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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-22
(45)【発行日】2024-12-02
(54)【発明の名称】間接照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/00 20060101AFI20241125BHJP
   E04B 9/00 20060101ALI20241125BHJP
   E04F 13/08 20060101ALI20241125BHJP
   F21V 19/02 20060101ALI20241125BHJP
   F21V 21/30 20060101ALI20241125BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241125BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20241125BHJP
【FI】
F21S8/00 100
E04B9/00 H
E04F13/08 H
F21V19/02 300
F21V21/30
F21Y115:10
F21Y103:10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022068189
(22)【出願日】2022-04-18
(65)【公開番号】P2023158381
(43)【公開日】2023-10-30
【審査請求日】2024-04-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000131120
【氏名又は名称】株式会社サンレール
(74)【代理人】
【識別番号】100154014
【弁理士】
【氏名又は名称】正木 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100154520
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 祐子
(72)【発明者】
【氏名】広瀬 宣雄
(72)【発明者】
【氏名】加藤 文雄
【審査官】土谷 秀人
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-63885(JP,A)
【文献】特開2016-108923(JP,A)
【文献】特開2022-22674(JP,A)
【文献】特表2014-502681(JP,A)
【文献】特開2009-123535(JP,A)
【文献】特開2012-15018(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0142197(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/00
E04B 9/00
E04F 13/00
F21V 19/00
F21V 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所望箇所に光を照射する光源部を収納支持する収納支持部と、
前記収納支持部に設けられている嵌合部と、
前記嵌合部にスライド嵌合可能な嵌合受け部と、
前記嵌合受け部が設けられている取付部と、を有し、
前記収納支持部は、断面視凹状に形成され、この断面視凹状に形成された収納支持部内に、前記光源部が収納されることによって支持され、さらに、
前記光源部の底部と対向する位置にある前記収納支持部の外周面に前記嵌合部が設けられ、
前記取付部は、室内の所定箇所に取り付けられ、
前記嵌合部が前記嵌合受け部にスライド嵌合すると、前記収納支持部は、前記嵌合受け部を基点として任意の角度に傾動可能となる間接照明装置。
【請求項2】
前記取付部が、天井下地材に取り付けられている取付金具に取り付けられることにより、前記光源部は、床側に前記光を照射してなる請求項1に記載の間接照明装置。
【請求項3】
前記取付部は、折上天井に位置する壁面に取り付けられてなる請求項1に記載の間接照明装置。
【請求項4】
前記取付部が壁面に取り付けられることにより、前記光源部は、天井に前記光を照射してなる請求項1に記載の間接照明装置。
【請求項5】
天井と壁との角部に設けられた請求項1に記載の間接照明装置であって、
前記取付部が取付金具を介して前記壁の壁面に取り付けられることにより、前記光源部は、前記天井に前記光を照射してなる間接照明装置。
【請求項6】
前記取付部は、箱状に形成され、該箱状に形成された取付部は、壁面に取り付けられ、これによって、前記光源部は、天井に前記光を照射してなる請求項1に記載の間接照明装置。
【請求項7】
内部にカーテンが配置されるカーテンボックスに一体的に設けられている前記取付部が、壁面に取り付けられ、これによって、前記光源部は、天井に前記光を照射してなる請求項1に記載の間接照明装置。
【請求項8】
内部にカーテンが配置されるカーテンボックスに前記取付部が取り付けられることにより、前記光源部は、前記カーテン側に前記光を照射してなる請求項1に記載の間接照明装置。
【請求項9】
前記カーテンが配置される溝型レールを利用して吊金具が設けられてなる請求項8に記載の間接照明装置。
【請求項10】
