(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-22
(45)【発行日】2024-12-02
(54)【発明の名称】固体燃料供給設備及び発電プラント並びに固体燃料の供給方法
(51)【国際特許分類】
F23K 1/00 20060101AFI20241125BHJP
F23K 3/02 20060101ALI20241125BHJP
【FI】
F23K1/00 B
F23K3/02 302
(21)【出願番号】P 2021029489
(22)【出願日】2021-02-26
【審査請求日】2024-02-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】小林 篤人
(72)【発明者】
【氏名】栗原 誠矢
【審査官】礒部 賢
(56)【参考文献】
【文献】特開平03-098917(JP,A)
【文献】特開2013-176744(JP,A)
【文献】実開平03-089024(JP,U)
【文献】実開平02-028942(JP,U)
【文献】特開2002-310423(JP,A)
【文献】特開2015-161428(JP,A)
【文献】特開昭61-231323(JP,A)
【文献】特開2003-130331(JP,A)
【文献】中国実用新案第215259910(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2019/0120481(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23K 1/00 - 3/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体燃料を粉砕する第1粉砕機へ前記固体燃料を供給する第1供給部と、
前記第1粉砕機とは異なる粉砕機である第2粉砕機へ前記固体燃料を供給する第2供給部と、を備え、
前記第1供給部には、前記第1供給部と前記第2供給部とを接続し前記第1供給部から前記第2供給部へ前記固体燃料を導く接続部の一端が取り付けられる第1取付部が設けられている固体燃料供給設備。
【請求項2】
前記接続部を備え、
前記第2供給部には、前記接続部の他端が取り付けられる第2取付部が設けられていて、
前記接続部は、前記第1取付部及び前記第2取付部に取り付けられている請求項1に記載の固体燃料供給設備。
【請求項3】
前記接続部は、前記第1供給部から前記第2供給部へ導かれる前記固体燃料の流れを補助する補助装置を有する請求項2に記載の固体燃料供給設備。
【請求項4】
前記第1取付部は、前記第2取付部よりも上方に配置されている請求項2または請求項3に記載の固体燃料供給設備。
【請求項5】
前記第2供給部は、前記第2取付部よりも上方に隔壁部を有し、
前記隔壁部は、前記第2取付部が設けられる下方空間と、前記隔壁部よりも上方の上方空間とを隔てている請求項2から請求項4のいずれかに記載の固体燃料供給設備。
【請求項6】
前記第1供給部は、筒部と前記筒部の下端から下方に延びる縮径部とを有し、
前記第1取付部は、前記縮径部に設けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載の固体燃料供給設備。
【請求項7】
前記第1供給部は、前記第1取付部の内部への前記固体燃料の侵入を許容する状態と、前記第1取付部の内部への前記固体燃料の侵入を妨げる状態とを切り換える蓋部を有している請求項1から請求項6のいずれかに記載の固体燃料供給設備。
【請求項8】
前記第2供給部は、前記接続部の他端が取り付けられる第2取付部が設けられていて、前記第2取付部の内部への前記固体燃料の侵入を許容する状態と、前記第2取付部の内部への前記固体燃料の侵入を妨げる状態とを切り換える蓋部を有している請求項1から請求項7のいずれかに記載の固体燃料供給設備。
【請求項9】
前記第1供給部は、前記第1取付部へ前記固体燃料を案内する案内部を有する請求項1から請求項8のいずれかに記載の固体燃料供給設備。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれかに記載の固体燃料供給設備と、
前記固体燃料供給設備から供給された前記固体燃料を粉砕する前記第1粉砕機と、
前記固体燃料供給設備から供給された前記固体燃料を粉砕する前記第2粉砕機と、
前記第1粉砕機及び前記第2粉砕機で粉砕された前記固体燃料が供給されるボイラと、を備えた発電プラント。
【請求項11】
固体燃料を粉砕する第1粉砕機へ第1供給部によって前記固体燃料を供給する工程と、
前記第1供給部と前記第1粉砕機とは異なる粉砕機である第2粉砕機へ前記固体燃料を供給する第2供給部とを接続する接続部を介して、前記第1供給部から前記第2供給部へ導いた前記固体燃料を前記第2粉砕機へ供給する工程と、を備える固体燃料の供給方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、固体燃料供給設備及び発電プラント並びに固体燃料の供給方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、石炭やバイオマス燃料等の固体燃料(炭素含有固体燃料)は、粉砕機(ミル)で所定粒径範囲内の微粉状に粉砕して、燃焼装置へ供給される。ミルに供給される固体燃料は、一時的にバンカ等に貯留されている。バンカ等に貯留されている固体燃料は、給炭機等によって、ミルへ供給される。ミルは、粉砕テーブルへ投入された石炭やバイオマス燃料等の固体燃料を、粉砕テーブルと粉砕ローラの間に挟み込んで粉砕し、粉砕テーブルの外周から供給される搬送用ガス(一次空気)によって、粉砕されて微粉状となった固体燃料のうち、所定粒径範囲内の微粉燃料を分級機で選別し、ボイラへ搬送して燃焼装置で燃焼させている。火力発電プラントでは、ボイラで微粉燃料を燃焼して生成された燃焼ガスとの熱交換により蒸気を発生させ、該蒸気により蒸気タービンを回転駆動して、蒸気タービンに接続した発電機を回転駆動することで発電が行われる。
上述のようなミルは、例えば、特許文献1に記載されている。
【0003】
特許文献1には、コールバンカに貯留されている石炭を給炭機によってミルに供給する装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
火力発電プラントには、複数のミルを備えているものがある。このような火力発電プランでは、各ミルに対応するように、バンカ及び給炭機が設けられている。
一般的に、石炭を一時的に貯留するバンカは、内壁が石炭と接触するため、経年使用によって、内壁(特に絞り部の起点付近)が摩耗する。このため、バンカは、補修等のメンテナンスが必要となる。しかしながら、バンカをメンテナンスする際には、該バンカへの燃料の供給を停止し、対応する給炭機およびミルも停止させる必要がある。このため、火力発電プラント全体における固体燃料の粉砕量が低下する可能性があった。このように、固体燃料の粉砕量が低下することから、バンカをメンテナンスする際には、火力発電プラントの停止または出力制限を行う必要がある。よって、バンカのメンテナンスによって、火力発電プラントの稼働率が低減する可能性があった。
