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特許7591169作業台稼動・休止推奨方法、装置、電子機器および倉庫システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-19
(45)【発行日】2024-11-27
(54)【発明の名称】作業台稼動・休止推奨方法、装置、電子機器および倉庫システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20240101AFI20241120BHJP
   B65G 1/137 20060101ALI20241120BHJP
【FI】
G06Q10/08
B65G1/137 E
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023572048
(86)(22)【出願日】2022-01-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-13
(86)【国際出願番号】 CN2022073308
(87)【国際公開番号】W WO2022170945
(87)【国際公開日】2022-08-18
【審査請求日】2023-09-11
(31)【優先権主張番号】202110178242.X
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523301101
【氏名又は名称】深▲せん▼市庫宝軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN KUBO SOFTWARE CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】Rooms 101, 201, 301, 401, Building C, HAI ROBOTICS Industrial Park, Nanchang Community, Xixiang Street, Bao’an District, Shenzhen, Guangdong 518100, China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】喩潤方
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0168964(US,A1)
【文献】特開平11-011616(JP,A)
【文献】特表2021-507859(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -G06Q 99/00
B65G 1/137
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業台稼動・休止推奨装置により実行される作業台稼動・休止推奨方法であって、
システム内の要処理オーダーと各前記要処理オーダーに対応する締切時間とを表す、要処理オーダー情報を取得するステップと、
前記要処理オーダー情報に基づいて、前記締切時間までに対応する前記要処理オーダーを処理し終えるのに必要な作業台の数を表す、目標作業台数を決定するステップと、
前記目標作業台数と、現在稼動中の作業台数とを比較して作業台稼動・休止情報を生成し、前記作業台稼動・休止情報を端末機器に送信するステップと、を含み、
各前記要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスに対応
前記保管ボックスは物品が入れられており、作業時に前記作業台に移動されるボックスであって、
前記要処理オーダーにはそれぞれ少なくとも1種類の具体的商品が含まれ、前記1種類の具体的商品は商品を入れるための1つの保管ボックスに対応しており、
前記要処理オーダー情報に基づいて目標作業台数を決定するステップは、
前記要処理オーダー情報に基づいて必要保管ボックス数を決定するステップと、
前記必要保管ボックス数および作業台消化能力情報に基づいて前記目標作業台数を決定するステップと、を含み、
前記必要保管ボックス数は所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表し、
前記作業台消化能力情報は1台の前記作業台が単位時間内に消化する保管ボックスの数を表す、 作業台稼動・休止推奨方法。
【請求項2】
前記作業台のID情報を取得するステップと、
前記作業台のID情報に基づいて、前記作業台の作業履歴記録を取得するステップと、
前記作業履歴記録に基づいて、前記作業台消化能力情報を決定するステップと、をさらに含む、
請求項に記載の作業台稼動・休止推奨方法。
【請求項3】
前記要処理オーダー情報は、少なくとも2つの要処理オーダーを含み、各前記要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスIDを含み、前記必要保管ボックス数は第1の必要数および第2の必要数を含み、前記第1の必要数は第1の所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表し、前記第2の必要数は第2の所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表し、
前記要処理オーダー情報に基づいて必要保管ボックス数を決定する前記ステップは、
各前記要処理オーダーの締切時間に基づいて第1の対象オーダーと第2の対象オーダーを特定するステップと、
前記第1の対象オーダーの保管ボックスIDの数に基づいて前記第1の必要数を決定し、前記第2の対象オーダーの保管ボックスIDの数に基づいて前記第2の必要数を決定するステップと、を含み、
前記第1の対象オーダーは締切時間と現在時間との間隔が第1の所定時間以下の要処理オーダーを表し、前記第2の対象オーダーは締切時間と現在時間との間隔が第2の所定時間以下の要処理オーダーを表し、
前記第2の所定時間は前記第1の所定時間より長く、前記必要保管ボックス数および前記作業台消化能力情報に基づいて目標作業台数を決定する前記ステップは、
前記第1の必要数および前記作業台消化能力情報に基づいて第1の作業台数を決定するステップと、
前記第2の必要数および前記作業台消化能力情報に基づいて第2の作業台数を決定するステップと、
前記第1の作業台数が前記第2の作業台数以上の場合、前記第1の作業台数を前記目標作業台数に決定し、前記第1の作業台数が前記第2の作業台数より小さい場合、前記第2の作業台数を前記目標作業台数に決定するステップと、を含む、
請求項またはに記載の作業台稼動・休止推奨方法。
【請求項4】
前記要処理オーダー情報は少なくとも1つの要処理オーダーを含み、各前記要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスIDを含み、
前記要処理オーダー情報に基づいて必要保管ボックス数と決定する前記ステップは、
各前記要処理オーダーの締切時間に基づいて、最接近締切時間を特定するステップと、
前記最接近締切時間に基づいて対象オーダーを特定するステップと、
前記対象オーダーにおける保管ボックスIDの数に基づいて、前記必要保管ボックス数を決定するステップと、を含み、
前記最接近締切時間は現在時間から最も近い締切時間を表し、前記現在時間から前記最接近締切時間までの時間が前記所定時間であり、
前記対象オーダーは前記最接近締切時間に対応する要処理オーダーを表す、
請求項またはに記載の作業台稼動・休止推奨方法。
【請求項5】
前記作業台消化能力情報には前記作業台で処理した保管ボックスの所属カテゴリーを表す作業台カテゴリー情報が含まれ、前記作業台稼動・休止推奨方法はさらに、
前記要処理オーダー情報に基づいて、各前記要処理オーダーに対応する保管ボックスの所属カテゴリーを表す保管ボックスカテゴリー情報を決定するステップを含み、
前記必要保管ボックス数および作業台消化能力情報に基づいて目標作業台数を決定する前記ステップは、
前記保管ボックスカテゴリー情報および前記作業台カテゴリー情報に基づいて、前記必要保管ボックス数の保管ボックスの分配を行って、各前記作業台で処理する必要がある保管ボックス数を決定するステップと、
各前記作業台で処理する必要がある保管ボックス数と、各前記作業台に対応する作業台消化能力情報とに基づいて、前記作業台のカテゴリー情報に対応した、作業台の目標作業台数を決定するステップと、を含み、
前記目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成する前記ステップは、
