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特許7592267情報提供管理方法、情報提供管理システム及び情報表示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-22
(45)【発行日】2024-12-02
(54)【発明の名称】情報提供管理方法、情報提供管理システム及び情報表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20241125BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20241125BHJP
【FI】
G06Q50/08
G06F21/62
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021079213
(22)【出願日】2021-05-07
(65)【公開番号】P2022172883
(43)【公開日】2022-11-17
【審査請求日】2023-10-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000001373
【氏名又は名称】鹿島建設株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】520259939
【氏名又は名称】株式会社NAiT
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラムサル ビカス
(72)【発明者】
【氏名】岡 尚人
(72)【発明者】
【氏名】松本 直文
(72)【発明者】
【氏名】小島 範子
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-146103(JP,A)
【文献】特開2021-051092(JP,A)
【文献】特開2014-065561(JP,A)
【文献】特開2017-068579(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 21/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
限定されたユーザに限定情報を提供する情報提供管理方法であって、
前記限定情報と前記限定情報の表示条件とをサーバに保存するステップと、
前記限定情報に関連付けられた認識コードを前記ユーザの通信端末により読み取るステップと、
前記通信端末が前記表示条件を満たす場合に、前記通信端末に前記限定情報を表示するステップと、を備え、
前記表示条件には、前記限定情報の表示が許容される許容区域が含まれ、
前記許容区域は、前記認識コードが表示される位置を含む範囲に設定され、
前記通信端末への前記限定情報の表示は、前記認識コードを読み取った前記通信端末の位置が前記許容区域内にある場合に許容される、
情報提供管理方法。
【請求項2】
前記認識コードを読み取った後の前記通信端末の位置は、前記通信端末に内蔵された慣性センサによって検出された検出値に基づいて推定される、
請求項1に記載の情報提供管理方法。
【請求項3】
前記表示条件には、前記限定情報の表示が許容される許容日時がさらに含まれ、
前記通信端末への前記限定情報の表示は、前記許容日時の範囲内である場合に許容される、
請求項1または2に記載の情報提供管理方法。
【請求項4】
前記限定情報が前記ユーザにより確認されたことを前記通信端末から前記サーバに送信するステップと、
前記限定情報が前記ユーザにより確認されたか否かを前記限定情報の提供を管理する管理者用の端末へ前記サーバから送信するステップと、をさらに含む、
請求項1から3の何れか1つに記載の情報提供管理方法。
【請求項5】
所定の位置に表示された認識コードと、
前記認識コードを読み取り可能な通信端末と、
前記通信端末と通信可能なサーバと、を備え、
前記サーバには、前記認識コードと関連付けられた限定情報と、前記限定情報の表示が許容される許容区域と、が予め保存され、
前記許容区域は、前記認識コードが表示される位置を含む範囲に設定され、
前記認識コードを読み取った前記通信端末の位置が前記許容区域内にある場合、前記通信端末に前記限定情報が表示される、
情報提供管理システム。
【請求項6】
前記通信端末は、慣性センサを有し、
前記認識コードを読み取った後の前記通信端末の位置は、前記慣性センサによって検出された検出値に基づいて推定される、
請求項5に記載の情報提供管理システム。
【請求項7】
情報を表示可能な表示部と、認識コードを読み取り可能なコード読取部と、現在の位置を取得可能な位置取得部と、を備えた通信端末に前記認識コードに関連付けられた限定情報を表示させる情報表示プログラムであって、
前記通信端末に、
前記コード読取部によって前記認識コードを読み取り、読み取られた前記認識コードのコード情報をサーバに送信するステップと、
前記限定情報と、前記認識コードが表示される位置を含む範囲に設定され前記限定情報の表示が許容される許容区域と、を前記サーバから受信するステップと、
