(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-22
(45)【発行日】2024-12-02
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20241125BHJP
【FI】
A63F7/02 326C
(21)【出願番号】P 2022204087
(22)【出願日】2022-12-21
【審査請求日】2024-01-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
(74)【代理人】
【識別番号】100098729
【氏名又は名称】重信 和男
(74)【代理人】
【識別番号】100204467
【氏名又は名称】石川 好文
(74)【代理人】
【識別番号】100206656
【氏名又は名称】林 修身
(74)【代理人】
【識別番号】100206911
【氏名又は名称】大久保 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】小倉 敏男
(72)【発明者】
【氏名】中村 祐太
【審査官】廣瀬 貴理
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-48970(JP,A)
【文献】特開2021-101956(JP,A)
【文献】特開2008-136836(JP,A)
【文献】特開2002-85762(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記閉鎖状態から前記第1開錠状態になったときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記外枠に施錠されている状態であるときに、該ドア枠の上面よりも該内枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有利状態に制御可能な遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機として代表されるパチンコ遊技機は、遊技島に設置固定するための外枠と、外枠に対し左側辺を中心として回動可能に支持された内枠と、内枠に対し左側辺を中心として回動可能に支持されたドア枠と、から主に構成され、外枠に対し内枠及びドア枠を開閉したり、内枠に対しドア枠を開閉することが可能とされている。
この種のパチンコ遊技機は、遊技客に対し遊技機をアピールするためにドア枠の前面に装飾が施されているが、近年においては、より大きな立体装飾物を備えた遊技機が増加する傾向にある(例えば、特許文献1参照)。
また、この種の遊技機として、特図入賞した際に特定ランプが赤点灯すれば高期待度であることを遊技者に報知する演出モードを実行可能な遊技機や(例えば、非特許文献1参照)、無駄打ちにより遊技者が不利益を被ることを防止するため、保留記憶が3個または4個記憶されたときに振動を発生させて遊技者に報知する演出モードを実行可能な遊技機がある(例えば、非特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献】
【0004】
【文献】"[リゼロ鬼がかり先バレモード徹底解説!]先バレモードについて",[online],2022年11月1日,DMMぱちタウン,[2022年12月15日検索],インターネット<URL:https://p-town.dmm.com/specials/2655#report-index-44420>
【文献】"[P牙狼月虹ノ旅人]新しい牙狼を打ってきた「編集部コラム・毛玉3号 13玉目」",[online],2021年6月15日,パチマガスロマガFREE,[2022年12月15日検索],インターネット<URL:https://maga-free.com/column/f75d867be97038599c31509019da732bfe7d6ecd.php>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載された遊技機にあっては、装飾が大きく立体的になることでドア枠の荷重が増大する。また、非特許文献1に記載された演出モードは、特定ランプが赤点灯しないときは遊技者にとって期待度が低いことになるので、特定ランプが点灯しないときの低期待度の演出表示に対する遊技者の関心が低下する。また、非特許文献2に記載された演出モードは、保留記憶表示を視認しなくても保留記憶数が分かるようになる。よって、これらの演出モードが実行されると、演出表示や保留記憶表示に対する遊技者の関心が著しく低くなるため、一方の手で打球操作ハンドルを握って発射操作しながら、他方の手で携帯端末を見たり操作する所謂「ながら打ち」遊技を行う遊技者が増加している。また、特にこの「ながら打ち」遊技を行う遊技者は、他方の腕を遊技機の上皿などに肘をついて遊技機に寄り掛かり楽な態勢で携帯端末を操作することが多い。
このように、大きな装飾物の荷重に加え、遊技者の寄り掛かりなどドア枠や内枠に製造段階では予期していなかった大きな負荷がかかるようになったことで、ドア枠や内枠が開放時に捩れるなど変形したり、回動軸の反対側が下方に沈み込んで垂れ下がりが生じることで、ドア枠や内枠を閉鎖するときに不具合が生じることがあるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ドア枠を閉鎖するときに不具合が生じることを防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記閉鎖状態から前記第1開錠状態になったときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記外枠に施錠されている状態であるときに、該ドア枠の上面よりも該内枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図67~
図69
【0007】
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。
【
図3】(A)、(B)は、演出制御コマンドを例示する図である。
【
図6】(A)は大当り種別判定テーブルを示す説明図であり、(B)は大当り種別の説明図である。
【
図9】遊技制御用データ保持エリアを示す説明図である。
【
図10】(A)は演出制御用データ保持エリアを示す説明図であり、(B)は始動入賞時受信コマンドバッファを示す説明図である。
【
図11】遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。
【
図13】特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。
【
図14】始動入賞判定処理の一例を示すフローチャートである。
【
図15】演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。
【
図16】演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。
【
図17】先読み発光演出処理の一例を示すフローチャートである。
【
図18】先読み発光演出の実行の有無の決定割合を示す説明図である。
【
図19】デモ演出が開始された場合の画像表示装置の表示態様の説明図である。
【
図20】スーパーリーチの可変表示の流れを示す説明図である。
【
図21】スーパーリーチの可変表示の流れを示す説明図である。
【
図22】パチンコ遊技機の第2開状態を示す斜視図である。
【
図23】パチンコ遊技機の第4開状態を示す斜視図である。
【
図30】(A)は外枠を示す正面図、(B)は右側面図である。
【
図32】(A)は遊技機用枠を示す正面図、(B)は右側面図である。
【
図33】遊技機用枠の構成を示す分解斜視図である。
【
図35】開閉扉枠と遊技機用枠の内部構造を示す要部斜視図である。
【
図36】外枠と遊技機用枠の回動軸T1と遊技機用枠と開閉扉枠の回動軸T2との関係を側面から見た状態を示す断面図である。
【
図37】(A)、(B)は回動軸T1を中心とする遊技機用枠の回動態様を示す概念図である。
【
図38】(A)~(C)は垂れ下がりない状態での第2開状態を説明するための概念図である。
【
図39】(A1)~(A3)、(B1)~(B3)は垂れ下がりが生じた状態での第2開状態を説明するための概念図である。
【
図40】「ながら打ち」を行う遊技者を示す図である。
【
図41】(A1)~(A3)は閉状態を示す概略図、(A4)はスライダ部材と被案内部材との関係を示す概略断面図である。
【
図42】(B1)~(B3)は第1開状態を示す概略図、(B4)はスライダ部材と被案内部材との関係を示す概略断面図である。
【
図43】(C1)~(C3)は第1開状態を示す概略図、(C4)はスライダ部材と被案内部材との関係を示す概略断面図である。
【
図44】(D1)~(D3)は第2開状態を示す概略図、(C4)はスライダ部材と被案内部材との関係を示す概略断面図である。
【
図45】(A1)~(A3)は閉状態を示す概略図、(A4)はスライダ部材と被案内部材との関係を示す概略断面図である。
【
図46】(B1)~(B3)は第3開状態を示す概略図、(B4)はスライダ部材と被案内部材との関係を示す概略断面図である。
【
図47】(C1)~(C3)は第3開状態を示す概略図、(C4)はスライダ部材と被案内部材との関係を示す概略断面図である。
【
図48】(D1)~(D3)は第4開状態を示す概略図、(C4)はスライダ部材と被案内部材との関係を示す概略断面図である。
【
図49】(A1)~(A3)は、閉状態から第1開状態への変化に伴う払出通路における特定内部進入部品と被進入部品の構造を示す概略断面図である。
【
図50】(A1)~(A3)は、閉状態から第1開状態への変化に伴う球抜き通路における特定内部進入部品と被進入部品の構造を示す概略断面図である。
【
図51】(A1)~(A3)は、閉状態から第1開状態への変化に伴う開閉扉枠底部品における特定内部進入部品と被進入部品の構造を示す概略断面図である。
【
図52】(B1)~(B3)は、閉状態から第1開状態への変化に伴う開閉扉枠底部品における特定内部進入部品と被進入部品の構造を示す概略平面図である。
【
図53】(C1)~(C3)は、閉状態から第1開状態への変化に伴う開閉扉枠底部品における特定内部進入部品と被進入部品の構造を示す概略正面図である。
【
図54】(A1)~(A3)は、閉状態から第1開状態への変化に伴う発射球通路におけるスイッチと特別部品との動作態様を示す概略断面図である。
【
図55】開閉扉枠の開閉動作に伴う各部の動作態様を説明するための図である。
【
図56】(A1)~(A3)は、閉状態から第3開状態への変化に伴う遊技機用枠及び外枠の底部品の構造を示す概略断面図である。
【
図57】(A)~(C)は、閉状態から第3開状態、第4状態への変化に伴う遊技機用枠及び外枠の構造を示す概略断面図である。
【
図58】(A)~(C)は、閉状態から第3開状態、第4開状態への変化に伴う遊技機用枠及び外枠の構造を示す概略平面図及び概略背面図である。
【
図59】(A)、(B)は、閉状態から第3開状態への変化に伴う遊技機用枠及び外枠の構造を示す概略断面図である。
【
図60】遊技機用枠の開閉動作に伴う各部の動作態様を説明するための図である。
【
図61】遊技機用枠の上部における誘導通路及びねじ部材の配置状況を示す背面図である。
【
図62】遊技機用枠の上部における誘導通路及びねじ部材の配置状況を示す平面図である。
【
図63】ねじ部材の移動状況を示す第1誘導通路形成部の縦断面図である。
【
図64】(A)は垂れ下がりなし、(B)は垂れ下がりが生じたときのねじ部材の移動状況を示す第1誘導通路形成部の縦断面図である。
【
図65】(A)、(B)は、本発明の変形例1としてのパチンコ遊技機の要部を示す図である。
【
図66】本発明の変形例2としてのパチンコ遊技機の要部を示す図である。
【
図67】(A)、(B)は、本発明の変形例3としてのパチンコ遊技機の要部を示す図である。
【
図68】(A)は第2開状態、(B)、(C)は第1開状態での遊技球の動きを示す図である。
【
図69】(A)は第4開状態、(B)、(C)は第3開状態での遊技球の動きを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る遊技機を実施するための形態を以下に説明する。
【0010】
[形態1]
形態1の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記閉鎖状態から前記第1開錠状態になったときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図50、
図55
【0011】
[形態2]
形態2の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記第2開錠状態から前記第1開錠状態となり、その後に前記閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を閉める際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図50、
図55
【0012】
[形態3]
形態3の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図56、
図60
【0013】
[形態4]
形態4の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図56、
図60
【0014】
[形態5]
形態5の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠と接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図57~
図60
【0015】
[形態6]
形態6の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠と接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を閉鎖する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図57~
図60
【0016】
[形態7]
形態7の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記閉鎖状態から前記第1開錠状態になったときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠の底面近傍には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、前記内枠の内枠所定部品に重畳するドア枠所定部品が備え付けられており、
前記ドア枠所定部品は、前記ドア枠が前記閉鎖状態から前記第1開錠状態になったときに、前記内枠所定部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、ドア枠底面付近のドア枠所定部品が内枠所定部品に接触しないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図51~
図53、
図55
【0017】
[形態8]
形態8の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記閉鎖状態から前記第1開錠状態になったときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記外枠に施錠されている状態であるときに、該内枠の上面よりも該外枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図67~
図69
【0018】
[形態9]
形態9の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記閉鎖状態から前記第1開錠状態になったときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記外枠に施錠されている状態であるときに、該ドア枠の上面よりも該内枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図67~
図69
【0019】
[形態10]
形態10の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記第2開錠状態から前記第1開錠状態となり、その後に前記閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠の底面近傍には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、前記内枠の内枠所定部品に重畳するドア枠所定部品が備え付けられており、
前記ドア枠所定部品は、前記ドア枠が前記第2開錠状態から前記第1開錠状態となり、その後に前記閉鎖状態となるときに、前記内枠所定部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を閉める際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、ドア枠底面付近のドア枠所定部品が内枠所定部品に接触しないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図51~
図53
【0020】
[形態11]
形態11の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記第2開錠状態から前記第1開錠状態となり、その後に前記閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記特定内部進入部品とは異なる特別部品が前記ドア枠または前記内枠に備えられており、
前記特別部品と、前記内枠または前記ドア枠に備えられたスイッチと、が接触し、該スイッチが該特別部品により所定の深さ分押下されることで特定事象が発生可能であり、
前記特別部品は、前記ドア枠が前記第2開錠状態から前記第1開錠状態となるときに、前記スイッチと接触するが、前記所定の深さ分押下されることはなく、その後に、前記ドア枠が前記閉鎖状態となるときに、該スイッチと接触し、かつ該所定の深さ分押下される位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を閉める際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠の垂れ下がったとしても、特定事象の発生には影響がでないため、遊技をスムーズに行うことが可能となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図50、
図54、
図55
【0021】
[形態12]
形態12の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記第2開錠状態から前記第1開錠状態となり、その後に前記閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記外枠に施錠されている状態であるときに、該内枠の上面よりも該外枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を閉める際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図67~
図69
【0022】
[形態13]
形態13の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記第2開錠状態から前記第1開錠状態となり、その後に前記閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記外枠に施錠されている状態であるときに、該ドア枠の上面よりも該内枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を閉める際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図67~
図69
【0023】
[形態14]
形態14の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠の底面近傍には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、前記内枠の内枠所定部品に重畳するドア枠所定部品が備え付けられており、
前記ドア枠所定部品は、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態から前記ドア枠第1開錠状態になったときに、前記内枠所定部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、ドア枠底面付近のドア枠所定部品が内枠所定部品に接触しないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図51~
図53、
図56
【0024】
[形態15]
形態15の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該内枠の上面よりも前記外枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、ドア枠底面付近のドア枠所定部品が内枠所定部品に接触しないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図56、
図67~
図69
【0025】
[形態16]
形態16の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該ドア枠の上面よりも該内枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、ドア枠底面付近のドア枠所定部品が内枠所定部品に接触しないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図56、
図67~
図69
【0026】
[形態17]
形態17の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記遊技機は、
遊技媒体を貯留可能な貯留部と、
遊技媒体を払出すことが可能な払出部と、
上面が開口し、前記貯留部の遊技媒体を前記払出部に誘導する誘導通路を形成する誘導通路形成部と、
前記誘導通路形成部の上面の一部を覆うように設けられたカバー部と、
を更に備え、
前記カバー部に、該カバー部上に落下したねじ部材の前記誘導通路形成部への落下を制限するための所定制限部が設けられ、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部があり、
前記カバー部は、前記軸部側に位置する箇所よりも、該軸部と反対側に位置する箇所のほうを高くすることで所定傾斜がつけられており、
前記所定傾斜は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときから前記内枠第1開錠状態となったときに該内枠が垂れ下がる角度よりも大きい、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、内枠を開錠した際に、ねじがカバー部材の所定制限部に嵌っていたとしても、内枠の垂れ下がり以上の傾斜を有するので、ねじが貯留部に逆流することがなく、ねじの回収が容易となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図56、
図61~
図64
【0027】
[形態18]
形態18の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠の底面近傍には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、前記内枠の内枠所定部品に重畳するドア枠所定部品が備え付けられており、
前記ドア枠所定部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となり、その後に前記ドア枠閉鎖状態となるときに、前記内枠所定部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、ドア枠底面付近のドア枠所定部品が内枠所定部品に接触しないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図51~
図53、
図56
【0028】
[形態19]
形態19の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
特別部品が前記ドア枠または前記内枠に備えられており、
前記特別部品と、前記内枠または前記ドア枠に備えられたスイッチと、が接触し、該スイッチが該特別部品により所定の深さ分押下されることで特定事象が発生可能であり、
前記特別部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となるときに、前記スイッチと接触するが、前記所定の深さ分押下されることはなく、その後に、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態となるときに、該スイッチと接触し、かつ該所定の深さ分押下される位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠の垂れ下がったとしても、特定事象の発生には影響がでないため、遊技をスムーズに行うことが可能となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図50、
図54、
図56
【0029】
[形態20]
形態20の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該内枠の上面よりも前記外枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図56、
図67~
図69
【0030】
[形態21]
形態21の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該ドア枠の上面よりも該内枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図56、
図67~
図69
【0031】
[形態22]
形態22の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記遊技機は、
遊技媒体を貯留可能な貯留部と、
遊技媒体を払出すことが可能な払出部と、
上面が開口し、前記貯留部の遊技媒体を前記払出部に誘導する誘導通路を形成する誘導通路形成部と、
前記誘導通路形成部の上面の一部を覆うように設けられたカバー部と、
を更に備え、
前記カバー部に、該カバー部上に落下したねじ部材の前記誘導通路形成部への落下を制限するための所定制限部が設けられ、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部があり、
前記カバー部は、前記軸部側に位置する箇所よりも、該軸部と反対側に位置する箇所のほうを高くすることで所定傾斜がつけられており、
前記所定傾斜は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときから前記内枠第1開錠状態となったときに該内枠が垂れ下がる角度よりも大きい、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、内枠を開錠した際に、ねじがカバー部材の所定制限部に嵌っていたとしても、内枠の垂れ下がり以上の傾斜を有するので、ねじが貯留部に逆流することがなく、ねじの回収が容易となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図56、
図61~
図64
【0032】
[形態23]
形態23の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠の底面近傍には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、前記内枠の内枠所定部品に重畳するドア枠所定部品が備え付けられており、
前記ドア枠所定部品は、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態から前記ドア枠第1開錠状態になったときに、前記内枠所定部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、ドア枠底面付近のドア枠所定部品が内枠所定部品に接触しないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図56、
図57~
図60
【0033】
[形態24]
形態24の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該内枠の上面よりも前記外枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図57~
図60、
図67~
図69
【0034】
[形態25]
形態25の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該ドア枠の上面よりも該内枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図57~
図60、
図67~
図69
【0035】
[形態26]
形態26の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠と接触しない位置に備え付けられており、
前記遊技機は、
遊技媒体を貯留可能な貯留部と、
遊技媒体を払出すことが可能な払出部と、
上面が開口し、前記貯留部の遊技媒体を前記払出部に誘導する誘導通路を形成する誘導通路形成部と、
前記誘導通路形成部の上面の一部を覆うように設けられたカバー部と、
を更に備え、
前記カバー部に、該カバー部上に落下したねじ部材の前記誘導通路形成部への落下を制限するための所定制限部が設けられ、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部があり、
前記カバー部は、前記軸部側に位置する箇所よりも、該軸部と反対側に位置する箇所のほうを高くすることで所定傾斜がつけられており、
前記所定傾斜は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときから前記内枠第1開錠状態となったときに該内枠が垂れ下がる角度よりも大きい、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、内枠を開錠した際に、ねじがカバー部材の所定制限部に嵌っていたとしても、内枠の垂れ下がり以上の傾斜を有するので、ねじが貯留部に逆流することがなく、ねじの回収が容易となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図57~
図60、
図61~
図64
【0036】
[形態27]
形態27の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠の底面近傍には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、前記内枠の内枠所定部品に重畳するドア枠所定部品が備え付けられており、
前記ドア枠所定部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となり、その後に前記ドア枠閉鎖状態となるときに、前記内枠所定部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、ドア枠底面付近のドア枠所定部品が内枠所定部品に接触しないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図51~
図53、
図57~
図60
【0037】
[形態28]
形態28の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠と接触しない位置に備え付けられており、
特別部品が前記ドア枠または前記内枠に備えられており、
前記特別部品と、前記内枠または前記ドア枠に備えられたスイッチと、が接触し、該スイッチが該特別部品により所定の深さ分押下されることで特定事象が発生可能であり、
前記特別部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となるときに、前記スイッチと接触するが、前記所定の深さ分押下されることはなく、その後に、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態となるときに、該スイッチと接触し、かつ該所定の深さ分押下される位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠の垂れ下がったとしても、特定事象の発生には影響がでないため、遊技をスムーズに行うことが可能となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図50、
図56
【0038】
[形態29]
形態29の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該内枠の上面よりも前記外枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図67~
図69
【0039】
[形態30]
形態30の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該ドア枠の上面よりも該内枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図67~
図69
【0040】
[形態31]
形態31の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠と接触しない位置に備え付けられており、
前記遊技機は、
遊技媒体を貯留可能な貯留部と、
遊技媒体を払出すことが可能な払出部と、
上面が開口し、前記貯留部の遊技媒体を前記払出部に誘導する誘導通路を形成する誘導通路形成部と、
前記誘導通路形成部の上面の一部を覆うように設けられたカバー部と、
を更に備え、
前記カバー部に、該カバー部上に落下したねじ部材の前記誘導通路形成部への落下を制限するための所定制限部が設けられ、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部があり、
前記カバー部は、前記軸部側に位置する箇所よりも、該軸部と反対側に位置する箇所のほうを高くすることで所定傾斜がつけられており、
前記所定傾斜は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときから前記内枠第1開錠状態となったときに該内枠が垂れ下がる角度よりも大きい、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。さらに、内枠を開錠した際に、ねじがカバー部材の所定制限部に嵌っていたとしても、内枠の垂れ下がり以上の傾斜を有するので、ねじが貯留部に逆流することがなく、ねじの回収が容易となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図61~
図64
【0041】
[形態32]
形態32の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、
前記ドア枠が前記閉鎖状態から前記第1開錠状態になったときに、前記特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置、かつ該ドア枠が前記第2開錠状態から該第1開錠状態となり、その後に該閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる該内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠または閉鎖した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49
【0042】
[形態33]
形態33の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、
前記ドア枠が前記閉鎖状態から前記第1開錠状態になったときに、前記特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置、かつ該ドア枠が前記第2開錠状態から該第1開錠状態となり、その後に該閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる該内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠の底面近傍には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、前記内枠の内枠所定部品に重畳するドア枠所定部品が備え付けられており、
前記ドア枠所定部品は、前記ドア枠が前記閉鎖状態から前記第1開錠状態になったときに、前記内枠所定部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠または閉鎖した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、ドア枠底面付近のドア枠所定部品が内枠所定部品に接触しないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図51、
図56
【0043】
[形態34]
形態34の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、
前記ドア枠が前記閉鎖状態から前記第1開錠状態になったときに、前記特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置、かつ該ドア枠が前記第2開錠状態から該第1開錠状態となり、その後に該閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる該内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記特定内部進入部品とは異なる特別部品が前記ドア枠または前記内枠に備えられており、
前記特別部品と、前記内枠または前記ドア枠に備えられたスイッチと、が接触し、該スイッチが該特別部品により所定の深さ分押下されることで特定事象が発生可能であり、
前記特別部品は、前記ドア枠が前記第2開錠状態から前記第1開錠状態となるときに、前記スイッチと接触するが、前記所定の深さ分押下されることはなく、その後に、前記ドア枠が前記閉鎖状態となるときに、該スイッチと接触し、かつ該所定の深さ分押下される位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠または閉鎖した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠の垂れ下がったとしても、特定事象の発生には影響がでないため、遊技をスムーズに行うことが可能となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図50、
図54
【0044】
[形態35]
形態35の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、
