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特許7592328情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-22
(45)【発行日】2024-12-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/063 20230101AFI20241125BHJP
【FI】
G06Q10/063
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022528504
(86)(22)【出願日】2021-05-13
(86)【国際出願番号】 JP2021018145
(87)【国際公開番号】W WO2021246122
(87)【国際公開日】2021-12-09
【審査請求日】2022-11-28
(31)【優先権主張番号】P 2020095725
(32)【優先日】2020-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】594171160
【氏名又は名称】株式会社 弘久社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平野 芳久
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-209313(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0058313(US,A1)
【文献】特開2018-142190(JP,A)
【文献】古谷 崇 外3名,ICTサービスによる持続可能な開発目標(SDGs)への貢献に向けた一考察,電子情報通信学会2019年総合大会講演論文集 基礎・境界/NOLTA,一般社団法人電子情報通信学会,2019年03月05日,p.114,ISSN : 1349-1369
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報のそれぞれの情報をSDGs(持続可能な開発目標)の17ゴールと169のターゲットの少なくともいずれかと比較し、それぞれの情報を17ゴールと169のターゲットの少なくともいずれかの1つ以上にマッピングするマッピング処理手段と、
マッピング結果を記憶する記憶手段と、
入力情報を検索キーとして前記マッピング結果を検索し、対応するSDGs、対応する企業情報、対応する広告情報、対応する社会的課題情報、及び対応する社会的課題解決のメソッド情報の全てが得られたタイミングで出力するマッチング処理手段であり、前記入力情報は企業名で、前記マッピング結果を検索し、前記企業名を含む企業情報に対応するSDGsを取得し、取得されたSDGsを検索キーとして前記マッピング結果を検索し、取得されたSDGsに対応する、企業情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報の全てが得られたタイミングで、取得されたSDGs、企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報をセットとして出力するマッチング処理手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記マッピング処理手段は、前記社会的課題情報及び前記社会的課題解決のメソッド情報の少なくともいずれかの情報をマッピングできない場合に、その情報に応じて前記SDGsの17ゴールに新規ゴールを追加し、前記新規ゴールにマッピングする
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記企業情報は、将来の事業活動に関する情報を含む
請求項1,2のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項4】
コンピュータを用いた情報処理方法であって、
前記コンピュータのプロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより、
企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報を所定の制御周期で取得し、
前記企業情報、前記広告情報、前記社会的課題情報、及び前記社会的課題解決のメソッド情報のそれぞれの情報をSDGs(持続可能な開発目標)の17ゴールと169のターゲットの少なくともいずれかと比較し、それぞれの情報を17ゴールと169のターゲットの少なくともいずれかの1つ以上にマッピングしてデータベースを作成し、
前記データベースを記憶装置に記憶し、
入力された情報を検索キーとして前記データベースを検索し、対応するSDGs、対応する企業情報、対応する広告情報、対応する社会的課題情報、及び対応する社会的課題解決のメソッド情報の全てが得られたタイミングで出力し、前記入力情報は企業名で、前記データベースを検索し、前記企業名を含む企業情報に対応するSDGsを取得し、取得されたSDGsを検索キーとして前記データベースを検索し、取得されたSDGsに対応する、企業情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報の全てが得られたタイミングで、取得されたSDGs、企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報をセットとして出力する
情報処理方法。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記社会的課題情報及び前記社会的課題解決のメソッド情報の少なくともいずれかの情報をマッピングできない場合に、その情報に応じて前記SDGsの17ゴールに新規ゴールを追加し、前記新規ゴールにマッピングする
請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
端末装置と、
前記端末装置と通信ネットワークで接続されたサーバコンピュータと、
を備え、
前記サーバコンピュータは、
企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報のそれぞれの情報をSDGs(持続可能な開発目標)の17ゴールと169のターゲットの少なくともいずれか1つ以上にマッピングしたデータベースを記憶する記憶部と、
前記端末装置から送信された入力情報を検索キーとして前記データベースを検索し、対応するSDGs、対応する企業情報、対応する広告情報、対応する社会的課題情報、及び対応する社会的課題解決のメソッド情報の全てが得られたタイミングで検索結果として出力するプロセッサであり、前記入力情報は企業名で、前記データベースを検索し、前記企業名を含む企業情報に対応するSDGsを取得し、取得されたSDGsを検索キーとして前記データベースを検索し、取得されたSDGsに対応する、企業情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報の全てが得られたタイミングで、取得されたSDGs、企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報をセットとして出力するプロセッサと、
を備え、
前記端末装置は、
前記入力情報を入力する入力部と、
前記サーバコンピュータから出力された前記検索結果を表示する表示部と、
を備える、
