IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱電機株式会社の特許一覧 ▶ 三菱電機照明株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図1
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図2
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図3
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図4
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図5
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図6
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図7
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図8
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図9
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図10
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図11
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図12
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図13
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図14
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図15
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図16
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図17
  • 特許-灯具、照明装置及び電線保持具 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-21
(45)【発行日】2024-11-29
(54)【発明の名称】灯具、照明装置及び電線保持具
(51)【国際特許分類】
   F21V 19/00 20060101AFI20241122BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20241122BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241122BHJP
【FI】
F21V19/00 413
F21V19/00 500
F21S2/00 230
F21Y115:10
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019012355
(22)【出願日】2019-01-28
(65)【公開番号】P2020119863
(43)【公開日】2020-08-06
【審査請求日】2021-12-17
【審判番号】
【審判請求日】2023-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002491
【氏名又は名称】弁理士法人クロスボーダー特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小津 祥平
【合議体】
【審判長】一ノ瀬 覚
【審判官】横溝 顕範
【審判官】澤崎 雅彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-14192(JP,A)
【文献】特開2016-181517(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V19/00
F21V23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
器具に着脱自在に装着される灯具であり、
長尺状をなし、一面の側に光源部が配置されるとともに、前記一面と反対側である他面の側には前記器具に前記灯具を装着するための灯具側支持具が前記長尺状における長手方向の端部に配置される台座と、
前記台座の前記端部において前記一面から前記他面に向かう方向で前記他面と前記灯具側支持具との間に配置され、前記端部を経由して前記一面の側及び前記他面の側に配置される電線を保持する電線保持具と
を備え、
前記電線保持具は、
前記他面から前記一面に向かう方向の平面視で、一部が前記灯具側支持具と重複するとともに、電線保持具配線部を有し、前記台座の短手方向に見る側面視で一部が前記灯具側支持具と重複する位置に配置される配線具配線部によって前記台座の前記長手方向に沿って前記台座の前記端部に向かうように案内される前記電線の向きを、前記電線保持具配線部によって前記台座の短手方向に沿うように変えて、前記平面視で前記一部が前記灯具側支持具と重複している箇所へ前記電線を向かわせる灯具。
【請求項2】
前記電線保持具は、
前記電線を保持した状態で前記灯具側支持具と離隔している請求項1に記載の灯具。
【請求項3】
前記電線は、
前記電線保持具に保持された状態で前記灯具側支持具と離隔している請求項1又は請求項2に記載の灯具。
【請求項4】
前記電線保持具は、
前記台座に固定される基部と前記基部に取付けられる蓋部とを有しており、
前記電線は、
前記蓋部が前記基部に取付けられた状態で前記基部と前記蓋部とに挟持される請求項1から請求項3の何れか一項に記載の灯具。
【請求項5】
前記台座は、
前記端部に切欠部が形成されており、
前記電線保持具は、
前記切欠部を覆うように配置されている請求項1から請求項4の何れか一項に記載の灯具。
【請求項6】
前記台座は、
前記端部に切欠部が形成されており、
前記電線保持具は、
前記切欠部を覆うように配置されており、
前記電線保持具は、
前記基部に形成され、かつ、前記切欠部を通過する前記電線を案内する通線溝を有する請求項4に記載の灯具。
【請求項7】
前記通線溝は、
前記基部が前記台座に固定された状態で前記切欠部と重なる位置に形成されている請求項6に記載の灯具。
【請求項8】
前記電線保持具は、
前記蓋部に形成され、かつ、前記蓋部が前記基部に取付けられた状態で前記通線溝に案内された電線を保持する保持突起を有する請求項6又は請求項7に記載の灯具。
【請求項9】
前記保持突起は、
前記蓋部が前記基部に取付けられた状態で前記切欠部と重なる位置に形成されている請求項8に記載の灯具。
【請求項10】
前記保持突起は、
前記蓋部が前記基部に取付けられた状態で前記通線溝に嵌っている請求項8又は請求項9に記載の灯具。
【請求項11】
前記電線保持具は、
弾性変形可能に、前記基部と前記蓋部とを接続する接続部を有する請求項4、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10の何れか一項に記載の灯具。
【請求項12】
器具と、
前記器具に対して着脱自在に装着される、請求項1から請求項11の何れか一項に記載の灯具と
を備えた照明装置。
【請求項13】
長尺状をなし、一面の側に光源部が配置され、前記一面と反対側である他面の側に器具に灯具を装着するための灯具側支持具が配置される台座の前記長尺状における長手方向の端部に取り付けられる電線保持具であって、
