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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-19
(45)【発行日】2024-11-27
(54)【発明の名称】システム
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/56 20210101AFI20241120BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20241120BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20241120BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20241120BHJP
【FI】
G03B17/56 A
H04N23/50
G03B15/00 S
G03B30/00
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023518271
(86)(22)【出願日】2021-08-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-16
(86)【国際出願番号】 US2021044194
(87)【国際公開番号】W WO2022066287
(87)【国際公開日】2022-03-31
【審査請求日】2023-06-27
(31)【優先権主張番号】17/028,456
(32)【優先日】2020-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リン,チ-ミン
(72)【発明者】
【氏名】クラズ,マーク・ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,コク・イエン
(72)【発明者】
【氏名】ガディアリ,アディティア・シャイレシュ
【審査官】瀬戸 息吹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0013272(US,A1)
【文献】国際公開第2013/168391(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0201144(US,A1)
【文献】特開2015-195132(JP,A)
【文献】特開2002-369047(JP,A)
【文献】特開2013-065544(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/56 - 17/58
H04N 5/222 - 5/257
H04N 23/00
H04N 23/40 - 23/76
H04N 23/90 - 23/959
G03B 29/00 - 30/00
G03B 17/02 - 17/22
H04N 7/18 - 7/18
F21V 23/00 - 99/00
G03B 15/00 - 15/035
G03B 15/06 - 15/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置を備え、前記電子装置は、
概ねカップ状の外殻を有し、かつ、中心軸のまわりに概ね対称であるハウジングを含み、前記ハウジングは、前記外殻の開口によって規定されている前端と、前記外殻の球状キャップによって規定されている後端とを有し、
前記ハウジングの前記前端に配置されており、かつ、前記外殻の前記開口を実質的に覆うように配向されている前面要素を含み、前記前面要素はレンズカバーを有し、
前記ハウジング内に配置されており、かつ、前記前面要素の前記レンズカバーに整列されているカメラモジュールと、
前記ハウジングの前記後端に近接して前記ハウジング内に配置されている磁化可能な部材とを含み、前記磁化可能な部材は、前記電子装置を取付装置に磁気的に連結するように構成されており、
前記ハウジングの側面上に設けられているとともに、実質的な平坦面と、導電性でありかつ前記実質的な平坦面から露出している複数の接点とを含む凹み領域を含み、
前記実質的な平坦面に接触するように構成されている接触面を有するカプラを備え、前記カプラは、ケーブルに取り付けられており、かつ、前記凹み領域を介して前記ケーブルを前記電子装置に着脱可能に接続するように構成されており、前記カプラは、前記ケーブルと前記接触面との間に鋭角を規定するように構成されており、前記カプラは、前記取付装置に対する前記電子装置の下方傾斜角を増加するように、前記ケーブルを前記ハウジングの前記前端に向かう方向に沿って延在させる、システム。
【請求項2】
前記カプラは、前記凹み領域内に配置するように構成されているヘッド部と、前記鋭角に従って、前記ケーブルを前記ハウジングの前記前端に向かう前記方向に沿って延在させるように構成されているテール部とを含む、請求項1に記載のシステム
【請求項3】
前記カプラは、前記カプラの前記ヘッド部内に配置されており、かつ、前記カプラの前記接触面に近接するカプラ磁石を含み、
前記カプラ磁石は、前記電子装置の前記ハウジング内に配置されている強磁性部品を磁気的に引き付けて、前記カプラを前記凹み領域の前記実質的な平坦面に磁気的に固定するように構成されている、請求項2に記載のシステム
【請求項4】
前記電子装置の前記ハウジング内に配置されている前記強磁性部品は、コネクタ磁石である、請求項3に記載のシステム
【請求項5】
前記電子装置の前記ハウジング内に配置されている前記強磁性部品は、磁化可能な金属である、請求項3に記載のシステム
【請求項6】
前記電子装置は、コネクタサブアセンブリをさらに含み、
前記コネクタサブアセンブリは、前記ハウジング内に配置されており、かつ、前記凹み領域の前記実質的な平坦面に近接するコネクタ磁石を含み、
前記コネクタ磁石は、前記カプラの前記ヘッド部内に配置されている強磁性部品を磁気的に引き付けて、前記カプラを前記コネクタサブアセンブリに磁気的に固定するように構成されている、請求項2に記載のシステム
【請求項7】
前記カプラの前記ヘッド部内に配置されている前記強磁性部品は、磁化可能な金属である、請求項6に記載のシステム
【請求項8】
前記複数の接点は、ユニバーサルシリアルバスネゴシエーションのために使用可能な第1サブセットの接点と、アクセサリ検出のために使用可能な第2サブセットの接点とを含む、請求項1から請求項7のいずれかに記載のシステム
【請求項9】
前記複数の接点は、前記ハウジング内に配置されているプリント回路基板(PCB)の一部である、請求項1から請求項8のいずれかに記載のシステム
【請求項10】
前記複数の接点の各接点は、金または金合金を含む、請求項1から請求項9のいずれかに記載のシステム
【請求項11】
前記鋭角は、実質的に15度から30度の範囲内にある、請求項1から請求項10のいずれかに記載のシステム
【請求項12】
前記取付装置をさらに備え、
前記取付装置は、中心軸を有し、
前記下方傾斜角は、前記取付装置の前記中心軸に対する前記ハウジングの前記中心軸によって規定される、請求項1から請求項11のいずれかに記載のシステム
【請求項13】
前記ハウジング内に配置されているカメラ基板をさらに備え、前記カメラモジュールは、前記カメラ基板に取り付けられており、
前記カメラ基板に取り付けられているとともに、前記レンズカバーに近接しかつ赤外線透過性である前記前面要素の一部に整列されている受動赤外線(PIR)センサをさらに備える、請求項1から請求項12のいずれかに記載のシステム
【請求項14】
前記PIRセンサと前記カメラ基板との間のスタンドオフをさらに備え、
前記スタンドオフは、前記PIRセンサと、前記PIRセンサに整列されている前記前面要素の前記一部上に実装されているレンズとの間のセンサ-レンズ間距離を規定するように構成されている、請求項13に記載のシステム
【請求項15】
概ね筒状のPIRシールドをさらに備え、
前記PIRシールドは、前記PIRセンサの台座、前記PIRセンサのリード線および前記スタンドオフのまわりに配置されて、前記PIRセンサの側壁のための接地および前記PIRセンサの前記リード線のための遮蔽を提供する、請求項14に記載のシステム
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
