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特許7591085物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法及びデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-19
(45)【発行日】2024-11-27
(54)【発明の名称】物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法及びデバイス
(51)【国際特許分類】
   B65H 41/00 20060101AFI20241120BHJP
【FI】
B65H41/00 Z
【請求項の数】 9
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023061435
(22)【出願日】2023-04-05
(65)【公開番号】P2023155900
(43)【公開日】2023-10-23
【審査請求日】2023-05-24
(31)【優先権主張番号】111113642
(32)【優先日】2022-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】512306818
【氏名又は名称】輝能科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】PROLOGIUM TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6-1, Ziqiang 7th Rd., Zhongli Dist., Taoyuan City, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】楊思▲ナン▼
(72)【発明者】
【氏名】洪嘉前
(72)【発明者】
【氏名】蘇建華
【審査官】前田 浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-037076(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 41/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法であって、
可変半径回転アームが前記物体の外側に位置する前記可変半径回転アームの本体に支点を設定する第1のステップと、
前記可変半径回転アームが前記フィルム上に離昇位置を設定する第2のステップと、
前記可変半径回転アームが前記フィルムを前記離昇位置から持ち上げ、軸として前記支点を用いて、また可変半径を用いて、円弧けん引力を前記フィルムに加え、前記フィルムを前記物体から剥離する第3のステップと、
を含み、
前記可変半径回転アームは、本体と、前記本体の第1の端に接続された伸縮ロッドとを含み、前記伸縮ロッドは、前記可変半径を提供するために、前記可変半径回転アームを延長及び後退することが可能であることを特徴とする、
方法。
【請求項2】
前記伸縮ロッドは、可変半径を第1のフォースアームから、前記第1のフォースアームよりも小さい第2のフォースアームに対応させ、次に、前記フィルムを前記物体から完全に剥離するように、前記第1のフォースアームに戻す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第3のステップは、さらに、
前記可変半径回転アームが前記支点と前記離昇位置との間の距離に等しい第1のフォースアームを設定し、前記支点と分離位置との間の距離に等しい第2のフォースアームを設定することであって、前記第2のフォースアームは前記第1のフォースアームよりも短い、設定するステップと、
前記可変半径回転アームが前記軸として前記支点を用いて前記離昇位置から、前記第1のフォースアームから前記第2のフォースアームに変化する減少可変半径を用いて、前記円弧けん引力を前記フィルムに加えるステップと、
前記可変半径回転アームが前記軸として前記支点を用いて、前記第2のフォースアームから前記第1のフォースアームに変化する増加可変半径を用いて、前記円弧けん引力を前記フィルムに加え、前記フィルムを前記物体から完全に剥離するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
物体上に覆われたフィルムを剥離するためのデバイスであって、
前記物体を運搬するように構成された運搬台と、
フィルム剥離アセンブリであって、軸を規定する回転シャフトと、前記回転シャフトに接続され、前記軸の周りで回転することが可能である可変半径回転アームと、前記フィルムの離昇位置で前記フィルムを持ち上げるために、前記可変半径回転アームに接続された剥離構成要素と、を備える、フィルム剥離アセンブリと、を備え、