前記端部において前記一面から前記他面に向かう方向で前記他面と前記灯具側支持具との間に配置され、前記端部を経由して前記一面の側及び前記他面の側に配置される電線を保持するとともに、前記他面から前記一面に向かう方向の平面視で、一部が前記灯具側支持具と重複するとともに、電線保持具配線部を有し、前記台座の短手方向に見る側面視で一部が前記灯具側支持具と重複する位置に配置される配線具配線部によって前記台座の前記長手方向に沿って前記台座の前記端部に向かうように案内される前記電線の向きを、前記電線保持具配線部によって前記台座の短手方向に沿うように変えて、前記平面視で前記一部が前記灯具側支持具と重複している箇所へ前記電線を向かわせる電線保持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード(以下、LEDと称す。)等の発光素子を光源とする灯具、照明装置、及び照明装置内に配設される電線を保持する電線保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
LEDを光源とするLED照明装置の一つとして、例えば、特許文献1には、照明装置を家屋の天井や壁に直接取り付ける、直付型の照明装置として構成したものが提案されている。このLED照明装置は、複数のLED素子が長手方向に沿って配列されたLED基板をヒートシンクに取り付けた状態でLEDモジュールが形成されている。また、LED基板にはコネクタが設けられており、ヒートシンクにはLED基板と反対側に電源ボックスが取り付けられており、LEDに電力を供給する2本の導電線がヒートシンクに設けられた孔部または切欠部を経由して電源ボックスとコネクタとを電気的に接続している。
【0003】
そして、特許文献1のLED照明装置では、孔部または切欠部に2本の導電線を保護する保護部材が設けられた構成が開示されている。
【0004】
特許文献1に記載されたLED照明装置では、2本の導電線は、それぞれ別々に用意された孔部または切欠部を経由させる必要があるので配線作業が面倒であり手間を要する可能性がある。2本の導電線を保護する保護部材は、2本の導電線がそれぞれ経由する孔部または切欠部に設ける必要があるので取り付け作業が面倒であり手間を要する。このため、LED照明装置の製造コストを増大させる可能性がある。
【0005】
また、特許文献1に記載されたLED照明装置では、保護部材は孔部または切欠部の端部に対して導電線が直接接触しないようにヒートシンクに貼り付けることによって取り付けられており、導電線の移動を規制して安定な状態で保持されるものではない。このため、不安定な状態である導電線は、LED照明装置の製造工程あるいは施工工程において、損傷してしまったり作業を妨げてしまったりするおそれがある。
また、LED照明装置が長期間にわたって使用された場合に、ヒートシンクに貼り付けられた保護部材は捲れたり剥がれたりするおそれもある。つまり、LED照明装置の製造品質、施工品質、長期的品質を低下させてしまうおそれがある。
【0006】
上記の課題を解決することを目的として、特許文献2には、第2電線クランプを用いた灯具、照明装置が提案されている。
この第2電線クランプのような部品は、灯具の長手方向の端部に配置されて使用される部品であるが、特許文献3に示すような灯具(ライトユニット)では、長手方向の端部に十分なスペースを確保できないため、第2電線クランプのような部品を用いることが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2015-198092号公報
【文献】特開2016-213165号公報
【文献】特開2015-162382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、灯具の長手方向の端部に配置でき、灯具側支持具と干渉しない電線保持具を有する灯具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明の灯具は、
器具に着脱自在に装着される灯具であり、
一面の側に光源部が配置されるとともに、前記一面と反対側である他面の側には前記器具に前記灯具を装着するための灯具側支持具が配置される台座と、
前記台座の端部において前記他面と前記灯具側支持具との間に配置され、前記端部を経由して前記一面の側及び前記他面の側に配置される電線を保持する電線保持具と
を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の灯具は、台座の端部において他面と灯具側支持具との間に配置され、端部を経由して一面の側及び他面の側に配置される電線を保持する電線保持具を備える。よって、電線保持具は灯具の長手方向の端部に配置でき、また、灯具に配置された場合に電線保持具は灯具側支持具と干渉することはない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態1の図で、照明装置の斜視図。
図2】実施の形態1の図で、照明装置の分割斜視図。
図3】実施の形態1の図で、器具(器具本体)の斜視図。
図4】実施の形態1の図で、器具(器具本体)の部分拡大斜視図。
図5】実施の形態1の図で、器具側連結具(板バネ)の図。
図6】実施の形態1の図で、灯具(ライトユニット)の斜視図。
図7】実施の形態1の図で、灯具(ライトユニット)の分解斜視図。
図8】実施の形態1の図で、灯具(ライトユニット)の部分拡大斜視図。
図9】実施の形態1の図で、灯具側連結具(バネ金具)の図。
図10】実施の形態1の図で、灯具側支持具(引掛バネ)の図。
図11】実施の形態1の図で、落下防止具(吊紐)の傾斜図。
図12】実施の形態1の図で、配線具を示す図。
図13】実施の形態1の図で、電線保持具の斜視図。
図14】実施の形態1の図で、電線保持具の配置を説明する灯具(ライトユニット)の断面図。
図15】実施の形態1の図で、電線保持具の台座への取り付けを説明する図。
図16】実施の形態1の図で、電線保持具の台座への取り付けを説明する断面図。
図17】実施の形態1の図で、電線の保持を説明する図。
図18】実施の形態1の図で、灯具の取付工程を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態に係る照明装置1000について、図面を参照して説明する。各図において同じまたは対応する構成要素には、同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。ここで、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、上、下、左、右、前、後、表、裏といった向きあるいは位置が示されている場合がある。これらの表記は、説明の便宜上の記載であり、装置、器具、あるいは部品等の配置、方向及び向きを限定するものではない。
【0013】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明装置1000の斜視図である。図2は、実施の形態1に係る照明装置1000の器具100と灯具200とを分割した状態を示す斜視図である。図3は、実施の形態1に係る器具100の斜視図である。図4は、実施の形態1に係る器具100の部分拡大斜視図であり、図4の(a)が器具100の一方の端部を示し、図4の(b)が器具100の他方の端部を示す。
【0014】
以下の説明において、照明装置1000の長手方向に沿った方向を長手方向(X方向)とする。また、長手方向(X方向)に直交し、長手方向(X方向)に対する短手方向を短手方向(Y方向)とする。そして、長手方向(X方向)及び短手方向(Y方向)のいずれとも直交する方向を上下方向(Z方向)とする。さらに、上下方向(Z方向)において、照明装置1000が取り付けられる天井あるいは壁等の被取付部900側への向きを上向きZ1とする。そして、上向きZ1と反対側への向きであり照明装置1000から光が照射される照明空間側への向きを下向きZ2とする。
【0015】
また、本実施の形態では、所謂逆富士形の照明装置1000を用いて説明するが、器具100と灯具200とが分離可能で、器具100に対して灯具200を着脱自在に取り付けることができる照明装置であれば、トラフ形、笠付き形等の他の直付けタイプの照明装置、埋込タイプの照明装置でもよく、また、スクエア型など略正方形状をした照明装置でもよい。
【0016】
