(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-22
(45)【発行日】2024-12-02
(54)【発明の名称】計測装置、ベッド、授乳室ユニット、サーバ、クライアント装置、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 20/00 20180101AFI20241125BHJP
A61B 5/0245 20060101ALI20241125BHJP
A61B 5/11 20060101ALI20241125BHJP
【FI】
G16H20/00
A61B5/0245 200
A61B5/11 100
(21)【出願番号】P 2020191393
(22)【出願日】2020-11-18
【審査請求日】2023-11-17
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 https://www.trim-inc.com/blog/mamaro-me、2020年5月29日。 https://peatix.com/event/1496755/watch_stream、2020年6月11日。 https://simi20200616.peatix.com/、2020年6月16日。 https://www.trim-inc.com/blog/mamaro-me-951daac4-7199-4d25-ac68-d2ada0400445、2020年8月28日。
(73)【特許権者】
【識別番号】517277993
【氏名又は名称】Trim株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230116816
【氏名又は名称】成川 弘樹
(74)【代理人】
【識別番号】100146123
【氏名又は名称】木本 大介
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 裕介
【審査官】甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-044334(JP,A)
【文献】特開2001-070256(JP,A)
【文献】登録実用新案第3215367(JP,U)
【文献】特開2019-130045(JP,A)
【文献】特開2006-133981(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
A61B 5/00- 5/398
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッドに配置される計測装置であって、
前記ベッド上の計測対象者の体動を計測する非接触バイタルセンサを備え、
前記非接触バイタルセンサによって前記体動が計測された場合、前記計測対象者の荷重を計測する歪センサを備え、
前記歪センサの計測結果を参照して、前記計測対象者の体重を計算する手段を備え、
前記非接触バイタルセンサの計測結果を参照して、前記ベッドにおける計測対象者の位置が計測に適しているか否かを判定する手段を備え、
前記計測対象者の位置が計測に適していない場合、前記計測対象者の位置の修正を促すガイダンスを提示する手段を備える
、
計測装置。
【請求項2】
ベッドに配置される計測装置であって、
前記ベッド上の計測対象者の体動を計測する非接触バイタルセンサを備え、
前記非接触バイタルセンサによって前記体動が計測された場合、前記計測対象者の荷重を計測する歪センサを備え、
前記歪センサの計測結果を参照して、前記計測対象者の体重を計算する手段を備え、
前記計測対象者の臭いを計測する臭いセンサを備え、
前記臭いセンサの計測結果を参照して、前記計測対象者の体調を推定する手段を備える、
計測装置。
【請求項3】
ベッドに配置される計測装置であって、
前記ベッド上の計測対象者の体動を計測する非接触バイタルセンサを備え、
前記非接触バイタルセンサによって前記体動が計測された場合、前記計測対象者の荷重を計測する歪センサを備え、
前記歪センサの計測結果を参照して、前記計測対象者の体重を計算する手段を備え、
情報処理装置に、前記計測対象者の保護者を識別する保護者情報と、前記計測対象者を識別する計測対象者識別情報と、前記計算する手段の計算結果と、を送信する手段を備える、
計測装置。
【請求項4】
前記計算する手段は、前記非接触バイタルセンサによって計測された体動を参照して、前記計測対象者の心拍数を計算する、
請求項1
~請求項3の何れかに記載の計測装置。
【請求項5】
前記計算する手段は、前記歪センサの計測結果を参照して、前記体重を計算する、
請求項1~請求項
4の何れかに記載の計測装置。
【請求項6】
ディスプレイに、前記計算する手段の計算結果を表示する手段を備える、
請求項1~請求項
5の何れかに記載の計測装置。
【請求項7】
ベッドフレームを備え、
請求項1~請求項6の何れかに記載の計測装置を備える、
ベッド。
【請求項8】
請求項
7に記載のベッドを備え、
開閉可能なドアを備え
キャスタを備える、
授乳室ユニット。
【請求項9】
請求項1~請求項
6の何れかに記載の計測装置と接続可能なサーバであって、
前記計測装置から、前記計測対象者の保護者を識別する保護者識別情報と、計測対象者を識別する計測対象者識別情報と、前記計測対象者の体重と、を取得する手段を備え、
前記
保護者識別情報と、前記計測対象者識別情報と、前記体重と、を関連付けて記憶する手段を備える、
サーバ。
【請求項10】
計測装置と、計測対象者の保護者が使用するクライアント装置と、接続可能なサーバであって、
前記計測装置は、
ベッドに配置される計測装置であって、前記ベッド上の計測対象者の体動を計測する非接触バイタルセンサを備え、
前記非接触バイタルセンサによって前記体動が計測された場合、前記計測対象者の荷重を計測する歪センサを備え、
前記歪センサの計測結果を参照して、前記計測対象者の体重を計算する手段を備え、
前記クライアント装置から、前記保護者を識別する保護者識別情報と、計測対象者を識別する計測対象者識別情報と、前記計測装置によって計測された前記計測対象者の体重と、を取得する手段を備え、
前記保護者識別情報と、前記計測対象者識別情報と、前記体重と、を関連付けて記憶する手段を備える、
サーバ。
【請求項11】
前記クライアント装置から、前記計測対象者の身長を取得する手段を備え、
前記計測対象者識別情報と、前記身長と、を関連付けて記憶する手段を備える、
請求項
10に記載のサーバ。
【請求項12】
前記計測対象者識別情報に関連付けられた保健識別情報と、前記体重と、を関連付けて保健所サーバに送信する手段を備える、
請求項
9~請求項
11の何れかに記載のサーバ。
【請求項13】
請求項1~請求項
6の何れかに記載の計測装置と接続可能なクライアント装置であって、
計測対象者の画像を取得する手段を備え、
前記計測対象者の画像を参照して、前記計測対象者の身長を計算する手段を備え、
前記計測対象者の身長及び前記計測装置によって計算された体重の組合せに対応するコンテンツに関するコンテンツ画像を取得する手段を備え、
前記計測対象者の画像と、前記コンテンツ画像と、を合成することにより、拡張現実画像を生成する手段を備え、
前記拡張現実画像を表示する手段を備える、
クライアント装置。
【請求項14】
コンピュータを、請求項
9~請求項
13の何れかに記載の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計測装置、ベッド、授乳室ユニット、サーバ、クライアント装置、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
乳児を連れた保護者が外出中に授乳やオムツ替えを行う場合、外出先(例えば、ショッピングモール)の専用空間に配置されたベッドを利用する。このようなベッドには、体重を計測する機能を有するものがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、ベッド上の被験者の荷重を検出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
自然災害又はウイルスに起因して、外出が制限されることがある。この場合、保健所等で乳児の生体情報を定期的に計測することが困難になる。そのため、日常的に生体情報を容易に計測し、且つ、管理する環境が求められている。
【0006】
しかし、特許文献1の技術では、ベッド上の乳児の荷重を検出するためには、ベッド上の乳児から手を離して、体重計を操作する(例えば、体重計の電源を入れる)手間が発生し、且つ、乳児から目を離すことになるので危険を伴う。このため、保護者は、乳児の体重を容易且つ安全に計測することはできない。
【0007】
本発明の目的は、日常的に、容易に、且つ、安全に、乳児の体重の計測及び管理のための環境を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、
