(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-22
(45)【発行日】2024-12-02
(54)【発明の名称】エッジコンピューティングシステムでデータ提供方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 48/16 20090101AFI20241125BHJP
H04W 36/36 20090101ALI20241125BHJP
H04L 67/288 20220101ALI20241125BHJP
H04L 67/289 20220101ALI20241125BHJP
【FI】
H04W48/16 134
H04W36/36
H04L67/288
H04L67/289
(21)【出願番号】P 2022512841
(86)(22)【出願日】2020-08-21
(86)【国際出願番号】 KR2020011189
(87)【国際公開番号】W WO2021040334
(87)【国際公開日】2021-03-04
【審査請求日】2023-08-16
(31)【優先権主張番号】10-2019-0104048
(32)【優先日】2019-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ヒスン・キム
(72)【発明者】
【氏名】スンホン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジチョル・イ
(72)【発明者】
【氏名】ヨンソン・ハン
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-512967(JP,A)
【文献】3rd Generation Partnership Project,Technical Specification Group Services and System Aspects; Study on application architecture for enabling Edge; Applications; (Release 17),3GPP TR 23.758 V0.3.0 (2019-07),2019年07月18日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
H04L 67/288
H04L 67/289
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エッジコンピューティングシステムでエッジイネーブラークライアント(edge enabler client、EEC)がアプリケーションコンテキスト(application context)を再配置(relocating)するための方法において、
ユーザ装備(user equipment、UE)が移動した若しくは前記UEがサービス領域の外部(outside)に移動する
と予想されることを検出することにより、前記アプリケーションコンテキスト
の再配置
が要求されるか否かを決定する段階
-前記サービス領域は、エッジデータネットワーク(edge data network、EDN)サービス領域に対応する-と、
前記
アプリケーションコンテキストの再配置が要求されることを決定
することに基づいて、ソースエッジイネーブラーサーバー(source edge enabler server、S-EES)にアプリケーションコンテキスト再配置リクエストを送信する段階と、
前記S-EESから前記アプリケーションコンテキスト
の再配置の完了を指示するアプリケーションコンテキスト再配置応答メッセージを受信する段階と、
前記アプリケーションコンテキスト再配置応答メッセージに基づいて
、アプリケーションデータトラフィックを
ターゲットエッジアプリケーションサーバー(target edge application server、T-EAS)にリルート(rerout
e)する段階と、
を含むアプリケーションコンテキスト再配置方法。
【請求項2】
前記アプリケーションコンテキスト再配置リクエストは、UE識別子(identifier、ID)又はインターネットプロトコール(an Internet protocol、IP)アドレスのうち少なくとも1つを含むUE情報と、ソースエッジアプリケーションサーバー(source edge application server、S-EAS)の正規化されたドメイン名(a fully qualified domain name、FQDN)と、前記S-EASによってサービスされるアプリケーションIDを含むS-EAS情報と、エンドポイントアドレス(endpoint address)を含むターゲットエッジイネーブラーサーバー(target edge enabler server、T-EES)情報と、を含む、請求項1に記載のアプリケーションコンテキスト再配置方法。
【請求項3】
前記T-EES情報は、エッジデータネットワーク(edge data network、EDN)構成サーバーから取得する、請求項2に記載のアプリケーションコンテキスト再配置方法。
【請求項4】
前記アプリケーションコンテキスト再配置応答メッセージは
、T-EA
S情報を含む、請求項1に記載のアプリケーションコンテキスト再配置方法。
【請求項5】
前記UEが移動した若しくは前記UEがサービス領域の外部(outside)に移動する
と予想されることを検出することは、
前記EDNサービス領域とUE位置情報との間の比較に基づく、請求項1に記載のアプリケーションコンテキスト再配置方法。
【請求項6】
エッジコンピューティングシステムでのアプリケーションコンテキスト
の再配置のためのユーザ装備(user equipment、UE)に
おいて、
エッジコンピューティングシステムでサービスのクライアント機能を行うように構成された1以上のエッジアプリケーションクライアント(edge application clients)と、
前記1以上のエッジアプリケーションクライアントにエッジコンピューティングサービスを提供するように構成されたエッジイネーブラークライアント(edge enabler client、EEC)と、
移動通信ネットワークを通じて前記エッジコンピューティングシステムと通信するように構成された移動端末(mobile terminal、MT)と、を含み、
前記EECは、
前記U
Eが移動した若しくは前記UEがサービス領域の外部(outside)に移動する
と予想されることを検出することにより、前記アプリケーションコンテキスト
の再配置
が要求されるか否かを決定
-前記サービス領域は、エッジデータネットワーク(edge data network、EDN)サービス領域に対応する-し、
前記アプリケーションコンテキストの再配置が要求されることを決定
することに基づいて
、ソースエッジイネーブラーサーバー(source edge enabler server、S-EES)にアプリケーションコンテキスト再配置リクエストを送信し、
前記MTを通じて前記S-EESから前記アプリケーションコンテキスト
の再配置の完了を指示するアプリケーションコンテキスト再配置応答メッセージを受信し、
前記アプリケーションコンテキスト再配置応答メッセージに基づいて
、アプリケーションデータトラフィックを
ターゲットエッジアプリケーションサーバー(target edge application server、T-EAS)にリルート(reroute)する
ように構成される、ユーザ装備。
【請求項7】
前記アプリケーションコンテキスト再配置リクエストは、UE識別子(identifier、ID)又はインターネットプロトコール(an Internet protocol、IP)アドレスのうち少なくとも1つを含むUE情報と、ソースエッジアプリケーションサーバー(source edge application server、S-EAS)の正規化されたドメイン名(a fully qualified domain name、FQDN)と、前記S-EASによってサービスされるアプリケーションIDを含むS-EAS情報と、エンドポイントアドレス(endpoint address)を含
むT-EE
S情報と、を含む、請求項6に記載のユーザ装備。
【請求項8】
前記T-EES情報は、エッジデータネットワーク(edge data network、EDN)構成サーバーから取得する、請求項7に記載のユーザ装備。
【請求項9】
前記アプリケーションコンテキスト再配置応答メッセージは
、T-EA
S情報を含む、請求項6に記載のユーザ装備。
【請求項10】
前記UEが移動した若しくは前記UEがサービス領域の外部(outside)に移動する
と予想されることを検出することは、
前記EDNサービス領域とUE位置情報との間の比較に基づく、請求項6に記載のユーザ装備。
【請求項11】
エッジコンピューティングシステムでソースエッジイネーブラーサーバー(source edge enabler server、S-EES)がユーザ装備(user equipment、UE)に提供されるアプリケーションサービスに係るアプリケーションコンテキストを再配置するための方法において、
前記UEのエッジイネーブラークライアント(edge enabler client、EEC)から前記アプリケーションサービスに係るアプリケーションコンテキスト再配置リクエストを受信する段階と、
ターゲットエッジイネーブラーサーバー(target edge enabler server、T-EES)に前記アプリケーションコンテキスト再配置リクエストを送信する段階と、
前記T-EESからターゲットエッジアプリケーションサーバー(target edge application server、T-EAS)情報を含むアプリケーション再配置応答を受信する段階と、
前記UEに前記アプリケーションサービスを提供するソースエッジアプリケーションサーバー(source edge application server、S-EAS)に前記T-EAS情報を含むアプリケーションコンテキスト再配置命令を送信する段階と、
前記S-EASか
らアプリケーションコンテキストが受信される
場合、前記T-EESを通じて前記T-EASにアプリケーションコンテキストを送信する段階と、
前記S-EASから受信され
たアプリケーションコンテキスト再配置完了通知が受信される
場合、前記UEのEECに
前記アプリケーションコンテキスト再配置完了通知(
application context relocation completion notification)を送信する段階と、
を含む、アプリケーションコンテキスト再配置方法。
【請求項12】
前記アプリケーションコンテキスト再配置リクエストは、UE識別子(identifier、ID)又はインターネットプロトコール(an Internet protocol、IP)アドレスのうち少なくとも1つを含むUE情報と、
前記S-EA
Sの正規化されたドメイン名(a fully qualified domain name、FQDN)と、前記S-EASによってサービスされるアプリケーションIDを含むS-EAS情報と、エンドポイントアドレス(endpoint address)を含むターゲットエッジイネーブラーサーバー(target edge enabler server、T-EES)情報と、を含む、請求項11に記載のアプリケーションコンテキスト再配置方法。
【請求項13】
前記アプリケーションコンテキスト再配置リクエストは、UE情報と、S-EAS情報と、アプリケーション識別子(identifier、ID)と、前記EECのS-EESに係る登録コンテキスト(registration context)と、を含む、請求項11に記載のアプリケーションコンテキスト再配置方法。
【請求項14】
エッジコンピューティングシステムで、エッジアプリケーションクライアントとエッジイネーブラークライアント(edge enabler client、EEC)を有するユーザ装備がアプリケーションサービスに係るアプリケーションコンテキストを再配置するための方法において、
アプリケーションコンテキスト
の再配置
が要求されるか否かを決定する段階と、
前記アプリケーションコンテキスト
の再配置が
要求される場合、ターゲットエッジイネーブラーサーバー(target edge enabler server、T-EES
)を決定する段階と、
前記決定に基づいて、
前記T-EESにソースエッジアプリケーションサーバー(source edge application server、S-EAS)情報を含むアプリケーションコンテキスト再配置リクエストを送信する段階と、
前記T-EESから応答を受信する段階と、
を含む、アプリケーションコンテキスト再配置方法。
【請求項15】
前記アプリケーションコンテキストが再配置されるか否かの決定は、前記エッジアプリケーションクライアントによって実行される、請求項
14に記載のアプリケーションコンテキスト再配置方法。
【請求項16】
前記
T-EESに対応するT-EES識別子は、初期接続情報(initial access information)又はエッジ構成サーバー(edge configuration server、ECS)から獲得された情報に基づいて決定される、請求項
15に記載のアプリケーションコンテキスト再配置方法。
【請求項17】
前記
T-EESに対応するT-EES識別子は、前記EECによって決定される、請求項
14に記載のアプリケーションコンテキスト再配置方法。
【請求項18】
エッジコンピューティングシステムでのアプリケーションコンテキスト再配置のためのユーザ装備(user equipment、UE)において、
エッジコンピューティングシステムでサービスのクライアント機能を行うように構成された1以上のエッジアプリケーションクライアント(edge application clients)と、
前記1以上のエッジアプリケーションクライアントにエッジコンピューティングサービスを提供するように構成されたエッジイネーブラークライアント(edge enabler client、EEC)と、
移動通信ネットワークを通じて前記エッジコンピューティングシステムと通信するように構成された移動端末(mobile terminal、MT)と、を含み、
前記アプリケーションクライアントは、アプリケーションコンテキストが再配置されるか否かを決定するように構成され、
前記EECは、
前記アプリケーションコンテキストの再配置が要求されるか否かを決定し、
前記アプリケーションコンテキストの再配置が要求される場合、ターゲットエッジイネーブラーサーバー(target edge enabler server、T-EES
)を決定し、
前記決定に基づいて、前記MTを通じて前記T-EESにアプリケーションコンテキスト再配置リクエストを送信し、
前記T-EESから応答情報を受信するように構成される、ユーザ装備。
【請求項19】
前記T-EESに対応するT-EES識別子は、初期接続情報又はエッジ構成サーバー(edge configuration server、ECS)から獲得された情報に基づいて決定される、請求項