図1に示すように、照明装置1000は、天井等の被取付部900に当接するように設置される器具100と、器具100に脱着可能に取り付けられる灯具200とを備えている。器具100は、灯具200を器具100に固定するための板バネ130と、外部から引き込まれた電源電線が接続される端子台120を備えている。照明装置1000では、長手形状の灯具200が長手形状の器具100に対向して脱着可能に装着される。
【0017】
(器具100)
図2図4に示すように、器具100は、器具本体105と器具蓋体115とからなる。器具100は、長手方向に沿って略中央部に灯具収容部111(凹部)が形成されている。灯具収容部111は、底部112(底板)と側部113(側板)とを備える。底部112は天井等の被取付部900に当接する。灯具収容部111の開口部側には灯具200の一部が挿入される側部113が形成されている。側部113は、灯具200が挿入される側面部113a(灯具挿入部)と、側面部113aの底部112と反対側の端縁部である側縁部113bを有する。側面部113aは、底部112の両端から立ち上がる側板である。灯具200の短手方向の最大幅寸法が灯具収容部111の幅寸法よりの大きい場合は、灯具200は側縁部113bと当接する。底部112の先端には、後述のカバー当接部230bに押圧される側縁部113bが形成されている。側縁部113bのそれぞれからは、短手方向Yの外側に向かって傾斜部114が形成されている。傾斜部114は、後述する灯具200のカバー230から側方(短手方向Yの外側)に向かって照射される光を反射する反射部として機能する。器具本体105の両端部には灯具収容部111及び傾斜部114を覆うように器具蓋体115が取り付けられている。
【0018】
灯具収容部111の底部112には、商用電源からの電力供給を受けるための電源線を引き込む電源線引込孔112aと、器具100天井等の被取付部900へ固定する為の固定孔112bとが形成されている。また、底部112には、器具側連結具である板バネ130、端子台120、及び、灯具200の落下を防止する吊紐290を引っ掛ける為の吊孔112cが形成された吊金具112c-1が取り付けられている。なお、器具100の底部112を部分的に切り起こす等の方法によって、吊孔112cを形成してもよい。
【0019】
(引掛金具116)
2つの器具蓋体115のうち、板バネ130が配置されない器具蓋体115には、内部側に、器具側支持具である引掛金具116が取り付けられている。引掛金具116には、後述する引掛バネ280(灯具側支持具)の先端部である引掛摺動部280dが引っ掛けられる略角形状の開口である引掛孔116aが形成されている。なお、本実施の形態1では引掛金具116は器具蓋体115と別体に構成されているものとして説明しているが、引掛金具116は器具蓋体115とは一体に形成されてもよい。
【0020】
(板バネ130)
図5は、実施の形態1に係る器具側連結具である板バネ130を説明する図であり、図5の(a)は斜視図、図5の(b)は板バネ130長手方向に沿った断面図である。板バネ130は、ステンレス材料や、バネ鋼板などの弾性材料で形成された、長手形状の板バネである。
【0021】
図5に示すように、板バネ130は、第1平坦部L1(平坦部)、第1曲げ部M1、第2平坦部L2、第2曲げ部M2、第3平坦部L3、第3曲げ部M3、第4平坦部L4、第4曲げ部M4、円弧部E、屈曲部Kを備える。また第1曲げ部M1、第2平坦部L2、第2曲げ部M2、第3平坦部L3、第3曲げ部M3(突起部)、第4平坦部L4、第4曲げ部M4、円弧部E、屈曲部Kは、円弧形状部を構成する。
【0022】
第1平坦部L1(固定部)は、長手形状の一方の端部から長手方向に向かう。第1平坦部L1はネジ117を用いて底部112に固定される。
第1曲げ部M1は、第1平坦部L1の終わりに、第1曲げ半径R1で形成される。
第2平坦部L2は、第1曲げ半径R1で第1角度θ1に曲げられて第1平坦部L1から立ち上がる。第2平坦部L2は、板バネ130が灯具200を取り付けするときの弾性作用の軸部であり、可動の軸になる。
第2曲げ部M2は、第2平坦部L2の終わりに、第1曲げ半径R1と反対向きに第2曲げ半径R2で形成される。
第3平坦部L3は、第2曲げ半径R2で鋭角の第2角度θ2に曲げられて延びる。
第3曲げ部M3は、第3平坦部L3の終わりに、第2曲げ半径R2と反対向きに第3曲げ半径R3で形成される。第3曲げ部M3は、灯具200が器具100に装着完了となる直前に連結金具250のバネ受部251bに当たることで、円弧部Eの摺動を制御する。
第4平坦部L4は、第3曲げ半径R3で鋭角の第3角度θ3に曲げられて延びる。
第4曲げ部M4は、第4平坦部L4の終わりに、第3曲げ半径R3と反対向きに第4曲げ半径R4で形成される。第4曲げ部M4の内側箇所M4-1は、板バネ130が灯具200を保持したときに、連結金具250のバネ挿入孔251aの縁に当接する。
円弧部Eは、第4曲げ半径R4で鈍角の第4角度θ4に曲げられて第1平坦部L1の向かう長手方向に延びると共に第2平坦部L2の立ち上がる方向に凸となる円弧形状の部分である。円弧部Eは、連結金具250のバネ挿入孔251aの縁と当接して摺動する摺動部である。
屈曲部K(引っ掛け部)は、円弧部Eの端部が屈曲されたものであり、連結金具250のバネ挿入孔251aの縁に引っ掛けられる。
【0023】
(端子台120)
端子台120は、商用電源から供給される電力を灯具200へ中継する。端子台120には器具側電源線121(図2図3)によって電力が供給される。器具側電源線121の一方は端子台120に接続しており、他方は器具側電源線コネクタ121aに接続している。
【0024】
(灯具200)
図6は、実施の形態1に係る灯具200の斜視図である。図7は、実施の形態1に係る灯具200の主要な構成要素を示す分解斜視図である。図8は、実施の形態1に係る灯具200の部分拡大斜視図であり、図8の(a)は灯具200の一方の端部(図6のT3部)を示し、図8の(b)は、灯具200の他方の端部(図6のT4部)を示す。
T3部は器具100のT1部(図3)に、T4部は器具100のT2部(図3)に取り付けられる。
【0025】
灯具200は、以下の(1)~(9)を備えている。
(1)発光素子である複数のLED212と、複数のLED212が実装される基板211とからなる光源部(LED基板)210、
(2)光源部210が取り付けられる台座(取付部)220、
(3)光源部210を覆うように台座220に取り付けられるとともに光源部210から発せられる光を透過或いは拡散させる透光性のカバー230、
(4)灯具200を器具100に装着するために板バネ130と連結する連結金具250(灯具側連結具)、
(5)LED212を点灯させる点灯電力を生成する点灯装置270、
(6)灯具200を器具100に支持するために引掛金具116に差し込まれる引掛バネ(灯具側支持具)280、
(7)灯具200の落下を防止する為に用いる吊紐290、
(8)灯具側電源線271或いは給電線272を台座220に配置する為の電線配置具(配線具)310、
(9)及び、台座220において給電線272を保持する為の電線保持具330。
【0026】
(台座220)
台座220は、長尺状に形成されており、光源部210が取り付けられる台座主部221と台座主部221の短手方向Yにおける両側部から略垂直に起立する台座側部222とから構成されている。
【0027】
台座主部221の第1面221aには光源部210が取り付けられる。
第1面221aは光源部210が配置される一面である。
【0028】
第1面221aと反対側の面である第2面221bには、第2面221bの長手方向Xにおける、一方の端部の側に、板バネ130と連結する連結金具250を取り付ける為の連結金具取付部223が形成されている。第2面221bは他面である。
連結金具取付部223は、台座主部221を貫通するように形成された一対の金具取付孔223a、台座主部221の第2面側にブリッジ状に形成された金具係止部223b、金具係止部223bに囲まれ、第2面に沿って貫通する金具装着孔223c、及び、金具装着孔223cが貫通する方向に沿って、金具係止部223bに向かって切り起こされた金具抜止片223dとからなる。
【0029】