【0006】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ミルに固体燃料を供給する供給部のメンテナンスを行っている際における、粉砕される固体燃料の量の減少を抑制することができる固体燃料供給設備及び固体燃料粉砕装置並びに固体燃料の供給方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の固体燃料供給設備及び発電プラント並びに固体燃料の供給方法は、以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る固体燃料供給設備は、固体燃料を粉砕する第1粉砕機へ前記固体燃料を供給する第1供給部と、前記第1粉砕機とは異なる粉砕機である第2粉砕機へ前記固体燃料を供給する第2供給部と、を備え、前記第1供給部には、前記第1供給部と前記第2供給部とを接続し前記第1供給部から前記第2供給部へ前記固体燃料を導く接続部の一端が取り付けられる第1取付部が設けられている。
【0008】
本開示の一態様に係る固体燃料の供給方法は、固体燃料を粉砕する第1粉砕機へ第1供給部によって前記固体燃料を供給する工程と、前記第1供給部と前記第1粉砕機とは異なる粉砕機である第2粉砕機へ前記固体燃料を供給する第2供給部とを接続する接続部を介して、前記第1供給部から前記第2供給部へ導いた前記固体燃料を前記第2粉砕機へ供給する工程と、を備えている。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ミルに固体燃料を供給する供給部のメンテナンスを行っている際における、粉砕される固体燃料の量の減少を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の実施形態に係る固体燃料粉砕装置およびボイラを示す構成図である。
【
図2】本開示の実施形態に係る固体燃料供給設備を示す正面図である。
【
図3】本開示の実施形態に係る固体燃料供給設備を示す正面図であって、バンカ同士を連絡シュートで接続した状態を示している。
【
図4】本開示の実施形態に係るバンカに隔離装置を設けた状態を示す正面図である。
【
図5】本開示の実施形態に係る固体燃料供給設備を示す模式的な図であって、供給側バンカからメンテナンス側バンカへ固体燃料が供給される状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本開示に係る固体燃料供給設備及び発電プラント並びに固体燃料の供給方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0012】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る発電プラント1は、固体燃料粉砕装置100とボイラ200とを備えている。
以降の説明では、上方とは鉛直上側の方向を、上部や上面などの“上”とは鉛直上側の部分を示している。また同様に“下”とは鉛直下側の部分を示すものであり、鉛直方向は厳密ではなく誤差を含むものである。
【0013】
本実施形態の固体燃料粉砕装置100は、一例として石炭やバイオマス燃料等の固体燃料(炭素含有固体燃料)を粉砕し、微粉燃料を生成してボイラ200のバーナ(燃焼装置)220へ供給する装置である。
本実施形態に係る発電プラント1は、複数の固体燃料粉砕装置100を備えている。複数の固体燃料粉砕装置100は、1台のボイラ200に粉砕した固体燃料を供給する。このとき、各固体燃料粉砕装置100は、ボイラ200に設けられた複数のバーナ220のうち、対応するバーナ220に固体燃料を供給する。なお、図示の関係上、
図1では1つの固体燃料粉砕装置100のみを図示している。
【0014】
本実施形態の複数の固体燃料粉砕装置100は、各々、ミル(粉砕部)10と、給炭機(燃料供給機)20と、送風部(搬送用ガス供給部)30と、状態検出部40と、制御部(判定部)50とを備えている。また、各固体燃料粉砕装置100には、固体燃料供給設備60から固体燃料が供給される。固体燃料供給設備60は、複数の供給部70を有している。各供給部70は、対応する固体燃料粉砕装置100に固体燃料を供給する。
【0015】
ボイラ200に供給する石炭やバイオマス燃料等の固体燃料を、微粉状の固体燃料である微粉燃料へと粉砕するミル10は、石炭のみを粉砕する形式であっても良いし、バイオマス燃料のみを粉砕する形式であっても良いし、石炭とともにバイオマス燃料を粉砕する形式であってもよい。
ここで、バイオマス燃料とは、再生可能な生物由来の有機性資源であり、例えば、間伐材、廃木材、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ及びこれらを原料としたリサイクル燃料(ペレットやチップ)などであり、ここに提示したものに限定されることはない。バイオマス燃料は、バイオマスの成育過程において二酸化炭素を取り込むことから、地球温暖化ガスとなる二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルとされるため、その利用が種々検討されている。
【0016】
ミル10は、ハウジング11と、粉砕テーブル(回転テーブル)12と、粉砕ローラ13と、駆動部14と、駆動部14に接続され粉砕テーブル12を回転駆動させるミルモータ15と、回転式分級機16と、燃料供給部17と、回転式分級機16を回転駆動させる分級機モータ18とを備えている。
ハウジング11は、鉛直方向に延びる筒状に形成されるとともに、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13と回転式分級機16と、燃料供給部17とを収容する筐体である。
ハウジング11の天井部42の中央部には、燃料供給部17が取り付けられている。この燃料供給部17は、バンカ21から導かれた固体燃料をハウジング11内に供給するものであり、ハウジング11の中心位置に上下方向に沿って配置され、下端部がハウジング11内部まで延設されている。
【0017】
ハウジング11の底面部41付近には駆動部14が設置され、この駆動部14に接続されたミルモータ15から伝達される駆動力により回転する粉砕テーブル12が回転自在に配置されている。
粉砕テーブル12は、平面視円形の部材であり、燃料供給部17の下端部が対向するように配置されている。粉砕テーブル12の上面は、例えば、中心部が低く、外側に向けて高くなるような傾斜形状をなし、外周部が上方に曲折した形状をなしていてもよい。燃料供給部17は、固体燃料(本実施形態では例えば石炭やバイオマス燃料)を上方から下方の粉砕テーブル12に向けて供給し、粉砕テーブル12は供給された固体燃料を粉砕ローラ13との間で粉砕する。
【0018】
固体燃料が燃料供給部17から粉砕テーブル12の略中央領域へ向けて投入されると、粉砕テーブル12の回転による遠心力によって、固体燃料は粉砕テーブル12の外周側へと導かれ、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13との間に挟み込まれて粉砕される。粉砕された固体燃料は、搬送用ガス流路(以降は、一次空気流路と記載する)100aから導かれた搬送用ガス(以降は、一次空気と記載する)によって上方へと吹き上げられ、回転式分級機16へと導かれる。