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムに関し、特に、SDGs(持続可能な開発目標)についての情報の処理及び提供に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザの興味に合致するように広告を表示する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、広告主の意図を尊重しつつユーザの興味にあった広告が表示される広告決定システムが記載されている。サーバは、広告の内容を記憶する広告データベースと、広告ごとに、広告主が指定したカテゴリを記憶する入札データベースと、広告候補の絞り込みを行うマッチング処理部とを備える。マッチング処理部は、表示コンテンツのカテゴリに対応する広告を広告候補として入札データベースから特定する第1絞り込み処理部と、広告候補のそれぞれについて、広告の内容が表示コンテンツの内容にマッチする度合いを示すコンテンツ評価を決定し、コンテンツ評価に応じて広告候補を絞り込む第2絞り込み処理部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-125470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年においては、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)への関心が急速に高まっており、SDGsを経営に取り込んで経営基盤を強化するとともに、新たな市場を開拓する必要性が高まっている。
【0006】
また、企業が積極的に社会貢献を捉え、本業を成長させるために共に成長するCSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)という考え方が主流になりつつある。毎日の事業活動を通じて社会が抱える課題を同時に解決することで、社会的価値と企業価値を高めていく考えである。
【0007】
本発明の目的は、SDGsあるいはCSVの高まりを背景とし、SDGsを核として社会的価値と企業価値を同時に向上させ得る情報をユーザに効率的に提供できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報のそれぞれの情報をSDGs(持続可能な開発目標)の17ゴールと比較し、それぞれの情報を17ゴールの1つ以上にマッピングするマッピング処理手段と、マッピング結果を記憶する記憶手段と、入力情報を検索キーとして前記マッピング結果を検索し、少なくとも、対応するSDGs、対応する企業情報、対応する広告情報、対応する社会的課題情報、及び対応する社会的課題解決のメソッド情報のいずれかを出力するマッチング処理手段とを備える情報処理装置である。ここで、前記マッピング処理手段は、前記社会的課題情報及び前記社会的課題解決のメソッド情報の少なくともいずれかの情報をマッピングできない場合に、その情報に応じて前記SDGsの17ゴールに新規ゴールを追加し、前記新規ゴールにマッピングしてもよい。
【0009】
本発明の1つの実施形態では、前記企業情報は、将来の事業活動に関する情報を含む。
【0010】
本発明の他の実施形態では、前記入力情報は、企業名である。
【0011】
本発明のさらに他の実施形態では、前記入力情報は、印刷物のコンテンツ解析結果である。ここで、前記マッチング処理手段は、入力情報を検索キーとして前記マッピング結果を検索し、対応するSDGs、対応する企業情報、対応する広告情報、対応する社会的課題情報、及び対応する社会的課題解決のメソッド情報の全てが得られたタイミングで出力してもよい。
【0012】
また、本発明は、コンピュータを用いた情報処理方法であって、前記コンピュータのプロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより、企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報を所定の制御周期で取得し、前記企業情報、前記広告情報、前記社会的課題情報、及び前記社会的課題解決のメソッド情報のそれぞれの情報をSDGs(持続可能な開発目標)の17ゴールと比較し、それぞれの情報を17ゴールの1つ以上にマッピングしてデータベースを作成し、前記データベースを記憶装置に記憶し、入力された情報を検索キーとして前記データベースを検索し、少なくとも、対応するSDGs、対応する企業情報、対応する広告情報、対応する社会的課題情報、及び対応する社会的課題解決のメソッド情報のいずれかを出力する、情報処理方法である。
【0013】
また、本発明は、端末装置と、前記端末装置と通信ネットワークで接続されたサーバコンピュータとを備え、前記サーバコンピュータは、企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報のそれぞれの情報をSDGs(持続可能な開発目標)の17ゴールの1つ以上にマッピングしたデータベースを記憶する記憶部と、前記端末装置から送信された入力情報を検索キーとして前記データベースを検索し、少なくとも、対応するSDGs、対応する企業情報、対応する広告情報、対応する社会的課題情報、及び対応する社会的課題解決のメソッド情報のいずれかを検索結果として出力するプロセッサとを備え、前記端末装置は、前記入力情報を入力する入力部と、前記サーバコンピュータから出力された前記検索結果を表示する表示部とを備える、情報処理システムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、SDGsを核として、社会的価値と企業価値を同時に向上させるための情報を効率的に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態のシステム構成図である。
図2】実施形態の情報処理装置の機能ブロック図である。
図3】実施形態の企業情報のSDGsの17ゴールへのマッピング説明図である。
図4】実施形態の企業情報のSDGsの169ターゲットへのマッピング説明図である。
図5】実施形態の広告情報のSDGsの17ゴールへのマッピング説明図である。
図6】実施形態の広告情報のSDGsの169ターゲットへのマッピング説明図である。
図7】実施形態の企業情報、広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報のマッピング結果説明図である。
図8】実施形態のデータベース説明図である。
図9】実施形態のマッチング処理の説明図である。
図10】実施形態の端末装置の画面説明図である。
図11】他の実施形態のマッピング説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
【0017】
<基本原理>
まず、本実施形態の基本原理について説明する。
【0018】
SDGsやCSVへの取り組みを通して社会的価値と企業価値を同時に向上させるためには、企業や団体にとっては自己の業務活動や商品、サービス等を適切な媒体を介してPRすることが必要である一方、当該媒体を提供する提供者にとっては、その媒体にふさわしい企業や団体の情報を効率的に取得し得ることが必要である。
【0019】
例えば、ある印刷物に広告を出稿することで企業が自己の業務や商品、サービスをPRする場合において、これらの業務や商品の内容が社会的課題の解決に貢献し得ることが明確であれば、当該企業の価値も高まるものと考えられる。さらに、これらの業務や商品の内容が印刷物のコンテンツに合致したものであれば、尚更、印刷物のコンテンツを介して当該企業のイメージが醸成され、企業価値が一層高まるものと期待される。
【0020】
従来においても、コンテンツの内容に応じた広告を表示する技術は、インターネット等で公知であるが、単にコンテンツの内容に応じ、当該内容に関連する、あるいはユーザの嗜好に合致すると判定される広告を表示するのみであり、SDGsやCSVを考慮した広告を表示するものではない。
【0021】