また、第2面221bの長手方向Xにおける、連結金具250が配置されない他方の端部の側には、引掛バネ取付部224が形成されている。引掛バネ取付部224は、引掛バネ280の端部が差し込まれて保持する引掛バネ保持部224aと、引掛バネ280の可動を制御する引掛バネ制御部224bとからなる。
【0030】
本実施の形態では、引掛バネ保持部224aは台座主部221の一部を山形に切り起こして形成されており、引掛バネ制御部224bは台座主部221の一部をL形に切り起こして形成されている。引掛バネ保持部224a及び引掛バネ制御部224bは、それぞれ、他の形状に形成されてもよい。
【0031】
そして、第2面221bの長手方向Xにおける略中央部には、点灯装置270を取り付けるための点灯装置取付部227として、切絞り部227aと絞り部227bとが形成されている。切絞り部227aと絞り部227bとの間隔は、点灯装置270の長手方向の寸法に応じて決定する。
【0032】
また、第2面221bには、灯具側電源線271、給電線272、制御線(図示は省略)等の電線を適正に配置する配線具を取り付けるための配線具取付部225として、配線具取付孔225aと配線具係止突起225bとが形成されている。
【0033】
更に、台座主部221の長手方向Xにおける端部には、灯具側電源線271を保持する配線保持具取付部226として、切欠部(第1凹部)226aと台座側係着部(第2凹部)226bが形成されている。
【0034】
(光源部210)
光源部210は、複数のLED212と、複数のLEDを実装する基板211を有しており、照明装置1000の長手方向Xと略同等の長さ寸法となるよう長尺状に形成されている。また、LED212は長手方向Xに沿って、基板211に略等間隔で配設されている。基板211は、接着剤等の固定手段によって台座220に固定される。
【0035】
基板211には2つの基板コネクタ213が設けられており、それぞれ給電線272に接続された給電線コネクタ272aと嵌合して接続されている。基板コネクタ213は、いずれも基板211の長手方向Xに給電線コネクタ272aを嵌合できるように配置されている。給電線272は、台座主部221端部を経由して取付部1の第2面221bに配置される点灯装置270に接続される。
【0036】
(カバー230)
カバー230は、長手方向Xに沿って光源部210を覆うカバー主部231と、台座220に取り付ける為のカバー取付部232、及び、カバー主部231の長手方向におけるそれぞれの端部を覆うカバー蓋部240からなる。
【0037】
カバー主部231は、主に下方側(下向きZ2)に光を照射する下方照射部231aと、下方照射部231aの短手方向Yにおける両端部から上方側(上向きZ1)に起立し、主に側方側に光を照射する側方照射部231bからなる。短手方向に沿った断面視において、下方照射部231aは略円弧形状に形成されている。側方照射部231bは、灯具を着脱し易くするために、光源部210側に凹状に窪んだ掴み易い形状に形成されている。
【0038】
カバー取付部232は、側方照射部231bにおける下方照射部231aと反対側の端部より上方側(上向きZ1)にカバー主部と一体に形成されている。カバー取付部232は、台座側部222に嵌合するカバー嵌合部232aと台座主部221を支えるカバー支持部232bとからなる。カバー230は、カバー取付部232が台座220を抱え込むように取り付けられる。
【0039】
カバー蓋部240は、カバー主部231の端部に溶着、接着、嵌着等の方法で取り付けられており、カバー主部231とともに一体のカバー230を構成する。
【0040】
カバー230の短手方向Yにおける最大幅寸法が灯具収容部111の幅寸法より大きい場合は、カバー230が器具100の側縁部113bと当接することによって、器具100に対する灯具200の着脱方向(上下方向Z)における灯具200の装着位置が決定される。
【0041】
(連結金具250)
図9は、実施の形態1に係る灯具側連結具である連結金具250を説明する図であり、図9の(a)は、連結金具250の斜視図であり、図9の(b)は、連結金具250を台座に対する取り付けを説明する斜視図である。
【0042】
灯具側連結具である連結金具250は、器具側連結部である板バネ130と係り合う(係合する)ことによって灯具200を器具100に連結する。すなわち、連結金具250は、器具100の板バネ130とともに照明装置1000の連結装置を構成する。連結金具250は、例えば、鉄、アルミニウム等の金属材料を用いて形成される。
【0043】
連結金具250は、灯具200の長手方向Xにおける一方の端部側に配置される。連結金具250は、器具100の板バネ130に対応する位置に配置される。
【0044】
図9に示すように、連結金具250は、板バネ130と係合する金具主部(バネ挿入部)251、台座220に装着するための金具固定部(金具装着片、金具底面部)252、台座220への装着をガイド(案内)するための金具取付片254、台座側部222とによってカバー嵌合部232aを挟持するカバー保持片255、台座側部222に引っ掛かる台座係止片256、及び、金具側部253等を有する。
【0045】
金具主部251には、板バネ130が挿入されるバネ挿入孔251aが形成される。バネ挿入孔251aの形状は、種々の変形が可能であるが、上下方向Zに沿ったバネ挿入孔251aの中心線に対して対称の形状であることが好ましい。
ましい。
【0046】
金具固定部252は、金具主部251から遠い先端側に第1固定部252aが、金具主部251と接続されている基端側に第2固定部252bがそれぞれ形成されている。金具主部251と金具固定部252とは略L形状をなしており、第2固定部252bは屈曲部の一部を切り欠くようにして形成されている。
【0047】
金具側部253は、金具主部251の両側端部から、金具主部251の灯具200が器具100に取り付けられる向きと直交する向きに屈曲させて形成され、互いに対向している。連結金具250は、金具側部253の台座主部221の側の端部から短手方向Yの外側に向かって、金具取付片254、カバー保持片255、及び、台座係止片256が形成されている。金具側部253は、金具取付片254、カバー保持片255、及び、台座係止片256と金具主部251との接続部である。
【0048】
金具主部251の、金具固定部(金具装着片、金具底面部)252と反対側には、灯具200が器具100に取り付けられる向きに延設された上端部251cが形成される。上端部251cは、灯具200が器具100に取り付けられている状態で、灯具収容部111の底部112に当接し、器具100に対する灯具200の着脱方向(上下方向Z)における灯具200の装着位置が決定される。
【0049】
図9の(b)に示すように、連結金具250は、台座主部221の第2面221bの側にブリッジ状に形成された金具係止部223bの金具装着孔223cに対して金具固定部252の第1固定部252aが差し込まれることによって台座220に取り付けられる。すなわち、連結金具250は、台座主部221の金具係止部223bが形成された位置に配置される。
【0050】
金具装着孔223cに第1固定部252aが差し込まれた状態で、連結金具250は、金具係止部223bによって長手方向Xと交わる向きである上向きZ1への移動が規制される。すなわち、連結金具250は、金具係止部223bによって、第2面221bと交わるきである上向きZ1への移動が規制される。
【0051】
連結金具250が台座220に取り付けられた状態、すなわち、金具装着孔223cに第1固定部252aが差し込まれた状態で、第2固定部252bは金具抜止片223dと当接する。このため、金具装着孔223cに第1固定部252aが所定長だけ差し込まれた状態で、連結金具250は長手方向Xにおける中向きX2への移動が規制される。つまり、金具装着孔223cに第1固定部252aが所定長だけ差し込まれた状態で、第2固定部252bが金具抜止片223dに係止されるため、連結金具250は台座主部221から外れない。
【0052】
