、前記伸長体を後退させることをさらに含む、項目1-3のいずれかに記載の方法。
(項目5)
前記伸長体の近位部分は、前記伸長体の遠位部分が前記標的組織に対して係合された後、前記患者の身体から外に延在する、項目1-4のいずれかに記載の方法。
(項目6)
前記少なくとも1つの係留要素を展開するように、前記伸長体の近位部分に結合される制御ハンドルを動作させることをさらに含む、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記伸長体の遠位部分が、前記標的組織に対して係合された後、前記伸長体の近位部分に結合される前記制御ハンドルを取り外すことをさらに含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
小型ペーシング信号発生器を前記伸長体の近位端に結合することをさらに含む、項目5-7のいずれかに記載の方法。
(項目9)
前記小型ペーシング信号発生器を皮下に位置付けることをさらに含む、項目8に記載の方法。
(項目10)
標準的ペースメーカデバイスを前記伸長体の近位端に結合することをさらに含む、項目5-9のいずれかに記載の方法。
(項目11)
前記標準的ペースメーカは、標準インターフェースを用いて前記伸長体の近位端に結合される、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記標準インターフェースは、IS-1インターフェースである、項目11に記載の方法。
(項目13)
第1のペーシング信号発生器および第2のペーシング信号発生器を前記伸長体の近位端に結合し、前記第1のペーシング信号発生器と前記第2のペーシング信号発生器との間のペーシング信号の送達を切り替えることをさらに含む、項目5-12のいずれかに記載の方法。
(項目14)
前記第1のペーシング信号発生器は、標準コネクタインターフェースを備え、前記第2のペーシング信号発生器は、標準的な一時的外部ペースメーカデバイスを備える、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記標準コネクタインターフェースを伴う前記ペーシング信号発生器は、小型ペーシング信号発生器を含む、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記電極アレイを用いて前記標的組織からの電気信号を記録することをさらに含む、項目1-15のいずれかに記載の方法。
(項目17)
前記記録された電気信号をローカルコンピューティングデバイスに伝送することをさらに含む、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記ローカルコンピューティングデバイスは、前記患者のモバイルコンピューティングデバイスである、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記ローカルコンピューティングデバイスを用いて、前記記録された電気信号を遠隔コンピューティングデバイスに伝送する、項目17または18に記載の方法。
(項目20)
前記記録された電気信号が緊急事態または臨床的に有意な事象を示しているかどうかを、前記遠隔コンピューティングデバイスを用いて医療従事者または介護者に通知することをさらに含む、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記遠隔コンピューティングデバイスは、クラウドベースのサーバである、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記記録された電気信号を前記医療従事者または介護者に転送することをさらに含む、項目19-21のいずれかに記載の方法。
(項目23)
前記電極アレイおよび前記少なくとも1つの係留要素を運ぶ前記側面に対して反対の前記伸長体の遠位部分の側面に取り付けられる変位機構を、前記伸長体の近位部分ではなく前記遠位部分を前記標的組織に対して係合させ、前記電極アレイおよび前記少なくとも1つの係留要素を前記標的組織に対して接触させるように作動させることをさらに含む、項目1-22のいずれかに記載の方法。
(項目24)
前記変位機構を作動させるように前記伸長体の近位部分に結合される制御ハンドルを動作させることをさらに含む、項目23に記載の方法。
(項目25)
前記標的組織は、心室腔または心外膜からアクセス可能な心臓組織である、項目1-24のいずれかに記載の方法。
(項目26)
患者の心臓の標的組織に電極を位置付けるための方法であって、前記方法は、
遠位部分と、近位部分とを有する伸長体を、前記伸長体の遠位部分の側面上で運ばれる電極アレイおよび少なくとも1つの係留要素を腔内の標的組織に隣接して、または心外膜に対して位置付けるようにナビゲートすることと、
前記伸長体の遠位部分が位置付けられた後、前記伸長体の近位部分ではなく前記遠位部分を前記標的組織に対して係合させ、前記電極アレイおよび前記少なくとも1つの係留要素を前記標的組織に対して接触させることと、
変位機構を、前記伸長体の遠位部分を前記標的組織に対して係合させるように作動させた後、前記伸長体の遠位部分の側面における前記少なくとも1つの係留要素を展開し、前記少なくとも1つの係留要素を前記標的組織に添着することであって、前記伸長体の近位部分が、前記伸長体の遠位部分が前記標的組織に対して係合された後、前記患者の身体から外に延在する、ことと、
前記電極アレイを用いてペーシング信号を前記標的組織に送達することと、
第1のペーシング信号発生器および第2のペーシング信号発生器を前記伸長体の近位端に結合することと、
前記第1のペーシング信号発生器と前記第2のペーシング信号発生器との間の前記ペーシング信号の送達を切り替えることと
を含む、方法。
(項目27)
前記第1のペーシング信号発生器は、標準コネクタインターフェースを備え、前記第2のペーシング信号発生器は、標準的な一時的外部ペースメーカデバイスを備える、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記標準コネクタインターフェースを伴う前記第1のペーシング信号発生器は、小型ペーシング信号発生器を含む、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記少なくとも1つの係留要素を後退させ、前記変位機構を圧潰し、前記伸長体を後退させることをさらに含む、項目26-28のいずれか1項に記載の方法。
(項目30)
前記少なくとも1つの係留要素を展開または後退させるように、前記伸長体の近位部分に結合される制御ハンドルを動作させることをさらに含む、項目26-29のいずれか1項に記載の方法。
(項目31)
前記伸長体の遠位部分が、前記標的組織に対して係合された後、前記伸長体の近位部分に結合される前記制御ハンドルを取り外すことをさらに含む、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記信号発生器またはペースメーカは、標準インターフェースを用いて前記伸長体の近位端に結合される、項目26-31のいずれかに記載の方法。
(項目33)
前記標準インターフェースは、IS-1インターフェースである、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記電極アレイおよび前記少なくとも1つの係留要素を運ぶ前記側面に対して反対の前記伸長体の遠位部分の側面に取り付けられる変位機構を、前記伸長体の近位部分ではなく前記遠位部分を前記標的組織に対して係合させ、前記電極アレイおよび前記少なくとも1つの係留要素を前記標的組織に対して接触させるように作動させることをさらに含む、項目26-33のいずれかに記載の方法。
(項目35)
前記変位機構を作動させるように前記伸長体の近位部分に結合される制御ハンドルを動作させることをさらに含む、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記標的組織は、心室腔または心外膜からアクセス可能な心臓組織である、項目26-35のいずれかに記載の方法。
(項目37)
標的組織に電極を位置付けるための方法であって、前記方法は、
遠位部分と、近位部分とを有する伸長体を、前記伸長体の遠位部分の側面上で運ばれる電極アレイおよび少なくとも1つの係留要素を標的組織に隣接して位置付けるようにナビゲートすることと、
前記伸長体の遠位部分の側面における前記少なくとも1つの係留要素を展開し、前記少なくとも1つの係留要素を前記標的組織に添着することであって、前記伸長体の近位部分は、前記伸長体の遠位部分が前記標的組織に対して係合された後、前記患者の身体から外に延在する、ことと、
標準的外部ペーシング信号発生器を使用する前記電極アレイを用いてペーシング信号を前記標的組織に送達することと、
前記伸長体の近位部分に結合された制御ハンドルを取り外すことと、
小型ペーシング信号発生器または標準的ペースメーカデバイスを前記伸長体の近位端に結合することと
を含む、方法。
(項目38)
一時的ペーシングリードデバイスであって、
対象の前記標的組織に位置付け可能な遠位部分と、近位端とを有する伸長体と、
前記遠位部分にあり、ペーシング信号を標的組織に送達するように構成される電極のアレイと、
前記遠位部分から展開可能な少なくとも1つの係留要素と、
前記遠位部分における変位部材と、
