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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-22
(45)【発行日】2024-12-02
(54)【発明の名称】魚介類アレルギーの診断の方法及び製品
(51)【国際特許分類】
   G01N 33/53 20060101AFI20241125BHJP
   G01N 33/543 20060101ALI20241125BHJP
   C07K 14/435 20060101ALI20241125BHJP
   C07K 16/18 20060101ALI20241125BHJP
   C07K 17/00 20060101ALI20241125BHJP
   C12N 15/12 20060101ALN20241125BHJP
【FI】
G01N33/53 N
G01N33/53 Q
G01N33/543 501A
C07K14/435
C07K16/18
C07K17/00
C12N15/12 ZNA
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020105486
(22)【出願日】2020-06-18
(65)【公開番号】P2021006811
(43)【公開日】2021-01-21
【審査請求日】2022-06-13
(31)【優先権主張番号】19181250.2
(32)【優先日】2019-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】516125624
【氏名又は名称】ユーロイミューン・メディツィニシェ・ラボルディアグノシュティカ・アクチエンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100170379
【弁理士】
【氏名又は名称】徳本 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100180231
【弁理士】
【氏名又は名称】水島 亜希子
(74)【代理人】
【氏名又は名称】有原 幸一
(73)【特許権者】
【識別番号】511096673
【氏名又は名称】ホスピタル クリニク デ バルセロナ
(73)【特許権者】
【識別番号】522504020
【氏名又は名称】インスティテュ・ディンヴェスティガシオンス・ビオメディカス・オウグスト・ピー・イ・スニェー
【氏名又は名称原語表記】Institut D’Investigacions Biomediques August Pi i Sunyer
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100180231
【弁理士】
【氏名又は名称】水島 亜希子
(72)【発明者】
【氏名】ヴァルトラウト・ズーア
(72)【発明者】
【氏名】マルコ・クリンゲ
(72)【発明者】
【氏名】アルフ・ヴァイマン
(72)【発明者】
【氏名】シュテファニー・ローヴァー
(72)【発明者】
【氏名】ヘニング・ザイスマン
(72)【発明者】
【氏名】マリオナ・パスカル・カプデビラ
【審査官】中村 直子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0355555(US,A1)
【文献】特開平10-113152(JP,A)
【文献】MOTOYAMA, K. et al.,Cephalopod Tropomyosins: Identification as Major Allergens and Molecular Cloning,Food and Chemical Toxicology,2006年12月,Vol.44/No.12,p.1997-2002,DOI: 10.1016/j.fct.2006.06.018
【文献】Yong-Xia ZHANG et al.,,Purification, Characterization, and Analysis of the Allergenic Properties of Myosin Light Chain in Procambarus clarkii,Journal of Agricultural and Food Chemistry,2015年06月30日,Vol. 63,No. 27,p.6271-6282,DOI: 10.1021/acs.jafc.5b01318
【文献】吉岡武也,木下康宣,生鮮スルメイカ保管中に起こる性状変化に関する研究II -物性測定法の検討と保管中の変化-,北海道道立工業技術センター研究報告,2006年,Vol.9,p.15-20,https://techakodate.or.jp/center/information/report/h18/report2006_004.pdf
【文献】WATANABE, B. et al.,Amino-Acid Sequence of LC-1 Light Chain of Squid Mantle Muscle Myosin,BIOLOGICAL CHEMISTRY,1986年10月,Vol.367/No.2,p.1025-1032
【文献】MAITA, T. et al.,Amino Acid Sequence of The Regulatory Light Chain of Squid Mantle Muscle Myosin,JOURNAL OF BIOCHEMISTRY,日本,1987年11月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 33/48-33/98
C07K 14/435
C07K 16/18
C07K 17/00
C12N 15/12
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象由来の試料中の配列番号8に示されるイカMLC1又は配列番号10に示されるイカMLC2又は配列番号10のバリアントを含む群からのポリペプチドに対する抗体を特異的に捕捉する手段を含む、診断的に有用な担体であって、前記バリアントが、イカアレルギーに罹患している患者からの試料からの、イカMLC2に結合する抗体との結合能を有し、かつ、配列番号10に示されるイカMLC2からの少なくとも連続する6アミノ酸残基を含むエピトープであって、任意選択的に、配列番号30、配列番号31、配列番号42、配列番号43および配列番号51を含む群から選択される1または複数の配列を含むエピトープを含む、担体。
【請求項2】
前記担体が、ビーズ、試験ストリップ、マイクロタイタープレート、マイクロアレイ、ブロット、ガラス表面、スライド、バイオチップ及びメンブレンを含む群から選択される、請求項1に記載の担体。
【請求項3】
前記担体が、ウエスタンブロット、ラインブロット及びドットブロットを含む群から選択される、請求項1に記載の担体。
【請求項4】
前記担体が、マイクロタイタープレート又はラインブロットである、請求項1に記載の担体。
【請求項5】
前記担体が、イカTMに対する抗体を捕捉する手段をさらに含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の担体。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の診断的に有用な担体を含むキット。
【請求項7】
前記キットが、i)キャリブレーター又はキャリブレーターのセット、ii)洗浄緩衝液、及びiii)IgE抗体を検出する手段を含む群からの1つ又は複数を含む、請求項6に記載のキット。
【請求項8】
前記キットが、i)キャリブレーター又はキャリブレーターのセット、ii)洗浄緩衝液、及びiii)IgE抗体を検出する手段の全てを含む、請求項7に記載のキット。
【請求項9】
前記IgE抗体を検出する手段が標識二次抗体である、請求項7または8に記載のキット。
【請求項10】
配列番号8に示されるイカMLC1又は配列番号10に示されるイカMLC2又は配列番号10のバリアントを含む群からのポリペプチドに対する抗体の存在又は非存在を、対象由来の試料において検出するステップを含む方法であって、前記バリアントが、配列番号10に示されるイカMLC2からの少なくとも連続する6アミノ酸残基を含むエピトープであって、任意選択的に、配列番号30、配列番号31、配列番号42、配列番号43および配列番号51を含む群から選択される1または複数の配列を含むエピトープを含む、方法
【請求項11】
イカTMに対する抗体の存在又は非存在を、前記試料において検出するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ポリペプチドが、真核細胞で発現されたポリペプチドである、請求項1~9のいずれか1項に記載の担体又はキット。
【請求項13】
イカアレルギーの診断のための、請求項1~5のいずれか1項に記載の担体又は請求項6に記載のキットの製造のための、配列番号8に示されるイカMLC1又は配列番号10に示されるイカMLC2又は配列番号10のバリアントを含むポリペプチドの使用であって、前記ポリペプチドが単離又は固定されており、前記バリアントが、イカアレルギーに罹患している患者からの試料からの、イカMLC2に結合する抗体との結合能を有し、かつ、配列番号10に示されるイカMLC2からの少なくとも連続する6アミノ酸残基を含むエピトープであって、任意選択的に、配列番号30、配列番号31、配列番号42、配列番号43および配列番号51を含む群から選択される1または複数の配列を含むエピトープを含む、使用。
【請求項14】
診断キットの製造のための、請求項1~5のいずれか1項に記載の担体又は請求項6に記載のキットの製造のための、配列番号8に示されるイカMLC1又は配列番号10に示されるイカMLC2又は配列番号10のバリアントを含むポリペプチドの使用であって、前記ポリペプチドが単離又は固定されており、前記バリアントが、イカアレルギーに罹患している患者からの試料からの、イカMLC2に結合する抗体との結合能を有し、かつ、配列番号10に示されるイカMLC2からの少なくとも連続する6アミノ酸残基を含むエピトープであって、任意選択的に、配列番号30、配列番号31、配列番号42、配列番号43および配列番号51を含む群から選択される1または複数の配列を含むエピトープを含む、使用。
【請求項15】
前記診断キットがイカアレルギーの診断のためのものである、請求項14に記載の使用。
【請求項16】
前記診断が、貝類アレルギーの鑑別診断である、請求項14又は15に記載の使用。
【請求項17】
前記鑑別が、エビアレルギーとイカアレルギーとの間で行われる、請求項16に記載の使用。
【請求項18】
ポリペプチドを含む医療デバイス又は診断デバイスに、前記ポリペプチドに対する抗体を含む溶液を接触させるステップを含む方法であって、前記ポリペプチドが、配列番号8に示されるイカMLC1又は配列番号10に示されるイカMLC2又は配列番号10のバリアントを含む群から選択され、前記バリアントが、イカアレルギーに罹患している患者からの試料からの、イカMLC2に結合する抗体との結合能を有し、かつ、配列番号10に示されるイカMLC2からの少なくとも連続する6アミノ酸残基を含むエピトープであって、任意選択的に、配列番号30、配列番号31、配列番号42、配列番号43および配列番号51を含む群から選択される1または複数の配列を含むエピトープを含む、方法。
【請求項19】
前記抗体が既知の濃度である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記抗体がIgE抗体である、請求項18又は19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象由来の試料中のイカMLC1若しくはイカMLC2又はそのバリアントを含む群からのポリペプチドに対する抗体を特異的に捕捉する手段を含む診断的に有用な担体、イカMLC1又はイカMLC2に対する抗体の存在又は非存在を対象由来の試料において検出するステップを含む方法、及び好ましくはアレルギーの診断のための、診断キットの製造のための、本発明によるポリペプチド若しくは担体又はイカMLC1若しくはイカMLC2に対する患者の試料からのIgE抗体に特異的に結合するポリペプチドの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
魚介類へのアレルギー反応の範囲は、軽度の反応から全身性反応に至り、重度のアナフィラキシー反応を含む。認識できる魚介類製品を消費する際のアレルギー反応は別として、アレルゲンは、その性質ゆえにアレルギー反応の危険性が隠れている様々な食品中の認識できない成分である可能性がある。
【0003】
魚介類アレルギーの有病率が高いにもかかわらず、治療に利用できる選択肢は少なく、回避することが唯一の可能な選択肢であることが多い。もちろん、これには患者が反応する抗原の性質に関する正確な情報を必要とする。
【0004】
特に最も有病率を有する魚介類成分、特にエビ(shrimp)、エビ(prawn)、カニ、ロブスター及びザリガニを含む甲殻類に関して、一連の試験が市販されている。例えば、筋タンパク質トロポミオシンは、様々なエビの種の主要な交差反応性アレルゲンとして同定された。
【0005】
そのような魚介類アレルギーの診断試験は、アレルゲン源のタンパク質に関して特異性を有する患者からのIgE抗体の検出に関与する。しかしながら、IgE試験陽性、すなわちIgE感作は、必ずしも臨床兆候と相関するとは限らない。言い換えれば、1つのアレルゲンに対するIgEが検出される場合、この観察結果は、確定診断を提供するのに十分ではない。
【0006】
むしろ、これは、試験されたアレルゲン源が、他より関連性が高い可能性があることを示唆する第1の指標である。臨床診療では、医師によるアレルギーの診断は通常、関連性のあるアレルゲン源についての陽性のIgE感作と、このアレルゲンに対するアレルギー反応の説得力のある病歴との両方に基づく。さらに、特定の抽出物を患者の皮膚に局所適用することにより実施される皮膚プリック試験(SPT)などの補完的な試験の結果が、最終診断に考慮され得る。
【0007】
しかしながら、多くの患者は、これまで知られていないアレルゲンに反応するため、決定的な診断をすることは不可能である。
【0008】
特定のアレルゲンに対するアレルギーの同定に成功した後に、治療が続いて行われ得る。抗ヒスタミン類は治療を改善するために使用され得、アレルゲンの管理された投与に基づく特定の免疫療法を用いて、長期的かつ治癒的な治療が実施され得る。正確なメカニズムは完全にはわかっていないが、免疫系のそのような特定の活性が後の同じアレルゲンへの環境曝露による症状を緩和する。様々な植物及び動物のアレルゲンに対して治療の成功が実証されている。
【0009】
Yadzirらは、白イカからの抽出物を、2D SDS PAGEを含むプロテオミクス分析に供し、次いで質量分析及びバイオインフォマティクス分析に供した(Yadzir,Z.H.M.,Misnan,R.及びMurad,S.(2012)Identification of tropomyosin as major allergen of white squid(Loligo edulis)by two-dimensional immunoblotting and mass spectrometry,Southeast Asian J Trop Med Public Health,43(1),185)。50個を超える異なるタンパク質が同定されたが、唯一、一貫した反応性のタンパク質スポットは、トロポミオシンに割り当てられた。
【0010】
Tong,S.W.らは、ミオシン軽鎖を様々な種由来のアレルゲンとして開示するが、イカ由来ではない(Tong,S.W.,Yuen,A.W.T.,Wai,C.Y.Y.,Leung,N.Y.H.,Chu,K.H.,Leung,P.S.C.(2018)Diagnosis of fish and shellfish allergies,J.Asthma and Allergy,11,247-260)。
【0011】
米国特許出願第2015/0153358号は、様々なエビのアレルゲンを開示し、その中でエビのミオシン軽鎖を開示する。イカのミオシン軽鎖は開示されていない。
【0012】
Miyazawaらは、イカのアレルゲンの精製を開示した(Miyazawa,M.T.,Fukamachi,F.,Inakagi,Q.,Reese,G.,Daul,C.B.,Lehrer,S.C.,Inouye,S及びSakaguchi,M.(1996)J.Allergy Clin.Immunol.98,948-953)。イカのトロポミオシンが同定され、70~90kDaの間の分子量を有するアレルゲン性タンパク質も検出されたが、イカのミオシン軽鎖の分子量である約18kDaの反応性バンドは免疫ブロットでは検出されず、イカのミオシン軽鎖もまた開示されず、抗原に関しては言うまでもない。
【0013】
したがって、魚介類に対するアレルギー反応を診断、治療及び予防するための試薬及び方法を提供することが継続的に求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【文献】米国特許出願第2015/0153358号
【非特許文献】
【0015】
【文献】Yadzir,Z.H.M.,Misnan,R.及びMurad,S.(2012)Identification of tropomyosin as major allergen of white squid(Loligo edulis)by two-dimensional immunoblotting and mass spectrometry,Southeast Asian J Trop Med Public Health,43(1),185
【文献】Tong,S.W.,Yuen,A.W.T.,Wai,C.Y.Y.,Leung,N.Y.H.,Chu,K.H.,Leung,P.S.C.(2018)Diagnosis of fish and shellfish allergies,J.Asthma and Allergy,11,247-260
【文献】Miyazawa,M.T.,Fukamachi,F.,Inakagi,Q.,Reese,G.,Daul,C.B.,Lehrer,S.C.,Inouye,S及びSakaguchi,M.(1996)J.Allergy Clin.Immunol.98,948-953
【発明の概要】
【0016】
本発明の根底にある課題は、魚介類アレルギー、好ましくは軟体動物アレルギー、より好ましくはイカアレルギーの診断又は診断の補助のための新しい試験及び関連試薬を提供することである。
【0017】
本発明の根底にある別の課題は、魚介類アレルギーの鑑別診断又は鑑別診断の補助のための新しい試験及び関連試薬を提供することであり、それによりイカアレルギーを、他の魚介類アレルギー、特にエビアレルギーと区別することが可能である。
【0018】
本発明の根底にある課題は、添付の独立請求項及び従属請求項の主題によって解決される。
【0019】
第1の態様では、対象由来の試料中のイカMLC1若しくはイカMLC2又はそのバリアントを含む群からのポリペプチドに対する抗体を特異的に捕捉する手段を含む診断的に有用な担体によって、課題が解決される。
【0020】
好ましい実施形態では、担体は、ビーズ、試験ストリップ、マイクロタイタープレート、マイクロアレイ、ブロットを含む群から、好ましくはウエスタンブロット、ラインブロット及びドットブロット、ガラス表面、セルロース誘導体などのポリマー、スライド、バイオチップ及びメンブレンを含む群から選択され、最も好ましくはマイクロタイタープレート又はラインブロットである。
【0021】
好ましい実施形態では、担体は、イカTMに対する抗体を捕捉する手段をさらに含む。
【0022】
第2の態様では、請求項1から3のいずれか1項に記載の診断的に有用な担体を含むキットによって課題が解決され、該キットは、好ましくは、キャリブレーター、好ましくはキャリブレーターのセット、洗浄緩衝液、及びIgE抗体又はIgG抗体、好ましくはIgG4抗体、好ましくは標識二次抗体を検出する手段を含む群から1つ又は複数を、好ましくは全てをさらに含む。
【0023】
第3の態様では、イカMLC1又はイカMLC2に対する抗体の存在又は非存在を対象由来の試料において検出するステップを含む方法によって課題が解決される。
【0024】
好ましい実施形態では、方法は、イカTMに対する抗体の存在又は非存在を該試料において検出するステップをさらに含む。
【0025】
第4の態様では、イカMLC1若しくはイカMLC2又はそのバリアントを含む、好ましくはアジュバントをさらに含む医薬組成物によって課題が解決される。
【0026】
第5の態様では、イカMLC1若しくはイカMLC2又はそのバリアントを含むポリペプチドによって課題が解決され、該ポリペプチドは、単離又は固定化される。
【0027】
好ましい実施形態では、ポリペプチドは、前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体、好ましくはIgE又はIgGクラス抗体、好ましくはIgG4クラス抗体との複合体である。
【0028】
好ましい実施形態では、ポリペプチドは、真核細胞で発現される。
【0029】
第6の態様では、アレルギーの診断のための本発明によるポリペプチド、担体又はキットの使用によって、課題が解決される。
【0030】
第7の態様では、好ましくはアレルギーの診断のための、診断キットの製造のための、本発明によるポリペプチド若しくは担体、又はイカMLC1若しくはイカMLC2に対する患者の試料からのIgE抗体又はIgG抗体、好ましくはIgG4抗体に特異的に結合するポリペプチドの使用によって、課題が解決される。
【0031】
好ましい実施形態では、アレルギーは、貝類アレルギーであり、好ましくはイカアレルギーである。
【0032】
好ましい実施形態では、診断は、貝類アレルギーの鑑別診断であり、好ましくは、エビアレルギーとイカアレルギーとの間で区別される。
【0033】
別の好ましい実施形態では、診断は、アレルギーの鑑別診断であり、好ましくは、昆虫アレルギーと貝類アレルギーとの間で区別され、昆虫は、より好ましくは、イエコオロギ及び小麦粉虫(flour worm)を含む群から選択され得る。
【0034】
第8の態様では、ポリペプチドを含む医療デバイス又は診断デバイスを、抗体、好ましくは該ポリペプチドに対するIgE抗体又はIgG抗体、好ましくはIgG4抗体を含む溶液と、好ましくは該ポリペプチドに対し既知の濃度で接触させるステップを含む方法によって課題が解決され、該ポリペプチドは、イカMLC1及びイカMLC2又はそれらのバリアントを含む群から選択される。
【0035】
第9の態様では、イカMLC1又はイカMLC2に特異的に結合する、抗体、好ましくはIgE抗体又はIgG抗体、好ましくはIgG4クラス抗体によって課題が解決され、抗体は、好ましくは単離される。好ましい実施形態では、抗体は、モノクローナル抗体である。
【0036】