粉砕テーブル12の外周には、一次空気流路100aから流入する一次空気を、ハウジング11内の粉砕テーブル12の上方の空間に流出させる吹出口(図示省略)が設けられている。吹出口には旋回羽根(図示省略)が設置されており、吹出口から吹き出した一次空気に旋回力を与える。旋回羽根により旋回力が与えられた一次空気は、旋回する速度成分を有する気流となって、粉砕テーブル12上で粉砕された固体燃料を、ハウジング11内の上方にある回転式分級機16へと搬送する。なお、粉砕された固体燃料のうち、所定粒径より大きいものは回転式分級機16により分級されて、または、回転式分級機16まで到達することなく落下して、粉砕テーブル12上に戻されて、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13との間で再度粉砕される。
【0019】
粉砕ローラ13は、燃料供給部17から粉砕テーブル12上に供給された固体燃料を粉砕する回転体である。粉砕ローラ13は、粉砕テーブル12の上面に押圧されて粉砕テーブル12と協働して固体燃料を粉砕する。
図1では、粉砕ローラ13が代表して1つのみ示されているが、粉砕テーブル12の上面を押圧するように、周方向に一定の間隔を空けて、複数の粉砕ローラ13が配置される。例えば、外周部上に120°の角度間隔を空けて、3つの粉砕ローラ13が周方向に均等な間隔で配置される。この場合、3つの粉砕ローラ13が粉砕テーブル12の上面と接する部分(押圧する部分)は、粉砕テーブル12の回転中心軸からの距離が等距離となる。
【0020】
粉砕ローラ13は、ジャーナルヘッド45によって、上下に揺動可能となっており、粉砕テーブル12の上面に対して接近離間自在に支持されている。粉砕ローラ13は、外周面が粉砕テーブル12の上面の固体燃料に接触した状態で、粉砕テーブル12が回転すると、粉砕テーブル12から回転力を受けて連れ回りするようになっている。燃料供給部17から固体燃料が供給されると、粉砕ローラ13と粉砕テーブル12との間で固体燃料が押圧されて粉砕される。
【0021】
ジャーナルヘッド45の支持アーム47は、中間部が水平方向に沿った支持軸48によって、ハウジング11の側面部に支持軸48を中心として粉砕ローラ13を上下方向に揺動可能に支持されている。また、支持アーム47の鉛直上側にある上端部には、押圧装置49が設けられている。押圧装置49は、ハウジング11に固定されており、粉砕ローラ13を粉砕テーブル12に押し付けるように、支持アーム47等を介して粉砕ローラ13に荷重を付与する。
【0022】
駆動部14は、粉砕テーブル12に駆動力を伝達し、粉砕テーブル12を中心軸回りに回転させる装置である。駆動部14は、ミルモータ15に接続されており、ミルモータ15の駆動力を粉砕テーブル12に伝達する。
【0023】
回転式分級機16は、ハウジング11の上部に設けられ中空状の略逆円錐形状の外形を有している。回転式分級機16は、その外周位置に上下方向に延在する複数のブレード16aを備えている。各ブレード16aは、回転式分級機16の中心軸線周りに所定の間隔(均等間隔)で設けられている。
回転式分級機16は、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13により粉砕された固体燃料(以降、粉砕された固体燃料を「粉砕燃料」という。)を、所定粒径(例えば、石炭では70~100μm)より大きいもの(以降、所定粒径を超える粉砕燃料を「粗粉燃料」という。)と、所定粒径以下のもの(以降、所定粒径以下の粉砕燃料を「微粉燃料」という。)に分級する装置である。回転により分級する回転式分級機16は、ロータリセパレータとも呼ばれ、制御部50によって制御される分級機モータ18により回転駆動力を与えられ、ハウジング11の上下方向に延在する円筒軸(図示省略)を中心に燃料供給部17の周りを回転する。
なお、分級機としては、固定された中空状の逆円錐形状のケーシングと、そのケーシングの外周位置にブレード16aに替わって複数の固定旋回羽根とを備えた固定式分級機を用いてもよい。
【0024】
回転式分級機16に到達した粉砕燃料は、ブレード16aの回転により生じる遠心力と、一次空気の気流による向心力との相対的なバランスにより、大きな径の粗粉燃料は、ブレード16aによって叩き落とされ、粉砕テーブル12へと戻されて再び粉砕され、微粉燃料はハウジング11の天井部42にある出口ポート19に導かれる。回転式分級機16によって分級された微粉燃料は、一次空気とともに出口ポート19から微粉燃料供給流路100bへ排出され、ボイラ200のバーナ220へ供給される。微粉燃料供給流路100bは、固体燃料が石炭の場合には、微粉炭管とも呼ばれる。
【0025】
燃料供給部17は、ハウジング11の天井部42を貫通するように上下方向に沿って下端部がハウジング11内部まで延設されて取り付けられ、燃料供給部17の上部から投入される固体燃料を粉砕テーブル12の略中央領域に供給する。燃料供給部17は、給炭機20から固体燃料が供給される。
【0026】
給炭機20へは、対応する供給部70から固体燃料が供給される。供給部70は、固体燃料を一時的に貯留するバンカ21と、バンカ21と給炭機20とを接続するダウンスパウト24と、を有している。供給部70の詳細については、後述する。
【0027】
給炭機20は、搬送部22と、給炭機モータ23とを備える。搬送部22は、例えばベルトコンベアであり、給炭機モータ23から与えられる駆動力によって、バンカ21の直下にあるダウンスパウト24の下端部から排出される固体燃料を、ミル10の燃料供給部17の上部まで搬送し、燃料供給部17の内部へ投入する。
通常、ミル10の内部には、微粉燃料をバーナ220へ搬送するための一次空気が供給されており、給炭機20やバンカ21よりも圧力が高くなっている。バンカ21の直下にある上下方向に延在する管であるダウンスパウト24には、内部に燃料が積層状態で保持されていて、ダウンスパウト24内に積層された固体燃料層により、ミル10側の一次空気と微粉燃料がバンカ21側へ逆流しないようなシール性を確保している。
ミル10へ供給される固体燃料の供給量は、例えば、搬送部22のベルトコンベアの移動速度によって調整される。
【0028】
送風部30は、粉砕燃料を乾燥させるとともに、回転式分級機16へ搬送するための一次空気を、ハウジング11の内部へ送風する装置である。
送風部30は、ハウジング11の内部へ送風される一次空気の流量と温度を適切に調整するために、本実施形態では、一次空気通風機(PAF:Primary Air Fan)31と、熱ガス流路30aと、冷ガス流路30bと、熱ガスダンパ30cと、冷ガスダンパ30dとを備えている。
【0029】
本実施形態では、熱ガス流路30aは、一次空気通風機31から送出された空気(外気)の一部を、例えば空気予熱器などの熱交換器34を通過して加熱された熱ガスとして供給する。熱ガス流路30aの下流側には、熱ガスダンパ30cが設けられている。熱ガスダンパ30cの開度は、制御部50によって制御される。熱ガスダンパ30cの開度によって、熱ガス流路30aから供給する熱ガスの流量が決定される。
