(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-21
(45)【発行日】2024-11-29
(54)【発明の名称】給湯器
(51)【国際特許分類】
F24H 9/00 20220101AFI20241122BHJP
F24H 1/14 20220101ALI20241122BHJP
F24H 8/00 20220101ALI20241122BHJP
【FI】
F24H9/00 Z
F24H1/14 C
F24H8/00
(21)【出願番号】P 2021124291
(22)【出願日】2021-07-29
【審査請求日】2024-04-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000112015
【氏名又は名称】株式会社パロマ
(74)【代理人】
【識別番号】100104178
【氏名又は名称】山本 尚
(72)【発明者】
【氏名】酒向 祐斗
(72)【発明者】
【氏名】星崎 心吾
【審査官】豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-55888(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0116228(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 1/06 - 9/45
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンと、燃焼装置と、一次熱交換器と、二次熱交換器とが、下方から上方に順に組み立てられた内胴部を、第一側面、第二側面及び後面を備える筐体の内部に備える給湯器において、
前記筐体の下部において、前記ファンの側方であり且つ前記燃焼装置の下方に設けられ、前記筐体の内部に給水する給水部と、
前記筐体の下部に設けられ、前記筐体から外部に出水する出水部と、
前記給水部と前記二次熱交換器とを接続する給水管と、
前記二次熱交換器と前記一次熱交換器とを接続する中継管と、
前記一次熱交換器と前記出水部とを接続する出水管と
を備え、
前記給水管は、
前記筐体の内部において前記後面に沿って前記第一側面に向けて延びる第一給水管部と、
前記第一給水管部の前記第一側面に向かう端部から前記第一側面に沿って前方に延びる第二給水管部と、
前記第二給水管部の前端から前記第一側面に沿って上方に延びる第三給水管部と、
前記第三給水管部と前記二次熱交換器のうち前記筐体の前記第一側面に対向する側部である第一側部の前部とを接合する第一接合部とを備え、
前記中継管は、
前記二次熱交換器の前記第一側部の後部に接合する第二接合部から前記第一側面に沿って下方に延びる下方延管部と、前記下方延管部の下端から前方に延びた前端部が前方に開口した開口部を形成する前方延管部とを備える第一中継管部と、
前記前方延管部の前記開口部に接続する接続部を備え、前記接続部から前記第一側面に沿って延びる第二中継管部と、
前記第二中継管部と前記一次熱交換器のうち前記筐体の前記第一側面に対向する側部である第二側部とを接続する第三接合部とを備え、
前記第二給水管部、前記第三給水管部、前記第一中継管部及び前記第二中継管部は、前記内胴部と前記第一側面との間に前記給水管及び前記中継管の外径に対応する幅で設けられる空間において、前方から見て同じ位置に並んで配置される
ことを特徴とする給湯器。
【請求項2】
前記開口部及び前記接続部は、前記内胴部の前方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
【請求項3】
前記前方延管部の前記開口部と前記第二中継管部の前記開口部とが接続した部分に装着され、前記開口部と前記開口部との接続状態を保持する保持部材を備え、
前記保持部材は、前記第二側面から前記第一側面に向かう力が加えられることで前記部分に装着されることを特徴とする請求項2に記載の給湯器。
【請求項4】
前記給水管は、前記ファンの側方を、前記給水部から前記後面に向けて延び、前記第一給水管部に接続する第四給水管部を備え、
前記出水管は、前記一次熱交換器の前記第二側面に対向する側部から下方に延び、
前記一次熱交換器及び前記二次熱交換器を介さずに前記給水部と前記出水管とを接続するバイパス管を備え、
前記バイパス管は、前記ファンの側方において、前記給水部から前記後面に向けて前記第四給水管部の下方を通る第一バイパス管部と、前記第一バイパス管部の後端部から前記後面に沿って前記第二側面に向けて延び、前記出水管と接続する第二バイパス管部とを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の給湯器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一次熱交換器と二次熱交換器とを備える潜熱回収型の給湯器が知られている。特許文献1は、入水管、出湯管及び入水管と出湯管との間に介在する伝熱管部を備え、入水管から伝熱管部へ流れ込む水を加熱して得られる湯を、出湯管を介して給湯器の外部に送り出す給湯器を開示する。伝熱管部は一次熱交換器及び二次熱交換器のそれぞれに設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