前記伸長体の近位端におけるインターフェースであって、前記インターフェースは、(i)前記変位部材または前記少なくとも1つの係留要素のうちの1つまたはそれを上回るものを作動させるための制御ハンドル、または(ii)ペーシング信号発生器のうちの1つまたはそれを上回るものに結合するように構成される、インターフェースと
を備える、一時的ペーシングリードデバイス。
(項目39)
前記ペーシング信号発生器は、(i)小型ペーシング信号発生器または(ii)標準的ペースメーカデバイスのうちの1つまたはそれを上回るものである、項目38に記載の一時的ペーシングリードデバイス。
(項目40)
前記インターフェースは、(i)小型ペーシング信号発生器または(ii)標準的ペースメーカデバイスのうちのいずれかから提供されている前記ペーシング信号を選択するように切り替え可能である、項目39に記載の一時的ペーシングリードデバイス。
(項目41)
前記ペーシング信号発生器は、前記標準的ペースメーカデバイスであり、前記標準的ペースメーカデバイスは、IS-1接続を介して前記インターフェースに結合される、項目39または40に記載の一時的ペーシングリードデバイス。
(項目42)
前記ペーシング信号発生器は、前記小型ペーシング信号発生器であり、前記小型ペーシング信号発生器は、電源、信号発生要素および/またはプロセッサ、信号記録器、無線通信伝送機および/または受信機、前記一時的ペーシングリードの近位端における制御要素および/または作動要素のための保護要素、またはさらなるデバイスのためのアダプタのうちの1つまたはそれを上回るものを備える、項目39-41のいずれかに記載の一時的ペーシングリードデバイス。
(項目43)
遠位部分の第1の側面に取り付けられる変位部材をさらに備え、前記少なくとも1つの係留要素は、前記第1の側面の反対の前記遠位部分の第2の側面から展開可能である、項目39-42のいずれかに記載の一時的ペーシングリードデバイス。
(項目44)
心臓をペーシングするための方法であって、前記方法は、
ペーシングデバイスの電極アレイを患者の心臓の標的組織に位置付けることと、
前記電極アレイを含む前記ペーシングデバイスの遠位部分を、1分~180日にわたって前記標的組織に対して係合されるように保定することと、
前記電極アレイを用いてペーシング信号を前記標的組織に送達することと、
前記ペーシングデバイスを用いて前記標的組織からの電気信号を記録することと、
前記記録された電気信号をローカルコンピューティングデバイスに伝送することと、
前記コンピューティングデバイスを用いて、前記記録された電気信号を遠隔コンピューティングデバイスに伝送することと、
前記記録された電気信号が緊急事態または臨床的に有意な事象を示しているかどうかを、前記遠隔コンピューティングデバイスを用いて医療従事者または介護者に通知することと
を含む、方法。
(項目45)
心臓をペーシングするための方法であって、前記方法は、
一時的ペーシングデバイスを患者の心臓の標的組織に前進させることと、
前記一時的ペーシングデバイスの少なくとも1つの取付部材を展開し、前記一時的ペーシングリードを前記標的組織に対して係合させるように、前記一時的ペーシングリードの近位端に結合される展開ハンドルを動作させることと、
前記一時的ペーシングデバイスの近位端から前記展開ハンドルを取り外すことと、
小型信号発生器を前記一時的ペーシングデバイスの近位端に取り付けることと、
前記小型信号発生器を用いてペーシング信号を発生させることと、
前記一時的ペーシングリードを用いて前記発生されたペーシング信号を前記標的組織に送達することと
を含む、方法。
(項目46)
前記一時的ペーシングデバイスの近位端から前記小型信号発生器を除去し、前記標的組織から前記一時的ペーシングデバイスを後退させることをさらに含む、項目45に記載の方法。
(項目47)
取付部材作動器具を前記一時的ペーシングデバイスの近位端に結合し、前記標的組織から前記少なくとも1つの取付部材を後退させるように前記取付部材作動器具を作動させることをさらに含む、項目46に記載の方法。
(項目48)
前記小型信号発生器を皮下に位置付けることをさらに含む、項目45-47のいずれかに記載の方法。
(項目49)
前記小型信号発生器を保定要素を用いて前記患者の皮膚に対して、またはそれに隣接して位置付けることをさらに含む、項目45-48のいずれかに記載の方法。
(項目50)
前記伸長体の遠位部分を1分~180日にわたって前記標的組織に対して係合されるように保定することをさらに含む、項目45-49のいずれかに記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本開示の新規の特徴が、添付の請求項において詳細に記載される。本開示の特徴および利点のより深い理解が、本開示の原理が利用される例証的実施形態を記載する、以下の詳細な説明と、付随の図面とを参照することによって得られるであろう。
【0039】
図1A図1Aは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングリードデバイスの斜視図を示す。
【0040】
図1B図1Bは、本開示の実施形態による、対象の心臓の心室腔の中に設置される、図1Aの一時的ペーシングリードデバイスの断面図を示す。
【0041】
図1C図1Cは、本開示の実施形態による、図1Aおよび1Bの一時的ペーシングリードデバイスの稼働遠位部分の斜視図を示す。
【0042】
図2図2Aおよび2Bは、それぞれ、本開示の実施形態による、取り付けられた取外可能な近位ハンドルに結合された、一時的ペーシングリードデバイスの近位部分の側面図および側面断面図を示す。
【0043】
図3図3Aおよび3Bは、それぞれ、本開示の実施形態による、一時的ペーシングリードデバイスの近位部分の側面断面図および断面図を示す。
【0044】
図4図4は、本開示の実施形態による、小型ペーシング信号発生器に結合された、一時的ペーシングリードデバイスの近位部分の側面断面図を示す。
【0045】
図5図5は、本開示の実施形態による、小型ペーシング信号発生器の斜視図を示す。
【0046】
図6図6は、本開示の実施形態による、一時的ペーシングリードデバイスに結合された、小型ペーシング信号発生器の例示的な使用事例の概略図を示す。
【0047】
図7図7Aおよび7Bは、それぞれ、本開示の実施形態による、一時的ペーシングリードデバイスに結合された、小型ペーシング信号発生器のための保定パッチの斜視図および側面図を示す。
【0048】
図8A図8Aは、本開示の実施形態による、取り付けられた取外可能な近位ハンドルを伴う、一時的ペーシングリードデバイスの近位部分の側面図を示す。
【0049】
図8B図8Bは、本開示の実施形態による、取り外された取外可能な近位ハンドルを伴う、図8Aの一時的ペーシングリードデバイスの近位部分の側面図を示す。
【0050】
図8C図8Cは、本開示の実施形態による、取り外された取外可能な近位ハンドルを伴う、図8Aの一時的ペーシングリードデバイスの近位端の断面を示す。
【0051】
図8D図8Dは、本開示の実施形態による、図8Aの取り外された取外可能な近位ハンドルの切取側面図を示す。
【0052】
図8E図8Eは、本開示の実施形態による、取り外された取外可能な近位ハンドルおよび取り付けられた小型ペーシング信号発生器を伴う、図8Aの一時的ペーシングリードデバイスの近位部分の側面図を示す。
【0053】
図8F図8Fは、本開示の実施形態による、取り外された取外可能な近位ハンドおよび取り付けられた別の小型ペーシング信号発生器を伴う、図8Aの一時的ペーシングリードデバイスの近位部分の側面図を示す。
【0054】
図9A図9Aは、本開示の実施形態による、頸静脈アクセス部において対象の身体から延在し、腕上に保定バンドを用いて対象上に保定される、その近位部分を伴う、埋込された一時的ペーシングリードデバイスを伴う、対象の正面概略図を示す。
【0055】
図9B図9Bは、本開示の実施形態による、大腿静脈アクセス部において対象の身体から延在し、脚部上に保定バンドを用いて対象上に保定される、その近位部分を伴う、埋込された一時的ペーシングリードデバイスを伴う、対象の正面概略図を示す。
【0056】
図9C図9Cは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングリードデバイスのためのワイヤ管理要素の斜視図を示す。
【0057】
図10図10は、本開示の実施形態による、USBアダプタを伴う一時的ペーシングリードデバイスの近位部分、および遠位端上に相補的なUSBアダプタを伴う、近位端上の取外可能なペーシング信号発生器コネクタピンアダプタの側面図を示す。
【0058】
図11図11は、本開示の実施形態による、恒久的ペーシングデバイスに結合可能な一時的ペーシングリードデバイスの近位部分の概略図を示す。
【0059】
図12A図12A、12B、および12Cは、本開示の実施形態による、取外可能な制御ハンドルと、異なるペーシング信号発生デバイスとを含む、複数のデバイスに結合可能な一時的ペーシングリードデバイスの近位部分の側面図を示し、図12A-12Cはまた、リード本体または取外可能なハンドルまたは両方に恒久的に取り付けられる、標準アダプタ(例えば、IS-1)を示す。
図12B図12A、12B、および12Cは、本開示の実施形態による、取外可能な制御ハンドルと、異なるペーシング信号発生デバイスとを含む、複数のデバイスに結合可能な一時的ペーシングリードデバイスの近位部分の側面図を示し、図12A-12Cはまた、リード本体または取外可能なハンドルまたは両方に恒久的に取り付けられる、標準アダプタ(例えば、IS-1)を示す。
