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特許7592413料金収受システム、予告制御装置、サーバー装置、料金収受プログラム及び料金収受方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-22
(45)【発行日】2024-12-02
(54)【発明の名称】料金収受システム、予告制御装置、サーバー装置、料金収受プログラム及び料金収受方法
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20241125BHJP
【FI】
G07B15/00 P
G07B15/00 510
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020109598
(22)【出願日】2020-06-25
(65)【公開番号】P2022006987
(43)【公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-03-17
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】唐澤 茂
【審査官】中村 泰二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-151969(JP,A)
【文献】特開2014-056541(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 11/00-17/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
有料道路の本線から分岐した道である、出口料金所へ続く道に設置される予告制御装置、サーバー装置、及び出口制御装置を含み、
前記予告制御装置は、
車両が前記予告制御装置を通過する際、前記車両を検知し、前記車両が備え車載器と通信することによりETCカード番号及びカードの有効期限を含む契約情報を取得し、前記契約情報、現在時刻、及び前記出口料金所を特定する出口番号を含み、且つ前記車両が前記出口料金所を通過することを通知する予告情報を前記サーバー装置に送信するように予告通信部を制御する予告制御部を備え、
前記サーバー装置は、
入口料金所を特定する入口番号、前記車両が入口料金所を通過した入口通過時刻、前記車両の車種を示す車種情報、及び前記契約情報を含み、且つ前記入口料金所から取得した入口情報を記憶する記憶部と、
前記予告情報がサーバー通信部によって受信されたことに応じて、前記入口情報及び前記予告情報に基づいて、前記車両が前記出口料金所を通過する場合の前記有料道路の通行料金の金額を求め、前記金額を含む予告料金情報を前記予告制御装置に送信し、条件に応じた複数の金額を求め、前記複数の金額を含む前記予告料金情報を前記予告制御装置に送信するように前記サーバー通信部を制御するように前記サーバー通信部を制御するサーバー制御部と、
を備え、
前記出口制御装置は、
前記車両が前記出口料金所を通過する際、前記車両を検知し、前記車載器と通信することにより前記契約情報を取得し、前記契約情報、出口通過時刻、及び前記出口料金所を特定する出口番号を含む出口情報を前記予告制御装置に送信するように出口通信部を制御する出口制御部を備え、
前記予告制御装置は、前記出口情報に基づいて、前記複数の金額のうち条件を満たす料金を通行料金として決定し、前記通行料金を含む料金情報を前記出口制御装置に送信し、
前記出口制御部は、前記料金情報を前記車載器に通知し、前記車両が通過したことを示す確定情報を前記サーバー装置に送信し、
前記サーバー制御部は、前記確定情報を受信すると、前記料金情報に含まれ前記通行料金の決済を行う、
料金収受システム。
【請求項2】
前記サーバー制御部は、前記現在時刻からの経過時間が所定時間以上となっても前記車両が前記出口料金所を通過したことを示す情報が前記サーバー通信部によって受信されなかった場合、記憶した前記金額を削除する、
請求項1に記載の料金収受システム。
【請求項3】
前記出口制御部は、職員による収受の取り消しに係る操作を検知すると、前記通行料金の収受を取り消すことを示す収受取消情報をサーバー装置に送信するように出口通信部を制御し、
前記サーバー制御部は、前記収受取消情報がサーバー通信部によって受信されたことに応じて、前記通行料金の決済を行わずに、記憶した前記金額を削除する、
請求項1に記載の料金収受システム。
【請求項4】
有料道路の本線から分岐した道である、出口料金所へ続く道に設置される予告制御装置、サーバー装置、及び出口制御装置それぞれが備えるプロセッサーによって実行させるための命令を備える料金収受プログラムであって、前記予告制御装置のプロセッサーによって実行されるための前記命令は、
車両が前記予告制御装置を通過する際、前記車両を検知し、前記車両が備え車載器と通信することによりETCカード番号及びカードの有効期限を含む契約情報を取得することと、
前記契約情報、現在時刻、及び前記出口料金所を特定する出口番号を含み、且つ前記車両が前記出口料金所を通過することを通知する予告情報を前記サーバー装置に送信することと、
を備え、前記サーバー装置のプロセッサーによって実行されるための前記命令は、
入口料金所を特定する入口番号、車両が入口料金所を通過した入口通過時刻、前記車両の車種を示す車種情報、及びETCカード番号及びカードの有効期限を含む契約情報を含み、且つ前記入口料金所から取得した入口情報を記憶することと、
前記予告情報を受信することと、
前記入口情報及び前記予告情報に基づいて、前記車両が前記出口料金所を通過する場合の前記有料道路の通行料金の金額を求めることと、
前記金額を含む予告料金情報を前記予告制御装置に送信することと、
条件に応じた複数の金額を求めることと、
前記複数の金額を含む前記予告料金情報を前記予告制御装置に送信することと、
を備え、前記出口制御装置のプロセッサーによって実行されるための前記命令は、
前記車両が前記出口料金所を通過する際、前記車両を検知することと、
前記車載器と通信することにより前記契約情報を取得することと、
前記契約情報、出口通過時刻、及び前記出口料金所を特定する出口番号を含む出口情報を前記予告制御装置に送信することと、
を備え、
前記サーバー装置のプロセッサーによって実行されるための前記命令は、
前記出口情報に基づいて、前記複数の金額のうち条件を満たす料金を通行料金として決定することと、
前記通行料金を含む料金情報を前記出口制御装置に送信することと、
をさらに備え、
前記出口制御装置のプロセッサーによって実行されるための前記命令は、
前記料金情報を前記車載器に通知することと、
前記車両が通過したことを示す確定情報を前記サーバー装置に送信することと、
をさらに備え、
前記サーバー装置のプロセッサーによって実行されるための前記命令は、前記確定情報を受信すると、前記料金情報に含まれ前記通行料金の決済を行うことをさらに備える、
料金収受プログラム。
【請求項5】
有料道路の本線から分岐した道である、出口料金所へ続く道に設置される予告制御装置、サーバー装置、及び出口制御装置それぞれが備えるプロセッサーが実行する料金収受方法であって、
前記予告制御装置のプロセッサーが、
車両が前記予告制御装置を通過する際、前記車両を検知し、前記車両が備え車載器と通信することによりETCカード番号及びカードの有効期限を含む契約情報を取得することと、
前記契約情報、現在時刻、及び前記出口料金所を特定する出口番号を含み、且つ前記車両が前記出口料金所を通過することを通知する予告情報を前記サーバー装置に送信するように予告通信部を制御することと、
を備え、前記サーバー装置のプロセッサーが、
入口料金所を特定する入口番号、車両が入口料金所を通過した入口通過時刻、前記車両の車種を示す車種情報、及びETCカード番号及びカードの有効期限を含む契約情報を含み、且つ前記入口料金所から取得した入口情報を記憶することと、
前記予告情報を受信することと、
前記入口情報及び前記予告情報に基づいて、前記車両が前記出口料金所を通過する場合の前記有料道路の通行料金の金額を求めることと、
前記金額を含む予告料金情報を前記予告制御装置に送信することと、
条件に応じた複数の金額を求めることと、
前記複数の金額を含む前記予告料金情報を前記予告制御装置に送信することと、
を備え、前記出口制御装置のプロセッサーが
前記車両が前記出口料金所を通過する際、前記車両を検知することと、
前記車載器と通信することにより前記契約情報を取得することと、
前記契約情報、出口通過時刻、及び前記出口料金所を特定する出口番号を含む出口情報を前記予告制御装置に送信するように出口通信部を制御することと、
を備え、
前記サーバー装置のプロセッサーが、
前記出口情報に基づいて、前記複数の金額のうち条件を満たす料金を通行料金として決定することと、
前記通行料金を含む料金情報を前記出口制御装置に送信することと、
をさらに備え、
前記出口制御装置のプロセッサーが、
前記料金情報を前記車載器に通知することと、
前記車両が通過したことを示す確定情報を前記サーバー装置に送信することと、