背景
防犯カメラは、しばしば、多くの人が届きにくい高さに設置される。これにより、人が防犯カメラを改ざんする可能性を低減する。このような設置位置によって、防犯カメラは、防犯カメラの前方および下方の広い領域の画像および/またはビデオを記録するために、一般的に水平から下方に角度付けられる。しかしながら、防犯カメラを表面(例えば、壁)に固定するために使用される取付構造、防犯カメラを取付構造に接続するための機械的ヒンジ、および/または防犯カメラを電源または別の装置に接続するための電気ケーブルによって、多くの防犯カメラの接続は、制限されている。防犯カメラの接続に対するこれらの制限は、防犯カメラの視角を制限し、その結果、防犯カメラの有用性を低下させる可能性がある。
【発明の概要】
【0002】
概要
本明細書は、下方視角を増加するための角度付きケーブル取付具を備える防犯カメラを記載している。この防犯カメラは、バッテリ駆動であり、取付装置に磁気的に連結することができ、ケーブルを介して別の装置に電気的に接続することができる。このケーブルは、防犯カメラに連結されると、防犯カメラの前方に向かって角度を付けられるケーブル取付具を有する。このケーブル角度は、防犯カメラを下方に傾けるときにケーブル取付具と取付装置との干渉を低減することによって、防犯カメラの下方傾斜角を増加することを可能にする。また、この防犯カメラは、ケーブル取付具上のピンと接続するための露出した接点をプリント回路基板(PCB)上に有する。
【0003】
一態様によれば、電子装置とカプラとを備えるシステムが開示される。電子装置は、ハウジングと、前面要素と、カメラモジュールと、磁化可能な部材と、凹み領域とを含む。ハウジングは、概ねカップ状の外殻を有し、かつ、中心軸のまわりに概ね対称である。また、ハウジングは、外殻の開口によって規定されている前端と、外殻の球状キャップによって規定されている後端とを有する。前面要素は、ハウジングの前端に配置されており、かつ、外殻の開口を実質的に覆うように配向されている。前面要素は、レンズカバーを含む。カメラモジュールは、ハウジング内に配置されており、かつ、前面要素のレンズカバーに整列されている。磁化可能な部材は、ハウジングの後端に近接してハウジング内に配置されている。また、磁化可能な部材は、電子装置を取付装置に磁気的に連結するように構成されている。凹み領域は、ハウジングの長手軸に対してハウジングの側面上に設けられているとともに、実質的な平坦面と、導電性でありかつ実質的な平坦面から露出している複数の接点とを含む。カプラは、実質的な平坦面に接触するように構成されている接触面を有する。カプラは、ケーブルに取り付けられており、かつ、凹み領域を介してケーブルを電子装置に着脱可能に接続するように構成されている。また、カプラは、ケーブルと接触面との間に鋭角を規定するように構成されている。さらに、カプラは、取付装置に対する電子装置の下方傾斜角を増加するように、ケーブルをハウジングの前端に向かう方向に沿って延在させる。
【0004】
この概要は、下方視角を増加するための角度付きケーブル取付具を備える防犯カメラに関する簡単な概念を紹介する。この防犯カメラは、以下の詳細な説明および図面においてさらに説明される。この概要は、特許請求される主題の本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を決定するために使用することを意図したものでもない。
【0005】
下方視角を増加するための角度付きケーブル取付具を備える防犯カメラの1つ以上の態様の詳細は、以下の図面を参照して本明細書に説明される。詳細な説明および図面中の異なる例に使用されている同様の参照番号は、同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1-1】1つ以上の実装形態に従う例示的な電子装置を示す図である。
図1-2】図1の電子装置のいくつかの構成要素を示す分解図である。
図2図1の電子装置を示す正面図である。
図3】線3-3に沿って図2の電子装置を切断した断面図である。
図4図3の電子装置の断面図のうち、電子装置に連結されているケーブル取付具を示す部分の拡大図である。
図5】取付装置に連結されている図1の電子装置の実装例を示す図である。
図6】取付装置に連結されており、かつ、下方に傾けられた図1の電子装置を示す等角図である。
図7】取付装置に連結されている図6の電子装置を示す右立面図である。
図8】線8-8に沿って図6の電子装置を切断した断面図である。
図9A】いくつかの実装形態に従う取付装置を示す右前方斜視図である。
図9B】いくつかの実装形態に従う図9Aの取付装置を示す左後方斜視図である。
図10】いくつかの実装形態に従う図9Aの取付装置を示す分解図である。
図11】いくつかの実装形態に従う図1の電子装置を示す底面図である。
図12図3のカプラの異なる組立状態を示す右前方斜視図である。
図13図12のカプラの異なる組立状態を示す左後方斜視図である。
図14】コネクタサブアセンブリを示す斜視図およびそのいくつかの構成要素を示す分解図である。
図15A図14のコネクタサブアセンブリを示す右上斜視図である。
図15B図15Aのコネクタサブアセンブリを示す左下斜視図である。
図16図15Aのコネクタサブアセンブリを示す正面図である。
図17】線17-17に沿って図16のコネクタサブアセンブリを切断した断面図である。
図18】線18-18に沿って図16のコネクタサブアセンブリを切断した断面図である。
図19図1から図18を参照して説明したように下方視角を増加するための角度付きケーブル取付具を備える防犯カメラの態様を実施する任意の電子装置(例えば、図1の電子装置)として実装され得る例示的な装置を含む例示的なシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
詳細な説明
概要
本明細書は、下方視角を増加するための角度付きケーブル取付具を備える防犯カメラを記載している。本明細書に記載されている技術は、取付装置に磁気的に連結することができるコンパクトなバッテリ駆動の防犯カメラを提供する。この防犯カメラは、防犯カメラの前方に向かって角度を付けられたケーブル取付具を有するため、ケーブル取付具による取付装置への干渉を低減し、防犯カメラの下方傾斜角を増加することができる。下方傾斜角を増加することによって、防犯カメラ(および取付装置)を設置する高さにかかわらず、防犯カメラは、取付装置を取り付けた壁に近接する地面を見るのに充分な下方視角を有することができる。このように、最大の下方視角は、防犯カメラの高さに基づいて大きく変化しない。例えば、防犯カメラは、6フィート(1.829メートル)または16フィート(4.877メートル)に設置されているかにもかかわらず、防犯カメラの下方の地上にあるパッケージの画像を撮影することができる。
【0008】
ケーブル取付具は、ポートを介して防犯カメラに接続する。このポートは、防犯カメラの内部に配置されているPCBの一部である複数の耐腐食性接点(例えば、金)へのアクセスを提供する凹み領域である。これらの接点は、空気に露出されており、ケーブル取付具上のピン(例えば、ポゴピン)と防犯カメラのPCBとの間の距離を低減すると共に、信号媒体の抵抗による損失を低減するように実装されている。これらの接点の一部は、USBネゴシエーションのために使用されてもよく、これらの接点の一部は、装置検出のために使用されてもよい。
【0009】
上述した下方視角を増加するための角度付きケーブル取付具を備える防犯カメラの特徴および概念は、任意の数の異なる環境において実装されることができるが、以下の例示を参照して、態様を説明する。
【0010】
例示的な装置
図1-1は、1つ以上の実装形態に従う例示的な電子装置100を示している。いくつかの態様において、電子装置100は、バッテリ駆動式であり、屋内または屋外環境のいずれかで使用可能なカメラ装置(例えば、防犯カメラ)である。電子装置100は、長手軸102を有する細長い形状を含む。いくつかの態様において、電子装置100は、長手軸102のまわりに概ね対称である。電子装置100は、長手軸102に直交する断面を有する。この断面は、楕円形、円形、三角形、長方形、六角形などを含む任意の適切な形状を有してもよい。さらに、電子装置100は、長手軸102と交差し且つ対向する第1の端部104および第2の端部106を有する。第1の端部104は、球状であってもよく、凸状に湾曲した外面を形成する。第2の端部106は、実質的に平面であり、長手軸102に直交する。便宜上、電子装置100は、図1-1に示すようにxyz方向に関して本明細書において説明される。例えば、長手軸102は、z軸と平行であるとして記載され、第1の端部104および第2の端部106は、長手軸102に沿ってある距離で離間されている。さらに、電子装置100の側面は、x軸およびy軸によって規定されている平面、例えばxy平面と交差する側面を指す。