前記ドア枠が前記閉鎖状態から前記第1開錠状態になったときに、前記特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置、かつ該ドア枠が前記第2開錠状態から該第1開錠状態となり、その後に該閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる該内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記外枠に施錠されている状態であるときに、該内枠の上面よりも該外枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠または閉鎖した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図67~
図69
【0045】
[形態36]
形態36の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態である閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開錠状態と、該第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態である第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記閉鎖状態であるときよりも前記第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、
前記ドア枠が前記閉鎖状態から前記第1開錠状態になったときに、前記特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置、かつ該ドア枠が前記第2開錠状態から該第1開錠状態となり、その後に該閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる該内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記外枠に施錠されている状態であるときに、該ドア枠の上面よりも該内枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠または閉鎖した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図67~
図69
【0046】
[形態37]
形態37の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置、かつ該内枠が前記内枠第2開錠状態から該内枠第1開錠状態となり、その後に該内枠閉鎖状態となるときに、該外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠または閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図56
【0047】
[形態38]
形態38の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置、かつ該内枠が前記内枠第2開錠状態から該内枠第1開錠状態となり、その後に該内枠閉鎖状態となるときに、該外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠の底面近傍には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、前記内枠の内枠所定部品に重畳するドア枠所定部品が備え付けられており、
前記ドア枠所定部品は、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態から前記ドア枠第1開錠状態になったときに、前記内枠所定部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠または閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、ドア枠底面付近のドア枠所定部品が内枠所定部品に接触しないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図51~
図53、
図56
【0048】
[形態39]
形態39の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置、かつ該内枠が前記内枠第2開錠状態から該内枠第1開錠状態となり、その後に該内枠閉鎖状態となるときに、該外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
特別部品が前記ドア枠または前記内枠に備えられており、
前記特別部品と、前記内枠または前記ドア枠に備えられたスイッチと、が接触し、該スイッチが該特別部品により所定の深さ分押下されることで特定事象が発生可能であり、
前記特別部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となるときに、前記スイッチと接触するが、前記所定の深さ分押下されることはなく、その後に、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態となるときに、該スイッチと接触し、かつ該所定の深さ分押下される位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠または閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠の垂れ下がったとしても、特定事象の発生には影響がでないため、遊技をスムーズに行うことが可能となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図50、
図54、
図56
【0049】
[形態40]
形態40の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置、かつ該内枠が前記内枠第2開錠状態から該内枠第1開錠状態となり、その後に該内枠閉鎖状態となるときに、該外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該内枠の上面よりも該外枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠または閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図56、
図65~
図67
【0050】
[形態41]
形態41の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置、かつ該内枠が前記内枠第2開錠状態から該内枠第1開錠状態となり、その後に該内枠閉鎖状態となるときに、該外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該ドア枠の上面よりも該内枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠または閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図56、
図65~
図67
【0051】
[形態42]
形態42の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置、かつ該内枠が前記内枠第2開錠状態から該内枠第1開錠状態となり、その後に該内枠閉鎖状態となるときに、該外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記遊技機は、
遊技媒体を貯留可能な貯留部と、
遊技媒体を払出すことが可能な払出部と、
上面が開口し、前記貯留部の遊技媒体を前記払出部に誘導する誘導通路を形成する誘導通路形成部と、
前記誘導通路形成部の上面の一部を覆うように設けられたカバー部と、
を更に備え、
前記カバー部に、該カバー部上に落下したねじ部材の前記誘導通路形成部への落下を制限するための所定制限部が設けられ、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部があり、
前記カバー部は、前記軸部側に位置する箇所よりも、該軸部と反対側に位置する箇所のほうを高くすることで所定傾斜がつけられており、
前記所定傾斜は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときから前記内枠第1開錠状態となったときに該内枠が垂れ下がる角度よりも大きい、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠または閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、内枠を開錠した際に、ねじがカバー部材の所定制限部に嵌っていたとしても、内枠の垂れ下がり以上の傾斜を有するので、ねじが貯留部に逆流することがなく、ねじの回収が容易となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図56、
図61~
図64
【0052】
[形態43]
形態43の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠と接触しない位置、かつ該内枠が前記内枠第2開錠状態から該内枠第1開錠状態となり、その後に該内枠閉鎖状態となるときに、該外枠と接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠または閉鎖する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図57~
図60
【0053】
[形態44]
形態44の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠と接触しない位置、かつ該内枠が前記内枠第2開錠状態から該内枠第1開錠状態となり、その後に該内枠閉鎖状態となるときに、該外枠と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠の底面近傍には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、前記内枠の内枠所定部品に重畳するドア枠所定部品が備え付けられており、
前記ドア枠所定部品は、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態から前記ドア枠第1開錠状態になったときに、前記内枠所定部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠または閉鎖する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、ドア枠底面付近のドア枠所定部品が内枠所定部品に接触しないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図51~
図53、
図57~
図60
【0054】
[形態45]
形態45の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠と接触しない位置、かつ該内枠が前記内枠第2開錠状態から該内枠第1開錠状態となり、その後に該内枠閉鎖状態となるときに、該外枠と接触しない位置に備え付けられており、
特別部品が前記ドア枠または前記内枠に備えられており、
前記特別部品と、前記内枠または前記ドア枠に備えられたスイッチと、が接触し、該スイッチが該特別部品により所定の深さ分押下されることで特定事象が発生可能であり、
前記特別部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となるときに、前記スイッチと接触するが、前記所定の深さ分押下されることはなく、その後に、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態となるときに、該スイッチと接触し、かつ該所定の深さ分押下される位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠または閉鎖する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠の垂れ下がったとしても、特定事象の発生には影響がでないため、遊技をスムーズに行うことが可能となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図50、
図54、
図57~
図60
【0055】
[形態46]
形態46の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠と接触しない位置、かつ該内枠が前記内枠第2開錠状態から該内枠第1開錠状態となり、その後に該内枠閉鎖状態となるときに、該外枠と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該内枠の上面よりも該外枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠または閉鎖する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図57~
図60、
図67~
図69
【0056】
[形態47]
形態47の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠と接触しない位置、かつ該内枠が前記内枠第2開錠状態から該内枠第1開錠状態となり、その後に該内枠閉鎖状態となるときに、該外枠と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該ドア枠の上面よりも該内枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠または閉鎖する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図57~
図60、
図67~
図69
【0057】
[形態48]
形態48の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部とは反対側であって、遊技機を正面視した場合における奥行側の角部を備え、
前記角部は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠と接触しない位置、かつ該内枠が前記内枠第2開錠状態から該内枠第1開錠状態となり、その後に該内枠閉鎖状態となるときに、該外枠と接触しない位置に備え付けられており、
前記遊技機は、
遊技媒体を貯留可能な貯留部と、
遊技媒体を払出すことが可能な払出部と、
上面が開口し、前記貯留部の遊技媒体を前記払出部に誘導する誘導通路を形成する誘導通路形成部と、
前記誘導通路形成部の上面の一部を覆うように設けられたカバー部と、
を更に備え、
前記カバー部に、該カバー部上に落下したねじ部材の前記誘導通路形成部への落下を制限するための所定制限部が設けられ、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部があり、
前記カバー部は、前記軸部側に位置する箇所よりも、該軸部と反対側に位置する箇所のほうを高くすることで所定傾斜がつけられており、
前記所定傾斜は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときから前記内枠第1開錠状態となったときに該内枠が垂れ下がる角度よりも大きい、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかることで、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠または閉鎖する際に、内枠の角部が外枠に接触しない位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、内枠を開錠した際に、ねじがカバー部材の所定制限部に嵌っていたとしても、内枠の垂れ下がり以上の傾斜を有するので、ねじが貯留部に逆流することがなく、ねじの回収が容易となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図57~
図60、
図61~
図64
【0058】
[形態49]
形態49の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態から前記ドア枠第1開錠状態になったときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図56
【0059】
[形態50]
形態50の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態から前記ドア枠第1開錠状態になったときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠の底面近傍には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、前記内枠の内枠所定部品に重畳するドア枠所定部品が備え付けられており、
前記ドア枠所定部品は、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態から前記ドア枠第1開錠状態になったときに、前記内枠所定部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、ドア枠底面付近のドア枠所定部品が内枠所定部品に接触しないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図51~
図53、
図56
【0060】
[形態51]
形態51の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態から前記ドア枠第1開錠状態になったときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該内枠の上面よりも該外枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図56、
図67~
図69
【0061】
[形態52]
形態52の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態から前記ドア枠第1開錠状態になったときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該ドア枠の上面よりも該内枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図56、
図67~
図69
【0062】
[形態53]
形態53の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態から前記ドア枠第1開錠状態になったときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態から前記内枠第1開錠状態になったときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記遊技機は、
遊技媒体を貯留可能な貯留部と、
遊技媒体を払出すことが可能な払出部と、
上面が開口し、前記貯留部の遊技媒体を前記払出部に誘導する誘導通路を形成する誘導通路形成部と、
前記誘導通路形成部の上面の一部を覆うように設けられたカバー部と、
を更に備え、
前記カバー部に、該カバー部上に落下したねじ部材の前記誘導通路形成部への落下を制限するための所定制限部が設けられ、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部があり、
前記カバー部は、前記軸部側に位置する箇所よりも、該軸部と反対側に位置する箇所のほうを高くすることで所定傾斜がつけられており、
前記所定傾斜は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときから前記内枠第1開錠状態となったときに該内枠が垂れ下がる角度よりも大きい、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を開錠した際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を開錠する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、内枠を開錠した際に、ねじがカバー部材の所定制限部に嵌っていたとしても、内枠の垂れ下がり以上の傾斜を有するので、ねじが貯留部に逆流することがなく、ねじの回収が容易となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図56、
図61~
図64
【0063】
[形態54]
形態54の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となり、その後に前記ドア枠閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を閉める際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図56
【0064】
[形態55]
形態55の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となり、その後に前記ドア枠閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠の底面近傍には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、前記内枠の内枠所定部品に重畳するドア枠所定部品が備え付けられており、
前記ドア枠所定部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となり、その後に前記ドア枠閉鎖状態となるときに、前記内枠所定部品に接触しない位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を閉める際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、ドア枠底面付近のドア枠所定部品が内枠所定部品に接触しないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図51~
図53、
図56
【0065】
[形態56]
形態56の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となり、その後に前記ドア枠閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記特定内部進入部品とは異なる特別部品が前記ドア枠または前記内枠に備えられており、
前記特別部品と、前記内枠または前記ドア枠に備えられたスイッチと、が接触し、該スイッチが該特別部品により所定の深さ分押下されることで特定事象が発生可能であり、
前記特別部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となるときに、前記スイッチと接触するが、前記所定の深さ分押下されることはなく、その後に、前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態となるときに、該スイッチと接触し、かつ該所定の深さ分押下される位置に備え付けられている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を閉める際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠の垂れ下がったとしても、特定事象の発生には影響がでないため、遊技をスムーズに行うことが可能となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図50、
図54、
図56
【0066】
[形態57]
形態57の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となり、その後に前記ドア枠閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該内枠の上面よりも該外枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を閉める際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図56、
図67~
図69
【0067】
[形態58]
形態58の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となり、その後に前記ドア枠閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または該特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であり、かつ前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、該ドア枠の上面よりも該内枠の上面のほうが高い位置にあり、
前記ドア枠の上面は、前記内枠側よりも遊技者側のほうが高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を閉める際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図56、
図67~
図69
【0068】
[形態59]
形態59の遊技機は、
有利状態に制御可能な遊技機であって、
演出をカスタムする演出カスタム手段を、備え、
前記遊技機は、
ドア枠と、内枠と、外枠と、を含む部品から構成され、
前記ドア枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を更に備え、
前記ドア枠は、
遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置があり、
前記内枠に施錠されている状態であるドア枠閉鎖状態と、該内枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態であるドア枠第1開錠状態と、該ドア枠第1開錠状態よりも前記ドア枠が開いている状態であるドア枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記内枠は、前記外枠に施錠されている状態である内枠閉鎖状態と、該外枠に施錠されている状態から開錠されたときの状態である内枠第1開錠状態と、該内枠第1開錠状態よりも該内枠が開いている状態である内枠第2開錠状態と、に変化可能であり、
前記ドア枠または前記内枠には、該ドア枠が前記ドア枠閉鎖状態であるときに、該内枠の内部または該ドア枠の内部に入り込む特定内部進入部品が備えられており、
前記ドア枠は、前記ドア枠閉鎖状態であるときよりも前記ドア枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記特定内部進入部品は、前記ドア枠が前記ドア枠第2開錠状態から前記ドア枠第1開錠状態となり、その後に前記ドア枠閉鎖状態となるときに、該特定内部進入部品とは異なる前記内枠の部品または前記特定内部進入部品とは異なる該ドア枠の部品に接触しない位置に備え付けられており、
前記内枠の底面近傍には、該内枠が前記内枠閉鎖状態であるときに、前記外枠の外枠特定部品に重畳する内枠特定部品が備え付けられており、
前記内枠は、前記内枠閉鎖状態であるときよりも、前記内枠第1開錠状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、
前記内枠特定部品は、前記内枠が前記内枠第2開錠状態から前記内枠第1開錠状態となり、その後に前記内枠閉鎖状態となるときに、前記外枠特定部品と接触しない位置に備え付けられており、
前記遊技機は、
遊技媒体を貯留可能な貯留部と、
遊技媒体を払出すことが可能な払出部と、
上面が開口し、前記貯留部の遊技媒体を前記払出部に誘導する誘導通路を形成する誘導通路形成部と、
前記誘導通路形成部の上面の一部を覆うように設けられたカバー部と、
を更に備え、
前記カバー部に、該カバー部上に落下したねじ部材の前記誘導通路形成部への落下を制限するための所定制限部が設けられ、
前記内枠には、該内枠の開閉を可能とする軸部があり、
前記カバー部は、前記軸部側に位置する箇所よりも、該軸部と反対側に位置する箇所のほうを高くすることで所定傾斜がつけられており、
前記所定傾斜は、前記内枠が前記内枠閉鎖状態であるときから前記内枠第1開錠状態となったときに該内枠が垂れ下がる角度よりも大きい、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷がドア枠にかかってドア枠が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠を閉める際に、特定内部進入部品がドア枠の部品または内枠の部品と干渉することがないため、遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。また、ドア枠および内枠が想定よりも垂れ下がったとしても、内枠を閉鎖する際に、内枠の底面近傍の内枠特定部品が外枠の外枠特定部品に接触しないような位置に備え付けられているため、さらなる遊技機の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。さらに、内枠を開錠した際に、ねじがカバー部材の所定制限部に嵌っていたとしても、内枠の垂れ下がり以上の傾斜を有するので、ねじが貯留部に逆流することがなく、ねじの回収が容易となる。
対応図面:
図33、
図39~
図48、
図49、
図56、
図61~
図64
【0069】
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置500(
図31参照)から発射されて打ち込まれる。
【0070】
尚、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。尚、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出または導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。尚、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
【0071】
尚、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。尚、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
【0072】
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタおよびスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
【0073】
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。尚、同期して実行される特図ゲームおよび飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
【0074】
また、画像表示装置5の表示画面(表示領域)左上には、第1保留記憶数(例えば、数字の「0」など)、第2保留記憶数(例えば、数字の「4」など)及び飾り図柄に対応する小図柄を表示するための表示エリア5Sが設けられ、飾り図柄の可変表示に対応して小図柄が可変表示される。
【0075】
尚、第1保留記憶数、第2保留記憶数、保留表示、小図柄、パチンコ遊技機1に生じたエラー状態を示すエラー表示(図示略)や、遊技者に対し右打ち操作を促す右打ち報知画像や、時短残回数を示す時短残表示などについては、キャラクタなどの演出画像よりも手前側(上位レイヤ)に表示されることで、演出画像が重複して第1保留記憶数、第2保留記憶数、小図柄やエラー表示の視認性が低下することが防止される一方で、飾り図柄については、演出画像よりも奥側(下位レイヤ)に表示されることで、飾り図柄が重複して演出画像の視認性が低下することが防止されるようにしてもよい。
【0076】
画像表示装置5の画面下部には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリア(特図保留記憶表示エリア5U、アクティブ表示エリア5F)が設けられている。保留表示およびアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。尚、本実施の形態では、第1特別図柄と第2特別図柄とに共通の特図保留記憶表示エリア5Uが設けられているが、第1特別図柄の実行が保留されている可変表示を表す第1保留表示が表示される第1特図保留記憶表示エリアと、第2特別図柄の実行が保留されている可変表示を表す第2保留表示が表示される第2特図保留記憶表示エリアと、が別々に設けられていてもよい。
【0077】
遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示する。第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
【0078】
画像表示装置5の下方には入賞球装置6Aが設けられており、該入賞球装置6Aの右側方には、可変入賞球装置6Bが設けられている。
【0079】
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
【0080】
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(
図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、開閉可能な可動片を有する電動役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動片が起立位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動片が傾倒位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。尚、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであれば上記のものに限定されない。
【0081】
遊技盤2の所定位置(例えば、遊技領域の左下方3箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば、10個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0082】
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bとの間には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(
図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
【0083】
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
【0084】
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口および一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
【0085】
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)への入賞を始動入賞ともいう。
【0086】
遊技盤2の所定位置(
図1に示す例では、遊技領域の左下方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」~「9」を示す数字や「-」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
【0087】
画像表示装置5の右方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
【0088】
普通図柄表示器20の下方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
【0089】
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車および多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
【0090】
尚、本実施の形態における遊技領域は、画像表示装置5の左方に形成された領域であって、遊技球が流下することによってこれら遊技球が一般入賞口10及び入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に入賞可能な左側の遊技領域2Lと、画像表示装置5の右方に形成された領域であって、遊技球が流下することによってこれら遊技球が、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口、特別可変入賞球装置7が形成する特別入賞口に入賞可能且つ通過ゲート41を通過可能な右側の遊技領域2Rと、から構成されている。
【0091】
尚、本実施の形態における通常状態(低ベース状態)は、遊技者が主に左側の遊技領域2Lに向けて遊技球を打ち出す遊技状態であり、本実施例における時短状態や確変状態(高ベース状態)、大当り遊技状態は、遊技者が右側の遊技領域2Rに向けて遊技球を打ち出す遊技状態である。
【0092】
つまり、本実施の形態における通常状態とは、主に第1特別図柄の可変表示が実行される遊技場であり、本実施の形態における時短状態や確変状態とは、主に第2特別図柄の可変表示が実行される遊技状態である。
【0093】
遊技機用枠3の上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが左右に設けられているとともに、上部右側には、後述する立体装飾ユニット400(
図1において白塗り部分)が設けられている。また、遊技機用枠3の下部位置にはスピーカ8Uが設けられている。遊技機用枠3における画像表示装置5の上方位置にはメインランプ9aが設けられており、該メインランプ9aの左右には、遊技領域を包囲するようにサイドランプ9bが設けられており、遊技盤2の下方には、ボタンランプ9eが設けられている。これら遊技機用枠3に設けられるメインランプ9a、サイドランプ9b及びボタンランプ9eは「枠ランプ」とも称される。
【0094】
遊技盤2の所定位置(
図1では画像表示装置5の上方位置)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられ、可動体32には、可動体ランプ9dが設けられている。また、遊技盤2における特別可変入賞球装置7の近傍位置にはアタッカランプ9cが設けられ、遊技盤2の左側には装飾ランプ9fが設けられている。これら遊技盤2に設けられるアタッカランプ9c、可動体ランプ9d、装飾ランプ9fは「盤ランプ」とも称される。また、これらメインランプ9a、サイドランプ9b、アタッカランプ9c、可動体ランプ9d、ボタンランプ9e、装飾ランプ9fとは纏めて遊技効果ランプ9と呼称する場合がある。尚、これらメインランプ9a、サイドランプ9b、アタッカランプ9c、可動体ランプ9d、ボタンランプ9e、装飾ランプ9fは、LEDを含んで構成されている。また、各種ランプについては後述する。
【0095】
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置500により遊技領域2L、2Rに向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル30L、30R(操作ノブとも言う)が設けられている。