そこで、本実施形態では、SDGsの17ゴール、さらにはSDGsの169ターゲットに着目し、企業情報や広告情報等の各種情報をSDGsの17ゴール、さらにはSGDsの169ターゲットにマッピングして、SDGsを核としたデータベースを作成し、当該データベースを用いることで、SDGsの17ゴールのそれぞれに関連する情報を一括して提供し得るように構成する。
【0022】
このようなデータベースを作成して利用に供することで、ユーザは、例えば企業名を検索キーとして用いることで当該企業のSDGsに関連する情報を一括して取得できるようになる。また、例えばSDGsの特定のゴールを検索キーとして用いることで当該ゴールに関連する情報を一括して取得できるようになる。
【0023】
情報の種類は特に限定されないが、企業情報、広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報が特に重要であり、これらの情報のうちの任意の組合せをセットとして処理することで、社会的価値と企業価値を同時に向上させるCSVに資することができる。
【0024】
以下、本実施形態について、具体的に説明する。
【0025】
<構成>
図1は、本実施形態における情報処理装置を用いたシステム構成図を示す。システムは、端末装置10と情報処理装置12を備える。端末装置10と情報処理装置12は、通信ネットワーク14を介してデータ送受信可能に接続される。
【0026】
端末装置10は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)で構成され、キーボードやマウス等の入力装置、液晶ディスプレイ等の表示装置、CPU等のプロセッサ、HDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)等の記憶装置、及び通信インターフェイスを備える。ユーザは、端末装置10の入力装置から各種情報を入力する。端末装置10は、入力された情報を通信ネットワーク14を介して情報処理装置12に送信する。また、端末装置10は、情報処理装置12から送信された処理結果を受信して表示装置に表示する。入力情報の一例は、企業名や団体名等の企業情報であるが、これに限定されない。端末装置10は、スマートフォン等の携帯情報端末で構成されてもよい。端末装置10は、サーバクライアントシステムにおけるクライアントとして機能し得る。
【0027】
情報処理装置12は、例えばサーバコンピュータで構成され、キーボードやマウス等の入力装置、液晶ディスプレイ等の表示装置、CPU等のプロセッサ、HDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)等の記憶装置、及び通信インターフェイスを備える。情報処理装置12は、所定の制御周期で通信ネットワーク14を介して各種情報を取得し、データベースを作成して記憶装置に記憶する。各種情報は、具体的には企業情報、広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報である。情報処理装置12は、これらの情報を取得すると、それぞれの情報をSDGsにマッピングする。
【0028】
なお、SDGsは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標である。17のゴールと169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。17のゴールは、具体的には以下の通りである。
目標1.あらゆる場所であらゆる形態の貧困を終わらせる
目標2.飢餓を終わらせ、食料の安全確保と栄養状態の改善を実現し、持続可能な農業を促進する
目標3.あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確実にし、福祉を促進する
目標4.すべての人々に、だれもが受けられる公正で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標5.ジェンダー平等を達成し、すべての女性・少女のエンパワーメントを行う
目標6.すべての人々が水と衛生施設を利用できるようにし、持続可能な水・衛生管理を確実にする
目標7.すべての人々が、手頃な価格で信頼性の高い持続可能で現代的なエネルギーを利用できるようにする
目標8.すべての人々にとって、持続的でだれも排除しない持続可能な経済成長、完全かつ生産的な雇用、働きがいのある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)を促進する
目標9.強靱(レジリエント)なインフラを構築し、だれもが参画できる持続可能な産業化を促進し、イノベーションを推進する
目標10.国内及び各国間の不平等を減らす
目標11.都市や人間の居住地をだれも排除せず安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能にする
目標12.持続可能な消費・生産形態を確実にする
目標13.気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を実施する
目標14.持続可能な開発のために、海洋や海洋資源を保全し持続可能な形で利用する
目標15.陸の生態系の保護・回復するとともに持続可能な利用を推進し、持続可能な森林管理を行い、砂漠化を食い止め、土地劣化を阻止・回復し、生物多様性の損失を止める
目標16.持続可能な開発のための平和でだれをも受け入れる社会を促進し、すべての人々が司法を利用できるようにし、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任がありだれも排除しないしくみを構築する
目標17.実施手段を強化し、「持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップ」を活性化する
【0029】
また、169のターゲットは、上記の17のゴール毎に定められている。例えば、目標1のターゲットは、以下の通りである。
目標1.あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
1.1 2030年までに、現在のところ1日1.25ドル未満で生活する人々と定められている、極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.2 2030年までに、各国で定められたあらゆる面で貧困状態にある、全年齢の男女・子どもの割合を少なくとも半減させる。
1.3 すべての人々に対し、最低限の生活水準の達成を含む適切な社会保護制度や対策を各国で実施し、2030年までに貧困層や弱い立場にある人々に対し十分な保護を達成する。
1.4 2030年までに、すべての男女、特に貧困層や弱い立場にある人々が、経済的資源に対する平等の権利がもてるようにするとともに、基礎的サービス、土地やその他の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適正な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスが利用できるようにする。
1.5 2030年までに、貧困層や状況の変化の影響を受けやすい人々の強靱性(レジリエンス)を高め、極端な気候現象やその他の経済、社会、環境的な打撃や災害に見舞われたり被害を受けたりする危険度を小さくする。
1.a あらゆる面での貧困を終わらせるための計画や政策の実施を目指して、開発途上国、特に後発開発途上国に対して適切で予測可能な手段を提供するため、開発協力の強化などを通じ、さまざまな供給源から相当量の資源を確実に動員する。