図12C図12A、12B、および12Cは、本開示の実施形態による、取外可能な制御ハンドルと、異なるペーシング信号発生デバイスとを含む、複数のデバイスに結合可能な一時的ペーシングリードデバイスの近位部分の側面図を示し、図12A-12Cはまた、リード本体または取外可能なハンドルまたは両方に恒久的に取り付けられる、標準アダプタ(例えば、IS-1)を示す。
【0060】
図13A図13Aは、本開示の実施形態による、その中に埋込された一時的ペーシングリードデバイスを伴う、心臓の心室腔の側面断面図を示す。
【0061】
図13B図13Bは、本開示の実施形態による、心臓の心室腔内に埋込されたその遠位稼働部分、および頸部の近傍に位置付けられたその近位制御部分を伴う、一時的ペーシングリードデバイスを含む、対象の胸部の正面図を示す。
【0062】
図13C図13Cおよび13Dは、本開示の実施形態による、対象の身体から延在する一時的ペーシングリードデバイスの近位制御部分からの保定パッチの上部断面図を示す。
図13D図13Cおよび13Dは、本開示の実施形態による、対象の身体から延在する一時的ペーシングリードデバイスの近位制御部分からの保定パッチの上部断面図を示す。
【0063】
図13E図13Eは、本開示の実施形態による、対象の身体から延在する一時的ペーシングリードデバイスの近位制御部分のための保定パッチの側面断面図を示す。
【0064】
図13F図13Fおよび13Gは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングリードデバイスの近位制御部分におけるアダプタの側面図を示す。
図13G図13Fおよび13Gは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングリードデバイスの近位制御部分におけるアダプタの側面図を示す。
【0065】
図13H図13Hは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングリードデバイスの近位端においてインターフェースに結合するための、皮下保定デバイスの側面断面図を示す。
【0066】
図14A図14A、14B、および14Cは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体を示し、図14Aおよび14Bは、いかなる取付具にも結合されていない、キャップに結合されている、ハンドルに結合されている、または小型信号発生器に結合されている、リード本体の斜視図を示し、図14Cは、取外不可能なハンドル、取外可能なハンドル、または小型ペーシング信号発生器を伴う、リード本体の背面図および側面図を示す。
図14B図14A、14B、および14Cは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体を示し、図14Aおよび14Bは、いかなる取付具にも結合されていない、キャップに結合されている、ハンドルに結合されている、または小型信号発生器に結合されている、リード本体の斜視図を示し、図14Cは、取外不可能なハンドル、取外可能なハンドル、または小型ペーシング信号発生器を伴う、リード本体の背面図および側面図を示す。
図14C図14A、14B、および14Cは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体を示し、図14Aおよび14Bは、いかなる取付具にも結合されていない、キャップに結合されている、ハンドルに結合されている、または小型信号発生器に結合されている、リード本体の斜視図を示し、図14Cは、取外不可能なハンドル、取外可能なハンドル、または小型ペーシング信号発生器を伴う、リード本体の背面図および側面図を示す。
【0067】
図15A図15Aおよび15Bは、それぞれ、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体に結合される、取外可能なハンドルの上面図および分解上面図を示す。
図15B図15Aおよび15Bは、それぞれ、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体に結合される、取外可能なハンドルの上面図および分解上面図を示す。
【0068】
図16A図16A-16Hは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
図16B図16A-16Hは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
図16C図16A-16Hは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
図16D図16A-16Hは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
図16E図16A-16Hは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
図16F図16A-16Hは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
図16G図16A-16Hは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
図16H図16A-16Hは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
【0069】
図17A図17A、17B、および17Cは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体に結合されるハンドルハブに結合される、取外可能なハンドルの遠位端の正面斜視図、正面図、および背面斜視図を示す。
図17B図17A、17B、および17Cは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体に結合されるハンドルハブに結合される、取外可能なハンドルの遠位端の正面斜視図、正面図、および背面斜視図を示す。
図17C図17A、17B、および17Cは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体に結合されるハンドルハブに結合される、取外可能なハンドルの遠位端の正面斜視図、正面図、および背面斜視図を示す。
【0070】
図18A図18A-18Dは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体に結合されるハンドルハブに結合される、取外可能なハンドルの図を示し、図18Aは、斜視断面図を示し、図18Bは、拡大斜視断面図を示し、図18Cは、断面図を示し、図18Dは、斜視断面図を示す。
図18B図18A-18Dは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体に結合されるハンドルハブに結合される、取外可能なハンドルの図を示し、図18Aは、斜視断面図を示し、図18Bは、拡大斜視断面図を示し、図18Cは、断面図を示し、図18Dは、斜視断面図を示す。
図18C図18A-18Dは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体に結合されるハンドルハブに結合される、取外可能なハンドルの図を示し、図18Aは、斜視断面図を示し、図18Bは、拡大斜視断面図を示し、図18Cは、断面図を示し、図18Dは、斜視断面図を示す。
図18D図18A-18Dは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体に結合されるハンドルハブに結合される、取外可能なハンドルの図を示し、図18Aは、斜視断面図を示し、図18Bは、拡大斜視断面図を示し、図18Cは、断面図を示し、図18Dは、斜視断面図を示す。
【0071】
図19A図19Aおよび19Bは、本開示の実施形態による、シャトルが後退された状態(図19A)および後退されていない状態(図19B)の一時的ペーシングデバイスのリード本体のハンドルハブに結合される、取外可能なハンドルを備える、アセンブリの分解図を示す。
図19B図19Aおよび19Bは、本開示の実施形態による、シャトルが後退された状態(図19A)および後退されていない状態(図19B)の一時的ペーシングデバイスのリード本体のハンドルハブに結合される、取外可能なハンドルを備える、アセンブリの分解図を示す。
【0072】
図20A図20A-20Dは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体に結合されるハンドルハブに結合される、取外可能なハンドルの図を示し、図20Aは、側面断面図を示し、図20Bは、斜視図を示し、図20Cは、断面図を示し、図20Dは、拡大切取内部図を示す。
図20B図20A-20Dは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体に結合されるハンドルハブに結合される、取外可能なハンドルの図を示し、図20Aは、側面断面図を示し、図20Bは、斜視図を示し、図20Cは、断面図を示し、図20Dは、拡大切取内部図を示す。
図20C図20A-20Dは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体に結合されるハンドルハブに結合される、取外可能なハンドルの図を示し、図20Aは、側面断面図を示し、図20Bは、斜視図を示し、図20Cは、断面図を示し、図20Dは、拡大切取内部図を示す。