をさらに備え、
前記サーバー装置のプロセッサーが、前記確定情報を受信すると、前記料金情報に含まれ前記通行料金の決済を行うことをさらに備える、
料金収受方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、料金収受システム、予告制御装置、サーバー装置、料金収受プログラム及び料金収受方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高速道路などの有料道路におけるETC(electronic toll collection)を利用した従来の料金システムは、車両が入口料金所を通過する際、当該車両の車載装置(IC(integrated circuit)カード)に情報を記憶する。その後、当該料金システムは、出口料金所で車載装置に記憶された情報を参照することで通行料金の金額を計算する。そして、当該料金システムは、当該金額及びICカードのカード番号(ID(identifier))などの決済に必要な情報を出口料金所からサーバー装置に送信して、サーバー装置によって当該金額分の決済などを行う。このため、従来の料金システムでは、渋滞などに応じて通行料金を動的に変化させるような運用はできない。
【0003】
これに対して、入口料金所においてサーバー装置に様々な情報を送信し、出口料金所においてサーバー装置にオンラインで照会を行うことで通行料金を動的に変化させる方法が提案されている。しかしながら、このような方法を実現する場合、サーバー装置への照会から当該照会に対する応答を受信するまでの時間は、数十ミリ秒程度しか許容されない。このため、このような方法は、通信インフラが十分に整っていない場合には通信遅延によって時間がかかりすぎるため、実現することが困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-151969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、サーバー装置との通信が遅延してもオンラインでの照会を用いた通行料金の収受を可能にする料金収受システム、予告制御装置、サーバー装置、プログラム及び料金収受方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の料金収受システムは、予告制御装置及びサーバー装置を含む。予告制御装置は、車両が有料道路の出口料金所の上流を通過した場合、前記車両が前記上流を通過したことを通知する予告情報を前記サーバー装置に送信するように予告通信部を制御する予告制御部を備える。サーバー装置は、前記予告情報がサーバー通信部によって受信されたことに応じて、前記車両が前記出口料金所を通過する場合の前記有料道路の通行料金の金額を求め、前記金額を送信するように前記サーバー通信部を制御するサーバー制御部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る料金収受システムの概要の一例を示す図。
図2図1中のサーバー装置の要部構成を示すブロック図。
図3図1中の入口料金所に設置される入口制御装置の要部構成及び各装置の一例を示すブロック図。
図4図1中の出口料金所に設置される出口制御装置の要部構成及び各装置の一例を示すブロック図。
図5図1中の予告アンテナ設置所に設置される予告制御装置の要部構成及び各装置の一例を示すブロック図。
図6図1中の車載器の要部構成の一例を示す図。
図7図3中の入口制御装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図8図2中のサーバー装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図9図5中の予告制御装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図10図4中の出口制御装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態に係る料金収受システムについて図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、各部の縮尺を適宜変更している場合がある。また、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。また、各図面及び本明細書中において、同一の符号は同様の要素を示す。
図1は、実施形態に係る料金収受システム1の概要の一例を示す図である。料金収受システム1は、ETCを用いて、有料道路の通行料金の計算及び通行料金の収受などを行うためのシステムである。
料金収受システム1は、一例として、サーバー装置100、入口料金所200、出口料金所300、予告アンテナ設置所400、予告制御装置410及び車載器500を含む。なお、図1は、サーバー装置100、入口料金所200、出口料金所300、予告アンテナ設置所400、予告制御装置410及び車載器500をそれぞれ1つのみ示すが、数を限定するものではない。
【0009】
図2は、サーバー装置100の要部構成を示すブロック図である。
サーバー装置100は、道路の各料金所と通信して料金収受に係る処理を行うサーバーである。サーバー装置100は、一例として、プロセッサー101、ROM(read-only memory)102、RAM(random-access memory)103、補助記憶装置104及び通信インターフェース105を含む。そして、バス106などが、これら各部を接続する。
【0010】
プロセッサー101は、サーバー装置100の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー101は、ROM102又は補助記憶装置104などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、サーバー装置100の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー101は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー101の回路内に組み込まれていても良い。プロセッサー101は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、SoC(system on a chip)、DSP(digital signal processor)、GPU(graphics processing unit)、ASIC(application specific integrated circuit)、PLD(programmable logic device)又はFPGA(field-programmable gate array)などである。あるいは、プロセッサー101は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。プロセッサー101は、サーバー制御部の一例である。
【0011】
ROM102は、プロセッサー101を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。ROM102は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM102は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM102は、プロセッサー101が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
【0012】
RAM103は、プロセッサー101を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。RAM103は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM103は、プロセッサー101が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM103は、典型的には揮発性メモリである。
【0013】
補助記憶装置104は、プロセッサー101を中枢とするコンピューターの補助記憶装置に相当する。補助記憶装置104は、例えばEEPROM(登録商標)(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置104は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置104は、プロセッサー101が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー101での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
【0014】
通信インターフェース105は、サーバー装置100がインターネット、LAN又は専用線などを含むネットワークなどを介して通信するためのインターフェースである。通信インターフェース105は、サーバー通信部の一例である。