1.b 貧困をなくす取り組みへの投資拡大を支援するため、貧困層やジェンダーを十分勘案した開発戦略にもとづく適正な政策枠組みを、国、地域、国際レベルでつくりだす。
【0030】
情報処理装置12は、企業情報、広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報のそれぞれをSDGsの17のゴール及び169のターゲットの1つ以上にマッピングすることで、SDGsの17のゴール及び169のターゲットと、企業情報と、広告情報と、社会的課題情報と、社会的課題解決のメソッド情報とを互いに関連付けたデータベースを作成して記憶装置に記憶する。情報処理装置12は、所定の制御周期で繰り返し企業情報等を取得し、データベースを順次更新していく。また、情報処理装置12は、端末装置10からの入力情報を受信すると、この入力情報を検索キーとして用いてデータベースを検索し、入力情報に関連する情報を取得して端末装置10に返信する。
【0031】
通信ネットワーク14は、公衆回線あるいは専用回線であり、有線あるいは無線を問わない。通信ネットワーク14の一例はインターネットであり、VPN(Virtual Private Network:仮想専用線)であってもよい。情報処理装置12は、インターネットを介して広く公開されている企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報を所定の制御周期で収集して蓄積し、データベースを更新する。情報処理装置12は、インターネットを介してクラウドサービスを提供するクラウドサーバ、あるいはWebサーバであってもよい。ここで、Webサーバは、端末装置10で動作するソフトウェアのウェブブラウザに対して、HTMLやオブジェクトの表示を提供するサーバコンピュータを意味する。
【0032】
図2は、情報処理装置12の機能ブロック図を示す。情報処理装置12は、機能ブロックとして、企業情報取得部16、広告情報取得部18、社会的課題情報取得部20、社会的課題解決のメソッド情報取得部22、マッピング処理部24、マッチング処理部26、及び記憶部28を備える。
【0033】
企業情報取得部16は、インターネット等の通信ネットワーク14を介して企業情報を取得する。企業情報は、企業や団体に関する情報であり、具体的には、
・企業や団体の基本情報(会社名、業種、所在地、電話番号、メールアドレス)
・法人番号
・現在の事業活動内容
・将来の事業活動内容
等である。
【0034】
ここで、現在の事業活動内容については、特に当該企業のHP(ホームページ)に記述されている社会貢献や、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)、ESG(Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治))、SDGsへの取り組みに関する活動内容の情報を取得する。例えば、ある企業のHPには、「CSRレポート」や「SDGsへの取り組み」が記述されており、これらの情報を選択的に取得する。
【0035】
また、将来の事業活動内容については、同様に当該企業のHPに記述されている「今後の取り組み」における社会貢献や、CSR、ESG、SDGsへの将来の取り組みに関する活動内容の情報を選択的に取得する。なお、将来の事業活動内容については、IRページに記述されている有価証券報告書等を用いることで効果的に取得し得る。
例えば、ある企業のHPの投資家情報には、有価証券報告書の中期経営計画として、
「中期経営計画」
特長ある企業イメージの醸成を最重要視している。
ESG戦略「****」を発表。「よきモノづくり」からESG視点での「よきモノづくり」へ舵を切り、人に、社会に、地球に優しい製品・サービスを提供していく
等と記述されている。
【0036】
広告情報取得部18は、インターネット等の通信ネットワーク14を介して広告情報を取得する。広告情報は、企業や団体の広告に関する情報であり、具体的には、
・商品(製品)
・サービス
・企業イメージ
・従業員の教育
等である。
【0037】
これらの情報は、企業のHPや動画サイト等から取得できる。
【0038】
社会的課題情報取得部20は、インターネット等の通信ネットワーク14を介して社会的課題情報を取得する。社会的課題情報は、社会が取り組むべき課題あるいは問題点に関する情報であり、例えばインターネット上の特定Webサイトには社会的課題が掲載されている。また、社会的課題は、政府機関の白書、研究機関、シンクタンクの公表データからも取得できる。例えば、特定Webサイトには、社会的課題として、
1.環境
自然破壊、ヒートアイランド、ゴミ問題、放射能問題、生物多様性、地球温暖化
2.教育
待機児童、メディア・ネットリテラシー、学級崩壊、途上国女子教育、識字率問題、ヤングケアラー
3.文化
活字文化(電子書籍)、地域スポーツ、伝統文化継承、日本文化発信
4.経済
所得格差、ワークライフバランス、BOP支援、女性リーダー育成、リストラ
5.倫理
アニマルライツ、フェアトレード、企業倫理、ブラック企業問題
6.人権
虐待、ダイバーシティ、ハラスメント、マイノリティの受容、障害者雇用
7.人口
晩婚化、未婚化、高齢社会、途上国の人口急増
8.医療
介護問題、薬害、医療格差、早期検査推進
9.市民
生活習慣病、病児保育、NPO支援、被災地支援、政治
10.資源
エコ、電力自由化、レアメタル、資源の枯渇、原子力
11.安全
個人情報、低年齢犯罪、詐欺、薬物、自然災害、戦争
12.食料
食の安全、食品廃棄物、農業、干ばつ、飢餓
等と掲載されている。
【0039】
なお、新聞等のマスメディアへの出現回数等を用いることで、特に関心の高い社会的課題を抽出して取得することもできる。また、社会的課題情報はこれらに限定されるものではなく、例えば宇宙空間に存在する人工衛星を脅かすスペースデブリ(宇宙のゴミ)等も社会的課題情報に含まれ得る。
【0040】
社会的課題解決のメソッド情報取得部22は、インターネット等の通信ネットワーク14を介して社会的課題解決のメソッド情報を取得する。社会的課題解決のメソッド情報は、社会的課題を解決するために必要な方法あるいは手段に関する情報であり、特定Webサイトから取得できる。社会的課題解決のメソッド情報には、社会的課題解決のメソッドに加えて権利者及びその情報源も含まれる。権利者には、個人も含む研究者や団体も含まれる。また、社会的課題解決のメソッド情報は、書籍情報や論文からも取得できる。公共図書館や公文書館、美術館や学術研究機関等が提供あるいは発行する資料から取得してもよい。社会的課題解決のメソッド情報の一例は、健康増進のためのラジオ体操や特定の運動方法、呼吸方法、柔軟運動、あるいはパーソナルポートフォリオによる自己肯定感を高めいじめを発生させない教育方法等である。また、社会的課題解決のメソッド情報には、スペースデブリをロボットアームで把持して除去する方法、あるいは網で確保して除去する方法等である。
【0041】
企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド方法は、ユーザがインターネット等を検索し、手動で情報処理装置12に入力してもよい。
【0042】