前記光源部は、テープ状に形成されたLED照明器具である請求項1に記載の間接照明装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間接照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
住居をはじめとする建築物では、天井や壁面に光を反射させ、その反射光で周囲を照らす間接照明が用いられることがある(例えば、特許文献1参照)。間接照明を用いることで、天井や壁面に奥行きが出て、室内を広く見せることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-048975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来、上記のような間接照明を設置するにあたっては、躯体及び仕上げ材で箱型形状に仕上げてそこに照明器具を設置する工法が主流で大工仕事による工作物として制作されていた。そのため、一度造作すれば、改修等の工事が大掛かりとなり、多大な費用と工期が発生するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、間接照明を簡単容易に施工することができる間接照明装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、あくまで、後述する実施形態の参照符号を付したものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0007】
請求項1の発明によれば、所望箇所に光(L)を照射する光源部(4)を収納支持する収納支持部(2)と、
前記収納支持部(2)に設けられている嵌合部(2c)と、
前記嵌合部(2c)にスライド嵌合可能な嵌合受け部(3b,3Ab,3Bb,3Cb,3Db,3Eb,3Fb)と、
前記嵌合受け部(3b,3Ab,3Bb,3Cb,3Db,3Eb,3Fb)が設けられている取付部(3,3A,3B,3C,3D,3E,3F)と、を有し、
前記収納支持部(2)は、断面視凹状に形成され、この断面視凹状に形成された収納支持部(2)内に、前記光源部(4)が収納されることによって支持され、さらに、
前記光源部(4)の底部(4a)と対向する位置にある前記収納支持部(2)の外周面(2b)に前記嵌合部(2c)が設けられ、
前記取付部(3,3A,3B,3C,3D,3E,3F)は、室内の所定箇所に取り付けられ、
前記嵌合部(2c)が前記嵌合受け部(3b,3Ab,3Bb,3Cb,3Db,3Eb,3Fb)にスライド嵌合すると、前記収納支持部(2)は、前記嵌合受け部(3b,3Ab,3Bb,3Cb,3Db,3Eb,3Fb)を基点として任意の角度に傾動可能となることを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明によれば、上記請求項1に記載の間接照明装置において、前記取付部(3)が、天井下地材(例えば、図1に示す野縁N1,N2)に取り付けられている取付金具(10)に取り付けられることにより、前記光源部(4)は、床側に前記光(L)を照射してなることを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明によれば、上記請求項1に記載の間接照明装置において、前記取付部(3A)は、折上天井(TA)に位置する壁面(HA)に取り付けられてなることを特徴としてうる。
【0010】
請求項4の発明によれば、上記請求項1に記載の間接照明装置において、前記取付部(3B)が壁面(HB)に取り付けられることにより、前記光源部(4)は、天井(天井部TB)に前記光(L)を照射してなることを特徴としている。
【0011】
請求項5の発明によれば、天井(天井部TC)と壁との角部に設けられた請求項1に記載の間接照明装置であって、
前記取付部(3C)が取付金具(30)を介して前記壁の壁面(HC)に取り付けられることにより、前記光源部(4)は、前記天井(天井部TC)に前記光(L)を照射してなることを特徴としている。
【0012】
請求項6の発明によれば、上記請求項1に記載の間接照明装置において、前記取付部(3D)は、箱状に形成され、該箱状に形成された取付部(3D)は、壁面(HD)に取り付けられ、これによって、前記光源部(4)は、天井(天井部TD)に前記光(L)を照射してなることを特徴としている。
【0013】
請求項7の発明によれば、上記請求項1に記載の間接照明装置において、内部にカーテン(KA)が配置されるカーテンボックス(40)に一体的に設けられている前記取付部(3E)が、壁面(HE)に取り付けられ、これによって、前記光源部(4)は、天井(天井部TE)に前記光(L)を照射してなることを特徴としている。
【0014】
請求項8の発明によれば、上記請求項1に記載の間接照明装置において、内部にカーテン(KA,遮光カーテンKAE)が配置されるカーテンボックス(40)に前記取付部(3F)が取り付けられることにより、前記光源部(4)は、前記カーテン(KA,遮光カーテンKAE)側に前記光(L)を照射してなることを特徴としている。
【0015】
請求項9の発明によれば、上記請求項8に記載の間接照明装置において、前記カーテンが(KA,遮光カーテンKAE)配置される溝型レール(40c)を利用して吊金具(51)が設けられてなることを特徴としている。
【0016】
請求項10の発明によれば、上記請求項1に記載の間接照明装置において、前記光源部(4)は、テープ状に形成されたLED照明器具であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、あくまで、後述する実施形態の参照符号を付したものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