図9の(b)に示すように、金具側部253の外側に形成された一対の金具取付片254は、台座主部221に形成された一対の金具取付孔223aの幅広部223a-1に挿入されることによって連結金具250の長手方向Xへの移動の起点が決まる。第1面221aの側に配置された金具取付片254は、幅狭部223a-2に引っ掛かり、長手方向Xに直交する向きである上向きに外れることはない。
【0053】
(点灯装置270)
点灯装置270は、端子台120を介して供給される(受電する)商用電力等の電力を、光源部210が点灯可能な点等電力に変換して光源部210に供給(給電)する。点灯装置270は、略直方体形状をした点灯装置本体部(ケース)270aと、点灯装置本体部270aの内部に配置される点灯回路部270bとからなる。
【0054】
点灯装置270は、台座主部221の第2面221bに設けられた点灯装置取付部に取付けられる。詳しくは、点灯装置本体部270aの長手方向における一端の側に設けられた係合片270a-1が切絞り部227aに差し込まれた状態で、台座主部221の第1面221aの側から絞り部227bに設けられたネジ挿通孔227cを挿通するネジ800が点灯装置本体部270aの長手方向における他端の側に設けられたネジ孔270dにねじ込まれることにより、点灯装置270は台座主部221の第2面221bに固定される。
【0055】
点灯装置270は、先端に、端子台120と連結する為の灯具側電源線コネクタ(連結コネクタ)271aが設けられた灯具側電源線(電源ケーブル)271、及び、先端に、光源部210と連結する為の給電線コネクタ272aが設けられた給電線272が接続される。
【0056】
(引掛バネ280)
図10は、実施の形態1に係る灯具側支持具である引掛バネ280を説明する図であり、図10の(a)は斜視図であり、図10の(b)は平面図であり、図10の(c)は側面図である。
【0057】
引掛バネ280は、器具100に設けられた引掛金具116の引掛孔116aに差し込まれる。引掛バネ280は、ステンレス材料や、バネ鋼板など弾性を有した線材を概略「C」形状に形成されたものである。
【0058】
引掛バネ280は、線材の両端に形成された引掛バネ保持部224aに差し込まれる一対の差込部280aと、一対の差込部280aより幅が狭く短手方向Yにおいて引掛バネ制御部224bの内側に保持される一対の保持部280bと、器具100の引掛孔116aに差し込まれたのちに、弾性力により器具100の引掛金具116を台座220に押圧する押圧部280cとから構成されている。また、押圧部280cの先端には斜め上の方向へ曲げられており、引掛孔116aの周縁部116a-1を摺動する引掛摺動部280dが形成されている。
【0059】
差込部280aと保持部280bとの間には、配線具310と接触しないように形成した迂回部280eを有する。
【0060】
(吊紐290)
図11は、実施の形態1に係る落下防止具である吊紐290の傾斜図である。
【0061】
図11に示すように、吊紐290は、優れた柔軟性と張力に対する十分な強度を有した紐等からなる線状部290aと、略「J」形状をなし、線状部290aの両端に結合されたフック部290bとからなる。線状部290aは張力部とも称する。
【0062】
線状部290aは、チェーン等で構成されてもよい。フック部290bは、略「S」形状でもよいし、リング形状で開閉ロック付きの態様であってもよい。
【0063】
図2図6図8に示すように、本実施の形態では、吊紐290は、予め灯具200に取り付けられている。詳しくは、吊紐290は、点灯装置本体部270aに設けられた引掛部270cに一方のフック部290bが引っ掛けられことによって取付けられる。吊紐290のフック部290bが引掛部270cに引っ掛けられた状態で、点灯装置270が台座に取り付けられると、フック部290bは台座によって移動を規制され、引掛部270cから外れないようになる。
【0064】
そして、吊紐290は、灯具200を包装する前に、他方のフック部290bを配線具310の電線を保持しない配線部313に引っ掛けて仮固定することが好ましい。他方のフック部290bは、配線部313の外壁部313a又は内壁部313cに引っ掛けることができる。このように仮固定することによって、他方のフック部290bが点灯装置270に入り込んでしまい、落下防止具として機能しなかったり、点灯回路部270bの動作不具合の原因となったり、光の出射部であり外観意匠部分であるカバー230を傷つけたりするおそれがなくなる。なお、他方のフック部290bは、配線部313以外の視認できる部分に仮固定してもよい。
【0065】
灯具200を器具100に取り付ける際には、吊紐290の他方のフック部290bを器具100に引っ掛けた後に、灯具200を器具100に取り付ける。これにより、灯具200の落下を防止する。
【0066】
なお、2つのフック部290bのうち灯具200と接続する側の一方のフック部290bは、台座220に取り付けられる連結部としてもよい。詳しくは、点灯装置270とともにネジ、或いはボルト及びナットにて固定される概略「O」形状、概略「U」形状のものを用いることができる。また、吊紐290の灯具200との接続は、フック部290b、連結部を用いず、線状部290aそのものを結びつけてもよい。
【0067】
(配線具310)
図12は、配線具310を示す。図12の(a)は配線具310の斜視図であり、図12の(b)は配線具310の正面図である。配線具310は、給電線272を保持する。給電線272は配線具310が保持する電線の例である。配線具310は給電線272以外の電線を保持しても良い。配線具310は、台座部311、取付片312、配線部313、支持部314、及び張出部315を備えている。
【0068】
配線具310は、台座部311の長辺方向が台座220のY方向(短手方向)に沿うように設置される。配線具310は、台座部311の長辺方向の端部に、給電線272を保持する配線部313を有する。一対の配線部313の下側には、それぞれ取付片312が形成されている。台座部311からは、支持部314が起立している。支持部314の端部には張出部315が形成されている。
【0069】
配線具310は、取付片312が台座220の台座主部221に形成された配線具取付孔225a(図7図17の(b))に嵌ることで係合し、台座主部221に取り付けられる。
【0070】
配線部313は、台座部311の長辺方向の両側に形成された一対の外壁部313aを有する。外壁部313aの上端には、互いに向き合うように、一対の外壁屈曲部313bが形成されている。
一対の外壁屈曲部313bの内側には、一対の内壁部313cが形成されている。
内壁部313cの上端には、互いに反対方向を向く合ように、一対の内壁屈曲部313dが形成されている。
給電線272は図17の(b)の矢印で示す箇所から、外壁部313a、外壁屈曲部313b及び内壁部313cが形成する空間に押し込められる。このとき、外壁部313a、外壁屈曲部313b及び内壁部313cが弾性変形することで、給電線272がこの空間に納まる。
【0071】
支持部314は張出部315を支持しているが、張出部315は、固定孔112b(図3)を介して灯具収容部111に挿入される図示していない吊ボルトの先端部と当接し、灯具収容部111内部への吊ボルトの侵入を規制する。張出部315が、ボルト止め部として機能する。
【0072】
(電線保持具330)
図13から図17を参照して、電線を保持する電線保持具330を説明する。
灯具200は電線保持具330を備えている。後述する図18に示すように、灯具200は、器具100に着脱自在に装着される。灯具200は、台座220と電線保持具330とを備えている。図7に示すように、台座220は、一面である第1面221aの側に光源部210が配置されるとともに、第1面221aと反対側である第2面221b(他面)の側には器具100に灯具200を装着するための引掛バネ280(灯具側支持具)が配置される。以下に説明する電線保持具330は、台座220の端部(図6のT4部)において第2面221bと灯具側支持具280との間に配置される(後述する図17の(b))。
図17に示すように、電線保持具330は、端部(T4部)を経由して第1面221aの側及び第2面221bの側に配置される給電線272を保持する。
