(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-21
(45)【発行日】2024-11-29
(54)【発明の名称】基地局、制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 48/18 20090101AFI20241122BHJP
【FI】
H04W48/18 115
(21)【出願番号】P 2020202899
(22)【出願日】2020-12-07
【審査請求日】2023-11-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】葛城 哲也
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-518006(JP,A)
【文献】特表2021-528023(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111586797(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信システムの基地局であって、
制御装置から、前記基地局に接続されている端末が行う
予定の通信に基づくコアネットワークの切り替えの指示を受信する受信手段と、
前記指示を受信したことに基づいて、接続先のコアネットワークを、接続中のローカル
エリアネットワークの通信用の第1のコアネットワークから、前記第1のコアネットワークと異なる
公衆通信用の第2のコアネットワークに変更する変更手段と、
を有することを特徴とする基地局。
【請求項2】
前記指示は前記基地局が接続す
る予定のコアネットワークを特定可能な情報を含み、前記変更手段は当該情報に基づいて接続先のコアネットワークの変更を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
【請求項3】
前記指示はIMSI(International Mobile Subscriber Identity)を含み、前記コアネットワークを特定可能な情報は前記IMSIに含まれる、ことを特徴とする請求項2に記載の基地局。
【請求項4】
前記指示はPLMN(Public Land Mobile Network)番号を含み、コアネットワークを特定可能な情報は前記PLMN番号に含まれる、ことを特徴とする請求項2に記載の基地局。
【請求項5】
前記移動通信システムは第5世代(5G)の移動通信システムである、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の基地局。
【請求項6】
前記
ローカルエリアネットワークの通信用の第1のコアネットワークはローカル5Gのコアネットワークであり、前記
公衆通信用の第2のコアネットワークは公衆5Gのコアネットワークである、ことを特徴とする請求項5に記載の基地局。
【請求項7】
前記端末が前記
ローカルエリアネットワークの通信用の第1のコアネットワークに接続している間は通信することができない他の装置と通信する場合に、前記変更手段は、接続先のコアネットワークを、前記
ローカルエリアネットワークの通信用の第1のコアネットワークから前記
公衆通信用の第2のコアネットワークに変更する、ことを特徴とする請求項6に記載の基地局。
【請求項8】
移動通信システムの基地局であって、
制御装置から、前記基地局に接続されている端末が行う予定の通信に基づくコアネットワークの切り替えの指示を受信する受信手段と、
前記指示を受信したことに基づいて、接続先のコアネットワークを、接続中の公衆通信用の第1のコアネットワークから、前記第1のコアネットワークと異なるローカルエリアネットワークの通信用の第2のコアネットワークに変更する変更手段と、
を有することを特徴とする基地局。
【請求項9】
前記公衆通信用の第1のコアネットワークは公衆5Gのコアネットワークであり、前記ローカルエリアネットワークの通信用の第2のコアネットワークはローカル5Gのコアネットワークである、ことを特徴とする請求項8に記載の基地局。
【請求項10】
接続先のコアネットワークの変更に基づいて、前記端末との通信におけるパラメータを変更する手段をさらに有する、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の基地局。
【請求項11】
移動通信システムの基地局によって実行される制御方法であって、
制御装置から、前記基地局に接続されている端末が行う
予定の通信に基づくコアネットワークの切り替えの指示を受信する受信工程と、
前記指示を受信したことに基づいて、接続先のコアネットワークを、接続中のローカル
エリアネットワークの通信用の第1のコアネットワークから、前記第1のコアネットワークと異なる
