(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-20
(45)【発行日】2024-11-28
(54)【発明の名称】戸口および入口のための殺菌パーティション
(51)【国際特許分類】
F24F 9/00 20060101AFI20241121BHJP
A61L 9/015 20060101ALI20241121BHJP
A61L 9/22 20060101ALI20241121BHJP
F24F 8/30 20210101ALI20241121BHJP
F24F 8/192 20210101ALI20241121BHJP
【FI】
F24F9/00 K
A61L9/015
A61L9/22
F24F9/00 G
F24F9/00 A
F24F8/30
F24F8/192
(21)【出願番号】P 2022560296
(86)(22)【出願日】2021-04-05
(86)【国際出願番号】 US2021025755
(87)【国際公開番号】W WO2021203089
(87)【国際公開日】2021-10-07
【審査請求日】2024-03-13
(32)【優先日】2020-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522387456
【氏名又は名称】ブレイト, アレックス
(73)【特許権者】
【識別番号】522387467
【氏名又は名称】フューラー, マシュー
(73)【特許権者】
【識別番号】522387478
【氏名又は名称】プレイス, トム
(73)【特許権者】
【識別番号】522387489
【氏名又は名称】ゴス, ギャレット
(73)【特許権者】
【識別番号】522387490
【氏名又は名称】ホールゲイト, グレッグ
(73)【特許権者】
【識別番号】522387504
【氏名又は名称】ベネット, アンナ
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ブレイト, アレックス
(72)【発明者】
【氏名】フューラー, マシュー
(72)【発明者】
【氏名】プレイス, トム
(72)【発明者】
【氏名】ゴス, ギャレット
(72)【発明者】
【氏名】ホールゲイト, グレッグ
(72)【発明者】
【氏名】ベネット, アンナ
【審査官】伊藤 紀史
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-112636(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0052006(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2006-0039532(KR,A)
【文献】特開2002-319470(JP,A)
【文献】中国実用新案第2910208(CN,Y)
【文献】特開2012-040158(JP,A)
【文献】特開2012-105707(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0004125(KR,A)
【文献】実開昭58-176927(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2007/0163586(US,A1)
【文献】特開2007-181641(JP,A)
【文献】特開2011-030719(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107305052(CN,A)
【文献】特開2004-225983(JP,A)
【文献】特表2008-507403(JP,A)
【文献】特開2006-223634(JP,A)
【文献】特開平11-342181(JP,A)
【文献】中国実用新案第202268603(CN,U)
【文献】特開2005-237689(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 9/00
A61L 9/015
A61L 9/22
F24F 8/30
F24F 8/192
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
殺菌パーティションシステムであって、
前記殺菌パーティションシステムは
、少なくとも1つの負イオン発生器と少なくとも1つのファンとを備え、
前記少なくとも1つの負イオン発生器
は、
-3kV~-10kVの間の電位を生成するように構成され
ている少なくとも1つの負電圧源であって、前記電位は、1立方センチメートルの空気あたり少なくとも100万個の負空気イオンの負空気イオン濃度を
有する負にイオン化された空気を生成するために十分であり、前記少なくとも1つの負電圧源は、0~0.01
ppmのオゾン濃度の純増加を生成するように構成され
ている、少なくとも1つの負電圧源と、
前記少なくとも1つの負電圧源に電気的に接続されている少なくとも1つの電圧導線と、
少なくとも1つの出力マニホールドと、
前記少なくとも1つの出力マニホールドのうちの少なくとも一部に沿って分散されている複数のアノードであって、前記複数のアノードは、前記少なくとも1つの電圧導線に電気的に接続されている、複数のアノードと
を備え
、
前記少なくとも1つのファンは、
空気を前記
殺菌パーティションシステムの中に引き込むことと、
前記空気を前記少なくとも1つの出力マニホールドの中に前記複数のアノードを超えて方向付け
ることにより、前記負にイオン化された空気を生み出すことと、
前記負にイオン化された空気を前記少なくとも1つの
出力マニホールドを通して出力することであって、前記少なくとも1つの
出力マニホールドを通して出力された前記負にイオン化された空気は、前記出力された負にイオン化された空気が第1の空気の塊と第2の空気の塊との間の汚染物質の移送または生存伝染病原体の濃度のうちの少なくとも1つを低減させるように、前記第1の空気の塊と前記第2の空気の塊との間に障壁を生み出す、ことと
を行うように構成され
ている
、殺菌パーティションシステム。
【請求項2】
前記
殺菌パーティションシステムは、戸口
または入口の上方、または
、天井に搭載され
ている、請求項1に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項3】
前記出力された空気は、前記戸口または
前記入口の幅の大部分の範囲をとり
、かつ、少なくとも4フィートにわたって下向きに広が
っている、請求項2に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項4】
前記
殺菌パーティションシステムは、
制御システムと通信する少なくとも第1のセンサをさらに備え、
前記制御システムは、前記センサが刺激を受け取ると
、前記少なくとも1つのファンまたは前記少なくとも1つの負イオン発生器のうちの少なくとも
一方の状態を変えるように構成され
ている
、請求項1に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項5】
前記刺激は、動き刺激または音刺激のうちの少なくとも
一方である、請求項4に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項6】
前記刺激を受け取ることに応じて、前記制御システムは、設定された継続時間にわたって前記ファンを起動し、前記継続時間が経過すると、前記制御システムは、前記ファンを停止させる、請求項4に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの
出力マニホールドは、少なくとも1つのアノードに取り付けられ、
前記少なくとも1つの
出力マニホールドは、前記少なくとも1つの
出力マニホールドが前記少なくとも1つのアノードとともに前記
殺菌パーティションシステムから取り外され、清浄されるように、または
、少なくとも1つの取り換えマニホールドおよび少なくとも1つの取り換えアノードと交換され得るように、前記
殺菌パーティションシステムに取り外し可能に取り付けられ
ている、請求項1に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項8】
前記
殺菌パーティションシステムは、可搬であり、
かつ、衣服上に着用されるように構成され
ている、請求項1に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つの
出力マニホールドを通して出力された前記空気は、層流である、請求項1に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項10】
動作中、前記
殺菌パーティションシステムによって生成される音響雑音は、55dBA未満である、請求項1に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項11】
前記
殺菌パーティションシステムは、商用AC、バッテリ、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つによって給電される、請求項1に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つの
出力マニホールドを通して出力された前記空気は、多角形、円形、楕円形、または卵形のうちの少なくとも1つの純断面形状を有する、請求項1に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項13】
前記
殺菌パーティションシステムは、フィルタを備えていない、請求項1に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項14】
前記
殺菌パーティションシステムは、フィルタ、オゾンスクラバ、または
、加熱器なしで、0~0.01
ppmのオゾン濃度の純増加を生成するように構成され
ている、請求項1に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項15】
前記
殺菌パーティションシステムは、前記障壁に近接する表面を消毒するように構成され
ている、請求項1に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項16】
前記
殺菌パーティションシステムは、前記障壁における前記負空気イオン濃度が、前記障壁の幅の少なくとも大部分にわたって前記出力マニホールドから少なくとも4フィートの距離において1立方センチメートルあたり少なくとも100万個のイオンであるように、構成され
ている、請求項1に記載の
殺菌パーティションシステム。
【請求項17】
前記殺菌パーティションシステムは、ドアとは独立して用いられる、請求項1に記載の殺菌パーティションシステム。
【請求項18】
前記殺菌パーティションシステムは、自己完結型である、請求項1に記載の殺菌パーティションシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、そのそれぞれの開示全体が、その全体として本明細書に記載される場合と同様に、参照することによって本明細書に組み込まれる、2020年4月3日に出願された、米国仮出願第63/005,124号、2020年10月28日に出願された、米国仮出願第63/106,861号、および2020年11月3日に出願された、米国仮出願第63/109,192号の利益および優先権を主張する。
【0002】
本明細書に説明される実施形態は、に関する殺菌パーティションシステムのための方法およびシステムに関し、より具体的には、排他的ではないが、負にイオン化された空気を用いて、2つの空気の塊間の汚染物質または生存伝染病原体の移送を低減させるための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
空気媒介されるエアロゾル化された粒子は、人物間の疾患伝播の一般的媒介手段である。例えば、ビリオンとして知られる活性COVID-19ウイルス粒子は、数十分~数時間にわたって、空気中に懸濁されたままであり得ることが示されており、これらのエアロゾルは、通常の呼吸、発話、歌唱、咳嗽等の最中、感染した人物によって排出される。より一般的には、微生物、細菌、およびウイルス等の病原体(集合的に、「微生物」)は、空気媒介伝播を介して拡散される。廊下、ホテル、オフィスビル、およびエレベータ等の共有または公共屋内空間は、換気に応じて、数十分~数時間にわたって、多くの個人からの集団エアロゾルを宿し得る。これらのエアロゾルは、共有屋内空間を横断して、共有換気システムを通して、および移動微生物媒介手段として作用する人々から移送し得る。
【0004】
戸口等の入口によって分離される、隣り合った面積間の病原体および病原体運搬空気の移送を低減させることが望ましい。空気移送を低減させる1つの公知の方法は、入口を横断して圧力勾配を生み出し、気流が一方向性となることを確実にするものである。本方法は、特に、既存の建物を改造するため、非実践的であり得る。
【0005】
空気カーテンもまた、空気移送を低減させるために使用されることができる。空気カーテンは、人々または車両によるアクセスを限定せずに、戸口上に不可視障壁を生み出し、2つの異なる環境を効率的に分離する、ファン動力デバイスである。空気カーテンは、環境を分割し、2つの部屋を異なる温度に保ち、隙間風を防止し、害虫および昆虫が建物に進入しないように防止し、障壁を生み出し、塵埃、汚染物質、および臭いの循環を防止することができる。