【0073】
図13は、実施の形態1に係る電線保持具330の斜視図である。電線保持具330は電線クランプと呼ばれる場合もある。図12の(a)及び(b)は、電線の保持機能を使用しない状態の電線保持具330を示す。この状態を蓋部333が開いた状態という場合がある。図12の(c)は、電線の保持機能を使用する状態の電線保持具330を示す。この状態を蓋部333が閉じた状態という場合がある。
【0074】
図14は、実施の形態1に係る灯具200に対する電線保持具330の配置を説明する図である。図14の(a)は、カバー蓋部240を外した状態の他方の端部を示す図である。図14の(b)は、図14の(a)におけるF-F断面図である。
【0075】
図15は、実施の形態1に係る電線保持具330の台座220への取り付けを説明する図である。図15の(a)は、電線保持具330が台座220へ取付けられる前の状態を示す。図15の(b)、(c)及び(d)は、電線保持具330が台座220へ取付けられた状態を示す。
【0076】
図16は、実施の形態1に係る電線保持具330の台座への取り付けを説明する断面図である。図16の(a)は、図14の(b)のG-G断面図である。図16の(b)及び(c)は、図16の(a)のH-H断面図である。
【0077】
図17は、実施の形態1に係る電線の保持を説明する斜視図である。図17では引掛バネ280を省略している。図17の(a)は、器具100に向く側の電線を示す。
図17の(b)は、カバー230に向く側の電線を示す。
【0078】
図13を詳しく説明する。図13の(a)に示すように、電線保持具330は、台座220に固定される基部331、固定部332、基部331に取付けられる蓋部333及び接続部334を備えている。後述する図17に示すように、給電線272は、蓋部333が基部331に取付けられた状態で基部331と蓋部333とに挟持される。
図13の(b)に示すように、固定部332は基部331の表面から盛り上がる形状である。蓋部333は、基部331と接続部334を介して接続している。接続部334は、基部331と蓋部333とを接続すると共に、弾性変形可能である。接続部334が弾性変形することで、蓋部333が閉じて基部331を覆うことができる。蓋部333は、接続部334を回転の軸として矢印501の向きに回転して基部331に係合し、基部331の蓋になる。
【0079】
基部331は、基部側係合部331aと配線部331dを備えている。基部側係合部331aには後述する蓋側係合部333aが嵌る。つまり基部側係合部331aには蓋側係合部333aが係合する。基部331には貫通孔331bが形成されている。
電線保持具(330)は、通線溝331cを有する。通線溝331cは、基部331に形成されている。通線溝331cは後述する図17の(a)に示すように、切欠部226aを通過する給電線272を案内する。基部331の縁には2つの通線溝331cが形成されている。
【0080】
図13の(b)に示すように、固定部332には、取付溝332aが形成されている。
取付溝332aは、2つの通線溝331cの並ぶ方向に切り込まれた状態で形成されている。固定部332には一対の取付溝332aが形成されている。後述する図15の(c)に示すように、固定部332は保持具側係着部332bを備えている。保持具側係着部332bは、一対の取付溝332aそれぞれの内部に形成されている。保持具側係着部332bの形状は、後述する保持突起333cのような、先端がR形状のような曲線形状の凸部である。また固定部332には、電線を案内する通線溝332cが形成されている。
通線溝332cは通線溝331cに連続するように形成されている。
【0081】
蓋部333は、蓋側係合部333a、鍔部333b及び保持突起333cを備える。
蓋側係合部333aは基部側係合部331aと係合する。鍔部333bは、蓋部333の縁に形成されている。
一対の保持突起333cが、鍔部333bの裏側に形成されている。
保持突起333cは、蓋部333が基部331に取付けられた状態で通線溝331cに嵌っている。
【0082】
図14を参照して、灯具200における電線保持具330の配置を詳しく説明する。
カバー蓋部240を外した状態の図14の(a)は、電線保持具330が台座220に取り付けられた状態を示している。
図14は固定部332が蓋部333で蓋をされた状態であり、電線保持具330は、図13の(c)に相当する。
図14には寸法Dを示している。寸法Dは、台座220の第2面221bから蓋部333の上面333pまでのZ方向における長さである。
基部331に関しては、配線部331dが現れている。固定部332に関しては、取付溝332a、保持具側係着部332b及び通線溝332cが現れている。蓋部333に関しては、鍔部333bが現れている。
【0083】
図14の(b)は、Z方向の電線の取り回しを示している。電線は給電線272が例である。図14の(b)では、給電線272を便宜的に太い破線で示している。
図14の(b)に示すように、電線保持具330は、給電線272を保持した状態で灯具側支持具である引掛バネ280と離隔している。これを給電線272から見れば、
電線である給電線272は、電線保持具330に保持された状態で灯具側支持具280と離隔している。
図14の(b)では、電線配線具310、引掛バネ280及び電線保持具330の位置関係を示している。図14の(b)に示すように、電線保持具330では基部331と蓋部333とが係合した状態、つまり、図13の(c)の状態で、寸法Cと寸法Dに関して、以下の式1の関係である。
寸法C≧寸法D (式1)
である。
寸法Dは図14の(a)の説明で述べたとおりである。寸法Cは図10の(c)に示しているが、寸法Cは、台座220の第2面221bと、押圧部280cから280dへ移行する曲がり部Qの最もZ2方向に位置する箇所との、Z方向における長さである。式1が成り立つため、Z方向において、電線保持具330と引掛バネ280とは干渉することはない。なお、給電線272の取り回しの詳細は、図17の説明でさらに詳述する。
【0084】
図15を参照して電線保持具330の台座220への取り付けを説明する。図15の(a)に示すように、
(1)電線保持具330を、台座主部221のX方向の端部に取り付ける。具体的には、図15の(b)に示すように、固定部332の一対の取付溝332aが、一対の台座側係着部226bの形成されている切欠部226aのそれぞれの縁を挟み込むように、電線保持具330を台座主部221に取り付ける。
(2)このとき、図15の(c)に示すように、電線保持具330が台座220に取り付けられた場合、突起形状をなす保持具側係着部332bが、凹形状の切欠部である台座側係着部226bに嵌る。この場合、作業者は、貫通孔331bから台座側係着部226bと保持具側係着部332bとの係合状態を、目視で確認できる。
(3)図15の(c)、(d)に示すように、第2面221bの側には一対の通線溝331cが現れており、第1面221aの側には一対の通線溝332cが現れている。後述する図17は給電線272が電線保持具330に保持された状態を示しているが、作業者は図15の(c)、(d)の状態、つまり、蓋部333が開いた状態で2本の給電線272をそれぞれの通線溝331c、通線溝332cに配置し、蓋部333を閉じる。蓋部333を閉じることで通線溝331c、通線溝332cの形成している溝を蓋部333が塞ぐ。これによって2本の給電線272が電線保持具330に保持されることとなる。
【0085】
図16を参照して電線保持具330の台座220への取り付けをさらに説明する。
(1)図16の(a)に示すように、一対の取付溝332aに、台座主部221の切欠部226aの縁部226aaが嵌る。
(2)図16の(b)は図16の(a)のH-H断面を示すが、電線保持具330が台座主部221に取り付けられる前の状態を示している。台座側係着部226bは図16の(b)のように、凹形状の切欠部である。一方、保持具側係着部332bは、台座側係着部226bと嵌り合うように、台座側係着部226bに適合する形状に形成された凸形状である。