公衆通信用の第2のコアネットワークに変更する変更工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1から10のいずれか1項に記載の基地局が有する各手段として動作させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークの運用制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって策定された第5世代(5G)の移動通信規格に基づいて、企業や自治体等が通信環境を自営ネットワークで構築するローカル5Gの活用が期待されている。ローカル5Gでは、例えば、工場等の構内などの閉鎖的な環境で、コアネットワークの機能までを実装して、外部との通信を行わないようにすることができる。これにより、必要な通信性能やセキュリティを担保し、超高信頼低遅延通信(URLLC)を実現することができる。
【0003】
ローカル5Gのネットワークに収容されている通信装置が、外部のネットワークに配置された他の装置と、高速大容量な通信を行う状況が発生しうる。例えば、産業用ロボットの故障修理やファームウェアのアップデートのために、ローカル5Gのネットワークが構成された工場の外部にあるメーカのサーバとの間で通信することが必要となりうる。これに対して、通信装置と接続している基地局が接続先のコアネットワークを外部のコアネットワークに切り替えることにより、通信装置を外部のネットワークに配置された他の装置と接続させることができる。特許文献1は、端末の特性に基づいて、接続先のコアネットワークを切り替えることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術では、端末の特性に基づいて接続先のコアネットワークが変更されるため、例えばメンテナンスが必要であるなどの端末の特性に変化のない状況においてコアネットワークを切り替えることはできない。本発明は、基地局が柔軟に接続先のコアネットワークを切り替えることを可能とする技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様による基地局は、移動通信システムの基地局であって、制御装置から、前記基地局に接続されている端末が行う予定の通信に基づくコアネットワークの切り替えの指示を受信する受信手段と、前記指示を受信したことに基づいて、接続先のコアネットワークを、接続中のローカルエリアネットワークの通信用の第1のコアネットワークから、前記第1のコアネットワークと異なる公衆通信用の第2のコアネットワークに変更する変更手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、基地局が柔軟に接続先のコアネットワークを切り替えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】各装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図6】通信システムで実行される処理の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
(システム構成例)
図1に、本実施形態に係る通信システムの構成例を示す。本システムでは、例えば工場などの限定的な範囲において、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって策定された第5世代(5G)の無線通信規格に準拠したローカル5Gのネットワークが構築される。このシステムでは、構内のローカルエリアネットワーク(LAN)を用いてローカル5Gのネットワークが構成される。本システムは、例えば、工場におけるロボットの操作などのために構築され、ロボットに装着された5Gの無線通信を行う端末を含んで構成された機器A101や機器B102を含む。機器A101および機器B102は、構内に設置されたローカル5Gのネットワークにおける無線アクセスを提供するアクセスノードである基地局103と接続し、無線通信を行う。なお、機器A101および機器B102と基地局103との間の無線通信は、5Gの無線通信規格に従って実行される。なお、5Gの無線通信規格に従う無線通信については、ここでは説明しない。
【0011】
基地局103は、構内LANを介して、ローカル5GのCN装置105と接続される。なお、CNは、コアネットワークである。ローカル5GのCN装置105は、構内の機器A101および機器B102などの機器の同期通信のための超高信頼低遅延通信(URLLC)を提供するためのコアネットワーク機能を提供する。制御装置104は、機器A101および機器B102と基地局103とを制御する。本実施形態に係る制御装置104は、例えば、基地局103に接続先のコアネットワークを変更させる制御などを実行する。なお、機器A101および機器B102は、ローカル5GのCN装置105の管理下にある間は、構内LANの範囲内でのみ通信が可能であり、例えば、ゲートウェイ108を介して、外部のネットワークに接続することができないように構成される。なお、機器A101および機器B102は、例えば基地局103とのみ接続可能に構成され、例えば構外に設置された他の基地局とは接続しないように構成される。一例において、機器A101および機器B102は、ローカル5Gに接続する場合も、公衆5Gに接続する場合も、同じ基地局103に接続するものとする。なお、機器A101および機器B102は、例えば、ローカル5G用のSIM(加入者識別モジュール)と、公衆5G用のSIMとを含み、接続先のネットワークに応じたSIMを使用するように構成されうる。
【0012】