【0006】
そのサイズ、電力消費、動作雑音、高空気速度、および人間要因に起因して、空気カーテンは、典型的には、消費者または居住設定において使用されず、空気中、または空気カーテン障壁を通して通過する、もしくはそれに近接する、人々および物体上の微生物を消毒または中和しない。空気カーテンは、必ずしも、細菌またはウイルスが障壁を通して通過しないように防止しない。したがって、パーティションシステムを改良するための方法およびシステムの必要性が、存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本説明は、下記の詳細な説明の節にさらに説明される、簡略化された形態において、一連の概念を導入するために提供される。本説明は、請求される主題の重要な特徴または不可欠な特徴を識別もしくは除外することを意図するものではなく、請求される主題の範囲を判定する際の補助として使用されるように意図されるものでもない。
【0008】
一側面によると、実施形態は、殺菌パーティションシステムに関する。いくつかの実施形態では、殺菌パーティションシステムは、少なくとも1つの負イオン発生器であって、少なくとも1つの負高電圧源と、少なくとも1つの負高電圧源に電気的に接続されている少なくとも1つの高電圧導線と、少なくとも1つの高電圧導線に電気的に接続されている少なくとも1つのアノードとを含む少なくとも1つの負イオン発生器と、少なくとも1つのファンであって、空気をシステムの中に引き込むことと、空気を、少なくとも1つのアノード上に、またはそれを越えるように方向付けることと、空気を少なくとも1つのマニホールドを通して出力することとを行うように構成される少なくとも1つのファンとを含み、少なくとも1つのマニホールドを通して出力された空気は、出力された空気が第1の空気の塊と第2の空気の塊との間の汚染物質の移送または生存伝染病原体の濃度のうちの少なくとも1つを低減させるように、第1の空気の塊と第2の空気の塊との間に障壁を生み出すように構成される。
【0009】
いくつかの実施形態では、殺菌パーティションシステムは、少なくとも1つの負イオン発生器であって、少なくとも1つの負高電圧源と、少なくとも1つの負高電圧源に電気的に接続されている少なくとも1つの高電圧導線と、少なくとも1つの高電圧導線に電気的に接続されている少なくとも1つのアノードとを含む少なくとも1つの負イオン発生器と、少なくとも1つのファンであって、空気をシステムの中に引き込むことと、空気を少なくとも1つの負イオン発生器を通るように方向付けることと、空気を少なくとも1つのマニホールドを通して出力することとを行うように構成される少なくとも1つのファンとを含み、少なくとも1つのマニホールドを通して出力された空気は、出力された空気が第1の空気の塊と第2の空気の塊との間の汚染物質の移送または生存伝染病原体の濃度のうちの少なくとも1つを低減させるように、第1の空気の塊と第2の空気の塊との間に障壁を生み出すように構成される。
【0010】
いくつかの実施形態では、本システムは、戸口もしくは入口の上方、または天井に搭載される。いくつかの実施形態では、出力された空気は、戸口または入口の幅の大部分の範囲をとり、少なくとも4フィートにわたって下向きに広がる。
【0011】
いくつかの実施形態では、本システムは、少なくとも第1のセンサをさらに備え、少なくとも第1のセンサは、センサが刺激を受け取ると、制御システムが少なくとも1つのファンまたは少なくとも1つの負イオン発生器のうちの少なくとも1つの状態を変えるように構成されるように、制御システムと通信する。いくつかの実施形態では、刺激は、動き刺激または音刺激のうちの少なくとも1つである。いくつかの実施形態では、刺激を受け取ることに応じて、制御システムは、設定継続時間にわたってファンおよび/またはイオン発生器を起動し、継続時間が経過すると、制御システムは、ファンを停止させる。
【0012】
いくつかの実施形態では、本システムは、周囲空気中のオゾンの濃度より高い、0.01ppm未満のオゾン濃度を伴う空気を出力するように構成される。
【0013】
いくつかの実施形態では、本システムは、オゾン安全性を維持し、そうでなければ、イオン化装置によって放出されるであろう、オゾンを中和するために、フィルタを要求しない。いくつかの実施形態では、オゾン安全性は、フィルタ媒体の排気に起因して、経時的に劣化しないであろう。
【0014】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのマニホールドは、少なくとも1つのアノードに取り付けられ、少なくとも1つのマニホールドは、少なくとも1つのマニホールドが少なくとも1つのアノードとともに本システムから取り外され、清浄されるように、または少なくとも1つの取り換えマニホールドおよび少なくとも1つの取り換えアノードと交換され得るように、本システムに取り外し可能に取り付けられる。
【0015】
いくつかの実施形態では、本システムは、可搬であり、衣服上に着用されるように構成される。
【0016】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのマニホールドを通して出力された空気は、層流であり、少なくとも1つのマニホールドを通して出力された空気は、1立方センチメートルの空気あたり少なくとも100万個の負空気イオンを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、動作中、本システムによって生成される音響雑音は、55dBA未満である。
【0018】
いくつかの実施形態では、本システムは、商用AC、バッテリ、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つによって給電される。
【0019】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのマニホールドを通して出力された空気は、多角形、円形、楕円形、または卵形のうちの少なくとも1つの純断面形状を有する。
【0020】
いくつかの実施形態では、本システムは、フィルタを備えていない。
【0021】
別の側面では、実施形態は、殺菌パーティションを生み出す方法に関する。いくつかの実施形態では、本方法は、ファンを通して空気を周囲環境から受け取ることと、少なくとも1つの負高電圧源と、少なくとも1つの負高電圧源に電気的に接続されている少なくとも1つの高電圧導線と、少なくとも1つの負イオン発生器上に空気を方向付けることであって、少なくとも1つの負イオン発生器は、少なくとも1つの高電圧導線に電気的に接続されている少なくとも1つのアノードとを備える、ことと、空気を少なくとも1つのマニホールドを通して出力することであって、少なくとも1つのマニホールドを通して出力された空気は、出力された空気が第1の空気の塊と第2の空気の塊との間の汚染物質の移送または生存伝染病原体の濃度のうちの少なくとも1つを低減させるように、第1の空気の塊と第2の空気の塊との間に障壁を生み出すように構成される、こととを含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのマニホールドを通して出力された空気は、少なくとも1つのマニホールドから少なくとも4フィートの距離にわたって、1立方センチメートルの空気あたり少なくとも100万個の負空気イオンの濃度を維持する。
【0023】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのマニホールドを通して出力された空気は、層流である。
【0024】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのマニホールドを通して出力された空気は、1立方センチメートルの空気あたり少なくとも100万個の負空気イオンを含む。
【0025】
さらに別の側面では、実施形態は、殺菌パーティションシステムを構築する方法に関する。いくつかの実施形態では、本方法は、少なくとも1つの高電圧導線を少なくとも1つの負高電圧源および少なくとも1つのアノードに電気的に接続することであって、少なくとも1つの高電圧導線、少なくとも1つの負高電圧源、および少なくとも1つのアノードは、負イオン発生器を構成する、ことと、負イオン発生器をファンに接続することであって、ファンは、空気をシステムの中に引き込むことと、空気を少なくとも1つのアノード上に方向付けることと、空気を少なくとも1つのマニホールドを通して出力することとを行うように構成される、こととを含み、少なくとも1つのマニホールドを通して出力された空気は、出力された空気が第1の空気の塊と第2の空気の塊との間の汚染物質の移送または生存伝染病原体の濃度のうちの少なくとも1つを低減させるように、第1の空気の塊と第2の空気の塊との間に障壁を生み出すように構成される。
【0026】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのマニホールドを通して出力された空気は、負に荷電した層流空気カーテンである。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
殺菌パーティションシステムであって、前記殺菌パーティションシステムは、
少なくとも1つの負イオン発生器であって、
少なくとも1つの負高電圧源と、
前記少なくとも1つの負高電圧源に電気的に接続されている少なくとも1つの高電圧導線と、
前記少なくとも1つの高電圧導線に電気的に接続されている少なくとも1つのアノードと
を備える少なくとも1つの負イオン発生器と、
少なくとも1つのファンであって、
空気を前記システムの中に引き込むことと、
前記空気を前記少なくとも1つの負イオン発生器を通るように方向付けることと、
前記空気を少なくとも1つのマニホールドを通して出力することと
を行うように構成される少なくとも1つのファンと
を備え、前記少なくとも1つのマニホールドを通して出力された前記空気は、前記出力された空気が第1の空気の塊と第2の空気の塊との間の汚染物質の移送または生存伝染病原体の濃度のうちの少なくとも1つを低減させるように、前記第1の空気の塊と前記第2の空気の塊との間に障壁を生み出すように構成される、殺菌パーティションシステム。
(項目2)
前記システムは、戸口もしくは入口の上方、または天井に搭載される、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記出力された空気は、前記戸口または入口の幅の大部分の範囲をとり、少なくとも4フィートにわたって下向きに広がる、項目2に記載のシステム。
(項目4)
前記システムは、少なくとも第1のセンサをさらに備え、前記少なくとも第1のセンサは、前記センサが刺激を受け取ると、制御システムが前記少なくとも1つのファンまたは前記少なくとも1つの負イオン発生器のうちの少なくとも1つの状態を変えるように構成されるように、前記制御システムと通信する、項目1に記載のシステム。
(項目5)
前記刺激は、動き刺激または音刺激のうちの少なくとも1つである、項目4に記載のシステム。
(項目6)
前記刺激を受け取ることに応じて、前記制御システムは、設定された継続時間にわたって前記ファンを起動し、前記継続時間が経過すると、前記制御システムは、前記ファンを停止させる、項目4に記載のシステム。
(項目7)
前記システムは、周囲空気中のオゾンの濃度より高い、0.01ppm未満のオゾン濃度を伴う前記空気を出力するように構成される、項目1に記載のシステム。
(項目8)
前記少なくとも1つのマニホールドは、前記少なくとも1つのアノードに取り付けられ、
前記少なくとも1つのマニホールドは、前記少なくとも1つのマニホールドが前記少なくとも1つのアノードとともに前記システムから取り外され、清浄されるように、または少なくとも1つの取り換えマニホールドおよび少なくとも1つの取り換えアノードと交換され得るように、前記システムに取り外し可能に取り付けられる、
項目1に記載のシステム。
(項目9)
前記システムは、可搬であり、衣服上に着用されるように構成される、項目1に記載のシステム。
(項目10)
前記少なくとも1つのマニホールドを通して出力された前記空気は、層流であり、
前記少なくとも1つのマニホールドを通して出力された前記空気は、1立方センチメートルの空気あたり少なくとも100万個の負空気イオンを含む、
項目1に記載のシステム。
(項目11)
動作中、前記システムによって生成される音響雑音は、55dBA未満である、項目1に記載のシステム。
(項目12)
前記システムは、商用AC、バッテリ、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つによって給電される、項目1に記載のシステム。
(項目13)
前記少なくとも1つのマニホールドを通して出力された前記空気は、多角形、円形、楕円形、または卵形のうちの少なくとも1つの純断面形状を有する、項目1に記載のシステム。
(項目14)
前記システムは、フィルタを備えていない、項目1に記載のシステム。
(項目15)
殺菌パーティションを生み出す方法であって、前記方法は、
ファンを通して空気を周囲環境から受け取ることと、
少なくとも1つの負イオン発生器上に前記空気を方向付けることであって、前記少なくとも1つの負イオン発生器は、
少なくとも1つの負高電圧源と、
