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特許7592175リダイレクト失敗の処理方法、装置、電子機器及び可読記憶媒体
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  • 特許-リダイレクト失敗の処理方法、装置、電子機器及び可読記憶媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-21
(45)【発行日】2024-11-29
(54)【発明の名称】リダイレクト失敗の処理方法、装置、電子機器及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/18 20090101AFI20241122BHJP
   H04W 76/18 20180101ALI20241122BHJP
【FI】
H04W36/18
H04W76/18
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2023540118
(86)(22)【出願日】2022-01-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-15
(86)【国際出願番号】 CN2022072580
(87)【国際公開番号】W WO2022156684
(87)【国際公開日】2022-07-28
【審査請求日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】202110075875.8
(32)【優先日】2021-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100196601
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 祐市
(72)【発明者】
【氏名】王 傑平
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0228029(US,A1)
【文献】特開2004-120080(JP,A)
【文献】Intel Corporation,Further discussion on HO requirements of NR-U[online],3GPP TSG RAN WG4 #94_e R4-2000393,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_94_e/Docs/R4-2000393.zip>,2020年03月06日,1-11頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リダイレクト失敗の処理方法であって、前記方法は、
予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合に、N個の第一のセルのターゲット情報を取得することであって、前記N個の第一のセルは、第一の電子機器が検索できるN個のセルであり、前記ターゲット情報は、前記N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度を決定するために用いられ、N≧1であることと、
ターゲットセルにアクセスすることであって、
ここで、前記ターゲットセルは、前記N個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高いセルであり、前記N個の第一のセルのアクセス優先度は、ブラインドリダイレクトプロセスにおいて、前記N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス成功率に基づいて決定されることとを含む、リダイレクト失敗の処理方法。
【請求項2】
前記の、N個の第一のセルのターゲット情報を取得する前に、前記方法は、
前記第一の電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合、第二のセルを異常セルとして決定することをさらに含み、
ここで、前記第二のセルは、予め設定される時間内に受信されたブラインドリダイレクトメッセージが予め設定される回数に達する前に、前記N個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高く、且つアクセスに失敗した一つのセルである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記の、第二のセルを異常セルとして決定した後、前記方法は、
サーバに第一のメッセージを送信することをさらに含み、前記第一のメッセージは、前記第二のセルの第一の異常情報を含み、前記第一のメッセージは、サーバが第二の電子機器に前記第二のセルの第一の異常情報を共有するために用いられ、
ここで、前記第一の異常情報は、ブラインドリダイレクト異常が発生した時間、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号強度と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号品質とのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記の、N個の第一のセルのターゲット情報を取得することは、
サーバにより送信される第二のメッセージを受信することことであって、前記第二のメッセージは、前記N個の第一のセルにおけるM個の第一のセルのうちの各第一のセルの第二の異常情報を含み、M≦Nであり、且つM≧1であることと、
前記M個の第一のセルにおける各第一のセルの第二の異常情報及び前記N個の第一のセルのうちの各第一のセルのシステム情報に基づき、前記N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度を決定することを含み、
ここで、前記M個の第一のセルは、電子機器がブラインドリダイレクトプロセスにおいて、アクセスに失敗したセルであり、前記第二の異常情報は、ブラインドリダイレクト異常が発生した時間帯と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号強度範囲と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号品質範囲とのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記の、N個の第一のセルのターゲット情報を取得した後、前記方法は、
前記第二のセルの前記N個の第一のセルにおけるアクセス優先度を、第一の優先度から第二の優先度に更新することをさらに含み、
ここで、前記第二の優先度は、前記第一の優先度より低い、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットセルは、前記N個の第一のセルのうち、前記第一の電子機器がユーザ選択に基づいてアクセスした第一のセルであり、前記ターゲット情報は、状態情報をさらに含み、
前記の、ターゲットセルにアクセスする前に、前記方法は、
N個の識別子、及び各識別子に対応する状態情報を表示することをさらに含み、一つの識別子は、前記N個の第一のセルにおける一つの第一のセルを指示し、前記状態情報は、第一のセルのネットワーク品質を指示するために用いられ、
前記の、ターゲットセルにアクセスすることは、
前記N個の識別子におけるターゲット識別子に対するユーザの選択入力を受信することと、
前記選択入力に応答して、前記ターゲット識別子により指示される第一のセルにアクセスすることとを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