前記可変半径回転アームは、前記剥離構成要素を駆動し、円弧けん引力を、可変半径を用いて加え、前記フィルムを前記物体から剥離するように、前記軸の周りで回転するように前記回転シャフトによって駆動され、
前記可変半径回転アームは、本体と、前記本体の第1の端に接続された伸縮ロッドとを含み、前記伸縮ロッドは、前記可変半径を提供するために、前記可変半径回転アームを延長及び後退することが可能であることを特徴とする、
デバイス。
【請求項5】
前記本体の第2の端に接続されたカウンターウェイトブロックをさらに備える、請求項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記可変半径は、第1の回転半径と、前記第1の回転半径よりも短い第2の回転半径とを含み、前記可変半径回転アームは、前記第1の回転半径及び前記第2の回転半径とともに回転し、各々、第1の円軌道及び第2の円軌道を生成するように構成され、前記剥離構成要素は、順番に、前記第1の円軌道、前記第2の円軌道、前記第1の円軌道に沿って移動し、前記フィルムを剥離するように構成され、前記離昇位置は前記第1の円軌道に位置する、請求項4に記載のデバイス。
【請求項7】
前記剥離構成要素は、前記円弧けん引力と前記フィルムとの間の角度が約45度であるとき、前記第1の円軌道から前記第2の円軌道に切り替え、前記円弧けん引力と前記フィルムとの間の角度が約135度であるとき、前記第2の円軌道から前記第1の円軌道に切り替えるように構成される、請求項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記可変半径は、第1の回転半径と、前記第1の回転半径よりも短い第2の回転半径との間で変化する、請求項4に記載のデバイス。
【請求項9】
前記可変半径は前記第1の回転半径から前記第2の回転半径に変化し、次に、前記剥離構成要素のための前記第1の回転半径に戻り、前記フィルムを前記物体から完全に剥離する、請求項に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルム剥離方法及びデバイスに関し、より具体的には、物体上に覆われた様々な種類の平面フィルム材料を除去するために使用できる方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
工業の急速な発展に伴い、生産産業及び製造業において、機器の自動化が広く使用されている。半完成品に対する潜在被害を回避するために、製造プロセスでいくつかの追加プロセスを含むことが必要になり得る。例えば、ディスプレイパネルの業界では、ディスプレイパネルの表面は、ディスプレイパネル(例えば、フラットパネル、LED スクリーン、LCDスクリーン等)を生成するとき、送達プロセス中、パネルの擦り傷を回避するために保護フィルムで覆われる。ディスプレイパネルが後でさらに処理される、または別のデバイスに設置される必要があるとき、保護フィルムが除去される。したがって、ディスプレイパネル用の生産機器は、常に、保護フィルムをディスプレイパネルから除去するための剥離デバイスを含む。
【0003】
既存の剥離機器のほとんどについて、保護フィルムは、直線軌道に沿って剥離され、例えば、対角線または45度の直線軌道に沿って剥離される。しかしながら、剥離機器の剥離機構が直線軌道で物体の保護フィルムを除去した後、剥離機構は、剥離軌道に沿って元の位置に戻り、次の剥離を行う必要がある。言い換えれば、剥離を終了し、次の剥離を準備するための、剥離機構の移動軌道は物体の対角線の2倍の長さである。したがって、剥離機器は、剥離機構を動作させるためにより大きい空間を提供する必要があるため、剥離機器のサイズは大型になる。さらに、剥離機構が直線軌道に沿って動作するため、剥離機構は、半完成品の移動またはさらに変形をもたらし得る大きい力トルクを生成する。さらに、半完成品のサイズまたはアスペクト比が大きいとき、製品が移動し、変形が極端になり得る。その上、剥離機構は剥離軌道に沿って保護フィルムを剥離し、剥離軌道に沿って元の位置に戻った後、剥離機器は、剥離機構のための降下軌道を提供し、降下軌道に沿って保護フィルムを降ろす必要があり得ることによって、全軌道が拡大し、動作効率が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の1つの目的は、先行技術の問題を解決するためにフィルム剥離方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態では、本方法は、物体の表面上に覆われたフィルムを剥離するために適用される。本方法は、物体の外側に位置する支点を設定する第1のステップと、フィルム上に離昇位置を設定する第2のステップと、軸として支点を用いてフィルムを離昇位置から持ち上げ、円弧けん引力を、可変半径を用いてフィルムに加える第3のステップとを含む。