図20D図20A-20Dは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスのリード本体に結合されるハンドルハブに結合される、取外可能なハンドルの図を示し、図20Aは、側面断面図を示し、図20Bは、斜視図を示し、図20Cは、断面図を示し、図20Dは、拡大切取内部図を示す。
【0073】
図21A図21A-21Gは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
図21B図21A-21Gは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
図21C図21A-21Gは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
図21D図21A-21Gは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
図21E図21A-21Gは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
図21F図21A-21Gは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
図21G図21A-21Gは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングデバイスを動作させる、ある例示的方法を示す。
【0074】
図22図22は、本開示の実施形態による、近位キャップに取り付けられた、一時的ペーシングデバイスのリード本体の斜視図を示す。
【0075】
図23図23は、本開示の実施形態による、標準コネクタとの併用のために適合された、一時的ペーシングデバイスの斜視図を示す。
【0076】
図23A図23Aおよび23Bは、図23の一時的ペーシングデバイスのための回路概略図を示す。
図23B図23Aおよび23Bは、図23の一時的ペーシングデバイスのための回路概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0077】
図1Aは、遠位部分112を有する伸長リード本体110と、伸長リード本体の遠位部分に結合される電極アレイ150と、伸長リード本体内に配置され、その中で係留要素160が、アンカ先端が実質的に伸長リード本体内に後退される、第1の構成内、およびその中でアンカ先端が少なくとも部分的に伸長リード本体の外側に延在され、組織102内に固定されるように構成される、第2の構成内で選択的に動作可能である、遠位アンカ先端を有する、係留要素160と、随意に、電極アレイ150および/または係留要素160を組織102に向かって付勢するように選択的に拡張可能である、伸長リード本体110の遠位部分112に結合される、変位機構170とのうちの1つまたはそれを上回るものを含み得る、ある例示的な一時的ペーシングリードデバイス100を示す。いくつかの実施形態では、組織102と固定する係留要素160のうちの1つまたはそれを上回るものの代わりに、またはそれとの組み合わせにおいて、係留要素160のうちの1つまたはそれを上回るものが、単純に、組織102に対して接触し、それを押動し、標的埋込領域において一時的ペーシングリードデバイス100を安定させてもよい。いくつかの実施形態では、係留要素160のうちの1つまたはそれを上回るものは、組織102内での固定を促進するために、その先端においてねじ、ねじ様構造物、返し、返し様構造物、または同等物を有してもよい。デバイス100はさらに、リード本体110内に配置され、係留要素160と当接して係合または別様に結合され、第1の構成と第2の構成との間で係留要素160を作動させる、アクチュエータを含んでもよい。デバイス100はさらに、伸長体110に結合される、取外可能なハンドル190を含んでもよい。取外可能なハンドル190は、それぞれ、係留要素の第1の構成および第2の構成に対応する第1の摺動位置および第2の摺動位置を伴う、アクチュエータに結合される、摺動部を含んでもよい。取外可能なハンドル190および/または他のハンドルは、薄型のハンドルであってもよい。いくつかの実施形態では、係留要素160は、電極アレイ150の代替え物として、またはそれとの組み合わせにおいて、電極としての役割を果たし得る。デバイス100の電極の近位端199が、外部電源Pに結合されてもよい。デバイス100の電極の近位端199は、取外可能なハンドル190の近位に位置付けられてもよい。取外可能なハンドル190はまた、変位機構および/または造影流体のための流体ポンプ197に結合されてもよい。ハンドル190の近位端は、外部発生器Pのための発生器電極プラグを受容する、ポート、および/または変位機構170および/または造影剤のための流体供給源(例えば、ルアーロック結合具)を含んでもよい。
【0078】
デバイス100は、一時的ペーシングおよび/または徐脈支援等のためにペーシング電極リードを心臓組織内に、またはそれに対してしっかりと設置するために使用され得る。デバイス100は、電極リードの信頼性のある埋込およびその位置の維持を可能にすることができる。特に、図1Bに示されるように、伸長体110は、好ましくは、変位機構170が拡張されると、電極アレイ150および/または1つまたはそれを上回る係留要素160が心室内中隔に向かって付勢されるように、心血管系(例えば、静脈、動脈)を通して心臓の右心室の中にナビゲート可能である。係留要素160は、組織の中および/またはほぼそれに対して固定され、電極アレイを、電極アレイが、例えば、単極、双極、および/または他のペーシングを介して心拍数を調整することに役立つように刺激し得る、心室内中隔(組織102)と接触して固着させるように構成される。しかしながら、本デバイスは、代替として、任意の好適な電極アレイを任意の好適な組織内に固着させるためにも使用され得る。例えば、(例えば、変位機構を含むことを伴わない、電極アレイ、係留要素、およびカテーテル等の送達のモードを含む)一変形例では、本デバイスは、任意の好適な組織のための腹腔鏡外科手術、一般的外科手術、脊髄外科手術、および/または他の手技等の用途において使用され得る。別の事例では、デバイス100は、心外膜刺激のために心外膜に対して設置されてもよい。いくつかの実施形態では、カスタマイズされた埋込器具、例えば、組織トンネル化器具が、種々の設置場所へのデバイス100の前進および展開を促進するために提供されてもよい。デバイス100は、別個のポートから展開可能な係留要素160を伴って示されているが、係留要素160は、代わりに、図1Cに示されるように、共通のポート230aから展開してもよい。係留要素160は、共通のポートから展開し、別のものから、例えば、ほぼ0~270度、ほぼ0~180度、45度等のほぼ0~90度の範囲に及ぶ角度で発散してもよい。伸長体110はさらに、非外傷性リード125を備えてもよい。
【0079】
一時的ペーシングリードデバイス100は、任意の数の日数、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、またはそれを上回る日数にわたって、例えば、心室リードまたは心外膜リードとして標的埋込部位に設置されてもよい。一般的なデバイスの設置時間は、最高ほぼ7日、最高ほぼ30日、または最高ほぼ180日であり得る。一時的ペーシングリードデバイス100のうちの1つまたはそれを上回るものが、任意の時点において埋込されてもよい。多くの実施形態では、一時的ペーシングリードデバイス100は、病院内から病院外における患者処置の時間経過の全体を通して、必要に応じて短期間のペーシング支援を提供し得る。例えば、一時的ペーシングリードデバイス100は、経カテーテル大動脈弁置換(TAVR)手技、経カテーテル僧帽弁置換(TMVR)手技、または類似の手技の間に一時的に埋込および使用され、次いで、患者が病院内で手技から回復する間、患者の中に残されてもよく、一時的ペーシングリードデバイス100は、次いで、患者が病院の外に遷移するにつれて、除去されてもよい、または一時的ペーシングリードは、患者が病院内にいないときの使用のために定位置に残されてもよい。いくつかの実施形態では、一時的ペーシングリードデバイス100は、病院手技の間に、第1のタイプのペーシング信号発生器に結合され、次いで、手技の後に、第2のタイプのペーシング信号発生器に結合されてもよい。第2のタイプのペーシング信号発生器は、例えば、病院の外側における本デバイスの使用を可能にする小型ペーシング信号発生器400を用いて下記に説明されるように、第1のタイプより小さい外形、侵入性が低い、かつ患者にとって快適なペーシングデバイスであり得る。
【0080】
本デバイスの伸長リード本体110は、電極アレイ150と、係留要素160と、変位機構170とを含有し、それらを身体内の標的組織に送達するために機能することができる。伸長リード本体は、好ましくは、探り針、事前形成された湾曲部、または他の内部操向システムを伴うカテーテル等の操向可能なリードまたは他の伸長体である。そのような操向システムは、当業者によって公知であるが、伸長体またはリードは、身体の心血管系または他の部分内をナビゲートするための任意の好適な操向システムを含んでもよい。リードは、好ましくは、略円筒形であるが、代替として略平坦または平面状である、または任意の好適な断面を有してもよい。リードは、好ましくは、可撓性であり、ポリウレタンまたはポリイミド等の生体適合性材料から作製されるが、少なくともいくつかの部分が、堅性であってもよい。