18に記載のユーザ装備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エッジコンピューティングシステムでサービスを提供するための装置及び方法に関し、特にエッジコンピューティングシステムで電子装置にサービスを連続的に提供するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エッジコンピューティングシステムにおいて端末が低遅延又は広帯域サービスを用いるために端末の位置と近くに位置するエッジデータネットワーク(Edge Data Network)でデータ接続を確立することができる。また、エッジコンピューティングシステムで端末は当該エッジデータネットワークのエッジイネーブラーサーバー(Edge Enabler Server)で操作されているエッジホスティング環境(Edge Hosting Environment)又はエッジコンピューティングプラットホーム(Edge Computing Platform)で駆動されているアプリケーションサーバー(Application Server)に接続してデータサービスを受けることができる。
【0003】
エッジコンピューティングシステムに接続しようとする端末は移動通信サービスが提供される移動通信端末の場合であっても良い。移動通信端末は移動通信ネットワークを介してエッジデータネットワーク(Edge Data Network)に接続することができ、当該エッジデータネットワークのエッジイネーブラーサーバー(Edge Enabler Server)で操作されている特定のエッジアプリケーションサーバーからサービスが提供されることができる。移動通信端末は特別な制約無しに移動ができ、サービスは連続的に提供されなければならない。移動通信端末は第1エッジデータネットワークの領域から第2エッジデータネットワークの領域に移動することができる。このような場合にも移動通信端末でエッジコンピューティングシステムでは持続的にサービスを提供しなければならない。しかし、移動通信端末の移動に起因してエッジデータネットワークが変更される場合、サービスを連続的に提供することができる方法がまだ提示されていない。
【0004】
前記情報は本開示の内容の理解を助けるための背景情報として提示される。本開示に係って、前記のうちのいずれも先行技術として適用されることができるか否かに対してどんな決定や主張として受け入れられなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
エッジコンピューティングシステムに接続しようとする端末は移動通信サービスが提供される移動通信端末の場合であっても良い。移動通信端末は移動通信ネットワークを介してエッジデータネットワーク(Edge Data Network)に接続することができ、当該エッジデータネットワークのエッジイネーブラーサーバー(Edge Enabler Server)で操作されている特定のエッジアプリケーションサーバーからサービスが提供されることができる。移動通信端末は特別な制約無しに移動ができ、サービスは連続的に提供されなければならない。移動通信端末は第1エッジデータネットワークの領域から第2エッジデータネットワークの領域に移動することができる。このような場合にも移動通信端末でエッジコンピューティングシステムでは持続的にサービスを提供しなければならない。しかし、移動通信端末の移動に起因してエッジデータネットワークが変更される場合、サービスを連続的に提供することができる方法がまだ提示されていない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示においては、エッジコンピューティングシステムであって、サービス持続性のための方法及び装置を提供する。
【0007】
本開示の一態様によれば、エッジコンピューティングシステムにおいてエッジイネーブラクライアント(EEC)によってアプリケーションコンテキストを再配置する方法が提供される。前記方法は、前記EECを含むユーザ装置(user equipment、UE)の位置情報、エッジデータネットワーク(edge data network、EDN)サービス領域情報、エッジイネーブラーサーバー(edge enabler server、EES)又はエッジアプリケーションサーバー(edge application server、EAS)のうちの少なくとも一つに基づいて前記アプリケーションコンテキストを再配置すべきかどうかを決定する段階と、前記決定に基づいてソースエッジイネーブラーサーバー(source edge enabler server、S-EES)でコンテキスト再配置リクエストを送信する段階と、前記ソースエッジイネーブラーサーバーからコンテキスト再配置完了を通知するコンテキスト再配置応答メッセージを受信する段階と、及び前記コンテキスト再配置応答に基づいてアプリケーションデータトラフィックをリルーティング(rerouting)する段階と、を含むことができる。
【0008】
本開示の一態様によれば、エッジコンピューティングシステムにおいてアプリケーションコンテキストを再配置するためのユーザ装置(user equipment、UE)が提供される。前記UEはエッジコンピューティングシステムにおいてサービスのクライアント機能を行う一つ以上のエッジアプリケーションクライアントと、前記一つ以上のアプリケーションクライアントでエッジコンピューティングサービスを提供するためのエッジイネーブラークライアント(edge enabler client、EEC)と、及び移動通信ネットワークを介して前記エッジコンピューティングシステムと通信するための移動端末(mobile terminal、MT)と、を含み、前記EECは、前記EECを含むユーザ装置(user equipment、UE)の位置情報とエッジデータネットワーク(edge data network、EDN)サービス領域情報、エッジイネーブラーサーバー(edge enabler server、EES)又はエッジアプリケーションサーバー(edge application server、EAS)のうちの少なくとも一つに基づいて前記アプリケーションコンテキストを再配置すべきかどうかを決定し、前記決定に基づいて前記MTを介してソースエッジイネーブラーサーバーでコンテキスト再配置リクエストを送信し、前記MTを介して前記ソースエッジイネーブラーサーバーからコンテキスト再配置完了を通知するコンテキスト再配置応答メッセージを受信し、及び前記コンテキスト再配置応答に基づいてアプリケーションデータトラフィックをリルーティングすることができる。
【0009】
本開示の一態様によれば、エッジコンピューティングシステムにおいてソースエッジイネーブラーサーバー(source edge enabler server、S-EES)によりユーザ装置(user equipment、UE)に提供されるアプリケーションサービスに対するアプリケーションコンテキストを再配置するための方法が提供される。前記方法は、前記UEのエッジアプリケーションクライアント(edge application client)から前記アプリケーションサービスに対するコンテキスト再配置リクエストを受信する段階と、アプリケーションコンテキスト再配置リクエストをターゲットエッジイネーブラーサーバー(target edge enabler server、T-EES)で送信する段階と、前記T-EESからターゲットエッジアプリケーションサーバー(target edge application server、T-EAS)情報を含むアプリケーションコンテキスト再配置応答を受信する段階と、前記UEでアプリケーションサービスを提供するソースエッジアプリケーションサーバー(source edge application server、S-EAS)でT-EAS情報を含むアプリケーションコンテキスト再配置コマンドを送信する段階と、前記S-EASから前記アプリケーションコンテキストが受信される時の前記T-EESを介してT-EASで前記アプリケーションコンテキストを送信する段階と、及び前記S-EASからコンテキスト再配置完了通知を受信する時の前記UEのエッジイネーブラークライアント(edge enabler client、EEC)で前記コンテキスト再配置完了通知を送信する段階と、を含むことができる。
【0010】
本開示の一態様によれば、エッジコンピューティングシステムにおいてソースエッジアプリケーションサーバー(source edge application server、S-EAS)によりユーザ装置(user equipment、UE)に提供されるアプリケーションサービスに対するアプリケーションコンテキストを再配置するための方法が提供される。前記方法は、ソースエッジイネーブラーサーバー(source edge enabler server、S-EES)から前記UEに提供されるアプリケーションに対するアプリケーションコンテキスト再配置コマンドを受信し、前記コンテキスト再配置コマンドはターゲットエッジアプリケーションサーバー(target edge application server、T-EAS)情報を含み、前記アプリケーションサービスに対するアプリケーションコンテキストをS-EESを介して前記T-EASで送信する段階と、及びコンテキスト再配置完了通知を前記S-EESで送信する段階と、を含むことができる。
【0011】
本開示の一態様によれば、エッジコンピューティングシステムのターゲットエッジアプリケーションサーバー(target edge application server、T-EAS)でユーザ装置(user equipment、UE)に提供されるアプリケーションサービスに対するアプリケーションコンテキストを再配置するための方法であって、ソースエッジイネーブラーサーバー(source edge enabler server、S-EES)から前記UEに対する第1アプリケーションコンテキスト再配置リクエストを受信する段階と、前記受信されたUEに対する第1アプリケーションコンテキスト再配置リクエストに基づいてターゲットエッジアプリケーションサーバー(target edge application server、T-EAS)を決定する段階と、前記決定されたT-EASでUEに対する第2アプリケーションコンテキスト再配置リクエストを送信する段階と、前記T-EASからアプリケーションコンテキスト再配置応答を受信する段階と、及びS-EESで前記アプリケーションコンテキスト再配置応答を送信する段階と、を含むことができる。
【0012】
本開示の一態様によれば、エッジコンピューティングシステムにおいてアプリケーションクライアント(application client)とエッジイネーブラークライアント(edge enabler client、EEC)を持つユーザ装置(user equipment、UE)により前記アプリケーションクライアントに対するアプリケーションコンテキストを再配置するための方法が提供される。前記方法は、前記アプリケーションコンテキストを再配置すべきかどうかを決定する段階と、前記アプリケーションコンテキスト再配置が必要な場合、ターゲットエッジイネーブラーサーバー(target edge enabler server、T-EES)識別子(ID)を決定する段階と、前記決定に基づいてターゲットエッジイネーブラーサーバー(target edge enabler server、T-EES)でソースエッジアプリケーションサーバー(source edge application server、S-EAS)情報を含むコンテキスト再配置リクエストを送信する段階と、及び前記T-EESから応答を受信する段階と、を含むことができる。
【0013】
本開示の一態様によれば、エッジコンピューティングシステムにおいてアプリケーションコンテキストを再配置するためのユーザ装置(user equipment、UE)が提供される。前記UEはエッジコンピューティングシステムでサービスのクライアント機能を行う一つ以上のエッジアプリケーションクライアントと、前記一つ以上のアプリケーションクライアントでエッジコンピューティングサービスを提供するためのエッジイネーブラークライアント(edge enabler client、EEC)と、及び移動通信ネットワークを介して前記エッジコンピューティングシステムと通信するための移動端末(mobile terminal、MT)と、を含み、前記アプリケーションクライアントは、前記アプリケーションコンテキストが再配置すべきかどうかを決定し、前記EECは、前記アプリケーションコンテキスト再配置が必要な場合、ターゲットエッジイネーブラーサーバー(target edge enabler server、T-EES)識別子(ID)を決定し、前記決定に基づいて前記MTを用いてターゲットエッジイネーブラーサーバー(target edge enabler server、T-EES)でコンテキスト再配置リクエストを送信し、及び前記T-EESから応答情報を受信することができる。
【0014】
本開示の一態様によれば、エッジコンピューティングシステムにおいてターゲットエッジイネーブラーサーバー(target edge enabler server、T-EES)でユーザ装置(user equipment、UE)に提供されるアプリケーションサービスに対するアプリケーションコンテキストを再配置するための方法が提供される。前記方法は前記UEのエッジイネーブラークライアント(edge enabler client、EEC)からソースエッジアプリケーションサーバー(source edge application server、S-EAS)情報を含む第1コンテキスト再配置リクエストを受信する段階と、前記アプリケーションをサービスすることができるターゲットエッジアプリケーションサーバー(target edge application server、T-EAS)で前記ユーザ装置情報を含む第2コンテキスト再配置リクエストを送信する段階と、前記T-EASから再配置承認に対応した応答を受信する時のソースエッジイネーブラーサーバー(source edge enabler server、S-EES)で第3コンテキスト再配置リクエストを送信する段階と、前記S-EESから第3コンテキスト再配置リクエストに対する応答を受信する段階と、前記S-EESから前記アプリケーションコンテキストが受信される時の前記受信されたアプリケーションコンテキストを前記T-EASで伝達する段階と、及び前記EECでコンテキスト再配置応答を送信する段階と、を含むことができる。
【発明の効果】
【0015】
本開示による方法及び装置を適用する場合、アプリケーションコンテキスト再配置(Application Context Relocation)の必要性を認識する時間を短縮させることができる。したがって、サービスをより迅速に伝送することができるため、エッジコンピューティングシステムで提供されるサービスの連続性を提供することができる。また、本開示による方法及び装置を用いると、3GPPシステムでネットワーク機能(Network Function)の介入を最小化することによってネットワークのオーバーヘッドを減らすことができる。アプリケーションコンテキスト再配置完了後、端末例えば、端末のエッジイネーブラークライアント(Edge Enabler Client)はアプリケーションクライアント(Application Client)で発生するアプリケーションデータトラフィック(Application data traffic)を新しいエッジアプリケーションサーバー(Edge Application Server)でルーティングすることができる。
【0016】