本発明は、イカのミオシン軽鎖1(MLC1)ポリペプチド及びミオシン軽鎖2(MLC2)ポリペプチドがアレルゲンであり、イカMLC1及びイカMLC2に対する抗体が、イカアレルギーに罹患している患者からの試料中に検出することができるという本発明者らによる驚くべき発見に基づいている。さらに、そのような抗体と、イカのトロポミオシン、エビのMLC及びエビのトロポミオシン(TM)を含む群からの1つ又は複数の抗原に対する抗体との検出の組み合わせは、診断の有用性を高める。さらに、イカに対するアレルギーは、他の魚介類アレルギー、特にエビアレルギーと区別することができる。
【0037】
好ましい実施形態では、本明細書で使用されるとおり、「イカMLC1」という用語は、配列番号8若しくはそのバリアント又はUniprot受託番号P05945を指し、好ましくは、配列番号8又はそのバリアントを指す。好ましい実施形態では、本明細書で使用されるとおり、「イカMLC2」という用語は、配列番号10又はそのバリアントを指す。好ましい実施形態では、本明細書で使用されるとおり、「イカTM」という用語は、配列番号6又はそのバリアントを指す。好ましい実施形態では、本明細書で使用されるとおり、「エビMLC」という用語は、配列番号7又はそのバリアントを指す。好ましい実施形態では、本明細書で使用されるとおり、「エビTM」という用語は、配列番号4又は受託番号Q3Y8M6を指し、好ましくは配列番号4又はそのバリアントを指す。本出願を通して参照されるいずれのデータベースコードも、本出願の出願日又はその最先の優先日での、Uniprotのようなオンラインの各データベースから入手可能なポリペプチド配列を指す。
【0038】
本発明は、診断的に有用な担体に関し、好ましくは、担体を伴う抗体を特異的に捕捉する手段を、対象、好ましくは哺乳動物対象、より好ましくはヒト対象からの体液試料と接触させるための固体担体である。
【0039】
本発明によれば、担体は、抗体を特異的に捕捉する1つ又は複数の手段を含み、好ましくは1つ以上、より好ましくは2つ以上、より好ましくは3つ以上のそのような手段を含み、それらのそれぞれが、異なる抗体を特異的に捕捉することが可能である。最も好ましい実施形態では、担体は、イカMLC1、イカMLC2、及びイカTMを含む群からの1つ又は複数の抗原に対する抗体を特異的に検出する手段を含む。前記手段は、好ましくは前記担体上に固定化される。好ましい実施形態では、抗体を特異的に捕捉する手段は、イカMLC1、イカMLC2及びイカTM、又はそれらのバリアントを含む群などからの捕捉若しくは検出される抗体が結合する抗原又はそのバリアントを含む、又はそれらからなるポリペプチドである。ポリペプチドは、直鎖ペプチド又は折りたたまれたポリペプチドであり得、後者は、好ましくは、CD分光法によって決定され得るとおり、天然タンパク質と本質的に同じ折りたたみを適用するバリアントである。好ましい実施形態では、ペプチド又はポリペプチドは、少なくとも7、好ましくは10、より好ましくは15個のアミノ酸の捕捉又は検出される抗体に対するエピトープを含む。前記抗原は、付着している不溶性担体と一緒に、試料と接触している反応混合物から、例えば濾過、遠心分離又はデカンテーションなどの単純な様式で分離することができる。
【0040】
本発明による固定化はいずれも、可逆的又は不可逆的様式であり得る。例えば、固定化されるポリペプチドが、高濃度の塩の添加によりマスクされ得るイオン相互作用を介して担体と相互作用する場合、又は、ポリペプチドが、切断可能な共有結合を介して結合される場合、固定化は可逆的である。反対に、そのようなポリペプチドが、水溶液中で切断することができない共有結合を介して担体に拘束されている場合、固定化は不可逆的である。例えば、ポリペプチドに対して親和性を有する抗体又は他の実体を固定化し、続いて該ポリペプチドを添加し、ポリペプチド-抗体複合体を形成することにより、ポリペプチドが間接的に固定化され得る。捕捉された抗体は、標識二次抗体又は検出される抗体を特異的に捕捉する標識された手段を使用して検出され得る。固定化の方法については、Wong,S.S.,Chemistry of Protein Conjugatino and Cross-Linking,1991,CRC Press,及びRosenberg,I.M.,Protein Analysis and Purification,第2版,Springer,2005に記載される。
【0041】
好ましい実施形態では、診断的に有用な担体はブロットであり、好ましくはラインブロットである(Raoult,D.及びDasch,G.A.(1989),The line blot:an immunoassay for monoclonal and other antibodies.Its application to the serotyping of gram-negative bacteria.J.Immunol.Methods,125(1-2),57-65;WO2013041540)。好ましい実施形態では、本明細書で使用されるとおり、「ラインブロット」という用語は、好ましくはそれらのそれぞれがポリペプチドである抗体を特異的に捕捉する1つ又は複数の手段でコーティングされる試験ストリップ、より好ましくはメンブレンに基づくものを指す。2つ以上の手段を使用する場合は、好ましくは、それらは担体上で空間的に分離される。好ましくは、バンドの幅は、試験ストリップの幅の少なくとも30、より好ましくは40、50、60、70、又は80%である。ラインブロットは、それが十分に長くかつ適切な条件下で、特にヒト血清の存在下で、試料又は二次抗体とそれぞれ接触したことを確認する1つ又は複数の対照バンドを含み得る。様々なブロットについては、当技術分野、例えば、van Oss,J.C.及びRegenmortel,M.H.V.,Immunochemistry,1994,Marcell Dekker,特にChapter35に記載される。
【0042】
好ましい実施形態では、担体は、側方流動イムノアッセイデバイスであり得る。側方流動デバイスは、試料液体が配置される試料パッド、検出される抗体が結合する抗原及びコロイド金などの検出可能な標識を含む下流位置の粒子コンジュゲート、検出される抗体に結合する該粒子コンジュゲートを固定化する手段を有する試験ライン、及び対照ラインを含むメンブレンを含み得る。側方流動イムノアッセイについては、Wong,R.,Tse,H.Lateral Flow Immunoassay,Springer,2009に記載される。
【0043】
好ましい実施形態では、担体は、MLC1及び/若しくはMLC2、又はそのバリアントを含むポリペプチドが固定化されるセルロース誘導体である。そのような誘導体については、当技術分野、例えば、Adeleke,O.A.Premium ethylcellulose polymer based architectures at work in drug delivery,Int.J.Pharm.X,doi 10.1016/j.ijpx.2019.100023に記載される。
【0044】
好ましい実施形態では、本発明による二次抗体は、Ig(免疫グロブリン)クラスの全ての抗体に結合する抗体であり得る。好ましくは、二次抗体は、1つ又は複数の異なるヒト抗体クラス、好ましくはIgE抗体及び/又はIgG抗体及び/又はIgM抗体、好ましくはIgG抗体及び/又はIgE抗体、好ましくはIgE抗体に結合する。二次抗体は、一般的には、前記クラスの定常領域を認識する。広範な二次抗体が市販されており入手可能である。好ましい実施形態では、IgMクラス抗体、IgGクラス抗体及びIgEクラス抗体に結合する二次抗体は、IgMクラス抗体に結合する二次抗体、IgGクラス抗体に結合する二次抗体及びIgEクラス抗体に結合する二次抗体を含む混合物であり得る。好ましい実施形態では、IgEクラス抗体及びIgGクラス抗体に結合する二次抗体は、IgEクラス抗体に結合する二次抗体及びIgGクラス抗体に結合する二次抗体を含む混合物であり得る。二次抗体は、好ましくは標識される。適切な二次抗体は、例えば、EUROIMMUN Medizinische Labordiagnostika AG(「Conjugate」、製品EI2606-9601-2又は2260-9601)、又はRockland Immunochemicals Inc.(Dylight 609-145-006)から市販されている。
【0045】
好ましい実施形態では、診断的に有用な担体、より好ましくはラインブロットは、N-グリカン上のアルファ-1,3-フコースなどの糖タンパク質エピトープに対するIgE抗体又は類似の抗体の結合による偽陽性結果の同定を可能にするCCD対照を含む(Altmann,F.(2016)Coping with cross-reactive carbohydrate determinants in allergy diagnosis,Allergo J Int 25(4),98-105)。これは、糖タンパク質エピトープを含むラインブロットにおける追加ラインであり得、陰性の場合は、他のバンドで偽陰性反応性がないことを示す。多数のラインブロットは、例えば、EUROIMMUN Medizinische Labordiagnostika AG、リューベック、ドイツから市販されている。好ましい実施形態では、本発明による方法は、交差反応性炭水化物エピトープに結合し、そのため偽陽性結果をもたらす抗体の存在又は非存在を検出するステップを含む。他の試験ストリップは、ディップスティックを含む。様々な試験ストリップ及びブロットに基づく担体については、当技術分野、例えば、Khare,R.,Guide to Clinical and Diagnostic Virology, Wiley 2019、特にChapter14、及びFischbach,F.T.,Barnett,M.,A Manual of Laboratory and Diagnostics Tests,第8版,2009、特にChapter3に記載される。
【0046】
別の好ましい実施形態では、診断的に有用な担体はビーズである。炭水化物、例えばセファロース若しくはアガロース、又はプラスチックに主に基づく、多数の用途のための様々なビーズが市販されている。それらは、カルボキシル基又はエステル基などの活性又は活性化可能な化学基を含有し、抗体を特異的に捕捉する手段の固定化に利用することができる。好ましくは、ビーズは、0.1μm~10μm、0.5μm~8μm、0.75μm~7μm又は1μm~6μmの平均直径を有するビーズである。ビーズは、直接的に又は親和性リガンドを介して抗体を特異的に捕捉する手段、例えば、ビオチン又はグルタチオン及びストレプトアビジン及びGSTでそれぞれコーティングすることができる。例えば、ビーズはビオチン又はグルタチオンでコーティングされ得、抗原はストレプトアビジン若しくはグルタチオン-S-トランスフェラーゼ又はそのバリアントとそれぞれ融合され得る。好ましくは、ビーズは、10~90%、好ましくは20~80%、好ましくは30~70%、より好ましくは40~60%(w/w)のビーズ含有量を有する水性懸濁液の形態で提供される。好ましい実施形態では、ビーズは、第1の検出可能なマーカー、例えば、蛍光染料でコーティングされる。
【0047】
異なるアレルゲンがコーティングされる複数の種類のビーズが使用される場合、各種類は、例えば、フローサイトメトリーでビーズ及びアレルゲンの種類を同定するために、ビーズの種類を区別可能にさせる異なる種類の検出可能なマーカーを有し得る。アレルゲンに対する抗体の存在が蛍光標識を使用して検出される場合、第1の検出可能な標識は、蛍光標識の場合も、例えば緑色及び赤色のレーザーなどの別々のレーザーを使用して両者が区別できるように選択される。
【0048】
特に好ましい実施形態では、ビーズは常磁性ビーズであり、磁石の助力により表面に容易に濃縮させることができる。この目的のために、市販の常磁性ビーズは通常、常磁性鉱物、例えば酸化鉄を含有する。多数の適切な常磁性ビーズが市販されている。ビーズは、検出可能な標識で標識され得る。抗原又は抗体をビーズにコーティングし、それらを診断アッセイに使用する技術は、当技術分野で公知であり、教科書に記載されており、例えば、最新技術に、例えば、Kontermann,R.E.,Dubel,S.,Antibody Engineering,第2版,Springer 2010及びWild,D.The Immunoassay Handbook,第3版、2005,Elsevierに記載される。
【0049】
別の好ましい実施形態では、担体はマイクロタイタープレートであり、好ましくは、少なくとも8つのウェルを含み、ELISAに使用できる。少なくとも1つのウェルは、直接的又は間接的のいずれかで抗体を特異的に捕捉する手段でコーティングされる。少なくとも3つ、好ましくは4つ、より好ましくは5つのキャリブレーターが提供され、それらは抗原に対する抗体、好ましくはイカMLC1、イカMLC2及びイカTM又はそのバリアントを含む群からの1つ又は複数の抗原に対する抗体を規定の濃度で含み、半定量分析用の検量線を設定するために使用することができる。本発明の方法が実施される場合、キャリブレーターは、試料と並行して処理及び発色され得る。酵素活性、化学発光又は蛍光標識などの検出可能な標識を含む二次抗体が提供され得、例えば、西洋ワサビペルオキシダーゼ活性又はアルカリホスファターゼ活性を有する標識又は化学発光が可能な酵素が提供され得る。ELISA分析を行うためのプロトコル及びコーティングされたマイクロタイタープレートを含む試薬の製造は周知であり、当技術分野、例えば、Crowther,J.R.,The ELISA Guidebook,2001,Humana Press,特にChapter3に記載される。
【0050】
別の好ましい実施形態では、担体は、マイクロアレイである。好ましい実施形態では、本明細書で記載されるとおり、「マイクロアレイ」という用語は、様々な空間的に個別のアレルゲンで、好ましくは少なくとも20、好ましくは30、40、50、80又は100個にスポットされたチップを指す。それらは、追加の軟体動物アレルゲンを含み得、例えば、Tong,S.W.,Yuen,A.W.T.,Wai,C.Y.Y.,Leung,N.Y.H.,Chu,K.H.,Leung,P.S.C.(2018)Diagnosis of fish and shellfish allergies,J.Asthma and Allergy,11,247-260;米国特許出願第2015/0153358号及びMiyazawa,M.T.,Fukamachi,F.,Inakagi,Q.,Reese,G.,Daul,C.B.,Lehrer,S.C.Inouye,S及びSakaguchi,M.(1996)J.Allergy Clin.Immunol.98,948-953に記載されるものである。マイクロアレイは当技術分野で公知であり、Schena,M.,Protein Microarrays,2005,Jones and Bartlettに記載される。
【0051】
本発明を実施するために使用される対象由来の試料は、免疫グロブリンとも呼ばれる抗体を含む。通常、試料は、対象の免疫グロブリン全体の代表的なセットを含む体液である。しかしながら、試料は、提供されると、様々なクラスの免疫グロブリンの相対分布に影響し得る、対象の免疫グロブリンの全体又は任意の免疫グロブリンクラス、好ましくはIgE又はIgG、好ましくはIgG4の分画、遠心分離、濃縮又は分離を含み得る、さらなる処置に供され得る。試料は、全血、血清、血漿、脳脊髄液及び唾液を含む群から選択され得、好ましくは血清である。最も好ましい実施形態では、試料はIgEクラス抗体を含む。より好ましい実施形態では、試料は、IgAクラス、IgGクラス及びIgEクラス、好ましくはIgGクラス及びIgEクラス、より好ましくはIgG1クラス、IgG4クラス及びIgEクラスからの対象の抗体の代表的なセットを含み、最も好ましくは、様々な抗原に対する抗体の割合は、特にIgEクラスの抗体において、対象から得られるような試料の割合と比較して本質的に変化しない。試料は、抗原への曝露時に抗体を産生することができる動物又はヒトに由来し得、好ましくは哺乳動物、より好ましくは霊長類、最も好ましくはヒト対象である。対象は実験動物であってもよく、好ましくはマウス、ラット、ウサギ、ハムスター、ニワトリ、ヤギ、霊長類又はウマを含む群からのものであり、より好ましくはげっ歯類である。この方法及び試薬は、例えば、ワクチン又は薬物候補を開発する目的のために、又は抗血清産生のために、実験動物が成功裡に免疫化されたかを試験するために使用され得る。
【0052】
本発明の教示は、本出願において、例えば、関数、名前、配列、受託番号を明示的に、或いは暗黙的に参照する正確な配列を持つポリペプチドを使用して実施されることだけでない可能性があり、そのようなポリペプチドのバリアントもまた使用して実施される可能性がある。
【0053】
好ましい実施形態では、本明細書で使用されるとおり、「バリアント」という用語は、参照される完全長配列の少なくとも1つの断片を指し得、より具体的には、完全長配列に対して、1つ又は両方の末端において1つ又は複数のアミノ酸がトランケートされた1つ又は複数のアミノ酸配列又は核酸配列を指し得る。そのような断片は、元の配列又はそのバリアントの少なくとも6、7、8、9、10、15、25、50、75、100、110、120、又は130個の連続したアミノ酸を有するペプチドを含む、又はコードする。バリアントの全長は、25、30、40、50、60、70、80、90、100、150、200又は250以上のアミノ酸であり得る。
【0054】
別の好ましい実施形態では、「バリアント」という用語は、少なくとも1つの断片を指すだけでなく、アミノ酸配列を含むポリペプチド又はその断片にも関し、断片は、好ましくは少なくとも25、より好ましくは50、より好ましくは100個の連続したアミノ酸を含み、それらは、参照される参照アミノ酸配列又はその断片に対して、少なくとも40、50、60、70、75、80、85、90、92、94、95、96、97、98又は99%が同一であり、生物活性、例えば目的の抗体に特異的に結合する能力、又はポリペプチドの折りたたみ、又は構造に必須のアミノ酸以外のアミノ酸が欠損又は置換される、及び/又は1つ若しくは複数のそのような必須アミノ酸が保存的様式で置換される、及び/又はポリペプチドの生物活性が少なくとも部分的に保存されるように、アミノ酸が付加又は欠損される。最新技術は、2つの所与の核酸又はアミノ酸配列を整列させ、同一性の程度を計算するために使用できる様々な方法を含む。例えば、Arthur Lesk(2008),Introduction to bioinformatics、Oxford University Press,2008,第3版を参照。好ましい実施形態では、ClustalWソフトウェア(Larkin,M.A.,Blackshields,G.,Brown,N.P.,Chenna,R.、McGettigan,P.A.,McWilliam,H.,Valentin,F.、Wallace,I.M.,Wilm,A.,Lopez,R.,Thompson,J.D.,Gibson,T.J.,Higgins,D.G.(2007):Clustal W and Clustal X version 2.0.Bioinformatics,23,2947-2948)がデフォルト設定を適用するために使用される。
【0055】
好ましい実施形態では、バリアントはさらに、化学修飾、例えば、同位体標識又は検出可能な標識などの標識、又はグリコシル化、リン酸化、アセチル化、脱炭酸化、シトルリン化、ヒドロキシル化などの共有結合修飾を含み得る。当業者は、ポリペプチドの修飾の方法に精通している。さらに、バリアントはまた、他の既知のポリペプチド又はそのバリアント、好ましくは、Plasmodiumポリペプチド、アフィニティータグ、他の抗原などから誘導されない、例えば、人工リンカーとの融合によっても生成され得る。
【0056】
本発明によれば、診断的に有用な担体などの医療デバイス又は診断デバイスは、アフィニティータグを含む組換えバリアント(任意選択的に、プロテアーゼ切断部位を含み得る人工リンカーを有する)を真核細胞又は原核細胞などの細胞において発現させ、発現したバリアントをアフィニティータグに特異的に結合するリガンドと接触させ(そのリガンドは固相に固定化される)、非特異的に結合した細胞由来の物質が除去されるように固相を洗浄し、発現したバリアントを、好ましくは過剰の非固定化リガンドを加えることにより、固相から溶出することによって調製され得る。次いで、バリアントはデバイス上で固定化され得る。任意選択的に、固定化前に、バリアントをプロテアーゼ、好ましくはプロテアーゼ切断部位を認識するプロテアーゼと接触することにより、アフィニティータグが除去され得る。アフィニティータグは、18A、ACP、アルデヒド、Avi、BCCP、カルモジュリン、キチン結合タンパク質、E-Tag、ELK16、FLAG、フラッシュ、ポリグルタミン酸塩、ポリアスパラギン酸塩、GST、GFP、HA、Isope、マルトース結合タンパク質、myc、nus、NE、ProtA、ProtC、Tho1d4、S-Tag、SnoopTag、SpyTag、SofTag、ストレプトアビジン、Strep-tag II、T7 Epitope Tag、TAP、TC、チオレドキシン、Ty、V5、VSV及びXpress Tagを含むタグの群から選択され得る。有用なプロテアーゼは、TEV、トロンビン、Faktor Xa又はエンテロペプチダーゼを含むが、これらに限定されない。
【0057】
好ましい実施形態では、真核細胞は、昆虫細胞又は哺乳動物細胞であり、より好ましくは哺乳動物細胞であり、最も好ましくはヒト細胞である。不死化人工細胞株は、任意のタンパク質の産生に使用され得、例えばCHO又はHEK293である。
【0058】
ポリペプチドのバリアントは、生物活性を有する。好ましい実施形態では、そのような生物活性とは、それぞれの抗体に結合する能力である。好ましい実施形態では、ポリペプチドのバリアントは、好ましくは魚介類アレルギー、より好ましくはイカアレルギーに罹患している患者の試料からのそれぞれの抗体に結合する能力を持つエピトープを含み、より好ましくは、エピトープは、好ましくはイカMLC1、イカMLC2及びイカTMを含む群から選択される抗原の少なくとも5、6、7又は8個のアミノ酸残基を含む配列を含む。より具体的には、イカMLC1、イカMLC2及びイカTMのバリアントは、魚介類アレルギー、より好ましくはイカアレルギーに罹患している患者からの試料由来の抗体に結合する抗体に特異的に結合する、又は特異的に捕捉する能力を有する。
【0059】