前記作業台のカテゴリー情報に対応した、作業台の目標作業台数に基づいて、前記作業台のカテゴリー情報に対応する作業台の稼動または休止をユーザに指示するための作業台稼動・休止情報を生成するステップを含む、
請求項のいずれか一項に記載の作業台稼動・休止推奨方法。
【請求項6】
前記端末機器は作業台であり、前記作業台稼動・休止情報は稼動情報または休止情報を含み、
前記目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成する前記ステップは、
前記目標作業台数が現在の作業台数より大きい場合、前記作業台の稼動をユーザに指示するための稼動情報を生成し、前記目標作業台数が現在の作業台数より小さい場合、前記作業台の休止をユーザに指示するための休止情報を生成するステップを含み、
前記作業台稼動・休止情報を前記端末機器に送信する前記ステップは、
前記稼動情報または休止情報を前記作業台に送信して提示を行うステップを含む、
請求項1~のいずれか一項に記載の作業台稼動・休止推奨方法。
【請求項7】
プロセッサと、メモリとを含み、
前記メモリはプログラムコードを記憶し、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを読み出して請求項1~のいずれか一項に記載の作業台稼動・休止推奨方法を実行する、
電子機器。
【請求項8】
作業台と、請求項に記載の電子機器とを含み、前記作業台と前記電子機器とは通信接続されている、
倉庫システム。
【請求項9】
コンピュータ実行指令が記憶されたコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、プロセッサが前記コンピュータ実行指令を実行すると、請求項1~のいずれか一項に記載の作業台稼動・休止推奨方法が実現される、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項10】
プログラムコードを備えたコンピュータプログラムであって、前記プログラムコードがコンピュータによって実行されると、請求項1~のいずれか一項に記載の作業台稼動・休止推奨方法が実現される
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は2021年02月09日に中国専利局に提出された、出願番号202110178242.X、出願の名称「作業台稼動・休止推奨方法、装置、電子機器および倉庫システム」の中国専利出願の優先権を主張し、そのすべての内容を援用により本開示に組み入れる。
【0002】
本開示はスマート倉庫の技術分野に関し、特に作業台稼動・休止推奨方法、装置、電子機器および倉庫システムに関する。
【背景技術】
【0003】
倉庫ロボットに基づいたスマート倉庫システムは、スマート操作システムを採用し、システム指令により倉庫ロボットを制御して商品を対応する保管ボックスから作業台へ取り出させ、人間またはロボットが作業台で荷物のピックアップや仕分けを行い、オーダー商品の梱包および出庫プロセスを完了させている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術においては、作業台の数は具体的な必要に応じて稼動・休止を調整し、オーダー数量が多いときにはオペレータは作業台を稼動させることでオーダー処理能力を上げ、逆の場合は作業台を休止させて作業台のリソースを節約する。しかしながら、実際のオペレーティングプロセスにおいて、オペレータの経験のみに頼って作業台の稼動・休止タイミングを決定するのは精度が低く、作業台の処理能力不足またはリソースの浪費という問題を招き、倉庫システム全体の作業効率に影響を与える。
【0005】
本開示は、要処理オーダー情報によって目標作業台数を決定し、目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成して端末機器に送信することで、オペレータに作業台の稼動・休止操作を促すことにより、作業台の稼動・休止タイミングの合理性を高め、倉庫システム全体の作業效率を向上させる、作業台稼動・休止推奨方法、装置、電子機器および倉庫システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様として、本開示の実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法は、システム内の要処理オーダーと各前記要処理オーダーに対応する締切時間とを表す、要処理オーダー情報を取得するステップと、前記要処理オーダー情報に基づいて、前記締切時間までに対応する要処理オーダーを処理し終えるのに必要な作業台の数を表す、目標作業台数を決定するステップと、前記目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成し、前記作業台稼動・休止情報を端末機器に送信するステップと、を含み、各前記要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスに対応する。
【0007】
任意選択として、前記要処理オーダー情報に基づいて目標作業台数を決定するステップは、前記要処理オーダー情報に基づいて必要保管ボックス数を決定するステップと、前記必要保管ボックス数および作業台消化能力情報に基づいて目標作業台数を決定するステップと、を含み、前記必要保管ボックス数は第1の所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表し、前記作業台消化能力情報は1台の前記作業台が単位時間内に消化する保管ボックスの数を表す。
【0008】
任意選択として、前記方法は、前記作業台のID情報を取得するステップと、前記作業台のID情報に基づいて、前記作業台の作業履歴記録を取得するステップと、前記作業履歴記録に基づいて、前記作業台消化能力情報を決定するステップと、をさらに含む。
【0009】
任意選択として、前記要処理オーダー情報は、少なくとも2つの要処理オーダーと、前記要処理オーダーに対応する締切時間とを含み、各前記要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスIDを含み、前記必要保管ボックス数は第1の必要数および第2の必要数を含み、前記第1の必要数は第1の所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表し、前記第2の必要数は第2の所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表し、前記要処理オーダー情報に基づいて必要保管ボックス数を決定するステップは、各前記要処理オーダーの締切時間に基づいて第1の対象オーダーと第2の対象オーダーを特定するステップと、前記第1の対象オーダーの保管ボックスIDの数に基づいて前記第1の必要数を決定し、前記第2の対象オーダーの保管ボックスIDの数に基づいて前記第2の必要数を決定するステップと、を含み、前記第1の対象オーダーは締切時間と現在時間との間隔が第1の所定時間以下の要処理オーダーを表し、前記第2の対象オーダーは締切時間と現在時間との間隔が第2の所定時間以下の要処理オーダーを表し、前記第2の所定時間は前記第1の所定時間より長く、前記必要保管ボックス数および前記作業台消化能力情報に基づいて目標作業台数を決定する前記ステップは、前記第1の必要数および前記作業台消化能力情報に基づいて第1の作業台数を決定するステップと、前記第2の必要数および前記作業台消化能力情報に基づいて第2の作業台数を決定するステップと、前記第1の作業台数が前記第2の作業台数以上の場合、前記第1の作業台数を前記目標作業台数に決定し、前記第1の作業台数が前記第2の作業台数より小さい場合、前記第2の作業台数を前記目標作業台数に決定するステップと、を含む。
【0010】
任意選択として、前記要処理オーダー情報は少なくとも1つの要処理オーダーと、前記要処理オーダーに対応する締切時間とを含み、各前記要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスIDを含み、前記要処理オーダー情報に基づいて必要保管ボックス数と決定するステップは、各前記要処理オーダーの締切時間に基づいて、最接近締切時間を特定するステップと、前記最接近締切時間に基づいて対象オーダーを特定するステップと、前記対象オーダーにおける保管ボックスIDの数に基づいて、前記必要保管ボックス数を決定するステップと、を含み、前記最接近締切時間は現在時間から最も近い締切時間を表し、前記現在時間から前記最接近締切時間までの時間が前記第1の所定時間であり、前記対象オーダーは前記最接近締切時間に対応する要処理オーダーを表す。