本開示による方法及び装置を適用すると、第3者エッジアプリケーションサーバー(Edge Application Server)が直接3GPPシステムのネットワーク機能(Network Function)と交渉してユーザ平面パス管理イベント通知(user plane(UP)path management event notification)サービスを受けるためのサービスレベルアグリーメント(Service Level Agreement)を必要とせずに、アプリケーションコンテンスト再配置(Application Context Relocation)がサポートされることができる。
【0017】
これにより本開示によれば、エッジコンピューティングサービス提供者(Edge Computing Service Provider)も第3者エッジアプリケーションサーバー(Edge Application Server)の付加的な努力なしにアプリケーションコンテキスト再配置(Application Context Relocation)を提供することができる。これにより第3者アプリケーションサーバーはビジネス収益を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本開示による3GPPネットワークとエッジコンピューティングシステムネットワークの接続及び端末の移動を説明するための一例示図である。
【
図2】本開示の一実施例によってユーザ装置内のエッジイネーブラークライアントと通信階層の相互作用及び3GPPネットワークを介してエッジコンピューティングシステムとの相互接続を説明するための例示図である。
【
図3a】本開示の多様な実施例によってターゲットエッジイネーブラーでソースエッジアプリケーションサーバーでアプリケーション再配置実行を指示するための信号フローチャートである。
【
図3b】本開示の多様な実施例によってソースエッジアプリケーションサーバーがアプリケーションコンテキスト再配置完了通知(Complete Notification)をユーザ装置で伝達するための追加信号フローチャートである。
【
図4】本開示の多様な実施例によってソースエッジイネーブラーサーバーでソースエッジアプリケーションサーバーでアプリケーションコンテキスト再配置を行う場合の信号フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の実施例は添付図面を参照し、以下で説明する。しかし、本開示の実施例は特定の実施例に限らず、本開示のすべての変形、変更、均等な装置及び方法、及び又は代案的な実施例を含むことで解釈されるべきである。 図面の説明で類似の構成要素については類似の参照番号を付す。
【0020】
本開示で用いられた用語「~がある」、「~を持つことができる」、「含む」及び「~を含むことができる」という当該特徴(例えば、数値、機能、演算又は部品のような要素)の存在を示し、追加機能の存在を排除しない。
【0021】
本開示で用いられた用語「A又はB」、「A又は及びBのいずれか一つ」又は「A又は及びBのいずれか一つ以上」は、これらと共に列挙された項目の可能なすべての組み合わせを含む。例えば、「A又はB」、「A及びBのうち、少なくとも一つ」又は「A又はBのうち、少なくとも一つ」は、(1)少なくとも一つのAを含むか、(2)少なくとも一つのBを含むか、(3)少なくとも一つのAと少なくとも一つのBの両方を含む。
【0022】
本開示で用いられた「第1」および「第2」のような用語は、重要度又は順序に関係なく当該構成要素を用いることができ、構成要素を限定せずに構成要素を区別するために用いられる。このような用語は、一つの要素を別の要素と区別するために用いることができる。例えば、第1ユーザ装置と第2ユーザ装置は、順序や重要度にかかわらず互い異なるユーザ装置を示す。例えば、本開示の権利範囲を逸脱せずまま、第1の構成要素は第2の構成要素と命名され、類似に第2の構成要素も第1の構成要素と命名されることができる。
【0023】
構成要素(例えば、第1構成要素)が他の構成要素(例えば、第2構成要素)と「(作動的に又は通信的に)結合された」又は「接続された」場合、構成要素は直接的に他の構成要素と結合し、構成要素と他の構成要素との間に介在構成要素(例えば、第3構成要素)があることで理解できる。逆に、構成要素(例えば、第1構成要素)が他の構成要素(例えば、第2構成要素)と「直接結合」されたり「直接接続」される場合、要素と他の要素との間に中間要素(例えば、第3要素)がないと理解できる。
【0024】
本開示で用いられた「~で構成された(又は~で設定される)」という表現は、「~に適合する」、「~することができる能力がある」、「~するように設計された」、「~に適合する」、「~するように造った」又は「~することができる」と文脈によって相互交換的に用いられることができる。「構成された(設定された)」という用語は、ハードウェアレベルで「特定に設計された」ことを意味しない。その代わり、「装置が…するように構成された」という表現は、装置が特定の状況で他の装置又は部品と共に「…することができる」ことを意味する。 例えば、「A、B、Cを行うように構成された(設定)プロセッサ」は、当該動作を行うための専用プロセッサ(例えば、エンベデッドプロセッサ)を意味するか、メモリ装置に記憶された一つ以上のソフトウェアプログラムを実行して当該動作を行うことができる汎用プロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU)又はアプリケーションプロセッサ(AP))を意味することができる。
【0025】
本開示の様々な実施例を説明するために用いられた用語は、特定の実施例を説明するために用いられたもので、本開示を限定しようという意図ではない。本開示で使用されたように、単数形態は文脈上の明らかに異なるように指示しない限り複数形態も含むことで意図される。技術的又は科学的な用語を含め、本開示で用いられるすべての用語は、特別な定義がない限り、関連技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を持つ。一般的に用いられる辞書に定義された用語は、当該記述の文脈上の意味と同一又は類似の意味と解釈されるべきであり、ここに明確に定義されていない限り、理想的又は誇張された意味と解釈されてはいけない。場合によっては、本開示で定義された用語さえ、本開示の実施例を排除するもので解釈されてはいけない。
【0026】
本開示で用いられた用語「モジュール」は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアのいずれかの一つ又は組み合わせを含む単位を意味することができる。「モジュール」は、例えば、「ユニット(unit)」、「ロジック(logic)」、「論理的ブロック(logical block)」、「コンポーネント(component)」、又は「回路( circuit)」のような用語と混用されることができる。「モジュール」は集積された構成要素の最小単位又はその一部であっても良い。「モジュール」は一つ以上の機能を実行するための最小単位又はその一部であっても良い。「モジュール」は機械的又は電子的に具現されることができる。例えば、本開示による「モジュール」は、ASIC(application-specific integrated circuit)チップ、FPGA(field-programmable gate array)、及び既存の動作を行うために知られているか、以後に開発される予定のプログラム可能な論理素子(programmable-logicdevice)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0027】
本開示による電子装置は、例えば、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピューター(PC)、モバイルフォン、ビデオフォン、電子ブックリーダー(e-book Reader)、デスクトップPC、ラップトップPC、ノートパソコン、ワークステーション、サーバー、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、MPEG-1 MP3(Audio Layer-3)プレーヤー、モバイル医療機器、カメラ、ウェアラブル機器などがある。ウェアラブルデバイスは、アクセサリータイプ(例えば、時計、指輪、ブレスレット、アンクレット、ネックレス、眼鏡、コンタクトレンズ、又はHMD(Head Mounted Device)、織物又は衣類一体型(例えば、電子衣類)、身体装着型(例えば、スキンパッド、タトゥー)、及び生体移植タイプ(例えば、植込み型回路)のいずれか少なくとも一つを含めることができる。
【0028】
電子装置は家電製品であれば良い。家電製品は例えば、テレビ、DVDプレーヤー、オーディオ、冷蔵庫、エアコン、掃除機、オーブン、電子レンジ、洗濯機、空気清浄機、セットトップボックス、ホームオートメーション制御板、セキュリティ制御板、TVボックス(例えば、Samsung Home SyncTM、Apple TVTM又はGoogle TVTM)、ゲームコンソール(例:XboxTM及びPlayStation TVTM)、電子辞書、電子キー、キャムコーダー及び電子写真フレームのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0029】
電子装置は、各種医療機器(例えば、各種携帯用医療測定機(血糖測定機、心拍数測定機、血圧測定機、体温測定機など)、磁気共鳴血管造影術(MRA)、 磁気共鳴映像(MRI)、コンピューター断層撮影(CT)機械及び超音波機械)、ナビゲーション装置、GPS(Global Positioning System)受信機、イベントデータレコーダー(EDR)、飛行データレコーダー(FDR)、車両インフォテインメント装置、船舶用電子機器(例えば、船舶用航法装置、ジャイロコンパス)、航空電子工学、セキュリティ装置、自動車ヘッドユニット、家庭用又は産業用ロボット、銀行の自動入出金機(ATM)、売り場のPOS(Point of Sale)装置又はモノのインターネット(IoT)装置(例えば、電球、各種センサ、電気又はガス計量器、スプリンクラー装置、火災報知機、温度調節装置、街路灯、トースター、スポーツ用品、温水タンク、ヒーター、ボイラーなど)のいずれか一つを含むことができる。
【0030】
電子装置は、家具又は建物/構造物、電子ボード、電子署名受信装置、プロジェクター、及び各種測定器(例えば、水道計量器、電気計量器、ガス計量器、電波計量器)のいずれか一つを含むことができる。電子装置は前述の様々な装置の1つかそれ以上の組み合わせであっても良い。電子装置もフレキシブルな装置であっても良い。 また、電子装置は前述した装置に限らず、新技術の発展に伴う電子装置を含むことができる。
【0031】
以下、添付された図面を参照し、電子装置について説明する。 本開示において「ユーザ」という用語は、電子装置を使用する者又は電子装置を使用する装置(例えば、人工知能電子装置)を指す。
【0032】
本開示で用いられるネットワーク エンティティー(network entity)及びエッジコンピューティング(Edge Computing)システムのエンティティー を指す用語、メッセージを指す用語、識別情報を指す用語などは、説明の便宜のために例示されたことである。したがって、本発明が後述される用語に限定されることではなく、同等の技術的意味を有する対象を指す他の用語が用いられる。
【0033】
以下便宜のために、本発明は5Gシステム規格で定義する用語と名称を用いるが前記用語及び名称によって限定されることではなく、他の規格によるシステムにも同様に適用されることができる。
【0034】
以下で説明される本開示ではエッジアプリケーションサーバー(Edge Application Server)の間のアプリケーションコンテキスト再配置(Application Context Relocation)実行方法に対して記述する。エッジコンピューティングシステムで端末、特に移動通信端末にエッジコンピューティングサービスを提供しているエッジアプリケーションサーバー(Edge Application Server)の変動が必要とする場合がある。例えば、移動通信端末が特定のデータネットワークからに他のデータネットワークに移動するか又は無線環境の変化によって移動通信端末が特定データネットワークから他のデータネットワークに接続しなければならない場合などとなることができる。このような場合、元々のサービスが提供されたソースエッジアプリケーションサーバー(Source Edge Application Server)から新しくサービスが提供されなければならない対象エッジアプリケーションサーバー(Target Edge Application Server)にアプリケーションコンテキスト(Application Context)を伝達する方法が後述される。また、このように、エッジアプリケーションサーバー(Edge Application Server)が変更される場合、このような変動必要性を検出する方法と、新しい対象エッジアプリケーションサーバー(Target Edge Application Server)を選択する方法が後述される。だけでなく以下では対象エッジアプリケーションサーバーの選択に基づいて元々のサービスを提供したソースエッジアプリケーションサーバーから対象アプリケーションサーバーにアプリケーションコンテキスト再配置(Application Context Relocation)を実行する手順について説明する。
【0035】
本開示ではサービスの連続性を維持(preserving service continuity)するための以下の内容に対してより具体的に説明する。
【0036】
(1)サービングエッジアプリケーションサーバーからターゲットエッジアプリケーションサーバーにトラフィックのリルーティングの必要性を検出するための方法
【0037】
(2)サービスの連続性を維持しながらアプリケーションクライアントとエッジアプリケーションサーバーの間の接続に必要なスイッチを活性化する方法
【0038】
(3)エッジデータネットワーク内でエッジアプリケーションサーバーの間に必要なコンテキスト送信方法
【0039】
(4)位置に関係なくサービングエッジアプリケーションサーバーからターゲットエッジアプリケーションサーバー(又はサーバー)に必要なコンテキストを送信する方法:同一なエッジデータネットワーク、他のエッジデータネットワーク又はクラウドで送信するかに対する方法
【0040】
図1は、本開示による3GPPネットワークとエッジコンピューティングシステムネットワークの接続及び端末の移動を説明するための一例示図である。
【0041】
図1を参照すれば、移動ネットワーク事業者(Mobile Network Operator)のサービス領域1を例示した。移動ネットワーク事業者のサービス領域1にはエッジコンピューティングサービスを電子装置で提供するために区分されたエッジデータネットワークを含むことができる。それぞれのエッジデータネットワークは電子装置でエッジコンピューティングサービスを提供するための領域10、20を持つことができる。例えば、
図1では第1エッジデータネットワークのサービス領域10に第1基地局111、第2基地局112、第3基地局113、第4基地局114を含む場合を例示し、第2エッジデータネットワークのサービス領域20には第5基地局211、第6基地局212を例示した。
