(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-20
(45)【発行日】2024-11-28
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
F21S 45/00 20180101AFI20241121BHJP
F21S 43/20 20180101ALI20241121BHJP
F21W 107/17 20180101ALN20241121BHJP
F21W 103/10 20180101ALN20241121BHJP
F21W 103/55 20180101ALN20241121BHJP
F21W 103/20 20180101ALN20241121BHJP
F21W 105/00 20180101ALN20241121BHJP
F21W 102/13 20180101ALN20241121BHJP
F21W 103/00 20180101ALN20241121BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20241121BHJP
【FI】
F21S45/00
F21S43/20
F21W107:17
F21W103:10
F21W103:55
F21W103:20
F21W105:00
F21W102:13
F21W103:00
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2021047810
(22)【出願日】2021-03-22
【審査請求日】2024-01-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】栗山 諒介
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 創太
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/180352(WO,A1)
【文献】特開2014-154219(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 45/00
F21S 43/20
F21W 107/17
F21W 103/10
F21W 103/55
F21W 103/20
F21W 105/00
F21W 102/13
F21W 103/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央に配置された第一ランプユニットと、
前記第一ランプユニットから左右方向にライン状に広がるように延出された第二ランプユニットと、
前記第二ランプユニットの左右端に設けられた第三ランプユニットと、
を備
えた、車両用灯具であって
前記第一ランプユニットと前記第二ランプユニットと前記第三ランプユニットとの間には車両の前後方向に貫通する開口部が形成されており、前記車両用灯具が前記車両に取り付けられた状態で前記開口部から前記車両の車体の少なくとも一部が露出している、車両用灯具。
【請求項2】
前記第一ランプユニットは、前照灯であり、
前記第二ランプユニットは、クリアランスランプ及びデイタイムランニングランプの少なくとも一方であり、
前記第三ランプユニットは、ターンシグナルランプである、請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記第三ランプユニットは、前記第一ランプユニットよりも車両後方に配置され、
前記第二ランプユニットは、前記第一ランプユニット側から前記第三ランプユニット側に向かうに連れて、車両前方から車両後方に延びるように配置されている、請求項1または2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記第二ランプユニットは、前記開口部の上部に設けられた上部第二ランプユニットと、前記開口部の下部に設けられた下部第二ランプユニットとを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記第二ランプユニットおよび前記第三ランプユニットの少なくとも一部の発光面が前記
開口部に面する位置に設けられている、請求項
1から4のいずれか一項に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記第一ランプユニット、前記第二ランプユニットおよび前記第三ランプユニットの少なくとも一つは、コミュニケーションランプの機能を兼ねている、請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用灯具。
【請求項7】
前記コミュニケーションランプは、前記車両用灯具が搭載される車両と運転者との接近状態およびバッテリーの充電状態を車外に表示するために用いられるものであって、
前記第一ランプユニット、前記第二ランプユニットおよび前記第三ランプユニットの少なくとも一つは、複数の光源と、前記複数の光源から発光された光を透過する光学部材とを有し、