【0011】
図1-2は、図1の電子装置のいくつかの構成要素の分解図を示している。電子装置100は、ハウジング108と、前面要素110とを含み、ハウジング108と前面要素110とは、互いに組み立てられたときに、電子装置100の様々な構成要素を収容する内部空間を規定する。ハウジング108は、中心軸(例えば、図1-1の長手軸102)のまわりに概ね対称であるカップ状の外殻を形成する。この外殻は、開口端と、閉鎖された球状端部(例えば、電子装置100の第1の端部104)とを含む。前面要素110は、概ね円盤状の形状を有し、外殻の開口端でハウジング108に組み付けられるように構成されている。
【0012】
電子装置100は、中間フレーム112と、バッテリ114と、フロントシャーシ116と、メインロジックボード(MLB)118と、磁石シールド120と、プランジャサブアセンブリ122と、リアシャーシ124と、ボタン126と、コネクタサブアセンブリ128と、スピーカモジュール130とを含む。いくつかの態様において、スピーカモジュール130は、組み立てられると、ハウジング108の側面に設けられた穿孔132に整列されている。前面要素110は、画像および/またはビデオを撮影するためのカメラモジュールと、動きを検出するための受動赤外線(PIR)センサと、PIRセンサによる動き検出に使用されるIR光を提供するための1つ以上のIR発光体とを含んでもよい。さらに、前面要素110上のPIRセンサおよびカメラモジュールをMLB118に電気的且つ直接に接続するために、フレキシブルプリント回路(FPC)134が含まれる。
【0013】
前面要素110は、ツイストロック(twist lock)機構を介して中間フレーム112に取り付けられる。例えば、前面要素110は、中間フレーム112にスナップ嵌めされてもよく、ねじることにより中間フレーム112から外されてもよい。このように、必ずしも前面要素110をハウジング108に直接に取り付ける必要はない。
【0014】
中間フレーム112、バッテリ114およびフロントシャーシ116は、共に、フロントシャーシサブアセンブリを形成することができる。また、フロントシャーシサブアセンブリは、バッテリ114とフロントシャーシ116との間に配置されている熱発泡体136を含んでもよい。組み立てられると、バッテリ114は、接着剤を介して中間フレーム112に片持ちでぶら下がり、中間フレームは、バッテリ114が中間フレーム112とフロントシャーシ116との間にある状態でフロントシャーシ116に接続されている。フロントシャーシ116は、金属材料(例えば、マグネシウム)を含み、バッテリ114およびMLB118から熱を伝導するヒートシンクとして機能すると共に、バッテリ114を保護するように構成されている。熱発泡体136は、バッテリ114とフロントシャーシ116との間のフロントシャーシサブアセンブリの内部に配置されている。熱発泡体136が可撓性(例えば、圧縮性)を有するため、バッテリ114が熱に起因して膨張および収縮することができる。また、熱発泡体136は、バッテリ114が膨張するときにまたは電子装置100が衝撃力を受ける(例えば、地面に落下する)ときに、バッテリが硬い表面(例えば、フロントシャーシ116)に接触することを防止するように構成されている。
【0015】
また、電子装置100は、熱管理のために、様々な熱インターフェイス材料(TIM)、例えばTIM136および138を含む。例えば、TIMは、MLB上に搭載されている放熱部品(例えば、システムオンチップ(SoC)または他の集積回路素子)に近接して配置されてもよい。
【0016】
リアシャーシ124は、金属材料(例えば、マグネシウム)を含み、熱をハウジング108に伝導するためのヒートシンクとして使用されてもよい。リアシャーシ124は、磁化可能な部材であり、磁気取付に使用されることができる。例えば、リアシャーシ124は、ハウジング108の球状端部(例えば、電子装置100の第2の端部106)に近接してハウジング108内に配置されている。電子装置100を取付装置に磁気的に連結すると、リアシャーシ124は、取付装置内の磁石に引き付けられて、磁力で球状端部の凸状に湾曲した外面の一部を取付装置に対して保持する。さらなる詳細は、以下で説明される。
【0017】
磁気シールド120は、磁気取付装置によってリアシャーシ124に作用する磁力から、MLB118を遮蔽する。プランジャサブアセンブリ122は、ユーザが、ハウジング108の球状端部の中心点を介してアクセス可能なボタン126を押して、MLB118が実行する機能をトリガできるように、磁石シールドとリアシャーシ124との間に配置されている。例えば、プランジャサブアセンブリ122は、ユーザ入力(押圧力)をボタン126の平面からMLB118の平面に変える(例えば、ユーザがボタン126を押すと、プランジャサブアセンブリ122がMLB118上の中央ボタンを押す)。
【0018】
図2は、図1の電子装置の正面図を示している。前面要素110は、第1の部分200(例えば、上側部分)と、第2の部分202(下側部分)と、第1の部分200および第2の部分202によって囲まれた第3の部分204(例えば、レンズカバー)とを有するものとして示されている。第1の部分200および第2の部分202は、共にリング形状を形成し、第3の部分204は、リング形状の中央に同心的に配置されている。
【0019】
いくつかの実装形態において、第1の部分200は、特定の混色(例えば、黒、灰色、青)を有するポリカーボネートであってもよい。第1の部分200は、IR透過性であり、暗視に使用され得るIR発光体(例えば、IR LED)の前に配置されている。1つ、2つ、3つ、4つなどを含む任意の適切な数のIR発光体を実装することができる。本明細書に記載された例において、電子装置100は、第1の部分200の後方に配置されている6つのIR LEDを含む。また、第1の部分200は、第1の部分200の後方のハウジング108内に配置されている音声センサに整列されているマイクロフォン孔(例えば、孔206)を規定する。さらに、状態LED208は、第1の部分200に配置され(例えば、第1の部分200の一部としてまたは第1の部分によって規定される孔に配置され)、電子装置100の動作状態に対応するパターンおよび/または色で光を提供するように構成されてもよい。
【0020】
第2の部分202もIR透過性であり、PIRセンサの前方に配置されている。いくつかの態様において、第2の部分202は、任意の適切なIR透過性材料、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)を含んでもよい。また、第2の部分202は、第2の部分202の裏側に、PIRセンサによって使用可能なレンズパターン(例えば、フレネルレンズ)を含んでもよい。第3の部分204は、可視光透過性であり、カメラモジュールがシーンの画像および/またはビデオを撮影できるように、カメラモジュールに整列されている。いくつかの態様において、前面要素110は、第4の部分210を含むことができ、第4の部分210は、IR非透過性であり、IRフレア(例えば、第1の部分200を通って、第3の部分204を介してカメラモジュールのカメラレンズに進入するIR光)を遮蔽するように、第3の部分204の周囲を囲む。また、図2は、電子装置100に接続されいるケーブル212が示されており、ケーブル212は、電子装置100と追加の電子装置(例えば、アクセサリ装置、電源)との間で信号を伝送するように構成されてもよい。
【0021】
いくつかの態様において、前面要素110の第1の部分200および第2の部分202の一方または両方は、徐々に減る厚さ(例えば、前後方向の厚さ)を含むことができる。例えば、第2の部分は、図面の左側および右側に向かってより大きな厚さ(例えば、0.64ミリメートル(mm)から0.7mmの範囲内)を有してもよく、PIRセンサに整列される(例えば、破線に近接する)中央領域においてより小さな厚さ(例えば、0.55mmから0.63mmの範囲内)を有してもよい。