前記位置取得部により取得された現在の位置が前記許容区域内にある場合に、前記表示部に前記限定情報を表示するステップと、を実行させる、
情報表示プログラム。
【請求項8】
前記通信端末は、内蔵された慣性センサの検出値に基づいて現在の位置を推定可能な位置推定部をさらに備え、
前記情報表示プログラムは、
前記通信端末に、
前記認識コードを読み取った後の前記通信端末の位置を前記位置推定部によって推定するステップと、
前記位置取得部により現在の位置が取得できない場合には、前記位置推定部により推定された現在の位置が前記許容区域内にある場合に、前記表示部に前記限定情報を表示するステップと、をさらに実行させる、
請求項7に記載の情報表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供管理方法、情報提供管理システム及び情報表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、認識コードを端末により読み込むことによって、認識コードに関連付けられてサーバに保存された情報が端末に送信される情報提供システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-117077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、建設現場等では、安全確認事項を周知徹底するために、毎朝、作業員全員を集めて朝礼が行われている。しかしながら、比較的大人数が集まる朝礼では、話が全員に伝わりにくかったり、掲示物が見えにくかったりすることから、朝礼の内容、例えば、その日の作業において注意すべき事項が十分に把握されていないおそれがあった。また、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症といった感染症が流行する時期には、感染を防止するために多くの人を一箇所に集めることは避ける必要がある。
【0005】
このような課題を解決するには、例えば、特許文献1に記載されるような情報提供システムを用いて、作業員各自の携帯端末等に朝礼の内容を表示させることが考えられる。しかしながら、単に携帯端末等に内容を表示させると、携帯端末等に閲覧情報が残り、現場の外などで関係者以外の人に内容が知られてしまう可能性があることから、情報セキュリティを十分に確保することができないおそれがある。
【0006】
本発明は、限定されたユーザに限定情報を提供する際の情報セキュリティを向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、限定されたユーザに限定情報を提供する情報提供管理方法であって、前記限定情報と前記限定情報の表示条件とをサーバに保存するステップと、前記限定情報に関連付けられた認識コードを前記ユーザの通信端末により読み取るステップと、前記通信端末が前記表示条件を満たす場合に、前記通信端末に前記限定情報を表示するステップと、を備え、前記表示条件には、前記限定情報の表示が許容される許容区域が含まれ、前記許容区域は、前記認識コードが表示される位置を含む範囲に設定され、前記通信端末への前記限定情報の表示は、前記認識コードを読み取った前記通信端末の位置が前記許容区域内にある場合に許容される。
【0008】
また、本発明は、情報提供管理システムであって、所定の位置に表示された認識コードと、前記認識コードを読み取り可能な通信端末と、前記通信端末と通信可能なサーバと、を備え、前記サーバには、前記認識コードと関連付けられた限定情報と、前記限定情報の表示が許容される許容区域と、が予め保存され、前記許容区域は、前記認識コードが表示される位置を含む範囲に設定され、前記認識コードを読み取った前記通信端末の位置が前記許容区域内にある場合、前記通信端末に前記限定情報が表示される。
【0009】
また、本発明は、情報を表示可能な表示部と、認識コードを読み取り可能なコード読取部と、現在の位置を取得可能な位置取得部と、を備えた通信端末に前記認識コードに関連付けられた限定情報を表示させる情報表示プログラムであって、前記通信端末に、前記コード読取部によって前記認識コードを読み取り、読み取られた前記認識コードのコード情報をサーバに送信するステップと、前記限定情報と前記認識コードが表示される位置を含む範囲に設定され前記限定情報の表示が許容される許容区域とを前記サーバから受信するステップと、前記位置取得部により取得された現在の位置が前記許容区域内にある場合に、前記表示部に前記限定情報を表示するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、限定されたユーザに限定情報を提供する際の情報セキュリティを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る情報提供管理システムの全体構成を示す概念図である。
図2】本発明の実施形態に係る情報提供管理システムのユーザの通信端末の概略構成を示す構成図である。