【0042】
図1の例示で、第1基地局111乃至第4基地局114を含む第1エッジデータネットワークのサービス領域10には互いに異なる2個のユーザ平面機能(User Plane Function(UPF))121、122が含まれている場合を共に例示した。また、第2エッジデータネットワークのサービス領域2には一つのユーザ平面機能221だけを有する形態を例示した。
図1の例示で分かるようにエッジデータネットワークには一つ又は2つ以上のUPFを持つことができる。
【0043】
第1エッジデータネットワークのサービス領域10は一つのエッジイネーブラーサーバー(Edge Enabler Server)100によって設定された領域になることができる。また、第2エッジデータネットワークのサービス領域20は他の一つのエッジイネーブラーサーバー200によって設定された領域になることができる。このようにエッジデータネットワークのサービス領域10、20はエッジイネーブラーサーバー100、200によって管理されることができる領域で設定することができる。
【0044】
図1に例示したようにエッジイネーブラーサーバー100、200はそれぞれ互いに同一又は異なるエッジアプリケーションサーバー101、102、201と接続されるか又は含むことができる。第1エッジアプリケーションサーバー101、201と第2エッジアプリケーションサーバー102はそれぞれ互いに異なるエッジコンピューティングサービスを提供することができる。第1エッジデータネットワークのサービス領域10に位置した第1エッジアプリケーションサーバー101と同一なサービスを提供する第2エッジデータネットワークのサービス領域20に位置した第1アプリケーションサーバー201は互いに異なるエッジイネーブラーサーバー100、200を介して電子装置50でエッジコンピューティングサービスを提供することができる。
図1に例示したように、第1エッジデータネットワークのサービス領域10に位置した第1エッジアプリケーションサーバー101は第1エッジデータネットワークに位置した基地局111、112、113、114のいずれか一つの基地局に接続された電子装置50でエッジコンピューティングサービスを提供することができる。第2エッジアプリケーションサーバー102は第1エッジデータネットワークに位置した基地局111、112、113、114のいずれか一つの基地局に接続された電子装置50でエッジコンピューティングサービスを提供することができる。
【0045】
電子装置50は本開示によるエッジコンピューティングサービスが提供されることができ、無線ネットワークを介して移動通信ネットワークに接続することができる端末であっても良い。このような電子装置50はスマートフォン、タブレットコンピューター、スマートウォッチ、ゲーム機、自動車、バイク、自転車、飛行機、船舶などのように移動可能な多様な電子装置及び/又はIoTサービスを提供することができる多様な形態の電子装置を含むことができる。電子装置50は本開示によって少なくとも一つのエッジコンピューティングサービスアプリケーション53を搭載することができ、本開示によってエッジイネーブラークライアント52を含むことができ、無線通信機能を行う移動端末51、例えば、通信階層(communication layer)を含むことができる。
【0046】
エッジコンピューティングサービスアプリケーションを搭載するということはエッジコンピューティングサービスが提供されるためのアプリケーションを電子装置50のメモリ(図示せず)設置(又は記憶)されることができることを意味することができる。また、エッジコンピューティングサービスアプリケーションを搭載するということは電子装置50に設置されたアプリケーションが少なくとも一つのプロセッサにローディングされてエッジコンピューティングサービスを提供するための動作を行うようにすることを意味することができる。
【0047】
エッジイネーブラークライアント52はエッジコンピューティングサービスが提供されるためのアプリケーションを搭載した電子装置50のメモリー(図示せず)に設置されることができる。また、エッジイネーブラークライアント52は設置されたアプリケーションに代わって少なくとも一つのプロセッサにローディングされてエッジコンピューティングサービスアプリケーションで要する動作の少なくとも一部の動作を行うようにすることを意味することができる。
【0048】
移動端末51は特定の無線通信ネットワーク、例えば、3GPP通信ネットワークと設定された方式に通信することができる通信階層を含むことができる。通信階層は少なくとも一つの通信プロセッサ(communication processor)及び/又はモデムを含むことができ、無線信号の送信及び受信のためのロジッグと少なくとも一つのアンテナを含むことができる。
【0049】
電子装置50は以下で説明の便宜のためにユーザ装置(user equipment、UE)と称して説明する。またユーザ装置50の内の各階層又は構成要素は相互間の情報/データなどを取り交わすためのインターフェースを持つことができる。
【0050】
基地局111、112、113、1113、114、211、212はユーザ装置と設定された無線通信方式でユーザ装置と通信を行うことができる所定の領域を持つ。例えば、設定された無線通信方式が3GPP移動通信ネットワークの方式を用いる場合、基地局111、112、113、1113、114、211、212は3GPP移動通信ネットワークの基地局になることができる。
【0051】
ユーザ平面機能(User Plane Function、UPF)121、122、221はユーザ装置が送受信するパケットを伝達するゲートウエー役目を行うことができる。本開示の一実施例によれば、UPF121、122、221はエッジコンピューティングサービスをサポートするためにエッジイネーブラーサーバー(Edge Enabler Server)100、200と物理的及び/又は論理的に近くに位置することができる。UPF121、122、221とエッジイネーブラーサーバー100、200の間の物理的及び/又は論理的に近くに位置するように構成することによってユーザに提供する(又はユーザから受信される)データパケットをインターネット(Internet)を経ずエッジデータネットワークに直ちに伝達して送信を減らすことができる。すなわち、低遅延送信が可能である。本開示の他の実施例によれば、UPF121、122、221はエッジイネーブラーサーバー100、200とインターネットで接続されるデータネットワークでも接続することができる。
【0052】
本開示の一実施例によれば、エッジコンピューティングシステムはエッジイネーブラーサーバー(Edge Enabler Server)100、200、エッジデータネットワーク構成サーバー(Edge Data Network Configuration Server)30及びエッジイネーブラークライアント(Edge Enabler Client、EEC)52で構成されることができる。本開示の多様な実施例によれば、エッジイネーブラーサーバー100、200はエッジホスティング環境(Edge Hosting Environment)又はエッジコンピューティングプラットホーム(Edge Computing Platform)を構築することができる。エッジホスティング環境(Edge Hosting Environment)又はエッジコンピューティングプラットホーム(Edge Computing Platform)を構築するということはエッジイネーブラーサーバーと少なくとも一つのエッジアプリケーションサーバーが接続されているか又はエッジイネーブラーサーバーのコンピューティングプラットホーム上で少なくとも一つのエッジアプリケーションサーバーが駆動されている場合を意味することができる。これによってエッジイネーブラーサーバー100、200はエッジホスティング環境内で駆動されている又はエッジコンピューティングプラットホーム上で駆動されているエッジアプリケーションサーバーに対する情報が分かる。
【0053】
本開示の多様な実施例によれば、エッジイネーブラーサーバーはユーザ装置50を交渉してユーザ装置50内で駆動されているアプリケーションクライアント52とエッジホスティング環境内のエッジアプリケーションサーバーの間を接続することができる。本開示の多様な実施例によれば、エッジコンピューティングシステムをサポートするユーザ装置50は前述したようにエッジイネーブラークライアントを内蔵又は搭載することができる。本開示の一実施例によれば、ユーザ装置50とエッジアプリケーションサーバーの間の交渉はユーザ装置50内のエッジイネーブラークライアント(Edge Enabler Client)52とエッジイネーブラーサーバー100、200の間の相互連動を介して進行されることができる。本開示の一実施例によれば、前記交渉のようなエッジイネーブラークライアント52とエッジイネーブラーサーバー100、200相互連動が実行される階層(layer)をエッジイネーブリング階層(Edge Enabling Layer)とすることができる。
【0054】
本開示の多様な実施例によれば、エッジデータネットワーク構成サーバー(Edge Data Network Configuration Server)30はエッジイネーブラーサーバー100、200の配置(deployment)情報が分かり、エッジコンピューティングサービスを用いるための設定情報をユーザ装置50に伝達するための機能を行うことができる。本開示の一実施例によれば、設定情報はエッジデータネットワーク接続(Edge Data Network connection)情報、エッジデータネットワークサービス領域(Edge Data Network Service Area)、エッジイネーブラーサーバー接続(Edge Enabler Server connection)情報のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0055】
本開示の多様な実施例によれば、エッジデータネットワーク接続情報は例えば、データネットワーク名(Data Network Name)、単一-ネットワークスライス選択サポート情報(Single-Network Slice Selection Assistance information、S-NSSAI)のような情報を含むことができる。本開示の多様な実施例によれば、エッジデータネットワークサービス領域は、例えば、セルリスト(Cell list)、トラッキング領域リスト(List of Tracking Area)、事業者のネットワーク識別子(PLMN ID)のうちの少なくとも一つになるか、又は2つ以上を含むことができる。本開示の多様な実施例によれば、エッジイネーブラーサーバー接続情報は、例えば、ユニフォームリソース識別子(Uniform Resource Identifier、URI)になることができる。
【0056】
本開示の多様な実施例によれば、ユーザ装置50はエッジデータネットワーク構成サーバー30から特定位置、例えば、特定の基地局又は特定のデータネットワーク又は特定の物理的位置などの情報に基づいて接続可能なエッジイネーブラーサーバー情報を受信することができる。本開示の一実施例によれば、エッジデータネットワーク構成サーバー30が特定エッジイネーブラーサーバーのエッジホスティング環境で駆動中のエッジアプリケーションサーバーに対する情報が分かると、ユーザ装置50もエッジイネーブラークライアント52を介して当該情報を得ることができる。
【0057】
本開示の多様な実施例によれば、エッジアプリケーションサーバー101、102、201はエッジコンピューティングシステム内で駆動される第3者アプリケーションサーバーを意味することができる。本開示の一実施例によれば、エッジアプリケーションサーバー101、102、201はエッジホスティング環境が提供するインフラストラクチャー(Infrastructure)上で駆動される第3者アプリケーションサーバーになることができ、ユーザ装置50と近くの位置でサービスを提供することができるために超低遅延サービスを提供することができる。本開示の多様な実施例によれば、エッジアプリケーションサーバー100でユーザ装置50で提供するサービスの上位階層に対する情報をアプリケーションコンテキスト(Application Context)と指称することができる。例えば、ユーザがリアルタイムゲームアプリケーションを使用時、現在ゲーム内のユーザが見ている画面及びプレー段階を再生性するために必要なすべての情報がアプリケーションコンテキストに含まれることができる。例えば、ユーザ装置50が他のエッジアプリケーションサーバーに接続されて既存のサービスをシームレスに用いるためにはアプリケーションコンテキストが新たに接続されるエッジアプリケーションサーバーに再配置(Relocation)すべきである。アプリケーションコンテキスト再配置(Application Context Relocation)を行うためにはユーザ装置50のアプリケーションクライアント(Application Client)53で駆動されているアプリケーションにサービスを提供することができるエッジアプリケーションサーバーが利用可能状態であるべきである。エッジデータネットワーク内のエッジアプリケーションサーバーの利用可能であるかどうか(Availability)はエッジホスティング環境内で駆動するかどうか及びエッジアプリケーションサーバーの状態などによって決定されることができる。
【0058】
本開示の多様な実施例によれば、ユーザ装置50内には前述したようにアプリケーションクライアント(Application Client)53、アプリケーションクライアント53とエッジコンピューティングサービスを連動するエッジイネーブラークライアント52、及び移動通信システムに接続する移動端末(Mobile Terminal、MT51)が存在することができる。本開示の多様な実施例によれば、ユーザ装置50のアプリケーションは第3者が提供するアプリケーションとして特定応用サービスのためにユーザ装置50内で駆動されるクライアント応用プログラムを意味する。ユーザ装置50内には2つ以上のアプリケーションが駆動されることができる。本開示の一実施例によれば、このようなアプリケーションのうちの少なくとも一つのアプリケーションは多重アクセスエッジコンピューティング(Multi-access Edge Computing、MEC)サービスを用いることができる。ユーザ装置50内のエッジイネーブラークライアント52はエッジコンピューティングサービス利用に必要なユーザ装置50内の動作を行うクライアントを意味することができる。本開示の一実施例によれば、エッジイネーブラークライアント52はどんな応用アプリケーションがエッジコンピューティングサービスを用いることができるか識別し、エッジコンピューティングサービスを提供するエッジアプリケーションサーバーでユーザ装置50のアプリケーションクライアントのデータが伝達されるようにネットワークインターフェースを接続する動作を行うことができる。本開示の一実施例によれば、ユーザ装置50はエッジコンピューティングサービスを用いるために移動端末51を介して基地局と無線チャンネルを設定することができる。無線チャンネル設定は移動端末51の通信階層、例えば、3GPP通信階層で行うことができる。本開示の一実施例によれば、移動端末51の通信階層はデータ通信のための無線接続を確立し、移動通信システムにユーザ装置50を登録し、移動通信システムにデータ送信のための接続を確立し、データを送受信する役割を果たすことができる。
