(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-20
(45)【発行日】2024-11-28
(54)【発明の名称】有機電界発光デバイスおよび表示装置
(51)【国際特許分類】
H10K 50/12 20230101AFI20241121BHJP
C09K 11/06 20060101ALI20241121BHJP
H10K 50/10 20230101ALI20241121BHJP
H10K 50/11 20230101ALI20241121BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20241121BHJP
H10K 85/30 20230101ALI20241121BHJP
H10K 85/60 20230101ALI20241121BHJP
H10K 101/30 20230101ALN20241121BHJP
H10K 101/40 20230101ALN20241121BHJP
【FI】
H10K50/12
C09K11/06 660
C09K11/06 690
H10K50/10
H10K50/11
H10K59/10
H10K85/30
H10K85/60
H10K101:30
H10K101:40
(21)【出願番号】P 2022564365
(86)(22)【出願日】2022-05-16
(86)【国際出願番号】 CN2022092948
(87)【国際公開番号】W WO2022242584
(87)【国際公開日】2022-11-24
【審査請求日】2022-10-21
(31)【優先権主張番号】202110534029.8
(32)【優先日】2021-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513322718
【氏名又は名称】清華大学
【氏名又は名称原語表記】TSINGHUA UNIVERSITY
【住所又は居所原語表記】1 Qinghuayuan, Haidian District, Beijing 100084, China
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】段 錬
(72)【発明者】
【氏名】黄 天宇
(72)【発明者】
【氏名】張 東東
(72)【発明者】
【氏名】張 晨
(72)【発明者】
【氏名】劉 睿環
【審査官】岩井 好子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0067589(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第102982742(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第102931213(CN,A)
【文献】特開2009-010181(JP,A)
【文献】特表2007-513949(JP,A)
【文献】国際公開第2021/085460(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/184369(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0043841(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0203610(US,A1)
【文献】特開2020-113558(JP,A)
【文献】特開2019-137617(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10K 50/12
C09K 11/06
H10K 50/10
H10K 50/11
H10K 59/10
H10K 85/30
H10K 85/60
H10K 101/30
H10K 101/40
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電極、第2の電極、ならびにホスト材料および発光染料を含む有機発光層を含む有機機能層を含む、有機電界発光デバイスであって、
前記ホスト材料は、ワイドバンドギャップ材料であり、当該ホスト材料の一重項エネルギー準位(S
1
h)は、発光染料の第1の一重項エネルギー準位(S
1
g)よりも大きく、前記ホスト材料の三重項エネルギー準位(T
1
h)は、発光染料の第2の三重項エネルギー準位(T
2
g)より大きいか等しいであり、
前記発光染料の第2の三重項エネルギー準位(T
2
g)は、発光染料の第1の一重項エネルギー準位(S
1
g)より大きいか等しいであり、
前記発光染料は、フルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物またはフルオロホウ素メチレンビピリジン化合物であり、
前記フルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物は、下記の式(1)、(3)、(4)のいずれかに示される構造を有し、
【化1】
前記フルオロホウ素メチレンビピリジン化合物は、下記の式(5)、(6)、(7)(8)のいずれかに示される構造を有し、
【化2】
前記式中:R
1、R
2は、それぞれ独立して、
フルオロとして表され、
R
3、R
4は、それぞれ独立して、水素、重水素、置換または非置換のC1~C36鎖状アルキル基、置換または非置換のC3~C36シクロアルキル基、C1~C10アルコキシ基、シアノ基、C6~C30アリールアミノ基、C3~C30ヘテロアリールアミノ基、置換または非置換のC6~C60単環式アリール基、C6~C60縮合環アリール基、C6~C60アリールオキシ基、C5~C60単環式ヘテロアリール基、C5~C60縮合環ヘテロアリール基、トリメチルシリル基から選択され、前記R
3、R
4は、それぞれ独立して、連結したアジン環と連結して環を形成するか、または形成しないし、
mおよびnは、それぞれ独立して、1~最大許容整数値から選択され、
前記の基に置換基が存在する場合、前記置換基は、重水素、ハロゲン、C1~C30鎖状アルキル基、C3~C30シクロアルキル基、C1~C10アルコキシ基、シアノ基、C6~C30アリールアミノ基、C3~C30ヘテロアリールアミノ基、C6~C60単環式アリール基、C6~C60縮合環アリール基、C6~C60アリールオキシ基、C5~C60単環式ヘテロアリール基、C5~C60縮合環ヘテロアリール基のうちの一つまたは少なくとも二つの種の組み合わせから選択される
ことを特徴とする有機電界発光デバイス。
【請求項2】
前記有機発光層における発光染料としての前記フルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物またはフルオロホウ素メチレンビピリジン化合物のドーピング比率は、0.1~50wt%であり、
前記有機発光層におけるホスト材料としての前記ワイドバンドギャップ材料の比率は、50~99.9wt%である
請求項1に記載の有機電界発光デバイス。
【請求項3】
式(1)、式(3)、式(4)、式(5)、式(6)、式(7)、式(8)において、
R
3、R
4は、それぞれ独立して、水素、重水素また
は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、2-メチルブチル基、n-ペンチル基、s-ペンチル基、シクロペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、シクロヘキシル基、ネオヘキシル基、n-ヘプチル基、シクロヘプチル基、n-オクチル基、シクロオクチル基、2-エチルヘキシル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロメチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、ベンゾアントラセン基、フェナントリル基、ベンゾフェナントレニル基、ピレニル基、クリセン基、ペリレン基、フルオランテニル基、テトラセニル基、ペンタセニル基、ベンゾピレン基、ビフェニル基、ジフェニル基、ターフェニル基、三量体化フェニル基、クォーターフェニル基、フルオレニル基、スピロビフルオレニル基、ジヒドロフェナントリル基、ジヒドロピレン基、テトラヒドロピレン基、シスまたはトランスインデノフルオレニル基、三量体化インデニル基、ヘテロ三量体化インデニル基、スピロ三量体化インデニル基、スピロヘテロ三量体化インデニル基、トリフルオロメチルフェニル基、メトキシフェニル基、ジメトキシフェニル基、トリメトキシフェニル基、ジトリフルオロメチルフェニル基、カルバゾリルフェニル基、フラニル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ジベンゾフラニル基、チエニル基、ベンゾチエニル基、イソベンゾチエニル基、ジベンゾチエニル基、ピロリル基、イソインドリル基、カルバゾリル基、インデノカルバゾリル基、ピリジル基、キノリニル基、イソキノリニル基、アクリジニル基、フェナントリジン基、ベンゾ-5,6-キノリニル基、ベンゾ-6,7-キノリニル基、ベンゾ-7,8-キノリニル基、ピラゾリル基、インダゾリル基、イミダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ナフチミダゾリル基、フェナンスロイミダゾリル基、ピリジミダゾリル基、ピラジニミダゾリル基、キノキサリンイミダゾリル基、オキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ナフタゾリル基、アントラキサゾリル基、フェナンタゾリル基、1,2-チアゾリル基、1,3-チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ピリダジニル基、ベンゾピリダジニル基、ピリミジニル基、ベンゾピリミジニル基、キノキサリニル基、1,5-ジアザアンテニル基、2,7-ジアザピレニル基、2,3-ジアザピレニル基、1,6-ジアザピレニル基、1,8-ジアザピレニル基、4,5-ジアザピレニル基、4,5,9,10-テトラアザペリレン基、ピラジニル基、フェナジニル基、フェノチアジニル基、ナフチリジニル基、アザカルバゾリル基、ベンゾカルボリニル基、フェナントロリン基、1,2,3-トリアゾリル基、1,2,4-トリアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、1,2,3-オキサジアゾリル基、1,2,4-オキサジアゾリル基、1,2,5-オキサジアゾリル基、1,2,3-チアジアゾリル基、1,2,4-チアジアゾリル基、1,2,5-チアジアゾリル基、1,3,4-チアジアゾリル基、1,3,5-トリアジニル基、1,2,4-トリアジニル基、1,2,3-トリアジニル基、テトラゾリル基、1,2,4,5-テトラジニル基、1,2,3,4-テトラジニル基、1,2,3,5-テトラジニル基、プリニル基、プテリジル基、インドリジニル基、ベンゾチアジアゾリル基、9,9-ジメチルアクリジニル基、ジアリールアミン基、アダマンチル基、フルオロフェニル基、メチルフェニル基、トリメチルフェニル基、シアノフェニル基、テトラヒドロピロール、ピペリジン、メトキシ基、トリメチルシリル基、または前記の二つの種の置換基から選択される組み合わ