【0022】
図3は、線3-3に沿って図2の電子装置を切断した断面図を示している。図示の例において、電子装置100は、組み立てられた状態で示されている。カメラモジュール(例えば、カメラモジュール300)は、電子装置100の長手軸102に整列されている(例えば、同軸である)カメラレンズ302を含む。このようにして、カメラレンズ302は、電子装置100のハウジング108内で中央に配置されている。また、カメラレンズ302は、前面要素110の第3の部分204に整列されている。また、カメラモジュール300は、前面要素110の第2の部分202に整列されているPIRセンサ304を含む。さらに、カメラモジュール300は、1つ以上の集積回路およびセンサ、例えばカメラレンズ302を通して撮影されたシーンの画像を記録するための画像センサを含むPCB(例えば、カメラ基板306)を含む。
【0023】
上述したように、バッテリ114は、中間フレーム112とフロントシャーシ116との間に配置されている。また、バッテリ114は、熱発泡体136によって、フロントシャーシ116の硬い表面との接触から保護されている。ハウジング108は、ハウジング108の1つの側面(例えば、図示の底面)において、音波がスピーカモジュール130から電子装置100を取り囲む環境まで通過することを可能にする穿孔132を含む。ハウジング108は、穿孔132に近接して、ケーブル(例えば、ケーブル212)の接続機構を受け入れるように構成されている凹み領域を含む。この接続機構は、図4に関連してさらに詳細に説明されるカプラ308であってもよい。凹み領域は、穿孔132と、取付構造(例えば、三脚、卓上スタンド)と接続するように構成されているねじ付きインサート310との間に設けられる。
【0024】
また、リアシャーシ124と磁石シールド120との間に配置されているプランジャサブアセンブリ122が図示されている。プランジャサブアセンブリ122は、軸方向に沿ってボタン126に整列されている。ボタン126は、2つの異なる材料を化学的に接合させる2ショット成形技術によって形成されている。ボタン126の外側部分312は、剛性材料(例えば、硬質プラスチック)であり、ハウジング108の材料と実質的に一致してもよい。ボタン126の内側部分314は、可撓性材料(例えば、シリコン、熱可塑性エラストマー(TPE)、熱可塑性ポリウレタン(TPU))であり、ハウジング108に接着されて、水の浸入に対するシールを生成する。内側部分314は、リアシャーシ124の外面に当接し、ユーザがボタン126の外側部分312を押すときに水シールを維持するのに役立つ1つ以上のリブ316を含む。この例において、リアシャーシ124は、その外面上に実質的な平面領域を含み、実質的な平面領域は、ボタン126を受け入れるように構成されている。この平面領域は、特にボタン126がユーザによって押されたときに、ボタン126を構造的に支持する。また、ボタン126の直径は、リアシャーシ124の孔の直径よりも著しく大きく、ボタン126がユーザによって押されたときにボタン126が過剰に移動して水シールを損傷することを防止する。
【0025】
いくつかの態様において、PIRセンサ304は、高温ナイロン材料を含む任意の適切な材料であり得るスタンドオフ(standoff)318を含む。スタンドオフ318は、PIRセンサと前面要素110の第2の部分202上に実装されているレンズ(例えば、フレネルレンズ)との間のセンサ-レンズ間距離を規定するために使用される。スタンドオフ318を用いて、PIRセンサ304をカメラ基板306に直接に取り付ける。このようにして、カメラモジュール300のPIRセンサ304と画像センサとの両方は、同じPCB(例えば、カメラ基板306)上に取り付けられる。スタンドオフ318を実装するときに生じる1つの課題は、PIRセンサ304のリード線がアンテナとして機能し、浮遊電磁干渉(EMI)または他の放射線を捕捉することによって生じるノイズである。ノイズを防止するために、PIRシールド320は、PIRセンサ304の台座、そのリード線およびスタンドオフ318の周囲に配置されている。いくつかの態様において、PIRシールド320は、筒状(例えば、円筒状)であり、メッキを施した金属材料(例えば、銅ニッケル)を含む。しかしながら、PIRシールド320は、PIRセンサ304の断面形状に対応する任意の適切な断面形状を有することができる。PIRシールド320は、PIRセンサ304の側壁に接触し、カメラ基板306に取り付けられる(例えば、はんだ付けされる)。このようにして、PIRシールド320は、PIRセンサ304のリード線を覆い、PIRセンサ304の側壁をカメラ基板306に接地する。PIRセンサ304の裏側(例えば、PIRセンサ304とスタンドオフ318との間)に配置されている導電性接着剤の形態で、追加の接地および遮蔽を追加することができる。このようにPIRセンサ304を接地および遮蔽することにより、PIRセンサ304の性能に対するノイズの影響を大幅に低減することができる。
【0026】
PIRセンサ304およびカメラモジュール300の画像センサを同じPCBに実装する場合の別の課題は、熱管理である。画像センサからの熱がPIRセンサ304に到達するのを防止するために、カメラ基板306は、センサ間の切り欠きを含む。この切り欠きは、PIRセンサ304と画像センサとを結ぶ線に実質的に直交する方向に細長く形成されてもよい。したがって、切り欠きは、画像センサによって生成された熱によって引き起こされたカメラ基板306の温度勾配の変化を遅くし、カメラ基板306の温度勾配の急激な変化からPIRセンサ304を保護するのに役立つ。
【0027】
続けて、図4は、図3の電子装置の断面図のうち、電子装置に連結されているケーブル取付具を示す部分の拡大図を示している。拡大図は、図1-2のコネクタサブアセンブリ128の一部と、カプラ308とを示している。カプラ308は、1つ以上の磁石によってハウジング108の凹み領域内に保持されている。例えば、カプラ308および電子装置100の一方または両方は、磁石を含むことができる。図示の例において、カプラ308は、カプラ磁石400を含み、電子装置100は、コネクタ磁石402を含む。これらの磁石400および402は、カプラ308上のピンと電子装置100上の電気接点との間の電気的接続を維持するのに充分な磁力を提供するように整列されている。カプラ308は、電子装置100に組み立てられると、ケーブル212とハウジング108の横側外面404との間に鋭角を規定する。この鋭角は、歪み緩和を提供するオーバーモールド406によって規定されている。また、カプラ308は、歪み緩和を提供すると共に、カプラ磁石400、ケーブル212のワイヤ、およびピン(例えば、図12に示されているポゴピン)を共に保持するアンダーモールド408を含む。さらに、カプラ308は、ピンの間に所定の間隔をあけてピンを共に保持するピンホルダ410を含む。また、カプラ308は、非導電性且つ耐腐食性であり、環境(例えば、空気、湿気)からカプラ磁石400を保護する任意の適切な材料(例えば、シリコーン、マイラ)であり得るカバー材料412を含む。さらに、カプラ308は、カプラ308の構成要素を収容するために、カプラ308のハウジングとして機能する外殻414を含む。
【0028】
図示された例は、カプラ308およびコネクタサブアセンブリ128の両方の磁石を示しているが、いくつかの実装形態は、単一の磁石を含んでもよい。例えば、カプラ308は、カプラ磁石400の代わりに強磁性部品(例えば、磁化可能な金属)を含むことができる。この場合、強磁性部品は、コネクタサブアセンブリ128内のコネクタ磁石402に引き付けられて、カプラ308をコネクタサブアセンブリ128に磁気的に保持する。別の例において、コネクタサブアセンブリ128は、コネクタ磁石402の代わりに強磁性部品(例えば、磁化可能な金属)を含むことができる。この場合、コネクタサブアセンブリ128内の強磁性部品は、カプラ308内のカプラ磁石400に磁気的に引き付けられて、カプラ308をコネクタサブアセンブリ128に磁気的に保持する。
【0029】