【0059】
前述したように本開示ではエッジコンピューティングシステムでサービス持続性のためのエッジアプリケーションサーバーの間のアプリケーションコンテキスト再配置の方法に対して説明する。
図1に例示されたようにユーザ装置50が第1エッジデータネットワーク10に接続して第1エッジアプリケーションサーバー101からエッジコンピューティングサービスを提供していている場合を想定することができる。このような場合、ユーザ装置50が第2エッジデータネットワークのサービス領域20に移動するようになれば、エッジアプリケーションサーバーの変動が必要である。このような場合、ソースエッジアプリケーションサーバーからターゲットアプリケーションサーバーにアプリケーションコンテキストを伝達する方法が必要である。また、エッジアプリケーションサーバーの変動必要性を検出する方法も必要である。だけでなく新しいエッジアプリケーションサーバーを選択する方法及びこれに基づいてソースアプリケーションサーバーからアプリケーションコンテキスト再配置のための方法が必要である。
【0060】
アプリケーションコンテキスト再配置を決定する方法は次のような3GPPシステムのネットワーク機能(Network Function)の介入が必要な場合がある。ユーザ装置がエッジデータネットワークサービス地域を離脱する場合、ユーザ平面(User Plane、UP)経路の変化が必要なことをSMFで検出してUP path management event notificationを該当するエッジアプリケーションサーバーに送信することができる。これを受信したエッジアプリケーションサーバーはアプリケーションコンテキスト再配置の必要性を認識して関連手順を開始することができる。
【0061】
しかし、このような方式の場合、ユーザ装置にサービスを提供しているエッジアプリケーションサーバーが3GPPシステムのセッション管理機能(Session Management Function、以下、“SMF”とする)にUP path management event notificationサービスに対する事前subscriptionを実行しなければならないことが必須である。ユーザ装置内でエッジデータネットワークサービス地域離脱を予め検出することができる。しかし、3GPPネットワークのSMFがアプリケーションコンテキスト再配置の必要性を認識して関連手順を開始する方式はSMFでこれを認識すべきである。また、エッジアプリケーションサーバーはSMFで通知を受信する前にアプリケーションコンテキスト再配置実行を開始することができないために遅延時間が発生することができる。また、新しいエッジアプリケーションサービス提供のためにエッジアプリケーションサーバーを追加する度にsubscriptionによるオーバーヘッドが発生することができる。ネットワーク操作事業者及びエッジコンピューティングサービス提供者(Edge Computing Service Provider)ではない第3者アプリケーションサービス提供者がエッジアプリケーションサーバーを設置して駆動する場合、サービスレベルの協約がオーバーヘッドになることができる。
【0062】
後述する本開示では前記のオーバーヘッド無しにアプリケーションコンテキスト再配置を速やかに行うためにユーザ装置内でアプリケーション再配置必要性を検出することができ、これを行うことができる方法を提供すべきである。したがって、本開示の一実施例によれば、ユーザ装置内のデータネットワークサービス地域離脱検出方法を含むことができる。また、本開示の一実施例によれば、ユーザ装置が新たに接続されるエッジデータネットワークを決定し、当該エッジデータネットワークのエッジイネーブラーサーバー及びエッジアプリケーションサーバーに接続する方法が必要である。
【0063】
図2は、本開示の一実施例によってユーザ装置内のエッジイネーブラークライアントと通信階層の相互作用及び3GPPネットワークを介してエッジコンピューティングシステムとの相互接続を説明するための例示図である。
【0064】
以下、
図2を参照し、エッジコンピューティングシステムでアプリケーションコンテキスト再配置実行必要性を判断する方法とターゲットエッジイネーブラー/アプリケーションサーバーの決定方法を説明する。
【0065】
図2を参照すれば、ユーザ装置50は前述した
図1の構成と同一な構成を持つことができる。
【0066】
本開示の多様な実施例によれば、第1エッジデータネットワーク110は第1エッジイネーブラーサーバー100と第1エッジイネーブラーサーバー100のエッジコンピューティングプラットホーム上で駆動される第1エッジアプリケーションサーバー101、第2エッジアプリケーションサーバー102、第3エッジアプリケーションサーバー103で構成されることができる。
図2では例示的に第1エッジデータネットワーク110に3個のエッジアプリケーションサーバーが駆動されることを説明したが、より多くのエッジアプリケーションサーバー又は1つのエッジアプリケーションサーバーのみを含むように構成することができる。本開示の多様な実施例によれば、第2エッジデータネットワーク210は第2エッジイネーブラーサーバー200と第2エッジイネーブラーサーバー200のエッジコンピューティングプラットホーム上で駆動される第1エッジアプリケーションサーバー201及び第3エッジアプリケーションサーバー203で構成されることができる。
図2では例示的に第2エッジデータネットワーク120に2個のエッジアプリケーションサーバー201、203が駆動されることを説明したが、第2エッジデータネットワーク120はより多くのエッジアプリケーションサーバー又は一つのエッジアプリケーションサーバーのみを含むことができる。
【0067】
本開示の好ましい実施例によれば、また第1エッジデータネットワーク110のエッジコンピューティングプラットホーム上で駆動される第1エッジアプリケーションサーバー101と第2エッジデータネットワーク210のエッジコンピューティングプラットホーム上で駆動される第1エッジアプリケーションサーバー201は同一な機能を行うエッジアプリケーションサーバーになることができる。例えば、第1エッジデータネットワーク110のエッジコンピューティングプラットホーム上で駆動される第1エッジアプリケーションサーバー101が第1サービスを提供するためのエッジアプリケーションサーバーの場合、第2エッジデータネットワーク210のエッジコンピューティングプラットホーム上で駆動される第1エッジアプリケーションサーバー201も第1サービスを提供するためのエッジアプリケーションサーバーであれば良い。同様に第1エッジデータネットワーク110のエッジコンピューティングプラットホーム上で駆動される第3エッジアプリケーションサーバー103が第3サービスを提供するためのエッジアプリケーションサーバーの場合、第2エッジデータネットワーク210のエッジコンピューティングプラットホーム上で駆動される第3エッジアプリケーションサーバー203も第3サービスを提供するためのエッジアプリケーションサーバーであれば良い。
【0068】
図1で例示したように3GPPネットワークは複数の基地局(5G-(R)AN)のうちの少なくとも一つの基地局を介してユーザ端末50とチャンネルを設定することができ、UPFを介してユーザ平面でデータを送信することができる。UPFを介してユーザ平面のデータはエッジデータネットワークのエッジイネーブラーサーバーとユーザ端末の間のデータ経路が設定されることができる。
図2の例示でもユーザ装置50が3GPPネットワーク40を介して第1エッジデータネットワーク110に接続された場合を仮定して図示した。
【0069】
また、第2エッジデータネットワーク210は第1エッジデータネットワーク110と対比する時、第2エッジアプリケーションサーバーを含まないという差異がある。このようにエッジデータネットワークはそれぞれの同一な機能のエッジアプリケーションサーバーを持つことができる。また、特定のエッジデータネットワークには存在するが他のエッジデータネットワークには存在しないエッジアプリケーションサーバーが存在する場合がある。
【0070】
エッジイネーブラーサーバー100、200はそれぞれのエッジデータネットワーク構成サーバー30に接続されることができる。また、エッジデータネットワーク構成サーバー30は3GPPネットワークを介してユーザ装置50と直接接続(
図1及び
図2に図示せず)されることもできる。
【0071】
ユーザ装置50のエッジイネーブラークライアント52は移動端末51、例えば、3GPP通信階層のUE位置(Location)情報を活用してエッジデータネットワークサービス地域を離脱したか検出することができる。エッジイネーブラークライアント52はこのような検出の結果によってアプリケーションコンテキスト再配置の必要性を判断(識別)できる。
【0072】
本開示の好ましい実施例によれば、
図2に例示したようにエッジイネーブラークライアント52と移動端末51は相互作用が可能であり、エッジイネーブラークライアント52はエッジデータネットワーク構成サーバー30に記憶されているエッジデータネットワークサービス地域又はエッジイネーブラーサーバーのサービス地域に対する情報を活用してエッジデータネットワークサービス地域内にあるか、又はエッジデータネットワークサービス地域を離脱したかを識別することができる。
【0073】
本開示の一実施例によれば、エッジイネーブラークライアント52はエッジデータネットワークサービス地域を離脱したことで判断される場合、アプリケーションコンテキスト再配置をトリガー(Trigger)できる。
【0074】
本開示の他の実施例によれば、エッジイネーブラークライアント52はエッジデータネットワークサービス地域離脱発生の前、可能性を検出することができる。このような場合、エッジイネーブラークライアント52はアプリケーションコンテキストの再配置をトリガーすることができる。
【0075】
本開示のまた他の実施例によれば、エッジイネーブラークライアント52は移動端末51のユーザ装置位置(UE location)情報活用だけで限定せず、ユーザ装置50内の活用可能な位置情報に基づいてエッジデータネットワークサービス地域内にあるか、又はエッジデータネットワークサービス地域を離脱したかを識別することができる。
【0076】
本開示の多様な実施例によれば、エッジアプリケーションサーバーのサービス地域がエッジデータネットワークのサービス地域と一致する場合、ユーザ装置50はエッジデータネットワークサービス地域でアプリケーションコンテキスト再配置の必要性を識別することができる。
【0077】
本開示の多様な実施例によれば、エッジアプリケーションサーバーのサービス地域がエッジデータネットワーク地域の一部地域に限定された場合、エッジアプリケーションサーバーのサービス地域情報をUE Locationと比べてアプリケーションコンテキストの再配置に対する必要性を識別することができる。本開示の一実施例によれば、エッジアプリケーションサーバーのサービス地域に対する情報はエッジイネーブラーサーバー及び/又はエッジデータネットワーク構成サーバー30に記憶されることができる。本開示の一実施例によれば、エッジアプリケーションサーバーのサービス地域情報はエッジイネーブラークライアント52がエッジデータネットワーク構成サーバー30から初期設定情報として受信されることができる。本開示の他の実施例によれば、エッジアプリケーションサーバーのサービス地域情報はエッジイネーブラークライアント52が必要な場合、エッジデータネットワーク構成サーバー30から、又はエッジイネーブラーサーバーにリクエストを介して獲得することができる。
【0078】
本開示の多様な実施例によれば、ユーザ装置50の移動端末51から又はアプリケーション階層(Application Layer)のサービス品質情報を活用することができる。本開示の一実施例によれば、ユーザ装置50のエッジイネーブラークライアント52は移動端末51から、又はアプリケーション階層(Application Layer)からサービス品質劣化発生を検出し、より良いサービス品質を提供するエッジデータネットワークへの接続及びアプリケーションコンテキスト再配置の必要性を識別することができる。
【0079】
本開示の多様な実施例によれば、ユーザ装置50内の移動端末51は3GPPネットワークとの相互連動を介して現在接続されたエッジデータネットワークのサービス品質が分かる。また、他のエッジデータネットワークで接続時の予想されるサービス品質も分かる。一実施例によれば、ユーザ装置50内の移動端末51は、例えば、ネットワークデータ分析機能(Network Data Analytics Function)などを活用して予想サービス品質が分かる。
【0080】
本開示の多様な実施例によれば、アプリケーション階層で測定可能なエッジコンピューティングサービス品質、例えば、アプリケーションレベルの処理量(Application level throughput;Goodput)をエッジイネーブラークライアント52で提供してエッジイネーブラークライアントで活用することができる。
【0081】
本開示の多様な実施例によれば、エッジイネーブラークライアント52でエッジアプリケーションサーバーの可能性(Availability)情報に基づいてアプリケーションコンテキスト再配置の必要性を識別し、対象サーバーを識別することができる。
【0082】
本開示の多様な実施例によれば、ソースエッジイネーブラーサーバーでソースエッジアプリケーションサーバーを使用できない場合、アプリケーションコンテキスト再配置が必要であると判断することができる。
【0083】
本開示の一実施例によれば、エッジイネーブラークライアント52はアプリケーションコンテキストが伝達されるターゲットエッジイネーブラーサーバーでユーザ装置50のアプリケーションクライアントに提供することができるエッジアプリケーションサーバーがエッジホスティング環境で駆動されているか駆動されることができる場合、アプリケーションコンテキスト再配置のための手順を進行することができる。前記可能性(Availability)情報はエッジイネーブラーサーバー又はエッジデータネットワーク構成サーバー30から獲得することができる。
【0084】
図2の第2エッジデータネットワーク210の第2エッジイネーブラーサーバー200は第2エッジアプリケーションサーバーが駆動されていない場合を例示している。この場合、ユーザ装置50は第2アプリケーションに対するアプリケーションコンテキスト再配置を直ちに行うことができない。第2エッジイネーブラーサーバー200で第2エッジアプリケーションサーバーの駆動が可能であるかどうかを先ず確認した後に第2エッジアプリケーションサーバーの可能性(Availability)情報をエッジイネーブラークライアント52又はエッジデータネットワーク構成サーバー30に提供することができる。
【0085】
以下、本開示の一実施例によってユーザ装置50でアプリケーションコンテキスト再配置の必要性を検出してこれを行う全体手順を説明する。アプリケーションコンテキスト再配置実行コマンドを提供する主体はターゲットエッジイネーブラーサーバー200又はソースエッジイネーブラーサーバー100であり、互いに異なる2つの実施例に対してそれぞれ説明する。
【0086】