【0015】
バス106は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、サーバー装置100の各部で授受される信号を伝送する。
【0016】
図3は、入口料金所200に設置される入口制御装置210の要部構成及び各装置の一例を示すブロック図である。
入口料金所200は、有料道路の入口に設置される料金所である。入口料金所200には、入口料金所200ごとにユニークな入口番号が付与されている。入口料金所200は、一例として、入口制御装置210、アンテナ装置220、車両検知装置230、車種判別装置240、表示装置250及び発進制御装置260が設置される。
【0017】
入口制御装置210は、入口料金所200の各装置を制御する。入口制御装置210は、一例として、プロセッサー211、ROM212、RAM213、補助記憶装置214、通信インターフェース215、ETCインターフェース216及び制御インターフェース217を含む。そして、バス218などが、これら各部を接続する。
【0018】
プロセッサー211は、入口制御装置210の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー211は、ROM212又は補助記憶装置214などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、入口制御装置210の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー211は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。
なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー211の回路内に組み込まれていても良い。プロセッサー211は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー211は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。
【0019】
ROM212は、プロセッサー211を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。ROM212は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM212は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM212は、プロセッサー211が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
【0020】
RAM213は、プロセッサー211を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。RAM213は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM213は、プロセッサー211が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM213は、典型的には揮発性メモリである。
【0021】
補助記憶装置214は、プロセッサー211を中枢とするコンピューターの補助記憶装置に相当する。補助記憶装置214は、例えばEEPROM、HDD又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置214は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置214は、プロセッサー211が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー211での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
また、補助記憶装置214は、入口制御装置210が設置されている入口料金所200の入口番号を記憶する。
【0022】
通信インターフェース215は、入口制御装置210がネットワークなどを介して通信するためのインターフェースである。
【0023】
ETCインターフェース216は、入口制御装置210がアンテナ装置220と通信するためのインターフェースである。入口制御装置210は、ETCインターフェース216を介してアンテナ装置220を制御する。
【0024】
制御インターフェース217は、入口制御装置210が入口料金所200の各装置と通信するためのインターフェースである。入口制御装置210は、制御インターフェース217を介して車両検知装置230、車種判別装置240、表示装置250及び発進制御装置260を制御する。
【0025】
バス218は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、入口制御装置210の各部で授受される信号を伝送する。
【0026】
アンテナ装置220は、車載器500と無線通信するための装置である。アンテナ装置220は、アンテナ及び当該アンテナを制御する装置を備える。
【0027】
車両検知装置230は、入口料金所200のレーンに進入した車両CAを検知する装置である。車両CAを検知した車両検知装置230は、車両検知信号を制御インターフェース217に出力する。
【0028】
車種判別装置240は、車両CAの車種を判別し、判別結果を示す車種情報を制御インターフェース217に出力する装置である。
【0029】
表示装置250は、入口料金所200内の車両CAの運転者に対し、徐行、停止、発進などの走行案内を出力(表示)する。また、表示装置250は、車両CAの運転者に対し料金情報などの案内を出力(表示)する。
【0030】
発進制御装置260は、制御インターフェース217から出力される発進制御情報に基づき発進制御バーの開閉を制御する。発進制御バーは、閉じた状態において料金所のレーンを閉塞し、車両CAが入口料金所200のレーンを通過することを阻止する。また、発進制御バーは、開いた状態において車両CAが入口料金所200のレーンを通過することを許可することを示す。
【0031】
図4は、出口料金所300に設置される出口制御装置310の要部構成及び各装置の一例を示すブロック図である。
出口料金所300は、有料道路の出口に設置される料金所である。出口料金所300には、出口料金所300ごとにユニークな出口番号が付与されている。出口料金所300は、一例として、出口制御装置310、アンテナ装置320、車両検知装置330、表示装置340及び発進制御装置350が設置される。
【0032】
出口制御装置310は、出口料金所300の各装置を制御する。出口制御装置310は、一例として、プロセッサー311、ROM312、RAM313、補助記憶装置314、通信インターフェース315、ETCインターフェース316及び制御インターフェース317を含む。そして、バス318などが、これら各部を接続する。
【0033】
プロセッサー311は、出口制御装置310の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー311は、ROM312又は補助記憶装置314などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、出口料金所300の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー311は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。
なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー311の回路内に組み込まれていても良い。プロセッサー311は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー311は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。プロセッサー311は、出口制御部の一例である。
【0034】
ROM312は、プロセッサー311を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。ROM312は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM312は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM312は、プロセッサー311が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
【0035】
RAM313は、プロセッサー311を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。RAM313は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM313は、プロセッサー311が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM313は、典型的には揮発性メモリである。