好ましい実施形態では、診断的に有用な担体は、ポリペプチド、より好ましくは、甲殻類MLC、甲殻類筋形質カルシウム結合タンパク質、甲殻類TM、甲殻類トロポニンC、甲殻類アルギニンキナーゼ、トリオースリン酸イソメラーゼ、ハウスダストダニアレルゲン(好ましくは、Der f 1、Der f 2、Der f 3、Der f 4、Der f 6、Der f 7、Der f 8、Der f 10、Der f 11、Der f 13、Der f 14、Der f 15、Der f 16、Der f 17、Der f 18、Der f 20、Der f 21、Der f 22、Der f 23、Der f 24、Der f 25、Der f 26、Der f 27、Der f 28、Der f 29、Der f 30、Der f 31、Der f 32、Der f 33、Der f 34、Der f 35、Der f 36、Der f 37、Der f 38、Der f 39、Der m 1、Der p 1、Der p 2、Der p 3、Der p 4、Der p 6、Der p 7、Der p 8、Der p 10、Der p 11、Der p 13、Der p 14、Der p 15、Der p 18、Der p 20、Der p 21、Der p 23、Der p 24、Der p 25、Der p 36、Der p 37、Der p 38、Der p 39、Eur m 1、Eur m 2、Eur m 3、Eur m 4、Eur m 14を含む群から選択される)、ゴキブリアレルゲン(好ましくは、Bla g 1、Bla g 2、Bla g 3、Bla g 4、Bla g 5、Bla g 6、Bla g 7、Bla g 8、Bla g 9、Bla g 11、Per a 1、Per a 2、Per a 3、Per a 5、Per a 6、Per a 7、Per a 9、Per a 10、Per a 11、Per a 12、Per a 13を含む群から選択される)を含む群からのポリペプチドに対する抗体を特異的に捕捉する1つ又は複数のさらなる手段を含み、該甲殻類タンパク質は、好ましくは、エビタンパク質であり、最も好ましくは、Pen m 1(トロポミオシン)、Pen m 2(アルギニンキナーゼ)、Pen m 3(ミオシン軽鎖)、Pen m 4(筋形質カルシウム結合タンパク質)、Cra c 6(トロポニンc)及びCra c 8(トリオースリン酸イソメラーゼ)を含む群から選択される。
【0060】
エビアレルゲンのエピトープを含む包括的な情報は、Pascal,M.,Grishina,G.,Yang,A.C.,Sanchez-Garcia,S.,Lin,J.,Towle,D.,Ibanez,M.D.,Sastre,J.,Sampson,H.A.及びAyuso,R.(2015)Molecular Diagnosis of Shrimp Allergy:Efficiency of Several Allergens to Predict Clinical Reactivity,J.Allergy Clin.Immunol.Pract.,521-529e10に見出すことが可能であり、参照により本明細書の一部をなすものとする。
【0061】
MLCアレルゲンのエピトープは、Zhangら(Zhang,Y.X.,Chen,H.L.,Maleki,S.J.,Cao,M.J.,Zhang,L.J.,Su,W.J.及びLiu,G.M.(2015)Purification,Charaterization and Analysis of the Allergenic Properties of Myosin Light Chain in Procambarus clarkii(2015)J.Agr.Food Chem.,63,6271-6282)によって調査されている。配列Xのバリアントが必要な場合、当業者は、配列Xから開始し、点変異、トランケーションなどの改変を導入し、その後に前記バリアントがそのような試料の抗体に結合するかどうかを試験することで前記バリアントが生物活性をなお有することを確認することによって、生物活性を有するバリアントを設計することが可能である。
【0062】
当業者は、イカMLC1抗原のエピトープが、GGTKKMGE(配列番号18)、SSKDTGTA(配列番号19)、及びDREGQ(配列番号20)及びそれらのバリアントを含み得ると考えてよい。
【0063】
配列GGTKKMGEKAYKLEEILPIYEEMSSKDTGTAADEFMEAFKTFDREGQ(配列番号21)及びそのバリアントもまた、抗原性が高い。
【0064】
当業者は、イカMLC2抗原のエピトープが、ALRNAFSMFD(配列番号30)、より好ましくは、NAFSMF(配列番号31)、FIPEDYLKDL(配列番号42)、より好ましくは、IPEDYLKDL(配列番号43)及びFSKEEIKNVWKD(配列番号51)を含むと考えられ得る。
【0065】
エビMLCアレルゲンのエピトープについては、Pascalら、2015年に記載される。当業者は、イカTMのエピトープが、DESERGRKVLENRSQGDEER(配列番号26)、IDLLEKQLEEAKWIAEDADR(配列番号27)、KFDEAARKLAITEVDLERAEARLE(配列番号28)、KEVDRLEDELLAEKERYKTISDELDQTFAELAGY(配列番号29)及びそれらのバリアントを含むと考えられ得る。
【0066】
そのため、本発明によるバリアントは、そのようなエピトープを含むポリペプチド及びペプチドを含む。好ましい実施形態では、配列番号10で示されるMLC2のバリアントは、配列番号30、配列番号42、及び配列番号51を含む群から1つ又は複数、好ましくは全てを含み、好ましくは、配列番号43及び配列番号31を含む群から選択される一方又は両方を含むペプチド又はポリペプチドを含む。より好ましい実施形態では、バリアントは、配列番号10の少なくとも5、6、7、8、9、10、12又は15個のアミノ酸の伸長を含むアミノ酸配列を含み、該伸長は、配列番号30、配列番号42及び配列番号51を含む群からの1つ又は複数、好ましくは全てを含み、好ましくは配列番号43及び配列番号31を含む群から選択される一方又は両方を含む。実施例2に記載される結果は、MLC2のバリアントを設計する場合、当業者を導くために役立つであろう。
【0067】
好ましい実施形態では、抗体を特異的に捕捉する手段としてバリアントを含むラインブロットアッセイは、好ましくは実施例に記載のとおり、バリアントがそのような活性を有するかどうかを試験するために使用することができる。バリアントはまた、抗原配列部への特異的な結合活性を有しない、及び/又は他の配列部に結合しない限り、N末端及び/又はC末端ペプチド又はポリペプチド融合も含み得、したがって、その結合特性が大幅に変化するように、及び/又は抗体にもはや結合できないように、抗原配列をマスキングする。
【0068】
ポリペプチドは、内因性形態の前記ポリペプチドを含む組織、体液又は細胞、より好ましくは該ポリペプチドを過剰発現する細胞、そのような細胞の粗製溶解物又は濃縮溶解物から、本質的に純粋であり得る精製及び/又は単離されたポリペプチドへと、任意の形態及び任意の精製度で提供され得る。好ましい実施形態では、ポリペプチドは天然ポリペプチドであり、本明細書で使用されるとおり、「天然ポリペプチド」という用語は、折りたたまれたポリペプチド、より好ましくは細胞、より好ましくは原核生物又は真核生物、好ましくは哺乳動物細胞から精製される折りたたまれたポリペプチドを指す。ポリペプチドのグリコシル化形態が使用され得る。
【0069】
本発明によれば、ポリペプチドは組換えタンパク質であり得、本明細書で使用されるとおり、「組換え」という用語は、産生プロセスの任意の段階で遺伝子工学的アプローチを使用して、例えば、ポリペプチドをコードする核酸を細胞又は組織における過剰発現のための強力なプロモーターに融合する、又はポリペプチド自体の配列を操作することによって産生されるポリペプチドを指す。当業者は、コードされる核酸及びポリペプチドを操作する方法(例えば、Sambrook,J.,Fritsch,E.F.及びManiatis,T.(1989),Molecular Cloning,CSH or in Brown T.A.(1986),Gene Cloning-an introduction,Chapman & Hallに記載される)、及び天然又は組換えポリペプチドを産生及び精製する方法(例えば、ハンドブック「Strategies for Protein Purification」、「Antibody Purification」、GE Healthcare Life Sciencesによる出版、及びBurgess,R.R.,Deutscher,M.P.(2009):Guide to Protein Purification)に精通している。別の好ましい実施形態では、ポリペプチドは、単離されたポリペプチドであり、「単離される」という用語は、ポリペプチドがバイオテクノロジー又は合成アプローチを使用する産生時のその状態と比較して濃縮され、好ましくは純粋である、すなわち、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動と、それに続くクマシーブルー染色及び目視試験によって判断されるとおり、前記ポリペプチドからなるそれぞれの液体において、少なくとも60、70、80、90、95、又は99パーセントの該ポリペプチドであることを意味する。好ましくは、抗体を捕捉する手段として使用される担体上のいずれのポリペプチドも、純粋である。
【0070】
本発明の教示は、好ましくは、魚介類アレルギーの診断のためのキットを提供する。そのようなキットは、本発明の方法を実施するために必要な特定の試薬、特に本発明による診断的に有用な担体、さらに、任意選択的に、本発明の方法を実施するために必要な1つ若しくは複数の溶液又は試薬(好ましくは、試料希釈緩衝液、洗浄緩衝液、及び任意の特異的に捕捉される抗体を検出する手段又は試薬を含む緩衝液(例えば、検出可能な標識を含み得る二次抗体、及び任意選択的に後者を検出する手段)を含む群から、又は群の全てから選択される)を含む容器である。さらに、キットは、キットの使用方法を詳しく説明する説明書を含み得る。キットは、本発明のポリペプチドを、対象、好ましくはヒト対象からの体液試料と接触させるための診断的に有用な担体、例えばラインブロットを含み得る。さらに、キットは、陽性対照、例えば、イカMLC1、イカMLC2、及びイカTM、並びにそのバリアントを含む群からの1つ又は複数に結合することが公知である組換え抗体又はポリクローナル抗体、及び陰性対照、例えば、ウシ血清アルブミンなどのイカMLC1又はイカMLC2又はイカTMとの検出可能な親和性を有しないタンパク質を含み得る。陽性対照は、イカMLC1、イカMLC2及び/又はイカTMに対する抗体、好ましくはIgG4などのIgE又はIgGを含む患者からの希釈試料であり得る。最後に、そのようなキットは、キャリブレーターとも呼ばれる1つ又は複数の標準溶液を含み得、イカMLC1に結合する抗体、イカMLC2に結合する抗体、及びイカTMに結合する抗体、並びにキットに含有されるイカMLC1、イカMLC2及びイカTM又はそのバリアントを含む群からの抗原を含むポリペプチドに結合する抗体を含む群からの1つ又は複数の抗体を含み、例えば、検量線を調製するために診断的に有用な担体上で固定化され、好ましくは各標準溶液中の抗体の絶対濃度又は相対濃度は既知である。標準溶液の濃度は、検量線に濃度範囲がカバーされるように異なり得る。例えば、2つの標準溶液中の抗体の相対濃度は、1:2、1:5、1:10、1:20、1:50、1:100又はそれ以上であり得る。より好ましい実施形態では、抗体は、定常領域若しくはそのバリアントを有し、又は検出される抗体のように二次抗体への結合親和性を有し、及び/又は検出に使用されるいずれの二次抗体も前記抗体及び検出される抗体に結合する。抗体は、ヒトIgE又はIgGクラス抗体、好ましくはIgG4クラス抗体、より好ましくはIgEクラス抗体に結合する二次抗体に結合するモノクローナル抗体、好ましくはヒトIgE又はIgG定常領域、好ましくはIgG4定常領域、より好ましくはIgE定常領域又はそのバリアントを含むハイブリッドであり得る。キットは、イカMLC1、イカMLC2及びイカTM又はそのバリアントを含む群からの抗原を含む本発明によるポリペプチド、又は精製ポリペプチドを含み得、ポリペプチドは任意選択的に検出可能な標識を含む。キットはまた、洗浄溶液も含み得る。キットは、反応緩衝液などの他の液体が存在する場合に、試料と診断的に有用な担体を接触させるために適切な防水容器を含み得る。例えば、ラインブロットは、インキュベーショントレイ内に又はそれと組み合わせて提供されてもよく、又はマイクロタイタープレートが提供されてもよい。適切な容器は、例えば、EP3025780又はEP3025779の最新技術に記載される。キットは、本発明による方法、例えば第8の態様による方法を実施するための試薬を含有し得る。キャリブレーター及びそれらの使用については、The Immunoassay Handbook、第3版、David Wild著、Elsevier 2005、特にChapter9に記載される。
【0071】
本発明によれば、捕捉される抗体を検出する手段又は試薬又はポリペプチドが、イカMLC1、イカMLC2及びイカTMを含む群からの1つ又は複数に対し捕捉される抗体を検出するために提供され得る、又は使用され得る。この手段又は試薬又はポリペプチドは、目的のクラスの抗体の定常領域に結合する二次抗体又はその断片若しくはバリアントであり得る。例えば、捕捉されたヒトIgG4クラス抗体などのヒトIgE又はIgGクラス抗体が検出される場合、ヒトIgG4クラス抗体などのヒトIgE又はIgGクラス抗体の定常領域に特異的に結合する抗体が、それぞれ使用され得る。抗体は、好ましくはそのようなクラスの定常領域に特異的に結合するモノクローナル抗体であり、それらの可変領域によって決定されるようなそれらの結合特異性に関係なく、溶液中のそのクラスの全ての抗体を捕捉するために使用でき、例えば、Berlina,A.N.,Taranova,N.A.,Zherdev,A.V.,Sankov,M.N.,Andreev,I.V.,Martynov,A.I及びDzantiev,B.B.(2013)Quantum-Dot-Based Immunochromatographic Assay for Total IgE in Human Serum. PLoS ONE 8(10):e77485.doi:10.1371/journal.pone.0077485に記載される供給元から市販されている。該手段又は試薬は、直接的又は間接的に標識され得る。
【0072】
好ましい実施形態では、手段又は試薬又は抗体のいずれの結合又は検出又は捕捉、好ましくは検出される抗体のMLC1又はMLC2、好ましくはMLC2などの抗原への結合は、特異的に結合するという意味を含み、好ましくは、例えば手段と捕捉された抗体との間の結合反応が、pH 7のPBS緩衝液中で25℃にて、Biacore装置を使用した表面プラズモン共鳴により測定されるとおり、1x10-5M、より好ましくは1x10-7M、より好ましくは1x10-8M、より好ましくは1x10-9M、より好ましくは1x10-10M、より好ましくは1x10-11M、より好ましくは1x10-12Mの解離定数を特徴とする結合反応よりも強いことを意味する。
【0073】
本発明による方法又は製品は、アレルギー、好ましくは魚介類アレルギー、より好ましくはイカアレルギーの診断に使用され得る。好ましい実施形態では、本明細書で使用されるとおり、「診断」という用語は、患者が平均対象又は比較対象より(後者は好ましくは同様の症状を有する)、過去に、診断時に、若しくは将来にアレルギーに罹患している若しくは可能性が高い若しくはより可能性が高いかどうかの評価に役立つ情報を得ること、どのようにアレルギーが進行する若しくは将来に進行する可能性が高いかを調べること、又は治療に関して患者の反応性を評価すること、又はアレルギーに罹患している対象の治療において化合物の有効性を測定することを目的とするあらゆる種類の手順を指す。言い換えれば、「診断」という用語は、診断するだけでなく、疾患又は障害の経過を予測する及び/又は監視することも含む。本発明によるポリペプチドに対する抗体の検出により示されるイカMLC1、イカMLC2及びイカTMを含む群から選択される少なくとも1つの抗原に対する抗体が、対象由来の試料中に検出される場合、この対象はアレルギーに罹患している可能性が高い、又は可能性がより高い。
【0074】
したがって、「診断」という用語は、好ましくは、本発明による診断の方法又は製品が、パラメータはもちろん、単一の試験に基づく診断を完了するのに最終的かつ十分であるという意味を含むものではなく、「鑑別診断」と呼ばれるものへの寄与、すなわち、一連の診断パラメータに基づく一連の考え得る状態の可能性を考慮する系統的診断手順を指し得る。好ましい実施形態では、「診断」という用語は、方法又は製品又は使用が、アレルギーの診断を補助する、又はアレルギーに罹患するリスクを対象に特定するために使用され得ることを意味する。「診断」という用語はまた、患者にとって最も有望な治療計画を選択するために使用される方法又は薬剤も指し得る。アレルギーは、魚介類アレルギーであり得、本明細書で使用されるとおり、「魚介類」という用語は、好ましくは、甲殻類及び軟体動物、好ましくは軟体動物、好ましくはイカを指す。本発明によれば、甲殻類、好ましくはエビに対するアレルギーは、軟体動物、好ましくはイカに対するアレルギーと区別され得る。
【0075】
本発明は、液体において、例えば、対象由来の試料においてイカMLC1に対する抗体、イカMLC2に対する抗体及びイカTMに対する抗体を含む群から選択される抗体の存在又は非存在を検出するステップを含む方法に関する。そのような方法は、a)液体を提供するステップ、b)診断的に有用な担体及び抗体、より具体的にはポリペプチド及び抗体を含む複合体の形成に適合する条件下で、該液体をイカMLC1、イカMLC2及びイカTMを含む群からのポリペプチドと接触させるステップ、c)任意選択的に、例えば、該液体を除去することにより、任意の前記複合体を単離するステップ、d)任意選択的に、前記複合体を洗浄するステップ、及びe)任意選択的に、競合アッセイ形式の場合に標識され得るイカMLC1、イカMLC2及びイカTMを含む群から選択されるそれぞれの抗原と接触させた後に前記複合体を検出するステップを含み得る。この方法は、好ましくはインビトロでの方法である。
【0076】
本発明による予後予測、診断、方法又はキットのための抗体又は複合体の検出は、免疫拡散技術、免疫電気泳動技術、光散乱イムノアッセイ、凝集技術、標識イムノアッセイ(放射性標識イムノアッセイ、比色アッセイなどの酵素イムノアッセイ、化学発光イムノアッセイ及び免疫蛍光技術を含む群のものなど)を含む群から選択される方法の使用を含む。当業者は、これらの方法に精通しており、これらはまた、最新技術、例えば、Zane,H.D.(2001):Immunology-Theoretical & Practical Concepts in Laboratory Medicine,W.B.Saunders Company、特にChapter14に記載される。好ましい実施形態では、本明細書で使用されるとおり、抗体の「存在」という用語は、そのような方法、好ましくは酵素イムノアッセイ、より好ましくは比色アッセイ又は化学発光イムノアッセイ、最も好ましくは、実施例に記載されるとおりアルカリホスファターゼ活性を使用するラインブロット及び検出に基づく比色アッセイを含む群から選択される方法を使用して、抗体が検出可能であることを意味する。
【0077】
多くの場合において、検出することは、好ましくは抗体の存在又は非存在を検出することを意味し、任意選択的に、液体において、抗体の濃度が、好ましくはELISAを使用する測定により規定された一定の閾値を超えているかどうかを決定することを意味し、それは診断に十分である。1つ又は複数の抗体、好ましくはイカMLC1に対する抗体、イカMLC2に対する抗体、及びイカTMに対する抗体を含む群からの抗体を検出することができる場合には、これは臨床医の診断に役立つ情報となり、患者がアレルギーに罹患している可能性の増加を示す。好ましい実施形態では、平均的な健康な対象で見られ得るレベルと比較した、血清中の抗体の相対濃度が測定され得る。また、イカ抗原、好ましくはイカMLC1、イカMLC2及び/又はイカTMに対する1つ又は複数の抗体の相対濃度が、エビアレルゲン、好ましくはエビMLC1、エビMLC2及び/又はエビTMに対する1つ又は複数の抗体の相対濃度よりも高い場合は、患者がエビアレルギーよりもイカアレルギーに罹患している可能性が高いことを示し得る。好ましい実施形態では、本明細書で使用されるとおり、「存在の検出」という用語は、目的の抗体が存在する、又は目的の抗体が健康な対象で存在するよりも多く存在することを示す適切な複合体検出方法を使用して、任意のバックグラウンドレベルを十分に超えてシグナルが検出され得るかどうかを調べるのに十分であることを意味する。
【0078】
好ましい実施形態では、イカMLC1に対する抗体、イカMLC2に対する抗体、及びイカTMに対する抗体を含む群から選択される2つ以上の抗体の存在又は非存在が同時に、すなわち、同じ時間に検出される。
【0079】
好ましい実施形態では、イカMLC1に対する抗体、イカMLC2に対する抗体、及びイカTMに対する抗体を含む群から選択される2つ以上の抗体の存在又は非存在が、空間的に別個の反応、より好ましくは、別個の容器の異なる反応混合物中で検出される。
【0080】
好ましい実施形態では、イカMLC1に対する抗体、イカMLC2に対する抗体、及びイカTMに対する抗体を含む群から選択される2つ以上の抗体が検出される。より好ましい実施形態では、これは、これらの抗体の少なくとも1つが存在するかだけでなく、これらの抗体のどの抗体が存在するかも検出されることを意味する。言い換えれば、これらの抗体のどの抗体が試料中に存在するかを区別することができる。
【0081】
好ましい実施形態では、本発明は、アレルギーの診断のキットの製造のための、イカMLC1に対する抗体、イカMLC2に対する抗体、及びイカTMに対する抗体を含む群から選択される1つ又は複数の抗体の検出のための試薬若しくは手段若しくはポリペプチド;又はそのような1つ又は複数の抗体に結合する試薬;又は、イカMLC1若しくはイカMLC2若しくはイカTM又はそのバリアントをコードする核酸;又はストリンジェントな条件下で、前記核酸に特異的にハイブリダイズする核酸;又は前記核酸を含むベクター若しくは細胞の使用を提供する。好ましい実施形態では、前記ベクターを含む細胞が核酸の発現を可能にする条件下で用意及び培養され、次いでイカMLC1若しくはイカMLC2若しくはイカTM又はそのバリアントであり得る発現産物を単離し、次いで本発明による方法又は製品において抗体を特異的に捕捉する手段として発現産物を使用する。
【0082】
別の好ましい実施形態では、方法は、抗体検出アッセイの信頼性を確認するためのものであってよく、患者からの試料ではなく、(好ましくは既知の濃度の)イカアレルゲンに対する抗体を含むことが既知である溶液中のイカMLC1に対する抗体、イカMLC2に対する抗体、及びイカTMに対する抗体を含む群からのイカアレルゲンに対する抗体を検出するステップを含み得る。或いは、溶液は、バックグラウンドを調べるための抗体を含まない陰性対照であり得る。そのような方法は、診断の方法に並行して、又は前後に実施され得る。
【0083】
好ましい実施形態では、本発明は、抗体が、好ましくは、イカMLC1、イカMLC2、及びイカTMに対する抗体を含む群から選択され、より好ましくは前記群からの全ての抗体であり、
a. 担体、これは試料が該担体に接触するときに、試料からの少なくとも1つの抗体を捕捉する手段を含む、