リダイレクト失敗の処理装置であって、前記装置は、
予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合に、N個の第一のセルのターゲット情報を取得するための取得モジュールであって、前記N個の第一のセルは、第一の電子機器が検索できるN個のセルであり、前記ターゲット情報は、前記N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度を決定するために用いられ、N≧1である取得モジュールと、
ターゲットセルにアクセスするためのアクセスモジュールであって、
ここで、前記ターゲットセルは、前記N個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高いセルであり、前記N個の第一のセルのアクセス優先度は、ブラインドリダイレクトプロセスにおいて、前記N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス成功率に基づいて決定されるアクセスモジュールとを含む、リダイレクト失敗の処理装置。
【請求項8】
前記装置は、
前記第一の電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合、第二のセルを異常セルとして決定するための決定モジュールをさらに含み、
ここで、前記第二のセルは、予め設定される時間内に受信されたブラインドリダイレクトメッセージが予め設定される回数に達する前に、前記N個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高く、且つアクセスに失敗した一つのセルである、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記装置は、
サーバに第一のメッセージを送信するための送信モジュールをさらに含み、前記第一のメッセージは、前記第二のセルの第一の異常情報を含み、前記第一のメッセージは、サーバが第二の電子機器に前記第二のセルの第一の異常情報を共有するために用いられ、
ここで、前記第一の異常情報は、ブラインドリダイレクト異常が発生した時間、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号強度と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号品質とのうちの少なくとも一つを含む、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記装置は、サーバにより送信される第二のメッセージを受信するための受信モジュールをさらに含み、
前記第二のメッセージは、前記N個の第一のセルにおけるM個の第一のセルのうちの各第一のセルの第二の異常情報を含み、M≦Nであり、且つM≧1であり、
前記決定モジュールはさらに、前記受信モジュールが受信したM個の第一のセルにおける各第一のセルの第二の異常情報及び前記N個の第一のセルにおける各第一のセルのシステム情報に基づき、前記N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度を決定するために用いられ、
ここで、前記M個の第一のセルは、電子機器がブラインドリダイレクトプロセスにおいて、アクセスに失敗したセルであり、前記第二の異常情報は、ブラインドリダイレクト異常が発生した時間帯と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号強度範囲と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号品質範囲とのうちの少なくとも一つを含む、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記装置は、調整モジュールをさらに含み、
前記調整モジュールは、前記第二のセルの前記N個の第一のセルにおけるアクセス優先度を、第一の優先度から第二の優先度に更新するために用いられ、
ここで、前記第二の優先度は、前記第一の優先度より低い、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記ターゲットセルは、前記N個の第一のセルのうち、前記第一の電子機器がユーザ選択に基づいてアクセスした第一のセルであり、
前記装置は、
N個の識別子、及び各識別子に対応する状態情報を表示するための表示モジュールであって、一つの識別子は、前記N個の第一のセルにおける一つの第一のセルを指示し、前記状態情報は、第一のセルのネットワーク品質を指示するために用いられる表示モジュールと、
前記表示モジュールに表示されるN個の識別子におけるターゲット識別子に対するユーザの選択入力を受信するためのユーザ入力モジュールをさらに含み、
前記アクセスモジュールは、具体的に前記ユーザ入力モジュールが受信した選択入力に応答し、前記ターゲット識別子により指示される第一のセルにアクセスするために用いられる、請求項7から11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から6のいずれか1項に記載のリダイレクト失敗の処理方法のステップを実現する、電子機器。
【請求項14】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から6のいずれか1項に記載のリダイレクト失敗の処理方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項15】
少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から6のいずれか1項に記載のリダイレクト失敗の処理方法を実現する、コンピュータプログラム
【請求項16】
プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から6のいずれか1項に記載のリダイレクト失敗の処理方法を実現するために用いられる、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年01月20日に中国で提出された中国特許出願番号202110075875.8の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願の実施例は、通信技術分野に関し、特にリダイレクト失敗の処理方法、装置、電子機器及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
セルネットワーク負荷が大きすぎる場合、セルネットワーク負荷を分散させるために、セルは、このセルに接続される一部の電子機器にブラインドリダイレクトメッセージを送信し、電子機器は、このブラインドリダイレクトメッセージを受信した後、他のセルにアクセスする。
【0004】
関連技術では、電子機器は、ブラインドリダイレクトメッセージを受信した後、無線リソース制御(radio resource control、RRC)の履歴記録に基づき、一つの新しいセルを選択してアクセスする。何らかの原因(例えば、新しくアクセスしたセルの周波数ポイントパワーが低い)により、電子機器が新しくアクセスしたセルに在圈できない場合、電子機器は、元のセルに再アクセスする。
【0005】