マッピング処理部24は、取得した企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報のそれぞれについて、SDGsの17ゴール及び169ターゲットの1つ以上にマッピングする。ここで、「マッピング」とは、ある情報またはデータに対して、別の情報またはデータを割り当てることで、異なる情報またはデータを相互に関連付ける作業を意味する。従って、企業情報をSDGsの17ゴール及び169ターゲットにマッピングするとは、企業情報を、SDGsの17ゴールの1つ以上に割り当てることで相互に関連付けること、及び、企業情報を、SDGsの169のターゲットの1つ以上に割り当てることで相互に関連づけることを意味する。広告情報のマッピング、社会的課題情報のマッピング、社会的課題解決のメソッド情報のマッピングについても同様である。また、「1つ以上」としたのは、例えば企業情報を構成するある情報が、SDGsの17ゴールのうちのいずれか1つのゴール(例えば、目標1)のみならず、複数のゴール(例えば目標1と目標2)に該当し得る場合もあるからである。マッピング処理部24は、企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報のそれぞれをSDGsの17ゴール及び169ターゲットにマッピングすると、そのマッピング結果をデータベースとして記憶部28に格納する。
【0043】
マッピング処理部24は、取得した企業情報等のテキストデータを解析し、キーワードを抽出し、抽出したキーワードを用いてSDGsの17ゴール及び169ターゲットにマッピングする。なお、テキストデータ以外にも画像データを用いてマッピングしてもよく、機械学習済みのニューラルネットワーク、例えばディープニューラルネットワークを用いてマッピングしてもよい。
【0044】
以下、マッピング処理部24として機械学習済みのニューラルネットワークを用いる場合について説明する。
【0045】
機械学習に用いる教師データは、ネットワークの入力となる多次元ベクトルと、それに対応した、ニューラルネットワークの出力となるターゲット値の組として与える。ニューラルネットワークは、入力層から出力層まで順番に信号が伝搬する順伝搬型とし得る。
【0046】
ニューラルネットワークは、具体的には、プロセッサと、メモリと、入出力インターフェイス(I/F)を備えて構成される。メモリは、ニューラルネットワークを格納する。メモリは、具体的には揮発性メモリあるいは不揮発性メモリで構成される。また、メモリは、プロセッサにより実行される処理プログラムを格納する。
【0047】
プロセッサは、メモリに格納されたニューラルネットワーク(例えばディープニューラルネットワーク)を用いて入力信号を処理し、処理結果を出力信号として出力する。入力信号は、入出力I/Fを介してプロセッサに供給され、出力信号は、入出力I/Fを介して外部に出力される。出力信号は、外部コンピュータに供給されてもよく、あるいは通信回線(例えばインターネット等)を介して外部のサーバ等に供給されてもよい。
【0048】
より具体的に、ディープニューラルネットワークは、入力層、中間層、及び出力層を備える。入力層は入力信号が入力される。中間層は複数層から構成され、入力信号を順次処理する。出力層は、中間層からの出力に基づいて出力信号を出力する。各層は、複数のニューロン(ユニット)を備え、活性化関数fで活性化ニューロンとされる。
【0049】
層lのニューロンとしてa ,a ,・・・,a があり、層lと層l+1の間の重みベクトルがw=[w ,w ,・・・,w であるとすると、層l+1のニューロンは、
l+1=f((w


l+1=f((w
である。但し、ここではバイアス項はゼロとして省略している。
【0050】
ディープニューラルネットワークの学習は、学習データを入力し、学習データに対応する目標値と出力値との差によってロスを算出する。算出されたロスをニューラルネットワークで逆伝播させてディープニューラルネットワークのパラメータ、すなわち重みベクトルを調整する。重みが調整されたディープニューラルネットワークに次の学習データを入力し、新しく出力された出力値と目標値との差により再びロスを算出する。再算出されたロスとニューラルネットワークで逆伝播させてディープニューラルネットワークの重みベクトルを再調整する。以上の処理を繰り返すことでディープニューラルネットワークの重みベクトルを最適化する。重みベクトルは、当初は適当な値に初期化され、その後、学習を繰り返すことで最適値に収束される。
【0051】
以上のようにして、テキストデータ、あるいはこれから抽出したキーワード、あるいは画像を入力すると、SDGsの17ゴール及び169ターゲットの1つ以上を出力するように機械学習し、機械学習済みのディープニューラルネットワークを用いて企業情報等のテキストデータ、キーワード、画像等からマッピングする。
【0052】
マッチング処理部26は、端末装置10から送信された入力情報を検索キーとして用いて記憶部28に記憶されたデータベースを検索し、入力情報に関連するSDGsの17ゴール及び169ターゲット、企業情報、広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報の少なくともいずれかを取得して端末装置10に返信する。例えば、端末装置10から特定の企業名や団体名が入力情報として送信されると、マッチング処理部26は、当該企業名や団体名に合致する企業情報と、これに関連付けられたSDGsの17ゴール及び169ターゲット、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報をセットとして取得し、端末装置10に返信する。これにより、端末装置10を操作するユーザは、入力した特定の企業名や団体名が関連するSDGsの17ゴール及び169ターゲット、広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報を一括して得ることができる。
【0053】
また、さらに後述するように、端末装置10から印刷物のテキストデータが入力情報として送信されると、当該テキストデータのコンテンツが該当するSDGsの17ゴール及び169ターゲットに関連する企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報をセットとしてデータベースから取得し、端末装置10に返信する。これにより、端末装置10を操作するユーザは、入力したテキストデータに合致する企業情報等を一括して得ることができる。
【0054】
記憶部28は、HDDやSDD等の記憶装置で構成され、マッピング結果であるデータベースを記憶する。本実施形態では、記憶部28は情報処理装置12に内蔵されているが、別個のサーバコンピュータとして通信ネットワーク14に接続されていてもよい。
【0055】
マッピング処理部24及びマッチング処理部26は、1つ以上のプロセッサで構成される。プロセッサは、ROMやHDD等のプログラムメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することで、マッピング処理及びマッチング処理を実現する。あるCPUがマッピング処理を実行し、別のCPUがマッチング処理を実行してもよい。プロセッサには、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array)、プログラマブル論理デバイス等が含まれる。
【0056】
なお、プロセッサが通信インターフェイスと協働して企業情報取得部16、広告情報取得部18、社会的課題情報取得部20、及び社会的課題解決のメソッド情報取得部22を実現してもよい。
【0057】
複数の指令(インストラクション)から構成されるプログラムに基づいてプロセッサで実行される処理を列挙すると、以下の通りである。
(1)企業情報を取得する
(2)広告情報を取得する
(3)社会的課題情報を取得する
(4)社会的課題解決のメソッド情報を取得する
(5)企業情報、広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報をそれぞれSDGsの17ゴール及び169ターゲットにマッピングしてデータベースを作成する
(6)(1)~(5)の処理を繰り返し実行してデータベースを更新する