ベッドに配置される計測装置であって、
前記ベッド上の計測対象者の体動を計測する非接触バイタルセンサを備え、
前記非接触バイタルセンサによって前記体動が計測された場合、前記計測対象者の荷重を計測する歪センサを備え、
前記歪センサの計測結果を参照して、前記計測対象者の体重を計算する手段を備える、
計測装置である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】
図1の情報処理システムの機能ブロック図である。
【
図3】
図1の授乳室ユニットの外部構成を示す図である。
【
図4】
図1の授乳室ユニットの内部構成を示す図である。
【
図7】本実施形態のユーザ情報データベースのデータ構造を示す図である。
【
図8】本実施形態の計測結果情報データベースのデータ構造を示す図である。
【
図9】本実施形態の計測処理のシーケンス図である。
【
図10】
図9の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【
図12】変形例1の計測処理のシーケンス図である。
【
図13】
図12の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【
図14】変形例2の計測記録の提示処理のシーケンス図である。
【
図15】
図14の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【
図17】変形例3の計測記録の送信処理のシーケンス図である。
【
図18】
図17の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【
図20】変形例4の計測処理のシーケンス図である。
【
図21】
図20の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0011】
(1)情報処理システムの構成
情報処理システムの構成を説明する。
図1は、本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2は、
図1の情報処理システムの機能ブロック図である。
【0012】
図1に示すように、情報処理システム1は、クライアント装置10と、計測装置20と、サーバ30と、を備える。
クライアント装置10、計測装置20、及び、サーバ30は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
【0013】
クライアント装置10は、サーバ30にリクエストを送信するコンピュータ(「情報処理装置」の一例)である。クライアント装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナルコンピュータである。
【0014】
計測装置20は、計測対象者(例えば、乳児)の生体情報を計測するように構成される。計測装置20は、例えば、授乳室ユニット40内に配置される。
【0015】
サーバ30は、クライアント装置10から送信されたリクエストに応じたレスポンスをクライアント装置10に提供するコンピュータ(「情報処理装置」の一例)である。サーバ30は、例えば、ウェブサーバである。
【0016】
(1-1)クライアント装置の構成
クライアント装置10の構成を説明する。
【0017】
図2に示すように、クライアント装置10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14と、カメラ15と、ディスプレイ16と、を備える。
【0018】
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0019】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
【0020】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0021】
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、クライアント装置10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせである。
【0022】
入出力インタフェース13は、クライアント装置10に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、クライアント装置10に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ15、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ16である。
【0023】
通信インタフェース14は、クライアント装置10と、計測装置20及びサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
【0024】
カメラ15は、画像を取得するように構成される。カメラ15は、例えば、イメージセンサである。
【0025】
ディスプレイ16は、画像を表示するように構成される。ディスプレイ16は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機液晶ディスプレイである。
【0026】
(1-2)計測装置の構成
計測装置20の構成を説明する。
【0027】
図2に示すように、計測装置20は、記憶装置21と、プロセッサ22と、入出力インタフェース23と、通信インタフェース24と、センサ25と、ディスプレイ26と、を備える。
【0028】
記憶装置21は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置21は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0029】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
【0030】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
【0031】
プロセッサ22は、記憶装置21に記憶されたプログラムを起動することによって、計測装置20の機能を実現するように構成される。プロセッサ22は、例えば、CPU、ASIC、FPGA、又は、これらの組み合わせである。
【0032】
入出力インタフェース23は、計測装置20に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、計測装置20に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、センサ25、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ26、スピーカ、又は、それらの組み合わせである。
【0033】
通信インタフェース24は、計測装置20と、クライアント装置10及びサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
【0034】
(1-3)サーバの構成
サーバ30の構成を説明する。
【0035】
図2に示すように、サーバ30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、入出力インタフェース33と、通信インタフェース34とを備える。
【0036】
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0037】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
【0038】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
【0039】
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動することによって、サーバ30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、例えば、CPU、ASIC、FPGA、又は、これらの組み合わせである。
【0040】
入出力インタフェース33は、サーバ30に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、サーバ30に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0041】
通信インタフェース34は、サーバ30とクライアント装置10との間の通信を制御するように構成される。
【0042】
(1-4)授乳室ユニットの構成
授乳室ユニット40の構成を説明する。
図3は、
図1の授乳室ユニットの外部構成を示す図である。
図4は、
図1の授乳室ユニットの内部構成を示す図である。