【0006】
第3のステップは、さらに、以下のステップを含み得る。支点と離昇位置との間の距離に等しい第1のフォースアームを設定し、支点と分離位置との間の距離に等しい第2のフォースアームを設定することであって、第2のフォースアームは第1のフォースアームよりも短い、設定するステップと;、軸として支点を用いて離昇位置から、第1のフォースアームから第2のフォースアームに変化する減少可変半径を用いて、円弧けん引力をフィルムに加えるステップと;、軸として支点を用いて、第2のフォースアームから第1のフォースアームに変化する増加可変半径を用いて、円弧けん引力をフィルムに加え、フィルムを物体から完全に剥離するステップと;、が含まれる。
【0007】
本方法は、さらに、以下のステップを含み得る。円弧けん引力を増加可変半径でフィルムに加える前に、固定半径を用いて、また、軸として支点を用いる第2のフォースアームを用いて、円弧けん引力をフィルムに加えるステップが含まれる。
【0008】
本方法は、さらに、以下のステップを含み得る。第1のフォースアームを用いて、また軸として支点を用いて、剥離されたフィルムを降ろすステップが含まれる。
【0009】
離昇位置及び分離位置は、支点の隣にあるフィルムの2つの角に位置する。
【0010】
本発明は、先行技術の問題を解決するために、前述の方法に従ったフィルム剥離デバイスを提供する。
【0011】
本デバイスは、運搬台及びフィルム剥離アセンブリを含む。運搬台は、物体と、物体上に覆われたフィルムとを運搬するように構成される。フィルム剥離アセンブリは、回転シャフト、可変半径回転アーム、及び剥離構成要素を含む。回転シャフトは、周りで回転する可変半径回転アーム用の軸を規定する。可変半径回転アームの近端は回転シャフトに接続され、可変半径回転アームの遠端はフィルムを剥離するように構成された剥離構成要素に接続される。可変半径回転アームは、剥離構成要素を駆動し、円弧けん引力を、可変半径を用いて加え、フィルムを物体から剥離するように、軸の周りで回転するように回転シャフトによって駆動される。
【0012】
可変半径回転アームは、本体と、本体の第1の端に機械的に結合された伸縮ロッドとを含む。
【0013】
デバイスは、さらに、本体の第2の端に機械的に結合されたカウンターウェイトブロックを含む。
【0014】
可変半径は第1の回転半径と第2の回転半径との間に変化し得、第2の回転半径は第1の回転半径よりも短い。可変半径回転アームは、第1の回転半径及び第2の回転半径とともに回転し、各々、第1の円軌道及び第2の円軌道を生成する。剥離構成要素は、順番に、第1の円軌道、第2の円軌道、次に、第1の円軌道において移動し、フィルムを物体から完全に剥離する。離昇位置は第1の円軌道に位置する。
【0015】
円弧けん引力とフィルムとの間の角度が約45度であるとき、剥離構成要素は、フィルムを持ち上げる。次に、剥離構成要素は剥離を継続し、その移動軌道は第1の円軌道から第2の円軌道に変化する。円弧けん引力とフィルムとの間の角度が約135度であるとき、剥離構成要素は剥離を継続し、フィルムが物体から完全に剥離されるまで、その移動軌道は第2の円軌道から第1の円軌道に変化する。
【0016】
剥離構成要素は、固定指、可動指、及びシリンダーを含み得る。固定指は可動指と反対に配置される。可動指が固定指に向かって移動できるため、剥離構成要素はフィルムを着実に把持できる。
【0017】
代替として、剥離構成要素は、フィルムを吸い上げるための吸い取り器を含み得る。
【0018】
代替として、剥離構成要素は、フィルムを把持するためのグリッパを含み得る。
【発明の効果】
【0019】
要するに、本発明に従った実施形態のフィルム剥離方法及びデバイスは、剥離軌道を短縮し、フィルムを剥離するのに必要な力と、製品の変位/変形のリスクが減るように、異なる剥離段階で異なる回転半径及び円軌道を使用して、物体上に覆われたフィルムを剥離できる。したがって、剥離時間は短くなり得、剥離効率は改善され得る。さらに、フィルムを物体から剥離することに加えて、デバイスは、また、同じ円軌道に沿って剥離されたフィルムを降ろし得る。そのような配置の場合、全軌道は短縮され得、構成要素の構成がよりコンパクトになり得ることによって、剥離時間及び動作空間は両方とも減り得る。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態による、物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法を示すフローチャートである。
図2図1の方法のより詳細なステップを示すフローチャートである。
図3A】本発明の一実施形態による、物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法を示す概略流れ図である。