前記複数の光源のそれぞれは、前記接近状態および前記充電状態に応じて、異なる点灯モードで点灯制御される、請求項6に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載される灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基板上に複数の発光素子を略円形の領域内に敷き詰めて配列した光源装置を備える二輪車用ヘッドランプが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、二輪車においては、四輪車と比べて小さいスペースに前照灯及び標識灯を配置する必要があるため、前照灯と標識灯との搭載位置が近くなる傾向にある。前照灯と標識灯との搭載位置が近い場合には各灯具の被視認性が低下してしまう場合がある。
【0005】
そこで、本発明は、被視認性に優れた新規な意匠の鞍乗型車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一側面に係る車両用灯具は、
中央に配置された第一ランプユニットと、
前記第一ランプユニットから左右方向にライン状に広がるように延出された第二ランプユニットと、
前記第二ランプユニットの左右端に設けられた第三ランプユニットと、
を備えている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、中央の第一ランプユニットと当該第一ランプユニットとは離隔して配置された第三ランプユニットとの間をライン状につなぐ第二ランプユニットを設けていることにより、被視認性に優れた新規な意匠の鞍乗型車両用灯具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る車両用灯具の斜視図である。
【
図3】
図1の車両用灯具が有する第一ランプユニットの斜視図である。
【
図4】
図3の第一ランプユニットの縦断面図である。
【
図8】本発明の変形例に係る第二ランプユニットの横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態における、「左右方向」、「前後方向」、「上下方向」とは、
図1に示す車両用灯具について、説明の便宜上、設定された相対的な方向である。
【0010】
図1は、本実施形態に係る車両用灯具1の、車両に搭載された状態での斜視図である。
図2は、車両用灯具1の正面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用灯具1が搭載された自動二輪車100は、例えば、ツアラータイプ(あるいはスーパースポーツタイプ)の車両である。なお、本実施形態の車両用灯具1が搭載される車両は、ツアラータイプ(スーパースポーツタイプ)の自動二輪車100に限られず、ネイキッドタイプ、オフロードタイプ、クルーズタイプ、又はスクータータイプ等の様々な種類の自動二輪車に適用できる。また、当該車両用灯具1が搭載される車両は自動二輪車に限定されず、例えば自動三輪車、自動四輪車などであってもよい。さらに、車両用灯具1が搭載される車両は、超小型モビリティ(あるいは小型モビリティ)と呼ばれる、一般的な自動車よりもコンパクトな、乗車定員が1又は2名程度の小型車両であってもよい。
【0011】
自動二輪車100の外表面には、例えば樹脂製のカウルが配置されている。カウルは、自動二輪車100の空気抵抗の低減、自動二輪車100が有する各部品の保護、及び外観の向上等の目的で設けられている。
図1及び
図2に示すように、自動二輪車100の前部かつ上部には、カウルの一部として、フロントカウル101(車体の一例)が配置されている。フロントカウル101は、側面視において、略横向きU字形の上部要素101Aと、上部要素101Aの下端から連続するようにして前方斜め下方に向かって突出する下部要素101Bとから構成されている。横向きU字形の上部要素101Aの上端と下端との間には、本実施形態に係る車両用灯具1が搭載されている。上部要素101Aの後方の内面と車両用灯具1の後面との間には開口103が形成されている。
【0012】
フロントカウル101の上部には、ウインドシールド102が配置されている。ウインドシールド102は、下端部から後ろ斜め上方に延びるように配置されている。この構成により、ウインドシールド102は、走行風の導風を行って、走行風を運転者に当たりにくくする。
【0013】
フロントカウル101に搭載された車両用灯具1は、筐体2と、第一ランプユニット3と、第二ランプユニット4と、第三ランプユニット5と、を備えている。筐体2は、第一ランプユニット3が搭載される中央本体部21と、第二ランプユニット4及び第三ランプユニット5が搭載される周辺本体部22と、を有している。中央本体部21は、車体左右方向に延びる横長矩形状に形成されている。中央本体部21には、第一ランプユニット3が搭載されている。第一ランプユニット3の詳細な構成については後述する。
【0014】
周辺本体部22は、中央本体部21を囲むように配置されている。具体的には、周辺本体部22は、中央本体部21の上側に配置される上周辺本体部22Aと、中央本体部21の下側に配置される下周辺本体部22Bと、中央本体部21の左側に配置される左周辺本体部22Cと、中央本体部21の右側に配置される右周辺本体部22Dと、を備えている。