【0011】
任意選択として、作業台消化能力情報には前記作業台で処理した保管ボックスの所属カテゴリーを表す作業台カテゴリー情報が含まれ、前記作業台稼動・休止推奨方法はさらに、前記要処理オーダー情報に基づいて、各前記要処理オーダーに対応する保管ボックスの所属カテゴリーを表す保管ボックスカテゴリー情報を決定するステップを含み、前記必要保管ボックス数および作業台消化能力情報に基づいて目標作業台数を決定する前記ステップは、前記保管ボックスカテゴリー情報および前記作業台カテゴリー情報に基づいて、前記必要保管ボックス数の保管ボックスの分配を行って、各前記作業台で処理する必要がある保管ボックス数を決定するステップと、前記各作業台で処理する必要がある保管ボックス数と、各前記作業台に対応する作業台消化能力情報とに基づいて、前記作業台のカテゴリー情報に対応した、作業台の目標作業台数を決定するステップと、を含み、前記目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成する前記ステップは、前記作業台のカテゴリー情報に対応した、作業台の目標作業台数に基づいて、前記作業台のカテゴリー情報に対応する作業台の稼動または休止をユーザに指示するための作業台稼動・休止情報を生成するステップを含む。
【0012】
任意選択として、前記端末機器は作業台であり、前記作業台稼動・休止情報は稼動情報および休止情報を含み、前記目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成する前記ステップは、前記目標作業台数が現在の作業台数より大きい場合、前記作業台の稼動をユーザに指示するための稼動情報を生成し、前記目標作業台数が現在の作業台数より小さい場合、前記作業台の休止をユーザに指示するための休止情報を生成するステップを含み、前記作業台稼動・休止情報を端末機器に送信する前記ステップは、前記稼動情報または休止情報を前記作業台に送信して提示を行うステップを含む。
【0013】
第2の態様として、本開示の実施例で提供する作業台稼動・休止推奨装置は、システム内の要処理オーダーと各前記要処理オーダーに対応する締切時間とを表す、要処理オーダー情報を取得するための取得モジュールと、前記要処理オーダー情報に基づいて、前記締切時間までに対応する要処理オーダーを処理し終えるのに必要な作業台の数を表す、目標作業台数を決定するための決定モジュールと、前記目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成し、前記作業台稼動・休止情報を端末機器に送信するための送信モジュールと、を含み、各前記要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスに対応する。
【0014】
任意選択として、前記決定モジュールは、具体的には、前記要処理オーダー情報に基づいて必要保管ボックス数を決定し、前記必要保管ボックス数および作業台消化能力情報に基づいて目標作業台数を決定するために用いられ、前記必要保管ボックス数は第1の所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表し、前記作業台消化能力情報は1台の前記作業台が単位時間内に消化する保管ボックスの数を表す。
【0015】
任意選択として、前記取得モジュールはさらに、前記作業台のID情報を取得し、前記作業台のID情報に基づいて、前記作業台の作業履歴記録を取得し、前記作業履歴記録に基づいて、前記作業台消化能力情報を決定するために用いられる。
【0016】
任意選択として、前記要処理オーダー情報は、少なくとも2つの要処理オーダーと、前記要処理オーダーに対応する締切時間とを含み、各前記要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスIDを含み、前記必要保管ボックス数は第1の必要数および第2の必要数を含み、前記第1の必要数は第1の所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表し、前記第2の必要数は第2の所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表し、前記決定モジュールは、前記要処理オーダー情報に基づいて必要保管ボックス数を決定するとき、具体的には、各前記要処理オーダーの締切時間に基づいて第1の対象オーダーと第2の対象オーダーを特定し、前記第1の対象オーダーの保管ボックスIDの数に基づいて前記第1の必要数を決定し、前記第2の対象オーダーの保管ボックスIDの数に基づいて前記第2の必要数を決定するために用いられ、前記第1の対象オーダーは締切時間と現在時間との間隔が第1の所定時間以下の要処理オーダーを表し、前記第2の対象オーダーは締切時間と現在時間との間隔が第2の所定時間以下の要処理オーダーを表し、前記第2の所定時間は前記第1の所定時間より長く、前記決定モジュールは、前記必要保管ボックス数および前記作業台消化能力情報に基づいて目標作業台数を決定するとき、具体的には、前記第1の必要数および前記作業台消化能力情報に基づいて第1の作業台数を決定し、前記第2の必要数および前記作業台消化能力情報に基づいて第2の作業台数を決定し、前記第1の作業台数が前記第2の作業台数以上の場合、前記第1の作業台数を前記目標作業台数に決定し、前記第1の作業台数が前記第2の作業台数より小さい場合、前記第2の作業台数を前記目標作業台数に決定するために用いられる。
【0017】
任意選択として、前記要処理オーダー情報は少なくとも1つの要処理オーダーと、前記要処理オーダーに対応する締切時間とを含み、各前記要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスIDを含み、前記決定モジュールは、前記要処理オーダー情報に基づいて必要保管ボックス数と決定するとき、具体的には、各前記要処理オーダーの締切時間に基づいて、最接近締切時間を特定して、前記最接近締切時間に基づいて対象オーダーを特定し、前記対象オーダーにおける保管ボックスIDの数に基づいて、前記必要保管ボックス数を決定するために用いられ、前記最接近締切時間は現在時間から最も近い締切時間を表し、前記現在時間から前記最接近締切時間までの時間が前記第1の所定時間であり、前記対象オーダーは前記最接近締切時間に対応する要処理オーダーを表す。
【0018】
任意選択として、作業台消化能力情報には、前記作業台で処理した保管ボックスの所属カテゴリーを表す作業台カテゴリー情報が含まれ、前記決定モジュールはさらに、前記要処理オーダー情報に基づいて、各前記要処理オーダーに対応する保管ボックスの所属カテゴリーを表す保管ボックスカテゴリー情報を決定するために用いられ、前記決定モジュールは、前記必要保管ボックス数および作業台消化能力情報に基づいて目標作業台数を決定するとき、具体的には、前記保管ボックスカテゴリー情報および前記作業台カテゴリー情報に基づいて、前記必要保管ボックス数の保管ボックスの分配を行って、各前記作業台で処理する必要がある保管ボックス数を決定し、前記各作業台で処理する必要がある保管ボックス数と、各前記作業台に対応する作業台消化能力情報とに基づいて、前記作業台のカテゴリー情報に対応した、作業台の目標作業台数を決定するために用いられ、前記送信モジュールは、前記目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成するとき、具体的には、前記作業台のカテゴリー情報に対応した、作業台の目標作業台数に基づいて、前記作業台のカテゴリー情報に対応する作業台の稼動または休止をユーザに指示するための作業台稼動・休止情報を生成するために用いられる。
【0019】
任意選択として、前記端末機器は作業台であり、前記作業台稼動・休止情報は稼動情報および休止情報を含み、前記送信モジュールは、前記目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成するとき、具体的には、前記目標作業台数が現在の作業台数より大きい場合、前記作業台の稼動をユーザに指示するための稼動情報を生成し、前記目標作業台数が現在の作業台数より小さい場合、前記作業台の休止をユーザに指示するための休止情報を生成するために用いられ、前記送信モジュールは、前記作業台稼動・休止情報を端末機器に送信するとき、具体的には、前記稼動情報または休止情報を前記作業台に送信して提示を行うために用いられる。
【0020】