図3B】本発明の一実施形態による、物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法を示す概略流れ図である。
図3C】本発明の一実施形態による、物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法を示す概略流れ図である。
図3D】本発明の一実施形態による、物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法を示す概略流れ図である。
図3E】本発明の一実施形態による、物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法を示す概略流れ図である。
図4】本発明の一実施形態による、物体上に覆われたフィルムを剥離するためのデバイスを示す斜視図である。
図5図4のデバイスを示す断面図である。
図6図4のデバイスを示す上面図である。
図7図4のデバイスの剥離構成要素を示す斜視図である。
図8】本発明の第2の実施形態による、デバイスの剥離構成要素を示す斜視図である。
図9】本発明の第3の実施形態による、デバイスの剥離構成要素を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の利点、主旨、及び特徴をより容易に及び明確に理解するために、本発明に従った実施形態は、以下の詳細な説明及び図で示される。これらの実施形態は本発明の単なる代表的な実施形態であり、特定の方法、デバイス、状態、材料等は、本発明の実施形態に限定されないことに留意されたい。さらに、図のデバイスは、その対応する位置及び相互作用だけを示すために使用され、その実際の大きさ及び比率に従って描かれていない。
【0022】
本明細書の説明では、「一実施形態」、「別の一実施形態」、または「特定の実施形態の一部」等という用語は、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれる実施形態と併せて説明される特定の特徴、構造、材料、または特性を意味する。本明細書では、上記の用語の概略的表現は、必ずしも同じ実施形態を指すわけではない。さらに、説明される特定の特徴、構造、材料、または特性は、適切な様式で、任意の1つ以上の実施形態で組み合わせることができる。
【0023】
図1図2、及び図3A図3Eを参照されたい。図1は、本発明の一実施形態による、物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法を示すフローチャートである。図2は、図1の方法のより詳細なステップを示すフローチャートである。図3A図3Eは、一実施形態による、物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法を示す図である。図1図2、及び図3Aに示されるように、本実施形態では、本方法は以下のステップを含む。ステップS1:物体9の外側に位置する支点(a)を設定する。ステップS2:フィルム91で離昇位置及び分離位置を設定する。ステップS3:軸として支点を用いて離昇位置からフィルム91を持ち上げ、円弧けん引力を、可変半径を用いてフィルム91に加え、フィルム91を物体9から剥離する。
【0024】
図1の方法のステップS3は、さらに、以下のステップを含み得る。ステップS31:支点(a)と離昇位置との間の距離に等しい第1のフォースアームR1を設定し、支点(a)と分離位置との間の距離に等しい第2のフォースアームR1を設定する。第2のフォースアームR2は第1のフォースアームR2よりも短い。ステップS32:軸として支点(a)を用いて離昇位置から、円弧けん引力を、減少可変半径を用いてフィルム91に加える。減少可変半径は第1のフォースアームR1から第2のフォースアームR2に変化する。ステップS34:フィルム91を物体9から完全に剥離するように、軸として支点(a)を用いて、円弧けん引力を、増加可変半径を用いてフィルム91に加える。増加可変半径は第2のフォースアームR2から第1のフォースアームR1に変化する。ステップS34では、可変半径は第2のフォースアームR2よりも大きい第1のフォースアームR1に増加するため、剥離軌道は物体9の境界よりも高くなる。そのような配置の場合、フィルム91は、物体9に戻って張り付くことを防止し得、物体9から完全に剥離され得る。
【0025】
本方法は、さらに、ステップS32とステップS34との間にステップS33を含み得る。ステップS33は、軸を支点(a)として、円弧けん引力を、固定半径を用いてフィルム91に加え、固定半径は第2のフォースアームR2である。ステップS33の持続時間は、フィルムのアスペクト比及びフィルム91と物体9との間の接着力に応じて決定され得る。