せの置換基から選択され、
および/または、R
1、R
2は、すべてフッ素原子である
請求項1に記載の有機電界発光デバイス。
【請求項4】
発光染料としてのフルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物またはフルオロホウ素メチレンビピリジン化合物は、下記式(F-1)~(F-400)のいずれか一つに示される化合物から選択される
【化5-1】
請求項
1に記載の有機電界発光デバイス。
【請求項5】
発光層中のホスト材料としての前記ワイドバンドギャップ材料は、カルバゾール系誘導体、カルボリン系誘導体、スピロフルオレン系誘導体、フルオレン系誘導体、ケイ素含有誘導体、ホスフィン含有酸素誘導体、スルホン含有誘導体からなる群から選択される少なくとも一つの化合物から選択される
請求項1に記載の有機電界発光デバイス。
【請求項6】
発光層中のホスト材料としての前記ワイドバンドギャップ材料は、下記式(W-1)~(W-49)のいずれか一つに示される化合物から選択されるが、これらに限定されない
【化52】
【化53】
【化54】
請求項1に記載の有機電界発光デバイス。
【請求項7】
請求項1に記載の有機電界発光デバイスの適用であって、
前記適用は、有機電子デバイスにおける適用であり、前記有機電子デバイスは、光センサー、太陽電池、照明素子、有機薄膜トランジスタ、有機電界効果トランジスタ、情報ラベル、電子人工皮膚シート、シート型スキャナーまたは電子ペーパーを含む
請求項1に記載の有機電界発光デバイスの適用。
【請求項8】
表示装置であって、
請求項1に記載の有機電界発光デバイスを含み、前記表示装置は、表示素子、照明素子、情報ラベル、電子人工皮膚シートまたは電子ペーパーである
ことを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、属于有機発光の技術分野に属する、有機電界発光デバイスおよび表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode、略してOLED)は、電流駆動により発光という目的を達成するデバイスであり、その主な特性は、その中の有機発光層に由来し、適切な電圧が印加される場合、有機発光層中で電子と正孔とが結合して励起子が生成され、かつ有機発光層の特性に応じて様々な波長の光芽放出される。現段階において、発光層は、ホスト材料とドーピングされた染料とで構成され、染料は、主に従来の蛍光材料およびりん光材料から選択される。具体的には、従来の蛍光材料は、三重項励起子を利用できないという欠点があり、りん光材料は、イリジウムまたは白金等の重金属原子を導入して一重項励起子を三重項に遷移させることでエネルギー利用効率100%を達成することができるが、イリジウムまたは白金等の重金属は、非常に希少で高価であり、環境汚染を引き起こしやすいため、りん光材料も、染料の最初の選択肢ではない。熱活性化遅延蛍光材料は、環境の熱を吸収することで三重項励起子から一重項への逆項間ジャンプを実現し、一重項から蛍光を発することができるが、TADF材料には、三重項励起子の寿命が長く、デバイス効率のロールオフが大きく、安定性が低いという決定がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、有機電界発光デバイスを提供することであり、当該デバイスの有機発光層は、ホスト材料としてワイドバンドギャップ材料を使用し、発光染料として特定構造のホウ素窒素化合物をドーピングし、ホスト―ゲストエネルギー準位の関係を調節することによって、100%励起子利用率を達成し、それによって有機電界発光デバイスの効率および安定性を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の上記の目的を達成するために、本発明は、以下の技術的解決法を提供する。
【0005】
第1の電極、第2の電極、ならびにホスト材料および発光染料を含む有機発光層を含む有機機能層を含む、有機電界発光デバイスであって、前記ホスト材料は、ワイドバンドギャップ材料であり、このタイプのホスト材料の一重項エネルギー準位(S1
h)は、発光染料の一重項エネルギー準位(S1
g)よりも大きく、前記ホスト材料の三重項エネルギー準位(T1
h)は、発光染料の第2の三重項エネルギー準位(T2
g)より大きいか等しいであり、前記発光染料の第2の三重項エネルギー準位(T2
g)は、発光染料の第1の一重項エネルギー準位(S1
g)であり、前記発光染料は、フルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物またはフルオロホウ素メチレンビピリジン化合物である。
【0006】
さらに、本発明の有機電界発光デバイスにおいて、前記有機発光層における発光染料としてのフルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物またはフルオロホウ素メチレンビピリジン化合物のドーピング比率は、0.1~50wt%であり、前記有機発光層におけるホスト材料としてのワイドバンドギャップ材料の比率は、50~99.9wt%である。
【0007】
さらに、発光染料としての前記フルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物またはフルオロホウ素メチレンビピリジン化合物は、以下の式[1]に示される構造を有し、
【0008】
【0009】
式[1]において、Yは、CまたはNであり、
環Aおよび環A’は、それぞれ独立して、アジン環として表され、前記アジン環の炭素原子の数は、4~12個であり、
R1、R2は、それぞれ独立して、ハロゲンとして表され、
R3、R4は、それぞれ独立して、水素、重水素、置換または非置換のC1~C36鎖状アルキル基、置換または非置換のC3~C36シクロアルキル基、C1~C10アルコキシ基、シアノ基、C6~C30アリールアミノ基、C3~C30ヘテロアリールアミノ基、置換または非置換のC6~C60単環式アリール基、C6~C60縮合環アリール基、C6~C60アリールオキシ基、C5~C60単環式ヘテロアリール基、C5~C60縮合環ヘテロアリール基、トリメチルシリル基から選択され、前記R3、R4は、それぞれ独立して、連結したアジン環と連結して環を形成するか、または形成しないし、
mおよびnは、それぞれ独立して、1~最大許容整数値から選択され、
【0010】
上記の基に置換基が存在する場合、前記置換基は、重水素、ハロゲン、C1~C30鎖状アルキル基、C3~C30シクロアルキル基、C1~C10アルコキシ基、シアノ基、C6~C30アリールアミノ基、C3~C30ヘテロアリールアミノ基、C6~C60単環式アリール基、C6~C60縮合環アリール基、C6~C60アリールオキシ基、C5~C60単環式ヘテロアリール基、C5~C60縮合環ヘテロアリール基のうちの一つまたは少なくとも二つの種の組み合わせから選択される。
【0011】
さらに、発光染料としての前記フルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物またはフルオロホウ素メチレンビピリジン化合物は、式[2]に示されるような構造を有し、
【0012】
【0013】
式[2]において、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8は、それぞれ独立して、炭素原子または窒素原子から選択され、
mおよびnは、それぞれ独立して、2~4の整数から選択され、
Y、R1、R2の定義は、[1]の定義と同じであり、R3、R4の定義は、[1]の定義と同じであり,少なくとも一つのR3、フェニル基であり、かつ環Bと縮合して連結し、少なくとも一つのR4は、フェニル基であり、かつ環B’と縮合して連結する。
【0014】
さらに好ましくは、式[2]において、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8は、それぞれ独立して、炭素原子から選択され、
および/または、R1、R2は、すべてフッ素原子であり、
および/または、一つのR3、フェニル基であり、かつ環Bと縮合して連結し、一つのR4は、フェニル基であり、かつ環B’と縮合して連結する。
【0015】
引き続き好ましくは、発光染料としての前記フルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物は、式(1)、式(2)、式(3)または式(4)のいずれか一つに示されるような構造を有し、
【0016】
【0017】
式(1)、式(2)、式(3)、式(4)において、m、n、R1、R2、R3、R4の定義は、[1]の定義と同じであり、
【0018】
発光染料としての前記フルオロホウ素メチレンビピリジン化合物は、式(5)、式(6)、式(7)または式(8)のいずれか一つに示されるような構造を有し、
【0019】
【0020】
式(5)、式(6)、式(7)、式(8)において、m、n、R1、R2、R3、R4の定義は、[1]の定義と同じである。
【0021】