図5は、取付装置に連結されている図1の電子装置の実装例を示している。電子装置100は、非装着状態500-1および装着状態500-2で示されている。電子装置100は、取付装置502と磁気的に連結するように構成されており、追加の構成要素、製造コスト、および追加のユーザ相互作用を必要とする機械的締結具の必要性を回避する。代わりに、ユーザは、第1の端部104の凸状に湾曲した外面504が取付装置502の取付面506に当接するように、電子装置100を取付装置502上に配置することができる。取付装置502の内部(例えば、取付面506の後方)に配置されている磁石は、電子装置100のハウジング108内のリアシャーシ124を引き付け、電子装置100を取付装置502上に取り付けた状態で磁気的に保持する磁力を提供する。電子装置100の球状端部が取付装置502に磁気的に取り付けられているため、電子装置100は、球状端部の外面(例えば、凸状に湾曲した外面506)が取付装置502の取付面506に対して摺動可能に動くように、取付装置502に対して枢動することができる。
【0030】
図6は、取付装置に連結されており、かつ、下方に傾けられた図1の電子装置の等角図を示している。図示の例において、電子装置100は、取付装置502に対して下方に傾けられている。
【0031】
図7は、取付装置に連結されている図6の電子装置の右立面図を示している。カプラ308は、電子装置100の前方(例えば、前面要素110)に向けられた鋭角700を規定する。この場合、鋭角700は、カプラ308に接続されているケーブル212の一部の長手軸702と、ケーブル212に近接するハウジング108の横側外面404との間に規定されている。電子装置100が取付装置502に対して下方に傾けられると、カプラ308は、鋭角700に基づいて取付装置502に対する電子装置100のより大きな下方傾きを可能にする。例えば、ケーブル212と電子装置100の側方側外面404との間の角度が大きくなると、ケーブル212またはカプラ308が取付装置502に接触し、電子装置100の下方傾斜量を減少する。
【0032】
いくつかの態様において、鋭角700は、実質的に、25度を含む15度から30度の範囲内にある。カプラ308の鋭角700は、ケーブルとハウジングの外面との間の直交角度を規定する従来のカメラ装置と比較して、取付装置502に対する電子装置100の傾斜範囲を増加する。カプラ308は、電子装置100の底面側で電子装置100に接続されるため、屋外環境における水の浸入の可能性を低減することができる。
【0033】
図8は、線8-8に沿って図6の電子装置を切断した断面図を示している。図示の例において、取付装置502は、平面802(例えば、破線で示されるxy平面)を規定し、表面(例えば、壁、テーブル、傾斜面)に固定されるように構成されている裏面800を含む。取付装置502は、取付面506を有する取付支持体806に整列されている磁石804を含む。さらに、磁石804と取付支持体806は、共通軸(例えば、中心軸808)を共有する点で、軸方向に整列されている。
【0034】
取付装置502と連結されている電子装置100のアーキテクチャにより、電子装置100は、ハウジング108内に位置する枢動点のまわりに枢動可能に回転することができる。このように枢動すると、凸状に湾曲した外面504は、ハウジング108の凸状に湾曲した外面504の曲率に実質的に一致する凹面である取付面506に摺動可能に移動する。ユーザが電子装置100を取付装置502に対して下方に傾けると、電子装置100に取り付けられたカプラ308が電子装置100と共に移動し、取付装置502のフロントカバー810の表面に接近する。上述したように、カプラ308は、電子装置100の前方(例えば、第1の端部104)に向かって角度が付けられているため、電子装置100の下方傾斜角812(例えば、電子装置100の長手軸102と取付装置502の中心軸808との間の角度)は、カメラハウジングとほぼ直交する角度を成すケーブルコネクタを有する従来のカメラ装置よりも大きくなる。したがって、下方傾斜角812は、最大約60度まで増加することができる。この増加した下方傾斜角812により、電子装置100は、壁に取り付けられる高さにかかわらず、取付装置502が取り付けられた壁に近接する地面を見るのに充分な下方視角を有することができる。このように、最大下方視角は、電子機器100の高さに基づいて変化しない。一例において、電子装置100は、6フィート(1.829メートル)または16フィート(4.877メートル)に取り付けられているかにもかかわらず、壁から少なくとも6.5インチ(0.165メートル)離れた電子装置100の下方の地上にあるパッケージの画像を撮影することができる。
【0035】
図9Aは、いくつかの実装形態に従う取付装置の右前方斜視図である。図9Bは、いくつかの実装形態に従う図8Aの取付装置の左後方斜視図である。取付装置502は、フロントカバー810と実装面506とを含む。取付面506は、図1から図8の電子装置100の連続的に凸状に湾曲した外面504(図8に示す)の一部を受け入れるように可撓性且つ凹状であってもよい。
【0036】
続けて、図10は、いくつかの実装形態に従う図9Aの取付装置の分解図である。図示の例において、取付装置502は、フロントカバー810と、取付面506を有する取付支持体806と、磁石804と、接着剤1000と、後部支持体1002とを含む。いくつかの側面において、フロントカバー810、取付支持体806、磁石804および後部支持体1002は、共通軸(例えば、中心軸808)を共有する点で、同軸に整列されている。また、フロントカバー810および取付支持体806は各々、中心軸808を中心にする円盤形状を有している。取付支持体806の取付面506は、概ね円形の外周を有する。さらに、取付面506は、可撓性材料であり、電子装置100と磁石804との間にクッションを提供すると共に、電子装置100を取付装置502に取り付けるときの衝撃力を吸収する。磁石804、接着剤1000および後部支持体1002は、フロントカバー810内に収容されるまたはそれによって覆われるのに十分な任意の適切な形状およびサイズを有することができる。
【0037】
図11は、いくつかの実装形態に従う図1の電子装置の底面図である。図示の例において、電子装置100は、ねじ付きインサート310を含み、ねじ付きインサート310は、電子装置100を取付構造(例えば、三脚、卓上スタンド)に機械的に取り付ける。また、穿孔132が含まれており、電子装置100のハウジング108内に配置されているスピーカ(例えば、図3のスピーカモジュール130)に整列されている。穿孔132は、スピーカモジュール130によって生成される音波の通過を可能にする。ハウジング108はまた、図1-2に示されるコネクタサブアセンブリ128の一部である入力/出力(I/O)ポートへのアクセスを提供する開口1100を規定する。コネクタサブアセンブリ128は、空気に露出されており、かつ、(図11には示されていない)カプラ308上の1つ以上の導電性ピンに接触するように構成されている複数の接点1102を含む。いくつかの態様において、接点1102は、ハウジング108内のコネクタサブアセンブリ128上に設けられたプリント回路基板(PCB)の一部である(例えば、プリント回路基板上に印刷される)。PCBのこれらの露出した接点(例えば、接点1102)は、PCBとカプラ308上の導電性ピンとの間の距離を減少することによって、材料の電気抵抗に関連する損失を低減する。接点1102は、任意の適切な導電性および耐腐食性材料、例えば金または金合金を含んでもよい。また、任意の適切な数(例えば、2、3、4、5、6、7、8など)の個別および別個の接点1102が、任意の適切なパターンまたは分布で実装されてもよい。図示の例において、接点1102は、2つのサブセット(例えば、行)に配置されている。接点1102の第1のサブセット1104は、第1行中の4つの接点を含むことができ、第2サブセットの接点1106は、第2行中の2つの接点を含むことができる。
【0038】
一実装形態において、第1行中の4つの接点は、USBネゴシエーションを実行するために使用されてもよく、電子装置が必要とする充電のレベルを検出することができる。第2行中の2つの追加の接点は、アクセサリ検出のために使用されてもよい。例えば、異なるアクセサリ装置(例えば、壁掛け、投光器、卓上マウント)が異なる抵抗値を有することがあり、電子装置100は、これらの抵抗値を用いて、接続されたアクセサリ装置に対応する情報を決定することができる。したがって、電子装置は、エンドユーザが設定を行う必要がなく、特定のアクセサリ装置の自動設定を実行することができる。