給湯器の筐体の内部には、一次熱交換器、二次熱交換器に加え、一次熱交換器及び二次熱交換器に燃焼排気を供給する燃焼装置、燃焼排気を一次熱交換器及び二次熱交換器に送り込むためのファン等、様々な部品が設けられる。また、筐体の内部には、筐体の外部から取り入れた水を一次熱交換器及び二次熱交換器に通じて加熱し、加熱された湯を筐体の外部に送り出すため、各種の水管が配管される。給湯器を小型化する要請に応えるため、筐体内部の配管の省スペース化が待望されている。
【0005】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、筐体の内部の配管をコンパクトにし、筐体を小型化できる給湯器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る給湯器は、ファンと、燃焼装置と、一次熱交換器と、二次熱交換器とが、下方から上方に順に組み立てられた内胴部を、第一側面、第二側面及び後面を備える筐体の内部に備える給湯器において、前記筐体の下部において、前記ファンの側方であり且つ前記燃焼装置の下方に設けられ、前記筐体の内部に給水する給水部と、前記筐体の下部に設けられ、前記筐体から外部に出水する出水部と、前記給水部と前記二次熱交換器とを接続する給水管と、前記二次熱交換器と前記一次熱交換器とを接続する中継管と、前記一次熱交換器と前記出水部とを接続する出水管とを備え、前記給水管は、前記筐体の内部において前記後面に沿って前記第一側面に向けて延びる第一給水管部と、前記第一給水管部の前記第一側面に向かう端部から前記第一側面に沿って前方に延びる第二給水管部と、前記第二給水管部の前端から前記第一側面に沿って上方に延びる第三給水管部と、前記第三給水管部と前記二次熱交換器のうち前記筐体の前記第一側面に対向する側部である第一側部の前部とを接合する第一接合部とを備え、前記中継管は、前記二次熱交換器の前記第一側部の後部から前記第一側面に沿って下方に延びる下方延管部と、前記下方延管部の下端から前方に延びた前端部が前方に開口した開口部を形成する前方延管部とを備える第一中継管部と、前記前方延管部の前記開口部に接続する接続部を備え、前記接続部から前記第一側面に沿って延びる第二中継管部と、前記第二中継管部と前記一次熱交換器のうち前記筐体の前記第一側面に対向する側部である第二側部とを接続する第二接合部とを備え、前記第二給水管部、前記第三給水管部、前記第一中継管部及び前記第二中継管部は、前記内胴部と前記第一側面との間に前記給水管及び前記中継管の外径に対応する幅で設けられる空間において、前方から見て同じ位置に並んで配置されることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る給湯器は、前記開口部及び前記接続部は、前記内胴部の前方に配置されることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る給湯器は、前記前方延管部の前記開口部と前記第二中継管部の前記開口部とが接続した部分に装着され、前記開口部と前記開口部との接続状態を保持する保持部材を備え、前記保持部材は、前記第二側面から前記第一側面に向かう力が加えられることで前記部分に装着されることを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る給湯器は、前記給水管は、前記ファンの側方を、前記給水部から前記後面に向けて延び、前記第一給水管部に接続する第四給水管部を備え、前記出水管は、前記一次熱交換器の前記第二側面に対向する側部から下方に延び、前記一次熱交換器及び前記二次熱交換器を介さずに前記給水部と前記出水管とを接続するバイパス管を備え、前記バイパス管は、前記ファンの側方において、前記給水部から前記後面に向けて前記第四給水管部の下方を通る第一バイパス管部と、前記第一バイパス管部の後端部から前記後面に沿って前記第二側面に向けて延び、前記出水管と接続する第二バイパス管部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の請求項1に係る給湯器は、内胴部と第一側面との間に設けられる給水管及び中継管の外径に対応する幅の空間に、第二給水管部、第三給水管部、第一給水管部及び第二中継管部を配管することができる。したがって、本発明に係る給湯器は、筐体の内部の配管をコンパクトにし、筐体を小型化できる。
【0011】
開口部と接続部とを接続するため、開口部が給水管部の他の部分よりも拡径されることがある。また、接続部が中継管部の他の部分よりも拡径されることがある。請求項2に係る給湯器は、開口部及び接続部を内胴部の前方に配置するので、内胴部と第一側面との間の空間の幅を広げることなく、開口部と接続部とを接続することができる。したがって、給湯器は、給湯器の筐体を小型化できる。