しかしながら、このとき、元のセルに依然としてネットワーク負荷が大きすぎる状況が存在する場合、元のセルは、改めて電子機器にブラインドリダイレクトメッセージを送信することにより、電子機器がリダイレクトに失敗し、ネットワークに接続できない状況が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例の目的は、電子機器がブラインドリダイレクトに失敗した時、ネットワークに接続できないという問題を解決できるリダイレクト失敗の処理方法、装置、電子機器及び可読記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、リダイレクト失敗の処理方法を提供し、この方法は、第一の電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合、N個の第一のセルのターゲット情報を取得することであって、N個の第一のセルは、第一の電子機器が検索できるN個のセルであり、ターゲット情報は、N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度を決定するために用いられ、N≧1であることと、ターゲットセルにアクセスすることであって、ここで、ターゲットセルは、N個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高いセルであり、N個の第一のセルのアクセス優先度は、ブラインドリダイレクトプロセスにおいて、N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス成功率に基づいて決定されることとを含む。
【0008】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、リダイレクト失敗の処理装置をさらに提供し、この装置は、第一の電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合、N個の第一のセルのターゲット情報を取得するための取得モジュールであって、N個の第一のセルは、第一の電子機器が検索できるN個のセルであり、ターゲット情報は、N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度を決定するために用いられ、N≧1である取得モジュールと、ターゲットセルにアクセスするためのアクセスモジュールであって、ここで、ターゲットセルは、N個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高いセルであり、N個の第一のセルのアクセス優先度は、ブラインドリダイレクトプロセスにおいて、N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス成功率に基づいて決定されるアクセスモジュールとを含む。
【0009】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器を提供し、プロセッサと、メモリと、このメモリに記憶されており、且つこのプロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がこのプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載のリダイレクト失敗の処理方法のステップを実現する。
【0010】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0012】
第六の態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様に記載の方法を実現する。
【発明の効果】
【0013】
本出願の実施例では、第一の電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した時、N個の第一のセルのターゲット情報を取得し、且つN個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高いターゲットセルにアクセスする方式により、電子機器がブラインドリダイレクトに失敗した時、電子機器が能動的に介入し、一つの信頼性のあるセルを選択してアクセスでき、電子機器がリダイレクトする時の信頼性を向上させ、電子機器が、長時間セルに在圈できない原因により、ネットワークの切断が発生する状況を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本出願の実施例によるリダイレクト失敗の処理方法のフローチャートである。
図2】本出願の実施例によるリダイレクト失敗の処理方法が適用されるインターフェースの概略図である。
図3】本出願の実施例によるリダイレクト失敗の処理装置の構造概略図である。
図4】本出願の実施例による電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0016】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」などによって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0017】
本出願の実施例によるリダイレクト失敗の処理方法は、電子機器がブラインドリダイレクトメッセージを受信した後、リダイレクトを行うシナリオに用いられることができる。
【0018】
関連技術では、電子機器が在圈するセルは、ネットワーク負荷が大きすぎるため、電子機器にブラインドリダイレクトメッセージを送信し、電子機器は、ブラインドリダイレクトメッセージを受信した後、新しくアクセスしたセルが電子機器の在圈をサポートしない場合、電子機器は、元のセルに再アクセスする。このとき、元のセルネットワーク負荷が依然として大きい場合、電子機器は、再びブラインドリダイレクトメッセージを受信し、且つ予め設定されるルールに基づき、電子機器が短時間内にリダイレクトされたセルは、変化しないままであるため、電子機器は、二つのセルの間で複数回切り替える可能性があり、それにより電子機器が長時間セルに在圈することができず、さらに電子機器にネットワークの切断が発生する状況を引き起こす。
【0019】
本出願の実施例による技術案では、電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合、この電子機器に連続的にリダイレクトに失敗した状況が発生したことを示す。このとき、電子機器のネットワークの切断を防止するために、電子機器は、近くのセルを能動的に検索し、且つアクセス優先度が最も高いセルを選択してアクセスし、電子機器がリダイレクトする時の信頼性を向上させ、ネットワークの切断が発生する状況を回避する。
【0020】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例によるリダイレクト失敗の処理方法を詳細に説明する。
【0021】
図1に示すように、本出願の実施例は、リダイレクト失敗の処理方法を提供し、この方法は、下記のステップ201とステップ202とを含んでもよい。
【0022】
ステップ201において、予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合に、リダイレクト失敗の処理装置は、N個の第一のセルのターゲット情報を取得する。
【0023】
ここで、上記N個の第一のセルは、第一の電子機器が検索できるN個のセルであり、上記ターゲット情報は、N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度を決定するために用いられ、N≧1である。
【0024】
例示的に、第一の電子機器が在圈するセルネットワーク負荷が大きすぎ、負荷分散が必要とされる場合、第一の電子機器にブラインドリダイレクトメッセージを送信する可能性があり、第一の電子機器は、このブラインドリダイレクトメッセージを受信した後、他のセルにリダイレクトされる。
【0025】