図5は、
図4のベッドの外観を示す図である。
【0043】
図3に示すように、授乳室ユニット40は、ドア41と、キャスタ42と、を備える。
【0044】
ドア41は、開閉可能、且つ、施錠可能に構成される。ユーザ(例えば、計測対象者の保護者)が、ドア41を開けて授乳室ユニット40の内部に入った後、ドア41を締めて施錠すると、授乳室ユニット40の内部は、外部から遮断される(つまり、第三者が視認できない空間になる)。これにより、授乳室ユニット40の内部のプライバシーが保護される。
【0045】
キャスタ42は、授乳室ユニット40の下部に配置される。キャスタ42は、回転可能に構成される。これにより、授乳室ユニット40を容易に移動させることができる。つまり、授乳室ユニット40は、移動型授乳室ユニットである。
【0046】
図4に示すように、授乳室ユニット40の内部には、ベッド43と、が配置される。
【0047】
図5に示すように、ベッド43には、複数の歪センサ25aと、非接触バイタルセンサ25bと、臭いセンサ25cと、非接触体温計25dと、ディスプレイ26と、が配置されている。センサ25は、例えば、以下を含む。
【0048】
複数の歪センサ25aは、計測対象者Tがベッド43に加える荷重を計測するように構成される。各歪センサ25aは、ベッドフレーム43a(例えば、4角)に配置される。
【0049】
非接触バイタルセンサ25bは、計測対象者Tの体動を計測するように構成される。非接触バイタルセンサ25bは、ベッドフレーム43aに配置される。非接触バイタルセンサ25bは、例えば、ドップラセンサである。
【0050】
臭いセンサ25cは、計測対象者Tの臭いを計測するように構成される。臭いセンサ25cは、ベッド43の背もたれ43bに配置される。臭いセンサ25cは、例えば、半導体ガスセンサである。
【0051】
非接触体温計25dは、計測対象者Tの体温を計測するように構成される。非接触体温計25dは、例えば、接触型体温計又は非接触型体温計である。
【0052】
(2)実施形態の概要
本実施形態の概要を説明する。
図6は、本実施形態の概要の説明図である。
【0053】
図6に示すように、授乳室ユニット40には、ベッド43と、計測装置20と、が配置されている。
授乳室ユニット40の内部に入ったユーザUが、ベッド43に計測対象者Tを置くと、計測装置20は、計測対象者Tの生体情報を計測する。
計測装置20は、計測結果をサーバ30に送信する。
【0054】
(3)データベース
本実施形態のデータベースを説明する。以下のデータベースは、記憶装置31に記憶される。
【0055】
(3-1)ユーザ情報データベース
本実施形態のユーザ情報データベースを説明する。
図7は、本実施形態のユーザ情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0056】
図7のユーザ情報データベースには、ユーザ情報が格納されている。ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。
ユーザ情報データベースは、「ユーザID」フィールドと、「ユーザ名」フィールドと、「ユーザ属性」フィールドと、「計測対象者」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0057】
「ユーザID」フィールドには、ユーザ識別情報(「保護者識別情報」の一例)が格納される。ユーザ識別情報は、ユーザを識別する情報である。
【0058】
「ユーザ名」フィールドには、ユーザ名情報が格納される。ユーザ名情報は、ユーザの名称(例えば、氏名)に関する情報である。
【0059】
「ユーザ属性」フィールドには、ユーザ属性情報が格納される。ユーザ属性情報は、ユーザの属性に関する情報である。「ユーザ属性」フィールドは、「性別」フィールドと、「年齢」フィールドと、を含む。
【0060】
「性別」フィールドには、性別情報が格納される。性別情報は、ユーザの性別に関する情報である。
【0061】
「年齢」フィールドには、年齢情報が格納される。年齢情報は、ユーザの年齢に関する情報である。
【0062】
「計測対象者」フィールドには、計測対象者情報が格納される。計測対象者情報は、計測対象者に関する情報である。「計測対象者」フィールドは、「計測対象者ID」フィールドと、「計測対象者名」フィールドと、「性別」フィールドと、「月齢」フィールドと、「保健ID」フィールドと、を含む。
【0063】
「計測対象者ID」フィールドには、計測対象者識別情報が格納される。計測対象者識別情報は、計測対象者を識別する情報である。1つのユーザ識別情報には、1又は複数の計測対象者識別情報が関連付けられる。
【0064】
「計測対象者名」フィールドには、計測対象者名情報が格納される。計測対象者名情報は、計測対象者の名称(例えば、氏名)に関する情報である。「計測対象者名」フィールドは、1つの計測対象者識別情報に関連付けられる。
【0065】
「性別」フィールドには、性別情報が格納される。性別情報は、計測対象者の性別に関する情報である。「性別」フィールドは、1つの計測対象者識別情報に関連付けられる。
【0066】
「月齢」フィールドには、月齢情報が格納される。月齢情報は、計測対象者の月齢に関する情報である。「月齢」フィールドは、1つの計測対象者識別情報に関連付けられる。
【0067】
「保健ID」フィールドには、保健識別情報が格納される。保健識別情報は、計測対象者に適用される保健(例えば、保健所が管理する保健)を識別する情報である。「保健ID」フィールドは、1つの計測対象者識別情報に関連付けられる。
【0068】
(3-2)計測結果情報データベース
本実施形態の計測結果情報データベースを説明する。
図8は、本実施形態の計測結果情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0069】
図8の計測結果情報データベースには、計測結果情報が格納されている。計測結果情報は、計測結果に関する情報である。
計測結果情報データベースは、「タイムスタンプ」フィールドと、「計測結果」フィールドと、「体調」フィールドと、「画像」フィールドと、「送信フラグ」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
計測結果情報データベースは、計測対象者識別情報に関連付けられる。
【0070】
「タイムスタンプ」フィールドには、計測日時情報が格納される。計測日時情報は、計測が実施された日時に関する情報である。
【0071】
「計測結果」フィールドには、計測結果情報が格納される。計測結果情報は、計測結果に関する情報である。「計測結果」フィールドは、「身長」フィールドと、「体重」フィールドと、「心拍数」フィールドと、「体温」フィールドと、「臭い」フィールドと、を含む。
【0072】
「身長」フィールドには、身長情報が格納される。身長情報は、計測対象者の身長の計測結果に関する情報である。
【0073】
「体重」フィールドには、体重情報が格納される。体重情報は、計測対象者の体重の計測結果に関する情報である。
【0074】
「心拍数」フィールドには、心拍数情報が格納される。心拍数情報は、計測対象者の心拍数の計測結果に関する情報である。
【0075】
「体温」フィールドには、体温情報が格納される。体温情報は、計測対象者の体温の計測結果に関する情報である。
【0076】
「臭い」フィールドには、臭い情報が格納される。臭い情報は、計測対象者の臭いの計測結果に関する情報である。
【0077】
「体調」フィールドには、体調情報が格納される。体調情報は、計測対象者の体調に関する情報である。
【0078】
「画像」フィールドには、画像が格納される。画像は、計測対象者の身体の画像に関する情報である。
【0079】
「送信フラグ」フィールドには、送信フラグ情報が格納される。送信フラグ情報は、計測結果情報を外部サーバ(例えば、保健所が運営する保健所サーバ)に送信したか否かを示す情報である。
【0080】
(4)情報処理
本実施形態の情報処理を説明する。当該情報処理は、ベッド43に配置されたセンサ25によって計測を実施する計測処理である。
図9は、本実施形態の計測処理のシーケンス図である。
図10は、
図9の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0081】
図9の処理のトリガは、例えば、ユーザUが、計測対象者Tをベッド43に置くことである。
【0082】
計測装置20は、体動の検出(S120)を実行する。
具体的には、記憶装置21には、計測可否判定モデルが記憶されている。計測可否判定モデルには、体動信号のパターンと、ベッド43における計測対象者Tの位置が計測に適しているか否かの判定結果と、の相関関係が記述されている。
非接触バイタルセンサ25bは、ベッド43上の計測対象者の体動に応じたレベルを有する信号(以下「体動信号」という)を検出する。