【0096】
遊技領域2L、2Rの下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置500へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿61(上皿)が設けられている。尚、遊技機用枠3には、上皿とは別に、上皿満タン時に賞球が払い出される払出部(打球供給皿)を設けてもよい。
【0097】
遊技領域2L、2Rの下方における遊技機用枠3の右側下部には、遊技者が把持して押圧操作が可能な操作レバー31Aが取り付けられている。操作レバー31Aに対する操作は、操作レバーセンサ35A(
図2参照)により検出される。尚、操作レバー31Aには振動モータ40が配置されており、該振動モータ40の駆動によって操作レバー31Aが振動可能となっている。
【0098】
遊技領域2L、2Rの下方における遊技機用枠3の下部中央位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(
図2参照)により検出される。
【0099】
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、操作レバー31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
【0100】
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30L、30Rへの遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。尚、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
【0101】
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図はずれ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図はずれ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
【0102】
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
【0103】
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
【0104】
尚、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
【0105】
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄(はずれ図柄、例えば「-」)が停止表示されれば「はずれ」となる。
【0106】
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。
【0107】
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(10回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
【0108】
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
【0109】
尚、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない大当り種別、または、ほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
【0110】
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
【0111】
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
【0112】
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
【0113】
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
【0114】
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率および特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
【0115】
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
【0116】
尚、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
【0117】
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。尚、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて、または当該表示に代えて、スピーカ8L、8R、8Uからの音声出力、遊技効果ランプ9の点灯や消灯、可動体32の動作、あるいは、これらの一部または全部を含む任意の演出装置を用いた演出として行われてもよい。
【0118】
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
【0119】
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
【0120】
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
【0121】
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
【0122】
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
【0123】
特図ゲームの表示結果が「はずれ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチはずれ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチはずれ」となる)ことがある。また、表示結果が「はずれ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチはずれ」ともいう。)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチはずれ」となる)こともある。
【0124】
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読予告演出がある。先読予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
【0125】
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
【0126】
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。
【0127】
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
【0128】
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば
図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板などといった、各種の基板が配置されている。さらには、電源基板17も搭載されている。各種制御基板は、導体パターンが形成されて電気部品を実装可能なプリント配線板などの電子回路基板だけでなく、電子回路基板に電気部品が実装されて特定の電気的機能を実現するように構成された電子回路実装基板を含む概念である。
【0129】
電源基板17には、電源スイッチ91Bが接続されており、該電源スイッチ91Bを操作する(ON状態にする)ことによって、商用電源などの外部電源におけるAC100Vといった交流電源からの電力を、電源基板17から主基板11や演出制御基板12などの各種制御基板を含めた電気部品に供給可能である。電源基板17は、例えば交流(AC)を直流(DC)に変換するための整流回路、所定の直流電圧を特定の直流電圧(例えば直流12Vや直流5Vなど)に変換するための電源回路などを備えている。
【0130】
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、出力回路111などを有する。
【0131】
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105と、リアルタイムクロック106と、を備える。
【0132】
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。尚、ROM101に記憶されたプログラムの全部または一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
【0133】
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
【0134】
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
【0135】
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過または進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過または進入が検出されたことになる。
【0136】
スイッチ回路110には、電源基板17からのリセット信号、電源断信号、クリア信号が取り込まれて遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送される。リセット信号は、遊技制御用マイクロコンピュータ100などの制御回路を動作停止状態とするための動作停止信号であり、電源監視回路、ウォッチドッグタイマ内蔵IC、システムリセットICのいずれかを用いて出力可能であればよい。電源断信号は、パチンコ遊技機1において用いられる所定電源電圧が所定値を超えるとオフ状態となり、所定電源電圧が所定値以下になった期間が電断基準時間以上まで継続したときにオン状態となる。クリア信号は、例えば電源基板17に設けられたクリアスイッチ92に対する押下操作などに応じてオン状態となる。
【0137】
出力回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
【0138】
払出制御基板には、払出信号を受信したことにもとづいて所定球数(例えば、3球、5球、10球、15球など)の遊技球を遊技者に払い出すために駆動される払出装置と、払出装置にて払出された遊技球が通過する払出通路(図示略)内に設けられた遊技球検出センサと、が接続されており、該遊技球検出センサから受信する遊技球検出信号の態様に応じて払出装置の駆動を停止することが可能となっている。
【0139】
また、払出制御基板には、遊技者による操作量を検知するためのハンドルセンサと、遊技者が打球操作ハンドル30L,30Rを把持していることを検出するタッチリング(タッチセンサ)と、が接続されており、これらのセンサ類から入力された信号に基づいて、払出制御基板は、遊技球を遊技盤2に発射することが可能な発射装置を制御する。また、タッチリングによって遊技者が打球操作ハンドル30L,30Rを把持していることが検出されているか否かを示す信号、発射装置により遊技球が発射されたことを示す信号が払出制御基板から主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。
【0140】
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
【0141】
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
【0142】
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
【0143】
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
【0144】
演出制御用CPU120は、操作レバーセンサ35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
【0145】
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
【0146】
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。また、表示レジスタにて指定されているVRAM領域の表示画像作成領域の画像データをビデオ信号として出力する表示処理を行う。本実施の形態では、Vブランク毎に表示画像作成領域及び描画領域が切り替わる。このため、あるVブランクにおいて描画領域として割り当てられた領域の描画が行われるとともに、次のVブランクにおいては、表示画像作成領域に切り替わるので、前のVブランクにおいて描画された画像データが表示出力されることとなり、その間も他方の領域で描画が行われることとなる。
【0147】
また、表示制御部123では、複数のレイヤを重畳(合成)することによって画像表示装置5に表示するための画像の生成を行っているため、VRAM領域には、これら各レイヤの画像を描画・配置するためのレイヤ画像描画領域と、各レイヤ画像描画領域にて描画・配置された画像を更に重畳(合成)して画像表示装置5に表示するための画像を生成する表示画像作成領域と、が配置されている。尚、各レイヤには上位・中位・下位の概念があり、上位レイヤの画像ほど画像表示装置5において表示優先度が高く設定されており、下位レイヤの画像ほど画像表示装置5において表示優先度が低く設定されている。
【0148】
VRAM領域にはレイヤ1の画像を描画・配置するためのレイヤ1画像描画領域、レイヤ2の画像を描画・配置するためのレイヤ2画像描画領域、レイヤ3の画像を描画・配置するためのレイヤ3画像描画領域が配置されている。また、VRAM領域には変位画像を作成するための変位画像作成領域と、表示画像作成領域も配置されている。
【0149】
変位画像作成領域は、レイヤ2画像描画領域にて描画・配置された画像とレイヤ3画像描画領域にて描画・配置された画像とを重畳(合成)した画像を変位対象画像として作成するとともに、該変位対象画像に変位用画像を適用することで変位画像を作成する領域である。
【0150】
表示画像作成領域は、レイヤ1画像描画領域にて描画・配置された画像、レイヤ2画像描画領域にて描画・配置された画像、レイヤ3画像描画領域にて描画・配置された画像を重畳(合成)した画像、または、レイヤ1画像描画領域にて描画・配置された画像と変位画像作成領域にて作成された変位画像を重畳(合成)した画像を画像表示装置5において表示するための表示用画像として作成する領域である。
【0151】
尚、レイヤ1画像描画領域に描画・配置される画像は画像表示装置5において最も表示優先度の高い画像(表示優先度:高)、レイヤ2画像描画領域に描画・配置される画像は画像表示装置5においてレイヤ1画像描画領域に描画・配置される画像よりも表示優先度の低い画像(表示優先度:中)、レイヤ3画像描画領域に描画・配置される画像は画像表示装置5において最も表示優先度の低い画像(表示優先度:低)にそれぞれ設定されている。つまり、レイヤ1は画像の表示優先度が最も高い上位レイヤであり、レイヤ2はレイヤ1よりも画像の表示優先度が低い中位レイヤであり、レイヤ3は画像の表示優先度が最も低い下位レイヤである。
【0152】
レイヤ1画像描画領域は、画像表示装置5の表示画面の下部において、第1特図保留記憶数及び第2特図保留記憶数を特定可能に表示する特図保留記憶表示エリア5Uを含む第1インターフェイス画像と、画像表示装置5の表示画面の左上部において、飾り図柄よりも表示画面の小さい小図柄及び保留記憶数表示を含む第2インターフェイス画像を表示するためにこれら画像を描画する描画領域である。
【0153】
レイヤ2画像描画領域は、画像表示装置5の表示画面の中央部において、飾り図柄の可変表示を実行するためにこれら左、中、右の飾り図柄を描画する描画領域である。
【0154】
そして、レイヤ3画像描画領域は、画像表示装置5の表示画面の全域において、背景表示を表示するために該背景表示を描画する描画領域である。
【0155】
本実施の形態では、これらレイヤ1画像描画領域で描画・配置された画像(レイヤ1の画像)、レイヤ2画像描画領域で描画・配置された画像(レイヤ2の画像)、レイヤ3画像描画領域で描画・配置された画像(レイヤ3の画像)のそれぞれを重畳することによって画像表示装置5の表示画面にて表示する画像を生成可能となっている。特に、前述したようにレイヤ1画像描画領域に描画された画像(第1インターフェイス画像と、第2インターフェイス画像)は、最も表示優先度が高く設定されているため、画像表示装置5において最も上層の画像として表示され、レイヤ2画像描画領域に描画された画像(飾り図柄)は、レイヤ1画像描画領域に描画された画像よりも表示優先度が低く設定されているため、画像表示装置5において中層の画像として表示され、レイヤ3画像描画領域に描画された画像(背景表示)は、最も表示優先度が低く設定されているため、画像表示装置5において低層の画像として表示される。
【0156】
尚、本実施の形態において各画像描画領域で描画・配置される画像は、重畳された際に上層の画像が下層の画像の重複箇所を遊技者から視認不能とするために透過率(透明度)が0%に設定されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、状況に応じて各画像描画領域で描画・配置される画像の透過率(透明度)を0%よりも高く設定し、画像表示装置5の表示画面にて透過して表示される画像や一時的に非表示となる画像を設けてもよい。
【0157】
表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32または当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
【0158】
音声制御基板13は、スピーカ8L、8R、8Uを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8R、8Uを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8R、8Uから出力させる。
【0159】
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9及び演出用LED402を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
【0160】
尚、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
【0161】
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
【0162】
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
【0163】
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
【0164】
図3(A)は、本実施の形態で用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「0」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。尚、
図3(A)に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。また、この例では、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であってもよいし、3以上の複数であってもよい。
【0165】
図3(A)に示す例において、コマンド8001Hは、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームにおける可変表示の開始を指定する第1可変表示開始コマンドである。コマンド8002Hは、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームにおける可変表示の開始を指定する第2可変表示開始コマンドである。コマンド81XXHは、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで可変表示される飾り図柄(演出図柄ともいう)などの変動パターン(変動時間(可変表示時間))を指定する変動パターン指定コマンドである。ここで、XXHは不特定の16進数であることを示し、演出制御コマンドによる指示内容に応じて任意に設定される値であればよい。尚、変動パターン指定コマンドでは、指定する変動パターンなどに応じて、異なるEXTデータが設定される。
【0166】
コマンド8CXXHは、可変表示結果指定コマンドであり、特別図柄や飾り図柄などの可変表示結果を指定する演出制御コマンドである。可変表示結果指定コマンドでは、例えば
図3(B)に示すように、可変表示結果(変動表示結果ともいう)が「はずれ」であるか「大当り」であるかの決定結果(事前決定結果)や、可変表示結果が「大当り」となる場合の大当り種別を複数種類のいずれとするかの決定結果(大当り種別決定結果)に応じて、異なるEXTデータが設定される。
【0167】
可変表示結果指定コマンドでは、例えば、
図3(B)に示すように、コマンド8C00Hは、可変表示結果が「はずれ」となる旨の事前決定結果を示す第1可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C01Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「確変大当りA」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第2可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C02Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「確変大当りB」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第3可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C03Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「確変大当りC」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第4可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C04Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「非確変大当り」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第5可変表示結果指定コマンドである。
【0168】
コマンド8F00Hは、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで飾り図柄の変動停止(確定)を指定する図柄確定コマンドである。コマンド9000Hは、パチンコ遊技機1がコールドスタートしたこと(クリアスイッチ92が押下操作されている状態で電源投入されたこと(初期化を伴う電源投入))を指定する電源投入指定コマンドである。尚、コールドスタートとは、電源投入がされたときに、電源投入前のデータを復帰させることなく、データを初期化した上で、遊技機の種々の処理を実行可能な状態とすることを指す。コマンド9200Hは、パチンコ遊技機がホットスタートしたこと(クリアスイッチ92が押下操作されていない状態で電源投入されたこと(初期化を伴わない電源投入))を指定する停電復旧指定コマンドである。尚、ホットスタートとは、電源投入がされたときに、バックアップされたデータに基づき、遊技機の種々の処理を実行可能な状態とすることを指す。ホットスタートする際には、初期化を伴わないことから初期化を伴わない電源投入とも称する。コマンド95XXHは、パチンコ遊技機1における現在の遊技状態を指定する遊技状態指定コマンドである。遊技状態指定コマンドでは、例えばパチンコ遊技機1における現在の遊技状態に応じて、異なるEXTデータが設定される。具体的な一例として、コマンド9500Hを時短制御と確変制御がいずれも行われない遊技状態(低確低ベース状態、通常状態)に対応した第1遊技状態指定コマンドとし、コマンド9501Hを時短制御が行われる一方で確変制御は行われない遊技状態(低確高ベース状態、時短状態)に対応した第2遊技状態指定コマンドとする。また、コマンド9502Hを時短制御と確変制御がともに行われる遊技状態(高確高ベース状態、時短付確変状態)に対応した第3遊技状態指定コマンドとする。尚、時短付確変状態は、単に「確変状態」と呼称する場合がある。コマンド96XXHは、パチンコ遊技機1にエラーが発生したこと及びエラーが解除されたことを指定するエラー指定コマンドである。
【0169】
コマンドA0XXHは、大当り遊技の開始を示す演出画像の表示を指定する当り開始指定コマンド(「ファンファーレコマンド」ともいう)である。コマンドA1XXHは、大当り遊技状態において、大入賞口が開放状態となっている期間であることを通知する大入賞口開放中通知コマンドである。コマンドA2XXHは、大当り遊技状態において、大入賞口が開放状態から閉鎖状態に変化した期間であることを通知する大入賞口開放後通知コマンドである。コマンドA3XXHは、大当り遊技の終了時における演出画像の表示を指定する当り終了指定コマンドである。
【0170】
当り開始指定コマンドや当り終了指定コマンドでは、例えば可変表示結果指定コマンドと同様のEXTデータが設定されることなどにより、事前決定結果や大当り種別決定結果に応じて異なるEXTデータが設定されてもよい。あるいは、当り開始指定コマンドや当り終了指定コマンドでは、事前決定結果及び大当り種別決定結果と設定されるEXTデータとの対応関係を、可変表示結果指定コマンドにおける対応関係とは異ならせるようにしてもよい。大入賞口開放中通知コマンドや大入賞口開放後通知コマンドでは、例えば、後述する大当り状態におけるラウンドの実行回数(例えば「0」~「10」)に対応して、異なるEXTデータが設定される。
【0171】
コマンドB100Hは、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aにより検出されて始動入賞(第1始動入賞)が発生したことに基づき、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームを実行するための第1始動条件が成立したことを通知する第1始動口入賞指定コマンドである。コマンドB200Hは、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Bにより検出されて始動入賞(第2始動入賞)が発生したことに基づき、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立したことを通知する第2始動口入賞指定コマンドである。
【0172】
コマンドC1XXHは、特図保留記憶数を特定可能とするために、第1特図保留記憶数を通知する第1保留記憶数通知コマンドである。コマンドC2XXHは、特図保留記憶数を特定可能とするために、第2特図保留記憶数を通知する第2保留記憶数通知コマンドである。第1保留記憶数通知コマンドは、例えば第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第1始動条件が成立したことにもとづいて、第1始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。第2保留記憶数通知コマンドは、例えば第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第2始動条件が成立したことにもとづいて、第2始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。また、第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドは、第1開始条件と第2開始条件のいずれかが成立したとき(保留記憶数が減少したとき)に、特図ゲームの実行が開始されることなどに対応して送信されるようにしてもよい。
【0173】
コマンドC4XXHおよびコマンドC6XXHは、入賞時判定結果の内容を示す演出制御コマンド(入賞時判定結果指定コマンド)である。このうち、コマンドC4XXHは、入賞時判定結果として、可変表示結果が「大当り」となるか否か及び大当り種別(確変や非確変)の判定結果を示す図柄指定コマンドである。また、コマンドC6XXHは、入賞時判定結果として、変動パターン判定用の乱数値が、「非リーチ」、「スーパーリーチ」、「その他」のいずれの変動パターンとなるかの判定結果を示す変動カテゴリコマンドである。コマンドE100Hは、客待ちデモ(デモ演出)の実行を指定する客待ちデモ指定コマンドである。
【0174】
第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドに代えて、合計保留記憶数を通知する合計保留記憶数通知コマンドを送信するようにしてもよい。即ち、合計保留記憶数の増加(または減少)を通知するための合計保留記憶数通知コマンドが用いられてもよい。
【0175】
尚、
図3(A)に示すコマンドは一例であり、これらのコマンドの一部を有しないものであってもよいし、これらのコマンドに代えて異なるコマンドを用いてもよいし、これらのコマンドと異なるコマンドを追加してもよい。例えば、各入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて払い出される賞球数を特定可能とするための賞球数通知コマンドや、遊技球が通過ゲート41を通過したことを通知するためのゲート通過通知コマンドや、確変制御や時短制御が実行される残りの可変表示回数を通知する通知コマンド等を設けるようにしてもよい。
【0176】
図4は、主基板11の側においてカウントされる乱数値を例示する説明図である。
図4に示すように、主基板11の側において、特図表示結果判定用の乱数値MR1、大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3、普図表示結果判定用の乱数値MR4のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。尚、遊技効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。こうした遊技の進行を制御するために用いられる乱数は、遊技用乱数ともいう。
【0177】
乱数回路104は、これらの乱数値MR1~MR4の一部または全部を示す数値データをカウントするものであればよい。CPU103は、例えば、図示しない遊技制御カウンタ設定部に設けられたランダムカウンタといった、乱数回路104とは異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによって各種の数値データを更新することで、乱数値MR1~MR4の一部を示す数値データをカウントするようにしてもよい。
【0178】
特図表示結果判定用の乱数値MR1は、特図ゲームにおける特別図柄などの可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」~「65536」の範囲の値をとる。大当り種別判定用の乱数値MR2は、可変表示結果を「大当り」とする場合における大当り種別を「確変大当りA」、「確変大当りB」、「確変大当りC」、「非確変大当り」のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」~「100」の範囲の値をとる。
【0179】
変動パターン判定用の乱数値MR3は、特別図柄や飾り図柄の可変表示における変動パターンを、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」~「997」の範囲の値をとる。
【0180】
普図表示結果判定用の乱数値MR4は、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける可変表示結果を「普図当り」とするか「普図はずれ」とするかなどの決定を行うために用いられる乱数値であり、例えば「3」~「13」の範囲の値をとる。
【0181】
図5は、ROM101に記憶される表示結果判定テーブルの構成例を示している。本実施の形態では、表示結果判定テーブルとして、第1特図と第2特図とで共通の表示結果判定テーブルを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1特図と第2特図とで個別の表示結果判定テーブルを用いるようにしてもよい。
【0182】
表示結果判定テーブルは、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームや第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームにおいて可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される以前に、その可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを、特図表示結果判定用の乱数値MR1にもとづいて決定するために参照されるテーブルである。
【0183】
表示結果判定テーブルでは、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態または時短状態(低確状態)であるか、確変状態(高確状態)であるかに応じて、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される数値(判定値)が、「大当り」や「はずれ」の特図表示結果に割り当てられている。
【0184】
表示結果判定テーブルにおいて、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される判定値を示すテーブルデータは、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果に割り当てられる判定用データとなっている。表示結果判定テーブルでは、遊技状態が確変状態(高確状態)であるときに、通常状態または時短状態(低確状態)であるときよりも多くの判定値が、「大当り」の特図表示結果に割り当てられている。これにより、パチンコ遊技機1において確変制御が行われる確変状態(高確状態)では、通常状態または時短状態(低確状態)であるときに特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率(本実施の形態では約1/300)に比べて、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなる(本実施の形態では約1/30)。即ち、表示結果判定テーブルでは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変状態(高確状態)であるときに、通常状態や時短状態であるときに比べて大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなるように、判定用データが大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果に割り当てられている。
【0185】
図6(A)は、ROM101に記憶される大当り種別判定テーブルの構成例を示している。本実施の形態における大当り種別判定テーブルは、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定されたときに、大当り種別判定用の乱数値MR2に基づき、大当り種別を複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。大当り種別判定テーブルでは、特図ゲームにおいて可変表示(変動表示)が行われた特別図柄が第1特図(第1特別図柄表示装置お4Aによる特図ゲーム)であるか第2特図(第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲーム)であるかに応じて、大当り種別判定用の乱数値MR2と比較される数値(判定値)が、「非確変大当り」や「確変大当りA」、「確変大当りB」、「確変大当りC」といった複数種類の大当り種別に割り当てられている。
【0186】
ここで、本実施の形態における大当り種別について、
図6(B)を用いて説明すると、本実施の形態では、大当り種別として、大当り遊技状態の終了後において確変制御と時短制御とが実行されて高確高ベース状態に移行する「確変大当りA」、「確変大当りB」、「確変大当りC」と、大当り遊技状態の終了後において時短制御のみが実行されて低確高ベース状態に移行する「非確変大当り」とが設定されている。
【0187】
「確変大当りA」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが10回(いわゆる10ラウンド)、繰り返し実行される通常開放大当りである。一方、「確変大当りB」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが5回(いわゆる5ラウンド)、繰り返し実行される通常開放大当りである。「確変大当りC」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが2回(いわゆる2ラウンド)、繰り返し実行される通常開放大当りである。また、「非確変大当り」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが5回(いわゆる5ラウンド)、繰り返し実行される通常開放大当りである。よって、「確変大当りA」を10ラウンド(10R)確変大当りと呼称し、「確変大当りB」を5ラウンド(5R)確変大当りと呼称し、「確変大当りC」を2ラウンド(2R)確変大当りと呼称する場合がある。
【0188】
確変大当りA~確変大当りCの大当り遊技状態の終了後において開始される確変制御と時短制御とは、大当り遊技状態に制御されることを条件に終了される。また、非確変大当りの大当り遊技状態の終了後において開始される時短制御は、100回の可変表示が終了すること、または、該100回の可変表示が終了する迄に大当り遊技状態に制御されることを条件に終了される。よって、再度発生した大当りが確変大当りA~確変大当りCのいずれかである場合には、大当り遊技状態の終了後に再度、確変制御と時短制御が実行されるので、大当り遊技状態が通常状態を介することなく連続的に発生する、いわゆる連荘状態となる。つまり、本実施の形態における確変状態は、可変表示回数にかかわらず可変表示結果が大当りとなるまで継続する遊技状態である一方で、本実施の形態における時短状態は、可変表示結果が大当りとならなければ、100回の可変表示が実行されることによって通常状態に制御される遊技状態である。このため、時短状態は、連荘状態が終了し得る際に制御される遊技状態でもある。
【0189】
