(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-21
(45)【発行日】2024-11-29
(54)【発明の名称】マルチバンドアンテナ
(51)【国際特許分類】
H01Q 13/16 20060101AFI20241122BHJP
H01Q 9/30 20060101ALI20241122BHJP
H01Q 1/50 20060101ALI20241122BHJP
【FI】
H01Q13/16
H01Q9/30
H01Q1/50
(21)【出願番号】P 2021084571
(22)【出願日】2021-05-19
【審査請求日】2024-04-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117341
【氏名又は名称】山崎 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】土屋 健太
(72)【発明者】
【氏名】鳥屋尾 博
【審査官】白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-129226(JP,A)
【文献】特開2012-085262(JP,A)
【文献】国際公開第2019/017322(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 13/16
H01Q 9/30
H01Q 1/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用される際にホスト導体に接続されるマルチバンドアンテナであって、
前記マルチバンドアンテナは、第1方向に長手を有しており、
前記マルチバンドアンテナは、導体主部と、グランド端子とを有しており、
前記導体主部は、前記第1方向と直交する第2方向と前記第1方向とで規定される水平面内に延びており、
前記導体主部には、開放部と、スロットとが形成されており、
前記スロットは、前記第1方向に長手を有しており、
前記導体主部は、第1短縁と、第2短縁と、第1長縁と、第2長縁とを有しており、
前記第1短縁及び前記第2短縁は、前記導体主部の前記第1方向における両端に夫々位置しており、
前記第1長縁及び前記第2長縁は、前記導体主部の前記第2方向における両端に夫々位置しており、
前記開放部は、前記第1短縁に設けられており、前記第1方向において前記スロットと前記導体主部の外側とを繋いでおり、
前記グランド端子は、前記マルチバンドアンテナが使用される際に前記ホスト導体に接続されるものであり、
前記グランド端子は、前記第2長縁から延びており、
前記グランド端子は、前記第1方向において、前記第2短縁よりも前記第1短縁に近い
マルチバンドアンテナ。
【請求項2】
請求項1記載のマルチバンドアンテナであって、
前記グランド端子は、少なくとも部分的に前記第1短縁と連続するように延びている
マルチバンドアンテナ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のマルチバンドアンテナであって、
前記マルチバンドアンテナは、放射素子を更に備えている
マルチバンドアンテナ。
【請求項4】
請求項3のマルチバンドアンテナであって、
前記放射素子は、第1部位と、第2部位とを有しており、
前記第1部位は、前記第2方向において前記スロットから離れるように前記導体主部から延びており、
前記第1部位は、前記第2方向において第1長さを有しており、
前記第2部位は、前記第1部位から前記第1方向に延びており、
前記第2部位は、前記第1方向において第2長さを有しており、
前記第2長さは、前記第1長さより長い
マルチバンドアンテナ。
【請求項5】
請求項4記載のマルチバンドアンテナであって、
前記放射素子は、折り曲げ部を更に有しており、
前記折り曲げ部は、前記第2部位から前記水平面と交差する方向に延びている
マルチバンドアンテナ。
【請求項6】
請求項5記載のマルチバンドアンテナであって、
前記放射素子は、付加的延部を更に有しており、
前記付加的延部は、前記折り曲げ部から前記折り曲げ部と交差する方向に延びている
マルチバンドアンテナ。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれかに記載のマルチバンドアンテナであって、
前記マルチバンドアンテナは、スタブを更に備えており、
前記導体主部は、接続部と、対向部とを有しており、
前記接続部と前記対向部とは、前記第2方向において前記スロットを挟んで位置しており、
前記スタブの一端は、前記接続部に接続されており、
前記スタブの他端は、前記対向部から離れて位置すると共に前記対向部と対向している
マルチバンドアンテナ。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれかに記載のマルチバンドアンテナであって、
前記グランド端子は、前記水平面と交差する方向に延びる部分を有している
マルチバンドアンテナ。
【請求項9】
請求項8記載のマルチバンドアンテナであって、
前記マルチバンドアンテナは、給電端子を更に有しており、
前記給電端子は、前記水平面と交差する方向に延びる部分を有している
マルチバンドアンテナ。
【請求項10】
請求項9記載のマルチバンドアンテナであって、
前記マルチバンドアンテナにおいて、少なくとも前記導体主部と前記給電端子とは、板金で構成されており、
前記給電端子は、突部と、接続部とを有しており、
前記突部は、前記スロットの内縁から前記スロット内に突出しており、
前記接続部は、前記突部の前記第1方向における一端から前記水平面と交差する方向に延びている
マルチバンドアンテナ。
【請求項11】
請求項1から請求項10までのいずれかに記載のマルチバンドアンテナであって、
前記マルチバンドアンテナは、延部を更に有しており、
前記延部は、前記導体主部から前記水平面と交差する方向に延びている
マルチバンドアンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用される際にホスト導体に接続されるマルチバンドアンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
図17を参照して、特許文献1のマルチバンドアンテナ900は、導体板(導体主部)910を有している。導体主部910には、2つの開放部912と、2つのスロット914とが形成されている。スロット914の夫々は、Y方向に長手を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなマルチバンドアンテナにおいて、良好なアンテナ特性を維持しつつ、更なる小型化が求められている。
【0005】
本発明は、良好なアンテナ特性を維持しつつ、更なる小型化が可能なマルチバンドアンテナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1のマルチバンドアンテナとして、
使用される際にホスト導体に接続されるマルチバンドアンテナであって、
前記マルチバンドアンテナは、第1方向に長手を有しており、
前記マルチバンドアンテナは、導体主部と、グランド端子とを有しており、
前記導体主部は、前記第1方向と直交する第2方向と前記第1方向とで規定される水平面内に延びており、
前記導体主部には、開放部と、スロットとが形成されており、
前記スロットは、前記第1方向に長手を有しており、
前記導体主部は、第1短縁と、第2短縁と、第1長縁と、第2長縁とを有しており、
前記第1短縁及び前記第2短縁は、前記導体主部の前記第1方向における両端に夫々位置しており、
前記第1長縁及び前記第2長縁は、前記導体主部の前記第2方向における両端に夫々位置しており、
前記開放部は、前記第1短縁に設けられており、前記第1方向において前記スロットと前記導体主部の外側とを繋いでおり、
前記グランド端子は、前記マルチバンドアンテナが使用される際に前記ホスト導体に接続されるものであり、
前記グランド端子は、前記第2長縁から延びており、
前記グランド端子は、前記第1方向において、前記第2短縁よりも前記第1短縁に近い
マルチバンドアンテナを提供する。
【0007】
本発明は、第2のマルチバンドアンテナとして、第1のマルチバンドアンテナであって、