【0015】
上周辺本体部22Aは、中央本体部21の上面に沿って左右方向にライン状に延びる中央領域22A1と、中央領域22A1からさらに左右方向にそれぞれライン状に延びる周辺領域22A2,22A3とを含んでいる。左側の周辺領域22A2は、中央領域22A1の左端から連続するようにして左斜め上方に延びている。右側の周辺領域22A3は、中央領域22A1の右端から連続するようにして右斜め上方に延びている。また、各周辺領域22A2,22A3は、中央領域22A1側から左周辺本体部22C及び右周辺本体部22D側に向かうに連れて、車両前方から車両後方に延びるように配置されている。
【0016】
下周辺本体部22Bは、中央本体部21の下面に沿って左右方向にライン状に延びる中央領域22B1と、中央領域22B1からさらに左右方向にそれぞれライン状に延びる周辺領域22B2,22B3とを含んでいる。左側の周辺領域22B2は、中央領域22B1の左端から連続するようにして左斜め下方に屈曲し、その後左方に延びている。右側の周辺領域22B3は、中央領域22B1の右端から連続するようにして右斜め下方に延びている。
【0017】
左周辺本体部22Cは、上周辺本体部22Aの周辺領域22A2の左端部と下周辺本体部22Bの周辺領域22B2の左端部との間をつなぐようにしてライン状に延びている。右周辺本体部22Dは、上周辺本体部22Aの周辺領域22A3の右端部と下周辺本体部22Bの周辺領域22B2の右端部との間をつなぐようにして、ライン状に延びている。なお、左周辺本体部22Cの外周面及び右周辺本体部22Dの外周面には、車両用灯具1の放熱性を高めるためのヒートシンク27が形成されている。
【0018】
上述の通り、上周辺本体部22Aは、中央本体部21の上面に沿って左右方向に延びる中央領域22A1を有し、下周辺本体部22Bは、中央本体部21の下面に沿って左右方向に延びる中央領域22B1を有している。そのため、中央本体部21の上面及び下面と周辺本体部22との間には開口部は形成されていない。
これに対して、中央本体部21の左面と周辺本体部22の内周面との間には前後方向に貫通する開口部25が形成されている。中央本体部21の右面と周辺本体部22の内周面との間には、同様に、前後方向に貫通する開口部26が形成されている。これらの開口部25,26により、フロントカウル101の少なくとも一部が露出している。
【0019】
周辺本体部22を構成する上周辺本体部22A、下周辺本体部22B、左周辺本体部22C及び右周辺本体部22Dは、それぞれ断面略U字状となるように形成され、その開口部を前方に向けるようにしてフロントカウル101に搭載されている。周辺本体部22の各開口部を覆うようにアウターカバー28が設けられている。具体的には、上周辺本体部22Aの前面にはアウターカバー28Aが設けられ、下周辺本体部22Bの前面にはアウターカバー28Bが設けられている。また、左周辺本体部22Cの前面にはアウターカバー28Cが設けられ、右周辺本体部22Dの前面にはアウターカバー28Dが設けられている。左側のアウターカバー28Cの少なくとも上端部及び右側のアウターカバー28Dの少なくとも上端部は、中央本体部21に搭載される第一ランプユニット3よりも後側に配置されている。
【0020】
上周辺本体部22Aとアウターカバー28Aとにより形成される空間内には、第二ランプユニット4のうち上ランプユニット4Aが収容されている。下周辺本体部22Bとアウターカバー28Bとにより形成される空間内には、第二ランプユニット4のうち下ランプユニット4Bが収容されている。また、左周辺本体部22Cとアウターカバー28Cとにより形成される空間内には、第三ランプユニット5のうち左ランプユニット5Lが収容されている。右周辺本体部22Dとアウターカバー28Dとにより形成される空間内には、第三ランプユニット5のうち右ランプユニット5Rが収容されている。第二ランプユニット4及び第三ランプユニット5の詳細な構成については後述する。
【0021】
本例においては、中央本体部21に搭載される第一ランプユニット3は、例えば、前照灯として機能する。上周辺本体部22A及び下周辺本体部22Bにそれぞれ搭載される第二ランプユニット4A,4Bは、例えば、標識灯として機能する。標識灯としての第二ランプユニット4A,4Bは、例えば、クリアランスランプ及び/またはデイタイムランニングランプとして機能する。左周辺本体部22C及び右周辺本体部22Dにそれぞれ搭載される第三ランプユニット5L,5Rは、例えば、ターンシグナルランプとして機能する。
【0022】
なお、第一ランプユニット3、第二ランプユニット4A,4B及び第三ランプユニット5L,5Rの少なくとも一つが、コミュニケーションランプとして機能してもよい。コミュニケーションランプとは、例えば、自動二輪車100の走行状態を、他車や歩行者に伝える灯具である。具体的には、コミュニケーションランプは、停車予告の表示、進行方向の表示、歩行者等の検知の表示等を行うことができる。さらに、自動二輪車100に自動運転モードが搭載される場合には、例えば、自動運転中であることの表示や自動運転のレベル表示などを行ってもよい。あるいは、第一ランプユニット3、第二ランプユニット4A,4B及び第三ランプユニット5L,5Rの少なくとも一つが、自動二輪車100に運転者が近づいたり離れたりする際に点灯する、いわゆるウェルカムランプとして機能してもよい。さらには、第一ランプユニット3、第二ランプユニット4A,4B及び第三ランプユニット5L,5Rの少なくとも一つが、停車中には自動二輪車100に搭載されたバッテリーの充電量を運転者に表示するための充電インジケータとして機能してもよい。なお、各ランプユニット3,4A,4B,5L,5Rのうち少なくとも2つが協働して、コミュニケーションランプ、ウェルカムランプ、充電インジケータなどの機能を発揮するようにしてもよい。