【0026】
ステップS34の後に、本方法は続いてステップS35に進む。S35では、軸として支点(a)を用いて、また半径として第1のフォースアームR1を用いて、剥離されたフィルム91を降ろす。さらに、剥離されたフィルム91を降ろした後、再位置付けは終了し得、このとき、第1のフォースアームR1を回転半径として用いられ、軸として支点(a)を用いられる。そのように、次のフィルム剥離プロセスは開始し得る。
【0027】
上記のステップでは、支点(a)は、全てのステップ中、変化しない。全てのステップは、支点(a)の周りで可変半径を用いて円軌道に沿って行われ、可変半径は第1のフォースアームR1と第2のフォースアームR2との間で変化する。より具体的には、フィルム91を持ち上げるとき、可変半径は第1のフォースアームR1である。次に、フィルムを剥離することを開始するとき、可変半径は第1のフォースアームR1から第2のフォースアームR2に変化し、第2のフォースアームR2は第1のフォースアームR1よりも短い。次に、剥離は継続し、可変半径は変化して、第2のフォースアームR2から第1のフォースアームR1に戻り、フィルム91は物体9から完全に剥離される。
【0028】
物体9は、光学パネル、偏光子、電池基板、または保護フィルムを伴う他のパネル製品であり得る。フィルム91は、離型フィルム、マイラーフィルム、または様々な平面パネル製品の保護フィルムであり得る。フィルム91のサイズは物体9のサイズに対応し得、フィルム91は物体9の上面に位置する。フィルム91は、離昇位置及び分離位置が設定される。本実施形態では、図3A図3Cを参照すると、離昇位置及び分離位置は、支点(a)の側の隣にあるフィルム91の2つの角に位置する。離昇位置及び分離位置が各々底端911及び上端912に位置するため、フィルム91は、持ち上げられ、小さい力で物体9から分離され得る。底端911に加えられた円弧けん引力は、剥離プロセス中に円軌道の弧接線方向と整合することに留意されたい。そのような配置の場合、物体9でフィルム91を剥離するのに必要な力は、直線軌道に沿って物体上のフィルムを剥離するのに必要な力よりも小さくなり得る。
【0029】
本実施形態に従った方法のフィルム剥離プロセスは、順番に、図3A図3Eに示される。図3Aに示されるように、本方法は、第1のフォースアームR1を用いて物体9に覆われたフィルム91の第1の角911からフィルム91を持ち上げること(上げること)を開始する。フィルム91を持ち上げた後、円弧けん引力は、第1のフォースアームR1から第2のフォースアームR2に変化する減少可変半径を用いて、フィルム91に加えられ、フィルム91の剥離を継続する。図3Bに示されるように、可変半径が第1のフォースアームR1から第2のフォースアームR2に変化した後、円弧けん引力は、第2のフォースアームR2を用いて、フィルム91に連続的に加えられる。次に、図3C及び図3Dに示されるように、円弧けん引力は、第2のフォースアームR2から第1のフォースアームR1に変化する増加可変半径を用いてフィルム91に加えられ、フィルムを剥離する。最後に、図3Eに示されるように、可変半径が第2のフォースアームR2から第1のフォースアームR1に変化した後、円弧けん引力は、第1のフォースアームR1を用いて、フィルム92に連続的に加えられ、分離位置で物体9からフィルム91を完全に剥離する。
【0030】
より詳細には、上述のフィルム持ち上げステップは、第1のフォースアームR1を用いて、また軸として支点(a)を用いて、フィルム91の離昇位置(例えば、第1の角911)に持ち上げ力を加えることと、円弧けん引力とフィルムとの間の角度が約45度で、円弧けん引力により、離昇位置でフィルムを持ち上げさせることとを含み、これらの動作より、剥離力トルクをより小さくさせ、強力なけん引力による物体9の変位または変形が回避されるようになる。第1のフォースアームR1が第2のフォースアームR2に変化した後、円弧けん引力は、固定半径として第2のフォースアームR2を用いて、また軸として支点(a)を用いて、フィルム91に加えられる。フィルム91が底部911からフィルム91のほとんど中心に向けて剥離されるとき、剥離軌道は円軌道の1/4の範囲に位置する。円弧けん引力が少量だけ含むため、最大剥離力はフィルム剥離プロセスの全体にわたって発生する。次に、底部911における円弧けん引力とフィルム91との間の角度が約135度であるとき、可変半径が第2のフォースアームR2から第1のフォースアームR1に変化すると、剥離軌道が物体9の境界よりも高くなり、フィルム91が物体9に戻って張り付くことを防止し、フィルム91は物体9から完全に除去され得る。したがって、本実施形態の物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法は、異なる剥離段階によって、物体9の表面上にあるフィルム91を剥離し、剥離軌道が短くなり、フィルムを剥離するのに必要な力を減らすことができることによって、剥離時間が短くなり、剥離効率が向上する。