【0012】
請求項3に係る給湯器は、開口部及び接続部は内胴部の前方に配置されるので、開口部と接続部とが接続した部分に対して装着される保持部材が、内胴部に干渉しない。内胴部と第一側面との間には、給水管及び中継管の外径に対応する幅の空間しか設けられないが、保持部材は、第二側面から第一側面に向かう力が加えられることで装着される。したがって、装着作業を行う作業者は、第一側面によって装着作業が阻害されることがなく、確実に保持部材を装着できる。
【0013】
第一バイパス管部は、給水部から筐体の後面に向けて第四給水部の下方を通るので、ファンの側方に広いスペースを取ることなく、第一バイパス管を配置できる。第二バイパス管は、第一バイパス管の後端部から、第一給水管部とは反対方向に延びる。したがって、請求項4に係る給湯器は、小型化した筐体の内部に、バイパス管を、他の配管に干渉させることなく配置できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】フロントカバーを外した状態の給湯器1の正面図である。
【
図3】筐体2を省略した給湯器1を左前方から見た斜視図である。
【
図4】筐体2を省略した給湯器1を右後方から見た斜視図である。
【
図5】筐体2を省略した給湯器1を右前方から見た斜視図である。
【
図6】筐体2を省略した給湯器1の右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を説明する。以下に記載される装置の構造等は、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。以下説明では、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。
【0016】
図1及び
図2を参照して、給湯器1の構成について説明する。給湯器1は、潜熱回収型のガス給湯器である。
図1に示すように、給湯器1は、筐体2を備える。筐体2は、上面21、下面22、左側面23、右側面24及び後面25を備え、上下方向に長さを有し、前方が開口する箱状である。給湯器1は、筐体2の内部に、ファン3と、燃焼装置4と、一次熱交換器5と、二次熱交換器6とを下方から順に設置している。ファン3と、燃焼装置4と、一次熱交換器5と、二次熱交換器6とが下方から上方に順に組み立てられた給湯器1の内部構造を、以下、内胴部10という。内胴部10の左端部と筐体2の左側面23との間、内胴部10の右端部と筐体2の右側面24との間の隙間は、それぞれ、筐体2の内部に配置される水管1本分程度の幅である。
【0017】
ファン3は、前後方向に延びる略短円筒状のファンケース31を備える。ファンケース31は、裏面に
図4に示す円形の開口部32を備える。ファンケース31の内部には、図示しないモータによって回転駆動する、
図4に示す羽根部33が設けられる。ファンケース31の右上部は燃焼装置4の左下部に下側から接続し、ファンケース31の内部と燃焼装置4の内部とが連通する。羽根部33の回転駆動によって開口部32から吸い込まれた空気は、ファンケース31の内部を下方から上方に向けて流れ、一次空気として燃焼装置4の内部に供給される。
【0018】
燃焼装置4は、上部が開口する角箱状であり、複数のガスバーナからなる図示しないバーナユニットを内部に備える。燃焼装置4の前面には、バーナユニットに燃料ガスを分配供給するためのガス分配ユニット41が設置される。筐体2の右下方には、外部のガス管が接続されるガス入口11が設けられる。筐体2の右下部には、主電磁弁及びガス比例弁を備えるガス管部12が設けられる。ガス入口11は、ガス管部12を介してガス分配ユニット41に接続される。バーナユニットは、ガス分配ユニット41から供給される燃料ガスと、ファン3から供給される一次空気との混合気を噴出する。燃焼装置4の内部に設けられるイグナイタが混合気に点火することに応じて、混合気が燃焼する。
【0019】
一次熱交換器5は、伝熱性に優れた金属製である。一次熱交換器5は、燃焼装置4の上部の開口の上側に接続し、上下方向に延びる矩形筒状の周壁51を備える。周壁51は、前壁511、左壁513、右壁514及び
図4に示す後壁512を備える。前壁511及び後壁512の左右方向の幅は、燃焼装置4の左右方向の幅と略同じである。左壁513及び右壁514の前後方向の幅は、燃焼装置4の前後方向の幅と略同じである。周壁51は、燃焼装置4において混合気の燃焼によって発生する燃焼排気を下方から上方に連通させる。周壁51の内部には、燃焼排気から顕熱を回収するための水管である、
図3から
図5に示す第一伝熱管52が、左右方向に複数回往復するように配置される。周壁51の上部は開口しており、その開口の上側に第一排気フード58が固定される。第一排気フード58は、上方に膨出する形状を有しており、周壁51の上部の開口を上側から覆う。第一排気フード58は、その後部に燃焼排気を流出させるための開口である、図示しない流出口を有している。周壁51の上部の開口から第一排気フード58の内部に流出した燃焼排気は、流出口から流出する。