【0023】
次に、
図3から
図5を参照して、中央本体部21に搭載される第一ランプユニット3の構成について具体的に説明する。
図3は、第一ランプユニット3の斜視図である。
図4は、第一ランプユニット3の縦断面図である。
図5は、第一ランプユニット3のうち、光源ユニットと、レンズとを示す横断面図である。
図3及び
図4に示すように、第一ランプユニット3は、ランプハウジング31と、光源ユニット32と、ランプハウジング31の開口部を覆うレンズ33とを備えている。光源ユニット32は、回路基板34と、発光素子35と、ヒートシンク36とを備えている。
【0024】
回路基板34は、ヒートシンク36の前面に配置されている。回路基板34は、図示しない電源回路に電気的に接続されている。電源回路は、回路基板34に搭載されてもよい。発光素子35は、回路基板34上に配置されている。発光素子35は、例えば、LED等の半導体発光素子である。発光素子35は、白色光を外部に向けて出射するように構成されており、例えば、青色LEDと黄色蛍光体とを備えてもよい。
【0025】
図3及び
図5に示すように、発光素子35は、複数(ここでは3つ)の発光素子35a~35cを含んでいる。各発光素子35a~35cは、左右方向において同一直線上に配列されている。右側の発光素子35aは、例えば、ロービーム配光パターンを形成するための発光素子である。中央の発光素子35aは、例えば、ロービーム配光パターン及び/又はハイビーム配光パターンを形成するための発光素子である。左側の発光素子35cは、例えば、ハイビーム配光パターンを形成するための発光素子である。ロービーム配光パターンを形成する場合には、右側の発光素子35a及び中央の発光素子35bが点灯され、左側の発光素子35cは消灯される。ハイビーム配光パターンを形成する場合には、左側の発光素子35c及び中央の発光素子35bが点灯され、右側の発光素子35aは消灯される。なお、ハイビーム配光パターンを形成する場合には、左側の発光素子35c及び中央の発光素子35bを点灯させるとともに、ロービーム配光パターンを形成する右側の発光素子35aを点灯させてもよい。
【0026】
レンズ33は、各発光素子35a~35cの発光面を覆うように配置されている。レンズ33は、例えば、ポリカーボネートやアクリル樹脂等の透明な樹脂材料により形成されている。レンズ33は、左右方向において同一直線上に配列されたレンズユニット33a~33cを有する。各レンズユニット33a~33cは一体的に形成されている。
【0027】
各レンズユニット33a~33cは、前後方向において各発光素子35a~35cに対向する。レンズユニット33aは、発光素子35aから出射された光を自動二輪車100の外部に向けて出射することでロービーム配光パターンを形成するように構成されている。レンズユニット33bは、発光素子35bから出射された光を自動二輪車100の外部に向けて出射することでロービーム配光パターン及び/又はハイビーム配光パターンを形成するように構成されている。レンズユニット33cは、発光素子35cから出射された光を自動二輪車100の外部に向けて出射することでハイビーム配光パターンを形成するように構成されている。
【0028】
各レンズユニット33a~33cは、中央入射面331a~331cと、周辺入射面332a~332cとを有する。中央入射面331a~331cは、前後方向において各発光素子35a~35cに対向するように配置された凸面である。周辺入射面332a~332cは、各中央入射面331a~331cを囲むように設けられ、各発光素子35a~35cに向けて突出している。
【0029】
また、各レンズユニット33a~33cは、中央出射面333a~333cと、周辺出射面334a~334cとを有する。中央出射面333a~333cは、前後方向において中央入射面331a~331cとは反対側に設けられた平面である。中央出射面333a~333cは、中央入射面331a~331cの全体及び周辺入射面332a~332cの一部に対応する大きさを有している。中央出射面333a~333cは、同一平面上に位置している。
周辺出射面334a~334cは、中央出射面333a~333cよりも前方に突出して設けられる平面である。隣り合う2つの周辺出射面(面334aと面334b、面334bと面334c)は同一高さの平面として連続して形成されている。すなわち、周辺出射面334a~334cは、同一平面上に位置している。
【0030】
各発光素子35a~35cから出射されて、中央入射面331a~331c及び周辺入射面332a~332cから入射してレンズ33を透過し、中央出射面333a~333c及び周辺出射面334a~334cから出射される光によって所望の配光パターンが形成される。