例示的に、第一の電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合、この第一の電子機器が連続的にブラインドリダイレクトに失敗したことを示し、このとき、リダイレクト失敗の処理装置は、N個の第一のセルのターゲット情報を取得し、且つ上記N個の第一のセルのターゲット情報に基づき、N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度を決定する。即ち第一の電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数受信したブラインドリダイレクトメッセージは、リダイレクト失敗の処理装置が、本出願の実施例によるリダイレクト失敗の処理方法を実行するようにトリガーするための必要条件である。
【0026】
具体的に、このブラインドリダイレクトメッセージは、第一の電子機器の元のセルにより送信されるブラインドリダイレクトメッセージである。このブラインドリダイレクトメッセージは、ブラインドリダイレクト情報を運ぶ無線リソース制御接続解放RRC Connection Releaseメッセージである。
【0027】
理解できるように、第一の電子機器がブラインドリダイレクトメッセージを受信した後、他のセルへのアクセスに成功した場合、元のセルにより送信されるブラインドリダイレクトメッセージを受信しなくなる。
【0028】
例示的に、リダイレクト失敗の処理装置は、第一の電子機器が連続的にリダイレクトに失敗した後、周辺範囲内のセル信号を検索し、且つS基準を満たすセルの周波数ポイントに基づいて周波数ポイントライブラリを確立する。且つこの周波数ポイントライブラリにおける周波数ポイントに対して優先度並べ替えを行う。
【0029】
説明すべきこととして、上記S基準を満たすセルは、即ちセル検索における受信パワーSrxlev>0dBで且つセル検索で受信した信号品質Squal>0dBのセルである。
【0030】
ステップ202において、リダイレクト失敗の処理装置は、ターゲットセルにアクセスする。
【0031】
ここで、このターゲットセルは、上記N個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高いセルである。上記N個の第一のセルのアクセス優先度は、ブラインドリダイレクトプロセスにおいて、上記N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス成功率に基づいて決定される。
【0032】
例示的に、リダイレクト失敗の処理装置が、第一の電子機器が連続的にリダイレクトに失敗した後、再びアクセスすることにより第一の電子機器がリダイレクトに失敗することを回避するために、上記N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度は、いずれもブラインドリダイレクトプロセスにおいて、各第一のセルのアクセス成功率に基づいて決定される。
【0033】
例示的に、上記第一のセルのアクセス成功率は、この第一のセルが、リダイレクト失敗の処理装置が上記N個の第一のセルのターゲット情報を取得する前の第一の予め設定される時間内のアクセス成功率である。
【0034】
このように、第一の電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した時、N個の第一のセルのターゲット情報を取得し、且つN個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高いターゲットセルにアクセスする方式により、電子機器がブラインドリダイレクトに失敗した時、電子機器が能動的に介入し、一つの信頼性のあるセルを選択してアクセスでき、電子機器がリダイレクトする時の信頼性を向上させ、電子機器が、長時間セルに在圈できない原因により、ネットワークの切断が発生する状況を防止する。
【0035】
選択的に、本出願の実施例では、電子機器が連続的にリダイレクトに失敗した後、リダイレクトに失敗した時にアクセスしたセルに再びアクセスすることを回避するために、電子機器は、このセルを異常セルとして決定する必要がある。
【0036】
例示的には、上記ステップ201の前に、本出願の実施例によるリダイレクト失敗の処理方法は、ステップ203を含んでもよい。
【0037】
ステップ203において、第一の電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合、リダイレクト失敗の処理装置は、第二のセルを異常セルとして決定する。
【0038】
ここで、上記第二のセルは、予め設定される時間内に受信したブラインドリダイレクトメッセージが予め設定される回数に達する前に、上記N個の第一のセルのうちアクセス優先度が最も高く、且つアクセスに失敗した一つのセルである。
【0039】
例示的に、上記第二のセルが第一の電子機器のブラインドリダイレクトである場合、第一の予め設定されるルールに従って、優先度が最も高いセルにアクセスし、且つ第二の予め設定されるルールに従って上記N個の第一のセルに対してアクセス優先度の並べ替えを行った後、この第二のセルは、アクセス優先度が最も高いセルではない。具体的に、この第二のセルは、上記N個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も低いセルである。
【0040】
例示的に、リダイレクト失敗の処理装置が第二のセルを異常セルとして決定した後、以下の二種類の方式により、第一の電子機器又は、他の電子機器がこの異常セルにアクセスすることを回避してもよい。
【0041】
方式1
選択的に、本出願の実施例では、リダイレクト失敗の処理装置が第二のセルを異常セルとして決定した後、リダイレクト失敗の処理装置は、この異常セルのアクセス優先度を下げる方式により、第一の電子機器がこのセルに再びアクセスすることを回避してもよい。
【0042】
例示的には、上記ステップ201の後に、本申請の実施例によるリダイレクト失敗の処理方法は、ステップ204を含んでもよい。
【0043】
ステップ204において、リダイレクト失敗の処理装置は、第二のセルの上記N個の第一のセルにおけるアクセス優先度を、第一の優先度から第二の優先度に更新する。
【0044】
ここで、上記第二の優先度は、第一の優先度より低い。
【0045】
例示的に、リダイレクト失敗の処理装置は、この第二のセルを異常セルとして決定した後、この第二のセルのアクセス優先度を上記N個の第一のセルのアクセス優先度が最も低いセルまで下げてもよい。リダイレクト失敗の処理装置が新しいセルにアクセスする時、この第二のセルにアクセスすることを回避する。
【0046】
このように、リダイレクト失敗の処理装置は、電子機器が連続的にリダイレクトに失敗したセルを異常セルとして決定し、且つこのセルのアクセス優先度を下げる方式により、電子機器がこのセルに再びアクセスすることを回避する。
【0047】
方式2
選択的に、本出願の実施例では、リダイレクト失敗の処理装置が第二のセルを異常セルとして決定した後、リダイレクト失敗の処理装置は、この異常セルの異常情報をサーバに送信する方式により、他の電子機器とこの異常セルの異常情報を共有することで、さらに他の電子機器がこの異常セルにアクセスすることを回避してもよい。
【0048】
例示的には、上記ステップ204の後に、本申請の実施例によるリダイレクト失敗の処理方法は、ステップ205を含んでもよい。
【0049】
ステップ205において、リダイレクト失敗の処理装置は、サーバに第一のメッセージを送信する。
【0050】
ここで、上記第一のメッセージは、上記第二のセルの第一の異常情報を含み、この第一のメッセージは、サーバが第二の電子機器に第二のセルの第一の異常情報を共有するために用いられる。