一方で、基地局103は、構内LAN及び構内のゲートウェイ108を介して、外部の公衆5GのCN装置106と接続することができる。公衆5GのCN装置106は、通信事業者が提供する移動通信ネットワークのためのコアネットワーク機能を提供する。基地局103は、公衆5GのCN装置106の制御下で、ゲートウェイ109を介してインターネット等のさらなる外部のネットワークに接続することができるように構成される。これにより、基地局103や機器A101および機器B102が、インターネットを介してアクセス可能な、機器メーカのサーバ107等の様々な他の通信装置と通信することが可能となる。機器メーカのサーバ107は、例えば機器A101を製造した機器メーカがその機器のメンテナンスに使用するサーバである。ゲートウェイ108は、構内LANを外部のネットワークに接続するゲートウェイ装置であり、一例として、構内LANを、公衆5Gの移動通信システムを提供する通信事業者のネットワークに接続する際に使用される。ゲートウェイ109は、公衆5Gの移動通信システムを提供する通信事業者のネットワークを、インターネット等の外部のネットワークに接続するゲートウェイ装置である。
【0013】
なお、機器A101や機器B102は、基地局103がローカル5GのCN装置105に接続している間は、サーバ107等の外部の装置と通信することができないように構成されうる。すなわち、ローカル5Gで通信が行われている間は、構内LANと外部のネットワークとの接続は遮断され、構内LAN内の通信を限定することにより、外部のネットワークとの通信の影響を受けずに、超高信頼低遅延通信(URLLC)を実現するようにしうる。一方で、機器A101や機器B102がサーバ107等の外部の他の装置と通信する必要がある場合には、構内限定のURLLCを停止して、公衆5GのCN装置106の制御の下で、その外部の装置と通信するようにする。
【0014】
本実施形態では、機器A101や機器B102がローカル5GのCN装置105の制御下で通信している状況において、例えば、制御装置104が、基地局103の接続先のコアネットワーク装置を、公衆5GのCN装置106に変更することを決定する。制御装置104は、例えば、機器A101と機器B102との少なくともいずれかにおけるメンテナンスが必要と判定したことに応じて、これらの機器を外部のネットワークに接続されている機器メーカのサーバ107へ接続するために、このような決定を行う。また、制御装置104は、機器A101や機器B102が公衆5GのCN装置106の制御下で通信している状況において、基地局103の接続先のコアネットワーク装置を、ローカル5GのCN装置105に変更することを決定しうる。例えば、メンテナンスの終了等により、機器A101および機器B102が外部のネットワークに接続する必要がない状況となったことに応じて、このような決定を行う。なお、メンテナンスは一例であり、様々な事情に基づいて、ローカル5Gと公衆5Gとの接続の切り替えが決定されてもよい。そして、制御装置104は、機器A101や機器B102、および、基地局103に対して、接続先のコアネットワークの切り替えを行わせるトリガのメッセージを送信する。基地局103は、これに応じて接続先のCN装置を切り替えるための処理を実行する。また、機器A101や機器B102は、接続先のコアネットワークを切り替えるために、SIMの切り替えを行いうる。これによれば、機器A101や機器B102における端末の特性に変化のない状況において、端末が実行すべき通信の内容に基づいて、基地局103の接続先のコアネットワークを柔軟に変更することができるようになる。
【0015】
なお、
図1の構成は一例であり、別の構成が用いられてもよい。例えば、ローカル5GのCN装置105と公衆5GのCN装置106とが、それぞれ1つの装置として示されているが、それぞれがコアネットワークの機能群の一部を実現する複数のサーバなどによって実行されてもよい。また、構内に複数の基地局が配置され、それらの基地局が構内LANを介して相互に接続可能に構成されてもよい。なお、制御装置104は、複数の基地局が接続するコアネットワークをまとめて切り替えるように制御してもよいし、例えば所定の端末と接続する基地局のみ、接続先のコアネットワークを切り替えてもよい。
【0016】
以下では、上述のような各装置の構成例について説明した上で、システムにおける動作の流れの例について説明する。
【0017】
(装置構成)
図2に、本実施形態に係る各装置(機器A101、機器B102、基地局103、制御装置104、ローカル5GのCN装置105、公衆5GのCN装置106)のハードウェア構成例を示す。各装置は、例えば、記憶部201、制御部202、機能部203、入力部204、出力部205、および通信部206を有する。なお、
図2の構成は一例であり、各装置は、固有のハードウェアなどの
図2に示されない構成を含んでもよいし、
図2の構成の少なくとも一部が同等の構成と置き換えられてもよい。
【0018】
記憶部201は、例えばROMやRAM等の1つ以上のメモリを含んで構成され、後述する各種動作を行うためのコンピュータプログラムや、通信(無線通信や有線通信)のための通信パラメータ等の各種情報を記憶する。なお、ROMはRead Only Memoryの頭字語であり、RAMはRandom Access Memoryの頭字語である。なお、記憶部201は、ROMやRAM等のメモリに加えて又はこれに代えて、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、DVD等の記憶媒体を含んでもよい。また、記憶部201は、複数のメモリ等を含んでもよい。