前記グランド端子は、少なくとも部分的に前記第1短縁と連続するように延びている
マルチバンドアンテナを提供する。
【0008】
本発明は、第3のマルチバンドアンテナとして、第1又は第2のマルチバンドアンテナであって、
前記マルチバンドアンテナは、放射素子を更に備えている
マルチバンドアンテナを提供する。
【0009】
本発明は、第4のマルチバンドアンテナとして、第3のマルチバンドアンテナであって、
前記放射素子は、第1部位と、第2部位とを有しており、
前記第1部位は、前記第2方向において前記スロットから離れるように前記導体主部から延びており、
前記第1部位は、前記第2方向において第1長さを有しており、
前記第2部位は、前記第1部位から前記第1方向に延びており、
前記第2部位は、前記第1方向において第2長さを有しており、
前記第2長さは、前記第1長さより長い
マルチバンドアンテナを提供する。
【0010】
本発明は、第5のマルチバンドアンテナとして、第4のマルチバンドアンテナであって、
前記放射素子は、折り曲げ部を更に有しており、
前記折り曲げ部は、前記第2部位から前記水平面と交差する方向に延びている
マルチバンドアンテナを提供する。
【0011】
本発明は、第6のマルチバンドアンテナとして、第5のマルチバンドアンテナであって、
前記放射素子は、付加的延部を更に有しており、
前記付加的延部は、前記折り曲げ部から前記折り曲げ部と交差する方向に延びている
マルチバンドアンテナを提供する。
【0012】
本発明は、第7のマルチバンドアンテナとして、第1から第6までのいずれかのマルチバンドアンテナであって、
前記マルチバンドアンテナは、スタブを更に備えており、
前記導体主部は、接続部と、対向部とを有しており、
前記接続部と前記対向部とは、前記第2方向において前記スロットを挟んで位置しており、
前記スタブの一端は、前記接続部に接続されており、
前記スタブの他端は、前記対向部から離れて位置すると共に前記対向部と対向している
マルチバンドアンテナを提供する。
【0013】
本発明は、第8のマルチバンドアンテナとして、第1から第7までのいずれかのマルチバンドアンテナであって、
前記グランド端子は、前記水平面と交差する方向に延びる部分を有している
マルチバンドアンテナを提供する。
【0014】
本発明は、第9のマルチバンドアンテナとして、第8のマルチバンドアンテナであって
前記マルチバンドアンテナは、給電端子を更に有しており、
前記給電端子は、前記水平面と交差する方向に延びる部分を有している
マルチバンドアンテナを提供する。
【0015】
本発明は、第10のマルチバンドアンテナとして、第9のマルチバンドアンテナであって、
前記マルチバンドアンテナにおいて、少なくとも前記導体主部と前記給電端子とは、板金で構成されており、
前記給電端子は、突部と、接続部とを有しており、
前記突部は、前記スロットの内縁から前記スロット内に突出しており、
前記接続部は、前記突部の前記第1方向における一端から前記水平面と交差する方向に延びている
マルチバンドアンテナを提供する。
【0016】
本発明は、第11のマルチバンドアンテナとして、第1から第10までのいずれかのマルチバンドアンテナであって、
前記マルチバンドアンテナは、延部を更に有しており、
前記延部は、前記導体主部から前記水平面と交差する方向に延びている
マルチバンドアンテナを提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明のマルチバンドアンテナにおいては、グランド端子は、マルチバンドアンテナが使用される際にホスト導体に接続されるようになっている。これにより、本発明のマルチバンドアンテナは、グランド端子に接続された外部のホスト導体をマルチバンドアンテナの一部として利用することにより、マルチバンドアンテナ自体が小型化されている。
【0018】
また、本発明のマルチバンドアンテナにおいては、グランド端子は、第2長縁から延びている。これにより、本発明のマルチバンドアンテナにおいては、高い放射効率が得られるようになっている。
【0019】
更に、本発明のマルチバンドアンテナにおいては、グランド端子は、第1方向において、第2短縁よりも第1短縁に近くなっている。これにより、本発明のマルチバンドアンテナにおいては、マルチバンドアンテナ自体を大型化することなく低い共振周波数を得ることができるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第1の実施の形態によるマルチバンドアンテナを示す上面図である。図において、ホスト導体は破線で示されている。
【
図2】
図1のマルチバンドアンテナの第1変形例を示す上面図である。
【
図3】
図1のマルチバンドアンテナの第2変形例を示す上面図である。
【
図4】
図1のマルチバンドアンテナの第3変形例を示す上面図である。
【
図5】
図1のマルチバンドアンテナの第4変形例を示す上面図である。
【
図6】本発明の第2の実施の形態によるマルチバンドアンテナの概略的な構成を示す斜視図である。
【
図7】
図6のマルチバンドアンテナの第1変形例の概略的な構成を示す斜視図である。
【
図8】
図6のマルチバンドアンテナの第2変形例の概略的な構成を示す斜視図である。
【
図9】
図6のマルチバンドアンテナの第3変形例の概略的な構成を示す斜視図である。
【
図10】
図6のマルチバンドアンテナの第4変形例の概略的な構成を示す斜視図である。
【
図11】
図6のマルチバンドアンテナの第5変形例の概略的な構成を示す斜視図である。
【
図12】
図6のマルチバンドアンテナの第6変形例の概略的な構成を示す斜視図である。
【
図13】
図6のマルチバンドアンテナの第7変形例の概略的な構成を示す斜視図である。
【
図14】
図6のマルチバンドアンテナの第8変形例の概略的な構成を示す斜視図である。
【
図15】
図6のマルチバンドアンテナの第9変形例の概略的な構成を示す斜視図である。
【
図17】特許文献1のマルチバンドアンテナを示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(第1の実施の形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態によるマルチバンドアンテナ100は、部分的に板金750で構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100全体が板金750で構成されていてもよい。
図1に示されるように、本実施の形態のマルチバンドアンテナ100は、使用される際にホスト導体800に接続されるものである。本実施の形態において、ホスト導体800は、例えば、マルチバンドアンテナ100が設置される装置の金属筐体や、マザーボードなどのマルチバンドアンテナ100とは別体のプリント基板上のグランドパターンである。
【0022】
図1を参照して、マルチバンドアンテナ100は、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100は、第1方向に長手を有している。本実施の形態において、第1方向はY方向である。また、第1方向は、左右方向でもある。ここで、右方を+Y方向、左方を-Y方向とする。
【0023】
図1に示されるように、マルチバンドアンテナ100は、導体主部200と、グランド端子300とを有している。
図1を参照して、マルチバンドアンテナ100は、導体主部200を支持する支持体を有していない。なお、本発明はこれに限定されず、導体主部200の厚さが薄いなどにより導体主部200の強度が低い場合には、マルチバンドアンテナ100は、導体主部200を支持する支持体を有していてもよい。
【0024】
図1を参照して、本実施の形態の導体主部200は、板金750で構成されている。導体主部200は、第1方向と直交する第2方向と第1方向とで規定される水平面内に延びている。本実施の形態において、第2方向はX方向である。また、第2方向は前後方向でもある。ここで、前方を+X方向とし、後方を-X方向とする。即ち、導体主部200は、第1方向及び第2方向の双方と直交する直交方向と直交する水平面内に延びている。本実施の形態において、直交方向はZ方向である。ここで、上方を+Z方向とし、下方を-Z方向とする。また、本実施の形態において、水平面は、XY平面である。