第3の態様として、本開示の実施例で提供する電子機器は、プロセッサと、メモリと、とを含み、前記メモリはプログラムコードを記憶し、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを読み出して本開示の第1の態様または第2の態様に対応する任意の実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法実行る。
【0021】
第4の態様として、本開示の実施例で提供する倉庫システムは、作業台と、本開示の第3の態様に対応する実施例で提供する電子機器とを含み、前記作業台と前記電子機器とは通信接続されている。
【0022】
第5の態様として、本開示の実施例で提供するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータ実行指令が記憶され、プロセッサによって前記コンピュータ実行指令が実行されると、本開示の第1の態様に対応する任意の実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法が実現される。
【0023】
第6の態様として、本開示の実施例で提供するコンピュータプログラム製品は、プログラムコードを含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されると、前記プログラムコードが第1の態様または第2の態様および第1の態様または第2の態様の各種の選択可能な手段の作業台稼動・休止推奨方法を実施する。
【発明の効果】
【0024】
本開示の実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法、装置、電子機器および倉庫システムによれば、システム内の要処理オーダーと各前記要処理オーダーに対応する締切時間とを表す、要処理オーダー情報を取得し、前記要処理オーダー情報に基づいて、前記締切時間までに対応する要処理オーダーを処理し終えるのに必要な作業台の数を表す目標作業台数を決定し、前記目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成して、前記作業台稼動・休止情報を端末機器に送信する。各要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスに対応する。要処理オーダー情報は要処理オーダーに基づいて決定されるため、目標作業台数の作業台で作業を行うことで、要処理オーダーを期限超過させないという要求を満たすことができ、ひいては目標作業台数によって生成した作業台稼動・休止情報を、ユーザの作業台稼動・休止操作の推奨情報として、ユーザが作業台を稼動・休止させる操作のタイミングの精度を高めて、倉庫システム全体の作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
以下の図面は明細書に組み込まれて明細書の一部を構成して、本開示の好適な実施例を示すとともに、明細書と合わせて、本発明の原理を説明するために用いられる。
【0026】
図1図1は本開示の実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法の応用シーンの図である。
図2図2は本開示の一実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法のフローチャートである。
図3図3は本開示の他の実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法のフローチャートである。
図4図4図3に示す実施例におけるステップS202の選択可能な一実施形態のフローチャートである。
図5図5図3に示す実施例におけるステップS202の選択可能な他の実施形態のフローチャートである。
図6図6図3に示す実施例におけるステップS203の選択可能な一実施形態のフローチャートである。
図7図7は本開示の実施例で提供する目標作業台数決定の一例の模式図である。
図8図8は本開示の一実施例で提供する作業台稼動・休止推奨装置の構造模式図である。
図9図9は本開示の実施例で提供する電子機器の模式図である。
図10図10は本開示の一実施例で提供する倉庫システムの構造模式図である。
【0027】
上記の図面により本開示の明確な実施例を示したが、以下ではより詳細に説明する。これら図面および文字による説明は、なんら本開示の構想の範囲を限定するためのものではなく、特定の実施例を参照することによって当業者に本開示の概念を説明するためのものである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ここで例示的な実施例を詳細に説明するが、その例は図面に示されている。以下の説明で図面に言及する場合、別途説明がある場合を除き、異なる図面における同一の符号は同一または類似の要素を示す。以下の例示的な実施例において説明する実施形態は、本開示と一致するあらゆる実施形態を代表するものではない。むしろ、それらは「特許請求の範囲」において詳述される、本開示のいくつかの形態と一致する装置および方法の例にすぎない。
【0029】
以下、具体的実施例により本開示の技術手段および本開示の技術手段が如何にして上記の技術的課題を解決するかを詳細に説明する。以下の複数の具体的実施例は互いに組み合わせることができ、同一または類似する概念またはプロセスについては、いくつかの実施例では繰り返して説明しない場合がある。以下、図面と組み合わせて本開示の実施例を詳細に説明する。
【0030】
まず、本開示の実施例の応用シーンを詳細に説明する。
【0031】
図1は本開示の実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法の応用シーンの図である。図1に示すように、スマート倉庫システム100においては、倉庫ロボット110を制御してラックエリアにある保管ボックス120を搬送させて、保管ボックス120を作業台130まで運ばせ、作業台130のところにいるオペレータまたはロボットが後続の処理、例えば、保管ボックス120内の物品の取出し、仕分け、梱包などの操作を行う。従来技術においては、作業台130の数は具体的な必要に応じて稼動・休止を調整し、オーダー数量が多いときにはオペレータは作業台130を稼動させることでオーダー処理能力を上げ、逆の場合は作業台130を休止させて作業台のリソースを節約する。しかしながら、実際のオペレーティングプロセスにおいて、倉庫システム100は現在の最適な作業台数を自動で特定することができないため、オペレータの経験のみに頼って作業台130の稼動・休止タイミングを決定するのは精度が低く、作業台の処理能力不足またはリソースの浪費という問題を招き、倉庫システム100全体の作業効率に影響を与える。
【0032】
この問題を解決するため、本開示の実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法は、要処理オーダー情報によって目標作業台数を自動で決定し、目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成して端末機器に送信することで、オペレータに作業台の稼動・休止操作を促すことにより、作業台の稼動・休止タイミングの合理性を高め、倉庫システム全体の作業效率を向上させる。
【0033】
図2は本開示の一実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法のフローチャートである。例示的に、この作業台稼動・休止推奨方法はスマート倉庫システムに適用可能である。図2に示すように、本開示の実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法は以下のステップを含む。
【0034】
S101で、要処理オーダー情報を取得する。要処理オーダー情報はシステム内の要処理オーダーと、要処理オーダーそれぞれに対応する締切時間とを表すために用いられる。各要処理オーダーは、少なくとも1つの保管ボックスに対応している。
【0035】
例示的に、要処理オーダー情報はシステム内の要処理オーダーを記録したデータであり、スマート倉庫システムが上流の機器から送信された新たなオーダーの情報を受信すると、要処理オーダー情報はそれに従って更新され、システム内の要処理オーダー数も増加する。さらに、要処理オーダー情報には、要処理オーダーそれぞれに対応する締切時間が含まれ、システムは締切時間に照らしてオーダーを処理することで、要処理オーダーが締切時間までに処理されることを保証する。ここで、各要処理オーダーにはそれぞれ少なくとも1種類の具体的商品、即ちSKUが含まれ、1つのSKUは商品を入れるための1つまたは複数の保管ボックスに対応している。したがって1つの処理オーダーはそれぞれ少なくとも1つの保管ボックスに対応している。