【0031】
次に、
図6及び
図7を参照して、周辺本体部22に搭載される第二ランプユニット4(4A,4B)及び第三ランプユニット5(5L,5R)の構成について具体的に説明する。
図6は、第二ランプユニット4(4A,4B)及び第三ランプユニット5(5L,5R)の縦断面構造を第一ランプユニット3とともに示した図面である。
図7は、
図6に示される第二ランプユニット4の一部を拡大した図である。
【0032】
図6に示すように、第二ランプユニット4のうち上ランプユニット4Aは、上ライトガイド41Aと、発光素子42A,42Bと、レンズユニット43A,43Bとを備えている。上ライトガイド41Aは、上周辺本体部22Aの形状に即した形状となるように形成され、上周辺本体部22A内に収容されている。
第二ランプユニット4のうち下ランプユニット4Bは、下ライトガイド41Bと、発光素子42C,42Dと、レンズユニット43C,43Dとを備えている。下ライトガイド41Bは、下周辺本体部22Bの形状に即した形状となるように形成され、下周辺本体部22B内に収容されている。
【0033】
第三ランプユニット5のうち左ランプユニット5Lは、左ライトガイド51Lと、発光素子52A,52Bと、レンズユニット53A,53Bとを備えている。左ライトガイド51Lは、左周辺本体部22Cの形状に即した形状となるように形成され、左周辺本体部22C内に収容されている。
第三ランプユニット5のうち右ランプユニット5Rは、右ライトガイド51Rと、発光素子52C,52Dと、レンズユニット53C,53Dとを備えている。右ライトガイド51Rは、右周辺本体部22Dの形状に即した形状となるように形成され、右周辺本体部22D内に収容されている。
【0034】
各ライトガイド41A,41B,51L,51Rは、光透過性の材料から形成されている。各ライトガイド41A,41B,51L,51Rにおいて、各アウターカバー28A~28Dと対向する面は、出射面とされている。また、各ライトガイド41A,41B,51L,51Rの出射面とは反対側は、反射面とされている。図示は省略するが、ライトガイド41A,41B,51L,51Rの反射面には、例えば、複数の反射ステップが形成されている。なお、各ライトガイド41A,41B,51L,51Rを伝搬する光が出射面から出射する限り、反射面で光が反射しなくてもよい。このため、複数の反射ステップは必須では無い。反射面を設けない場合には、例えば、ライトガイド41A,41B,51L,51R内に、光を屈折または反射するフィラー(拡散材)が分散されてもよい。
【0035】
上述の通り、第二ランプユニット4は、主にクリアランスランプ及びデイタイムランニングランプの少なくとも一方として機能する。そのため、第二ランプユニット4の各発光素子42A~42Bは、第一ランプユニット3の各発光素子35a~35cと同様に、白色光を外部に向けて出射するように構成されている。発光素子42A,42Bは、上ライトガイド41Aの長手方向における両端面にそれぞれ対向して配置されている。発光素子42C,42Dは、下ライトガイド41Bの長手方向における両端面にそれぞれ対向して配置されている。上ライトガイド41Aの両端面と各発光素子42A,42Bとの間にはレンズユニット43A,43Bが設けられている。同様に、下ライトガイド41Bの両端面と各発光素子42C,42Dとの間にはレンズユニット43C,43Dが設けられている。
【0036】
また、第三ランプユニット5は、主にターンシグナルランプとして機能する。そのため、第三ランプユニット5の各発光素子52A~52Bは、橙色光を外部に向けて出射するように構成されている。発光素子52A,52Bは、左ライトガイド51Lの長手方向における両端面にそれぞれ対向して配置されている。発光素子52C,52Dは、右ライトガイド51Rの長手方向における両端面にそれぞれ対向して配置されている。左ライトガイド51Lの両端面と各発光素子52A,52Bとの間にはレンズユニット53A,53Bが設けられている。同様に、右ライトガイド51Rの両端面と各発光素子52C,52Dとの間にはレンズユニット53C,53Dが設けられている。
【0037】
第二ランプユニット4の各発光素子42A~42D及び第三ランプユニット5の各発光素子52A~52Dは同一の構成を有する。また、第二ランプユニット4の各レンズユニット43A~43D及び第三ランプユニット5の各レンズユニット53A~53Dは同一の構成を有する。そのため、
図8を参照して、上ランプユニット4Aの発光素子42A及びレンズユニット43Aの構成について代表して具体的に説明する。
【0038】
図8に示すように、上周辺本体部22Aと右周辺本体部22Dとの間には基板55が設けられている。基板55の上周辺本体部22A側の面(左面)には、発光素子42Aが搭載されている。上述の通り、上ライトガイド41Aの右端面41A1と発光素子42Aとの間にはレンズユニット43Aが設けられている。レンズユニット43Aは、光透過性のレンズ44と、ブリッジ45とを有する。レンズ44は、例えば、アクリルやポリカーボネート等から成る。ブリッジ45は、レンズ44を基板55及び周辺本体部22に固定するための部材であり、レンズ44の周囲に設けられている。なお、本例では、レンズ44とブリッジ45とが、それぞれ光透過性の樹脂から構成され、一体成型されている。ブリッジ45が基板55及び周辺本体部22に固定された状態で、レンズ44は、発光素子42Aと上ライトガイド41Aの右端面41A1との間に配置されている。