【0020】
二次熱交換器6は、伝熱性に優れた金属製の箱体61を備える。箱体61は、上壁611、下壁612、左壁613、右壁614、前壁615及び
図4に示す後壁616を備える。上壁611は、筐体2の上面21に対向配置される。左壁613は、筐体2の左側面23に対向配置される。右壁614は、筐体2の右側面24に対向配置される。後壁616は、筐体2の後面25に対向配置される。上壁611、下壁612、前壁615及び後壁616の左右方向の幅は、燃焼装置4及び一次熱交換器5の左右方向の幅と略同じである。左壁613、右壁614,前壁615及び後壁616の前後方向の幅は、燃焼装置4及び一次熱交換器5の前後方向の幅よりも長い。後壁616は燃焼装置4の後部と略同じ位置に配置され、箱体61の前部は燃焼装置4及び一次熱交換器5よりも前方に突出して配置される。
【0021】
下壁612は、第一排気フード58の上側に配置される。後壁616は、第一排気フード58の流出口から流出した燃焼排気を流入させるための開口である、図示しない流入口を備える。第一排気フード58及び箱体61の後壁616には、第二排気フード68が後方から固定される。第二排気フード68は、
図4に示すように後方に膨出する形状を有しており、第一排気フード58の流出口と箱体61の流入口とを後方から覆う。第一排気フード58の流出口から第二排気フード68の内部に流出した燃焼排気は、第二排気フード68を介して箱体61の流入口から箱体61の内部に流入する。箱体61の内部には、燃焼排気から潜熱を回収するための水管である図示しない第二伝熱管が、左右方向に複数回往復するように配置される。前壁615の中央部には、左右方向に延びる矩形状の排気口が設けられる。潜熱が回収された後の燃焼排気は、排気口から排気される。前壁615には、排気口に連通するように、排気筒69が前側から固定される。排気筒69はフロントカバーを貫通して前方に突出しており、前壁615の排気口から流出した燃焼排気を筐体2の外部に排出する。
【0022】
筐体2の略中央下方には、外部の水道管が接続される入水口13が設けられる。筐体2の略中央下部であり、ファン3の右方には、流量調節弁、水流センサ、水ガバナ等を備える給水部14が設けられる。給水部14は入水口13に接続し、筐体2の内部に給水する。筐体2の左下方には、給湯温度センサ、水流比例弁等を備え、外部の給湯栓に接続して筐体2から外部に湯を出水する出水部15が設けられる。筐体2の右下方には、外部のガス管が接続されるガス入口11が設けられる。筐体2の右下部には、主電磁弁及びガス比例弁を備えるガス管部12が設けられる。ガス入口11は、ガス管部12を介してガス分配ユニット41に接続される。
【0023】
図1から
図6を参照して、筐体2の内部に配置される各種の水管について説明する。以下で説明する水管において、給水部14に近接する側を上流、出水部15に近接する側を下流という。給湯器1は、給水管7、中継管8、出水管9、バイパス管16を備える。
【0024】
給水管7は、給水部14と二次熱交換器6とを接続する水管である。
図2から
図4に示すように、給水管7は、上流から順に、接続部71、延伸部72、第一給水管部73、第二給水管部74、第三給水管部75及び第一接合部76を備える。
図2及び
図3に示すように、接続部71は、給水管7の最も上流側の部分であり、給水部14に接続する部分である。
図2に示すように、接続部71の上流端は、ファン3の右方において給水部14に前側から接続する。接続部71は、給水部14から燃焼装置4の前部と略同じ位置まで前方に延びた後、左上方に延びる。接続部71の下流端は、ファン3の右側の位置に配置される。
図3に示すように、延伸部72は、接続部71の上端部から後方に向けて略90度に曲がる継手71Aを介して接続部71の下流端に後方から接続し、内胴部10の左右方向における略中央の位置において、筐体2の後面25に向けて略水平に延びる部分である。
図3及び
図4に示すように、延伸部72は、ファン3の右方において、燃焼装置4の下面に沿うように後方に延びる。
図4に示すように、延伸部72の下流端である後端部は、燃焼装置4の後面よりもやや前方の位置まで延びる。すなわち、接続部71と延伸部72とによって構成される給水管7の上流部分は、給水部14から筐体2の後面25に向けて螺旋状に延びる。
【0025】
図2及び
図4に示すように、第一給水管部73は、延伸部72の後端部から右方に向けて略90度に曲がる継手72Aを介して延伸部72の下流端に右方から接続し、内胴部10の後部の位置において、筐体2の後面25に沿うようにして、略水平に右方に延びる部分である。第一給水管部73の下流端である右端部は、燃焼装置4の右面のすぐ右側の位置まで延びる。
図4に示すように、第二給水管部74は、第一給水管部73の右端部から前方に向けて略90度に曲がる継手73Aを介して第一給水管部73の下流端に前方から接続し、燃焼装置4の下部の位置において、筐体2の右面に沿って略水平に前方に延びる部分である。
図3及び