請求項1に係る発明によれば、収納支持部(2)と、取付部(3,3A,3B,3C,3D,3E,3F)とは、嵌合部(2c)と嵌合受け部(3b,3Ab,3Bb,3Cb,3Db,3Eb,3Fb)とがスライド嵌合することにより、嵌合することができ、さらに、嵌合受け部(3b,3Ab,3Bb,3Cb,3Db,3Eb,3Fb)を基点として、収納支持部(2)を所望の角度に傾動することができるから、簡単容易に光の角度調整が可能となる。そしてさらには、このような取付部(3,3A,3B,3C,3D,3E,3F)を室内の所定箇所に取り付けるだけで、間接照明装置を所望位置に配置することができる。
【0019】
しかして、本発明によれば、間接照明を簡単容易に施工することができる。
【0020】
請求項2に係る発明によれば、取付部(3)を天井下地材(例えば、図1に示す野縁N1,N2)に取り付けられている取付金具(10)に取り付け、床側に光(L)を照射することにより、間接照明装置(1)をダウンライトとして使用することができる。
【0021】
請求項3の発明によれば、取付部(3A)を、折上天井(TA)に位置する壁面(HA)に取り付けることによって、間接照明装置(1A)を折上天井(TA)に設けて使用することができる。
【0022】
請求項4の発明によれば、取付部(3B)が壁面(HB)に取り付けられることにより、光源部(4)は、天井(天井部TB)に光(L)を照射しているから、間接照明装置(1B)を壁付けして使用することができる。
【0023】
請求項5の発明によれば、天井(天井部TC)と壁との角部に設けられ、その壁の壁面(HC)に取付部(3C)が取付金具(30)を介して取り付けられ、これによって、光源部(4)が、天井(天井部TC)に光(L)を照射しているから、間接照明装置(1C)を天井ボーダに使用することができる。
【0024】
請求項6の発明によれば、取付部(3D)が箱状に形成され、該箱状に形成された取付部(3D)は、壁面(HD)に取り付けられ、これによって、光源部(4)は、天井(天井部TD)に光(L)を照射しているから、間接照明装置(1D)を壁付けのボックスタイプとして使用することができる。
【0025】
請求項7の発明によれば、内部にカーテン(KA)が配置されるカーテンボックス(40)に一体的に設けられている取付部(3E)が、壁面(HE)に取り付けられ、これによって、光源部(4)が、天井(天井部TE)に光(L)を照射しているから、間接照明装置(1E)をカーテンボックス(40)に一体的に取り付けて使用することができる。
【0026】
請求項8の発明によれば、内部にカーテン(KA,KAE)が配置されるカーテンボックス(40)に取付部(3F)が取り付けられることにより、光源部(4)がカーテン(KA,KAE)側に光(L)を照射しているから、カーテン(KA,KAE)の内側を照らすことができる。
【0027】
請求項9の発明によれば、溝型レール(40c)を利用して吊金具(51)が設けられているから、この吊金具(51)に絵画等を吊るすようにすれば、吊るされた絵画等を、照らすことができる。
【0028】
請求項10の発明によれば、光源部(4)は、テープ状に形成されたLED照明器具であるから、発熱しないため、防塵パネル(13)を設けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の第1実施形態に係る間接照明装置をダウンライトとして使用している状態を示す縦断面図である。
図2】本発明の第2実施形態に係る間接照明装置を折上天井に設けて使用している状態を示す縦断面である。
図3】本発明の第3実施形態に係る間接照明装置を壁付けして使用している状態を示す縦断面である。
図4】(a)~(c)は本発明の第4実施形態に係る間接照明装置を天井ボーダに使用している状態を示す縦断面であり、同実施形態に係る収納支持部を傾動させている状態を示している。
図5】本発明の第5実施形態に係る間接照明装置を壁付けのボックスタイプとして使用している状態を示す縦断面である。
図6】本発明の第6実施形態に係る間接照明装置をカーテンボックスに一体的に取り付けて使用している状態を示す断面図である。
図7】本発明の第7実施形態に係る間接照明装置を、図6に示すカーテンボックスに新たに取り付けて使用している状態を示す断面図である。
図8図7に示すカーテンボックスの溝型レールを利用して吊金具を取り付けた状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
<第1実施形態の説明>
以下、本発明に係る間接照明装置の第1実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
【0031】
図1に示す間接照明装置1は、室内のダウンライトとして使用している例を示している。具体的に説明すると、間接照明装置1は、金属(例えば、アルミニウム)にて形成されてなるもので、図1に示すように、収納支持部2と、取付部3と、で主に構成されている。収納支持部2は、図1に示すように、断面視凹状に形成され、この凹み内2aに、所定箇所に光Lを照射する光源部4が収納されている。これによって、光源部4は、収納支持部2に支持されることとなる。
【0032】