【0039】
レンズ44は、発光素子42Aと対向する入射面46と、上ライトガイド41Aの右端面41A1と対向する出射面47とを有している。入射面46は、第一入射領域46aと、第二入射領域46bとを含む。第一入射領域46aは、凸状であり、具体的には、中心軸を回転軸とした回転放物面となるよう形成されている。第二入射領域46bは、筒状の内面が発光素子42A側に向かって広がる円筒状の形状であり、第一入射領域46aの外周に接している。第二入射領域46bは、内部反射領域48に囲まれている。内部反射領域48は、円錐台の側面の形状であり、発光素子42A側とは反対側に向かって広がっている。内部反射領域48は、ブリッジ45に接続されている。レンズ44の出射面47は、平面状に形成されている。
【0040】
発光素子42Aから出射された白色光は、レンズユニット43Aのレンズ44の第一入射領域46a及び第二入射領域46bに入射する。第一入射領域46aに入射した光は略平行光となって出射面47から出射される。第二入射領域46bに入射した光は内部反射領域48により反射されることで略平行光となって出射面47から出射される。レンズ44の出射面47から出射された光は、上ライトガイド41Aの右端面41A1から上ライトガイド41A内に入射する。上ライトガイド41Aに入射した光は、直接または反射面により反射されて出射面から出射される。これにより、上ライトガイド41Aが白色光で発光する。
【0041】
また、基板55の右周辺本体部22D側の面(右面)には、発光素子42Dが搭載されている。第三ランプユニット5は主にターンシグナルランプとして機能するため、例えば、発光素子52Dは橙色光で発光する。発光素子52Dから出射された橙色光は、レンズユニット53Dを介して右ライトガイド51Rの上端面51R1から入射し、右ライトガイド51Rの出射面から出射される。これにより、右ライトガイド51Rが橙色光で発光する。
【0042】
周辺本体部22の開口部を覆うアウターカバー28(28A~28D)は、例えば樹脂により形成されている。アウターカバー28A~28Dは、光透過性の部材から形成されている。
上アウターカバー28A及び下アウターカバー28Bは、クリアランスランプ及びデイタイムランニングランプの少なくとも一方として機能する第二ランプユニット4の一部を構成するため、例えば、無色透明に形成されている。なお、第二ランプユニット4が、標識灯ではなく、例えばコミュニケーションランプ(ウェルカムランプ、充電インジケータ)として機能する場合には、アウターカバー28が光透過性の所定の色で着色されていてもよい。あるいは、アウターカバー28を無色透明な材料で形成するとともに、上ライトガイド41A及び下ライトガイド41Bを白色光以外の所定の色で点灯させてもよい。すなわち、第二ランプユニット4として、白色光以外の色を発光できるもの、白色光だけでなく他の色を発光できるもの、さらには、複数色を発光して変色可能であるもの等を用いることが好ましい。このように、第二ランプユニット4は、当該第二ランプユニット4が発揮する照明機能に応じて、発光態様を適宜に変化させてもよい。
【0043】
左アウターカバー28C及び右アウターカバー28Dは、ターンシグナルランプとして機能する第三ランプユニット5の一部を構成するため、例えば、橙色に着色された光透過性の樹脂材料で形成されてもよい。あるいは、左アウターカバー28C及び右アウターカバー28Dを無色透明な材料で形成するとともに、上ライトガイド41A及び下ライトガイド41Bを橙色光で点灯させてもよい。なお、第三ランプユニット5が、ターンシグナルランプではなく、例えばコミュニケーションランプ(ウェルカムランプ、充電インジケータ)の少なくとも一部として機能する場合には、左ランプユニット5L及び右ランプユニット5Rを橙色光以外の所定の光で発光するように構成してもよい。
【0044】
各アウターカバー28A~28Dは、それぞれ長手方向に直交する断面において略U字状となるように形成されている。このような形状のアウターカバー28A~28Dが周辺本体部22A~22Dの前面に取り付けられることで、第二ランプユニット4及び第三ランプユニット5の発光面として機能するアウターカバー28A~28Dは、第一ランプユニット3、第二ランプユニット4及び第三ランプユニット5の間に形成される開口部25,26の内周面の一部を構成している。
【0045】
以上説明したように、本実施形態に係る車両用灯具1は、自動二輪車100のフロントカウル101(車体の一例)ものであり、中央に配置された第一ランプユニット3と、第一ランプユニット3から左右方向にライン状に広がるように延出された第二ランプユニット4と、第二ランプユニット4の左右端に設けられた第三ランプユニット5と、を備えている。この構成によれば、中央の第一ランプユニット3と当該第一ランプユニット3とは離隔して配置された第三ランプユニット5との間をライン状につなぐ第二ランプユニット4が設けられることにより、被視認性に優れた新規な意匠の車両用灯具1を提供することができる。