さらに好ましくは、式(1)、式(2)、式(3)、式(4)、式(5)、式(6)、式(7)、式(8)において、R3、R4は、それぞれ独立して、水素、重水素または例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、2-メチルブチル基、n-ペンチル基、s-ペンチル基、シクロペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、シクロヘキシル基、ネオヘキシル基、n-ヘプチル基、シクロヘプチル基、n-オクチル基、シクロオクチル基、2-エチルヘキシル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロメチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、ベンゾアントラセン基、フェナントリル基、ベンゾフェナントレニル基、ピレニル基、クリセン基、ペリレン基、フルオランテニル基、テトラセニル基、ペンタセニル基、ベンゾピレン基、ビフェニル基、ジフェニル基、ターフェニル基、三量体化フェニル基、クォーターフェニル基、フルオレニル基、スピロビフルオレニル基、ジヒドロフェナントリル基、ジヒドロピレン基、テトラヒドロピレン基、シスまたはトランスインデノフルオレニル基、三量体化インデニル基、ヘテロ三量体化インデニル基、スピロ三量体化インデニル基、スピロヘテロ三量体化インデニル基、トリフルオロメチルフェニル基、メトキシフェニル基、ジメトキシフェニル基、トリメトキシフェニル基、ジトリフルオロメチルフェニル基、カルバゾリルフェニル基、フラニル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ジベンゾフラニル基、チエニル基、ベンゾチエニル基、イソベンゾチエニル基、ジベンゾチエニル基、ピロリル基、イソインドリル基、カルバゾリル基、インデノカルバゾリル基、ピリジル基、キノリニル基、イソキノリニル基、アクリジニル基、フェナントリジン基、ベンゾ-5,6-キノリニル基、ベンゾ-6,7-キノリニル基、ベンゾ-7,8-キノリニル基、ピラゾリル基、インダゾリル基、イミダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ナフチミダゾリル基、フェナンスロイミダゾリル基、ピリジミダゾリル基、ピラジニミダゾリル基、キノキサリンイミダゾリル基、オキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ナフタゾリル基、アントラキサゾリル基、フェナンタゾリル基、1,2-チアゾリル基、1,3-チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ピリダジニル基、ベンゾピリダジニル基、ピリミジニル基、ベンゾピリミジニル基、キノキサリニル基、1,5-ジアザアンテニル基、2,7-ジアザピレニル基、2,3-ジアザピレニル基、1,6-ジアザピレニル基、1,8-ジアザピレニル基、4,5-ジアザピレニル基、4,5,9,10-テトラアザペリレン基、ピラジニル基、フェナジニル基、フェノチアジニル基、ナフチリジニル基、アザカルバゾリル基、ベンゾカルボリニル基、フェナントロリン基、1,2,3-トリアゾリル基、1,2,4-トリアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、1,2,3-オキサジアゾリル基、1,2,4-オキサジアゾリル基、1,2,5-オキサジアゾリル基、1,2,3-チアジアゾリル基、1,2,4-チアジアゾリル基、1,2,5-チアジアゾリル基、1,3,4-チアジアゾリル基、1,3,5-トリアジニル基、1,2,4-トリアジニル基、1,2,3-トリアジニル基、テトラゾリル基、1,2,4,5-テトラジニル基、1,2,3,4-テトラジニル基、1,2,3,5-テトラジニル基、プリニル基、プテリジル基、インドリジニル基、ベンゾチアジアゾリル基、9,9-ジメチルアクリジニル基、ジアリールアミン基、アダマンチル基、フルオロフェニル基、メチルフェニル基、トリメチルフェニル基、シアノフェニル基、テトラヒドロピロール、ピペリジン、メトキシ基、トリメチルシリル基、または上記の二つの種の置換基から選択される組み合わせ等の置換基から選択され、
【0022】
および/または、式(1)、式(2)、式(3)、式(4)、式(5)、式(6)、式(7)、式(8)において、R1、R2は、すべてフッ素原子である。
【0023】
さらに好ましくは、発光染料としてのフルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物またはフルオロホウ素メチレンビピリジン化合物は、式(F-1)~(F-400)のいずれか一つに示される化合物から選択される。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
さらに好ましくは、発光層中のホスト材料であるワイドバンドギャップ材料は、カルバゾール系誘導体、カルボリン系誘導体、スピロフルオレン系誘導体、フルオレン系誘導体、ケイ素含有誘導体、ホスフィン含有酸素誘導体、スルホン含有誘導体からなる群から選択される少なくとも一つの種の化合物から選択され、前記ワイドバンドギャップ材料は、好ましくは、以下の構造のいずれか一つに示される化合物から選択されるが、これらに限定されない。
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
本発明は、上記の本発明の有機電界発光デバイスの適用をさらに提供し、前記適用は、有機電子デバイスにおける適用であり、前記有機電子デバイスは、光センサー、太陽電池、照明素子、有機薄膜トランジスタ、有機電界効果トランジスタ、有機薄膜太陽電池、情報ラベル、電子人工皮膚シート、シート型スキャナーまたは電子ペーパーを含む。
【0076】
本発明は、本発明の上記の有機電界発光デバイスを含む、表示装置を同時に保護し、前記表示装置は、表示素子、照明素子、情報ラベル、電子人工皮膚シートまたは電子ペーパーを含むが、これらに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【
図1】本発明の有機電界発光デバイスの発光メカニズムの図である。
【
図2】本発明の実施例で作成された有機電界発光デバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0078】
図1に示されるように、本発明の有機電界発光デバイスの発光メカニズムは、次のとおりである。
本発明で使用される発光染料としてのフルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物またはフルオロホウ素メチレンビピリジン化合物は、以下の特性を有する。
このような染料の第2の三重項エネルギー準位(T
2)は、第1の三重項エネルギー準位(T
1)とはかなり異なるため、T
2からS
0への放射遷移率(k
p
T2)は、T
2からT
1への内部変換率(k
IC)よりも大きく、即ち、このような染料の三重項には、逆カッサ規則の現象が存在する。さらに、このタイプの染料のT
2エネルギー準位は、S
1エネルギー準位に近く、T
2からS
1への逆項間ジャンププロセスが存在するため、正孔と電子とが再結合した後に一重項および三重項の励起子を生成する場合、このタイプの染料は、すべて利用されることができる。
【0079】
本発明の有機電界発光デバイスの発光層において、上記の染料をワイドバンドギャップホストと組み合わせることで、染料の濃度を希釈し、三重項-三重項消滅(TTA)および三重項-ポーラロン消滅(TPA)を低減させることができるため、染料の励起子利用率をさらに向上させ、デバイスの安定性を増強させる。また本発明で使用される特定の構造を有するこのようなホウ素化合物ドーピング染料には、明らかな分子内電荷移動が存在しないため、スペクトルを狭め、デバイスの色純度を向上させることに有利である。
【0080】
図2に示されるように、本発明の有機電界発光デバイスは、基板1上に順次に堆積された陽極2、正孔輸送領域3、有機発光層4、電子輸送領域5および陰極6を含む。
【0081】
具体的には、基板は、機械的強度、熱安定性、耐水性、透明性が優れたガラスまたはポリマー材料を使用することができる。さらに、ディスプレイ用としての基板上には、薄膜トランジスタ(TFT)を設けてもよい。
【0082】
陽極は、基板上に陽極材料をスパッタリングまたは堆積することによって形成されることができ、ここで、陽極材料可以采用インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、二酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)等の酸化物透明導電材料、ならびにそれらの任意の組み合わせを使用することができ、陰極は、マグネシウム(Mg)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、アルミニウム-リチウム(Al-Li)、カルシウム(Ca)、マグネシウム-インジウム(Mg-In)、マグネシウム-銀(Mg-Ag)等の金属または合金、ならびにそれらの任意の組み合わせを使用することができる。
【0083】
正孔輸送領域、発光層、電子輸送領域および陰極の有機材料層は、真空熱蒸着、スピンコーティング、印刷等の方法によって、陽極上に連続的に作成することができる。ここで、有機材料層として使用される化合物は、有機小分子、有機高分子およびポリマー、ならびにそれらの組み合わせであり得る。
【0084】
以下、発光層を詳細に説明する。
本発明は、有機発光層の組成を革新し、具体的には、本発明の有機発光層は、ホスト材料、ならびに発光染料としてのフルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物またはフルオロホウ素メチレンビピリジン化合物を含む。ホスト材料は、ワイドバンドギャップ材料であり、ワイドバンドギャップ材料の一重項エネルギー準位(S1
h)は、ドーピング染料の一重項エネルギー準位(S1
g)よりも大きく、ワイドバンドギャップ材料の三重項エネルギー準位(T1
h)は、ドーピング染料の第2の三重項エネルギー準位(T2
g)よりも大きく、発光染料の第2の三重項エネルギー準位(T2
g)は、発光染料の第1の一重項エネルギー準位(S1
g)よりも大きい。
【0085】
【0086】
発光染料としての本発明のフルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物またはフルオロホウ素メチレンビピリジン化合物は、構造が安定した平面芳香族剛性構造である。その第2の三重項エネルギー準位(T2)は、第1の三重項エネルギー準位(T1)とはかなり異なるため、T2からS0への放射遷移率(kp