【0036】
補助記憶装置314は、プロセッサー311を中枢とするコンピューターの補助記憶装置に相当する。補助記憶装置314は、例えばEEPROM、HDD又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置314は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置314は、プロセッサー311が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー311での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
また、補助記憶装置314は、出口制御装置310が設置されている出口料金所300の出口番号を記憶する。
【0037】
通信インターフェース315は、出口制御装置310がネットワークなどを介して通信するためのインターフェースである。通信インターフェース315は、出口通信部の一例である。
【0038】
ETCインターフェース316は、出口制御装置310がアンテナ装置320と通信するためのインターフェースである。出口制御装置310は、ETCインターフェース316を介してアンテナ装置320を制御する。
【0039】
制御インターフェース317は、出口制御装置310が出口料金所300の各装置と通信するためのインターフェースである。出口制御装置310は、制御インターフェース217を介して車両検知装置330、表示装置340及び発進制御装置350を制御する。
【0040】
バス318は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、出口制御装置310の各部で授受される信号を伝送する。
【0041】
アンテナ装置320は、車載器500と無線通信するための装置である。アンテナ装置320は、アンテナ及び当該アンテナを制御する装置を備える。
【0042】
車両検知装置330は、出口料金所300のレーンに進入した車両CAを検知する装置である。車両CAを検知した車両検知装置330は、車両検知信号を出力する。
【0043】
表示装置340は、出口料金所300内の車両CAの運転者に対し、徐行、停止、発進などの走行案内を出力(表示)する。また、表示装置340は、車両CAの運転者に対し料金情報などの案内を出力(表示)する。
【0044】
発進制御装置350は、制御インターフェース317から出力される発進制御情報に基づき発進制御バーの開閉を制御する。発進制御バーは、閉じた状態において料金所のレーンを閉塞し、車両CAが出口料金所300のレーンを通過することを阻止する。また、発進制御バーは、開いた状態において車両CAが出口料金所300のレーンを通過することを許可することを示す。
【0045】
図5は、予告アンテナ設置所400に設置される予告制御装置410の要部構成及び各装置の一例を示すブロック図である。
予告アンテナ設置所400は、出口料金所300の手前(上流)に設置される。予告アンテナ設置所400は、例えば、有料道路の本線から分岐した道である、出口料金所300へ続く道に設置される。予告アンテナ設置所400は、当該道の先にある出口料金所300の出口番号を記憶する。予告アンテナ設置所400は、予告アンテナ設置所400を通過する車両CAの車載器500から情報を取得し、サーバー装置100へ送信する。予告アンテナ設置所400は、一例として、予告制御装置410及びアンテナ装置420を含む。
【0046】
予告制御装置410は、予告アンテナ設置所400の各装置を制御する。予告制御装置410は、一例として、プロセッサー411、ROM412、RAM413、補助記憶装置414、通信インターフェース415及びETCインターフェース416を含む。そして、バス417などが、これら各部を接続する。
【0047】
プロセッサー411は、予告制御装置410の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー411は、ROM412又は補助記憶装置414などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、予告制御装置410の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー411は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー411の回路内に組み込まれていても良い。プロセッサー411は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー411は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。プロセッサー411は、予告制御部の一例である。
【0048】
ROM412は、プロセッサー411を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。ROM412は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM412は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM412は、プロセッサー411が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
【0049】
RAM413は、プロセッサー411を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。RAM413は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM413は、プロセッサー411が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM413は、典型的には揮発性メモリである。
【0050】
補助記憶装置414は、プロセッサー411を中枢とするコンピューターの補助記憶装置に相当する。補助記憶装置414は、例えばEEPROM、HDD又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置414は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置414は、プロセッサー411が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー411での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
また、補助記憶装置414は、予告アンテナ設置所400の下流にある出口料金所300の出口番号を記憶する。
【0051】
通信インターフェース415は、予告制御装置410がネットワークなどを介して通信するためのインターフェースである。通信インターフェース415は、予告通信部の一例である。
【0052】
ETCインターフェース416は、予告制御装置410がアンテナ装置420と通信するためのインターフェースである。予告制御装置410は、ETCインターフェース416を介してアンテナ装置420を制御する。
【0053】
バス417は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、予告制御装置410の各部で授受される信号を伝送する。
【0054】
アンテナ装置420は、車載器500と無線通信するための装置である。アンテナ装置420は、アンテナ及び当該アンテナを制御する装置を備える。
【0055】
図6は、車載器500の要部構成の一例を示す図である。
車載器500は、ETCシステムの利用のために車両CAに設置される機器である。車載器500は、一例として、プロセッサー501、ROM502、RAM503、補助記憶装置504、ETCアンテナ505及びカードリーダー506を含む。そして、バス507などが、これら各部を接続する。
【0056】
プロセッサー501は、車載器500の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサー501は、ROM502又は補助記憶装置504などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、車載器500の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー501は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー501の回路内に組み込まれていても良い。プロセッサー501は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー501は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。