前記少なくとも1つの負高電圧源に電気的に接続されている少なくとも1つの高電圧導線と、
前記少なくとも1つの高電圧導線に電気的に接続されている少なくとも1つのアノードと
を備える、ことと、
前記空気を少なくとも1つのマニホールドを通して出力することであって、前記少なくとも1つのマニホールドを通して出力された前記空気は、前記出力された空気が第1の空気の塊と第2の空気の塊との間の汚染物質の移送または生存伝染病原体の濃度のうちの少なくとも1つを低減させるように、前記第1の空気の塊と前記第2の空気の塊との間に障壁を生み出すように構成される、ことと
を含む、方法。
(項目16)
前記少なくとも1つのマニホールドを通して出力された前記空気は、前記少なくとも1つのマニホールドから少なくとも4フィートの距離にわたって、1立方センチメートルの空気あたり少なくとも100万個の負空気イオンの濃度を維持する、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記少なくとも1つのマニホールドを通して出力された前記空気は、層流である、項目15に記載の方法。
(項目18)
前記少なくとも1つのマニホールドを通して出力された前記空気は、1立方センチメートルの空気あたり少なくとも100万個の負空気イオンを含む、項目15に記載の方法。(項目19)
殺菌パーティションシステムを構築する方法であって、前記方法は、
少なくとも1つの高電圧導線を少なくとも1つの負高電圧源および少なくとも1つのアノードに電気的に接続することであって、前記少なくとも1つの高電圧導線、前記少なくとも1つの負高電圧源、および前記少なくとも1つのアノードは、負イオン発生器を構成する、ことと、
前記負イオン発生器をファンに接続することであって、前記ファンは、
空気を前記システムの中に引き込むことと、
前記空気を前記少なくとも1つのアノード上に方向付けることと、
前記空気を少なくとも1つのマニホールドを通して出力することと
を行うように構成される、ことと
を含み、前記少なくとも1つのマニホールドを通して出力された前記空気は、前記出力された空気が第1の空気の塊と第2の空気の塊との間の汚染物質の移送または生存伝染病原体の濃度のうちの少なくとも1つを低減させるように、前記第1の空気の塊と前記第2の空気の塊との間に障壁を生み出すように構成される、方法。
(項目20)
前記少なくとも1つのマニホールドを通して出力された前記空気は、負に荷電した層流空気カーテンである、項目19に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本開示の非限定的および非包括的実施形態が、以下の図を参照して説明され、同様の参照番号は、別様に規定されない限り、種々の図全体を通して、同様の部品を指す。
【0028】
【
図1】
図1は、一実施形態による、殺菌パーティションシステムを描写する。
【0029】
【
図2】
図2は、一実施形態による、篭型ファンと、モータと、高電圧電力供給源ユニットとを有する、殺菌パーティションシステムを描写する。
【0030】
【
図3】
図3は、一実施形態による、入口の上方に固着される、殺菌パーティションシステムを描写する。
【0031】
【
図4】
図4は、一実施形態による、殺菌パーティションシステムの底面図を描写する。
【0032】
【
図5】
図5は、一実施形態による、殺菌パーティションシステムの側面図を描写する。
【0033】
【
図6】
図6は、一実施形態による、可搬イオン発生器システムを示す。
【0034】
【
図7】
図7は、一実施形態による、空気イオン化装置PPAシステムを示す。
【0035】
【
図8】
図8は、一実施形態による、アノードを伴う、殺菌パーティションシステムの底面図を描写する。
【0036】
【
図9】
図9は、一実施形態による、殺菌パーティションシステムを構築する方法を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0037】
詳細な説明
種々の実施形態は、本明細書の一部を形成し、具体的例示的実施形態を示す、付随の図面を参照して、下記により完全に説明される。しかしながら、本開示の概念は、多くの異なる形態で実装されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、徹底的かつ完全な開示の一部として提供され、本開示の概念、技法、および実装の範囲を当業者に完全に伝達する。実施形態は、方法、システム、またはデバイスとして実践されてもよい。以下の詳細な説明は、したがって、限定的意味で捉えられるべきではない。
【0038】
本明細書における「一実施形態」または「ある実施形態」の言及は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、本開示による、少なくとも一例示的実装または技法内に含まれることを意味する。本明細書の種々の場所における語句「一実施形態では」の表出は、必ずしも全て、同一実施形態を参照するわけではない。
【0039】
加えて、本明細書において使用される用語は、主に、可読性および教示目的のため選択されており、開示される主題を線引または境界するように選択されているわけではあり得ない。故に、本開示は、例証的であって、本明細書で議論される概念の範囲を限定するように意図するものではない。
使用される頭字語
・ AC-交流電流
・ AI-人工知能
・ CDC-米国疾病予防管理センター(米国政府機関)
・ COVID-19-コロナウイルス2019(SARS-CoV-2)
・ DC-直流
・ HVAC-暖房、換気、および空調
・ HVPSU-高電圧電力供給源ユニット
・ LED-発光ダイオード
・ ML-機械学習
・ N95-N95 NIOSH空気濾過定格を満たす、防塵呼吸用保護具
・ NAI-負空気イオン
・ PPA-個人保護強化措置
・ PPE-個人保護機器
・ PPM-百万分率
・ UV-紫外線(光、波長≦400nm)
【0040】
実施形態
本発明のいくつかの実施形態は、戸口または入口を横断して負にイオン化された空気の層流カーテンを生み出すように構成される、システムを対象とする。空気イオン化装置が、高電圧電気を使用して、空気分子をイオン化する。空気分子をイオン化することは、正または負のいずれかの電荷を空気分子に付与することを含む。本明細書では、イオンと称される、イオン化された空気分子は、ウイルスおよび細菌を含む、他の空気媒介粒子を誘引し、その電荷を該粒子に移送させる傾向にある。イオン化された空気は、ウイルス粒子および細菌を不活性化することが示されている。加えて、イオン化された粒子は、接地(電気的意味)に誘引される傾向にある。そのような引力は、イオン化された粒子を、空気から、床または他の表面ならびに意図的に接地または荷電プレート上に沈降させる。そのような個々の微生物粒子が、不活性化されるかどうかにかかわらず、それらは、空気媒介されることを止め、人物間伝播の尤度を低減させる。
【0041】
複数の研究は、空気イオン化装置が、空気媒介伝染病原体の拡散を低減させ、近接近して保持される実験動物間のインフルエンザウイルスの拡散を防止する際に効果的であることを示している。SARSウイルス(コロナウイルスの株)によって以前に影響を受けた国々では、製造業者は、イオン化装置を、家電を含む、多くの消費者製品に追加している。
【0042】
適切に設計された空気イオン化装置は、有害な副産物を生成せず、消耗品を要求せず、エネルギー効率的であって、広範囲の用途に適合するように拡大縮小されることができる。イオン化された空気は、任意の公知の悪影響を人間に引き起こさないため、イオン化装置が人々に近接近して起動状態であっても安全であると見なされる。
【0043】
空気イオン化装置は、高(正または負)電圧、典型的には、少なくとも約数キロボルトに保持される、1つまたはそれを上回る電極を通して、空気を通過させることによって、機能する。電極の近傍を通過する空気分子は、電荷を拾う、すなわち、それらは、イオン化される。その電荷は、電極と同一極性であるため、イオンは、電極から離れるように排斥される。結果として、いくつかのイオン化装置は、ファンを使用せず、気流を生み出す、すなわち、イオン自体が、イオン化装置から外に、かつそこから離れるように、正の気流を引き起こす。他のイオン化装置は、ファンを使用して、気流を向上させる、または気流を特定の方向に方向付けてもよく、典型的には、純空気イオン生成(例えば、イオン/秒)は、電極にわたる空気速度に伴って増加する。
【0044】
本文脈では、空気イオン化装置は、換気から独立して、持続的に、エアロゾル化された空気媒介ウイルス粒子を中和し、空気から外に沈降させることが可能である。方略的に設置されたイオン化装置は、物理的障壁を伴わずに、部屋を空気媒介病原体に対して廊下および他の部屋から効果的に隔離することができる。これは、患者がカーテン等の垂直パーティションのみによって分離され得る、医療設備において特に着目され得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、層流カーテンは、負にイオン化された気流を生み出すように構成される、アノードシステムの追加を伴って、既存の空気カーテンと同様に機能し得る。そのような実施形態の実施例は、
図1に示される。実施形態は、イオン化を受けやすい、空気媒介病原体、塵埃、煙、または他の空気媒介物質からの保護を生み出す。戸口の上方に配設されると、本システムは、イオン化された空気の下向き流動を生み出し、仮想パーティションを面積間に形成するように構成され得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、高濃度のNAIが、層流出力内の有意な距離にわたって維持される。例えば、いくつかの実施形態では、マニホールドから4フィートのNAI濃度は、空気の1立方センチメートルあたり100万個のイオンを超え得る。例えば、いくつかの実施形態では、マニホールドのすぐ外のNAI濃度は、空気の1立方センチメートルあたり4,000万または5,000万個のイオンを超え得る。
【0047】
図1に戻ると、負にイオン化された空気105の水平層流カーテンが、パーティションシステム100の底部から放出され、下向きに方向付けられる。いくつかの実施形態では、本システムは、を放出させる負にイオン化された空気105の水平層流カーテンをパーティションシステム100の上部から放出し、上向きに方向付けるように構成される。いくつかの実施形態では、本システムは、負にイオン化された空気の垂直層流カーテン(図示せず)を入口の片側から
図1に示される方向と垂直な別の側に放出するように構成される。システム100のいくつかの実施形態は、層流化装置または出力マニホールド145を含んでもよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、アニオン専用発生モードでは、パーティションシステム100のオゾン生成は、ゼロ~0.01PPMであり得る。いくつかの実施形態では、アノード電位を接地に対して増加させる、またはパーティションシステム100内のアノード(図示せず)に近接する構成要素の幾何学形状または位置付けを変化させることは、オゾンの予測可能濃度を生成させ得る。いくつかの実施形態では、そのような機構または回路網は、システム100によって、その制御システム110を介して、オゾンの生成を阻止する、有効にする、または調整するために使用されてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、マニホールド145は、マニホールド145から退出する気流が、層流であり、事前に規定された幾何学形状であるように設計される。例えば、マニホールド145から退出する気流は、多角形、円形、楕円形、または卵形のうちの少なくとも1つの純断面形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、本幾何学形状は、負にイオン化された空気105の層流カーテンが、少なくとも、それの上にシステムが添着される、ドア160と同じ広さであって、少なくとも4フィートにわたって下向きに広がるように設計される。いくつかの実施形態では、負にイオン化された空気105の層流カーテンは、第1の空気の塊112と第2の空気の塊114との間の汚染物質の移送または生存伝染病原体の濃度のうちの少なくとも1つを低減させるように構成される。いくつかの実施形態では、用語「汚染物質」はまた、伝染病原体を含んでもよく、伝染病原体はまた、汚染物質を指し得る。伝染病原体および汚染物質は、環境より安全ではないものにする、または不純にする、汚染した物質であり得、細菌、ウイルス、菌類、塵埃、粒子、毒物、農薬、および薬物を含み得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、マニホールド145の角度をシステム100に対して調節し、気流の方向を制御することが可能である。いくつかの実施形態では、マニホールド145から退出する空気105の幅は、より広いまたはより小さい面積を網羅するように調節可能であり得る。いくつかの実施形態では、マニホールド145は、そうでなければ、本システムから出力される層流空気105が、拡散または拡散するように、電気機械的に、手動で、および/または1つまたはそれを上回る付属品の配設によって、再構成または調節されることができる。いくつかの実施形態では、本マニホールド構成は、非パーティション動作または時間周期中、アニオンと部屋の空気のより効果的混合を促進するために使用されてもよい。