【0030】
冷ガス流路30bは、一次空気通風機31から送出された空気の一部を常温の冷ガスとして供給する。冷ガス流路30bの下流側には、冷ガスダンパ30dが設けられている。冷ガスダンパ30dの開度は、制御部50によって制御される。冷ガスダンパ30dの開度によって、冷ガス流路30bから供給する冷ガスの流量が決定される。
【0031】
一次空気の流量は、本実施形態では、熱ガス流路30aから供給する熱ガスの流量と冷ガス流路30bから供給する冷ガスの流量の合計の流量となり、一次空気の温度は、熱ガス流路30aから供給する熱ガスと冷ガス流路30bから供給する冷ガスの混合比率で決まり、制御部50によって制御される。
また、熱ガス流路30aから供給する熱ガスに、図示しないガス再循環通風機を介してボイラ200から排出された燃焼ガスの一部を導き、混合することで、一次空気流路100aからハウジング11の内部へ送風する一次空気の酸素濃度を調整してもよい。
【0032】
本実施形態では、ミル10の状態検出部40により、計測または検出したデータを制御部50に送信する。本実施形態の状態検出部40は、例えば、差圧計測手段であり、一次空気流路100aからハウジング11の内部へ一次空気が流入する部分における圧力と、ハウジング11の内部から微粉燃料供給流路100bへ一次空気と微粉燃料が排出される出口ポート19における圧力との差圧を、ミル10の差圧として計測する。このミル10の差圧の増減は、回転式分級機16の分級効果によってハウジング11内部の回転式分級機16付近と粉砕テーブル12付近の間を循環している粉砕燃料の循環量の増減に対応する。すなわち、このミル10の差圧に応じて回転式分級機16の回転数を調整することで、ミル10に供給する固体燃料の供給量に対して、出口ポート19から排出される微粉燃料の量を調整することができるので、微粉燃料の粒度がバーナ220の燃焼性に影響しない範囲で、ミル10への固体燃料の供給量に対応した量の微粉燃料を、ボイラ200に設けられたバーナ220に安定して供給することができる。
また、本実施形態の状態検出部40は、例えば、温度計測手段であり、ハウジング11の内部へ供給される一次空気の温度(ミル入口における一次空気温度)や、ハウジング11の内部の粉砕テーブル12上部の空間から出口ポート19までの一次空気の温度を検出して、上限温度を超えないように送風部30を制御する。上限温度は、固体燃料への着火の可能性等を考慮して決定される。なお、一次空気は、ハウジング11の内部において、粉砕燃料を乾燥しながら搬送することによって冷却され、出口ポート19での一次空気の温度は、例えば約60~90度程度となる。
【0033】
制御部50は、固体燃料粉砕装置100の各部を制御する装置である。
制御部50は、例えば、ミルモータ15に駆動指示を伝達して粉砕テーブル12の回転速度を制御してもよい。
制御部50は、例えば、分級機モータ18へ駆動指示を伝達して回転式分級機16の回転速度を制御して分級性能を調整し、ミル10の差圧、すなわちミル10内部の粉砕燃料の循環量を所定の範囲に適正化することにより、微粉燃料をバーナ220へ安定して供給することができる。
また、制御部50は、例えば給炭機20の給炭機モータ23へ駆動指示を伝達することにより、搬送部22が固体燃料を搬送して燃料供給部17へ供給する固体燃料の供給量(給炭量)を調整することができる。
また、制御部50は、開度指示を送風部30に伝達することにより、熱ガスダンパ30cおよび冷ガスダンパ30dの開度を制御して一次空気の流量と温度を調整することができる。具体的には、制御部50は、ハウジング11の内部へ供給される一次空気の流量と、出口ポート19における一次空気の温度が、固体燃料の種別毎に、給炭量に対応して設定された所定値となるように、熱ガスダンパ30cおよび冷ガスダンパ30dの開度を制御する。
【0034】
制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。また、HDDはソリッドステートディスク(SSD)等で置き換えられてもよい。
【0035】
次に、固体燃料粉砕装置100から供給される微粉燃料を用いて燃焼を行って蒸気を発生させるボイラ200について説明する。ボイラ200は、火炉210とバーナ220とを備えている。
【0036】
バーナ220は、微粉燃料供給流路100bから供給される微粉燃料を含む一次空気と、押込通風機(FDF:Forced Draft Fan)32から送出される空気(外気)を熱交換器34で加熱して供給される二次空気とを用いて、微粉燃料を燃焼させて火炎を形成する装置である。微粉燃料の燃焼は火炉210内で行われ、高温の燃焼ガスは、蒸発器、過熱器、節炭器などの熱交換器(図示省略)を通過した後にボイラ200の外部に排出される。
【0037】
ボイラ200から排出された燃焼ガスは、環境装置(脱硝装置、電気集塵機などで図示省略)で所定の処理を行うとともに、例えば空気予熱器などの熱交換器34で一次空気通風機31から送出される空気と押込通風機32から送出される空気との熱交換が行われ、誘引通風機(IDF:Induced Draft Fan)33を介して煙突(図示省略)へと導かれて外気へと放出される。熱交換器34において燃焼ガスにより加熱された一次空気通風機31から送出される空気は、前述した熱ガス流路30aに供給される。
ボイラ200の各熱交換器への給水は、節炭器(図示省略)において加熱された後に、蒸発器(図示省略)および過熱器(図示省略)によって更に加熱されて高温高圧の蒸気が生成され、発電部である蒸気タービン(図示省略)へと送られて蒸気タービンを回転駆動し、蒸気タービンに接続した発電機(図示省略)を回転駆動して発電が行われ、発電プラント1を構成する。
【0038】
次に、供給部70の詳細について、
図1から
図5を用いて説明する。
上述のように、発電プラント1には、複数の供給部70が設けられている。各供給部70は、略同一の構造なので、以下では代表して1つの供給部70の構造について説明する。
【0039】
供給部70は、
図1に示すように、給炭機20の上端に接続されるダウンスパウト24と、ダウンスパウト24の上端に接続されるバンカ21と、を有する。
【0040】
ダウンスパウト24は、
図1及び
図4に示すように、上下方向に延在する直線状の管である。また、ダウンスパウト24は、内部を固体燃料が流通する。
【0041】
バンカ21は、内部に固体燃料を貯留する空間が形成されている。バンカ21は、ダウンスパウト24の上端に接続する縮径部21aと、縮径部21aの上端に接続する円筒部21bと、を一体的に有する。なお、円筒部21bは、平面視の断面形状が円に限定されず、角柱状であってもよい。
【0042】
円筒部21bは、上端が天板(図示省略)で封止されており、天板に開口部(図示省略)が設けられている。バンカ21の内部には、円筒部21bの天板に形成された開口部から固体燃料が投入される。円筒部21bの下端は、縮径部21aの上端に接続している。