ところで、この光源部4は、フレキシブル基板に複数のLEDチップが実装されたテープ状のLED照明器具からなるもので、このテープ状のLED照明器具のフレキシブル基板には、図1に示す電源ユニットPWが電気的に接続されている。
【0033】
一方、収納支持部2は、図1に示すように、凹み内2aに光源部4が収納された際、この光源部4の底部4a(光Lが照射されない位置)と対向する位置にある収納支持部2の外周面2b(図示では、上面)には、ビスホールからなる嵌合部2cが一体的に設けられている。
【0034】
取付部3は、断面視矩形状の支持台3aと、この支持台3aの右側部3a1下面3a2に一体的に設けられている、下方側に突出して設けられているビスホールからなる嵌合受け部3bと、で構成されている。なお、嵌合受け部3bは、嵌合部2cよりも若干径小に形成されている。
【0035】
しかして、このように構成される収納支持部2と、取付部3とは、嵌合部2cと嵌合受け部3bとがスライド嵌合することにより、嵌合することとなる。そしてその後、嵌合受け部3bに対し皿ビス(図示せず)を圧入して嵌合受け部3bが拡張するまで締め込むか、又は、割りピン(図示せず)を圧入して嵌合受け部3bを拡張させることによって、嵌合部2cと嵌合受け部3bとの間の隙間を無くし圧着して摩擦で容易に動かないようにする。これにより、嵌合部2cと、嵌合受け部3bとの間に生じる摩擦抵抗によって、任意の角度で収納支持部2を固定することができる。一方、任意の角度で固定された収納支持部2の角度を変更したい場合は、ドライバ等の工具を用いて、嵌合部2cと嵌合受け部3bとの間に隙間を設け、嵌合受け部3bを基点として、収納支持部2を所望の角度に傾動するようにすれば良い。そして、収納支持部2を所望の角度に傾動させた後、上記説明した方法と同様に、嵌合部2cと嵌合受け部3bとの間の隙間を無くし圧着して摩擦で容易に動かないようにすれば良い。
【0036】
かくして、このように構成される間接照明装置1は、図1に示すように、取付部3が、天井下地材に取り付けられている取付金具10に取り付けられるようになっている。この点、詳しく説明すると、取付金具10は、金属(例えば、アルミニウム)にて形成されており、図1に示すように断面視L字状に形成されている。具体的に説明すると、この取付金具10は、図1に示すように、水平部10aと、垂直部10bと、で構成されている。水平部10aは、天井下地材である野縁N1,N2にビスB1,B2を用いて取り付け固定されている。これにより、取付金具10は、天井下地材に取り付けられることとなる。なお、図1に示すように、野縁N1,N2の上方には、天井下地材である野縁受けN3が設けられている。
【0037】
ところで、このように天井下地材に取り付けられた水平部10aには、図1に示すように、ビスB3を用いて、取付部3の支持台3aが取り付けられると共に、支持台3aの右側部3a1が、水平部10aに設けられている鉤部10a1に係止されている。これにより、取付部3が、天井下地材に取り付けられている取付金具10に取り付けられることとなる。
【0038】
一方、取付金具10の垂直部10bは、図1に示すように、ビスB4,B5を用いて、壁面Hの背面側に設けられているボード下地S1に取り付け固定されている。そして、このような垂直部10bには、図1に示すように、ビスB6,B7を用いて、電源ユニットPWが取り付け固定されている。
【0039】
一方、図1に示すように、取付金具10の右側部10a2側、及び、壁面Hには、化粧枠11が取り付け固定されている。この化粧枠11の右化粧枠11aの上片11a1がビスB8を用いて取付金具10の右側部10a2側に取り付け固定されると共に、上片11a1の左側部11a2が、水平部10aに設けられている鉤部10a3に係止されている。これにより、取付金具10の右側部10a2側に、化粧枠11が取り付け固定されることとなる。
【0040】
また、図1に示すように、右化粧枠11aの下部には、剥落防止ポケット11a3が設けられており、この剥落防止ポケット11a3によって、天井のクロス仕上げと同材SHを右化粧枠11aの下部に貼ることが出来るようになっている。さらに、図1に示すように、右化粧枠11aの下部には、ビスB9を用いて、断面視L字状の取付金具12が取り付けられており、この取付金具12は、ビスB10を用いて野縁N4に取り付け固定されている。なお、この野縁N4の下方には、天井部Tが設けられており、上方には、野縁受けN5が設けられている。
【0041】
一方、図1に示すように、この化粧枠11の左化粧枠11bは、断面視L字状に形成されており、ビスB11を用いて、壁面Hの背面側に設けられているボード下地S2に取り付け固定されている。これにより、壁面Hに化粧枠11が取り付け固定されることとなる。
【0042】
また、図1に示すように、左化粧枠11bの下部には、剥落防止ポケット11b1が設けられており、この剥落防止ポケット11b1によって、天井のクロス仕上げと同材SHを左化粧枠11bの下部に貼ることが出来るようになっている。
【0043】
かくして、このように構成される化粧枠11の下部には、図1に示すように、右化粧枠11aと左化粧枠11bとの間に、透明又は半透明からなる断面視矩形状の防塵パネル13が載置されている。しかして、この防塵パネル13によって、光Lの拡散や室内に存する塵が光源部4に積もって、光Lの照射を遮ってしまう事態を防止できるようになっている。また、このように構成される化粧枠11の外周面は、有色アルマイト処理や、木目調・石材調などの塗装ができるようになっている。
【0044】