図3】本発明の実施形態に係る情報提供管理システムのサーバの概略構成を示す構成図である。
図4】本発明の実施形態に係る情報提供管理システムの処理の流れを示す図である。
図5図4のステップS24で行われる判定処理の流れを示す図である。
図6】慣性センサを用いて位置推定を行う構成の一例を示す構成図である。
図7図4のステップS26で行われる判定処理の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る情報提供管理方法、情報提供管理システム及び情報表示プログラムについて説明する。
【0013】
まず、図1~3を参照して、本発明の実施形態に係る情報提供管理システム100について説明する。情報提供管理システム100は、限定されたユーザに対してのみ、限定情報を提供するシステムであり、具体的には、ユーザの通信端末が予め設定された条件下にある場合にのみ、当該通信端末に限定情報を表示可能とすることによって情報セキュリティを向上させるものである。以下では、情報提供管理システム100が、建設現場1において、作業員(ユーザ)に対して朝礼内容(限定情報)を知らせるために用いられる場合について説明する。
【0014】
図1に示すように、情報提供管理システム100は、建設現場1内の所定の位置に表示された認識コード20と、認識コード20を読み取り可能な通信端末10と、通信端末10と通信可能なサーバ40と、朝礼内容及び朝礼内容の表示条件をサーバ40へ送信する管理用端末30(管理者用の端末)と、を備える。なお、図1は、情報提供管理システム100の全体構成を示す概念図である。
【0015】
通信端末10は、各作業員が所持するスマートフォンやタブレット端末といった携帯型の情報処理端末であり、基地局51及び通信ネットワーク50を介してサーバ40とのデータ通信が可能なものである。なお、通信端末10は、建設現場1用に特化して製造された専用端末であってもよい。
【0016】
通信端末10は、図2に示すように、サーバ40と無線通信を行う通信部12と、受信した情報等を表示可能な表示部13と、作業員の入力操作を受け付ける入力部14と、認識コード20を読み取り可能な撮像部15(コード読取部)と、GPS(Global Positioning System)衛星60からの信号を受信可能な位置取得部16と、通信端末10の加速度及び角速度を検出可能な慣性センサ17と、これら各部の作動を制御する制御部11と、制御部11で実行されるプログラムや各部で取得されたデータが記憶された記憶部18と、を有する。なお、入力部14は、タッチスクリーンとして表示部13と一体的に構成されていてもよい。なお、図2は、通信端末10のブロック構成の一例を示す図であり、通信端末10は、図2に示される機能以外の機能を有していてもよい。
【0017】
撮像部15は、撮像素子で捉えられた光を画像データに変換可能なカメラであり、位置取得部16は、複数のGPS衛星60からの信号に基づいて通信端末10の位置を検出可能なGPSセンサである。
【0018】
慣性センサ17は、加速度センサ、ジャイロセンサ及び地磁気センサがユニット化された、いわゆる慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)であり、その検出値は後述の位置推定処理において用いられる。
【0019】
管理用端末30は、建設現場1を管理監督する立場にある管理者が使用する端末であり、通信ネットワーク50を介してサーバ40と有線接続されたパーソナルコンピュータである。なお、管理用端末30は、上述の通信端末10と同等の構成を有するスマートフォンやタブレット端末といった無線接続型端末であってもよい。
【0020】
サーバ40は、例えば、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ及びデータベースが組み合わせられることによって構成されたものであり、通信ネットワーク50上に設けられる。なお、サーバ40は、クラウドサーバにより構成されてもよい。
【0021】
サーバ40は、図3に示すように、通信端末10及び管理用端末30とデータのやり取りを行う通信部42と、通信部42の作動を制御する制御部41と、通信端末10及び管理用端末30から送られてきたデータや制御部41で実行されるプログラムが記憶される記憶部43と、を有する。なお、図3は、サーバ40のブロック構成例を示す図であるが、サーバ40の構成はこれに限定されるものではなく、通信端末10及び管理用端末30との間で後述の情報提供管理方法を実行可能な構成を備えていればよい。
【0022】
次に、上記構成の情報提供管理システム100により行われる情報提供管理方法について、図4に示されるフローチャートを参照して説明する。
【0023】
まず、管理者による朝礼内容(限定情報)等の入力の流れ(ステップS11~S13)について説明する。
【0024】
ステップS11において、管理者は、管理用端末30を介して、建設現場1の名称、建設現場1の住所または経緯度、及び工期等を入力する。入力された情報は現場情報としてサーバ40の記憶部43に保存される。
【0025】