【0036】
S102で、要処理オーダー情報に基づいて、目標作業台数を決定する。目標作業台数は、締切時間までに対応する要処理オーダーを処理するために必要な作業台の数を表すために用いられる。
【0037】
例示的に、要処理オーダー情報には、要処理オーダーのID情報と、各要処理オーダーに含まれる具体的商品のID情報が含まれる。例えば、要処理オーダー情報は要処理オーダー001および要処理オーダー002を含み、要処理オーダー001は、商品A1が1個、商品B4が2個を含み、要処理オーダー002は、商品A2が1個、商品C1が2個を含む。要処理オーダー情報における関連情報に基づいて、各オーダーに含まれる商品のID情報を特定でき、さらに、予め設定された保管ボックス配置情報と、当該商品のID情報とに基づいて、定各要処理オーダーにおける商品に対応する保管ボックスを特定できる。
【0038】
さらに、作業台の消化能力は、保管ボックスの処理数を計測することで評価されるが、要処理オーダーが異なれば対応する締切時間が異なるので、要処理オーダー情報におけるすべての要処理オーダーが締切時間までに処理されるためには、作業台の総消化能力が、各オーダーの締切時間までに各オーダーに対応する保管ボックスを消化し終えることができることが保証される必要がある。そして、各オーダーの締切時間までに、各オーダーに対応する保管ボックスを消化し終えることができる作業台の最小数が、即ち目標作業台数である。
【0039】
例示的に、目標作業台を決定する方法は複数あり、例えば、所定時間内に処理する必要がある保管ボックスの数、即ち必要保管ボックス数を特定して、要処理オーダー情報におけるオーダーが締切時間までに処理されることを保証する。そして、さらに1つの作業台の処理能力に基づいて、必要保管ボックス数の保管ボックスを消化し終えるのに必要な作業台数、即ち目標作業台数を決定する。また、例えば倉庫システムに記録された稼動履歴情報から、現在の時間の平均作業台数を取得し、当該平均作業台数を目標作業台数に決定する。ここでは具体的な必要に応じて設定できる。
【0040】
S103で、目標作業台数に基づいて、作業台稼動・休止情報を生成して、作業台稼動・休止情報を端末機器に送信する。
【0041】
例示的に、目標作業台数は、要処理オーダー情報におけるすべての要処理オーダーが締切時間までに処理されることを実現できる作業台数であり、最適作業台数と見なすことができる。倉庫システムは、当該目標作業台数と、現在稼動中の作業台数とを比較して、作業台稼動・休止情報を得ることができる。
【0042】
より具体的には、例えば、目標作業台数が現在の作業台数より大きい場合、ユーザに作業台の稼動を指示するための稼動情報を生成し、目標作業台数が現在の作業台数より小さい場合、ユーザに作業台の休止を指示するための休止情報を生成する。これにより、ユーザに現在の作業台数を調整することを促し、現在の作業台数と目標作業台数を一致させ、最適作業台数になるようにすることで、作業台を遊ばせて浪費することを回避し、さらに作業台の総消化能力が不足してオーダー処理の時間超過を招くことも回避して、倉庫システム全体の作業効率を向上させる。
【0043】
さらに、任意選択として、作業台稼動・休止情報を端末機器に送信するステップは、倉庫システムが稼動情報または休止情報を作業台へ送信し、作業台の提示ユニットによってオペレータに情報を提示することで、オペレータに作業台の稼動操作または休止操作を行うよう通知することを含む。提示ユニットは表示ユニットおよび/または音声ユニットを含み、提示ユニットは情報表示および/または音声再生など様々な方法でオペレータに情報告知を行う。
【0044】
さらに、任意選択として、すべての作業台を稼動させる前に、作業台稼動・休止情報を決定してから、作業台稼動情報に基づいて、システムの設定により、目標作業台数の作業台を事前稼動させ(事前稼動とは、作業台作業員がまだ作業台に到着していないことを指す)、事前稼動の後、システムがオーダー情報を事前稼動した作業台へ送信するとともに、送信したオーダーに基づいてロボットにコンテナ搬送タスクを送信し、作業台に対応するオーダーに必要なコンテナを作業台まで搬送させてもよい。作業台の作業員がワークステーションに到着したときすぐに作業でき、コンテナ搬送時間に待機する必要がなく、効率が向上する。
【0045】
本開示で提供する実施例においては、システム内の要処理オーダーと各要処理オーダーに対応する締切時間とを表す要処理オーダー情報を取得し、要処理オーダー情報に基づいて、締切時間までに対応する要処理オーダーを処理し終えるのに必要な作業台の数を表す目標作業台数を決定し、目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成して、作業台稼動・休止情報を端末機器に送信する。ここで、各要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスに対応する。要処理オーダー情報は要処理オーダーに基づいて決定されるため、目標作業台数の作業台で作業を行うことで、要処理オーダーを期限超過させないという要求を満たすことができ、ひいては目標作業台数によって生成した作業台稼動・休止情報を、ユーザの作業台稼動・休止操作の推奨情報として、ユーザが作業台を稼動・休止させる操作のタイミングの精度を高めて、倉庫システム全体の作業効率を向上させることができる。
【0046】
図3は本開示の他の実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法のフローチャートである。本実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法は、図2に示す実施例をベースとしてステップS102をさらに細分化したものである。図3に示すように、本実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法は以下のステップを含む。
【0047】
S201で、要処理オーダー情報を取得する。
【0048】
S202で、要処理オーダー情報に基づいて、必要保管ボックス数を決定する。
【0049】
図2に示す実施例においては、要処理オーダー情報に基づいて要処理オーダー情報における複数のオーダーおよび対応する締切時間を特定して、所定時間内に処理する必要がある保管ボックスの数、即ち必要保管ボックス数を決定し取得する。所定時間内に必要保管ボックス数の保管ボックスの処理作業が完了できれば、すべての要処理オーダー情報に対応する要処理オーダーが時間超過しないことが保証される。
【0050】
選択可能な一実施形態において、要処理オーダー情報は少なくとも2つの要処理オーダーと、要処理オーダーに対応する締切時間とを含み、各要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスIDを含む。保管ボックスIDは保管ボックスの区別と測位のために用いられる。必要保管ボックス数は第1の必要数と第2の必要数を含み、第1の必要数は第1の所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表し、第2の必要数は第2の所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表す。
【0051】
図4に示すように、ステップS202の具体的な実現プロセスは以下のステップを含むことができる。
【0052】
S2021で、各要処理オーダーの締切時間に基づいて、第1の対象オーダーと第2の対象オーダーを特定する。第1の対象オーダーは、締切時間と現在時間との間隔が第1の所定時間以下である要処理オーダーを表し、第2の対象オーダーは、締切時間と現在時間との間隔が第2の所定時間以下である要処理オーダーを表す。第2の所定時間は第1の所定時間よりも長い。
【0053】
S2022で、第1の対象オーダーの保管ボックスIDの数に基づいて、第1の必要数を決定し、第2の対象オーダーの保管ボックスIDの数に基づいて、第2の必要数を決定する。
【0054】
例示的に、要処理オーダーの締切時間は、例えばXX年X月X日18時のような具体的な時点を指してもよく、現在時間から要処理オーダーの締切時間までの時間の長さで、緊急度が異なる要処理オーダーを分けることができる。ここで、第1の対象オーダーが、締切時間と現在時間との間隔が第1の所定時間以下である要処理オーダーを表すことを具体的に説明すると、例えば、第1の所定時間が2時間であり、要処理オーダーAの締切時間と現在時間との間隔が1時間であれば、要処理オーダーAは第1の対象オーダーである。対応的に、要処理オーダーBの締切時間と現在時間との間隔が3時間であれば、要処理オーダーBは第2の対象オーダーである。要処理オーダーBの緊急度は要処理オーダーAよりも低い。第1の対象オーダーと第2の対象オーダーは、いずれも1つまたは複数の要処理オーダーに対応する。