【0031】
一実施形態に従って、図1及び図2の物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法を行うデバイスは下記に示される。図4は、第1の実施形態による、物体上に覆われたフィルムを剥離するためのデバイスを示す斜視図である。図5は、図4のデバイス1を示す断面図である。図6は、図4のデバイス1の上面図である。図7は、図4のデバイス1の剥離構成要素124を示す斜視図である。図1図6に示されるように、本実施形態では、デバイス1は、運搬台11と、運搬台11の近くに位置するフィルム剥離アセンブリ12とを含む。運搬台11は、物体9と、物体9の上に覆われたフィルム91とを運搬するように構成される。フィルム剥離アセンブリ12は、さらに、軸1211を規定する回転シャフト121と、回転シャフト121に接続され、軸1211の周りで回転することが可能である可変半径回転アーム122と、フィルム91を持ち上げ、フィルム91を物体9から剥離するために、可変半径回転アーム122に接続された剥離構成要素124とを含む。可変半径回転アーム122は、運搬台11の上方に配置される。可変半径回転アーム122は、本体1220と、本体1220の一端に接続された伸縮ロッド123とを含む。剥離構成要素124は、伸縮ロッド123に機械的に結合される。
【0032】
さらに、運搬台11はベースプレート10の上に配置され、物体9は運搬台11の上に配置される。運搬台11は、物体9を適切に保持するように配置された形状及びサイズを有するように配置される。本実施形態では、運搬台11及び物体9の形状は長方形であるが、それらの形状は限定的ではない。運搬台11は、物体の形状及びサイズに応じて、異なる形状及びサイズを有し得る。
【0033】
図4図6を参照されたい。本実施形態では、回転シャフト121は軸1211を規定し、回転シャフト121は運搬台11の左側に配置される。可変半径回転アーム122は、回転シャフト121が軸1211の周りで回転することによって駆動される。回転シャフト121の軸1211は、図1に示される支点(a)に対応する。フィルム剥離アセンブリ12は、さらに、回転シャフト121に接続されたモータ120を含む。モータ120は回転シャフト121が回転するように駆動させ得、回転シャフト121は、可変半径回転アーム122を駆動させ、運搬台11の上方で軸1211の周りで回転させ得る。回転シャフト121が可変半径回転アーム122の上方に配置され、モータ120は、図5の回転シャフト121の上方に配置されるが、これらの配置は限定的ではないことに留意されたい。例えば、代替として、モータ120はベースプレート10の上方に配置され得、回転シャフト121はモータ120の上方に配置され得、可変半径回転アーム122は回転シャフト121の上方に配置され得る。
【0034】
本実施形態では、本体1220は第1の端1221及び第2の端1222を含む。伸縮ロッド123は、本体1220の第1の端1221に機械的に結合される。伸縮ロッド123は、本体1222の第1の端に接続された近端と、剥離構成要素124に接続された遠端とを有する。軸1211と伸縮ロッド123の遠端との間の距離により回転半径が規定され、回転半径を用いて、剥離構成要素124は軸1211の周りで円軌道に沿って移動できる。可変半径回転アーム122が回転半径とともに回転するとき、伸縮ロッド123の遠端により円移動軌道が生成され、円移動軌道の一部が運搬台11の上方を通る。さらに、回転シャフト121が可変半径回転アーム122を駆動させ軸1211の周りで回転させるとき、伸縮ロッド123が延長または後退し得るため、可変半径回転アーム122は軸1211の周りで可変半径とともに回転し得、伸縮ロッド123の遠端により可変円軌道が生成される。例えば、伸縮ロッド123が延長し、伸縮ロッド123の長さがLであるとき、第1のフォースアームR1が形成され、伸縮ロッド123が後退し、伸縮ロッド123の長さがLよりも小さいとき、第2のフォースアームR2が形成される。デバイス1はさらに制御器(図に示されない)を含み得る。制御器は、モータ120を制御して、可変半径回転アーム122を軸1211の周りで回転させるように駆動させ、伸縮ロッド123が延長または後退するように駆動させるように構成される。
【0035】