【0081】
本開示の実施形態に適用可能である、さらなる一時的ペーシングリードデバイスが、以下の特許および特許出願、すなわち、米国特許出願第13/219,874号、すなわち、現在の米国特許第9,855,421号、米国特許出願第14/708,792号、すなわち、現在の米国特許出願第9,844,663号、米国特許出願第15/691,187号、すなわち、現在の米国特許第10,124,162号、米国特許出願第16/148,357号、米国特許出願第14/707,246号、すなわち、現在の米国特許第9,872,981号、米国特許出願第15/844,367号、すなわち、現在の米国特許第10,232,170号、および米国特許出願第16/256,473号(参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明される。本開示の実施形態に適用可能である、一時的ペーシングリードデバイスはまた、Tempo(R) Temporary Pacing Lead等、BioTrace Medical, Inc. (Menlo Park, CA)からも入手可能である。
【0082】
図2Aおよび2Bは、上記に説明されるリード設置手技の間に使用される、動作ハンドル190に結合される一時的ペーシングリードデバイス100の近位部分125を示す。動作ハンドル190は、一時的ペーシングリードデバイス100の近位端から延在される安定器ワイヤ165の近位端における球先端210等、少なくとも1つの係留機構160に結合される、一時的ペーシングリードデバイス100の安定器ワイヤ165に結合する、シャトル205を備えてもよい。球先端215は、ハンドル200がリード本体110に取り付けられると、シャトル210に結合されることができ、球先端210は、ハンドル190がリード本体110から取り外されると、シャトル205から結合解除されることができる。動作ハンドル190はさらに、シャトル205を展開するためのばね215を備えてもよく、シャトル205は、少なくとも1つの係留機構160を展開するように作動されてもよい。動作ハンドル190はさらに、注入器または他の流体源225が、変位部材または伸張可能バルーン170を伸張させる、またはそれを圧潰するために動作され得るように、注入器または他の流体源225および一時的ペーシングリード100の伸張管腔175に結合するための、バルーン伸張ライン等の流体伸張ライン220を備えてもよい。動作ハンドル190は、気密シールを伴う一時的ペーシングリード125の近位端に結合してもよい。動作ハンドル190は、一時的ペーシングリード100の近位部分125から動作ハンドル190を解放するように押圧可能な1つまたはそれを上回る一体型ヒンジ230を有してもよい。動作ハンドル190は、伝導性ワイヤ235と、ペーシング信号のための外部発生器Pへのコネクタ240、例えば、一対の2mmピンコネクタ、一対の5mmピンコネクタ、または国際標準コネクタ、例えば、IS-1等の標準コネクタとを含んでもよい。伝導性ワイヤ235は、遠位電極に電気的に接続する、一時的リードペーシングデバイス100内の伝導性ワイヤ245に電気的に結合されてもよい。
【0083】
図3Aおよび3Bは、一時的ペーシングリードデバイス100の近位部分125を示す。図3Aに示されるように、安定器ワイヤ165は、一時的ペーシングリードデバイス100の近位端から延在し、少なくとも1つの係留機構160の不慮の作動を防止するように保護されるべきである。図3Bの断面内に示されるように、一時的ペーシングリードデバイス100は、デバイス100の遠位部分における電極アレイ、安定器ワイヤのための管腔310、および、典型的には、保護エポキシ320によって囲繞される、伸張管腔175および伸張管腔ポート315にペーシング信号を伝導するための伝導性管類305を備えてもよい。いくつかの実施形態では、変位機構170は、伸張管腔175および伸張管腔ポート315が、要求されないように、機械的に拡張されるが、本デバイスは、変位部材170のための動作管腔を有する。他の実施形態では、デバイス100は、変位部材170、したがって、いかなる伸張管腔または伸張管腔ポートも全く有していない。
【0084】
図4は、小型ペーシング信号発生器400に結合される、一時的ペーシングリードデバイス100の近位部分125を示す。小型ペーシング信号発生器400は、一時的ペーシングリードデバイス100の近位端125から近位に延在する、安定器ワイヤ165およびその球先端210のための保護スロット405を有してもよい。小型ペーシング信号発生器400はまた、ペーシング信号を提供するために一時的ペーシングリードデバイス100の伝導性管類305に結合するための、複数の電極410を備えてもよい。小型ペーシング信号発生器400は、信号を発生させるための発生器またはプロセッサ415を備えてもよい。小型ペーシング信号発生器400はまた、メモリ420(リムーバブル外部メモリ等)を伴う信号記録器、無線信号伝送機および/または受信機425(BLE/MCUモジュール等)、RFアンテナ430、電力管理のためのアナログ回路網435(レジスタ、コンデンサ、コンパレータ、および増幅器等)、および一次セルバッテリ、例えば、コインセルバッテリ等の電源440のうちの1つまたはそれを上回るものを備えてもよい。いくつかの実施形態では、小型信号発生器400は、例えば、小型信号発生器400に電気的に結合されるペーシングデバイス100の遠位端における、電極から検出されるインピーダンスの変化を介して体液および組織の存在を検出するための、1つまたはそれを上回るセンサを含み、小型信号発生器400は、そのような検出に応じて自動的に開始するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、小型信号発生器400は、心電図(ECG)を読み取る、および/またはリアルタイムで臨床的に有意な事象を検出し、検出されたECG信号および/または臨床的に有意な事象を、例えば、Bluetooth low energy(BLE)または他の無線伝送プロトコルを介して別個のデバイスに無線で通信するための能力を有する。
【0085】
図5は、小型ペーシング信号発生器400の斜視図を示す。小型ペーシング信号発生器400は、筐体505と、筐体505上に蓋510を係止するためのスナップ特徴または他の特徴515を伴う、蓋510とを備えてもよい。小型ペーシング信号発生器400は、それを中心として回転するような、蓋510のためのヒンジ520を有してもよく、蓋510は、回転され、筐体505の開放部分にアクセスし、例えば、一次バッテリまたは電源440を設置または除去する、および/または安定器ワイヤ165およびその球先端210を保護スロットまたはポケット状部405内に位置付けてもよい。例えば、プリント回路基板の形態にある、信号発生器またはプロセッサ415は、筐体505によって内部的に保持されてもよい。カソードコネクタピン525およびアノードコネクタピン530が、筐体505から延在し、一時的ペーシングリードデバイス100の伝導性管類305に結合してもよい。ピン525、530は、ポゴピンの形態にあってもよい。小型ペーシング信号発生器400はさらに、一時的ペーシングリードデバイス100の近位端に取外可能に結合するための、一体型ヒンジ取付機構230等の取付機構を備えてもよい。
【0086】
図6は、一時的ペーシングリードデバイス100に結合される小型ペーシング信号発生器400のある例示的使用事例600の略図または概略図を示す。一時的ペーシングリードデバイス100は、小型ペーシング信号発生器400または制御ハンドル190に交換可能に結合してもよい。小型ペーシング信号発生器は、対象および/または監督医療従事者のコンピューティングデバイス610と無線で通信してもよい。これらのコンピューティングデバイス610は、限定ではないが、スマートフォンおよびタブレット型コンピュータを含む。コンピューティングデバイス610は、記録された信号を遠隔サーバ620(例えば、クラウド)にアップロードし、臨床的事象の検出の場合には、監督または他の医療従事者が、リアルタイムで警告されてもよい(630)。そのような警告630は、対象が、手技の後、および対象が一時的ペーシングリードデバイスの除去のために戻る前に、病院および/または診療所から退院した場合に有用であり得る。
【0087】
一時的ペーシングリードデバイス100は、多くの場合、アクセス部位(例えば、大腿静脈、頸静脈、鎖骨下静脈、または他のアクセス部位)において、対象の身体から外部的に延在し、小型ペーシングリードデバイス400は、身体の外部で一時的ペーシングリードデバイス100に結合してもよい。本開示の実施形態はまた、一時的ペーシングリードデバイス400および小型ペーシングリードデバイス100の外部部分を、薄型、安全、かつ非妨害的な様式において保持するための、保定デバイスも提供する。図7Aおよび7Bに示されるように、保定デバイス700は、リード本体110の一部が、巻着され、小型ペーシング信号発生器400を収容するためのポケット状部またはスロット720を有し得る、それにわたる紡錘様パッチまたは他の巻着特徴710を備えてもよい。パッチ、例えば、その底面730が、皮膚表面SS上に搭載されてもよい。接着創被覆740がさらに、アクセス部位または挿入部位において提供され、感染症を防止し得る。
【0088】