【0051】
図2は、一実施形態による、篭型ファン(横流ファンとしても知られる)215と、モータ220と、高電圧電力供給源ユニットまたは他の負高電圧源等の電源225とを有する、殺菌パーティションシステム200の実施形態を図示する。いくつかの実施形態では、システム200は、一列のアノード230を篭型ファン215の下方に含んでもよく、アノード230の周囲、それの上に、またはそれを越えて、空気を吹送し、負にイオン化された空気205のカーテンを生み出してもよい。本明細書で言及されるようなアノードは、大負電位に保持される、電極である。電源225および少なくとも1つの高電圧導線(例えば、
図8に示されるもの等)と組み合わせられる、アノード230は、時として、イオン化装置とも称される、負イオン発生器を構成する。
【0052】
システム200のいくつかの実施形態は、出力マニホールドまたは層流化装置(
図1に示される)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ファンモータ220によって給電される、ファン215が、空気をシステム200を通して引き込み、該空気は、マニホールドを通して退出する。いくつかの実施形態では、アノード230は、負電荷をシステム200を通して流動する空気に付与し、負にイオン化された空気205のカーテン内のシステム200から退出する空気は、事前に規定された濃度のアニオンを含有する。例えば、いくつかの実施形態では、負にイオン化された空気205のカーテン内のマニホールドを通して出力された空気は、空気の1立方センチメートルあたり少なくとも4,000万個の負空気イオンを含む。いくつかの実施形態では、負にイオン化された空気205のカーテン内のマニホールドを通して出力された空気は、空気の1立方センチメートルあたり少なくとも2,000万個の負空気イオンを含む。いくつかの実施形態では、負にイオン化された空気205のカーテン内のマニホールドを通して出力された空気は、1立方センチメートルの空気あたり少なくとも100万個の負空気イオンを含む。
【0053】
いくつかの実施形態では、モータ220は、ユニバーサルモータ、ブラシレスDCモータ、または誘導モータ等の電気モータであってもよい。電気モータは、電磁気力を利用して、運動を発生させる。モータ220は、いくつかの実施形態では、ファン215に結合される。いくつかの実施形態では、モータ220によって生成されるトルクが、ファン215に伝達され、回転を引き起こす。
【0054】
いくつかの実施形態では、負イオン発生器およびファン215は、少なくとも1つの電源225によって給電され、制御システム250によって制御される。いくつかの実施形態では、電源225は、バッテリおよび充電器システムであってもよい、または差込式電力供給源であってもよい。いくつかの実施形態では、システム200は、バッテリ給電されてもよい、または商用電気を使用してもよい。いくつかの実施形態では、商用電気は、負イオン発生器を簡略化し、そのコストを低減させ得る。いくつかの実施形態は、モジュール式HVPSU(1つは、DCまたはバッテリ用であって、1つは、商電用である)を使用してもよい、またはバッテリおよび商電の両方のために最適化されたハイブリッドシステムを使用してもよい。バッテリおよび商用電源225の両方が存在する、いくつかの実施形態では、システム200は、停電または商用電力の喪失の場合、自動的に、バッテリ電源225の使用に切り替えることが可能である。いくつかの実施形態は、受動静止イオン発生、一定または周期的ファン起動等のモード柔軟性を有してもよい。いくつかの実施形態では、システム200は、建物の中に恒久的に統合され、建物または設備の電気システムの中に結線されてもよい。
【0055】
いくつかの実施形態では、電源225は、筐体内に含有される、またはそれに取付可能である、少なくとも1つの一次または再充電可能バッテリである。いくつかの実施形態では、システム200は、それによって、システム200が商用電力に接続される間、配設されたバッテリが充電され得る、機構をさらに備えてもよい。いくつかの実施形態では、電源225は、本システムの外部にあって、複数の導線(例えば、ケーブル)によって、デバイスに接続される。いくつかの実施形態では、電源225は、AC/DCコンバータである。
【0056】
負イオン発生器(「負イオン発生器電力供給源」)のための高負電圧電力供給源の設計および建設は、電源に応じて、有意に変動する。いくつかの実施形態では、商用AC給電負イオン発生器電力供給源は、Cockcroft-Walton電圧乗算器回路(主に、ダイオードおよびコンデンサを備える)の変形を使用してもよい。いくつかの実施形態では、バッテリ等のより低い電圧DC源によって給電される負イオン発生器は、高電圧逓増変圧器を使用する、スイッチモードインバータを採用してもよい。いくつかの実施形態では、システム200は、USB-C電力供給源を使用してもよい。
【0057】
いくつかの実施形態は、低電圧(48V未満)DC給電負イオン発生器電力供給源を電源225として備える。いくつかの実施形態では、バッテリ電源から動作しているとき、DCバッテリは、直接、負イオン発生器電力供給源を給電する。いくつかの実施形態では、商用AC電源から動作しているとき、AC/DCコンバータが、商用電圧をDC給電負イオン発生器電力供給源によって要求されるDC供給電圧に変換および逓減させるために使用される。
【0058】
いくつかの実施形態は、商用AC給電負イオン発生器電力供給源を電源225として備える。いくつかの実施形態では、商用AC電源から動作しているとき、負イオン発生器電力供給源は、直接、商電から給電される。いくつかの実施形態では、バッテリ電源から動作しているとき、DC/ACインバータが、バッテリ電圧を商用AC電圧および周波数に変換ならびに逓増させるために使用され、負イオン発生器電力供給源は、該インバータによって給電される。DC/ACインバータは、逓増変圧器を含有するが、該変圧器は、通常、DC専用負イオン発生器電力供給源において典型的に使用される、高電圧逓増変圧器より単純であって、建設がより経済的である。いくつかの実施形態では、結果として生じる負イオン発生器電力供給源は、同一ユニット内のバッテリまたは商用ACで稼働する柔軟性を与えながら、2つの別個の負イオン発生器電力供給源より単純であって、より小さく、かつより経済的である。
【0059】
いくつかの実施形態は、第1の低電圧DC給電負イオン発生器電力供給源および第2の商用AC給電負イオン発生器電力供給源を電源225として備える。いくつかの実施形態では、バッテリ電源から動作しているとき、第1の負イオン発生器電力供給源が、使用される。いくつかの実施形態では、商用ACから動作しているとき、第2の負イオン発生器電力供給源が、使用される。いくつかの実施形態では、負イオン発生器電力供給源は、デバイスのモジュール式分離可能構成要素であって、第1または第2の負イオン発生器電力供給源のうちの1つが、それぞれ、バッテリまたは商用電源動作のために、ユニットに嵌合されることを可能にする。いくつかの実施形態は、バッテリ電源を排他的に使用してもよい。
【0060】
電源225が1つまたはそれを上回るバッテリである、いくつかの実施形態では、本デバイスは、1つまたはそれを上回る報知器255をさらに備える。いくつかの実施形態では、報知器255は、電源225レベルがある閾値を下回ると、起動し、電源225の所与のレベルにわたって残っている、消毒サイクルのおおよその数を示してもよい。いくつかの実施形態では、報知器255は、可聴であって、例えば、ブザー、ビーパ、スピーカ等を備える。いくつかの実施形態では、報知器255は、視覚的であって、例えば、ランプ、光、点滅インジケータ等を備える。制御システム250が他のデジタルまたは電気機械的システムと通信することが可能である、いくつかの実施形態では、報知は、1つまたはそれを上回る外部システムに送信される、またはそれと交換される、メッセージまたは電気信号を用いてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、制御システム250は、センサデータを使用して、例えば、相対的湿度、空気温度、検出された汚染物質レベル、またはユーザの移動に基づいて、ファン速度、イオン化装置電力、または他のパラメータを調節してもよい。いくつかの実施形態では、制御システム250は、電気機械的、デジタル、または電気機械的およびデジタルの組み合わせである。
【0062】
いくつかの実施形態では、制御システム250は、事前に規定された時間周期にわたって、ファン215および負イオン発生器を起動することによって、動き起動またはオーディオトリガ事象に応答する。いくつかの実施形態では、起動の継続時間は、制御システム250が、持続される動きまたは事前に規定された面積内の人物もしくは複数の人物の近接を検出する場合、またはセンサによって検出された他の条件に起因して、延長されてもよい。いくつかの実施形態では、起動の継続時間は、制御システム250が、ドアまたは他の入口が、部分的または完全にのいずれかにおいて、開放されたままであることを検出する場合、延長されてもよい。いくつかの実施形態では、起動の継続時間は、本起動周期中に、ドアまたは他の入口が開放されたままである時間、もしくはドアが開閉された回数に応じて、さらに延長されてもよい。いくつかの実施形態では、事前に規定または延長された時間周期が、経過後、制御システム250は、ファン215および負イオン発生器を停止させる。
【0063】
いくつかの実施形態では、動き起動またはオーディオトリガに応じて、ファン215は、短時間周期にわたって、典型的速度より速い速度で稼働してもよい。例えば、短時間周期は、5秒、10秒、30秒、1分、または2分であってもよい。いくつかの実施形態では、より速い速度は、本デバイスが起動状態であることの正の可聴インジケーションをユーザに提供し得、アイドルであった間、本デバイス上に集中し得る、任意の塵埃または残骸が、ユーザが負にイオン化された空気205のカーテンを通して通過する前に、一掃されることを確実にすることに役立ち得る。いくつかの実施形態では、本初期周期後、ファン速度は、事前に規定されたレベルの殺菌パーティション保護を提供しながら、事前に規定されたまたは構成可能な速度まで低減し、ファンおよび気流雑音を最小限にし得る。いくつかの実施形態では、動作中、システム200によって生成される音響雑音は、55dBA未満である。
【0064】
いくつかの実施形態では、システム200は、スイッチ、ボタン、または他の機構273を備え、ユーザが、負にイオン化された空気205のカーテンをオンおよびオフにする、ファン速度を調節する、バッテリ充電レベルをチェックする、または他の動作を実施することを可能にしてもよい。
【0065】
いくつかの実施形態では、システム200は、負イオン発生器が、ファン215がオフにされる間も通電される、モードで構成または動作されることができる。いくつかの実施形態では、システム200を通した気流は、負イオン発生器によって、静電的に誘発され、空気がアノード230上を通過後、ファン215がオフにされると、イオン化された空気の持続低速流を提供する。空気分子または他の粒子が、負に荷電した状態になると、それらは、同様に負電位にある、1つまたはそれを上回るアノード230から排斥される。事実上、空気は、システム200を通して静電的に「圧送」される。
【0066】
いくつかの実施形態では、システム200は、周期的または持続的に、継続的空気品質改良および殺菌作用をある面積内に提供するように動作するように構成されることができる。
【0067】
いくつかの実施形態では、システム200は、その制御システム250を介して、負にイオン化された空気205の中に注入されるアニオンの濃度を変動させる。いくつかの実施形態では、アニオン濃度変動は、例えば、負イオン発生器の入力電圧のパルス幅変調またはパルス密度変調を通して、電源225の入力または出力電圧のうちの少なくとも1つを調節することによって制御される。
【0068】
いくつかの実施形態では、アニオン濃度、アノード電圧、ファン速度、および/またはデバイスの起動継続時間を備える少なくとも1つのパラメータが、限定ではないが、空気温度、相対的または絶対湿度、気圧、もしくは空気品質インデックス(ローカルで測定される、または1つまたはそれを上回る通信モジュールを介して、デバイスに通信される)を含む、パラメータの関数として調節されてもよい。いくつかの実施形態では、システム200は、システム200に近接することが既知の人物における感染症の存在、空気媒介感染性疾患の局所的発生、および/または構成に基づいて、パラメータのいずれかを調節してもよい。
【0069】
図3は、一実施形態による、入口360の上方に固着される、殺菌パーティションシステム300の実施形態を描写する。入口360は、ドア、戸口、開口部、または当業者によって認識される他の均等物を指し得る。いくつかの実施形態では、空気カーテンが、入口360の背後または正面に出力されてもよい。いくつかの実施形態では、空気カーテンは、ドア等の固体入口360に完全に取って代わってもよい。
【0070】
いくつかの実施形態では、システム300は、動きセンサ365、制御パネル325、少なくとも1つの報知器355、ユーザインターフェース370、および吸気口375のうちの少なくとも1つを備えてもよい。いくつかの実施形態では、吸気口375は、正面吸気口(図示せず)であってもよい。いくつかの実施形態では、吸気口375は、上部吸気口375であってもよい。いくつかの実施形態では、吸気口375は、底部吸気口(図示せず)であってもよい。