かくして、間接照明装置1を上記説明した位置に配置するようにすれば、光源部4が、光Lを下方側(図示しない床側)に照射することとなるから、間接照明装置1をダウンライトとして使用することが可能となる。
【0045】
しかして、以上説明した本実施形態によれば、収納支持部2と、取付部3とは、嵌合部2cと嵌合受け部3bとがスライド嵌合することにより、嵌合することができ、さらに、嵌合受け部3bを基点として、収納支持部2を所望の角度に傾動することができるから、簡単容易に光の角度調整が可能となる。そしてさらには、このような取付部3を、天井下地材に取り付けられている取付金具10に取り付けるだけで間接照明装置1を所望位置に配置することができる。
【0046】
しかして、以上説明した本実施形態によれば、間接照明を簡単容易に施工することができる。
【0047】
また、本実施形態によれば、間接照明装置1、及び、取付金具10、並びに、化粧枠11を、金属(例えば、アルミニウム)にて形成し、一体型にしているから、構造が簡単となり、もって、施工が容易となる。さらに、このようにすれば、図1に示すように、化粧枠11内に電源ユニットPWを配置することができる。
【0048】
<第2実施形態の説明>
次に、本発明に係る間接照明装置の第2実施形態を、図2を参照して説明することとする。なお、第1実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
【0049】
図2に示す間接照明装置1Aは、折上天井TAにて使用している例を示している。具体的に説明すると、間接照明装置1Aは、金属(例えば、アルミニウム)にて形成されてなるもので、図2に示すように、収納支持部2と、取付部3Aと、で主に構成されている。取付部3Aは、断面視略L字状の支持台3Aaと、この支持台3Aaの上端部3Aa1に一体的に設けられている、上方側に突出して設けられているビスホールからなる嵌合受け部3Abと、で構成されている。なお、嵌合受け部3Abは、嵌合部2cよりも若干径小に形成されている。
【0050】
しかして、このように構成される取付部3Aは、嵌合部2cと嵌合受け部3Abとがスライド嵌合することにより、嵌合することとなる。後の処理は、上記説明した第1実施形態と同一であるため、説明は省略する。
【0051】
かくして、このように構成される間接照明装置1Aは、図2に示すように、取付部3Aが、ビスB20を用いて、壁面HAの背面側に設けられているボード下地S10に取り付け固定されている。
【0052】
ところで、本実施形態に係る折上天井TAは、図2に示すように、壁面HAより低い位置に位置する低位天井部TA1と、低位天井部TA1よりも高い位置に位置する高位天井部TA2と、この低位天井部TA1と高位天井部TA2とを連結する折り上げ部TA3と、で構成されている。そして、図2に示すように、この低位天井部TA1と高位天井部TA2との間には、野縁N10が設けられている。そしてさらに、低位天井部TA1と折り上げ部TA3との間には、L字状の取付金具20が設けられており、この取付金具20に、折り上げ部TA3の右側面TA3aに位置する断面視略凹凸状の取付金具21がビスB21,B22を用いて取り付け固定されている。この取付金具21には、一対の鉤部21a,21bが設けられており、この鉤部21a,21bに、断面視略凹状の化粧枠11Aに設けられている一対の鉤部11Aa,11Abが係止されるようになっている。これにより、取付金具21に化粧枠11Aが取り付けられることとなる。そして、このように取付金具21に取り付けられた化粧枠11Aの上部には剥落防止ポケット11Acが設けられ、下部にも剥落防止ポケット11Adが設けられている。しかして、この剥落防止ポケット11Ac,11Adによって、天井のクロス仕上げと同材SHAを化粧枠11Aの外側(一対の鉤部11Aa,11Abと反対側)外周面に貼ることが出来るようになっている。なお、化粧枠11Aの外側外周面は、有色アルマイト処理や、木目調・石材調などの塗装ができるようになっている。
【0053】
かくして、図2に示すように、このように構成される折上天井TAの上方に位置するように、取付部3Aが、ビスB20を用いて、壁面HAの背面側に設けられているボード下地S10に取り付け固定される。これにより、間接照明装置1Aの光源部4が、光Lを躯体側の天井部TAAに照射することとなる。しかして、このようにすれば、間接照明装置1Aを、折上天井TAに設けて使用することが可能となる。なお、図2に示す折上天井TAと壁面Hとの間の空間K内には、電源ユニットPWを配置することができる。
【0054】
しかして、このようにしても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0055】
<第3実施形態の説明>
次に、本発明に係る間接照明装置の第3実施形態を、図3を参照して説明することとする。なお、第1実施形態~第2実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
【0056】
図3に示す間接照明装置1Bは、壁付けして使用している例を示している。具体的に説明すると、間接照明装置1Bは、金属(例えば、アルミニウム)にて形成されてなるもので、図3に示すように、収納支持部2と、取付部3Bと、で主に構成されている。取付部3Bは、断面視略凹状の支持台3Baと、この支持台3Baの左側部3Ba1側上面3Ba2に一体的に設けられている、上方側に突出して設けられているビスホールからなる嵌合受け部3Bbと、で構成されている。なお、嵌合受け部3Bbは、嵌合部2cよりも若干径小に形成されている。