T2)は、T2からT1への内部変換率(kIC)より大きく、即ち、このような染料の三重項には、逆カッサ規則の現象が存在する。さらに、このタイプの染料のT2エネルギー準位は、S1エネルギー準位に近く、T2からS1への逆項間ジャンププロセスが存在するため、正孔と電子と再結合した後に一重項および三重項の励起子を生成し、このタイプの染料は、すべて利用されることができる。
【0087】
本発明において、ホスト材料のワイドバンドギャップ材料の第1の一重項エネルギー準位は、ホウ素化合物染料の第1の一重項エネルギー準位より大きく、ホスト材料のワイドバンドギャップ材料の第1の一重項エネルギー準位は、発光染料の第2の三重項エネルギー準位より大きく、ホスト材料のワイドバンドギャップ材料の第1の三重項エネルギー準位は、発光染料の第2の三重項エネルギー準位より大きいため、有機電界発光デバイスが電気的に励起された後、ワイドバンドギャップホストの一重項および三重項励起子エネルギーは、すべてそれぞれ染料材料の一重項および三重項に転移させることができ、または正孔と電子とが染料上で濁世ツ再結合され、染料T2からS1的への逆項間ジャンププロセスにより高効率の発行を達成し、最終的に有機電界発光デバイスの一重項および三重項エネルギーは、十分に利用され、有機電界発光デバイスの発光効率を向上させ、従って、本発明は、三重項励起子の濃度を効果的に低減させルことにより、高輝度下での深刻なロールオフ(roll-off)低下の問題を解決し、有機電界発光デバイスの安定性能を効果的に増強させることができる。
【0088】
具体的には、ホスト材料のワイドバンドギャップ材料の第1の三重項エネルギー準位(T1
h)は、発光染料の第2の三重項エネルギー準位(T2
g)よりも少なくとも0.1eV高く、即ち、T1
h-T2
g>0.1eVであり、発光染料の第1の一重項エネルギー準位(S1
g)は、第1の三重項エネルギー準位(T1
g)よりも少なくとも0.3eV高く、即ち、S1
g-T1
g>0.3eVであり、ホウ素化合物染料の第2の三重項エネルギー準位(T2
g)は、第1の三重項エネルギー準位(T1
g)よりも少なくとも0.3eV高く、即ち、T2
g-T1
g>0.3eVである。
【0089】
本発明は、有機発光層の組成を革新し、ワイドバンドギャップホストを使用して発光染料としてのこのようなフルオロホウ素アザメチレンビピリジン化合物またはフルオロホウ素メチレンビピリジン化合物を組み合わせると、有機電界発光デバイスの寿命を向上させ、ロールオフを低減させ、スペクトルを狭めるだけでなく、産業上の適用にも非常に重要な意味がある。
【0090】
デバイスの高効率発光を達成するために、有機発光層におけるワイドバンドギャップ材料の割合は、50wt%~99.9wt%であり、有機発光層における発光染料の割合は、0.1wt%~50wt%である。ここで、ワイドバンドギャップ材料の割合が増加するにつれて、デバイスの安定性は、高くなり、かつ寿命が徐々に延びる。
【0091】
以下、本発明の化合物を有機電界発光デバイスに具体的に適用し、実際の使用性能を試験することにより、本発明の技術的効果および利点を実証および検証する。
有機電界発光デバイスは、陽極、陰極、および二つの電極間の有機材料層を含む。当該有機材料は、さらに複数の領域に分割することができ、例えば、有機材料層は、正孔輸送領域、発光層、電子輸送領域を含むことができる。
【0092】
陽極の材料は、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、二酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)等の酸化物透明導電材料、ならびにそれらの任意の組み合わせを使用することができる。陰極の材料は、マグネシウム(Mg)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、アルミニウム-リチウム(Al-Li)、カルシウム(Ca)、マグネシウム-インジウム(Mg-In)、マグネシウム-銀(Mg-Ag)等の金属または合金、ならびにそれらの任意の組み合わせを使用することができる。
【0093】
正孔輸送領域は、陽極と発光層との間に位置する。正孔輸送領域は、一つの化合物のみを含む単層正孔輸送層および複数の化合物を含む単層正孔輸送層を含む、単層構造の正孔輸送層(HTL)であり得る。正孔輸送領域は、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、電子ブロック層(EBL)のうちの少なくとも一層を含む多層構造でもあり得る。
【0094】
正孔輸送領域の材料は、CuPc等のフタロシアニン誘導体、例えば、ポリフェニレン、ポリアニリン/ドデシルベンゼンスルホン酸(Pani/DBSA)、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4-スチレンスルホネート)(PEDOT/PSS)、ポリアニリン/カンファースルホン酸(Pani/CSA)、ポリアニリン/ポリ(4-スチレンスルホネート)(Pani/PSS)、芳香族アミン誘導体の導電性ポリマーまたは導電性ドーパントを含むポリマー等から選択されることができるが、これらに限定されない。
【0095】
発光層は、異なる波長スペクトルを放射できる発光染料(即ち、ドーパント、dopant)を含み、ホスト材料(Host)も同時に含むことができる。発光層は、赤、緑、青などの単色を発行する単色発光層であり得る。複数の異なる色の単色発光層は、画素パターンに従って平面内に配置することができ、一緒に体積して有色発光層を形成することもできる。異なる色の発光層が一緒に堆積される場合、それらは、互いに隔離されることができ、互いに連結されることもできる。発光層は、赤、緑、青等の異なる色を同時に発行する単色発光層でもあり得る。
【0096】
電子輸送領域は、一つの化合物のみを含む単層電子輸送層および複数の化合物を含む単層電子輸送層を含む、単層構造の電子輸送層(ETL)であり得る。電子輸送領域は、電子注入層(EIL)、電子輸送層(ETL)、正孔ブロック層(HBL)のうちの少なくとも一層を含む多層構造でもあり得る。
【0097】
本発明は、
図1を例として説明すると、基板1上に陽極2、正孔輸送領域3、有機発光層4、電子輸送領域5、陰極6を順次に堆積してから、パッケージングする段階を含む、当該有機電界発光デバイスの作製方法をさらに提供する。ここで、有機発光層4を作成する場合、ワイドバンドギャップ材料源、電子供与体材料源、電子受容体材料源および共鳴型TADF材料源を共蒸着する方法によって、有機発光層4を形成する。
【0098】
具体的には、本発明の有機電界発光デバイスの作製方法は、次のような段階を含む。
1.陽極材料でコーティングしたガラス板を市販の洗浄剤で超音波処理し、脱イオン水ですすぎ、アセトン:エタノール混合溶媒中で超音波で脱脂し、水分が完全に除去されるまできれいな環境で焼き、UVライトおよびオゾンで洗浄し、低エネルギーの陽イオンビームで表面を砲撃する。
2.上記の陽極付きガラス板を真空チャンバーに入れ、1×10-5~9×10-3Paまで排気し、上記の陽極層の膜上に正孔注入層を真空蒸着し、蒸着速度は、0.1~0.5nm/sである。
3.正孔注入層上に正孔輸送層を真空蒸着し、蒸着速度は、0.1~0.5nm/sである。
4.正孔輸送層上にデバイスの発光層を真空蒸着し、発光層は、ホスト材料およびTADF染料を含み、マルチソース共蒸着法を使用して、ホスト材料の蒸着速度、増感剤材料の蒸着速度および染料の蒸着速度を調節して、染料が事前に設定されたドーピング比率達するようにする。
5.有機発光層上にデバイスの電子輸送層材料を真空蒸着し、その蒸着速度は、0.1~0.5nm/sである。
6.電子輸送層上に、0.1~0.5nm/sの真空蒸着LiFを電子注入層として使用し、0.5~1nm/sの真空蒸着Al層をデバイスの陰極として使用する。
【0099】
本発明の実施例は、表示装置をさらに提供し、前記表示装置は、上記で提供される有機電界発光デバイスを含む。当該表示装置は、具体的には、OLEDディスプレイ等のディスプレイデバイス、ならびに当該ディスプレイデバイスを含むテレビ、デジタルカメラ、携帯電話、タブレットコンピューター等のディスプレイ機能を備えた任意の製品または部品であり得る。当該表示装置および上記の有機電界発光デバイスは、従来技術と比較して、同じ利点を有するが、ここでは繰り返さない。
【0100】
以下、具体的な実施例を通じて本発明の有機電界発光デバイスをさらに説明する。
本発明の以下の実施例において、OLEDは、順次に堆積された陽極/正孔注入層/正孔輸送層/第1の励起子ブロック層/発光層/第2の励起子ブロック層/電子輸送層/電子注入層/陰極を含む。ここで、陽極は、ITOであり、正孔注入層は、HATCNであり、正孔輸送層は、NPBであり、電子輸送層は、DPyPAおよびLiq共蒸着であり、電子注入層は、LiFであり、陰極は、Alである。
【0101】
【0102】
実施例1
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:0.5wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
ITO透明導電層でコーティングしたガラス板を市販の洗浄剤で超音波処理し、脱イオン水ですすぎ、アセトン:エタノール混合溶媒中で超音波で脱脂し、水分が完全に除去されるまできれいな環境で焼き、UVライトおよびオゾンで洗浄し、低エネルギー陽イオンビームで表面を氷激する。
【0103】
ITO透明導電層上にデバイスの正孔注入層としてHATCNを正孔注入層し、蒸着速度は、0.1nm/sであり、蒸着の総膜厚は、5nmである。
正孔注入層上にデバイスの正孔輸送層としてNPBを真空蒸着し、蒸着速度は、0.1nm/sであり、蒸着の総膜厚は、30nmである。
正孔輸送層上にデバイスの発光層を真空蒸着し、本発明の発光層は、ホスト材料および染料材料を含む。ホスト材料を調節する蒸着速度は、すべて0.1nm/sであり、発光層中の染料蒸着速度は、ホスト蒸着速度の1%になるように調節し、発光層の蒸着の総膜厚は、30nmである。
【0104】
発光層上でのDPyPAおよびLiqの真空共蒸をデバイスの電子輸送材料として使用し、共蒸着比は、1:1であり、蒸着速度は、0.1nm/sであり、蒸着の総膜厚は、30nmである。