プロセッサ22は、非接触バイタルセンサ25bによって検出された体動信号を計測可否判定モデルに入力することにより、計測対象者Tの位置が計測に適しているか否かを判定する。
プロセッサ22は、計測対象者Tの位置が計測に適していない場合、ディスプレイ26又はスピーカ(不図示)を介して、計測対象者Tの位置の修正を促すガイダンスをユーザUに提示する。
プロセッサ22は、計測対象者Tの位置が計測に適している場合、ステップS121に進む。
【0083】
ステップS120の後、計測装置20は、計測(S121)を実行する。
具体的には、記憶装置21には、体重モデルが記憶されている。体重モデルには、計測対象者Tがベッド43に加える荷重と、計測対象者Tの体重との相関関係が記述されている。
歪センサ25aは、ベッドフレーム43a上の計測対象者Tの荷重を計測する。
プロセッサ22は、歪センサ25aによって計測された荷重を体重モデルに入力することにより、計測対象者Tの体重を計算する。
【0084】
記憶装置21には、心拍数モデルが記憶されている。心拍数モデルには、体動の大きさと、ベッド43上の計測対象者の心拍数との相関関係が記述されている。
プロセッサ22は、非接触バイタルセンサ25bによって検出された体動信号を心拍数モデルに入力することにより、計測対象者Tの心拍数を計算する。
【0085】
臭いセンサ25cは、計測対象者Tの臭いを計測する。
【0086】
非接触体温計25dは、計測対象者Tの体温を計測する。
【0087】
ステップS121の後、計測装置20は、体調の推定(S122)を実行する。
具体的には、記憶装置21には、体調モデルが記憶されている。体調モデルには、臭いと、ベッド43上の計測対象者の体調との相関関係が記述されている。体調モデルは、例えば、学習済モデルである。
プロセッサ22は、ステップS121で臭いセンサ25cによって計測された臭いを体調モデルに入力することにより、計測対象者Tの体調を推定する。
【0088】
ステップS122の後、計測装置20は、計測結果の表示(S123)を実行する。
具体的には、プロセッサ22は、画面P10(
図10)をディスプレイ26に表示する。
【0089】
画面P10は、表示オブジェクトA10と、フィールドオブジェクトF10a~F10bと、操作オブジェクトB10と、を含む。
【0090】
表示オブジェクトA10には、以下の情報が表示される。
・計測日時情報(例えば、ステップS121の実行日時に関する情報)
・ステップS121で得られた身長情報
・ステップS121で得られた体重情報
・ステップS121で得られた心拍数情報
・ステップS121で得られた体温情報
・ステップS121で得られた臭い情報
・ステップS122で得られた体調情報
【0091】
フィールドオブジェクトF10aは、ユーザ識別情報の入力を受け付けるオブジェクトである。
【0092】
フィールドオブジェクトF10bは、計測対象者識別情報の入力を受け付けるオブジェクトである。
【0093】
操作オブジェクトB10は、計測結果情報をサーバ30に保存するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0094】
ステップS123の後、計測装置20は、計測結果の送信(S124)を実行する。
具体的には、ユーザUが操作オブジェクトB10を操作すると、プロセッサ22は、計測結果情報をサーバ30に送信する。計測結果情報は、以下の情報を含む。
・フィールドオブジェクトF10aに入力されたユーザ識別情報
・フィールドオブジェクトF10bに入力された計測対象者識別情報
・計測日時情報
・ステップS121で得られた身長情報
・ステップS121で得られた体重情報
・ステップS121で得られた心拍数情報
・ステップS121で得られた体温情報
・ステップS121で得られた臭い情報
・ステップS122で得られた体調情報
【0095】
ステップS124の後、サーバ30は、データベースの更新(S130)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS124で送信された計測対象者識別情報に関連付けられた計測結果情報データベース(
図8)に新規レコードを追加する。新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「タイムスタンプ」フィールド:ステップS124で送信された計測日時情報
・「身長」フィールド:ステップS124で送信された身長情報
・「体重」フィールド:ステップS124で送信された体重情報
・「心拍数」フィールド:ステップS124で送信された心拍数情報
・「体温」フィールド:ステップS124で送信された体温情報
・「臭い」フィールド:ステップS124で送信された臭い情報
・「体調」フィールド:ステップS124で送信された体調情報
・「画像」フィールド:ブランク
・「送信フラグ」フィールド:未送信
【0096】
(5)本実施形態の小括
本実施形態によれば、計測対象者Tの体動が計測されたことをトリガとして、計測対象者Tの体重が計算される。これにより、日常的に、容易に、且つ、安全に、乳児の体重の計測及び管理のための環境を提供することができる。
【0097】
本実施形態によれば、計測対象者Tの位置が計測に適していない場合、計測対象者Tの位置の修正を促すガイダンスが提示される。これにより、乳児の体重をより容易に計測する環境を提供することができる。
【0098】
非接触バイタルセンサ25bの計測結果を用いて心拍数が計算される。これにより、乳児の心拍数をより容易に計測する環境を提供することができる。
【0099】
歪センサ25bの計測結果を用いて体重が計算される。これにより、乳児の体重をより容易に計測する環境を提供することができる。
【0100】
臭いセンサ25cの計測結果を用いて体調が推定される。これにより、乳児の体調を容易に管理する環境を提供することができる。
【0101】
ユーザ識別情報、計測対象者識別情報、及び、計算結果(例えば、体重)がサーバ30に送信される。これにより、計測対象者Tの生体情報の計測結果を容易に管理する環境を提供することができる。
【0102】
ディスプレイ26に計算結果が表示される。これにより、乳児の生体情報を容易に把握する環境を提供することができる。
【0103】
ベッド43が配置された授乳室ユニット40がドア41及びキャスタ42を備える。これにより、容易に移動可能な授乳室を提供することができる。
【0104】
ユーザ識別情報と、計測対象者識別情報と、体重と、が関連付けて記憶される。これにより、計測対象者Tの生体情報の計測結果を容易に管理する環境を提供することができる。
【0105】
(6)変形例
本実施形態の変形例を説明する。
【0106】
(6-1)変形例1
変形例1を説明する。変形例1は、クライアント装置10及び計測装置20を用いて計測を実施する例である。
【0107】
(6-1-1)変形例1の概要
変形例1の概要を説明する。
図11は、変形例1の概要を示す図である。
【0108】
図11に示すように、授乳室ユニット40には、ベッド43と、計測装置20と、が配置されている。
授乳室ユニット40の内部に入ったユーザUがベッド43に計測対象者Tを置くと、計測装置20は、計測対象者Tの生体情報を計測する。
ユーザUが、クライアント装置10を用いて、計測対象者Tの画像を撮像すると、クライアント装置10は、計測対象者Tの生体情報を計測する。
クライアント装置10は、計測装置20から、計測装置20の計測結果を取得する。
クライアント装置10は、計測装置20から取得した計測結果と、クライアント装置10の計測結果と、をサーバ30に送信する。
【0109】
(6-1-2)変形例1の情報処理
変形例1の情報処理を説明する。
図12は、変形例1の計測処理のシーケンス図である。
図13は、
図12の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0110】
図12の処理のトリガは、例えば、ユーザUが、クライアント装置10にインストールされた計測アプリケーションを起動することである。
【0111】
クライアント装置10は、ユーザ指示の取得(S210)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P20(
図13)をディスプレイ16に表示する。
【0112】
画面P20は、フィールドオブジェクトF20a~F20bと、操作オブジェクトB20と、を含む。
【0113】
フィールドオブジェクトF20aは、ユーザ識別情報の入力を受け付けるオブジェクトである。
【0114】
フィールドオブジェクトF20bは、計測対象者識別情報の入力を受け付けるオブジェクトである。
【0115】
操作オブジェクトB20は、フィールドオブジェクトF20a~F20bの入力を確定させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0116】
ステップS210の後、クライアント装置10は、計測対象者の画像の取得(S211)を実行する。