【0055】
さらに、第1の対象オーダーに対応する要処理オーダーに基づいて、第1の必要数を決定する。第1の必要数は、第1の対象オーダーに対応するすべての要処理オーダーにおける保管ボックスIDをまとめてから算出した保管ボックスIDの数の和である。なお、異なる要処理オーダーの中に、同一の保管ボックスIDが含まれることがある。したがって、第1の必要数は、各要処理オーダーにおける保管ボックスIDの数の和以下である可能性がある。対応的に、第2の対象オーダーに対応する要処理オーダーに基づいて、第2の必要数を決定する。第1の必要数と第2の必要数はそれぞれ、対応する時間内に作業台で処理する必要がある保管ボックスの総数を表す。後続の目標作業台数決定ステップにおいて、第1の必要数と第2の必要数について、対応する第1の目標作業台数と第2の目標作業台数をそれぞれ決定することで、作業台稼動・休止タイミングの精細な制御を実現して、オーダー数量がある時間帯に突然増大することによる作業台の総処理能力不足の問題が生じることを回避し、作業台と倉庫システムの作業安定性と作業効率を向上させる。
【0056】
任意選択として、本実施例のステップにおいて、各要処理オーダーの締切時間に基づいて、第1の対象オーダーと第2の対象オーダーを特定する以外に、さらに第3の対象オーダー、第4の対象オーダーなど複数の対象オーダーを特定し、これにより複数の時間帯の作業台数制御を実現して、作業台稼動・休止タイミングの精細な制御を一層向上させ、作業台と倉庫システムの作業安定性と作業効率を向上させてもよいが、ここでは逐一例を挙げて説明しない。
【0057】
選択可能な他の実施形態において、要処理オーダー情報は少なくとも1つの要処理オーダーと、要処理オーダーに対応する締切時間とを含み、各要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスIDを含む。
【0058】
図5に示すように、ステップS202の具体的な実現プロセスは以下のステップを含むことができる。
【0059】
S2023で、各要処理オーダーの締切時間に基づいて、最接近締切時間を特定する。最接近締切時間は、現在時間に最も近い締切時間を表し、現在時間から最接近締切時間までの時間が第1の所定時間である。
【0060】
S2024で、最接近締切時間に基づいて対象オーダーを特定する。対象オーダーは最接近締切時間に対応する要処理オーダーである。
【0061】
S2025で、対象オーダーにおける保管ボックスIDの数に基づいて、必要保管ボックス数を決定する。
【0062】
例示的に、最接近締切時間とは現在時間から最も近い締切時間である。例えば要処理オーダーAの締切時間と現在時間との間隔が1時間で、要処理オーダーBの締切時間と現在時間との間隔が2時間で、要処理オーダーCの締切時間と現在時間との間隔が4時間とする。この場合、要処理オーダーAの締切時間が最接近締切時間である。なお、時間の推移とオーダーの絶え間ない処理に伴って、最接近締切時間も絶えず変化する。例えば3時間後の最接近締切時間は、要処理オーダーCの締切時間と現在時間との間隔が1時間になり、締切時間がすべての要処理オーダーのうちで現在に最も近くなるので、要処理オーダーCの締切時間が最接近締切時間となる。
【0063】
さらに、最接近締切時間に対応する要処理オーダーに基づいて対象オーダーを特定する。対象オーダーは1つまたは複数の要処理オーダーに対応しうる。すべての対象オーダーにおける保管ボックスIDをまとめて、保管ボックスIDの数の和を算出し、必要保管ボックス数として決定する。後続の目標作業台数を決定するステップにおいて、必要保管ボックス数に基づいて目標作業台数を決定すれば、最接近締切時間内のオーダーを時間どおりに処理することが保証され、締切時間を超過することがない。
【0064】
本実施例のステップにおいては、最接近締切時間内の対応する対象オーダーを取得し、対象オーダーに基づいて必要保管ボックス数を決定することにより、各要処理オーダーを最接近締切時間までの時間区間に入れ、必要な作業台数を動的に決定することができる。これにより作業台の稼動・休止情報の精確な推奨を決定して、作業台および倉庫システムの作業安定性および作業効率を向上させる。
【0065】
S203で、必要保管ボックス数および作業台消化能力情報に基づいて目標作業台数を決定する。作業台消化能力情報は1台の作業台が単位時間内に消化する保管ボックスの数を表す。
【0066】
ステップS203はさらに作業台消化能力情報を取得するステップ、具体的には以下のステップを含む。
【0067】
作業台のID情報を取得し、作業台のID情報に基づいて作業台の的作業履歴記録を取得する。そして、作業履歴記録に基づいて作業台消化能力情報を決定する。
【0068】
例示的に、作業台消化能力情報は1台の作業台が保管ボックスを処理して消化する能力を表す情報であり、具体的には、例えば100箱/時間/台である。作業台のID情報を特定することにより、対応するID情報の作業台の作業履歴記録、例えば直近1週間の当該作業台の1日ごとの保管ボックス総消化量、または直近1日の当該作業台の1時間ごとの保管ボックス総消化量を取得することができる。そして対応的に単位時間内の保管ボックス消化量を計算すれば、作業台消化能力情報を決定することができる。
【0069】
本実施例のステップにおいては、それぞれの作業台の作業履歴記録を取得することにより、それぞれの作業台の精確な消化能力情報を決定する。それぞれの作業台はオペレータの水準・経験などの要因により消化能力が異なっており、作業台の作業履歴記録に基づいて作業台消化能力の評価の精度を高めることができ、作業台消化能力情報の精度を高めることで、作業台稼動・休止情報の精度を向上させる。
【0070】
例示的に、それぞれの作業台で処理された保管ボックスのタイプが異なることで、それに対応する作業台消化能力情報も異なる。したがって、任意選択として、作業台消化能力情報には作業台カテゴリー情報が含まれる。作業台カテゴリー情報は作業台で処理された保管ボックスが属するカテゴリーを示し、ステップS203はさらに、要処理オーダー情報に基づいて、保管ボックスカテゴリー情報を決定するステップを含み、保管ボックスカテゴリー情報は、各要処理オーダーに対応する保管ボックスの所属カテゴリーを表す。
【0071】
さらに、必要保管ボックス数および作業台消化能力情報に基づいて目標作業台数を決定するステップは、保管ボックスカテゴリー情報および作業台カテゴリー情報に基づいて、必要保管ボックス数の保管ボックスの分配を行って、各作業台で処理する必要がある保管ボックス数を決定するステップと、各作業台で処理する必要がある保管ボックス数と、各作業台に対応する作業台消化能力情報とに基づいて、作業台のカテゴリー情報に対応した、作業台の目標作業台数を決定するステップを含む。さらに、後続の目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成するプロセスにおいて、作業台のカテゴリー情報に対応する作業台を稼動または休止させることをユーザに指示するための作業台稼動・休止情報を生成することにより、異なるカテゴリーの作業台の稼動・休止を精確に推奨することを実現し、倉庫システム全体の作業効率を向上させる。
【0072】
本実施例のステップにおいては、保管ボックスカテゴリー情報および作業台カテゴリー情報に基づいて、各作業台で処理する必要がある保管ボックス数を決定するとともに、各作業台で処理する必要がある保管ボックス数および各作業台に対応する作業台消化能力情報に基づいて、各作業台の目標作業台数を決定する。これにより異なるタイプの作業台に対する稼動・休止管理を一層細分化し、作業台および倉庫システムの作業安定性と作業効率を一層向上させる。
【0073】
さらに、選択可能な一実施形態において、目標作業台数は第1の作業台数と第2の作業台数を含む。図6に示すように、ステップS203の具体的実施形態は以下のステップを含む。
【0074】
S2031で、第1の必要数および作業台消化能力情報に基づいて第1の作業台数を決定し、第2の必要数および作業台消化能力情報に基づいて第2の作業台数を決定する。
【0075】
S2032で、第1の作業台数が第2の作業台数以上である場合、第1の作業台数を目標作業台数に決定し、第1の作業台数が第2の作業台数よりも小さい場合、第2の作業台数を目標作業台数に決定する。