縮径部21aは、下部に向かうにしたがって平面視の直径が小さくなるように縮径している。縮径部21aの下端は、ダウンスパウト24の上端に接続している。縮径部21aとダウンスパウト24との接続部分には、
図2及び
図3に示すように、開閉弁(コールゲート)80が設けられている。縮径部21aの側面には、上部開口21c及び下部開口21dが形成されている。コールゲート80の開閉操作を行うことにより、下流側への固体燃料の供給状態と停止状態を切り替えることができる。上部開口21cは、縮径部21aの上部に形成されている。上部開口21cには、後述する上流側取付部71が接続される。下部開口21dは、縮径部21aの下部に形成されている。下部開口21dには、後述する下流側取付部72が接続される。
【0043】
図2及び
図3に示すように、縮径部21aの側面には、上流側取付部(第1取付部)71が設けられている。上流側取付部71は、隣接する供給部70のバンカ21(詳細には、後述するメンテナンス側の供給部70のバンカ21)と対向する側の側面に設けられている。上流側取付部71は、縮径部21aの上部に設けられている。上流側取付部71は、円筒状の部材である。上流側取付部71は、縮径部21aの側面から、斜め下方に向かって延在している。上流側取付部71は、中心軸線C1と鉛直上下方向とが為す角度θ1が、固体燃料の安息角以上となるように、設けられていることが望ましい。具体的には、上流側取付部71は、中心軸線C1と鉛直上下方向とが為す角度θ1が、例えば70度以上となるように、設けられている。上流側取付部71の長さは、内部空間への固体燃料の滞留を抑制するためにできるだけ短い方が望ましく、例えば、先端が円筒部21bよりも水平方向に突出しない長さとされている。なお、上流側取付部71の長さは、これに限定されない。
上流側取付部71の基端は、縮径部21aの側面に形成された上部開口21cに接続している。上流側取付部71の先端は、後述する連絡シュート81が取り付け可能に構成されている。上流側取付部71は、連絡シュート81を取り付けるための座としての役割を果たしている。上流側取付部71の先端には、外周面から突出する取合部(フランジ)が周方向の全域に設けられている。
【0044】
上流側取付部71の先端部には、仕切弁73が設けられている。仕切弁73は、開状態と閉状態とを切り替えることで、上流側取付部71に接続された連絡シュート81の内部を固体燃料が流通する状態と、流通しない状態とを切り替えることができる。
なお、上流側取付部71の先端部には、
図2及び
図3に破線で示すように、仕切弁73に替えて、上流側蓋部(蓋体)90が設けられていてもよい。上流側蓋部90は、上流側取付部71の内部に篏合する形状とされている。上流側蓋部90の上部開口21c側の端部は、縮径部21aの内面に沿うように形成されている。上流側蓋部90を着脱することにより、上流側取付部71の内部空間を封止する状態と、開口する状態とを切り替えることができる。上流側取付部71に連絡シュート81が取り付けられていない状態において、上流側蓋部90を装着することにより、上流側取付部71の内部空間に固体燃料が滞留することを防止することができる。
【0045】
図2及び
図3に示すように、縮径部21aの側面には、下流側取付部(第2取付部)72が設けられている。下流側取付部72は、隣接する供給部70のバンカ21(詳細には、後述する供給側の供給部70のバンカ21)と対向する側の側面に設けられている。下流側取付部72は、縮径部21aの下部に設けられている。下流側取付部72は、円筒状の部材である。下流側取付部72は、縮径部21aの側面から、斜め上方に向かって延在している。下流側取付部72は、中心軸線C2と鉛直上下方向とが為す角度θ2が、固体燃料の安息角以上となるように、設けられていることが望ましい。具体的には、下流側取付部72は、中心軸線C2と鉛直上下方向とが為す角度θ2が、例えば70度以上となるように、設けられている。下流側取付部72の長さは、内部空間への固体燃料の滞留を抑制するためにできるだけ短い方が望ましく、例えば、先端が円筒部21bよりも水平方向に突出しない長さとされている。なお、下流側取付部72の長さは、これに限定されない。
下流側取付部72の基端は、縮径部21aの側面に形成された下部開口21dに接続している。下流側取付部72の先端は、後述する連絡シュート81が取り付け可能に構成されている。下流側取付部72は、連絡シュート81を取り付けるための座としての役割を果たしている。下流側取付部72の先端には、外周面から突出する取合部(フランジ)が周方向の全域に設けられている。
【0046】
下流側取付部72の先端には、下流側蓋部(蓋体)91が設けられている。下流側蓋部91は、下流側取付部72の内部に篏合する形状とされている。下流側蓋部91の下部開口21d側の端部は、縮径部21aの内面に沿うように形成されている。下流側蓋部91を着脱することにより、下流側取付部72の内部空間を封止する状態と、開口する状態とを切り替えることができる。下流側取付部72に連絡シュート81が取り付けられていない状態において、下流側蓋部91を装着することにより、下流側取付部72の内部空間に固体燃料が滞留することを防止することができる。
【0047】
次に、供給部70のバンカ21をメンテナンスする方法について説明する。
以下では、必要に応じて、メンテナンスを行う供給部70のバンカ21をメンテナンス側バンカ(第2供給部)21Bと称する。また、メンテナンスを行う供給部70と隣接する供給部70のバンカ21を供給側バンカ(第1供給部)21Aと称する。また、メンテナンス側バンカ21Bに対応するミル10を第2ミル(第2粉砕機)10Bと称する。また、供給側バンカ21Aに対応するミル10を第1ミル(第1粉砕機)10Aと称する。
【0048】
メンテナンス側バンカ21Bをメンテナンスする際には、
図3から
図5に示すように、メンテナンス側バンカ21Bと供給側バンカ21Aとを、着脱可能な連絡シュート(接続部)81で接続する。このように、連絡シュート81を設けることで、メンテナンス側バンカ21Bへの固体燃料の供給・貯留を停止した場合であっても、供給側バンカ21Aから連絡シュート81を介して、固体燃料をメンテナンス側バンカ21Bに供給することができる(
図5参照)。すなわち、メンテナンス側バンカ21Bのメンテナンス中であっても、第2ミル10Bで固体燃料の粉砕を行うことができる。
【0049】
連絡シュート81は、直線状に延在する管状の部材である。連絡シュート81は、一端(上流端)が供給側バンカ21Aの上流側取付部71に接続されている。また、連絡シュート81は、他端(下流端)がメンテナンス側バンカ21Bの下流側取付部72に接続されている。連絡シュート81の一端及び他端には、周方向の全域に取合部(フランジ)が設けられている。連絡シュート81の傾斜角度θ3(中心軸線C3と鉛直上下方向とが為す角度)は、固体燃料の安息角以上とすることが望ましい。具体的には、連絡シュート81の傾斜角度θ3は、例えば、70度以上とされている。
【0050】
次に、メンテナンス側バンカ21Bをメンテナンスする具体的な方法について説明する。