b. 検出可能な手段が担体に接触するときに、担体によって捕捉された抗体に結合することができる検出可能な手段、特に、該検出可能な手段は、担体上に捕捉された抗体に結合することができる標識二次抗体である、
c. 任意選択的に、担体及び検出可能な手段から任意の試料を、好ましくは洗浄により除去する手段、
d. 検出可能な手段の存在を検出し、結果を電気シグナルに変換するための検出デバイス、及び
e. 任意選択的に、検出デバイスから電子シグナルを受信し、バックグラウンドで検出されたシグナルのレベルとの比較、又は健康な対象由来の試料で得られた入力参照値との比較によって、シグナルのレベルがイカアレルギーの可能性の増加、特にエビアレルギーよりイカアレルギーの可能性が高いことを示しているかを測定する手段、
を含む、アレルギーの可能性の増加を示す1つ又は複数の抗体を検出するための患者からの試料を分析する装置を提供する。
【0084】
本発明は、任意選択的に1つ又は複数のさらなる魚介類抗原と組み合わせて、イカMLC1、イカMLC2及びイカTM又はそのバリアントを含む群から選択される1つ又は複数の抗原を含む医薬組成物、好ましくはワクチン、を提供し、該組成物は、好ましくは、対象、好ましくは哺乳動物対象、より好ましくはヒトへの投与に適する。そのような医薬組成物は、薬学的に許容できる担体を含み得る。医薬組成物は、例えば、経口的に、非経口的に、吸入スプレーにより、局所的に、点眼剤により、直腸内に、経鼻的に、頬側に、経膣的に、又は移植されたリザーバーを介して投与され得ろ。ここで、本明細書で記載されるとおり、「非経口的」という用語は、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、滑膜内、胸骨内、くも膜下腔内、病巣内及び頭蓋内への注射又は注入技術を含む。医薬組成物は、適切な剤形、例えば、好ましくは無菌形態の、カプセル、錠剤及び水性懸濁液及び溶液で提供され得る。医薬組成物は、疾患の治療方法、好ましくはアレルギーの治療方法で使用され得、該方法は、有効量の本発明のポリペプチドを対象に投与することを含む。抗原の低アレルギー性バリアントが使用され得る。当業者は、既知のアレルゲンの低アレルギー性バリアントを生成する方法に精通している。医薬組成物は、例えばPBSに基づく無菌液体溶液であり得、注射用であり得る。そのような医薬組成物及びバリアントの生成は、当技術分野で、例えば、Curinら、(2018)Next-Generation of Allergen-Specific Immunotherapies:Molecular Approaches,Curr.Allergy and Asthma Rep.18,39(2018)、https://doi.org/10.1007/s11882-018-0790-x、又はVaccines against Allergies Valenta及びCoffman著、Springer 2011に記載される。
【0085】
本発明によれば、イカMLC1若しくはイカMLC2又はそのバリアントを含むポリペプチドに特異的に結合する抗体が、好ましくは抗体が単離されて提供され得る。そのような抗体は、陽性対照又はキャリブレーターとして使用され得るだけでなく、抗体試験の競合アッセイ又はサンドイッチアッセイなどの様々なアッセイ形式において使用され得、検出される抗体を含む複合体、イカMLC1若しくはイカMLC2又はそのバリアントを含むポリペプチド、及びイカMLC1又はイカMLC2を含むポリペプチドに特異的に結合する抗体が検出される。より好ましくは、提供される抗体は、ALRNAFSMFD(配列番号30)、より好ましくは、NAFSMF(配列番号31)、FIPEDYLKDL(配列番号42)、より好ましくは、IPEDYLKDL(配列番号43)及びFSKEEIKNVWKD(配列番号51)を含む群からの配列に対する抗体である。より好ましくは、抗体は、ALRNAFSMFD(配列番号30)、より好ましくは、NAFSMF(配列番号31)、FIPEDYLKDL(配列番号42)、より好ましくは、IPEDYLKDL(配列番号43)及びFSKEEIKNVWKD(配列番号51)を含む群から選択される配列を含むMLC2からのエピトープに対する抗体である。或いは、抗体は、例えば、競合アッセイのためにMLC2又はそのバリアントを含むポリペプチドを固定化するための、ALRNAFSMFD(配列番号30)、より好ましくは、NAFSMF(配列番号31)、FIPEDYLKDL(配列番号42)、より好ましくは、IPEDYLKDL(配列番号43)及びFSKEEIKNVWKD(配列番号51)を含む群からの配列、又はその配列を含むエピトープ以外のMLC2上の結合部位に結合する抗体であり得る。抗体はモノクローナル抗体であり得る。抗体はポリクローナル抗体であり得る。抗体はモノクローナル抗体であり得る。抗体は、マウス、ラット、ウサギ、ハムスター、ニワトリ、ヤギ、霊長類又はウマを含む群から選択される動物からの抗体であり得る。これら及び他のアッセイについては、The Immunoassay Handbook、第3版、David Wild著、Elsevier 2005、特にChapter1及び2に記載される。
【0086】
本発明によれば、イカMLC1若しくはイカMLC2又はそのバリアントを含む群からのポリペプチドが、イカMLC1若しくはイカMLC2又はそのバリアントに対するポリクローナル抗体を作製するために使用され得る。本発明によれば、ポリペプチドは、抗体を産生することができる動物、好ましくは哺乳動物及び鳥類に注射され得、次いで従来のプロトコルによって抗血清が回収される。本発明による試薬及び方法は、抗体、好ましくはIgE又はIgGクラス抗体、好ましくはIgG4クラス抗体の産生の有効性、又はワクチン摂取の有効性、又は患者へ投与される薬物若しくはワクチン若しくは候補薬物若しくはワクチンの有効性を測定するために使用され得る。例えば、候補薬物の投与後に産生される抗体のレベルが低下する場合、その薬物が有効であることを示す。モノクローナル及びポリクローナル抗体の産生は、これら及び他のアッセイが記載されるThe Immunoassay Handbook、第3版、David Wild著、Elsevier 2005、特にChapter8に記載される。
【0087】
好ましい実施形態では、本発明による製品、例えば、担体、デバイス、ポリペプチド、抗体、キャリブレーターなどは、ウシ血清アルブミンなどの安定剤、又はアザイドなどの保存剤と組み合わせて、又はそれらを含む組成物として使用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0088】
図1図1は、実施例のストリップに基づく、様々なエビ及びイカのタンパク質を用いたEUROLINE試験の配置を示す図である。
図2図2は、この実施例で記載のとおりインキュベートされたペプチドチップの例を示す図である。チップは8つのパネルで構成され、緑色のレギュラーパネルは対照ペプチドを示す。IgE反応は緑色で示され、IgG4反応は赤色で示される。
図3図3は、実施例2で議論するように、配列番号10に基づくペプチドに対する4人のアレルギー患者及び2人の耐性患者に基づく血清中の抗体反応性の検出を示す図である。Y軸はCスコアを示し、X軸は別個のペプチドを示す。黒い線はカットオフを示し、緑の列はIGE反応性を示し、赤の列はIgG4反応性を示す。
図4図4は、配列番号10に基づく重複ペプチドに対するIgE及びIgG4血清反応性のヒートマップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0089】
[配列]
本発明は、一連の新規の核酸配列及びポリペプチド配列を含み、より具体的には以下を含む。
【0090】
配列番号1:実施例で使用されるとおり、N末端Hisタグを有するTod p MLC1をコードするヌクレオチド配列
ATGAGCCATCATCATCATCATCATCATCATTTGGAAGTGCTGTTTCAGGGTCCATCCATGTCTCAACTGACCAAAGACGAAATTGAGGAAGTCCGTGAAGTGTTTGACCTCTTCGACTTTTGGGATGGTCGTGATGGTGATGTTGACGCTGCGAAAGTTGGCGATCTGTTACGCTGTTTAGGGATGAATCCAACCGAAGCTCAGGTACACCAACATGGAGGCACGAAGAAAATGGGCGAGAAAGCGTATAAACTGGAAGAGATTCTGCCGATTTATGAGGAAATGAGCTCCAAAGATACTGGCACAGCAGCGGACGAATTCATGGAAGCCTTCAAAACGTTTGATCGTGAAGGTCAGGGTTTGATCAGTTCAGCCGAAATTCGGAATGTGCTGAAAATGCTTGGCGAACGCATTACCGAGGATCAGTGCAACGATATCTTCACCTTTTGCGACATTCGCGAAGATATCGATGGGAACATCAAATACGAGGATCTGATGAAGAAGGTGATGGCAGGACCTTTTCCGGACAAATCGGATTAA
【0091】
配列番号2:実施例で使用されるとおり、N末端Hisタグを有するTod p MLC2をコードするヌクレオチド配列
ATGAGCCATCATCATCATCATCATCATCATTTGGAAGTGCTGTTTCAGGGTCCATCCATGGCGGAAGAAGCTCCTCGTCGCGTGAAACTGTCACAACGCCAGATGCAGGAGCTGAAAGAAGCGTTTACCATGATTGATCAGGACCGTGATGGGTTCATTGGCATGGAAGATCTGAAAGACATGTTCAGCTCTTTAGGACGGGTACCACCCGATGACGAACTGAATGCCATGCTGAAAGAATGCCCGGGTCAACTCAATTTCACGGCTTTTCTGACCTTGTTTGGGGAGAAAGTGAGTGGTACTGACCCGGAAGATGCACTTCGCAATGCCTTTTCGATGTTCGACGAAGATGGTCAGGGCTTTATCCCGGAAGATTATCTGAAAGACTTGCTGGAAAATATGGGCGATAACTTTTCCAAAGAGGAGATTAAGAACGTCTGGAAAGATGCACCGTTAAAGAACAAACAGTTCAACTACAACAAGATGGTTGACATCAAAGGCAAAGCGGAGGATGAAGATTAA
【0092】
配列番号3:実施例で使用されるとおり、N末端Hisタグを有するPen a 1.0101(Penaeus aztecus トロポミオシン)をコードするポリペプチド配列
MSHHHHHHHHLEVLFQGPSMDAIKKKMQAMKLEKDNAMDRADTLEQQNKEANNRAEKSEEEVHNLQKRMQQLENDLDQVQESLLKANIQLVEKDKALSNAEGEVAALNRRIQLLEEDLERSEERLNTATTKLAEASQAADESERMRKVLENRSLSDEERMDALENQLKEARFLAEEADRKYDEVARKLAMVEADLERAEERAETGESKIVELEEELRVVGNNLKSLEVSEEKANQREEAYKEQIKTLTNKLKAAEARAEFAERSVQKLQKEVDRLEDELVNEKEKYKSITDELDQTFSELSGY
【0093】
配列番号4:Pen a 1.0101(Penaeus aztecus トロポミオシン)をコードするポリペプチド配列;受託番号Q3Y8M6
MDAIKKKMQAMKLEKDNAMDRADTLEQQNKEANNRAEKSEEEVHNLQKRMQQLENDLDQVQESLLKANIQLVEKDKALSNAEGEVAALNRRIQLLEEDLERSEERLNTATTKLAEASQAADESERMRKVLENRSLSDEERMDALENQLKEARFLAEEADRKYDEVARKLAMVEADLERAEERAETGESKIVELEEELRVVGNNLKSLEVSEEKANQREEAYKEQIKTLTNKLKAAEARAEFAERSVQKLQKEVDRLEDELVNEKEKYKSITDELDQTFSELSGY
【0094】
配列番号5:実施例で使用されるとおり、N末端Hisタグを有するSep l 1.0101(Sepioteuthis lessoniana トロポミオシン)をコードするポリペプチド配列
MSHHHHHHHHLEVLFQGPSMDAIKKKMLAMKMEKEVATDKAEQTEQSLRDLEDAKNKIEEDLSTLQKKYANLENDFDNANEQLTAANTNLEASEKRVAECESEIQGLNRRIQLLEEDLERSEERFSSAQSKLEDASKAADESERGRKVLENRSQGDEERIDLLEKQLEEAKWIAEDADRKFDEAARKLAITEVDLERAEARLEAAEAKIVELEEELKVVGNNMKSLEISEQEASQREDSYEETIRDLTHRLKEAENRAAEAERTVSKLQKEVDRLEDELLAEKERYKTISDELDQTFAELAGY
【0095】
配列番号6:Sep l 1.0101(Sepioteuthis lessoniana トロポミオシン)をコードするポリペプチド配列
MDAIKKKMLAMKMEKEVATDKAEQTEQSLRDLEDAKNKIEEDLSTLQKKYANLENDFDNANEQLTAANTNLEASEKRVAECESEIQGLNRRIQLLEEDLERSEERFSSAQSKLEDASKAADESERGRKVLENRSQGDEERIDLLEKQLEEAKWIAEDADRKFDEAARKLAITEVDLERAEARLEAAEAKIVELEEELKVVGNNMKSLEISEQEASQREDSYEETIRDLTHRLKEAENRAAEAERTVSKLQKEVDRLEDELLAEKERYKTISDELDQTFAELAGY
【0096】
配列番号7:Lit v 3.0101(Litopenaeus vannamei ミオシン軽鎖2)をコードするポリペプチド配列[Hisタグ化型は配列番号17]
MSRKSGSRSSSKRSKKSGGGSNVFDMFTQRQVAEFKEGFQLMDRDKDGVIGKTDLRGTFDEIGRIATDQELDEMLADAPAPINFTMLLNMFAERQTGESDDDDVVAKAFLAFADEEGNIDCDTFRHALMTWGDKFSSQEADDALDQMDIDDGGKIDVQGVIQMLTAGGGDDAAAEEA
【0097】
配列番号8:受託番号P05945から誘導される、Tod p MLC1(ミオシン軽鎖1)Todarodes pacificusをコードするポリペプチド配列
SQLTKDEIEEVREVFDLFDFWDGRDGDVDAAKVGDLLRCLGMNPTEAQVHQHGGTKKMGEKAYKLEEILPIYEEMSSKDTGTAADEFMEAFKTFDREGQGLISSAEIRNVLKMLGERITEDQCNDIFTFCDIREDIDGNIKYEDLMKKVMAGPFPDKSD
【0098】
配列番号9:実施例で使用されるとおり、N末端Hisタグを有するTod p MLC1(Todarodes pacificus ミオシン軽鎖1)をコードするポリペプチド配列
MSHHHHHHHHLEVLFQGPSMSQLTKDEIEEVREVFDLFDFWDGRDGDVDAAKVGDLLRCLGMNPTEAQVHQHGGTKKMGEKAYKLEEILPIYEEMSSKDTGTAADEFMEAFKTFDREGQGLISSAEIRNVLKMLGERITEDQCNDIFTFCDIREDIDGNIKYEDLMKKVMAGPFPDKSD
【0099】
配列番号10:Tod p MLC2(Todarodes pacificus ミオシン軽鎖2)をコードするポリペプチド配列
AEEAPRRVKLSQRQMQELKEAFTMIDQDRDGFIGMEDLKDMFSSLGRVPPDDELNAMLKECPGQLNFTAFLTLFGEKVSGTDPEDALRNAFSMFDEDGQGFIPEDYLKDLLENMGDNFSKEEIKNVWKDAPLKNKQFNYNKMVDIKGKAEDED
【0100】
配列番号11:実施例で使用されるとおり、N末端Hisタグを有するTod p MLC2(Todarodes pacificus ミオシン軽鎖2)をコードするポリペプチド配列
MSHHHHHHHHLEVLFQGPSMAEEAPRRVKLSQRQMQELKEAFTMIDQDRDGFIGMEDLKDMFSSLGRVPPDDELNAMLKECPGQLNFTAFLTLFGEKVSGTDPEDALRNAFSMFDEDGQGFIPEDYLKDLLENMGDNFSKEEIKNVWKDAPLKNKQFNYNKMVDIKGKAEDED
【0101】
配列番号12:Lit v 3.0101(ミオシン軽鎖2)をコードする配列を含むベクターpET24d-Lit v3.0101-(PSc)-Hisの核酸配列
GGGGAATTGTGAGCGGATAACAATTCCCCTCTAGAAATAATTTTGTTTAACTTTAAGAAGGAGATATACCATGTCTCGCAAAAGTGGCTCACGTTCCAGCTCCAAACGCAGCAAGAAATCGGGTGGTGGCTCGAATGTCTTTGACATGTTCACGCAACGCCAAGTTGCGGAGTTCAAAGAAGGGTTTCAGCTGATGGATCGCGACAAAGATGGGGTGATTGGCAAAACCGATCTGCGTGGTACCTTTGACGAGATTGGCCGCATTGCGACCGATCAGGAACTGGATGAGATGCTTGCAGATGCCCCAGCACCGATCAATTTCACGATGCTCCTGAACATGTTTGCGGAACGTCAGACTGGCGAATCTGACGACGATGACGTGGTTGCCAAAGCGTTCTTAGCCTTTGCCGATGAAGAGGGAAACATCGATTGCGATACCTTTCGGCATGCTCTGATGACTTGGGGCGACAAGTTCAGCAGTCAAGAAGCGGATGATGCCTTGGATCAGATGGACATTGATGACGGCGGGAAAATCGACGTACAGGGTGTGATTCAGATGCTGACAGCTGGTGGAGGTGATGATGCAGCAGCGGAAGAAGCTCTCGAGGTCCTGTTCCAAGGACCCCACCACCATCACCATCACTGATCGAGCACCACCACCACCACCACTGAGATCCGGCTGCTAACAAAGCCCGAAAGGAAGCTGAGTTGGCTGCTGCCACCGCTGAGCAATAACTAGCATAACCCCTTGGGGCCTCTAAACGGGTCTTGAGGGGTTTTTTGCTGAAAGGAGGAACTATATCCGGATTGGCGAATGGGACGCGCCCTGTAGCGGCGCATTAAGCGCGGCGGGTGTGGTGGTTACGCGCAGCGTGACCGCTACACTTGCCAGCGCCCTAGCGCCCGCTCCTTTCGCTTTCTTCCCTTCCTTTCTCGCCACGTTCGCCGGCTTTCCCCGTCAAGCTCTAAATCGGGGGCTCCCTTTAGGGTTCCGATTTAGTGCTTTACGGCACCTCGACCCCAAAAAACTTGATTAGGGTGATGGTTCACGTAGTGGGCCATCGCCCTGATAGACGGTTTTTCGCCCTTTGACGTTGGAGTCCACGTTCTTTAATAGTGGACTCTTGTTCCAAACTGGAACAACACTCAACCCTATCTCGGTCTATTCTTTTGATTTATAAGGGATTTTGCCGATTTCGGCCTATTGGTTAAAAAATGAGCTGATTTAACAAAAATTTAACGCGAATTTTAACAAAATATTAACGTTTACAATTTCAGGTGGCACTTTTCGGGGAAATGTGCGCGGAACCCCTATTTGTTTATTTTTCTAAATACATTCAAATATGTATCCGCTCATGAATTAATTCTTAGAAAAACTCATCGAGCATCAAATGAAACTGCAATTTATTCATATCAGGATTATCAATACCATATTTTTGAAAAAGCCGTTTCTGTAATGAAGGAGAAAACTCACCGAGGCAGTTCCATAGGATGGCAAGATCCTGGTATCGGTCTGCGATTCCGACTCGTCCAACATCAATACAACCTATTAATTTCCCCTCGTCAAAAATAAGGTTATCAAGTGAGAAATCACCATGAGTGACGACTGAATCCGGTGAGAATGGCAAAAGTTTATGCATTTCTTTCCAGACTTGTTCAACAGGCCAGCCATTACGCTCGTCATCAAAATCACTCGCATCAACCAAACCGTTATTCATTCGTGATTGCGCCTGAGCGAGACGAAATACGCGATCGCTGTTAAAAGGACAATTACAAACAGGAATCGAATGCAACCGGCGCAGGAACACTGCCAGCGCATCAACAATATTTTCACCTGAATCAGGATATTCTTCTAATACCTGGAATGCTGTTTTCCCGGGGATCGCAGTGGTGAGTAACCATGCATCATCAGGAGTACGGATAAAATGCTTGATGGTCGGAAGAGGCATAAATTCCGTCAGCCAGTTTAGTCTGACCATCTCATCTGTAACATCATTGGCAACGCTACCTTTGCCATGTTTCAGAAACAACTCTGGCGCATCGGGCTTCCCATACAATCGATAGATTGTCGCACCTGATTGCCCGACATTATCGCGAGCCCATTTATACCCATATAAATCAGCATCCATGTTGGAATTTAATCGCGGCCTAGAGCAAGACGTTTCCCGTTGAATATGGCTCATAACACCCCTTGTATTACTGTTTATGTAAGCAGACAGTTTTATTGTTCATGACCAAAATCCCTTAACGTGAGTTTTCGTTCCACTGAGCGTCAGACCCCGTAGAAAAGATCAAAGGATCTTCTTGAGATCCTTTTTTTCTGCGCGTAATCTGCTGCTTGCAAACAAAAAAACCACCGCTACCAGCGGTGGTTTGTTTGCCGGATCAAGAGCTACCAACTCTTTTTCCGAAGGTAACTGGCTTCAGCAGAGCGCAGATACCAAATACTGTCCTTCTAGTGTAGCCGTAGTTAGGCCACCACTTCAAGAACTCTGTAGCACCGCCTACATACCTCGCTCTGCTAATCCTGTTACCAGTGGCTGCTGCCAGTGGCGATAAGTCGTGTCTTACCGGGTTGGACTCAAGACGATAGTTACCGGATAAGGCGCAGCGGTCGGGCTGAACGGGGGGTTCGTGCACACAGCCCAGCTTGGAGCGAACGACCTACACCGAACTGAGATACCTACAGCGTGAGCTATGAGAAAGCGCCACGCTTCCCGAAGGGAGAAAGGCGGACAGGTATCCGGTAAGCGGCAGGGTCGGAACAGGAGAGCGCACGAGGGAGCTTCCAGGGGGAAACGCCTGGTATCTTTATAGTCCTGTCGGGTTTCGCCACCTCTGACTTGAGCGTCGATTTTTGTGATGCTCGTCAGGGGGGCGGAGCCTATGGAAAAACGCCAGCAACGCGGCCTTTTTACGGTTCCTGGCCTTTTGCTGGCCTTTTGCTCACATGTTCTTTCCTGCGTTATCCCCTGATTCTGTGGATAACCGTATTACCGCCTTTGAGTGAGCTGATACCGCTCGCCGCAGCCGAACGACCGAGCGCAGCGAGTCAGTGAGCGAGGAAGCGGAAGAGCGCCTGATGCGGTATTTTCTCCTTACGCATCTGTGCGGTATTTCACACCGCATATATGGTGCACTCTCAGTACAATCTGCTCTGATGCCGCATAGTTAAGCCAGTATACACTCCGCTATCGCTACGTGACTGGGTCATGGCTGCGCCCCGACACCCGCCAACACCCGCTGACGCGCCCTGACGGGCTTGTCTGCTCCCGGCATCCGCTTACAGACAAGCTGTGACCGTCTCCGGGAGCTGCATGTGTCAGAGGTTTTCACCGTCATCACCGAAACGCGCGAGGCAGCTGCGGTAAAGCTCATCAGCGTGGTCGTGAAGCGATTCACAGATGTCTGCCTGTTCATCCGCGTCCAGCTCGTTGAGTTTCTCCAGAAGCGTTAATGTCTGGCTTCTGATAAAGCGGGCCATGTTAAGGGCGGTTTTTTCCTGTTTGGTCACTGATGCCTCCGTGTAAGGGGGATTTCTGTTCATGGGGGTAATGATACCGATGAAACGAGAGAGGATGCTCACGATACGGGTTACTGATGATGAACATGCCCGGTTACTGGAACGTTGTGAGGGTAAACAACTGGCGGTATGGATGCGGCGGGACCAGAGAAAAATCACTCAGGGTCAATGCCAGCGCTTCGTTAATACAGATGTAGGTGTTCCACAGGGTAGCCAGCAGCATCCTGCGATGCAGATCCGGAACATAATGGTGCAGGGCGCTGACTTCCGCGTTTCCAGACTTTACGAAACACGGAAACCGAAGACCATTCATGTTGTTGCTCAGGTCGCAGACGTTTTGCAGCAGCAGTCGCTTCACGTTCGCTCGCGTATCGGTGATTCATTCTGCTAACCAGTAAGGCAACCCCGCCAGCCTAGCCGGGTCCTCAACGACAGGAGCACGATCATGCGCACCCGTGGGGCCGCCATGCCGGCGATAATGGCCTGCTTCTCGCCGAAACGTTTGGTGGCGGGACCAGTGACGAAGGCTTGAGCGAGGGCGTGCAAGATTCCGAATACCGCAAGCGACAGGCCGATCATCGTCGCGCTCCAGCGAAAGCGGTCCTCGCCGAAAATGACCCAGAGCGCTGCCGGCACCTGTCCTACGAGTTGCATGATAAAGAAGACAGTCATAAGTGCGGCGACGATAGTCATGCCCCGCGCCCACCGGAAGGAGCTGACTGGGTTGAAGGCTCTCAAGGGCATCGGTCGAGATCCCGGTGCCTAATGAGTGAGCTAACTTACATTAATTGCGTTGCGCTCACTGCCCGCTTTCCAGTCGGGAAACCTGTCGTGCCAGCTGCATTAATGAATCGGCCAACGCGCGGGGAGAGGCGGTTTGCGTATTGGGCGCCAGGGTGGTTTTTCTTTTCACCAGTGAGACGGGCAACAGCTGATTGCCCTTCACCGCCTGGCCCTGAGAGAGTTGCAGCAAGCGGTCCACGCTGGTTTGCCCCAGCAGGCGAAAATCCTGTTTGATGGTGGTTAACGGCGGGATATAACATGAGCTGTCTTCGGTATCGTCGTATCCCACTACCGAGATATCCGCACCAACGCGCAGCCCGGACTCGGTAATGGCGCGCATTGCGCCCAGCGCCATCTGATCGTTGGCAACCAGCATCGCAGTGGGAACGATGCCCTCATTCAGCATTTGCATGGTTTGTTGAAAACCGGACATGGCACTCCAGTCGCCTTCCCGTTCCGCTATCGGCTGAATTTGATTGCGAGTGAGATATTTATGCCAGCCAGCCAGACGCAGACGCGCCGAGACAGAACTTAATGGGCCCGCTAACAGCGCGATTTGCTGGTGACCCAATGCGACCAGATGCTCCACGCCCAGTCGCGTACCGTCTTCATGGGAGAAAATAATACTGTTGATGGGTGTCTGGTCAGAGACATCAAGAAATAACGCCGGAACATTAGTGCAGGCAGCTTCCACAGCAATGGCATCCTGGTCATCCAGCGGATAGTTAATGATCAGCCCACTGACGCGTTGCGCGAGAAGATTGTGCACCGCCGCTTTACAGGCTTCGACGCCGCTTCGTTCTACCATCGACACCACCACGCTGGCACCCAGTTGATCGGCGCGAGATTTAATCGCCGCGACAATTTGCGACGGCGCGTGCAGGGCCAGACTGGAGGTGGCAACGCCAATCAGCAACGACTGTTTGCCCGCCAGTTGTTGTGCCACGCGGTTGGGAATGTAATTCAGCTCCGCCATCGCCGCTTCCACTTTTTCCCGCGTTTTCGCAGAAACGTGGCTGGCCTGGTTCACCACGCGGGAAACGGTCTGATAAGAGACACCGGCATACTCTGCGACATCGTATAACGTTACTGGTTTCACATTCACCACCCTGAATTGACTCTCTTCCGGGCGCTATCATGCCATACCGCGAAAGGTTTTGCGCCATTCGATGGTGTCCGGGATCTCGACGCTCTCCCTTATGCGACTCCTGCATTAGGAAGCAGCCCAGTAGTAGGTTGAGGCCGTTGAGCACCGCCGCCGCAAGGAATGGTGCATGCAAGGAGATGGCGCCCAACAGTCCCCCGGCCACGGGGCCTGCCACCATACCCACGCCGAAACAAGCGCTCATGAGCCCGAAGTGGCGAGCCCGATCTTCCCCATCGGTGATGTCGGCGATATAGGCGCCAGCAACCGCACCTGTGGCGCCGGTGATGCCGGCCACGATGCGTCCGGCGTAGAGGATCGAGATCTCGATCCCGCGAAATTAATACGACTCACTATA
【0102】
配列番号13:Pen a 1.0101をコードする配列を含む、ベクターpET24d-N-(PSc)-Pen_a1.0101の核酸配列
GGGGAATTGTGAGCGGATAACAATTCCCCTCTAGAAATAATTTTGTTTAACTTTAAGAAGGAGATATACCATGAGCCATCATCATCATCATCATCATCATTTGGAAGTGCTGTTTCAGGGTCCATCCATGGATGCCATCAAGAAGAAGATGCAGGCCATGAAACTGGAGAAAGACAACGCCATGGATCGTGCGGATACACTGGAACAGCAGAACAAAGAAGCGAATAATCGTGCGGAAAAGTCTGAAGAAGAAGTGCATAATCTGCAGAAACGCATGCAACAGTTGGAAAACGATCTGGATCAAGTGCAGGAAAGTCTCCTGAAAGCGAACATTCAGCTGGTAGAGAAAGACAAAGCGCTTTCGAATGCAGAAGGCGAAGTTGCCGCCTTGAATCGTCGCATTCAACTGTTGGAAGAAGATCTGGAACGCTCAGAAGAGCGGTTAAATACCGCCACCACCAAATTAGCTGAAGCAAGCCAAGCAGCCGACGAATCTGAACGTATGCGCAAAGTGCTGGAGAATCGCTCACTCTCGGATGAAGAACGCATGGACGCGTTAGAGAACCAGCTGAAAGAGGCTCGTTTTCTCGCGGAGGAAGCTGACCGGAAATACGATGAAGTGGCGCGCAAACTGGCCATGGTTGAGGCCGACCTTGAGCGCGCTGAAGAACGCGCAGAGACTGGTGAGAGCAAAATCGTAGAACTGGAAGAGGAGTTACGTGTCGTTGGCAATAACCTGAAATCCCTGGAAGTTTCCGAGGAGAAAGCTAACCAGCGCGAAGAAGCGTATAAAGAACAGATCAAGACTCTGACGAACAAACTGAAAGCGGCAGAGGCACGTGCGGAATTTGCAGAACGTAGCGTGCAAAAGCTGCAGAAAGAAGTCGATCGCTTGGAAGATGAACTGGTCAACGAGAAAGAAAAGTACAAATCGATTACCGATGAACTCGACCAAACGTTCAGCGAACTTAGTGGGTATTAATCGAGTAAGTCGAGCACCACCACCACCACCACTGAGATCCGGCTGCTAACAAAGCCCGAAAGGAAGCTGAGTTGGCTGCTGCCACCGCTGAGCAATAACTAGCATAACCCCTTGGGGCCTCTAAACGGGTCTTGAGGGGTTTTTTGCTGAAAGGAGGAACTATATCCGGATTGGCGAATGGGACGCGCCCTGTAGCGGCGCATTAAGCGCGGCGGGTGTGGTGGTTACGCGCAGCGTGACCGCTACACTTGCCAGCGCCCTAGCGCCCGCTCCTTTCGCTTTCTTCCCTTCCTTTCTCGCCACGTTCGCCGGCTTTCCCCGTCAAGCTCTAAATCGGGGGCTCCCTTTAGGGTTCCGATTTAGTGCTTTACGGCACCTCGACCCCAAAAAACTTGATTAGGGTGATGGTTCACGTAGTGGGCCATCGCCCTGATAGACGGTTTTTCGCCCTTTGACGTTGGAGTCCACGTTCTTTAATAGTGGACTCTTGTTCCAAACTGGAACAACACTCAACCCTATCTCGGTCTATTCTTTTGATTTATAAGGGATTTTGCCGATTTCGGCCTATTGGTTAAAAAATGAGCTGATTTAACAAAAATTTAACGCGAATTTTAACAAAATATTAACGTTTACAATTTCAGGTGGCACTTTTCGGGGAAATGTGCGCGGAACCCCTATTTGTTTATTTTTCTAAATACATTCAAATATGTATCCGCTCATGAATTAATTCTTAGAAAAACTCATCGAGCATCAAATGAAACTGCAATTTATTCATATCAGGATTATCAATACCATATTTTTGAAAAAGCCGTTTCTGTAATGAAGGAGAAAACTCACCGAGGCAGTTCCATAGGATGGCAAGATCCTGGTATCGGTCTGCGATTCCGACTCGTCCAACATCAATACAACCTATTAATTTCCCCTCGTCAAAAATAAGGTTATCAAGTGAGAAATCACCATGAGTGACGACTGAATCCGGTGAGAATGGCAAAAGTTTATGCATTTCTTTCCAGACTTGTTCAACAGGCCAGCCATTACGCTCGTCATCAAAATCACTCGCATCAACCAAACCGTTATTCATTCGTGATTGCGCCTGAGCGAGACGAAATACGCGATCGCTGTTAAAAGGACAATTACAAACAGGAATCGAATGCAACCGGCGCAGGAACACTGCCAGCGCATCAACAATATTTTCACCTGAATCAGGATATTCTTCTAATACCTGGAATGCTGTTTTCCCGGGGATCGCAGTGGTGAGTAACCATGCATCATCAGGAGTACGGATAAAATGCTTGATGGTCGGAAGAGGCATAAATTCCGTCAGCCAGTTTAGTCTGACCATCTCATCTGTAACATCATTGGCAACGCTACCTTTGCCATGTTTCAGAAACAACTCTGGCGCATCGGGCTTCCCATACAATCGATAGATTGTCGCACCTGATTGCCCGACATTATCGCGAGCCCATTTATACCCATATAAATCAGCATCCATGTTGGAATTTAATCGCGGCCTAGAGCAAGACGTTTCCCGTTGAATATGGCTCATAACACCCCTTGTATTACTGTTTATGTAAGCAGACAGTTTTATTGTTCATGACCAAAATCCCTTAACGTGAGTTTTCGTTCCACTGAGCGTCAGACCCCGTAGAAAAGATCAAAGGATCTTCTTGAGATCCTTTTTTTCTGCGCGTAATCTGCTGCTTGCAAACAAAAAAACCACCGCTACCAGCGGTGGTTTGTTTGCCGGATCAAGAGCTACCAACTCTTTTTCCGAAGGTAACTGGCTTCAGCAGAGCGCAGATACCAAATACTGTCCTTCTAGTGTAGCCGTAGTTAGGCCACCACTTCAAGAACTCTGTAGCACCGCCTACATACCTCGCTCTGCTAATCCTGTTACCAGTGGCTGCTGCCAGTGGCGATAAGTCGTGTCTTACCGGGTTGGACTCAAGACGATAGTTACCGGATAAGGCGCAGCGGTCGGGCTGAACGGGGGGTTCGTGCACACAGCCCAGCTTGGAGCGAACGACCTACACCGAACTGAGATACCTACAGCGTGAGCTATGAGAAAGCGCCACGCTTCCCGAAGGGAGAAAGGCGGACAGGTATCCGGTAAGCGGCAGGGTCGGAACAGGAGAGCGCACGAGGGAGCTTCCAGGGGGAAACGCCTGGTATCTTTATAGTCCTGTCGGGTTTCGCCACCTCTGACTTGAGCGTCGATTTTTGTGATGCTCGTCAGGGGGGCGGAGCCTATGGAAAAACGCCAGCAACGCGGCCTTTTTACGGTTCCTGGCCTTTTGCTGGCCTTTTGCTCACATGTTCTTTCCTGCGTTATCCCCTGATTCTGTGGATAACCGTATTACCGCCTTTGAGTGAGCTGATACCGCTCGCCGCAGCCGAACGACCGAGCGCAGCGAGTCAGTGAGCGAGGAAGCGGAAGAGCGCCTGATGCGGTATTTTCTCCTTACGCATCTGTGCGGTATTTCACACCGCATATATGGTGCACTCTCAGTACAATCTGCTCTGATGCCGCATAGTTAAGCCAGTATACACTCCGCTATCGCTACGTGACTGGGTCATGGCTGCGCCCCGACACCCGCCAACACCCGCTGACGCGCCCTGACGGGCTTGTCTGCTCCCGGCATCCGCTTACAGACAAGCTGTGACCGTCTCCGGGAGCTGCATGTGTCAGAGGTTTTCACCGTCATCACCGAAACGCGCGAGGCAGCTGCGGTAAAGCTCATCAGCGTGGTCGTGAAGCGATTCACAGATGTCTGCCTGTTCATCCGCGTCCAGCTCGTTGAGTTTCTCCAGAAGCGTTAATGTCTGGCTTCTGATAAAGCGGGCCATGTTAAGGGCGGTTTTTTCCTGTTTGGTCACTGATGCCTCCGTGTAAGGGGGATTTCTGTTCATGGGGGTAATGATACCGATGAAACGAGAGAGGATGCTCACGATACGGGTTACTGATGATGAACATGCCCGGTTACTGGAACGTTGTGAGGGTAAACAACTGGCGGTATGGATGCGGCGGGACCAGAGAAAAATCACTCAGGGTCAATGCCAGCGCTTCGTTAATACAGATGTAGGTGTTCCACAGGGTAGCCAGCAGCATCCTGCGATGCAGATCCGGAACATAATGGTGCAGGGCGCTGACTTCCGCGTTTCCAGACTTTACGAAACACGGAAACCGAAGACCATTCATGTTGTTGCTCAGGTCGCAGACGTTTTGCAGCAGCAGTCGCTTCACGTTCGCTCGCGTATCGGTGATTCATTCTGCTAACCAGTAAGGCAACCCCGCCAGCCTAGCCGGGTCCTCAACGACAGGAGCACGATCATGCGCACCCGTGGGGCCGCCATGCCGGCGATAATGGCCTGCTTCTCGCCGAAACGTTTGGTGGCGGGACCAGTGACGAAGGCTTGAGCGAGGGCGTGCAAGATTCCGAATACCGCAAGCGACAGGCCGATCATCGTCGCGCTCCAGCGAAAGCGGTCCTCGCCGAAAATGACCCAGAGCGCTGCCGGCACCTGTCCTACGAGTTGCATGATAAAGAAGACAGTCATAAGTGCGGCGACGATAGTCATGCCCCGCGCCCACCGGAAGGAGCTGACTGGGTTGAAGGCTCTCAAGGGCATCGGTCGAGATCCCGGTGCCTAATGAGTGAGCTAACTTACATTAATTGCGTTGCGCTCACTGCCCGCTTTCCAGTCGGGAAACCTGTCGTGCCAGCTGCATTAATGAATCGGCCAACGCGCGGGGAGAGGCGGTTTGCGTATTGGGCGCCAGGGTGGTTTTTCTTTTCACCAGTGAGACGGGCAACAGCTGATTGCCCTTCACCGCCTGGCCCTGAGAGAGTTGCAGCAAGCGGTCCACGCTGGTTTGCCCCAGCAGGCGAAAATCCTGTTTGATGGTGGTTAACGGCGGGATATAACATGAGCTGTCTTCGGTATCGTCGTATCCCACTACCGAGATATCCGCACCAACGCGCAGCCCGGACTCGGTAATGGCGCGCATTGCGCCCAGCGCCATCTGATCGTTGGCAACCAGCATCGCAGTGGGAACGATGCCCTCATTCAGCATTTGCATGGTTTGTTGAAAACCGGACATGGCACTCCAGTCGCCTTCCCGTTCCGCTATCGGCTGAATTTGATTGCGAGTGAGATATTTATGCCAGCCAGCCAGACGCAGACGCGCCGAGACAGAACTTAATGGGCCCGCTAACAGCGCGATTTGCTGGTGACCCAATGCGACCAGATGCTCCACGCCCAGTCGCGTACCGTCTTCATGGGAGAAAATAATACTGTTGATGGGTGTCTGGTCAGAGACATCAAGAAATAACGCCGGAACATTAGTGCAGGCAGCTTCCACAGCAATGGCATCCTGGTCATCCAGCGGATAGTTAATGATCAGCCCACTGACGCGTTGCGCGAGAAGATTGTGCACCGCCGCTTTACAGGCTTCGACGCCGCTTCGTTCTACCATCGACACCACCACGCTGGCACCCAGTTGATCGGCGCGAGATTTAATCGCCGCGACAATTTGCGACGGCGCGTGCAGGGCCAGACTGGAGGTGGCAACGCCAATCAGCAACGACTGTTTGCCCGCCAGTTGTTGTGCCACGCGGTTGGGAATGTAATTCAGCTCCGCCATCGCCGCTTCCACTTTTTCCCGCGTTTTCGCAGAAACGTGGCTGGCCTGGTTCACCACGCGGGAAACGGTCTGATAAGAGACACCGGCATACTCTGCGACATCGTATAACGTTACTGGTTTCACATTCACCACCCTGAATTGACTCTCTTCCGGGCGCTATCATGCCATACCGCGAAAGGTTTTGCGCCATTCGATGGTGTCCGGGATCTCGACGCTCTCCCTTATGCGACTCCTGCATTAGGAAGCAGCCCAGTAGTAGGTTGAGGCCGTTGAGCACCGCCGCCGCAAGGAATGGTGCATGCAAGGAGATGGCGCCCAACAGTCCCCCGGCCACGGGGCCTGCCACCATACCCACGCCGAAACAAGCGCTCATGAGCCCGAAGTGGCGAGCCCGATCTTCCCCATCGGTGATGTCGGCGATATAGGCGCCAGCAACCGCACCTGTGGCGCCGGTGATGCCGGCCACGATGCGTCCGGCGTAGAGGATCGAGATCTCGATCCCGCGAAATTAATACGACTCACTATA
【0103】
配列番号14:Sep l1.0101をコードする配列を含むベクターpET24d-N-(PSc)-Sep l1.0101の核酸配列