【0019】
制御部202は、例えばCPUやMPU等の1つ以上のプロセッサにより構成され、例えば記憶部201に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、装置の全体を制御する。なお、CPUはCentral Processing Unitの頭字語であり、MPUはMicro Processing Unitの頭字語である。制御部202は、装置の全体の制御に加え、他の装置との通信において送信するデータや信号を生成する処理を実行するように構成されうる。なお、制御部202は、例えば、記憶部201に記憶されたコンピュータプログラムとOS(Operating System)との協働により、装置の全体の制御などの処理を実行するように構成されてもよい。また、制御部202は、マルチコア等の複数のプロセッサを含み、複数のプロセッサにより装置の全体の制御などの処理を実行するように構成されてもよい。
【0020】
また、制御部202は、機能部203を制御して、撮像や印刷、投影等の所定の処理を実行する。機能部203は、装置が所定の処理を実行するためのハードウェアである。例えば、機器A101や機器B102がカメラ等のセンサである場合、機能部203は撮像部であり撮像処理を実行しうる。また、機器A101や機器B102がアクチュエータである場合、機能部203は機械を動作させるための動作制御部であり、モータ等の動作制御を実行しうる。他の装置についても、その装置における特定の機能を果たすための機能部203が用意されうる。機能部203が処理するデータは、記憶部201に記憶されているデータであってもよいし、後述する通信部206を介して他の装置と通信したデータであってもよい。
【0021】
入力部204は、ユーザからの各種操作の受付を行うための装置を含んで構成される。出力部205は、ユーザに対して各種出力を行うための装置を含んで構成される。ここで、出力部205による出力は、例えば、画面上への表示や、スピーカによる音声出力、振動出力等の少なくとも1つを含む。なお、タッチパネルのように入力部204と出力部205の両方を1つのモジュールで実現するようにしてもよい。また、入力部204および出力部205は、それぞれ装置に内蔵されてもよいし、装置に接続された外部装置として構成されてもよい。
【0022】
通信部206は、無線通信や有線通信のための各種通信インタフェースと、無線通信/有線通信の制御や、IP通信の制御を行う制御回路とを含む。本実施形態では、機器A101および機器B102と基地局103の通信部206は、特に、5Gの移動通信規格に準拠した無線通信の制御を行うために、アンテナ、無線周波数(RF)回路、ベースバンド回路等を含む。また、基地局103とCN装置105およびCN装置106の通信部206は、例えば有線通信のための有線通信インタフェースと、5Gのコアネットワークの規格に準拠したインタフェースを確立して通信を行うための制御回路を含む。また、制御装置104の通信部206は、構内LANを介して基地局103と通信するための有線通信インタフェース及びその制御回路を含んで構成されうる。
【0023】
なお、機器A101および機器B102と基地局103の通信部206は、不図示のアンテナを制御して、例えば制御部202によって生成された無線通信のための信号の送受信を行う。なお、アンテナは、通信部206と別個に用意されていてもよいし、通信部206と合わせた1つのモジュールとして構成されてもよい。移動通信規格に準拠した無線通信の制御は、制御部202によって行われてもよいし、通信部206によって行われてもよい。ここでのアンテナは、移動通信ネットワークでの使用が許容されている周波数帯において電磁波を出力し又は電磁波を捕捉するように構成される。なお、使用可能な周波数帯域ごとに、それぞれの周波数帯域に対応するアンテナが用意されてもよいし、マルチバンドアンテナを用いることにより、1つのアンテナによって複数の周波数帯域における通信が実行可能に構成されてもよい。また、MIMO(Multiple Input Multiple Output)通信を可能とするために、同じ周波数帯域での通信のための複数のアンテナが用意されてもよい。
【0024】
図3に、基地局103の機能構成例を示す。
図3の機能のそれぞれは、例えば、基地局103の制御部202が記憶部201に記憶されているプログラムを実行することによって実現されうる。なお、機能の少なくとも一部が、ASIC(特定用途向け集積回路)等の専用のハードウェアによって実現されてもよい。また、
図3には、本実施形態に係る処理を実行する機能部に関する機能構成のみを図解しており、基地局103は、移動通信ネットワークにおける基地局としての一般的な機能を当然に有する。また、
図3の機能構成は一例に過ぎず、
図3に示す機能に追加して他の機能が実装されてもよいし、
図3に示す機能の少なくとも一部が同様の機能を果たす別の機能部と置き換えられてもよい。基地局103は、その機能構成として、例えば、無線通信部301、ネットワーク接続部302、通信方式設定部303、およびVPN制御部304を含む。