(3)電線保持具330を矢印の方向に挿し込むことで図16の(c)に示すように、保持具側係着部332bが台座側係着部226bと係合することで、電線保持具330を台座主部221に取り付けることができる。
【0086】
図16の(c)には通線溝331cの相当する位置を示している。図16の(c)の示すように、通線溝331cは、基部331が台座220に固定された状態で切欠部226aと重なる位置に形成されている。
保持突起333cは、図16の(c)に示す破線のだ円の位置にある。つまり、
保持突起333cは、蓋部333が基部331に取付けられた状態で切欠部226aと重なる位置に形成されている。
【0087】
図17を参照して、給電線272の保持を説明する。
図7に示すように台座220は、端部に切欠部226aが形成されているが、図17に示すように、電線保持具330は、切欠部226aを覆うように配置されている。
図17の(a)に示すように、給電線272は、電線配線具310の配線部313によって、台座側部222に沿って案内される。配線部313を通過した給電線272は、電線保持具330の配線部331dと一対の通線溝331cとによって、台座側部222に沿った方向からY方向に向きを変えられる。図17の(b)に示すように、それぞれの通線溝331cに進入した各給電線272は、第1面221aの側でそれぞれの通線溝332cから出て、それぞれの基板コネクタ213に接続する。
ここで、蓋部333に形成されている保持突起333cは、蓋部333が基部331に取付けられた状態で通線溝331cに案内された給電線272を保持する。蓋部333が基部331に取付けられた状態は図13の(c)に示しているが、図13の(c)では、保持突起333cは通線溝331cの縁部(図13の(a))を塞いており、通線溝331cの縁部以外の部分が給電線272を通過させる通過領域となっている。
【0088】
次に、灯具200の器具100への取付工程について説明する。図18は、実施の形態1に係る灯具200の器具100に対する取り付けの工程を説明する図である。図18の(a)は、灯具200が器具100に取り付けられる前の状態である。図18の(b)は、作業者が、灯具200の引掛バネ280を器具100の引掛金具116の引掛孔116aに差し込み、かつ、板バネ130の屈曲部K(引っ掛け部)を連結金具250のバネ挿入孔251aの縁に引っ掛けた状態である。図18の(c)は、作業者が、引掛孔116aに差し込んだ引掛バネ280を回転の中心として、灯具200を図18の(b)の状態から回転させた状態を示す。このとき板バネ130は連結金具250のバネ挿入孔251aの縁を摺動する。図18の(d)は、器具100に灯具200が取り付けられた状態である。
【0089】
図18の(a)の状態)
図18の(a)では、灯具200と器具100とは別々に分離された状態である。また、器具100では、器具100の引掛孔116a(縁116a-1)と側縁部113bとの間の距離B(図4の(b))が、灯具200の台座220の上面と引掛バネ280の引掛摺動部280dとの距離A(図10の(c))より大きくなるように形成されている。詳細は後述する。
【0090】
図18の(b)の状態)
次に図18の(b)は、作業者が、灯具200の引掛バネ280を器具100の引掛金具116の引掛孔116aに差し込んだ状態を示しており、板バネ130の屈曲部Kを連結金具250のバネ挿入孔251aの縁に引っ掛けた状態である。引掛バネ280では、先端の引掛摺動部280dが引掛孔116aの縁116a-1上に当接しており、距離Bが距離Aより広い為(B>A)、押圧部280cが引掛孔116aの縁116a-1を押圧している状態である。なお距離Aは図7の台座主部221の上面から引掛バネ280の引掛摺動部280dの上方向の端部280d-1までの距離である(図10の(c))。図4の(b)及び図18の(d)を参照して、距離Bは、器具100に灯具200が装着されたときの、台座主部221の上面(つまり、側縁部113b)から、引掛孔116aの上方の周縁部116a-1までの距離である。
【0091】
板バネ130は、第2平坦部L2を底部112に対する回転運動の回転中心として、円弧部Eが底部112に対して垂直になるように弾性変形しながら回動する。また、板バネ130の屈曲部Kは、灯具200の連結金具250のバネ挿入孔251aの縁に引っ掛けられている。
【0092】
なお、図18の(b)では、図示はしていないが、吊紐290のフック部290bは、器具100の吊孔112cに引っ掛けられている。この状態で、作業者は、器具100の端子台コネクタ120aと灯具200の灯具側電源線コネクタ271aとを連結する。なお、吊紐290のフック部290bを吊孔112cに引っ掛けてから引掛バネ280を引掛孔116aに挿入し、板バネ130をバネ挿入孔251aに挿入する手順としてもよい。
【0093】
図18の(c)の状態)
次に、図18の(c)では、作業者が、灯具200を、図18の(b)の状態から引掛孔116aに差し込んだ引掛バネ280を回転の中心として回転させる。この工程では、板バネ130の円弧部Eの器具100側に位置する面が、バネ挿入孔251aの孔縁上をバネ復元力により摺動する。
【0094】
板バネ130は円弧部Eが連結金具250のバネ挿入孔251aの縁を摺動する。他方の引掛バネ280は、作業者が引掛バネ280を中心として灯具200を回転させる際、引掛バネ280では、引掛摺動部280dが引掛孔116aの縁116a-1上を摺動しながら引掛孔116aに挿し込まれる。作業者は、さらに灯具200を回転させながら灯具200の右側を器具100方向へ引き上げ、灯具200の台座側部222および、カバー嵌合部232aを器具100へ挿入する。このとき板バネ130は円弧部Eがバネ挿入孔251aの上側の縁を摺動する。
【0095】
なお、引掛バネ280は距離Aが距離Bより狭い為、押圧部280cは弾性により変形しながら挿入されるとともに、引掛孔116aおよび側部113を引掛バネ280とカバー蓋部240で押圧し把持している。
【0096】
図18の(d)の状態)
次に、図18の(d)では、作業者が、灯具200を器具100へ押し込むと、板バネ130の第3曲げ部が連結金具250のバネ受部251bと当接し、灯具200は器具100に取り付けられる。このとき板バネ130は、灯具200の装着状態が完了する直前では、第3曲げ部M3がバネ受部251bと当接し、円弧部Eの摺動が抑制される。そして、作業者が灯具200の器具100への差し込みを完了(灯具200の装着完了)すると、板バネ130の第4曲げ部M4の内側箇所M4-1が、連結金具250のバネ挿入孔251aの上側の縁と押し合う状態で、この縁に対して位置決めされる。このとき、板バネ130が内側箇所M4-1でバネ挿入孔251aの縁を支持する際のバネ定数は、図18の(b)の工程において、屈曲部Kで灯具200を支持する際のバネ定数に対して著しく大きい。これは、板バネ130では第1平坦部L1(固定)が器具100に固定されるので、第1平坦部L1を固定端とする片持ち梁として大まかに見積もることができる。板バネ130では、ほとんど弾性変形しない第1曲げ部M1と第4曲げ部M4との直線距離(スパン)は、第1曲げ部M1と屈曲部Kとの距離(スパン)の、例えば1/5~1/6程度である。片持ち梁ではスパンはバネ定数に3乗で影響する。よって、第4曲げ部M4におけるバネ定数は、1/5であれば屈曲部Kにおけるバネ定数の125倍であり、1/6であれば屈曲部Kにおけるバネ定数の216倍である。このため、作業者が灯具200を器具100への差し込みを完了すると、板バネ130の第4曲げ部M4の内側箇所M4-1が、連結金具250のバネ挿入孔251aの上側の縁を支持できる。つまり第4曲げ部M4の内側箇所M4-1で、灯具200の自重を支持することができる。
図18の(d)の状態では、引掛バネ280の下面280d-1-1(図15)が、図17の(d)の矢印の方向に戻ろうとする復元力によって、縁116a-1を押圧している。
【0097】
(灯具200の取り外し方法)
次に、灯具200を器具100から取り外す方法について説明する。灯具200の取り外し方法は、取り付け方法の逆の手順になる。