【0071】
少なくとも1つの動きセンサ365は、いくつかの実施形態では、焦電(または受動)赤外線センサであってもよい。いくつかの実施形態では、殺菌パーティションシステム300の幅は、30~36インチであってもよい。いくつかの実施形態では、殺菌パーティションシステム300の高さは、4~6インチであってもよい。いくつかの実施形態では、殺菌パーティションシステム300の深度または突出は、4~8インチであってもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、ユーザは、少なくとも1つの搭載システム380を用いて、システム300を搭載してもよい。搭載は、吊架、懸架、直接添着、またはシステムを別の物体に恒久的もしくは一時的に結合する他の手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、搭載システム380は、ユニットの少なくとも1つの側上の非恒久的接着剤等、単純かつツールが要求されないシステムを備えてもよい。いくつかの実施形態では、搭載システム380は、ねじシステムを含んでもよく、本システムは、ドア上方のフレーム枠の中に螺入される。いくつかの実施形態では、システム300は、ねじおよび/またはスタッドから吊架してもよい、もしくは搭載ブラケットに取り付けられるように構成される。いくつかの実施形態では、搭載システム380は、採光窓のためのL形ブラケットまたは別の取付システムを含んでもよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、搭載システム380は、面ファスナ取付システムのフックまたはループ側を備える。いくつかの実施形態では、搭載システム380は、デバイスを壁、採光窓、ドアフレーム、または入口に近接する他の表面に接着させる、1つまたはそれを上回る接着剤細片もしくはシートを備える。いくつかの実施形態では、搭載システム380は、複数の孔、スロット、フック、溝、または他の特徴をデバイス筐体内に備え、これは、壁、ドアフレーム、または入口に近接する他の表面上の搭載点に添着される、釘、ねじ、フック、ブラケット等の対応する複数の噛合突出部と係合する。いくつかの実施形態では、システム300の保定は、システム筐体385の対応する特徴と噛合突出部との間の係合を維持するために、重力に依拠する。いくつかの実施形態では、搭載システム380は、1つまたはそれを上回る磁石を備え、外部搭載点は、鋼鉄または鉄等の第一鉄/磁気材料である。
【0074】
いくつかの実施形態では、搭載システム380は、1つまたはそれを上回るエラストマ、ゴム、発泡体、または他の応従性もしくはばね要素をさらに備え、振動を減衰させ、および/または搭載表面の中へのシステム380からの振動の機械的結合を低減させる。いくつかの実施形態では、ユーザは、制御パネル325を使用して、システム300内のファン速度を調節し、共振に起因する、本デバイスと搭載点との間の振動または振動結合を回避もしくは緩和する。
【0075】
いくつかの実施形態では、搭載システム380は、外部構成要素をさらに備える。いくつかの実施形態では、システム300の外部構成要素および部分は、それらが、ともに噛合し、外部構成要素内における、またはそれによって、システム300の保定を提供するように設計され、外部構成要素は、入口360に近接する搭載点に機械的に取り付けられる。いくつかの実施形態では、外部構成要素は、恒久的結線配設用の電気配線のための1つまたはそれを上回る歪み逃がしを含有する、またはそれと嵌合されることができる。
【0076】
いくつかの実施形態では、殺菌パーティションシステム300は、HVAC通気口、HVACユニット、可搬ファン、または既存の空気清浄器等の既存の強制空気供給源に結合してもよい。いくつかの実施形態では、搭載システム380は、ファン吸気口が、壁、入口360、または他の表面によって遮断されないように、空気吸気口のためのプレナムを含んでもよい。いくつかの実施形態では、搭載システム380は、殺菌パーティションシステム300が、調節可能クランプ機構を介して、テントおよび一時的シェルタに見出されるようなポールまたはロッドに一時的に取り付けられるように構成されることを可能にする、付属品を含んでもよい。
【0077】
いくつかの実施形態は、入口開口部の上部を横断して、水平に配設されてもよく、空気は、入口360の上部から底部に排出されてもよい。いくつかの実施形態では、システム300は、垂直空気カーテンを入口360の片側または両側上に出力するように配設されてもよい。床上に統合された水平配設は、いくつかの実施形態では、熱力学の観点から最も効果的であり得るが、一般の通行人の往来が戸口を横切る場所では、問題となり得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、搭載システム380は、本デバイスの上部が天井または他の頭上表面と平行かつ近接または接触する状態において、天井または他の頭上表面上へのシステム300の配設を促進する。いくつかの実施形態では、搭載システム380は、天井または他の頭上表面からの本システムの懸架を促進する。いくつかの実施形態は、入口360から離れて、またはその不在下で、システムの能力を活用するように展開または配設されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、システム300は、廊下に、廊下の接ぎ目に、または病室内のベッド間もしくは銀行内の銀行員と顧客との間等の不可視部屋パーティションとして、配設されてもよい。
【0079】
いくつかの実施形態では、システム300は、少なくとも1つの動きセンサ390をさらに備え、システム300に近接する動きまたは移動を検出する。動きセンサ390の一般的実施例は、非包括的に、能動または受動赤外線センサ、レーダ、飛行時間センサ、撮像センサ、デジタルカメラ、超音波センサ、近接度センサ、電気光学、磁気、誘導、容量、またはオーディオ/音センサを含む。いくつかの実施形態では、動きセンサデータは、制御システムにフィードされ、および/またはそれによって読み取られる。
【0080】
いくつかの実施形態では、動きセンサデータが、制御システムによって使用され、事前に規定されたまたは構成可能なパラメータに従って、本デバイスの起動をトリガする(「動き起動」)。いくつかの実施形態では、パラメータは、限定ではないが、動きセンサ感度、動きセンサ範囲、ファン速度、負イオン発生器電力レベル、および起動の継続時間を含んでもよい。いくつかの実施形態では、制御システムは、センサデータが人物または人物が入口に接近することを示すことに応答して、デバイスの起動をトリガするであろう。動き起動は、入口のデバイス側上の動きに適用されてもよく、また、入口の反対側上の動きにも適用されてもよい。例えば、動き起動は、開放ドアまたはドアを伴わない入口に接近する人物に適用されてもよい。
【0081】
いくつかの実施形態では、制御システムは、入口360が開放している、または開放し始めていることを示す、センサデータに応答して、デバイスの起動をトリガしてもよい。いくつかの実施形態では、そのようなドアまたは入口開放動き起動能力は、入口360のドア、ドアフレーム、または特徴他の囲繞に対する修正を要求しない。
【0082】
いくつかの実施形態では、システム300は、少なくとも1つのオーディオセンサ395をさらに備える。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのオーディオセンサ395は、マイクロホンであってもよい。いくつかの実施形態では、制御システムは、オーディオセンサデータを使用して、事前に規定された、構成可能、プログラム可能、および/または学習された音/可聴インジケーションに基づいて、デバイスの起動をトリガすることが可能である(「オーディオトリガ」)。いくつかの実施形態では、オーディオトリガは、ドアベル、ドアチャイム、ドアノッカ音、またはドア上での他のノック音の検出に応答して、実施されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオトリガは、鍵が施錠部に挿入される、施錠部の作動、ドアハンドルの旋回等の音の検出に応答して、実施されてもよい。
【0083】
システム300が少なくとも1つのオーディオセンサ395を備える、いくつかの実施形態では、システム300は、ユーザが、制御パネル325を用いて、全てのオーディオセンサ395を無効にする、または制御システムから接続解除するための手段を提供してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、プライバシ、方針、または他の制限の理由から、オーディオセンサ395を無効または接続してもよい。いくつかの実施形態では、システム300は、オーディオセンサ395が有効にされるときを示す、1つまたはそれを上回る視覚的インジケータまたは報知器355をさらに備える。いくつかの実施形態では、オーディオセンサ395の確動的無効化の手段は、オーディオセンサ395を制御システムから接続解除する、電力をオーディオセンサ395から接続解除する、または同様の働きをする、電気機械的スイッチ367である。
【0084】
システム300が少なくとも1つの動きセンサ365またはオーディオセンサ395を備える、いくつかの実施形態では、制御システムは、AIまたはML等の適応もしくは知的アルゴリズムのうちの少なくとも1つを使用して、システム起動をトリガすべきである、またはトリガシステム起動をトリガすべきではない、条件のセットを精緻化してもよい。該アルゴリズムはまた、時刻、周囲照明、それを用いて通信することが可能である、他のデバイスの状態、およびユーザ選好等、制御システムに利用可能な他のデータを検討してもよい。いくつかの実施形態では、システム300は、入口360に近接するペットまたは小さい子供の移動に起因して、起動もしくはトリガしなくてもよい。いくつかの実施形態では、システム300は、所有者の実際のドアベルの音と、テレビまたは他の録画番組上のドアベル、近隣のドアベル等の音を区別してもよい。
【0085】
システム300は、制御パネル325等のコントローラおよびある形態のユーザインターフェースを含み、ユーザが、電力を制御する、ファン速度等のパラメータを調節する、システム300を固定またはカスタマイズ可能な継続時間にわたって稼働するように設定することを可能にしてもよい。
【0086】
いくつかの実施形態では、制御システムは、少なくとも1つのセンサ365、395を用いて、または強制空気加熱もしくは冷却システムのファンが起動状態であることを検出する、他のデバイスと通信することが可能である。いくつかの実施形態では、そのような検出に応じて、制御システムは、負にイオン化された空気が、循環強制空気システムに起因して増加された空気に起因して、より大きい面積/体積にわたって、より効果的に循環および混合することが可能であるように、システム300内の負イオン発生器およびファンを起動してもよい。いくつかの実施形態では、システム300は、事前に規定されたまたは構成可能な時間周期にわたって、稼働したままであってもよい、もしくは強制空気システムのファンがオフになったことを検出すると、自動的に停止させてもよい。
【0087】
いくつかの実施形態では、システム300は、1つまたはそれを上回る制御を制御パネル325上に備える、または別様に、1つまたはそれを上回る制御が、磁気スイッチ、磁気センサ、磁力計、リードリレー、誘導センサ、もしくは当業者によって認識される任意の均等物(「磁気制御」)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、ロッド、ポール、スティック、または均等物に取り付けられる、その中もしくは上に配設される、その中に埋設される、またはそれと一体型である、永久磁石、電磁石、鉄、鋼鉄、もしくは他の質量の磁気または強磁性材料を使用して、1つまたはそれを上回る磁気制御を作動させてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザの身長は、入口360の高さに起因して、そうでなければ、ユーザの手の届く範囲を超え得る、デバイスの制御を作動させるためのユーザの能力を限定しない。いくつかの実施形態では、本作動方法は、システム300との直接接触、したがって、表面接触による病原体の拡散を回避する。
【0088】
いくつかの実施形態は、異なる制御機構およびユーザインターフェースを有してもよい。いくつかの実施形態では、システム300は、制御パネル325が、左側にあるように、いくつかの実施形態では、制御パネル325が右側にあるように構成され得る。いくつかの実施形態では、システム300は、制御パネル325が、身体障害者のためにアクセス可能であるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、制御パネル325は、常時、可視であってもよい。いくつかの実施形態では、制御パネル325は、視野から隠蔽されてもよい。いくつかの実施形態では、制御は、無線である、またはスマートホームの中に統合されてもよい。
【0089】
いくつかの実施形態は、筐体385が、開放または分解される、もしくは筐体385のある可撤性部品が、嵌合または配設されていない場合、負イオン発生器電力供給源、ファンモータ、または他の構成要素のうちの少なくとも1つを無効にする、もしくは通電解除する、電気機械的スイッチ等の1つまたはそれを上回る連動装置352を組み込む。