電子輸送層上に、電子注入層として厚さが0.5nmであるLiFを真空蒸着し、デバイス的陰極として厚さが150nmであるAl層を使用する。
【0105】
さらに、ホスト材料の第1の三重項エネルギー準位、ホウ素化合物染料の第1の一重項、および第2の三重項エネルギー準位は、表1に示されたとおりである。
【0106】
実施例2
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の濃度が異なることである。
【0107】
実施例3
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:2wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の濃度が異なることである。
【0108】
実施例4
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:5wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の濃度が異なることである。
【0109】
実施例5
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:10wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の濃度が異なることである。
【0110】
実施例6
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-15(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0111】
実施例7
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-25(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0112】
実施例8
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-35(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0113】
実施例9
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-45(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0114】
実施例10
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-65(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0115】
実施例11
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-75(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0116】
実施例12
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-95(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0117】
実施例13
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-125(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0118】
実施例14
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-155(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0119】
実施例15
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-175(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0120】
実施例16
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-205(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0121】
実施例17
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-225(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0122】
実施例18
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-255(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0123】
実施例19
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-285(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0124】
実施例20
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-300(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0125】
実施例21
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-315(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0126】
実施例22
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-335(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0127】
実施例23
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-355(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0128】
実施例24
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-375(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0129】
実施例25
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W1:1wt% F-400(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0130】
実施例26
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:0.5wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0131】
実施例27
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0132】
実施例28
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:2wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例3とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0133】
実施例29
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:5wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例4とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0134】
実施例30
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:10wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例5とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0135】
実施例31
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-15(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0136】
実施例32
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-25(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0137】
実施例33
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-35(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0138】
実施例34
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-45(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0139】
実施例35
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-65(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0140】
実施例36
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-75(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0141】