(7)端末装置10からの入力情報を用いてデータベースを検索し、合致するSDGsの17ゴール及び169ターゲット、企業情報、広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報の少なくともいずれかを端末装置10に返信する。
【0058】
以下、プロセッサでのマッピング処理及びマッチング処理について、より具体的に説明する。
【0059】
図3は、企業情報のマッピング処理を模式的に示す。企業情報40には、基本情報、法人番号、現在の取り組み情報、将来(未来)の取り組み情報が含まれる。マッピング処理部24は、当該企業情報のうち、現在の取り組み情報及び将来の取り組み情報を抽出し、これらのテキストデータ等に基づいてSDGsの17ゴール(図において符号30で示す)の1つ以上にマッピングする。図3では、現在の取り組み情報は、
「1.貧困をなくそう」
にマッピングされ、将来の取り組み情報は、
「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
「13.気候変動に具体的な対策を」
にマッピングされる。
【0060】
例えば、ある企業の現在の取り組み情報として、
「40才~64才の中高年で引きこもり状態にある人は全国で約61万人いるとみられ、現状のまま高齢化が進めば親が80代、子供が50代になり親子ともに生活が困窮する8050問題が深刻化する懸念があります。当社では、こうした人々の孤立防止に向けた取り組みを一層加速させていきます。」
等の情報を取得した場合、「8050」、「生活」、「困窮」、「孤立」等のキーワードに基づいて当該情報を
「1.貧困をなくそう」
にマッピングする。
【0061】
また、当該企業の将来の取り組み情報として、
「2025年までに販売する全車両をEVやHV等の電動車にする方針であり、新サービスを生かしつつ、車両の販売を底上げし、電動車を中核とするエネルギー戦略に注力していきます」
等の情報を取得した場合、「EV」、「HV」、「電動車」、「エネルギー」等のキーワードに基づいて当該情報を
「7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
「13.気候変動に具体的な対策を」
にマッピングする。
【0062】
図4は、企業情報40のSDGsの169ターゲット(図において符号32で示す)へのマッピングを模式的に示す。
「1 貧困をなくそう」
を構成する7つのターゲットへのマッピングの例である。現在の取り組み情報が
「1.貧困をなくそう」
にマッピングされると、さらに、当該ゴールの1つ以上にマッピングする。
例えば、現在の取り組み情報として
「中高年で引きこもり状態にある人の中には、極度の貧困状態にある人もいて、これらの人々に対してマイクロファイナンスを含む少額金融サービスを積極的に活用しております」
等の情報を取得した場合、
「1.1 2030年までに、現在のところ1日1.25ドル未満で生活する人々と定められている、極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。」
「1.4 2030年までに、すべての男女、特に貧困層や弱い立場にある人々が、経済的資源に対する平等の権利がもてるようにするとともに、基礎的サービス、土地やその他の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適正な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスが利用できるようにする。」
【0063】
図5は、広告情報のマッピング処理を模式的に示す。広告情報50には、商品情報、サービス情報、企業イメージ情報、従業員教育情報が含まれる。マッピング処理部24は、当該広告情報のうち、例えば商品情報及び従業員教育情報を抽出し、これらのテキストデータ等に基づいてSDGsの17ゴール(図において符号30で示す)の1つ以上にマッピングする。図5では、商品情報は、
「3.全ての人に健康と福祉を」
「6.安全な水とトイレを世界中に」
にマッピングされ、従業員教育情報は、
「14 海の豊かさを守ろう」
にマッピングされる。
【0064】
例えば、ある企業の商品情報として、
「電子カルテシステムにおいて、医療保険適用のオンライン診療に対応致しました。」
等の情報を取得した場合、「電子カルテ」、「オンライン診療」等のキーワードに基づいて当該情報を
「3.全ての人に健康と福祉を」
にマッピングする。
【0065】
また、当該企業の商品情報として、
「人工知能による下水処理の制御技術を開発し、主に新興国向けに提供しております。」
等の情報を取得した場合、「下水処理」等のキーワードに基づいて当該情報を
「6 安全な水とトイレを世界中に」
にマッピングする。
【0066】
図6は、広告情報50のSDGsの169ターゲット(図において符号34で示す)へのマッピングを模式的に示す。
「3.全ての人に健康と福祉を」
を構成するターゲットへのマッピングの例である。商品情報が
「3.全ての人に健康と福祉を」
にマッピングされると、さらに、当該ゴールの1つ以上にマッピングする。
例えば、商品情報として
「エイズ治療薬やコロナ感染症治療薬を速やかに提供します。」
等の情報を取得した場合、
「3.3 2030年までに、エイズ、結核、マラリア、顧みられない熱帯病といった感染症を根絶し、肝炎、水系感染症、その他の感染症に立ち向かう。」
にマッピングする。
【0067】
社会的課題情報及び社会的課題解決のメソッド情報についても同様にSDGsの17ゴール及び169ターゲットの1つ以上にマッピングする。
【0068】
図7は、企業情報40、広告情報50、社会的課題情報60、及び社会的課題解決のメソッド情報70をそれぞれSDGsの17ゴール及び169ターゲットにマッピングした結果を模式的に示す。このようなマッピングにより、企業情報40、広告情報50、社会的課題情報60、及び社会的課題解決のメソッド情報70は、SDGsの17ゴール及び169ターゲットを核として互いに関連付けられる。例えば、企業情報40を構成する企業名、当該企業の現在の取り組み情報が「2.飢餓をゼロに」にマッピングされ、広告情報50を構成する当該企業の商品情報が「2.飢餓をゼロに」にマッピングされ、ある社会的課題情報及びある社会的課題解決のメソッド情報が「2.飢餓をゼロに」にマッピングされると、同じ「2.飢餓をゼロに」のゴールにマッピングされたある企業の現在の取り組み情報、当該企業の商品情報、社会的課題、及び社会的課題解決のメソッド情報が一組のセット情報として関連付けられる。
【0069】
図8は、マッピング処理部24でマッピングされることで作成されるデータベース80の一例を示す。
【0070】
データベース80は、SDGsの17ゴール及び169ターゲット(図では簡略化のため17ゴールのみを示す)毎に、企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的解決のメソッド情報が関連付けられる。例えば、SDGsの
「1.貧困をなくそう」(図では、単に「1」と省略している)
には、企業情報のA11及びA12、広告情報のB11,B12,B13、社会的課題情報のC11,C12、社会的課題解決のメソッド情報のD11,D12,D13が関連付けられる。同様に、SDGsの
「2. 飢餓をゼロに」(図では、単に「2」と省略している)
には、企業情報のA21,A22、広告情報のB21,社会的課題情報のC21,C22,C23,社会的課題解決のメソッド情報のD21が関連付けられる。ここで、A11,A21等は、各情報を特定するための識別符号(ID)であり、それぞれのIDは、取得した具体的な情報内容が対応する。例えば、
A11・・・「40才~64才の中高年で引きこもり状態にある人は全国で約61万人いるとみられ、現状のまま高齢化が進めば親が80代、子供が50代になり親子ともに生活が困窮する8050問題が深刻化する懸念があります。当社では、こうした人々の孤立防止に向けた取り組みを一層加速させていきます。」