【0025】
無線通信部301は、5Gの移動通信システムの基地局として動作するための処理を実行する。なお、無線通信部301は、3GPPにおいて策定された5Gの無線通信規格に準拠した基地局として動作するが、その詳細については規格に記載の通りであるため、ここではその具体的な動作について説明しない。ネットワーク接続部302は、構内LANを介して制御装置104やローカル5GのCN装置105と、接続して通信するための制御を実行する。また、ネットワーク接続部302は、ゲートウェイ108を介して外部のネットワークに配置された他の装置(5GのCN装置106や機器メーカのサーバ107)と接続して通信するための制御を実行しうる。
【0026】
パラメータ設定部303は、接続されるコアネットワークに応じて、端末(機器A101および機器B102)の通信で使用されるべきパラメータの設定を行う。パラメータは、例えば通信方式を含みうる。パラメータ設定部303は、一例において、機器A101および機器B102がローカル5Gで通信を行う場合と、公衆5Gで通信を行う場合の通信方式とで、それぞれ異なる通信方式や使用可能な周波数帯域などのパラメータを保持しておく。そして、パラメータ設定部303は、ローカル5Gと公衆5Gとのいずれに接続するかに応じて、機器A101および機器B102に対して、使用する通信パラメータを変更するように指示を出力しうる。なお、ローカル5Gと公衆5Gとで共通のパラメータが使用されてもよい。
【0027】
VPN制御部304は、他の機器との通信の際に、VPN(Virtual Private Network)接続を行うための制御を実行する。VPN制御部304は、例えば、ゲートウェイ108を介して外部のネットワークに接続する際に、VPN接続を確立して通信が行われるようにする。一例において、VPN制御部304は、公衆5GのCN装置106と接続を確立する際に、VPN接続を確立するようにする。また、VPN制御部304は、例えば、インターネットを介して、機器メーカのサーバ107などのような他の装置に接続する場合に、VPN接続を確立するようにしてもよい。なお、VPN制御部304は、例えば、公衆5GのCN装置106等の事前設定された特定の装置と接続する際にのみ、VPN接続を確立するようにしてもよい。
【0028】
図4に、制御装置104の機能構成例を示す。
図4の機能のそれぞれは、例えば、制御装置104の制御部202が記憶部201に記憶されているプログラムを実行することによって実現されうる。なお、機能の少なくとも一部が、ASIC(特定用途向け集積回路)等の専用のハードウェアによって実現されてもよい。また、
図4には、本実施形態に係る処理を実行する機能部に関する機能構成のみを図解しており、制御装置104は、他の機能を有してもよい。また、
図4の機能構成は一例に過ぎず、
図4に示す機能に追加して他の機能が実装されてもよいし、
図4に示す機能の少なくとも一部が同様の機能を果たす別の機能部と置き換えられてもよい。制御装置104は、その機能構成として、例えば、システム選択部401、ネットワーク接続部402、外部サーバ連携部403、および機器制御部404を有する。
【0029】
システム選択部401は、機器A101や機器B102の状態を特定し、その特定した情報に基づいて、基地局103をローカル5Gと公衆5Gのいずれに接続させるべきかを決定する。ネットワーク接続部402は、構内LANを介して、基地局103などの装置と接続して通信するための制御を実行する。また、ネットワーク接続部402は、ゲートウェイ108を介して外部のネットワークに配置された他の装置(例えば機器メーカのサーバ107)と接続して通信するための制御を実行しうる。外部サーバ連携部403は、機器メーカのメンテナンスのためのサーバ107などの、外部のサーバと連携する処理を実行する。なお、機器A101や機器B102のメンテナンス等の外部のサーバとの連携が行われない場合、外部サーバ連携部403は省略されてもよい。機器制御部404は、機器A101や機器B102の連携動作のシーケンスなどの、機器の制御を行う。
【0030】
図5に、機器A101および機器B102の機能構成例を示す。
図5の機能のそれぞれは、例えば、機器A101および機器B102の制御部202が記憶部201に記憶されているプログラムを実行することによって実現されうる。なお、機能の少なくとも一部が、ASIC(特定用途向け集積回路)等の専用のハードウェアによって実現されてもよい。また、
図5には、本実施形態に係る処理を実行する機能部に関する機能構成のみを図解しており、機器A101および機器B102は、移動通信ネットワークにおける端末としての一般的な機能を当然に有する。また、
図5の機能構成は一例に過ぎず、
図5に示す機能に追加して他の機能が実装されてもよいし、
図5に示す機能の少なくとも一部が同様の機能を果たす別の機能部と置き換えられてもよい。機器A101および機器B102は、その機能構成として、例えば、無線通信部501、およびSIM管理部502を含む。
【0031】