GGGGAATTGTGAGCGGATAACAATTCCCCTCTAGAAATAATTTTGTTTAACTTTAAGAAGGAGATATACCATGAGCCATCATCATCATCATCATCATCATTTGGAAGTGCTGTTTCAGGGTCCATCCATGGATGCCATCAAGAAGAAAATGCTGGCTATGAAAATGGAGAAAGAGGTTGCAACCGACAAAGCGGAGCAAACCGAACAGTCACTGCGTGATCTGGAAGATGCGAAGAACAAAATCGAAGAAGATCTGAGCACATTGCAGAAGAAATATGCCAACCTCGAAAACGATTTCGACAATGCGAATGAACAGCTGACTGCAGCGAACACGAACTTAGAAGCGTCCGAGAAACGTGTCGCAGAATGCGAATCGGAGATTCAAGGCCTTAATCGGCGCATTCAGCTGCTTGAAGAGGACTTAGAGCGTAGTGAAGAACGCTTTTCTAGCGCTCAGAGCAAACTGGAAGATGCCTCGAAAGCCGCTGATGAATCCGAACGTGGTCGCAAAGTGCTGGAGAATCGCAGTCAAGGGGACGAAGAACGCATTGATCTGCTCGAGAAACAGTTGGAAGAAGCGAAATGGATTGCCGAAGATGCGGATCGCAAATTCGACGAAGCTGCGCGTAAACTGGCCATTACCGAAGTCGATCTCGAACGTGCGGAAGCACGTTTGGAAGCAGCTGAGGCGAAAATCGTGGAACTGGAGGAGGAACTGAAAGTAGTTGGCAACAACATGAAATCGCTGGAAATCTCAGAGCAGGAAGCTTCTCAACGTGAGGACAGCTATGAGGAAACCATTCGCGATCTTACTCATCGCCTGAAAGAGGCCGAAAATCGGGCAGCAGAAGCCGAACGCACAGTGTCCAAACTGCAGAAAGAGGTTGATCGCTTAGAGGACGAACTGCTGGCCGAAAAGGAACGCTACAAGACCATCAGTGACGAATTGGATCAGACGTTTGCGGAATTAGCGGGTTATTAATGATCGAGTAAGTCGAGCACCACCACCACCACCACTGAGATCCGGCTGCTAACAAAGCCCGAAAGGAAGCTGAGTTGGCTGCTGCCACCGCTGAGCAATAACTAGCATAACCCCTTGGGGCCTCTAAACGGGTCTTGAGGGGTTTTTTGCTGAAAGGAGGAACTATATCCGGATTGGCGAATGGGACGCGCCCTGTAGCGGCGCATTAAGCGCGGCGGGTGTGGTGGTTACGCGCAGCGTGACCGCTACACTTGCCAGCGCCCTAGCGCCCGCTCCTTTCGCTTTCTTCCCTTCCTTTCTCGCCACGTTCGCCGGCTTTCCCCGTCAAGCTCTAAATCGGGGGCTCCCTTTAGGGTTCCGATTTAGTGCTTTACGGCACCTCGACCCCAAAAAACTTGATTAGGGTGATGGTTCACGTAGTGGGCCATCGCCCTGATAGACGGTTTTTCGCCCTTTGACGTTGGAGTCCACGTTCTTTAATAGTGGACTCTTGTTCCAAACTGGAACAACACTCAACCCTATCTCGGTCTATTCTTTTGATTTATAAGGGATTTTGCCGATTTCGGCCTATTGGTTAAAAAATGAGCTGATTTAACAAAAATTTAACGCGAATTTTAACAAAATATTAACGTTTACAATTTCAGGTGGCACTTTTCGGGGAAATGTGCGCGGAACCCCTATTTGTTTATTTTTCTAAATACATTCAAATATGTATCCGCTCATGAATTAATTCTTAGAAAAACTCATCGAGCATCAAATGAAACTGCAATTTATTCATATCAGGATTATCAATACCATATTTTTGAAAAAGCCGTTTCTGTAATGAAGGAGAAAACTCACCGAGGCAGTTCCATAGGATGGCAAGATCCTGGTATCGGTCTGCGATTCCGACTCGTCCAACATCAATACAACCTATTAATTTCCCCTCGTCAAAAATAAGGTTATCAAGTGAGAAATCACCATGAGTGACGACTGAATCCGGTGAGAATGGCAAAAGTTTATGCATTTCTTTCCAGACTTGTTCAACAGGCCAGCCATTACGCTCGTCATCAAAATCACTCGCATCAACCAAACCGTTATTCATTCGTGATTGCGCCTGAGCGAGACGAAATACGCGATCGCTGTTAAAAGGACAATTACAAACAGGAATCGAATGCAACCGGCGCAGGAACACTGCCAGCGCATCAACAATATTTTCACCTGAATCAGGATATTCTTCTAATACCTGGAATGCTGTTTTCCCGGGGATCGCAGTGGTGAGTAACCATGCATCATCAGGAGTACGGATAAAATGCTTGATGGTCGGAAGAGGCATAAATTCCGTCAGCCAGTTTAGTCTGACCATCTCATCTGTAACATCATTGGCAACGCTACCTTTGCCATGTTTCAGAAACAACTCTGGCGCATCGGGCTTCCCATACAATCGATAGATTGTCGCACCTGATTGCCCGACATTATCGCGAGCCCATTTATACCCATATAAATCAGCATCCATGTTGGAATTTAATCGCGGCCTAGAGCAAGACGTTTCCCGTTGAATATGGCTCATAACACCCCTTGTATTACTGTTTATGTAAGCAGACAGTTTTATTGTTCATGACCAAAATCCCTTAACGTGAGTTTTCGTTCCACTGAGCGTCAGACCCCGTAGAAAAGATCAAAGGATCTTCTTGAGATCCTTTTTTTCTGCGCGTAATCTGCTGCTTGCAAACAAAAAAACCACCGCTACCAGCGGTGGTTTGTTTGCCGGATCAAGAGCTACCAACTCTTTTTCCGAAGGTAACTGGCTTCAGCAGAGCGCAGATACCAAATACTGTCCTTCTAGTGTAGCCGTAGTTAGGCCACCACTTCAAGAACTCTGTAGCACCGCCTACATACCTCGCTCTGCTAATCCTGTTACCAGTGGCTGCTGCCAGTGGCGATAAGTCGTGTCTTACCGGGTTGGACTCAAGACGATAGTTACCGGATAAGGCGCAGCGGTCGGGCTGAACGGGGGGTTCGTGCACACAGCCCAGCTTGGAGCGAACGACCTACACCGAACTGAGATACCTACAGCGTGAGCTATGAGAAAGCGCCACGCTTCCCGAAGGGAGAAAGGCGGACAGGTATCCGGTAAGCGGCAGGGTCGGAACAGGAGAGCGCACGAGGGAGCTTCCAGGGGGAAACGCCTGGTATCTTTATAGTCCTGTCGGGTTTCGCCACCTCTGACTTGAGCGTCGATTTTTGTGATGCTCGTCAGGGGGGCGGAGCCTATGGAAAAACGCCAGCAACGCGGCCTTTTTACGGTTCCTGGCCTTTTGCTGGCCTTTTGCTCACATGTTCTTTCCTGCGTTATCCCCTGATTCTGTGGATAACCGTATTACCGCCTTTGAGTGAGCTGATACCGCTCGCCGCAGCCGAACGACCGAGCGCAGCGAGTCAGTGAGCGAGGAAGCGGAAGAGCGCCTGATGCGGTATTTTCTCCTTACGCATCTGTGCGGTATTTCACACCGCATATATGGTGCACTCTCAGTACAATCTGCTCTGATGCCGCATAGTTAAGCCAGTATACACTCCGCTATCGCTACGTGACTGGGTCATGGCTGCGCCCCGACACCCGCCAACACCCGCTGACGCGCCCTGACGGGCTTGTCTGCTCCCGGCATCCGCTTACAGACAAGCTGTGACCGTCTCCGGGAGCTGCATGTGTCAGAGGTTTTCACCGTCATCACCGAAACGCGCGAGGCAGCTGCGGTAAAGCTCATCAGCGTGGTCGTGAAGCGATTCACAGATGTCTGCCTGTTCATCCGCGTCCAGCTCGTTGAGTTTCTCCAGAAGCGTTAATGTCTGGCTTCTGATAAAGCGGGCCATGTTAAGGGCGGTTTTTTCCTGTTTGGTCACTGATGCCTCCGTGTAAGGGGGATTTCTGTTCATGGGGGTAATGATACCGATGAAACGAGAGAGGATGCTCACGATACGGGTTACTGATGATGAACATGCCCGGTTACTGGAACGTTGTGAGGGTAAACAACTGGCGGTATGGATGCGGCGGGACCAGAGAAAAATCACTCAGGGTCAATGCCAGCGCTTCGTTAATACAGATGTAGGTGTTCCACAGGGTAGCCAGCAGCATCCTGCGATGCAGATCCGGAACATAATGGTGCAGGGCGCTGACTTCCGCGTTTCCAGACTTTACGAAACACGGAAACCGAAGACCATTCATGTTGTTGCTCAGGTCGCAGACGTTTTGCAGCAGCAGTCGCTTCACGTTCGCTCGCGTATCGGTGATTCATTCTGCTAACCAGTAAGGCAACCCCGCCAGCCTAGCCGGGTCCTCAACGACAGGAGCACGATCATGCGCACCCGTGGGGCCGCCATGCCGGCGATAATGGCCTGCTTCTCGCCGAAACGTTTGGTGGCGGGACCAGTGACGAAGGCTTGAGCGAGGGCGTGCAAGATTCCGAATACCGCAAGCGACAGGCCGATCATCGTCGCGCTCCAGCGAAAGCGGTCCTCGCCGAAAATGACCCAGAGCGCTGCCGGCACCTGTCCTACGAGTTGCATGATAAAGAAGACAGTCATAAGTGCGGCGACGATAGTCATGCCCCGCGCCCACCGGAAGGAGCTGACTGGGTTGAAGGCTCTCAAGGGCATCGGTCGAGATCCCGGTGCCTAATGAGTGAGCTAACTTACATTAATTGCGTTGCGCTCACTGCCCGCTTTCCAGTCGGGAAACCTGTCGTGCCAGCTGCATTAATGAATCGGCCAACGCGCGGGGAGAGGCGGTTTGCGTATTGGGCGCCAGGGTGGTTTTTCTTTTCACCAGTGAGACGGGCAACAGCTGATTGCCCTTCACCGCCTGGCCCTGAGAGAGTTGCAGCAAGCGGTCCACGCTGGTTTGCCCCAGCAGGCGAAAATCCTGTTTGATGGTGGTTAACGGCGGGATATAACATGAGCTGTCTTCGGTATCGTCGTATCCCACTACCGAGATATCCGCACCAACGCGCAGCCCGGACTCGGTAATGGCGCGCATTGCGCCCAGCGCCATCTGATCGTTGGCAACCAGCATCGCAGTGGGAACGATGCCCTCATTCAGCATTTGCATGGTTTGTTGAAAACCGGACATGGCACTCCAGTCGCCTTCCCGTTCCGCTATCGGCTGAATTTGATTGCGAGTGAGATATTTATGCCAGCCAGCCAGACGCAGACGCGCCGAGACAGAACTTAATGGGCCCGCTAACAGCGCGATTTGCTGGTGACCCAATGCGACCAGATGCTCCACGCCCAGTCGCGTACCGTCTTCATGGGAGAAAATAATACTGTTGATGGGTGTCTGGTCAGAGACATCAAGAAATAACGCCGGAACATTAGTGCAGGCAGCTTCCACAGCAATGGCATCCTGGTCATCCAGCGGATAGTTAATGATCAGCCCACTGACGCGTTGCGCGAGAAGATTGTGCACCGCCGCTTTACAGGCTTCGACGCCGCTTCGTTCTACCATCGACACCACCACGCTGGCACCCAGTTGATCGGCGCGAGATTTAATCGCCGCGACAATTTGCGACGGCGCGTGCAGGGCCAGACTGGAGGTGGCAACGCCAATCAGCAACGACTGTTTGCCCGCCAGTTGTTGTGCCACGCGGTTGGGAATGTAATTCAGCTCCGCCATCGCCGCTTCCACTTTTTCCCGCGTTTTCGCAGAAACGTGGCTGGCCTGGTTCACCACGCGGGAAACGGTCTGATAAGAGACACCGGCATACTCTGCGACATCGTATAACGTTACTGGTTTCACATTCACCACCCTGAATTGACTCTCTTCCGGGCGCTATCATGCCATACCGCGAAAGGTTTTGCGCCATTCGATGGTGTCCGGGATCTCGACGCTCTCCCTTATGCGACTCCTGCATTAGGAAGCAGCCCAGTAGTAGGTTGAGGCCGTTGAGCACCGCCGCCGCAAGGAATGGTGCATGCAAGGAGATGGCGCCCAACAGTCCCCCGGCCACGGGGCCTGCCACCATACCCACGCCGAAACAAGCGCTCATGAGCCCGAAGTGGCGAGCCCGATCTTCCCCATCGGTGATGTCGGCGATATAGGCGCCAGCAACCGCACCTGTGGCGCCGGTGATGCCGGCCACGATGCGTCCGGCGTAGAGGATCGAGATCTCGATCCCGCGAAATTAATACGACTCACTATA
【0104】
配列番号15:Tod p MLC1(軽鎖1)をコードする配列を含むベクターpET24d-N-(PSc)-Tod p MLC1の核酸配列
GGGGAATTGTGAGCGGATAACAATTCCCCTCTAGAAATAATTTTGTTTAACTTTAAGAAGGAGATATACCATGAGCCATCATCATCATCATCATCATCATTTGGAAGTGCTGTTTCAGGGTCCATCCATGTCTCAACTGACCAAAGACGAAATTGAGGAAGTCCGTGAAGTGTTTGACCTCTTCGACTTTTGGGATGGTCGTGATGGTGATGTTGACGCTGCGAAAGTTGGCGATCTGTTACGCTGTTTAGGGATGAATCCAACCGAAGCTCAGGTACACCAACATGGAGGCACGAAGAAAATGGGCGAGAAAGCGTATAAACTGGAAGAGATTCTGCCGATTTATGAGGAAATGAGCTCCAAAGATACTGGCACAGCAGCGGACGAATTCATGGAAGCCTTCAAAACGTTTGATCGTGAAGGTCAGGGTTTGATCAGTTCAGCCGAAATTCGGAATGTGCTGAAAATGCTTGGCGAACGCATTACCGAGGATCAGTGCAACGATATCTTCACCTTTTGCGACATTCGCGAAGATATCGATGGGAACATCAAATACGAGGATCTGATGAAGAAGGTGATGGCAGGACCTTTTCCGGACAAATCGGATTAATGATCGAGTAAGTCGAGCACCACCACCACCACCACTGAGATCCGGCTGCTAACAAAGCCCGAAAGGAAGCTGAGTTGGCTGCTGCCACCGCTGAGCAATAACTAGCATAACCCCTTGGGGCCTCTAAACGGGTCTTGAGGGGTTTTTTGCTGAAAGGAGGAACTATATCCGGATTGGCGAATGGGACGCGCCCTGTAGCGGCGCATTAAGCGCGGCGGGTGTGGTGGTTACGCGCAGCGTGACCGCTACACTTGCCAGCGCCCTAGCGCCCGCTCCTTTCGCTTTCTTCCCTTCCTTTCTCGCCACGTTCGCCGGCTTTCCCCGTCAAGCTCTAAATCGGGGGCTCCCTTTAGGGTTCCGATTTAGTGCTTTACGGCACCTCGACCCCAAAAAACTTGATTAGGGTGATGGTTCACGTAGTGGGCCATCGCCCTGATAGACGGTTTTTCGCCCTTTGACGTTGGAGTCCACGTTCTTTAATAGTGGACTCTTGTTCCAAACTGGAACAACACTCAACCCTATCTCGGTCTATTCTTTTGATTTATAAGGGATTTTGCCGATTTCGGCCTATTGGTTAAAAAATGAGCTGATTTAACAAAAATTTAACGCGAATTTTAACAAAATATTAACGTTTACAATTTCAGGTGGCACTTTTCGGGGAAATGTGCGCGGAACCCCTATTTGTTTATTTTTCTAAATACATTCAAATATGTATCCGCTCATGAATTAATTCTTAGAAAAACTCATCGAGCATCAAATGAAACTGCAATTTATTCATATCAGGATTATCAATACCATATTTTTGAAAAAGCCGTTTCTGTAATGAAGGAGAAAACTCACCGAGGCAGTTCCATAGGATGGCAAGATCCTGGTATCGGTCTGCGATTCCGACTCGTCCAACATCAATACAACCTATTAATTTCCCCTCGTCAAAAATAAGGTTATCAAGTGAGAAATCACCATGAGTGACGACTGAATCCGGTGAGAATGGCAAAAGTTTATGCATTTCTTTCCAGACTTGTTCAACAGGCCAGCCATTACGCTCGTCATCAAAATCACTCGCATCAACCAAACCGTTATTCATTCGTGATTGCGCCTGAGCGAGACGAAATACGCGATCGCTGTTAAAAGGACAATTACAAACAGGAATCGAATGCAACCGGCGCAGGAACACTGCCAGCGCATCAACAATATTTTCACCTGAATCAGGATATTCTTCTAATACCTGGAATGCTGTTTTCCCGGGGATCGCAGTGGTGAGTAACCATGCATCATCAGGAGTACGGATAAAATGCTTGATGGTCGGAAGAGGCATAAATTCCGTCAGCCAGTTTAGTCTGACCATCTCATCTGTAACATCATTGGCAACGCTACCTTTGCCATGTTTCAGAAACAACTCTGGCGCATCGGGCTTCCCATACAATCGATAGATTGTCGCACCTGATTGCCCGACATTATCGCGAGCCCATTTATACCCATATAAATCAGCATCCATGTTGGAATTTAATCGCGGCCTAGAGCAAGACGTTTCCCGTTGAATATGGCTCATAACACCCCTTGTATTACTGTTTATGTAAGCAGACAGTTTTATTGTTCATGACCAAAATCCCTTAACGTGAGTTTTCGTTCCACTGAGCGTCAGACCCCGTAGAAAAGATCAAAGGATCTTCTTGAGATCCTTTTTTTCTGCGCGTAATCTGCTGCTTGCAAACAAAAAAACCACCGCTACCAGCGGTGGTTTGTTTGCCGGATCAAGAGCTACCAACTCTTTTTCCGAAGGTAACTGGCTTCAGCAGAGCGCAGATACCAAATACTGTCCTTCTAGTGTAGCCGTAGTTAGGCCACCACTTCAAGAACTCTGTAGCACCGCCTACATACCTCGCTCTGCTAATCCTGTTACCAGTGGCTGCTGCCAGTGGCGATAAGTCGTGTCTTACCGGGTTGGACTCAAGACGATAGTTACCGGATAAGGCGCAGCGGTCGGGCTGAACGGGGGGTTCGTGCACACAGCCCAGCTTGGAGCGAACGACCTACACCGAACTGAGATACCTACAGCGTGAGCTATGAGAAAGCGCCACGCTTCCCGAAGGGAGAAAGGCGGACAGGTATCCGGTAAGCGGCAGGGTCGGAACAGGAGAGCGCACGAGGGAGCTTCCAGGGGGAAACGCCTGGTATCTTTATAGTCCTGTCGGGTTTCGCCACCTCTGACTTGAGCGTCGATTTTTGTGATGCTCGTCAGGGGGGCGGAGCCTATGGAAAAACGCCAGCAACGCGGCCTTTTTACGGTTCCTGGCCTTTTGCTGGCCTTTTGCTCACATGTTCTTTCCTGCGTTATCCCCTGATTCTGTGGATAACCGTATTACCGCCTTTGAGTGAGCTGATACCGCTCGCCGCAGCCGAACGACCGAGCGCAGCGAGTCAGTGAGCGAGGAAGCGGAAGAGCGCCTGATGCGGTATTTTCTCCTTACGCATCTGTGCGGTATTTCACACCGCATATATGGTGCACTCTCAGTACAATCTGCTCTGATGCCGCATAGTTAAGCCAGTATACACTCCGCTATCGCTACGTGACTGGGTCATGGCTGCGCCCCGACACCCGCCAACACCCGCTGACGCGCCCTGACGGGCTTGTCTGCTCCCGGCATCCGCTTACAGACAAGCTGTGACCGTCTCCGGGAGCTGCATGTGTCAGAGGTTTTCACCGTCATCACCGAAACGCGCGAGGCAGCTGCGGTAAAGCTCATCAGCGTGGTCGTGAAGCGATTCACAGATGTCTGCCTGTTCATCCGCGTCCAGCTCGTTGAGTTTCTCCAGAAGCGTTAATGTCTGGCTTCTGATAAAGCGGGCCATGTTAAGGGCGGTTTTTTCCTGTTTGGTCACTGATGCCTCCGTGTAAGGGGGATTTCTGTTCATGGGGGTAATGATACCGATGAAACGAGAGAGGATGCTCACGATACGGGTTACTGATGATGAACATGCCCGGTTACTGGAACGTTGTGAGGGTAAACAACTGGCGGTATGGATGCGGCGGGACCAGAGAAAAATCACTCAGGGTCAATGCCAGCGCTTCGTTAATACAGATGTAGGTGTTCCACAGGGTAGCCAGCAGCATCCTGCGATGCAGATCCGGAACATAATGGTGCAGGGCGCTGACTTCCGCGTTTCCAGACTTTACGAAACACGGAAACCGAAGACCATTCATGTTGTTGCTCAGGTCGCAGACGTTTTGCAGCAGCAGTCGCTTCACGTTCGCTCGCGTATCGGTGATTCATTCTGCTAACCAGTAAGGCAACCCCGCCAGCCTAGCCGGGTCCTCAACGACAGGAGCACGATCATGCGCACCCGTGGGGCCGCCATGCCGGCGATAATGGCCTGCTTCTCGCCGAAACGTTTGGTGGCGGGACCAGTGACGAAGGCTTGAGCGAGGGCGTGCAAGATTCCGAATACCGCAAGCGACAGGCCGATCATCGTCGCGCTCCAGCGAAAGCGGTCCTCGCCGAAAATGACCCAGAGCGCTGCCGGCACCTGTCCTACGAGTTGCATGATAAAGAAGACAGTCATAAGTGCGGCGACGATAGTCATGCCCCGCGCCCACCGGAAGGAGCTGACTGGGTTGAAGGCTCTCAAGGGCATCGGTCGAGATCCCGGTGCCTAATGAGTGAGCTAACTTACATTAATTGCGTTGCGCTCACTGCCCGCTTTCCAGTCGGGAAACCTGTCGTGCCAGCTGCATTAATGAATCGGCCAACGCGCGGGGAGAGGCGGTTTGCGTATTGGGCGCCAGGGTGGTTTTTCTTTTCACCAGTGAGACGGGCAACAGCTGATTGCCCTTCACCGCCTGGCCCTGAGAGAGTTGCAGCAAGCGGTCCACGCTGGTTTGCCCCAGCAGGCGAAAATCCTGTTTGATGGTGGTTAACGGCGGGATATAACATGAGCTGTCTTCGGTATCGTCGTATCCCACTACCGAGATATCCGCACCAACGCGCAGCCCGGACTCGGTAATGGCGCGCATTGCGCCCAGCGCCATCTGATCGTTGGCAACCAGCATCGCAGTGGGAACGATGCCCTCATTCAGCATTTGCATGGTTTGTTGAAAACCGGACATGGCACTCCAGTCGCCTTCCCGTTCCGCTATCGGCTGAATTTGATTGCGAGTGAGATATTTATGCCAGCCAGCCAGACGCAGACGCGCCGAGACAGAACTTAATGGGCCCGCTAACAGCGCGATTTGCTGGTGACCCAATGCGACCAGATGCTCCACGCCCAGTCGCGTACCGTCTTCATGGGAGAAAATAATACTGTTGATGGGTGTCTGGTCAGAGACATCAAGAAATAACGCCGGAACATTAGTGCAGGCAGCTTCCACAGCAATGGCATCCTGGTCATCCAGCGGATAGTTAATGATCAGCCCACTGACGCGTTGCGCGAGAAGATTGTGCACCGCCGCTTTACAGGCTTCGACGCCGCTTCGTTCTACCATCGACACCACCACGCTGGCACCCAGTTGATCGGCGCGAGATTTAATCGCCGCGACAATTTGCGACGGCGCGTGCAGGGCCAGACTGGAGGTGGCAACGCCAATCAGCAACGACTGTTTGCCCGCCAGTTGTTGTGCCACGCGGTTGGGAATGTAATTCAGCTCCGCCATCGCCGCTTCCACTTTTTCCCGCGTTTTCGCAGAAACGTGGCTGGCCTGGTTCACCACGCGGGAAACGGTCTGATAAGAGACACCGGCATACTCTGCGACATCGTATAACGTTACTGGTTTCACATTCACCACCCTGAATTGACTCTCTTCCGGGCGCTATCATGCCATACCGCGAAAGGTTTTGCGCCATTCGATGGTGTCCGGGATCTCGACGCTCTCCCTTATGCGACTCCTGCATTAGGAAGCAGCCCAGTAGTAGGTTGAGGCCGTTGAGCACCGCCGCCGCAAGGAATGGTGCATGCAAGGAGATGGCGCCCAACAGTCCCCCGGCCACGGGGCCTGCCACCATACCCACGCCGAAACAAGCGCTCATGAGCCCGAAGTGGCGAGCCCGATCTTCCCCATCGGTGATGTCGGCGATATAGGCGCCAGCAACCGCACCTGTGGCGCCGGTGATGCCGGCCACGATGCGTCCGGCGTAGAGGATCGAGATCTCGATCCCGCGAAATTAATACGACTCACTATA