続くステップS12において、管理者は、管理用端末30を介して、その日の朝礼内容及び朝礼内容の表示条件を入力する。
【0026】
朝礼内容には、その日の作業内容や作業において注意すべき事項といった関係者以外には開示されない秘匿事項が含まれる。また、朝礼内容の表示条件には、朝礼内容を閲覧することが許容される許容日時の範囲と、朝礼内容を閲覧することが許容される許容区域と、が含まれる。
【0027】
許容日時の範囲は、例えば、午前7時から午後5時までといった時間で指定され、許容区域は、例えば、認識コード20が表示される表示位置から500mといった距離で指定される。この例では、午前7時から午後5時までの間、認識コード20の表示位置を中心とする半径500mの円内において朝礼内容を閲覧することが許容される。なお、認識コード20の表示位置としては、ステップS11で入力された建設現場1の住所または経緯度が用いられてもよいし、別途、認識コード20の表示位置として入力された経緯度等が用いられてもよい。
【0028】
ステップS12で入力された情報は、認識コード20とともにサーバ40へと送信され、サーバ40は、朝礼内容をウェブサイト化し認識コード20と関連付けて、予め記憶された建設現場1の限定情報として、朝礼内容の表示条件とともに記憶部43に保存する。
【0029】
認識コード20は、例えば、図1に示されるQRコード(登録商標)のようにパターンを変更することでコード情報を更新可能な二次元コードである。認識コード20は、これに限定されず、バーコードのような一次元コードや複数の色が配列された色彩コードであってもよい。
【0030】
ステップS12で入力された情報と関連付けられる認識コード20は、ステップS12において情報が入力される度に、つまり、作業日毎にパターンが変更される。なお、認識コード20は、所定期間中、例えば工期中に渡って同じものが使用されてもよいが、情報セキュリティを向上させるためには、少なくとも作業日毎に更新することが好ましく、数時間毎に更新するようにしてもよい。
【0031】
続くステップS13において、管理者は、認識コード20を建設現場1内に表示する。具体的には、ステップS12で設定した許容日時の間、作業員が出入りする詰所内やその周辺に設置された複数のモニタに認識コード20を表示させる。なお、表示方法としては、モニタへの表示に限定されず、認識コード20が印刷された紙を掲示することにより行われてもよい。
【0032】
このように認識コード20が建設現場1内に表示されることで、管理者とサーバ40との間で行われる朝礼内容(限定情報)の入力等に関連する処理は終了する。なお、ステップS12は、作業日毎に実施されるのに対して、ステップS11は、工期の始めに一度だけ行われる。このため、ステップS11における入力作業は、特段の変更がない限り、工期が終わるまで省略される。
【0033】
続いて、作業員(ユーザ)による朝礼内容(限定情報)等の取得の流れ(ステップS21~S26)について説明する。
【0034】
まず、ステップS21において、作業員は、通信端末10に予めインストールされた情報表示プログラムを起動し、認識コード20を読み込み可能な状態とした後、通信端末10の撮像部15を介して、建設現場1内に表示された認識コード20を通信端末10に読み込ませる。なお、情報表示プログラムを通信端末10にインストールする際に、作業員のメールアドレスや所属といった情報の入力が要求され、これらの情報はサーバ40に保存される。また、通信端末10において実行されるステップS21以降のステップは、通信端末10にアプリケーションソフトウェアとしてインストールされた情報表示プログラムによって実行される。
【0035】
続いて、ステップS22において、読み込まれた認識コード20のコード情報が通信端末10の通信部12を介してサーバ40へと送信される。
【0036】
認識コード20を受信したサーバ40は、ステップS23において、認識コード20に関連付けて保存された朝礼内容(限定情報)及び朝礼内容の表示条件を通信端末10へと送信する。換言すれば、通信端末10は、このステップにおいて、サーバ40から朝礼内容と朝礼内容の表示条件とを受信することによって、朝礼内容を表示部13に表示可能な状態、すなわち、朝礼内容が掲載されたウェブサイトにアクセス可能な状態となる。
【0037】
次に、ステップS24において、通信端末10では、サーバ40へのアクセスが正常なものか不正なものか、すなわち、情報セキュリティの観点から朝礼内容を通信端末10に表示してもよい状況か否かが、図5に示すフローに沿って判定される。以下に、ステップS24で行われる判定について、図5を参照して説明する。
【0038】
まず、ステップS241において、サーバ40に対して通信端末10がアクセスした日時が、ステップS12で設定された許容日時の範囲内であるか否かを判定する。
【0039】
アクセス日時が許容日時の範囲内であれば、ステップS242へと進み、アクセス日時が許容日時の範囲外であれば、朝礼内容を表示可能な時間ではないとしてステップS244へと進む。
【0040】