【0076】
例示的に、図7は本開示の実施例で提供する目標作業台数の決定の一例の模式図である。システムにおける要処理オーダー数の変化に伴って、対応する時間帯の必要オーダー数および対応する時間帯の目標作業台数も変化する。図7に示すように、所定時間を現在時間から1時間後の時点とし、1時間以内に処理する必要がある要処理オーダーに対応する保管ボックス数を第1の必要数とし、3時間以内に処理する必要がある要処理オーダーに対応する保管ボックス数を第2の必要数とする。対応的に、作業台消化能力情報および第1の必要数に基づいて、1時間内の必要な作業台数を第1の作業台数に決定する。また、作業台消化能力情報および第2の必要数に基づいて、3時間内の必要な作業台数を第2の作業台数に決定する。もし第1の作業台数が第2の作業台数より大きければ、現在から1時間は消化する必要がある保管ボックスが多く、1時間後にはオーダー数が少なくなることを意味しているので、第1の作業台数を目標作業台数として、締切時間が1時間以内のオーダーを処理できることを保証する。また、第1の作業台数がより多く、作業台の総消化能力もより高いので、3時間以内のオーダーも消化可能であり、オーダーが多すぎて総消化能力を超えるという問題は生じない。逆に、もし第2の作業台数が第1の作業台数より大きければ、現在から1時間は消化する必要がある保管ボックスが少なく、1時間後にオーダー数が増えることを意味しているので、第2の作業台数を目標作業台数として、締切時間が3時間以内のオーダーを処理できることを保証する。第2の作業台数がより多く、作業台の総消化能力もより高いので、1時間以内のオーダーも消化可能である。上記のスキームにより、いかなる状況であっても作業台数が少なすぎることによる消化能力不足の問題が生じないことを保証し、オーダーの処理時間超過が起きないことを保証して、倉庫システムの安定性を向上させる。
【0077】
S204で、作業台のカテゴリー情報に対応した作業台の目標作業台数に基づいて、作業台稼動・休止情報を生成して、作業台稼動・休止情報を端末機器に送信する。作業台稼動・休止情報は、作業台のカテゴリー情報に対応する作業台を稼動または休止させることをユーザに指示するために用いられる。
【0078】
本実施例のステップにおいて、ステップS204の実施形態は図2に示した実施例のステップS103の実施形態と同じであるので、ここでは再度説明しない。
【0079】
図8は本開示の一実施例で提供する作業台稼動・休止推奨装置の構造模式図である。図8のように、当該作業台稼動・休止推奨装置3は取得モジュール31と、決定モジュール32と、送信モジュール33とを含む。
【0080】
取得モジュール31は、システム内の要処理オーダーと各要処理オーダーに対応する締切時間とを表す要処理オーダー情報を取得するために用いられる。ここで、各要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスに対応する。
【0081】
決定モジュール32は、要処理オーダー情報に基づいて目標作業台数を決定するために用いられる。目標作業台数は締切時間までに対応する要処理オーダーを処理し終えるために必要な作業台の数を表す。
【0082】
送信モジュール33は、目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成し、作業台稼動・休止情報を端末機器に送信するために用いられる。
【0083】
任意選択として、決定モジュール32は具体的には、要処理オーダー情報に基づいて必要保管ボックス数を決定し、必要保管ボックス数および作業台消化能力情報に基づいて目標作業台数を決定するために用いられる。必要保管ボックス数は第1の所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表し、作業台消化能力情報は1台の作業台が単位時間内に消化する保管ボックスの数を表す。
【0084】
任意選択として、取得モジュール31はさらに、作業台のID情報を取得し、作業台のID情報に基づいて作業台的作業履歴記録を取得し、作業履歴記録に基づいて作業台消化能力情報を決定するために用いられる。
【0085】
任意選択として、要処理オーダー情報は、少なくとも2つの要処理オーダーと、要処理オーダーに対応する締切時間とを含み、各要処理オーダーが少なくとも1つの保管ボックスIDを含む。必要保管ボックス数は第1の必要数および第2の必要数を含み、第1の必要数は第1の所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表し、第2の必要数は第2の所定時間内に処理される必要がある保管ボックスの数を表す。決定モジュール32は、要処理オーダー情報に基づいて必要保管ボックス数を決定するとき、具体的には、各要処理オーダーの締切時間に基づいて第1の対象オーダーと第2の対象オーダーを特定し、第1の対象オーダーの保管ボックスIDの数に基づいて第1の必要数を決定し、第2の対象オーダーの保管ボックスIDの数に基づいて第2の必要数を決定する。ここで、第1の対象オーダーは締切時間と現在時間との間隔が第1の所定時間以下の要処理オーダーを表し、第2の対象オーダーは締切時間と現在時間との間隔が第2の所定時間以下の要処理オーダーを表し、第2の所定時間は第1の所定時間より長い。決定モジュール32は、必要保管ボックス数および作業台消化能力情報に基づいて目標作業台数を決定するとき、具体的には、第1の必要数および作業台消化能力情報に基づいて第1の作業台数を決定し、第2の必要数および作業台消化能力情報に基づいて第2の作業台数を決定し、第1の作業台数が第2の作業台数以上の場合、第1の作業台数を目標作業台数に決定し、第1の作業台数が第2の作業台数より小さい場合、第2の作業台数を目標作業台数に決定する。
【0086】
任意選択として、要処理オーダー情報は少なくとも1つの要処理オーダーと、要処理オーダーに対応する締切時間とを含み、各要処理オーダーは少なくとも1つの保管ボックスIDを含む。決定モジュール32は要処理オーダー情報に基づいて必要保管ボックス数を決定するとき、具体的には、各要処理オーダーの締切時間に基づいて、最接近締切時間を特定し、最接近締切時間に基づいて対象オーダーを特定し、対象オーダーにおける保管ボックスIDの数に基づいて必要保管ボックス数を決定する。ここで、最接近締切時間は現在時間から最も近い締切時間を表し、現在時間から最接近締切時間までの時間が第1の所定時間であり、対象オーダーは最接近締切時間に対応する要処理オーダーを表す。
【0087】
任意選択として、作業台消化能力情報には作業台で処理した保管ボックスの所属カテゴリーを表す作業台カテゴリー情報が含まれ、決定モジュール32はさらに、要処理オーダー情報に基づいて、各要処理オーダーに対応する保管ボックスの所属カテゴリーを表す保管ボックスカテゴリー情報を決定するために用いられる。決定モジュール32は必要保管ボックス数および作業台消化能力情報に基づいて目標作業台数を決定するとき、具体的には、保管ボックスカテゴリー情報および作業台カテゴリー情報に基づいて、必要保管ボックス数の保管ボックスの分配を行って、各作業台で処理する必要がある保管ボックス数を決定し、各作業台で処理する必要がある保管ボックス数と、各作業台に対応する作業台消化能力情報とに基づいて、作業台のカテゴリー情報に対応した、作業台の目標作業台数を決定する。送信モジュール33は目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成するとき、具体的には、作業台のカテゴリー情報に対応した作業台の目標作業台数に基づいて、作業台のカテゴリー情報に対応する作業台の稼動または休止をユーザに指示するための作業台稼動・休止情報を生成する。
【0088】
任意選択として、端末機器は作業台であり、作業台稼動・休止情報は稼動情報および休止情報を含み、送信モジュール33は目標作業台数に基づいて作業台稼動・休止情報を生成するとき、具体的には、目標作業台数が現在の作業台数より大きい場合、作業台の稼動をユーザに指示するための稼動情報を生成し、目標作業台数が現在の作業台数より小さい場合、作業台の休止をユーザに指示するための休止情報を生成する。送信モジュールは作業台稼動・休止情報を端末機器に送信するとき、具体的には、稼動情報または休止情報を作業台に送信して提示を行う。
【0089】
図9は本開示の一実施例で提供する電子機器の模式図である。図9に示すように、本実施例で提供する電子機器4は、メモリ41と、プロセッサ42と、コンピュータプログラムとを含む。
【0090】