実施例37
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-95(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0142】
実施例38
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-125(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0143】
実施例39
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-155(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0144】
実施例40
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-175(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0145】
実施例41
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-205(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0146】
実施例42
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-225(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0147】
実施例43
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-255(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0148】
実施例44
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-285(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0149】
実施例45
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-300(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0150】
実施例46
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-315(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0151】
実施例47
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-335(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0152】
実施例48
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-355(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0153】
実施例49
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-375(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
【0154】
実施例50
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W10:1wt% F-400(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0155】
実施例51
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:0.5wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0156】
実施例52
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0157】
実施例53
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:2wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例3とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0158】
実施例54
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:5wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例4とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0159】
実施例55
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:10wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例5とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0160】
実施例56
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-15(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0161】
実施例57
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-25(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0162】
実施例58
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-35(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0163】
実施例59
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-45(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0164】
実施例60
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-65(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0165】
実施例61
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-75(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0166】
実施例62
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-95(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0167】
実施例63
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-125(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0168】
実施例64
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-155(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0169】
実施例65
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-175(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0170】
実施例66
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-205(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0171】
実施例67
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-225(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0172】
実施例68
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-255(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0173】
実施例69
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-285(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0174】
実施例70
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-300(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0175】
実施例71
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-315(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0176】
実施例72
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-335(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0177】
実施例73