【0025】
図1に示されるように、導体主部200は、第1短縁210と、第2短縁220と、第1長縁230と、第2長縁240とを有している。
【0026】
図1に示されるように、本実施の形態の第1短縁210及び第2短縁220の夫々は、第2方向に延びている。第1短縁210及び第2短縁220の夫々は、直線形状を有している。なお、本発明はこれに限定されず、第1短縁210及び第2短縁220の夫々は、直線形状でなくてもよい。第1短縁210及び第2短縁220は、導体主部200の第1方向における両端に夫々位置している。
【0027】
図1に示されるように、本実施の形態の第1長縁230及び第2長縁240の夫々は、第1方向に延びている。第1長縁230及び第2長縁240の夫々は、直線形状を有している。なお、本発明はこれに限定されず、第1長縁230及び第2長縁240の夫々は、直線形状でなくてもよい。第1長縁230及び第2長縁240は、導体主部200の第2方向における両端に夫々位置している。
【0028】
図1に示されるように、導体主部200には、開放部250と、スロット260とが形成されている。
【0029】
図1に示されるように、本実施の形態の開放部250は、第1短縁210に設けられている。開放部250は、第1方向においてスロット260と導体主部200の外側とを繋いでいる。
【0030】
図1に示されるように、本実施の形態のスロット260は、第1方向に長手を有している。スロット260は、内縁262を有している。
【0031】
図1を参照して、本実施の形態のグランド端子300は、銅テープである。なお、本発明はこれに限定されず、グランド端子300は、板金750で構成されていてもよい。グランド端子300は、マルチバンドアンテナ100が使用される際にホスト導体800に接続されるものである。グランド端子300は、第2長縁240から延びている。グランド端子300は、第1方向において、第2短縁220よりも第1短縁210に近い。即ち、グランド端子300は、スロット260の第1方向における中心MPよりも開放部250側に位置している。より詳しくは、グランド端子300は、第1短縁210と連続するように延びている。なお、本発明はこれに限定されず、グランド端子300は、少なくとも部分的に第1短縁210と連続するように延びていればよい。これにより、マルチバンドアンテナ100の共振周波数を低く設定することができる。また、このことは、一定の共振周波数においては、マルチバンドアンテナ100自体が小型化されることも意味する。
【0032】
図1に示されるように、本実施の形態のマルチバンドアンテナ100は、放射素子400を更に備えている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100は、放射素子400を備えていなくてもよい。
【0033】
図1を参照して、本実施の形態の放射素子400は、板金750で構成されている。放射素子400の電気長は、マルチバンドアンテナ100の動作周波数のいずれか一つの波長の1/4を基準に決定されている。換言すると、放射素子400の電気長は、マルチバンドアンテナ100の動作周波数のいずれか一つの波長の1/4に対応している。放射素子400は、第1部位410と、第2部位420とを有している。
【0034】
図1に示されるように、本実施の形態の第1部位410は、第2方向においてスロット260から離れるように導体主部200から延びている。より詳しくは、第1部位410は、導体主部200の第1長縁230から前後方向において前方に延びている。第1部位410は、導体主部200の第1長縁230から第2方向に直線的に延びる平板形状を有している。第1部位410は、第2方向において第1長さL1を有している。
【0035】
図1に示されるように、本実施の形態の第2部位420は、第1部位410から第1方向に延びている。より詳しくは、第2部位420は、第1部位410から左右方向における右方に延びている。第2部位420は、第1方向に直線的に延びる平板形状を有している。第2部位420は、第1方向において第2長さL2を有している。第2長さL2は、第1長さL1より長くなっている。
【0036】
図1に示されるように、本実施の形態のマルチバンドアンテナ100は、給電点350を備えている。給電点350は、左右方向において中心MPよりも右方に位置している。給電点350は、スロット260を跨ぐように接続されている。給電点350に対して、高周波源351から給電線352を介して高周波電力が供給される。給電点350と給電線352との間の電気的接続方法は、特に限定されない。例えば、給電線352は、はんだ付けなどの方法により、給電点350に直接接続されていてもよい。あるいは、給電点350は、給電線352の一部との間に間隔をあけて近接配置され、容量性結合又は電磁結合により電磁気的に接続されていてもよい。いずれにせよ、給電点350が給電線352からの給電を受けられるように、給電点350と給電線352とが電気的に接続されていればよい。
【0037】
上述のように、給電点350は、スロット260を跨ぐように接続されている。これにより、スロット260は給電アンテナを構成している。また、放射素子400の直近に給電点350は設けられていないが、間接的に給電されるため、放射素子400は無給電アンテナを構成している。
【0038】
ここまで、本発明の第1の実施の形態について説明したが、本実施の形態は以下のように変形されてもよい。
【0039】
(第1変形例)
図2を参照して、第1変形例によるマルチバンドアンテナ100Aは、部分的に板金750Aで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100A全体が板金750Aで構成されていてもよい。本変形例のマルチバンドアンテナ100Aは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。
【0040】
図2を参照して、マルチバンドアンテナ100Aは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Aは、第1方向に長手を有している。
【0041】
図2に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Aは、導体主部200Aと、グランド端子300と、放射素子400とを備えている。
図2を参照して、マルチバンドアンテナ100Aは、導体主部200Aを支持する支持体を有していない。なお、本発明はこれに限定されず、導体主部200Aの厚さが薄いなどにより導体主部200Aの強度が低い場合には、マルチバンドアンテナ100Aは、導体主部200Aを支持する支持体を有していてもよい。
【0042】
図2を参照して、本変形例の導体主部200Aは、板金750Aで構成されている。導体主部200Aは、接続部270と、対向部280とを有している。
【0043】
図2に示されるように、本変形例の接続部270は、第2方向、即ち前後方向において対向部280よりも放射素子400から離れている。接続部270は、前後方向において対向部280の後方に位置している。接続部270と対向部280とは、第2方向、即ち前後方向においてスロット260を挟んで位置している。
【0044】
図2に示されるように、マルチバンドアンテナ100Aは、スタブ600を更に備えている。
【0045】
図2を参照して、本変形例のスタブ600は、所謂オープンスタブである。スタブ600は、スロット260に対応している。即ち、マルチバンドアンテナ100Aは、スロット260に対応して設けられたスタブ600を更に備えている。スタブ600は、開放部250から第1方向において離れて位置している。即ち、スタブ600は、開放部250から左右方向において右方に離れて位置している。スタブ600の電気長は、マルチバンドアンテナ100Aの動作周波数のいずれかの一つの波長の1/4未満である。スタブ600は、第2方向、即ち前後方向に延びる平板形状を有している。なお、本発明はこれに限定されず、スタブ600の形状は、ミアンダ状、螺旋形状、あるいは不規則に蛇行した形状であってもよい。スタブ600は、第2方向、即ち前後方向において一端610及び他端620を有している。一端610は、前後方向において他端620の後方に位置している。スタブ600の一端610は、接続部270に接続されている。スタブ600の他端620は、対向部280から離れて位置すると共に対向部280と対向している。即ち、スタブ600の他端620は、対向部280から離れて位置すると共に、第2方向、即ち前後方向を含む平面において対向部280と対向している。より詳しくは、スタブ600の他端620は、対向部280から離れて位置すると共に直交方向において対向部280と対向している。即ち、スタブ600の他端620は、開放端である。