まず、メンテナンス側バンカ21Bへの固体燃料の供給を停止する一方で、第2ミル10Bで粉砕を継続する等により、メンテナンス側バンカ21B内の固体燃料を系外に排出する。次に、メンテナンス側バンカ21Bの下流側取付部72の下流側蓋部91を取り外す。供給側バンカ21Aの上流側取付部71に設けた仕切弁73を閉状態とする。
【0051】
次に、連絡シュート81を設置する。まず、連絡シュート81をクレーンなどの吊上げ装置(図示省略)を用いて吊り上げる。連絡シュート81を吊り上げた状態で、メンテナンス側バンカ21Bの下流側取付部72と、供給側バンカ21Aの上流側取付部71とに連絡シュート81を取り付ける。連絡シュート81と、下流側取付部72及び上流側取付部71とは、例えば、取合部(フランジ)同士をボルトで締結することで固定する。すなわち、連絡シュート81を着脱可能なように取り付ける。
【0052】
次に、
図4に示すように、メンテナンス側バンカ21Bに、隔離装置74(隔壁部)を設ける。具体的には、縮径部21aであって、下流側取付部72よりも上方に設ける。隔離装置74は、隔離装置74よりも上方の空間と、隔離装置74よりも下方の空間とを隔てている。隔離装置74は、例えば、縮径部21a内に架台などを設けて、架台の上に仕切板を載置することで構成される。縮径部21aの内周面と仕切板との取合いには、ゴムパッキン等でシール処理を行い、隔離装置74よりも上方のメンテナンス空間と、隔離装置74よりも下方の固体燃料供給空間との間の空気の流通を抑制する。このようにすることで、第2ミル10B内の空気(一次空気)が、メンテナンス側バンカ21Bから流出することを防止する。これにより、運転中の第2ミル10B内の圧力低下や、第2ミル10Bからボイラ200へと導かれる一次空気量の低下を抑制することができる。
【0053】
次に、供給側バンカ21Aの上流側取付部71に設けた仕切弁73を開状態とし、連絡シュート81を介してメンテナンス側バンカ21Bへ固体燃料を供給する(
図5参照)。この状態で、メンテナンス側バンカ21Bのメンテナンスを行う。
なお、仕切弁73に替えて、上流側蓋部90により上流側取付部71を閉止する場合には、供給側バンカ21Aの内部の固体燃料を、一旦、系外に排出することが望ましい。これにより、上流側蓋部90を取り外して連絡シュート81を取り付ける際に、供給側バンカ21A内の固体燃料が系外へ落下することを防止することができる。
【0054】
メンテナンス側バンカ21Bのメンテナンス終了後は、連絡シュート81を取り外す。連絡シュート81の取り外しは、連絡シュート81の取り付け作業と逆の手順で行われる。仕切弁73を閉状態とし、連絡シュート81を取り外した後に、メンテナンス側バンカ21Bの下流側取付部72に下流側蓋部91を取り付ける。
このようにして、メンテナンス側バンカ21Bのメンテナンス作業を終了する。メンテナンス作業の終了後に、メンテナンス側バンカ21Bへの固体燃料の供給を開始する。
【0055】
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、上流側取付部71及び下流側取付部72に連絡シュート81を取り付けることで、供給側バンカ21Aとメンテナンス側バンカ21Bとを連絡シュート81で接続することができる。したがって、供給側バンカ21Aの固体燃料を、連絡シュート81を介してメンテナンス側バンカ21Bへ導くことができる。メンテナンス側バンカ21Bへ導かれた固体燃料は、第2ミル10Bへ供給される。したがって、上流側取付部71に連絡シュート81が取り付けられている場合、供給側バンカ21A内の固体燃料は、第1ミル10Aへ供給されるとともに、連絡シュート81を介して、第2ミル10Bへも導かれる。このように、上流側取付部71に連絡シュート81が取り付けられている場合には、供給側バンカ21Aから、第1ミル10A及び第2ミル10Bへ固体燃料を供給することができる。
【0056】
供給側バンカ21A以外からメンテナンス側バンカ21Bに固体燃料が供給されない場合(すなわち、メンテナンス側バンカ21Bの天板の開口部から固体燃料が供給されない場合)には、メンテナンス側バンカ21Bにおける連絡シュート81との接続部分よりも上流側、及び、メンテナンス側バンカ21Bよりも上流側の設備や装置には、固体燃料が流通しないこととなる。したがって、メンテナンス側バンカ21Bにおける連絡シュート81との接続部分よりも上流側、及び、メンテナンス側バンカ21Bよりも上流側の設備や装置のメンテナンスを行うことができる。一方、この場合であっても、第2ミル10Bには、連絡シュート81を介して、供給側バンカ21Aから固体燃料が供給される。これにより、第2ミル10Bで固体燃料の粉砕を行うことができる。
このように、本実施形態では、メンテナンス側バンカ21Bにおける連絡シュート81との接続部分よりも上流側等のメンテナンスを行っている間にも、第2ミル10Bで固体燃料を粉砕することができる。したがって、メンテナンス側バンカ21Bのメンテナンスを行っている際における、粉砕される固体燃料の量の減少を抑制することができる。
【0057】
また、本実施形態では、上流側取付部71が下流側取付部72よりも上方に配置されている。これにより、連絡シュート81は、供給側バンカ21A側の端部よりも、メンテナンス側バンカ21B側の端部の方が下方に位置することとなる。したがって、連絡シュート81において、固体燃料が供給側バンカ21Aからメンテナンス側バンカ21Bへと移動し易い。よって、好適に供給側バンカ21Aからメンテナンス側バンカ21Bへ固体燃料を導くことができる。
【0058】
また、本実施形態では、メンテナンス側バンカ21Bは、下流側取付部72よりも上方に隔離装置74を有している。これにより、メンテナンス側バンカ21Bは、隔離装置74によって、下方空間(第2ミル10Bへ固体燃料が供給される空間)と、上方空間(メンテナンスを行う空間)とに隔てられる。したがって、上方空間において、下方空間からの影響を受けることなくメンテナンス作業を行うことができる。下方空間からの影響とは、例えば、第2ミル10Bから流出する高温の一次空気や固体燃料の粉塵等である。
また、隔離装置74を縮径部21aに設けている。すなわち、隔離装置74を縮径部21aと円筒部21bとの接続部分よりも下方に設けている。これによって、固体燃料の接触による摩耗が生じ易い縮径部21aと円筒部21bとの接続部分をメンテナンス空間に含めることができる。よって、縮径部21aと円筒部21bとの接続部分をメンテナンスすることができる。
【0059】
また、本実施形態では、上流側取付部71が縮径部21aに設けられている。これにより、供給側バンカ21Aの縮径部21aの内周面に沿って上方から下方へ移動する固体燃料が、上流側取付部71に導かれ易い。したがって、供給側バンカ21A内の固体燃料を好適に上流側取付部71に導くことができる。よって、好適に供給側バンカ21Aからメンテナンス側バンカ21Bへ固体燃料を導くことができる。
【0060】