図4に示すように、第二給水管部74の下流端である前端部は、二次熱交換器6の箱体61の前壁615と略同じ位置まで前方に延びる。
【0026】
図3及び
図4に示すように、第三給水管部75は、給水管7の最も下流側の部分である。第三給水管部75は、第二給水管部74の前端部から上方に向けて略90度に曲がる継手74Aを介して第二給水管部74の下流端に上方から接続し、筐体2の右側面24に沿って上方に延び、下流端において二次熱交換器6に接続する。
図4に示すように、二次熱交換器6の箱体61の右壁614の前下部には、前述の第二伝熱管の上流端に連通する第三接続部621が設けられる。
図3及び
図4に示すように、第三給水管部75は、その上下方向における中央部よりもやや上の部分から後上方に傾斜して延びる。第一接合部76は、第三給水管部75の下流端である上端部に上方から接合する継手である。第一接合部76は、下方から左方に向けて略45度に曲がり、下流端である左端部において第三接続部621に接合する。これにより、給水部14から供給された水道水が、給水管7を介して二次熱交換器6の内部の第二伝熱管に導かれる。したがって、二次熱交換器6において、箱体61の内部を通過する燃焼排気の有する潜熱の熱エネルギーが第二伝熱管を流れる水に伝達する、熱交換が行われる。第二給水管部74と第三給水管部75とは、左右方向において略同じ位置に配置される。
【0027】
中継管8は、一次熱交換器5と二次熱交換器6とを接続する水管である。
図4から
図6に示すように、中継管8は、上流から順に、第二接合部810、第一中継管部81、第二中継管部82及び第三接合部83を備える。二次熱交換器6の箱体61の右壁614の後下部には、第二伝熱管の下流端に連通する第四接続部622が設けられる。第二接合部810は、第四接続部622に右方から接合する継手である。第二接合部810は、左方から下方に向けて略90度に曲がり、下流端である下端部において第一中継管部81に接合する。第一中継管部81は、下方延管部811と前方延管部812とを備える。下方延管部811は、第一中継管部81のうち上流側の部分である。下方延管部811は、上流端である上端部において第二接合部810に接続し、一次熱交換器5の右壁514及び燃焼装置4の右端部に沿うようにして、筐体2の右側面24に沿って下方に延びる。下方延管部811の下流端である下端部は、燃焼装置4の下部に寄った位置まで下方に延びる。下方延管部811は、前述の給水管7の第三給水管部75と、左右方向において略同じ位置に配置される。
【0028】
前方延管部812は、下方延管部811の下端部から前方に向けて略90度に曲がる継手81Aを介して下方延管部811の下流端に前方から接続し、前方に向けて略水平に延びる部分である。下方延管部811は、前述の給水管7の第二給水管部74に対して上方に水管二本程度の隙間を開けて、第二給水管部74と左右方向において略同じ位置に配置される。すなわち、前方延管部812は、第二給水管部74の略真上の位置において前後方向に延びる。前方延管部812の下流端である前端部は、やや拡径して前方に向けて開口する。その開口の外縁にフランジ状に形成された開口部813が設けられている。なお、給湯器1は、前方延管部812を一次熱交換器5よりも下方に配置することにより、燃焼装置4が燃焼状態から非燃焼状態に移行した場合に、一次熱交換器5から二次熱交換器6に向けて湯の逆流が生ずることを低減している。
【0029】
第二中継管部82は、上流端に前方延管部812の開口部813に接続する接続部821を備え、第一中継管部81と一次熱交換器5とを接続する水管である。接続部821は、後方に向けて開口する第二中継管部82の上流端の開口外縁に、開口部813と略同じ大きさのフランジが形成されることで構成される。第二中継管部82は、接続部821において前方延管部812の開口部813に前方から接続する。接続部821と開口部813とが接続する部分には、水管同士の接続状態を保持するための保持部材8Aが、外側から装着される。本実施形態において、保持部材8Aは、クイックファスナーである。
【0030】
給湯器1において、前方延管部812の開口部813及び第二中継管部82の接続部821は、燃焼装置4の前側に設けられるガス分配ユニット41の前側、すなわち、内胴部10よりも前方に配置される。これにより、燃焼装置4の右部、すなわち内胴部10の右端部と、筐体2の右側面24との間の空間が狭小であっても、開口部813及び接続部821のフランジ状の部分が内胴部10の右端部及び右側面24に干渉することなく配置される。また、開口部813と接続部821とが接続した部分に装着される保持部材8Aが、内胴部10の右端部及び右側面24に干渉することが回避される。
図3に示すように、保持部材8Aは、開口部813と接続部821とが接続した部分に対して、矢印Yに示すように左から右に向けて装着される。このため、給湯器1の組み立て及び保守を行う作業者は、内胴部10と右側面24との間の空間が狭小であっても、右側面24に阻害されることなく、開口部813と接続部821とが接続した部分に対して、保持部材8Aを適切に装着することができる。したがって、第一中継管部81の下流端と第二中継管部82の上流端とが接続した状態が適切に維持される。