【0046】
図2を参照して、本変形例のマルチバンドアンテナ100Aにおいては、スタブ600の第1方向、即ち左右方向におけるスロット260に対する相対位置を調整することにより、スロット260に生じる第2共振等の高次共振の周波数を調整可能となっている。なお、上述のように、スタブ600が開放部250から第1方向において離れて位置していることから、スタブ600は、スロット260に生じる第1共振の共振周波数に対して殆ど影響を与えない。
【0047】
本変形において、スタブ600の一端610は、接続部270に接続されており、スタブ600の他端620は、対向部280から離れて位置すると共に対向部280と対向していたが、本発明はこれに限定されない。即ち、スタブ600の一端610が接続部270から離れて位置すると共に接続部270と対向しており、且つ、スタブ600の他端620が対向部280に接続されていてもよい。
【0048】
図2に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Aは、給電点350を備えている。給電点350は、左右方向において中心MPよりも右方に位置している。給電点350は、スロット260を跨ぐように接続されている。給電点350に対して、高周波源351から給電線352を介して高周波電力が供給される。
【0049】
(第2変形例)
図3を参照して、第2変形例によるマルチバンドアンテナ100Bは、部分的に板金750Bで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100B全体が板金750Bで構成されていてもよい。本変形例のマルチバンドアンテナ100Bは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。
【0050】
図3を参照して、マルチバンドアンテナ100Bは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Bは、第1方向に長手を有している。
【0051】
図3に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Bは、導体主部200Bと、グランド端子300と、放射素子400とを備えている。
図3を参照して、マルチバンドアンテナ100Bは、導体主部200Bを支持する支持体を有していない。なお、本発明はこれに限定されず、導体主部200Bの厚さが薄いなどにより導体主部200Bの強度が低い場合には、マルチバンドアンテナ100Bは、導体主部200Bを支持する支持体を有していてもよい。
【0052】
図3を参照して、本変形例の導体主部200Bは、板金750Bで構成されている。導体主部200Bは、接続部270Bと、対向部280Bとを有している。
【0053】
図3に示されるように、本変形例の接続部270Bは、第2方向、即ち前後方向において対向部280Bよりも放射素子400から離れている。接続部270Bは、前後方向において対向部280Bの後方に位置している。接続部270Bと対向部280Bとは、第2方向、即ち前後方向においてスロット260を挟んで位置している。
【0054】
図3に示されるように、マルチバンドアンテナ100Bは、スタブ600Bを更に備えている。
【0055】
図3を参照して、本変形例のスタブ600Bは、所謂オープンスタブである。スタブ600Bは、スロット260に対応している。即ち、マルチバンドアンテナ100Bは、スロット260に対応して設けられたスタブ600Bを更に備えている。スタブ600Bは、開放部250から第1方向において離れて位置している。即ち、スタブ600Bは、開放部250から左右方向において右方に離れて位置している。スタブ600Bの電気長は、マルチバンドアンテナ100Bの動作周波数のいずれかの一つの波長の1/4未満である。スタブ600Bは、第2方向、即ち前後方向に延びる平板形状を有している。なお、本発明はこれに限定されず、スタブ600Bの形状は、ミアンダ状、螺旋形状、あるいは不規則に蛇行した形状であってもよい。スタブ600Bは、第2方向、即ち前後方向において一端610B及び他端620Bを有している。一端610Bは、前後方向において他端620Bの後方に位置している。スタブ600Bの一端610Bは、接続部270Bに接続されている。スタブ600Bの他端620Bは、対向部280Bから離れて位置すると共に対向部280Bと対向している。即ち、スタブ600Bの他端620Bは、対向部280Bから離れて位置すると共に、第2方向、即ち前後方向を含む平面において対向部280Bと対向している。より詳しくは、スタブ600Bの他端620Bは、対向部280Bから離れて位置すると共に前後方向において対向部280Bと対向している。即ち、スタブ600Bの他端620Bは、開放端である。
【0056】
図3を参照して、本変形例のマルチバンドアンテナ100Bにおいては、スタブ600Bの第1方向、即ち左右方向におけるスロット260に対する相対位置を調整することにより、スロット260に生じる第2共振等の高次共振の周波数を調整可能となっている。なお、上述のように、スタブ600Bが開放部250から第1方向において離れて位置していることから、スタブ600Bは、スロット260に生じる第1共振の共振周波数に対して殆ど影響を与えない。
【0057】
本変形において、スタブ600Bの一端610Bは、接続部270Bに接続されており、スタブ600Bの他端620Bは、対向部280Bから離れて位置すると共に対向部280Bと対向していたが、本発明はこれに限定されない。即ち、スタブ600Bの一端610Bが接続部270Bから離れて位置すると共に接続部270Bと対向しており、且つ、スタブ600Bの他端620Bが対向部280Bに接続されていてもよい。
【0058】
図3に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Bは、給電点350を備えている。給電点350は、左右方向において中心MPよりも右方に位置している。給電点350は、スロット260を跨ぐように接続されている。給電点350に対して、高周波源351から給電線352を介して高周波電力が供給される。
【0059】
(第3変形例)
図4を参照して、第3変形例によるマルチバンドアンテナ100Cは、部分的に板金750Cで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100C全体が板金750Cで構成されていてもよい。本変形例のマルチバンドアンテナ100Cは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。
【0060】
図4を参照して、マルチバンドアンテナ100Cは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Cは、第1方向に長手を有している。
【0061】
図4に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Cは、導体主部200Cと、グランド端子300とを備えている。
図3及び
図4を参照して、本変形例のマルチバンドアンテナ100Cは、第2変形例のマルチバンドアンテナ100Bと異なり、放射素子400を有していない。また、
図4を参照して、マルチバンドアンテナ100Cは、導体主部200Cを支持する支持体を有していない。なお、本発明はこれに限定されず、導体主部200Cの厚さが薄いなどにより導体主部200Cの強度が低い場合には、マルチバンドアンテナ100Cは、導体主部200Cを支持する支持体を有していてもよい。
【0062】
図4を参照して、本