【0057】
しかして、このように構成される取付部3Bは、嵌合部2cと嵌合受け部3Bbとがスライド嵌合することにより、嵌合することとなる。後の処理は、上記説明した第1実施形態と同一であるため、説明は省略する。
【0058】
かくして、このように構成される間接照明装置1Bは、図3に示すように、取付部3Bの左側部3Ba1が、ビスB30を用いて、壁面HBの背面側に設けられているボード下地S20に取り付け固定される。これにより、間接照明装置1Bの光源部4が、光Lを天井部TBに照射することとなる。しかして、このようにすれば、間接照明装置1Bを、壁付けして使用することが可能となる。
【0059】
ところで、本実施形態に係る取付部3Bは、第1実施形態にて示した化粧枠11、第2実施形態にて示した化粧枠11Aと同様、化粧枠の役割も担うものである。そのため、図3に示すように、取付部3Bの左側部3Ba1の下部には剥落防止ポケット3Ba4が設けられ、取付部3Bの右側部3Ba3の上部には剥落防止ポケット3Ba5が設けられている。しかして、この剥落防止ポケット3Ba4,3Ba5によって、壁面HBのクロス仕上げと同材SHBを取付部3Bの外周面に貼り付けることができるようになる。これにより、壁面HBと同化して、壁面HBから突出している間接照明装置1Bの違和感を和らげることができる。さらには、木目柄や石調のシートを貼り付けるようにすれば、戸建て住宅以外のエントランス等の用途にも対応することができる。
【0060】
しかして、このようにしても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0061】
<第4実施形態の説明>
次に、本発明に係る間接照明装置の第4実施形態を、図4を参照して説明することとする。なお、第1実施形態~第3実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
【0062】
図4に示す間接照明装置1Cは、天井ボーダに使用している例を示している。具体的に説明すると、間接照明装置1Cは、金属(例えば、アルミニウム)にて形成されてなるもので、図4に示すように、収納支持部2と、取付部3Cと、で主に構成されている。取付部3Cは、断面視略L字状の支持台3Caと、ビスホールからなる嵌合受け部3Cbと、で構成されている。支持台3Caは、水平部3Ca1と、水平部3Ca1の左側面3Ca1a側上面3Ca1bに一体的に上方に突出して設けられている垂直部3Ca2と、で構成されている。この垂直部3Ca2の右側面3Ca2aの下方側には、嵌合受け部3Cbが一体的に右方向に突出して設けられている。なお、嵌合受け部3Cbは、嵌合部2cよりも若干径小に形成されている。
【0063】
しかして、このように構成される取付部3Cは、嵌合部2cと嵌合受け部3Cbとがスライド嵌合することにより、嵌合することとなる。そして、上記説明した第1実施形態と同一の処理をすることにより、図4(a)~(c)に示すように、嵌合受け部3Cbを基点として、収納支持部2を所望の角度に傾動することができる。
【0064】
かくして、このように構成される間接照明装置1Cは、図4に示すように、壁面HCの背面側に設けられているボード下地S30にビスB40を用いて取り付け固定されている断面視コ字状の取付金具30に取り付けられることとなる。すなわち、図4に示すように取付金具30に設けられている一対の鉤部30a,30bに、垂直部3Ca2に設けられている一対の鉤部3Ca2b,3Ca2cが係止されることにより、取付部3Cが、取付金具30に取り付けられることとなる。これにより、間接照明装置1Cは、取付金具30に取り付けられることとなる。
【0065】
ところで、図4に示すように、取付金具30は、天井部TCと壁面HCとの角部に位置する壁面HCに取り付け固定されている。しかして、このような取付金具30に間接照明装置1Cを取り付けるようにすれば、間接照明装置1Cの光源部4が、光Lを天井部TCに照射することとなる。これにより、間接照明装置1Cを、天井ボーダに使用することが可能となる。
【0066】
ところで、本実施形態に係る取付部3Cは、第1実施形態にて示した化粧枠11、第2実施形態にて示した化粧枠11Aと同様、化粧枠の役割も担うものである。そのため、図4に示すように、取付部3Cの水平部3Ca1の右側面3Ca1c側上面3Ca1bには、剥落防止ポケット3Ca1dが設けられ、水平部3Ca1の左側面3Ca1a側上面3Ca1bには、剥落防止ポケット3Ca1eが設けられている。しかして、この剥落防止ポケット3Ca1d,3Ca1eによって、壁面HC及び/又は天井部TCのクロス仕上げと同材SHCを取付部3Cの外周面に貼り付けることができるようになる。また、この取付部3Cは、天井の見切り材としての役割を担うこともできるため、壁面HC及び/又は天井部TCのクロス仕上げと同材SHCを取付部3Cの外周面に貼り付けるようにすれば、居室の仕様に合わせた仕上げをすることが可能となる。
【0067】
しかして、このようにしても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0068】
<第5実施形態の説明>
次に、本発明に係る間接照明装置の第5実施形態を、図5を参照して説明することとする。なお、第1実施形態~第4実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
【0069】