制御ハンドル190に戻って参照すると、図8Aは、取り付けられた取外可能な近位ハンドル190を伴う、一時的ペーシングリードデバイス100の近位部分の側面図を示す。図8Bは、取り外された取外可能な近位ハンドルを伴う、一時的ペーシングリードデバイス100の近位部分125の側面図を示す。図8Cは、一時的ペーシングリードデバイス100の近位端125の断面を示す。図8Dは、カソードコネクタピンと、アノードコネクタピンとを備え得る、取り外された取外可能な近位ハンドル190の切取側面図を示す。図8Eおよび8Fは、取り外された取外可能な近位ハンドルおよび取り付けられた小型ペーシング信号発生器400を伴う、一時的ペーシングリードデバイス100の近位部分125の側面図を示す。小型ペーシング信号発生器は、円筒形の形状因子(図8E)または平坦かつ丸みを帯びた形状因子(図8F)を有してもよい。
【0089】
保定デバイスおよび要素に戻って参照すると、保定デバイスまたは要素は、バンドまたは巻着体900の形態にあってもよい。図9Aは、その近位部分が腋窩部、鎖骨下、大腿部、または頸静脈のアクセス部位または他の許容可能な挿入部位910において対象の身体から延在し、腕AR上で保定バンド900を用いて対象SB上に保定される、埋込された一時的ペーシングリードデバイス100を伴う、対象SBを示す。図9Bは、その近位部分が大腿静脈アクセス部920において対象の身体から延在し、脚部LG上で保定バンド900を用いて対象SB上に保定される、埋込された一時的ペーシングリードデバイス100を伴う対象SBを示す。図9Cに示されるようないくつかの実施形態では、身体から延在するリード本体110の一部が、非常に長くあり得、そのため、ワイヤ管理要素930が、リード本体110の外部部分が、周りに巻着するために、提供されてもよい。ワイヤ管理要素930は、巻着されたリード本体を保定するための、例えば、テフロン(登録商標)、PTFE等のカラーまたは他の非粘着性カラーを備えてもよい。
【0090】
いくつかの実施形態では、小型ペーシング信号発生器400は、USBインターフェース、例えば、図10に示されるようなオス型マイクロUSBインターフェース1020等の標準インターフェース1010を用いて接続してもよい。オス型マイクロUSBインターフェース1020は、取外可能なインターフェースデバイス1030と相補的なメス型マイクロUSBインターフェース1040を結合し得る。取外可能なインターフェースデバイス1030は、図11に示されるように、2.0mmコネクタ、5.0mmコネクタ、またはIS-1コネクタ等の標準コネクタピン1050を用いて、標準的ペースメーカ等の外部信号発生器1110に結合してもよい。
【0091】
いくつかの実施形態では、Yコネクタ1210が、標準的ペースメーカデバイス、例えば、図12Aに示されるようなIS-1コネクタへの取外可能な制御ハンドル190と標準コネクタ1050との間の仲介物として提供されてもよい。いくつかの実施形態では、取外可能な制御ハンドル190は、標準コネクタ1050を備えてもよく、取外可能な制御ハンドル190は、図12B示されるように、単独で、または図12Cにおけるように、Yコネクタ1210とともに使用されてもよい。
【0092】
図13Aは、その中に埋込された一時的ペーシングリードデバイス100を伴う、患者または対象の心臓HTの心室腔を示す。図13Bは、心臓HTの心室腔内に埋込されたその遠位稼働部分、および心臓および血管系から外に延在し、頸部アクセス部位または挿入部位1310の近傍に位置付けられた、その近位制御部分を伴う、一時的ペーシングリードデバイス100を含む、患者または対象の胸CH部を示す。図13C、13D、および13Eは、対象の身体から延在する一時的ペーシングリードデバイス100の近位制御部分のための保定パッチ1320の底面図、上面図、および側面図を示す。保定パッチ1320はさらに、IS-1コネクタ等、標準インターフェース1050のためのアダプタ1330を備えてもよい。保定パッチ1320はさらに、感染シール縁1340を備えてもよい。保定パッチ1320は、小型ペーシング信号発生器400のためのスロットを含んでもよい。
【0093】
図13Fおよび13Gは、一時的ペーシングリードデバイス100の近位制御部分におけるアダプタを示す。本アダプタ1360は、標準コネクタ1050(国際標準コネクタインターフェース、例えば、IS-1等)および他の信号発生器のためのアノードピンおよびカソードピン、例えば、2.0mmピンコネクタを含んでもよい。アダプタは、標準コネクタからの伝導性ペーシング信号と他のコネクタピンからのものとの間で切り替えるようにトグルされ得る、切替中継器1380を備えてもよい。
【0094】
いくつかの実施形態では、一時的ペーシングリードデバイス100の近位部分は、アクセス部位または挿入部位の近傍の血管系を通して心臓から延在し得るが、身体から外に完全に延在しない場合がある。これらの場合には、信号発生器およびその電源は、同様に、皮下にあってもよい。図13Hに示されるように、小型注入可能バッテリ1390が、皮下に注入され、一時的ペーシングリードデバイス100に給電し得、皮下の標準コネクタ1050(国際標準コネクタインターフェース、例えば、IS-1等)が、一時的ペーシングリードデバイス100を信号発生器および/または電源に結合するために提供されてもよい。
【0095】
図14A-14Cは、リード本体を種々の異なる構成要素に結合するためのハンドルハブ1405を伴う、リード本体110の近位部分を示す。ハンドルハブ1405は、ハンドル190に共形化するように、ノーズコーンの形状にあってもよい。ハンドルハブ1405は、リード本体110の近位端に固定して取り付けられてもよい。リード本体110は、図14Aに示されるように、または図14Bに示されていない、バルーン伸張ライン220を具備してもよい。いくつかの実施形態では、標準コネクタ1050のためのキャップ1410が、提供されてもよい。ハンドルハブ1405は、図14Aに示されるように、キャップ1415を具備してもよい。リード本体110は、ハンドルハブ1405を介してハンドル190に結合されてもよい。ハンドル190は、それ自体の標準コネクタ1050と、アノードピンおよびカソードピン1370とを有してもよい。ハンドル190は、リード本体110のハンドルハブ1410からハンドル190を解放するための、ハンドル解放レバー1420を備えてもよい。ハンドルハブ1410は、係止および係止解除止めねじ1411を備えてもよい。図14Bおよび14Cに示されるように、リード本体110は、代替として、小型信号発生器400に結合されてもよい。図14Cに示されるように、リード本体110は、ハンドルハブ1405または小型ペーシング信号発生器400を介して、取外不可能なハンドル190n、取外可能なハンドル190に結合されてもよい。これらの3つの構成要素は、例えば、ほぼ11~12mmの幅と、ほぼ21~23mmの高さとを伴う、類似の断面外形を有し得るが、取外不可能なハンドル190n、取外可能なハンドル190、および小型ペーシング信号発生器400の長さは、相互の間で変動し得る。
【0096】
図15Aおよび15Bは、ハンドルハブ1405を介してリード本体110に取外可能に結合される、取外可能なハンドル190を示す。ハンドル部分1510は、上部シェル1510aおよび底部シェル1510bによって形成され得る。取外可能なハンドル190のハンドル部分1510は、ノーズコーンのように成形され得る、ハンドルハブ1405を伴う、ハンドルアセンブリ1505を形成し得る。ハンドルハブ1405は、上部シェル1405aと、底部シェル1405bとを備えてもよい。ハンドル部分1510は、展開トリガ軌道1520内で摺動可能な展開トリガ1515を備え、一時的ペーシングデバイス100の安定器および/または取付機構160を展開してもよい。ハンドルハブ1405は、展開トリガ1515に結合するための安定器ワイヤアダプタ1545を備えてもよい。展開トリガ軌道1520は、シャトル1520tと、シャトル1520tに結合される、ばね1520pと、止めねじ1520sとを備えてもよい。ハンドル部分1510は、ハンドル部分1510からハンドルハブ1405を取り外すために押圧され得る、1つまたはそれを上回るコネクタタブ1525を備えてもよい。コネクタタブ1525は、ハンドルハブ1405内の相補的スロットを結合するためのコネクタスナップ部1525pを備えてもよく、コネクタタブ1525を押圧するステップは、相補的スロットからスナップ部1525pを結合解除し得る。ハンドル190はさらに、中空管220tと、伸張ポート220pとを備え得る、バルーン伸張ライン220を備えてもよい。バルーン伸張ライン220は、管アダプタ1525tを用いて、伸張アダプタ1535を介してリード本体110の伸張管腔175に結合されてもよい。ハンドル190はさらに、それぞれが、絶縁された導体ワイヤ1371を備える、アノードまたは負のピンコネクタ1370aと、カソードまたは正のピンコネクタ1370cとを備えてもよい。これらのピンコネクタは、外部発生器に接続してもよく、着目組織に、例えば、ポゴピンコネクタ1530および導体パッド1540を介してリード本体110内の導体ワイヤに電流および/またはペーシング信号を提供する、リード本体110の遠位端における、電極に対して導電性であってもよい。リード本体110は、上部シェル1405aおよび底部シェル1405bの遠位端に結合するための、カラー1550を備えてもよい。カラー1550は、上部シェル1405aおよび底部シェル1405bの近位移動を限定し得、流体がハンドルハブ1405に進入し、ハンドルハブ1405の内容物を損傷させるリスクに曝さないないように防止するための、漏出防止シールを提供し得る。