図6(A)に示す大当り種別判定テーブルの設定例では、可変表示される特図が第1特図であるか第2特図であるかに応じて、「確変大当りA」、「確変大当りB」、「確変大当りC」、「非確変大当り」の大当り種別に対する判定値の割当てが異なっている。即ち、可変表示される特図が第1特図である場合には、所定範囲の判定値(「80」~「99」の範囲の値)がラウンド数の少ない「確変大当りB」や「確変大当りC」の大当り種別に割り当てられる一方で、可変表示される特図が第2特図である場合には、「確変大当りB」や「確変大当りC」の大当り種別に対して判定値が割り当てられていない。このような設定により、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームを開始するための第1開始条件が成立したことにもとづいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合と、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームを開始するための第2開始条件が成立したことにもとづいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合とで、大当り種別をラウンド数の少ない「確変大当りB」や「確変大当りC」に決定する割合を、異ならせることができる。特に、第2特図を用いた特図ゲームでは大当り種別を「確変大当りB」や「確変大当りC」としてラウンド数の少ない大当り状態に制御すると決定されることがないので、例えば時短制御に伴う高開放制御により、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に遊技球が進入しやすい遊技状態において、得られる賞球が少ない大当り状態の頻発を回避して遊技興趣が低下してしまうことを防止できるようになっている。
【0190】
尚、
図6(A)に示す大当り種別判定テーブルの設定例では、「非確変」の大当り種別に対する判定値の割当ては、第1特図の特図ゲームであるか第2特図であるかに係わらず同一とされているので、非確変の大当りとなる確率と確変の大当りとなる確率は、第1特図の特図ゲームであるか第2特図であるかにかかわらず同一とされている。
【0191】
よって、前述したように、「確変大当りB」や「確変大当りC」に対する判定値の割当てが、第1特図の特図ゲームであるか第2特図であるかに応じて異なることに応じて、「確変大当りA」に対する判定値の割当ても第1特図の特図ゲームであるか第2特図であるかに応じて異なり、ラウンド数の多い「確変大当りA」については、第2特図の特図ゲームである場合の方が第1特図の特図ゲームである場合よりも決定され易くなるように設定されている。
【0192】
尚、第2特図の特図ゲームである場合にも、第1特図の特図ゲームである場合とは異なる所定範囲の判定値が、「確変大当りB」や「確変大当りC」の大当り種別に割り当てられるようにしてもよい。例えば、第2特図の特図ゲームである場合には、第1特図の特図ゲームである場合に比べて少ない判定値が、「確変大当りB」や「確変大当りC」の大当り種別に割り当てられてもよい。あるいは、第1特図の特図ゲームであるか第2特図であるかにかかわらず、共通のテーブルデータを参照して、大当り種別の決定を行うようにしてもよい。
【0193】
図7は、本実施の形態における変動パターンを示している。本実施の形態では、可変表示結果が「はずれ」となる場合のうち、飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、また、可変表示結果が「大当り」となる場合に対応して、複数の変動パターンが予め用意されている。尚、可変表示結果が「はずれ」で飾り図柄の変動表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンは、非リーチ変動パターン(「非リーチはずれ変動パターン」ともいう)と称され、可変表示結果が「はずれ」で飾り図柄の変動表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンは、リーチ変動パターン(「リーチはずれ変動パターン」ともいう)と称される。また、非リーチ変動パターンとリーチ変動パターンは、可変表示結果が「はずれ」となる場合に対応したはずれ変動パターンに含まれる。可変表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンは、大当り変動パターンと称される。
【0194】
大当り変動パターンやリーチ変動パターンには、ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンと、スーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンとがある。尚、本実施の形態では、ノーマルリーチ変動パターンを1種類設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、2種類以上のノーマルリーチ変動パターンを設けてもよい。
【0195】
図7に示すように、本実施の形態におけるノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチ変動パターンよりも短く設定されている。
【0196】
尚、本実施の形態では、スーパーリーチ、ノーマルリーチ、非リーチの順に可変表示結果が「大当り」となる大当り期待度が高くなるように設定されているため、ノーマルリーチ変動パターン及びスーパーリーチ変動パターンにおいては特図変動時間が長いほど大当り期待度が高くなっている。
【0197】
また、本実施の形態においては、後述するように、これら変動パターンを、変動パターン判定用の乱数値MR3のみを用いて決定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、変動パターン判定用の乱数値MR3に加えて、変動パターン種別判定用の乱数値を設けて、これら変動パターン種別判定用の乱数値から変動パターンの種別を先に決定してから、該決定した種別に属する変動パターンを決定するようにしてもよい。
【0198】
図8は、本実施の形態における変動パターンの決定方法の説明図である。本実施の形態では、実行する可変表示の表示結果や保留記憶数、遊技状態等に応じて、選択する変動パターン判定テーブルを異ならせている。
【0199】
具体的には、
図8(A)~
図8(D)に示すように、遊技状態が通常状態(低ベース状態)且つ可変表示結果がはずれであるとき、可変表示を実行する特別図柄の保留記憶数(同種保留記憶数)が1個以下である場合ははずれ用変動パターン判定テーブルAと乱数値MR3の値にもとづいて変動パターンを決定し、可変表示を実行する特別図柄の保留記憶数が2個である場合ははずれ用変動パターン判定テーブルBと乱数値MR3の値にもとづいて変動パターンを決定し、可変表示を実行する特別図柄の保留記憶数が3個である場合ははずれ用変動パターン判定テーブルCと乱数値MR3の値にもとづいて変動パターンを決定する。また、遊技状態が時短状態または確変状態(高ベース状態)且つ可変表示結果がはずれであるときは、はずれ用変動パターン判定テーブルDと乱数値MR3の値にもとづいて変動パターンを決定する。
【0200】
そして、
図8(E)に示すように、可変表示結果が大当りであるときは、遊技状態や保留記憶数(同種保留記憶数)にかかわらず大当り用変動パターン判定テーブルと乱数値MR3の値にもとづいて変動パターンを決定する。
【0201】
例えば、
図8(A)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルAを選択した場合は、乱数値MR3の値が1~660の範囲内であれば変動パターンを短縮無しの非リーチはずれの変動パターン(PA1-1)に決定し、乱数値MR3の値が661~900の範囲内であれば変動パターンをノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2-1)に決定し、乱数値MR3の値が901~997の範囲内であれば変動パターンをスーパーリーチはずれの変動パターン(PA2-2)に決定する。
【0202】
また、
図8(B)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルBを選択した場合は、乱数値MR3の値が1~700の範囲内であれば変動パターンを短縮非リーチはずれの変動パターン(PA1-2)に決定し、乱数値MR3の値が701~900の範囲内であれば変動パターンをノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2-1)に決定し、乱数値MR3の値が901~997の範囲内であれば変動パターンをスーパーリーチはずれの変動パターン(PA2-2)に決定する。
【0203】
また、
図8(C)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルCを選択した場合は、乱数値MR3の値が1~750の範囲内であれば変動パターンを短縮非リーチはずれの変動パターン(PA1-3)に決定し、乱数値MR3の値が751~900の範囲内であれば変動パターンをノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2-1)に決定し、乱数値MR3の値が901~997の範囲内であれば変動パターンをスーパーリーチはずれの変動パターン(PA2-2)に決定する。
【0204】
また、
図8(D)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルDを選択した場合は、乱数値MR3の値が1~750の範囲内であれば変動パターンを短縮非リーチはずれの変動パターン(PA1-3)に決定し、乱数値MR3の値が751~900の範囲内であれば変動パターンをノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2-1)に決定し、乱数値MR3の値が901~997の範囲内であれば変動パターンをスーパーリーチはずれの変動パターン(PA2-2)に決定する。
【0205】
尚、
図8(C)及び
図8(D)に示すように、低ベース状態で同種保留記憶数が3個であるときに可変表示結果がはずれとなる場合と、高ベース状態で可変表示結果がはずれとなる場合と、で短縮非リーチはずれの変動パターン(PA1-3)を同一割合で決定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、高ベース状態で可変表示結果がはずれとなる場合は、低ベース状態で同種保留記憶数が3個であるときに可変表示結果がはずれとなる場合よりも高い割合で短縮非リーチはずれの変動パターン(PA1-3)を決定してもよい。
【0206】
また、
図8(E)に示すように、大当り用変動パターン判定テーブルを選択した場合は、乱数値MR3の値が1~30の範囲内であれば変動パターンをノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1-1)に決定し、乱数値MR3の値が31~997の範囲内であれば変動パターンを、スーパーリーチ大当りの変動パターン(PB1-2)に決定する。
【0207】
尚、本実施の形態では、可変表示結果が大当りである場合は、大当り種別にかかわらない1の割合で変動パターンを決定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り種別に応じて、複数の大当り用の変動パターンの決定割合を異ならせてもよい。このようにすることで、いずれの変動パターンの可変表示で大当りとなったかに遊技者を注目させることができ遊技興趣を向上させることができる。
【0208】
図2に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAM102は、その一部または全部が所定の電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであればよい。すなわち、パチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM102の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特図プロセスフラグなど)と未払出賞球数を示すデータとは、バックアップRAMに保存されるようにすればよい。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。
【0209】
このようなRAM102には、パチンコ遊技機1における遊技の進行などを制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、例えば
図9に示すような遊技制御用データ保持エリア005SG150が設けられている。
図9に示す遊技制御用データ保持エリア005SG150は、第1特図保留記憶部005SG151Aと、第2特図保留記憶部005SG151Bと、普図保留記憶部005SG151Cと、遊技制御フラグ設定部005SG152と、遊技制御タイマ設定部005SG153と、遊技制御カウンタ設定部005SG154と、遊技制御バッファ設定部005SG155とを備えている。
【0210】
第1特図保留記憶部005SG151Aは、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して始動入賞(第1始動入賞)が発生したものの未だ開始されていない特図ゲーム(第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム)の保留データを入賞順に記憶する。
【0211】
第2特図保留記憶部005SG151Bは、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して始動入賞(第2始動入賞)が発生したものの未だ開始されていない特図ゲーム(第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲーム)の保留データを入賞順に記憶する。
【0212】
一例として、第1特図保留記憶部005SG151Aは、第1始動入賞口への入賞順(遊技球の検出順)に保留番号と関連付けて、その遊技球の通過(進入)における第1始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された可変表示結果判定用の乱数値MR1や当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データを保留データとして、その記憶数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。また、第2特図保留記憶部005SG151Bは、第2始動入賞口への入賞順(遊技球の検出順)に保留番号と関連付けて、その遊技球の通過(進入)における第1始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された可変表示結果判定用の乱数値MR1や当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データを保留データとして、その記憶数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
【0213】
こうして第1特図保留記憶部005SG151Aや第2特図保留記憶部005SG151Bに記憶された保留データは、第1特図を用いた特図ゲームや第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留されていることを示し、これら特図ゲームにおける可変表示結果(特図表示結果)に基づき大当りとなるか否かなどを判定可能にする保留情報となる。
【0214】
尚、本実施の形態では、このように第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)したことによる第1始動条件の成立に基づく保留情報(第1保留情報)と、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)したことによる第2始動入賞の成立に基づく保留情報(第2保留情報)とを、個別の保留記憶部にて保留番号と対応付けて記憶する場合については、第2保留記憶情報に基づく可変表示を、第1保留情報に基づく可変表示よりも優先して実行するようになっている。
【0215】
普図保留記憶部005SG151Cは、遊技球がゲートスイッチ21によって検出されたにもかかわらず、未だ普通図柄表示器20により開始されていない普図ゲームの保留情報を記憶する。例えば、普図保留記憶部005SG151Cは、遊技球がゲートスイッチ21によって検出された順に保留番号と対応付けて、その遊技球の通過に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された普図表示結果判定用の乱数値MR4を示す数値データなどを保留データとして、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
【0216】
遊技制御フラグ設定部005SG152には、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況などに応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、遊技制御フラグ設定部005SG152には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
【0217】
遊技制御タイマ設定部005SG153には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられる各種のタイマが設けられている。例えば、遊技制御タイマ設定部005SG153には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
【0218】
遊技制御カウンタ設定部005SG154には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるカウント値を計数するための複数種類のカウンタが設けられている。例えば、遊技制御カウンタ設定部005SG154には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。ここで、遊技制御カウンタ設定部005SG154には、遊技用乱数の一部または全部をCPU103がソフトウェアにより更新可能にカウントするためのランダムカウンタが設けられてもよい。
【0219】
遊技制御カウンタ設定部005SG154のランダムカウンタには、乱数回路104で生成されない乱数値、例えば、乱数値MR1~MR4を示す数値データが、ランダムカウント値として記憶され、CPU103によるソフトウェアの実行に応じて、定期的あるいは不定期に、各乱数値を示す数値データが更新される。CPU103がランダムカウント値を更新するために実行するソフトウェアは、ランダムカウント値を乱数回路104における数値データの更新動作とは別個に更新するためのものであってもよいし、乱数回路104から抽出された数値データの全部又は一部にスクランブル処理や演算処理といった所定の処理を施すことによりランダムカウント値を更新するためのものであってもよい。
【0220】
遊技制御バッファ設定部005SG155には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、遊技制御バッファ設定部005SG155には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
【0221】
図2に示す演出制御基板12に搭載されたROM121には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。例えば、ROM121には、演出制御用CPU120が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルを構成するテーブルデータ、各種の演出制御パターンを構成するパターンデータなどが記憶されている。
【0222】
一例として、ROM121には、演出制御用CPU120が各種の演出装置(例えば画像表示装置5やスピーカ8L、8R、8U、遊技効果ランプ9及び装飾用LED、演出用模型など)による演出動作を制御するために使用する演出制御パターンを複数種類格納した演出制御パターンテーブルが記憶されている。演出制御パターンは、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて実行される各種の演出動作に対応して、その制御内容を示すデータなどから構成されている。演出制御パターンテーブルには、例えば特図可変表示時演出制御パターンと、予告演出制御パターンと、各種演出制御パターン等が、格納されていればよい。
【0223】
図2に示す演出制御基板12に搭載されたRAM122には、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、例えば
図10(A)に示すような演出制御用データ保持エリア005SG190が設けられている。
図10(A)に示す演出制御用データ保持エリア005SG190は、演出制御フラグ設定部005SG191と、演出制御タイマ設定部005SG192と、演出制御カウンタ設定部005SG193と、演出制御バッファ設定部005SG194とを備えている。
【0224】
演出制御フラグ設定部005SG191には、例えば画像表示装置5の画面上における演出画像の表示状態などといった演出動作状態や主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、演出制御フラグ設定部005SG191には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
【0225】
演出制御タイマ設定部005SG192には、例えば画像表示装置5の画面上における演出画像の表示動作などといった各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のタイマが設けられている。例えば、演出制御タイマ設定部005SG192には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
【0226】
演出制御カウンタ設定部005SG193には、各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のカウンタが設けられている。例えば、演出制御カウンタ設定部005SG193には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。
【0227】
演出制御バッファ設定部005SG194には、各種演出動作の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、演出制御バッファ設定部005SG194には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
【0228】
本実施の形態では、
図10(B)に示すような始動入賞時受信コマンドバッファ005SG194Aを構成するデータが、演出制御バッファ設定部005SG194の所定領域に記憶されている。始動入賞時受信コマンドバッファ005SG194Aには、第1特図保留記憶の合計保留記憶数の最大値(例えば「4」)に対応した格納領域(バッファ番号「1-1」~「1-4」に対応した領域)と、可変表示中の第1特図に対応した格納領域(バッファ番号「1-0」に対応した領域)とが設けられている。また、始動入賞時受信コマンドバッファ005SG194Aには、第2特図保留記憶の合計保留記憶数の最大値(例えば「4」)に対応した格納領域(バッファ番号「2-1」~「2-4」に対応した領域)と、可変表示中の第2特図に対応した格納領域(バッファ番号「2-0」に対応した領域)とが設けられている。第1始動入賞口や第2始動入賞口への始動入賞があったときには、始動口入賞指定コマンド(第1始動口入賞指定コマンドまたは第2始動口入賞指定コマンド)及び保留記憶数通知コマンド(第1保留記憶数通知コマンドまたは第2保留記憶数通知コマンド)という2つのコマンドが1セットとして、主基板11から演出制御基板12へと送信される。始動入賞時受信コマンドバッファ005SG194Aにおける第1特図保留記憶に対応した格納領域と第2特図保留記憶に対応した格納領域は、これらの始動口入賞指定コマンド、保留記憶数通知コマンドを対応付けて、第1特図保留記憶と第2特図保留記憶とに分けて格納するための格納領域(エントリ)が確保されている。
【0229】
これら格納領域(エントリ)の記憶内容は、開始条件が成立して最上位の保留記憶(バッファ番号「1-1」またはバッファ番号「2-1」)の可変表示が開始されるときに、後述するように1つずつ上位にシフトされていくとともに、該開始条件が成立した保留記憶の内容を格納するバッファ番号「1-0」またはバッファ番号「2-0」の記憶内容は、当該可変表示を終了するときに実行される特図当り待ち処理においてクリアされるようになっている。
【0230】
更に、本実施の形態における始動入賞時受信コマンドバッファ005SG194Aには、後述する先読み発光演出の対象であるか否かを示す先読み対象フラグを第1特図保留記憶に対応する各バッファ番号に対応付けて格納できるように記憶領域が、各格納領域(エントリ)毎に確保されている。
【0231】
演出制御用CPU120は、第1始動入賞口への始動入賞時には、コマンドを始動入賞時受信コマンドバッファ005SG194Aの第1特図保留記憶に対応する空きエントリにおける先頭(バッファ番号の最も若いエントリ)から格納していき、第2始動入賞口への始動入賞時には、コマンドを始動入賞時受信コマンドバッファ005SG194Aの第2特図保留記憶に対応する空きエントリにおける先頭(バッファ番号の最も若いエントリ)から格納していく。始動入賞時には、始動口入賞指定コマンドから保留記憶数通知コマンド、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンドまでが順次送信される。従って、コマンド受信が行われれば、第1特図保留記憶または第2特図保留記憶に対応するバッファ番号の末尾「0」~「4」のそれぞれに対応する格納領域に、始動口入賞指定コマンド、保留記憶数通知コマンド、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンドの順に格納されていくことになる。
【0232】
図10(B)に示す始動入賞時受信コマンドバッファ005SG194Aに格納されているコマンドは、飾り図柄の可変表示を開始するごとに、直前に終了した可変表示の保留記憶に対応したエントリ(バッファ番号「1-0」または「2-0」のエントリ)に格納されているものが削除されるとともに、該開始する可変表示の保留記憶に対応したエントリ(バッファ番号「1-1」または「2-1」に対応したエントリ)に格納されているものと、該開始する可変表示の保留記憶以降のエントリの記憶内容がシフトされる。例えば
図10(B)に示す格納状態において第1特図保留記憶の飾り図柄の可変表示が終了した場合には、バッファ番号「0」に格納されている各コマンドが削除され、バッファ番号「0」に格納されている各コマンドがバッファ番号「0」にシフトされるとともに、バッファ番号「2」に対応した領域にて格納されている各コマンドがバッファ番号「0」に対応した領域にシフトされ、バッファ番号「3」、「4」のそれぞれに対応した領域にて格納されている各コマンドが、バッファ番号「2」、「3」に対応した領域にシフトされる。よって、バッファ番号「0」は、その時点において可変表示されている保留記憶に関する各コマンドを格納するための領域(エントリ)となる。
【0233】
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
【0234】
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。
図11は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
【0235】
図11に示す遊技制御メイン処理において、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
【0236】
次いで、復旧条件が成立したか否かを判定する(ステップS3)。復旧条件は、クリア信号がオフ状態であり、バックアップデータがあり、バックアップRAMが正常である場合に、成立可能である。パチンコ遊技機1の電力供給が開始されたときに、例えば電源基板17に設けられたクリアスイッチが押下操作されていれば、オン状態のクリア信号が遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。このようなオン状態のクリア信号が入力されている場合には、ステップS3にて復旧条件が成立していないと判定すればよい。バックアップデータは、遊技制御用のバックアップRAMとなるRAM102に保存可能であればよい。ステップS3では、バックアップデータの有無やデータ誤りの有無などを確認あるいは検査して、復旧条件が成立し得るか否かを判定すればよい。
【0237】
復旧条件が成立した場合には(ステップS3;Yes)、復旧処理(ステップS4)を実行した後に、乱数回路設定処理(ステップS8)を実行する。ステップS4の復旧処理により、RAM102の記憶内容に基づいて作業領域の設定が行われる。RAM102に記憶されたバックアップデータを用いて作業領域を設定することで、電力供給が停止したときの遊技状態に復旧し、例えば特別図柄の変動中であった場合には、停止前の状態から特別図柄の変動を再開可能であればよい。
【0238】
また、復旧条件が成立しなかった場合には(ステップS3;No)、初期化処理(ステップS6)を実行した後に、乱数回路設定処理(ステップS8)を実行する。ステップS6の初期化処理は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするクリア処理を含み、クリア処理の実行により作業領域に初期値が設定される。
【0239】
乱数回路設定処理(ステップS8)の実行後、CPU103は、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS9)、割込みを許可する(ステップS10)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
【0240】
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、
図12のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。
図12に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
【0241】
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行および保留の管理や、大当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される。
【0242】
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行および保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
【0243】
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
【0244】
(特別図柄プロセス処理)
図13は、特別図柄プロセス処理として、
図12に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
【0245】
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、
図12に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
【0246】
ステップS101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110~S117の処理のいずれかを選択して実行する。尚、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110~S117)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
【0247】
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が"0"(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄、はずれ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が"1"に更新され、特別図柄通常処理は終了する。尚、本実施の形態では、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようになっている(特
図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口および第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
【0248】
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
【0249】
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が"1"のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が"2"に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
【0250】
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
【0251】
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が"2"のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が"3"に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
【0252】
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が"3"のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が"4"に更新される。表示結果が「はずれ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
【0253】
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が"4"のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が"5"に更新され、大当り開放前処理は終了する。
【0254】
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が"5"のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が"6"に更新し、大当り開放中処理を終了する。
【0255】
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が"6"のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が"5"に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が"7"に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り開放後処理は終了する。
【0256】
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が"7"のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が"0"に更新され、大当り終了処理は終了する。
【0257】
(始動入賞判定処理)
図14は、
図13に示す始動入賞判定処理(S101)を示すフローチャートである。始動入賞判定処理においてCPU103は、先ず、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に対応して設けられた第1始動口スイッチ22Aからの検出信号に基づき、第1始動口スイッチ22Aがオンであるか否かを判定する(005SGS101)。このとき、第1始動口スイッチ22Aがオンであれば(005SGS101;Y)、第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第1特図保留記憶数が、所定の上限値(例えば上限記憶数としての「4」)となっているか否かを判定する(005SGS102)。CPU103は、例えば遊技制御カウンタ設定部005SG154に設けられた第1保留記憶数カウンタの格納値である第1保留記憶数カウント値を読み取ることにより、第1特図保留記憶数を特定できればよい。005SGS102にて第1特図保留記憶数が上限値ではないときには(005SGS102;N)、例えば遊技制御バッファ設定部005SG155に設けられた始動口バッファの格納値を、「1」に設定する(005SGS103)。
【0258】
005SGS101にて第1始動口スイッチ22Aがオフであるときや(005SGS101;N)、005SGS102にて第1特図保留記憶数が上限値に達しているときには(005SGS102;Y)、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に対応して設けられた第2始動口スイッチ22Bからの検出信号に基づき、第2始動口スイッチ22Bがオンであるか否かを判定する(005SGS104)。このとき、第2始動口スイッチ22Bがオンであれば(005SGS104;Y)、第2特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第2特図保留記憶数が、所定の上限値(例えば上限記憶数としての「4」)となっているか否かを判定する(005SGS105)。CPU103は、例えば遊技制御カウンタ設定部005SG154に設けられた第2保留記憶数カウンタの格納値である第2保留記憶数カウント値を読み取ることにより、第2特図保留記憶数を特定できればよい。005SGS105にて第2特図保留記憶数が上限値ではないときには(005SGS105;N)、例えば遊技制御バッファ設定部005SG155に設けられた始動口バッファの格納値を、「2」に設定する(005SGS106)。
【0259】
005SGS103,005SGS106の処理のいずれかを実行した後には、始動口バッファの格納値である始動口バッファ値に応じた特図保留記憶数を1加算するように更新する(005SGS107)。例えば、始動口バッファ値が「0」であるときには第1保留記憶数カウント値を1加算する一方で、始動口バッファ値が「2」であるときには第2保留記憶数カウント値を1加算する。こうして、第1保留記憶数カウント値は、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第1特図を用いた特図ゲームに対応した第1始動条件が成立したときに、1増加するように更新される。また、第2保留記憶数カウント値は、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第2特図を用いた特図ゲームに対応した第2始動条件が成立したときに、1増加するように更新される。このときには、合計保留記憶数も1加算するように更新する(005SGS108)。例えば、遊技制御カウンタ設定部005SG154に設けられた合計保留記憶数カウンタの格納値である合計保留記憶数カウント値を、1加算するように更新すればよい。
【0260】