図5に示す間接照明装置1Dは、壁付けのボックスタイプとして使用している例を示している。具体的に説明すると、間接照明装置1Dは、金属(例えば、アルミニウム)にて形成されてなるもので、図5に示すように、収納支持部2と、取付部3Dと、で主に構成されている。取付部3Dは、断面視略凹状に形成されたボックスタイプの支持台3Daと、ビスホールからなる嵌合受け部3Dbと、で構成されている。支持台3Daは、水平部3Da1と、水平部3Da1の左側部3Da1aより上方に一体的に突出して設けられている左垂直部3Da2と、水平部3Da1の右側部3Da1bより上方に一体的に突出して設けられている右垂直部3Da3と、で構成されている。この左垂直部3Da2の右側面3Da2aの上方側には、嵌合受け部3Dbが一体的に右方向に突出して設けられている。なお、嵌合受け部3Dbは、嵌合部2cよりも若干径小に形成されている。
【0070】
しかして、このように構成される取付部3Dは、嵌合部2cと嵌合受け部3Dbとがスライド嵌合することにより、嵌合することとなる。後の処理は、上記説明した第1実施形態と同一であるため、説明は省略する。
【0071】
かくして、このように構成される間接照明装置1Dは、図5に示すように、取付部3D(支持台3Da)の左垂直部3Da2が、ビスB50,B51を用いて、壁面HDの背面側に設けられているボード下地S40に取り付け固定されている。これにより、間接照明装置1Dの光源部4が、光Lを天井部TDに照射することとなる。しかして、このようにすれば、支持台3Daがボックスタイプに形成されているから、間接照明装置1Dを、壁付けのボックスタイプとして使用することが可能となる。なお、この支持台3Daがボックスタイプに形成されていることから、図5に示すように、内部に、電源ユニットPWを配置することができるようになっている。
【0072】
ところで、本実施形態に係る取付部3Dは、第1実施形態にて示した化粧枠11、第2実施形態にて示した化粧枠11Aと同様、化粧枠の役割も担うものである。そのため、図5に示すように、取付部3D(支持台3Da)の水平部3Da1の左側部3Da1aには、剥落防止ポケット3Da1cが設けられ、水平部3Da1の右側部3Da1bには、剥落防止ポケット3Da1dが設けられている。しかして、この剥落防止ポケット3Da1c,3Da1dによって、壁面HD及び/又は天井部TDのクロス仕上げと同材SHDaを、水平部3Da1の外側(光源部4が、光Lを照射しない側)外周面に貼り付けることができるようになっている。なお、水平部3Da1の外側外周面は、有色アルマイト処理や、木目調・石材調などの塗装ができるようになっている。
【0073】
一方、図5に示すように、取付部3D(支持台3Da)の右垂直部3Da3には、一対の鉤部3Da3a,3Da3bが設けられており、この鉤部3Da3a,3Da3bに、断面視略凹状の化粧枠11Dに設けられている一対の鉤部11Da,11Dbが係止されるようになっている。これにより、取付部3D(支持台3Da)の右垂直部3Da3に化粧枠11Dが取り付けられることとなる。そして、このように取付部3D(支持台3Da)の右垂直部3Da3に取り付けられた化粧枠11Dの上部には剥落防止ポケット11Dcが設けられ、下部にも剥落防止ポケット11Ddが設けられている。しかして、この剥落防止ポケット11Dc,11Ddによって、壁面HD及び/又は天井部TDのクロス仕上げと同材SHDbを化粧枠11Dの外側(一対の鉤部11Da,11Dbと反対側)外周面に貼ることが出来るようになっている。なお、化粧枠11Dの外側外周面は、有色アルマイト処理や、木目調・石材調などの塗装ができるようになっている。
【0074】
しかして、このようにしても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0075】
<第6実施形態の説明>
次に、本発明に係る間接照明装置の第6実施形態を、図6を参照して説明することとする。なお、第1実施形態~第5実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
【0076】
図6に示す間接照明装置1Eは、カーテンボックスに一体的に取り付けて使用している例を示している。具体的に説明すると、間接照明装置1Eは、金属(例えば、アルミニウム)にて形成されてなるもので、図6に示すように、収納支持部2と、取付部3Eと、で主に構成されている。取付部3Eは、断面視略L字状の支持台3Eaと、ビスホールからなる嵌合受け部3Ebと、で構成されている。支持台3Eaは、水平部3Ea1と、水平部3Ea1の左側面3Ea1aに一体的に上方に突出して設けられている垂直部3Ea2と、で構成されている。この水平部3Ea1の左側面3Ea1a側上面3Ea1bには、嵌合受け部3Ebが一体的に上方に突出して設けられている。さらに、この水平部3Ea1は、図6に示すように、カーテンボックス40の上面40aと一体的になるように設けられている。なお、嵌合受け部3Ebは、嵌合部2cよりも若干径小に形成されている。また、カーテンボックス40は、図6に示すように、カーテンボックス40の下面40bに、一対の溝型レール40cが設けられており、この溝型レール40cには、ランナー41が設けられ、このランナー41には、カーテンKAが吊り下げた状態で支えられている。
【0077】
しかして、このように構成される取付部3Eは、嵌合部2cと嵌合受け部3Ebとがスライド嵌合することにより、嵌合することとなる。後の処理は、上記説明した第1実施形態と同一であるため、説明は省略する。