B31・・・「電子カルテシステムにおいて、医療保険適用のオンライン診療に対応致しました。」
等である。取得した具体的な情報内容は、データベース80と一体的に、あるいはデータベース80とは別個にデータベース80のIDと関連付けて記憶部28に記憶される。
【0071】
SDGsの17ゴール及び169ターゲット、企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報がデータベース80により互いに関連付けられているので、マッチング処理部26がいずれかを検索キーとしてデータベース80を検索することで、当該検索キーに関連付けられた他の情報を容易に検索して取得することができる。
【0072】
例えば、企業情報を構成する企業名を検索キーとしてデータベース80を検索することで、当該企業の現在の取り組み情報が関連付けられたSDGsの17ゴール及び169ターゲット、広告情報、社会的課題、及び社会的課題解決のメソッド情報を取得することができる。あるいは、SDGsの特定のゴールあるいはターゲットを検索キーとしてデータベース80を検索することで、当該SDGsのゴールあるいはターゲットに関連付けられた企業情報、広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報をセットとして取得することができる。この場合、特定のSDGsに関連する企業やその商品、サービス等を極めて容易に取得することが可能となる。
【0073】
次に、本実施形態におけるデータベース80の利用形態の一例として、印刷物の広告主及び広告情報を探索する場合を例にとり説明する。
【0074】
図9は、本実施形態の情報処理装置12を用いて印刷物の広告主及び広告情報を探索する場合の処理を模式的に示す。
【0075】
まず、ユーザは、端末装置10から印刷物90のテキストデータを入力して通信ネットワーク14を介して情報処理装置12に送信する。
【0076】
情報処理装置12は、端末装置10からテキストデータを入力すると、コンテンツ解析部92で当該テキストデータを解析し、当該テキストデータのコンテンツがSDGsの17ゴール、さらには169ターゲットのいずれに該当するかを判定する。コンテンツ解析部92は、公知の解析技術を用いてテキストデータを解析し得る。例えば、テキストデータから形態素を抽出し、抽出した形態素と、SDGsの17ゴールのそれぞれを特徴付ける1つ以上の単語と照合し、抽出した形態素に一致する単語の数に基づいて、当該テキストデータのコンテンツをSDGsの17ゴールのうちの1つ以上に分類する。
【0077】
なお、コンテンツ解析部92は、マッピング処理部24と協働してテキストデータのコンテンツをSDGsの17ゴールのうちの1つ以上に分類してもよい。例えば、マッピング処理部24を機械学習済のディープニューラルネットワークとし、テキストデータをディープニューラルネットワークに入力してSDGsの17ゴールの1つ以上のゴールを出力させる等である。また、テキストデータとしては、例えば、ある物語のテキストデータとしてもよい。当該物語は、具体的には
「・・・この間、本屋さんで貧しい国で難民として生活をしている家族の話を読みました。ゴミの中で生活をして、ゴミの中から使えるものを拾って生計を立てている家族の話です。その子供の一人が、頭がどんどん大きくなる病気になって、歩くことができないでいます。でも、両親はほかの子と同じように大切に育てています。・・・」
等であり、コンテンツ解析部92は、これを解析してこの物語がSDGsの17ゴールのいずれかに分類する。
【0078】
コンテンツ解析部92は、マッピング処理部24と同様にCPUやGPU等のプロセッサで実現される。コンテンツ解析部92は、マッピング処理部24と一体として構成されていてもよい。さらに、端末装置10がコンテンツ解析部92を備えており、テキストデータの解析結果を情報処理装置12に送信してもよい。
【0079】
コンテンツ解析部92は、印刷物90のテキストデータを解析してSDGsの17ゴールのうちの1つ以上に分類すると、その結果をマッチング処理部26に出力する。例えば、図9に示すように、テキストデータの分類結果が
「3 全ての人に健康と福祉を」
「16 平和と公正を全ての人に」
であるとすると、これらの結果をマッチング処理部26に出力する。
【0080】
マッチング処理部26は、これらのSDGsのゴールを検索キーとして用いてデータベース80を検索し、SDGsのゴールに関連付けられた企業情報、広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報を取得する。例えば、
「3 全ての人に健康と福祉を」
に関連付けられた企業情報としてA31、広告情報としてB31、社会的課題情報としてC31、社会的課題解決のメソッド情報としてD31を取得する。より具体的には、企業情報として企業名、その企業の将来の取り組み情報、商品情報等である。
【0081】
マッチング処理部26は、データベース80を検索して得られたマッチング結果94を端末装置10に返信する。端末装置10は、情報処理装置12からのマッチング結果94を受信して表示装置に表示する。ユーザは、表示装置に表示されたマッチング結果94を視認することで、印刷物90のテキストデータについて、SDGsのゴールを核としてそれに関連する企業情報や広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報を一覧することができる。
【0082】
ここで、SDGsのゴールに関連する企業情報や広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報の全てが存在する必要はなく、いずれかの情報が存在すればよい。例えば、SDGsのゴールに関連する企業情報や広告情報が存在せず、社会的課題情報として「いじめの撲滅」、社会的課題解決のメソッド情報として「パーソナルポートフォリオ」が存在する場合、これらの情報のみを表示すればよい。ユーザは、これらの情報から、必要に応じて当該社会的課題解決のメソッドを提供している企業や団体を別途インターネット等で調査すればよい。
【0083】
また、本実施形態における特徴の一つは、企業情報として現在の取り組み情報のみならず将来の取り組み情報を用いている点である。マッピング処理部24は、企業の有価証券報告書等から将来の取り組み情報を取得してSDGsの17ゴール及び169ターゲットの1つ以上にマッピングするが、このマッピング処理は、当該企業の所期の意図とは無関係に実行される。従って、データベース80を作成した結果、当該企業の意図とは無関係に、将来の取り組み情報と、特定の商品あるいはサービスと、特定の社会的課題と、特定の社会的課題解決のメソッドとが関連付けられる場合も生じ、これにより当該企業によっても予想していなかった関連性を新たに見出すことも想定される。
【0084】
このように、ユーザは、印刷物90に印刷すべき広告として、テキストデータのコンテンツにふさわしい広告の企業情報や広告情報を取得し、これらの企業に適宜コンタクトすることで、印刷物90への広告出稿を要請し得る。図9において、マッチング結果94に基づいて印刷物90への広告出稿(あるいは社会的課題解決のメソッド情報等の提供)が行われることを破線で示している。企業にとっては、テキストデータのコンテンツにふさわしい広告(あるいは社会的課題解決のメソッド情報)を出稿(当該顧客に提供)でき、かつ、SDGsに対する取り組みもアピールできるため、企業イメージ向上に資することができる。この意味で、情報処理装置12は、社会的影響力のある企業のCSVを支援することができる。