005SGS108の処理を実行した後に、CPU103は、乱数回路104や遊技制御カウンタ設定部005SG154のランダムカウンタによって更新されている数値データのうちから、特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データを抽出する(005SGS109)。こうして抽出した各乱数値を示す数値データ及び始動口バッファ値は、特図保留記憶部における空きエントリの先頭に、保留情報としてセットされることで記憶される(005SGS110)。
【0261】
特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2を示す数値データは、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「大当り」とするか否か、更には可変表示結果を「大当り」とする場合の大当り種別を判定するために用いられる。変動パターン判定用の乱数値MR3は、特別図柄や飾り図柄の可変表示時間を含む変動パターンを判定するために用いられる。CPU103は、005SGS109の処理を実行することにより、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果や可変表示時間を含む可変表示態様の判定に用いられる乱数値のうち全部を示す数値データを抽出する。
【0262】
005SGS110の処理に続いて、始動口バッファ値に応じた始動口入賞指定コマンドの送信設定が行われる(005SGS111)。例えば、始動口バッファ値が「1」であるときにはROM101における第1始動口入賞指定コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタにより指定されたバッファ領域に格納することなどにより、演出制御基板12に対して第1始動口入賞指定コマンドを送信するための設定を行う。これに対して、始動口バッファ値が「2」であるときにはROM101における第2始動口入賞指定コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファのバッファ領域に格納することなどにより、演出制御基板12に対して第2始動口入賞指定コマンドを送信するための設定を行う。こうして設定された始動口入賞指定コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、
図12に示すS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
【0263】
CPU103は、005SGS111の処理に続いて入賞時乱数値判定処理(ステップ005SGS112)を実行する。該入賞時乱数値判定処理においてCPU103は、先ず、ステップ005SGS109において抽出した乱数値MR1と遊技状態に応じた表示結果判定テーブルとにもとづいて新たな始動入賞にもとづく可変表示結果が大当りであるか否かを判定する。
【0264】
可変表示結果がはずれである場合は、ステップ005SGS109において抽出した乱数値MR3と遊技状態に応じたはずれ用変動パターン判定テーブル(遊技状態が低ベース状態であればはずれ用変動パターン判定テーブルA、遊技状態が高ベース状態であればはずれ用変動パターン判定テーブルD)とにもとづいて変動カテゴリを判定する。
【0265】
また、可変表示結果が大当りである場合は、ステップ005SGS109において抽出した乱数値MR3と大当り用変動パターン判定テーブルにもとづいて変動カテゴリを判定する。そして、これら変動カテゴリを判定した後は、判定した可変表示結果及び変動カテゴリに応じた図柄指定コマンドと変動カテゴリコマンドとの演出制御基板12への送信設定を行う。こうして設定された図柄指定コマンドや変動カテゴリコマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、
図12に示すS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
【0266】
CPU103は、入賞時乱数値判定処理に続いて、例えばROM101における保留記憶数通知コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納することなどにより、演出制御基板12に対して保留記憶数通知コマンドを送信するための設定を行う(006SGS113)。こうして設定された保留記憶数通知コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、
図12に示すS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
【0267】
005SGS113の処理を実行した後には、始動口バッファ値が「1」であるか否かを判定する(005SGS114)。このとき、始動口バッファ値が「1」であれば(005SGS114でY)始動口バッファをクリアしてから(005SGS115)、2390SGS104の処理に進む。これに対して、始動口バッファ値が「2」であるときには(005SGS114でN)、始動口バッファをクリアして、その格納値をクリアしてから(005SGS116)、始動入賞処理を終了する。これにより、第1始動口スイッチ22Aと第2始動口スイッチ22Bの双方が同時に有効な遊技球の始動入賞を検出した場合でも、確実に双方の有効な始動入賞の検出に基づく処理を完了できる。
【0268】
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、
図15のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。
図15に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。
【0269】
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
【0270】
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
【0271】
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
【0272】
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示画面における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8R、8Uからの音声出力動作、遊技効果ランプ9および装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
【0273】
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。更に、演出用乱数値更新処理(ステップS77)の後には、パチンコ遊技機1においてデモ演出を実行するためのデモ演出制御処理(ステップS78)と、遊技待機状態において画像表示装置5においてメニュー画面を表示するとともに該メニュー画面において遊技者からの操作を受け付けることで実行可能な演出等を変更するメニュー操作処理(ステップS79)と、が実行される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
【0274】
尚、デモ演出制御処理において演出制御用CPU120は、例えば、客待ちデモ指定コマンドを受信したことにもとづいて客待ちデモ演出開始待ちタイマ等の客待ちデモ演出を開始するまでのタイマをセットし、可変表示が開始されることなく該タイマがタイマアウトしたことにもとづいて客待ちデモ演出を開始すればよい。尚、客待ちデモ演出開始待ちタイマの動作中や客待ちデモ演出の実行中に可変表示が開始された場合には、客待ちデモ演出開始待ちタイマのクリアや、客待ちデモ演出を中断し、画像表示装置5の表示を飾り図柄の可変表示に切り替えればよい。
【0275】
(演出制御プロセス処理)
図16は、演出制御プロセス処理として、
図15のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
図16に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読み発光演出を実行するための先読み発光演出処理(ステップS160)を実行する。先読み発光演出は、始動入賞が発生した際に、該始動入賞にもとづく可変表示結果が大当りであることをボタンランプ9eの発光及びスピーカ8L、8R、8Uからの効果音の出力によって示唆する演出である。
【0276】
尚、後述するように、本実施の形態における先読み発光演出は、演出モードが先読みモードに設定されており且つ遊技状態が通常状態であるときの第1特図保留記憶のみを対象として実行され得る演出である。また、先読み発光演出としてのボタンランプ9eの発光は、該先読み発光演出の対象となった始動入賞にもとづく可変表示中におけるスーパーリーチのリーチ演出開始タイミングまで継続して実行される。
【0277】
先読み発光演出決定処理の実行後、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の特図保留記憶表示エリア5Uにおける保留記憶表示を、始動入賞時受信コマンドバッファ005SG194Aの記憶内容に応じた表示に更新する後述するシフト表示などを行う保留表示更新処理を実行する(ステップS161)。
【0278】
尚、ステップS161において、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読予告演出(例えば、保留表示の表示色などを変化させる演出など)を実行するための判定や決定、設定などが行われる先読予告設定処理を上記保留表示更新処理とともに実行するようにしてもよい。
【0279】
更に、演出制御用CPU120は、保留記憶数報知演出するための保留記憶数報知演出処理(ステップS162)を実行する。保留記憶数報知演出は、始動入賞が発生した際に、該始動入賞にもとづいて発生した保留記憶数(遊技状態が通常状態(低ベース状態)であれば第1特図保留記憶数、遊技状態が時短状態や確変状態(高ベース状態)であれば第2特図保留記憶数)が3個目の保留記憶である場合、所定期間(例えば、3秒間)に亘って振動モータ40を駆動させて操作レバー31Aを振動させる演出である。
【0280】
尚、後述するように、本実施の形態における保留記憶数報知演出は、該保留記憶数報知演出の実行が可能なように設定されている(保留数報知設定がONに設定されている)ときのみ実行され得る演出である。
【0281】
上記したステップS160~ステップS162の処理の実行後、演出制御用CPU120は、演出プロセスフラグの値に応じて以下のステップS170~ステップS175の処理のいずれかを実行する。
【0282】
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が"0"(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を"1"に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
【0283】
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が"1"のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を"2"に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
【0284】
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が"2"のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8R、8Uから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が"3"に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
【0285】
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が"3"のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、演出プロセスフラグの値を"4"に更新する。また、大当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「はずれ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である"0"に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
【0286】
ステップS174の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が"4"のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である"5"に更新し、大当り中演出処理を終了する。
【0287】
ステップS175のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が"5"のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である"0"に更新し、エンディング演出処理を終了する。
【0288】
(先読み発光演出処理)
図17は、
図16に示す先読み発光演出処理の一例を示すフローチャートである。先読み発光演出処理において演出制御用CPU120は、先ず、
図10(B)に示す始動入賞時受信コマンドバッファ005SG194Aにおける第1特図保留記憶の内容を特定し(ステップ005SGS221)、第1特図保留記憶のエントリ内に先読み対象フラグがセットされていないエントリが有るか否かを判定する(ステップ005SGS222)。
【0289】
第1特図保留記憶のエントリ内に先読み対象フラグがセットされていないエントリが無い場合(ステップ005SGS222;N)はステップ005SGS229に進み、第1特図保留記憶のエントリ内に先読み対象フラグがセットされていないエントリが有る場合(ステップ005SGS222;Y)は、第1特図保留記憶のエントリに既に先読み対象フラグとして「1」がセットされているエントリが有るか否か、つまり、既にいずれかの第1特図保留記憶を対象として先読み発光演出の実行が決定されているか否かを判定する(ステップ005SGS223)。
【0290】
第1特図保留記憶のエントリに既に先読み対象フラグとして「1」がセットされているエントリが有る場合(ステップ005SGS223;Y)は、ステップ005SGS232に進み、第1特図保留記憶のエントリに既に先読み対象フラグとして「1」がセットされているエントリが無い場合(ステップ005SGS223;N)は、更に遊技状態を特定し(ステップ005SGS224)、遊技状態が通常状態(低ベース状態)であるか否か、つまり、主に第1特別図柄の可変表示が実行される遊技状態であるか否かを判定する(ステップ005SGS225)。
【0291】
遊技状態が時短状態や確変状態である場合(ステップ005SGS225;N)は、ステップ005SGS232に進み、遊技状態が通常状態である場合(ステップ005SGS225;Y)は、先読み発光演出を実行し得る先読みモード中であるか否かを判定する(ステップ005SGS226)。先読みモード中ではない場合(ステップ005SGS226;N)は、ステップ005SGS232に進み、先読みモード中である場合(ステップ005SGS226;Y)は、当該エントリ(先読み対象フラグがセットされていないエントリ)の変動カテゴリコマンド及び図柄指定コマンドを特定し(ステップ005SGS227)、特定したこれら変動カテゴリコマンド及び図柄指定コマンドにもとづいて先読み発光演出の実行の有無を決定する(ステップ005SGS228)。
【0292】
例えば、
図18に示すように、変動カテゴリコマンドが「その他」であり図柄指定コマンドが「大当り」となる場合、すなわち、可変表示結果がノーマルリーチ大当りとなる場合は、先読み発光演出の非実行を100%の割合で決定する。また、変動カテゴリコマンドが「スーパーリーチ」であり図柄指定コマンドが「大当り」となる場合、すなわち、可変表示結果がスーパーリーチ大当りとなる場合は、先読み発光演出の非実行を1%の割合で決定し、先読み発光演出の実行を99%の割合で決定する。また、変動カテゴリコマンドが「非リーチ」であり図柄指定コマンドが「はずれ」となる場合、すなわち、可変表示結果が非リーチはずれとなる場合は、先読み発光演出の非実行を100%の割合で決定する。また、変動カテゴリコマンドが「その他」であり図柄指定コマンドが「はずれ」となる場合、すなわち、可変表示結果がノーマルリーチはずれとなる場合は、先読み発光演出の非実行を100%の割合で決定する。そして、変動カテゴリコマンドが「スーパーリーチ」であり図柄指定コマンドが「はずれ」となる場合、すなわち、可変表示結果がスーパーリーチはずれとなる場合は、先読み発光演出の非実行を95%の割合で決定し、先読み発光演出の実行を5%の割合で決定する。
【0293】
尚、本実施の形態では、スーパーリーチの可変表示のみを対象として先読み発光演出を実行可能とする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、非リーチやノーマルリーチの可変表示を対象として先読み発光演出を実行可能としてもよい。
【0294】
更に、本実施の形態では、スーパーリーチの可変表示を対象として、可変表示結果が大当りであるか否かに応じて先読み発光演出の実行割合を異ならせる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、先読み発光演出に演出用LED402(
図1参照)の発光態様が異なる複数の演出パターン(例えば、演出パターンAと演出パターンB)を設け、先読み発光演出が演出パターンAにて実行された場合は、先読み発光演出が演出パターンBにて実行された場合よりも可変表示結果が大当りとなったときの大当り種別が遊技者によって有利な種別となる割合(例えば、確変大当りとなる割合や、大当り遊技のラウンド数が10ラウンドとなる割合)が高くなるようにしてもよい。このようにすることで、先読み発光演出がいずれの演出パターンにて実行されるかに遊技者を注目させることができる。
【0295】
図17に戻り、演出制御用CPU120は、ステップ005SGS228を実行した後、該ステップ005SGS228において先読み発光演出の実行を決定したか否かを判定する(ステップ005SGS230)。先読み発光演出の実行を決定した場合(ステップ005SGS230;Y)は、当該エントリの先読み対象フラグの値として「1」をセットしてステップ005SGS233に進み(ステップ005SGS231)、先読み発光演出の非実行を決定した場合(ステップ005SGS230;N)はステップ005SGS232に進む。
【0296】
尚、ステップ005SGS232の処理において演出制御用CPU120は、当該エントリの先読み対象フラグとして「0」をセットしてステップ005SGS233に進む。
【0297】
ステップ005SGS233において演出制御用CPU120は、先読み対象フラグの値が「1」にセットされているエントリが有るか否か、つまり、先読み発光演出の実行対象のエントリが有るか否かを判定する。先読み対象フラグの値が「1」にセットされているエントリが無い場合(ステップ005SGS233;N)は先読み発光演出処理を終了し、先読み対象フラグの値が「1」にセットされているエントリが有る場合(ステップ005SGS233;Y)は、演出用LED402を発光させて先読み発光演出処理を終了する(ステップ005SGS234)。
【0298】
尚、ステップ005SGS229において演出制御用CPU120は、先読み発光演出を実行し得る先読みモード中であるか否かを判定する(ステップ005SGS229)。先読みモード中である場合(ステップ005SGS229;Y)は、上記したステップ005SGS233、ステップ005SGS234の処理を実行し、先読みモード中でない場合(ステップ005SGS229;N)は先読み発光演出処理を終了する。
【0299】
(デモ演出制御処理・メニュー操作処理)
次に、演出制御用CPU120がデモ演出制御処理やメニュー操作処理を実行する際の画像表示装置5の表示態様について
図19(A)~
図19(E)にもとづいて説明する。先ず、
図19(A)、
図19(B)に示すように、遊技状態が通常状態、時短状態、確変状態のいずれかにおいて特別図柄の可変表示が実行されておらず且つ保留記憶数が0個の状態で所定期間が経過すると、画像表示装置5においてデモ演出の表示が開始される。このとき、画像表示装置5の表示領域の右部には、プッシュボタン31Bの画像と該プッシュボタン31Bを操作することによって画像表示装置5においてメニュー画面が表示されることを示すメッセージを含む操作促進画像Z2が表示される。
【0300】
該操作促進画像Z2が表示されている状態において遊技者がプッシュボタン31Bを操作すると、
図19(C)に示すように、画像表示装置5におけるデモ演出の表示が終了し、メニュー画面として「演出モード設定」、「保留数報知設定」、「戻る」の項目を含むメニュー画像Z3が表示される。また、画像表示装置5の右部には、操作レバー31Aの操作によって強調表示される項目を切り替えることができる旨を示す画像Z4と、プッシュボタン31Bの操作によって強調表示されている項目が選択される旨を示す画像Z5が表示される。
【0301】
このようなメニュー画面の表示中において遊技者が操作レバー31Aとプッシュボタン31Bの操作によって「演出モード設定」の項目を選択した場合は、
図19(D)に示すように、画像表示装置5においてメニュー画面に替えて演出モードの設定画面が表示される。該演出モードの設定画面としては、「ノーマルモード」、「先読みモード」、「戻る」の項目が表示され、遊技者は、メニュー画面と同様に操作レバー31Aとプッシュボタン31Bの操作によっていずれかの項目の強調表示及び選択を実行可能となっている。
【0302】
図19(D)に示す状態において遊技者が「ノーマルモード」の項目を選択すると、演出制御用CPU120が前述した先読み発光演出を実行しないように処理(先読み発光演出処理のステップ005SGS226、ステップ005SGS229の処理で先読みモード中ではないと判定する)を行うよう設定を行う。また、遊技者が「先読みモード」の項目を選択すると、演出制御用CPU120が先読み発光演出を実行可能なように設定処理(先読み発光演出処理のステップ005SGS226、ステップ005SGS229の処理で先読みモード中であると判定する)を行うよう設定を行う。
【0303】
また、メニュー画面の表示中において遊技者が操作レバー31Aとプッシュボタン31Bの操作によって「保留数報知設定」の項目を選択した場合は、
図19(E)に示すように、画像表示装置5においてメニュー画面に替えて保留数報知設定の画面が表示される。該保留数報知設定の画面としては、「ON」、「OFF」、「戻る」の項目が表示され、遊技者は、メニュー画面と同様に操作レバー31Aとプッシュボタン31Bの操作によっていずれかの項目の強調表示及び選択を実行可能となっている。
【0304】
図19(E)に示す状態において遊技者が「ON」の項目を選択すると、演出制御用CPU120が前述した保留記憶数報知演出処理において、新たな始動入賞が発生した場合に遊技状態に応じた保留記憶数が3個に達したことにもとづいて操作レバー31Aを振動させるための設定(保留記憶数報知演出を実行するための設定)を行う。また、遊技者が「OFF」の項目を選択すると、演出制御用CPU120が前述した保留記憶数報知演出処理において、操作レバー31Aを振動させないための設定(保留記憶数報知演出を実行しないための設定)を行う。
【0305】
つまり、本実施の形態のパチンコ遊技機1では、遊技者の操作によって、先読み発光演出の実行の有無や保留記憶数報知演出の実行の有無を選択することが可能となっている。
【0306】
尚、
図19(C)に示すメニュー画面の表示中に遊技者が「戻る」の項目を選択した場合は、画像表示装置5おいて再度デモ演出が表示され、
図19(D)に示す演出モード設定の画面の表示中や
図19(E)に示す保留数報知設定の画面の表示中に遊技者が「戻る」の項目を選択した場合は、画像表示装置5においてメニュー画面が表示される。
【0307】
(演出の流れ)
ここで、本実施の形態における各演出の実行順や実行タイミングについて、低ベース状態におけるスーパーリーチの可変表示を例に説明する。
【0308】
先ず、
図20(A1)~
図20(A13)に示すように、可変表示が開始されて所定期間が経過すると、左右の飾り図柄がリーチの態様で停止し、ノーマルリーチ演出が実行される。該ノーマルリーチ演出については、
図20(A13)に示すように、最終的に可動体32が画像表示装置5の上方の原点位置から下方の演出位置まで自重により落下する落下動作が行われることによって、スーパーリーチ演出への発展が報知される。
【0309】
尚、当該可変表示がノーマルリーチはずれの変動パターンによる可変表示である場合は、特に図示しないが、スーパーリーチ演出に発展しない旨(本実施の形態のノーマルリーチ演出であれば、
図20(A12)のボーリングのピンが全て倒れた画像に替えて、ボーリングのピンが少なくとも1本倒れていない画像)が表示された後、飾り図柄がはずれを示す組み合わせで停止表示される。
【0310】
ノーマルリーチ演出実行後は、
図20(A14)~
図20(A16)、
図21(A17)~
図21(A30)に示すように、スーパーリーチ演出が実行される。スーパーリーチ演出としては、先ず、
図20(A14)に示すように、スーパーリーチタイトル演出が実行される。
【0311】
更に強スーパーリーチ演出が進行していくと、
図21(A20)に示すように、決めボタン演出が実行される。このとき、可変表示結果が大当りである場合は、決めボタン演出におけるプッシュボタン31Bの操作受付期間中において遊技者がプッシュボタン31Bを操作する、または、プッシュボタン31Bの操作受付期間が終了することに応じて、可変表示結果が大当りとなる旨(本実施の形態であれば
図21(A21)~
図21(A22)に示すように、味方キャラクタが敵キャラクタを倒す画像)が表示されるとともに、可動体32が、画像表示装置5の上方の原点位置から下方の演出位置まで自重により落下する落下動作が実行される。そして、スーパーリーチ演出の後は、
図21(A23)~
図21(A26)に示すように、図柄揃い演出として飾り図柄の大当りを示す組合せでの表示が行われる。
【0312】
尚、可変表示結果がはずれである場合は、決めボタン演出におけるプッシュボタン31Bの操作受付期間中において遊技者がプッシュボタン31Bを操作する、または、プッシュボタン31Bの操作受付期間が終了することに応じて、可変表示結果がはずれとなる旨(本実施の形態であれば
図21(A27)~
図21(A30)に示すように、味方キャラクタが敵キャラクタを倒さずに画面にヒビが入る画像)が表示されるとともに、飾り図柄のはずれの組み合わせでの停止表示が実行され、可変表示が終了する。
【0313】
(パチンコ遊技機1の構造等)
次に、パチンコ遊技機1の構造等について、
図22~
図36に基づいて説明する。
【0314】
図22及び
図23に示すように、パチンコ遊技機1は、遊技店に設置された遊技島(図示略)に固定される四角枠状の外枠70(外枠)と、外枠70の左側辺を中心として該外枠70の開口を開閉可能に設けられた遊技機用枠3(内枠)と、遊技機用枠3の左側辺を中心として該遊技機用枠3の前面を開閉可能に設けられた開閉扉枠50(ドア枠)と、から主に構成されている。開閉扉枠50は、遊技機用枠3に取付けられる遊技盤2の遊技領域2L,2Rを視認可能とするガラス窓50Wを有する。
【0315】
また、パチンコ遊技機1は、外枠70を遊技島に設置固定された状態において、開閉扉枠50により遊技機用枠3の前面が閉鎖されるとともに、遊技機用枠3により外枠70の開口が閉鎖された閉状態と、遊技機用枠3により外枠70の開口が閉鎖されるとともに開閉扉枠50が開放されて遊技機用枠3の前面が開放する第2開状態(
図22参照)と、開閉扉枠50により前面が閉鎖されるとともに遊技機用枠3が開放されて外枠70の開口が開放する第4開状態(
図23参照)と、に変化可能とされている。
【0316】
パチンコ遊技機1を、閉状態から第2開状態よりも開放角度が小さい第1開状態に変化させる場合は、開閉扉枠50の前面右側に設けられた鍵穴60(
図1参照)に遊技店所有の特定キー(図示略)を挿入し、挿入した特定キーを第1方向(例えば、左方向)に回転させて解錠すればよい。また、パチンコ遊技機1を、閉状態から、第4開状態よりも開放角度が小さい第3開状態に変化させる場合は、挿入した特定キーを第2方向(例えば、右方向)に回転させて解錠すればよい。また、開閉扉枠50または遊技機用枠3を閉鎖方向に回動させて第1開状態または第3開状態から閉状態に変化させると施錠されるようになっている。
【0317】
このようにパチンコ遊技機1は、閉状態から第1開状態や第2開状態に変化した場合と、閉状態から第3開状態や第4開状態に変化した場合と、のいずれにおいても、開閉扉枠50の前面上部に設けられた立体装飾ユニット400とともに左側辺を中心として回動する。
【0318】
尚、閉状態(閉鎖状態)は、開閉扉枠50が遊技機用枠3の前面を閉鎖した状態で該遊技機用枠3に施錠される第1閉状態(ドア枠閉鎖状態)と、遊技機用枠3が外枠70の開口を閉鎖した状態で該外枠70に施錠される第2閉状態(内枠閉鎖状態)と、開閉扉枠50及び遊技機用枠3がともに施錠される全閉状態(全閉鎖状態)と、を含む。
【0319】
また、開状態(開放状態)は、遊技機用枠3に施錠されている状態から解錠されたときの状態である第1開状態(ドア枠第1開錠状態)と、第1開状態よりも遊技機用枠3が開いている状態である第2開状態(ドア枠第2開錠状態)と、外枠70に施錠されている状態から解錠されたときの状態である第3開状態(内枠第1開錠状態)と、第3開状態よりも遊技機用枠3が開いている状態である第4開状態(内枠第2開錠状態)と、開閉扉枠50及び遊技機用枠3がともに解錠されている全開状態と、を含む。
【0320】
また、以下の説明において、第1閉状態(ドア枠閉鎖状態)、第1開状態(ドア枠第1開錠状態)及び第2開状態(ドア枠第2開錠状態)は、パチンコ遊技機1の状態を示す場合及び開閉扉枠50の状態を示す場合で用いることがある。また、第2閉状態(内枠閉鎖状態)、第3開状態(内枠第1開錠状態)及び第4開状態(内枠第2開錠状態)は、パチンコ遊技機1の状態を示す場合及び遊技機用枠3の状態を示す場合で用いることがある。
【0321】
また、以下においては、開閉扉枠50と遊技機用枠3とを「扉」や「扉部」と総称したり、第1~第4開状態を「開状態」や「開放状態」と総称したり、開閉扉枠50を含めた遊技機用枠3の閉状態を「閉状態」や「閉鎖状態」と総称したりすることがある。第1開状態は、開閉扉枠50の解錠後であって開放角度が小さい(例えば、開放角度=約2~5度)状態であり、第2開状態は、第1開状態よりも開放角度が大きい(例えば、開放角度=約6~90度)状態である。また、第3開状態は、遊技機用枠3の解錠後であって開放角度が小さい(例えば、開放角度=約2~10度)状態であり、第4開状態は、第3開状態よりも開放角度が大きい(例えば、開放角度=約11~90度)状態である。尚、閉状態や開状態の詳細については後述する。
【0322】
また、扉開放センサ90A、90Bは、開閉扉枠50を含めた遊技機用枠3の開放及び閉鎖を検知可能である。つまり、CPU103は、扉開放センサ90A、90Bが開閉扉枠50と遊技機用枠3のうちいずれかの開放を検知した場合は「開状態」と判定し、主基板11から演出制御基板12に第1扉開閉状態指定コマンドを送信し、扉開放センサ90A、90Bが開閉扉枠50及び遊技機用枠3双方の閉鎖を検知した場合は「閉状態」と判定し、主基板11から演出制御基板12に第2扉開閉状態指定コマンドを送信する。
【0323】
尚、本実施の形態では、扉開放センサ90A,90Bにより開閉扉枠50を含めた遊技機用枠3の開放を検知可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、開閉扉枠50のみが開放する第1開状態及び第2開状態と、開閉扉枠50を含めた遊技機用枠3が開放する第3開状態及び第4開状態とを別個のセンサにより個別に検知可能としてもよい。
【0324】
図24に示すように、遊技機用枠3の背面上部には、遊技島(図示略)の内部に設けられた遊技球(以下、遊技球Pと言うこともある)の循環経路から補給装置(図示略)を介して供給される遊技球を貯留可能な球タンク(貯留部)を形成する球タンク形成部201と、球タンク形成部201に貯留された遊技球を左側に向けて誘導する第1誘導通路を形成する第1誘導通路形成部202と、からなる第1通路形成体203が、遊技機用枠3の上辺部に沿うように左右方向に延設されている。また、第1誘導通路形成部202の上方位置には、後述するターミナル基板210が設けられている。
【0325】
補給装置(図示略)は、遊技島の循環経路の遊技球を誘導可能なノズル等からなる誘導部材(図示略)と、該誘導部材により導かれた遊技球を所定数(例えば、10個など)ずつ送出することが可能なスプロケット(図示略)、該スプロケットを駆動する駆動源(図示略)、外枠70の開口が遊技機用枠3により閉鎖される閉状態であるときに該遊技機用枠3に押圧されるレバースイッチ(図示略)と、を有し、閉状態においてレバースイッチ(図示略)が遊技機用枠3にて押圧されているときにはスプロケットにて送出された遊技球が球タンク形成部201に落下可能となり、開状態においてレバースイッチ(図示略)が遊技機用枠3にて押圧されていないときにはスプロケットにて送出された遊技球が落下不能に保持される。そして、外枠70が閉状態であるときに球タンク形成部201に貯留されている遊技球数が減少すると、駆動源によりスプロケットが回転して遊技球が所定個数ずつ送出され球タンク形成部201に供給されるようになっている。
【0326】
また、第1誘導通路形成部202により左側に誘導された遊技球を下方に誘導する第2誘導通路を形成する第2誘導通路形成部204と、第2誘導通路形成部204により誘導された遊技球を払出すことが可能な払出部を構成する払出装置200と、払出装置200により払出された遊技球を上皿に誘導する、つまり、遊技者に遊技球を払出すための払出通路205A(
図32参照)を形成する払出通路形成部205と、第2誘導通路形成部204により誘導された遊技球を払出装置200から払出通路形成部205に払出すことなく、パチンコ遊技機1の外部に排出するためにパチンコ遊技機1の背面側下部に設けられた図示しない排出部(図示略)に誘導する球抜き通路を形成する球抜き通路形成部206と、からなる第2通路形成体207が、遊技機用枠3の背面左辺部に沿うように上下方向に延設されている。
【0327】
払出装置200は、特に詳細な図示はしないが、略直方体状に形成されるケース体からなり、内部には遊技球を所定球数(例えば、1球)ずつ払い出すためのスプロケット、該スプロケットを回転させるための払出モータ、遊技球の流路を払出通路205Aと球抜き通路とに切り替え可能な切替弁、該切替弁の切り替え操作を行うための操作レバー等が設けられている。また、遊技機用枠3の背面下部には、電源基板91が収納された基板ケース91Aや払出制御基板37が収納された基板ケース37A等が設けられている。
【0328】
尚、本実施の形態では、第2誘導通路の所定個所に遊技球を検出可能な球切れスイッチ(図示略)が設けられており、CPU103は、球切れスイッチ(図示略)からの検出信号の入力状態に基づいて、払出装置200の上流側の第2誘導通路に払出すための遊技球があるか否かを常時監視している。そして、球切れスイッチ(図示略)のオフ状態が所定時間以上継続した場合、球詰まりなど何らかの理由で遊技球が払出装置200に供給されていない、つまり、補給エラーが発生したと判定し、払出装置200による払出動作を中止する。また、主基板11に接続される所定の表示器(図示略)にて補給エラー表示を行うとともに、補給エラーコマンドを演出制御基板12に出力することで、演出制御用CPU120に開閉扉枠50の前面所定個所に設けられた遊技効果ランプ9をエラー態様にて発光させるなどして、補給エラーが生じている旨の報知処理を実行可能である。
【0329】
遊技機用枠3の略中央部に形成された開口部471(
図31参照)には、遊技機用枠3の前面側から遊技盤ユニット2Aが着脱可能に配置される。遊技盤ユニット2Aは、盤面板及びスペーサ部材からなる遊技盤2と、遊技盤2の前面側に設けられる各種遊技用部品(例えば、障害釘や入賞装置など)や、遊技盤2の背面側に設けられる画像表示装置5、可動体32を有する演出装置や、演出制御基板12が収納された基板ケース12A、主基板11が収納された基板ケース11A等の電子部品や、遊技盤2及び演出装置や電子部品等を保護するカバー体220と、を含む構造体とされている。
【0330】
尚、基板ケース11A,12A,91A,37Aは、透明な合成樹脂材からなるベース部材とカバー部材とにより各基板を内部に収納可能に構成され、これらのうち基板ケース11A,12Aにあっては、各々1個または複数のねじ部材により遊技機用枠3または遊技盤2に取付けられ、基板ケース91A,37Aは係止手段(図示略)により遊技機用枠3または遊技盤2に取付けられている。また、カバー体220は、透明な合成樹脂材により前面が開口する箱状に形成され、背面の一部は右辺部を中心として回動可能な開閉部220Aとされ、遊技盤2の背面の一部を開閉可能とされている。
【0331】
遊技機用枠3の背面に設けられた第1通路形成体203、第2通路形成体207と、遊技盤2の背面を構成するカバー体220は、遊技機用枠3により外枠70を閉鎖した状態において、外枠70よりも後方に突出する(
図22、
図23参照)。特に第1通路形成体203は、球タンク形成部201の上面開口が遊技機用枠3の背面上部における外枠70の上板の後方位置に配置されるように設けられていることで、パチンコ遊技機1の外枠70を遊技島(図示略)に固定した状態において、遊技島の上方の循環経路から補給装置(図示略)を介して球タンク形成部201に遊技球を供給できるようになっている。
【0332】
(立体装飾ユニット)
図1及び
図24~
図28に示すように、立体装飾ユニット400は、当該パチンコ遊技機1の各種演出にて表示されるキャラクタ(図示略)の顔の略左半分を模した立体形状をなす立体装飾部400Aと、立体装飾部400Aの後部に上下方向に延設され、開閉扉枠50の前面における右辺部に取付けられる取付部400B(
図1における点斜線部分)と、から主に構成されている。
【0333】
立体装飾部400Aは、正面視において開閉扉枠50の前面における上辺部及び右辺部に沿って配置される第1装飾部401aと、開閉扉枠50より上方に配置される第2装飾部401bと、を有しており、第1装飾部401aと第2装飾部401bとの境界右側の前端部401cが最も前方に突出し、該前端部401cから上方、下方及び左方に向けて漸次後側に傾斜するように形成されている。つまり、立体装飾部400Aは、正面視において開閉扉枠50の前面右側上部に配置されるとともに、右側の方が左側よりも前方に大きく突出しており、開閉扉枠50は左側辺を中心として開放可能に設けられていることで、当該パチンコ遊技機1の左側に隣接配置される他のパチンコ遊技機の前面右側上部に配設された立体装飾ユニットに接触しないように、開閉扉枠50を大きく開放することができる。
【0334】
特に
図25、
図26に示すように、取付部400Bから前端までの突出長さ寸法L1は、他の突出部のうち取付部400Bからの突出長さ寸法が最も長寸の突出部(例えば、操作レバー31A)の突出長さ寸法L2よりも長寸とされている(L1>L2)。また、取付部400Bから第2装飾部401bの上端までの突出長さ寸法L3は、突出長さ寸法L1とほぼ同寸法とされているが(L3≒L1)、突出長さ寸法L1よりも長寸または短寸であってもよい。また、第2装飾部401bの背面は、上方に向けて前側に所定角度θ1(θ1=約25度)傾斜しており、遊技島の上部に設けられる情報表示端末(図示略)等に接触しないようになっている。