図3aは、本開示の多様な実施例によってターゲットエッジイネーブラーでソースエッジアプリケーションサーバーでアプリケーション再配置実行を指示するための信号フローチャートである。
【0087】
図3aを参照すれば、ユーザ装置50のエッジイネーブラークライアント52は300動作でアプリケーションコンテキスト再配置の必要性があるか否かを決定することができる。本開示の多様な実施例によれば、トリガー主体は下記のように決定されることができる。しかし、本開示でアプリケーションコンテキスト再配置をトリガーする主体をエッジイネーブラークライアント52で制限しない。エッジデータネットワークサービス地域とUE location情報を活用することができ、エッジイネーブラー階層を介してエッジイネーブラーサーバーと連動することができるユーザ装置50内のすべての個体がアプリケーションコンテキスト再配置をトリガーすることができる。例えば、アプリケーションクライアント52又は移動端末51でアプリケーションコンテキストをトリガーするように構成することもできる。
【0088】
本開示の多様な実施例によれば、ユーザ装置50内のエッジイネーブラークライアント52でアプリケーション再配置必要性を決定する方式は下記のように識別することができる。
【0089】
方法1:エッジデータネットワークサービスとUE Location情報を比べて決定することができる。
【0090】
例えば、エッジデータネットワークサービス地域を離脱する場合、アプリケーションコンテキスト再配置をトリガーすることができる。
【0091】
他の例で、エッジデータネットワークサービス地域の離脱が発生する前、移動可能性を予め検出することができる場合、アプリケーションコンテキスト再配置をトリガーすることができる。
【0092】
また他の例で、ユーザ装置が受信しているエッジコンピューティングサービスの品質(Quality of Service)劣化を検出する場合、アプリケーションコンテキスト再配置の必要性を判断してトリガーができる。このようにアプリケーションコンテキスト再配置をトリガーすることは他のエッジアプリケーションサーバーから現在提供されているサービスを持続的に受信するためである。
【0093】
また他の例で、端末51は現在サービスが受信されているエッジアプリケーションサーバーの駆動停止を認識した場合、アプリケーションコンテキスト再配置をトリガーすることができる。
【0094】
本開示の多様な実施例によってユーザ装置50のエッジイネーブラークライアント52は302動作でアプリケーションコンテキスト再配置するターゲットエッジアプリケーションサーバーを決定することができる。
【0095】
本開示の多様な実施例によれば、アプリケーションコンテキスト再配置の決定主体は端末51になることができる。
【0096】
本開示の一実施例によれば、端末51がエッジコンピューティングサービス利用のためにエッジデータネットワーク設定情報(Configuration Data)に含まれているエッジデータネットワークサービス領域、例えば、セルリスト(Cell list)、トラッキング領域リスト(List of Tracking Area)、事業者のネットワーク識別子(PLMN ID)などを用いることができる。
【0097】
本開示の一実施例によれば、エッジデータネットワーク設定情報はユーザ装置50がエッジコンピューティングサービス利用のためにエッジデータネットワーク構成サーバーに最初接続時に受信された初期設定情報を活用することができる。
【0098】
本開示の他の実施例によれば、ユーザ装置50は
図3aの302動作のようにエッジデータネットワーク構成サーバー30にリクエストして設定情報を受信して活用することができる。
【0099】
本開示のまた他の実施例によれば、ユーザ装置50はエッジデータネットワーク構成サーバー内の特定エッジイネーブラーサーバーのエッジホスティング環境で駆動中のエッジアプリケーションサーバーに対する情報が記憶されている場合、この段階を介してユーザ装置50内のターゲットエッジアプリケーションサーバーを決定することもできる。
【0100】
本開示の多様な実施例によれば、このような動作の主体がユーザ装置50のエッジイネーブラークライアント52で限定されることではない。前記情報を用いることができるユーザ装置50内のすべての客体が前記動作を行うことができる。
【0101】
本開示の多様な実施例によれば、ユーザ装置50のエッジイネーブラークライアント52は304動作でアプリケーションコンテキスト再配置リクエストを送信ターゲットエッジイネーブラーサーバー200で送信することができる。
【0102】
エッジイネーブラークライアント52は決定した対象ターゲットエッジアプリケーションサーバーにアプリケーションコンテキスト再配置リクエストには以下のような情報が含まれることができる。
【0103】
(1)Application情報(例えば、Application ID):ユーザ装置50が用いているアプリケーション(Application)をサービスすることができるエッジアプリケーションサーバー決定のための情報、アプリケーション情報の外のターゲットエッジアプリケーションサーバーの決定に用いられる情報が当該リクエストに含まれることができる。
【0104】
(2)ユーザ装置50が既存に接続されたソースエッジアプリケーションサーバー(S-EAS)情報(例えば、FQDN又はIP address)を含むことができる。
【0105】
(3)UE情報(例えば、UE ID又はUE IP address)を含むことができる。UE情報はエッジコンピューティングシステム或いはエッジイネーブラーサーバー内でUEを識別することができるすべての情報を含むことができる。エッジコンピューティングシステム内で別に定義するか割り当てた識別子が用いられることもできる。必要によりUE位置情報を一緒に提供することができる。
【0106】
(4)エッジイネーブラークライアントのソースエッジイネーブラーサーバーに対する登録コンテキストを含むことができる。本開示の一実施例によれば、ターゲットエッジアプリケーションサーバーに対する登録に活用されることができるすべての情報が登録コンテキストに含まれて送信されることができる。
【0107】
本開示の多様な実施例によれば、ターゲットエッジイネーブラーサーバー200は306動作でアプリケーションコンテキスト再配置ターゲットエッジアプリケーションサーバーを決定し、アプリケーションコンテキスト再配置リクエストをターゲットエッジアプリケーションサーバー201へ伝達することができる。
【0108】
ターゲットエッジイネーブラーサーバー200は以下の情報に基づいてアプリケーションコンテキスト再配置対象ターゲットエッジアプリケーションサーバー(T-EAS)を決定することができる。
【0109】
(1)Application ID
【0110】
(2)ユーザ装置50のアプリケーションをサービスすることができるエッジアプリケーションのエッジホスティング環境内で駆動するか否か
【0111】
本開示の一実施例によれば、エッジイネーブラーサーバーがユーザ装置50からアプリケーションコンテキスト再配置リクエストを受けた時、当該エッジアプリケーションサーバーを駆動していない場合がある。本開示の多様な実施例によれば、エッジイネーブラーサーバーがエッジアプリケーションサーバーを駆動していないということはエッジコンピューティングプラットホーム内にエッジアプリケーションサーバーが存在するが、駆動されないことを意味する場合がある。関連エッジアプリケーションサーバーをエッジホスティング環境で駆動して駆動されたエッジアプリケーションサーバーでアプリケーションコンテキスト再配置リクエストを伝達することができる。
【0112】
本開示の他の実施例によれば、エッジイネーブラーサーバーがユーザ装置50からリクエストされたエッジアプリケーションサーバーを駆動しない状態で、今後の駆動の不可能な場合が存在することができる。このような場合、エッジイネーブラーサーバーはアプリケーションコンテキスト再配置が不可能であると判断することができる。
【0113】
前記のような決定に基づいてエッジイネーブラーサーバーはターゲットエッジアプリケーションサーバーで以下の情報を含むアプリケーションコンテキスト再配置リクエストを送信することができる。
【0114】
(1)UE情報
【0115】
(2)ソースエッジアプリケーションサーバー情報、例えば、既存のユーザ装置でサービスを提供しているエッジアプリケーションサーバーの情報を提供することができる。
【0116】
本開示の多様な実施例によれば、ターゲットエッジアプリケーションサーバー201は308動作でアプリケーションコンテキスト再配置可能であるかどうかを決定してその応答をターゲットエッジイネーブラーサーバー200で送信することができる。ターゲットエッジアプリケーションサーバー201はコンピューティングリソース及び今後の駆動持続することがなどを基盤でアプリケーションコンテキスト再配置するかどうかを決定することができる。
【0117】
アプリケーションコンテキスト再配置承認の時、アプリケーションコンテキストが送信されるのに必要なターゲットエッジアプリケーション情報(例えば、QDN又はIP address)及び承認するかどうかをターゲットエッジイネーブラーサーバー200に送信することができる。
【0118】
本開示の多様な実施例によれば、ターゲットエッジイネーブラーサーバー200は310動作でアプリケーションコンテキスト再配置実行をソースエッジイネーブラーサーバー100及び/又はソースエッジアプリケーションサーバー101に問い合わせることができる。
【0119】
例えば、ターゲットエッジイネーブラーサーバー200はソースエッジアプリケーションサーバー101にアプリケーションコンテキスト再配置実行に係るクエリー(Query)を送信することができる。
【0120】
本開示の一実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101にアプリケーションコンテキストをフリーズ(freeze)して再配置を行うことができる準備段階実行をリクエストすることができる。
【0121】
本開示の一実施例によれば、アプリケーションコンテキスト再配置に該当するUEを特定するためのUE情報を本手順を介してソースエッジアプリケーションサーバー101で提供することができる。又はアプリケーション識別子(Application ID)を提供することによって本動作を行うことができる。
【0122】
本開示の多様な実施例によれば、この手順のメッセージはターゲットエッジイネーブラーサーバー200で直ちにソースエッジアプリケーションサーバー101に伝達されることもでき、ソースエッジイネーブラーサーバー100を経てソースエッジアプリケーションサーバー101に伝達することができる。
【0123】
本開示の多様な実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101は312動作でアプリケーションコンテキスト再配置実行の問い合わせに対する応答をターゲットエッジイネーブラーサーバー200に送信することができる。
【0124】
本開示の一実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101はターゲットエッジイネーブラーサーバー200に再配置するアプリケーションコンテキストを確認して送信のための準備段階(例えば、アプリケーションコンテキストをFreezeしてユーザ装置50のアプリケーションクライアントと同期化)を行うことができる。
【0125】
本開示の一実施例によれば、アプリケーションがstatelessな特性によって再配置を行うコンテキストがない場合、ソースエッジアプリケーションサーバー101はこれをターゲットエッジイネーブラーサーバー200に送信する応答に明示して送信することができる。
【0126】
本開示の一実施例によれば、アプリケーションコンテキスト再配置実行のクエリー及び応答を行う310動作及び312動作の主体及び手順を本実施例の状況で制限しない。エッジイネーブラークライアントがアプリケーションコンテキスト再配置を決定後、直接ソースエッジアプリケーションサーバーでクエリーを送信することもできる。本開示の他の実施例によれば、エッジイネーブラークライアントがアプリケーションコンテキスト再配置を決定する前のクエリーを送信し、クエリーに対する応答結果をアプリケーションコンテキスト再配置決定に反映することができる。本開示のまた他の実施例によれば、310動作と312動作を実行せず以下のアプリケーションコンテキスト再配置コマンドを行うこともできる。
【0127】
本開示の多様な実施例によれば、ターゲットエッジイネーブラーサーバー200は314動作でアプリケーションコンテキスト再配置コマンドをソースエッジイネーブラーサーバー100及び/又はソースエッジアプリケーションサーバー101に送信することができる。
【0128】
本開示の一実施例によれば、ターゲットエッジアプリケーションサーバー201情報をソースエッジアプリケーションサーバー101で伝達しながらアプリケーションコンテキスト再配置実行を指示することができる。本開示の一実施例によれば、310動作を介してソースエッジアプリケーションサーバー101でUE情報又はアプリケーション情報が提供されない場合、314動作で2つの情報をコマンド(Command)メッセージに含ませて伝達して再配置対象アプリケーションを特定することができる。
【0129】
本開示の一実施例によれば当該コマンドはソースエッジイネーブラーサーバー100を経てソースエッジアプリケーションサーバー100へ伝達されることができる。
【0130】
本開示の多様な実施例によれば、ターゲットエッジイネーブラーサーバー200は316動作でアプリケーションコンテキスト再配置応答をユーザ装置50のエッジイネーブラークライアント52に送信することができる。
【0131】
本開示の一実施例によれば、エッジイネーブラークライアント52にアプリケーションコンテキスト再配置実行するかどうかが及びターゲットエッジアプリケーションサーバー201情報を送信することができる。ターゲットエッジアプリケーションサーバー情報はアプリケーションコンテキスト再配置完了後のアプリケーションデータトラフィックルーティングに用いることができる。
【0132】
本開示の多様な実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101は318動作でターゲットエッジアプリケーションサーバー201にアプリケーションコンテキストを送信することができる。
【0133】
本開示の一実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101はターゲットエッジアプリケーションサーバー201にアプリケーションコンテキストを送信することができる。
【0134】
本開示の一実施例によれば、アプリケーションコンテキスト送信はソース/ターゲットエッジイネーブラーサーバー100、200を経て送信されることもでき、直ちにターゲットエッジアプリケーションサーバー201に送信されることもできる。
【0135】