本実施形態では、フィルム剥離アセンブリ12の可変半径回転アーム122は可変回転半径とともに軸1211の周りで回転する。例えば、フィルム剥離アセンブリ12は、各々、第1の回転半径及び第2の回転半径とともに軸1211の周りで回転し得、第2の回転半径は第1の回転半径よりも短い。第1の回転半径及び第2の回転半径は、図3Aの第1のフォースアームR1及び第2のフォースアームR2に対応する。可変半径回転アーム122が、各々、第1の回転半径及び第2の回転半径とともに回転するとき、伸縮ロッド123の遠端は、各々、第1の円軌道P1及び第2の円軌道P2に沿って移動し、その遠端が第1の円軌道P1及び第2の円軌道P2に沿って移動するとき、円弧けん引力を提供する。さらに、可変半径回転アーム122が第1の回転半径とともに回転するとき、第1の円軌道は回転直径を有し、回転直径の長さは、物体9の上に覆われたフィルム91の長さよりも大きい。
【0036】
さらに、フィルム剥離アセンブリ12は、本体1220の第2の端1222に機械的に結合されたカウンターウェイトブロック125を含む。カウンターウェイトブロック125の材料、形状、及び重量は、本体1220の長さ、本体1220に接続された回転シャフト121の位置、及び伸縮ロッド123ならびに剥離構成要素124の重量を考慮して設計される。したがって、可変半径回転アーム122は軸1211の周りでスムーズに回転し得、剥離構成要素124の安定性及び剥離効率は増加し得る。
【0037】
図4図6、及び図7に示されるように、本実施形態では、剥離構成要素124は、伸縮ロッド123の遠端に機械的に結合される。可変半径回転アーム122の本体1220が伸縮ロッド123の遠端を回転させるように駆動させ、円軌道が生成されるとき、剥離構成要素124は、また、円軌道に沿って移動する。剥離構成要素124は、固定指1241、可動指1242、及びシリンダー1243を含む。固定指1241は可動指1242と反対に配置され、可動指1242はシリンダー1243に接続される。シリンダー1243は、可動指1242を駆動して、固定指1241に向かって移動させ、それらの指で留めることができる。さらに、剥離構成要素124の高さは物体9の高さに対応し、固定指1241及び可動指1242の留め位置は、物体9の上に覆われたフィルム91の位置に対応する。したがって、固定指1241及び可動指1242が相互に留められるとき、剥離構成要素124は、物体9の上に覆われたフィルム91を把持し得る。デバイス1の制御器は、また、剥離構成要素124のシリンダー1243を制御し得る。
【0038】
図3Aに示されるように、デバイス1が物体9の上に覆われたフィルム91を剥離するとき、剥離構成要素124は第1の円軌道P1に位置し、離昇位置(底端911)でフィルム91を持ち上げる。この時、剥離構成要素124は第1の円軌道P1の接線方向に剥離力を生成する。剥離力とフィルム91の底端911との間の角度が約45度であるとき、制御器は、伸縮ロッド123を後退するように制御して、剥離構成要素124を第1の円軌道P1から第2の円軌道P2に切り替えさせる。図3Bに示されるように、剥離構成要素124が第1の円軌道P1から第2の円軌道P2に切り替わった後、剥離構成要素124は第2の円軌道P2に沿って移動する。次に、図3Cに示されるように、剥離構成要素124が第2の円軌道P2に沿って移動し、剥離力とフィルム91の底端911との間の角度が約135度であるとき、制御器は、伸縮ロッド123を延長するように制御して、剥離構成要素124を第2の円軌道P1から第1の円軌道P1に戻るように切り替えさせる(図3Dに示される)。最後に、図3Eに示されるように、剥離構成要素124が第1の円軌道P1に沿って移動し、フィルム91を物体9から完全に剥離する。したがって、本実施形態の物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法は、異なる剥離段階によって、物体の表面上にあるフィルムを剥離し、剥離軌道が短くなり、フィルムを剥離するのに必要な力を減らすことができることによって、剥離時間が短くなり得、剥離効率が向上し得る。
【0039】
図3図4、及び図6を参照されたい。本実施形態では、デバイス1は、さらに、フィルム剥離アセンブリ12の回転シャフト121の隣に配置されたゴミ箱13を含み得、第1の円軌道P1の一部はゴミ箱13の上方に位置する。さらに、第1の円軌道P1は降下位置を含み、降下位置はゴミ箱13の上方に位置する。図4に示されるように、ゴミ箱13はベースプレート10の上に配置され得、回転シャフト121に対して左側に位置する。すなわち、ゴミ箱13及び運搬台11は、各々、フィルム剥離アセンブリ12の回転シャフト121に対して左側及び右側に位置する。剥離構成要素124が物体9上に覆われたフィルム91を完全に剥離した後、剥離構成要素124は、第1の円軌道P1に沿って降下位置に移動し続け、次に、制御器は、剥離構成要素124を制御して、固定指1241及び可動指1242を解放する。その結果、剥離されたフィルム91は剥離構成要素124から降ろされ、ゴミ箱13の中に落下する。本実施形態のデバイス1の可変半径回転アーム122は円運動で移動し、運搬台11及びゴミ箱13は、円運動によって規定された円軌道上に位置する。