具体的には、ユーザUがフィールドオブジェクトF20aに自身のユーザ識別情報を入力し、フィールドオブジェクトF20bに計測対象者Tの計測対象者識別情報を入力し、且つ、操作オブジェクトB20を操作すると、プロセッサ12は、画面P21(
図13)をディスプレイ16に表示する。
【0117】
画面P21は、画像オブジェクトIMG21a~IMG21bと、操作オブジェクトB21と、を含む。
【0118】
画像オブジェクトIMG21aは、計測対象者Tの画像を撮像するときのガイドの画像である。
【0119】
画像オブジェクトIMG21bは、カメラ15によって撮像された計測対象者Tの画像である。
【0120】
操作オブジェクトB21は、計測対象者Tの画像の撮像を開始させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0121】
ユーザが、画像オブジェクトIMG21bが画像オブジェクトIMG21aの内部に含まれていることを確認した上で、操作オブジェクトB21を操作すると、カメラ15は、計測対象者Tの画像を取得する。
【0122】
ステップS211の後、クライアント装置10は、マーカの決定(S212)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P22(
図13)をディスプレイ16に表示する。
【0123】
画面P22は、画像オブジェクトIMG21a及びIMG22と、操作オブジェクトB22と、を含む。
【0124】
マーカ画像オブジェクトIMG22は、マーカ画像である。マーカ画像は、ユーザの操作に応じて移動するように構成される。
【0125】
操作オブジェクトB22は、マーカ画像オブジェクトIMG22の位置を確定させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0126】
ステップS212の後、クライアント装置10は、計測結果の取得(S213)を実行する。
具体的には、ユーザがマーカ画像オブジェクトIMG22を任意の位置(例えば、画像オブジェクトIMG21bにおいて、計測対象者Tの身体の複数の特定点(一例として、頭頂部、股下、膝、及び、かかと))に配置し、且つ、操作オブジェクトB22を操作すると、プロセッサ12は、計測装置20から、計測結果情報(例えば、
図9のステップS121で得られた計測結果情報(身長情報、体重情報、心拍数情報、体温情報、臭い情報、及び、体調情報)を取得する。
【0127】
ステップS213の後、クライアント装置10は、身長及び体重の計算(S214)を実行する。
具体的には、記憶装置11には、身長モデルが記憶されている。身長モデルには、各特定点間の距離と、計測対象者Tの身長との相関関係が記述されている。
プロセッサ12は、ステップS213でユーザによって配置された各マーカ画像オブジェクトIMG22の位置を参照して、各マーカ画像オブジェクトIMG22間の距離を計算する。
プロセッサ12は、当該距離を身長モデルに入力することにより、計測対象者Tの身長を計算する。
【0128】
記憶装置11には、体重モデルが記憶されている。体重モデルには、画像における計測対象者Tの身体の体積、身長、及び、体重との相関関係が記述されている。
プロセッサ12は、ステップS211で得られた画像を参照して、計測対象者Tの身体の輪郭線の3次元座標を決定する。
プロセッサ12は、当該3次元座標に基づいて、当該画像における計測対象者Tの身体の体積を推定する。
プロセッサ12は、計算された身長と、推定された体積と、を体重モデルに入力することにより、計測対象者Tの体重を計算する。
【0129】
ステップS214の後、クライアント装置10は、計測結果の表示(S215)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P23(
図13)をディスプレイ16に表示する。
【0130】
画面P23は、表示オブジェクトA23と、操作オブジェクトB23a~B23bと、を含む。
【0131】
表示オブジェクトA23には、以下の情報が表示される。
・計測日時情報(例えば、ステップS121及びS214の少なくとも1つ実行日時に関する情報)
・ステップS213で得られた身長情報
・ステップS214で得られた体重情報
・ステップS213で得られた心拍数情報
・ステップS213で得られた体温情報
・ステップS213で得られた臭い情報
・ステップS213で得られた体調情報
【0132】
操作オブジェクトB23aは、計測結果情報をサーバ30に保存するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0133】
操作オブジェクトB23bは、計測結果情報に応じた拡張現実(以下「AR」という)画像をユーザUに提示するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0134】
ステップS215の後、クライアント装置10は、計測結果の送信(S216)を実行する。
具体的には、ユーザが操作オブジェクトB23を操作すると、プロセッサ12は、計測結果情報をサーバ30に送信する。計測結果情報は、以下の情報を含む。
・ステップS210で得られたユーザ識別情報
・ステップS210で得られた計測対象者識別情報
・計測日時情報
・ステップS213で得られた身長情報
・ステップS214で得られた体重情報
・ステップS213で得られた心拍数情報
・ステップS213で得られた体温情報
・ステップS213で得られた臭い情報
・ステップS213で得られた体調情報
・ステップS211で得られた画像
【0135】
ステップS216の後、サーバ30は、データベースの更新(S230)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS216で送信された計測対象者識別情報に関連付けられた計測結果情報データベース(
図8)に新規レコードを追加する。新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「タイムスタンプ」フィールド:ステップS216で送信された計測日時情報
・「身長」フィールド:ステップS216で送信された身長情報
・「体重」フィールド:ステップS216で送信された体重情報
・「心拍数」フィールド:ステップS216で送信された心拍数情報
・「体温」フィールド:ステップS216で送信された体温情報
・「臭い」フィールド:ステップS216で送信された臭い情報
・「体調」フィールド:ステップS216で送信された体調情報
・「画像」フィールド:ステップS211で得られた画像
・「送信フラグ」フィールド:未送信
【0136】
(6-1-3)変形例1の小括
【0137】
変形例1によれば、計測装置20及びクライアント装置10の両方を用いて、計測対象者Tの生体情報をより詳細に取得することができる。
【0138】
変形例1によれば、クライアント装置10から取得されたユーザ識別情報、計測対象者識別情報、及び、体重が関連付けて記憶される。これにより、計測対象者Tの生体情報の計測結果を容易に管理する環境を提供することができる。
【0139】
変形例1によれば、クライアント装置10から取得された計測対象者識別情報及び身長が関連付けて記憶される。これにより、計測対象者Tの身長を容易に管理する環境を提供することができる。
【0140】
(6-2)変形例2
変形例2を説明する。変形例2は、計測結果情報の記録をユーザに提示する例である。
【0141】
(6-2-1)変形例2の情報処理
変形例2の情報処理を説明する。
図14は、変形例2の計測記録の提示処理のシーケンス図である。
図15は、
図14の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0142】
図14の処理のトリガは、例えば、ユーザUが、クライアント装置10にインストールされた計測アプリケーションを起動することである。
【0143】
クライアント装置10は、ユーザ指示の取得(S310)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P30(
図15)をディスプレイ16に表示する。
【0144】
画面P30は、フィールドオブジェクトF30a~F30bと、操作オブジェクトB30a~B30bと、を含む。
【0145】
フィールドオブジェクトF30aは、ユーザ識別情報の入力を受け付けるオブジェクトである。
【0146】
フィールドオブジェクトF30bは、計測対象者識別情報の入力を受け付けるオブジェクトである。
【0147】
操作オブジェクトB30aは、計測記録を確認するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0148】
操作オブジェクトB30bは、計測記録を保健所に送信するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0149】