本開示の一実施例によれば、アプリケーションコンテキスト送信は必ずしもソースエッジアプリケーションサーバー101によって行われるわけではない。アプリケーションコンテキストがユーザ装置50にも記憶されている場合、エッジイネーブラークライアントがユーザ装置50に記憶されているアプリケーションコンテキストをターゲットエッジアプリケーションサーバー201で直接送信することができる。本開示の一実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101とターゲットエッジアプリケーションサーバー201の間のアプリケーションコンテキスト送信が不可能な場合、エッジイネーブラークライアント52が伝達することができる。このような実施例の場合、エッジイネーブラークライアント52がジ事前にソースエッジイネーブラーサーバー100及びソースアプリケーションサーバー101からアプリケーションコンテキスト及びソースエッジイネーブラーサーバー100に対する登録コンテキストを記憶するか、又はリクエストを介して受信する手順を先行しても良い。
【0136】
本開示の一実施例によれば、アプリケーションコンテキスト送信成功に対するAcknowledgementをターゲットエッジアプリケーションサーバー201でソースエッジアプリケーションサーバー101に提供することができる。これを介してソースエッジアプリケーションサーバー101でアプリケーションコンテキスト送信が成功したかどうかを確認して当該アプリケーションに対するコンテキスト又はリソースを解除(Release)するための動作をトリガーすることができる。
【0137】
本開示の多様な実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101は320a動作でアプリケーションコンテキスト再配置完了通知(Complete Notification)メッセージをソースエッジイネーブラーサーバー100で送信することができる。本開示の一実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101は320a動作でユーザ装置50にアプリケーションコンテキスト再配置完了事実を送信してアプリケーションデータトラフィックをリルーティング(Rerouting)するようにできる。
【0138】
本開示の一実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101とエッジイネーブラークライアント52の間の直接的な基準インターフェース(reference interface)がない場合、当該通知(Notification)の送信はソースエッジイネーブラーサーバー100を経て送信されることもできる(動作320a及び320b)。本開示の他の実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101で直ちにエッジイネーブラークライアント52で伝達されるように構成することもできる。また、320a、320bの動作はソースエッジイネーブラーサーバー100を経てターゲットエッジイネーブラーサーバー200を介してエッジイネーブラークライアント52で伝達されることもできる。この場合、動作316bの動作は322動作の直前に実行されることもできる。
【0139】
本開示の多様な実施例によれば、ユーザ装置50のエッジイネーブラークライアント52は322動作でアプリケーションデータトラフィックのリルーティング(Application Data Traffic Rerouting)を行うことができる。本開示の一実施例によれば、エッジアプリケーションクライアントで発生するアプリケーションデータトラフィックがアプリケーションコンテキスト再配置して完了されたターゲットエッジアプリケーションサーバー201へのルーティングを行うことができる。本開示の一実施例によれば、当該アプリケーションデータトラフィックのリルーティングはエッジイネーブラークライアント52ではないソースエッジアプリケーションサーバー101が直接3GPPシステムの所定ネットワーク機能(Network Function)を用いて行うことができる(例えば、AF influence on traffic routing)。この場合、前記アプリケーションコンテキスト再配置完了通知(Complete Notification)メッセージを送信する320動作は実行しなくても良い。本開示の他の実施例によれば、アプリケーションコンテキスト再配置完了通知(Complete Notification)をソースエッジイネーブラーサーバー100がAF influence on traffic routingのような方法でアプリケーションデータトラフィックルーティングを行うことができる。
【0140】
図4は、本開示の多様な実施例によってソースエッジイネーブラーサーバーでソースエッジアプリケーションサーバーでアプリケーションコンテキスト再配置を行う場合の信号フローチャートである。
【0141】
本開示の多様な実施例によれば、ユーザ装置50のエッジイネーブラークライアント52は400動作でアプリケーションコンテキスト再配置の必要性を決定(識別)できる。
【0142】
本開示の一実施例によれば、ユーザ装置50内のアプリケーションコンテキスト再配置トリガー主体をエッジイネーブラークライアント52に限定しない。エッジデータネットワークサービス地域とUE location情報を活用することができ、エッジイネーブラーリング階層(Edge Enabling layer)を介してエッジイネーブラーサーバーと連動することができるユーザ装置50内のすべての個体がアプリケーションコンテキスト再配置をトリガーすることができる。
【0143】
本開示の一実施例によれば、ユーザ装置50内のエッジイネーブラークライアント52でアプリケーションコンテキスト再配置必要性の決定方式の例を説明すれば、以下の通りである。
【0144】
本開示の一実施例によれば、エッジデータネットワークサービスとUE Location情報を比べてアプリケーションコンテキスト再配置トリガーを決定することができる。
【0145】
本開示の他の実施例によれば、エッジデータネットワークサービス地域離脱時のアプリケーションコンテキスト再配置をトリガーすることができる。
【0146】
本開示のまた他の実施例によれば、エッジデータネットワークサービス地域から離脱可能性を離脱の前に検出した場合、アプリケーションコンテキスト再配置をトリガーすることができる。
【0147】
本開示のまた他の実施例によれば、ユーザ装置で提供されているエッジコンピューティングサービスの品質(Quality of Service)劣化を検出する時のアプリケーションコンテキスト再配置をトリガーすることができる。このようなアプリケーションコンテキスト再配置をトリガーすることは他のエッジアプリケーションサーバーからサービスを受信するためである。
【0148】
本開示のまた他の実施例によれば、ユーザ装置50が現在サービスを受けているエッジアプリケーションサーバーの駆動停止を認識した場合、アプリケーションコンテキスト再配置をトリガーすることができる。
【0149】
本開示の多様な実施例によれば、ユーザ装置50のエッジイネーブラークライアント52は402動作を介してアプリケーションコンテキスト再配置対象のターゲットエッジイネーブラーサーバーを決定することができる。
【0150】
エッジイネーブラークライアント52はエッジコンピューティングサービス利用のためにエッジデータネットワーク設定情報(Configuration Data)に含まれているエッジデータネットワークサービス領域、例えば、セルリスト(Cell list)、トラッキング領域リスト(List of Tracking Area)、事業者のネットワーク識別子PLMN IDなどを用いてエッジデータネットワークサービス領域内にあるか否かを識別することができる。
【0151】
本開示の一実施例によれば、エッジデータネットワーク設定情報はユーザ装置50がエッジコンピューティングサービス利用のためにエッジデータネットワーク構成サーバー30に最初接続時に受信された初期設定情報を活用することができる。
【0152】
本開示の他の実施例によれば、
図2で説明したようにエッジデータネットワーク構成サーバー30にリクエストして設定情報を受信して活用することができる。
【0153】
本開示のまた他の実施例によれば、エッジデータネットワーク構成サーバー30内の特定エッジイネーブラーサーバーのエッジホスティング環境で駆動中のエッジアプリケーションサーバーに対する情報が記憶されている場合、この段階を介してユーザ装置50内でターゲットエッジアプリケーションサーバーを決定されることもできる。
【0154】
本開示の多様な実施例によれば、402動作の主体はエッジイネーブラークライアント52に限定されることではない。例えば、前記情報を用いることができるユーザ装置50内のすべての客体が前記動作を行うことができる。
【0155】
本開示の多様な実施例によれば、ユーザ装置50のエッジイネーブラークライアント52はアプリケーションコンテキスト再配置リクエストをソースエッジイネーブラーサーバー100で送信することができる。
【0156】
エッジイネーブラークライアント52は決定したソースエッジイネーブラーサーバー100にアプリケーションコンテキスト再配置リクエストを送信することができ、当該リクエストには以下のような情報が含まれることができる。
【0157】
(1)Application情報(例えば、Application ID)を含むことができる。本開示の一実施例によれば、Application情報はユーザ装置50が用いているアプリケーションをサービスするエッジアプリケーションサーバーを決定のための情報であっても良い。本開示の他の実施例によれば、Application情報の外にターゲットエッジアプリケーションサーバー決定に用いられる情報が当該リクエストに含まれることができる。
【0158】
(2)端末が既存に接続されているエッジアプリケーションサーバーソースエッジアプリケーションサーバー(S-EAS)情報(例えば、FQDN又はIP address)を含むことができる。
【0159】
(3)UE情報(例えば、UE ID又はUE IP address)を含むことができる。本開示の一実施例によれば、エッジコンピューティングシステム或いはエッジイネーブラーサーバー内でUEを識別することができるすべての情報を含むことができる。例えば、エッジコンピューティングシステム内で別に定義するか割り当てた識別子が用いられることもできる。本開示の他の一実施例によれば、必要によりUE位置情報を一緒に提供することができる。
【0160】
(4)ターゲットエッジイネーブラーサーバー(T-EES)情報(例えば、URIのようなendpoint address)を含むことができる。
【0161】
本開示の一実施例によれば、エッジイネーブラークライアント52でターゲットエッジイネーブラーサーバーを特定するのに助けるすべての情報が含まれることができる。本開示の一実施例によれば、エッジイネーブラークライアントでターゲットエッジイネーブラーサーバーのEndpoint Addressを提供することができない場合、ターゲットエッジデータネットワークを特定することができる情報(例えば、Target Edge Data Network識別子及びUE位置情報など)を代わりに提供することができる。これを介し、ソースエッジイネーブラーサーバーでターゲットエッジイネーブラーサーバーを特定することができる。
【0162】
本開示の多様な実施例によれば、ソースエッジイネーブラーサーバー100は406動作でソースエッジアプリケーションサーバー101でアプリケーションコンテキスト再配置実行を問い合わせることができる。
【0163】
本開示の一実施例によれば、ソースエッジイネーブラーサーバー100はソースエッジアプリケーションサーバー101にアプリケーションコンテキスト再配置実行に係るクエリー(Query)を送信することができる。
【0164】
本開示の一実施例によれば、クエリー(Query)メッセージはソースエッジアプリケーションサーバー101に当該UEに対するアプリケーションコンテキストをfreezeして再配置を行うことができる準備段階実行をリクエストすることができる。
【0165】
本開示の一実施例によれば、ソースエッジイネーブラーサーバー100はアプリケーションコンテキスト再配置が必要な当該UEに対するアプリケーションコンテキストを特定するためにUE情報をソースエッジアプリケーションサーバー101に提供することができる。本開示の他の実施例によれば、ソースエッジイネーブラーサーバー100はApplication IDを提供することによって406動作を行うことができる。
【0166】
本開示の多様な実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101は408動作でアプリケーションコンテキスト再配置実行の問い合わせに対する応答をソースエッジイネーブラーサーバー100に送信することができる。
【0167】
本開示の一実施例によれば、ソースエッジイネーブラーサーバー100から受信されて再配置するアプリケーションコンテキストを確認して送信のための準備段階(例えば、アプリケーションコンテキストをFreezeしてユーザ装置50のアプリケーションクライアントと同期化)を行うことができる。
【0168】
本開示の一実施例によればアプリケーションがstatelessな特性によって再配置を行うコンテキストがない場合、これをソースエッジイネーブラーサーバー100に送信される応答に明示して送信することができる。
【0169】
本開示の一実施例によれば、アプリケーションコンテキスト再配置実行のクエリー及び応答を行う406動作及び408動作の主体及び手順を本実施例の状況で制限しない。本開示の一実施例によれば、エッジイネーブラークライアント52がアプリケーションコンテキスト再配置を決定後、直接ソースエッジアプリケーションサーバー101にクエリー(Query)を送信することもできる。本開示の他の実施例によれば、エッジイネーブラークライアント52がアプリケーションコンテキスト再配置を決定する前のクエリーを送信し、クエリーに対する応答結果をアプリケーションコンテキスト再配置決定に反映することができる。本開示のまた他の実施例によれば、406動作及び408動作を実行せず以下のアプリケーションコンテキスト再配置コマンド(Command)を行うこともできる。
【0170】
本開示の多様な実施例によれば、410動作でソースエッジイネーブラーサーバー100はアプリケーションコンテキスト再配置リクエストをターゲットエッジイネーブラーサーバー200で送信することができる。
【0171】
本発明の一実施例によれば、410動作のリクエストには以下のような情報が含まれることができる。
【0172】
(1)Application情報(例:Application ID)が含まれることができる。本開示の一実施例によれば、ユーザ装置50が用いているアプリケーションをサービスすることができるエッジアプリケーションサーバーを決定するための情報を含むことができる。
【0173】
(2)ユーザ装置50が既存に接続されいるソースエッジアプリケーションサーバー(S-EAS)情報(例えば、FQDN又はIP address)を含むことができる。
【0174】
(3)UE情報(例えば、UE ID又はUE IP address)を含むことができる。
【0175】
(4)エッジイネーブラークライアントの既存のソースエッジイネーブラーサーバーに対する登録コンテキストを含むことができる。
【0176】
本開示の一実施例によれば、ターゲットエッジイネーブラーサーバーに対する登録に活用されることができるすべての情報が登録コンテキストに含まれて送信されることができる。