【0051】
例示的に、上記第二の電子機器は、サーバにより送信される上記第一の異常情報を受信できる電子機器であり、第二の電子機器は、上記第一の電子機器を含んでもよい。
【0052】
例示的に、上記第一の異常情報は、ブラインドリダイレクト異常が発生した時間と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号強度と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号品質とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0053】
例示的に、第一の電子機器が連続的にリダイレクトに失敗した後、リダイレクト失敗の処理装置は、上記第二のセルのトラッキングエリア識別コード(tracking area identity、TAI)、グローバルセル身分識別子(Identity document、ID)、時間情報、信号強度(即ちリファレンス信号受信パワー(reference signal receiving power、RSRP))及び信号品質(reference signal receiving quality、RSRQ)をサーバに送信する。
【0054】
例示的に、サーバに異常確率閾値が設定され、サーバが上記異常セルの異常情報を受信した後、上記異常情報が上記異常確率閾値を超える場合、サーバは、この異常セルの異常情報を他の電子機器、例えば、上記第一の電子機器に送信する。このように、この第一の電子機器は、このセルの異常情報を受信した後、この異常セルを周波数掃引結果におけるS基準を満たすセルリストの最後に設定し、且つ他の正常なセルのシステムメッセージを受信した時、この異常セルの再選択優先度をリストにおける最低優先度に設定する。
【0055】
例示的に、上記の、異常セルの異常情報を共有する電子機器は、同一トラッキングエリア(tracking area、TA)における電子機器であってもよい。上記第一の電子機器がサーバに第一のメッセージを送信する時、この第一のメッセージは、この第一の電子機器が所在するトラッキングエリアのトラッキングエリア識別コード(tracking area identity、TAI)をさらに含む。
【0056】
このように、リダイレクト失敗の処理装置は、サーバに異常セルの異常情報が運ばれる第一のメッセージを送信した後、サーバは、この異常情報を他の電子機器と共有することで、他の電子機器がこのセルにアクセスすることを回避してもよい。
【0057】
さらに選択的に、本出願の実施例では、リダイレクト失敗の処理装置はさらに、他の電子機器により共有されるセル異常情報を受信し、それにより第一の電子機器がこの異常セルにアクセスすることを回避してもよい。
【0058】
例示的には、上記ステップ201は、以下のステップ201aとステップ201bを含んでもよい。
【0059】
ステップ201aにおいて、リダイレクト失敗の処理装置は、サーバにより送信される第二のメッセージを受信する。
【0060】
ここで、上記第二のメッセージは、N個の第一のセルにおけるM個の第一のセルにおける各第一のセルの第二の異常情報を含み、M≦Nであり、且つM≧1である。
【0061】
ステップ201bにおいて、リダイレクト失敗の処理装置は、上記M個の第一のセルにおける各第一のセルの第二の異常情報及びN個の第一のセルにおける各第一のセルのシステム情報に基づき、上記N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度を決定する。
【0062】
ここで、上記M個の第一のセルは、電子機器は、ブラインドリダイレクトプロセスにおいて、アクセスに失敗したセルである。第二の異常情報は、ブラインドリダイレクト異常が発生した時間帯と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号強度範囲と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号品質範囲とのうちの少なくとも一つを含む。上記第二の異常情報は、上記第一の異常情報に基づいて得られる。
【0063】
例示的に、上記電子機器は、第一の電子機器を含む電子機器であってもよい。即ちサーバにセル異常情報を共有する第一の電子機器及び他の電子機器であってもよい。
【0064】
例示的に、上記サーバは、電子機器により送信される異常セルの第一の異常情報を受信した後、この第一の異常情報に基づき、第二の異常情報を生成し、且つ第一の電子機器が第二の異常情報に対応するセルをアクセスするセルとして考慮する時、サーバは、この第二の異常情報を第一の電子機器に送信する。
【0065】
説明すべきこととして、上記第一のセルのシステム情報(system information)は、電子機器がセルに対して測定を行う時に取得した情報であり、12個のシステム情報ブロック(system information block、SIB)を含み、ここで、本出願の実施例は、主にSIB3とSIB5が用いられる。
【0066】
このように、リダイレクト失敗の処理装置はさらに、他の電子機器によって共有されるセル異常情報を受信する方式により、電子機器が、異常が存在するセルにアクセスすることを回避することができる。
【0067】
選択的に、本出願の実施例では、連続的にブラインドリダイレクトに失敗した時、リダイレクト失敗の処理装置は、アクセスするセルを自律的に決定できるだけでなく、選択権をユーザに渡し、ユーザにアクセスするセルを選択させてもよい。
【0068】
例示的に、上記ターゲットセルはさらに、上記N個の第一のセルのうち、第一の電子機器が、ユーザ選択に基づいてアクセスする第一のセルであってもよい。ここで、上記ターゲット情報は、状態情報をさらに含む。
【0069】
例示的には、上記ステップ202の前に、本申請の実施例によるリダイレクト失敗の処理方法は、ステップ206を含んでもよい。
【0070】
ステップ206において、リダイレクト失敗の処理装置は、N個の識別子、及び各識別子に対応する状態情報を表示する。
【0071】
ここで、一つの識別子は、上記N個の第一のセルにおける一つの第一のセルを指示する。上記状態情報は、第一のセルのネットワーク品質を指示するために用いられる。
【0072】
例示的に、上記状態情報は、信号強度と、信号品質と、接続途切れ回数とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0073】
例示的に、リダイレクト失敗の処理装置がターゲットインターフェースを表示した後、上記ステップ202は、以下のステップ202a1及びステップ202a2を含んでもよい。
【0074】
ステップ202a1において、リダイレクト失敗の処理装置は、上記N個の識別子のうちのターゲット識別子に対するユーザの選択入力を受信する。
【0075】
例示的に、上記選択入力は、上記ターゲット識別子に対するユーザのタッチ入力、又は、ユーザが入力した音声命令であってもよく、又は、ユーザが入力した特定のジェスチャであってもよく、具体的に実際の使用需要に基づいて決定されてもよく、本発明の実施例に限定されない。例示的に、上記タッチ入力は、第一の識別子に対するユーザのドラッグ入力であってもよく、このドラッグ入力は、上記ターゲット識別子の上記N個の識別子における表示位置を調整し、さらにこのターゲット識別子の上記N個の識別子におけるアクセス優先度を調整するために用いられる。
【0076】
ステップ202a2において、リダイレクト失敗の処理装置は、上記選択入力に応答し、ターゲット識別子により指示される第一のセルにアクセスする。
【0077】