ステップS242では、通信端末10により読み取られた認識コード20の表示位置と、通信端末10の位置取得部16で取得された現在の通信端末10の位置と、の比較が行われる。
【0041】
通信端末10の現在位置が建設現場1から離れている場合、部外者による不正なアクセスであるおそれがある。このため、ステップS242では、認識コード20の表示位置と通信端末10の現在位置との間の距離が予め設定された距離(例えば、100m)以内であれば、正常なアクセスであると判定して、ステップS243へと進み、予め設定された距離を超えていれば、不正なアクセスであると判定して、ステップS244へと進む。
【0042】
正常なアクセスであると判定されると、通信端末10は、ステップS243において、朝礼内容が掲載されたウェブサイトへのアクセスを可能とし、表示部13に朝礼内容を表示する。
【0043】
一方、正常なアクセスではないと判定されると、通信端末10は、ステップS244において、朝礼内容が掲載されたウェブサイトへのアクセスを不可とし、朝礼内容を表示することができないこと表示部13に表示し、ステップS21の前の状態、すなわち、認識コード20を読み込み可能な状態へと戻る。なお、このとき表示部13には、アクセスが不正であると判定された理由、例えば表示時間外であることや建設現場1から離れていることなどを表示するとともに、表示時間内且つ建設現場1内の所定の場所において認識コード20を再度読み込むことを促す内容を表示し、朝礼内容を取得できなかったことを作業者に理解させることが好ましい。
【0044】
なお、地下の建設現場1のようにGPS衛星60の信号が届かない場所では、通信端末10の位置取得部16により正確な位置を取得することができない。このため、ステップS242で行われる判定は、通信端末10が直近に無線接続した複数の基地局51の情報であるネットワーク情報やGPS衛星60の信号を受信できなくなるまでのGPSログに基づいて行われてもよく、例えば、建設現場1の近傍にある複数の基地局51の位置と、通信端末10が直近に無線接続した複数の基地局51の位置と、が1つ以上一致している場合やGPSログが建設現場1へ向かう軌跡を示している場合には、正常なアクセスであると判定するようにしてもよい。
【0045】
また、ステップS24で行われる判定は、通信端末10に代えて、サーバ40側で行われてもよく、この場合、サーバ40には、ステップS22において通信端末10からコード情報が送られる際に、通信端末10の現在位置が併せて送信される。そして、ステップS24での判定と同様の判定によって正常なアクセスであると判定された場合にのみ、朝礼内容が掲載されたウェブサイトへのアクセスが許可され、朝礼内容を見ることが可能となる。
【0046】
ステップS24での判定後も、通信端末10では、情報セキュリティを向上させるために、引き続き朝礼内容の表示条件を満たしているか否かを監視する処理が実行される。
【0047】
このような監視処理の精度を向上させるために、通信端末10は、続くステップS25において、位置推定処理を開始する。
【0048】
位置推定処理は、いわゆる歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead Reckoning)による処理であり、認識コード20を読み込んだ位置を出発点として、通信端末10を所持した作業員の移動軌跡を推定することによって、通信端末10の現在位置を推定する処理である。
【0049】
位置推定処理は、図6に示すように、通信端末10の慣性センサ17により検出された加速度、角速度及び方位に基づいて、通信端末10の制御部11内の位置推定部11Aによって行われる。図6は、慣性センサ17の検出値を入力とし、推定位置を出力する位置推定処理の概略構成を示す図である。なお、位置推定部11Aは、制御部11の機能を仮想的に示したものであり、物理的に存在することを意味するものではない。
【0050】
位置推定部11Aでは、拡張カルマンフィルタやアンセンテッドカルマンフィルタといったカルマンフィルタを用いて、慣性センサ17により検出された加速度、角速度及び方位を統合し、予測ステップと更新ステップとを繰り返すことによって、認識コード20を読み込んだ位置からの推定移動方向及び推定移動距離を累積し、通信端末10の現在位置を推定する。具体的には、加速度から作業員の歩数や歩行速度が主に推定され、角速度及び方位から作業員の移動方向が主に推定される。なお、出発点となる認識コード20の表示位置を示す経緯度は、ステップS24において位置取得部16で取得された通信端末10の経緯度、または、ステップS23においてサーバ40から予め提供された認識コード20の表示位置の経緯度が用いられる。
【0051】
なお、通信端末10の位置の推定に用いられるセンサは、慣性センサ17に限定されず、別々に設けられた加速度センサ、ジャイロセンサ及び地磁気センサであってもよいし、加速度センサとジャイロセンサのみであってもよい。また、通信端末10の位置を推定する方法は、上述のようなカルマンフィルタを用いた方法に限定されず、センサの検出値を統合することによって状態の変化を推定可能な他のフィルタを用いた方法であってもよい。また、GPS衛星60からの信号が位置取得部16により受信可能な間は、一定時間毎に位置推定部11Aで推定された通信端末10の推定位置を、位置取得部16で取得された通信端末10の位置によって補正し、GPS衛星60からの信号が受信できない場合に備えるようにしてもよい。