【0177】
本開示の多様な実施例によれば、ターゲットエッジイネーブラーサーバー200は412動作でアプリケーションコンテキスト再配置するエッジアプリケーションサーバーを決定し、アプリケーションコンテキスト再配置リクエストを該当するターゲットエッジアプリケーションサーバー201で伝達することができる。
【0178】
本開示の一実施例によれば、ターゲットエッジイネーブラーサーバー200は以下の情報に基づいてアプリケーションコンテキストを再配置するターゲットエッジアプリケーションサーバー(T-EAS)を決定することができる。
【0179】
(1)Application IDを含むことができる。
【0180】
(2)エッジホスティング環境内でユーザ装置のアプリケーションをサービスするためにエッジアプリケーションを駆動するかどうかを含むことができる。
【0181】
本開示の一実施例によれば、決定したターゲットエッジアプリケーションサーバーに以下の情報を含むアプリケーションコンテキスト再配置リクエスト送信することができる。(1)UE情報を含むことができる。(2)ソースエッジアプリケーションサーバー情報(既存の端末にサービスを提供しているエッジアプリケーションサーバー)を含むことができる。
【0182】
本開示の多様な実施例によれば、ターゲットエッジアプリケーションサーバー201はアプリケーションコンテキスト再配置可能であるかどうかを決定し、その応答をターゲットエッジアプリケーションサーバー200で送信することができる。
【0183】
本開示の一実施例によれば、ターゲットエッジアプリケーションサーバー201はコンピューティングリソースに基づいてアプリケーションコンテキスト再配置するかどうか及び今後駆動が持続するかどうかなどを決定することができる。
【0184】
本開示の一実施例によれば、ターゲットエッジアプリケーションサーバー201はアプリケーションコンテキスト再配置承認の時、アプリケーションコンテキストを送信するのに必要なターゲットエッジアプリケーション情報(例えば、FQDN又はIP address)及び承認するかどうかをターゲットエッジイネーブラーサーバー200で送信することができる。
【0185】
本開示の多様な実施例によれば、ターゲットエッジイネーブラーサーバー200は416動作でアプリケーションコンテキスト再配置応答(Response)をソースエッジイネーブラーサーバー100で送信することができる。本開示の一実施例によれば、ソースエッジイネーブラーサーバー100にアプリケーションコンテキスト再配置するかどうか及びターゲットエッジアプリケーションサーバー情報を送信することができる。
【0186】
本開示の多様な実施例によれば、ソースエッジイネーブラーサーバー100は418動作でアプリケーションコンテキスト再配置コマンド(Command)をソースエッジアプリケーションサーバー101で送信することができる。
【0187】
本開示の一実施例によれば、エッジアプリケーションサーバー情報をソースエッジアプリケーションサーバー101に伝達しながらアプリケーションコンテキスト再配置実行を指示することができる。
【0188】
本開示の一実施例によれば、以前の406動作の手順を介してソースエッジアプリケーションサーバー101にUE情報又はアプリケーション情報を提供されない場合、418動作で2つの情報をコマンド(Command)メッセージに含ませて伝達することによって再配置対象アプリケーションを特定することができる。
【0189】
本開示の多様な実施例によれば、ソースエッジイネーブラーサーバー100は420動作でアプリケーションコンテキスト再配置応答(Response)をユーザ装置50のエッジイネーブラークライアント52で送信することができる。
【0190】
本開示の多様な実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101は422動作でアプリケーションコンテキストをターゲットエッジアプリケーションサーバー201で送信することができる。
【0191】
本開示の一実施例によれば、アプリケーションコンテキストはソース/ターゲットエッジイネーブラーサーバーを介して送信されるか、又はターゲットエッジアプリケーションサーバーに直接送信されることもできる。
【0192】
本開示の一実施例によれば、アプリケーションコンテキスト送信は必ずしもソースエッジアプリケーションサーバー101によって行われるわけではない。本開示の一実施例によれば、アプリケーションコンテキストがユーザ装置50に記憶されている場合、エッジイネーブラークライアント52がユーザ装置50に記憶されているアプリケーションコンテキストをターゲットエッジアプリケーションサーバー201に直接送信することができる。
【0193】
本開示の他の実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101とターゲットエッジアプリケーションサーバー201の間のアプリケーションコンテキスト送信が不可能な場合、エッジイネーブラーサーバー100、200を介して伝達することができる。このような場合、エッジイネーブラークライアント52が事前にソースエッジイネーブラーサーバー100及びソースアプリケーションサーバー101からアプリケーションコンテキスト及びソースエッジイネーブラーサーバー101に対する登録コンテキストを記憶するか、又はリクエストを介して受信する手順を先行しても良い。
【0194】
本開示の他の実施例によれば、アプリケーションコンテキスト送信成功に対するAcknowledgementをターゲットエッジアプリケーションサーバー201でソースエッジアプリケーションサーバー101に提供することができる。これを介してソースエッジアプリケーションサーバー101でアプリケーションコンテキスト送信が成功したかどうかを確認して当該アプリケーションに対するコンテキスト又はリソースを解除(Release)するための動作をトリガーすることができる。
【0195】
本開示の多様な実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101はアプリケーションコンテキスト再配置完了通知(Complete Notification)をソースエッジイネーブラーサーバー100及び/又はエッジイネーブラークライアント52で送信することができる。
【0196】
本開示の多様な実施例によればソースエッジアプリケーションサーバー101はアプリケーションコンテキスト再配置完了通知(Complete Notification)をソースエッジイネーブラーサーバー100及びターゲットエッジイネーブラーサーバー200に伝達することができる(101→100→200)。この場合を
図3bを参照する。
【0197】
図3bは、本開示の多様な実施例によってソースエッジアプリケーションサーバーがアプリケーションコンテキスト再配置完了通知(Complete Notification)をユーザ装置で伝達するための追加信号フローチャートである。
【0198】
図3bを参照する前、
図3a乃至
図3bは
図3bに例示された点線ボックス部分である340動作乃至344動作で差異を有する。
図3bを参照すれば、No.9の手順(
図3aの動作316)が
図3aの318動作直後にアプリケーションコンテキスト再配置完了通知と合わせて行われることができる。
図3bではこのような動作を340動作と342動作で区分して例示した。このような場合、340動作(
図3aの318動作)から伝達されるエッジアプリケーションコンテキストがアプリケーションコンテキスト再配置完了通知のように342動作(
図3aでは320動作)に先立って伝達される。本開示の多様な実施例によれば、エッジイネーブラークライアント52とソースエッジイネーブラーサーバー100の間の通信が不可能な場合、ソースエッジアプリケーションサーバー101及び/又はソースエッジイネーブラーサーバー100は344動作のようにターゲットエッジイネーブラーサーバー200を介してアプリケーションコンテキスト再配置完了通知及びターゲットエッジアプリケーションサーバー情報をエッジイネーブラークライアント52に間接的に伝達することができる。
【0199】
本開示の一実施例によれば、ユーザ装置50でアプリケーションコンテキスト再配置完了事実を伝えてアプリケーションデータトラフィックをリルーティング(Rerouting)できるようにできる。
【0200】
本開示の一実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101とエッジイネーブラークライアント52の間の直接的な基準インターフェース(reference interface)がない場合、当該通知(Notification)の送信はソースエッジイネーブラーサーバー100を経て送信されることもできる(424a動作及び424b動作)。また、424a及び424bの動作はソースエッジイネーブラーサーバー100を経てターゲットエッジイネーブラーサーバー200を介してエッジイネーブラークライアント52で伝達されることができる。本開示の他の実施例によれば、ソースエッジアプリケーションサーバー101とエッジイネーブラークライアント52の間の直接的な基準インターフェース(reference interface)がある場合、ソースエッジアプリケーションサーバー101で直ちにエッジイネーブラークライアント52で伝達することもできる。
【0201】
本開示の多様な実施例によれば、ユーザ装置50のエッジイネーブラークライアント52は426動作でアプリケーションデータトラフィックをリルーティング(Application Data Traffic Rerouting)できる。
【0202】
本開示の一実施例によれば、アプリケーションクライアントで発生するアプリケーションデータトラフィックがアプリケーションコンテキスト再配置が完了したターゲットエッジアプリケーションサーバー201へのルーティングを行うことができる。
【0203】
本開示の一実施例によれば、当該アプリケーションデータトラフィックルーティングはエッジイネーブラークライアント52ではないソースエッジアプリケーションサーバー101が直接3GPPシステムネットワーク機能(Network Function)を用いて行うことができる(例えば、AF influence on traffic routing)。この場合、424動作のアプリケーションコンテキスト再配置完了通知(Complete Notification)送信段階は実行しなくても良い。本開示の他の実施例によれば、アプリケーションコンテキスト再配置完了通知を受けたソースエッジイネーブラーサーバー100がAF influence on traffic routingのような方法でアプリケーションデータトラフィックルーティングを行うこともできる。
【0204】
以上で説明した本開示による実施例はエッジイネーブラーサーバーで最終決定後のソースエッジアプリケーションサーバーにアプリケーションコンテキスト再配置コマンドを送信する動作を含んでいる。しかし、本開示ではソースエッジアプリケーションサーバーに最終アプリケーションコンテキスト再配置コマンドを送信する主体をエッジイネーブラーサーバー100で限定しない。本開示の他の実施例によれば、ターゲットエッジイネーブラーサーバー200がソースエッジアプリケーションサーバー100に直接アプリケーションコンテキスト再配置コマンドを送信する場合も可能である。
【0205】
本開示で用いられた用語「モジュール(module)」は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア及びファームウェアの一つ以上の組み合わせを含むユニット(unit)を意味することができる。「モジュール」という用語は、「論理」、「論理ブロック」、「部品」および「回路」という用語と相互交換的に用いることができる。「モジュール」は集積された部品の最小単位であっても良く、その一部であっても良い。「モジュール」は一つ以上の機能を実行するための最小単位又はその一部であっても良い。例えば、「モジュール」はASICを含むことができる。
【0206】
本発明の様々な実施例は、機械(例えば、コンピューター)が読み取る記憶媒体に記憶された命令語を含むソフトウェアとして具現されることができる。マシン(machine)はマシン読み取り可能な記憶媒体から命令語を呼び出し、呼び出された命令語に従って動作する装置であり、電子装置を含むことができる。命令語がプロセッサによって実行される場合、プロセッサはプロセッサの制御下、直接又は他の構成要素を用いて命令語に対応する機能を行うことができる。命令語は、コンパイラ又はインタプリタによって生成されるか、又は実行されるコードを含むことができる。機械が読み取り可能な記憶媒体は非一時的記憶媒体の形態で提供されることができる ここで、「非一時的」という用語は、データ記憶持続性についての制限ではなく、媒体自体の制限(すなわち、信号ではないタイプ)である。
【0207】
本開示に開示された様々な実施例による方法は、コンピュータープログラム製品の一部として提供されることができる。コンピュータープログラム製品は販売者と購入者の間で製品として取引されることができる。コンピュータープログラム製品は、機械読み取り可能な記憶媒体(例えば、CD-ROM)の形で配布されたり、アプリケーションストア(例えば、PlayStore(登録商標))によってのみ配布されることができる。オンライン流通の場合、コンピュータープログラム製品の少なくとも一部は、製造社のサーバー、アプリケーションストアのサーバー、中継サーバーのメモリは記憶媒体に一時的に記憶又は生成されることができる。
【0208】
様々な実施例による各構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は前記構成要素のうち少なくとも一つを含むことができ、前記下位構成要素の一部が省略されるか、他の下位構成要素がさらに含まれることができる。 代案的又は追加的に、一部の構成要素は一つの構成要素に統合されることができ、統合以前にそれぞれの対応する構成要素によって行われる同一又は類似の機能を行うことができる。本開示の様々な実施例によるモジュール、プログラミング又はその他の構成要素によって行われる動作は、順次に、並列に、反復的に又はヒューリスティック方式で行うことができる。また、少なくとも一部の動作は別の順序で実行されるか、省略されるか、別の動作が追加されることができる。
【0209】
本発明の詳細な説明では具体的な実施例に関して説明したが、本発明の範囲から逸脱せず限度内で様々な変形が可能なことは勿論である。したがって、本発明の範囲は説明された実施例に限定されてはいけなく、後述する特許請求の範囲だけなくこの特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0210】
本開示は、エッジコンピューティングシステムで使用されることができる。
【符号の説明】
【0211】
10 第1エッジデータネットワークのサービス領域
20 第2エッジデータネットワークのサービス領域
30 エッジデータネットワーク構成サーバー
100 エッジイネーブラーサーバー
101 第1エッジアプリケーションサーバー
102 第2エッジアプリケーションサーバー
200 エッジイネーブラーサーバー
201 第1アプリケーションサーバー