【0046】
また、本実施形態において、第一ランプユニット3は、前照灯であり、第二ランプユニット4は、クリアランスランプ及びデイタイムランニングランプの少なくとも一方であり、第三ランプユニット5は、ターンシグナルランプであってもよい。この構成によれば、前照灯と、ターンシグナルランプとを一定距離離して配置することができるため、被視認性を高めて各ランプユニット3~5の機能を十分に発揮させることができる。
【0047】
また、本実施形態において、第三ランプユニット5は、第一ランプユニット3よりも車両後方に配置され、第二ランプユニット4は、第一ランプユニット3側から第三ランプユニット5側に向かうに連れて、車両前方から車両後方に延びるように配置されている。これにより、特に、車両側方からの車両用灯具1の被視認性を高めることができる。
【0048】
さらに、第二ランプユニット4及び第三ランプユニット5の発光面を構成する各アウターカバー28A~28Dの少なくとも一部が開口部25,26に面する位置に設けられている。これらの構成によれば、第二ランプユニット4及び第三ランプユニット5から発光された光の視野角(内側視野角)を広くできる。例えば、自動二輪車100の左側やや前方に存在する他車両や歩行者等は、右アウターカバー28Dの内周面(左面)から発光された光を視認することができる。同様に、例えば、自動二輪車100の右側やや前方に存在する他車両や歩行者等は、左アウターカバー28Cの内周面(右面)から発光された光を視認することができる。また、対向車がトラックやバスなど車高の高い車である場合には、対向車の運転手は下アウターカバー28Bの上面から発光された光を視認することができる。このように、上記構成によれば、車両側方や車両上方からの被視認性を高めることができる。
【0049】
また、本実施形態において、第一ランプユニット3と第二ランプユニット4と第三ランプユニット5との間に画成された開口部25,26により、車両用灯具1が自動二輪車100のフロントカウル101に取り付けられた状態で当該フロントカウル101の上部要素101Aの内面が露出する空間が形成されている。この構成によれば、前照灯や標識灯といった複数の灯具機能を備えつつも、車両用灯具1の軽量化を実現することができる。また、開口部25,26を設けることで、自動二輪車100の走行時には、空気が開口部25,26を通過して、フロントカウル101と車両用灯具1との間に形成される開口103から車両側方へと抜ける。これにより、走行時の空気抵抗を低減できる。
【0050】
また、本実施形態において、第一ランプユニット3、第二ランプユニット4及び第三ランプユニット5の少なくとも一つは、コミュニケーションランプの機能を兼ねていてもよい。これにより、車両の状況に応じて複数の照明機能を発揮する車両用灯具1を提供できる。
【0051】
(変形例)
次に、
図8を参照して、本実施形態に係る車両用灯具1が備える第二ランプユニットの変形例について説明する。
図8は、変形例に係る第二ランプユニット60の横断面図である。上記実施形態では、第二ランプユニット4がライトガイド41A,41B,51L,51Rを備える構成であったが、変形例に係る第二ランプユニット60においては、ライトガイドを設けずに発光素子及びレンズユニットのみが搭載される。
図8に示すように、変形例に係る第二ランプユニット60は、発光素子61と、発光素子61の光出射面を覆うように設けられるレンズユニット62と、を備えている。第一実施形態と同様に、複数の発光素子61及び複数のレンズユニット62は、周辺本体部22と周辺本体部22の開口部を覆うアウターカバー28との間に形成される空間に搭載される。本変形例では、発光素子61は、周辺本体部22の後面22aに搭載されている。すなわち、発光素子61から出射される光の光軸が車両の前後方向に略一致するように、発光素子61が配置されている。図示は省略するが、第二ランプユニット60は、複数の発光素子61および複数のレンズユニット62を備えている。各発光素子61は、互いに所定距離離隔して周辺本体部22の後面22aに搭載されている。同様に、各レンズユニット62は各発光素子61に対応するように、互いに所定距離離隔して配置されている。
【0052】
レンズユニット62は、上記実施形態のレンズユニット43A~43D,53A~53Dと同様に、光透過性のレンズ63と、ブリッジ64とを主な構成として備えている。レンズ63の入射面65の構成は、上記実施形態のレンズ44の入射面46と略同一であるため説明は省略する。レンズ63の出射面66は、第一出射領域66aと、第二出射領域66bと、第三出射領域66cとを含む。第一出射領域66aは、正面視において円形の外形を有しており、断面視において凸状の形状を有している。第二出射領域66bは、第一出射領域66aと側面を介して接続されており、第一出射領域66aを囲んでいる。第三出射領域66cは、第二出射領域66bの外周と側面を介して接続されており、第二出射領域66bを囲んでいる。第三出射領域66cは、ブリッジ64に接続されている。
【0053】