ステップS310の後、クライアント装置10は、計測記録の提示リクエスト(S311)を実行する。
具体的には、ユーザUがフィールドオブジェクトF30aに自身のユーザ識別情報を入力し、フィールドオブジェクトF30bに計測対象者Tの計測対象者識別情報を入力し、且つ、操作オブジェクトB30aを操作すると、プロセッサ12は、画面P31(
図15)をディスプレイ16に表示する。
【0150】
画面P31は、操作オブジェクトB31a~B31fを含む。
【0151】
操作オブジェクトB31aは、身長の記録を提示させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB31bは、体重の記録を提示させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB31cは、心拍数の記録を提示させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB31dは、体温の記録を提示させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB31eは、体調の記録を提示させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB31fは、ステップS211で得られた画像の記録を提示させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0152】
ユーザが操作オブジェクトB31a~B31fの何れかを操作すると、プロセッサ12は、提示リクエストデータをサーバ30に送信する。提示リクエストデータは、以下の情報を含む。
・フィールドオブジェクトF30aに入力されたユーザ識別情報
・フィールドオブジェクトF30bに入力された計測対象者識別情報
・ユーザによって操作オブジェクトB31a~B31fを示す情報(以下「提示対象情報」という)
【0153】
ステップS311の後、サーバ30は、提示対象の特定(S330)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、提示リクエストデータに含まれる計測対象者識別情報に関連付けられた計測結果情報データベース(
図8)を特定する。
プロセッサ32は、特定された計測結果情報データベースのフィールドから、提示リクエストデータに含まれる提示対象情報に対応するフィールド(以下「提示対象フィールド」という)を特定する。例えば、ステップS311でユーザが操作オブジェクトB31bを操作した場合、提示対象情報は「体重」を示すので、プロセッサ32は、「体重」フィールドを提示対象フィールドとして特定する。
【0154】
ステップS330の後、サーバ30は、計測記録の提示レスポンス(S331)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、提示レスポンスデータをクライアント装置10に送信する。提示対象レスポンスデータは、以下の情報を含む。
・「タイムスタンプ」フィールドの情報
・ステップS330で特定された提示対象フィールドの情報(例えば、「体重」フィールドの体重情報)
【0155】
ステップS331の後、クライアント装置10は、計測記録の提示(S312)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P32(
図15)をディスプレイ16に表示する。
【0156】
画面P32は、画像オブジェクトIMG32を含む。
画像オブジェクトIMG32は、提示レスポンスデータに含まれる「タイムスタンプ」フィールドの情報及び提示対象フィールドの情報に基づいて描画された画像(例えば、グラフ)である。
【0157】
(6-2-3)変形例2の小括
変形例2によれば、ユーザUは、クライアント装置10を用いて、計測結果情報の記録を確認することができる。
【0158】
(6-3)変形例3
変形例3を説明する。変形例3は、計測結果情報を外部サーバ(例えば、保健所が運営する保健所サーバ)に送信する例である。
【0159】
(6-3-1)変形例3の概要
変形例3の概要を説明する。
図16は、変形例3の概要を示す図である。
【0160】
図16に示すように、変形例3は、サーバ30に記憶された計測結果情報が、保健所が運営する保健所サーバ50に送信される点において、本実施形態及び変形例1とは異なる。
サーバ30は、ユーザUの指示に応じて、計測対象者Tの計測結果情報を保健所サーバ50に送信する。
【0161】
(6-3-2)変形例3の情報処理
変形例3の情報処理を説明する。
図17は、変形例3の計測記録の送信処理のシーケンス図である。
図18は、
図17の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0162】
図17の処理のトリガは、例えば、ユーザUが、クライアント装置10にインストールされた計測アプリケーションを起動することである。
【0163】
クライアント装置10は、変形例2(
図14)と同様に、ユーザ指示の取得(S310)を実行する。
【0164】
ステップS310の後、クライアント装置10は、送信リクエスト(S410)を実行する。
具体的には、ユーザUがフィールドオブジェクトF30aに自身のユーザ識別情報を入力し、フィールドオブジェクトF30bに計測対象者Tの計測対象者識別情報を入力し、且つ、操作オブジェクトB30bを操作すると、プロセッサ12は、画面P40(
図18)をディスプレイ16に表示する。
【0165】
画面P40は、操作オブジェクトB40a~B40bを含む。
【0166】
操作オブジェクトB40aは、保健所サーバ50への計測結果情報の送信を許可するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB40bは、保健所サーバ50への計測結果情報の送信を拒否するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0167】
ユーザが操作オブジェクトB40aの何れかを操作すると、プロセッサ12は、送信リクエストデータをサーバ30に送信する。送信リクエストデータは、以下の情報を含む。
・フィールドオブジェクトF30aに入力されたユーザ識別情報
・フィールドオブジェクトF30bに入力された計測対象者識別情報
【0168】
ステップS410の後、サーバ30は、送信対象情報の特定(S430)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、送信リクエストデータに含まれる計測対象者識別情報に関連付けられた計測結果情報データベース(
図8)を特定する。
プロセッサ32は、特定された計測結果情報データベースの「送信フラグ」フィールドに「未送信」が格納されているレコードを送信対象情報として特定する。
【0169】
ステップS430の後、サーバ30は、送信対象情報の送信(S431)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、以下の情報を保健所サーバ50に送信する。
・送信リクエストデータに含まれるユーザ識別情報
・送信リクエストデータに含まれる計測対象者識別情報
・ステップS430で送信対象情報として特定されたレコードの情報
【0170】
ステップS431の後、サーバ30は、データベースの更新(S432)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS430で送信対象情報として特定されたレコードの「送信フラグ」フィールドに「送信済」を格納する。
【0171】
(6-3-3)変形例3の小括
変形例3によれば、計測装置20及びクライアント装置10の少なくとも1つを用いて計測された計測対象者Tの計測結果情報を保健所サーバ50に送信される。これにより、ユーザUは、集合計測施設に行くことなく、計測対象者Tの生体情報の記録を保健所に提出することができる。
【0172】
なお、ステップS431のトリガは、クライアント装置10から送信リクエストデータが送信されたことに限られない。変形例3は、以下の少なくとも1つである場合にも適用可能である。
・本実施形態の計測装置20又は変形例1のクライアント装置10から計測結果情報が送信された場合
・所定時刻になった場合
この場合、ユーザの指示なしに、サーバ30に蓄積された計測結果情報が保健所サーバ50に送信される。
【0173】
(6-4)変形例4
変形例4を説明する。変形例4は、AR画像をユーザUに提示する例である。
【0174】
(6-4-1)変形例4の概要
変形例4の概要を説明する。
図19は、変形例4の概要を示す図である。
【0175】
図19に示すように、授乳室ユニット40には、ベッド43と、計測装置20と、が配置されている。
授乳室ユニット40の内部に入ったユーザUがベッド43に計測対象者Tを置くと、計測装置20は、計測対象者Tの生体情報を計測する。