【0031】
図2及び
図5に示すように、一次熱交換器5の周壁51の右壁514の前下部には、前述の第一伝熱管52の上流端に連通する第一接続部521が設けられる。
図5に示すように、第二中継管部82は、接続部821から給水管7の第三給水管部75の手前の位置まで略水平に延びた後、後方から上方に向けて略90度に曲がる継手82Aによって上方に折れ曲がり、燃焼装置4の上下方向の略中央部の位置まで略垂直に上方に延びる。第二中継管部82は、下方から後方に向けて略90度に曲がる継手82Bによって、燃焼装置4の上下方向の略中央部の位置から後方に折れ曲がり、燃焼装置4の前部の位置まで略水平に延びる。さらに、第二中継管部82は、前方から上方に向けて略90度に曲がる継手82Cによって上方に折れ曲がって略垂直に上方に延びる。第三接合部83は、第二中継管部82の下流端である上端部に上方から接合する継手である。第三接合部83は、下方から左方に向けて略90度に曲がり、第一接続部521に右方から接続する。すなわち、第二中継管部82は、一次熱交換器5の右壁514及び燃焼装置4の右端部に沿うようにして屈曲しながら、筐体2の右側面24に沿って延びる。第一中継管部81と第二中継管部82とは、左右方向に同じ位置に配置される。二次熱交換器6で加熱されて流出した水は、中継管8を介して一次熱交換器5の内部の第一伝熱管52に導かれる。したがって、一次熱交換器5において、周壁51の内部を通過する燃焼排気の有する顕熱の熱エネルギーが第一伝熱管52を流れる水に伝達する、熱交換が行われる。
【0032】
第二給水管部74、第三給水管部75、第一中継管部81及び第二中継管部82は、左右方向において略同じ位置に配置される。すなわち、
図1に示すように、第二給水管部74、第三給水管部75、第一中継管部81及び第二中継管部82は、内胴部10の右端部と筐体2の右側面24との間に設けられる狭小空間Mにおいて、前方から見て同じ位置に前後に並んで配置される。前述したように、内胴部10の右端部と筐体2の右側面24との間の隙間の幅は、水管1本分程度である。言い換えると、給湯器1は、内胴部10の右端部と筐体2の右側面24との間に左右方向において給水管7及び中継管8の外径に対応する幅で設けた狭小空間Mに、第二給水管部74、第三給水管部75、第一中継管部81及び第二中継管部82を収容する。このようにして、給湯器1は、第二給水管部74、第三給水管部75、第一中継管部81及び第二中継管部82を、狭小空間Mにコンパクトに配管し、筐体2の小型化を実現している。
【0033】
出水管9は、一次熱交換器5と出水部15とを接続する水管である。
図2及び
図3に示すように、出水管9は、上流から順に、第一出水管部91、第二出水管部92及び第三出水管部93を備える。
図3に示すように、第一出水管部91は、出水管9の最も上流側の部分である。一次熱交換器5の周壁51の左壁513の前上部には、第一伝熱管52の下流端に連通する第二接続部522が設けられる。第一出水管部91は、上流端である上端部において第二接続部522に左方から接続し、左壁513において突出する第一伝熱管52の折り返し部との干渉を避けるため、第二接続部522から前下方に延びた後、左壁513の前端部及び燃焼装置4の前端部に沿うようにして燃焼装置4の上部の位置まで下方に延びる。さらに、第一出水管部91は、上方から後下方に向けて略45度に曲がる継手91Aによって燃焼装置4の上部の位置から後下方に屈曲し、下端部を第二接続部522と前後方向における略同じ位置まで延ばす。
【0034】
第二出水管部92は、出水管9の中間の部分である。
図3に示すように、第二出水管部92は、上流端である上端部において、第一出水管部91の下端部から下方に向けて略45度に曲がる継手91Bを介して第一出水管部91の下端部に下側から接続する。第二出水管部92は、一次熱交換器5の左壁513及び燃焼装置4の左端部に沿うようにして、筐体2の左側面23に沿ってファン3の左下部の位置まで略垂直に下方に延びる。第三出水管部93は、出水管9の最も下流側の部分である。第三出水管部93は、上流端である上端部において、第二出水管部92の下端部から右下方に向けて略45度に曲がる継手92Bを介して第二出水管部92の下端部に下側から接続し、接続した部分から右下方に延び、ファン3の下方に配置されている出水部15に前方から接続する。これにより、一次熱交換器5で加熱されて流出した湯が、出水管9を介して出水部15に導かれる。給湯器1は、出水管9を、内胴部10に対して給水管7及び中継管8とは反対側の左側に配置することによって、出水管9が給水管7及び中継管8と干渉することを回避している。
【0035】
バイパス管16は、一次熱交換器5及び二次熱交換器6を介さずに給水部14と出水管9とを接続する水管である。
図2から
図5に示すように、バイパス管16は、上流から順に、第一バイパス管部161及び第二バイパス管部162を備える。