変形例の導体主部200Cは、板金750Cで構成されている。導体主部200Cは、第1方向と直交する第2方向と第1方向とで規定される水平面内に延びている。即ち、導体主部200Cは、第1方向及び第2方向の双方と直交する直交方向と直交する水平面内に延びている。
【0063】
図4に示されるように、導体主部200Cは、第1短縁210Cと、第2短縁220Cと、第1長縁230Cと、第2長縁240Cとを有している。
【0064】
図4に示されるように、本
変形例の第1短縁210C及び第2短縁220Cの夫々は、第2方向に延びている。第1短縁210C及び第2短縁220Cの夫々は、直線形状を有している。なお、本発明はこれに限定されず、第1短縁210C及び第2短縁220Cの夫々は、直線形状でなくてもよい。第1短縁210C及び第2短縁220Cは、導体主部200Cの第1方向における両端に夫々位置している。
【0065】
図4に示されるように、本
変形例の第1長縁230C及び第2長縁240Cの夫々は、第1方向に延びている。第1長縁230C及び第2長縁240Cの夫々は、直線形状を有している。なお、本発明はこれに限定されず、第1長縁230C及び第2長縁240Cの夫々は、直線形状でなくてもよい。第1長縁230C及び第2長縁240Cは、導体主部200Cの第2方向における両端に夫々位置している。
【0066】
図4に示されるように、導体主部200Cには、開放部250と、スロット260とが形成されている。
【0067】
図4を参照して、本変形例の導体主部200Cは、接続部270Cと、対向部280Cとを有している。本変形例の接続部270C及び対向部280Cは、第2変形例の接続部270B及び対向部280Bと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0068】
図4に示されるように、本変形例のグランド端子300は、第2長縁240Cから延びている。グランド端子300は、第1方向において、第2短縁220Cよりも第1短縁210Cに近い。即ち、グランド端子300は、スロット260の第1方向における中心MPよりも開放部250側に位置している。より詳しくは、グランド端子300は、第1短縁210Cと連続するように延びている。なお、本発明はこれに限定されず、グランド端子300は、少なくとも部分的に第1短縁210Cと連続するように延びていればよい。これにより、マルチバンドアンテナ100Cの共振周波数を低く設定することができる。また、このことは、一定の共振周波数においては、マルチバンドアンテナ100C自体が小型化されることも意味する。
【0069】
図4に示されるように、マルチバンドアンテナ100Cは、スタブ600Cを更に備えている。スタブ600Cは、第2方向、即ち前後方向において一端610C及び他端620Cを有している。本変形例のスタブ600Cは、第2変形例のスタブ600Bと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0070】
図4に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Cは、給電点350を備えている。給電点350は、左右方向において中心MPよりも右方に位置している。給電点350は、スロット260を跨ぐように接続されている。給電点350に対して、高周波源351から給電線352を介して高周波電力が供給される。
【0071】
(第4変形例)
図5を参照して、第4変形例によるマルチバンドアンテナ100Dは、部分的に板金750Dで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100D全体が板金750Dで構成されていてもよい。本変形例のマルチバンドアンテナ100Dは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。
【0072】
図5を参照して、マルチバンドアンテナ100Dは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Dは、第1方向に長手を有している。
【0073】
図5に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Dは、導体主部200Dと、グランド端子300とを備えている。
図5を参照して、マルチバンドアンテナ100Dは、導体主部200Dを支持する支持体を有していない。なお、本発明はこれに限定されず、導体主部200Dの厚さが薄いなどにより導体主部200Dの強度が低い場合には、マルチバンドアンテナ100Dは、導体主部200Dを支持する支持体を有していてもよい。
【0074】
図5を参照して、本変形例の導体主部200Dは、板金750Dで構成されている。導体主部200Dは、第1方向と直交する第2方向と第1方向とで規定される水平面内に延びている。即ち、導体主部200Dは、第1方向及び第2方向の双方と直交する直交方向と直交する水平面内に延びている。
【0075】
図5に示されるように、導体主部200Dは、第1短縁210Dと、第2短縁220Dと、第1長縁230Dと、第2長縁240Dとを有している。
【0076】
図5に示されるように、本
変形例の第1短縁210D及び第2短縁220Dの夫々は、第2方向に延びている。第1短縁210D及び第2短縁220Dの夫々は、直線形状を有している。なお、本発明はこれに限定されず、第1短縁210D及び第2短縁220Dの夫々は、直線形状でなくてもよい。第1短縁210D及び第2短縁220Dは、導体主部200Dの第1方向における両端に夫々位置している。
【0077】
図5に示されるように、本
変形例の第1長縁230D及び第2長縁240Dの夫々は、第1方向に延びている。第1長縁230D及び第2長縁240Dの夫々は、直線形状を有している。なお、本発明はこれに限定されず、第1長縁230D及び第2長縁240Dの夫々は、直線形状でなくてもよい。第1長縁230D及び第2長縁240Dは、導体主部200Dの第2方向における両端に夫々位置している。
【0078】
図5に示されるように、導体主部200Dには、開放部250と、スロット260と、付加的スロット290とが形成されている。
【0079】
図5に示されるように、本
変形例の付加的スロット290は、第1方向に長手を有している。付加的スロット290は、導体主部200
Dの外部と繋がっていない。付加的スロット290は、前後方向においてスロット260の前方に位置している。なお、本発明はこれに限定されず、付加的スロット290は、導体主部200Dの何れの位置に設けられていてもよい。
【0080】
図5を参照して、本変形例の導体主部200Dは、接続部270Dと、対向部280Dとを有している。本変形例の接続部270D及び対向部280Dは、第2変形例の接続部270B及び対向部280Bと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0081】
図5に示されるように、本変形例のグランド端子300は、第2長縁240Dから延びている。グランド端子300は、第1方向において、第2短縁220Dよりも第1短縁210Dに近い。即ち、グランド端子300は、スロット260の第1方向における中心MPよりも開放部250側に位置している。より詳しくは、グランド端子300は、第1短縁210Dと連続するように延びている。なお、本発明はこれに限定されず、グランド端子300は、少なくとも部分的に第1短縁210Dと連続するように延びていればよい。これにより、マルチバンドアンテナ100Dの共振周波数を低く設定することができる。また、このことは、一定の共振周波数においては、マルチバンドアンテナ100D自体が小型化されることも意味する。
【0082】
図5に示されるように、マルチバンドアンテナ100Dは、スタブ600Dを更に備えている。スタブ600Dは、第2方向、即ち前後方向において一端610D及び他端620Dを有している。本変形例のスタブ600Dは、第2変形例のスタブ600Bと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0083】