【0105】
配列番号16:Tod p MLC2(軽鎖2)をコードする配列を含むpEt24d誘導ベクターpET24d-N-(PSc)-Tod p MLC2の核酸配列
GGGGAATTGTGAGCGGATAACAATTCCCCTCTAGAAATAATTTTGTTTAACTTTAAGAAGGAGATATACCATGAGCCATCATCATCATCATCATCATCATTTGGAAGTGCTGTTTCAGGGTCCATCCATGGCGGAAGAAGCTCCTCGTCGCGTGAAACTGTCACAACGCCAGATGCAGGAGCTGAAAGAAGCGTTTACCATGATTGATCAGGACCGTGATGGGTTCATTGGCATGGAAGATCTGAAAGACATGTTCAGCTCTTTAGGACGGGTACCACCCGATGACGAACTGAATGCCATGCTGAAAGAATGCCCGGGTCAACTCAATTTCACGGCTTTTCTGACCTTGTTTGGGGAGAAAGTGAGTGGTACTGACCCGGAAGATGCACTTCGCAATGCCTTTTCGATGTTCGACGAAGATGGTCAGGGCTTTATCCCGGAAGATTATCTGAAAGACTTGCTGGAAAATATGGGCGATAACTTTTCCAAAGAGGAGATTAAGAACGTCTGGAAAGATGCACCGTTAAAGAACAAACAGTTCAACTACAACAAGATGGTTGACATCAAAGGCAAAGCGGAGGATGAAGATTAATGATCGAGTAAGTCGAGCACCACCACCACCACCACTGAGATCCGGCTGCTAACAAAGCCCGAAAGGAAGCTGAGTTGGCTGCTGCCACCGCTGAGCAATAACTAGCATAACCCCTTGGGGCCTCTAAACGGGTCTTGAGGGGTTTTTTGCTGAAAGGAGGAACTATATCCGGATTGGCGAATGGGACGCGCCCTGTAGCGGCGCATTAAGCGCGGCGGGTGTGGTGGTTACGCGCAGCGTGACCGCTACACTTGCCAGCGCCCTAGCGCCCGCTCCTTTCGCTTTCTTCCCTTCCTTTCTCGCCACGTTCGCCGGCTTTCCCCGTCAAGCTCTAAATCGGGGGCTCCCTTTAGGGTTCCGATTTAGTGCTTTACGGCACCTCGACCCCAAAAAACTTGATTAGGGTGATGGTTCACGTAGTGGGCCATCGCCCTGATAGACGGTTTTTCGCCCTTTGACGTTGGAGTCCACGTTCTTTAATAGTGGACTCTTGTTCCAAACTGGAACAACACTCAACCCTATCTCGGTCTATTCTTTTGATTTATAAGGGATTTTGCCGATTTCGGCCTATTGGTTAAAAAATGAGCTGATTTAACAAAAATTTAACGCGAATTTTAACAAAATATTAACGTTTACAATTTCAGGTGGCACTTTTCGGGGAAATGTGCGCGGAACCCCTATTTGTTTATTTTTCTAAATACATTCAAATATGTATCCGCTCATGAATTAATTCTTAGAAAAACTCATCGAGCATCAAATGAAACTGCAATTTATTCATATCAGGATTATCAATACCATATTTTTGAAAAAGCCGTTTCTGTAATGAAGGAGAAAACTCACCGAGGCAGTTCCATAGGATGGCAAGATCCTGGTATCGGTCTGCGATTCCGACTCGTCCAACATCAATACAACCTATTAATTTCCCCTCGTCAAAAATAAGGTTATCAAGTGAGAAATCACCATGAGTGACGACTGAATCCGGTGAGAATGGCAAAAGTTTATGCATTTCTTTCCAGACTTGTTCAACAGGCCAGCCATTACGCTCGTCATCAAAATCACTCGCATCAACCAAACCGTTATTCATTCGTGATTGCGCCTGAGCGAGACGAAATACGCGATCGCTGTTAAAAGGACAATTACAAACAGGAATCGAATGCAACCGGCGCAGGAACACTGCCAGCGCATCAACAATATTTTCACCTGAATCAGGATATTCTTCTAATACCTGGAATGCTGTTTTCCCGGGGATCGCAGTGGTGAGTAACCATGCATCATCAGGAGTACGGATAAAATGCTTGATGGTCGGAAGAGGCATAAATTCCGTCAGCCAGTTTAGTCTGACCATCTCATCTGTAACATCATTGGCAACGCTACCTTTGCCATGTTTCAGAAACAACTCTGGCGCATCGGGCTTCCCATACAATCGATAGATTGTCGCACCTGATTGCCCGACATTATCGCGAGCCCATTTATACCCATATAAATCAGCATCCATGTTGGAATTTAATCGCGGCCTAGAGCAAGACGTTTCCCGTTGAATATGGCTCATAACACCCCTTGTATTACTGTTTATGTAAGCAGACAGTTTTATTGTTCATGACCAAAATCCCTTAACGTGAGTTTTCGTTCCACTGAGCGTCAGACCCCGTAGAAAAGATCAAAGGATCTTCTTGAGATCCTTTTTTTCTGCGCGTAATCTGCTGCTTGCAAACAAAAAAACCACCGCTACCAGCGGTGGTTTGTTTGCCGGATCAAGAGCTACCAACTCTTTTTCCGAAGGTAACTGGCTTCAGCAGAGCGCAGATACCAAATACTGTCCTTCTAGTGTAGCCGTAGTTAGGCCACCACTTCAAGAACTCTGTAGCACCGCCTACATACCTCGCTCTGCTAATCCTGTTACCAGTGGCTGCTGCCAGTGGCGATAAGTCGTGTCTTACCGGGTTGGACTCAAGACGATAGTTACCGGATAAGGCGCAGCGGTCGGGCTGAACGGGGGGTTCGTGCACACAGCCCAGCTTGGAGCGAACGACCTACACCGAACTGAGATACCTACAGCGTGAGCTATGAGAAAGCGCCACGCTTCCCGAAGGGAGAAAGGCGGACAGGTATCCGGTAAGCGGCAGGGTCGGAACAGGAGAGCGCACGAGGGAGCTTCCAGGGGGAAACGCCTGGTATCTTTATAGTCCTGTCGGGTTTCGCCACCTCTGACTTGAGCGTCGATTTTTGTGATGCTCGTCAGGGGGGCGGAGCCTATGGAAAAACGCCAGCAACGCGGCCTTTTTACGGTTCCTGGCCTTTTGCTGGCCTTTTGCTCACATGTTCTTTCCTGCGTTATCCCCTGATTCTGTGGATAACCGTATTACCGCCTTTGAGTGAGCTGATACCGCTCGCCGCAGCCGAACGACCGAGCGCAGCGAGTCAGTGAGCGAGGAAGCGGAAGAGCGCCTGATGCGGTATTTTCTCCTTACGCATCTGTGCGGTATTTCACACCGCATATATGGTGCACTCTCAGTACAATCTGCTCTGATGCCGCATAGTTAAGCCAGTATACACTCCGCTATCGCTACGTGACTGGGTCATGGCTGCGCCCCGACACCCGCCAACACCCGCTGACGCGCCCTGACGGGCTTGTCTGCTCCCGGCATCCGCTTACAGACAAGCTGTGACCGTCTCCGGGAGCTGCATGTGTCAGAGGTTTTCACCGTCATCACCGAAACGCGCGAGGCAGCTGCGGTAAAGCTCATCAGCGTGGTCGTGAAGCGATTCACAGATGTCTGCCTGTTCATCCGCGTCCAGCTCGTTGAGTTTCTCCAGAAGCGTTAATGTCTGGCTTCTGATAAAGCGGGCCATGTTAAGGGCGGTTTTTTCCTGTTTGGTCACTGATGCCTCCGTGTAAGGGGGATTTCTGTTCATGGGGGTAATGATACCGATGAAACGAGAGAGGATGCTCACGATACGGGTTACTGATGATGAACATGCCCGGTTACTGGAACGTTGTGAGGGTAAACAACTGGCGGTATGGATGCGGCGGGACCAGAGAAAAATCACTCAGGGTCAATGCCAGCGCTTCGTTAATACAGATGTAGGTGTTCCACAGGGTAGCCAGCAGCATCCTGCGATGCAGATCCGGAACATAATGGTGCAGGGCGCTGACTTCCGCGTTTCCAGACTTTACGAAACACGGAAACCGAAGACCATTCATGTTGTTGCTCAGGTCGCAGACGTTTTGCAGCAGCAGTCGCTTCACGTTCGCTCGCGTATCGGTGATTCATTCTGCTAACCAGTAAGGCAACCCCGCCAGCCTAGCCGGGTCCTCAACGACAGGAGCACGATCATGCGCACCCGTGGGGCCGCCATGCCGGCGATAATGGCCTGCTTCTCGCCGAAACGTTTGGTGGCGGGACCAGTGACGAAGGCTTGAGCGAGGGCGTGCAAGATTCCGAATACCGCAAGCGACAGGCCGATCATCGTCGCGCTCCAGCGAAAGCGGTCCTCGCCGAAAATGACCCAGAGCGCTGCCGGCACCTGTCCTACGAGTTGCATGATAAAGAAGACAGTCATAAGTGCGGCGACGATAGTCATGCCCCGCGCCCACCGGAAGGAGCTGACTGGGTTGAAGGCTCTCAAGGGCATCGGTCGAGATCCCGGTGCCTAATGAGTGAGCTAACTTACATTAATTGCGTTGCGCTCACTGCCCGCTTTCCAGTCGGGAAACCTGTCGTGCCAGCTGCATTAATGAATCGGCCAACGCGCGGGGAGAGGCGGTTTGCGTATTGGGCGCCAGGGTGGTTTTTCTTTTCACCAGTGAGACGGGCAACAGCTGATTGCCCTTCACCGCCTGGCCCTGAGAGAGTTGCAGCAAGCGGTCCACGCTGGTTTGCCCCAGCAGGCGAAAATCCTGTTTGATGGTGGTTAACGGCGGGATATAACATGAGCTGTCTTCGGTATCGTCGTATCCCACTACCGAGATATCCGCACCAACGCGCAGCCCGGACTCGGTAATGGCGCGCATTGCGCCCAGCGCCATCTGATCGTTGGCAACCAGCATCGCAGTGGGAACGATGCCCTCATTCAGCATTTGCATGGTTTGTTGAAAACCGGACATGGCACTCCAGTCGCCTTCCCGTTCCGCTATCGGCTGAATTTGATTGCGAGTGAGATATTTATGCCAGCCAGCCAGACGCAGACGCGCCGAGACAGAACTTAATGGGCCCGCTAACAGCGCGATTTGCTGGTGACCCAATGCGACCAGATGCTCCACGCCCAGTCGCGTACCGTCTTCATGGGAGAAAATAATACTGTTGATGGGTGTCTGGTCAGAGACATCAAGAAATAACGCCGGAACATTAGTGCAGGCAGCTTCCACAGCAATGGCATCCTGGTCATCCAGCGGATAGTTAATGATCAGCCCACTGACGCGTTGCGCGAGAAGATTGTGCACCGCCGCTTTACAGGCTTCGACGCCGCTTCGTTCTACCATCGACACCACCACGCTGGCACCCAGTTGATCGGCGCGAGATTTAATCGCCGCGACAATTTGCGACGGCGCGTGCAGGGCCAGACTGGAGGTGGCAACGCCAATCAGCAACGACTGTTTGCCCGCCAGTTGTTGTGCCACGCGGTTGGGAATGTAATTCAGCTCCGCCATCGCCGCTTCCACTTTTTCCCGCGTTTTCGCAGAAACGTGGCTGGCCTGGTTCACCACGCGGGAAACGGTCTGATAAGAGACACCGGCATACTCTGCGACATCGTATAACGTTACTGGTTTCACATTCACCACCCTGAATTGACTCTCTTCCGGGCGCTATCATGCCATACCGCGAAAGGTTTTGCGCCATTCGATGGTGTCCGGGATCTCGACGCTCTCCCTTATGCGACTCCTGCATTAGGAAGCAGCCCAGTAGTAGGTTGAGGCCGTTGAGCACCGCCGCCGCAAGGAATGGTGCATGCAAGGAGATGGCGCCCAACAGTCCCCCGGCCACGGGGCCTGCCACCATACCCACGCCGAAACAAGCGCTCATGAGCCCGAAGTGGCGAGCCCGATCTTCCCCATCGGTGATGTCGGCGATATAGGCGCCAGCAACCGCACCTGTGGCGCCGGTGATGCCGGCCACGATGCGTCCGGCGTAGAGGATCGAGATCTCGATCCCGCGAAATTAATACGACTCACTATA
【0106】
配列番号17:実施例で使用されるとおり、C末端Hisタグを有するLit v 3.0101(Litopenaeus vannamei ミオシン軽鎖2)をコードするポリペプチド配列
MSRKSGSRSSSKRSKKSGGGSNVFDMFTQRQVAEFKEGFQLMDRDKDGVIGKTDLRGTFDEIGRIATDQELDEMLADAPAPINFTMLLNMFAERQTGESDDDDVVAKAFLAFADEEGNIDCDTFRHALMTWGDKFSSQEADDALDQMDIDDGGKIDVQGVIQMLTAGGGDDAAAEEALEVLFQGPHHHHHH
【0107】
配列番号18:Tod MLC1のエピトープ配列
GGTKKMGE
【0108】
配列番号19:Tod MLC1のエピトープ配列
SSKDTGTA
【0109】
配列番号20:Tod MLC1のエピトープ配列
DREGQ
【0110】
配列番号21:Tod MLC1のエピトープ配列
GGTKKMGEKAYKLEEILPIYEEMSSKDTGTAADEFMEAFKTFDREGQ
【0111】
配列番号22:Tod MLC2のエピトープ配列
QGPSMA
【0112】
配列番号23:Tod MLC2のエピトープ配列
KVSGTDPE
【0113】
配列番号24:Tod MLC2のエピトープ配列
DREGQ
【0114】
配列番号25:Tod MLC2のエピトープ配列
QELKEAFTMIDQDRDGFIGMEDLKDMFSSLGRVPPDDELNAMLKECPGQLNFT
【0115】
配列番号26:Tod TMのエピトープ配列
DESERGRKVLENRSQGDEER
【0116】
配列番号27:Tod TMのエピトープ配列
IDLLEKQLEEAKWIAEDADR
【0117】
配列番号28:Tod TMのエピトープ配列
KFDEAARKLAITEVDLERAEARLE
【0118】
配列番号29:Tod TMのエピトープ配列
KEVDRLEDELLAEKERYKTISDELDQTFAELAGY
【0119】
配列番号30:MLC2のエピトープ配列1
ALRNAFSMFD
【0120】
配列番号31:MLC2のより短いエピトープ配列1
NAFSMF
【0121】
配列番号32:MLC2のエピトープ配列1の同定用のマイクロアレイペプチド1
GTDPEDALRNAFSMF
【0122】
配列番号33:MLC2のエピトープ配列1の同定用のマイクロアレイペプチド2
TDPEDALRNAFSMFD
【0123】
配列番号34:MLC2のエピトープ配列1の同定用のマイクロアレイペプチド3
DPEDALRNAFSMFDE
【0124】
配列番号35:MLC2のエピトープ配列1の同定用のマイクロアレイペプチド4
PEDALRNAFSMFDED
【0125】
配列番号36:MLC2のエピトープ配列1の同定用のマイクロアレイペプチド5
EDALRNAFSMFDEDG
【0126】
配列番号37:MLC2のエピトープ配列1の同定用のマイクロアレイペプチド6
DALRNAFSMFDEDGQ
【0127】
配列番号38:MLC2のエピトープ配列1の同定用のマイクロアレイペプチド7
ALRNAFSMFDEDGQG
【0128】
配列番号39:MLC2のエピトープ配列1の同定用のマイクロアレイペプチド8
LRNAFSMFDEDGQGF
【0129】
配列番号40:MLC2のエピトープ配列1の同定用のマイクロアレイペプチド9
RNAFSMFDEDGQGFI
【0130】
配列番号41:MLC2のエピトープ配列1の同定用のマイクロアレイペプチド20
NAFSMFDEDGQGFIP
【0131】
配列番号42:MLC2のエピトープ配列2
FIPEDYLKDL
【0132】
配列番号43:MLC2のより短いエピトープ配列2
IPEDYLKDL
【0133】
配列番号44:MLC2のエピトープ配列2の同定用のマイクロアレイペプチド1
EDGQGFIPEDYLKDL
【0134】
配列番号45:MLC2のエピトープ配列2の同定用のマイクロアレイペプチド2
DGQGFIPEDYLKDLL
【0135】
配列番号46:MLC2のエピトープ配列2の同定用のマイクロアレイペプチド3
GQGFIPEDYLKDLLE
【0136】
配列番号47:MLC2のエピトープ配列2の同定用のマイクロアレイペプチド4
QGFIPEDYLKDLLEN
【0137】
配列番号48:MLC2のエピトープ配列2の同定用のマイクロアレイペプチド5
GFIPEDYLKDLLENM
【0138】
配列番号49:MLC2のエピトープ配列2の同定用のマイクロアレイペプチド6
FIPEDYLKDLLENMG
【0139】
配列番号50:MLC2のエピトープ配列2の同定用のマイクロアレイペプチド7
IPEDYLKDLLENMGD
【0140】
配列番号51:MLC2のエピトープ配列3
FSKEEIKNVWKD
【0141】
配列番号52:MLC2のエピトープ配列3の同定用のマイクロアレイペプチド1
GDNFSKEEIKNVWKD
【0142】
配列番号53:MLC2のエピトープ配列3の同定用のマイクロアレイペプチド1
DNFSKEEIKNVWKDA
【0143】
配列番号54:MLC2のエピトープ配列3の同定用のマイクロアレイペプチド2
NFSKEEIKNVWKDAP
【0144】
配列番号55:MLC2のエピトープ配列3の同定用のマイクロアレイペプチド3
FSKEEIKNVWKDAPL
【0145】
配列番号56:マイクロアレイペプチド番号8:
GSGSGSGAEEAPRRV
【0146】
配列番号57:マイクロアレイペプチド番号9:
SGSGSGAEEAPRRVK
【0147】
配列番号58:マイクロアレイペプチド番号10:
GSGSGAEEAPRRVKL
【0148】
配列番号59:マイクロアレイペプチド番号11:
SGSGAEEAPRRVKLS
【0149】
配列番号60:マイクロアレイペプチド番号12:
GSGAEEAPRRVKLSQ
【0150】
配列番号61:マイクロアレイペプチド番号13:
SGAEEAPRRVKLSQR
【0151】
配列番号62:マイクロアレイペプチド番号14:
GAEEAPRRVKLSQRQ
【0152】
配列番号63:マイクロアレイペプチド番号15:
AEEAPRRVKLSQRQM
【0153】
配列番号64:マイクロアレイペプチド番号16:
EEAPRRVKLSQRQMQ
【0154】
配列番号65:マイクロアレイペプチド番号17:
EAPRRVKLSQRQMQE
【0155】
配列番号66:マイクロアレイペプチド番号18:
APRRVKLSQRQMQEL
【0156】
配列番号67:マイクロアレイペプチド番号19:
PRRVKLSQRQMQELK
【0157】
配列番号68:マイクロアレイペプチド番号20:
RRVKLSQRQMQELKE
【0158】
配列番号69:マイクロアレイペプチド番号21:
RVKLSQRQMQELKEA
【0159】
配列番号70:マイクロアレイペプチド番号22:
VKLSQRQMQELKEAF
【0160】
配列番号71:マイクロアレイペプチド番号23:
KLSQRQMQELKEAFT
【0161】
配列番号72:マイクロアレイペプチド番号24:
LSQRQMQELKEAFTM
【0162】
配列番号73:マイクロアレイペプチド番号25:
SQRQMQELKEAFTMI
【0163】
配列番号74:マイクロアレイペプチド番号26:
QRQMQELKEAFTMID
【0164】
配列番号75:マイクロアレイペプチド番号27:
RQMQELKEAFTMIDQ
【0165】
配列番号76:マイクロアレイペプチド番号28:
QMQELKEAFTMIDQD
【0166】
配列番号77:マイクロアレイペプチド番号29:
MQELKEAFTMIDQDR
【0167】
配列番号78:マイクロアレイペプチド番号30:
QELKEAFTMIDQDRD
【0168】
配列番号79:マイクロアレイペプチド番号31:
ELKEAFTMIDQDRDG
【0169】
配列番号80:マイクロアレイペプチド番号32:
LKEAFTMIDQDRDGF
【0170】
配列番号81:マイクロアレイペプチド番号33:
KEAFTMIDQDRDGFI
【0171】
配列番号82:マイクロアレイペプチド番号34:
EAFTMIDQDRDGFIG
【0172】