【0057】
ROM502は、プロセッサー501を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。ROM502は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM502は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM502は、プロセッサー501が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
【0058】
RAM503は、プロセッサー501を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。RAM503は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM503は、プロセッサー501が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM503は、典型的には揮発性メモリである。
【0059】
補助記憶装置504は、プロセッサー501を中枢とするコンピューターの補助記憶装置に相当する。補助記憶装置504は、例えばEEPROM、HDD又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置504は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置504は、プロセッサー501が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー501での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
【0060】
ETCアンテナ505は、車載器500がETCの利用のために通信するためのアンテナである。車載器500は、ETCアンテナ505を介してアンテナ装置220、アンテナ装置320、アンテナ装置420などと通信する。
【0061】
カードリーダー506は、ETCカード520を挿入可能である。カードリーダー506は、挿入されたETCカード520と通信を行うことで、ETCカード520に記録された情報を読み取る。また、カードリーダー506は、ETCカード520と通信を行うことで、ETCカード520に情報を書き込む。
ETCカード520は、カード番号及びカードの有効期限などの契約情報を記録するICカードである。カード番号は、カードごとにユニークな識別情報である。
【0062】
バス507は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、車載器500の各部で授受される信号を伝送する。
【0063】
以下、実施形態に係る料金収受システム1の動作を図7図10などに基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
【0064】
まず、入口制御装置210の動作について説明する。
図7は、入口制御装置210のプロセッサー211による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー211は、例えば、ROM212又は補助記憶装置214などに記憶されたプログラムに基づいて図7の処理を実行する。
車両CAは、有料道路を通行する際、入口料金所200を通過して有料道路に入る。当該車両CAは、入口料金所200を通過する際、車両検知装置230に検知される。
図7のステップS11において、入口制御装置210のプロセッサー211は、車両検知装置230によって車両CAが検知されるのを待ち受ける。プロセッサー211は、車両検知装置230によって車両CAが検知されたならば、ステップS11においてYesと判定して、ステップS12へと進む。
【0065】
ステップS12において、プロセッサー211は、ステップS11で検知された車両CAの車種を判別する。すなわち、プロセッサー211は、車種判別装置240から車種情報を取得する。ここでの車種は、料金計算に用いるための車種である。車種は、例えば、乗用車、大型自動車などの分類を示す。また、車種情報は、車両CAの軸数などを含んでも良い。
【0066】
ステップS13において、プロセッサー211は、アンテナ装置220を制御して、車両検知装置230によって検知された車両CAの車載器500との通信を開始する。
【0067】
ステップS14において、プロセッサー211は、アンテナ装置220を介して車載器500と通信することで、ETCカード520から契約情報を取得する。
図1に示すように、契約情報I1は、車載器500から入口料金所200へ送信される。
【0068】
図7のステップS15において、プロセッサー211は、現在時刻を取得する。当該時刻は、車両CAが入口料金所200を通過した時刻(有料道路に入った時刻)を示す。以下、ステップS15で取得された時刻を入口通過時刻という。
ステップS16において、プロセッサー211は、発進制御装置260を制御して発信制御バーを開いた状態にする。
【0069】
ステップS17において、プロセッサー211は、入口情報を生成する。入口情報は、例えば、補助記憶装置214などに記憶された入口番号、ステップS15で取得した入口通過時刻、ステップS12で取得した車種情報及びステップS14で取得した契約情報を含む。入口情報は、当該契約情報で特定される車両CAが当該入口番号で特定される入口料金所200を当該入口通過時刻に通過することを通知する。
プロセッサー211は、入口情報を生成した後、当該入口情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース215に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース215は、当該入口情報をサーバー装置100に送信する。
送信された当該入口情報は、サーバー装置100の通信インターフェース105によって受信される。プロセッサー211は、ステップS17の処理の後、ステップS11へと戻る。
図1に示すように、入口情報I2は、入口料金所200からサーバー装置100へ送信される。
【0070】
次に、サーバー装置の動作について、説明する。
図8は、サーバー装置100のプロセッサー101による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー101は、例えば、ROM102又は補助記憶装置104などに記憶されたプログラムに基づいて図8の処理を実行する。
一方、図8のステップS21において、サーバー装置100のプロセッサー101は、通信インターフェース105によって入口情報が受信されたか否かを判定する。
もし、プロセッサー101は、入口情報が受信されないならば、ステップS21においてNoと判定してステップS22へと進む。
【0071】
一方、ステップS21の待受状態にあるときに入口情報が受信されたならば、プロセッサー101は、ステップS21においてYesと判定してステップS25へと進む。
ステップS25においてプロセッサー101は、受信された入口情報を補助記憶装置104などに記憶する。プロセッサー101は、ステップS25の処理の後、ステップS21へと戻る。
【0072】
ステップS22において、プロセッサー101は、通信インターフェース105によって予告情報が受信されたか否かを判定する。
もし、プロセッサー101は、予告情報が受信されないならば、ステップS22においてNoと判定してステップS23へと進む。
【0073】
一方、サーバー装置100のプロセッサー101は、図8のステップS22の待受状態にあるときに予告情報が受信されたならば、ステップS22においてYesと判定してステップS26へと進む。なお、ここで受信された予告情報を、以下「受信予告情報」というものとする。
ステップS26において、プロセッサー101は、補助記憶装置104に記憶された入口情報の中から、受信予告情報に含まれるカード番号と同じカード番号を含む入口情報を取得する。なお、ここで取得された入口情報を、以下「取得入口情報」というものとする。
【0074】
ステップS27において、プロセッサー101は、取得入口情報に含まれる入口通過時刻、車種情報及び入口番号並びに受信予告情報に含まれる予告通過時刻及び出口番号を用いて、通行料金の金額を求める。当該通行料金は、取得入口情報及び受信予告情報に含まれるカード番号で特定される車両CAが出口料金所300を通過して有料道路から出る場合の通行料金である。
なお、プロセッサー101は、予告通過時刻に所定の時間T2を足した時刻を、当該車両CAが出口料金所を通過する仮の出口通過時刻として用いることで金額を求める。所定の時間T2は、例えば、0~数分である。所定の時間T2は、予告アンテナ設置所400から出口料金所300までの距離などに応じて決まるものであっても良い。