【0097】
図16A-16Hは、一時的ペーシングリード100を動作させる、ある例示的方法を示す。
【0098】
図16Aに示されるように、展開トリガ1515は、最初に、後退位置にあり、露出されていない、安定器ワイヤおよび取付機構160に対応し得る、後退位置にあってもよい。ユーザは、展開トリガ1515を回転させ、安定器ワイヤおよび取付機構160を展開することができる。展開トリガ1515は、シャトル1520tに結合されてもよい。シャトル1520tは、シャトル1520tの近位に位置し得る、ばね1520pに結合されてもよい。シャトル1520tは、展開トリガ1515が、ハンドルシェル特徴または停止部1510pに起因して前方または遠位に並進しないように制約され得るため、自由に並進または移動することができない場合がある。
【0099】
図16Bに示されるように、ユーザが、矢印1605を用いて示されるように、展開トリガ1515を回転させると、圧縮位置にあるばね1520pが、自由に拡張することができる。ばね1520pが、線形に拡張するにつれて、これは、シャトル1520tを線形に並進させ、したがって、安定器ワイヤを線形に並進させることができる。
【0100】
図16Cに示されるように、シャトル1520tが、矢印1610によって示される方向に前方に進行するにつれて、安定器ワイヤは、リード本体の遠位端上の安定器ワイヤが完全に露出されるまで、前方に進行し得る。図16Cは、安定器ワイヤが完全に露出されるときの最終位置にある、展開トリガ1515を示す。
【0101】
図16Dに示されるように、いったん安定器が完全に展開されると、ユーザは、正のピンコネクタ1370cおよび負のピンコネクタ1370aを外部発生器に接続することができる。いったんユーザが、外部発生器を使用して行われると、ユーザは、リード本体110からハンドル190を接続解除し得る。第1のステップは、ハンドルハブ1405上の止めねじポート1520spを介して、矢印1615によって示される方向に止めねじ1520sを除去することであってもよい。
【0102】
図16Eに示されるように、ハンドルハブ1405から取外可能なハンドル190を係脱するために、ユーザは、矢印1620によって示されるように、コネクタタブ1525を両側面において同時に押下することができる。
【0103】
図16Fに示されるように、いったん取外可能なハンドル190がハンドルハブ1405から係脱されると、取外可能なハンドル1910は、例えば、矢印1630によって示される方向に後退されることによって、ハンドルハブ1405およびリード本体110から除去されることができる。
【0104】
図16Gに示されるように、小型外部発生器400上のポゴピン440pは、発生器400からリード本体110上の遠位電極に電流を提供するために、ハンドルハブ1405上の導体または接触パッド1540に接続してもよい。内部的に、発生器400は、1つまたはそれを上回る一次(再充電不可能な)バッテリまたは二次(再充電可能な)バッテリと、デジタルおよび/またはアナログ構成要素を伴う、プリント回路基板アセンブリ(PCBA)または他の回路網とを有することができる。一実施例では、発生器は、少なくとも25mAhの空洞を伴う一次コインセルバッテリによって給電され得る。バッテリは、遠位電極への電気接続を介して心臓の電気信号を感知し得、電気接続を介して組織に電流または電圧パルス列を提供することによって、アクティブペーシングを提供し得る、PCBAまたは他の回路網に給電し得る。
【0105】
図16Hに示されるように、小型信号発生器400は、ハンドルハブ1405に接続されてもよい。発生器400は、これが正電極および負電極を横断してより低い抵抗を感知すると、自動的にオンにすることができる。代替として、または組み合わせにおいて、発生器400は、発生器400上の機械的触覚ボタンを介して、手動でオンに給電されることができる。発生器400は、次いで、例えば、Bluetooth low energy(BLE)または他の無線通信プロトコルを介して無線で、スマートフォンまたは類似のデバイスに通信する、臨床的に有意な事象(例えば、不整脈)を通信する、および/またはリアルタイムで患者の心電図(ECGまたはEKG)に通信することができる。
【0106】
上記のステップは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングリードを動作させる方法を示すが、当業者は、本明細書に説明される教示に基づく、多くの変形例を認識するであろう。本ステップは、異なる順序で完了されてもよい。ステップが、追加または削除されてもよい。本ステップのうちのいくつかが、サブステップを含んでもよい。本ステップのうちの多くのものが、一時的ペーシングリードの動作に対して有益である限り頻繁に繰り返されてもよい。
【0107】
図17A-17Cは、ハンドルハブまたはノーズコーン1405を伴う取外可能なハンドル190の遠位端を詳細に示す。取外可能なハンドル190が、ハンドルハブまたはノーズコーン1405に接続されると、取外可能なハンドル190の管アダプタ1535が、ハンドルハブまたはノーズコーン1405の伸張管腔175の中に嵌入し得る。伸張管腔175の中への管アダプタ1535の嵌入は、気密シールを形成するような緊密な嵌合であってもよい。リード本体110の遠位端における(リング)電極のコネクタピンからの電気接続を維持するために、ポゴピンコネクタ1530が、ハンドルハブまたはノーズコーン1405の導体パッド1540に対して上方に機械的に押圧されてもよい。また、取外可能なハンドル190のコネクタスナップ部1525pは、ハンドルハブまたはノーズコーン1405の陥凹1405rの中に嵌入してもよく、したがって、取外可能なハンドル190をハンドルハブまたはノーズコーン1405に接続または係合させてもよい。図17Bは、コネクタタブ1525に隣接する、コネクタタブ1525が押下されるための場所を提供し得る、空隙1525gを示す。図17Cに示されるように、ハンドルハブまたはノーズコーン1405はさらに、止めねじポート1405pと、シャトル軌道1405tとを備えてもよい。シャトル1520tの遠位部分は、ハンドルハブまたはノーズコーン1405のシャトル軌道1405t内に嵌入してもよく、止めねじポート1405は、シャトル1520t上で、シャトル1520tを定位置に保持するための、止めねじ1520sと整合されてもよい。
【0108】
図18A-18Dは、リード本体110に結合される、ハンドルハブまたはノーズコーン1405に結合される、取外可能なハンドル190を示す。図18Aに示されるように、取外可能なハンドル190が、ハンドルハブまたはノーズコーン1405に接続されると、空気が、伸張ライン220tと、伸張アダプタ1525と、伸張管腔175とを含む、矢印1805によって図示される管腔を通して進行することによって、伸張ポート220pからリード本体110の遠位端における、バルーンまたは変位機構170まで流動することができる。図18Bおよび18Cに示されるように、安定器ワイヤアダプタ1545は、安定器ワイヤ165に恒久的に添着され得る、中空金属管であってもよい。安定器ワイヤアダプタ1545は、安定器ワイヤ165より大きい直径を有してもよく、これは、これが、ハンドル190がハンドルハブまたはノーズコーン1405に取り付けられると止めねじ1520sが係合するためのより大きい表面積を提供し得るため、有利であり得る。図18Bに示されるように、ハンドルハブまたはノーズコーン1405はさらに、リード本体110において伸張管腔175の中に付置され得る、テーパ状区分を含んでもよい。図18Cは、図18Bの線18Cを横断して得られる、リード本体110の断面を示す。図18Dに示されるように、コネクタピン440pからリード本体110の遠位端上の(リング)電極への電気接続を維持するために、コネクタまたはポゴピン440pは、導体パッド1540に対して上方に機械的に押圧されることができる。ポゴピン440pおよび導体パッド1540は、金鍍着または別様に鍍着され、電気接点抵抗を最小限化し得る。
【0109】
図19Aおよび19Bは、リード本体110に結合される、ハンドルハブまたはノーズコーン1405に結合される、取外可能なハンドル190を備える、アセンブリを示す。図19Aは、後退されている、シャトル1520tおよび圧縮されている、ばね1520pを示す。図19Bは、後退されていない状態にある、シャトル1520tおよび圧縮されていない、ばね1520pを示す。
【0110】
図20A-20Dは、リード本体110に結合される、ハンドルハブまたはノーズコーン1405に結合される、取外可能なハンドル190を備える、アセンブリを示す。組み立てられると、伸張ライン220の遠位端は、伸張アダプタ1535の近位端の中に嵌入し、気密シール1535aを形成することができる、伸張アダプタ1535の遠位端は、管アダプタ1535tの近位端の中に嵌入し、気密シール1535bを形成することができる、および/または管アダプタ1535は、伸張管腔175の中に嵌入し、緊密な嵌合および気密シール175sを形成することができる。止めねじ1520が、緊締されると、止めねじ1520は、安定器ワイヤ165が、ハンドル190を介して後退され、展開され得るように、安定器ワイヤアダプタ1545および安定器ワイヤ165をシャトル1520tに添着することができる。止めねじ1520が、弛緩されると、安定器ワイヤアダプタ1545は、もはやシャトル1520tに添着され得なくなる。