【0052】
ステップS25で開始された位置推定処理は、新たな認識コード20が読み込まれるまで、すなわち、出発点が更新されるまで継続して行われ、例えば、作業者により情報表示プログラムが終了された場合であってもバックグラウンドで実行され続ける。
【0053】
そして、通信端末10は、ステップS25において位置推定処理を開始するとともに、ステップS26において、管理者によってステップS12で設定された表示条件が満たされているか否かを、図7に示すフローに沿って常時判定する。以下に、ステップS26で行われる判定について、図7を参照して説明する。
【0054】
まず、ステップS261において、現在の日時が、ステップS12で設定された許容日時の範囲内であるか否かを判定する。
【0055】
要求日時が許容日時の範囲内であれば、ステップS262へと進み、現在の日時が許容日時の範囲外であれば、朝礼内容を表示可能な時間ではないとしてステップS265へと進み、朝礼内容が掲載されたウェブサイトへのアクセスを不可とし、朝礼内容を非表示とする。
【0056】
ステップS262では、位置取得部16により位置情報が取得可能な状態となっているか否か、つまり、GPS衛星60からの信号が位置取得部16により受信されているか否かが判定される。位置取得部16により位置情報が取得可能であれば、ステップS263へと進み、位置取得部16により位置情報が取得できていない状態であれば、ステップS266へと進む。
【0057】
ステップS263では、位置取得部16により取得された通信端末10の現在の位置がステップS12で設定された許容区域内にあるか否かの判定が行われる。
【0058】
通信端末10の現在位置が許容区域外にある場合、すなわち、建設現場1から離れている場合、通信端末10を介して朝礼内容が部外者に見られてしまうおそれがある。したがって、ステップS263では、通信端末10の現在位置が許容区域内にない場合は、不正なアクセス状態にあるとして、ステップS265へと進み、朝礼内容を非表示とする。そして、通信端末10の現在位置が許容区域内にある場合は、建設現場1内での閲覧であって正常なアクセス状態にあるとして、ステップS264へと進み、朝礼内容が掲載されたウェブサイトへのアクセスを可能とし、表示部13に朝礼内容を表示する。
【0059】
一方、ステップS266では、位置推定部11Aで推定された位置情報に基づいて通信端末10の現在の位置がステップS12で設定された許容区域内にあるか否かの判定が行われる。つまり、GPS衛星60の信号を受信できない場所では、位置推定部11Aで推定された位置情報が通信端末10の現在の位置として用いられる。
【0060】
ステップS266では、ステップS263と同様に、推定された通信端末10の現在位置が許容区域内にない場合は、不正なアクセス状態にあるとして、ステップS265へと進み、朝礼内容を非表示とする一方、推定された通信端末10の現在位置が許容区域内にある場合は、正常なアクセス状態にあるとして、ステップS264へと進み、表示部13に朝礼内容を表示する。
【0061】
なお、ステップS265において朝礼内容を非表示とする場合には、例えば、表示時間外であることや建設現場1から離れていることなどを表示部13に表示することによって、朝礼内容を表示できない理由を作業者に理解させることが好ましい。
【0062】
このように本実施形態では、通信端末10の位置を、位置取得部16だけではなく、位置推定部11Aによって把握している。このため、通信端末10が許容区域内にあるか否かを、例えば、地下の建設現場1のように、GPS衛星60の信号が届かないような状況においても判定することが可能である。
【0063】
なお、GPS衛星60の信号が届かない状況において情報セキュリティをさらに向上させるためには、通信端末10が直近に無線接続した複数の基地局51の情報であるネットワーク情報を、ステップS262で行われる判定に取り入れることが好ましく、例えば、建設現場1の近傍にある複数の基地局51の位置と、通信端末10が直近に無線接続した複数の基地局51の位置と、が1つ以上一致している場合には、正常なアクセスであると判定するようにしてもよい。
【0064】
ステップS26で行われる判定は、所定時間毎、例えば、10分毎に繰り返し行われる。また、ステップS26で行われる判定は、作業者により表示部13が一旦オフにされた後、表示部13がオンにされることによって、表示部13に朝礼内容を表示できる状態となったタイミングにおいて追加的に行われる。また、作業者により情報表示プログラムが一旦終了された後、朝礼内容を表示するために情報表示プログラムが再起動されたタイミングにおいても追加的に行われる。
【0065】