このとき、プロセッサー101は、入口番号で特定される入口料金所200から出口番号で特定される出口料金所300までの距離、入口通過時刻、出口通過時刻、有料道路の渋滞状況、又は天候などの様々な条件を用いて金額を計算しても良い。
また、プロセッサー101は、車両CAが出口料金所300を通過した時点での様々な条件によって通行料金の金額が変わる場合には、条件ごとの複数の金額を求めても良い。ステップS27で求められた金額及びその条件についての情報を、以下「予告金額情報」という。
【0075】
ステップS28において、プロセッサー101は、予告料金情報を生成する。予告料金情報は、例えば、受信予告情報に含まれる予告通過時刻、取得入口情報及び受信予告情報に含まれるカード番号、及び予告金額情報を含む。予告料金情報は、予告情報に基づいて求められた通行料金の金額などを通知する。
プロセッサー101は、予告料金情報を生成した後、当該予告料金情報を予告制御装置410に送信するように通信インターフェース105に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース105は、当該予告料金情報を予告制御装置410に送信する。
送信された当該予告料金情報は、予告制御装置410の通信インターフェース415によって受信される。なお、プロセッサー101は、生成した予告料金情報を補助記憶装置104などに記憶する。プロセッサー101は、ステップS28の処理の後、ステップS21へと戻る。
図1に示すように、予告料金情報I5は、サーバー装置100から予告アンテナ設置所400へ送信される。
【0076】
ステップS23においてプロセッサー101は、通信インターフェース105によって第1の確定情報が受信されたか否かを判定する。
もし、プロセッサー101は、第1の確定情報が受信されないならば、ステップS23においてNoと判定してステップS24へと進む。
【0077】
一方、サーバー装置100のプロセッサー101は、ステップS23の待受状態にあるときに第1の確定情報が受信されたならば、ステップS23においてYesと判定して、ステップS29へと進む。ここで受信された第1の確定情報を以下「受信確定情報」という。
【0078】
ステップS29においてプロセッサー101は、受信確定情報に含まれるカード番号のETCカードを用いて、受信確定情報に含まれる金額分の決済を行うための処理をすることで通行料金を収受する。
【0079】
ステップS30において、プロセッサー101は、補助記憶装置104に記憶された入口情報の中から、受信確定情報に含まれるカード番号と同じカード番号を含む入口情報を削除する。また、プロセッサー101は、補助記憶装置104に記憶された予告料金情報の中から、受信確定情報に含まれるカード番号と同じカード番号を含む予告料金情報を削除する。プロセッサー101は、ステップS30の処理の後、ステップS21へと戻る。
【0080】
ステップS24において、プロセッサー101は、通信インターフェース105によって取消情報又は第2の確定情報が受信されたか否かを判定する。
もし、プロセッサー101は、取消情報又は第2の確定情報が受信されないならば、ステップS24においてNoと判定してステップS21へと戻る。かくして、プロセッサー101は、入口情報、予告情報、第1の確定情報、第2の確定情報又は取消情報が受信されるまでステップS21~ステップS24を繰り返す待受状態となる。
【0081】
一方、ステップS24の待受状態にあるときに取消情報又は第2の確定情報が受信されたならば、プロセッサー101は、ステップS24においてYesと判定して、ステップS30へと進む。
【0082】
ステップS30において、プロセッサー101は、補助記憶装置104に記憶された予告料金情報の中から、受信された取消情報又は第2の確定情報に含まれるカード番号と同じカード番号を含む予告料金情報を削除する。そして、プロセッサー101は、ステップS30の処理の後、ステップS21へと戻る。
【0083】
次に、予告情報を送信する予告制御装置410の動作について説明する。
図9は、予告制御装置410のプロセッサー411による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー411は、例えば、ROM412又は補助記憶装置414などに記憶されたプログラムに基づいて図9の処理を実行する。
入口料金所200から有料道路に入った車両CAは、出口料金所300を通過して有料道路から出る。出口料金所300の手前には、予告アンテナ設置所400があるため、当該車両CAは、出口料金所300を通過する前に予告アンテナ設置所400を通過する。当該車両CAは、予告アンテナ設置所400を通過する際、車両検知装置430に検知される。
【0084】
図9のステップS41において、予告制御装置410のプロセッサー411は、車両検知装置430によって車両CAが検知されたか否かを判定する。プロセッサー411は、車両検知装置430によって車両CAが検知されないならば、ステップS41においてNoと判定して、ステップS42へと進む。
【0085】
一方、ステップS41の待受状態にあるときに車両検知装置430によって車両CAが検知されたならば、プロセッサー411は、ステップS41においてYesと判定して、ステップS46へと進む。
【0086】
ステップS46において、プロセッサー411は、アンテナ装置420を制御して、車両検知装置430によって検知された車両CAの車載器500との通信を開始する。
【0087】
ステップS47において、プロセッサー411は、アンテナ装置420を介して車載器500と通信することで、ETCカード520から契約情報を取得する。
図1に示すように、契約情報I3は、車載器500から予告アンテナ設置所400へ送信される。
【0088】
ステップS48において、プロセッサー411は、現在時刻を取得する。当該時刻は、車両CAが予告アンテナ設置所400を通過した時刻を示す。以下、ステップS48で取得された時刻を予告通過時刻という。
【0089】
ステップS49において、プロセッサー411は、予告情報を生成する。予告情報は、例えば、補助記憶装置414などに記憶された出口番号、ステップS48で取得した予告通過時刻、ステップS47で取得した契約情報を含む。予告情報は、当該契約情報で特定される車両CAが当該出口番号で特定される出口料金所300をこれから通過することを通知する。プロセッサー411は、予告情報を生成した後、当該予告情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース415に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース415は、当該予告情報をサーバー装置100に送信する。
送信された当該予告情報は、サーバー装置100の通信インターフェース105によって受信される。プロセッサー411は、ステップS49の処理の後、ステップS41へと戻る。
図1に示すように、予告情報I4は、予告アンテナ設置所400からサーバー装置100へ送信される。
【0090】
次に、ステップS42において、プロセッサー411は、通信インターフェース415によって予告料金情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー411は、予告料金情報が受信されないならば、ステップS42においてNoと判定して、ステップS43へと進む。
【0091】
一方、図9のステップS42の待受状態にあるときに予告料金情報が受信されたならば、予告制御装置410のプロセッサー411は、ステップS42においてYesと判定して、ステップS50へと進む。
ステップS50において、プロセッサー411は、受信された予告料金情報をRAM413又は補助記憶装置414などに記憶する。プロセッサー411は、ステップS50の処理の後、ステップS41へと戻る。
【0092】
次に、ステップS43において、プロセッサー411は、通信インターフェース415によって出口情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー411は、出口情報が受信されないならば、ステップS43においてNoと判定して、ステップS44へと進む。
【0093】
一方、ステップS43の待受状態にあるときに出口情報が受信されたならば、予告制御装置410のプロセッサー411は、ステップS43においてYesと判定して、ステップS51へと進む。なお、ここで受信された予告情報を、以下「受信出口情報」というものとする。
【0094】
ステップS51において、プロセッサー411は、補助記憶装置414に記憶された予告料金情報の中から、受信出口情報に含まれるカード番号と同じカード番号を含む予告料金情報を取得する。なお、ここで取得された予告料金情報を、以下「取得予告料金情報」というものとする。
【0095】
ステップS52において、プロセッサー411は、取得予告料金情報に含まれる金額を、取得予告料金情報及び受信出口情報に含まれるカード番号で特定される車両CAの通行料金の金額として決定する。ただし、取得予告料金情報に含まれる金額が、条件によって異なる金額を含む場合、プロセッサー411は、受信出口情報に含まれる情報及び、その他の装置などから取得可能な情報に基づき条件の判定を行う。