ユーザUが、クライアント装置10を用いて、計測対象者Tの画像を撮像すると、クライアント装置10は、計測対象者Tの生体情報を計測する。
クライアント装置10は、計測装置20から、計測装置20の計測結果を取得する。
クライアント装置10は、計測装置20から取得した計測結果と、クライアント装置10の計測結果と、をサーバ30に送信する。
サーバ30は、クライアント装置10から取得した計測結果を参照して、計測結果に対応するコンテンツに関する画像(以下「コンテンツ画像」という)を生成する。
サーバ30は、クライアント装置10にコンテンツ画像を送信する。
クライアント装置10は、サーバ30から送信されたコンテンツ画像と、計測対象者Tの画像と、を合成することにより、AR画像を生成する。
クライアント装置10は、AR画像をディスプレイ16に表示することにより、AR画像をユーザUに提示する。
【0176】
(6-4-2)変形例4の情報処理
変形例4の情報処理を説明する。
図20は、変形例4の計測処理のシーケンス図である。
図21は、
図20の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0177】
図20に示すように、クライアント装置10は、
図12と同様に、ステップS210~S215を実行する。
【0178】
ステップS215の後、クライアント装置10は、ARリクエスト(S510)を実行する。
具体的には、ユーザが、画面P23(
図13)の操作オブジェクトB23bを操作すると、プロセッサ12は、ARリクエストデータをサーバ30に送信する。ARリクエストデータは、ステップS216(
図12)でサーバ30に送信された計測結果情報を含む。
【0179】
ステップS510の後、サーバ30は、
図12と同様に、データベースの更新(S230)を実行する。
【0180】
ステップS230の後、サーバ30は、コンテンツ画像の生成(S530)を実行する。
具体的には、記憶装置31には、コンテンツ情報が格納されている。コンテンツ情報は、計測対象者Tの身体的特徴に依存するコンテンツ(例えば、計測対象者Tが身に付ける商品又は計測対象者Tが手に取る商品)に関する情報である。コンテンツは、例えば、以下の少なくとも1つを含む。
・洋服
・帽子
・手袋
・オムツ
・靴下
・靴
・食器
・玩具
・マスク
・フェイスシールド
【0181】
コンテンツ情報は、コンテンツ識別情報と、コンテンツサイズ情報と、コンテンツ価格情報と、コンテンツ画像と、を含む。コンテンツ識別情報、コンテンツサイズ情報、コンテンツ価格情報、及び、コンテンツ画像は、互いに関連付けられている。
コンテンツ識別情報は、コンテンツを識別する情報(例えば、製品(一例として、洋服)の商品名又は商品コード)である。
コンテンツサイズ情報は、コンテンツのサイズに関する情報である。
コンテンツ価格情報は、コンテンツの販売価格に関する情報である。
【0182】
プロセッサ32は、計測結果情報(例えば、身長及び体重)を参照して、計測結果に対応するコンテンツサイズ情報に関連付けられたコンテンツ識別情報を特定する。
【0183】
ステップS530の後、サーバ30は、ARレスポンス(S531)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ARレスポンスデータをクライアント装置10に送信する。ARレスポンスデータは、ステップS530で特定されたコンテンツ識別情報と、当該コンテンツ識別情報に関連付けられたコンテンツサイズ情報、コンテンツ価格情報、及び、コンテンツ画像と、を含む。
【0184】
ステップS531の後、クライアント装置10は、計測対象者の画像の取得(S510)を実行する。
具体的には、ユーザUがカメラ15を計測対象者Tに向けると、カメラ15は、計測対象者Tの画像を撮像する。
プロセッサ12は、カメラ15によって撮像された画像を記憶装置11に記憶する。
【0185】
ステップS510の後、クライアント装置10は、AR画像の生成(S511)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS510で得られた計測対象者Tの画像を参照して、所定の第1基準点(例えば、首及び肩)の位置を特定する。
プロセッサ12は、コンテンツ画像における第2基準点(例えば、洋服の襟及び袖)と、ARレスポンスデータに含まれるコンテンツ画像における第1基準点との位置が合うように、コンテンツ画像と、計測対象者Tの画像と、を合成する。これにより、AR画像が得られる。
【0186】
ステップS511の後、クライアント装置10は、AR画像の提示(S512)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P50(
図21)をディスプレイ16に表示する。
【0187】
画面P50は、表示オブジェクトA50と、操作オブジェクトB50と、画像オブジェクトIMG50と、を含む。
【0188】
表示オブジェクトA50は、ARレスポンスデータに含まれるコンテンツ識別情報、コンテンツサイズ情報と、コンテンツ価格情報と、を表示するオブジェクトである。
【0189】
画像オブジェクトIMG50は、ステップS511で得られたAR画像である。画像オブジェクトIMG50は、画像オブジェクトIMG50a~IMG50bを含む。
画像オブジェクトIMG50aは、カメラ15によって撮像された計測対象者Tの画像である。
画像オブジェクトIMG50bは、ARレスポンスデータに含まれるコンテンツ画像である。
【0190】
操作オブジェクトB50は、コンテンツ画像に対応する商品を購入するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0191】
ステップS512の後、クライアント装置10は、購入リクエスト(S513)を実行する。
具体的には、ユーザが操作オブジェクトB50を操作すると、プロセッサ12は、購入リクエストデータをサーバ30に送信する。
【0192】
ステップS513の後、サーバ30は、決済(S532)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS530で特定されたコンテンツ識別情報に対応するコンテンツの購入を決済する。これにより、ユーザUによるコンテンツの購入が確定する。
【0193】
(6-4-3)変形例4の小括
変形例4によれば、計測対象者Tの生体情報に応じたサイズの製品の画像及び計測対象者Tの画像の合成画像であるAR画像がユーザUに提示される。これにより、ユーザUは、AR画像を介して、計測対象者Tに合った製品を計測対象者Tが使用したときの様子を確認することができる。例えば、製品が洋服である場合、ユーザUは、計測対象者Tに洋服を着用させることなく、試着させることができる。
【0194】
(7)付記
(付記1)
ベッド43に配置される計測装置20であって、
ベッド43上の計測対象者Tの体動を計測する非接触バイタルセンサ25bを備え、
非接触バイタルセンサ25bによって体動が計測された場合、計測対象者Tの荷重を計測する歪センサ25aを備え、
歪センサ25aの計測結果を参照して、計測対象者Tの体重を計算する手段(例えば、ステップS121を実行するプロセッサ22)を備える、
計測装置20。
【0195】
付記1によれば、計測対象者Tの体動が計測されたことをトリガとして、計測対象者Tの体重が計算される。これにより、日常的に、容易に、且つ、安全に、乳児の体重の計測及び管理のための環境を提供することができる。
【0196】
(付記2)
非接触バイタルセンサ25bの計測結果を参照して、ベッド43における計測対象者Tの位置が計測に適しているか否かを判定する手段(例えば、ステップS120を実行するプロセッサ22)を備え、
計測対象者Tの位置が計測に適していない場合、計測対象者Tの位置の修正を促すガイダンスを提示する手段(例えば、ステップS120を実行するプロセッサ22)を備える、
付記1に記載の計測装置20。
【0197】
付記2によれば、計測対象者Tの位置が計測に適していない場合、計測対象者Tの位置の修正を促すガイダンスが提示される。これにより、乳児の体重をより容易に計測する環境を提供することができる。
【0198】
(付記3)
計算する手段は、非接触バイタルセンサ25bによって計測された体動を参照して、計測対象者Tの心拍数を計算する、
付記1又は付記2に記載の計測装置20。
【0199】
付記3によれば、非接触バイタルセンサ25bの計測結果を用いて心拍数が計算される。これにより、乳児の心拍数をより容易に計測する環境を提供することができる。
【0200】
(付記4)
計算する手段は、歪センサ25aの計測結果を参照して、体重を計算する、
付記1~付記3の何れかに記載の計測装置20。
【0201】
付記4によれば、歪センサ25bの計測結果を用いて体重が計算される。これにより、乳児の体重をより容易に計測する環境を提供することができる。
【0202】