このように朝礼内容が表示された表示部13を一旦オフにした場合であっても、ステップS26において正常なアクセスであると判定されれば、表示部13に朝礼内容を再度表示させることが可能である。つまり、認識コード20を読み取った後、許容日時内であり且つ通信端末10が許容区域内にある限り、作業者は何度でも朝礼内容を見ることができる。
【0066】
一方で、建設現場1から離れた場合、例えば、昼食のために建設現場1の外に出た場合や自宅への移動中である場合には、許容日時内であったとしても現在の通信端末10の位置が許容区域の外にあるとして、ステップS26において不正なアクセスであると判定され、朝礼内容が表示されない状態となる。
【0067】
このように表示部13に朝礼内容が一度表示された通信端末10であっても、建設現場1から離れた場所では、朝礼内容を再び表示させることができなくなる。したがって、秘匿事項を含む朝礼内容が部外者の目に触れてしまうことを確実に防止することができる。なお、昼食のために建設現場1の外に出た場合であっても、昼食後、建設現場1内、すなわち、許容区域内に戻れば、ステップS26において正常なアクセスであると判定されるため、朝礼内容を再び見ることが可能となる。
【0068】
なお、ステップS26で行われる判定は、通信端末10に代えて、サーバ40側で行われてもよく、この場合、サーバ40には、所定時間毎及び上述のタイミングにおいて通信端末10の現在位置及び推定現在位置が送信される。そして、ステップS26での判定と同様の判定によって正常なアクセスであると判定された場合にのみ、朝礼内容が掲載されたウェブサイトへのアクセスが許可され、朝礼内容を見ることが可能となる。
【0069】
続いて、作業員(ユーザ)による朝礼内容(限定情報)の確認の流れ(ステップS31~S33)について説明する。
【0070】
上述のように、朝礼内容には、その日の作業において作業員が注意すべき事項や安全スローガンなどが含まれており、このような事項は、作業員の安全を確保する上で重要であるため、管理者は、その内容を作業員に周知させる必要がある。
【0071】
このため、この情報提供管理方法には、注意事項が作業員によって確認されたか否かを管理者が確認可能なフローが含まれている。
【0072】
具体的には、朝礼内容が表示された通信端末10の表示部13には、例えば、その日の作業において立ち入りが禁止されている場所といった注意事項と「注意事項確認ボタン」が併せて表示される。
【0073】
ステップS31において、作業員により「注意事項確認ボタン」がクリックされると、注意事項が確認されたことを示す確認信号及び通信端末10を所持する作業員の連絡先等の情報が通信端末10からサーバ40へと送信される。
【0074】
これらの信号等を受信したサーバ40は、確認信号を発した通信端末10を所持する作業員の情報を、内容確認者として記憶する。なお、通信端末10を所持する作業員の情報は、ステップS22において、コード情報と共に予めサーバ40に送られていてもよいし、情報表示プログラムを通信端末10にインストールした際にサーバ40に保存された情報が用いられてもよい。また、「注意事項確認ボタン」に代えて、朝礼内容が表示された通信端末10の表示部13に注意事項を表示させるための「注意事項表示ボタン」を設けておき、この「注意事項表示ボタン」がクリックされたときに確認信号を送信するようにしてもよい。
【0075】
一方で、ステップS32において、管理用端末30を介して管理者からサーバ40に対して朝礼内容提供者リストの要求が行われると、サーバ40は、ステップS33において、その時点において、朝礼内容が提供された通信端末10を所持する作業員の情報と、確認信号を発した通信端末10を所持する作業員の情報と、を合わせて送信する。
【0076】
このような情報を受け取った管理者は、朝礼内容を受け取った作業員、すなわち、その日に建設現場1に来ている作業員のうち、注意事項の確認をまだ行っていない作業員を容易に把握することが可能であり、確認を行っていない作業員に対してメール等により注意事項の確認を促すことができる。
【0077】
なお、これらの情報は、予め設定された所定の時間、例えば、午前10時にサーバ40から管理用端末30へ自動的に送信するようにしてもよいし、予め設定された所定の時間毎、例えば、1時間毎に送信するようにしてもよい。また、注意事項の確認を行っていない作業員に対して送られる確認催促メールは、サーバ40から所定時間毎に自動的に送信されてもよい。
【0078】
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
【0079】
上述の情報提供管理システム100では、作業員の通信端末10の表示部13への朝礼内容(限定情報)の表示が、予め設定された表示条件を満たした場合、すなわち、許容日時の範囲内であって、認識コード20を読み取った通信端末10の位置が許容区域内にある場合にだけ許容される。換言すれば、表示条件を満たさない場合、すなわち、許容日時の範囲外である場合や、認識コード20を読み取った通信端末10の位置が許容区域の外にある場合には、朝礼内容(限定情報)が作業員の通信端末10に表示されない。
【0080】