また、本実施形態では、供給側バンカ21Aが、上流側取付部71の内部への固体燃料の侵入を許容する状態と、上流側取付部71の内部への固体燃料の侵入を妨げる状態とを切り換える上流側蓋部を有している。これにより、供給側バンカ21Aからメンテナンス側バンカ21Bへ固体燃料を導かない場合に、上流側取付部71の内部への固体燃料の侵入を妨げることができる。したがって、上流側取付部71の内部に固体燃料が滞留し固着することで上流側取付部71の内部を閉塞する事態を抑制することができる。
【0061】
また、本実施形態では、メンテナンス側バンカ21Bが、下流側取付部72の内部への固体燃料の侵入を許容する状態と、下流側取付部72の内部への固体燃料の侵入を妨げる状態とを切り換える下流側蓋部91を有している。これにより、供給側バンカ21Aからメンテナンス側バンカ21Bへ固体燃料を導かない場合に、下流側取付部72の内部への固体燃料の侵入を妨げることができる。したがって、下流側取付部72の内部に固体燃料が滞留し固着することで下流側取付部72の内部を閉塞する事態を抑制することができる。
【0062】
[変形例]
なお、本開示は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、連絡シュート81の傾斜角度θ3を、固体燃料が流動可能な角度(例えば、固体燃料の安息角以上)とした例について説明したが、隣接するバンカ21同士の配置関係や障害物等により、連絡シュート81の傾斜角度θ3を、固体燃料が流動可能な角度以上とできない場合がある。この場合には、連絡シュート81内の固体燃料の流動性を向上させるために、連絡シュート81に流動を補助する補助装置を設ける。補助装置は、例えば、
図5に示すように、連絡シュート81内にアシストガスを供給するガス供給装置(補助装置)75であってもよい。ガス供給装置75は、連絡シュート81の上流端部に設けられ、連絡シュート81内にアシストガスを噴射する。アシストガスは、固体燃料の流動を補助するように連絡シュート81の下流側に向けて噴射される。また、補助装置は、加圧空気で操作されるハンマなどにより、外部から連絡シュート81に振動を与えるエアノッカ等の加振装置(図示省略)であってもよい。このような補助装置を設けることで、供給側バンカ21Aからメンテナンス側バンカ21Bへ、連絡シュート81を介して、好適に固体燃料を導くことができる。もちろん、傾斜角度θ3が、固体燃料が流動可能な角度以上である連絡シュート81に補助装置を設けてもよい。
【0063】
また、
図5に示すように、バンカ21の上部開口21cの近傍に、固体燃料を上流側取付部71及び連絡シュート81に案内するための案内板(案内部)76を設置してもよい。案内板76は、下端が縮径部21aの内周面に当接又は近接している。詳細には、案内板76の下端は、上部開口21cの下端近傍の内周面に当接又は近接している。案内板76は、上部に向かうにしたがって縮径部21aの内周面との距離が大きくなるように配置されている。このように案内板76を設けることで、連絡シュート81への固体燃料の供給を促進させ、メンテナンス側バンカ21Bに安定して固体燃料を供給することができる。
【0064】
また、連絡シュート81の内周面に、セラミックスや耐摩材料を用いたライナなどの耐摩耗材を貼り付けてもよい。また、連絡シュート81を耐摩耗材料で製作してもよい。これにより、連絡シュート81内を固体燃料が流通する際に生じる連絡シュート81の内周面の摩耗を抑制することができる。
【0065】
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、上述した実施形態では、本開示のミルとしたが、固体燃料としては、バイオマス燃料や石油精製時に発生するPC(石油コークス:Petroleum Coke)燃料であってもよく、それらの燃料を組み合わせて使用してもよい。
【0066】
また、上記実施形態では、同一の発電プラント1に設けられたバンカ21同士を連絡シュート81で接続する例について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、異なる発電プラント1に設けられたバンカ21同士を連絡シュート81で接続してもよい。
【0067】
また、上記実施形態では、バンカ21同士を連絡シュート81で接続する例について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、供給側バンカ21Aと、メンテナンス側バンカ21Bに接続するダウンスパウト24とを連絡シュート81で接続してもよい。このように構成することで、連絡シュート81の傾斜角度を大きくすることができる。よって、より好適に固体燃料を移動させることができる。
【0068】
また、上記実施形態では、隣接するバンカ21同士を連絡シュート81で接続する例について説明したが、本開示はこれに限定されない。連絡シュート81で接続するバンカ21は、近接していればよく、必ずしも、隣り合っている必要はない。
【0069】
以上説明した実施形態に記載の固体燃料供給設備及び発電プラント並びに固体燃料の供給方法は、例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係る固体燃料供給設備は、固体燃料を粉砕する第1粉砕機(10A)へ前記固体燃料を供給する第1供給部(21A)と、前記第1粉砕機(10A)とは異なる粉砕機である第2粉砕機(10B)へ前記固体燃料を供給する第2供給部(21B)と、を備え、前記第1供給部(21A)には、前記第1供給部(21A)と前記第2供給部(21B)とを接続し前記第1供給部(21A)から前記第2供給部(21B)へ前記固体燃料を導く接続部(81)の一端が取り付けられる第1取付部(71)が設けられている。
【0070】
上記構成では、第1供給部に、接続部が取り付けられる第1取付部が設けられている。これにより、第1取付部に接続部を取り付けることで、第1供給部内の固体燃料を第2供給部へ導くことができる。第2供給部へ導かれた固体燃料は、第2粉砕機へ供給される。したがって、第1取付部に接続部が取り付けられている場合、第1供給部内の固体燃料は、第1粉砕機へ供給されるとともに、接続部を介して、第2粉砕機へも導かれる。このように、第1取付部に接続部が取り付けられている場合には、第1供給部から、第1粉砕機及び第2粉砕機へ固体燃料を供給することができる。
第1供給部以外から第2供給部に固体燃料が供給されない場合には、第2供給部における接続部との接続部分よりも上流側の設備や装置には、固体燃料が流通しないこととなる。したがって、第2供給部における接続部との接続部分よりも上流側の設備や装置のメンテナンスを行うことができる。一方、この場合であっても、第2粉砕機には、接続部を介して、第1供給部から固体燃料が供給される。これにより、第2粉砕機で固体燃料の粉砕を行うことができる。
このように、上記構成では、第2供給部における接続部との接続部分よりも上流側等のメンテナンスを行っている間にも、第2粉砕機で固体燃料を粉砕することができる。したがって、第2供給部のメンテナンスを行っている際における、粉砕される固体燃料の量の減少を抑制することができる。
【0071】
また、本開示の一態様に係る固体燃料供給設備は、前記接続部(81)を備え、前記第2供給部(21B)には、前記接続部(81)の他端が取り付けられる第2取付部(72)が設けられていて、前記接続部(81)は、前記第1取付部(71)及び前記第2取付部(72)に取り付けられている。