【0090】
いくつかの実施形態では、制御パネル325は、制御を一時的に無効またはロックし、不注意による調節を防止する、1つまたはそれを上回る手段を備える。いくつかの実施形態では、制御のうちの1つまたはそれを上回るものは、「チャイルドプルーフ」、「チャイルドレジスタント」、「チャイルドセーフティ」、またはその任意の均等物であるように設計される。いくつかの実施形態では、制御は、幼児または子供が作動させることが困難もしくは不可能である。いくつかの実施形態では、制御は、複数の制御を同時に作動させることによって、または1つまたはそれを上回る制御の作動を事前に規定された継続時間にわたって維持することによって、ロックもしくはロック解除される。
【0091】
いくつかの実施形態では、システム300は、1つまたはそれを上回る通信モジュール348を備え、システム300が、外部デバイスから、またはそれを用いて、無線で監視および/または制御されることを可能にする。いくつかの実施形態では、通信モジュール348は、BLUETOOTH(登録商標)、WIFI(IEEE802.11)無線ネットワーキング、モバイルまたはセルラーネットワーク(例えば、GSM(登録商標)、LTE、5G等)、電力線ネットワーキング(建物の商電供給配線上に重畳されるデータネットワーク)、もしくは当業者によって認識される均等物のうちの少なくとも1つを介して通信する。いくつかの実施形態では、通信モジュール348は、幼児モニタ、ホームセキュリティシステム、ホーム監視システム等の他の無線製品、またはビデオカメラ、監視機器等のセンサと通信する、もしくはそれとの統合を可能にする。
【0092】
いくつかの実施形態では、制御システムは、通信モジュール348を介して、ホーム自動化システム、スマートホームシステムまたはデバイス、ネットワーク化されたセキュリティシステム等と通信することが可能である。いくつかの実施形態では、システム300は、該システムのうちの1つまたはそれを上回るものを介して、制御される、監視される、トリガまたはトリガしないように阻止される、および/または構成されることができ、ならびに/もしくは該システムのうちの1つまたはそれを上回るものと統合してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、システム300は、「スマート」サーモスタットによって、強制空気ファンシステムが起動状態であることを知らされると、稼働するように構成され得る。いくつかの実施形態では、強制空気ファンシステムは、近接強制空気ファンシステムである。
【0093】
いくつかの実施形態では、第1のシステム300の制御システムは、別のデバイスの制御システムと通信することが可能である。いくつかの実施形態では、そのような通信は、システム300と別のデバイスとの間のピアツーピアであってもよい、またはシステム300およびデバイスと通信する、別のシステムによって促進もしくは統制されてもよい。いくつかの実施形態では、本デバイスの起動は、システム300の起動または非起動によって、トリガもしくは影響されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ある人物が、その人物が別のデバイスに続く可能性が高い方向において、システム300を通りすぎる場合、その別のデバイスは、人物の到着を予期して、早めに起動し、その面積を事前に消毒してもよい。
【0094】
いくつかの実施形態では、システム300は、保菌者を含有することが既知の部屋または面積へのドアもしくは他の入口360の上方に位置してもよい。いくつかの実施形態では、本入口360を開放する作用は、第2のデバイスをトリガし、すなわち、近傍の部屋または面積のための保護を提供し、さらに、個別の面積間の空気媒介病原体の移送を阻止してもよい。いくつかの実施形態では、システム300と別のデバイスとの間の協調は、人工知能、機械学習、決定的アルゴリズム、制御理論、またはヒューリスティックのもの等、知的、適応、および/または学習アルゴリズムを備えてもよい。いくつかの実施形態では、そのような協調は、入力として、システム300または他のデバイスのうちの少なくとも1つからの同時または履歴センサデータ、外部源からのセンサまたは他のデータ、ユーザ入力、もしくは構成を使用してもよい。
【0095】
いくつかの実施形態では、殺菌パーティションシステム300は、本システムの出力のものと反対の電気電位または本システムに対する接地電位に保持される、効率的に接地されたプレート333を含んでもよい。いくつかの実施形態では、プレート333は、環境内の病原体粒子または他の空気媒介汚染物質を誘引および留保してもよく、ある面積内の病原体または汚染物質の存在および/または濃度を検定するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、プレート333は、筐体385内にあってもよい。いくつかの実施形態では、プレート333は、システム300の外部にあってもよく、例えば、静電的に消散性または導電性床タイルであってもよい。いくつかの実施形態では、プレート333は、ラグまたはマットが、取り外され、清浄され、病原体粒子を除去し得るように、ラグまたはマットによって被覆されてもよい。いくつかの実施形態では、プレート300は、洗浄剤または水で払拭され、病原体粒子を除去してもよい。
【0096】
図4は、一実施形態による、殺菌パーティションシステム400の実施形態の底面図を描写する。いくつかの実施形態では、システム400は、インジケータライト、発光ダイオード(LED)等の1つまたはそれを上回る視覚的報知器455をさらに備える。いくつかの実施形態では、視覚的報知器455は、システム400の電力ステータス(オン、オフ、スタンバイ等)、モード、またはバッテリ容量のうちの少なくとも1つを示すために使用されてもよい。
【0097】
いくつかの実施形態では、システム455は、簡便照明を入口460またはその近傍に提供する、白色LED等の1つまたはそれを上回る光源466をさらに備える。いくつかの実施形態では、光源466は、制御システム450によって制御され、負イオン発生器および/またはファンと連動して、もしくはそれから独立して、起動されてもよい。
【0098】
いくつかの実施形態では、システム400は、簡便ダウンライトを使用してもよい。いくつかの実施形態では、システム400は、ホームHVACファンが稼働しているとき、イオン化装置およびファンを稼働させる、誰かがドアに接近すると、またはユーザが住居に車で到着すると、ユニットが始動する、局所的空気品質インデックスに基づいて、デューティサイクルを調節する等、スマートホームシステムの中に統合されてもよい。
【0099】
図5は、一実施形態による、入口560の上方の壁542上に搭載される、殺菌パーティションシステム500の実施形態の側面図を描写する。いくつかの実施形態では、殺菌パーティションシステム500は、層流化装置またはマニホールド545に接続される、筐体585の内側のファン515およびモータ520を使用して、層流空気カーテン505を出力してもよい。いくつかの実施形態では、殺菌パーティションシステム500は、殺菌パーティションシステム500が、事前に規定された濃度の負空気イオンを伴う、層流空気カーテン505を出力するように構成されるように、少なくとも1つのアノード530を含む。
【0100】
いくつかの実施形態は、ファン515を使用して、負イオンを推進および循環させてもよい。いくつかの実施形態では、ファン515は、動きセンサまたは他のトリガ565が起動された後、ある秒数にわたって、稼働してもよい。いくつかの実施形態では、ファン515は、構成可能または適応制御を使用して、周期的に稼働してもよい。いくつかの実施形態では、ファン515は、ユーザ構成可能であってもよく、持続的に稼働してもよい。いくつかの実施形態では、ファン515は、多速ファンであってもよい。いくつかの実施形態では、ファン速度は、適応的であってもよく、学習モードを有してもよく、および/またはユーザ構成可能であってもよい。いくつかの実施形態では、ファン515は、ファン515のうちの少なくとも1つがオフおよび/または静電自己圧送式であることを含む、受動モードを有してもよい。いくつかの実施形態では、ファン515は、直接またはベルト駆動されてもよい。いくつかの実施形態では、ファン515は、遠心、軸方向、および直行流のうちの少なくとも1つを使用して、空気を、イオン化装置を通して、そこから、マニホールド545を通して推進してもよい。いくつかの実施形態では、マニホールド545は、各状況に従って、出力された空気カーテン505の性能を増加させるように調節可能であり得る。
【0101】
いくつかの実施形態は、非再循環式殺菌パーティションシステム500であってもよい。いくつかの実施形態は、再循環式であってもよい。非再循環するシステム500は、空気を環境に放出するように構成されてもよい。再循環するシステム500は、空気を放出された空気から収集し、環流させるように構成されてもよい。再循環式空気カーテンは、いくつかの実施形態では、よりエネルギー効率的であり得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、筐体585およびマニホールド545は、内部通電または可動部品が、デバイスの外側からアクセスまたはタッチされることができないように設計される。いくつかの実施形態では、マニホールド545または空気吸気口537のうちの少なくとも1つ内の開口部は、典型的には、身体部分の挿入を防止するために十分に小さい。
【0103】
いくつかの実施形態では、システム500は、1つまたはそれを上回る調節可能/再位置付け可能な構成要素をさらに備える。いくつかの実施形態では、これらの構成要素は、マニホールド545の一部であってもよい、またはマニホールド545の別個の実質的に独立した部品であってもよい。いくつかの実施形態では、可能性として、アノード電位を調節することと併せて、1つまたはそれを上回る調節可能/再位置付け可能な構成要素の位置を変化させることは、オゾン生成を阻止する、またはオゾンの生成を制御する。いくつかの実施形態では、システム500は、殺菌/抗菌濃度のオゾンを生成することが可能である。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る調節可能/再位置付け可能な構成要素は、本システムの制御システムの制御下で、かつそのプログラミングまたは構成に従って、電気機械的に作動される。いくつかの実施形態では、システム500は、電気/接地に対して1つまたはそれを上回る調節可能および/または再位置付け可能な構成要素の電位および/またはインピーダンスの調節を可能にする、機構525または回路網をさらに備える。
【0104】
いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回るアノード530は、マニホールド545の構造内に埋設される。例えば、いくつかの実施形態では、マニホールド545またはマニホールドは、1つまたはそれを上回るアノード530が、マニホールド545の構造内に保定または部分的に含有されるように、射出成型される、3D印刷される、熱硬化される等であってもよい。
【0105】
空気が、アノード530上を通過されると、ある割合の空気分子自体および他の空気媒介粒子が、負電気電荷を獲得し、そのような負に荷電した分子または粒子は、アニオンと称される。結果として生じる空気の塊は、負にイオン化された空気と称される。最初に、(アノードから、または荷電した空気分子から)微生物に移送された電荷が、損傷を微生物に引き起こし、微生物を死滅または不活性化させ、それらを本質的に人間に対して無害にする。アニオンが豊富な空気はまた、花粉、塵埃、アレルゲン、煙、および臭い分子等の他の空気汚染物質を、懸濁物から外に沈降させ、再び、空気品質を改良する傾向にある。本明細書に説明されるいくつかの実施形態は、戸口または入口560を横断して下向きに負にイオン化された空気505の層流を生成する。いくつかの実施形態では、気流自体が、入口を横断した空気交換を低減させ、アニオンの殺菌効果は、入口560を横切る、生および/または活性微生物エアロゾルの濃度を低減させる。加えて、アニオンは、いくつかの実施形態では、入口560の両側512、514上の空間の中に注入され、さらなる殺菌および空気清浄利益を提供してもよい。
【0106】
いくつかの実施形態では、システム500は、吸気口537内、筐体585内、または筐体585の外部に、1つまたはそれを上回る空気濾過構成要素547をさらに備えてもよい。いくつかの実施形態では、本システムの空気吸気口537は、全体的または部分的に、外部空気濾過、空気処理、殺菌処理、または他の清浄もしくは消毒システムによって給送される。いくつかの実施形態では、システム500は、デバイスを通して通過する空気を殺菌紫外線照射で処理する等、1つまたはそれを上回る他の殺菌もしくは抗菌空気処理構成要素をさらに備えてもよい。
【0107】
いくつかの実施形態では、時として、フィルタ機能547を伴い、時として、フィルタ機能547を伴わない、吸気口537としての入口グリルを通して進入する、空気は、少なくとも1つの内部ファン515によって圧縮され、空気出口(マニホールド545として示される)を通して強制され、これは、開放戸口560に方向付けられる。いくつかの実施形態では、フィルタ547は、熱交換器またはコイル567、ファン515、または電子機器等の内部構成要素を塵埃および粒子から保護する。