【0039】
例えば、第三者のソーラーパネルが電子装置100に電気的に接続される場合、電子装置100は、第1の抵抗値を検出し、ソーラーパネルに関連する第1の抵抗値に基づいてソーラーパネルを識別し、電子装置100が定電力を受けていないが何らかの電力を受けているという判断に基づいて電力消費に関連する機能を含む機能を調整することができる。別の例において、電子装置100は、テーブルスタンドに関連する第2の抵抗値を検出し、第2の抵抗値に基づいてテーブルスタンドを識別し、テーブルスタンドへの接続に基づいて機能を調整することができる。さらに別の例において、電子装置100は、壁マウント(例えば、取付装置502)に関連する第3の抵抗値を検出し、第3の抵抗値に基づいて壁マウントを識別し、壁マウントへの接続に基づいて機能を調整することができる。説明された例のいずれかの機能は、カメラモジュールを起動すること、1つ以上のLEDの輝度を調整する(例えば、増加または減少する)こと、動き検出動作の間の時間を調整する(例えば、増加または減少する)こと、追加の電力が消費可能である場合に追加の記録を可能にするためにビデオクリップ記録の長さを増やすこと、節電のためにビデオクリップ記録の長さを減らすことなどを含んでもよい。
【0040】
さらに、電子装置100は、開口1100を通してアクセスされる凹み領域の底面に配置されている非導電性材料(例えば、マイラ)層1108を含む。非導電性材料層1108は、各接点1102を取り囲み、コネクタサブアセンブリ128に保護層を提供する。
【0041】
図12は、図2のカプラの異なる組立状態を示す右前方斜視図(例えば、ビュー1200-1、1200-2、および1200-3)である。図13は、図12のカプラの異なる組立状態を示す左後方斜視図(例えば、ビュー1300-1、1300-2、および1300-3)である。カプラ308は、コネクタサブアセンブリ128の接点(例えば、図11の接点1102)に直接当接するように構成されている複数のピン1202(例えば、ポゴピン)を含む。図12において、カプラ308は、4つのポゴピン(例えば、ピン1202)を有するものとして図示されている。これらのポゴピンは、例えば、接地、バス電圧、および差動対のために使用されてもよい。しかしながら、電力を供給し、および/または信号およびデータを転送するために、任意の適切な数のピン1202を実装してもよい。ビュー1200-1に示すように、カプラ308は、ピン1202間に所定の間隔を置いてピン1202を保持するように構成されているホルダ(例えば、ピンホルダ410)を含む。さらに、カプラ磁石400は、ピン1202とコネクタサブアセンブリ128上の接点1102との接触を維持するのに電子装置100との十分な磁気結合を提供するように、ピンホルダ410に近接して配置されている。説明したように、カプラ308は、ケーブル212のワイヤ1204を電子装置100に、特に電子装置100内のコネクタサブアセンブリ128に接続するように構成されている。
【0042】
ビュー1200-2に示すように、カプラ308は、ピン1202、ピンホルダ410およびカプラ磁石400を共に保持するアンダーモールド(例えば、アンダーモールド408)を含む。ビュー1200-3に示すように、カプラ308は、ケーブル212に歪み緩和を提供するオーバーモールド(例えば、オーバーモールド406)を含む。いくつかの態様において、オーバーモールド406は、装飾的な部品であり、周囲環境に露出されている。さらに、カプラ308のカバー材料412は、実質的に平面である接触面1206を形成する。いくつかの態様において、カバー材料412は、カプラ磁石400を覆い、ピン1202が延在する孔を含む。カバー材料412は、非導電性であり、カプラ磁石400を環境(例えば、空気および湿気)から保護するための耐腐食性層を提供することができる。
【0043】
また、カプラ308は、外殻(例えば、外殻414)を含み、外殻414は、カプラ磁石400、ピン1202、ピンホルダ410、アンダーモールド408、およびオーバーモールド406の一部を少なくとも部分的に収容する。いくつかの態様において、カプラ308は、ヘッド部1208と、テール部1210を含む。ヘッド部1208は、外殻414と、外殻414内に収容されている構成要素とを含む。テール部1210は、ケーブル212の一部分を覆うオーバーモールド406の一部分を含み、カバー材料412の接触面1206に対して鋭角(例えば、図7に記載される鋭角700)を形成する。例えば、テール部1210は、ケーブル212とヘッド部1208の接触面1206によって規定される平面との間に角度1212を形成することができる。いくつかの態様において、カプラ308は、ユーザが所有する大型ドリルビットの一般的なサイズである0.5インチ(0.0127m)の孔に適合するサイズに形成されている。
【0044】
図13のビュー1300-1において、ピン1202は、接続部1302でケーブル212のワイヤ1204に接続されており、かつ、USB接続のために構成されている。ビュー1300-2は、磁石804およびピンホルダ410と共に接続部1302を覆うアンダーモールド408を示している。ビュー1300-3は、オーバーモールド406および外殻414を示している。
【0045】
図14は、コネクタサブアセンブリの斜視図と、コネクタサブアセンブリのいくつかの構成要素の分解図とを示している。図示の例において、コネクタサブアセンブリ128は、コネクタサブアセンブリ128の他の構成要素が取り付けられる剛性構造を形成する本体1400を含む。また、コネクタサブアセンブリ128は、接着剤1402と、1つ以上のウェッジ1404と、非導電性材料(例えば、マイラ)シート1108と、プリント回路基板アセンブリ(PCBA)1406と、FPC1408と、コネクタ磁石402と、ブラケット1410とを含む。
【0046】
接着剤1402は、本体1400を(図6および図11に示す)ハウジング108の内面に固定し、ハウジング108の1つ以上の孔(例えば、開口1100およびねじ付きインサート310に整列されている孔)の周りに水シールを提供する。ウェッジ1404は、本体1400の両側に配置されている。また、ウェッジ1404は、コネクタ磁石402の両側に配置されている。いくつかの態様において、ウェッジ1404は、コネクタ磁石402の長手方向に実質的に直交する長手方向に配向されている。電子装置100が組み立てられると、ウェッジ1404は、電子装置100の1つ以上の内部構成要素から圧縮力を受け、ウェッジ1404を本体1400上のフランジに対して付勢し、その結果、本体1400を電子装置100のハウジング108の内面に対して付勢する。
【0047】
非導電性材料1108のシートは、PCBA1406を破片および水の浸入から保護する。非導電性材料1108は、PCBA1406上の接点1102に整列されている一組の孔1412を含む。このようにして、接点1102は、非導電性材料1108の孔1412を介して空気に露出されている。FPC1408は、PCBA1406の接点1102とは反対側でPCBA1406に接続されている。FPC1408は、PCBA1406を電子機器100のMLB118に電気的に接続する。コネクタ磁石402は、ブラケット1410によって本体1400に対して固定されている。いくつかの態様において、非導電性材料1108のシートは、本体1400とコネクタ磁石402との間に配置されて、コネクタ磁石402を破片および湿気から保護する。さらに、コネクタサブアセンブリ128は、通気孔(図14に図示せず)に近接して配置されている膜1414を含んでもよい。
【0048】
図15Aから図18は、図11および図15のコネクタサブアセンブリ1102の異なる図を示している。特に、図15Aは、図14のコネクタサブアセンブリの右上斜視図を示している。図15Bは、図15Aのコネクタサブアセンブリの左下斜視図を示している。図16は、図14のコネクタサブアセンブリの正面図である。図17は、線17-17に沿って図16のコネクタサブアセンブリを切断した断面図である。図18は、線18-18に沿って図16のコネクタサブアセンブリを切断した断面図である。
【0049】