図2、
図3及び
図5に示すように、第一バイパス管部161は、バイパス管16の上流側の部分である。第一バイパス管部161は、給水管7の接続部71の下方において給水部14に接続する。第一バイパス管部161は、接続部71の下方において、給水部14から燃焼装置4の前部と略同じ位置まで前方に延びた後、ファン3の右側の位置まで左方に延びる。さらに、第一バイパス管部161は、右方から後上方に向けて略90度に曲がる継手16Aによって後上方に折れ曲がり、ファン3の右側の位置から筐体2の後面25に向けて、延伸部72の下方において後上方に延びる。
図4に示すように、第一バイパス管部161の下流端である後端部は、燃焼装置4の後面よりもやや前方の位置まで延び、給水管7の延伸部72の後端部の直下の位置に配置される。このように、第一バイパス管部161は、給水管7の延伸部72の下方をくぐるようにして後方に延びる。給湯器1は、ファン3の右側の位置に給水管7の延伸部72を配置するスペースを確保することによって、そのスペースの下側の位置に第一バイパス管部161も配置することができる。すなわち、給湯器1は、第一バイパス管部161を配置するために別途のスペースをファン3の近傍に設ける必要がない。
【0036】
図4に示すように、第二バイパス管部162は、第一バイパス管部161の後端部から左方に向けて略90度曲がる継手16Bを介して第一バイパス管部161の下流端に左方から接続する。第二バイパス管部162は、燃焼装置4の下側において筐体2の後面25に沿うように、継手16Bから燃焼装置4の左側の位置まで略水平に左方に延びる。第二バイパス管部162は、給水管7の延伸部72の後端部の直下の位置から、給水管7の第一給水管部73が延びる右方向とは反対の左方向に延びるので、筐体2の後面25に近接する位置において、バイパス管16と給水管7とが干渉することがない。
【0037】
図3に示すように、燃焼装置4の左側の位置まで左方に延びた第二バイパス管部162は、右方から上前方に向けて略90度に曲がる継手16Cによって上前方に折れ曲がって延び、出水管9の第二出水管部92に後方から接続する。第二バイパス管部162の上前方に延びる部分は、左右方向において第二出水管部92と同じ位置に配置される。つまり、前方から見て、第二バイパス管部162の上前方に延びる部分は、第二出水管部92と同じ位置に配置される。前述したように、内胴部10の左端部と筐体2の左側面23との間の隙間の幅は、水管1本分程度である。すなわち、給湯器1は、第二バイパス管部162のうち内胴部10の左側に配置される部分と、出水管9の第一出水管部91及び第二出水管部92とを、内胴部10の左端部と筐体2の左側面23との間に設けられる狭小空間Nに収容する。このようにして、給湯器1は、筐体2の小型化を実現している。出水部15は、バイパス管16から出水管9に供給される水量を調節し、適温の湯を筐体2の外部に出水する。
【0038】
以上説明したように、給湯器1は、内胴部10と筐体2の右側面24との間に設けられる、給水管7及び中継管8の外径に対応する幅の狭小空間Mに、第二給水管部74、第三給水管部75、第一給水管部73及び第二給水管部74を配管する。すなわち、第二給水管部74、第三給水管部75、第一中継管部81及び第二中継管部82は、狭小空間Mにおいて、前方から見て同じ位置に前後に並んで配置される。したがって、給湯器1は、筐体2の内部の配管をコンパクトにし、筐体2を小型化できる。
【0039】
第一中継管部81を構成する前方延管部812の下流端は、前方延管部812の他の部分に対して拡径している。前方延管部812の下流端に設けられる開口部813は、フランジ状に形成されている。第二中継管部82の上流端に設けられ、開口部813に接続する接続部821も、フランジ状に形成されている。給湯器1は、開口部813及び接続部821を燃焼装置4の前側に設けられるガス分配ユニット41の前方、すなわち、内胴部10よりも前方に配置する。これにより、給湯器1は、開口部813及び接続部821のフランジ状の部分が内胴部10の右端部及び右側面24に干渉しない位置に開口部813と接続部821とが接続する部分を配置する領域を確保し、狭小空間Mの左右方向の幅を広げることを回避できる。したがって、給湯器1は、筐体2をさらに小型化できる。
【0040】
開口部813と接続部821とが接続した部分に装着される保持部材8Aが装着される。開口部813及び接続部821は、内胴部10よりも前方に配置される。よって、保持部材8Aが内胴部10及び筐体2の右側面24に干渉しない。保持部材8Aに対して左から右に向かう力が加えられることによって、保持部材8Aが開口部813と接続部821とが接続した部分に装着される。このため、作業者は、内胴部10と右側面24との間の空間が狭小であっても、右側面24に阻害されることなく、開口部813及び接続部821に対して、保持部材8Aを適切に装着することができる。したがって、第一中継管部81の下流端と第二中継管部82の上流端とが接続した状態が適切に維持される。
【0041】