図5に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Dは、給電点350を備えている。給電点350は、左右方向において中心MPよりも右方に位置している。給電点350は、スロット260を跨ぐように接続されている。給電点350に対して、高周波源351から給電線352を介して高周波電力が供給される。なお、付加的スロット290の直近に給電点350は設けられていないが、間接的に給電されるため、付加的スロット290は無給電アンテナを構成している。
【0084】
(第2の実施の形態)
図6を参照して、本発明の第2の実施の形態によるマルチバンドアンテナ100Eは、部分的に板金750Eで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100E全体が板金750Eで構成されていてもよい。マルチバンドアンテナ100Eは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。本実施の形態において、ホスト導体は、例えば、マルチバンドアンテナ100Eが設置される機器の筐体である。ここで、本実施の形態によるマルチバンドアンテナ100Eは、上述した第1の実施の形態によるマルチバンドアンテナ100(
図1参照)と同様な構成を備えている。そのため、
図6に示される構成要素のうち、第1の実施の形態と同様の構成要素に対しては同一の参照符号を付すこととする。また、本実施の形態における方位及び方向は、第1の実施の形態のものと同じ表現を以下において使用する。
【0085】
図6を参照して、本実施の形態のマルチバンドアンテナ100Eは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Eは、第1方向に長手を有している。
【0086】
図6に示されるように、マルチバンドアンテナ100Eは、導体主部200と、グランド端子300Eと、放射素子400とを有している。
【0087】
図6を参照して、本実施の形態のグランド端子300Eは、銅テープである。なお、本発明はこれに限定されず、グランド端子300Eは、板金750Eで構成されていてもよい。グランド端子300Eは、マルチバンドアンテナ100Eが使用される際にホスト導体に接続されるものである。グランド端子300Eは、第2長縁240から延びている。グランド端子300Eは、第1方向において、第2短縁220よりも第1短縁210に近い。即ち、グランド端子300Eは、スロット260の第1方向における中心MPよりも開放部250側に位置している。より詳しくは、グランド端子300Eは、第1短縁210と連続するように延びている。なお、本発明はこれに限定されず、グランド端子300Eは、少なくとも部分的に第1短縁210と連続するように延びていればよい。これにより、マルチバンドアンテナ100Eの共振周波数を低く設定することができる。また、このことは、一定の共振周波数においては、マルチバンドアンテナ100E自体が小型化されることも意味する。
【0088】
図6を参照して、本実施の形態のグランド端子300Eは、水平面と交差する方向に延びる部分310を有している。これにより、マルチバンドアンテナ100Eをホスト導体に接続した際に導体主部200がホスト導体から離れて配置されるため、導体主部200がホスト導体の影響を受けにくくなっている。
【0089】
ここまで、本発明の第2の実施の形態について説明したが、本実施の形態は以下のように変形されてもよい。
【0090】
(第1変形例)
図7を参照して、第1変形例によるマルチバンドアンテナ100Fは、部分的に板金750Fで構成されている。本変形例のマルチバンドアンテナ100Fは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。
【0091】
図7を参照して、マルチバンドアンテナ100Fは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Fは、第1方向に長手を有している。
【0092】
図7に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Fは、導体主部200と、グランド端子300Eと、放射素子400とを備えている。本変形例のグランド端子300Eは、上述の第2の実施の形態のグランド端子300Eと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0093】
図7に示されるように、マルチバンドアンテナ100Fは、給電端子700を更に有している。給電端子700は、水平面と交差する方向に延びる部分710を有している。より詳しくは、給電端子700は、直交方向に延びている。即ち、給電端子700は、導体主部200から上下方向における下方に延びている。これにより、マルチバンドアンテナ100Fは、基板(図示せず)の表面に実装可能となっている。
【0094】
(第2変形例)
図8を参照して、第2変形例によるマルチバンドアンテナ100Gは、部分的に板金750Gで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100G全体が板金750Gで構成されていてもよい。本変形例のマルチバンドアンテナ100Gは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。
【0095】
図8を参照して、マルチバンドアンテナ100Gは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Gは、第1方向に長手を有している。
【0096】
図8に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Gは、導体主部200と、グランド端子300Eと、放射素子400Gとを備えている。本変形例のグランド端子300Eは、上述の第2の実施の形態のグランド端子300Eと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0097】
図8を参照して、本変形例の放射素子400Gは、板金750Gで構成されている。放射素子400Gの電気長は、マルチバンドアンテナ100Gの動作周波数のいずれか一つの波長の1/4を基準に決定されている。換言すると、放射素子400Gの電気長は、マルチバンドアンテナ100Gの動作周波数のいずれか一つの波長の1/4に対応している。放射素子400Gは、第1部位410と、第2部位420と、折り曲げ部440とを有している。
【0098】
図8に示されるように、本変形例の折り曲げ部440は、第2部位420から水平面と交差する方向に延びている。より詳しくは、折り曲げ部440は、第2部位420から直交方向に延びている。即ち、折り曲げ部440は、第2部位420から上下方向における下方に延びている。これにより、マルチバンドアンテナ100Gの強度が増すと共に、マルチバンドアンテナ100Gの
占有面積を大きくすることなく、マルチバンドアンテナ100Gの放射効率を高めることができる。なお、本発明はこれに限定されず、折り曲げ部440は、第2部位420から上下方向における上方に延びていてもよい。この場合においても、マルチバンドアンテナ100Gの強度が増すと共に、マルチバンドアンテナ100Gの
占有面積を大きくすることなく、マルチバンドアンテナ100Gの放射効率を高めることができる。
【0099】
(第3変形例)
図9を参照して、第3変形例によるマルチバンドアンテナ100Hは、部分的に板金750Hで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100H全体が板金750Hで構成されていてもよい。本変形例のマルチバンドアンテナ100Hは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。
【0100】
図9を参照して、マルチバンドアンテナ100Hは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Hは、第1方向に長手を有している。
【0101】
図9に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Hは、導体主部200と、グランド端子300Eと、放射素子400Hとを備えている。本変形例のグランド端子300Eは、上述の第2の実施の形態のグランド端子300Eと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0102】