図15Aに示すように、FPC1408は、電子装置100のMLB118上のばね接点に接続するように構成されているピンアレイ1500を含む。図示の例において、ピンアレイ1500は、接点1102に直交する8つのピンを含む。アレイ1500は、接地、バス電圧、USBネゴシエーションの差動対、および2つの追加の接地ピン用のピンを含んでもよい。しかしながら、任意の適切な数のピンをアレイ1500に実装することができる。
【0050】
図15Bに示すように、コネクタサブアセンブリ128は、第1の凹み領域(例えば、第1の凹部1502)および第2の凹み領域(例えば、第2の凹部1504)を規定する。第1の凹部1502は、コネクタサブアセンブリ128のI/Oポートへのアクセスを提供し、このI/Oポートは、カプラ308を受け入れ、カプラ308上のピン1202(図13に示す)をコネクタサブアセンブリ128上の接点1102に物理的に接続するように構成されている。第2の凹部1504は、電子装置100を支持構造(例えば、スタンド、三脚)に取り付けるために使用可能なねじ付きインサート310を含む。また、第2の凹部1504は、第2の凹部1504の底部に、電子装置100の内部の圧力を軽減するための空気抜きとして機能する通気孔を含む。図15Aに示す膜1416は、通気孔の上方に配置されている。構造的支持のために、ウェッジ1404はそれぞれ、第1の凹部1502および第2の凹部1504の中心と交差する線と実質的に一致する方向に縦に配置されている。
【0051】
図16は、図15Aのコネクタサブアセンブリの正面図を示している。図17は、線17-17に沿って図16のコネクタサブアセンブリを切断した断面図を示している。図18は、線18-18に沿って図16のコネクタサブアセンブリを切断した断面図を示している。
【0052】
図17の断面図に示すように、コネクタサブアセンブリ128の本体1400は、概ねL字形の断面を有する。図示では、コネクタ磁石402は、少なくとも1つの後退縁1700を有する実質的に矩形の断面を有する。少なくとも1つの後退縁は、第1の幅1704を有するコネクタ磁石402の第1の部分1702と、第1の部分1702の第1の幅1704よりも大きい第2の幅1708を有するコネクタ磁石402の第2の部分1706とを提供する。カプラ308をコネクタサブアセンブリ128に連結するときに、コネクタ磁石402と(図13に示す)カプラ308のカプラ磁石400との間の距離を減らすように、コネクタ磁石402の第1の部分1702は、PCBA1406の開口(例えば、切り欠き)内に配置されている。したがって、コネクタ磁石402とカプラ磁石400との間の距離は、非導電性材料1108の厚さと(図4および図12に示す)カプラ308のカバー材料412の厚さとの合計にほぼ等しくなる。
【0053】
図18の断面図は、PCBA1406上のピンアレイ1500のうちの2つのピンと交差する図16の線18-18に沿って切断されたものである。したがって、カプラ308のピン(例えば、図12のピン1202)が接点1102に接触すると、電気信号は、PCBA1406を介してFPC1408に、次いで電子装置100のMLB(例えば、図1-2のMLB118)に伝送することができる。接点1102をPCBA1406上に直接に実装することによって、ピンとPCBA1406との間の距離が短くなり、信号が通る材料の抵抗に関連する損失を低減する。カプラ308上のピンとPCBA1406との間の距離は、接点1102の厚さに等しい。さらに、接点1102は、ピンアレイ1500に直交するため、接点1102とピンアレイ1500との間の信号干渉を低減することができる。
【0054】
例示的なコンピューティングシステム
図19は、例示的な装置1902を含む例示的なシステム1900を示すブロック図である。例示的な装置1902は、図1から図18を参照して説明したように、下方視角を増加するための角度付きケーブル取付具を備える防犯カメラの態様を実現する任意の電子装置(例えば、図1の電子装置100)として実装されてもよい。例示的な装置1902は、任意の種類のコンピューティング装置、クライアント装置、携帯電話、タブレット、通信、娯楽、ゲーム、メディア再生、および/または他の種類の装置であってもよい。さらに、例示的な装置1902は、ネットワーク上で通信するように構成されている任意の他の種類の電子装置、例えば、サーモスタット、ドアベル、ハザード検出装置、カメラ、照明ユニット、コミッショニング装置、ルータ、境界ルータ、接続ルータ、接続装置、端末装置、リーダ、アクセスポイント、ハブ、および/または他の電子装置として実装されてもよい。例示的装置1902は、電子回路、マイクロプロセッサ、メモリ、入出力(I/O)論理制御、通信インターフェイスおよびコンポーネント、ならびにネットワークを介して通信するための他のハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアと統合することができる。さらに、装置1902は、以下でさらに説明するように、様々な構成要素、例えば任意の数および組み合わせの異なる構成要素を用いて実装されてもよい。
【0055】
装置1902は、通信装置1904を含み、通信装置1904は、メッシュネットワーク内の装置間に通信されたデータ、受信されたデータ、放送をスケジュールしたデータ、データのデータパケット、装置間に同期されたデータなどの装置データ1906の有線および/または無線通信を可能にする。装置データは、任意の種類の通信データ、および装置上で実行されるアプリケーションによって生成された音声データ、映像データおよび/または画像データを含むことができる。また、通信装置1904は、携帯電話通信および/またはネットワークデータ通信を行うためのトランシーバを含むことができる。通信装置1904は、複数の異なるワイヤレス通信システムのためのワイヤレス無線システムを含むことができる。ワイヤレス無線システムは、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、モバイルブロードバンド、ブルートゥース(登録商標)低エネルギー(BLE)、および/またはポイントツーポイントIEEE802.15.4を含むことができる。異なる無線システムの各々は、無線装置、アンテナ、および特定のワイヤレス通信技術のために実装されたチップセットを含むことができる。
【0056】
また、装置1902は、入力/出力(I/O)インターフェイス1908、例えば、当該装置と、データネットワーク(例えば、内部ネットワーク、外部ネットワーク)と、他の装置との間の接続および/または通信リンクを提供するデータネットワークインターフェイスを含む。I/Oインターフェイスは、装置を任意の種類のコンポーネント、周辺機器および/またはアクセサリ装置に接続することができる。また、I/Oインターフェイスは、データ入力ポートを含み、これらのデータ入力ポートを介して、任意の種類のデータ、メディアコンテンツおよび/または入力、例えば、装置へのユーザ入力、任意の種類の通信データ、および任意のコンテンツおよび/またはデータソースから受信された音声データ、映像データおよび/または画像データを受信することができる。
【0057】
装置1902は、例えば、実行可能な命令を処理する任意の種類のマイクロプロセッサ、コントローラなどを用いて少なくとも部分的にハードウェアで実装され得る処理システム1910を含む。この処理システムは、集積回路、プログラマブルロジック装置、1つ以上の半導体を用いて形成されているロジック装置、ならびにシステムオンチップ(SoC)として実装されているプロセッサおよびメモリシステムなどの他のシリコンおよび/またはハードウェア実装のコンポーネントを含むことができる。代替的にまたは追加的に、装置は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または処理回路および制御回路で実装され得る固定ロジック回路のいずれか1つまたは組み合わせで実装されてもよい。装置1902は、装置内の様々なコンポーネントを結合する任意の種類のシステムバスまたは他のデータおよびコマンド転送システムをさらに含んでもよい。システムバスは、異なるバス構造およびアーキテクチャ、ならびに制御ラインおよびデータラインのいずれか1つまたは組み合わせを含むことができる。
【0058】