例示的に、本出願の実施例は、設定インターフェースをさらに提供し、この設定インターフェースに第一のオプションと第二のオプションが表示され、第一のオプションに対するユーザの入力を受信した場合、上記ステップ201の後、リダイレクト失敗の処理装置は、ターゲットインターフェースを表示する。第二のオプションに対するユーザの入力を受信した場合、上記ステップ201の後、リダイレクト失敗の処理装置は、ターゲットセルに直接アクセスする。ここで、上記第一のオプションは、手動処理オプションであり、上記第二のオプションは、自動処理オプションである。且つ、ユーザが手動処理オプションを選択した後、リダイレクト失敗の処理装置が上記ターゲットインターフェースを表示した後の第二の予め設定される時間内に、リダイレクト失敗の処理装置がユーザのいかなる入力も受信していない場合、リダイレクト失敗の処理装置は、ターゲットセルに直接アクセスする。
【0078】
例示的に、リダイレクト失敗の処理装置がターゲットインターフェースを表示した後、リダイレクト失敗の処理装置は、N個の第一の識別子により指示される第一のセルのアクセス優先度に従って、第一の順序で上記N個の第一の識別子を表示する。リダイレクト失敗の処理装置はさらに、ターゲット識別子に対するユーザのドラッグ入力を受信した後、リダイレクト失敗の処理装置は、このドラッグ入力に応答し、ターゲット識別子が更新された後の上記N個の第一の識別子の第二の順序に基づき、ターゲットインターフェースに表示されるN個の第一の識別子により指示される第一のセルのアクセス優先度を再び並べ替えてもよい。リダイレクト失敗の処理装置は、第二の順序に対応する上記N個の第一のセルのアクセス優先度に従って、ターゲットセルにアクセスしてもよい。
【0079】
例を挙げて説明すると、図2に示す手動選択インターフェース(即ち上記ターゲットインターフェース)には、電子機器が検索した三つのセル(セルA、セルB及びセルC)の識別子(識別子21、識別子22及び識別子23)、及び上記三つのセルの信号強度、信号品質、接続途切れ回数及び推奨指数の具体的な数値の比較図が表示される。上記三つのセルのアクセス優先度は、セルA>セルB>セルCである。ユーザは、上記三つの識別子のうちのいずれか一つをクリックすることにより、電子機器をこの識別子に対応するセルにアクセスさせてもよい。同時に、ユーザは、さらに上記三つの識別子をドラッグする方式により、三つのセルのアクセス優先度を調整してもよい。
【0080】
説明すべきこととして、本出願の実施例による手動アクセス方式は、デバッグモードとして使用されてもよい。例えば、あるセルに異常が発生し且つ技術者により修復された後、技術者は、手動アクセスの方式により、アクセスに異常が存在するセルを選択し、正常に回復したか否かをテストすることができる。
【0081】
このように、リダイレクト失敗の処理装置はさらに、ユーザにアクセス可能なセルの状態情報を提示し、且つユーザの選択に基づいて新しいセルにアクセスしてもよい。
【0082】
本出願の実施例によるリダイレクト失敗の処理方法は、電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した時、N個の第一のセルのターゲット情報を取得し、且つN個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高いターゲットセルにアクセスする方式により、電子機器がブラインドリダイレクトに失敗した時、電子機器が能動的に介入し、一つの信頼性のあるセルを選択してアクセスすることができる。ここで、他の電子機器が共有するセル異常情報に基づき、上記N個の第一のセルのうち異常が存在するセルの優先度を下げ、電子機器が、異常が存在するセルにアクセスすることを回避してもよい。電子機器がリダイレクトする時の信頼性を向上させ、電子機器が、長時間セルに在圈できない原因により、ネットワークの切断が発生する状況を防止する。
【0083】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるリダイレクト失敗の処理方法は、実行本体がリダイレクト失敗の処理装置であってもよく、又はこのリダイレクト失敗の処理装置におけるリダイレクト失敗の処理方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、リダイレクト失敗の処理装置がリダイレクト失敗の処理方法を実行することを例として、本出願の実施例によるリダイレクト失敗の処理装置を説明する。
【0084】
説明すべきこととして、本出願の実施例では、上記各方法の図面に示すリダイレクト失敗の処理方法は、いずれも本出願の実施例における一つの図面を結び付けて例として例示的に説明されている。具体的に実現される場合、上記各方法の図面に示すリダイレクト失敗の処理方法は、上記実施例で示された結び付けることができる他の任意の添付図面を結び付けて実現されてもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0085】
図3は、本出願の実施例によるリダイレクト失敗の処理装置を実現する可能な構造概略図であり、図3に示すように、リダイレクト失敗の処理装置600は、予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合に、N個の第一のセルのターゲット情報を取得するための取得モジュール601であって、N個の第一のセルは、第一の電子機器が検索できるN個のセルであり、ターゲット情報は、N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度を決定するために用いられ、N≧1である取得モジュール601と、ターゲットセルにアクセスするためのアクセスモジュール602であって、ここで、ターゲットセルは、N個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高いセルであり、N個の第一のセルのアクセス優先度は、ブラインドリダイレクトプロセスにおいて、N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス成功率に基づいて決定されるアクセスモジュール602とを含む。
【0086】
選択的に、リダイレクト失敗の処理装置600は、第一の電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合、第二のセルを異常セルとして決定するための決定モジュール603をさらに含み、ここで、第二のセルは、予め設定される時間内に受信されたブラインドリダイレクトメッセージが予め設定される回数に達する前に、N個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高く、且つアクセスに失敗した一つのセルである。
【0087】
選択的に、リダイレクト失敗の処理装置600は、サーバに第一のメッセージを送信するための送信モジュール604をさらに含み、第一のメッセージは、第二のセルの第一の異常情報を含み、第一のメッセージは、サーバが第二の電子機器に第二のセルの第一の異常情報を共有するために用いられ、ここで、第一の異常情報は、ブラインドリダイレクト異常が発生した時間と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号強度と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号品質とのうちの少なくとも一つを含む。
【0088】