このように、部外者による不正なアクセスであるおそれがある場合には、朝礼内容(限定情報)を通信端末10に表示しないようにすることによって、朝礼内容に含まれる秘匿事項等が外部に漏洩することが防止され、結果として、限定されたユーザである作業員に対して限定情報を提供する際の情報セキュリティを向上させることができる。
【0081】
また、表示条件を満たす限り、認識コード20を読み取った通信端末10では朝礼内容を何度でも見ることが可能であることから、作業員に対して朝礼内容を確実に周知させることができる。また、作業者は、一箇所に集められることなく、通信端末10によって、非接触にて朝礼内容を取得するが可能となることから、感染症の感染等を気にすることなく、安心して朝礼内容を把握することができる。
【0082】
また、上述の情報提供管理システム100では、認識コード20を読み取った通信端末10の位置が許容区域内にあるか否かを、通信端末10に内蔵された慣性センサ17によって検出された加速度等に基づいて推定された通信端末10の推定位置から判定している。
【0083】
このように、通信端末10の位置を、GPS衛星60からの信号に頼ることなく推定することによって、GPS衛星60の信号が届かないような地下の建設現場1においても、通信端末10が許容区域内にあるか否かを判定することが可能であり、結果として、秘匿事項等を含む朝礼内容に対して外部から不正にアクセスされることを確実に防止することができる。
【0084】
また、上述の情報提供管理システム100では、朝礼内容に注意事項が含まれている場合、当該注意事項が作業員により確認されたか否かがサーバ40から管理用端末30へと通知される。
【0085】
このように、まだ注意事項を確認していない作業員を容易に把握することができるようになることで、作業員全員に対して、注意事項を確実に周知させることが可能となり、結果として、建設現場1の安全性を向上させることができる。
【0086】
なお、次のような変形例も本発明の範囲内であり、変形例に示す構成と上述の実施形態で説明した構成を組み合わせたり、以下の異なる変形例で説明する構成同士を組み合わせたりすることも可能である。
【0087】
上記実施形態では、許容区域は、認識コード20の表示位置を中心とする所定の半径の円内の領域であり、半径を入力することにより設定される。許容区域の設定方法はこれに限定されず、例えば、地図上に線を描き、描かれた直線や曲線で囲まれた領域を許容区域として設定するようにしてもよい。なお、この場合、認識コード20が表示される位置は、地図上の許容区域内に点を描くことで設定されてもよいし、別途、経緯度を入力することにより設定されてもよい。
【0088】
また、上記実施形態では、認識コード20は複数箇所のモニタに表示されているが、これらは比較的近い場所に設置されている。これに代えて、建設現場1の敷地が広大である場合には、比較的離れた複数の箇所において認識コード20を表示してもよい。なお、認識コード20が互いに離れた位置、例えば、100m以上離れた位置において表示される場合には、それぞれの認識コード20の設置位置(経緯度)を通信端末10において特定できるようにするために、認識コード20のコード情報、例えばQRコードのパターンを互いに異ならせておくことが好ましい。
【0089】
また、上記実施形態では、位置取得部16は、複数のGPS衛星60からの信号に基づいて通信端末10の位置を検出するGPSセンサである。位置取得部16は、これに限定されず、例えば、位置取得部16において受信される複数の基地局51の電界強度と各基地局51の位置情報に基づいて通信端末10の位置を検出するものであってもよい。
【0090】
また、上記実施形態では、管理用端末30とサーバ40とは、別々に設けられている。これに代えて、管理用端末30とサーバ40とが一体的であり、管理用端末30がサーバ40の機能を兼ね備えた構成としてもよい。
【0091】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【0092】
例えば、上述の情報提供管理システム100は、コンサートやスポーツイベント等が開催される会場で用いられてもよい。この場合、イベントが開催されている間(許容時間)、会場内に認識コードを表示し、認識コードを読み込んだ通信端末が会場の敷地(許容区域)内にあれば、イベント限定品や次回イベントのチケット等を優先的に購入可能なウェブサイト(限定情報)へアクセスできるようにすること、すなわち、イベント会場内にいる来場者(限定されたユーザ)のみに対して特典となるような限定情報を提供することが可能である。
【符号の説明】
【0093】
100・・・情報提供管理システム
10・・・通信端末
11・・・制御部
11A・・・位置推定部
13・・・表示部
15・・・撮像部(コード読取部)
16・・・位置取得部
17・・・慣性センサ
20・・・認識コード
30・・・管理用端末(管理者用の端末)
40・・・サーバ
50・・・通信ネットワーク
51・・・基地局
60・・・GPS衛星
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7