そして、プロセッサー411は、条件を満たす金額を、通行料金の金額として決定する。例えば、プロセッサー411は、有料道路の渋滞状況を条件として通行金額が決まる場合、渋滞状況をサーバー装置100又はその他の装置から取得する。そして、プロセッサー411は、取得した渋滞状況及び条件に基づき金額を決定する。例えば、プロセッサー411は、出口通過時刻に応じて通行料金の金額が決まる場合、受信出口情報に含まれる出口通過時刻及び条件に基づき金額を決定する。
【0096】
ステップS53において、プロセッサー411は、料金情報を生成する。料金情報は、例えば、取得予告料金情報及び受信出口情報に含まれるカード番号、及びステップS52で決定された金額についての情報を含む。料金情報は、通行料金の金額などを通知する。
プロセッサー411は、料金情報を生成した後、当該料金情報を出口制御装置310に送信するように通信インターフェース415に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース415は、当該料金情報を出口制御装置310に送信する。
送信された当該料金情報は、出口制御装置310の通信インターフェース315によって受信される。プロセッサー411は、ステップS53の処理の後、ステップS41へと戻る。
図1に示すように、料金情報I8は、予告アンテナ設置所400から出口料金所300へ送信される。
【0097】
次に、ステップS44において、プロセッサー411は、通信インターフェース415によって確定情報が受信されたか否かを判定する。
もし、プロセッサー411は、確定情報が受信されないならば、ステップS44においてNoと判定して、ステップS45へと進む。
【0098】
一方、図9のステップS44の待受状態にあるときに第1の確定情報又は第2の確定情報が受信されたならば、予告制御装置410のプロセッサー411は、ステップS44においてYesと判定して、ステップS54へと進む。
【0099】
ステップS54において、プロセッサー411は、受信された確定情報をサーバー装置100に転送するように通信インターフェース415に対して指示する。この転送の指示を受けて通信インターフェース415は、当該確定情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該確定情報は、サーバー装置100の通信インターフェース105によって受信される。
図1に示すように、確定情報I11は、予告アンテナ設置所400からサーバー装置100へ送信される。
【0100】
図9のステップS55において、プロセッサー411は、補助記憶装置414に記憶された予告料金情報の中から、受信された確定情報に含まれるカード番号と同じカード番号を含む予告料金情報を削除する。プロセッサー411は、ステップS55の処理の後、ステップS41へと戻る。
【0101】
次に、ステップS45において、プロセッサー411は、車両CAが予告アンテナ設置所400を通過してからの経過時間が所定の時間T1以上であるか否かを判定する。
もし、プロセッサー411は、タイムアウトしていないならば、ステップS45においてNoと判定して、ステップS41へと戻る。
かくして、プロセッサー411は、車両CAが検知されるか、予告料金情報、出口情報が受信されるか若しくは確定情報が受信されるか、車両CAが予告アンテナ設置所400を通過してから所定の時間T1が経過するまでステップS41~ステップS45を繰り返す待受状態となる。
【0102】
一方、ステップS45の待受状態にあるときに、補助記憶装置414に記憶された予告料金情報の中に、予告通過時刻と現在時刻との差が所定の時間T1以上である予告料金情報を発見したならば、プロセッサー411は、ステップS45においてYesと判定して、ステップS56へと進む。
【0103】
ステップS56において、プロセッサー411は、取消情報を生成する。
取消情報は、ステップS45で発見した予告料金情報に含まれるカード番号を含む。取消情報は、料金の収受を取り消すことを示す。プロセッサー411は、取消情報を生成した後、当該取消情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース415に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース415は、当該取消情報をサーバー装置100に送信する。
送信された当該取消情報は、サーバー装置100の通信インターフェース105によって受信される。
【0104】
ステップS57において、プロセッサー411は、ステップS45で発見した予告料金情報を削除する。プロセッサー411は、ステップS57の処理の後、ステップS41へと戻る。
【0105】
予告アンテナ設置所400を通過した車両CAは、当該予告アンテナ設置所400の先(下流)にある出口料金所300を通過して有料道路から出る。当該車両CAは、出口料金所300を通過する際、車両検知装置330に検知される。
【0106】
次に、出口制御装置310の動作について説明する。
図10は、出口制御装置310のプロセッサー311による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー311は、例えば、ROM312などに記憶されたプログラムに基づいて図10の処理を実行する。
図10のステップS61において、出口制御装置310のプロセッサー311は、車両検知装置330によって車両CAが検知されるのを待ち受ける。プロセッサー311は、車両検知装置330によって車両CAが検知されたならば、ステップS61においてYesと判定してステップS62へと進む。
【0107】
次に、ステップS62において、プロセッサー311は、アンテナ装置320を制御して、車両検知装置330によって検知された車両CAの車載器500との通信を開始する。
【0108】
次に、ステップS63において、プロセッサー311は、アンテナ装置320を介して車載器500と通信することで、ETCカード520から契約情報を取得する。
図1に示すように、契約情報I6は、車載器500から出口料金所300へ送信される。
【0109】
次に、ステップS64において、プロセッサー311は、現在時刻を取得する。当該時刻は、車両CAが出口料金所300を通過した時刻(有料道路から出た時刻)を示す。以下、ステップS64で取得された時刻を出口通過時刻という。
【0110】
次に、ステップS65において、プロセッサー311は、出口情報を生成する。出口情報は、例えば、補助記憶装置314などに記憶された出口番号、ステップS64で取得した出口通過時刻、及びステップS63で取得した契約情報を含む。出口情報は、当該契約情報で特定される車両CAが当該出口番号で特定される出口料金所300を当該出口通過時刻に通過することを通知する。プロセッサー311は、出口情報を生成した後、当該出口情報を予告制御装置410に送信するように通信インターフェース315に対して指示する。
この送信の指示を受けて通信インターフェース315は、当該出口情報を予告制御装置410に送信する。送信された当該出口情報は、予告制御装置410の通信インターフェース415によって受信される。
図1に示すように、出口情報I7は、出口料金所300から予告アンテナ設置所400へ送信される。
【0111】
次に、のステップS66において、出口制御装置310のプロセッサー311は、通信インターフェース315によって料金情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー311は、料金情報が受信されたならば、ステップS66においてYesと判定して、ステップS67へと進む。
【0112】
ステップS67において、プロセッサー311は、明細情報を生成する。
明細情報は、例えば、補助記憶装置314などに記憶された出口番号、ステップS64で取得した出口通過時刻、及びステップS66で受信された料金情報に含まれる金額についての情報を含む。明細情報は、通行料金などの金額を通知する。プロセッサー311は、明細情報を生成した後、アンテナ装置320を制御して当該明細情報を車載器500に送信する送信された当該明細情報は、車載器500のETCアンテナ505によって受信される。
図1に示すように、明細情報I9は、予告アンテナ設置所400から出口料金所300へ送信される。
【0113】
車載器500は、明細情報に含まれる金額を表示する、及び音声を出力するなどして車両CAの運転者などに報知する。
【0114】
ステップS68において、プロセッサー311は、発進制御装置350を制御して発信制御バーを開いた状態にする。
【0115】
ステップS69において、プロセッサー311は、第1の確定情報を生成する。
第1の確定情報は、例えば、ステップS63で取得した契約情報に含まれるカード番号、ステップS64で取得した出口通過時刻、及びステップS66で受信された料金情報に含まれる金額についての情報を含む。第1の確定情報は、通行料金の収受を行うことが確定したことを通知する。第1の確定情報は、車両CAが出口料金所300を通過したことを示す。