したがって、可変半径回転アーム122が1周回転するとき、デバイス1は、フィルムの剥離及び降下を実現できる。可変半径回転アーム122は、次の剥離のために再配置される追加軌道に沿って移動する必要がなく、剥離されたフィルムを降ろすために、別の軌道に沿って移動する必要はない。したがって、本実施形態の物体上に覆われたフィルムを剥離するためのデバイスは、フィルムを剥離し、1周して円軌道に沿って剥離されたフィルムを降ろし得る。先行技術と比較して、フィルムを剥離及び降ろすための全軌道は短縮され、動作に必要な剥離時間及び空間が減る。ゴミ箱及び運搬台の場所は、相互に反対側に位置することに限定されず、ゴミ箱は、また、円軌道上の他の位置に位置し得ることに留意されたい。例えば、ゴミ箱は、第2の円軌道上に位置し得る。
【0040】
剥離構成要素124は、第1の方向(例えば、上方視点から反時計方向)に第1の円軌道P1に沿って移動し、フィルム91を離昇位置で持ち上げ、フィルム91を把持し、第1の方向において第1の円軌道P1から第2の円軌道P2まで変化する軌道に沿って移動し、フィルム91を把持し続け、第1の方向において第1の円軌道P1から第2の円軌道P2に変化する軌道に沿って移動し、フィルムを物体9から完全に剥離し、次に、第1の方向に第1の円軌道P1に沿って移動し続け、剥離されたフィルム91を降下位置に降ろす。デバイス1が次の物体上に覆われた別のフィルムを剥離する必要があるとき、剥離構成要素124は第1の方向に移動し続け、離昇位置に戻り、フィルムを持ち上げ得る。したがって、デバイス1の剥離構成要素124は、順番に、第1の円軌道、第2の円軌道、及び第1の円軌道に沿って移動し、効果的なフィルム剥離プロセスを実現し得る。
【0041】
本実施形態のデバイスの剥離構成要素は、また、他の形態であり得る。図8を参照されたい。図8は、本発明の第2の実施形態による、デバイスの剥離構成要素224を示す斜視図である。図8に示されるように、本実施形態では、剥離構成要素224は、物体上に覆われたフィルムを吸い上げるために、吸い取り器2441を有する。剥離構成要素224の吸い取り器2441は、真空デバイス(図に示されない)に機械的に結合され得る。デバイスがフィルムを剥離するとき、制御器は真空デバイスをオンにし、剥離構成要素に離昇位置でフィルムを吸い上げさせ、剥離構成要素224を制御して、第1の円軌道、第2の円軌道に沿って移動し、そして第1の円軌道に戻り、フィルムを剥離する。さらに、剥離構成要素224がフィルムを剥離し、第1の円軌道に沿って降下位置に移動するとき、制御器は、真空デバイスをオフにし、フィルムを剥離構成要素224から降ろし、ゴミ箱の中に落下させ得る。
【0042】
図9を参照されたい。図9は、本発明の第3の実施形態による、デバイスの剥離構成要素324を示す斜視図である。図9に示されるように、本実施形態では、剥離構成要素324は、物体上に覆われたフィルムを把持するためのグリッパを含む。剥離構成要素324は、機械式グリッパまたは電気式グリッパであり得る。デバイスがフィルムを剥離するとき、制御器はグリッパを制御して、フィルムを離昇位置で留め、剥離構成要素324を制御して、第1の円軌道、第2の円軌道に沿って移動し、そして第1の円軌道に戻り、フィルムを剥離する。さらに、剥離構成要素324がフィルムを剥離し、第1の円軌道に沿って降下位置に移動するとき、制御器は、グリッパを解放し、フィルムを剥離構成要素323から降ろし、ゴミ箱13の中に落下させ得る。
【0043】
要するに、本発明に従った実施形態の物体上に覆われたフィルムを剥離するための方法及びデバイスは、異なる剥離段階に応じて、可変回転半径を用いて異なる円軌道に対して切り替わり、物体上に覆われたフィルムを剥離し得る。複数の実施形態によって実証された配置の場合、剥離軌道は短縮され、フィルムを剥離するのに必要な力、ひいては製品の変位のリスクが減り、ひいては、剥離時間及び効率が改善される。さらに、本発明に従った実施形態の物体上に覆われたフィルムを剥離するためのデバイスは、フィルムを剥離し、近くの円軌道に沿って1周してフィルムを降ろし得る。したがって、全軌道は短くなり、構成要素の構成はよりコンパクトになり、剥離時間及び動作に必要な空間も減る。
【0044】
上記に言及した例及び説明によって、本発明の特徴及び主旨は良好に説明されるのが望ましい。さらに重要なことに、本発明は、本明細書に説明される実施形態に限定されない。当業者は、本発明の教示を保持しながら、デバイスのいくつかの修正及び変更がなされ得ることを容易に気付くだろう。したがって、上記の開示は、添付の請求項の境界及び限界だけによって限定されるものとして解釈されたい。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5
図6
図7
図8
図9