選択的に、リダイレクト失敗の処理装置600は、サーバにより送信される第二のメッセージを受信するための受信モジュール605であって、第二のメッセージは、N個の第一のセルにおけるM個の第一のセルのうちの各第一のセルの第二の異常情報を含み、M≦Nであり、且つM≧1である受信モジュール605と、さらに受信モジュール605が受信したM個の第一のセルにおける各第一のセルの第二の異常情報及びN個の第一のセルにおける各第一のセルのシステム情報に基づき、N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度を決定するための決定モジュール603であって、ここで、M個の第一のセルは、電子機器がブラインドリダイレクトプロセスにおいて、アクセスに失敗したセルである決定モジュール603をさらに含み、第二の異常情報は、ブラインドリダイレクト異常が発生した時間帯と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号強度範囲と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号品質範囲とのうちの少なくとも一つを含む。
【0089】
選択的に、リダイレクト失敗の処理装置600は、第二のセルのN個の第一のセルにおけるアクセス優先度を、第一の優先度から第二の優先度に更新するための調整モジュール606をさらに含み、
ここで、上記第二の優先度は、第一の優先度より低い。
【0090】
選択的に、リダイレクト失敗の処理装置600は、表示モジュール607及びユーザ入力モジュール608をさらに含み、ターゲットセルは、N個の第一のセルのうち、第一の電子機器がユーザ選択に基づいてアクセスした第一のセルであり、表示モジュール607は、N個の識別子、及び各識別子に対応する状態情報を表示するために用いられ、一つの識別子は、N個の第一のセルにおける一つの第一のセルを指示し、状態情報は、第一のセルのネットワーク品質を指示するために用いられ、ユーザ入力モジュール608は、表示モジュール607に表示されるN個の識別子におけるターゲット識別子に対するユーザの選択入力を受信するために用いられ、アクセスモジュール602は、具体的にユーザ入力モジュール608が受信した選択入力に応答し、ターゲット識別子により指示される第一のセルにアクセスするために用いられる。
【0091】
本出願の実施例におけるリダイレクト失敗の処理装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0092】
本出願の実施例におけるリダイレクト失敗の処理装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iOSオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0093】
本出願の実施例によるリダイレクト失敗の処理装置は、図1図2の方法の実施例におけるリダイレクト失敗の処理装置が実現する各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0094】
本出願の実施例によるリダイレクト失敗の処理装置は、電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した時、N個の第一のセルのターゲット情報を取得し、且つN個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高いターゲットセルにアクセスする方式により、電子機器がブラインドリダイレクトに失敗した時、電子機器が能動的に介入し、一つの信頼性のあるセルを選択してアクセスすることができる。ここで、他の電子機器が共有するセル異常情報に基づき、上記N個の第一のセルのうち異常が存在するセルの優先度を下げ、電子機器が、異常が存在するセルにアクセスすることを回避してもよい。電子機器がリダイレクトする時の信頼性を向上させ、電子機器が、長時間セルに在圈できない原因により、ネットワークの切断が発生する状況を防止する。
【0095】
選択的に、本出願の実施例は、電子機器をさらに提供し、プロセッサ110と、メモリ109と、メモリ109に記憶されており、且つ前記プロセッサ110上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ110により実行される時、上記リダイレクト失敗の処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0096】
注意すべきこととして、本出願の実施例における電子機器は、以上に記載の移動電子機器と非移動電子機器とを含む。
【0097】
図4は、本出願の各実施例を実現する電子機器のハードウェア構造概略図である。
【0098】
この電子機器100は、無線周波数ユニット101、ネットワークモジュール102、オーディオ出力ユニット103、入力ユニット104、センサ105、表示ユニット106、ユーザ入力ユニット107、インターフェースユニット108、メモリ109、及びプロセッサ110などの部材を含むが、それらに限らない。
【0099】
当業者であれば理解できるように、電子機器100は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ110にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図4に示す電子機器構造は、電子機器に対する限定を構成せず、電子機器は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0100】
ここで、無線周波数ユニット101は、第一の電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合、N個の第一のセルのターゲット情報を取得するために用いられ、N個の第一のセルは、第一の電子機器が検索できるN個のセルであり、ターゲット情報は、N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度を決定するために用いられ、N≧1であり、ネットワークモジュール102は、ターゲットセルにアクセスするために用いられ、ここで、ターゲットセルは、N個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高いセルであり、N個の第一のセルのアクセス優先度は、ブラインドリダイレクトプロセスにおいて、N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス成功率に基づいて決定される。
【0101】
このように、第一の電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した時、N個の第一のセルのターゲット情報を取得し、且つN個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高いターゲットセルにアクセスする方式により、電子機器がブラインドリダイレクトに失敗した時、電子機器が能動的に介入し、一つの信頼性のあるセルを選択してアクセスでき、電子機器がリダイレクトする時の信頼性を向上させ、電子機器が、長時間セルに在圈できない原因により、ネットワークの切断が発生する状況を防止する。
【0102】
選択的に、プロセッサ110は、第一の電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した場合、第二のセルを異常セルとして決定するために用いられ、ここで、第二のセルは、予め設定される時間内に受信されたブラインドリダイレクトメッセージが予め設定される回数に達する前に、N個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高く、且つアクセスに失敗した一つのセルである。
【0103】