無線通信部501は、5Gの移動通信システムの端末として動作するための処理を実行する。なお、無線通信部501は、3GPPにおいて策定された5Gの無線通信規格に準拠した端末として動作するが、その詳細については規格に記載の通りであるため、ここではその具体的な動作について説明しない。SIM管理部502は、無線通信部501での通信の際に使用するSIMを管理する。無線通信部501は、例えば、使用するSIMによって異なるカテゴリの端末として振る舞うことが可能に構成されうる。また、無線通信部501は、基地局103から通知されたパラメータを保持し、そのパラメータを用いて無線通信を行うように構成される。
【0032】
ローカル5GのCN装置105および公衆5GのCN装置106は、例えばAMF(アクセスおよびモビリティ管理機能)、SMF(セッション管理機能)、UPF(ユーザプレーン機能)などの一般的なコアネットワークの機能を有する。コアネットワークが有するべき機能は3GPPで策定された規格に規定された通りであるため、ここでの説明については省略する。
【0033】
(処理の流れ)
続いて、
図1のシステムにおいて実行される処理の流れの例について、
図6を用いて説明する。なお、本処理は、例えば、各装置の制御部202が記憶部201に記憶されたプログラムを実行することによって実現されうる。
【0034】
本処理例は、機器A101が、ローカル5Gの移動通信システムに接続して通信している際に動作プログラム等に起因する故障が発生し、機器メーカのメンテナンス用のサーバ107との通信を伴うメンテナンスが必要となった場合の例について説明する。この場合、機器A101を公衆5Gの移動通信システムへ接続させることにより、インターネット上に配置された機器メーカのメンテナンス用のサーバ107と機器A101との接続を確立させる。このために、基地局103の接続先のコアネットワークを、ローカル5Gのコアネットワークから、公衆5Gのコアネットワークに接続させる。また、機器A101のメンテナンスの完了後には、機器A101の接続先を公衆5Gの移動通信システムからローカル5Gの移動通信システムへ切り替えて、機器A101の動作を通常動作に戻す。
【0035】
本処理では、機器A101と機器B102とが、連携動作するために、例えば基地局103の制御に基づく端末間の直接通信や、基地局103を介した通信により、データを送受信している(S601)。その際に、機器A101が、例えば自装置においてエラーが発生したことを検出し(S602)、基地局103を介して、制御装置104にエラーを通知したものとする(S603)。なお、機器A101は、例えば機器B102との間の連携においてエラーが発生したことを検出して、そのエラーを制御装置104に通知してもよい。この場合、以下の例では機器A101のメンテナンスを実行する例を説明するが、機器B102のメンテナンスも並行して行われるようにしてもよい。制御装置104は、機器A101から受信したメッセージに基づいて、エラーの種類を解析する(S604)。制御装置104は、例えば、通知されたエラーが、機器メーカのサーバ107による機器A101や機器B102のメンテナンスが必要なエラーであるか否かを判定する。制御装置104は、例えば、通知されたエラーが、機器A101や機器B102の物理的な障害など、機器メーカのサーバ107によって回復可能なエラーでない場合には、例えば出力部205を介してエラーの種類をユーザに通知しうる。一方、制御装置104は、エラーの種類が、機器メーカのサーバ107によって回復可能なエラーであると判定したことに応じて、機器A101や機器B102をサーバ107と通信可能な状態にさせるための制御を実行する。本処理例では、機器A101において機器メーカのサーバ107によって回復可能なエラーが発生したと制御装置104が判定し、機器A101を公衆5Gのネットワークに接続させて、サーバ107と通信させる。
【0036】
機器A101を公衆5Gのネットワークに接続させるための処理では、まず、制御装置104が、機器A101へ、メンテナンスモードへのモード変更を指示する(S605)。このとき、制御装置104は、例えば必要に応じて機器B102に対しても、同様のモード変更指示を送信してもよい。また、制御装置104は、基地局103に対して、コアネットワークを公衆5Gへ切り替えるべきことを示すメッセージを送信する(S606)。機器A101および基地局103は、これにより、接続先のコアネットワークがローカル5Gから公衆5Gへの切り替えを行うべきことを認識することができる。なお、S605およびS606での通知の際には、コアネットワークを区別可能な情報がメッセージに含められる。すなわち、機器A101が使用すべきSIMを特定可能とすると共に、基地局103が接続先のコアネットワークを特定可能とするための情報が、送信されるメッセージに含められうる。通知される情報は、例えば、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)を含みうる。例えば、IMSIは、PLMN(Public Land Mobile Network)番号を含む。そして、PLMN番号は、国識別コード(Mobile Country Code、MCC)及び事業者識別コード(Mobile Network Code、MNC)からなる。これらの情報のうち、例えばMNCに基づいて、ネットワークが通信事業者によって提供される公衆5Gであるか否かを判定可能となる。なお、MCCとMNCとの組み合わせ(PLMN番号)によってこの判定が行われてもよい。一例において、制御装置104は、機器A101や基地局103へ、コアネットワークの切り替えを指示するメッセージに、IMSIではなく、PLMN番号を含めて通知するようにしてもよい。なお、例えば、制御装置104は、複数の基地局に対して、IMSIなどの端末を特定可能な情報を一斉に送信してもよい。この場合、その情報で特定される端末が接続されている基地局において、コアネットワークの切り替えを実行し、他の基地局においてはそのような切り替えを実行しないようにしうる。