バイパス管16の第一バイパス管部161は、給水管7の接続部71の下方において給水部14に接続し、接続部71の下方の位置において、給水部14から燃焼装置4の前部と略同じ位置まで前方に延びた後、ファン3の右側の位置まで左方に延びる。さらに、第一バイパス管部161は、ファン3の右側の位置から筐体2の後面25に向けて、給水管7の延伸部72の下方において後上方に延びる。第二バイパス管部162は、第一バイパス管部161の下流端に左方から接続し、燃焼装置4の下側において筐体2の後面25に沿うように、燃焼装置4の左側の位置まで略水平に左方に延びる。すなわち、第二バイパス管部162は、給水管7の延伸部72の後端部の直下の位置から、給水管7の第一給水管部73が延びる右方向とは反対の左方向に延びる。したがって、給湯器1は、小型化した筐体2の内部において、バイパス管16と給水管7とを干渉させることなく配置できる。
【0042】
本実施形態において、給湯器1が、本発明の「給湯器」に相当する。ファン3が、本発明の「ファン」に相当する。燃焼装置4が、本発明の「燃焼装置」に相当する。一次熱交換器5が、本発明の「一次熱交換器」に相当する。二次熱交換器6が、本発明の「二次熱交換器」に相当する。内胴部10が、本発明の「内胴部」に相当する。筐体2が、本発明の「筐体」に相当する。右側面24が、本発明の「第一側面」に相当する。左側面23が、本発明の「第二側面」に相当する。後面25が、本発明の「後面」に相当する。給水部14が、本発明の「給水部」に相当する。出水部15が、本発明の「出水部」に相当する。給水管7が、本発明の「給水管」に相当する。第一給水管部73が、本発明の「第一給水管部」に相当する。第二給水管部74が、本発明の「第二給水管部」に相当する。第三給水管部75が、本発明の「第三給水管部」に相当する。接続部71及び延伸部72が、本発明の「第四給水管部」に相当する。右壁614が、本発明の「第一側部」に相当する。第一接合部76が、本発明の「第一接合部」に相当する。中継管8が、本発明の「中継管」に相当する。第二接合部810が、本発明の「第二接合部」に相当する。第一中継管部81が、本発明の「第一中継管部」に相当する。下方延管部811が、本発明の「下方延管部」に相当する。前方延管部812が、本発明の「前方延管部」に相当する。開口部813が、本発明の「開口部」に相当する。第二中継管部82が、本発明の「第二中継管部」に相当する。右壁514が、本発明の「第二側部」に相当する。第三接合部83が、本発明の「第三接合部」に相当する。接続部821が、本発明の「接続部」に相当する。狭小空間Mが、本発明の「空間」に相当する。出水管9が、本発明の「出水管」に相当する。バイパス管16が、本発明の「バイパス管」に相当する。第一バイパス管部161が、本発明の「第一バイパス管部」に相当する。第二バイパス管部162が、本発明の「第二バイパス管部」に相当する。
【0043】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、給湯器1は、ガス給湯器に限られず、石油給湯器等であってもよい。
【0044】
保持部材8Aは、クイックファスナーの他、配管固定用のバンド、ローレットナット、ローレットボルト等、他の配管保持手段であってもよい。
【0045】
給湯器1は、内胴部10と筐体2の左側面23との間に設けられる空間に、第二給水管部74、第三給水管部75、第一給水管部73及び第二給水管部74を配管してもよい。給湯器1は、内胴部10と筐体2の右側面24との間に設けられる空間に、第二バイパス管部162のうち内胴部10の左側に配置される部分と、出水管9の第一出水管部91及び第二出水管部92とを配管してもよい。すなわち、筐体2の内部における各種水管の配置が、上記実施形態と左右反転していてもよい。
【0046】
ファン3が燃焼装置4の左下部に対して下から接続する構成であってもよい。この場合、給水部14が、ファン3の左方に配置されてもよい。給水管7の接続部71及び延伸部72が、ファン3の左方において延びるように配置されてもよい。また、バイパス管16の第一バイパス管部161も、ファン3の左方において給水管7の接続部71及び延伸部72の下方をくぐるように配置されてもよい。
【0047】
前方延管部812の開口部813及び第二中継管部82の接続部821は、燃焼装置4の前方の他、内胴部10を構成するファン3又は一次熱交換器5の前方に配置されてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 給湯器
2 筐体
3 ファン
4 燃焼装置
5 一次熱交換器
6 二次熱交換器
7 給水管
8 中継管
9 出水管
10 内胴部
14 給水部
15 出水部
16 パイパス管
23 左側面
24 右側面
25 後面
71 接続部
72 延伸部
73 第一給水管部
74 第二給水管部
75 第三給水管部
81 第一中継管部
82 第二中継管部
161 第一バイパス管部
162 第二バイパス管部
811 下方延管部
812 前方延管部
813 開口部
821 接続部
M 狭小空間