配列番号83:マイクロアレイペプチド番号35:
AFTMIDQDRDGFIGM
【0173】
配列番号84:マイクロアレイペプチド番号36:
FTMIDQDRDGFIGME
【0174】
配列番号85:マイクロアレイペプチド番号37:
TMIDQDRDGFIGMED
【0175】
配列番号86:マイクロアレイペプチド番号38:
MIDQDRDGFIGMEDL
【0176】
配列番号87:マイクロアレイペプチド番号39:
IDQDRDGFIGMEDLK
【0177】
配列番号88:マイクロアレイペプチド番号40:
DQDRDGFIGMEDLKD
【0178】
配列番号89:マイクロアレイペプチド番号41:
QDRDGFIGMEDLKDM
【0179】
配列番号90:マイクロアレイペプチド番号42:
DRDGFIGMEDLKDMF
【0180】
配列番号91:マイクロアレイペプチド番号43:
RDGFIGMEDLKDMFS
【0181】
配列番号92:マイクロアレイペプチド番号44:
DGFIGMEDLKDMFSS
【0182】
配列番号93:マイクロアレイペプチド番号45:
GFIGMEDLKDMFSSL
【0183】
配列番号94:マイクロアレイペプチド番号46:
FIGMEDLKDMFSSLG
【0184】
配列番号95:マイクロアレイペプチド番号47:
IGMEDLKDMFSSLGR
【0185】
配列番号96:マイクロアレイペプチド番号48:
GMEDLKDMFSSLGRV
【0186】
配列番号97:マイクロアレイペプチド番号49:
MEDLKDMFSSLGRVP
【0187】
配列番号98:マイクロアレイペプチド番号50:
EDLKDMFSSLGRVPP
【0188】
配列番号99:マイクロアレイペプチド番号51:
DLKDMFSSLGRVPPD
【0189】
配列番号100:マイクロアレイペプチド番号52:
LKDMFSSLGRVPPDD
【0190】
配列番号101:マイクロアレイペプチド番号53:
KDMFSSLGRVPPDDE
【0191】
配列番号102:マイクロアレイペプチド番号54:
DMFSSLGRVPPDDEL
【0192】
配列番号103:マイクロアレイペプチド番号55:
MFSSLGRVPPDDELN
【0193】
配列番号104:マイクロアレイペプチド番号56:
FSSLGRVPPDDELNA
【0194】
配列番号105:マイクロアレイペプチド番号57:
SSLGRVPPDDELNAM
【0195】
配列番号106:マイクロアレイペプチド番号58:
SLGRVPPDDELNAML
【0196】
配列番号107:マイクロアレイペプチド番号59:
LGRVPPDDELNAMLK
【0197】
配列番号108:マイクロアレイペプチド番号60:
GRVPPDDELNAMLKE
【0198】
配列番号109:マイクロアレイペプチド番号61:
RVPPDDELNAMLKEC
【0199】
配列番号110:マイクロアレイペプチド番号62:
VPPDDELNAMLKECP
【0200】
配列番号111:マイクロアレイペプチド番号63:
PPDDELNAMLKECPG
【0201】
配列番号112:マイクロアレイペプチド番号64:
PDDELNAMLKECPGQ
【0202】
配列番号113:マイクロアレイペプチド番号65:
DDELNAMLKECPGQL
【0203】
配列番号114:マイクロアレイペプチド番号66:
DELNAMLKECPGQLN
【0204】
配列番号115:マイクロアレイペプチド番号67:
ELNAMLKECPGQLNF
【0205】
配列番号116:マイクロアレイペプチド番号68:
LNAMLKECPGQLNFT
【0206】
配列番号117:マイクロアレイペプチド番号69:
NAMLKECPGQLNFTA
【0207】
配列番号118:マイクロアレイペプチド番号70:
AMLKECPGQLNFTAF
【0208】
配列番号119:マイクロアレイペプチド番号71:
MLKECPGQLNFTAFL
【0209】
配列番号120:マイクロアレイペプチド番号72:
LKECPGQLNFTAFLT
【0210】
配列番号121:マイクロアレイペプチド番号73:
KECPGQLNFTAFLTL
【0211】
配列番号122:マイクロアレイペプチド番号74:
ECPGQLNFTAFLTLF
【0212】
配列番号123:マイクロアレイペプチド番号75:
CPGQLNFTAFLTLFG
【0213】
配列番号124:マイクロアレイペプチド番号76:
PGQLNFTAFLTLFGE
【0214】
配列番号125:マイクロアレイペプチド番号77:
GQLNFTAFLTLFGEK
【0215】
配列番号126:マイクロアレイペプチド番号78:
QLNFTAFLTLFGEKV
【0216】
配列番号127:マイクロアレイペプチド番号79:
LNFTAFLTLFGEKVS
【0217】
配列番号128:マイクロアレイペプチド番号80:
NFTAFLTLFGEKVSG
【0218】
配列番号129:マイクロアレイペプチド番号81:
FTAFLTLFGEKVSGT
【0219】
配列番号130:マイクロアレイペプチド番号82:
TAFLTLFGEKVSGTD
【0220】
配列番号131:マイクロアレイペプチド番号83:
AFLTLFGEKVSGTDP
【0221】
配列番号132:マイクロアレイペプチド番号84:
FLTLFGEKVSGTDPE
【0222】
配列番号133:マイクロアレイペプチド番号85:
LTLFGEKVSGTDPED
【0223】
配列番号134:マイクロアレイペプチド番号86:
TLFGEKVSGTDPEDA
【0224】
配列番号135:マイクロアレイペプチド番号87:
LFGEKVSGTDPEDAL
【0225】
配列番号136:マイクロアレイペプチド番号88:
FGEKVSGTDPEDALR
【0226】
配列番号137:マイクロアレイペプチド番号89:
GEKVSGTDPEDALRN
【0227】
配列番号138:マイクロアレイペプチド番号90:
EKVSGTDPEDALRNA
【0228】
配列番号139:マイクロアレイペプチド番号91:
KVSGTDPEDALRNAF
【0229】
配列番号140:マイクロアレイペプチド番号92:
VSGTDPEDALRNAFS
【0230】
配列番号141:マイクロアレイペプチド番号93:
SGTDPEDALRNAFSM
【0231】
配列番号142:マイクロアレイペプチド番号94:
GTDPEDALRNAFSMF
【0232】
配列番号143:マイクロアレイペプチド番号95:
TDPEDALRNAFSMFD
【0233】
配列番号144:マイクロアレイペプチド番号96:
DPEDALRNAFSMFDE
【0234】
配列番号145:マイクロアレイペプチド番号97:
PEDALRNAFSMFDED
【0235】
配列番号146:マイクロアレイペプチド番号98:
EDALRNAFSMFDEDG
【0236】
配列番号147:マイクロアレイペプチド番号99:
DALRNAFSMFDEDGQ
【0237】
配列番号148:マイクロアレイペプチド番号100:
ALRNAFSMFDEDGQG
【0238】
配列番号149:マイクロアレイペプチド番号101:
LRNAFSMFDEDGQGF
【0239】
配列番号150:マイクロアレイペプチド番号102:
RNAFSMFDEDGQGFI
【0240】
配列番号151:マイクロアレイペプチド番号103:
NAFSMFDEDGQGFIP
【0241】
配列番号152:マイクロアレイペプチド番号104:
AFSMFDEDGQGFIPE
【0242】
配列番号153:マイクロアレイペプチド番号105:
FSMFDEDGQGFIPED
【0243】
配列番号154:マイクロアレイペプチド番号106:
SMFDEDGQGFIPEDY
【0244】
配列番号155:マイクロアレイペプチド番号107:
MFDEDGQGFIPEDYL
【0245】
配列番号156:マイクロアレイペプチド番号108:
FDEDGQGFIPEDYLK
【0246】
配列番号157:マイクロアレイペプチド番号109:
DEDGQGFIPEDYLKD
【0247】
配列番号158:マイクロアレイペプチド番号110:
EDGQGFIPEDYLKDL
【0248】
配列番号159:マイクロアレイペプチド番号111:
DGQGFIPEDYLKDLL
【0249】
配列番号160:マイクロアレイペプチド番号112:
GQGFIPEDYLKDLLE
【0250】
配列番号161:マイクロアレイペプチド番号113:
QGFIPEDYLKDLLEN
【0251】
配列番号162:マイクロアレイペプチド番号114:
GFIPEDYLKDLLENM
【0252】
配列番号163:マイクロアレイペプチド番号115:
FIPEDYLKDLLENMG
【0253】
配列番号164:マイクロアレイペプチド番号116:
IPEDYLKDLLENMGD
【0254】
配列番号165:マイクロアレイペプチド番号117:
PEDYLKDLLENMGDN
【0255】
配列番号166:マイクロアレイペプチド番号118:
EDYLKDLLENMGDNF
【0256】
配列番号167:マイクロアレイペプチド番号119:
DYLKDLLENMGDNFS
【0257】
配列番号168:マイクロアレイペプチド番号120:
YLKDLLENMGDNFSK
【0258】
配列番号169:マイクロアレイペプチド番号121:
LKDLLENMGDNFSKE
【0259】
配列番号170:マイクロアレイペプチド番号122:
KDLLENMGDNFSKEE
【0260】
配列番号171:マイクロアレイペプチド番号123:
DLLENMGDNFSKEEI
【0261】
配列番号172:マイクロアレイペプチド番号124:
LLENMGDNFSKEEIK
【0262】
配列番号173:マイクロアレイペプチド番号125:
LENMGDNFSKEEIKN
【0263】
配列番号174:マイクロアレイペプチド番号126:
ENMGDNFSKEEIKNV
【0264】
配列番号175:マイクロアレイペプチド番号127:
NMGDNFSKEEIKNVW
【0265】
配列番号176:マイクロアレイペプチド番号128:
MGDNFSKEEIKNVWK
【0266】
配列番号177:マイクロアレイペプチド番号129:
GDNFSKEEIKNVWKD
【0267】
配列番号178:マイクロアレイペプチド番号130:
DNFSKEEIKNVWKDA
【0268】
配列番号179:マイクロアレイペプチド番号131:
NFSKEEIKNVWKDAP
【0269】
配列番号180:マイクロアレイペプチド番号132:
FSKEEIKNVWKDAPL
【0270】
配列番号181:マイクロアレイペプチド番号133:
SKEEIKNVWKDAPLK
【0271】
配列番号182:マイクロアレイペプチド番号134:
KEEIKNVWKDAPLKN
【0272】
配列番号183:マイクロアレイペプチド番号135:
EEIKNVWKDAPLKNK
【0273】
配列番号184:マイクロアレイペプチド番号136:
EIKNVWKDAPLKNKQ
【0274】
配列番号185:マイクロアレイペプチド番号137:
IKNVWKDAPLKNKQF
【0275】
配列番号186:マイクロアレイペプチド番号138:
KNVWKDAPLKNKQFN
【0276】
配列番号187:マイクロアレイペプチド番号139:
NVWKDAPLKNKQFNY
【0277】
配列番号188:マイクロアレイペプチド番号140:
VWKDAPLKNKQFNYN
【0278】
配列番号189:マイクロアレイペプチド番号141:
WKDAPLKNKQFNYNK
【0279】
配列番号190:マイクロアレイペプチド番号142:
KDAPLKNKQFNYNKM
【0280】
配列番号191:マイクロアレイペプチド番号143:
DAPLKNKQFNYNKMV
【0281】
配列番号192:マイクロアレイペプチド番号144:
APLKNKQFNYNKMVD
【0282】
配列番号193:マイクロアレイペプチド番号145:
PLKNKQFNYNKMVDI
【0283】
配列番号194:マイクロアレイペプチド番号146:
LKNKQFNYNKMVDIK
【0284】
配列番号195:マイクロアレイペプチド番号147:
KNKQFNYNKMVDIKG
【0285】
配列番号196:マイクロアレイペプチド番号148:
NKQFNYNKMVDIKGK
【0286】
配列番号197:マイクロアレイペプチド番号149:
KQFNYNKMVDIKGKA
【0287】
配列番号198:マイクロアレイペプチド番号150:
QFNYNKMVDIKGKAE
【0288】
配列番号199:マイクロアレイペプチド番号151:
FNYNKMVDIKGKAED
【0289】
配列番号200:マイクロアレイペプチド番号152:
NYNKMVDIKGKAEDE
【0290】
配列番号201:マイクロアレイペプチド番号153:
YNKMVDIKGKAEDED
【0291】
配列番号202:マイクロアレイペプチド番号154:
NKMVDIKGKAEDEDG
【0292】
配列番号203:マイクロアレイペプチド番号155:
KMVDIKGKAEDEDGS
【0293】
配列番号204:マイクロアレイペプチド番号156:
MVDIKGKAEDEDGSG
【0294】
配列番号205:マイクロアレイペプチド番号157:
VDIKGKAEDEDGSGS
【0295】
配列番号206:マイクロアレイペプチド番号158:
DIKGKAEDEDGSGSG
【0296】
配列番号207:マイクロアレイペプチド番号159:
IKGKAEDEDGSGSGS
【0297】
配列番号208:マイクロアレイペプチド番号160:
KGKAEDEDGSGSGSG
【0298】
本発明は、本発明のさらなる特徴、実施形態、態様及び利点をとり得る、以下の非限定的な実施例によってさらに説明される。
【実施例
【0299】
[実施例1:Tod p MLC1及びTod p MLC2の診断的信頼性の評価]
<Tod p MLC1及びTod p MLC2のクローニング、組換え発現及び精製>
リンカー及びHisタグの配列に連結される上記のタンパク質のコーディングDNA配列を、遺伝子合成によって生成し(Eurofins Genomics GmbH)、ポリメラーゼ連鎖反応によって増幅し、pBAD/TOPO(登録商標)ThioFusion(商標)発現キット(Invitrogen)を使用して組換えベクターpEt24dにサブクローニングした。得られた配列番号12(エビMLC、Lit v 3.0101をコードするインサートを含む)、配列番号13(エビTM、Pen a 1.0101をコードするインサートを含む)、配列番号14(イカTM、Sep l1.0101をコードするインサートを含む)、配列番号15(イカMLC1をコードするインサートを含む)及び配列番号16(イカMLC2をコードするインサートを含む)を使用した。この融合タンパク質を、製造業者によって記載のとおり、大腸菌(E.coli)で発現させ、ニッケルマトリックスにおけるアフィニティークロマトグラフィー(IMAC)によって単離した。
【0300】
<多重パラメータラインブロットの調製(EUROLINE)>
EUROLINEラインブロットは、ニトロセルロースメンブレン(Whatmanから市販されている)上に、精密ディスペンサー(Zeta Corporationから市販されている)を使用し、単離された単一融合タンパク質の配列番号3(Hisタグを有するエビTM Pen a 1.0101)、配列番号5(Sep I 1.0101、Hisタグを有するイカTM)、配列番号17(Lit v 3.0101、Hisタグを有するエビMLC2)、配列番号9(Hisタグを有するイカMLC1)及び配列番号11(Hisタグを有するイカMLC2)をコーティングすることによって生成した。製造業者の指示の推奨のとおり、ブロッキング及び洗浄の後に、単一のタンパク質を含有するメンブレンを3mmのストリップに整列及び切断し、マルチパラメータ試験を行った。最終的な配置を図1に示す。
【0301】
<EUROLINEラインアッセイを使用した試料の評価>
EUROLINEストリップを、製造業者(EUROIMMUN Medizinische Labordiagnostika AG、リューベック、ドイツ)の指示(製品番号DP3110-1601E)の推奨のとおり、インキュベートした。詳細には、ストリップを、洗浄緩衝液において1mlの1/11(v/v)の希釈患者試料(25人のイカアレルギー患者及び42人のイカ耐性患者)と、室温にて16時間インキュベートした。患者の試料を除去した後、ストリップを1ストリップあたり1mlの洗浄緩衝液で5分間、3回洗浄し、続いてAPとコンジュゲートした1mlの抗ヒトIgE抗体と1時間インキュベートした。その後、ストリップを再度洗浄緩衝液で5回洗浄し、次いでBCIP/NBT基質で10分間インキュベートした。
【0302】
結果の評価を、スキャナ及びEUROLINEScan(登録商標)プログラム(EUROIMMUN AG、リューベック、ドイツ)を使用して実施した。半定量分析は、WHO基準(75/502)のIgE検量線を使用することにより実現することが可能である。
【0303】
<統計分析>
アッセイ性能統計は、患者の食品チャレンジの結果に基づいてTP:真陽性試験結果のパーセンテージ、TN:真陰性試験結果のパーセンテージ、FP:偽陽性試験結果のパーセンテージ、FN:偽陰性試験結果のパーセンテージの定義で計算した。
【0304】
<結果>
単一アレルゲン成分に対するイカアレルギーに基づく感作の予測が可能かどうかを特定するために、様々なエビ及びイカのタンパク質を含有するEUROLINE多重パラメータストリップを、25人のイカアレルギーの小児及び42人のイカ耐性の小児からの試料とインキュベートした。
【0305】
アッセイ性能統計を表1に示す。イカ及びエビTMの両方は、高い感度及び中程度の特異度を示し、それぞれ57%及び59%のPPVをもたらす。TMは交差反応性の高い節足動物汎アレルゲンとして広く認められているため、この結果は驚くことではなく、実施されたアッセイの妥当性を確認するものである。
【0306】
反対に、イカMLC2は、同様の特異度(86%対95%)を有するエビMLC2と比較してより高い感度を示し(44%対16%)、PPV値(65%対67%)及びNPV値(72%対66%)をもたらす。総じて、イカMLC2は、この試験で使用される全てのタンパク質で最も高い効率性を示す。
【0307】
MLC1の感度(8%)は制限されるが、その特異度(100%)は優れている。
【0308】
要約すると、示された結果は、請求されるイカMLC2が、現在入手可能な全てのイカアレルギー試験システムと比較して、イカアレルギーの予測に診断上の利益をもたらすことを明確に示している。
【0309】
【表1】
【0310】
〔実施例2:Tod pMLC2_V2の比較エピトープマッピング]
Ehlersらの記載のとおり(Ehlers,A.M.,Klinge,M.,Suer,W.,Weimann,Y.,Knulst,A.C.,Besa,F.,Le,T.M.,Otten,H.G.(2019)Ara h 7 isoforms share many linear epitopes:Are 3D epitopes crucial to elucidate divergent abilities?,Clin Exp Allergy 49(11),1512-1519)、配列番号10を示す15個のアミノ酸配列の重複ペプチドを含むペプチドマイクロアレイチップを製造し、インキュベートし、1個のオフセットを選択し、3重に測定を実施した。使用されるペプチドは、配列番号56~配列番号208を含む。各ペプチドは15個のアミノ酸を含み、オフセットは1個であった。測定を3重に実施した。
【0311】
患者コホートは、イカアレルギーの患者からの11例の血清、及び感作したが耐性のある患者からの8例の試料、及び健康なドナーからの2例の血清を含んだ。
【0312】
結果の有意性を高めるためにカットオフ値を3に増加したことを以外は、Ehlersらによる記載のとおりに結果を評価した。抗hisタグモノクローナル抗体3D5について記載されるような、少なくとも4アミノ酸のエピトープ長に相当する後続の4ペプチドストレッチが認められた場合に検証されたものとして判断した(Lindner,P.,Bauer,K.,Krebber,A.,Nieba,L.,Kremmer,E.,Krebber,C.,Honegger,A.,Klinger,B.,Mocikat,R.,Pluckthun,A.(1997)Specific detection of his-tagged proteins with recombinant anti-His tag scFv-phosphatase or scFv-phage fusions,Biotechniques 22(1),140-9)。
【0313】
図2は、この実施例に記載されるように、インキュベートされたペプチドチップの例を示す図である。このチップは8つのパネルで構成され、緑色のレギュラーパネルは対照ペプチドを示す。IgE反応は緑色で示され、IgG4反応は赤色で示される。
【0314】
図3は、実施例2で議論されるとおり配列番号10に基づくペプチドに対する4人のアレルギー患者及び2人の耐性患者に基づく血清中の抗体反応性の検出を示す図である。Y軸はCスコアを示し、X軸は別個のペプチドを示す。黒い線はカットオフを示し、緑の列はIGE反応性を示し、赤の列はIgG4反応性を示す。
【0315】
図4は、配列番号10に基づく重複ペプチドに対するIgE及びIgG4血清反応性のヒートマップを示す図である。
【0316】
第1の列は、患者の血清の名称を表す。左側の列は、使用されるペプチドを示す。少なくとも3つのセットスコアを有する反応を陽性と考えた。少なくとも3個の後続ペプチドが認識された場合にエピトープは有効であると考えた。緑色シグナルは、対応するペプチドとのIGG反応性を示す。赤色シグナルは、IGG4反応性を示す。色が強いほど、シグナルは高くなる。
【0317】
<結果>
アレルギー患者からの血清の反応性と耐性患者からの血清の反応性との間に、明確な区別が示された。
【0318】
耐性患者からの血清の9例中2例は、配列番号10のn末端領域を示すペプチドと反応したが、アレルギー患者に特異的な反応性は、ALRNAFSMFD(配列番号30)、NAFSMF(配列番号31)、FIPEDYLKDL(配列番号42)、IPEDYLKDL(配列番号43)及びFSKEEIKNVWKD(配列番号51)の配列を含むペプチドに対して確認された。
【0319】
総合的に、配列番号31、配列番号43及び配列番号51、並びにそれらを含むペプチド又はタンパク質の配列を含むエピトープは、アレルギー患者からの抗体によって特異的に認識されると結論づけることができる。これらのエピトープは、耐性患者の抗体のいずれによっても認識されず、イムノアッセイの試薬として、それらに結合する抗原、又はそれらに結合する若しくはそれらに結合しない抗体を設計するために使用され得る。
図1
図2
図3
図4
【配列表】
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