【0108】
いくつかの実施形態では、空気カーテン505は、加熱されてもよい。加熱された空気カーテン505は、コイル567(電気、温/冷水、蒸気、間接または直接ガス、直接膨張等)に噴射を加熱または冷却させてもよい。加熱は、人々が、戸口560を横切るとき、空気の低温噴射を感じることを回避し、また、入口に入って来る空気の体積を加熱するために使用されてもよい。
【0109】
図6は、一実施形態による、本明細書では、イオン化装置600と称される、可搬イオン発生器システムを示す。いくつかの実施形態では、イオン化装置600は、事前に規定された時間内に、事前に規定された面積を除染または消毒するように設計される、空気イオン化装置であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、イオン化装置は、30~60分以内に、250~500フィート
2の面積を消毒するように構成されてもよい。
【0110】
いくつかの実施形態では、イオン化装置600は、患者が退院後、または病原体含有エアロゾルを発生させる可能性が高い、手技の後、患者の部屋もしくは遮蔽された面積内に設置されてもよい。イオン化装置600は、固定された継続時間にわたって、稼働してもよく、その後、部屋または面積は、次の患者のために安全となる、または定格PPEの使用を要求せずに、さらなる清掃のために安全となり得る。
【0111】
いくつかの実施形態では、イオン化装置600は、配送車両の貨物倉または車のトランク内に搭載されてもよい。いくつかの実施形態では、ある最小遷移時間を仮定して、イオン化装置600は、商品またはコンテナ上の汚染された表面を介した伝播に対する保護措置を提供してもよい。いくつかの実施形態では、イオン化装置600は、タクシー、警察車両、または個人用車両等の車両内に一時的に設置または恒久的に配設され、車室の持続的消毒を提供してもよい。
【0112】
いくつかの実施形態では、イオン化装置600は、ある面積の「ハンドオフ」消毒を実施してもよく、イオン化装置600は、空気媒介および表面病原体を完全にまたはほぼ排除する。本消毒は、いくつかの目的のために、それ自体で十分であり得る、またはさらに、従来の清掃および消毒手順が続いてもよい。面積をイオン化装置600を用いて処理することは、清掃職員が部屋/面積を安全に清掃または準備するために、定格PPEを着用しなければならない必要性を緩和するはずである。
【0113】
いくつかの実施形態では、イオン化装置600は、イオン化装置600のための統合された高電圧電力供給源625を有してもよい。いくつかの実施形態では、外部電力供給源625が、商用電力供給源または再充電可能バッテリパック636のうちの少なくとも1つを介して取得されてもよい。いくつかの実施形態では、ユニットは、USB-C接続電力供給源、バッテリパック、電力バンク、または当業者によって認識される均等物を動力源として稼働してもよい。
【0114】
いくつかの実施形態では、イオン化装置600は、バッテリパック636または外部バッテリ電源のための接続をさらに備えてもよい。いくつかの実施形態では、バッテリ給電システムは、商用電力への接続を伴わずに、動作されてもよい。いくつかの実施形態では、バッテリ給電システムは、イオン化装置600全体が手動で移動および位置付けられ得るように、可搬であってもよい。いくつかの実施形態では、バッテリパック636は、現場で交換されてもよい。いくつかの実施形態では、本システムは、バッテリ、商用電力、または両方によって給電されてもよい。いくつかの実施形態では、本システムは、それによって、ユニットが商用電力に接続される間、配設されたバッテリパック636が充電され得る、機構(図示せず)をさらに備えてもよい。一実施形態では、本システムは、少なくとも1つのインジケータ627をさらに備え、ユーザに、バッテリ充電レベルを知らせ、所与のバッテリ充電レベルにわたって残っているおおよその消毒サイクル数を示してもよい。
【0115】
いくつかの実施形態では、イオン化装置600は、イオン化装置600と同一電力供給源625から給電される、特設ファンユニット615に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、ファンユニット615は、回転基部を組み込み、循環を向上させてもよい。いくつかの実施形態では、ファンユニット615および/または回転基部は、イオン化装置600と統合されてもよい。特設ファンユニット615と併用されることで、イオン化装置600は、テーブルまたは他の水平表面上に設定されてもよい。
【0116】
いくつかの実施形態では、イオン化装置600は、ユーザが、電力、ファン速度およびイオン化等のパラメータ、ならびに稼働継続時間のうちの少なくとも1つを制御することを可能にするように構成される、コントローラおよびユーザインターフェース650を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザは、固定またはカスタマイズ可能な継続時間にわたって稼働するように、イオン化装置600またはファンユニット615を設定してもよい。
【0117】
いくつかの実施形態では、イオン化装置600は、イオン化装置の出力のものと反対の電気電位またはイオン化装置に対する接地電位に保持される、可撤性金属プレート633を備えてもよい。いくつかの実施形態では、プレート633は、環境内の病原体粒子を誘引および留保してもよく、ある面積内の病原体の存在および/または濃度を検定するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、可撤性金属プレートは、イオン化装置600(図示せず)内にあってもよい。いくつかの実施形態では、可撤性金属プレート633は、イオン化装置600の外部にあってもよい。
【0118】
いくつかの実施形態は、少なくとも1つの動きまたは近接度センサ665を有してもよい。いくつかの実施形態では、センサ665が、起動されると、センサ665は、検出された面積占有または活性レベルに基づいて、起動する、停止させる、もしくはファン速度またはイオン化装置出力のうちの少なくとも1つを調節してもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのセンサ665は、バッテリ給電可搬ユニットのバッテリ寿命を延長させるために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのセンサ665は、ある人物が部屋または面積に進入もしくは堆積する度に、自動的に、消毒サイクルを起動するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのセンサ665は、ドアが開放または閉鎖する度に、自動的に、消毒サイクルを起動するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、センサ665は、ある人物が部屋に進入する(したがって、可能性として、その面積を再汚染させる)場合、自動的に、消毒サイクルを再開するために使用されてもよい。いくつかの実施形態は、少なくとも1つのセンサ665を使用して、外部強制空気源が起動状態であるとき、イオン化装置600を起動してもよい。例えば、センサは、HVACの循環ファンが稼働しているとき、イオン化装置600を起動してもよい。
【0119】
いくつかの実施形態では、可搬イオン化装置600は、広範囲の清掃および消毒方法と互換性があり得る。例えば、イオン化装置600を消毒するために、ユーザは、イオン化装置600を消毒剤で払拭する、UV照射を使用する、またはイオン化装置600を流水で清掃してもよい。
【0120】
図7は、一実施形態による、空気イオン化装置PPAシステム700を示す。いくつかの実施形態では、システム700は、ファン715と、イオン化装置730と、バッテリパック736と、層流出力マニホールド745と、制御システム750とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ファン715は、空気704を、イオン化装置730を通して、層流出力マニホールド745から押し出し、層流気流705を生成するように構成される。いくつかの実施形態では、ファン715およびイオン化装置730は、バッテリパック736によって給電され、制御システム750によって制御されてもよい。いくつかの実施形態では、システム700は、頭部799上に着用される、または別様に、ユーザの身体もしくはユーザの身体上の衣服に取り付けられてもよい。例えば、システム700は、ファン715が、空気704をユーザの上方から引き込み、イオン化された出力空気705を、ユーザの顔を伝って、そこから離れるように方向付けるように構成されるように、ヘッドバンド789、ハーネス、バイザ、帽子、ヘルメット、またはフェイスシールドに取り付けられてもよい。ファン715および層流出力マニホールド745の作用は、ユーザの顔を伝って、そこから離れるように流動する、イオン化された空気705のシートを生み出す。
【0121】
いくつかの実施形態では、層流出力マニホールド745を通して出力された空気705は、1立方センチメートルの空気あたり少なくとも100万個の負空気イオンを含む。いくつかの実施形態では、層流出力マニホールド745を通して出力された空気705は、空気の1立方センチメートルあたり少なくとも1,000万個の負空気イオンを含む。いくつかの実施形態では、層流出力マニホールド745を通して出力された空気705は、空気の1立方センチメートルあたり少なくとも2,000万個の負空気イオンを含む。いくつかの実施形態では、層流出力マニホールド745を通して出力された空気705は、空気の1立方センチメートルあたり少なくとも4,000万個の負空気イオンを含む。
【0122】
いくつかの実施形態では、PPAシステム700は、保護をユーザおよびユーザに近接する他者の両方に提供する。いくつかの実施形態では、エアロゾル化された病原体粒子は、ユーザの顔を伝って、そこから離れるように吹送され、イオン化された空気705によって不活性化され得る。いくつかの実施形態では、本作用は、空気媒介病原体からの保護をユーザおよびユーザに近接する他者に提供する。いくつかの実施形態では、エアロゾル化された病原体粒子が、呼吸、発話、くしゃみ、または咳嗽するとき等、ユーザによって排出されると、粒子は同様に、イオン化された空気705において不活性化されることと、ユーザの顔を伝って、そこから離れるように、かつ他者の顔の下方に吹送されることとの両方が行われる。いくつかの実施形態では、ユーザの顔の正面を通過する空気705は、ユーザの頭部799の上方から引き込まれ、ユーザの眼のレベルまたは下方におい引き込まれる空気よりエアロゾル化された病原体粒子を含有する可能性が低い。
【0123】
いくつかの実施形態では、PPAシステム700は、消耗品を有しておらず、本質的に、無限に再使用可能であって、特に、ユーザが、定格呼吸用保護具へのアクセスを有していない場合、有意な保護をユーザに提供する。いくつかの実施形態では、PPAシステム700は、フェイスマスクまたは非定格呼吸用保護具によって提供される保護を向上させる。いくつかの実施形態では、PPAシステム700は、呼吸用保護具等、ユーザが着用している場合があるもの以外のPPEの装填を低減させ得る。いくつかの実施形態では、イオン化された空気705は、そのようなPPEまたはユーザの身体上に集中し得る、ウイルス粒子を不活性化し、それによって、他の伝播媒介手段を減衰させるように作用するであろう。
【0124】
いくつかの実施形態では、層流出力マニホールド745の配向は、調節可能である。いくつかの実施形態では、ユーザは、マニホールド745の角度を調節し、気流の方向を制御してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、マニホールド745から退出する空気705の流れの幅を調節し、より広いまたはより小さい面積を網羅してもよい。いくつかの実施形態では、バッテリパック736は、再充電可能バッテリを備えてもよく、PPAシステム700を頭部から取り外さずに、相互交換可能であってもよい。
【0125】
いくつかの実施形態では、PPAシステム700は、イオン化装置の出力のものと反対の電気電位またはイオン化装置に対する接地電位に保持される、可撤性金属プレート(図示せず)を備えてもよい。いくつかの実施形態では、本プレートは、ユーザが遭遇する、病原体粒子を誘引および留保してもよく、ユーザが病原体に暴露されているかどうかを検定するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、金属プレートは、ユーザが病原体に暴露されている範囲を検定するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、これは、放射線医学研究室において着用される放射線線量計に類似する。
【0126】