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-355(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0178】
実施例74
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-375(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
【0179】
実施例75
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W19:1wt% F-400(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0180】
実施例76
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:0.5wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0181】
実施例77
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0182】
実施例78
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:2wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例3とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0183】
実施例79
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:5wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例4とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0184】
実施例80
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:10wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例5とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0185】
実施例81
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-15(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0186】
実施例82
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-25(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0187】
実施例83
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-35(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0188】
実施例84
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-45(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0189】
実施例85
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-65(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0190】
実施例86
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-75(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0191】
実施例87
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-95(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0192】
実施例88
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-125(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0193】
実施例89
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-155(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0194】
実施例90
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-175(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0195】
実施例91
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-205(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0196】
実施例92
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-225(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0197】
実施例93
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-255(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0198】
実施例94
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-285(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0199】
実施例95
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-300(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0200】
実施例96
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-315(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0201】
実施例97
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-335(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0202】
実施例98
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-355(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0203】
実施例99
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-375(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
【0204】
実施例100
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W43:1wt% F-400(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0205】
実施例101
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-400(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0206】
実施例102
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:0.5wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0207】
実施例103
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0208】
実施例104
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:2wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例3とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0209】
実施例105
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:5wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例4とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0210】
実施例106
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:10wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例5とほぼ同じであり、唯一の違いは、ホストの種類が異なることである。
【0211】
実施例107
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-15(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0212】
実施例108
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-25(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0213】