【0085】
図10は、端末装置10の表示装置に表示される画面100の一例を示す。検索キーとして、企業・団体名を入力する場合であり、ユーザはキーボード等を用いて入力フィールド102に所望の企業・団体名を入力して送信ボタン103を操作する。なお、テキストデータを入力する場合には、プルダウンメニュー等から「テキストデータ」を選択して入力するように構成してもよい。
【0086】
また、情報処理装置12でのマッチング処理結果は、「検索結果」として表示され、例えば、SDGsの情報、企業情報、広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報がそれぞれ出力フィールド104~112に表示される。
【0087】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0088】
例えば、本実施形態では、印刷物90への広告出稿を例示したが、TVコマーシャルやインターネットの動画配信にも適用し得る。
【0089】
また、本実施形態において、ユーザが検索結果として、SDGs、企業情報、広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報のうちの複数を任意に選択できるようにしてもよい。選択される組合せを例示すると、
・企業情報と広告情報
・SDGsと企業情報と広告情報
・企業情報と社会的課題情報と社会的課題解決のメソッド情報
・広告情報と社会的課題解決のメソッド情報
等である。
【0090】
また、本実施形態では、企業情報等をSDGsの17ゴール及び169ターゲットへマッピングしたが、169ターゲットにマッピングせず、簡易的に17ゴールのみ、あるいは169ゴールのみにマッピングしてもよい。要するに、SDGsの17ゴールと169ターゲットの少なくともいずれかにマッピングすればよい。
【0091】
また、本実施形態では、企業情報等をSDGsの17ゴール及び169ターゲットへマッピングしたが、企業情報、広告情報、社会的課題情報、社会的課題解決のメソッド情報の少なくともいずれかが、SDGsの17ゴール及び169ターゲットのいずれにも該当せず、マッピングできない場合も想定される。例えば、ある社会的課題情報及びある社会的課題解決のメソッド情報が、SDGsの17ゴールのいずれにも該当しない場合である。
【0092】
具体的には、社会的課題情報として、特定Webサイトから
「自然落下せず、宇宙空間へ放り出されることもなく、地球の大気圏外を永久に回り続ける衛星はスペースデブリとなり、これらのスペースデブリがある一定以上の密度になると、デブリ同士が衝突して連鎖的にスペースデブリ増大してしまう」
なる情報を取得したとする。当該社会的課題情報は、SDGsの17ゴールのいずれにも適切にマッピングすることはできない。同様に、社会的課題解決のメソッド情報として、特定Webサイトから
「地球低軌道上で導電性のひもを延伸させ、これに通電して生じた電磁気力で地球に落下させることでスペースデブリを除去する」
なる情報を取得したとする。当該社会的課題解決のメソッド情報は、SDGsの17ゴールのいずれにも適切にマッピングすることはできない。
【0093】
このような場合、マッピング処理部24は、SDGsの17ゴールに加え、新たに18番目のゴールとして「18.その他」なるゴールを追加作成し、収集したこれらの情報を「18.その他」のゴールにマッピングする。勿論、「18.その他」に代えて、SDGsのゴールが順次追加策定されることに備えて「99.その他」なるゴールを追加作成し、収集したこれらの情報を「99.その他」のゴールにマッピングしてもよい。
【0094】
その後、SDGsの17ゴールが改訂され、新たに宇宙関連のゴールが策定された場合、マッピング処理部24は、「18.その他」のゴールにマッピングされた情報群をデータベース80から抽出し、抽出した情報を対象として宇宙関連のゴールに再マッピングする。すなわち、本実施形態のSDGsの17ゴール及び169ターゲット、データベース80は特定数のゴールやターゲットに限定する必要はなく、将来における拡張の可能性を考慮したものとするのが望ましい。
【0095】
なお、社会的課題情報は、社会の進展とともに順次出現し、これを追認するようにSDGsの17ゴールが策定される傾向にあることから、収集した社会的課題情報(及び社会的課題解決のメソッド情報)の一部は、SDGsの17ゴールのいずれにもマッピングできない場合も少なくなく、マッピングできない情報のコンテンツを解析し、当該情報に合致する新たなゴールを新設してマッピングしておくことは有効であろう。上記の例に則して説明すれば、「スペースデブリ」等のキーワードを抽出することで宇宙のゴミについての社会的課題であると判定し、新たに「18 宇宙をクリーンに」なるゴールを新設して、ここにマッピングしておく等である。
【0096】
図11は、SDGsの17ゴールに、新たに「18 宇宙をクリーンに」のゴールを作成して追加し、17ゴールのいずれにもマッピングされない社会的課題情報の一部を、新規に追加された「18 宇宙をクリーンに」のゴールにマッピングする処理を模式的に示す。マッピング処理部24は、「スペースデブリ」等のキーワードに基づいて「18 宇宙をクリーンに」なるゴールを追加作成する。なお、マッピング処理部24の具体的な処理としては、
(a)ある社会的課題情報のSDGsの17ゴールのそれぞれに対する適合度合いを算出する
(b)算出された適合度合いを閾値と比較する
(c)適合度合いが17ゴール全てにおいて閾値未満であり、適合するゴールが存在しないと判定した場合に、新規にゴールを追加する
(d)新規追加したゴールにマッピングする
である。
【0097】
また、SDGsの17ゴールに、新たに別のゴールが正式に策定された場合、新たに策定されたゴールと、マッピング処理部24が独自に作成したゴールとの一致度を算出し、一致していれば両者の統合処理を実行する。具体的には、SDGsの17ゴールに、新たに「18 宇宙を安全でみんなのものに」等と策定された場合、当該ゴールは「18 宇宙をクリーンに」と一致するものとみなし、「18 宇宙をクリーンに」を「18 宇宙を安全でみんなのものに」に統合する等である。適合度合いは、例えば、収集した社会的課題情報から形態素を抽出し、17のゴールのそれぞれに存在している数をカウントして算出し得るが、これに限定されない。ベイズ分類、サポートベクターマシン、ニューラルネットワーク、決定木、コンセプトマイニング等、テキストを複数のカテゴリに分類するための公知の技術を用い得る。一致度についても同様である。
【0098】
さらに、本実施形態において、ユーザが入力情報としてSDGsの17ゴールのうちの特定ゴールを入力した場合あるいは印刷物90のコンテンツ解析結果を入力した場合において、その時点では入力情報を検索キーとしてデータベース80を検索しても対応する情報が得られなかった場合において、その後に継続して情報を抽出してデータベース80を更新していき、ある時点において特定ゴールに対応する企業情報、広告情報、社会的課題情報、及び社会的課題解決のメソッド情報のセットが揃ったときに、マッチング処理部26が当該セットをユーザにプッシュ通知して出力してもよい。これにより、ユーザは、情報のセットが揃ったタイミングにおいて当該情報のセットを取得することができ、企業に広告出稿の要請等を行うことができる。
【符号の説明】
【0099】
10 端末装置、12 情報処理装置、14 通信ネットワーク、16 企業情報取得部、18 広告情報取得部、20 社会的課題情報取得部、22 社会的課題解決のメソッド情報取得部、24 マッピング処理部、26 マッチング処理部、28 記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11