プロセッサー311は、第1の確定情報を生成した後、当該第1の確定情報を予告制御装置410に送信するように通信インターフェース315に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース315は、当該第1の確定情報を予告制御装置410に送信する。
送信された当該第1の確定情報は、予告制御装置410の通信インターフェース415によって受信される。プロセッサー311は、ステップS69の処理の後、ステップS61へと戻る。
【0116】
また、プロセッサー311は、車両CAが出口料金所300に誤進入してUターンした場合など、何らかの事情で通行料金の収受を取り消す必要がある場合には、出口料金所300の職員などによって収受の取り消しに係る操作が行われたことに応じて、第2の確定情報を生成する。
第2の確定情報は、例えば、ステップS63で取得した契約情報に含まれるカード番号、ステップS64で取得した出口通過時刻、及びステップS66で受信された料金情報に含まれる金額についての情報を含む。第2の確定情報は、通行料金の収受を取り消すことが確定したことを通知する。第2の確定情報は、収受取消情報の一例である。
図1に示すように、確定情報I10は、出口料金所300から予告アンテナ設置所400へ送信される。なお、確定情報は、第1の確定情報及び第2の確定情報の総称である。
【0117】
実施形態の料金収受システム1によれば、予告制御装置410は、出口料金所300の上流にある予告アンテナ設置所400を車両CAが通過したことをサーバー装置100に通知する。これに応じて、サーバー装置100は、車両CAの通行料金の金額を求める。すなわち、実施形態の料金収受システムは、車両CAが出口料金所より手前を通過した時点で通行料金の金額を求め始める。したがって、サーバー装置100と予告アンテナ設置所400との間の通信に時間がかかっても、車両CAが出口料金所に到達する前に金額を求めることができる。
【0118】
また、実施形態の料金収受システム1によれば、サーバー装置100は、求めた金額を予告制御装置410に送信する。予告アンテナ設置所400は、一般的にサーバー装置100よりも出口料金所300の近くにある。したがって、出口制御装置310は、サーバー装置100から金額を取得するよりも短い通信時間で予告制御装置410から金額を取得することができる。
【0119】
また、実施形態の料金収受システム1によれば、条件に応じて通行料金の金額が変わる場合には、条件ごとの複数の金額を求める。したがって、実施形態の料金収受システム1は、車両CAが予告アンテナ設置所400を通過する時点と出口料金所300を通過する時点とで金額を求めるための条件が変わった場合にも最新の条件に基づいた料金収受が可能である。
【0120】
また、実施形態の料金収受システム1によれば、予告制御装置410は、車両CAが予告アンテナ設置所400を通過してから所定の時間が経過しても、第1の確定情報を受信しなかった場合、予告料金情報を削除する。これにより、予告制御装置410は、使わなくなった予告料金情報を削除することで、処理にかかる時間が長くなることを防ぐ。
また、予告制御装置410は、使わなくなった予告料金情報を削除することで、補助記憶装置414が記憶しているデータ量が増えすぎないようにする。
【0121】
また、実施形態の料金収受システム1によれば、予告制御装置410は、第1の確定情報を受信した場合、予告料金情報を削除する。これにより、予告制御装置410は、使用済みの予告料金情報を削除することで、処理にかかる時間が長くなることを防ぐ。
また、予告制御装置410は、使用済みの予告料金情報を削除することで、補助記憶装置414が記憶しているデータ量が増えすぎないようにする。
【0122】
また、実施形態の料金収受システム1によれば、サーバー装置100は、車両CAが予告アンテナ設置所400を通過してから所定の時間が経過しても、第1の確定情報を受信しなかった場合、予告料金情報を削除する。これにより、サーバー装置100は、使わなくなった予告料金情報を削除することで、処理にかかる時間が長くなることを防ぐ。
また、サーバー装置100は、使わなくなった予告料金情報を削除することで、補助記憶装置104が記憶しているデータ量が増えすぎないようにする。
【0123】
また、実施形態の料金収受システム1によれば、サーバー装置100は、車両CAが出口料金所300を通過したことに応じて通行料金の決済を行う。予告アンテナ設置所400を用いない場合と同様にサーバー装置100が決済を行うことで、予告アンテナ設置所400を撤去した場合にシステムの変更が不要となる。
【0124】
また、実施形態の料金収受システム1によれば、出口制御装置310は、通行料金の収受を取り消すことを示す第2の確定情報を送信する場合がある。サーバー装置100は、第2の確定情報を受信した場合には、決済を行わず、予告料金情報を削除する。このように、実施形態の料金収受システム1は、通行料金の収受の取り消しが可能である。
【0125】
また、実施形態の料金収受システム1は、出口料金所300とサーバー装置100との間の通信インフラが十分に整った場合には、予告アンテナ設置所400を用いない形態に変更することが可能である。この場合の出口料金所300は、出口情報をサーバー装置100に送信する。そして、サーバー装置100は、出口情報を受信したことに応じて通行料金の金額を求め、当該金額を含む料金情報を出口料金所300に送信する。ただし、サーバー装置100は、予告料金情報を生成する場合と異なり、金額は1つだけ求める。このように、簡易な変更で予告アンテナ設置所400を用いない形態に変更することが可能である。
【0126】
<変形例>
上記の実施形態は以下のような変形も可能である。
上記の実施形態では、1つの出口料金所300に対して1つの予告アンテナ設置所400が対応する。しかしながら、1つの予告アンテナ設置所400に対して複数の出口料金所300があっても良い。この場合、各装置は、例えば以下のような動作をする。
予告制御装置410は、対応する複数の出口料金所300の出口番号を全て記憶する。そして、予告制御装置410は、これら複数の出口番号を含む予告情報を送信する。すなわち、サーバー装置100は、予告情報を受信したならば、当該複数の出口料金所300のそれぞれから車両CAが出る場合について、それぞれの通行料金の金額を求め、予告制御装置410に送信する。そして、予告制御装置410は、出口情報を受信したことに応じて、当該出口情報に含まれる出口番号に対応する通行料金の金額を含む料金情報を出口情報の送信元である出口制御装置310に送信する。
【0127】
サーバー装置100は、予告制御装置410と同様に、補助記憶装置104に記憶された予告料金情報の中に、予告通過時刻と現在時刻との差が所定の時間以上である予告料金情報を発見した場合、当該予告料金情報を削除しても良い。
【0128】
プロセッサー101、プロセッサー211、プロセッサー311、プロセッサー411及びプロセッサー501は、上記実施形態においてプログラムによって実現する処理の一部又は全部を、回路のハードウェア構成によって実現するものであっても良い。
【0129】
上記実施形態における各装置は、例えば、上記の各処理を実行するためのプログラムが記憶された状態で各装置の管理者などへと譲渡される。あるいは、当該各装置は、当該プログラムが記憶されない状態で当該管理者などに譲渡される。そして、当該プログラムが別途に当該管理者などへと譲渡され、当該管理者又はサービスマンなどによる操作に基づいて当該各装置に記憶される。このときのプログラムの譲渡は、例えば、ディスクメディア又は半導体メモリなどのようなリムーバブルな記憶媒体を用いて、あるいはインターネット又はLANなどを介したダウンロードにより実現できる。
【0130】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0131】
1……料金収受システム、100……サーバー装置、101,211,311,411,501……プロセッサー、102,212,312,412,502……ROM、103,213,313,413,503……RAM、104,214,314,414,504……補助記憶装置、105,215,315,415……通信インターフェース、106,218,318,417,507……バス、200……入口料金所、210……入口制御装置、216,316,416……ETCインターフェース、217,317……制御インターフェース、220,320,420……アンテナ装置、230,330……車両検知装置、240……車種判別装置、250,340……表示装置、260,350……発進制御装置、300……出口料金所、310……出口制御装置、400……予告アンテナ設置所、410……予告制御装置、500……車載器、505……ETCアンテナ、506……カードリーダー、520……ETCカード
図1
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図10