【0078】
かくして、このように構成される間接照明装置1Eは、図6に示すように、取付部3E(支持台3Ea)の垂直部3Ea2が、ビスB60を用いて、壁面HEの背面側に設けられているボード下地S50に取り付け固定されている。これにより、間接照明装置1Eの光源部4が、光Lを天井部TEに照射することとなる。しかして、このようにすれば、間接照明装置1Eを、カーテンボックス40に一体的に取り付けて使用することが可能となる。
【0079】
しかして、このようにしても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0080】
なお、本実施形態においては、一対の溝型レール40cが設けられているカーテンボックス40を例に説明したが、それに限らず、単体の溝型レール40cが設けられているカーテンボックスに適用するようにしても良い。
【0081】
<第7実施形態の説明>
次に、本発明に係る間接照明装置の第7実施形態を、図7を参照して説明することとする。なお、第1実施形態~第6実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
【0082】
図7に示す間接照明装置1Fは、図6に示すカーテンボックス40に一体的に取り付けて使用されている間接照明装置1Eに追加する形で使用されるものである。具体的に説明すると、間接照明装置1Fは、金属(例えば、アルミニウム)にて形成されてなるもので、図7に示すように、収納支持部2と、取付部3Fと、で主に構成されている。取付部3Fは、断面視略L字状の支持台3Faと、ビスホールからなる嵌合受け部3Fbと、で構成されている。支持台3Faは、水平部3Fa1と、水平部3Fa1の右側面3Fa1aに一体的に下方に突出して設けられている垂直部3Fa2と、で構成されている。この水平部3Fa1の右側面3Fa1a側下面3Fa1cには、嵌合受け部3Fbが一体的に下方向に突出して設けられている。さらに、この水平部3Fa1の左側面3Fa1b側は、ビスB61を用いて、支持台3Eaの水平部3Ea1の右側面3Ea1c上面3Ea1bに取り付け固定される。これにより、間接照明装置1Fの光源部4が、光Lを下方側(図示しない床側)に照射することとなるから、ランナー41に吊り下げた状態で支えられている遮光カーテンKAEの内側を照らすことが可能となる。なお、遮光カーテンKAE以外のカーテンの内側を照らすようにしても良い。
【0083】
ところで、本実施形態に係る支持台3Faの垂直部3Fa2は、第1実施形態にて示した化粧枠11、第2実施形態にて示した化粧枠11Aと同様、化粧枠の役割も担うものである。そのため、図7に示すように、垂直部3Fa2の上部には、剥落防止ポケット3Fa2aが設けられ、垂直部3Fa2の下部には、剥落防止ポケット3Fa2bが設けられている。しかして、この剥落防止ポケット3Fa2a,3Fa2bによって、壁面HE及び/又は天井部TEのクロス仕上げと同材SHEを、垂直部3Fa2の外側(光源部4が、光Lを照射しない側)外周面に貼り付けることができるようになっている。なお、垂直部3Fa2の外側外周面は、有色アルマイト処理や、木目調・石材調などの塗装ができるようになっている。
【0084】
しかして、このようにしても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0085】
なお、本実施形態においては、一対の溝型レール40cが設けられているカーテンボックス40を例に説明したが、それに限らず、単体の溝型レール40cが設けられているカーテンボックスに適用するようにしても良い。
【0086】
また、図8に示すように、このような溝型レール40cにビスB62を用いて断面視コ字状の取付金具50を取り付け、この取付金具50に吊金具51を取り付けるようにしても良い。このようにすれば、この吊金具51に絵画等を吊るすことができることとなり、もって、吊るされた絵画等を、間接照明装置1Fの光源部4の光Lにて照らすことが可能となる。
【0087】
なお、第1実施形態~第7実施形態において例示した内容は、あくまで一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。例えば、光源部4として、テープ状のLED照明器具を例示したがそれに限らず、所定箇所に光を照射できれば、どのような照明器具を用いても良い。しかしながら、光源部4として、テープ状のLED照明器具を用いた方が好ましい。テープ状のLED照明器具であれば、発熱をしないことから、図1に示す防塵パネル13を設けることが可能となるためである。そのため、発熱を行う照明器具を用いた場合は、火災などが発生しないように、防塵パネル13を設けない方が好ましい。
【0088】
さらに、第1実施形態~第7実施形態の構成を適宜選択して、又は、適宜組み合わせて実施することも可能である。
【符号の説明】
【0089】
1,1A~1E 間接照明装置
2 収納支持部
2b 外周面
2c 嵌合部
3,3A~3F 取付部
3b,3Ab~3Fb 嵌合受け部
4 光源部
4a 底部
10,30 取付金具
40 カーテンボックス
40c 溝型レール
51 吊金具
L 光
N1,N2 野縁(天井下地材)
TA 折上天井
TB~TE 天井部(天井)
H,HA~HE 壁面
KA カーテン
KAE 遮光カーテン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8