(付記5)
計測対象者Tの臭いを計測する臭いセンサ25cを備え、
臭いセンサ25cの計測結果を参照して、計測対象者Tの体調を推定する手段(例えば、ステップS121を実行するプロセッサ22)を備える、
付記1~付記4の何れかに記載の計測装置20。
【0203】
付記5によれば、臭いセンサ25cの計測結果を用いて体調が推定される。これにより、乳児の体調を容易に管理する環境を提供することができる。
【0204】
(付記6)
情報処理装置(例えば、サーバ30)に、前記計測対象者Tの保護者Uを識別する保護者U情報と、前記計測対象者Tを識別する計測対象者識別情報と、計算する手段の計算結果と、を送信する手段(例えば、ステップS124を実行するプロセッサ22)を備える、
付記1~付記4の何れかに記載の計測装置20。
【0205】
付記6によれば、保護者識別情報、計測対象者識別情報、及び、計算結果(例えば、体重)がサーバ30に送信される。これにより、計測対象者Tの生体情報の計測結果を容易に管理する環境を提供することができる。
【0206】
(付記7)
ディスプレイ26に、計算する手段の計算結果を表示する手段(例えば、ステップS123を実行するプロセッサ22)を備える、
付記1~付記6の何れかに記載の計測装置20。
【0207】
付記7によれば、ディスプレイ26に計算結果が表示される。これにより、乳児の生体情報を容易に把握する環境を提供することができる。
【0208】
(付記8)
ベッドレーム43aを備え、
計測対象者Tの体動を計測する非接触バイタルセンサ25bを備え、
非接触バイタルセンサ25bによって体動が計測された場合、計測対象者Tの荷重を計測する歪センサ25aを備え、
歪センサ25aの計測結果を参照して、計測対象者Tの体重を計算する手段(例えば、ステップS121を実行するプロセッサ22)を備える、
ベッド43。
【0209】
付記8によれば、付記1~付記7と同様の効果が得られる。
【0210】
(付記9)
付記8に記載のベッド43を備え、
開閉可能なドア41を備え
キャスタ42を備える、
授乳室ユニット40。
【0211】
付記9によれば、ベッド43が配置された授乳室ユニット40がドア41及びキャスタ42を備える。これにより、付記1~付記7と同様の効果が得られ、且つ、容易に移動可能な授乳室を提供することができる。
【0212】
(付記10)
付記1~付記7の何れかに記載の計測装置20と接続可能なサーバ30であって、
計測装置20から、計測対象者Tの保護者Uを識別する保護者識別情報と、計測対象者Tを識別する計測対象者識別情報と、計測対象者Tの体重と、を取得する手段(例えば、ステップS130を実行するプロセッサ32)を備え、
保護者識別情報と、計測対象者識別情報と、体重と、を関連付けて記憶する手段(例えば、ステップS130を実行するプロセッサ32)を備える、
サーバ30。
【0213】
付記10によれば、保護者識別情報と、計測対象者識別情報と、体重と、が関連付けて記憶される。これにより、計測対象者Tの生体情報の計測結果を容易に管理する環境を提供することができる。
【0214】
(付記11)
付記1~付記7の何れかに記載の計測装置20と、ユーザが使用するクライアント装置10と、接続可能なサーバ30であって、
クライアント装置10から、前記計測対象者Tの保護者Uを識別する保護者識別情報と、計測対象者Tを識別する計測対象者識別情報と、計測装置20によって計測された計測対象者Tの体重と、を取得する手段(例えば、ステップS230を実行するプロセッサ32)を備え、
保護者識別情報と、計測対象者識別情報と、体重と、を関連付けて記憶する手段(例えば、ステップS230を実行するプロセッサ32)を備える、
サーバ30。
【0215】
付記11によれば、クライアント装置10から取得された保護者識別情報、計測対象者識別情報、及び、体重が関連付けて記憶される。これにより、計測対象者Tの生体情報の計測結果を容易に管理する環境を提供することができる。
【0216】
(付記12)
クライアント装置10から、計測対象者Tの身長を取得する手段(例えば、ステップS230を実行するプロセッサ32)を備え、
計測対象者識別情報と、身長と、を関連付けて記憶する手段(例えば、ステップS230を実行するプロセッサ32)を備える、
付記11に記載のサーバ30。
【0217】
付記12によれば、計測対象者識別情報と、身長と、が関連付けて記憶される。これにより、計測対象者Tの身長を容易に管理する環境を提供することができる。
【0218】
(付記13)
計測対象者識別情報に関連付けられた保健識別情報と、体重と、を関連付けて保健所サーバ30に送信する手段(例えば、ステップS431を実行するプロセッサ32)を備える、
付記10~付記12の何れかに記載のサーバ30。
【0219】
付記13によれば、保護者識別情報と、体重と、が関連付けて保健所サーバ30に送信される。これにより、保護者Uは、集合計測施設に行くことなく、計測対象者Tの生体情報の記録を保健所に提出することができる。
【0220】
(付記14)
付記1~付記7の何れかに記載の計測装置20と接続可能なクライアント装置10であって、
計測対象者Tの画像を取得する手段(例えば、ステップS211を実行するプロセッサ12)を備え、
計測対象者Tの画像を参照して、計測対象者Tの身長を計算する手段(例えば、ステップS214を実行するプロセッサ12)を備え、
計測対象者Tの身長及び計測装置20によって計算された体重の組合せに対応するコンテンツに関するコンテンツ画像を取得する手段(例えば、ステップS510を実行するプロセッサ12)を備え、
計測対象者Tの画像と、コンテンツ画像と、を合成することにより、拡張現実画像を生成する手段(例えば、ステップS511を実行するプロセッサ12)を備え、
拡張現実画像を表示する手段(例えば、ステップS512を実行するプロセッサ12)を備える、
クライアント装置10。
【0221】
付記14によれば、計測対象者Tの生体情報に応じた製品の画像及び計測対象者Tの画像の合成画像であるAR画像がユーザに提示される。これにより、計測対象者Tに合った製品を計測対象者Tが使用したときの様子を確認することができる。
【0222】
(付記15)
コンピュータを、付記10~付記14の何れかに記載の各手段として機能させるためのプログラム。
【0223】
(8)その他の変形例
その他の変形例を説明する。
【0224】
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、クライアント装置10と接続されてもよい。記憶装置21は、ネットワークNWを介して、計測装置20と接続されてもよい。記憶装置31は、ネットワークNWを介して、サーバ30と接続されてもよい。
【0225】
上記の情報処理の各ステップは、クライアント装置10、計測装置20、及び、サーバ30の何れでも実行可能である。
例えば、クライアント装置10が上記の情報処理の全てのステップを実行可能である場合、クライアント装置10は、サーバ30にリクエストを送信することなく、スタンドアロンで動作する情報処理装置として機能する。
例えば、計測装置20が上記の情報処理の全てのステップを実行可能である場合、計測装置20は、サーバ30にリクエストを送信することなく、スタンドアロンで動作する情報処理装置として機能する。
【0226】
ステップS214では、計測対象者Tの身長、及び、画像における計測対象者Tの身体の面積の組合せを用いて、計測対象者Tの体重を計算する例を示したが、本実施形態の範囲はこれに限られない。本実施形態は、例えば、以下の例にも適用可能である。
プロセッサ12は、変形例1と同様に、計測対象者Tの身体の面積を計算する。
プロセッサ12は、変形例1と同様に、計測対象者Tの体重を計算する。
プロセッサ12は、当該体重と、計測装置20から取得された体重と、を平均(一例として、計測装置20から取得された体重の重みが、プロセッサ12によって計算された体重の重みより大きい加重平均)することにより、計測対象者Tの体重を計算する。
【0227】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
【符号の説明】
【0228】
1 :情報処理システム
10 :クライアント装置
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
15 :カメラ
16 :ディスプレイ
20 :計測装置
21 :記憶装置
22 :プロセッサ
23 :入出力インタフェース
24 :通信インタフェース
25 :センサ
25a :歪センサ
25b :非接触バイタルセンサ
25c :臭いセンサ
25d :非接触体温計
26 :ディスプレイ
30 :サーバ
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
40 :授乳室ユニット
41 :ドア
42 :キャスタ
43 :ベッド
43a :ベッドフレーム
43b :背もたれ
50 :保健所サーバ