【0037】
機器A101は、公衆5Gへの切り替えのためのモード変更指示メッセージを受信したことに応じて、公衆5GのSIMへの切り替えを実行する(S612)。なお、機器A101は、このSIMの切り替えの前に、基地局103との接続を切断する処理を実行しうる。また、機器B102は、公衆5Gに接続する必要がない状態であっても、基地局103が公衆5Gのコアネットワークに接続することとなるため、このときに基地局103との接続を切断しうる。このとき、機器B102もモード変更指示メッセージを受信した場合には、機器B102のSIMも切り替えられうる。また、基地局103は、公衆5Gへのコアネットワーク切り替え指示を受信したことに応じて、接続先のCN装置を、公衆5GのCN装置106へと切り替えるための処理を実行する。この処理では、まず、基地局103が、接続の解除を要求するメッセージ(NG RESETメッセージ)を、ローカル5GのCN装置105へ送信する(S607)。そして、ローカル5GのCN装置105は、この接続の解除の要求への応答メッセージ(NG RESET ACKNOWLEDGEメッセージ)を基地局103へ送信する(S608)。これにより、基地局103とローカル5GのCN装置105との間の接続が解除される。また、基地局103は、接続の確立を要求するメッセージ(NG SETUP REQUESTメッセージ)を公衆5GのCN装置106へ送信する(S609)。そして、公衆5GのCN装置106は、この接続の確立を承認する応答メッセージ(NG SETUP RESPONSEメッセージ)を基地局103へ送信する(S610)。基地局103は、例えばS610で公衆5GのCN装置106からメッセージを受信すると、その受信したメッセージに含まれている情報を用いて、CN装置106との間の接続設定を実行する(S611)。なお、基地局103は、このときに、例えば受信した情報に基づいて、通信方式等の無線通信のためのパラメータの設定を行う。これにより、基地局103と公衆5GのCN装置106との間の接続が確立されると共に、基地局103が機器A101との公衆5Gでの通信を行う準備が完了する。なお、S607~S610のメッセージの内容は、3GPPによって策定された規格において規定された通りであるため、ここでの説明は省略する。
【0038】
その後、公衆5Gに対応するSIMへ切り替えた機器A101が、基地局103との接続のための処理を実行する(S613、S614)。機器A101は、例えば、SIMの切り替え後に、公衆5Gの基地局として動作する基地局103からの同期信号やシステム情報を受信できたことに応じて、その基地局103との間でランダムアクセス手順を自発的に開始して、接続を確立する。なお、基地局103が、機器A101に対してページングチャネルを送信することにより、機器A101にランダムアクセス手順を開始させてもよい。なお、機器B102もメンテナンスを行う場合には、機器B102と基地局103との間で同様にして接続が確立される。
【0039】
制御装置104は、基地局103による接続先のコアネットワークの切り替えと並行して、又は、その切り替えの後に、ゲートウェイ108およびゲートウェイ109を介して、機器メーカのサーバ107に対して、メンテナンスを要求する(S615)。なお、制御装置104は、このときに、S604において解析したエラーの内容を機器メーカのサーバ107に通知しうる。また、
図6では、メンテナンスを要求するメッセージが制御装置104から送信される場合の例を示しているが、このメッセージが、機器A101から、S614において基地局103との接続が確立された後に送信されてもよい。そして、機器A101と、機器メーカのサーバ107との間で、メンテナンス作業情報が送受信され(S616)、例えば機器A101内のファームウェアの更新等が行われ、エラーが解消された状態となる。なお、ここでのメンテナンス作業は、例えば、機器メーカのサーバ107が、機器A101のユーザに対して実行すべき作業を提示し、そのユーザが提示された情報に基づいて所定の作業をするようなものであってもよい。機器B102についてもメンテナンスが行われる場合は、同様の通信が機器B102と機器メーカのサーバ107との間で実行される。
【0040】