図9を参照して、本変形例の放射素子400Hは、板金750Hで構成されている。放射素子400Hの電気長は、マルチバンドアンテナ100Hの動作周波数のいずれか一つの波長の1/4を基準に決定されている。換言すると、放射素子400Hの電気長は、マルチバンドアンテナ100Hの動作周波数のいずれか一つの波長の1/4に対応している。放射素子400Hは、第1部位410と、第2部位420と、折り曲げ部440と、付加的延部450とを有している。本変形例の折り曲げ部440は、上述の第2変形例の折り曲げ部440と同様であり、詳細な説明は省略する。
【0103】
図9に示されるように、本変形例の付加的延部450は、折り曲げ部440から折り曲げ部440と交差する方向に延びている。より詳しくは、付加的延部450は、折り曲げ部440から第2方向に延びている。即ち、付加的延部450は、折り曲げ部440から前後方向における後方に延びている。これにより、マルチバンドアンテナ100Hの強度が増すと共に、マルチバンドアンテナ100Hの
占有面積を大きくすることなく、マルチバンドアンテナ100Hの放射効率を高めることができる。
【0104】
(第4変形例)
図10を参照して、第4変形例によるマルチバンドアンテナ100Jは、部分的に板金750Jで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100J全体が板金750Jで構成されていてもよい。本変形例のマルチバンドアンテナ100Jは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。
【0105】
図10を参照して、マルチバンドアンテナ100Jは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Jは、第1方向に長手を有している。
【0106】
図10に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Jは、導体主部200と、グランド端子300Eと、放射素子400Gとを備えている。本変形例のグランド端子300Eは、上述の第2の実施の形態のグランド端子300Eと同様であり、詳細な説明は省略する。また、本変形例の放射素子400Gは、上述の第2変形例の放射素子400Gと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0107】
図10に示されるように、マルチバンドアンテナ100Jは、延部500を更に有している。延部500は、導体主部200から水平面と交差する方向に延びている。より詳しくは、延部500は、導体主部200の第2短縁220から直交方向に延びている。即ち、延部500は、導体主部200の第2短縁220から上下方向における下方に延びている。これにより、マルチバンドアンテナ100Jの強度が増すと共に、マルチバンドアンテナ100Jの
占有面積を大きくすることなく、マルチバンドアンテナ100Jの放射効率を高めることができる。
【0108】
(第5変形例)
図11を参照して、第5変形例によるマルチバンドアンテナ100Kは、部分的に板金750Kで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100K全体が板金750Kで構成されていてもよい。本変形例のマルチバンドアンテナ100Kは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。
【0109】
図11を参照して、マルチバンドアンテナ100Kは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Kは、第1方向に長手を有している。
【0110】
図11に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Kは、導体主部200と、グランド端子300Eと、放射素子400とを備えている。本変形例のグランド端子300Eは、上述の第2の実施の形態のグランド端子300Eと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0111】
図11に示されるように、マルチバンドアンテナ100Kは、2つの延部500Kを更に有している。延部500Kの夫々は、導体主部200から水平面と交差する方向に延びている。より詳しくは、延部500Kの夫々は、導体主部200の第1短縁210から直交方向に延びている。即ち、延部500Kの夫々は、導体主部200の第1短縁210から上下方向における下方に延びている。これにより、マルチバンドアンテナ100Kの強度が増すと共に、マルチバンドアンテナ100Kの
占有面積を大きくすることなく、マルチバンドアンテナ100Kの放射効率を高めることができる。
【0112】
(第6変形例)
図12を参照して、第6変形例によるマルチバンドアンテナ100Lは、部分的に板金750Lで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100L全体が板金750Lで構成されていてもよい。本変形例のマルチバンドアンテナ100Lは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。
【0113】
図12を参照して、マルチバンドアンテナ100Lは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Lは、第1方向に長手を有している。
【0114】
図12に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Lは、導体主部200と、グランド端子300Eと、放射素子400とを備えている。本変形例のグランド端子300Eは、上述の第2の実施の形態のグランド端子300Eと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0115】
図12に示されるように、マルチバンドアンテナ100Lは、延部500Lを更に有している。延部500Lは、導体主部200から水平面と交差する方向に延びている。より詳しくは、延部500Lは、導体主部200の第2長縁240から直交方向に延びている。即ち、延部500Lは、導体主部200の第2長縁240から上下方向における下方に延びている。これにより、マルチバンドアンテナ100Lの強度が増すと共に、マルチバンドアンテナ100Lの
占有面積を大きくすることなく、マルチバンドアンテナ100Lの放射効率を高めることができる。
【0116】
(第7変形例)
図13を参照して、第7変形例によるマルチバンドアンテナ100Mは、部分的に板金750Mで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100M全体が板金750Mで構成されていてもよい。本変形例のマルチバンドアンテナ100Mは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。
【0117】
図13を参照して、マルチバンドアンテナ100Mは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Mは、第1方向に長手を有している。
【0118】
図13に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Mは、導体主部200と、グランド端子300Eと、放射素子400Gとを備えている。本変形例のグランド端子300Eは、上述の第2の実施の形態のグランド端子300Eと同様であり、詳細な説明は省略する。また、本変形例の放射素子400Gは、上述の第2変形例の放射素子400Gと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0119】
図13に示されるように、マルチバンドアンテナ100Mは、延部500Lを更に有している。本変形例の延部500Lは、上述の第6変形例の延部500Lと同様である。
【0120】