【0072】
上記構成では、第1取付部及び第2取付部に接続部を取り付けることで、第1供給部と第2供給部とを接続部で接続することができる。したがって、第1供給部の固体燃料を、接続部を介して第2供給部へ導くことができる。
【0073】
また、本開示の一態様に係る固体燃料供給設備は、前記接続部(81)は、前記第1供給部(21A)から前記第2供給部(21B)へ導かれる前記固体燃料の流れを補助する補助装置(75)を有する。
【0074】
上記構成では、接続部が、第1供給部から第2供給部へ導かれる固体燃料の流れを補助する補助装置を有している。これにより、第1供給部から第2供給部へ好適に固体燃料を導くことができる。
なお、補助装置は、例えば、第1供給部側から第2供給部側へと流体を流通させる装置である。
【0075】
また、本開示の一態様に係る固体燃料供給設備は、前記第1取付部(71)は、前記第2取付部(72)よりも上方に配置されている。
【0076】
上記構成では、第1取付部が第2取付部よりも上方に配置されている。これにより、接続部は、第1供給部側の端部よりも、第2供給部側の端部の方が下方に位置することとなる。したがって、接続部において、固体燃料が、第1供給部から第2供給部へと移動し易い。よって、好適に第1供給部から第2供給部へ固体燃料を導くことができる。
【0077】
また、本開示の一態様に係る固体燃料供給設備は、前記第2供給部(21B)は、前記第2取付部(72)よりも上方に隔壁部(74)を有し、前記隔壁部(74)は、前記第2取付部(72)が設けられる下方空間と、前記隔壁部(74)よりも上方の上方空間とを隔てている。
【0078】
上記構成では、第2供給部は、第2取付部よりも上方に隔壁部を有している。これにより、隔壁部によって、下方空間と上方空間とが隔てることができる。したがって、上方空間において、下方空間からの影響を受けることなく作業を行うことができる。下方空間からの影響とは、例えば、第2粉砕機からの高温のガス(一次空気)や固体燃料の粉塵等である。
【0079】
また、本開示の一態様に係る固体燃料供給設備は、前記第1供給部(21A)は、筒部(21b)と前記筒部(21b)の下端から下方に延びる縮径部(21a)とを有し、前記第1取付部(71)は、前記縮径部(21a)に設けられている。
【0080】
上記構成では、第1取付部が縮径部に設けられている。これにより、バンカの縮径部の内周面に沿って上方から下方へ移動する固体燃料が、第1取付部に導かれ易い。したがって、バンカ内の固体燃料を好適に第1取付部に導くことができる。よって、好適に第1供給部から第2供給部へ固体燃料を導くことができる。
【0081】
また、本開示の一態様に係る固体燃料供給設備は、前記第1供給部(21A)は、前記第1取付部(71)の内部への前記固体燃料の侵入を許容する状態と、前記第1取付部(71)の内部への前記固体燃料の侵入を妨げる状態とを切り換える上流側蓋部を有している。
【0082】
上記構成では、第1供給部が、第1取付部の内部への固体燃料の侵入を許容する状態と、第1取付部の内部への固体燃料の侵入を妨げる状態とを切り換える上流側蓋部を有している。これにより、第1供給部から第2供給部へ固体燃料を導かない場合に、第1取付部の内部への固体燃料の侵入を妨げることができる。したがって、第1取付部の内部に固体燃料が滞留する事態を抑制することができる。
【0083】
また、本開示の一態様に係る固体燃料供給設備は、前記第2供給部(21B)は、前記第2取付部(72)の内部への前記固体燃料の侵入を許容する状態と、前記第2取付部(72)の内部への前記固体燃料の侵入を妨げる状態とを切り換える下流側蓋部を有している。
【0084】
上記構成では、第2供給部が、第2取付部の内部への固体燃料の侵入を許容する状態と、第2取付部の内部への固体燃料の侵入を妨げる状態とを切り換える下流側蓋部を有している。これにより、第1供給部から第2供給部へ固体燃料を導かない場合に、第2取付部の内部への固体燃料の侵入を妨げることができる。したがって、第2取付部の内部に固体燃料が滞留する事態を抑制することができる。
【0085】
また、本開示の一態様に係る固体燃料供給設備は、前記第1供給部(21A)は、前記第1取付部(71)へ前記固体燃料を案内する案内部を有する。
【0086】
上記構成では、第1供給部が、第1取付部へ固体燃料を案内する案内部を有している。これにより、第1取付部へ固体燃料を導き易くすることができる。したがって、好適に第1供給部から第2供給部へ固体燃料を導くことができる。
【0087】
本開示の一態様に係る発電プラントは、上記いずれかに記載の固体燃料供給設備(60)と、前記固体燃料供給設備(60)から供給された前記固体燃料を粉砕する前記第1粉砕機(10A)と、前記固体燃料供給設備(60)から供給された前記固体燃料を粉砕する前記第2粉砕機(10B)と、前記第1粉砕機(10A)及び前記第2粉砕機(10B)で粉砕された前記固体燃料が供給されるボイラと、を備えている。
【0088】
本開示の一態様に係る固体燃料の供給方法は、固体燃料を粉砕する第1粉砕機(10A)へ第1供給部(21A)によって前記固体燃料を供給する工程と、前記第1供給部(21A)と前記第1粉砕機(10A)とは異なる粉砕機である第2粉砕機(10B)へ前記固体燃料を供給する第2供給部(21B)とを接続する接続部(81)を介して、前記第1供給部(21A)から前記第2供給部(21B)へ導いた前記固体燃料を前記第2粉砕機(10B)へ供給する工程と、を備える。
【符号の説明】
【0089】
1 :発電プラント
10 :ミル
10A :第1ミル(第1粉砕機)
10B :第2ミル(第2粉砕機)
11 :ハウジング
12 :粉砕テーブル
13 :粉砕ローラ
14 :駆動部
15 :ミルモータ
16 :回転式分級機
16a :ブレード
17 :燃料供給部
18 :分級機モータ
19 :出口ポート
20 :給炭機
21 :バンカ
21A :供給側バンカ(第1供給部)
21B :メンテナンス側バンカ(第2供給部)
21a :縮径部
21b :円筒部(筒部)
21c :上部開口
21d :下部開口
22 :搬送部
23 :給炭機モータ
24 :ダウンスパウト
30 :送風部
30a :熱ガス流路
30b :冷ガス流路
30c :熱ガスダンパ
30d :冷ガスダンパ
31 :一次空気通風機
32 :押込通風機
33 :誘引通風機
34 :熱交換器
40 :状態検出部
41 :底面部
42 :天井部
45 :ジャーナルヘッド
47 :支持アーム
48 :支持軸
49 :押圧装置
50 :制御部
60 :固体燃料供給設備
70 :供給部
71 :上流側取付部(第1取付部)
72 :下流側取付部(第2取付部)
73 :仕切弁
74 :隔離装置(隔離部)
75 :ガス供給装置(補助装置)
76 :案内板(案内部)
80 :開閉弁(コールゲート)
81 :連絡シュート(接続部)
90 :上流側蓋部(蓋部)
91 :下流側蓋部(蓋部)
100 :固体燃料粉砕装置
100a :一次空気流路
100b :微粉燃料供給流路
200 :ボイラ
210 :火炉
220 :バーナ