実施例109
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-35(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0214】
実施例110
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-45(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0215】
実施例111
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-65(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0216】
実施例112
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-75(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0217】
実施例113
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-95(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0218】
実施例114
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-125(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0219】
実施例115
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-155(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0220】
実施例116
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-175(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0221】
実施例117
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-205(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0222】
実施例118
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-225(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0223】
実施例119
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-255(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0224】
実施例120
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-285(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0225】
実施例121
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-300(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0226】
実施例122
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-315(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0227】
実施例123
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-335(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0228】
実施例124
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-355(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例2とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0229】
実施例125
本実施例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/W49:1wt% F-375(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
【0230】
【0231】
比較例1
本比較例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/C1:1wt% F-15(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
本比較例のデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層のホストおよび染料の種類が異なることである。
【0232】
比較例2
本比較例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/C1:1wt% F-25(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0233】
比較例3
本比較例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/C1:1wt% F-35(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0234】
比較例4
本比較例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/C1:1wt% F-45(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0235】
比較例5
本比較例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/C1:1wt% F-55(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0236】
比較例6
本比較例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/C2:1wt% F-300(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0237】
比較例7
本比較例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/C2:1wt% F-315(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0238】
比較例8
本比較例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/C2:1wt% F-335(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0239】
比較例9
本比較例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/C2:1wt% F-355(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
【0240】
比較例10
本比較例のデバイス構造は、次に示されたとおりである。
ITO/HATCN(5nm)/NPB(30nm)/C2:1wt% F-375(30nm)/DPyPA:Liq(30nm)/LiF(0.5nm)/Al(150nm)。
そのデバイスの意味は、実施例1とほぼ同じであり、唯一の違いは、有機発光層の染料の種類が異なることである。
上記の本発明のすべての実施例およびすべての比較例で作成された有機電界発光デバイス中で使用されるホスト材料および染料のエネルギー準位データは、以下の表1に示されたとおりである。
【0241】
【0242】
【0243】
【0244】
【0245】
【0246】
【0247】
【0248】
上記のプロセスによって作製された有機電界発光デバイス(実施例1~100、比較例1~10)に対して、次のような性能測定が行われた。作成されたデバイスの電流、電圧、輝度、発光スペクトル、電流効率、外部量子効率等の特性は、PR655スペクトル走査輝度計およびKeithley K2400デジタルソースメーターシステムによって同時に試験される。
【0249】
ターンオン電圧:毎秒0.1Vの速度で電圧を増加させ、有機電界発光デバイスの輝度が1cd/m2に達した時の電圧、ターンオン電圧を測定する。
【0250】
上記の本発明の実施例および比較例によって作成された有機電界発光デバイスの具体的な性能試験結果は、以下の表2に示される。
【0251】
【0252】
【0253】
【0254】
【0255】
【0256】
【0257】
【0258】
上記の表2から、本発明のこのような有機電界発光デバイスは、ホスト材料および染料の新しい組み合わせスキームを使用することにより、作成されたデバイスは、すべて優れた光電子性能を有し、すべてのデバイスの発光外部量子効率は、すべて12%以上でありであり、全体的な有意性を示すことが分かる。
【0259】
以上、実施例を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施例に限定されるものではない。明らかに、上記の実施例は、明確な説明のための例にすぎず、実施形態を限定することを意図しない。当業者であれば、上記の説明に基づいて、他の異なる形態の変更または修正を行うこともできる。ここですべての実施形態を網羅する必要はなく、網羅することもできない。これから派生される明らかな変更または変更は、依然として本発明の保護範囲にある。