【0335】
また、立体装飾部400Aの前面には、前述した先読み発光演出等において点灯する演出用LED402が設けられているとともに、メインランプ9aやサイドランプ9bの一部が設けられている(
図1参照)。
【0336】
このように立体装飾部400Aは、取付部400Bに対し前方及び上方に大きく突出しており、パチンコ遊技機1の側方からの視認性が高いことで、遊技店の遊技島(図示略)に設置された状態において、パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者や当該パチンコ遊技機1の近傍にいる遊技客だけでなく、遊技島の長手方向の端部側などにいる遠方の遊技客に対してパチンコ遊技機1の存在を好適にアピールできる。一方、立体装飾部400Aは合成樹脂材により形成されており、特に、重心位置G(
図25、
図26参照)が取付部400Bより前方に位置することで、立体装飾部400Aの荷重により、開閉扉枠50や遊技機用枠3を開状態にしたときに、開閉扉枠50や遊技機用枠3の右辺部が略鉛直方向に沈み込んで垂れ下がったり、立体装飾部400Aがある右側上部が前方に撓むなど、変形しやすい。尚、垂れ下がり等の詳細については後述する。
【0337】
尚、本実施の形態における立体装飾ユニット400の立体装飾部400Aは、当該パチンコ遊技機1の各種演出にて表示されるキャラクタ(図示略)の顔の略左半分を模した立体装飾物にて構成されているが、形状や大きさ等は任意であり、キャラクタではない装飾物にて構成されていてもよい。また、取付部400Bは開閉扉枠50の前面右辺上部に沿って取付けられている一方で、立体装飾部400Aは上辺部及び右辺部に沿って配置されているが、取付部400Bも立体装飾部400Aとが同じ形状で設けられていてもよい。また、立体装飾部400Aは上辺部及び右辺部に沿って配置されているが、少なくとも開閉扉枠50の上辺部に配置されていれば、必ずしも右辺部側に配置されていなくてもよいし、上辺部、左右辺部及び下辺部の全てに立体装飾部400Aが配置されていてもよい。さらに、立体装飾部400Aの一部をモータ等により動作可能な可動部とし、各種演出において動作させるようにしてもよい。
【0338】
(外枠)
図29及び
図30に示すように、外枠70は、木製の板材からなる上板70a及び下板70dと、鉄製の板材からなる左右の側板70b,70cと、から構成され、上板70aの左右端部と左右の側板70b,70cの上端部及び下板70dの左右端部と左右の側板70b,70cの下端部とを連結金具70eにて連結することにより方形枠状に構成されている。右側の側板70cの内面上下位置には、遊技機用枠3を閉位置にて係止する係止片465a,465bが固定されている。尚、左右の側板70b,70cは鉄材にて構成されていたが、アルミ材等他の金属材にて構成してもよい。また、外枠70の下部前面には、スピーカ8U(
図2参照)が内蔵されたスピーカユニット410が取付けられている。
【0339】
左上角部の連結金具70eには、前方に突出する上軸受部451が一体に形成されており、上軸受部451には、遊技機用枠3の上部を軸支するための平面視略L字形の軸受溝452が形成されている。尚、上軸受部451の下面には、軸受溝452に挿入された軸ピンの抜け止めを規制する抜け止め部材452aが設けられている(
図36参照)。また、スピーカユニット410の左端部には、前方に突出する金属製の下軸受部453が固着されており、下軸受部453の上面前部には、遊技機用枠3の下部を軸支するための上下方向を向く軸ピン454が立設されている(
図36参照)。
【0340】
スピーカユニット410の右側上部には、遊技機用枠3の右側下部を閉鎖位置に向けて案内する金属製のスライダ部材411が固定されている。また、スピーカユニット410の上部中央位置には、前方に向けて開放する凹部420が左右方向に延設されている。尚、スライダ部材411や凹部420の詳細については後述する。
【0341】
(遊技機用枠)
図31及び
図32に示すように、遊技機用枠3は、合成樹脂材により中央に開口部471を有する四角枠状に構成されており、遊技盤2及び遊技盤2に組付けられる各種装置を含む遊技盤ユニット2A(
図22参照)の後部を、遊技機用枠3の前面側から開口部471に押し込み、遊技盤2を開口部471の周縁に固定することにより、遊技盤ユニット2Aを着脱可能に取付けることができるようになっている。
【0342】
遊技機用枠3の左上角部には、前方に突出する金属製の内蝶番上455が固着され、内蝶番上455の前端下面には、外枠70の軸受溝452に挿入可能な上下方向を向く軸ピン456が下方に向けて突設されている。遊技機用枠3の左下角部には、前方に突出する金属製の内蝶番下457が固着され、内蝶番下457の前端下面には、外枠70の軸ピン454が挿入可能な軸受穴458が形成されている。また、内蝶番下457の前端上面には、開閉扉枠50の下部を軸支するための上下方向を向く軸ピン459が立設されている。内蝶番上455の下方には、前方に突出する金属製の蝶番上460が固着され、蝶番上460には、開閉扉枠50の上部を軸支するための軸受穴461が形成されている。
【0343】
遊技機用枠3の前面下辺部には、開閉扉枠50を係止する係止爪472a,472bが形成された補強板金下472が取付けられているとともに、補強板金下472の右斜め上には、図示しない連動機構を介して係止爪472a,472bに連動する係止爪472cが形成されたロック板(図示略)が取付けられている。これら係止爪472a,472b、472cは、鍵穴60の第1方向への回転操作によって係止解除方向にスライド移動するようになっている。
【0344】
遊技機用枠3の右辺部には、上下方向に延びる錠ユニット473が固定されている。錠ユニット473は、外枠70に設けられた係止片465a,465bに係止可能な後向きの係止爪474a,474bが上下位置に形成された上下方向に延びる第1スライダ(図示略)と、開閉扉枠50に設けられた後述する係止片485a、485b、485c(
図34参照)に係止可能な前向きの係止爪475a,475b,475cが上位置、中央位置及び下位置に形成された上下方向に延びる第2スライダ(図示略)と、を有している。錠ユニット473は、開閉扉枠50が閉鎖位置に位置したときに、鍵穴60が前面に設けられたシリンダ錠491(
図33参照)を有する連結錠ユニット490(
図34参照)に連結され、鍵穴60の第1方向への回転操作によって、係止爪474a,474bを有する第1スライダ(図示略)が係止解除方向(上方)にスライド移動することで解錠され、鍵穴60の第2方向への回転操作によって、係止爪475a,475b,475cを有する第2スライダ(図示略)が係止解除方向(上方)にスライド移動することで解錠されるようになっている。尚、これら第1スライダと第2スライダ(図示略)は、図示しないバネにより下方に向けて付勢されている。
【0345】
このように、シリンダ錠491を有する連結錠ユニット490と、閉状態において該連結錠ユニット490に連結する錠ユニット473と、これらユニットに連動する補強板金下472やロック板(図示略)、枠下防犯板金372A,372B等は、開閉扉枠50や遊技機用枠3の施解錠装置を構成している。
【0346】
また、遊技機用枠3の下辺部には、前方に開口する凹部380Fと、後方に開口する凹部380B(
図51参照)とが、各々左右方向に向けて延設されている。
【0347】
遊技機用枠3の前面下部には、払出通路形成部205にて形成された払出通路205Aの連通口240と、連通口240を開閉可能なシャッタ装置241と、遊技領域2L,2Rに向けて遊技球を発射する打球発射装置500と、扉開放センサ90Bと、が主に設けられている。連通口240は、遊技機用枠3の回転軸側である左側に配置され、打球発射装置500は左右方向の略中央位置に配置されている。扉開放センサ90Aは上部、扉開放センサ90Bは下部右側に配置されている。また、遊技機用枠3の前面右側下部には、開閉扉枠50の右側下部を閉鎖位置に向けて案内する金属製のスライダ部材431が固定されている。
【0348】
また、打球発射装置500の前面上部右側には、打球供給皿61からの遊技球が流入される流入口550aが形成されているとともに、前面下部左側には流出口550bが形成されている。打球供給皿61から供給された遊技球は、流入口550aを介して打球発射装置500の内部の待機通路(図示略)にて発射待機するようになっている。また、待機通路(図示略)にて待機する遊技球を排出するための球抜きレバー545が左右方向にスライド移動可能に設けられている。球抜きレバー545の操作により、遊技領域に発射されずに待機通路から排出された遊技球は、流出口550bに誘導されて遊技者に返却される。
【0349】
打球発射装置500の左側には、後述するシャッタ開放スイッチ362(
図34参照)を押圧するシャッタ開放用軸540が前方に突出するように形成されている。また、背面右側下部には、外枠70のスライダ部材411の上面を摺動可能な合成樹脂製の被案内部材421が固着されている。
【0350】
(開閉扉枠)
図33及び
図34に示すように、開閉扉枠50は、合成樹脂材からなり、中央に開口部351Aが形成された四角枠状のベース扉枠50Aと、金属材からなり、中央に開口部351Bが形成された四角枠状の補強板金50Bと、ベース扉枠50Aの前面下部に固定される下部ユニット300と、ベース扉枠50Aの前面上部に固定される上部ユニット310と、ベース扉枠50Aの前面左辺部に固定される左サイドユニット320と、ベース扉枠50Aの前面右辺下部に固定されるレバーユニット330と、ベース扉枠50Aの前面右辺上部に固定される立体装飾ユニット400と、から主に構成される。
【0351】
下部ユニット300は、前方に突出するように設けられる打球供給皿61(上皿)と、プッシュボタン31Bと、打球操作ハンドル30L,30Rと、打球操作ハンドル30L,30Rの各々の下方に配置される二股状の手置きユニット301と、を主に有する。上部ユニット310は、スピーカ8L、8Rが内部左右側に配設されるとともに、スピーカ8L、8R各々の前面に放音部が設けられている。レバーユニット330は、操作レバー31Aが前後方向に押し引き操作可能に軸支されている。
【0352】
ベース扉枠50Aは、複数の部材を連結することにより四角枠状に形成されているが、四角枠状の1枚の合成樹脂板にて形成されていてもよい。また、前面には基板など各種部品や装置等が配設されている。
【0353】
一方、補強板金50Bは、四角枠状の1枚の金属板材にて形成されており、ベース扉枠50Aの背面側に複数のねじ部材(図示略)を介して固着されることにより、ベース扉枠50Aの撓み等の変形による垂れ下がりを抑止する垂れ下がり抑制手段を構成している。
【0354】
補強板金50Bの左上角部には、前方に突出する金属製の内蝶番上385が固着され、内蝶番上385の前端上面には、遊技機用枠3の軸受穴461に挿入可能な上下方向を向く軸ピン386が上方に向けて突設されている。補強板金50Bの左下角部には、前方に突出する金属製の内蝶番下387が固着され、内蝶番下387の前端には、遊技機用枠3の軸ピン459が挿入可能な軸受穴388が形成されている。
【0355】
補強板金50Bの背面には、開口部351A、351Bを被覆するガラス窓50Wの上部を係止するための左右の係止部材352と、ガラス窓50Wの下部を支持する左右方向に延びる枠上防犯板金373と、前面側にシリンダ錠491を有する連結錠ユニット490と、下辺に沿うように左右方向に延びる枠下防犯板金372A,372Bと、が固着されている。枠下防犯板金372Aには、遊技機用枠3の係止爪472a,472bが係止可能な係止片372a,372bが形成されるとともに、後向きの屈曲片372dが形成されている。枠下防犯板金372Bには、遊技機用枠3の係止爪472cが係止可能な係止片372cが形成されている。補強板金50Bの下辺には、後向きに屈曲した折曲片367が左右方向に延設されている。また、背面右側下部には、遊技機用枠3のスライダ部材431の上面に摺接可能な合成樹脂製の被案内部材441が固着されている。
【0356】
ベース扉枠50Aの下部左側には、打球供給皿61の傾斜上位側に連通する払出口350が形成されている。また、ベース扉枠50A及び補強板金50Bの下部における打球発射装置500に対応する位置には、打球供給皿61の傾斜下位側に連通する打球供給口360aと、下部ユニット300の下面に形成された球排出口302(
図28参照)に連通する球抜き口360bと、打球供給口360aを開閉可能なシャッタ部材361を開放させるためのシャッタ開放スイッチ362と、球抜き口360bを開閉可能なシャッタ部材365に球抜きレバー545を係止させるためのレバー挿入孔366と、が主に形成されている。シャッタ部材365は、下部ユニット300の打球供給皿61の傾斜下位側に設けられる球抜きボタン305(
図33参照)の押圧操作に連動してスライド移動することで球抜き口360bを開放させるとともに、打球発射装置500の球抜きレバー545を連動させて待機通路(図示略)で待機している遊技球を流出口550bに誘導させる。
【0357】
図35に示すように、開閉扉枠50が回動して遊技機用枠3の前面が開放されると、遊技機用枠3の連通口240と開閉扉枠50の払出口350とが離間するため、シャッタ装置241が開状態から閉状態に変化して連通口240からの遊技球の落下が防止される(
図49参照)。また、遊技機用枠3の打球発射装置500の流入口550aと開閉扉枠50の打球供給口360aとが離間するとともに、遊技機用枠3のシャッタ開放用軸540と開閉扉枠50のシャッタ開放スイッチ362とが離間するため、シャッタ部材361が開状態から閉状態に変化して打球供給皿61の遊技球の打球供給口360aからの落下が防止される(
図54参照)。また、遊技機用枠3の打球発射装置500の流出口550bと開閉扉枠50の球抜き口360bとが離間するとともに、遊技機用枠3のシャッタ部材365と開閉扉枠50の球抜きレバー545とが離間する(
図50参照)。
【0358】
一方、遊技機用枠3の前面が開閉扉枠50により閉鎖されると、遊技機用枠3の連通口240と開閉扉枠50の払出口350とが連通し、シャッタ装置241が閉状態から開状態に変化して連通口240及び払出口350から打球供給皿61へ遊技球が流出可能となる。また、遊技機用枠3の打球発射装置500の流入口550aと開閉扉枠50の打球供給口360aとが連通するとともに、遊技機用枠3のシャッタ開放用軸540が開閉扉枠50のシャッタ開放スイッチ362を押圧することで、シャッタ部材361が閉状態から開状態に変化して打球供給皿61の遊技球が打球供給口360a及び流入口550aを通過して打球発射装置500内の待機通路(図示略)に供給される。また、遊技機用枠3の打球発射装置500の流出口550bと開閉扉枠50の球抜き口360bとが連通するとともに、遊技機用枠3のレバー挿入孔366内に開閉扉枠50の球抜きレバー545が挿入されてシャッタ部材365に係止される。よって、球抜きボタン305(
図33参照)の押圧操作に応じてシャッタ部材365と球抜きレバー545とが連動することで、打球発射装置500内の遊技球が流出口550b及び球抜き口360bに誘導され、球排出口302から排出される。
【0359】
(回動軸の構造)
次に、遊技機用枠3と開閉扉枠50の回動軸の構造について、
図36及び
図37に基づいて説明する。尚、
図37以降において、白矢印は主に力が作用する方向を示すものとする。
【0360】
図36及び
図37に示すように、遊技機用枠3は、左上角部の軸ピン456が外枠70の軸受溝452に挿入されるとともに、左下角部の軸受穴458内に外枠70の軸ピン454が挿入されていることで、外枠70に対し左側辺を中心として、外枠70の開口を閉鎖する閉鎖位置(
図45参照)と、外枠70の開口を開放する開放位置(
図48参照)と、の間で外枠70に回動可能に支持されている。
【0361】
遊技機用枠3の軸ピン456(上部回動軸)及び外枠70の軸受溝452(上部軸受)と、遊技機用枠3の軸受穴458(下部軸受)及び外枠70の軸ピン454(下部回動軸)と、からなる回動軸T1は、側面視では鉛直方向を向いている一方で(
図36参照)、正面視では、下部の軸受穴458及び軸ピン454が上部の軸ピン456及び軸受溝452よりも右方位置に配置されていることで、上方に向けて左側に傾斜している(
図37(A)参照)。尚、回動軸T1の設計上の傾斜角度は約1~5度の範囲内であることが好ましいが、
図37では、各部の構造や位置関係が概略的に表現されており、回動軸T1についても設計上の傾斜角度より大きい角度で強調表示されている。
【0362】
図37(A)に示すように、遊技機用枠3は、左側辺近傍の回動軸T1を中心として片持ち状態で支持されていることで、下部の軸受穴458及び軸ピン454を中心として正面視で時計回りに傾こうとする力(図中白矢印参照)が作用し、上部の軸ピン456及び軸受溝452に負荷がかかるため、繰り返しの回動(開閉)により上部の軸ピン456及び軸受溝452が摩擦により擦り減り、遊びが大きくなって遊技機用枠3ががたつく虞がある。ここで、上部の軸ピン456及び軸受溝452は、下部の軸受穴458及び軸ピン454よりも左方に配置されていることで、下部の軸受穴458及び軸ピン454の直上位置に配置されている場合に比べて、上部の軸ピン456及び軸受溝452にかかる負荷が軽減されるようになっている。
【0363】
一方、
図36及び
図37に示すように、開閉扉枠50は、左上角部の軸ピン386が遊技機用枠3の軸受穴461に挿入されるとともに、左下角部の軸受穴388内に遊技機用枠3の軸ピン459が挿入されていることで、遊技機用枠3に対し左側辺を中心として、遊技機用枠3の開口を閉鎖する閉鎖位置(
図41参照)と、遊技機用枠3の開口を開放する開放位置(
図44参照)と、の間で遊技機用枠3に回動可能に支持されている。
【0364】
開閉扉枠50の軸ピン386(上部回動軸)及び遊技機用枠3の軸受穴461(上部軸受)と、開閉扉枠50の軸受穴388(下部軸受)及び外枠70の軸ピン459(下部回動軸)と、からなる回動軸T2は、正面視及び側面視でも鉛直方向を向いている(
図36、
図37参照)。
【0365】
(各扉枠の垂れ下がりについて)
次に、開閉扉枠50や遊技機用枠3の垂れ下がりについて、
図38~
図40に基づいて説明する。
【0366】
図38(A)~(C)に示すように、例えば、軽量で剛性が高く変形等がほとんど生じない開閉扉枠50Zが、左側辺に沿って設けられる上下方向を向く回動軸T2を中心として遊技機用枠3Zに片持ち状態で開閉可能に支持される場合、閉状態においては、回動軸T2と反対の右辺部側が遊技機用枠3Zに支持され、開状態においては、回動軸T2と反対の右辺部側が閉状態のときのように何ら支持されないものの、略水平方向に回動するため、閉状態及び開状態のいずれにおいても開閉扉枠50Zの上辺部及び下辺部は略水平に維持される。
【0367】
一方、本実施の形態の開閉扉枠50は、下部ユニット300、上部ユニット310、左サイドユニット320、レバーユニット330及び立体装飾ユニット400が取付けられており、これら各ユニットは、前方に大きく突出するように立体形成されているものが多く、また、内部には各種電気部品等が設けられているため、従来に比べて重量が増大している。特に、回動軸T2と反対の右辺上部には、大型で重量がある立体装飾ユニット400(
図39では図示略)が前上方に突出するように設けられていることで、開閉扉枠50の重心位置は中央よりも右側に位置している。よって、開閉扉枠50を開閉する際の力のモーメントが大きくなり、第2開状態から閉状態とする場合に勢いがついてしまうことで
、閉鎖位置にて回動が規制されたときに衝撃が大きくなりやすい。
【0368】
そして、閉状態においては、回動軸T2と反対の右辺部側が遊技機用枠3に支持されるものの、開状態においては、回動軸T2と反対の右辺部側が閉状態のときのように遊技機用枠3に支持されないことで、
図39(A1)~(A3)に示すように、主に立体装飾ユニット400の荷重により、右辺部が左辺部よりも下方(鉛直方向)に沈み込み、正面視で略平行四辺形となるような変形が生じやすい。また、立体装飾ユニット400の重心位置Gが開閉扉枠50の前方に位置することで(
図25、
図26参照)、開閉扉枠50の右上角部付近が前方に撓むような変形が生じやすい。
【0369】
また、回動軸T2の軸(軸ピン386、軸ピン459)及び軸受穴(軸受穴461、軸受穴388)は、軸受穴に対し軸が所謂「遊び」を有して挿入されている、つまり、軸受穴の内径は軸の外径よりも大寸であるとともに、繰り返しの開閉により回動軸T2の軸及び軸受穴が摩擦により擦り減って「遊び」が大きくなったり、軸や軸受穴を固定するねじ部材等が緩むなどにより、
図39(B1)~(B3)に示すように、回動軸T2が右側に傾くことがある。この回動軸T2の傾きが生じる要因として、以下の要因1~4が考えられる。
【0370】
<要因1>開閉扉枠50に設けられた立体装飾ユニット400は、上方に向けて大きく突出し、遊技島の上部に設置される情報表示端末(図示略)が視認し難くなるほど大型化されていることで、開閉扉枠50は左辺側よりも右辺側の方の上部が極端に重くなっているため、回動軸T2に負荷が蓄積され、回動軸T2の傾きの要因となる。尚、上記したように立体装飾ユニット400により遊技島の情報表示端末が隠れる場合、情報表示端末にて表示している現在の回転数や大当り回数などについて画像表示装置5にて表示できるようになっている。
【0371】
<要因2>パチンコ遊技機1は、自重により鉛直下方に落下する可動体32を搭載しており、可動体32は、リーチの決めのタイミング(当落タイミング、
図21(A21)参照)以外に、チャンスアップ(
図20(A13)参照)など多種多様なタイミング(例えば、強リーチ発展時や昇格演出のタイミングなど)で作動し、その作動回数は一日に相当多数となるが、その結果、繰り返しの落下による衝撃により回動軸T2に負荷が蓄積され、回動軸T2の傾きの要因となる。尚、可動体32は遊技機用枠3に設けられているが、遊技機用枠3を閉鎖する開閉扉枠50においても鉛直方向に力がかかるため、負荷が蓄積される。
【0372】
<要因3>遊技者Yは、遊技中にトイレ休憩のために離席したり、遊技を終了して帰るために立ち上がるときに、開閉扉枠50の上部に手をかけて立ち上がることがあり、このときに開閉扉枠50に下方向に外力が加わって回動軸T2に負荷が蓄積され、回動軸T2の傾きの要因となる。
【0373】
<要因4>本実施の形態では、
図19(D)に示す演出モードの設定画面にて先読みモードを選択した場合、期待度が高い可変表示が開始される場合はその旨が事前に報知されるようになる。言い換えると、その報知が行われないときは期待度が低いので、遊技者の遊技に対する関心がより低下する。また、
図19(E)に示す保留数報知設定画面にて保留数報知設定をON状態に変更すると、保留記憶数が3個になったことが操作レバー31Aの振動により報知されるため、遊技者は、画像表示装置5などに表示された保留記憶数を目視しなくても、操作レバー31Aの振動により保留記憶数が3個になったことを認識して打球の打ち出しを停止することができるようになる。
【0374】
このように、演出モードの設定画面にて先読みモードを選択可能であるとともに、保留記憶数報知設定画面にて保留数報知設定をON状態に変更可能な演出制御用CPU120は、演出をカスタムすることが可能な演出カスタム手段を構成している。
【0375】
これらの機能が設定された場合、画像表示装置5にて演出や保留記憶数を常に注視していなくても、期待度が高い演出を見逃したり、保留記憶数が満杯になった後も無駄打ちを続けて損することもないことで、演出表示や保留記憶表示に対する遊技者の関心が著しく低下するため、一方の手で打球操作ハンドルを握って発射操作しながら、他方の手で携帯端末を見たり操作する所謂「ながら打ち」遊技を行う遊技者が増加する要因の一つになっている。
【0376】
特に、
図40に示すように、このように「ながら打ち」遊技を行う遊技者Yは、一方の手で打球操作ハンドル30Rを操作して遊技を行いながら、打球供給皿61など前方に突出した突出部などの所定位置(例えば、手置きユニット301やレバーユニット330など他の突出部の場合もある)に片肘をついて遊技機に寄り掛かって楽な態勢で、遊技領域2L,2Rよりも携帯端末を見ていることが多いので、打球供給皿61に遊技者Yの荷重が加わることで回動軸T2に負荷が蓄積され、回動軸T2の傾きの要因となる。この他にも、所謂操作促進演出に応じて遊技者Yがプッシュボタン31Bを叩くように操作したり、操作レバー31Aを前後に押引き操作したりすることによる衝撃が加わることでも、回動軸T2に負荷が蓄積される。
【0377】
このように本実施の形態では、
図39(A1)~(A3)に示す開閉扉枠50の沈み込みや撓みによる変形や、
図39(B1)~(B3)に示す開閉扉枠50の回動軸T2の傾きによる位置ずれを含めて、開閉扉枠50の「垂れ下がり」と称する。
【0378】
尚、上記では主に開閉扉枠50の垂れ下がりについて説明したが、遊技機用枠3についても、開閉扉枠50が施錠され一体化されることがあるため、上記要因1~4など同様の理由により、回動軸T1に負荷が蓄積することにより垂れ下がりが生じるものとする。尚、開閉扉枠50と遊技機用枠3とは、重量、板厚、構造等が異なるため、垂れ下がりの程度は同一でなくてもよい。
【0379】
また、閉状態において、開閉扉枠50の上壁、左右の側壁及び下壁は、遊技機用枠3の上壁、左右の側壁及び下壁各々に沿って配置され、特に下壁などの底面近傍においては、開閉扉枠50の底面近傍の底部品(ドア枠所定部品)と遊技機用枠3の底部品(内枠所定部品)とが上下に重畳して配置されるとともに、遊技機用枠3の底面近傍の底部品(内枠特定部品)と外枠の底部品(外枠特定部品)とが上下に重畳して配置されるようになっている。
【0380】
また、開閉扉枠50の背面側に設けられる各部品と、遊技機用枠3の前面側に設けられる各部品とは、閉状態において接続されることで双方の球通路が連通したり、部品同士が近接して連動可能となる部品等を含んでいる。このような部品は、開閉扉枠50の背面側と遊技機用枠3の前面側とのうち一方に設けられた特定内部進入部品と、他方に設けられた被進入部品とを含み、開閉扉枠50の閉鎖に伴い特定内部進入部品が被進入部品に進入することで該特定内部進入部品と該被進入部品とが上下方向に重畳するようになっている。
【0381】
よって、第1開状態に変化したときに垂れ下がりが生じると、開閉の際に開閉扉枠50の底部品と遊技機用枠3の底部品とが擦れて摩耗したり、垂れ下がりによる変形により各部位や各部材に負荷がかかり破損する虞がある。また、閉状態に戻すときに、垂れ下がった開閉扉枠50の右辺部を上方に持ち上げて閉鎖する必要があるので手間がかかるとともに、持ち上げる際に特定内部進入部品が被進入部品に引っ掛かるなどして破損する虞がある。
【0382】
上記要因4を除く要因1~3については、パチンコ遊技機1の設計、製造段階においてある程度予測できるものであるため、このような垂れ下がりが開閉扉枠50や遊技機用枠3にて発生することを前提として、垂れ下がりを抑制する垂れ下がり抑制手段を設けている。
【0383】
具体的には、開閉扉枠50のベース扉枠50Aの背面に補強板金50Bを一体に設け、開閉扉枠50の沈み込みや撓みなどの変形を防止している。つまり、補強板金50Bは、開閉扉枠50の沈み込みや撓みなどの変形による垂れ下がりを抑制するための垂れ下がり抑制手段を構成している。
【0384】
また、下部の軸受穴458及び軸ピン454を上部の軸ピン456及び軸受溝452よりも右方位置に配置することで、上部の軸ピン456及び軸受溝452にかかる負荷を低減し、回動軸T2の傾きを防止している。つまり、下部の軸受穴458及び軸ピン454を上部の軸ピン456及び軸受溝452よりも右方位置に配置する構成は、回動軸T2の傾きによる開閉扉枠50の垂れ下がりを抑制するための垂れ下がり抑制手段を構成している。
【0385】
しかし、このような垂れ下がり抑制手段などの策を講じても、上記要因4による垂れ下がりの発生をパチンコ遊技機1の設計、製造段階において予測することは困難であるため、以下に説明するように、垂れ下がりが生じても上記特定内部進入部品や被進入部品等が接触により破損することがないように構成されている。
【0386】
(開閉扉枠の開閉態様)
次に、開閉扉枠50の開閉態様について、
図41~
図44に示す概念図に基づいて説明する。尚、
図41~
図44において白矢印は垂れ下がり方向を示している。
【0387】
図41(A1)~(A3)に示すように、パチンコ遊技機1の閉状態において、開閉扉枠50は、遊技機用枠3の前面を閉鎖する閉鎖位置に位置している。この閉状態において、開閉扉枠50の右側下部に設けられた合成樹脂製の被案内部材441が、遊技機用枠3の右側下部位置に固定されたスライダ部材431により支持されている。詳しくは、スライダ部材431は、
図41(A4)に示すように、上下方向に延びる金属板を側面視略クランク状に屈曲することにより形成され、前方から後方に向けて漸次上側に傾斜する傾斜面431aを有している。傾斜面431aは、開閉扉枠50の被案内部材441が摺接可能とされており、開閉扉枠50が第2開状態や第1開状態から閉状態となるときに、閉鎖位置に向けて開閉扉枠50の右側下部が漸次上昇するように被案内部材441を摺動案内する閉鎖案内部を構成している。
【0388】
また、閉状態においては、傾斜面431aの傾斜上位側に被案内部材441が載置されることにより(
図41(A4)参照)、開閉扉枠50の右辺部の垂れ下がりが規制されるため、上辺部及び下辺部が遊技機用枠3の上辺部及び下辺部に合致するように略水平に配置される。
【0389】
パチンコ遊技機1の閉状態において、鍵穴60(
図1参照)に遊技店所有の特定キー(図示略)を挿入し、第1方向(例えば、左方向)に回転させて解錠操作することで、
図42(B1)~(B3)に示すように、第1開状態に変化する。解錠操作した直後の第1開状態では、開閉扉枠50の開放角度は約2度とされている。ここで、被案内部材441は、閉状態のときよりも傾斜面431aの前側に移動することで、被案内部材441を案内(支持)する位置が若干下がるため(
図42(B4)参照)、開閉扉枠50の右辺部の垂れ下がりが僅かに生じるが、傾斜面431aによる被案内部材441の案内は継続している。
【0390】
次いで、
図43(C1)~(C3)に示すように、開閉扉枠50の開放角度が約5度となると、被案内部材441が傾斜面431aのさらに前側に移動することで、被案内部材441を案内する位置が若干下がるため(
図43(C4)参照)、開閉扉枠50の右辺部の垂れ下がりがさらに大きくなるが、傾斜面431aによる被案内部材441の案内は継続している。
【0391】
さらに、
図44(D1)~(D3)に示すように、開閉扉枠50の開放角度が約6度以上(例えば、約90度)となる第2開状態になると、被案内部材441が傾斜面431aから滑り落ちて案内がなくなり、被案内部材441が大きく下降するため(
図44(D4)参照)、開閉扉枠50の右辺部の垂れ下がりがさらに大きくなる。
【0392】
このように開閉扉枠50は、閉状態においては、被案内部材441が傾斜面431aの傾斜上位側にて支持されることで、垂れ下がりが防止される。閉状態において解錠操作が行われて第1開状態に変化すると、被案内部材441が傾斜面431a上に支持されているものの、傾斜下位側に移動することで若干の垂れ下がりが生じる。さらに第2開状態に変化すると、被案内部材441が傾斜面431aから滑り落ちることで、垂れ下がりがより大きくなる。
【0393】
第2開状態のように垂れ下がりが大きい状態では、開閉扉枠50を閉鎖位置に戻す際に右側下部を上に持ち上げるようにして閉鎖する必要があるが、開閉扉枠50の右側下部にある被案内部材441を傾斜面431a上にて後側に向けてスライド移動させることで、開閉扉枠50を閉鎖位置に向けて容易に案内することができる。
【0394】
(遊技機用枠の開閉態様)
次に、遊技機用枠3の開閉態様について、
図45~
図48に示す概念図に基づいて説明する。尚、
図45~
図48において白矢印は垂れ下がり方向を示している。
【0395】
図45(A1)~(A3)に示すように、パチンコ遊技機1の閉状態において、前面が開閉扉枠50により閉鎖された遊技機用枠3は、外枠70の開口を閉鎖する閉鎖位置に位置している。この閉状態において、遊技機用枠3の右側下部に設けられた合成樹脂製の被案内部材421が、外枠70の右側下部位置に固定されたスライダ部材411により支持されている。詳しくは、スライダ部材411は、
図45(A4)に示すように、前後方向に延びる金属板により形成され、前方から後方に向けて漸次上側に傾斜する傾斜面411aを有している。傾斜面411aは、遊技機用枠3の被案内部材421が摺接可能とされており、遊技機用枠3が第4開状態や第3開状態から閉状態となるときに、閉鎖位置に向けて遊技機用枠3の右側下部が漸次上昇するように被案内部材421を摺動案内する閉鎖案内部を構成している。
【0396】
尚、外枠70のスライダ部材411の傾斜面411aの前後寸法は、遊技機用枠3のスライダ部材431の傾斜面431aの前後寸法よりも長寸とされているため、第3開状態において被案内部材421がスライダ部材411により案内される長さは、第1開状態において被案内部材441がスライダ部材431により案内される長さよりも長くなっている。
【0397】
また、閉状態においては、傾斜面411aの傾斜上位側に被案内部材421が載置されることにより(
図45(A4)参照)、遊技機用枠3の右辺部の垂れ下がりが規制されるため、上辺部及び下辺部が外枠70の上辺部及び下辺部に合致するように略水平に配置される。
【0398】
パチンコ遊技機1の閉状態において、鍵穴60(
図1参照)に遊技店所有の特定キー(図示略)を挿入し、第2方向(例えば、右方向)に回転させて解錠操作することで、
図46(B1)~(B3)に示すように、第3開状態に変化する。解錠操作した直後の第3開状態では、遊技機用枠3の開放角度は約2度とされている。ここで、被案内部材421は、閉状態のときよりも傾斜面411aの前側に移動することで、被案内部材441を案内する位置が若干下がるため(
図46(B4)参照)、遊技機用枠3の右辺部の垂れ下がりが僅かに生じるが、傾斜面411aによる被案内部材421の案内は継続している。
【0399】
次いで、
図47(C1)~(C3)に示すように、遊技機用枠3の開放角度が約10度になると、被案内部材421が傾斜面411aのさらに前側に移動することで、被案内部材421を案内する位置がさらに下がるため(
図47(C4)参照)、遊技機用枠3の右辺部の垂れ下がりがさらに大きくなるが、傾斜面411aによる被案内部材421の案内は継続している。
【0400】
さらに、
図48(D1)~(D3)に示すように、遊技機用枠3の開放角度が約11度以上(例えば、約90度)となる第4開状態になると、被案内部材421が傾斜面411aから滑り落ちて案内がなくなり、被案内部材421が大きく下降するため(
図48(D4)参照)、遊技機用枠3の右辺部の垂れ下がりがさらに大きくなる。
【0401】
このように遊技機用枠3は、閉状態においては、被案内部材421が傾斜面411aの傾斜上位側にて支持されることで、垂れ下がりが防止される。閉状態において解錠操作が行われて第3開状態に変化すると、被案内部材421が傾斜面411a上に支持されているものの、傾斜下位側に移動することで若干の垂れ下がりが生じる。さらに第4開状態に変化すると、被案内部材421が傾斜面411aから滑り落ちることで、垂れ下がりがより大きくなる。
【0402】
第4開状態のように垂れ下がりが大きい状態では、遊技機用枠3を閉鎖位置に戻す際に右側下部を上に持ち上げるようにして閉鎖する必要があるが、遊技機用枠3の右側下部にある被案内部材421を傾斜面411a上にて後側に向けてスライド移動させることで、遊技機用枠3を閉鎖位置に向けて容易に案内することができる。
【0403】
(垂れ下がり対策)
次に、開閉扉枠50や遊技機用枠3の垂れ下がり対策が講じられた構造の具体例について、
図49~
図64に基づいて説明する。
【0404】
(垂れ下がり対策[開閉扉枠])
まず、開閉扉枠50の開放に伴う垂れ下がりに対する対処構造の具体例を、
図49~
図55に基づいて説明する。
【0405】
(払出通路)
払出通路205Aにおける接続用通路部354(特定内部進入部品)とカバー部材242A、242B(被進入部品)の構造について、
図35及び
図49(A1)~(A3)に基づいて説明する。
【0406】
図35及び
図49(A1)に示すように、開閉扉枠50の左側に形成された払出口350の背面側には、払出口350の周縁を囲むように四角筒状の接続用通路部354が後方に向けて突設されている。一方、遊技機用枠3の前面側における連通口240の上方及び下方には、カバー部材242A、242Bが設けられている。
【0407】
接続用通路部354は、上下のカバー部材242A、242Bの間に進入可能に構成されていることで、開閉扉枠50が閉鎖位置に位置して閉状態になったときに、接続用通路部354が上方のカバー部材242Aと下方のカバー部材242Bとの間の被進入部に進入して、接続用通路部354の後端開口と連通口240とが接続される。これにより、払出通路205Aと払出口350とが連通し、払出通路205Aを流下してきた遊技球が払出口350から打球供給皿61に払出されるようになる。
【0408】
特定内部進入部品としての接続用通路部354が、被進入部品としてのカバー部材242A、242B間に形成された被進入部に進入したとき、接続用通路部354とカバー部材242A、242Bとが上下方向に重畳する重畳状態となる。接続用通路部354の上壁から下壁までの上下寸法L20は、カバー部材242Aとカバー部材242Bとの間の上下寸法L21よりも短寸であるため(L20<L21)、
図49(A1)に示す閉状態において、接続用通路部354とカバー部材242Aとの間及び接続用通路部354とカバー部材242Bとの間には隙間S1が形成される。
【0409】
次いで、開閉扉枠50の解錠操作により第1開状態になると、接続用通路部354が前方に移動することで、接続用通路部354の後端が連通口240から離れていくとともに、シャッタ装置241のシャッタ板241aが連動して、連通口240を閉鎖する閉鎖位置に向けて上昇していく。
【0410】
詳しくは、
図49(A2)に示すように、開放角度が約2度になると、開閉扉枠50の右辺部の下方への沈み込みが発生することで、接続用通路部354が下降して下方のカバー部材242Bに近接するが、接触しない。また、開閉扉枠50の右上角部が前側に撓むように変形または傾倒することで、接続用通路部354の後端側が上昇して上方のカバー部材242Aに近接するが、接触しない。
【0411】
さらに、
図49(A3)に示すように、開放角度が約5度になると、開閉扉枠50の右辺部の下方への沈み込みが大きくなり、接続用通路部354がさらに下降して下方のカバー部材242Bにより近接するが、接触しない。また、開閉扉枠50の右上角部が前側に撓むように変形または傾倒することで、接続用通路部354の後端側が上昇しているが、下降した分、上方のカバー部材242Aから離れるため、接触しない。
【0412】
尚、第2開状態になると、開閉扉枠50の右辺部の下方への沈み込みがさらに大きくなり、接続用通路部354が下方のカバー部材242Bの上端より下方位置まで下降するが、開放角度が所定角度(例えば、約8度)以上になると、接続用通路部354(
図49(A3)の2点鎖線部分参照)が上下のカバー部材242A、242Bより前方に移動して、重畳状態から非重畳状態に変化するため、接続用通路部354と上下のカバー部材242A、242Bとは接触しない。
【0413】
(球抜き通路)
次に、発射球の球抜き通路における球抜きレバー545(特定内部進入部品)とレバー挿入孔366(被進入部品)の構造について、
図35及び
図50(A1)~(A3)に基づいて説明する。
【0414】
図35及び
図50(A1)に示すように、開閉扉枠50の補強板金50Bには、レバー挿入孔366が形成されている。一方、遊技機用枠3の前面側に固設された打球発射装置500の前面には、左右方向にスライド移動可能な球抜きレバー545が前方に向けて突設されている。