選択的に、無線周波数ユニット101は、サーバに第一のメッセージを送信するために用いられ、第一のメッセージは、第二のセルの第一の異常情報を含み、第一のメッセージは、サーバが第二の電子機器に第二のセルの第一の異常情報を共有するために用いられ、ここで、第一の異常情報は、ブラインドリダイレクト異常が発生した時間と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号強度と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号品質とのうちの少なくとも一つを含む。
【0104】
このように、リダイレクト失敗の処理装置は、サーバに異常セルの異常情報が運ばれる第一のメッセージを送信した後、サーバは、この異常情報を他の電子機器と共有することで、他の電子機器がこのセルにアクセスすることを回避してもよい。
【0105】
選択的に、無線周波数ユニット101は、サーバにより送信される第二のメッセージを受信するために用いられ、第二のメッセージは、N個の第一のセルにおけるM個の第一のセルのうちの各第一のセルの第二の異常情報を含み、M≦Nであり、且つM≧1であり、プロセッサ110は、さらに無線周波数ユニット101が受信したM個の第一のセルにおける各第一のセルの第二の異常情報及びN個の第一のセルにおける各第一のセルのシステム情報に基づき、N個の第一のセルにおける各第一のセルのアクセス優先度を決定するために用いられ、ここで、M個の第一のセルは、電子機器がブラインドリダイレクトプロセスにおいて、アクセスに失敗したセルであり、第二の異常情報は、ブラインドリダイレクト異常が発生した時間帯と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号強度範囲と、ブラインドリダイレクト異常が発生した時のセルの信号品質範囲とのうちの少なくとも一つを含む。
【0106】
このように、リダイレクト失敗の処理装置はさらに、他の電子機器によって共有されるセル異常情報を受信する方式により、電子機器が、異常が存在するセルにアクセスすることを回避することができる。
【0107】
選択的に、プロセッサ110は、第二のセルのN個の第一のセルにおけるアクセス優先度を、第一の優先度から第二の優先度に更新するために用いられ、ここで、上記第二の優先度は、第一の優先度より低い。
【0108】
このように、リダイレクト失敗の処理装置は、電子機器が連続的にリダイレクトに失敗したセルを異常セルとして決定し、且つこのセルのアクセス優先度を下げる方式により、電子機器がこのセルに再びアクセスすることを回避する。
【0109】
選択的に、表示ユニット106とユーザ入力ユニット107をさらに含み、ターゲットセルは、N個の第一のセルのうち、第一の電子機器がユーザ選択に基づいてアクセスした第一のセルであり、表示ユニット106は、N個の識別子、及び各識別子に対応する状態情報を表示するために用いられ、一つの識別子は、N個の第一のセルにおける一つの第一のセルを指示し、状態情報は、第一のセルのネットワーク品質を指示するために用いられ、ユーザ入力ユニット107は、表示ユニット106に表示されるN個の識別子におけるターゲット識別子に対するユーザの選択入力を受信するために用いられ、ネットワークモジュール102は、具体的にユーザ入力ユニット107が受信した選択入力に応答し、ターゲット識別子により指示される第一のセルにアクセスするために用いられる。
【0110】
このように、リダイレクト失敗の処理装置はさらに、ユーザにアクセス可能なセルの状態情報を提示し、且つユーザの選択に基づいて新しいセルにアクセスしてもよい。
【0111】
本出願の実施例による電子機器は、電子機器が予め設定される時間内に予め設定される回数のブラインドリダイレクトメッセージを受信した時、N個の第一のセルのターゲット情報を取得し、且つN個の第一のセルのうち、アクセス優先度が最も高いターゲットセルにアクセスする方式により、電子機器がブラインドリダイレクトに失敗した時、電子機器が能動的に介入し、一つの信頼性のあるセルを選択してアクセスすることができる。ここで、他の電子機器が共有するセル異常情報に基づき、上記N個の第一のセルのうち異常が存在するセルの優先度を下げ、電子機器が、異常が存在するセルにアクセスすることを回避してもよい。電子機器がリダイレクトする時の信頼性を向上させ、電子機器が、長時間セルに在圈できない原因により、ネットワークの切断が発生する状況を防止する。
【0112】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット104は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)1041とマイクロホン1042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ1041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット106は、表示パネル1061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル1061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット107は、タッチパネル1071及び他の入力機器1072を含む。タッチパネル1071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル1071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器1072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。メモリ109は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよく、アプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを含むがこれらに限定されない。プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラムなどを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ110に統合されなくてもよい。
【0113】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記リダイレクト失敗の処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0114】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0115】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記リダイレクト失敗の処理方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0116】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0117】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0118】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の電子機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0119】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4