いくつかの実施形態では、PPAシステム700は、ユーザが、PPAシステム700をオンおよびオフにし、ファン速度を調節し、バッテリ充電レベルをチェックすることを可能にするためのスイッチ、ボタン、または他の機構を備える、制御システム750を有してもよい。いくつかの実施形態では、制御システム750は、1つまたはそれを上回るセンサ765をさらに備え、センサデータを使用して、例えば、相対的湿度、風速、空気温度、検出された汚染物質レベル、またはユーザの移動に基づいて、ファン速度、イオン化装置電力、または他のパラメータを調節してもよい。いくつかの実施形態では、制御システム750は、マニホールド745の下流の1つまたはそれを上回る事前に規定された場所において予期されるアニオン濃度が、事前に規定された値またはそれを上回るように、ファン速度、イオン化装置、またはデューティサイクルのうちの少なくとも1つを調節するように設計される。いくつかの実施形態は、PPAシステム700がまた、ヘッドランプとしての役割を果たし得るように、高強度LED等の1つまたはそれを上回る光源777をさらに組み込んでもよい。
【0127】
いくつかの実施形態は、PPAシステム700のバッテリパック736に加え、またはその代わりに、標準的軍用個人電源から給電されるように設計されてもよい。
【0128】
いくつかの実施形態では、PPAシステム700は、広範囲の清掃および消毒方法と互換性があり得る。例えば、PPAシステムを消毒するために、ユーザは、イオン化装置を消毒剤で払拭する、UV照射を使用する、またはイオン化装置を流水下で清掃してもよい。PPAシステムは、空気媒介病原体、塵埃、煙、またはイオン化を受けやすい他の空気媒介物質のための強化された保護を提供するために使用されてもよい。
【0129】
可搬システム700はまた、ベビーカー、チャイルドシート/乳母車、親または育児介助者によって着用される抱っこひも、もしくはベビーベッドまたはベビーサークル内での幼児保護のために使用されてもよい。乳児に近接する面積内の活性エアロゾル化病原体の濃度を低減させることは、遊びを中断させる、または窒息の危険をもたらすことなく、典型的フェイスマスによって提供される保護に類似する、またはそれより優れた、予防的価値を提供する。可搬システム700をユーザの頭部799に添着させる代わりに、いくつかの実施形態は、空気705の層流が、マニホールド745から退出し、パーティションを乳母車の内側の空気と乳母車の外側の空気との間に生み出し得るように、可搬システムを乳母車またはベビーサークルの上部、底部、または側面に添着させてもよい。
【0130】
いくつかの実施形態では、システム700内のイオン化装置730は、乳児または小さい子供を含む、人物に近接して容易に搭載され得る、コンパクトな形状因子において、イオン化された空気705を流動させることによって実装される、殺菌スクリーンを提供するように構成される。いくつかの実施形態では、イオン化装置730は、少なくとも部分的障壁を着用者と外部空気との間に生み出すように構成される、層流イオン化された空気カーテンを出力するように構成される。いくつかの実施形態では、イオン化装置730は、デバイスが外部搭載点に非恒久的に取り付けられることを可能にするように構成される、ヘッドバンド789またはストラップを含む、少なくとも1つの搭載システムを備えてもよい。
【0131】
いくつかの実施形態では、システム700は、バッテリパック736等の可搬電源を備えてもよい。電源が1つまたはそれを上回るバッテリである、いくつかの実施形態では、システム700は、少なくとも1つの報知器755をさらに備える。いくつかの実施形態では、バッテリ充電または容量が事前に規定された閾値を下回ると、報知器755は、ユーザに、可聴または視覚的インジケータのうちの少なくとも1つを用いてアラートするであろう。いくつかの実施形態では、可聴報知器755は、ブザー、ビーパ、またはスピーカを備える。いくつかの実施形態では、視覚的報知器755は、ランプ、光、または点滅インジケータを備える。
【0132】
いくつかの実施形態では、システム700は、デバイスをストラップ、布地、またはパネル等の搭載点に固着して取り付けることが可能である、ばねクリップまたはクランプ等の搭載システムを備えてもよい。いくつかの実施形態では、搭載システムは、ピン留め名前タグまたはボタンに類似する様式において、布地、ウェビング、または他の材料を通して挿入され得る、ピンまたはタックを備えてもよい。いくつかの実施形態では、搭載システムは、面ファスナ取付システムのフックまたはループ側を備える。いくつかの実施形態では、搭載システムはバー、管、レール等の外部搭載点またはその周囲に設置もしくは締結され得る、ストラップ、コード、ハーネス、ループ、または首ひものうちの少なくとも1つを備える。いくつかの実施形態では、搭載システムは、少なくとも1つの磁石を備え、外部搭載点は、鋼鉄または鉄等の第一鉄/磁気材料である。
【0133】
1つまたはそれを上回る制御を備える、いくつかの実施形態では、本デバイスは、制御を一時的に無効またはロックし、不注意による調節を防止する、1つまたはそれを上回る手段をさらに備える。一実施形態では、制御のうちの1つまたはそれを上回るものは、制御が、幼児または子供が作動させることが困難もしくは不可能であるように、「チャイルドプルーフ」、「チャイルドレジスタント」、「チャイルドセーフティ」、または均等物であるように設計される。いくつかの実施形態では、デバイスの制御は、複数の制御を同時に作動させることによって、または1つまたはそれを上回る制御の作動を事前に規定された継続時間にわたって維持することによって、ロックもしくはロック解除される。
【0134】
いくつかの実施形態では、システム700は、ファン715がオフにされる間、イオン化装置730が通電される、モードで構成または動作されることができる。本条件では、本デバイスを通した気流704は、イオン化装置730によって静電的に誘発され、イオン化された空気の持続低速流を提供する。空気分子(または他の粒子)が、負に荷電した状態になると、それらは、同様に負電位にある、イオン化装置730内の1つまたはそれを上回るアノードから排斥される。事実上、空気は、デバイスを通して、静電的に「圧送」される。
【0135】
いくつかの実施形態では、システム700は、1つまたはそれを上回る通信モジュール784をさらに備え、システム700が、外部デバイスから、またはそれを用いて、無線で監視もしくは制御されることのうちの少なくとも1つを可能にする。いくつかの実施形態では、通信モジュールは、幼児モニタ、ホームセキュリティシステム、およびホーム監視システム等の他の家庭用無線製品と通信する、またはそれとの統合を可能にする。
【0136】
図8は、一実施形態による、アノード830’、830’’、830’’’(集合的に、830)を伴う、殺菌パーティションシステム800の底面図を描写する。いくつかの実施形態では、殺菌パーティションシステム800は、少なくとも1つのアノード830と、少なくとも1つの高電圧導線856と、少なくとも1つの高電圧源とを備える少なくとも1つの負イオン発生器上に空気を方向付けるように構成される、ファン815を備える。負にイオン化された空気は、いくつかの実施形態では、次いで、マニホールド845を通して進行してもよい。いくつかの実施形態では、空気は、少なくとも1つのアノード830上に方向付けられる前に、マニホールド845を通して進行してもよい。いくつかの実施形態では、アノード830は、先鋭化される。いくつかの実施形態では、ピンが、マニホールド845を通して空気を方向付けるために使用される。
【0137】
いくつかの実施形態では、気流は、示されるように、アノード830と垂直である。いくつかの実施形態では、アノード830は、気流と平行であってもよい。アノード830は、マニホールド845の前に、マニホールド845の後に、マニホールド845の内側に、またはそれらの任意の組み合わせにおいて、(空気流内に)位置してもよい。
【0138】
いくつかの実施形態では、アノード830は、高電圧源(図示せず)に接続されると、マニホールド845通して吹送される空気が、1立方センチメートルの空気あたり少なくとも100万個の負空気イオンを含むように、高電圧導線856に接続される。
【0139】
いくつかの実施形態では、空気の方向は、層流化装置または他の気流成形機構866によって制御される。いくつかの実施形態では、ユーザは、制御パネル850を通して、システム800を手動で調節することによって、負空気イオンの出力、ファン強度、または気流の方向のうちの少なくとも1つを調節することが可能であり得る。いくつかの実施形態では、センサが、刺激を受け取ると、センサは、負空気イオンの出力、ファン強度、またはマニホールド845から外への気流の方向のうちの少なくとも1つを調節するであろう。
【0140】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのマニホールド845は、マニホールド845が少なくとも1つのアノード830とともにシステム800から取り外され、清浄されるように、または少なくとも1つの取り換えマニホールド845および少なくとも1つの取り換えアノード830と交換され得るように、システム800に取り外し可能に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、アノード830は、マニホールド845と一体型ではなく、および/またはマニホールド845は、ユニットとして交換可能であるように意図されなくてもよい。
【0141】
図9は、一実施形態による、殺菌パーティションシステムを構築する方法900を図示する。いくつかの実施形態では、本方法は、少なくとも1つの高電圧導線を少なくとも1つの負高電圧源および少なくとも1つのアノード905に電気的に接続することを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの高電圧導線、少なくとも1つの負高電圧源、および少なくとも1つのアノードは、負イオン発生器を構成する。方法900は、負イオン発生器をファンに接続すること910をさらに含み、ファンは、空気をシステムの中に引き込み、空気をシステムから出力するように構成される。いくつかの実施形態では、ファンは、空気を殺菌パーティションシステムの少なくとも1つのアノード上に方向付け、空気を少なくとも1つのマニホールドを通して出力するようにさらに構成される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのマニホールドを通して出力された空気は、出力された空気が第1の空気の塊と第2の空気の塊との間の汚染物質の移送または生存伝染病原体の濃度のうちの少なくとも1つを低減させるように、第1の空気の塊と第2の空気の塊との間に障壁を生み出すように構成される(915)。
【0142】
上記に議論される方法、システム、およびデバイスは、実施例である。種々の構成は、必要に応じて、種々の手順または構成要素を省略、代用、もしくは追加してもよい。例えば、その代替構成では、本方法は、説明されるものと異なる順序で実施されてもよく、その種々のステップは、追加される、省略される、または組み合わせられてもよい。また、ある構成に関して説明される特徴は、種々の他の構成で組み合わせられてもよい。構成の異なる側面および要素は、同様に、組み合わせられてもよい。また、技術は、進化し、したがって、要素の多くは、実施例であって、本開示または請求項の範囲を限定するものではない。
【0143】
本開示の実施形態は、例えば、本開示の実施形態による、方法、システム、およびコンピュータプログラム製品のブロック図および/または動作例証を参照して上記に説明される。ブロック内に記載される機能/作用は、任意のフローチャートに示されるような順序外で生じてもよい。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際は、実質的に同時に実行されてもよい、またはブロックは、時として、関わる機能性/作用に応じて、逆順で実行されてもよい。加えて、または代替として、任意のフローチャートに示されるブロックの全てが、実施および/または実行される必要があるわけではない。例えば、所与のフローチャートが、機能/作用を含有する、5つのブロックを有する場合、5つのブロックのうちの3つのみが、実施および/または実行される場合もあり得る。本実施例では、5つのブロックのうちの3つのうちのいずれかが、実施および/または実行されてもよい。
【0144】
ある値が第1の閾値を超える(またはそれを上回る)ことの陳述は、その値が、第1の閾値を若干上回る、第2の閾値を満たす、またはそれを超えることの陳述に匹敵し、例えば、第2の閾値は、関連システムの分解能において、第1の閾値より高い、ある値である。ある値が、第1の閾値未満である(またはその範囲内にある)ことの陳述は、その値が、第1の閾値より若干低い、第2の閾値未満またはそれに等しいことの陳述に匹敵し、例えば、第2の閾値は、関連システムの分解能において、第1の閾値より低い、ある値である。
【0145】
具体的詳細が、例示的構成(実装を含む)の完全な理解を提供するために説明に与えられる。しかしながら、構成は、これらの具体的詳細を伴わずに、実践されてもよい。例えば、周知の回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、構成を曖昧にすることを回避するために、不必要な詳細を伴わずに、示されている。本説明は、例示的構成のみを提供し、請求項の範囲、可用性、または構成を限定するものではない。むしろ、構成の先行説明は、当業者に、説明される技法を実装するための有効な説明を提供するであろう。種々の変更が、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、要素の機能および配列に行われてもよい。