【0415】
球抜きレバー545は、レバー挿入孔366内に進入可能に構成されていることで、開閉扉枠50が閉鎖位置に位置して閉状態になったときに、球抜きレバー545がレバー挿入孔366内(被進入部)に進入して、レバー挿入孔366内に設けられたシャッタ部材365に連係される。これにより、球抜きボタン305(
図33参照)の押圧操作に連動してシャッタ部材365がスライド移動することで球抜き口360b(
図35参照)が開放されるとともに、シャッタ部材365に連係した球抜きレバー545を連動させて打球発射装置500内の待機通路(図示略)で待機している遊技球が流出口550b(
図35参照)に誘導されるようになる。
【0416】
特定内部進入部品としての球抜きレバー545が、被進入部品としてのレバー挿入孔366からなる被進入部に進入したとき、球抜きレバー545とレバー挿入孔366とが上下方向に重畳する重畳状態となる。球抜きレバー545の上面から下面までの上下寸法L22は、レバー挿入孔366の上下寸法L23よりも短寸であるため(L22<L23)、
図50(A1)に示す閉状態において、球抜きレバー545の上面とレバー挿入孔366の上縁との間及び球抜きレバー545の下面とレバー挿入孔366の下縁との間には隙間S2が形成される。
【0417】
次いで、開閉扉枠50の解錠操作により第1開状態になると、レバー挿入孔366が前方に移動することで、レバー挿入孔366が球抜きレバー545の先端側に移動していく。詳しくは、
図50(A2)に示すように、開放角度が約2度になると、開閉扉枠50の右辺部の下方への沈み込みが発生することで、レバー挿入孔366が下降して上縁が球抜きレバー545の上面に近接するが、接触しない。また、開閉扉枠50の右上角部が前側に撓むように変形または傾倒することで、レバー挿入孔366が傾倒して上縁と下縁が球抜きレバー545に近接するが、接触しない。
【0418】
さらに、
図50(A3)に示すように、開放角度が約5度になると、開閉扉枠50の右辺部の下方への沈み込みが大きくなり、レバー挿入孔366がさらに下降して上縁が球抜きレバー545により近接するが、接触しない。
【0419】
尚、第2開状態になると、開閉扉枠50の右辺部の下方への沈み込みがさらに大きくなり、レバー挿入孔366の上縁が球抜きレバー545の上面より下方位置まで下降するが、開放角度が所定角度(例えば、約8度)以上になると、レバー挿入孔366(
図50(A3)の2点鎖線部分参照)が球抜きレバー545より前方に移動して、重畳状態から非重畳状態に変化するため、レバー挿入孔366と球抜きレバー545とは接触しない。
【0420】
(開閉扉枠底部品)
次に、開閉扉枠50及び遊技機用枠3の底面近傍に設けられる底部品としての折曲片367(特定内部進入部品/ドア枠所定部品)と凹部380F(被進入部品/内枠所定部品)の関係について、
図35及び
図51~
図53に基づいて説明する。
【0421】
図35及び
図51(A1)に示すように、開閉扉枠50の補強板金50Bの下辺には、後向きに屈曲した折曲片367が左右方向に延設されている。一方、遊技機用枠3の下辺部には、前方に開口する縦断面略コ字形の凹部380Fが左右方向に向けて延設されている。折曲片367は、凹部380F内に進入可能に構成されていることで、開閉扉枠50が閉鎖位置に位置して閉状態になったときに凹部380F内に進入する。
【0422】
このように、特定内部進入部品としての金属製の折曲片367が、被進入部品としての凹部380Fに進入したとき、折曲片367(ドア枠所定部品)と凹部380Fの上壁及び下壁(内枠所定部品)とが上下方向に重畳する重畳状態となることで、遊技機用枠3と開閉扉枠50との下辺部間に形成される隙間に針金等の異物を進入することが困難となるため、進入させた異物による各種装置に対する不正行為を防止することができる。
【0423】
そして、折曲片367の上面から下面までの上下寸法L24は、凹部380Fの上壁と下壁との間の上下寸法L23よりも短寸であるため(L24<L25)、
図51(A1)に示す閉状態において、折曲片367の上面と凹部380Fの上壁との間及び折曲片367の下面と凹部380Fの下壁との間には隙間S3が形成される。また、枠下防犯板金372Aの屈曲片372dと凹部380Fの上壁との間にも隙間S4が形成されている。
【0424】
次いで、開閉扉枠50の解錠操作により第1開状態になると、折曲片367が前方に移動することで、折曲片367が凹部380Fの先端側に移動していく。詳しくは、
図51(A2)に示すように、開放角度が約2度になると、開閉扉枠50の右辺部の下方への沈み込みが発生することで、折曲片367が下降して凹部380Fの下壁に近接するが、接触しない。また、開閉扉枠50の右上角部が前側に撓むように変形または傾倒することで、折曲片367が傾倒して後端が凹部380Fの上壁に近接するが、接触しない。
【0425】
さらに、
図51(A3)に示すように、開放角度が約5度になると、開閉扉枠50の右辺部の下方への沈み込みが大きくなり、折曲片367がさらに下降して凹部380Fの下壁により近接するが、接触しない。尚、
図51(A2)、(A3)において、枠下防犯板金372Aの屈曲片372dも下降するが、凹部380Fの上壁には接触しない。
【0426】
尚、第2開状態になると、開閉扉枠50の右辺部の下方への沈み込みがさらに大きくなり、折曲片367が凹部380Fの下壁より下方位置まで下降するが、開放角度が所定角度(例えば、約8度)以上になると、折曲片367(
図51(A3)の2点鎖線部分参照)が凹部380Fより前方に移動して、重畳状態から非重畳状態に変化するため、折曲片367と凹部380Fとは接触しない。
【0427】
ここで、
図52(B1)及び
図53(C1)に示すように、折曲片367及び凹部380Fは、開閉扉枠50及び遊技機用枠3各々の下辺に沿って左右方向に延設されていることで、閉状態において、折曲片367が凹部380Fの上壁と下壁の間に非接触状態で配置され、左右方向にわたり上下方向に重畳する重畳状態になる。
【0428】
そして、
図52(B2)及び
図53(C2)に示すように、開放角度が約2~5度の第1開状態に変化すると、折曲片367と凹部380Fとは、左右方向にわたってほぼ全域が上下方向に重畳する重畳状態が維持され、開閉扉枠50の右辺部の沈み込みが生じることで折曲片367が回動軸T2から右側に向けて漸次下方に傾斜するものの、折曲片367と凹部380Fの下壁とは接触しない。
【0429】
次いで、
図52(B3)及び
図53(C3)に示すように、開放角度が約20度の第2開状態に変化すると、折曲片367の右側が凹部380Fの下壁よりも前下方に落ち込むため、折曲片367と凹部380Fとは左右方向にわたり広範囲が非重畳状態に変化する一方で、回動軸T2近傍の左端部付近E1については重畳状態が継続するが、この左端部付近E1においては、重畳状態であっても折曲片367と凹部380Fとは接触しない。
【0430】
尚、本実施の形態では、閉状態から第2開状態へ変化する場合、折曲片367と凹部380Fとは、回動軸T2から離れた右端部付近の方が、回動軸T2近傍の左端部付近E1よりも先に非重畳状態に変化し、その後、左端部付近E1が非接触状態に変化するようになっており、閉状態から第2開状態に変化する間、折曲片367と凹部380Fとは左端部付近E1においても接触しない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、折曲片367と凹部380Fとの左右方向の少なくとも一部(例えば、右端部側)が重畳状態であるときに互いに接触しなければ、他の重畳部分は接触していてもよい。
【0431】
(発射球通路)
次に、発射球通路におけるシャッタ開放スイッチ362(スイッチ)とシャッタ開放用軸540(特別部品)の構造について、
図35及び
図54(A1)~(A3)に基づいて説明する。
【0432】
図35及び
図54(A1)に示すように、開閉扉枠50の背面には、シャッタ開放スイッチ362が押圧可能に設けられている。シャッタ開放スイッチ362は、前後方向に移動可能に設けられ、後端に押圧面362bが形成された移動部材362aと、移動部材362aを後方に付勢可能な圧縮バネ362cと、から主に構成されている。移動部材362aは、圧縮バネ362cの付勢力により押圧面362bが開閉扉枠50の背面から後方に突出する突出位置(
図54(A1)参照)と、圧縮バネ362cの付勢力に抗して押圧面362bが開閉扉枠50の内部側に退避する退避位置(
図54(A3)参照)と、の間で前後方向に移動可能とされ、突出位置に付勢されることで打球供給口360aがシャッタ部材361により閉鎖され、退避位置に退避することで打球供給口360aが開放する、つまり、突出位置から所定の深さ分押下されることで特定事象として打球供給口360aの開放が発生するようになっている。一方、遊技機用枠3の前面には、前述した特定内部進入部品とは異なる特別部品としてのシャッタ開放用軸540が前方に向けて突設されている。
【0433】
シャッタ開放用軸540は、開閉扉枠50が閉鎖位置に向けて回動している途中(第1開状態)でシャッタ開放スイッチ362の押圧面362bに接触して押圧し、閉鎖位置まで移動して閉状態になったときに、押圧面362bを退避位置まで押圧して打球供給口360aを開放するようになっている。
【0434】
シャッタ開放用軸540の前端面の上下寸法L26は、シャッタ開放スイッチ362の押圧面362bの上下寸法L27よりも短寸であるため(L26<L27)、
図54(A1)に示す閉状態において、押圧面362bにおけるシャッタ開放用軸540の前端面との接触位置の周囲には接触面SEが形成される(図中拡大図参照)。
【0435】
次いで、開閉扉枠50の解錠操作により第1開状態になると、開閉扉枠50は前方に移動するが、移動部材362aは退避位置から突出位置に向けて付勢されることにより突出することで、シャッタ開放用軸540との接触状態が継続する。詳しくは、
図54(A2)に示すように、開放角度が約2度になると、開閉扉枠50の右辺部の下方への沈み込みが発生することで、押圧面362bが下降してシャッタ開放用軸540との接触位置が上方の接触面SEに移動するが、押圧面362bとシャッタ開放用軸540との接触状態は解除されない。また、開閉扉枠50の右上角部が前側に撓むように変形または傾倒することで、押圧面362bが傾倒するが、押圧面362bとシャッタ開放用軸540との接触状態は解除されない。
【0436】
さらに、
図54(A3)に示すように、開放角度が約5度になると、開閉扉枠50の右辺部の下方への沈み込みが大きくなり、押圧面362bがさらに下降してシャッタ開放用軸540との接触位置が上方の接触面SEに移動するが、押圧面362bとシャッタ開放用軸540との接触状態は解除されない。
【0437】
尚、第2開状態になると、開閉扉枠50の右辺部の下方への沈み込みがさらに大きくなり、押圧面362bはさらにシャッタ開放用軸540より下方位置まで下降するが、突出位置で突出移動が規制された後、さらにシャッタ開放用軸540の前方に移動して離れることで非接触状態となる(
図54(A3)の2点鎖線部分参照)。
【0438】
尚、
図54(A1)に示す閉状態において、開閉扉枠50の背面に設けられた枠上防犯板金373は、遊技機用枠3の所定部510の上方に重畳状態で配置され、枠上防犯板金373と所定部510との間には隙間S5が設けられているが、
図54(A2)、(A3)に示す第1開状態において、開閉扉枠50の右辺部の下方への沈み込みが生じて枠上防犯板金373が下降しても所定部510には接触しないようになっている。
【0439】
(開閉扉枠の開閉動作に伴う各部の動作態様)
次に、開閉扉枠50の開閉動作に伴う各部の動作態様について、
図55に基づいて説明する。
【0440】
図55に示すように、パチンコ遊技機1の閉状態において、開閉扉枠50は、スライダ部材431により被案内部材441が案内されていることで、垂れ下がりは生じない。開閉扉枠50の解錠操作が行われ、開放位置に向けて回動して第1開状態に変化したタイミングTa1では、開閉扉枠50の垂れ下がりが生じる。さらに開閉扉枠50の開放角度が約6度以上になって第2開状態に変化したタイミングTa2では、スライダ部材431から被案内部材441が滑り落ちて案内状態から非案内状態になる。
【0441】
閉状態において、接続用通路部354とカバー部材242A、242B、球抜きレバー545とレバー挿入孔366、折曲片367と凹部380Fは、上下方向に重畳する重畳状態、つまり、開閉扉枠50と遊技機用枠3のうちの一方の特定内部進入部品が他方の被進入部に進入する進入状態であるとともに、各々の特定内部進入部品と被進入部とは非接触状態である。そして、第1開状態に変化したタイミングTa1から、第2開状態に変化したタイミングTa2を経て開放角度が所定角度(例えば、約8度)になるタイミングTa3まで重畳状態が継続するが、垂れ下がりが生じても非接触状態が継続する。尚、開放角度が約9度以上になると非重畳状態となり非接触状態が継続する。
【0442】
また、閉状態において、押圧面362bとシャッタ開放用軸540は接触状態であるとともに、第1開状態に変化したタイミングTa1から第2開状態に変化するタイミングTa2まで、垂れ下がりが生じても接触状態が継続する。尚、開放角度が約6度以上になると押圧面362bとシャッタ開放用軸540とが離れて非接触状態に変化する。
【0443】
次に、第2開状態から開閉扉枠50が閉鎖位置に向けて回動して、開放角度が約8度になったタイミングTa4では、接続用通路部354とカバー部材242A、242B、球抜きレバー545とレバー挿入孔366、折曲片367と凹部380Fは、上下方向に重畳する重畳状態(進入状態)に変化するが、開閉扉枠50に垂れ下がりが生じていても各々の特定内部進入部品と被進入部との非接触状態は継続する。
【0444】
さらに開放角度が約5度になったタイミングTa5では、スライダ部材431に被案内部材441が乗り上がり案内が開始されることで、第1開状態においては、開閉扉枠50の右辺部が漸次上方に持ち上げられていくことで垂れ下がりが小さくなっていくため、接続用通路部354とカバー部材242A、242B、球抜きレバー545とレバー挿入孔366、折曲片367と凹部380Fの非接触状態は継続する。
【0445】
また、突出位置に位置している押圧面362bは、シャッタ開放用軸540が上部に接触した後、退避位置側に押し込まれながら接触位置が上昇して中央付近に近づいていくため、接触状態が継続する。
【0446】
そして、開閉扉枠50は、閉鎖位置に位置して施錠されると、スライダ部材431に被案内部材441が支持されることで垂れ下がりが解消され、接続用通路部354とカバー部材242A、242B、球抜きレバー545とレバー挿入孔366、折曲片367と凹部380Fの非接触状態が継続するとともに、押圧面362bとシャッタ開放用軸540との接触状態が継続する。
【0447】
このように、特定内部進入部品(接続用通路部354、球抜きレバー545、折曲片367)と被進入部品(カバー部材242A、242B、レバー挿入孔366、凹部380F)は、閉状態では上下方向に重畳する重畳状態であるが、遊技機用枠3のスライダ部材431に開閉扉枠50の被案内部材441が案内される案内状態であることで垂れ下がりは生じないため非接触状態となる。また、各特定内部進入部品と各被進入部品との間に隙間S1、S2、S3が設けられている。
【0448】
一方、第1開状態では、各特定内部進入部品と各被進入部品との重畳状態及びスライダ部材431による被案内部材441の案内状態は継続するが、スライダ部材431に対し被案内部材441が前下方に案内されることで垂れ下がりが生じ、開放角度が大きくなるにつれて垂れ下がりが増大していく。しかし、閉状態において各特定内部進入部品と各被進入部品との間に隙間S1、S2、S3が設けられていることで、第1開状態において各特定内部進入部品と各被進入部品との重畳状態が継続している間は、各特定内部進入部品と各被進入部品との非接触状態が継続する。
【0449】
言い換えると、隙間S1、S2、S3は、スライダ部材431による被案内部材441の案内状態において垂れ下がりが生じた場合でも、各特定内部進入部品と各被進入部品とが接触しない大きさを有するとともに、各特定内部進入部品と各被進入部品とは、垂れ下がりが生じても互いに接触しない位置関係で配置されている。特に、上記各特定内部進入部品と各被進入部品との重畳状態は第1開状態から第2開状態に変化した後のタイミングTa3まで継続するが、この重畳状態が継続している間は各特定内部進入部品と各被進入部品とが接触しないようになっている。より詳しくは、例えば、隙間S1、S2、S3は、スライダ部材431により被案内部材441が案内されている案内状態において開閉扉枠50の右辺部の沈み込みが最も大きくなるときの沈み込み寸法よりも大きければよい。
【0450】
尚、特定内部進入部品と被進入部品とは、開閉扉枠50と遊技機用枠3とのうち一方に特定内部進入部品が設けられ、他方に被進入部品が設けられていればよい。つまり、特定内部進入部品が開閉扉枠50に設けられている場合は被進入部品が遊技機用枠3に設けられ、特定内部進入部品が遊技機用枠3に設けられている場合は被進入部品が開閉扉枠50に設けられていればよい。
【0451】
また、スイッチ(シャッタ開放スイッチ362)と特別部品(シャッタ開放用軸540)は、閉状態では、遊技機用枠3のスライダ部材431に開閉扉枠50の被案内部材441が案内される案内状態であることで垂れ下がりは生じないため、スイッチと特別部品とは接触状態となっている。
【0452】
一方、第1開状態では、スイッチと特別部品との接触状態及びスライダ部材431による被案内部材441の案内状態は継続するが、スライダ部材431に対し被案内部材441が前下方に案内されることで垂れ下がりが生じ、開放角度が大きくなるにつれて垂れ下がりが増大していく。しかし、スイッチと特別部品との接触位置の周囲に接触面SEが設けられていることで、第1開状態においてスイッチと特別部品との接触状態が継続している間は、スイッチと特別部品とは離間せず、接触状態が継続する。
【0453】
言い換えると、接触面SEは、スライダ部材431による被案内部材441の案内状態において垂れ下がりが生じた場合でもスイッチと特別部品との接触状態が解除されない大きさを有するとともに、スイッチと特別部品とは互いに離間しない位置関係で配置されている。より詳しくは、例えば、接触面SEは、スライダ部材431により被案内部材441が案内されている案内状態において開閉扉枠50の右辺部の沈み込みが最も大きくなるときの沈み込み寸法よりも大きければよい。
【0454】
尚、スイッチと特別部品とは、開閉扉枠50と遊技機用枠3とのうち一方にスイッチが設けられ、他方に特別部品が設けられていればよい。つまり、スイッチが開閉扉枠50に設けられている場合は特別部品が遊技機用枠3に設けられ、スイッチが遊技機用枠3に設けられている場合は特別部品が開閉扉枠50に設けられていればよい。
【0455】
また、特定内部進入部品(接続用通路部354、球抜きレバー545、折曲片367)と被進入部品(カバー部材242A、242B、レバー挿入孔366、凹部380F)や、スイッチ(シャッタ開放スイッチ362)と特別部品(シャッタ開放用軸540)は、第1閉状態に変化したときに、開閉扉枠50と遊技機用枠3との間で単に上下に重畳するのではでなく、機能的に連係するために上下に重畳する部品同士であるが故に、垂れ下がりにより接触が生じやすい部品であるため、上記のように、少なくともスライダ部材431により被案内部材441が案内されている状態においては接触が生じないようにすることが好ましい。
【0456】
また、特定内部進入部品としての接続用通路部354、球抜きレバー545、折曲片367と、被進入部品としてのカバー部材242A、242B、レバー挿入孔366、凹部380Fとは、第1開状態から第2開状態に変化した後のタイミングTb3まで重畳状態が継続するようになっていたが、案内状態が継続する第1開状態のときにのみ重畳し、案内状態が解除される第2開状態に変化したときに非重畳状態に変化するようになっていてもよい。
【0457】
また、特定内部進入部品及び被進入部品や、スイッチ及び特別部品は、開閉扉枠50や遊技機用枠3の左右方向の中央位置よりも回動軸T1、T2側に配置されていることが好ましい。このようにすることで、垂れ下がりが生じた場合における下方向への沈み込みが回動軸T1、T2と反対側よりも小さいので、垂れ下がりを考慮した隙間S1、S2、S3や接触面SEが大きくなることを抑制できる。
【0458】
さらに、複数の特定内部進入部品及び被進入部品やスイッチ及び特別部品は、開閉扉枠50や遊技機用枠3の左右方向の中央位置よりも回動軸T1、T2側に配置されて垂れ下がりの影響を受けにくい部品の方が、回動軸T1、T2と反対側に配置されて垂れ下がりの影響を受けやすい部品よりも重畳状態が長く継続するようになっていてもよい。
【0459】
(垂れ下がり対策[遊技機用枠])
次に、垂れ下がり対策が講じられた構造として、遊技機用枠3の開放に伴う垂れ下がりに対する対処構造の具体例を、
図56~
図64に基づいて説明する。
【0460】
(遊技機用枠底部品)
開閉扉枠50により前面が閉鎖された遊技機用枠3及び外枠70の底面近傍に設けられる底部品としての底壁381(内枠特定部品)と上壁410H(外枠特定部品)との重畳構造について、
図29及び
図56に基づいて説明する。
【0461】
図29及び
図56(A1)に示すように、閉状態において、外枠70の底部品であるスピーカユニット410の上壁410Hと、その直上に配置される遊技機用枠3の底部品である底壁381と、が上下方向に重畳する。また、遊技機用枠3の下辺部には、後方に開口する縦断面略コ字形の凹部380Bが左右方向に向けて延設され、外枠70のスピーカユニット410の上辺部には、前方に開口する縦断面略コ字形の凹部420が左右方向に向けて延設されている。凹部380Bの下壁380Uは、凹部420内に進入可能に構成されていることで、遊技機用枠3が閉鎖位置に位置して閉状態になったときに、凹部380Bの下壁380U(特定内部進入部品)が凹部420(被進入部)内に進入する。また、凹部420の上壁(上壁410Hの前部)は、凹部380B内に進入可能に構成されていることで、遊技機用枠3が閉鎖位置に位置して閉状態になったときに、凹部420の上壁(特定内部進入部品)が凹部380B(被進入部)内に進入する。
【0462】
このように、スピーカユニット410の上壁410Hと遊技機用枠3の底壁381とが上下方向に重畳する重畳状態となり、また、特定内部進入部品としての凹部380Bの下壁380Uが、被進入部としての凹部420に進入するとともに、特定内部進入部品としての凹部420の上壁410hが被進入部としての凹部380B内に進入したとき、下壁380Uと凹部420及び上壁410hと凹部380Bとが上下方向に重畳する重畳状態となることで、遊技機用枠3と外枠70との下辺部間に形成される隙間に針金等の異物を進入することが困難となるため、進入させた異物による各種装置に対する不正行為を防止することができる。
【0463】
図56(A1)に示す閉状態において、スピーカユニット410の上壁410Hと遊技機用枠3の底壁381との間には隙間S11が形成されている。次いで、遊技機用枠3の解錠操作により第3開状態になると、底壁381が前方に移動していく。詳しくは、
図56(A2)に示すように、開放角度が約2度になると、遊技機用枠3の右辺部の下方への沈み込みが発生することで、底壁381が下降して上壁410Hに近接するが、接触しない。また、遊技機用枠3の右上角部が前側に撓むように変形または傾倒することで、底壁381が傾倒して前端が上壁410Hに近接するが、接触しない。
【0464】
さらに、
図56(A3)に示すように、開放角度が約10度になると、遊技機用枠3の右辺部の下方への沈み込みが大きくなり、底壁381がさらに下降して上壁410Hにより近接するが、接触しない。
【0465】
尚、第4開状態になると、遊技機用枠3の右辺部の下方への沈み込みがさらに大きくなり、底壁381が上壁410Hより下方位置まで下降するが、底壁381(
図56(A3)の2点鎖線部分参照)が上壁410Hより前方に移動して、重畳状態から非重畳状態に変化するため、底壁381と上壁410Hとは接触しない。
【0466】
また、特に図示しないが、底壁381と上壁410Hは、左右方向に延設されていることで、閉状態において、底壁381が上壁410Hの直上位置に非接触状態で配置され、左右方向にわたり上下方向に重畳する重畳状態になる。次いで、開放角度が約2~10度の第3開状態に変化すると、左右方向にわたってほぼ全域が上下方向に重畳する重畳状態が維持され、遊技機用枠3の右辺部の沈み込みが生じることで底壁381が回動軸T1から右側に向けて漸次下方に傾斜するものの、上壁410Hとは接触しない。次いで、開放角度が約20度の第4開状態に変化すると、底壁381の右側が上壁410Hよりも前下方に落ち込むため、底壁381と上壁410Hとは左右方向にわたり広範囲が非重畳状態に変化する一方で、回動軸T1近傍の左端部付近については重畳状態が維持されるが、この左端部付近においては、重畳状態であっても底壁381と上壁410Hとは接触しない。
【0467】
(遊技機用枠右奥角部)
次に、開閉扉枠50により前面が閉鎖された遊技機用枠3の右奥角部と外枠70との構造について、
図57~
図59に基づいて説明する。尚、
図59において遊技盤ユニット2Aの図示は省略している。
【0468】
図57(A)及び
図58(A)に示すように、遊技機用枠3の開口部471には、遊技盤2を有する遊技盤ユニット2Aが前面側から挿入された状態で固定されている。遊技盤ユニット2Aは、遊技盤2の背面側に多数の電気部品等が収容されるため、遊技盤2の後側を覆うカバー体220が開口部471より後方に突出するように設けられているとともに、閉状態において外枠70より後方に突出している。
【0469】
図57(A)、
図58(A)及び
図59(A)に示すように、閉状態において、外枠70の開口は遊技機用枠3により前面側から閉鎖されるため、外枠70の前端面には遊技機用枠3の後面が当接しているが、遊技機用枠3の背面側にある遊技盤ユニット2Aの外面と外枠70の内面とは互いに離間され、外枠70の内面と遊技盤ユニット2Aの外面との間に隙間S10が設けられていることで、遊技機用枠3を開閉するときに接触しないようになっている。上記したように遊技盤2の背面側には多数の電気部品等が収容されるため、隙間S10を極力小さくすることが好ましい。
【0470】
遊技機用枠3は、左辺部に沿って設けられる回動軸T1を中心として回動可能であるため、遊技盤ユニット2Aの後部を構成するカバー体220における右側面220Rは、開閉時に外枠70の右側の側板70cと接触しないように、回動軸T1を中心とする円弧に沿うように湾曲状に形成されている(
図57、
図58参照)。
【0471】
ここで、
図58(B)、(C)に示すように、遊技機用枠3が開放されて第3開状態や第4開状態になるとき、遊技機用枠3の右辺部の下方への沈み込みが発生したり、
図39(B1)~(B3)にて説明した要因により、回動軸T1の上部が右側に傾いてしまうと、カバー体220の右側面220R、特に右側面220R後部の右奥角部220Cの上部付近が外枠70の右側の側板70cに近接するが、隙間S10により接触しないようになっている。
【0472】
また、
図59(B)に示すように、遊技機用枠3の前面右上角部が前側に撓むように変形または傾倒した場合、遊技盤ユニット2Aを含む遊技機用枠3が傾倒して、遊技盤ユニット2Aの上部が外枠70の上板70aに近接するが、接触しないようになっている。
【0473】
(遊技機用枠の開閉動作に伴う各部の動作態様)
次に、遊技機用枠3の開閉動作に伴う各部の動作態様について、
図60に基づいて説明する。
【0474】
図60に示すように、パチンコ遊技機1の閉状態においては、スライダ部材411により被案内部材421が案内されることで、遊技機用枠3の垂れ下がりは生じない。遊技機用枠3の解錠操作が行われ、開放位置に向けて回動して第3開状態に変化したタイミングTb1では、遊技機用枠3の垂れ下がりが生じる。さらに遊技機用枠3の開放角度が約11度以上になって第4開状態に変化したタイミングTb2では、スライダ部材411から被案内部材421が滑り落ちて非案内状態になる。
【0475】
閉状態において、遊技機用枠3の底壁381と外枠70のスピーカユニット410の上壁410Hとは、上下方向に重畳する重畳状態であるとともに、第3開状態に変化したタイミングTb1から第4開状態に変化したタイミングTb2を過ぎると、回動軸T1の反対側の右側から左側に向けて非重畳状態に変化していくが、回動軸T1側など重畳状態が継続している領域では、垂れ下がりが生じても非接触状態が継続する。尚、開放角度が最大の約90度になると左右方向のほぼ全域が非重畳状態となり、非接触状態も継続する。
【0476】
また、閉状態において、遊技機用枠3のカバー体220と外枠70とは非接触状態であるとともに、第3開状態に変化したタイミングTb1で垂れ下がりが生じてから、第4開状態に変化したタイミングTb2を過ぎても非接触状態が継続する。
【0477】
次に、第4開状態から遊技機用枠3が閉鎖位置に向けて回動して、開放角度が約10度になったタイミングTb3では、スライダ部材411に被案内部材421が乗り上がり案内が開始されることで、第3開状態においては、遊技機用枠3の右辺部が漸次上方に持ち上げられていくことで垂れ下がりが小さくなっていくため、遊技機用枠3の底壁381と外枠70のスピーカユニット410の上壁410Hとは、上下方向に重畳する重畳状態となる領域が増大していくが、非接触状態が継続する。
【0478】
また、遊技機用枠3のカバー体220と外枠70とは、第3開状態に変化したタイミングTb3から垂れ下がりが小さくなっていく間も非接触状態が継続する。
【0479】
そして、遊技機用枠3が閉鎖位置に位置して施錠されると、スライダ部材411に被案内部材421が支持されることで垂れ下がりが解消され、遊技機用枠3の底壁381と外枠70のスピーカユニット410の上壁410Hとの非接触状態が継続するとともに、遊技機用枠3のカバー体220と外枠70との接触状態が継続する。
【0480】
このように、遊技機用枠3及び外枠70の底部品としての内枠特定部品(底壁381)と外枠特定部品(上壁410H)は、閉状態では上下方向に重畳する重畳状態であるが、外枠70のスライダ部材411に開閉扉枠50の被案内部材421が案内される案内状態であることで垂れ下がりは生じないため、内枠特定部品と外枠特定部品とは非接触状態となる。
【0481】
一方、第1開状態では、内枠特定部品と外枠特定部品との重畳状態及びスライダ部材411による被案内部材421の案内状態は継続するが、スライダ部材411に対し被案内部材421が前下方に案内されることで垂れ下がりが生じ、開放角度が大きくなるにつれて垂れ下がりが増大していく。しかし、閉状態において内枠特定部品と外枠特定部品との間に隙間S11が設けられていることで、第1開状態において内枠特定部品と外枠特定部品との重畳状態が継続している間は、内枠特定部品と外枠特定部品との非接触状態が継続する。
【0482】
言い換えると、隙間S11は、スライダ部材411による被案内部材421の案内状態において垂れ下がりが生じた場合でも、内枠特定部品と外枠特定部品とが接触しない大きさを有するとともに、内枠特定部品と外枠特定部品とは、垂れ下がりが生じても互いに接触しない位置関係で配置されている。より詳しくは、例えば、隙間S11は、スライダ部材411により被案内部材421が案内されている案内状態において遊技機用枠3の右辺部の沈み込みが最も大きくなるときの沈み込み寸法よりも大きければよい。
【0483】
また、内枠特定部品(底壁381)と外枠特定部品(上壁410H)は、上記のように、少なくともスライダ部材411により被案内部材421が案内されている状態においては左右方向のいずれの領域も接触が生じないようにすることが好ましい。
【0484】
また、遊技機用枠3の奥行側の角部(カバー体220の右奥角部220C)と外枠(外枠70の右側の側板70c)は、閉状態では、外枠70のスライダ部材411に開閉扉枠50の被案内部材421が案内される案内状態であることで垂れ下がりは生じないため、非接触状態となる。
【0485】
一方、第1開状態では、奥行側の角部と外枠との非接触状態及びスライダ部材411による被案内部材421の案内状態は継続するが、スライダ部材411に対し被案内部材421が前下方に案内されることで垂れ下がりが生じ、開放角度が大きくなるにつれて垂れ下がりが増大していく。しかし、奥行側の角部と外枠との非接触状態との間に隙間S10が設けられていることで、第1開状態において奥行側の角部と外枠とは接触しない。
【0486】
言い換えると、隙間S10は、スライダ部材411による被案内部材421の案内状態において垂れ下がりが生じた場合でも奥行側の角部と外枠とが接触しない大きさを有するとともに、奥行側の角部と外枠とは、垂れ下がりが生じても互いに接触しない位置関係で配置されている。
【0487】
また、遊技機用枠3の奥行側の角部としてのカバー体220の右奥角部220Cは上下方向に延設されているが、右奥角部220Cの上下方向のうち上部など一部であってもよい。また、右奥角部220Cだけでなく、右側面220Rの少なくとも一部を含んでいてもよい。
【0488】
(ねじ部材の落下防止構造)
次に、遊技機用枠3の背面に設けられた各種誘導通路へのねじ部材の落下防止構造について、
図61~
図64に基づいて説明する。
【0489】
図61~
図63に示すように、遊技機用枠3の背面における球タンク形成部201及びその周辺には、取付部材223を金属板222に取付けるためのねじ部材N1~N2や、第1通路形成体203を取付部材223に取付けるためのねじ部材N11,N12,N13,N15が取付けられている。また、第1誘導通路形成部202及びその周辺には、取付部材223を金属板(図示略)に取付けるためのねじ部材N3~N5と、基板取付枠(図示略)を取付部材223に取付けるためのねじ部材N6と、が取付けられている。尚、これらねじ部材N1~N6、N11,N12,N13,N15以外にも、図示しない多数のねじ部材が取付けられている。
【0490】
これら球タンク形成部201や第1誘導通路形成部202を遊技機用枠3に取付けるためのねじ部材や、遊技島(図示略)の内部に取付けられたねじ部材等が外れて、球タンク形成部201や第1誘導通路形成部202に落下した場合、遊技球とともにねじ部材が払出装置200に混入してしまい、遊技球を正常に払出しすることができなくなったり、払出装置200が故障したり、あるいは、遊技球とともにねじ部材が遊技者に払出されたりすることがあるという問題がある。
【0491】
これらねじ部材N1~N6、N11,N12,N13,N15のうち、例えば、ねじ部材N3,N4,N6は、第1誘導通路形成部202から前側に離れ、かつ、第1誘導通路形成部202における立壁部203Bの上端縁よりも上方位置において、背面側から前方に向けて取付けられており、また、ねじ部材N3,N4,N6各々の取付位置と第1誘導通路形成部202との間には、取付部材223の第2突出部225が配置されていることで、ねじ部材N3,N4,N6各々の取付位置から第1誘導通路形成部202まではある程度離れているが、第2突出部225の上壁部は背面側に向けて下方に傾斜しているため、パチンコ遊技機1に生じた振動や衝撃などによりねじ部材N3,N4,N6が緩んで後方に抜け落ちた場合、
図63に示すように第2突出部225の上壁部上を後方に向けて移動して第1誘導通路形成部202内に落下する可能性が高い。
【0492】
そこで、第1誘導通路形成部202の上面の一部を覆うように、カバー部としての第1カバー体610、第2カバー体620及び第3カバー体630が設けられている。また、第1カバー体610、第2カバー体620及び第3カバー体630の上面には、該カバー部上に落下したねじ部材N1~N6,N11,N12,N13,N15の第1誘導通路形成部202への落下を制限するための所定制限部としての長孔616A~616C、凹溝626A~626C、凹部636が通路の長手方向に向けて延設されている。
【0493】
また、第1誘導通路形成部202の底壁に、該第1誘導通路形成部202に落下したねじ部材の払出装置200への移動を制限するための特定制限部としての孔部271A~271Hが複数設けられている。
【0494】
よって、
図63に示すように、遊技機用枠3における第1誘導通路形成部202よりも上方位置に設けられたねじ部材N3~N6等が、パチンコ遊技機1に生じた振動や衝撃などにより緩みが生じて抜け落ち、振動や衝撃あるいは遊技機用枠3の開閉などにより上壁部上を後方へ移動した後、第1カバー体610、第2カバー体620及び第3カバー体630上に落下したときには、長孔616A~616C、凹溝626A~626C、凹部636や球止め部材640により、第1誘導通路形成部202への落下が制限されることで、第1カバー体610、第2カバー体620及び第3カバー体630から第1誘導通路形成部202内に落下することなく第1カバー体610、第2カバー体620及び第3カバー体630上に滞留する可能性が高いため、第1誘導通路形成部202内に落下したねじ部材が移動して払出装置200に混入することを抑制できる。また、長孔616A~616Cや凹溝626A~626Cの左側(下流側)端部には立壁部が形成されているため、ねじ部材が左側に移動してきても第1誘導通路形成部202内への落下を好適に防止できる。
【0495】
また、第1誘導通路形成部202の上面において、非被覆領域650を除く領域については、第1カバー体610、第2カバー体620及び第3カバー体630により被覆されているが、球タンク形成部201に補給された遊技球がこぼれるなどして上流部側の第2カバー体620上に乗ってしまった場合には、長孔616A~616Cや凹溝626A~626Cの前後寸法は遊技球Pの直径2Rよりも狭いことで、遊技球Pは左側に向けて転動した後、第2カバー体620の左端部から非被覆領域650に落下して第1誘導通路形成部202内に戻されるようになっている。
【0496】
よって、第2カバー体620上に乗ってしまった遊技球を第1誘導通路形成部202内に戻すことができるだけでなく、長孔616A~616Cや凹溝626A~626Cに遊技球Pが滞留していることで、落下してきたねじ部材Nが滞留するスペースが制限されてしまったり、滞留している遊技球に接触して非被覆領域650から第1誘導通路形成部202内に落下してしまうことを防止することができる。
【0497】
一方、第1カバー体610、第2カバー体620及び第3カバー体630上に落下して滞留しているねじ部材N3~N6が、振動や衝撃などにより移動して、第2カバー体620と第3カバー体630との間に設けられた非被覆領域650から第1誘導通路形成部202内に落下した場合や、あるいは、ねじ部材N4のように、上壁部上を後方へ移動した後、非被覆領域650から第1誘導通路形成部202内にダイレクトに落下した場合でも、第1誘導通路形成部202内の遊技球Pの流下に応じて、下流側に向けて移動しながら遊技球の間から抜け落ちて底壁部203Aに近づいていくことで、孔部271A~271Hのいずれかから落下して第1誘導通路形成部202外へ排出されるため、第1誘導通路形成部202内に落下したねじ部材が移動して払出装置200に混入することを抑制できる。
【0498】
また、底壁部203Aに形成された複数の孔部271A~271Hは、第1誘導通路形成部202における中流部(蛇行部付近)から下流部にかけて形成されており、球タンク形成部201に近い位置に形成された孔部(図示略)と孔部271A~271Hのうち最も上流側の孔部271Aと間には、孔部が形成されていない領域がある。このように、第1誘導通路形成部202における上流部に複数の孔部が形成されていない領域が形成されていることで、球タンク形成部201からの遊技球が上下に積み重なった状態で流下することで球圧がかかる第1誘導通路形成部202における上流部付近の底壁部203Aの強度低下を好適に防止できる。
【0499】