本変形例のマルチバンドアンテナ100Mは、折り曲げ部440と延部500Lとを更に有していることにより、マルチバンドアンテナ100Mの強度が更に増すと共に、マルチバンドアンテナ100Mの占有面積を大きくすることなく、マルチバンドアンテナ100Mの放射効率を高めることができる。
【0121】
(第8変形例)
図14を参照して、第8変形例によるマルチバンドアンテナ100Nは、部分的に板金750Nで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100N全体が板金750Nで構成されていてもよい。本変形例のマルチバンドアンテナ100Nは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。
【0122】
図14を参照して、マルチバンドアンテナ100Nは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Nは、第1方向に長手を有している。
【0123】
図14に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Nは、導体主部200と、グランド端子300Eと、放射素子400Hとを備えている。本変形例のグランド端子300Eは、上述の第2の実施の形態のグランド端子300Eと同様であり、詳細な説明は省略する。また、本変形例の放射素子400Hは、上述の第3変形例の放射素子400Hと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0124】
図14に示されるように、マルチバンドアンテナ100Nは、延部500Lを更に有している。本変形例の延部500Lは、上述の第6変形例の延部500Lと同様である。
【0125】
本変形例のマルチバンドアンテナ100Nは、折り曲げ部440と、付加的延部450と、延部500Lとを更に有していることにより、マルチバンドアンテナ100Nの強度が更に増大すると共に、マルチバンドアンテナ100Nの占有面積を大きくすることなく、マルチバンドアンテナ100Nの放射効率を高めることができる。
【0126】
(第9変形例)
図15を参照して、第9変形例によるマルチバンドアンテナ100Pは、部分的に板金750Pで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100P全体が板金750Pで構成されていてもよい。本変形例のマルチバンドアンテナ100Pは、使用される際にホスト導体(図示せず)に接続されるものである。
【0127】
図15を参照して、マルチバンドアンテナ100Pは、複数の動作周波数を有している。マルチバンドアンテナ100Pは、第1方向に長手を有している。
【0128】
図15に示されるように、本変形例のマルチバンドアンテナ100Pは、導体主部200と、グランド端子300Eと、放射素子400とを備えている。本変形例のグランド端子300Eは、上述の第2の実施の形態のグランド端子300Eと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0129】
図15に示されるように、マルチバンドアンテナ100Pは、給電端子700Pを更に有している。給電端子700Pは、板金750Pで構成されている。給電端子700Pは、水平面と交差する方向に延びる部分710Pを有している。より詳しくは、給電端子700Pは、直交方向に延びている。即ち、給電端子700Pは、導体主部200から上下方向における下方に延びている。これにより、マルチバンドアンテナ100Pは、基板(図示せず)の表面に実装可能となっている。
【0130】
図15を参照して、マルチバンドアンテナ100Pにおいて、導体主部200と、放射素子400と、給電端子700Pとは、単一の板金750Pで構成されている。なお、本発明はこれに限定されず、マルチバンドアンテナ100Pにおいて、少なくとも導体主部200と給電端子700Pとが板金750Pで構成されていればよい。
【0131】
図15に示されるように、本変形例の給電端子700Pは、突部720と、接続部730とを有している。
【0132】
図15に示されるように、本変形例の突部720は、直交方向と直交する平板形状を有している。突部720は、スロット260の内縁262からスロット260内に突出している。より詳しくは、突部720は、スロット260の前方の内縁262からスロット260内に後方に突出している。
【0133】
図15に示されるように、本変形例の接続部730は、第1方向と直交する平板形状を有している。接続部730は、突部720の第1方向における一端722から水平面と交差する方向に延びている。より詳しくは、接続部730は、突部720の右端722から上下方向における下方に延びている。接続部730は、水平面と交差する方向に延びる部分710Pでもある。
【0134】
図15を参照して、給電端子700Pを上記のように構成することにより、導体主部200と給電端子700Pとを単一の板金750Pで構成する際に、接続部730を比較的長く確保することができる。
【0135】
以上、本発明について、実施の形態を掲げて具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるわけではなく、種々の変形が可能である。
【0136】
上述の変形例の給電端子700,700Pは、水平面と交差する方向に延びる部分710,710Pを有していたが、本発明はこれに限定されない。即ち、給電端子700,700Pは、水平面と交差する方向に延びる部分710,710Pを有していなくてもよい。換言すれば、給電端子700,700Pは、水平面内に延びる部分のみで構成されていてもよい。この場合、給電端子700,700Pの付近であって給電端子700,700Pと第1方向に並ぶような位置にグランド接続部を設けてもよい。これにより、マルチバンドアンテナ100F,100Pの給電端子700,700Pに同軸ケーブル(図示せず)の中心導体(図示せず)を接続する際、同軸ケーブルの外部導体(図示せず)をグランド接続部に併せて接続できるように構成することができる。
【0137】
上述の第1の実施の形態において、第2変形例のマルチバンドアンテナ100B(
図3参照)、第3変形例のマルチバンドアンテナ100C(
図4参照)及び第4変形例のマルチバンドアンテナ100D(
図5参照)は、スタブ600B,600C,600Dを備えていたが、本発明はこれに限定されない。
図16を参照して、マルチバンドアンテナ100B,100C,100Dは、スタブ600B,600C,600Dに代えて、第2方向に延びた後、屈曲して第1方向に延びているスタブ600Xを備えていてもよい。ここで、スタブ600Xの一端610Xは、接続部270Xに接続されており、スタブ600Xの他端620Xは、対向部280Xから離れて位置すると共に対向部280Xと対向している。
【符号の説明】
【0138】
100,100A,100B,100C,100D,100E,100F,100G,100H,100J,100K,100L,100M,100N,100P マルチバンドアンテナ
200,200A,200B,200C,200D 導体主部
210,210C,210D 第1短縁
220,220C,220D 第2短縁
230,230C,230D 第1長縁
240,240C,240D 第2長縁
250 開放部
260 スロット
262 内縁
270,270B,270C,270D,270X 接続部
280,280B,280C,280D,280X 対向部
290 付加的スロット
300,300E グランド端子
310 部分
350 給電点
351 高周波源
352 給電線
400,400G,400H 放射素子
410 第1部位
420 第2部位
440 折り曲げ部
450 付加的延部
500,500K,500L 延部
600,600B,600C,600D,600X スタブ
610,610B,610C,610D,610X 一端
620,620B,620C,620D,620X 他端
700,700P 給電端子
710,710P 部分
720 突部
722 一端(右端)
730 接続部
750,750A,750B,750C,750D,750E,750F,750G,750H,750J,750K,750L,750M,750N,750P 板金
800 ホスト導体
L1 第1長さ
L2 第2長さ
MP 中心