【0111】
図20Cは、図20Bの線20Cを通して得られる、アセンブリの断面を示す。取外可能なハンドル190のコネクタスナップ部1525pは、取外可能なハンドル190をハンドルハブまたはノーズコーン1405の中にスナップ嵌合させる、またはそれに係合させてもよい。コネクタタブ1525は、ユーザが、矢印2005によって示されるようにコネクタタブ1525上に力を印加すると、コネクタタブ1525が、コネクタスナップ部1525pがハンドルハブまたはノーズコーン1405から係脱することを可能にし得る、空隙空間1525gの中で変位し得るように、事実上、片持ち梁であってもよい。
【0112】
安定器ワイヤアダプタ1545は、安定器ワイヤ165に恒久的に添着され得る、中空金属管から成ってもよい。安定器ワイヤアダプタ1545は、安定器ワイヤ165より大きい直径を有してもよく、これは、これが、ハンドル190がハンドルハブまたはノーズコーン1405に取り付けられると止めねじ1520が係合するためのより大きい表面積を提供し得るため、有利であり得る。取外可能なハンドル190が、図20Dに示されるように、ハンドルハブまたはノーズコーン1405から係脱されると、安定器ワイヤ165は、外力が安定器ワイヤアダプタ1545に印加されないように防止するために、ハンドルハブまたはノーズコーン1405の近位表面1405pから挿入されてもよい。
【0113】
図21A-21Gは、一時的ペーシングリード100を動作させる、ある例示的方法を示す。
【0114】
図21Aに示されるように、展開トリガ1515は、最初に、後退位置にあり、露出されていない、安定器ワイヤに対応し得る、後退位置にあってもよい。ユーザは、展開トリガ1515を作動させ、安定器ワイヤを展開してもよい。展開トリガ1515は、シャトル1520tに結合されてもよい。シャトル1520tは、シャトル1520tの近位に位置する、ばね1520pを圧縮していてもよい。ばね1520pは、展開トリガ1515が、ハンドルシェル特徴または停止部1510pに起因して前方または遠位に並進しないように制約され得るため、自由に拡張することができない場合がある。
【0115】
図21Bに示されるように、ユーザが、矢印2105を用いて示されるように、回転等によって展開トリガ1515を作動させると、圧縮位置にあるばね1520pが、自由に拡張することができる。ばね1520pが、線形に拡張するにつれて、これは、シャトル1520tを線形に並進させ、したがって、安定器ワイヤを線形に並進させることができる。
【0116】
図21Cに示されるように、シャトル1520tが、矢印2110によって示される方向に前方に進行するにつれて、安定器ワイヤは、リード本体の遠位端上の安定器ワイヤが完全に露出されるまで、前方に進行し得る。図21Cは、安定器ワイヤが完全に露出されるときの最終位置にある、展開トリガ1515を示す。
【0117】
図21Dに示されるように、いったん安定器が完全に展開されると、ユーザは、正のピンコネクタ1370cおよび負のピンコネクタ1370aを外部発生器に接続することができる。いったんユーザが、外部発生器を使用して行われると、ユーザは、リード本体110からハンドル190を接続解除し得る。第1のステップは、ハンドルハブ1405上の止めねじポート1520spを介して、矢印2115によって示される方向に止めねじ1520sを除去することであってもよい。
【0118】
図21Eに示されるように、ハンドルハブ1405から取外可能なハンドル190を係脱するために、ユーザは、矢印2120によって示されるように、コネクタタブ1525を両側面において同時に押下し、矢印2125によって示されるように取外可能なハンドル190を近位に後退させることができる。
【0119】
図21Fに示されるように、いったん取外可能なハンドル190がハンドルハブ1405から係脱されると、取外可能なハンドル1910は、例えば、矢印2125によって示される方向に後退されることによって、ハンドルハブ1405およびリード本体110から除去されることができる。標準コネクタ1050(国際標準コネクタインターフェース、例えば、IS-1等)にわたるキャップが、標準コネクタ1050を露出させるために、矢印2130によって示されるように後退されてもよい。
【0120】
図21Gに示されるように、ハンドルハブまたはノーズコーンキャップ1415が、ハンドルハブまたはノーズコーン1405にわたって設置され、ハンドルハブまたはノーズコーン1405の中に位置する構成要素(例えば、導体パッド、安定器ワイヤ、伸張管腔等)を保護してもよい。露出された標準コネクタ1050は、国際標準化されたコネクタである、IS-1コネクタを備えてもよく、IS-1コネクタを受入し得るいかなる外部発生器も、これに接続されることができる。
【0121】
上記のステップは、本開示の実施形態による、一時的ペーシングリードを動作させる方法を示すが、当業者は、本明細書に説明される教示に基づく、多くの変形例を認識するであろう。本ステップは、異なる順序で完了されてもよい。ステップが、追加または削除されてもよい。本ステップのうちのいくつかが、サブステップを含んでもよい。本ステップのうちの多くのものが、一時的ペーシングリードの動作に対して有益である限り頻繁に繰り返されてもよい。
【0122】
図22は、ハンドルハブまたはノーズコーン1405にわたって設置される、近位(ノーズコーン)キャップ1415に結合される一時的ペーシングデバイス100のリード本体110の近位端の付加的な詳細を示す。近位キャップ1415は、ユーザが、その中に位置する構成要素(例えば、導体パッド、安定器ワイヤ、伸張管腔等)を周囲環境から保護するためにハンドルハブまたはノーズコーン1405の近位端にわたって設置し得る、弾性材料(例えば、ポリウレタン、熱可塑性ウレタン、または熱可塑性エラストマ)から作製されてもよい。標準コネクタ1050(国際標準コネクタインターフェース、例えば、IS-1等)は、正端子1050c(例えば、IS-1カソード)と、負端子1050a(例えば、IS-1アノード)とを備えてもよく、正端子および負端子の場所は、交換されてもよい。一時的ペーシングデバイス100は、標準コネクタ1050のためにリード本体110cから外に分岐するための、Yコネクタ2205を備えてもよい。
【0123】
図23Aは、患者の身体への埋込のために好適なリード本体110の部分2305を含む、標準コネクタ1050を伴う、一時的ペーシングデバイス100を示す。本埋込される部分2305は、第1の遠位リング電極150a、すなわち、R1と、第2の遠位リング電極150b、すなわち、R2とを含んでもよい。標準コネクタ1050(国際標準コネクタインターフェース、例えば、IS-1等)は、負端子1050a、すなわち、N1(例えば、IS-1アノード)と、正端子1050n、すなわち、P1(例えば、IS-1カソード)とを備えてもよく、正端子および負端子の場所は、必要とされる場合、交換されてもよい。取外可能なハンドル190が、リング電極に電気的に結合され得る、負のピンコネクタ1370a、すなわち、N2、および正のピンコネクタ1370c、すなわち、P2に結合されてもよい。
【0124】
図23Aおよび23Bは、一時的ペーシングデバイス100のための回路概略図を示す。両方において、ノードP1からY1まで、およびP2からY1まで、およびN1からY2まで、およびN2からY2までの抵抗は、ほぼ等しくあり得る。図23Aに関して、Y1からR1まで、およびY2からR2までの抵抗は、ほぼ等しくあり得る。図23Bに関して、Y1からR2まで、およびY2からR1までの抵抗は、ほぼ等しくあり得る。一実施例では、図23Aの場合には、P1からR1までの抵抗は、100オームであり得、P2からR1までの抵抗は、100オームであり得、N1からR2までの抵抗は、100オームであり得、N2からR2までの抵抗は、100オームであり得る。
【0125】
本開示の好ましい実施形態が、本明細書に示され、説明されているが、そのような実施形態が、実施例としてのみ提供されることが、当業者に明白となるであろう。多数の変形例、変更、および代用が、ここで、本開示の範囲から逸脱することなく、当業者に想起されるであろう。本明細書に説明される本開示の実施形態への種々の代替物が、本開示の発明を実践する際に採用され得ることを理解されたい。以下の請求項が、本発明の範囲を定義すること、およびこれらの請求項およびそれらの均等物の範囲内の方法および構造が、それによって網羅されることが意図される。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図9A
図9B
図9C
図10
図11
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図13F
図13G
図13H
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
図16A
図16B
図16C
図16D
図16E
図16F
図16G
図16H
図17A
図17B
図17C
図18A
図18B
図18C
図18D
図19A
図19B
図20A
図20B
図20C
図20D
図21A
図21B
図21C
図21D
図21E
図21F
図21G
図22
図23
図23A
図23B