また、第1誘導通路形成部202の近傍には、第1誘導通路形成部202に向けて移動してきたねじ部材N3~N6,N13を該第1誘導通路形成部202に到達する前に滞留させることが可能な特別滞留部としての凹部680,614,643が設けられている。これら凹部680,614,643は、ねじ部材N3~N6,N13の下方に設けられ、取付孔から外れたねじ部材N3~N6,N13が凹部680,614,643に向けて移動可能であることで、取付孔から外れたねじ部材N3~N6,N13が第1誘導通路形成部202内に落下することを防止することができる。
【0500】
また、凹部680,614,643の深さは、ねじ部材N3~N6,N13が収容された状態においてねじ部材N3~N6,N13の一部が突出する深さであるため、凹部680,614,643に滞留したねじ部材N3~N6,N13を容易に取出すことができる。さらに、
図64(B)に示すように、第3開状態や第4開状態への変化に応じて右辺部が沈み込んで垂れ下がりが生じ、遊技機用枠3が右方に向けて下側に傾いた場合でも、滞留したねじ部材N3~N6,N13が流出しない深さを有していることが好ましい。
【0501】
図64(A)に示すように、閉状態において、第1通路形成体203により形成される通路は、左側の払出装置200に向けて下方に傾斜するように設けられおり、第1誘導通路形成部202の上方を覆う第1カバー体610、第2カバー体620及び第3カバー体630についても、左側、つまり、遊技機用枠3の回動軸T1側に向けて下方に傾斜するように設けられている。言い換えると、第1カバー体610、第2カバー体620及び第3カバー体630は、回動軸T1側に位置する箇所よりも、該回動軸T1と反対側に位置する箇所のほうを高くすることで所定傾斜がつけられている。
【0502】
ここで、
図64(B)に示すように、第3開状態や第4開状態に変化したときに、右辺部が沈み込んで垂れ下がりが生じ、遊技機用枠3が右方に向けて下側に傾くことで、水平線に対する遊技機用枠3の上辺の傾斜角度が傾斜角度θ12となったとしても、
図64(A)に示す第1カバー体610、第2カバー体620及び第3カバー体630の水平線に対する傾斜角度θ11の方が大きいことで(θ11>θ12)、第1カバー体610、第2カバー体620及び第3カバー体630は、回動軸T1がある左側に向けて下方に傾斜する傾斜状態が維持される。よって、開放に伴って垂れ下がりが生じた場合でも、第1カバー体610、第2カバー体620及び第3カバー体630上に滞留したねじ部材Nが逆流するなどして球タンク形成部201や第1誘導通路形成部202に落下してしまうことが防止される。
【0503】
(変形例1)
次に、本発明の変形例1としてのパチンコ遊技機1について、
図65に基づいて説明する。
【0504】
前記実施の形態では、シリンダ錠491を有する連結錠ユニット490は開閉扉枠50に取付けられている形態を例示したが、
図65(A)に示すように、遊技機用枠3に取付けられていてもよい。この場合、円柱状のシリンダ錠491Aは前方に向けて突出するように設けられ、閉状態において、開閉扉枠50に形成された筒状孔690内に挿入されるようにしてもよい。シリンダ錠491Aの外径寸法L30は、筒状孔690の内径寸法L31よりも短寸とされていることで、シリンダ錠491Aが筒状孔690内に挿入可能とされている。
【0505】
このように、円柱状のシリンダ錠491Aが筒状孔690内に挿入されることで、開閉扉枠50に下方に向けた外力が加わったとき、筒状孔690によりシリンダ錠491Aが支持されることで、開閉扉枠50にかかる負荷が遊技機用枠3側に分散され、回動軸T2にかかる負荷が軽減されることで、開閉扉枠50の垂れ下がりを抑制することができる。
【0506】
一方、
図65(B)に示すように、開閉扉枠50が開放されて第1開状態に変化したときにおいても、筒状孔690によりシリンダ錠491Aが支持されることにより垂れ下がりが抑制される。つまり、シリンダ錠491Aと筒状孔690とは、開閉扉枠50が鉛直方向に垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段を構成している。
【0507】
尚、シリンダ錠491Aの前面に設けられた鍵穴60に特定キーを挿入することで解錠して第1開状態にするときに、特定キーを鍵穴60から抜き出さないと開閉扉枠50を開放することが困難であるため、筒状孔690内を挿入可能な特定キーにして、特定キーを差し込んだまま開閉扉枠50を開放可能とすることが考えられるが、開放しにくい。
【0508】
(変形例2)
次に、本発明の変形例2としてのパチンコ遊技機1について、
図66に基づいて説明する。
【0509】
図66に示すように、基板ケース91Aに収納された電源基板91には、電源スイッチ91Bが設けられている。電源スイッチ91Bは、上部に「〇(OFF)」、下部に「-(ON)」の記号が記されており、上部を押圧すると電源OFF状態、下部を押圧すると電源ON状態になるように設けられている。
【0510】
前述したように、開閉扉枠50や遊技機用枠3は、立体装飾ユニット400が右側に配置されている影響により重心位置は中央よりも右側に位置しているため、第2開状態や第4開状態から閉じようとする場合に勢いがついてしまい、閉鎖位置にて回動が規制されたときに衝撃が大きくなりやすい。
【0511】
図中黒矢印で示すように、遊技機用枠3を閉鎖するときにかかる力の方向は略水平方向であり、これに対し、電源スイッチ91Bは水平方向とは異なる上下方向のいずれかを押圧することで電源のON、OFFを切替可能に、遊技機用枠3の側面に設けられていることで、遊技機用枠3が閉操作により閉鎖位置にて規制されたときの衝撃により電源スイッチ91Bが切り替わることがないようにすることが好ましい。尚、電源用の電源スイッチ91B以外のスイッチ部についても同じように設けられていることが好ましい。
【0512】
また、上記したように、開閉扉枠50や遊技機用枠3の重心位置は中央よりも右側に位置していることで、閉鎖位置にて回動が規制されたときに衝撃が大きくなりやすいため、特に図示はしないが、例えば、遊技の進行を制御する主基板11が収納された基板ケース11Aなどは、遊技機用枠3の左右方向の中央位置より回動軸T1側(左側)に配置することで、閉鎖時に生じる衝撃による破損や故障等を回避することができる(
図24参照)。
【0513】
また、遊技機用枠3や開閉扉枠50に、回動方向である水平方向に向けて後側から取付けられている多数のねじ部材についても、左右方向の中央位置より回動軸T1側(左側)に設けられているねじ部材の数の方が、左右方向の中央位置より回動軸T1と反対側(右側)に設けられているねじ部材の数よりも多いことが好ましい。このようにすることで、閉鎖時に生じる衝撃によるねじ部材の緩みや取付孔からの脱落が生じてしまうこと等を回避することができる(
図24参照)。
【0514】
尚、左右方向の中央位置より回動軸T1と反対側(右側)にも、複数のねじ部材が取付けられていてもよいが、複数のうちいずれかのねじ部材は、遊技機用枠3や開閉扉枠50の水平方向に対し交差する上下方向に向けて取付孔に螺入されていることが好ましい。このようにすることで、閉鎖時に生じる衝撃によるねじ部材の緩みや取付孔からの脱落が生じてしまうこと等を回避することができる。
【0515】
また、遊技球等貸出装置接続端子(カードユニットとの接続部)であるターミナル基板210は、接続されていることが条件で遊技球の発射が可能となり、非接続時には遊技球の発射が不可能となるものであって、左右方向の中央位置より回動軸T1側(左側)に設けられることが好ましい。このようにすることで、閉鎖時に生じる衝撃により接続が解除されて遊技球を発射できなくなり、遊技者が不利益を被ることがないようにすることができる。
【0516】
(変形例3)
次に、本発明の変形例3としてのパチンコ遊技機1について、
図67及び
図68に基づいて説明する。
【0517】
図67(A)に示すように、本変形例におけるパチンコ遊技機1は、開閉扉枠50の上壁の上面50hと、遊技機用枠3の上壁の上面3hと、外枠70の上板70aの上面70hとは、パチンコ遊技機1の閉状態において、開閉扉枠50の上壁の上面50hにおける最上位置X1よりも、遊技機用枠3の上壁の上面3hにおける最上位置X2の方が上方に位置し、遊技機用枠3の上壁の上面3hにおける最上位置X2よりも、外枠70の上板70aの上面70hにおける最上位置X3の方が上方に位置している(X1<X2<X3)。
【0518】
また、開閉扉枠50の上壁の上面50hの後部は、後側に向けて下方に傾斜する傾斜面となっており、閉状態において、開閉扉枠50の上壁の後端部は、遊技機用枠3の上壁の前端部よりも低位置に位置することで、開閉扉枠50の上壁と遊技機用枠3の上壁との間に段部701が生じるようになっている。尚、傾斜角度θ21は、約1~5度程度であることが好ましい。
【0519】
また、遊技機用枠3の上壁の上面3hは、後側に向けて下方に傾斜する傾斜面となっており、閉状態において、遊技機用枠3の上壁の後端部は、外枠70の上板70aの前端部よりも低位置に位置することで、遊技機用枠3の上壁と外枠70の上板70aとの間に段部702が生じるようになっている。尚、傾斜角度θ22は、約1~5度程度であることが好ましい。
【0520】
このように、開閉扉枠50の上壁の上面50hの後部、及び遊技機用枠3の上壁の上面3hは、後側に向けて下方に傾斜する傾斜面として形成されていることで、何らかの要因で上面50hや上面3h上に遊技球Pが落下した場合、遊技球Pは傾斜面により後側に向けて誘導された後、段部701や段部702にて転動が規制されて滞留するため、パチンコ遊技機1の前方に着座する遊技者側への落下が防止される。
【0521】
図68(A)に示すように、開閉扉枠50の上壁の上面50hに遊技球Pが落下している状態で遊技店員が開閉扉枠50を開放して第2開状態になった場合、遊技球Pは傾斜面により後側に誘導されることにより開閉扉枠50の背面側に落下するので、遊技者や遊技店員側に遊技球Pが落下することがなく安全である。
【0522】
また、
図68(B)に示すように、開閉扉枠50の上壁の上面50hに遊技球Pが落下している状態で遊技店員が開閉扉枠50を解錠操作した直後など、僅かに開放された第1状態で回動を止めた場合、隙間が小さければ遊技球Pは開閉扉枠50と遊技機用枠3との間に落下しないが、開閉扉枠50と遊技機用枠3との間に挟まった状態となる。ここで、遊技店員が気付かずに球が挟まれたまま開閉扉枠50を閉じてしまうと、開閉扉枠50や遊技機用枠3が破損してしまう虞がある。
【0523】
しかし、
図68(C)に示すように、第1開状態になって開閉扉枠50の右辺部が沈み込んで垂れ下がりが生じ、上面50hが右側に向けて下方に傾斜することで、遊技球Pは挟まれたまま滞留することはなく、右側に向けて誘導された後に右側方に落下するので、球の挟まりによる開閉扉枠50や遊技機用枠3の破損が防止されるとともに、前方の遊技者や遊技店員側に遊技球Pが落下することがなく安全である。
【0524】
また、
図69(A)に示すように、遊技機用枠3の上壁の上面3hに遊技球Pが落下している状態で遊技店員が遊技機用枠3を開放して第4開状態になった場合、遊技球Pは傾斜面により後側に誘導されることにより遊技機用枠3の背面側に落下するので、遊技者や遊技店員側に遊技球Pが落下することがなく安全である。また、遊技機用枠3の背面側に誘導された遊技球Pの一部は球タンク形成部201に誘導されるため、遊技球Pをパチンコ遊技機1に戻す手間が軽減される。
【0525】
また、
図69(B)に示すように、遊技機用枠3の上壁の上面3hに遊技球Pが落下している状態で遊技店員が遊技機用枠3を解錠操作した直後など、僅かに開放された第3開状態で回動を止めた場合、隙間が小さければ遊技球Pは遊技機用枠3と外枠70との間に落下しないが、遊技機用枠3と外枠70との間に挟まった状態となる。ここで、遊技店員が気付かずに球が挟まれたまま遊技機用枠3を閉じてしまうと、遊技機用枠3や外枠70が破損してしまう虞がある。
【0526】
しかし、
図69(C)に示すように、第3開状態になって遊技機用枠3の右辺部が沈み込んで垂れ下がりが生じ、上面3hが右側に向けて下方に傾斜することで、遊技球Pは挟まれたまま滞留することはなく、右側に向けて誘導された後に右側方に落下するので、球の挟まりによる遊技機用枠3や外枠70の破損が防止されるとともに、前方の遊技者や遊技店員側に遊技球Pが落下することがなく安全である。
【0527】
(作用・効果)
[形態1]
以上説明したように、本発明の実施の形態としてのパチンコ遊技機1にあっては、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等に制御可能であって、演出をカスタムする演出制御用CPU120を備え、開閉扉枠50(ドア枠)と、遊技機用枠3(内枠)と、を含む部品から構成され、開閉扉枠50が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する補強板金50B等(垂れ下がり抑制手段)を更に備え、開閉扉枠50は、遊技者が鉛直方向に負荷をかけることが可能な所定位置としての打球供給皿61があり、遊技機用枠3に施錠されている状態である第1閉状態(閉鎖状態)と、該遊技機用枠3に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開状態(第1開錠状態)と、該第1開状態よりも開閉扉枠50が開いている状態である第2開状態(第2開錠状態)と、に変化可能であり、開閉扉枠50には、第1閉状態であるときに、遊技機用枠3の内部に入り込む特定内部進入部品(例えば、接続用通路部354、球抜きレバー545、折曲片367)が備えられており、開閉扉枠50は、第1閉状態であるときよりも第1開状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、前記特定内部進入部品は、開閉扉枠50が第1閉状態から第1開状態になったときに、該特定内部進入部品とは異なる該遊技機用枠3の被進入部品(例えば、カバー部材242A、242B、レバー挿入孔366、凹部380F)に接触しない位置に備え付けられている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷が開閉扉枠50にかかって想定よりも垂れ下がったとしても、開閉扉枠50を解錠した際に、特定内部進入部品が遊技機用枠3の被進入部品と干渉することがないため、パチンコ遊技機1の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
【0528】
[形態2]
また、前記特定内部進入部品は、開閉扉枠50が第2開状態から第1開状態となり、その後に第1閉状態となるときに、特定内部進入部品とは異なる遊技機用枠3の部品に接触しない位置に備え付けられている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷が開閉扉枠50にかかって想定よりも垂れ下がったとしても、開閉扉枠50を閉める際に、特定内部進入部品が遊技機用枠3の部品と干渉することがないため、パチンコ遊技機1の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
【0529】
[形態3]
また、パチンコ遊技機1は、開閉扉枠50(ドア枠)と、遊技機用枠3(内枠)と、外枠70と、を含む部品から構成され、開閉扉枠50は、遊技機用枠3に施錠されている状態である第1閉状態(ドア枠閉鎖状態)と、該遊技機用枠3に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第1開状態(ドア枠第1開錠状態)と、該第1開状態よりも開閉扉枠50が開いている状態である第2開状態(ドア枠第2開錠状態)と、に変化可能であり、遊技機用枠3は、外枠70に施錠されている状態である第2閉状態(内枠閉鎖状態)と、該外枠70に施錠されている状態から開錠されたときの状態である第3開状態(内枠第1開錠状態)と、該第3開状態よりも該遊技機用枠3が開いている状態である第4開状態(内枠第2開錠状態)と、に変化可能であり、遊技機用枠3の底面近傍には、第2閉状態であるときに、外枠70の上壁410H(外枠特定部品)の上方に重畳する底壁381(内枠特定部品)が備え付けられており、遊技機用枠3は、第2閉状態であるときよりも、第3開状態であるときのほうが、鉛直方向に垂れ下がるものであり、底壁381は、遊技機用枠3が第2閉状態から第3開状態になったときに、上壁410Hと接触しない位置に備え付けられている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷が開閉扉枠50にかかることで、開閉扉枠50および遊技機用枠3が想定よりも垂れ下がったとしても、遊技機用枠3を開錠する際に、遊技機用枠3の底面近傍の底壁381が外枠70の上壁410Hに接触しないような位置に備え付けられているため、さらなるパチンコ遊技機1の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
【0530】
[形態4]
また、底壁381は、遊技機用枠3が第4開状態から第3開状態となり、その後に第2閉状態となるときに、上壁410Hと接触しない位置に備え付けられている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷が遊技機用枠3にかかることで、遊技機用枠3が想定よりも垂れ下がったとしても、遊技機用枠3を閉鎖する際に、遊技機用枠3の底面近傍の底壁381が外枠70の上壁410Hに接触しないような位置に備え付けられているため、さらなるパチンコ遊技機1の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
【0531】
[形態5]
また、遊技機用枠3には、該遊技機用枠3の開閉を可能とする回動軸T1(軸部)とは反対側であって、パチンコ遊技機1を正面視した場合における右奥角部220C(奥行側の角部)を備え、右奥角部220Cは、遊技機用枠3が第2閉状態から第3開状態になったときに、外枠70と接触しない位置に備え付けられている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷が遊技機用枠3にかかることで、開閉扉枠50および遊技機用枠3が想定よりも垂れ下がったとしても、遊技機用枠3を開錠する際に、遊技機用枠3の右奥角部220Cが外枠70に接触しない位置に備え付けられているため、さらなるパチンコ遊技機1の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
【0532】
[形態6]
また、遊技機用枠3には、遊技機用枠3の開閉を可能とする回動軸T1(軸部)とは反対側であって、パチンコ遊技機1を正面視した場合における右奥角部220C(奥行側の角部)を備え、右奥角部220Cは、遊技機用枠3が第4開状態から第3開状態となり、その後に第2閉状態となるときに、外枠70と接触しない位置に備え付けられている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷が開閉扉枠50にかかることで、開閉扉枠50および遊技機用枠3が想定よりも垂れ下がったとしても、遊技機用枠3を閉鎖する際に、遊技機用枠3の右奥角部220Cが外枠70に接触しない位置に備え付けられているため、さらなるパチンコ遊技機1の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
【0533】
[形態7]
また、開閉扉枠50の底面近傍には、該開閉扉枠50が第1閉状態であるときに、遊技機用枠3の凹部380F(内枠所定部品)に重畳する折曲片367(ドア枠所定部品)が備え付けられており、折曲片367は、開閉扉枠50が第1閉状態から第1開状態になったときに、凹部380Fに接触しない位置に備え付けられている。
この特徴によれば、遊技者の遊技姿勢の結果、想定していない負荷が開閉扉枠50にかかって開閉扉枠50が想定よりも垂れ下がったとしても、ドア枠底面付近の折曲片367が凹部380Fに接触しないため、パチンコ遊技機1の劣化を防ぎつつ、遊技店員が作業をスムーズに行うことが出来る。
【0534】
[形態8]
また、開閉扉枠50が第1閉状態であり、かつ遊技機用枠3が外枠70に施錠されている第2閉状態であるときに、該遊技機用枠3の上面3hよりも該外枠70の上面70hのほうが高い位置にあり、開閉扉枠50の上面50hは、遊技機用枠3側よりも遊技者側のほうが高い。
この特徴によれば、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
【0535】
[形態9]
また、開閉扉枠50が第1閉状態であり、かつ遊技機用枠3が外枠70に施錠されている第2閉状態であるときに、該開閉扉枠50の上面50hよりも該遊技機用枠3の上面3hのほうが高い位置にあり、開閉扉枠50の上面50hは、遊技機用枠3側よりも遊技者側のほうが高い。
この特徴によれば、遊技者が遊技している最中に遊技球が仮に遊技筐体の上に乗ってしまった場合でも、遊技球が遊技者側に落下しにくく、遊技球の紛失と、遊技者の安全を図ることができる。
【0536】
[形態11]
また、前記特定内部進入部品とは異なるシャッタ開放用軸540(特別部品)が開閉扉枠50に備えられており、シャッタ開放用軸540と、開閉扉枠50に備えられたシャッタ開放スイッチ362(スイッチ)と、が接触し、該シャッタ開放スイッチ362がシャッタ開放用軸540により所定の深さ分押下されることで打球供給口360aの開放(特定事象)が発生可能であり、シャッタ開放用軸540は、開閉扉枠50が第2開状態から第1開状態となるときにシャッタ開放スイッチ362と接触するが、所定の深さ分押下されることはなく、その後に、開閉扉枠50が第1閉状態となるときに、該シャッタ開放スイッチ362と接触し、かつ該所定の深さ分押下される位置に備え付けられている。
この特徴によれば、開閉扉枠50が垂れ下がったとしても、特定事象である打球供給口360aの開放には影響がでないため、遊技をスムーズに行うことが可能となる。
【0537】
[形態17]
また、遊技球を貯留可能な球タンク(貯留部)と、遊技球を払出すことが可能な払出装置200(払出部)と、上面が開口し、球タンクの遊技球を払出装置200に誘導する誘導通路を形成する第1誘導通路形成部202や第2誘導通路形成部204(誘導通路形成部)と、第1誘導通路形成部202の上面の一部を覆うように設けられた第1カバー体610、第2カバー体620、第3カバー体630(カバー部)と、を更に備え、第1カバー体610、第2カバー体620、第3カバー体630に、該カバー部上に落下したねじ部材の第1誘導通路形成部202への落下を制限するための長孔616A~316C、凹溝626A~626C、凹部636(所定制限部)が設けられ、遊技機用枠3には、該遊技機用枠3の開閉を可能とする回動軸T1(軸部)があり、第1カバー体610、第2カバー体620、第3カバー体630は、回動軸T1側に位置する箇所よりも、該回動軸T1と反対側に位置する箇所のほうを高くすることで所定傾斜がつけられており、所定傾斜は、遊技機用枠3が第2閉状態であるときから第3開状態となったときに該遊技機用枠3が垂れ下がる角度よりも大きい。
この特徴によれば、遊技機用枠3を解錠した際に、ねじが第1カバー体610、第2カバー体620、第3カバー体630の長孔616A~316C、凹溝626A~626C、凹部636に嵌っていたとしても、遊技機用枠3の垂れ下がり以上の傾斜を有するので、ねじ部材が球タンクに逆流することがなく、ねじ部材の回収が容易となる。
【0538】
以上、本発明の実施の形態を図面により説明してきたが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0539】
例えば、前記実施の形態では、演出カスタムの一例として、先読み発光演出が実行可能となる先読みモードの設定や、保留記憶数が満杯になることの報知演出が実行可能となる保留記憶数が報知可能となる保留数報知の設定が可能な設定画面を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、上記以外の演出や機能の設定が可能とされていてもよい。
【0540】
また、前記実施の形態では、特定内部進入部品として、接続用通路部354、球抜きレバー545、折曲片367を適用し、被進入部品として、カバー部材242A、242B、レバー挿入孔366、凹部380Fを適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、開閉扉枠50と遊技機用枠3とのうち一方に特定内部進入部品が設けられ、他方に被進入部品が設けられ、第1閉状態において上下に近接した状態で重畳する部品同士であれば、上記以外の部品も適用可能である。
【0541】
尚、被進入部品とは、第1閉状態や第2閉状態において特定内部進入部品が進入する被進入部を構成する部品であればよく、例えば、開閉扉枠50や遊技機用枠3の内部に凹設される凹部を形成する部品であればよい。
【0542】
また、前記実施の形態では、特定内部進入部品と被進入部品とは、開閉扉枠50や遊技機用枠3の下方に設けられる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、開閉扉枠50や遊技機用枠3における遊技領域2L,2Rより上部などに設けられていてもよく、配設位置は任意である。
【0543】
また、前記実施の形態では、スイッチとしてシャッタ開放スイッチ362を適用し、特別部品としてシャッタ開放用軸540を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、開閉扉枠50と遊技機用枠3とのうち一方にスイッチが設けられ、他方に特別部品が設けられ、第1閉状態においてスイッチが特別部品により所定深さ押圧されることで特定事象が発生し、第1開状態となることで接触状態は維持されるが所定深さ押圧されない関係の部品同士であれば、上記以外の部品(例えば、扉開放センサ90A、90Bのスイッチと特別部品など)も適用可能である。
【0544】
また、前記実施の形態では、開閉扉枠50の底面近傍に設けられるドア枠所定部品として底壁381を適用し、遊技機用枠3の底面近傍に設けられる内枠所定部品として上壁410Hを適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ドア枠所定部品は、枠下防犯板金372Aや折曲片367でもよいし、内枠所定部品は下板70d等であってもよい。つまり、開閉扉枠50や遊技機用枠3の底面近傍に設けられる底部品であれば、必ずしも最下方の底面を構成する部品でなくてもよく、任意の部品を適用可能である。また、開閉扉枠50や遊技機用枠3のベース部材の底壁に限らず、補強板金等の底壁でもよい。
【0545】
また、前記実施の形態では、第1開状態は、開閉扉枠50の開放角度が約2~5度の範囲にある状態を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、開閉扉枠50が遊技機用枠3に施錠されている第1閉状態から解錠されたときの状態、例えば、開放角度が約2度の状態だけでもよいし、上記のように開放角度が所定角度の範囲内にある状態としてもよい。また、所定角度の範囲も上記約2~5度に限定されるものではない。
【0546】
さらに前記実施の形態では、スライダ部材431に被案内部材441が案内されている案内状態が第1開状態としていたが、第1状態は必ずしも案内状態でなくてもよく、開放角度が約6度になって非案内状態になった状態を含むようにしてもよい。つまり、スライダ部材431と被案内部材441は必ずしも設けられていなくてもよい。
【0547】
また、前記実施の形態では、第3開状態は、遊技機用枠3の開放角度が約2~10度の範囲にある状態を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機用枠3が外枠70に施錠されている第2閉状態から解錠されたときの状態、例えば、開放角度2度の状態だけであってもよいし、上記のように開放角度が所定角度の範囲内にある状態としてもよい。また、所定角度の範囲も上記約2~10度に限定されるものではない。
【0548】
さらに前記実施の形態では、スライダ部材411に被案内部材421が案内されている案内状態が第3開状態としていたが、第3状態は必ずしも案内状態でなくてもよく、開放角度が約11度になって非案内状態になった状態を含むようにしてもよい。つまり、スライダ部材411と被案内部材421は必ずしも設けられていなくてもよい。
【0549】
また、前記実施の形態では、遊技機用枠3の奥行側の角部の一例として、カバー体220の右奥角部220Cが適用された形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機用枠3を構成するベース部材など他の部材や、遊技盤ユニット2Aとして組付けられた装置や基板ケース等であってもよい。
【0550】
また、前記実施の形態では、ドア枠や内枠が鉛直方向へ垂れ下がることを抑制する垂れ下がり抑制手段の一例として、ベース扉枠50Aの背面側に複数のねじ部材を介して固着される補強板金50Bや、下部の軸受穴458及び軸ピン454を上部の軸ピン456及び軸受溝452よりも右方位置に配置する構成等を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、回動軸T1、T2を中心とする円周方向に向けて延びる案内部材と、案内部材に案内される被案内部材とを設けて垂れ下がりを抑制してもよい。例えば、スライダ部材411、431と被案内部材421、441のように、スライダ部材411、431上で被案内部材421、441を摺動案内するものだけでなく、案内部材により被案内部材を吊支した状態で摺動案内するものでもよい。さらに、案内部材を回動軸T1、T2を中心とする円周方向に向けて延長して被案内部材が案内される回動範囲を増大したり、案内部材と被案内部材の設置数を増やしてもよい。尚、スライダ部材411、431と被案内部材421、441についても、第2閉状態第2閉状態、第1開状態や第3開状態において開閉扉枠50や遊技機用枠3の右辺下部を受支することにより垂れ下がりを抑制するため、垂れ下がり抑制手段を構成している。
【0551】
また、回動軸T1、T2を剛性が高い蝶番等により構成したり、補強板金50Bのような補強部材の強度を高めてもよい。尚、補強板金50Bのような補強部材による強度を高める方法として、板厚を厚くしたり、素材を変更したり、回動軸T1、T2の近傍左辺部側よりも右辺部側の方を高くしたりしてもよい。
【0552】
また、前記実施の形態では、ねじ部材として、パチンコ遊技機1の遊技機用枠3に取付部材223や第1通路形成体203等を取付けるためのねじ部材N1~6、N11,N12,N13,N15や、パチンコ遊技機1の他の個所に取付けられるねじ部材(図示略)や、遊技島を構成する躯体などを組付けるためのねじ部材(図示略)や、遊技島の内部に配置される各種装置等を躯体などに取付けるためのねじ部材(図示略)等を対象とした形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機の製造時や遊技場でのメンテナンス時などにおいて取付けを忘れるなど何らかの理由でパチンコ遊技機1に残留してしまったねじ部材等の全てのねじ部材が対象可能であるが、少なくともパチンコ遊技機1に予め取付けられているねじ部材が払出装置200へ混入することを防止できるようになっていることが好ましい。
【0553】
また、前記実施の形態では、遊技媒体を貯留可能な貯留部として、底壁部203Aと立壁部203Bとにより上面が開口する箱状に形成された球タンク形成部201を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、貯留部は遊技球を貯留可能であれば、上記球タンク形成部201のように第1誘導通路形成部202の前後寸法よりも前後寸法が長いものでなくてもよく、第1誘導通路形成部202と前後寸法がほぼ同一または短いものであってもよい。
【0554】
また、前記実施の形態では、遊技媒体を払出すことが可能な払出部として、回転可能なスプロケットにより遊技球を払出し可能な払出装置200を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スプロケット以外の部材により遊技球を払出し可能な払出装置であってもよい。
【0555】
また、前記実施の形態では、上面が開口し、貯留部の遊技媒体を払出部に誘導する誘導通路を形成する誘導通路形成部として、底壁部203Aと立壁部203Bとにより上面が開口する凹溝状に形成された第1誘導通路形成部202を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上面の一部に開口が形成された筒状部材からなる誘導通路形成部であってもよく、形状や大きさ等は種々に変更可能である。尚、球タンク形成部201と幅寸法(前後寸法)が略同一または大きくてもよく、遊技球を複数列で流下可能に誘導するものでもよい。
【0556】
また、前記実施の形態では、遊技球を貯留可能な貯留部としての球タンク形成部201と、上面が開口し、球タンク形成部201の遊技球を払出装置200に誘導する第1誘導通路を形成する第1誘導通路形成部202とが一体成型されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、球タンク形成部201と第1誘導通路形成部202とが別個の部材をねじ部材などにより組付けることにより一体に形成されていてもよい。この場合、球タンク形成部201と第1誘導通路形成部202とを組付けるねじ部材についても本発明のねじ部材の対象となる。
【0557】
また、前記実施の形態では、第1誘導通路形成部202の上面開口からねじ部材が混入しうる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1誘導通路形成部202の立壁側に形成された孔部や切欠部等からねじ部材が混入しうるものであってもよい。また、第2誘導通路形成部204についてもねじ部材が混入しうる場合、ねじ部材の第2誘導通路形成部204への落下を制限するための所定制限部や、第2誘導通路形成部204に落下したねじ部材の払出装置200への移動を制限するための特定制限部等を設けてもよい。
【0558】
また、前記実施の形態では、第1誘導通路形成部202の上面の一部を覆うように設けられたカバー部として、第1カバー体610、第2カバー体620、第3カバー体630を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1誘導通路形成部202の上面の全領域がカバー部により被覆されていてもよい。
【0559】
また、前記実施の形態では、第1誘導通路形成部202の上面の一部の領域を覆うカバー部は、第1誘導通路形成部202とは別個の部材にて構成されていてもよいし、第1誘導通路形成部202と予め一体に形成されていてもよい。つまり、第1誘導通路形成部202が予め四角筒状に形成されているものであってもよい。
【0560】
また、前記実施の形態では、第1カバー体610、第2カバー体620、第3カバー体630上に落下したねじ部材の第1誘導通路形成部202への落下を制限するための所定制限部として、ねじ部材をカバー部上に滞留させることが可能な孔部としての長孔616A~616Cや、凹部としての凹溝626A~626Cや凹部636を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ねじ部材のカバー部上からの落下を規制(または阻害)可能な落下規制部(落下阻害部)や、カバー部上でのねじ部材の移動を規制(または阻害)可能な移動規制部(移動阻害部)や、ねじ部材をカバー部上から第1誘導通路形成部202外へ落下可能に誘導する傾斜面などの落下誘導部等であってもよい。尚、落下や移動を規制または阻害可能な手段としては、凸部や凹部だけでなく、金属製のねじ部材を吸着可能な磁石や、ねじ部材を粘着可能な粘着部などであってもよい。つまり、第1カバー体610、第2カバー体620、第3カバー体630上に落下したねじ部材の第1誘導通路形成部202への落下を制限するための所定制限部とは、ねじ部材の第1誘導通路形成部202への落下を不能とするものだけでなく、落下を困難とすることができるものであればよい。
【0561】
また、前記実施の形態では、第1誘導通路形成部202に設けられ、該第1誘導通路形成部202に落下したねじ部材の払出装置200への移動を制限するための特定制限部として、複数の孔部271A~271Hを適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1誘導通路形成部202に落下したねじ部材の払出装置200側への移動を規制(または阻害)可能な移動規制部(移動阻害部)であってもよい。尚、払出装置200側への移動を規制または阻害可能な手段としては、凸部や凹部だけでなく、金属製のねじ部材を吸着可能な磁石や、ねじ部材を粘着可能な粘着部などであってもよく、これらは遊技球の流下に影響しない位置(例えば、底壁部203Aと立壁部203Bとの間の角部など、遊技球が接触しない部分)に設けることが好ましい。
【0562】
つまり、第1誘導通路形成部202に設けられ、該第1誘導通路形成部202に落下したねじ部材の払出装置200への移動を制限するための特定制限部とは、ねじ部材の払出装置200側への移動を制限できるものであれば、必ずしも第1誘導通路形成部202に混入したねじ部材の払出装置200側への移動を不能とするものだけでなく、移動を困難とすることができるものであればよい。
【0563】
また、第1誘導通路形成部202に設けられた特定制限部により、第1誘導通路形成部202に落下したねじ部材の払出装置200への移動が制限(規制、阻害)された場合、移動が制限され第1誘導通路内に滞留しているねじ部材により遊技球の流下も制限されてしまい球詰まりが生じる可能性が高い。球詰まりが生じた場合、前述したように補給エラー報知が実行されることで、遊技場の店員等が遊技機用枠3を開放して背面にある球タンク形成部201や第1誘導通路形成部202における遊技球の状況を目視により点検する可能性が高い。このとき、ねじ部材が払出装置200まで移動せずに第1誘導通路形成部202に滞留していることで、球詰まりの原因がねじ部材であったことを店員等が特定しやすくなるので、適切な対処を行うことが可能となる。
【0564】
また、前記実施の形態では、複数の孔部271A~271Hが全てねじ部材を落下可能な大きさを有する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の孔部271A~271Hのうち少なくとも2以上の孔部がねじ部材を落下可能に形成されていれば、他の孔部はねじ部材を落下可能でなくてもよい。また、複数の孔部271A~271Hの形状、大きさは任意であり、上記した形態に限らず種々に変更可能である。
【0565】
また、前記実施の形態では、遊技媒体の一例として、球状の遊技球(パチンコ球)が適用されていたが、球状の遊技媒体に限定されるものではなく、例えば、メダル等の非球状の遊技媒体であってもよい。
【0566】
また、前記実施の形態では、大入賞口への遊技球の進入が可能となることによって、始動入賞口や一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出されるようになる大当り遊技状態を有利状態とする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、通常状態よりも入賞口に遊技球が入賞し易くなる、大当り遊技状態に制御され易くなる等の遊技者にとって有利となる遊技状態であれば、時短状態や確変状態(高ベース状態)を有利状態としてもよい。
【0567】
また、本発明の遊技機は、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機やスロットマシンなどにも適用することができる。また、遊技が可能な遊技機とは、少なくとも遊技を行うものであれば良く、パチンコ遊技機やスロットマシンに限らず、一般ゲーム機であってもよい。
【符号の説明】
【0568】
1 パチンコ遊技機
2 遊技盤
3 遊技機用枠
5 画像表示装置
32 可動体
50 開閉扉枠
61 打球供給皿
70 外枠
100 遊技制御用マイクロコンピュータ
120 演出制御用CPU
400 立体装飾ユニット