また、装置1902は、コンピュータ可読記憶メモリ1912、例えば、コンピューティング装置によってアクセスすることができ、データおよび実行可能命令(例えば、ソフトウェアアプリケーション、モジュール、プログラムおよび機能など)を持続的に記憶するデータ記憶装置を含む。本明細書に記載されているコンピュータ可読記憶メモリは、信号の伝搬を除外する。コンピュータ可読記憶メモリの例は、揮発性メモリおよび不揮発性メモリ、固定および移動可能な媒体装置、コンピューティング装置にアクセスされるデータを記憶する任意の適切なメモリ装置または電子データストレージを含む。コンピュータ可読記憶メモリは、様々なメモリ装置構成を有するランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、および他の種類の記憶メモリの様々な実装を含むことができる。
【0059】
コンピュータ可読記憶メモリ1912は、ソフトウェアアプリケーションとしてコンピュータ可読記憶メモリに記憶され、処理システム1910によって実行されるオペレーティングシステムなどの、装置データ1906および様々な装置アプリケーション1914の記憶を提供する。装置アプリケーションは、制御アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、信号処理および制御モジュール、特定の装置に固有のコード、特定の装置用のハードウェア抽象化層などの形にした装置マネージャを含むことができる。この例において、装置アプリケーションはまた、例示的な装置1902を本明細書に記載されている電子装置100として実装するときに、角度付きケーブル取付具を備える防犯カメラの態様を実装するスマートホームアプリケーション1916を含む。また、装置1902は、バッテリ114などの電源1918を含む。交流(AC)電源を用いて、装置のバッテリを充電することができる。
【0060】
いくつかの態様において、記載されている電子装置100の技術の少なくとも一部は、分散システムに、「クラウド」1920を介してプラットフォーム1922に実装されてもよい。クラウド1920は、サービス1924および/またはリソース1926のプラットフォーム1922を含むおよび/または表す。
【0061】
プラットフォーム1922は、(例えば、サービス1924として含まれた)サーバ装置および/または(例えば、リソース1926として含まれた)ソフトウェアリソースなどのハードウェアの基礎機能を抽象化し、例示的な装置1902を他の装置、サーバなどに通信可能に接続する。リソース1926は、コンピュータ処理が例示的な装置1902から離れたサーバ上で実行されるときに利用され得るアプリケーションおよび/またはデータを含むことができる。さらに、サービス1924および/またはリソース1926は、例えばインターネット、セルラネットワークまたはWi-Fiネットワーク上の加入者ネットワークサービスを容易にすることができる。また、プラットフォーム1922は、システム1900の全体に分散された機能を有する相互接続された装置において、プラットフォームを介して実装されたリソース1926に対する需要を満たすために、リソースを抽象化およびスケーリングすることができる。これらの機能は、例えば、例示的な装置1902の機能を部分的に実装されてもよく、クラウド1920の機能を抽象化するプラットフォーム1922を介して実装されてもよい。
【0062】
以下に、いくつかの例を示す。
システムは、電子装置を備える。電子装置は、概ねカップ状の外殻を有し、かつ、中心軸のまわりに概ね対称であるハウジングを含み、ハウジングは、外殻の開口によって規定されている前端と、外殻の球状キャップによって規定されている後端とを有する。電子装置は、ハウジングの前端に配置されており、かつ、外殻の開口を実質的に覆うように配向されている前面要素を含み、前面要素はレンズカバーを有する。電子装置は、ハウジング内に配置されており、かつ、前面要素のレンズカバーに整列されているカメラモジュールと、ハウジングの後端に近接してハウジング内に配置されている磁化可能な部材とを含む。磁化可能な部材は、電子装置を取付装置に磁気的に連結するように構成されている。電子装置は、ハウジングの側面上に設けられているとともに、実質的な平坦面と、導電性でありかつ実質的な平坦面から露出している複数の接点とを含む凹み領域を含む。システムは、実質的な平坦面に接触するように構成されている接触面を有するカプラを備え、カプラは、ケーブルに取り付けられており、かつ、凹み領域を介してケーブルを電子装置に着脱可能に接続するように構成されており、カプラは、ケーブルと接触面との間に鋭角を規定するように構成されており、カプラは、取付装置に対する電子装置の下方傾斜角を増加するように、ケーブルをハウジングの前端に向かう方向に沿って延在させる。
【0063】
カプラは、凹み領域内に配置するように構成されているヘッド部を含んでもよい。カプラは、鋭角に従って、ケーブルをハウジングの前端に向かう方向に沿って延在させるように構成されているテール部を含んでもよい。
【0064】
カプラは、カプラのヘッド部内に配置されており、かつ、カプラの接触面に近接するカプラ磁石を含んでもよく、カプラ磁石は、電子装置のハウジング内に配置されている強磁性部品を磁気的に引き付けて、カプラを凹み領域の実質的な平坦面に磁気的に固定するように構成されてもよい。
【0065】
電子装置のハウジング内に配置されている強磁性部品は、コネクタ磁石であってもよい。
【0066】
電子装置のハウジング内に配置されている強磁性部品は、磁化可能な金属であってもよい。
【0067】
コネクタサブアセンブリは、ハウジング内に配置されており、かつ、凹み領域の実質的な平坦面に近接するコネクタ磁石を含んでもよく、コネクタ磁石は、カプラのヘッド部内に配置されている強磁性部品を磁気的に引き付けて、カプラをコネクタサブアセンブリに磁気的に固定するように構成されてもよい。
【0068】
カプラの本体内に配置されている強磁性部品は、磁化可能な金属であってもよい。
複数の接点は、ユニバーサルシリアルバスネゴシエーションのために使用可能な第1サブセットの接点と、アクセサリ検出のために使用可能な第2サブセットの接点とを含んでもよい。
【0069】
複数の接点は、ハウジング内に配置されているプリント回路基板(PCB)の一部であってもよい。
【0070】
複数の接点の各接点は、金または金合金を含んでもよい。
鋭角は、実質的に15から30度の範囲内にあってもよい。
【0071】
電子装置は、取付装置をさらに備えてもよい。取付装置は、中心軸を有してもよい。下方傾斜角は、取付装置の中心軸に対するハウジングの中心軸によって規定されてもよい。
【0072】
電子装置は、ハウジング内に配置されているカメラ基板をさらに備えてもよい。カメラモジュールは、カメラ基板に取り付けられてもよい。電子装置は、カメラ基板に取り付けられているとともに、レンズカバーに近接し且つ赤外線透過性である前面要素の一部に整列されている受動赤外線(PIR)センサをさらに備えてもよい。
【0073】
電子装置は、PIRセンサとカメラ基板との間のスタンドオフをさらに備えてもよい。このスタンドオフは、PIRセンサと、PIRセンサに整列されている前面要素の一部上に実装されているレンズとの間のセンサ-レンズ間距離を規定するように構成されてもよい。
【0074】
電子装置は、概ね筒状のPIRシールドをさらに備えてもよい。このPIRシールドは、PIRセンサの台座、PIRセンサのリード線およびスタンドオフのまわりに配置されて、PIRセンサの側壁のための接地およびPIRセンサのリード線のための遮蔽を提供してもよい。
【0075】
結論
下方視角を増加するための角度付きケーブル取付具を備える防犯カメラの態様を、特徴および/または方法に特有の用語で説明してきたが、添付の特許請求の範囲の主題は、必ずしも、説明された特定の特徴または方法に限定されない。むしろ、特定の特徴および方法は、下方視角を増加するための角度付きケーブル取付具を備える防犯カメラの例示的な実装形態として開示され、他の同等の特徴および方法は、添付の特許請求の範囲内にあることが意図される。さらに、様々な異なる態様が説明されたが、説明された各態様が、独立して実装されてもよく、または記載された1つ以上の他の態様と共に実装されてもよい。
図1-1】
図1-2】
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17
図18
図19