このような入射面65及び出射面66を備えたレンズ63によれば、発光素子61から出射されて入射面65に入射して出射面66(出射領域66a~66c)から出射する光が発散して車両前方に照射される。これにより、各レンズユニット62の出射面66における明るさの偏在を抑制することができ、第二ランプユニット60を効率良く発光させることができる。
【0054】
変形例に係る第二ランプユニット60は、上記実施形態の第二ランプユニット4と同様に、クリアランスランプ及び/又はデイタイムランニングランプといった標識灯の機能を発揮するように構成される。この場合、アウターカバー28は無色透明な材料で形成されるとともに、複数の発光素子は白色で発光することが好ましい。
なお、第二ランプユニット60は、標識灯としてだけではなくコミュニケーションランプとしての機能を有してもよい。この場合には、アウターカバー28の所定領域が光透過性の所定の色で着色されていてもよい。あるいは、アウターカバー28を無色透明な材料で形成するとともに、複数の発光素子を白色光以外の所定の色で点灯させてもよい。各発光素子61として、白色光以外の色を発光できるもの、白色光だけでなく他の色を発光できるもの、さらには、複数色を発光して変色可能であるもの等を用いることが好ましい。例えば、各発光素子61として、赤色を発光する赤色LEDチップ、緑色を発光する緑色LEDチップ、青色を発光する青色LEDチップ、及び白色を発光する白色LEDチップを搭載するような発光素子を用いることができる。さらに、複数の発光素子61を、順に発光させることで、第二ランプユニット60の点灯領域を徐々に変化させるようにしてもよい。このように、変形例に係る第二ランプユニット60は、第二ランプユニット60が発揮する照明機能に応じて、発光態様を適宜に変化させることをできる。
【0055】
また、変形例に係る第二ランプユニット60は、例えば、自動二輪車100と運転者との接近状態およびバッテリーの充電状態を車外に表示するために用いられるものであって、第一ランプユニット3、第二ランプユニット4及び第三ランプユニット5の少なくとも一つは、複数の発光素子61(光源の一例)と、複数の発光素子61から発光された光を透過するレンズユニット62(光学部材の一例)とを有している。そして、各発光素子61は、自動二輪車100と運転者との接近状態やバッテリーの充電状態に応じて、異なる点灯モードで点灯制御される。この構成によれば、第二ランプユニット60は、自動二輪車100と運転者との接近状態を表示するためのいわゆるウェルカムランプやバッテリーの充電状態を表示するためのいわゆるバッテリーランプとしての機能を発揮することができる。なお、車両用灯具1に搭載される第一ランプユニット3及び第三ランプユニット5の少なくとも一方についても、第二ランプユニット60と同様に、自動二輪車100の各種状態に応じて異なる点灯モードで点灯制御することで、すべてのランプユニットを用いてコミュニケーションランプとしての照明機能をより目立たせるようにしてもよい。
【0056】
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲およびその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
【0057】
上記の実施形態では、中央に配置された第一ランプユニット3の上部及び下部にそれぞれ第二ランプユニット4として上ランプユニット4A及び下ランプユニット4Bが搭載され、上下のランプユニット4A,4Bの左右端にそれぞれ左ランプユニット5L及び右ランプユニット5Rが搭載された車両用灯具1を例示しているが、第二ランプユニット4及び第三ランプユニット5の形状はこれらの例に限られるものではない。第一ランプユニット3、第二ランプユニット4及び第三ランプユニット5により開口部が形成される構成であれば、各ランプユニットの具体的な形状や配置は必要に応じて適宜変更することができる。例えば、第二ランプユニット4として、上ランプユニット4A及び下ランプユニット4Bのいずれか一方のみが搭載されるような構成であってもよい。
【0058】
また、上記実施形態における第一ランプユニット3、第二ランプユニット4及び第三ランプユニット5に搭載される発光素子の数は例示であって、各発光素子の数はこの限りではなく増減させてもよい。
【符号の説明】
【0059】
1:車両用灯具、2:筐体、3:第一ランプユニット、4:第二ランプユニット、5:第三ランプユニット、21:中央本体部、22:周辺本体部、22A:上周辺本体部、22B:下周辺本体部、22C:左周辺本体部、22D:右周辺本体部、25,26:開口部、28(28A~28D):アウターカバー、31:ランプハウジング、32:光源ユニット、33:レンズ、33a~33c:レンズユニット、34:回路基板、35(35a~35c):発光素子、36:ヒートシンク、41A:上ライトガイド、41B:下ライトガイド、42A~42D:発光素子、43A~43D:レンズユニット、51L:左ライトガイド、51R:右ライトガイド、52A~52D:発光素子、53A~53D:レンズユニット、60:第二ランプユニット、61:発光素子、62:レンズユニット、100:自動二輪車、101:フロントカウル、101A:上部要素、101B:下部要素、102:ウインドシールド、103:開口