コンピュータプログラムはメモリ41に記憶され、プロセッサ42によって実行されて本開示の図2図6に対応する実施例のうちいずれか1つの実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法を実現するように構成される。
【0091】
メモリ41とプロセッサ42は、バス43を介して接続されている。
【0092】
関連する説明は、図2図7に対応する実施例におけるステップに対応する関連記載と効果を参照することで理解されうるため、ここでは再度説明しない。
【0093】
図10は本開示の一実施例で提供する倉庫システムの構造模式図である。図10に示すように、当該倉庫システムは、倉庫ロボット1010と、倉庫管理機器1020と、作業台1030とを含む。
【0094】
倉庫管理機器1020は、倉庫ロボット1010を制御して保管ボックスを作業台1030まで搬送させるためと、作業台1030へ作業台稼動・休止推奨方法を送信するために用いられる。倉庫管理機器1020は、図8に示す実施例における電子機器4である。
【0095】
本開示の一実施例で提供するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されて本開示の図2図7に対応する実施例のうちいずれか1つの実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法を実現する。
【0096】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶機器などでありうる。
【0097】
本開示の一実施例で提供するコンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含み、当該コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されて本開示の図2図7に対応する実施例のうちいずれか1つの実施例で提供する作業台稼動・休止推奨方法を実現する。
【0098】
本開示により提供するいくつかの実施例において開示された機器および方法は、その他の形態によっても実現できることは理解されよう。例えば、上記の機器の実施例は例示的なものにすぎず、例えばモジュールの区分は、一種の論理機能上の区分であり、実際に具現化する場合は別の区分方法もありうる。例えば、複数のモジュールやアセンブリを結合したり、あるいは別のシステムに集積したりしてもよいし、または一部の特徴を省略したり、実行しなくてもよい。なお、明示した、または論じた相互間の結合、直接結合または通信接続は、なんらかのインタフェース、装置、あるいはモジュールを介した間接結合または通信接続であってもよいし、電気的、機械的、またはその他の形態であってもよい。
【0099】
分離した部材として説明したモジュールは、物理的に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。モジュールとして示した部材は、物理的なユニットでもよいしそうでなくてもよく、一か所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに分散していてもよい。実際の必要に応じて一部またはすべてのモジュールを選択して本実施例のスキームの目的を実現することができる。
【0100】
また、本開示の各実施例における各機能モジュールは、1つの処理ユニットに集積されていてもよいし、各モジュールが物理的に独立して存在してもよいし、2つまたは2つ以上のモジュールが1つのユニットに集積されていてもよい。上記のモジュールからなるユニットは、ハードウェアの形で実現してもよいし、ハードウェアにソフトウェアの機能ユニットを加えた形式を用いて実現してもよい。
【0101】
上記ソフトウェア機能モジュールの形式で実現される集積されたモジュールは、1つのコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されてもよい。上記のソフトウェア機能モジュールは1つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク機器などでありうる)またはプロセッサに本開示の各実施例の方法の一部のステップを実行させるための、いくつかの指令を含んでいる。
【0102】
上記プロセッサは、中央処理装置(Central Processing Unit、略称CPU)でもよいし、その他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、略称DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、略称ASIC)などであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいし、または当該プロセッサはいずれかの通常のプロセッサなどでもよい。発明が開示した方法を組み合わせたステップは、直接ハードウェアのプロセッサとして体現され、実行されて完成されてもよいし、プロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを用いて実行されて完成されてもよい。
【0103】
メモリは高速RAMを含みうる。さらに、少なくとも1つの磁気ディスクメモリのような不揮発性メモリNVMを含みうるし、さらにUディスク、モバイルハードディスク、ROM、磁気ディスク、光ディスクなどであってもよい。
【0104】
バスはISA(Industry Standard Architecture)バス、PCI(Peripheral Component )バス、またはEISA(Extended Industry Standard Architecture)バスなどでありうる。バスはアドレスバス、データバス、制御バスなどに分けてもよい。表示の便宜上であって、本開示の図面におけるバスは1本のバスあるいは1タイプのバスのみを有すると限定されるわけではない。
【0105】
上記のメモリは、例えばSRAM(Static Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、光ディスクといった任意のタイプの揮発性あるいは不揮発性記憶機器、またはそれらの組み合わせで実現できる。記憶媒体は汎用または専用コンピュータでアクセスできる使用可能などのような媒体であってもよい。
【0106】
一例としての記憶媒体は、プロセッサに結合されることで、プロセッサが当該記憶媒体から情報を読み取り、且つ当該記憶媒体に情報を書き込むことが可能となる。もちろん、記憶媒体はプロセッサの構成部分であってもよい。プロセッサと記憶媒体は特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、略称ASIC)内に位置してもよい。もちろん、プロセッサと記憶媒体は独立したコンポーネントとして電子機器またはメイン制御機器に存在してもよい。
【0107】
当業者であれば、上記の各方法実施例のすべてまたは一部のステップは、プログラム指令に関わるハードウェアによって達成されうることが理解できよう。上記プログラムは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。当該プログラムが実行されるとき、上記の各方法実施例のステップが実行され、前記の記憶媒体にはROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクなど各種のプログラムコードを記憶可能な媒体が含まれる。
【0108】
最後に説明することとして、以上の各実施例は本開示の技術スキームを説明するためだけに用いたもので、限定するものではない。また、前記各実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者であれば理解できるように、前記各実施例に記載した技術スキームはさらに変更したり、一部または全部の技術特徴に対して同等の置換をすることが可能である。ただしこれらの変更または置換は、その技術スキームの本質を本開示の各実施例の技術スキームの範囲から逸脱させるものではない。
【0109】
以上は本開示の具体的な実施形態にすぎず、本開示の保護範囲はこれに限定されない。当業者が本開示の技術範囲内で容易に想到できる変更または置換は、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきものである。したがって、本開示の保護範囲は「特許請求の範囲」の保護範囲に準ずるものとする。
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