メンテナンスの完了後、機器メーカのサーバ107は、機器A101に対して、通常モード(ローカル5Gでの通信を行うモード)への変更を指示するメッセージを送信する(S617)。また、機器メーカのサーバ107は、制御装置104に対して、メンテナンスが終了したことを通知しうる(S618)。なお、上述の例では、サーバ107が機器A101に対してモード変更指示を送信する例を示したが、例えば、制御装置104が、メンテナンス終了通知を受信したことに応じて、機器A101に対してモード変更指示を送信するようにしてもよい。ただし、制御装置104が、機器A101と、ローカル5Gでの通信のみを行うことができるように構成され、機器A101が公衆5Gに接続中は通信することができないように構成される場合は、メンテナンス終了通知がサーバ107から通知される必要がある。なお、モード変更指示は、機器A101が、ローカル5Gに対応するSIMを特定可能な情報を含む。この情報は、例えばIMSIや、PLMN番号でありうる。機器A101は、例えば、モード変更指示を受信したことに応じて、使用するSIMを、ローカル5G用のSIMへと切り替える(S625)。なお、機器A101は、このSIMの切り替えの前に、基地局103との接続を切断する処理を実行しうる。なお、機器B102もメンテナンスする場合は、機器B102にもモード変更指示が送信され、機器B102は、基地局103との接続を切断して、使用するSIMをローカル5G用のSIMへと切り替える。
【0041】
制御装置104は、メンテナンス終了通知を受信すると、基地局103の接続先のコアネットワークを、公衆5Gからローカル5Gへと変更させる。すなわち、制御装置104は、基地局103に対して、コアネットワークをローカル5Gへ切り替えるべきことを示すメッセージを送信する(S619)。このメッセージには、例えばIMSIやPLMN番号など、ローカル5Gのネットワークを特定可能な情報が含められうる。基地局103は、ローカル5Gへのコアネットワーク切り替え指示を受信したことに応じて、接続先のCN装置を、ローカル5GのCN装置105へと切り替えるための処理を実行する。この処理では、まず、基地局103が、接続の解除を要求するメッセージ(NG RESETメッセージ)を、公衆5GのCN装置106へ送信する(S620)。そして、公衆5GのCN装置106は、この接続の解除の要求への応答メッセージ(NG RESET ACKNOWLEDGEメッセージ)を基地局103へ送信する(S621)。これにより、基地局103と公衆5GのCN装置106との間の接続が解除される。また、基地局103は、接続の確立を要求するメッセージ(NG SETUP REQUESTメッセージ)をローカル5GのCN装置105へ送信する(S622)。そして、ローカル5GのCN装置105は、この接続の確立を承認する応答メッセージ(NG SETUP RESPONSEメッセージ)を基地局103へ送信する(S623)。基地局103は、例えばS623でローカル5GのCN装置105からメッセージを受信すると、その受信したメッセージに含まれている情報を用いて、CN装置105との間の接続設定を実行する(S624)。なお、基地局103は、このときに、例えば受信した情報に基づいて、通信方式等の無線通信のためのパラメータの設定を行う。これにより、基地局103とローカル5GのCN装置105との間の接続が確立されると共に、基地局103が機器A101とのローカル5Gでの通信を行う準備が完了する。なお、S620~S623のメッセージの内容は、3GPPによって策定された規格において規定された通りであるため、ここでの説明は省略する。
【0042】
その後、ローカル5Gに対応するSIMへ切り替えた機器A101が、基地局103との接続のための処理を実行する(S626、S627)。機器A101は、例えば、SIMの切り替え後に、ローカル5Gの基地局として動作する基地局103からの同期信号やシステム情報を受信できたことに応じて、その基地局103との間でランダムアクセス手順を自発的に開始して、接続を確立する。なお、基地局103が、機器A101に対してページングチャネルを送信することにより、機器A101にランダムアクセス手順を開始させてもよい。なお、機器B102も、基地局103との間で同様にして接続を確立する。これにより、機器A101と機器B102との間で、ローカル5Gでのデータ通信を行うことができるようになる(S628)。
【0043】
以上のように、機器A101のメンテナンスなどの所定の理由により、機器A101を構内LANと異なる外部のネットワークに接続させる必要がある場合に、基地局103が、接続先のコアネットワークを切り替えることができる。すなわち、基地局103は、制御装置104等の他の装置からの、コアネットワークの切り替えを指示する所定のメッセージを受信したことに応じて、接続先のコアネットワークを切り替えることができる。これによれば、端末の特性等に変化がない状況においても、例えば端末が実行すべき通信に基づいて、基地局の接続先のコアネットワークを柔軟に切り替えることが可能となる。
【0044】
なお、上述の処理は、第5世代(5G)の移動通信システムに限定されるものではなく、ロングタームエボリューション(LTE)等の既存の規格や将来の規格に準拠した移動通信システムにおいて適用可能である。
【0045】
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0046】
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
【符号の説明】
【0047】
301:無線通信部、302:ネットワーク接続部、303:パラメータ設定部、304:VPN制御部