(1)まず、作業者は、図18の(d)の状態で、灯具200が器具100に取り付けられた状態から、板バネ130が設置されている側を下方向に引き下げる。
(2)次に、作業者は、灯具200を図18の(b)の状態まで引き下げたら、端子台コネクタ120aと連結コネクタ271aとの連結を解徐し、吊紐290のフック部290bを器具100の吊孔112cから外し、その後、板バネ130の屈曲部Kを連結金具250のバネ挿入孔251aから外す。なお、吊紐290のフック部290bは引掛バネ280を引掛金具116から外した後に吊孔112cから外すようにしてもよい。
(3)最後に、作業者は、灯具200を引掛金具116から挿し込んだ向きと反対の向きへ引掛バネ280を引き抜き、灯具200を器具100から取り外す。
【0098】
***実施の形態1の効果の説明***
(1)灯具200に取り付けられる電線保持具330は、同じく灯具200に取付けられる引掛バネ280によって押圧されない(寸法C≧寸法D)。
(2)灯具200に取り付けられる電線保持具330は、引掛バネ280を灯具に取付ける工程を妨げない。
(3)灯具200に取り付けられた電線保持具330は、灯具200を器具100に取付ける(或いは、灯具200を器具100から取り外す)施工作業を妨げない。詳しくは、灯具200に取り付けられた電線保持具330は、同じく灯具200に取付けられた引掛バネ280が施工作業時に弾性変形しても、引掛バネ280に押圧されない(寸法C≧寸法D)。
(4)灯具200に取り付けられた電線保持具330は、同じく灯具200に取付けられた引掛バネ280によって蓋部333の移動が規制されるので「閉」の状態が維持され「開」の状態にはならない。このため、電線(給電線272)は台座220の端部に確実に保持され、引掛バネ280と接触することもない。
(5)灯具200に取り付けられる電線保持具330は、台座主部221に沿って(スライド)装着されており、台座220の端部を覆うカバー蓋部240によって移動が規制されるので、台座220から外れない。
【0099】
(6)灯具200に取付けられる引掛バネ280は、同じく灯具200に取付けられる配線具310を押圧しない(引掛バネ280の迂回部280e)。
(7)灯具200に取り付けられた配線具310は、灯具200を器具100に取付ける(或いは、灯具200を器具100から取り外す)施工作業を妨げない。詳しくは、灯具200に取り付けられた配線具310は、同じく灯具200に取付けられた引掛バネ280が施工作業時に弾性変形しても、引掛バネ280に押圧されない(寸法C≧寸法D)。
【0100】
(8)電線保持具330或いは配線具310によって引掛バネ280の弾性変形が妨げられることなく、また、引掛バネ280の弾性変形によって電線(給電線272)を損傷させることなく、灯具200に設けられ器具100の引掛金具に挿入されるとともに器具100の一部を把持する引掛バネ280と、器具100に設けられ灯具200に設けられた連結金具250を摺動し灯具200を引き上げる板バネ130により、器具100と灯具200が確実に、かつ簡単に連結される連結機構、及びその連結機構を備えた照明器具を提供することができる。
【0101】
(9)板バネ130、及び、弾性変形が妨げられることなく、電線(給電線272)を損傷させることない引掛バネ280が弾性変形した状態で連結するように配設されており、灯具200は引掛バネ280及び板バネ130の復元力により保持される連結機構、及びその連結機構を備えた照明器具を提供することができる。
【0102】
なお、本実施の形態では器具100側に板バネ130と引掛金具116を設け、灯具200側に連結金具250と引掛バネ280を設ける仕様について説明を行なったが、器具100側が連結金具と引掛バネを備え、灯具200側が板バネと引掛金具を備える仕様でもよく、どちらか一方がバネを備えもう一方がバネと係り合う金具を備えている仕様でもよい。
【0103】
<変形例>
この変形例は、電線保持具330が接続部334を持たない電線保持具に関する。
電線保持具330は接続部334を備えているが、変形例の電線保持具は接続部334を備えず、基部331と蓋部333は別々に分離する。
変形例の電線保持具は、基部331のみを台座220に(スライド)装着することができるので、蓋部333と台座側部222とが接触するおそれがない。
灯具200に取り付けられた変形例の電線保持具は、同じく灯具200に取付けられた引掛バネ280によって保持具蓋部333の移動が規制されるので「閉」の状態が維持され「開」の状態にはならない。このため、電線(給電線272)は台座220の端部に確実に保持され、引掛バネ280と接触することもない。
【符号の説明】
【0104】
1000 照明装置、100 器具(本体部)、105 器具本体、111 灯具収容部(凹部)、112 底部(灯具取付部)、112a 電源線引込孔、112b 固定孔、112c 吊孔、112c-1 吊金具、113 側部(灯具固定部)、113a 側面部(灯具挿入部)、113b 側縁部(灯具受部)、114 傾斜部(反射部)、115 器具蓋体、116 引掛金具(器具側支持具)、116a 引掛孔、116a-1 周縁部、117 ネジ、120 端子台、120a 端子台コネクタ、121 器具側電源線、121a 器具側電源線コネクタ、130 板バネ(器具側連結具)、L1 第1平坦部、L2 第2平坦部、L3 第3平坦部、L4 第4平坦部、M1 第1曲げ部、M2 第2曲げ部、M3 第3曲げ部、M4 第4曲げ部、E 円弧部、K 屈曲部、200 灯具(光源ユニット、ライトユニット)、210 光源部(LED基板)、211 基板、212 LED、213 基板コネクタ、220 台座(取付部、プレート)、221 台座主部、221a 第1面、221b 第2面、222 台座側部、223 連結金具取付部、223a 金具取付孔、223a-1 幅広部、223a-2 幅狭部、223b 金具係止部、223c 金具装着孔、223d 金具抜止片、224 引掛バネ取付部、224a 引掛バネ保持部、224b 引掛バネ制御部、225 配線具取付部、225a 配線具取付孔、225b 配線具係止突起、226 配線保持具取付部、226a 切欠部、226aa 縁部、226b 台座側係着部、227 点灯装置取付部、227a 切絞り部、227b 絞り部、227c ネジ挿通孔、230 カバー、230b カバー当接部、231 カバー主部、231a 下方照射部、231b 側方照射部、232 カバー取付部、232a カバー嵌合部、232b カバー支持部、240 カバー蓋部、250 連結金具(灯具側連結具)、251 金具主部(バネ挿入部)、251a バネ挿入孔、251b バネ受部、251c 上端部、252 金具固定部(金具装着片、金具底面部)、252a 第1固定部、252b 第2固定部、253 金具側部(接続部)、254 金具取付片、255 カバー保持片、256 台座係止片、270 点灯装置(電源装置、制御装置)、270a 点灯装置本体部(ケース)、270b 点灯回路部、270c 引掛部、270d ネジ孔、271 灯具側電源線、271a 灯具側電源線コネクタ、272 給電線、272a 給電線コネクタ、280 引掛バネ(灯具側支持具、線バネ)、280a 差込部、280b 保持部、280c 押圧部、280d 引掛摺動部、280e 迂回部、290 吊紐(落下防止具)、290a 線状部(紐部、張力部)、290b フック部、310 配線具、311 基部(台座部)、312 取付片、313 配線部、313a 外壁部、313b 外壁屈曲部、313c 内壁部、313d 内壁屈曲部、314 支持部、314a 第1支持部、314b 第2支持部、315 張出部、330 電線保持具、331 基部、331a 基部側係合部、331b 貫通孔、331c 通線溝(配線溝、電線案内溝)、331d 配線部、332 固定部、332a 取付溝、332b 保持具側係着部(係着凸部)、332c 通線溝(配線溝、電線案内溝)、333 蓋部、333a 蓋側係合部、333b 鍔部、333c 保持突起、334 接続部(ヒンジ部)、800 ネジ、900 被取付部(天井、壁)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18